MINISFORUM AI X1 Proレビュー!AI性能と拡張性で進化したミニPC

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Ryzen AI 9 HX 370搭載のMINISFORUM AI X1 Pro。早くも「Copilot+PC認証とOCuLinkポート搭載で最強のミニPCになった!」と評判です。

MINISFORUMからは2024年11月にAMD Ryzen AI 9 HX 370搭載の「Minisforum AI370」が発売され、その圧倒的なAI処理能力の高さで人気モデルになっていました。

今回発売されたMINISFORUM AI X1 Proはその後継モデルで、その性能をさらに強化した注目のモデルです。

特に最大96GBまでのメモリ拡張と合計で最大12TBまでのストレージ拡張が可能になった点は驚き!

Copilotボタンデュアルマイクアレイで快適にAI機能が使えるようになったほか、OCuLinkポートで外部GPUと接続できるようになるなど、大幅に性能が強化されています。

今回の記事ではそんな魅力あふれるMINISFORUM AI X1 Proの性能を徹底解剖するべく、以下の9点を重点的に解説します。

  1. 外観・デザイン:サイズ・重量、、コンパクト、軽量、アルミ合金
  2. 接続ポート:映像出力、、USB4、HDMI 2.1、DisplayPort 2.0、OCuLink
  3. プロセッサ性能:ベンチマーク、ゲーム性能、Ryzen AI 9 HX 370、Radeon 890M、FPS
  4. メモリ:DDR5、SO-DIMM、メモリ増設、最大96GB
  5. ストレージ:拡張、増設、SSD、NVMe、PCIe 4.0、最大12TB
  6. 外部GPU接続:グラフィックボード、OCuLink、eGPU、Radeon RX 7900 XTX、GeForce RTX 4090
  7. 通信性能:Wi-Fi 7、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、2.5G LAN、有線LAN
  8. 冷却システム:静音、冷却ファン、ヒートパイプ、相変化冷却材
  9. AI機能:AI処理、Copilot、Copilot+ PC認証、NPU、XDNA

また、前モデル Minisforum AI370との違いも紹介!AMD Ryzen AI 9 HX 370のベンチマークやゲーム性能(FPS)、購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

このページ内の目次

Minisforum AI X1 Pro、ついに発売開始! CES 2025で話題を呼んだ革新的ミニPC

MINISFORUM AI X1 Pro 実機を手で持つ

2025年4月、ついにMINISFORUM AI X1 Proが発売開始となります。CES 2025で世界初のCopilot+PC認証を取得したミニPCとして注目を集め、大きな期待が寄せられていた本製品が、ついに予約販売を開始しました。

Minisforum公式ウェブサイトをはじめ、リンクスダイレクト、Amazon、楽天市場、ヤフーショッピングなど、様々なECサイトで予約可能です。

圧倒的なAI処理能力で未来を先取り

MINISFORUM AI X1 Proの最大の特徴は、AMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサと、世界初のCopilot+ PC認証です。12コア24スレッド、最大5.1GHzで動作する高性能CPUは、従来のミニPCの常識を覆す処理能力を実現。

さらに、Copilot+ PC認証により、Windows 11のAI支援機能を最大限に活用できます。50TOPSのNPUは、画像処理や動画編集といったクリエイティブな作業はもちろん、ビジネスシーンにおけるデータ分析など、あらゆるタスクを高速化し、生産性を新たなレベルへと引き上げます。

CopilotボタンでAIを自在に操る

Copilot+ PC ならではのAI連携機能も魅力です。ワンクリックでAI機能を呼び出せるCopilotボタン、Windows Hello対応の指紋センサー、AIノイズキャンセリング対応のデュアルマイクアレイなど、先進的な機能が満載。ビデオ会議中のリアルタイム字幕表示で円滑なコミュニケーションをサポートするほか、Recall機能を使えば、過去の作業履歴から必要な情報へ素早くアクセスできます。

コンパクトさと拡張性を両立したスマート設計

電源ユニット内蔵のコンパクトな筐体でありながら、MINISFORUM AI X1 Proは驚異的な拡張性を備えています。最大12TBまで対応する3つのM.2 SSDスロット、外部GPU接続可能なOCuLinkポートなど、多様なニーズに応える柔軟性を提供。ケーブル1本で電源供給可能なため、デスク周りもスッキリと整理できます。

高度な冷却システムで常に安定したパフォーマンス

高性能CPUを搭載しながらも、2つの静音冷却ファン、相変化冷却材、純銅製デュアルヒートパイプによる高度な冷却システムにより、高負荷時でも安定した動作を実現。動画編集やゲームなど、負荷の高い作業も快適に行えます。

その他にも魅力的な要素が満載です!

コンパクトで洗練された金属ボディ、Wi-Fi 7とデュアル2.5G LANによる高速ネットワーク接続、最大4画面出力対応、豊富なストレージ拡張性など、魅力的な要素が満載です!

早速どんなミニPCなのか、もっと詳しくその価格や特徴(メリット)を見ていきましょう。

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公式ページ:Minisforum AI X1 PRO

価格をチェック!MINISFORUM AI X1 Proは他のミニPCよりも安いのか?

MINISFORUM AI X1 Pro

MINISFORUM AI X1 ProはMinisforumの公式ウェブサイトで149,590円(セール価格・通常価格は186,990円)で販売されています。初回特典として、先行200名限定でブルートゥーススピーカーが付属します。

また、リンクスダイレクトでも販売されており、予約価格は14万9590円になります。

そのほか、ECサイトのAmazonではクーポン適用で実質151,454円で予約販売中。楽天市場(150,962円+送料)やヤフーショッピング(150,962円)でも購入できます。

Minisforum AI370

2024年11月に発売された「Minisforum AI370」は、楽天市場で186,990円で販売中です。こちらは、驚異的なAI処理能力を備えたコンパクトなミニPCです。最新のRyzen AI 9 HX 370プロセッサとXDNA 2 AIエンジンを搭載し、画像編集や動画生成などのクリエイティブな作業を高速化します。

最大50TOPSのAI演算能力は、前世代と比べ物にならない進化を遂げ、複雑なタスクもスムーズ。8K出力対応で、映画鑑賞も大迫力で楽しめます。さらに、3画面出力にも対応しているので、複数の資料を同時に表示しながらの作業も快適。コンパクトながらもパワフルな性能で、あなたのデジタルライフをより豊かに彩ります。

GMKtec EVO-X1

2024年12月20日に発売された「GMKtec EVO-X1」は、Amazonでクーポン適用で実質134,920円で販売中です。こちらは、パワフルなRyzen AI 9 HX 370プロセッサと高速なLPDDR5Xメモリを搭載した高性能ミニPCです。8K出力対応のHDMI 2.1、DP2.1、USB4ポートを備え、最大3画面出力で圧倒的な映像体験を提供します。

また、最新のOculinkポート搭載で、超高速なデータ転送も可能です。大容量ストレージにも対応し、動画編集やゲームといった高負荷な作業も快適に行えます。スタイリッシュなデザインと優れた冷却システムも魅力で、あなたのデスクトップをスマートに演出します。

Beelink SER9

2024年10月に発売された「Beelink SER9」は、Amazonでクーポン適用で実質154,000円で販売中です。こちらは、高性能Ryzen AI 9 HX 370プロセッサとXDNA AIエンジンで、高度なAI処理を可能にするミニPCです。4Kトリプルディスプレイ出力で、マルチタスクも快適。デュアルスピーカーとマイクを内蔵し、オンライン会議や動画視聴も高音質で楽しめます。

最新の冷却システムにより、高負荷時でも安定したパフォーマンスを発揮。豊富なインターフェースと拡張性を備え、様々な用途に対応します。コンパクトながらパワフルなSER9は、日々の作業を効率化し、創造性を刺激する頼もしいパートナーです。

GEEKOM GT1 Mega

2024年10月に発売された「GEEKOM GT1 Mega」は、Amazonで139,900円(Core U9-185Hモデル)で販売中です。こちらは、最新のIntel Core Ultraプロセッサを搭載した高性能ミニPCです。高度なAI処理能力により、画像編集や動画作成などのクリエイティブな作業もスムーズに進められます。

4画面出力対応で、マルチタスク環境を構築したい方に最適。Wi-Fi 7とデュアル2.5G LANポートで、高速で安定したネットワーク接続を実現します。豊富なインターフェースとVESAマウント対応で、設置場所を選ばない柔軟性も魅力です。コンパクトながらもパワフルなGT1 Megaは、あなたの生産性を飛躍的に向上させます。

外観:都会的で洗練されたMINISFORUM AI X1 Proのデザイン

MINISFORUM AI X1 Pro

MINISFORUM AI X1 Proは、コンパクトな筐体に最新技術を凝縮したミニPCです。

デスクを広々と使う:驚異のコンパクト設計

そのサイズは、幅195mm × 奥行き195mm × 高さ42.5mm。これは、例えば、お気に入りのコーヒーカップを置くスペースとほぼ同じです。デスクの上に置いても圧迫感がなく、作業スペースを広々と使うことができます。

例えば、趣味のプラモデル作りや、イラスト制作など、クリエイティブな作業に没頭したい時に最適です。重量も約1.5kg(実測で1,397g)と、500mlペットボトル約3本分。女性でも片手で楽に持ち運べるので、リビングで映画を鑑賞した後、寝室で続きを楽しむ、といった使い方も可能です。

洗練されたメタルボディ

筐体には、アルミニウム合金を採用。高級オーディオ機器のような、ひんやりとした触り心地と、上品な質感が、所有する喜びを高めてくれます。電源ユニット内蔵なので、ACアダプターは不要。電源ケーブル一本で、例えば、お気に入りの北欧デザインのテーブルランプのように、スマートにデスクに溶け込みます。

置き方は自由自在:縦置き・横置き・壁掛けも

MINISFORUM AI X1 Proは、縦置きにも対応。付属のスタンドを使えば、まるでスタイリッシュなオブジェのように、デスクを彩ります。

さらに、VESAマウント対応なので、例えば、BenQやDELLのモニター背面に設置すれば、一体型PCのように使うことも可能です。これにより、配線を最小限に抑え、より洗練された空間を作り出せます。

接続は無限大:充実のインターフェース

小さいながらも、インターフェースは驚くほど充実しています。

Copilotボタンを押せば、MicrosoftのAIアシスタントCopilotが起動。調べ物をしたり、文章を作成したり、日々の作業を効率化できます。

天板の指紋認証センサーを使えば、例えば、iPhoneのロック解除のように、ワンタッチで安全にログインできます。

側面にはSDカードスロット。例えば、GoProで撮影したアクション映像や、DJI Osmo Pocket 3で撮影したVlog動画を、すぐにPCに取り込んで編集できます。

内蔵スピーカー2基搭載。例えば、YouTubeでBGMを流したり、Spotifyでお気に入りのアーティストの楽曲を楽しんだりするのに十分な音質を提供します。

サイズ・重量を比較

  • 1.「MINISFORUM AI X1 Pro」・・・195 x 195 x 42.5/47.5mm / 約1.5kg
  • 2.「Minisforum AI370」・・・127 x 130 x 46.9 mm / 470g

MINISFORUM AI X1 Proは、Minisforum AI370と比較して、かなり大型で重い製品です。具体的には、幅が68mm、奥行きが65mm大きく、高さはAI X1 Proが42.5mmの場合4.4mm低く、47.5mmの場合0.6mm高くなっています。

重量に関しては、MINISFORUM AI X1 Proは約1.5kgであり、Minisforum AI370の470gと比較すると、約1.03kgも重くなっています。

このことから、MINISFORUM AI X1 Proは据え置き型としての利用を想定しており、Minisforum AI370はよりコンパクトで携帯性に優れていると言えます。

接続ポート:あらゆる周辺機器とつながるMINISFORUM AI X1 Proの拡張性

MINISFORUM AI X1 Proは、コンパクトなボディに、驚くほど多くの接続ポートを備えています。

フロントパネル:日常使いに便利なポートを、使いやすい位置に

MINISFORUM AI X1 Pro

本体前面には、使用頻度の高い周辺機器を接続するためのポートが、使いやすい位置に配置されています。

USB 3.2 Gen2 Type-Aポートが2つ。例えば、SanDiskの1TBのUSBメモリや、SeagateのポータブルSSDを接続して、写真や動画などの大容量データを、あっという間に転送できます(最大転送速度10Gbps)。

USB4ポートも1つ搭載。例えば、AnkerのUSB-Cハブを接続すれば、さらに多くの周辺機器を接続できます。このポートは、最大8K/60Hzまたは4K/60Hzの映像出力に対応しているので、LG UltraFine Displayのような高解像度モニターに接続して、美しい映像を楽しむことも可能です。

また、15Wの電力供給に対応しているので、iPhone 15 ProやGalaxy S24などのスマートフォンを充電することもできます。

3.5mmオーディオ端子には、例えば、ゼンハイザーのヘッドホンや、SHUREのコンデンサーマイクを接続して、高音質な音楽鑑賞や、クリアな音声でのビデオ会議、臨場感あふれるオンラインゲーム(例えば、「Apex Legends」や「Fortnite」)体験を実現できます。

Microsoft Copilot専用ボタンを使えば、例えば、「今日の天気は?」と話しかけるだけで、AIアシスタントがすぐに情報を教えてくれます。

リアパネル:プロフェッショナルなニーズにも応える、充実の拡張性

MINISFORUM AI X1 Pro

本体背面には、より高度な接続や、将来的な拡張性を考慮したポート類が集約されています。

外部GPU接続用のOCuLinkポートは、MINISFORUM AI X1 Proの大きな特徴の一つ。例えば、Razer Core X ChromaにNVIDIA GeForce RTX 4080を搭載したものを接続すれば、「サイバーパンク2077」のような最新ゲームを最高画質でプレイしたり、Adobe Premiere Proでの4K動画編集や、Blenderでの3Dモデリングを、より快適に行ったりすることが可能です。

もう一つのUSB4ポートは、最大100WのUSB PD給電に対応。例えば、Anker 737 Charger (GaNPrime 120W)とUSB-Cケーブル一本で接続すれば、MINISFORUM AI X1 Pro本体への電源供給と、最大8K/60Hzまたは4K/60Hzの映像出力、データ転送を同時に行えます。

DisplayPort 2.0HDMI 2.1 FRLポートも備えており、例えば、Dellの6Kモニターや、ASUS ROG Swift PG27AQDM(WQHD/240Hz)のような高解像度・高リフレッシュレートのディスプレイへの出力も万全です。

2.5G LANポート2つ搭載。例えば、ASUSTORやQNAPのNASと高速接続し、大容量のデータを快適に転送できます。また、一方のポートに障害が発生した場合でも、もう一方のポートで通信を継続できるので、オンラインゲーム(例えば、「League of Legends」)のプレイ中に回線が切断される心配もありません。

その他、USB 2.0ポート(キーボードやマウスの接続に)、電源接続端子、CLR CMOSボタン(BIOS設定を初期化)、ケンジントンロック(盗難防止)も備えています。

サイド&トップ:細部まで考え抜かれた、ユーザーフレンドリーな設計

側面には、SDカードスロットを配置。例えば、ソニー α7 IVで撮影した高画質の写真や、GoPro HERO12 Blackで撮影した4K動画を、SDカードリーダーを使わずに、直接PCへ取り込めます。

天板には、Windows Hello対応の指紋認証センサーを搭載。例えば、スリープ状態から、指で触れるだけで、パスワードを入力することなく、瞬時にWindowsにログインできます。

映像出力:MINISFORUM AI X1 Proが実現する、マルチディスプレイ環境

MINISFORUM AI X1 Pro

MINISFORUM AI X1 Proは、コンパクトなボディからは想像もつかないほどの、高性能な映像出力機能を備えています。

8K/60Hz、4K/120Hz対応:圧倒的な映像美

HDMI 2.1 FRLポートとDisplayPort 2.0ポートは、それぞれ最大8K/60Hzという、驚異的な解像度での出力が可能です。例えば、シャープの8K対応液晶テレビ AQUOS X500や、ソニーの8K液晶テレビ BRAVIA XR Z9Kに接続すれば、肉眼では捉えきれないほどの細部まで鮮明に表現された、圧倒的な映像美を体験できます。

4Kテレビやモニターをお持ちの場合は、120Hzの高リフレッシュレートで出力することも可能。例えば、LGの有機ELテレビ OLED evo C3や、BenQのゲーミングモニター MOBIUZ EX2710Uに接続すれば、動きの速いゲーム(例えば、「Forza Horizon 5」や「Call of Duty: Warzone」)や、

スポーツ映像(例えば、サッカーのプレミアリーグや、F1グランプリ)も、残像感の少ない、滑らかで美しい映像で楽しめます。まるで、その場にいるかのような臨場感を味わえるでしょう。

USB4ポートも、最大8K/60Hz(または4K/60Hz ※情報源により異なる)出力に対応。例えば、Apple Studio Displayに接続して、高精細な映像編集を行うことも可能です。

※DisplayPortからHDMIやDVIに変換する際は、Club 3D CAC-1085のようなアクティブタイプの変換アダプタが必要です。パッシブタイプは使用できません。また、全てのアクティブタイプ変換アダプタの動作が保証されているわけではありません。

プロセッサ性能:AMD Ryzen AI 9 HX 370の圧倒的な処理能力

MINISFORUM AI X1 Pro CPU

MINISFORUM AI X1 Proは、ただ小さいだけのPCではありません。そのコンパクトなボディの中には、最先端のテクノロジーが凝縮された、3つの強力なCPU、GPU、そしてNPUが搭載されています。

CPU:AMD Ryzen™ AI 9 HX 370 – マルチタスクを軽々とこなす

MINISFORUM AI X1 Proは、AMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサを搭載。12コア24スレッドという構成は、例えるなら、12人のシェフが同時に24品の料理を作るようなもの。モバイル向けとしては驚異的で、最大ブーストクロックは5.1GHzに達します。

例えば、Microsoft Wordでレポートを作成しながら、Excelで表計算を行い、さらにChromeで数十個のタブを開いてリサーチをしても、動作が重くなることはありません。

また、Zen 5アーキテクチャの4つの高性能コアと、Zen 5cアーキテクチャの8つの高効率コアを組み合わせることで、負荷に応じて最適なパフォーマンスを発揮。

TDP(熱設計電力)は28Wで、cTDP(構成可能なTDP)は15-54Wの範囲で調整可能。例えば、外出先でバッテリー駆動時間を重視する場合はTDPを下げ、自宅でパフォーマンスを重視する場合はTDPを上げる、といった使い分けが可能です。

GPU:AMD Radeon™ 890M – 内蔵GPUの常識を超える

グラフィック処理を担うのは、AMD Radeon 890Mグラフィックス。内蔵GPUでありながら、16個のコアを搭載し、グラフィックス周波数は2900MHzという、高い性能を誇ります。これは、例えるなら、コンパクトカーでありながら、スポーツカー並みの加速力を持つようなものです。

「Minecraft」や「Fortnite」のような軽いゲームや、「FINAL FANTASY XIV」や「原神」のような中程度の負荷のゲームであれば、滑らかで快適なプレイが可能。Adobe PhotoshopでのRAW画像編集や、Premiere Proでの動画編集など、クリエイティブな作業も、スムーズに行えます。

4K/8K解像度の動画出力にも対応しており、例えば、YouTubeやNetflixで配信されている高画質コンテンツを、大画面テレビで楽しむことができます。ビデオメモリ(VRAM)は、2GBから最大48GBまで、柔軟に割り当てることができます。

NPU:最大80 TOPS – AI処理で、未来を切り拓く

MINISFORUM AI X1 Proの最大の特徴とも言えるのが、Ryzen AI 9 HX 370プロセッサに統合されたNPU(ニューラルプロセッシングユニット)です。このNPUは、最大50 TOPS、システム全体で最大80 TOPSという、圧倒的なAI処理能力を発揮。これは、例えるなら、人間の脳の神経細胞ネットワークのように、複雑な計算を高速に行うことができるということです。

Windows 11のAI支援機能(例えば、Windows Studio Effectsの背景ぼかしや自動フレーミング)をフル活用し、あなたの作業効率を飛躍的に向上させます。

本体に搭載されたCopilotボタンを押すだけで、AIアシスタント「Microsoft Copilot」を瞬時に呼び出し、調べ物をしたり、メールを作成したり、さまざまなタスクをサポートしてくれます。

内蔵デュアルマイクアレイと連携したAIノイズキャンセリング機能も、AIを活用した便利な機能の一つ。例えば、オンライン会議中に、周囲の騒音(犬の鳴き声、子供の声、工事の音など)を低減し、クリアな音声でコミュニケーションできます。

ベンチマーク

AMD Ryzen AI 9 HX 370の性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。

CPUのベンチマーク結果・AMD Ryzen AI 9 HX 370

  • PassmarkのCPUベンチマークで「35096」
  • Geekbench 6のシングルコア「2960」、マルチコア「1280」
  • Cinebench R23 シングルコア「2020」、マルチコア「22670」
  • Cinebench 2024 シングルコア「108」、マルチコア「938」

CPUのベンチマーク結果から分かること

ベンチマーク結果から、非常に高い性能を持つプロセッサであることが分かります。

マルチスレッド性能

PassmarkのCPUベンチマークで35096という高いスコアを記録しており、多数のコアとスレッドを活かした並列処理において優れた能力を発揮することが期待できます。

同様に、Cinebench R23のマルチコアスコア22670、Cinebench 2024のマルチコアスコア938も、マルチスレッド性能が非常に高いことを示しています。

Geekbench 6のマルチコアスコアは1280と、他のベンチマークと比較すると控えめな数値に見えますが、それでもなお高いレベルのマルチスレッド性能を有していると言えるでしょう。

これらのことから、動画編集、3Dレンダリング、科学技術計算など、マルチコア性能が重視されるタスクにおいて、高いパフォーマンスを発揮すると考えられます。

シングルスレッド性能

シングルスレッド性能においても、AMD Ryzen AI 9 HX 370は高い能力を示しています。Geekbench 6のシングルコアスコアは2960、Cinebench R23のシングルコアスコアは2020、Cinebench 2024のシングルコアスコアは108となっており、いずれも高い水準です。

このことから、ゲームや一般的なアプリケーションなど、シングルスレッド性能が重要となるタスクにおいても、快適な動作が期待できます。

総合的な評価

AMD Ryzen AI 9 HX 370は、マルチスレッド性能とシングルスレッド性能の両方において非常に高いレベルにあり、幅広い用途で優れたパフォーマンスを発揮できる、高性能なプロセッサであると結論付けられます。

AMD Ryzen AI 9 HX 370性能を比較

「AMD Ryzen AI 9 HX 370」の性能はどのくらい高いのでしょうか?他のCPUと比較してみました。

CPUランキング

※PassmarkのCPUランキングで比較したものです。

  1. Ryzen AI 9 HX 370MINISFORUM AI X1 Pro)・・・Passmark:35096
  2. AMD Ryzen 7 8700G (Minisforum MS-A1)・・・Passmark:31723
  3. Ryzen 9 7940HS (GEEKOM A7 / MINISFORUM UM790 Pro)・・・Passmark:30504
  4. AMD Ryzen 9 8945HS (GMKtec K11/MINISFORUM UM890 Pro/GEEKOM A8)・・・Passmark:30325
  5. Ryzen 7 7840HS (Beelink SER7/MINISFORUM UM780 XTX)・・・Passmark:29937
  6. Core i9-13900H (Minisforum MS-01)・・・Passmark:29694
  7. AMD Ryzen 9 8845HS (GEEKOM A8)・・・Passmark:29381
  8. Core Ultra 9 185H(Beelink GTi14)・・・Passmark:29350
  9. Ryzen 7 8845HS (GMKtec NucBox K8/Beelink SER8)・・・Passmark:28708
  10. Ryzen 7 7735HS (GMKtec NucBox K5)・・・Passmark:24225

比較から分かること

ベンチマークスコアの結果から、Ryzen AI 9 HX 370は、比較対象のプロセッサの中で最も高い性能であることが分かります。

他のRyzenプロセッサとの比較

Ryzen 7 8700G、Ryzen 9 7940HS、Ryzen 9 8945HS、Ryzen 7 7840HS、Ryzen 9 8845HS、Ryzen 7 8845HS、Ryzen 7 7735HSといった、他のRyzenプロセッサと比較しても、Ryzen AI 9 HX 370のPassmarkスコアは35096と最も高く、明確な性能差が見られます。

特に、Ryzen 7 8700G (31723)やRyzen 9 7940HS (30504)といった高性能なモデルと比較しても、約10%から15%程度高いスコアを記録しています。

Intel Coreプロセッサとの比較

Intel Core i9-13900H (29694) や Core Ultra 9 185H (29350) と比較しても、Ryzen AI 9 HX 370は明らかに高いスコアを示しています。これは、Ryzen AI 9 HX 370が、マルチスレッド性能において、これらのIntel製ハイエンドモバイルプロセッサを上回る能力を持っていることを示唆しています。

総合的な評価

Ryzen AI 9 HX 370は、Passmarkのスコアから判断する限り、現行のモバイル向けプロセッサの中でもトップクラスの性能を持つと考えられます。特にマルチスレッド性能が非常に優れており、動画編集、3Dレンダリング、科学技術計算など、CPUに高い負荷がかかる作業において、優れたパフォーマンスを発揮することが期待できます。

グラフィック性能

AMD Ryzen AI 9 HX 370に内蔵されているAMD Radeon 890Mのグラフィック性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。

GPUのベンチマーク結果・AMD Radeon 890Mのグラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「8100」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「4360」
  • Time Spy グラフィックスコアで「3630」(DirectX 12)
  • 3DMark Wild Life「20,500」
  • 3DMark Wild Life Extreme 「6400」

AMD Radeon 890Mは、提供されたベンチマークスコアから、内蔵GPUとしては非常に高いグラフィックス性能を持っていることがわかります。

DirectX 11およびDirectX 12における性能

Fire Strike(DirectX 11)のグラフィックスコアは8100、Fire Strike Extremeでは4360と、DirectX 11を使用するゲームにおいて高い性能を発揮することが期待できます。

Time Spy(DirectX 12)のグラフィックスコアは3630であり、DirectX 12を使用する比較的新しいゲームタイトルでも、設定次第では快適なプレイが可能であると考えられます。

3DMark Wild Lifeでの性能

3DMark Wild Lifeのスコアは20,500、Wild Life Extremeのスコアは6400と、内蔵GPUとしては非常に高いスコアを記録しています。これは、モバイルデバイスや軽量ノートPC向けのベンチマークであるWild Lifeにおいて、高いパフォーマンスを発揮できることを示しています。

総合的な評価

AMD Radeon 890Mは、特に内蔵GPUとしては非常に優れたグラフィックス性能を備えており、多くのゲームを中程度の設定で快適にプレイできるレベルにあります。

また、動画再生支援や、GPUを活用したクリエイティブアプリケーションなどでも、その性能を発揮することが期待できます。ただし、最新の高負荷なゲームを高画質設定でプレイするには、性能が不足する可能性がある点には留意が必要です。

ゲーム性能

MINISFORUM AI X1 Pro

AMD Ryzen AI 9 HX 370AMD Radeon 890M の組み合わせは、CPUと内蔵GPUとしては非常に高い性能を持っているため、多くのゲームを快適にプレイできます。以下に具体的なゲームタイトルとフレームレート(FPS)の予測を記載します。

人気ゲームタイトルのFPS

  • 原神: 美しいオープンワールドを探索するアクションRPG。1920×1080の解像度、中設定で平均45-60FPS前後で動作します。一部の負荷が高いシーンでは、40FPS台前半になることもありますが、十分にプレイ可能な範囲です。
  • 崩壊:スターレイル:ターン制の戦闘が特徴のスペースファンタジーRPG。1920×1080、中設定で平均50-60FPS前後を維持できます。戦闘シーンでも安定したフレームレートが期待できます。
  • タワーオブファンタジー: SFオープンワールドRPG。1920×1080、中設定で40-55FPS程度で動作します。場所や状況によっては、フレームレートが若干変動することがあります。
  • 鳴潮 (Wuthering Waves): 高速アクションが特徴のオープンワールドアクションRPG。1920×1080、低~中設定で30-45FPS程度での動作になります。アクションが激しい場面では、フレームレートが下がる可能性があります。
  • モンスターハンターワイルズ: 広大なフィールドでモンスターを狩るアクションRPGの最新作(2025年発売予定)。1920×1080、低設定で30FPS前後での動作が見込まれます。将来的には最適化により、より高いフレームレートが出る可能性もあります。

バトルロイヤルゲームタイトルのFPS

  • Apex Legends: スピーディーな展開が特徴のFPSバトルロイヤル。1920×1080、低設定で平均60-75FPS程度で動作します。設定を調整することで、より安定したフレームレートでプレイできます。
  • フォートナイト: 建築要素が特徴的なバトルロイヤルゲーム。 1920×1080、低~中設定で60FPS以上を維持できます。パフォーマンスモードを利用すれば、さらに高いフレームレートでのプレイも可能です。
  • PUBG: BATTLEGROUNDS: リアル志向のバトルロイヤルゲーム。1920×1080、低設定で平均50-60FPS程度で動作します。
  • Call of Duty: Warzone 2.0: 人気FPSシリーズのバトルロイヤル。1920×1080、低設定で40-50FPS程度での動作が見込まれます。
  • 荒野行動: 多数のプレイヤーが生き残りをかけて戦うバトルロイヤルゲーム。1920×1080、中設定で平均60FPS以上を維持できます。競技性を重視するなら、設定を下げることでさらに高いフレームレートを狙えます。

その他のゲームタイトルのFPS

  • パルワールド: モンスター収集とサバイバルクラフトが融合したオープンワールドゲーム。1920×1080、中設定で40-50FPS程度で動作します。
  • サイバーパンク2077: 未来都市を舞台にしたオープンワールドRPG。1920×1080、低設定で平均30FPS前後での動作となります。FSRなどのアップスケーリング技術を活用することで、フレームレートを向上できる可能性があります。
  • エルデンリング: 高難易度で知られるアクションRPG。1920×1080、低設定で30-40FPS程度での動作となるでしょう。
  • アーマード・コアVI FIRES OF RUBICON: メカをカスタマイズして戦うアクションゲーム。1920×1080、低設定で30-45FPS前後での動作が可能です。
  • Forza Horizon 5: 美しいオープンワールドを舞台にしたレースゲーム。1920×1080、低設定で平均40-50FPS程度で動作します。
  • ストリートファイター6: 人気の対戦型格闘ゲーム。1920×1080、中設定で60FPSを安定して維持できるでしょう。

メモリ:高速規格と驚きの拡張性

MINISFORUM AI X1 Pro

MINISFORUM AI X1 Proは、そのコンパクトなボディに、最新の高性能メモリを搭載。複数のアプリケーションを同時に起動しても、動画編集や3Dレンダリングなどの高負荷な作業を行っても、スムーズで快適な動作を実現します。

DDR5-5600MHz:最新規格がもたらす、圧倒的なスピード

MINISFORUM AI X1 Proが採用しているのは、SO-DIMM DDR5-5600MHzという最新規格のメモリです。これは、例えば、従来のDDR4メモリを搭載したPCと比べて、高速道路をスポーツカーで走るようなもの。データ転送速度が大幅に向上しているため、アプリケーションの起動、ファイルの読み書き、大容量データの処理など、あらゆる場面で待ち時間が短縮され、あなたの貴重な時間を無駄にしません。

例えば、Adobe Premiere Proで4K動画を編集する際、DDR5メモリは、膨大なデータを高速に処理し、プレビューやレンダリングをスムーズに行うことができます。CrucialやCorsairなどのメーカーから、信頼性の高いDDR5 SO-DIMMメモリが販売されています。

標準32GB:日常からプロユースまで、幅広いニーズに対応

MINISFORUM AI X1 Proは、標準モデルで32GB(16GB×2)のメモリを搭載。これは、例えば、Microsoft Officeで複数のドキュメントを開きながら、Google Chromeで数十個のタブを開き、さらにYouTubeで4K動画を再生しても、まだ余裕があるほどの容量です。

一般的なデスクトップPCと比較しても十分な容量であり、多くのユーザーにとって、メモリ不足に悩まされることはないでしょう。

デュアルチャネル構成(16GB×2)により、シングルチャネル構成よりもさらに高速なデータ転送を実現。例えば、大容量のRAW画像をPhotoshopで編集する際も、その効果を実感できるはずです。

最大96GBまで拡張可能:プロの要求にも応える

MINISFORUM AI X1 Proは、3つのメモリスロットを備えており、最大96GBまでメモリを増設可能。「DaVinci Resolve Studioで8K動画を編集したい」「Stable Diffusionで高解像度のAI画像を生成したい」といった、プロフェッショナルレベルの要求にも応えることができます。

メモリを比較

1.「MINISFORUM AI X1 Pro」・・・32GB,64GB,96GB DDR5-5600 MHz (最大96GB)

2.「Minisforum AI370」・・・32GB LPDDR5X-7500MHz ※オンボード

メモリ容量と拡張性

MINISFORUM AI X1 Proは、32GB、64GB、96GBという3つのメモリ容量の選択肢があり、最大で96GBまで搭載可能です。

一方、Minisforum AI370は32GBのメモリを搭載していますが、これはオンボードメモリであるため、ユーザー自身による増設や交換はできません。

このことから、MINISFORUM AI X1 Proは、より大容量のメモリを必要とするユーザーや、将来的なアップグレードを検討しているユーザーに適していると言えます。Minisforum AI370は、メモリ容量の変更はできませんが、購入時の32GBで十分なユーザーにとっては、問題ないでしょう。

メモリの種類と速度

MINISFORUM AI X1 ProはDDR5-5600MHzのメモリを採用しているのに対し、Minisforum AI370はLPDDR5X-7500MHzのメモリを採用しています。

LPDDR5X-7500MHzは、DDR5-5600MHzよりも高速なメモリであり、データ転送速度が向上しています。ただし、LPDDR5Xはオンボードメモリであることが多く、Minisforum AI370もその例に漏れません。

一方、MINISFORUM AI X1 Proが採用するDDR5は、SO-DIMMスロットに装着されることが多く、交換や増設が容易です。速度を重視するならMinisforum AI370、拡張性を重視するならMINISFORUM AI X1 Proが適していると言えます。

ストレージ:大容量で爆速。しかもずば抜けた拡張性

MINISFORUM AI X1 Pro

MINISFORUM AI X1 Proは、高速な読み書き速度と、大容量、そして優れた拡張性を兼ね備えたストレージシステムを搭載しています。あなたのデジタルライフをより快適にします。

標準1TB NVMe PCIe 4.0 SSD:爆速起動と快適な操作

MINISFORUM AI X1 Proは、標準で1TBのM.2 2280 NVMe PCIe 4.0 SSDを搭載。これは、例えるなら、F1レースカーのようなもの。Windows 11 Proの起動は、まるで瞬きする間もなく完了します。

搭載されているSSDは、KINGSTON「OM8PGP41024Q-A0」。CrystalDiskMarkでの計測結果では、シーケンシャルリード約4,678MB/s、シーケンシャルライト約3,717MB/sという、驚異的なスピードを記録。これは、一般的なSATA SSDの数倍の速度です。

例えば、Adobe Photoshopで数十枚のRAW画像を一度に開いたり、Premiere Proで4K動画を編集したりするような高負荷な作業も、ストレスなく快適に行えます。

初期状態では、この1TB SSDはCドライブとして約951GBが割り当てられており、BitLockerで暗号化されています。例えば、万が一PCを紛失したり、盗難に遭ったりした場合でも、大切なデータが漏洩するリスクを最小限に抑えられます。

最大12TBまで拡張可能:プロクリエイターも納得の容量

MINISFORUM AI X1 Proは、M.2 2280 PCIe 4.0 NVMe SSDスロットを、合計で3つ搭載。標準の1TB SSDに加え、さらに2つのSSDを増設できます。各スロットは最大4TBのSSDをサポートしているため、例えば、Samsung 990 PRO 4TBや、Western Digital WD_BLACK SN850X 4TBを2枚追加すれば、合計12TBもの超大容量ストレージ環境を構築できます。

「4K/8K動画を大量に保存したい」「SteamやEpic Games Storeで配信されている最新ゲームを、好きなだけインストールしたい」「Stable DiffusionなどのAI画像生成で、大量の画像を保存したい」といった、大容量ストレージを必要とするユーザーのニーズにも、余裕で応えます。

  • 注意点として、3つのスロットのうち2つはPCIe 4.0 x4接続、1つはPCIe 4.0 x1接続です。速度を最大限に活かすには、PCIe 4.0 x4接続のスロットに高速なSSDを搭載することをおすすめします。
  • ※内蔵ストレージへのアクセスについて、一部の情報源によると、裏パネルを取り外すことで内部にアクセスできるようですが、ネジが固く開けにくい場合もあるようです。無理に開けようとせず、慎重に作業を行ってください。

外部ストレージ連携:SDカード&USB4で、さらに便利に

本体側面にはSDカードスロットを搭載。例えば、DJI Osmo Action 4で撮影した4K動画や、ソニー α7R Vで撮影した高解像度写真を、SDカードリーダーを使わずに、直接PCへ取り込めます。

USB4ポートも備えているため、例えば、SanDisk Professional G-DRIVE SSDのような高速な外付けSSDを接続して、さらにストレージ容量を拡張することも可能です。

M.2 SSD用放熱板:高負荷時も安定動作

付属品として、M.2 SSD用の放熱板が含まれています。例えば、Crucial P5 Plusのような高速SSDを増設する際に、この放熱板を取り付けることで、高負荷時の温度上昇を抑え、安定したパフォーマンスを維持できます。サーマルスロットリング(高温による性能低下)を防ぎ、SSDの寿命を延ばす効果も期待できます。

ストレージを比較

  • 1.「MINISFORUM AI X1 Pro」・・・1TB SSD,2TB M.2 2280 NVMe PCIe 4.0(合計で最大12TBまで、、SSD スロット x3)
  • 2.「Minisforum AI370」・・・1TB M.2 2280 NVMe PCIe 4.0(合計で最大4TBまで、SSD スロット x2)

ストレージ容量と拡張性

MINISFORUM AI X1 Proは、1TBまたは2TBのSSDを初期搭載しており、さらにSSDスロットを3基備えているため、合計で最大12TBまでストレージ容量を拡張できます。

一方、Minisforum AI370は、初期搭載されるSSDは1TBのみで、SSDスロットは2基、合計で最大4TBまでの拡張に対応しています。

このことから、より大容量のストレージを必要とするユーザーや、将来的にストレージ容量を大幅に増やしたいユーザーには、MINISFORUM AI X1 Proが適しています。Minisforum AI370は、最大4TBまでの拡張が可能ですが、より多くのデータを保存したい場合は、MINISFORUM AI X1 Proの方が有利です。

外部GPU接続:OCuLinkで異次元のグラフィック性能へ進化

MINISFORUM AI X1 Pro

MINISFORUM AI X1 Proは、コンパクトなボディに秘められた、無限の可能性を解き放つ鍵を持っています。それが、外部GPU(グラフィックボード)接続機能です。この機能により、あなたのMINISFORUM AI X1 Proは、想像を超えるグラフィックパワーを手に入れることができます。

OCuLinkポート:最新GPUとの高速接続

MINISFORUM AI X1 Proは、本体背面にOCuLinkポートを搭載しています。OCuLinkは、PCI Express 4.0 x4の帯域幅(最大64Gbps)を持つ、高速なインターフェースです。これにより、外部GPUボックスとMINISFORUM AI X1 Proを接続し、デスクトップPC向けの高性能グラフィックボードのパワーを活用できます。

例えば、Razer Core X Chromaや、ASUS ROG XG Station 2のような外部GPUボックスに、NVIDIA GeForce RTX 4090や、AMD Radeon RX 7900 XTXといった最新のグラフィックボードを搭載すれば、「Cyberpunk 2077」や「Microsoft Flight Simulator」のような、非常に高いグラフィック性能を要求するゲームも、最高画質設定で快適にプレイできます。

クリエイティブ作業も加速:動画編集、3Dレンダリング

外部GPUのパワーは、ゲームだけでなく、クリエイティブな作業にも大きなメリットをもたらします。

例えば、Adobe Premiere Proでの4K/8K動画編集、DaVinci Resolveでのカラーグレーディング、Blenderでの3Dモデリングやレンダリングなど、GPUパワーを必要とする作業の処理時間を大幅に短縮できます。これにより、より複雑なプロジェクトに挑戦したり、より多くの時間をクリエイティブな作業に費やしたりすることが可能になります。

可能性は無限大:AI、機械学習、VR

外部GPUは、AI(人工知能)や機械学習の分野でも、その力を発揮します。

例えば、Stable Diffusionや、TensorFlow、PyTorchといったフレームワークを使った、画像生成、自然言語処理、深層学習などの処理を、高速化することができます。また、VR(仮想現実)ゲームを、より高い解像度、より高いフレームレートで楽しむことも可能です。Meta Quest 3や、Valve IndexのようなVRヘッドセットと組み合わせれば、没入感あふれるVR体験を実現できます。

注意点:電源容量と互換性

外部GPUを使用する際は、いくつか注意点があります。

まず、外部GPUボックスとグラフィックボードの電源容量が、MINISFORUM AI X1 Proの電源容量を上回らないように注意が必要です。

また、使用する外部GPUボックスとグラフィックボードの互換性を、事前に確認しておく必要があります。

OCuLinkポートを比較

  • 1.「MINISFORUM AI X1 Pro」・・・OCuLinkポートあり
  • 2.「Minisforum AI370」・・・OCuLinkポートなし

MINISFORUM AI X1 ProはOCuLinkポートを搭載していますが、Minisforum AI370は搭載していません。そのため、外部GPUの接続はできません。内蔵GPUの性能に依存することになりますが、携帯性やコンパクトさを重視するユーザーにとっては、外部GPUが必須ではない場合もあります。

MINISFORUM AI X1 Proは外部GPUを接続し、グラフィック性能を大幅に向上させることが可能なため、より高度なゲームや、3Dグラフィックスを多用するクリエイティブな作業などにおいてMinisforum AI370よりも有利になります。

通信性能:Wi-Fi 7 & デュアル2.5G LANでストレスフリーな快適ネットワーク環境

MINISFORUM AI X1 Proは、そのコンパクトなボディに、最新かつ高性能な通信機能を凝縮。有線・無線ともに、高速かつ安定したネットワーク接続を実現します。

Wi-Fi 7対応:未来の無線LANを、いち早く体験

MINISFORUM AI X1 Proは、次世代無線LAN規格「Wi-Fi 7」(IEEE 802.11be)に対応予定です。Wi-Fi 7は、従来のWi-Fi 6/6Eの最大通信速度9.6Gbpsに対し、最大46Gbps(理論値)と約4.8倍の高速化を実現しており、「リニアモーターカー」 に例えられるほどの革新的な技術です。

例えば、複数のデバイス(スマートフォン、タブレット、スマート家電など)を同時に接続しても、速度が低下しにくいため、家族みんなで、高画質の動画ストリーミング(例えば、Netflixの4K HDRコンテンツ)や、オンラインゲームを、ストレスなく楽しめます。

  • ※Wi-Fi 7対応ルーター(例えば、TP-Link Archer BE800など)との組み合わせで、その真価を発揮します。
  • ※一部の情報源によると、Wi-FiモジュールはMediaTek MT7925とされています。

デュアル2.5G LAN:有線LANの常識を覆す

MINISFORUM AI X1 Proは、2.5G LANポートを2つ搭載。これは、一般的なギガビットLAN(1Gbps)の2.5倍の速度、つまり、高速道路の車線が増えたようなものです。例えば、ASUSTORやSynologyのNASから大容量の4K動画ファイルを転送する際も、待ち時間が大幅に短縮されます。

オンラインゲーム(例えば、「Apex Legends」や「VALORANT」)では、ラグを最小限に抑え、有利にプレイできます。また、2つのLANポートはチーミング(リンクアグリゲーション)に対応。

例えば、一方の回線でインターネットに接続し、もう一方の回線でNASに接続する、といった使い方が可能です。さらに、一方の回線に障害が発生した場合でも、もう一方の回線で通信を継続できるため、ビジネス用途でも安心です。

Bluetooth 5.4:最新ワイヤレスデバイスとの、快適な連携

MINISFORUM AI X1 ProはBluetooth 5.4にも対応。例えば、Logicool MX Master 3Sのようなワイヤレスマウスや、Apple AirPods Proのようなワイヤレスイヤホン、ソニー WH-1000XM5のようなワイヤレスヘッドホンなど、さまざまなBluetoothデバイスと、安定した接続を確立できます。低消費電力設計のため、バッテリーの持ちも長持ちします。

通信性能を比較

  • 1.「MINISFORUM AI X1 Pro」・・・Wi-Fi7、Bluetooth 5.4、デュアル 2.5G LAN
  • 2.「Minisforum AI370」・・・Wi-Fi6E、Bluetooth 5.3、デュアル 2.5G LAN

Wi-FiとBluetoothのバージョン

MINISFORUM AI X1 Proは、Wi-Fi 7とBluetooth 5.4に対応しています。一方、Minisforum AI370は、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応しています。

Wi-Fi 7はWi-Fi 6Eよりも新しい規格であり、理論上の最大通信速度が向上し、より多くのデバイスが同時に接続された場合の安定性も改善されています。

Bluetooth 5.4はBluetooth 5.3と比較して、接続の安定性やセキュリティが向上し、消費電力も低減されています。このことから、より高速で安定した無線通信を求める場合は、MINISFORUM AI X1 Proが優れています。

冷却システム:静けさと冷却性能の両立した高度なクーリングシステム

MINISFORUM AI X1 Pro

MINISFORUM AI X1 Proは、コンパクトなボディに高性能なコンポーネントを凝縮しながらも、優れた冷却性能を実現しています。その秘密は、緻密に設計された、独自の冷却システムにあります。

デュアルファン&ヒートパイプ:効率的な排熱設計

MINISFORUM AI X1 Proは、2つの静音冷却ファンと、純銅製のデュアルヒートパイプを搭載。これは、例えるなら、高性能スポーツカーのエンジン冷却システムのようなもの。CPUやGPUから発生した熱は、ヒートパイプを通じて素早くファンへと運ばれ、効率的に筐体の外へ排出されます。

これにより、例えば、「Cyberpunk 2077」のような高負荷なゲームを長時間プレイしたり、Adobe Premiere Proで4K動画を編集したりするような場合でも、CPUやGPUの温度上昇を抑え、安定したパフォーマンスを維持できます。

相変化冷却材:最先端技術で、さらに冷却効率アップ

MINISFORUM AI X1 Proは、CPUグリスとして、相変化冷却材を採用。この特殊な冷却材は、固体から液体へ、液体から気体へと状態を変化させることで、より多くの熱を吸収します。これは、例えるなら、宇宙服にも使われるような最先端技術。

この相変化冷却材により、従来のグリスよりもさらに冷却効率が高まり、MINISFORUM AI X1 Proのパフォーマンスを最大限に引き出します。

電源ユニットも冷却:システム全体の安定性を追求

MINISFORUM AI X1 Proの冷却システムは、CPUやGPUだけでなく、内蔵電源ユニットの冷却にも配慮した設計。これは、例えるなら、オーケストラの指揮者のように、システム全体の調和を保つようなもの。

電源ユニットの温度上昇を抑えることで、安定した電力供給を確保し、システム全体の信頼性を高めています。

静音性:パフォーマンスモードでも、図書館並みの静かさ

MINISFORUM AI X1 Proは、冷却性能だけでなく、静音性にも優れています。2つの静音ファンと、効率的なエアフロー設計により、高負荷時でも動作音は控えめ。パフォーマンスモード時でも、騒音レベルは45dB未満に抑えられています。これは、図書館の中や、静かな住宅地の昼間と同程度の静けさです。

例えば、静かな環境で音楽制作に集中したい場合や、深夜にオンラインゲームを楽しみたい場合でも、動作音を気にすることなく、作業やエンターテインメントに没頭できます。

  • ※テスト環境下(室温23℃)での測定結果として、待機温度は約37℃、フルロード時の温度は80℃以下であることが示されています。
  • ※CPUに負荷がかかるベンチマークテスト(例えば、Cinebench R23など)時には、ファンの音が聞こえ、背面のスリットから暖かい空気が出ることが報告されていますが、気になるレベルではないと評価されています。

AI機能:日常を変えるMINISFORUM AI X1 Proの革新性

MINISFORUM AI X1 Pro

MINISFORUM AI X1 Proは、単なるコンパクトなPCではありません。それは、AI(人工知能)の力を最大限に活用し、あなたの日常を、そして働き方を、革新的に変える可能性を秘めた、未来への扉です。

世界初 Copilot+ PC認証取得:AI機能の最前線へ

MINISFORUM AI X1 Proは、ミニPCとしては世界で初めて、Microsoftの「Copilot+ PC」認証を取得。これは、Microsoftが定める厳しい基準をクリアした、AI機能に特化したPCであることの証明です。

例えば、今後Microsoftが提供する、さまざまなAI機能(Windows Studio Effectsの拡張機能など)を、いち早く利用できる可能性があります。PCから出力される音声をリアルタイムでテキスト化し、翻訳も可能な「ライブキャプション」機能は、まさにその一例。まるで、SF映画に登場するような、未来のコミュニケーションを体験できます。※現時点では、話題の「リコール」機能はInsider Preview版でのみ利用可能です。

AMD Ryzen™ AI 9 HX 370:AI処理を加速するパワフルさ

MINISFORUM AI X1 Proには、AMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサが搭載されています。このプロセッサは、高性能なCPUと、最大80 TOPSという驚異的な処理能力を持つNPU(ニューラルプロセッシングユニット)を内蔵。これは、例えるなら、人間の脳のように、複雑な情報を高速に処理する能力を持っているということです。

NPUは、AI処理に特化しており、画像認識(例えば、写真に写っている人物を自動でタグ付け)、音声認識(例えば、音声入力で議事録を作成)、自然言語処理(例えば、文章の要約や翻訳)など、さまざまなAIタスクを、高速かつ効率的に実行します。

Copilot+ PCの要件の一つに「40TOPS以上のNPUを搭載」というものがあり、Ryzen AI 9 HX 370はこの条件を大幅に上回っています。

専用Copilotボタン:ワンタッチでAIアシスタントを起動

MINISFORUM AI X1 Proの本体前面には、専用の「Copilotボタン」を配置。このボタンを押すだけで、AIアシスタント「Microsoft Copilot」を瞬時に呼び出せます。

例えば、「今日の予定は?」「明日の東京の天気は?」「〇〇について調べて」と話しかけるだけで、Copilotがあなたの質問に答え、必要な情報を提供してくれます。また、メールの作成、文章の要約、プレゼンテーション資料の作成など、さまざまな作業をCopilotがサポートしてくれます。

※Copilotアプリの一部の機能(例:画像生成)はクラウド処理であり、必ずしもNPUを使用するわけではありません。

AIノイズキャンセリング:クリアな音声で、オンライン会議を円滑に

MINISFORUM AI X1 Proは、内蔵デュアルマイクアレイ(DMIC)と、AIノイズキャンセリング機能を搭載。周囲の雑音(例えば、キーボードの打鍵音、エアコンの音、外の騒音など)を低減し、あなたの声をクリアに相手に届けます。

例えば、ZoomやMicrosoft Teamsを使ったオンライン会議や、Skypeを使ったビデオ通話でのコミュニケーションを、よりスムーズで快適なものにします。

AIで、創造力を解き放つ:ローカルAIの可能性

MINISFORUM AI X1 Proは、AIワークロードに最適化されており、最新のAI専用NPUを搭載することで完全ローカル処理を実現。例えば、Stable Diffusionのような画像生成AIを、インターネットに接続せずに、自分のPC上で高速に実行できます。これにより、プライバシーを守りながら、AIの力を活用して、クリエイティブな活動を行うことができます。

MINISFORUM AI X1 Proのデメリット

MINISFORUM AI X1 Pro

MINISFORUM AI X1 Pro」は高性能なミニPCですが、デメリットはあります。購入する前に必ず確認しておきましょう。

価格の比較

まず価格について、AI X1 Proはセール価格で149,590円と、比較的高価です。同じRyzen AI 9 HX 370を搭載したGMKtec EVO-X1は、クーポン適用後で134,920円と、AI X1 Proよりも15,000円近く安価に購入できます。

また、Core Ultra 9 185Hを搭載したGEEKOM GT1 Megaは139,900円であり、AI X1 Proよりも1万円ほど安価です。AI X1 Proは高性能なCPUと豊富な拡張性を備えていますが、価格を重視するユーザーにとっては、これらの競合製品の方が魅力的に映る可能性があります。

サイズの比較

次にサイズについて、AI X1 Proは幅195mm × 奥行き195mm × 高さ42.5mmと、ミニPCとしては比較的大型です。

Minisforum AI370 (127 x 130 x 46.9 mm) や GMKtec EVO-X1 (128 x 127 x 48 mm) と比較すると、AI X1 Proの設置面積は considerably 大きくなります。ミニPCのメリットの一つである省スペース性を重視するユーザーにとっては、AI X1 Proのサイズはデメリットとなる可能性があります。

Wi-Fi 7 対応状況の不確実性

最後にWi-Fi 7の対応状況について、AI X1 ProはWi-Fi 7対応予定とされていますが、具体的な時期は明確にされていません。一部情報ではWi-FiモジュールがMediaTek MT7925とされており、これはWi-Fi 6E対応のモジュールです。

もしAI X1 Proが発売時点でWi-Fi 7に対応していない場合、最新の無線LAN規格を利用したいユーザーにとっては、GEEKOM GT1 Mega (Wi-Fi 7対応)などの競合製品を選ぶ方が良いでしょう。

MINISFORUM AI X1 Proのスペック

  • プロセッサ: AMD Ryzen AI 9 HX 370 (12コア/24スレッド、L3キャッシュ合計24MB、最大ブースト・クロック5.1GHz)
  • GPU: AMD Radeon 890Mグラフィックス (グラフィックス周波数2900MHz)
  • RAM: 32GB,64GB,96GB DDR5 SODIMMx2スロット (装着済、合計最大96GBまで増設可能、5600MHz)
  • ストレージ: M.2 2280 PCIe4.0 NVME SSDスロットx3 (装着済/空/空、各スロット最大4TBまで、合計最大12TB)、最大読み書き速度7000MB/s
  • 拡張ストレージ: SDカードスロットx1、OCuLinkx1 (PCIe 4.0×4)による外部GPU接続、USB4ポートによる外部ストレージ接続
  • 電源: AC-IN 19V / 7.1A 134.9W (電源アダプター内蔵)
  • ワイヤレス通信: M.2 2230 WIFI (Wi-Fi 7)、Bluetooth 5.4
  • 有線LAN: 2500Mbps LAN (RJ45) x2
  • 上側インターフェース: 指紋認証ボタンx1 (Windows Hello対応)
  • 前側インターフェース: USB3.2 Gen2 Type-Aポート (10Gbps) x2、3.5 mmコンボジャックx1、USB4ポート (Alt PD out 15W | 40Gbps) x1、Copilotボタンx1、DMICx2 (内蔵デュアルマイクアレイ)
  • 背面インターフェース: RJ45 2.5G イーサネットポートx2、HDMI 2.1 FRLx1 (4K@120Hz | 8K@60Hz)、DP 2.0×1 (4K@1260Hz | 8K@60Hz)、USB4ポート (Alt PD in 100W & PD out 15W) x1、OCuLinkx1 (PCIe 4.0×4)、USB2.0 Type-A ポート x1、Kensington Lockx1、CLR CMOSx1
  • 映像出力: HDMI 2.1 FRLx1 (最大8K@60Hz)、USB4x2 (最大4K@60Hz)、DP 2.0×1 (最大8K@60Hz)、最大4画面同時出力に対応
  • 冷却システム: 2つの静音冷却ファン、相変化冷却材、純銅製デュアルヒートパイプ
  • 消費電力: 134.9W (内蔵電源アダプター)
  • VESAマウント: 対応
  • OS: Windows 11
  • サイズ: 195 x 195 x 42.5/47.5mm (LWH、ゴム足の高さを除く/含む)
  • 重量: 約1.5kg
  • カラー: 提供されたソースには、具体的なカラーに関する記述はありませんが、「高級な金属ボディ」であることが記載されています。
  • 付属品: AI X1 PRO 本体、電源ケーブル、HDMIケーブル、SSDヒートシンク、ブラケット、スタンド、取扱説明書(日本語対応)
    ※初回特典として、先行200名限定でブルートゥーススピーカーが付属します。

MINISFORUM AI X1 Proの評価

MINISFORUM AI X1 Pro

7つの基準でMINISFORUM AI X1 Proを5段階で評価してみました。

スペック: ⭐⭐⭐⭐⭐ (5/5)

AMD Ryzen AI 9 HX 370、最大96GBのDDR5-5600MHzメモリ、最大12TBのSSDストレージなど、非常に高いスペックを誇ります。内蔵GPUも強力で、多くのゲームを快適にプレイできます。外部GPU接続にも対応しており、さらに高いグラフィック性能を求めるユーザーにも対応可能です。

デザイン: ⭐⭐⭐⭐ (4/5)

アルミ合金製の筐体は高級感があり、縦置き・横置き・壁掛けにも対応するなど、設置の自由度が高い点は魅力です。しかし、Minisforum AI370と比べると大型であることは、ミニPCとしてのコンパクトさを求めるユーザーにはデメリットとなるかもしれません。

通信: ⭐⭐⭐⭐ (4/5)

Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、デュアル2.5G LANと、最新の通信規格に対応している点は高く評価できます。しかし、Wi-Fi 7は今後の対応予定であり、現状ではWi-Fi 6Eである可能性があるため、注意が必要です。

機能(拡張性): ⭐⭐⭐⭐⭐ (5/5)

3つのM.2 SSDスロット、OCuLinkポート、SDカードスロット、豊富なUSBポートなど、拡張性は非常に優れています。外部GPU接続にも対応しており、将来的なアップグレードにも柔軟に対応できます。

冷却性能: ⭐⭐⭐⭐ (4/5)

デュアルファン、ヒートパイプ、相変化冷却材など、高度な冷却システムを搭載しており、高負荷時でも安定した動作を実現しています。ただし、高負荷時にはファンの音が聞こえるという報告もあるため、静音性を重視するユーザーは注意が必要です。

使いやすさ: ⭐⭐⭐⭐ (4/5)

Windows 11 Pro搭載、Copilotボタン、指紋認証センサーなど、使いやすさに配慮した設計となっています。しかし、内蔵ストレージへのアクセスがやや難しいという報告もあるため、この点は改善の余地があるかもしれません。

価格: ⭐⭐⭐ (3/5)

セール価格でも149,590円と、ミニPCとしては比較的高価です。同等のスペックを持つ競合製品と比較して、価格面での優位性は低いと言えるでしょう。ただし、Copilot+ PC認証や豊富な拡張性といった特徴を考慮すれば、価格に見合う価値はあるかもしれません。

総評: ⭐⭐⭐⭐ (4/5)

MINISFORUM AI X1 Pro は、最新のテクノロジーを惜しみなく搭載した、非常にパワフルなミニPCです。特にAMD Ryzen AI 9 HX 370 プロセッサと、それに統合された強力なNPUによるAI処理能力は、他のミニPCとは一線を画す性能を提供します。世界初の Copilot+ PC 認証を取得している点も、AI 機能を重視するユーザーにとって大きな魅力となるでしょう。

豊富なインターフェースと拡張性の高さは、様々な用途に対応できる柔軟性を提供し、外部GPU接続でさらに性能を向上させることも可能です。高速なWi-Fi 7 (今後の対応予定)とデュアル2.5G LANは、快適なネットワーク環境を実現します。一方で、比較的高価な価格設定、筐体のサイズが大きめである点、そしてWi-Fi 7への対応が未確定である点は、購入前に考慮すべき点です。

総合的に見ると、AI 処理能力と拡張性を重視するパワーユーザーにとって、価格に見合う価値のある魅力的な選択肢となるでしょう。しかし、よりコンパクトで安価なミニPCを求めるユーザーには、他の選択肢も検討する価値があります。

MINISFORUM AI X1 ProとMinisforum AI37の違い

「MINISFORUM AI X1 Pro」と「Minisforum AI370」は、どちらも強力なAI処理能力を持つミニPCですが、いくつかの重要な違いがあります。

メモリの違い

AI370の方が高速なLPDDR5Xメモリを搭載していますが、容量は32GB固定で変更できません。一方、AI X1 ProはDDR5メモリを採用しており、AI370より速度は劣りますが、最大96GBまで増設可能です。

将来的なメモリ増設を視野に入れているユーザーや、64GB以上のメモリを必要とする用途には、AI X1 Proの方が適しています。一方、32GBで十分かつ、速度を重視するユーザーには、AI370がおすすめです。

ストレージの違い

AI X1 ProはSSDスロットを3つ備え、最大12TBまで拡張できるのに対し、AI370はスロット数が2つで最大4TBまでとなっています。動画編集や大規模なデータ処理など、大容量ストレージを必要とするユーザーには、AI X1 Proの拡張性の高さが大きなメリットとなります。

AI370でもストレージ増設は可能ですが、容量に限りがあるため、将来的にストレージ容量が不足する可能性があります。

AI機能の対応

両機種ともにAMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサを搭載し、高いAI性能を誇ります。しかし、AI X1 ProはCopilot+ PC認証を取得しており、Microsoft Copilotとの連携が強化されています。

AI370もCopilotを利用できますが、AI X1 ProはCopilot+ PC認証により、将来的なAI機能のアップデートにも対応しやすいため、AI機能を最大限に活用したいユーザーにはAI X1 Proがおすすめです。

OCuLinkポート(グラフィックス)とゲーム性能

GPUはどちらもRadeon 890M を搭載しており、グラフィックス性能に大きな差はありません。ただし、AI X1 ProはOCuLinkポートを備えているため、外部GPUを接続してグラフィックス性能を大幅に向上させることができます。

一方、AI370は外部GPU接続に対応していないため、内蔵GPUの性能に依存します。高画質設定でゲームをプレイしたい、またはGPUパワーが必要なクリエイティブな作業を行うユーザーには、AI X1 Proが適しています。

インターフェースの違い

AI X1 Proは前面にCopilotボタンとデュアルマイクアレイを搭載していますが、AI370にはこれらのインターフェースはありません。

サイズと拡張性

AI X1 Proは195 x 195 x 42.5mmと、AI370 (127 x 130 x 46.9 mm) よりも大型です。ミニPCのコンパクトさを重視するユーザーには、AI370の方が適しています。

一方、AI X1 Proは最大12TBのSSDストレージ、最大96GBのメモリを搭載可能と、AI370 (最大4TBのSSD、32GBメモリ) よりも高い拡張性を備えています。大容量ストレージやメモリが必要なユーザーには、AI X1 Proが有利です。

通信機能

AI X1 ProはWi-Fi 7対応予定ですが、AI370はWi-Fi 6Eです。ただし、AI X1 ProのWi-Fi 7対応は未確定であるため、現時点では大きな差はありません。両機種ともにBluetooth 5.xとデュアル2.5G LANに対応しています。

MINISFORUM AI X1 Proに最適な人は?

MINISFORUM AI X1 Proは、その高い性能と拡張性から、特定のニーズを持つユーザーにとって最適な選択肢となります。

AI処理能力を最大限に活用したいパワーユーザー: AI X1 Proは、Ryzen AI 9 HX 370プロセッサとCopilot+ PC認証により、高度なAI処理タスクを快適に実行できます。

画像生成AI、動画編集、データ分析など、AIを活用した作業を行うユーザーにとって、AI X1 Proは強力なツールとなるでしょう。また、Copilot+ PC認証により、Windows 11の最新AI機能をいち早く利用できる可能性がある点も魅力です。

高い拡張性を求めるユーザー: AI X1 Proは、最大12TBのSSDストレージ、最大96GBのメモリ、そしてOCuLinkによる外部GPU接続に対応しています。これらの拡張性は、将来的なニーズの変化にも柔軟に対応できるため、PCを長く使い続けたいユーザーや、常に最新の技術を取り入れたいユーザーにとって大きなメリットとなります。

マルチタスクを頻繁に行うユーザー: 高性能なCPUと大容量メモリは、複数のアプリケーションを同時に起動しても快適に動作することを可能にします。ブラウザで多数のタブを開きながら、動画編集やプログラミングを行うなど、複数の作業を同時に行うことが多いユーザーにとって、AI X1 Proは生産性を向上させるための頼もしいパートナーとなるでしょう。

逆に、以下のユーザーには、あまり向いていない面もあります。

コンパクトさを重視するユーザー: AI X1 Proは、Minisforum AI370などの他のミニPCと比較して大型です。そのため、省スペース性を重視するユーザーや、PCの携帯性を重視するユーザーには、AI370のようなよりコンパクトなモデルの方が適しているでしょう。

価格を重視するユーザー: AI X1 Proは、同等の性能を持つミニPCと比較しても高価です。AI処理能力や拡張性は必要なく、基本的な作業を行うだけであれば、より安価なミニPCで十分です。予算を抑えたいユーザーには、GEEKOM GT1 Megaなどの、より安価な選択肢を検討することをおすすめします。

Wi-Fi 7をすぐに利用したいユーザー: AI X1 ProはWi-Fi 7対応予定とされていますが、具体的な時期は未定です。すぐにWi-Fi 7を利用したいユーザーには、既にWi-Fi 7に対応しているミニPCを選ぶ方が賢明です。現状では、AI X1 ProのWi-Fi 7対応は期待するべきではなく、Wi-Fi 6Eでの運用を想定しておくべきでしょう。

MINISFORUM AI X1 Proの価格はセール価格で149,590円です。

「Minisforum AI370」は非常に人気があり、Amazonではすでに売り切れ。楽天市場では186,990円で販売されるなど、発売時よりも高額になっています。

人気の理由はやはりAI処理能力の高さです。現状ではAMD Ryzen AI 9 HX 370が最高のAI性能であるため、価格が高くなる傾向があります。

MINISFORUM AI X1 Proの場合はメモリが最大96GBまで拡張が可能で、ストレージも3スロットで合計 最大12TBまで拡張増設できるなど、Minisforum AI370よりも性能が高いことが魅力です。

Copilotボタンとデュアルマイクアレイ搭載で快適にAIを利用できるほか、OCuLinkポートでグラフィック性能を大幅に向上させることができるなど、性能面では大幅に強化されています。

これからAIを本格的に使いたいと考えている人にはまさに理想的なミニPCといえるでしょう。

Ryzen AI 9 HX 370搭載で高い拡張性を備えたハイエンドなミニPCを探している人におすすめします。

MINISFORUM AI X1 Proの価格・購入先

MINISFORUM AI X1 Pro

「MINISFORUM AI X1 Pro」はMinisforumの公式ウェブサイトやリンクスダイレクト、ECサイトのAmazon、楽天市場などで購入できます。

Minisforumの公式ウェブサイト

セール価格で149,590円(税込み・北海道、沖縄県を除く送料無料)、

で販売されています。

Minisforumの公式ウェブサイトで「MINISFORUM AI X1 Pro」をチェックする

  • ※通常価格は186,990円です。
  • ※初回特典として、先行200名限定でブルートゥーススピーカーが付属
  • ※支払い方法としては、Visa、Mastercard、American Express、PayPal、Discover、JCB、Diners Clubが利用可能
  • ※製品には24ヶ月の製品長期保証、30日間の返品・返金保証、生涯テクニカルサポートが付いています。

リンクスダイレクト

価格は18万6990円(予約価格は14万9590円、税込み)

リンクスダイレクトで「MINISFORUM AI X1 Pro」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで186,980円(税込・35526円 OFFクーポン付きで実質151,454円)、
  • 楽天市場で150,962円+送料、
  • ヤフーショッピングで150,962円、

で販売されています。

Amazonで「MINISFORUM AI X1」をチェックする

楽天市場で「MINISFORUM AI X1」をチェックする

ヤフーショッピングで「MINISFORUM AI X1」をチェックする

AliExpressで「MINISFORUM」をチェックする

米国 Amazon.comで「MINISFORUM AI X1」をチェックする

 

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おすすめの類似製品を紹介

MINISFORUM AI X1 Proに似た性能をもつミニPCも販売されています。

Minisforum AI370

Minisforumから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370 プロセッサ搭載のミニPCです(2024年11月 発売)。

XDNA 2 AIエンジン、Radeon 890M、32GB LPDDR5X-7500MHz メモリ、1TB M.2 2280 PCIe4.0 SSD ストレージ、Windows 11を搭載しています。

また、最大50TOPS(1秒間に50兆回のAI演算)、3画面出力、8K映像出力、冷却システム、最大4TBまでのストレージ拡張、USB4ポート、4つのUSB3.2 Gen2 Type-A ポート、Wi-Fi6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、楽天市場で186,990円(送料無料)、AliExpressで176,209円、です。

関連記事:驚異のAI性能!Minisforum AI370の実力を徹底レビュー

GMKtec EVO-X1

GMKtecから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370 搭載のミニPCです(2024年12月20日 発売)。

32GB or 64GB LPDDR5X 7500MHzメモリ、1TB or 2TB PCIe 4.0 M.2 2280 SSD NVMeストレージ、Windows 11 Proを搭載しています。

また、8K 3画面出力(USB4,DP2.1,HDMI 2.1)、Oculinkポート、冷却システム、最大8TBまでのストレージ拡張(M.2 2280 PCIe 4.0)、

縦置きスタンド、USB 4.0 (PD/DP/DATA) x1、USB 3.2 Gen2 (10Gbps) x4、USB 2.0 x2、WiFi 6 (2.4GHz/5.0GHz)、 Bluetooth 5.2、2.5Gデュアル 有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで169,900円(税込・34980 OFFクーポン付きで実質134,920円)、楽天市場で174,900円(送料無料)、AliExpressで126,616円、です。

関連記事:GMKtec EVO-X1レビュー!8K対応Oculink付きAIミニPCの実力

Beelink SER9

Beelinkから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370搭載のミニPCです(2024年10月 発売)。

32GB DDR5 7500 MHzメモリ、1TB M.2 2280 PCle4.0 x4 ストレージ、デュアルスピーカー、マイクを搭載しています。

また、50TOPSのAI処理能力、4K 3画面出力 (USB4、Displayport 1.4、HDMI 2.0)、冷却システム、最大64GBまでのメモリ拡張、 最大8TB (M.2 2280 PCle4.0 x4)のストレージ拡張、

USB4 (40Gbps/PD3.0/DP1.4) x1、Type-C (10Gbps/Data) x1、USB 3.2 (10Gbps) x2、USB 2.0 (480Mbps) x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5Gギガビット有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで179,000(税込・25000 OFFクーポン付きで実質154,000円)、楽天市場で207,535円(送料無料)、AliExpressで183,655円、米国 Amazon.comで$999.00、です。

関連記事:AIで爆速! Beelink SER9をレビュー!Mac miniより魅力的?

GEEKOM GT1 Mega

GEEKOMから発売されたIntel Core Ultra 9 185H / Core Ultra 7 155H / Core Ultra 5 125H 搭載のミニPCです(2024年10月発売)。

32GB DDR5 5600MHz メモリ、1TB M.2 2280 PCIE Gen4x 4 SSD、Windows 11 Proを搭載しています。

また、高度なAI処理、4画面出力、2つのUSB 4.0ポート、VESAマウント、 ケンジントンロック、冷却システム、USB3.2 Gen2 Type-A x5、USB 2.0 Type-A x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、デュアル 2.5G ギガビット有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで139,900円(Core U9-185Hモデル)、楽天市場で131,800円(送料無料・Core Ultra9・中古品)、米国 Amazon.comで$989.00 (ore Ultra U9-185H)、です。

関連記事:GEEKOM GT1 Megaレビュー!AI性能もゲームも本当にOK?

他のMINISFORUM ミニPCと比較

他にもMINISFORUMのミニPCが販売されています。2025、2024モデルもあるのでぜひ比較してみてください。

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