PS Vita風の高性能な携帯ゲーム機「Odin2 Mini」。早くも「Retroid Pocket 5よりも性能が高くて快適そう」と評判です。
しかし、その一方で、「全く有名でない製品なので、たいした性能でないのでは?」という口コミもあり、購入を迷っている人も多くいるようです。
そこで今回はその性能をよく知ってもらうため、次の6点を重点的に解説します。
- デザイン(接続ポート、サイズ・重量)
- プロセッサ性能(Snapdragon 8 Gen 2)
- ディスプレイ(5インチMini LED)
- 操作性(ホール効果、アナログスティック、トリガー)
- メモリ・ストレージ
- バッテリー・充電(65W急速充電)
また、「Odin2」、「Retroid Pocket 5」、「Retroid Pocket Mini」の違いも分かるように紹介!Antutuベンチマークやゲーム性能(FPS)、スペック、
購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
日本ではあまり知られていないOdin2 Mini・実はPS Vita風デザインで性能も高い
「Odin2 Mini」(オーディン2 ミニ)という携帯ゲーム機を知っているでしょうか?
日本では全く報道されていませんが、海外では非常に人気が高く、
「Retroid Pocket 5」や「Retroid Pocket Mini」とよく比較されています。
「Odin2 Mini」とは?
2024年5月にAYNから予約販売が開始された携帯ゲーム機です。
発売されてから、しばらくECサイトで見かけることはありませんでしたが、最近になってAliExpressでも販売されるようになりました。
見た目はなんとソニーの携帯ゲーム機、PlayStation Vitaにそっくり。
コンパクトな5インチサイズで、クリスタルの美しいボタンを採用するなど、魅力的な大きさ、デザインです。
また、見た目だけではなく、その性能にも目を見張るものがあります。
なんと最大輝度1100nitの超明るいMini LED ディスプレイや、
ゲーミングスマホにも採用されていたSnapdragon 8 Gen 2プロセッサを搭載し、かなりハイエンドな仕様です。
また、OSはAndroid 13で、豊富なAndroidゲームができるほか、
「AYANEO Pocket EVO」、「AYANEO POCKET DMG」と同じように豊富なエミュレーターアプリを利用して、
クラシックなレトロゲームをプレイできます。
もちろん、PS2やWii、ゲームキューブ、ドリームキャストなどのレトロゲームをプレイしたり、
Xbox Cloud GamingやGeForce NOWなどのクラウドゲームサービス、Steam Linkを使ったリモートプレイも利用できますよ。
それでは早速どんな携帯ゲーム機なのか、その価格や特徴(メリット)をくわしく見ていきましょう。
この製品の購入はこちら→ AliExpress リンク
公式サイト:Odin2 Mini – AYN
価格は約5万円台から・ライバルとなるゲーム機の価格は?
「Odin2 Mini」はAYN公式サイトで$319.00(日本円で約48350円・64GBのBaseモデル)で販売されています(※AliExpressは65,285円)。
前モデルには2023年10月に発売されたSnapdragon 8 Gen 2搭載で6インチの「Odin2」があります(出荷は2023年12月・Android 12)。
この携帯ゲーム機は「原神など負荷の高いAndroidゲーム機でもサクサク動く」と評判でした。
現在でも発売されており、価格はAliExpressで54,481円です。
一方、他メーカーからもAndroidのハイスペックなゲーム機続々と発売されています。
「Retroid Pocket 5」の価格は?
中でも人気が高いのはSnapdragon 865を搭載した5.5インチの「Retroid Pocket 5」です。
こちらの製品は美しいフルHDのOLED(有機EL)液晶を搭載したモデルで、AliExpressで48,917円で購入できます。
また、ボディをより小さくした3.7インチの携帯ゲーム機「Retroid Pocket Mini」も発売中です。
こちらも有機EL搭載でAliExpressで34,797円で発売されています。
人気のANBERNICは今いくらになった?
一方、日本では4インチのヨコ型 携帯ゲーム機「ANBERNIC RG406H」が発売され、人気になっています。
こちらはUnisoc T820プロセッサで搭載でPS2ゲームも動作します。価格は29,999 円で、「Odin2 Mini」よりも2万円以上安くなります。
そのほか、ANBERNICからはこのほかにも1:1の真四角な画面の「ANBERNIC RG Cube」が28,999円、
有機ELディスプレイを搭載した5.5型「ANBERNIC RG556」も33,999円で発売中です。
AYANEOからも続々と新モデルが発売中!
Android を搭載したハイスペックな携帯ゲーム機はAYANEOからも発売されています。
中でも7インチの有機ELディスプレイを搭載した携帯ゲーム機「AYANEO Pocket EVO」は、パワフルなSnapdragon G3x Gen 2プロセッサを搭載していることで注目を集めています(価格は85,310円)。
同じプロセッサを搭載したゲームボーイ風のタテ型携帯ゲーム機「AYANEO POCKET DMG」も発売中です(価格は80,560円)。
PlayStation Vita風のデザインを採用・クリスタルのボタンも採用
新モデル「Odin2 Mini」はPlayStation Vitaを彷彿とさせるデザインで、現代的な要素もふんだんに取り入れています。
サイズは前モデル「Odin2」よりもひと回り小さい、5インチのコンパクトなサイズで、
ソニーのPlayStation Vitaと同じ大きさです。
Vitaととは丸みを帯びた長方形で、タッチ操作の液晶や、左右にアナログスティックを配置している点も共通しています。
クリスタルのボタン
本体にはクリスタルのような透明感のあるボタンが採用され、Odin2 Miniの美しさを際立たせるアクセントになっています。
本体カラーはブラック、ホワイトの2色を用意。人間工学に基づいた設計をしているため、長時間でも疲れを感じません。
接続ポートは?
本体の上部には映像出力量のMicro HDMIポートやTFカードスロット、電源ボタン、音量ボタンなどが配置されています。
下部にはUSB 3.1 Type-Cポートと3.5mmオーディオジャックがあります。
Type-CはOTG対応で、PCと接続してファイルのやり取りも可能です。
「Retroid Pocket 5」との違い
「Odin2 Mini」はミニという名称がついているわりには少し大きめのサイズです。「Retroid Pocket 5」と比べてもそれほど小さいわけではなく、縦幅や厚さはOdin2 Miniの方が大きくなります。また、重さに関してもOdin2 Miniの方が40gも重くなります。
<サイズ・重量を比較>
- 1.「Odin2 Mini」・・・198 x 85.8 x 19.5 mm / 約320g
- 2.「Odin2」・・・270 x 107 x 21 mm / 410g
- 3.「Retroid Pocket 5」・・・199.2 x 78.5 x 15.6 mm / 280 g
- 4.「Retroid Pocket Mini」・・・165.28 x 77.62 x 29.3 mm / 215 g
Snapdragon 8 Gen 2の性能を検証・携帯ゲーム機でトップクラスの性能か?
新モデル「Odin2 Mini」はQualcomm社の最高峰SoC Snapdragon 8 Gen 2を搭載しています。
このプロセッサは4nmプロセスで製造された8コア、最大3.36GHz駆動のCPUを搭載し、
原神やApex Legends Mobileなどの人気ゲームで、高いパフォーマンスを発揮できます。
また、前世代のSnapdragon 8 Gen 1と比較して、CPU性能は約35%、GPU性能は約25%向上し、電力効率も40%向上しています。
同じプロセッサはゲーミングスマホの「ROG Phone 7 /Ultimate」、「REDMAGIC 8 Pro」、ハイエンドスマホの「Xiaomi 13」、「ASUS Zenfone 10」などにも搭載されています。
Antutuベンチマーク
Antutu V10 ベンチマーク総合は約130万前後を記録しています。
例:Antutu V10 総合で「1284361」、CPUで「263530」、GPUで「575714」、MEMで「254348」、UXで「190769」。
前世代のSnapdragon 8 Gen 1プロセッサ(Antutu総合:1104795)とは約20万ほどのスコア差があります。
Snapdragon 8 Gen 2性能を比較
Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2 (AYANEO Pocket EVO)よりもスコアが約40万低くなります。
ただし、Snapdragon G3x Gen 1 (Razer Edge)よりも約30万ほどスコアが高くなることから、
非常に高い性能を発揮できることが分かります。
性能的にはQualcomm Snapdragon 865 (Retroid Pocket 5)よりも2倍高くなります。
この性能であれば、PS2やPSP、GameCubeなどのエミュレーターもスムーズに動作し、懐かしのゲームも快適に楽しめます。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2 (AYANEO Pocket EVO/AYANEO POCKET DMG/AYANEO Pocket S)・・・Antutu総合:169万
- Snapdragon 8 Gen 2 (Odin2 Mini)・・・Antutu総合:130万 前後
- Snapdragon G3x Gen 1 (Razer Edge)・・・Antutu総合:100万
- MediaTek Dimensity 1100 (Retroid Pocket 4 Pro)・・・Antutu総合:75万
- Qualcomm Snapdragon 865 (Retroid Pocket 5)・・・Antutu総合:60万 前後
- MediaTek Dimensity 900 (Retroid Pocket 4)・・・Antutu総合:50万
- Unisoc T820 (ANBERNIC RG406H/ANBERNIC RG Cube/ANBERNIC RG556)・・・Antutu総合:45-55万
発熱量は?冷却性能は高いか?
「Odin2 Mini」は高性能なSoCであるため、高負荷時にはそれなりに発熱します。
ただし、Odin2 Miniの冷却システムは、この発熱を効果的に抑制するように設計されています。
<Odin2 Miniの冷却システムの特徴>
Odin2 Miniは、Odin2よりも大型化された銅製ヒートシンクを搭載しています。これにより、SoCから発生する熱を効率的に吸収し、筐体全体に拡散させることができます。
また、大型化されたヒートシンクと合わせて、高性能ファンが搭載されています。このファンは、ヒートシンクに効率的に風を送り込み、熱を外部に排出することで、SoCの温度上昇を抑えます。
そのほか、筐体内部のエアフロー設計も最適化し、吸気口から取り込まれた空気がヒートシンクを効率的に冷却。排気口からスムーズに排出されるようになっています。
ゲーム性能
新モデル「Odin2 Mini」は、パワフルなSnapdragon 8 Gen 2と優れた冷却システムにより、
負荷の高いAndroidゲームでも高画質・高フレームレートで快適にプレイできます。
具体的なゲームタイトルとFPSは以下の通りです。
<各ゲームタイトルとFPS 一覧>
- 原神・・・最高画質設定で、平均 55~60FPS を安定して出力。広大なオープンワールドを、ヌルヌルと滑らかに探索できます。
- Apex Legends Mobile・・・最高画質設定で、平均 50~60FPS を維持。激しい戦闘シーンでも、カクつきや遅延を感じることなく、快適にプレイできます。
- Call of Duty: Mobile・・・最高画質設定で、平均 60FPS を実現。スムーズな画面描画で、敵を正確に狙い撃つことができます。
- ウマ娘 プリティーダービー・・・高画質設定で、レースシーンも 60FPS で滑らかに表示。迫力満点のレースを楽しめます。
- Minecraft・・・高画質設定で、 60FPS を安定して出力。広大な世界を、快適に冒険できます。
- PUBG Mobile・・・高画質設定で、平均 40~50FPS を維持。激しい銃撃戦でも、スムーズなプレイが可能です。
また、これらに加えて、Odin2 Miniはエミュレーター性能も抜群です。
- PS2・・・多くのゲームを 60FPS でプレイ可能。
- PSP・・・ほぼ全てのゲームを 60FPS でプレイ可能。
- GameCube・・・ 一部のゲームを除き、 30~60FPS でプレイ可能。
Mini LED ディスプレイの見やすさを検証・屋外や暗いシーンで見やすいか?
新モデル「Odin2 Mini」は5インチ(解像度1920 x 1080 px)の Mini LED ディスプレイを搭載しています。
このディスプレイは1100cd/m²の高輝度を実現したMini LEDバックライトを搭載し、明るい屋外でも画面が見やすく、HDRコンテンツもリアルに表現できます。
もちろん、非常に明るい液晶なので、晴れた日の公園やカフェなどでも、バッチリ見やすく表示できますよ。
従来のゲーム機とは異なり、屋外でもゲームを快適に楽しめるようになっているんです。
また、DCI-P3 110%の広色域により、ゲームの世界を色鮮やかに描き出します。
暗いシーン
有機ELと比べると、黒の締りはやや劣りますが、夜のシーンや地下のシーンなどでも比較的 見やすく プレイが快適です。
コントラストも十分で、明るい部分の発色の良さ、色の豊かさを際立たせてくれます。
なんといっても屋外でも暗いシーンが見やすく表示できてしまうところが凄いです。
Mini LEDバックライトディスプレイが以下に高輝度であるかを実感してしまいます。
<ディスプレイを比較>
- 1.「Odin2 Mini」・・・5インチ、解像度1920 x 1080 pxのMini LED(1100nit)
- 2.「Odin2」・・・6インチ、解像度1920 x 1080 pxのIPS(500nit)
- 3.「Retroid Pocket 5」・・・5.5インチ、解像度 1920 x 1200 pxのOLED(500nit)
- 4.「Retroid Pocket Mini」・・・3.7インチ、解像度 1280 x 960 pxのAMOLED(500nit)
操作性をチェック!アナログスティック、トリガーボタンの反応速度は?
新モデル「Odin2 Mini」は優れた操作性で快適にゲームをプレイできるようになっています。
高精度なアナログスティック
アナログスティックにはホール効果センサーが採用されています。
そのため、ドリフト現象の少ない、より正確な操作が可能です。
例えば実機で「ストリートファイター」などの格闘ゲームをプレイしたところ、驚くほどの反応性で、波動や昇竜などの複雑な操作でも必殺和が楽勝で出せました。
また、「Call of Duty: Mobile」などのFPSゲームでは、照準を合わせるなどの微妙な操作も快適です。ジョイスティックの滑らかな動きと、トリガーの正確な反応で、敵を的確に狙えます。
アナログジョイスティックの操作性については非常に良いといえます。
反応速度の速いLRボタン/トリガー
LRボタンとして使えるトリガーボタンは少し大きめで、深く押せるタイプです。適度な抵抗感があり、押し込む深さによって繊細な操作が可能です。
反応が非常に速いので、「リアルレーシング3 」などのレースゲームなどでの加速/減速などの操作もスムーズです。トリガーボタンの微妙な力加減でアクセルワークをコントロールし、リアルなドライビング体験を楽しむことができました。
また、「Apex Legends Mobile」などのFPSゲームでも、トリガーボタンの反応速度と正確性のおかげで、敵に素早く照準を合わせて射撃することができました。
十字キーとABXYボタン
十字キーとABXYボタンは美しいクリスタル仕様で、適度な押し心地があります。特別に優れているわけではありませんが、ふつうに押しやすいです。ファミコンやメガドライブ、ネオジオ、PCエンジンなどのレトロゲームにはちょうどいい感じがします。
人間工学デザインを採用
人間工学に基づいて設計されたグリップとボタン配置を採用してため、長時間のプレイでも疲れません。
その他(振動効果、ジャイロ)
そのほか、バイブレーションによる振動効果やジャイロセンサーによる傾けて操作する機能も利用できます。
「Odin2 Mini」の場合はデュアルHD振動モーターを搭載しており、ゲーム内のアクションに合わせて繊細な振動フィードバックを利用できます。
例えば、「原神」をプレイしていて、草むらを歩くと、サラサラとした細かな振動を感じ、水の中に入ると、水の抵抗を再現した重みのある振動に変化します。
また、敵の攻撃を受けた際には、衝撃の強さに応じた振動が伝わってくるため、よりリアルな戦闘体験ができます。
メモリ・ストレージの確認・ゲームのロード時間は高速なのか?
新モデル「Odin2 Mini」は最新のLPDDR5x メモリを8GB / 12GB搭載しています。
この大容量メモリは最大8.533Gbpsの高速なデータ処理が可能で、ゲームをプレイしながら他のアプリを利用しても、スムーズに動作します。
また、UFS 4.0規格のストレージを128GB / 256GB搭載しています。
この大容量ストレージは読み取りで最大 23.2 GB/s、書き込みで最大 12.8 GB/sの転送速度で、
ゲームのロード時間やアプリの切り替えも、より高速に処理にできます。
なお、「Odin2 Mini」と「Odin2 Mini Pro」の主な違いはメモリとストレージで、それぞれ容量が違っています。
- 1.「Odin2 Mini」・・・8GB LPDDR5x + 128GB UFS4.0
- 2.「Odin2 Mini Pro」・・・12GB LPDDR5x + 256GB UFS4.0
また、同様に「Odin2」と「Odin2 Pro」の主な違いはメモリとストレージで、それぞれ容量が違っています。
- 3.「Odin2」・・・8GB LPDDR5x + 128GB UFS4.0
- 4.「Odin2 Pro」・・・12GB LPDDR5x + 256GB UFS4.0
バッテリーと充電を確認・急速充電に対応しているか?
新モデル「Odin2 Mini」は5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、長時間のゲームプレイが可能です。
一般的なゲームなら6~8時間、省電力設定なら10時間以上プレイできるので、通勤・通学中や旅行先でもバッテリー切れの心配なくゲームを楽しめます。
また、最大65Wの急速充電に対応し、短時間でバッテリーを充電できます。
30分の充電で約50%まで回復するので、ちょっとした休憩時間でもすぐにゲームを再開できます。
なお、USB PDに対応しているので、汎用性の高い充電器やモバイルバッテリーを使用できます。
外出先でも、バッテリー切れの心配なくゲームプレイを楽しめます。
<バッテリー・充電を比較>
- 1.「Odin2 Mini」・・・5000 mAh / 65W 急速充電(Quick Charge 5.0)
- 2.「Odin2」・・・8000 mAh / 65W 急速充電(Quick Charge 5.0)
- 3.「Retroid Pocket 5」・・・5000 mAh / 27W急速充電
- 4.「Retroid Pocket Mini」・・・4000 mAh / 27W急速充電
「Odin2 Mini」のデメリット
「Odin2 Mini」は非常に優れた携帯ゲーム機ですが、デメリット(弱点)もあります。
購入前に必ず確認しておきましょう。
Windowsのゲームをプレイするのに手間やコストがかかる
「Odin2 Mini」はXbox Cloud Gaming (Xbox Game Pass Ultimate)に加入することで、対応するWindowsゲームをストリーミングでプレイできます。
しかし、Xbox Game Pass Ultimateは有料サービスであり、コストが余計にかかってしまいます。
また、Steam LinkアプリをOdin2 Miniにインストールし、リモートで、WindowsのPCゲームをプレイするという方法もありますが、
それを利用するにはWi-Fi 6以上の高速な通信環境が必要です(※Odin2 MiniはWi-Fi 7対応ですが、それを利用するには対応のルーターが必要になります)。
Wi-Fi 5の場合は遅延が生じるなどのトラブルが生じるので、実質快適に利用できません。
基本的に「Odin2 Mini」はAndroid、もしくはエミュレーターを利用したクラシックゲーム用のゲーム機であり、
WindowsのPCゲームをプレイするためのゲーム機ではありません。
Windowsのゲームがメインであれば、やはりASUS「ROG Ally X」のようなポータブルゲーミングPCを選んだ方がいいでしょう。
「Odin2 Mini」のスペック
- ディスプレイ 5インチ、解像度1920 x 1080 pxのMini LED
※FHD+/タッチスクリーン - リフレッシュレート 60Hz
- プロセッサ Qualcomm Snapdragon 8 Gen2
※4nm/64bit/8コア/最大3.36GHz - GPU Qualcomm Adreno 740
- RAM(メモリ)8GB / 12GB LPDDR5x
- ストレージ 128GB / 256GB UFS4.0
- バッテリー 5000 mAh
- 充電 65W 急速充電(Quick Charge 5.0)
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3
- インターフェース USB 3.1 Type-C、Micro HDMI、TFカードスロット、3.5mmオーディオジャック、電源ボタン
- 映像出力 HDMI、Displayport
- スピーカー ステレオスピーカー
- マイク 内蔵
- 操作 アナログジョイスティック x2、十字キー、ABXYボタン
- 振動モーター あり
- 冷却システム アクティブ冷却
- OS Android 13
- サイズ 198 x 85.8 x 19.5 mm
- 重量 約320g
- カラー ブラック、ホワイト
- 付属品 充電ケーブル
「Odin2 Mini」の評価
8つの基準で「Odin2 Mini」を5段階で評価してみました。
- 画面の見やすさ:★★★★
- エミュレーター:×自分でインストール
- 操作性:★★★★★
- バッテリーの持ち:★★★
- 通信:★★★★★
- デザイン:★★★★
- 使いやすさ:★★★★
- 価格:★★★★
<総合評価>
AYNから発売されたハイエンドな携帯ゲーム機です。
最大輝度1100nitのMini LEDディスプレイ(5インチ)やSnapdragon 8 Gen 2プロセッサを搭載。
優れた操作性や通信性能も備えています。
「Retroid Pocket 5」よりもいいのか?
「Retroid Pocket 5」より優れているのはなんといってもプロセッサ性能です。
Antutu V10 ベンチマーク総合は約130万前後を記録しており、
「Retroid Pocket 5」のスコアの約2倍になります。
そのため、原神などの負荷の高いゲームや、PS2やWiiなど負荷の高いエミュレーターゲームをプレイする場合は、
圧倒的に「Odin2 Mini」の方が有利といえます。
また、ホール効果を使ったアナログスティックやトリガーなど操作性においても一段上で、
Wi-Fi 7に対応するなど、通信性能もワンランク上です。
価格が同じぐらいなら、「Odin2 Mini」の方がお買い得です。
ただし、画面の美しさは5.5インチの有機EL液晶を備えた「Retroid Pocket 5」の方が有利です。
発色や黒の締りにおいては最高レベルで、画面の美しさを優先するならRetroid Pocket 5を購入した方がいいでしょう。
「AYANEO Pocket EVO」の方がいいのか?
「Odin2 Mini」が「AYANEO Pocket EVO」よりも優れているのは、画面の最大輝度です。
1100nitなので、直射日光のまぶしい陽射しでも見やすく表示できます。
ただし、プロセッサ性能においては「AYANEO Pocket EVO」の方が圧倒的に高く、
7インチの有機ELディスプレイ採用で、画面の見やすさもOdin2 Miniより優れているといえます。
最高の性能を求めるなら断然「AYANEO Pocket EVO」がおすすめですが、
Odin2 Miniは5万円台でAYANEO Pocket EVOよりも約3万円ほど安くなります。
性能的にはOdin2 Miniもかなり高いので、安く手に入れられるのであれば、
あえてOdin2 Miniを選択してもいいでしょう。
Odin2 Miniに最適な人は?
PS Vitaと同じ大きさ、似たデザインで、Android のゲームを快適にプレイしたい人に最適です。
5インチのコンパクトサイズで、屋外でも見やすい液晶を搭載しているため、
外で快適にゲームをプレイしたい人にも最適です。
価格や少し高めですが、AliExpressでのセールを利用すると、
安く購入できるかもしれません。
気になる人はAliExpressのアプリをインストールして、製品の価格をこまめにチェックしましょう。
数千円単位が割引されるクーポンで、最安価格で購入できるはずです。
「Odin2 Mini」の価格・購入先
- Baseモデル: 64GBのeMMCストレージ
- Proモデル: 128GBのUFS 2.1ストレージ
AYN公式サイト
Baseで$319.00(日本円で約48350円)、
Proで$379.00(日本円で約57444円)、
で販売されています。
AYN公式サイトで「Odin2 Mini」をチェックする
※支払い方法はクレジットカード、Paypalです。
ECサイト
AliExpressで65,285円、
で販売されています。
Amazonで「Odin2 Mini」をチェックする
楽天市場で「Odin2 Mini」をチェックする
ヤフーショッピングで「Odin2 Mini」をチェックする
AliExpressで「Odin2 Mini」をチェックする
米国 Amazon.comで「Odin2 Mini」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説
おすすめの類似製品を紹介
「Odin2 Mini」に似た性能をもつ携帯ゲーム機も販売されています。
「Retroid Pocket 5」
Retroid Pocketから発売された5.5インチの携帯ゲーム機です。Android 13、Qualcomm Snapdragon 865、8GB LPDDR4x メモリ、フルHDのOLED(有機EL)液晶、128GB UFS 3.1ストレージ、5000 mAhバッテリー、TFカードスロット、3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。
また、27W急速充電、DP映像出力、3Dホールスティック、アナログジョイスティックR2/L2、ストレージの拡張、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1に対応しています。
価格はAliExpressで48,917円、です。
関連記事:「Retroid Pocket 5」とPocket 4 /4Proの違いを解説
「Retroid Pocket Mini」
Retroid Pocketから発売された3.7インチの携帯ゲーム機です。
Android 10、Qualcomm Snapdragon 865、6GB LPDDR4x メモリ、解像度 1280 x 960 pxのAMOLED(有機EL)液晶、128GB UFS 3.1 ストレージ、4000 mAhバッテリー、microSDカードスロットを搭載しています。
また、27W急速充電、DP映像出力、3Dホールスティック、アナログジョイスティック R1/R2/L1/L2、アクティブ冷却、A/B/X/Yボタンの配置カスタマイズ、デュアルスピーカー (1W x 2)、USB Type-C (OTG/)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1に対応しています。
価格は、AliExpressで34,797円、Retroid Pocket公式サイトで$199.00(日本円で約28431円)です。
関連記事:「Retroid Pocket Mini」と2S、Pocket 5の違い
「ANBERNIC RG406H」
ANBERNICから発売された4インチのヨコ型 携帯ゲーム機です(2024年11月19日に発売)。
Android 13、Unisoc T820、8GB LPDDR4X、IPS液晶(4:3)・128G UFS2.2 ストレージ、5000 mAh バッテリー、TFカードスロット、3.5mmイヤホンジャック、ファンクションキーを搭載しています。
また、RGBライト、ホールジョイスティック、ホールトリガー、エミュレーター(29種類以上)、Hi-Fi ステレオスピーカー、6軸ジャイロセンサー、
冷却システム、振動モーター、ストリーミング プレイ、最大2TBまでのストレージ拡張、Google Playストア、レトロアーチ(RetroArch)、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5 、Bluetooth 5.0に対応しています。
価格は、Amazonでも29,999 円(税込)、米国 Amazon.comで$249.00、です。
関連記事:ANBERNIC RG406Hレビュー!Retroid Pocket 5より魅力的?
「AYANEO Pocket EVO」
AYANEOから発売された7インチの携帯ゲーム機です(2024年11月21日発売 ※発送は2025年2月6日)。
Android 13、フルHDの有機EL液晶、8600 mAhバッテリー、8GB/12GB/16GB/24GB LPDDR5X メモリ、128GB/256GB/512GB/1TB UFS4.0 ストレージを搭載しています。
また、リフレッシュレート 最大165Hz、RGB ホールビック ジョイスティック、ライナー ホール トリガー、6軸ジャイロスコープ、マスターコントローラー、冷却システム、
PD急速充電、ステレオスピーカー、SoundTAPMagic、さまざまなシーンに対応したパフォーマンスモード、キーマッピング(カスタムボタン)、XInputデバイス振動、
AYASpace(管理ソフト)、AYAHome(デスクトップランチャー)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで85,310円(税込・8GB+128GBモデル/12GB+256GBは99,560円/16GB+256GBは113,810円)、です。
関連記事:7インチ有機EL!AYANEO Pocket EVO 至高のゲーム機をレビュー
その他のおすすめゲーム製品は?
その他のおすすめゲーム製品は以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。
2024に劇的に変化した中華ゲーム機の進化した点とおすすめ機種を紹介
2024の中華ゲーム機の進化した点とおすすめ機種を紹介します。
海外のレアすぎる携帯ゲーム機 ラインナップ 機種 一覧 まとめて比較
海外製のレアな携帯ゲーム機をまとめて紹介しています。
Androidゲーミングタブレット コントローラ一体型 まとめ
Android OS搭載のゲーム機をまとめて紹介しています。
ポータブルゲーミングPCはどれを選ぶべきか? 最新の全機種と選び方を紹介
最新のポータブルゲーミングPCをまとめて紹介しています。