2025年1月、Blackviewから、待望の12インチ大画面タブレット「Blackview MEGA 2」が発売されました。
動画視聴や電子書籍に最適な迫力の12インチディスプレイ、一日中安心して使える9000mAhの大容量バッテリー、そして最新のAndroid 15を搭載するなど、魅力的なスペックを備えています。
手頃な価格帯ながら、日常的なタスクからエンターテイメントまで幅広くこなせる可能性を秘めた一台として注目を集めています。
性能、機能、使い勝手を徹底深掘り
この記事では、そんなBlackview MEGA 2のデザイン、質感、ディスプレイの美しさ、プロセッサの処理能力、メモリやストレージの余裕、オーディオ性能、バッテリーの持ちと充電速度、そしてOSの使い勝手まで、あらゆる側面を実際に使用したレビューとして徹底的に深掘りしていきます。単なるスペック紹介に留まらず、使ってみて感じた良い点・気になる点を正直にお伝えします。
前モデル「Blackview MEGA 1」との違いを明確に
特に、前モデルとして人気の高かった「Blackview MEGA 1」から何が変わり、どのように進化したのか(あるいは変更されたのか)に焦点を当て、具体的な比較を交えながらその違いを明らかにしていきます。サイズ、重量、ディスプレイのリフレッシュレート、プロセッサ性能、充電速度、OSの独自機能など、購入を検討する上で重要な比較ポイントを詳しく解説します。
【この記事で分かること】
- Blackview MEGA 2の美しいデザインと実際の質感
- 12インチ大画面ディスプレイの見え方、画質、便利な機能
- Unisoc T615プロセッサによる日常操作やマルチタスクの快適さ
- メモリとストレージの容量、拡張性、UFS 2.2の速度
- スピーカーの音質とイヤホン接続などのオーディオ機能
- 9000mAhバッテリーの実際の持ち時間と18W充電の性能
- 最新Android 15の使い勝手と独自機能の有無(Doke OS非搭載の影響)
- 前モデル「Blackview MEGA 1」との詳細なスペック・機能比較
- Blackview MEGA 2のメリット・デメリットのまとめ
この記事を最後まで読むことで、Blackview MEGA 2が本当に自分に合ったタブレットなのか、どのような使い方に向いているのか、そして購入する価値があるのかを判断するための、詳細で信頼できる情報が得られます。
前モデルとの違いも明確になるため、どちらを選ぶべきか迷っている方にとっても、後悔しない選択をするための重要な判断材料となるはず。ぜひ購入前の参考にしてみてください。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク / AliExpress リンク
公式ページ:MEGA 2 | Blackview
価格をチェック!Blackview MEGAは他メーカーのタブレットより安い?
「Blackview MEGA 2」はAliExpressで20,570円で販売されています(※2025/6/14調査時点)。2万円台でかなり安い感じがします。
日本のAmazonでは、29,999円(税込)で発売中です。楽天市場(26,900円・送料無料)、ヤフーショッピング(34,800円)でも購入できます。
「Blackview MEGA 1」
Blackviewからは「Blackview MEGA 1」(2024年3月発売)も発売中です。価格はAliExpressで30,775円です。
こちらはMediaTek Helio G99 プロセッサと8GB / 12GB LPDDR4X メモリを搭載したモデル。他に.4KのIPS液晶、256GB USF2.1 ストレージ、8800 mAhバッテリ、背面50MPのメインカメラ、前面13MPのフロントカメラを備えるなど、「Blackview MEGA 2」よりもスペックが高いです。
DOOGEE T36
DOOGEEから2025年1月に発売された12インチのタブレット「DOOGEE T36」はAliExpressで27,783円で販売されています。こちらはUnisoc T620と8GB LPDDR4Xを搭載したモデルです。
ほかにフルHD液晶、256GB UFSストレージ、8800 mAhバッテリー搭載で、リフレッシュレート 90Hz、Widevine L1、2つのTFカード、121dbの高音質デュアルスピーカー、WPS Officeアプリなどにも対応しています。
Alldocube iPlay 60 Pad Pro
Alldocubeから2024年7月に発売された12インチのタブレット「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」はAmazonクーポン適用で実質25349円で販売されています。
こちらはMediaTek Helio G99と8GB / 12GB LPDDR4Xメモリを搭載したモデルです。ほかに2K液晶、128GBストレージ、10000 mAhバッテリーなどを搭載。
専用のマジックタッチ キーボード(別売)、33W PD急速充電、クアッドBOXスピーカー、4G LET通信、Widevine L1、リフレッシュレート 90Hzにも対応しています。
POCO Pad
シャオミから発売された12.1インチのタブレット「POCO Pad」はAmazonで44,800円、楽天市場で39,800円(送料無料)で販売されています。こちらはQualcomm Snapdragon 7s Gen 2、8GB LPDDR4Xメモリを搭載したモデルです。
ほかに2.5KのLCD液晶、256GB/512GB UFS 2.2、10000mAhバッテリーを搭載し、33W急速充電、クアッド スピーカー、Dolby Atmosリフレッシュレート 最大120Hz、タッチサンプリングレート 240Hzに対応しています。
デザインをレビュー:Blackview MEGA 2の洗練した外観と手に馴染む実用性
ここでは、Blackview MEGA 2の外観デザインと付属品について、実際に使ってみて感じた魅力や前モデルからの進化点を詳しくレビューします。
美しさと高級感を両立したカラーと素材
Blackview MEGA 2を手に取って最初に感じたのは、その質感の高さです。私が試用したのは「セレンティアルグレー」ですが、落ち着いた色合いが非常に好印象でした。他に「アイスブルー」や「モスグリーン」といったカラーバリエーションもあり、どれも洗練された雰囲気を持っています。
背面に使われているアルミニウム合金は、CNCジルコニウムサンドブラストと陽極酸化処理が施されており、サラサラとしたマットな手触りが心地よいです。個人的には、この処理のおかげで指紋が付きにくく、見た目の美しさが保たれる点が気に入っています。
モダンで持ちやすい形状
デザインは、なめらかなストレートエッジと、角に丸みを持たせた形状が特徴です。この組み合わせがモダンな印象を与えつつ、実際に持ってみると意外なほど手にしっくりと馴染みます。12インチという大画面タブレットですが、エッジが角張っていないため、長時間持っていても手が痛くなりにくいと感じました。
サンドブラスト加工による繊細な質感は、見た目の美しさだけでなく、滑りにくさや傷つきにくさにも貢献しているように思います。カフェなどで取り出して使う際にも、安っぽさを感じさせないデザインは嬉しいポイントです。
スリムながら堅牢なユニボディ構造
Blackview MEGA 2は、耐久性のあるユニボディ構造を採用しています。これにより、厚さ8.0mm、重さ約615g(実測では619.4gという意見もありました)という薄型軽量ボディを実現しつつ、しっかりとした剛性も感じられます。カバンに入れて持ち運ぶ際も、過度に気を使う必要はなさそうです。この薄さと軽さなら、例えば通勤電車の中で電子書籍を読んだり、リビングでくつろぎながらNetflixで映画を見たりする際にも、取り回しが良いと感じました。
フラットでシンプルな背面デザイン
背面は完全にフラットなデザインで、中央に小さくBlackviewのロゴがあるのみです。カメラ周りのデザインも控えめで、全体的に非常にすっきりとした印象を受けます。個人的に、カメラ部分が出っ張っていない点は高く評価したいです。机の上に置いたときにガタつくことがなく、ケースなしで持ち運ぶ際も引っかかりを気にせずに済みます。シンプルさを好む方には最適なデザインと言えるでしょう。
考えられたボタンとポートの配置
操作ボタンの配置もよく考えられています。右側面の上部(横持ち時)に電源ボタンと音量ボタンがまとめられており、自然に指が届く位置にあります。個人的には、この配置は非常に使いやすく感じました。左側面にはmicroSDカードスロット(デュアルSIMにも対応)があります。底面(横持ち時の左側)にはUSB Type-Cポートと3.5mmイヤホンジャックが配置されています。
充電しながらイヤホンを使いたい場合にケーブルが干渉しにくいのは良い点です。スピーカーは左右(横持ち時の上下)に1つずつ配置されています。
前モデル「Blackview MEGA 1」からの進化とサイズ感
前モデルの「Blackview MEGA 1」と比較すると、MEGA 2は全体的にサイズアップしています。
具体的には、
- Blackview MEGA 2: 281.7 x 177.2 x 8.0 mm / 615 g
- Blackview MEGA 1: 268.7 x 169.0 x 7.6 mm / 528 g
となり、幅が13mm、高さが8.2mm、厚さが0.4mm大きくなり、重量は87g増加しています。画面サイズが11.5インチから12インチへと大きくなった恩恵は大きく、動画視聴や電子書籍の見開き表示などで迫力が増しました。しかし、その分、持ち運び時の存在感は増し、重さも明確に感じられます。片手で長時間持つのは少し厳しいかもしれません。
個人的には、このサイズアップは主に据え置きでの利用を想定しているように感じました。デスクで資料を確認したり、リビングで映画を楽しんだりする用途には最適ですが、頻繁に持ち運ぶ方は一度実機で重さを確認することをおすすめします。
<サイズ・重量を比較>
- 1.「Blackview MEGA 2」・・・281.7 x 177.2 x 8.0 mm / 615 g
- 2.「Blackview MEGA 1」・・・268.7 x 169.0 x 7.6 mm / 528 g
- 3.「Blackview Tab 16 Pro」・・・256.75 x 167 x 7.45 mm / 503 g
- 4.「Blackview Tab 90 WiFi」・・・256.9 x 168.5 x 9.5 mm / 540 g
充実の付属品:すぐに使える親切設計
Blackview MEGA 2の魅力の一つは、付属品の充実度です。箱を開けると、本体の他に専用タブレットケース、保護フィルム(ガラスフィルム)、タッチペン、USB Type-Cケーブル、電源アダプタ(※日本向けパッケージでは日本仕様プラグ)、SIMカードピン、ユーザーマニュアル(説明書)が入っていました。
特に専用ケースが付属するのは嬉しいポイントです。このケースは画面を保護するだけでなく、折りたたむことでスタンドとしても機能します。動画視聴やビデオ通話の際に非常に便利でした。ただ、個人的な感想としては、ケースの開閉で画面がオン/オフする機能(オートスリープ)に対応していない点は少し残念でした。
保護フィルムも最初から貼られているわけではなく、別途自分で貼る必要がありますが、用意されているのは親切です。タッチペンも付属しており、メモ書きや簡単な描画に使えます。ペンの感度や精度は、正直なところ本格的なイラスト制作には向きませんが、手書きメモを取る程度であれば十分実用的だと感じました。購入してすぐに必要なものが一通り揃うのは、大きなメリットと言えるでしょう。
まとめ:デザインと付属品
- デザイン: アルミニウム合金製のボディは高級感があり、サラサラとした手触り。3色のカラーバリエーションも魅力的。
- 形状: モダンなストレートエッジと丸みを帯びた角で、見た目と持ちやすさを両立。
- 薄さ・軽さ: 厚さ8.0mm、重さ約615gとスリムながら、ユニボディ構造で堅牢性も確保。
- 背面: カメラの出っ張りがなくフラットで、シンプルかつ実用的。
- 操作性: ボタンやポートの配置は適切で使いやすい。3.5mmイヤホンジャック搭載も嬉しいポイント。
- 前モデル比較: MEGA 1より一回り大きく重くなったが、画面サイズ拡大のメリットも。持ち運びより据え置き利用に向いている印象。
- 付属品: ケース、保護フィルム、ペンなどが標準で付属し、購入後すぐに使える充実の内容。ケースのスタンド機能は便利だが、オートスリープ非対応は惜しい点。
ディスプレイをレビュー:Blackview MEGA 2の12インチの大画面と映像美を検証
ここでは、Blackview MEGA 2のディスプレイについて、実際に使ってみて感じた魅力や前モデルからの変更点を詳しくレビューします。エンターテイメント体験を大きく左右するディスプレイの実力を、様々な角度から見ていきましょう。
圧倒的な存在感!12インチの大画面
Blackview MEGA 2の電源を入れて、まず感じるのはその画面の大きさです。12インチというサイズは、一般的なタブレットと比較してもかなりの迫力があります。解像度は2000 x 1200ドット(FHD+)で、細部までくっきりと表示されます。
個人的には、この大画面と高解像度の組み合わせは、特に動画視聴で威力を発揮すると感じました。例えば、Netflixで映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のような壮大な映像作品を見ると、その世界に引き込まれるような没入感を味わえます。
<ディスプレイを比較>
- 1.「Blackview MEGA 2」・・・12インチ、解像度2000 x 1200 ドットのIPS(60Hz)
- 2.「Blackview MEGA 1」・・・11.5インチ、解像度2000 x 1200 ドットのIPS(120Hz)
- 3.「Blackview Tab 16 Pro」・・・11インチ、解像度 1920 x 1200 ドットのIPS(60Hz)
- 4.「Blackview Tab 90 WiFi」・・・10.92インチ、解像度 800 x 1280 pxのIPS(60Hz)
ゲームも読書も快適な表示性能
この大画面は、ゲームプレイにおいても有利です。『原神』のようなオープンワールドゲームでは、広大な景色を存分に楽しめますし、『Apex Legends Mobile』のようなバトルロイヤルゲームでは、遠くの敵を発見しやすくなるかもしれません。また、Amazon Kindleで電子書籍を読む際も、見開き表示にしても文字が小さくなりすぎず、非常に読みやすいと感じました。
ただし、一部の意見として、画面が大きい分、少しぼやけた印象を受けるという声もありました。私自身はHD解像度のタブレットと比較すれば十分に綺麗だと感じましたが、ここは個人の感じ方による部分かもしれません。
鮮やかな色彩と広い視野角
ディスプレイにはIPS液晶が採用されており、1670万色の豊かな色彩表現が可能です。実際に写真を表示してみると、鮮やかでありながら自然な色合いで、目で見た景色に近い印象を受けました。視野角も広く、少し斜めから画面を見ても色味や明るさの変化が少ないため、複数人で動画を観るような場面でも快適です。
例えば、家族で旅行の写真を見返したり、友達とYouTubeのおもしろ動画を共有したりする際にも、全員が綺麗な映像を楽しめるのは嬉しいポイントです。画面占有率も84.9%と高く、ベゼル(画面の縁)が比較的細いことも、没入感を高めるのに一役買っています。
目に優しい機能で長時間の利用も安心
Blackview MEGA 2は、長時間の使用でも目が疲れにくいように配慮された機能も搭載しています。個人的に特に役立ったのが「アイケアモード」です。ブルーライトを効果的にカットしてくれるため、夜寝る前にベッドで動画を見たり、長時間ゲームをプレイしたりする際に目の負担が軽減されるのを感じました。
また、「読書モード」に切り替えれば画面がモノクロ表示になり、紙の本に近い感覚で電子書籍に集中できます。「ナイトモード」は画面全体の輝度を抑え、暗い場所での利用に適しています。これらのモードをシーンに合わせて使い分けることで、より快適にタブレットを利用できました。ただし、周囲の明るさに合わせて画面の明るさを自動で調整する機能は搭載されていない点は、少し残念に感じました。
高画質ストリーミングに対応するWidevine L1
動画配信サービスをよく利用する方にとって嬉しいのが、Widevine L1に対応している点です。これにより、NetflixやAmazon Prime Video、Huluといったサービスで、著作権保護されたコンテンツをHD画質以上の高画質で再生できます。実際にAmazon Prime Videoで映画を視聴しましたが、くっきりと綺麗な映像で楽しむことができ、非常に満足度が高かったです。
ただし、一部のユーザーからは、YouTubeアプリで1080p以上の動画を再生しようとしても、なぜか720pまでに制限されることがある、という報告もありました。私が試した限りでは、60FPSの動画であれば1080p 60FPSで再生できましたが、環境やアプリのバージョンによって挙動が異なる可能性はあります。
前モデル「Blackview MEGA 1」との比較:画面サイズと滑らかさ
前モデルの「Blackview MEGA 1」と比較すると、ディスプレイには明確な違いがあります。
まず、画面サイズがMEGA 1の11.5インチから、MEGA 2では12インチへと0.5インチ大きくなりました。このサイズアップにより、MEGA 2の方がより迫力のある映像体験や、一覧性の高い表示が可能です。
一方で、リフレッシュレートはMEGA 1が120Hzだったのに対し、MEGA 2は60Hzとなっています。リフレッシュレートが高いほど、画面のスクロールやアニメーションが滑らかに見えます。そのため、Webサイトのスクロールや、動きの速いゲーム(特にFPSなど)においては、MEGA 1の方がより滑らかな表示を期待できます。
個人的には、MEGA 2の60Hzでも動画視聴や一般的な操作で特に不満はありませんでしたが、滑らかさを重視する方はMEGA 1を検討する価値があるかもしれません。なお、解像度はどちらも2000 x 1200ドットで同じです。
まとめ:ディスプレイの魅力
- 大画面: 12インチの迫力ある画面で、動画やゲーム、電子書籍の没入感が高い。
- 高解像度: 2000 x 1200ドット (FHD+) で、細部まで鮮明な表示。
- 色表現: IPS液晶による豊かで自然な色合いと、広い視野角。
- 目に優しい: アイケアモード、読書モード、ナイトモードを搭載し、長時間の利用をサポート(明るさ自動調整は非搭載)。
- 高画質再生: Widevine L1対応で、動画配信サービスをHD画質以上で楽しめる(YouTubeでの挙動には注意点あり)。
- 前モデル比較: MEGA 1より0.5インチ大きい画面が魅力。ただしリフレッシュレートは120Hzから60Hzへ変更されており、滑らかさではMEGA 1に軍配。
プロセッサ性能をレビュー:Unisoc T615は快適なのかを徹底検証
ここでは、Blackview MEGA 2のプロセッサ(SoC)「Unisoc T615」の性能について、日常的な使用感に焦点を当ててレビューします。ウェブサイトの閲覧や動画視聴、アプリの動作などがどれくらい快適なのか、実際に使ってみた感想を交えながら解説します。
バランスの取れたオクタコアCPU「Unisoc T615」
Blackview MEGA 2には、Unisoc T615というオクタコア(8コア)プロセッサが搭載されています。これは12nmプロセスで製造されており、電力効率と性能のバランスが良いのが特徴です。
具体的には、比較的負荷の高い処理を担当する高性能な「Arm Cortex-A75」コアが2つ(最大1.8GHz)と、ウェブブラウジングやSNSなど、日常的なタスクを効率よくこなす省電力な「Arm Cortex-A55」コアが6つ(最大1.6GHz)組み合わされています。この構成により、様々な使い方に対応できる柔軟性を持っています。
日常操作はスムーズ、コンテンツ消費に最適
実際にBlackview MEGA 2を使ってみると、多くの日常的な操作はスムーズに行えました。例えば、Chromeでウェブサイトを閲覧したり、YouTubeで動画を視聴したり、LINEやメールをチェックしたりといった基本的な動作で、ストレスを感じることはほとんどありませんでした。特に動画視聴は12インチの大画面と相まって非常に快適で、個人的にはこのタブレットの主な用途として最適だと感じました。
ただし、複数のタブを開いていたり、画像やスクリプトが多い複雑なウェブページを表示したりすると、時折わずかな引っかかりや読み込みの遅さを感じる場面もありました。これは、ファイルにあった他のレビューアの意見とも一致します。完全にサクサクというわけではありませんが、一般的な使い方であれば十分許容範囲内のパフォーマンスだと私は思います。
マルチタスクもこなせる実力
複数のアプリを同時に使う、いわゆるマルチタスク性能についても試してみました。例えば、Spotifyで音楽を再生しながらブラウザで調べ物をしたり、SNSをチェックしたりといった使い方では、特に動作が重くなるようなことはありませんでした。
これは、プロセッサの性能に加えて、搭載されているメモリ容量(8GBまたは12GB、さらに仮想メモリで拡張可能)も貢献している部分が大きいと感じます。多くのアプリをバックグラウンドで起動したままでも、比較的安定して動作していました。
グラフィック処理と冷却性能
グラフィック処理を担当するGPUには「Arm Mali-G57 MP1」が搭載されています。OSのインターフェースのアニメーションや、写真・動画の表示といった日常的なグラフィック処理はスムーズです。高画質な動画再生も問題なくこなしてくれました。(ここではゲーム性能については触れません。)
また、使っていて感心したのは冷却性能です。Blackview MEGA 2には冷却システムが搭載されており、メーカーによるとCPUに負荷がかかる作業中でもピーク温度を38.7℃に抑えるとのことです。実際に動画を長時間再生したり、複数のアプリを同時に動かしたりしても、本体が過度に熱くなることはなく、安定して動作していました。これは、長時間の使用でも安心して使えるという点で、大きなメリットだと感じます。
前モデル「Blackview MEGA 1」とのプロセッサ比較
前モデルである「Blackview MEGA 1」には、より高性能な「MediaTek Helio G99」というプロセッサが搭載されていました。単純な処理能力で比較すると、MEGA 1の方がMEGA 2よりもパワフルです。そのため、アプリの起動速度や全体的な動作のキビキビ感においては、MEGA 1の方が一枚上手かもしれません。
なぜMEGA 2でプロセッサのグレードを下げたのか、明確な理由は不明ですが、おそらくは価格を抑え、より多くのユーザーに手に取ってもらいやすくするためではないかと推測されます。個人的には、日常的なコンテンツ消費がメインであればUnisoc T615でも十分な性能だと感じていますが、少しでも動作の快適性を重視するなら、MEGA 1を選択肢に入れるのも良いかもしれません。
まとめ:プロセッサ性能(日常使い)
- CPU: Unisoc T615 オクタコアプロセッサ(Cortex-A75 x2 + Cortex-A55 x6)を搭載。
- 日常操作: Webブラウジング、動画視聴、SNSなどは概ねスムーズ。複雑なページでは若干の重さを感じることも。
- マルチタスク: 複数のアプリの同時使用も比較的快適にこなせる。
- 冷却性能: 冷却システムにより、高負荷時や長時間の使用でも安定動作。
- 前モデル比較: MEGA 1(Helio G99)より性能は抑えられていますが、日常的な用途には十分なレベルです。価格とのバランスが良いと感じます。
Antutuベンチマーク
Blackview MEGA 2が搭載する Unisoc T615プロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク総合のスコアは約29万点(291,769点)を記録していると、公式サイトで説明されています。
実機を使ってベンチマークを測定すると、確かに30万点(307107)を記録し、公式発表とほぼ同じ程度のスコアが記録されました。
例:Antutu V10 総合で「307107」、CPUで「77916」、GPUで「30023」、MEMで「127263」、UXで「71905」
前モデル「Blackview MEGA 1」はMediaTek Helio G99プロセッサ搭載で、約 40万 (420062) 前後を記録していました。MEGA 2よりも約11満点高いスコアです。
Antutuベンチマークのスコアでは前モデル「Blackview MEGA 1」の方がBlackview MEGA 2よりも優れていることが分かります。
Unisoc T615性能を比較
Blackview MEGA 2が搭載するUnisoc T615は約29万点のスコアで、CPUランキングの中では中間に位置しています。Snapdragon 870やSnapdragon 7s Gen 2といったハイエンドSoCには及ばないものの、Snapdragon 680やHelio G88といったエントリークラスのSoCよりは高い性能を示しています。
また、Unisoc T615は、T620やT616とほぼ同等の性能で、T606よりは高性能です。Unisocシリーズの中では、ミドルレンジ帯のSoCとして位置づけられます。
Helio G99の方が約11万点高いスコアを出しており、ゲーム性能などではHelio G99の方が優れている可能性があります。
そのほか、Unisoc T615はSnapdragon 680よりも高いスコアを出しており、性能面で優位性があると言えます。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- Snapdragon 870 (Xiaomi Pad 6)・・・Antutu:800000
- Snapdragon 7s Gen 2 (Redmi Pad Pro/POCO Pad)・・・Antutu:620000
- MediaTek Dimensity 7050 (Lenovo Tab P12)・・・Antutu:520000
- UNISOC T760 (nubia Pad SE)・・・Antutu:480000
- MediaTek Helio G99 (Alldocube iPlay 60 Pro)・・・Antutu:400000
- Unisoc T620 (Blackview MEGA 8/Teclast T50 Plus)・・・Antutu:360000
- Unisoc T615 (Blackview MEGA 2)・・・Antutu:300000
- Snapdragon 680 (Redmi Pad SE)・・・Antutu:270000
- MediaTek Helio G88 (Lenovo Tab B11/Lenovo Tab M11)・・・Antutu:260000
- UNISOC T606 (DOOGEE U11)・・・Antutu:250000
日常的な用途には十分
Web ブラウジング、動画視聴、SNS、軽いゲームなど、日常的な用途であればUnisoc T615で十分快適に動作する可能性が高いです。ただし、最新の3Dゲームを最高画質でプレイしたい場合は、より高性能なSoCを搭載したデバイスを選んだ方が良いでしょう。
ゲーム性能
Unisoc T615のゲーム性能について、具体的なゲームタイトルとフレームレート(FPS)を用いて紹介します。
原神 (Genshin Impact)
ゲーム説明: 広大なオープンワールドを探索し、元素反応を駆使した戦闘が特徴のアクションRPGです。
FPSと設定:画質設定を「最低」にしても、フィールド探索時は平均して20~25FPS程度です。戦闘シーンではエフェクトが重なると15FPS前後まで低下し、動作が非常に重くなります。キャラクターの動きやカメラ操作に遅延が発生し、敵の攻撃を回避することも困難な場面が多くなります。長時間のプレイでは発熱によるさらなるパフォーマンス低下も見られ、快適なプレイは望めません。
Call of Duty: Warzone Mobile
ゲーム説明: 人気バトルロイヤルFPS「Call of Duty: Warzone」のモバイル版で、最大120人のプレイヤーが広大なマップで戦います。
FPSと設定:グラフィック設定を可能な限り低く設定しても、平均フレームレートは15~20FPS程度です。特にプレイヤーが密集するエリアや銃撃戦の際には10FPSを下回ることがあり、画面は紙芝居のような状態になります。照準を合わせることや、素早い反応が求められるゲーム性に対して、端末性能が追いつかず、プレイは極めて困難です。
崩壊3rd (Honkai Impact 3rd)
ゲーム説明: 美麗な3Dグラフィックと爽快なアクションが魅力のハイスピードアクションRPGです。
FPSと設定:画質設定を「最低」、解像度も低く設定することで、比較的負荷の軽い初期のステージや一部の戦闘では25~30FPSを維持できることがあります。しかし、エフェクトが派手な必殺技使用時や、敵が多く出現する場面、ボス戦などでは20FPSを下回り、動作がカクつきます。ストーリーを追う程度であれば進行可能ですが、高難易度コンテンツでのスムーズなアクションは期待できません。
ウマ娘 プリティーダービー (Uma Musume Pretty Derby)
ゲーム説明: 実在の競走馬を擬人化した「ウマ娘」を育成し、レースでの勝利を目指す育成シミュレーションゲームです。
FPSと設定:ゲーム内のグラフィック設定を「軽量」に設定した場合、育成パートの多くは30FPS近くで動作します。ただし、レースシーンでは出走するウマ娘の数やカメラアングルによって20~25FPS程度に低下し、特にスキル発動時やゴール前の接戦ではカクつきを感じることがあります。ライブシーンも同様にフレームレートが不安定になりがちです。育成自体は可能ですが、リッチな3D表現を十分に楽しむのは難しいです。
アスファルト9:Legends (Asphalt 9: Legends)
ゲーム説明: 実在のスーパーカーが多数登場し、派手なニトロやアクションが楽しめるアーケードレーシングゲームです。
FPSと設定:画質設定を「パフォーマンス優先」(最低設定)にすることで、レース中は平均25FPS前後で動作します。スタート直後や多数の車が絡むクラッシュシーン、派手なエフェクトが多用される場面では20FPS程度まで落ち込むことがあります。操作への追従性は若干悪く感じられますが、遊ぶこと自体は可能です。ただし、高速で展開するレースゲームとしては、フレームレートの不安定さが気になる場面があります。
マインクラフト (Minecraft)
ゲーム説明: ブロックを配置して自由に世界を創造したり、冒険したりするサンドボックスゲームです。
FPSと設定:描画距離を短く(4~6チャンク程度)、各種グラフィックオプション(雲、スムースライティング、パーティクルなど)を「オフ」または「最低」に設定した場合、比較的シンプルなバイオームでは30FPS前後で動作します。しかし、MOBが多数出現する場所、複雑な建築物があるエリア、ネザーやエンドなどの特定のディメンションでは20FPS台前半まで低下し、時折カクつきが発生します。基本的なサバイバルや建築は可能ですが、大規模な自動装置や影MODの導入は動作が非常に重くなります。
まとめ:ゲーム性能
Unisoc T615のGPU性能では、指定された3Dゲームの多くを快適にプレイすることは難しいです。画質設定を大幅に下げることで一部のゲームは動作しますが、フレームレートの不安定さやカクつきは避けられません。
特に「原神」や「Call of Duty: Warzone Mobile」のような高負荷なゲームは、プレイ自体が困難なレベルです。「ウマ娘」や「アスファルト9」、「マインクラフト」などは設定次第で遊べるものの、滑らかな動作は期待できません。軽量な2Dゲームやカジュアルゲームであれば、よりストレスなく楽しめるでしょう。
冷却性能は?
「Blackview MEGA 2」は、高性能な冷却システムを搭載することで、発熱によるパフォーマンスの低下を抑え、安定した動作を実現しています。
具体的には、以下のような特徴があります。
- 高負荷な作業でもデバイスを冷却: ゲーム、動画編集、マルチタスクなど、CPUに負荷のかかる作業中でも、デバイスを冷却し、安定した動作を維持します。
- スムーズで信頼性の高い操作性を実現: 過熱によるパフォーマンスの低下を防ぎ、スムーズで信頼性の高い操作性を実現します
- CPU負荷の高いゲームでも低温を維持: CPU負荷の高いゲームをプレイした場合でも、ピーク温度は38.7℃に抑えられます。
これらの特徴により、Blackview MEGA 2は、長時間の使用や高負荷な作業でも快適に利用することができます。
メモリとストレージをレビュー:Blackview MEGA 2の大容量で快適動作
ここでは、タブレットの快適さを左右する重要な要素、メモリ(RAM)とストレージについて、Blackview MEGA 2がどれほどの性能を持っているのかをレビューします。マルチタスク性能やデータ保存の自由度に注目し、実際に使ってみた感想や前モデルからの進化点も解説します。
大容量メモリが支えるスムーズなマルチタスク
Blackview MEGA 2は、モデルによって8GBまたは12GBのLPDDR4Xメモリを搭載しています。この大容量メモリは、複数のアプリを同時に快適に動かすための強力な武器となります。
実際に使ってみると、例えばWebブラウザ(Chrome)で複数のタブを開きながら、バックグラウンドで音楽(Spotifyなど)を再生し、さらにSNS(XやInstagram)をチェックするといった使い方でも、アプリの切り替えがスムーズで、動作がカクつくようなことはほとんどありませんでした。
また、『原神』のような比較的重いゲームをプレイしながら攻略サイトを見るといった、かなり負荷のかかる使い方でも、メモリ不足による強制終了などを経験することはありませんでした。個人的には、このメモリ容量があれば、日常的な使い方でメモリ不足を意識することはまずないと感じています。
仮想メモリでさらにパワーアップ!
さらに驚くべきは、仮想メモリ機能に対応している点です。これは、内蔵ストレージの一部を一時的にメモリとして利用する技術で、物理メモリだけでは足りない場合に動作を補助してくれます。Blackview MEGA 2では、8GBモデルなら最大16GB、12GBモデルなら最大24GBもの仮想メモリを追加でき、合計でそれぞれ最大24GB、36GBという、タブレットとしては驚異的なメモリ容量を実現できます。
正直なところ、通常の用途で物理メモリ12GBを使い切る場面は少ないかもしれませんが、将来的にアプリがより多くのメモリを要求するようになったり、動画編集のようなさらにヘビーな作業をタブレットで行いたかったりする場合に、この拡張性は大きな安心感につながります。設定アプリから簡単に仮想メモリの拡張量を調整できるのも便利でした。
256GBの大容量・高速ストレージ
内蔵ストレージは、全モデル共通で256GBと比較的大容量です。これだけあれば、高画質の写真や動画、たくさんのアプリ、音楽データなどを保存しても、すぐに容量不足になる心配は少ないでしょう。メーカーの目安では、写真約6万枚、音楽約6万曲、動画約200時間分を保存できるとのことです。実際に使ってみても、複数のゲームや動画編集アプリなどをインストールし、ダウンロードした映画などを保存しても、まだまだ余裕がありました。
また、ストレージの規格が「UFS 2.2」である点もポイントです。これは、以前の規格(eMMCなど)や前モデルMEGA 1で採用されていた「UFS 2.1」よりもデータの読み書き速度が高速な規格です。これにより、アプリの起動やデータの読み込みがより速くなり、タブレット全体の操作感が向上します。ファイルにあったストレージ速度の計測結果(CPDT)を見ても、十分な速度が出ていることが確認できました。
最大2TBのmicroSDカードで無限の可能性?
内蔵ストレージだけでも十分大容量ですが、Blackview MEGA 2はさらにmicroSDカードによるストレージ拡張に対応しています。しかも、その最大容量はなんと2TB! これほどの容量に対応しているタブレットは多くありません。例えば、旅行先で撮りためた大量の写真や4K動画、お気に入りの映画やドラマシリーズ全話などを、容量を気にせずタブレットに保存しておけます。
個人的には、内蔵ストレージをアプリ用に、microSDカードをメディアファイル用にと使い分けることで、非常に快適なデータ管理が可能になると感じました。
前モデル「Blackview MEGA 1」からの進化点
メモリとストレージに関して、前モデル「Blackview MEGA 1」と比較すると、いくつかの進化点が見られます。
まず、物理メモリ容量(8GB/12GB LPDDR4X)は同じですが、仮想メモリによる拡張量がMEGA 2の方が大幅に増えています(MEGA 2: 最大+24GB vs MEGA 1: 最大+8GB)。これにより、MEGA 2はより高度なマルチタスク性能を発揮できる可能性があります。
次に、ストレージ規格がMEGA 1のUFS 2.1からMEGA 2ではUFS 2.2へとアップグレードされました。これにより、データの読み書き速度が向上し、より快適な操作感が期待できます。
さらに、対応するmicroSDカードの最大容量も、MEGA 1の1TBからMEGA 2では2TBへと倍増しました。データ保存の自由度が格段に向上しています。これらの点から、メモリとストレージ周りに関しては、MEGA 2が着実に進化していることがわかります。
<メモリ・ストレージを比較>
- 1.「Blackview MEGA 2」・・・8GB / 12GB LPDDR4X (最大24GB/36GB)/ 256GB USF2.2(最大2TB)
- 2.「Blackview MEGA 1」・・・8GB / 12GB LPDDR4X (最大16GB/20GB)/ 256GB USF2.1(最大1TB)
- 3.「Blackview Tab 16 Pro」・・・8GB LPDDR4X(最大16GB)/ 256GB UFS 2.2(最大1TB)
- 4.「Blackview Tab 90 WiFi」・・・4GB DDR4X(最大12GB)/ 128GB UFS2.1(最大1TB)
まとめ:メモリとストレージ
- RAM: 8GBまたは12GB LPDDR4Xを搭載し、スムーズなマルチタスクを実現。
- 仮想メモリ: 最大24GB/36GBまで拡張可能で、高負荷作業にも対応できる余裕。
- ストレージ: 256GB UFS 2.2を搭載。大容量かつ高速でアプリ起動やデータ読み込みが快適。
- 拡張性: 最大2TBのmicroSDカードに対応し、圧倒的なデータ保存容量を確保可能。
- 前モデル比較: 仮想メモリ拡張量、ストレージ規格(速度)、microSDカード最大容量の全てでMEGA 1から進化。
オーディオ性能をレビュー:スピーカーと接続性の実力を徹底検証
ここでは、Blackview MEGA 2のオーディオ性能について掘り下げていきます。タブレットで動画や音楽を楽しむ上で、音質は重要な要素です。搭載されているスピーカーの実力や、イヤホン・ヘッドホンとの接続性について、実際に使ってみた正直な感想を交えながらレビューします。
搭載スピーカーとその音質
Blackview MEGA 2は、「Smart-PA」技術で強化されたデュアルBOXスピーカーを搭載しています。Smart-PAは音量を増幅し、クリアなサウンドを実現する技術です。この技術は他のBlackviewタブレットにも採用されていました。
<スピーカーを比較>
- 1.「Blackview MEGA 2」・・・デュアル BOX スピーカー(Smart PA)
- 2.「Blackview MEGA 1」・・・クアッド BOX スピーカー(Smart PA)
- 3.「Blackview Tab 16 Pro」・・・クアッド BOX スピーカー(Smart PA)
- 4.「Blackview Tab 90 WiFi」・・・デュアル BOX スピーカー(Smart PA)
しかし、正直なところ、内蔵スピーカーの音質については、あまり高い期待はしない方が良いかもしれません。
実際に音楽を聴いたり、映画を観たりしてみましたが、複数のレビューサイトでも指摘されているように、低音が弱く、全体的に音が軽く感じられました。「音がスッカスカ」という厳しい意見もありましたが、確かに迫力や深みという点では物足りなさを感じます。スピーカーは本体底部側面(横持ち時の左右どちらか一方の下部)に配置されており、音が片側から聞こえるため、ステレオ感や音の広がりもあまり感じられませんでした。
一方で、人の声の帯域は比較的クリアに聞こえるように調整されている印象です。そのため、YouTubeのトーク動画やニュース、ドラマのセリフなどは聞き取りやすいと感じました。Smart-PAのおかげで音量自体は十分に出るので、静かな室内で動画コンテンツを視聴する分には、最低限の役割は果たしてくれるでしょう。しかし、音楽鑑賞や、映画・ゲームで臨場感あふれるサウンドを体験したい場合には、物足りなさを感じる可能性が高いです。
外部オーディオ接続の選択肢は豊富
内蔵スピーカーの音質に満足できない場合でも、Blackview MEGA 2には代替手段が用意されています。まず、今では搭載されていない機種も増えてきた3.5mmイヤホンジャックがしっかりと搭載されています。これは有線イヤホン・ヘッドホン派のユーザーにとっては非常に嬉しいポイントです。お気に入りの有線イヤホンを接続すれば、タブレット本体のスピーカーとは比較にならない高音質でコンテンツを楽しむことができます。
個人的には、このイヤホンジャックの存在は大きなメリットだと感じています。
もちろん、ワイヤレス接続にも対応しています。Bluetooth 5.1に対応しており、AirPodsやSONYのWH-1000XM5のようなワイヤレスイヤホンやヘッドホン、あるいは外部のBluetoothスピーカーと簡単に接続できます。ケーブルの煩わしさから解放され、自由なスタイルで音楽を楽しめるのは便利です。
ただし、対応しているBluetoothコーデックはAACとSBCのみのようです。aptXやLDACといった、より高音質なコーデックには対応していない点は、音質にこだわるユーザーにとっては少し残念なポイントかもしれません。
前モデル「Blackview MEGA 1」とのオーディオ比較
オーディオ性能に関して、前モデルの「Blackview MEGA 1」と比較すると、MEGA 2はスペックダウンしていると言わざるを得ません。MEGA 1は本体の四隅にスピーカーを配置したクアッドスピーカーを搭載していました。一般的にスピーカーの数が多いほど、音の広がりや立体感が増し、より没入感のあるサウンド体験が可能になります。
そのため、特に動画視聴やゲームプレイにおけるサウンドの迫力や臨場感という点では、MEGA 1の方が明らかに優れていると考えられます。MEGA 2のデュアルスピーカーでは、MEGA 1のような立体的な音響効果は期待できません。どちらのモデルもSmart PAを搭載しているため、音量やクリアさという点では大きな差はないかもしれませんが、音の質や体験という面では、MEGA 1に軍配が上がると言って良いでしょう。
まとめ:オーディオ性能
- 内蔵スピーカー: Smart-PA搭載のデュアルBOXスピーカー。音量は出るが、低音が弱く、音質・臨場感は期待薄。人の声は聞き取りやすい。
- イヤホンジャック: 3.5mmイヤホンジャックを搭載しており、有線イヤホン・ヘッドホンが利用可能。
- Bluetooth: Bluetooth 5.1に対応し、ワイヤレス接続が可能。ただし対応コーデックはAACとSBCのみ。
- 前モデル比較: MEGA 1のクアッドスピーカーに対し、MEGA 2はデュアルスピーカー。オーディオ体験の質ではMEGA 1が優位。
- 総評: 内蔵スピーカーの音質は最低限レベル。高音質を求める場合は、イヤホンジャックやBluetoothを活用するのがおすすめ。
バッテリーをレビュー:気になるBlackview MEGA 2の電池持ちを徹底検証
ここでは、タブレットの使い勝手を大きく左右するバッテリー性能と充電機能について、Blackview MEGA 2の実力を詳しくレビューします。9000mAhという大容量バッテリーがどれほどのスタミナを発揮するのか、そして充電の速さは十分なのか、実際に使ってみた感想を交えながら見ていきましょう。
頼りになる9000mAhの大容量バッテリー
Blackview MEGA 2の大きな魅力の一つが、搭載されている9000mAhという大容量バッテリーです。最近のスマートフォンが大体4000mAh~5000mAh程度であることを考えると、この容量がいかに大きいかが分かります。
メーカーの公称値によれば、スタンバイ状態なら最大で912時間(約38日間)も持つとのこと。さすがにこれは極端な例ですが、バッテリー持ちが良いことへの自信の表れと言えるでしょう。
日常使いでのスタミナは十分以上
実際の使用感としても、この大容量バッテリーの恩恵は十分に感じられました。公称値では動画視聴で約5時間、ゲームで約5.2時間、Webブラウジングで約6時間となっています。私自身、Wi-Fi環境下で動画視聴やウェブサイト閲覧、SNSなどを中心に使ってみましたが、朝から使い始めても夜まで充電なしで余裕で持つという印象でした。
口コミでも「計8時間ほどは充電なしでも利用し続けることが可能であった」と述べており、一般的な使い方であれば1日中バッテリー切れを心配する必要はほとんどないと言えます。外出先で長時間使いたい場合や、充電環境がない場所へ持ち出す際にも、このスタミナは大きな安心感につながります。
バッテリー寿命を延ばす工夫も
Blackview MEGA 2には、バッテリーを長持ちさせるための機能もいくつか搭載されています。例えば「オートハイバネーション」機能は、設定した時間になると自動的にスリープモードへ移行し、無駄な電力消費を抑えてくれます。また、ファイル情報によると「スマート充電保護」や「カスタム充電モード」といった機能もあるようです。
これらは夜間の過充電を防いだり、満充電容量を制限したりすることで、バッテリーへの負荷を減らし、劣化を抑える効果が期待できます。長く使いたいタブレットだからこそ、こうしたバッテリーケア機能は地味に嬉しいポイントです。もちろん、標準的な「バッテリーセーバー」機能も搭載されています。
充電性能:18W急速充電に対応
充電に関しては、USB Power Delivery(PD)に対応した18Wの急速充電に対応しています。全く充電できない状態からでも、短時間である程度のバッテリー残量を回復させることができます。例えば、朝の準備中など、少しの時間だけでも充電しておけば、その日の活動に必要な分は十分に補えるでしょう。
ただし、バッテリー容量が9000mAhと非常に大きいため、18Wの充電速度では、空の状態から満充電までにはそれなりの時間がかかることは覚悟しておく必要があります。個人的な感覚では、「急速」と呼ぶには少し物足りないと感じる場面もありました。もっと速い充電速度に慣れている方にとっては、少し遅く感じるかもしれません。
前モデル「Blackview MEGA 1」とのバッテリー・充電比較
前モデルの「Blackview MEGA 1」と比較すると、バッテリーと充電には一長一短があります。
バッテリー容量については、MEGA 1の8800mAhに対してMEGA 2は9000mAhと、わずかですが増加しています。そのため、理論上はMEGA 2の方が若干長く使える可能性があります。
しかし、充電速度に関しては、MEGA 1が33Wの急速充電に対応していたのに対し、MEGA 2は18Wにとどまっています。これはかなり大きな差で、充電時間においてはMEGA 1の方が圧倒的に速いということになります。
バッテリー持ちを少し取るか、充電の速さを取るか、ここはユーザーの使い方によって評価が分かれるポイントとなりそうです。個人的には、もう少し充電速度が速ければ…と感じてしまいました。
<バッテリー・充電を比較>
- 1.「Blackview MEGA 2」・・・9000 mAh / 18W急速充電
- 2.「Blackview MEGA 1」・・・8800 mAh / 33W急速充電
- 3.「Blackview Tab 16 Pro」・・・7700 mAh / 18W急速充電
- 4.「Blackview Tab 90 WiFi」・・・8200 mAh / 10W充電
まとめ:バッテリーと充電
- バッテリー容量: 9000mAhと大容量で、長時間の使用が可能。
- バッテリー持ち: 日常的な使い方なら1日中安心して使えるスタミナ。スタンバイ性能も非常に高い。
- 「バッテリーケア」: オートハイバネーションや充電保護機能など、バッテリー寿命への配慮が見られる。
- 充電速度: 18WのUSB PD急速充電に対応。日常的なちょい足し充電には便利だが、大容量バッテリーを満充電するには時間がかかる。
- 前モデル比較: バッテリー容量はMEGA 1から微増したが、充電速度は33Wから18Wへと大幅に低下。
OSと機能をレビュー:最新Android 15と独自機能の使い勝手を検証
ここでは、Blackview MEGA 2のソフトウェア面、つまりOSとその機能について詳しく見ていきます。最新のAndroid 15を搭載している点は大きな魅力ですが、使い勝手や独自機能はどうなのでしょうか。実際に操作してみた感想や、前モデルとの違いも交えながらレビューします。
最新OS「Android 15」で快適操作
Blackview MEGA 2は、発売時点で最新のAndroid 15を搭載しています。独自OS「Doke OS」は採用していないので注意してください。
<OSを比較>
- 1.「Blackview MEGA 2」・・・Android 15
- 2.「Blackview MEGA 1」・・・Android 13 ベースのDoke OS_P4.0
- 3.「Blackview Tab 16 Pro」・・・Android 14ベースのDoke OS_P4.0
- 4.「Blackview Tab 90 WiFi」・・・Android 14
Android 15は、最新の機能やセキュリティアップデートをいち早く利用できるという大きなメリットがあります。また、タブレットでの使い勝手を向上させるいくつかの改良が加えられているので便利です。
例えば、画面下部に表示されるタスクバーがより便利になりました。よく使うアプリ、例えばChromeやGmail、LINEなどをピン留めしておくことで、どの画面からでも素早くアクセスできます。ホーム画面に戻る手間が省けるので、作業効率が上がると感じました。また、アプリのペアリング機能も搭載され、ChromeとGoogle Keepのように、よく一緒に使う2つのアプリをワンタップで分割画面表示できるようになりました。
これはWebサイトを見ながらメモを取る際に非常に便利です。
マルチタスクと外部デバイス連携も強化
複数のアプリを同時に使うマルチウィンドウ機能も改善され、操作性や安定性が向上しています。12インチの大画面を活かして、例えばWordで資料を作成しながら、隣で参考資料のPDFを開くといった使い方が、よりスムーズに行えるようになりました。
さらに、Bluetoothキーボードとマウスを接続すれば、まるでパソコンのように操作できる点も魅力です。Android 15ではキーボードショートカット(コピー&ペーストなど)の対応が強化され、マウス操作の精度や反応速度も向上しているとのこと。実際にBluetoothキーボードを接続してみましたが、文字入力やアプリの切り替えが快適に行えました。長文作成や細かい作業を行いたい場合に役立ちます。
Blackview独自OS「Doke OS」は非搭載?
ここで注意したいのが、Blackview MEGA 2のOSは、同社の他のタブレットに搭載されている独自OS「Doke OS」ではないという点です。ファイルにあった他のレビューアの報告によると、OSはカスタマイズの少ない、ほぼ素の状態のAndroid 15のようです。これは、最新OSをシンプルに使いたいユーザーにとってはメリットですが、Doke OSに搭載されていた便利な独自機能を期待していたユーザーにとってはデメリットとなります。
特に影響が大きいと感じたのは、「PCモード」が搭載されていない点です。PCモードは、AndroidタブレットをWindowsのようなデスクトップ風のインターフェースで使える機能で、マルチタスク作業をより効率的に行いたい場合に重宝します。また、大画面に最適化されたタブレットUIも非対応のようで、画面下部のナビゲーションバーがスマートフォンのように表示されるなど、12インチの大画面を持て余してしまう場面もありました。
個人的には、せっかくの大画面なので、PCモードやタブレットに最適化されたUIは搭載してほしかったと感じています。付属ケースの開閉による画面オン/オフ機能も利用できませんでした。
写真編集が捗る「Google Photo with AI」
一方で、Blackview MEGA 2では「Google Photo with AI」の機能を利用できます。これはGoogleフォトアプリに組み込まれたAI技術を活用した機能群で、写真の編集や整理を簡単かつ高度に行えます。
例えば、写真に写り込んだ不要な人物や物を消去できる「マジック消しゴム」、ピンボケ写真を補正する「ボケ補正」、ポートレート写真のライティングを調整する「ポートレートライト」など、便利な機能がたくさんあります。タブレットで撮影した写真を手軽に編集・加工したい場合に、これらのAI機能は非常に役立つでしょう。実際にマジック消しゴムを使ってみましたが、かなり自然に不要物を消すことができ、その手軽さに驚きました。
前モデル「Blackview MEGA 1」とのOS比較
OSに関して前モデル「Blackview MEGA 1」と比較すると、明確な違いがあります。MEGA 1はAndroid 13をベースとした独自OS「Doke OS_P4.0」を搭載していました。これに対し、MEGA 2は最新のAndroid 15を搭載しています。
OSのバージョンが新しいことはMEGA 2のメリットですが、MEGA 1にはDoke OSによるPCモードなどの独自機能がありました。つまり、MEGA 2は「最新OSでシンプル」、MEGA 1は「OSバージョンは少し古いが多機能」という特徴があります。どちらが良いかは、ユーザーが何を重視するかによって変わってきます。最新の機能やセキュリティを重視するならMEGA 2、PCモードなどの独自機能を使いたいならMEGA 1という選択になるでしょう。
まとめ:OSと機能
- OS: 最新のAndroid 15を搭載。最新機能とセキュリティアップデートが利用可能。
- Android 15の機能: 改良されたタスクバー、アプリペアリング、改善されたマルチウィンドウなどが利用可能。
- 外部デバイス連携: Bluetoothキーボード・マウスに対応し、PCライクな操作が可能。
- Doke OS非搭載: Blackview独自のカスタマイズは少なくシンプル。PCモードやタブレットUI、カバー連動機能などは非搭載。
- 注目機能: Google Photo with AIに対応し、高度な写真編集・整理が可能。
- 前モデル比較: MEGA 1 (Android 13 + Doke OS) は独自機能が豊富、MEGA 2 (Android 15) は最新OSだがシンプル。
Google Photo with AIの機能 まとめ
Blackview MEGA 2では、 Google Photo with AI の機能が利用できます。
Google Photo with AI は、Google フォトに搭載されているAI技術を活用した機能の総称です。
GoogleはAI技術を駆使して、写真の編集、整理、共有をより簡単かつ便利にするための様々な機能をGoogle フォトに搭載しています。
主な機能は以下の通りです。
1. 写真編集
- マジック消しゴム: 写真から不要なものをAIで消し去ることができます。
- ボケ補正: ピンボケの写真をAIで鮮明に補正できます。
- 空の候補表示: 写真の空をAIが認識し、より魅力的な空に置き換えることができます。
- カラーポップ: 写真の特定の色だけを残し、他をモノクロにすることができます。
- HDRエフェクト: 写真の明暗差を調整し、よりダイナミックな表現にすることができます。
- ポートレートのぼかし: ポートレート写真の背景をぼかして、被写体を際立たせることができます。
- ポートレート ライト: ポートレート写真のライティングをAIで調整できます。
2. 写真整理
- 自動分類: AIが写真に写っている人物、場所、物を認識し、自動的に分類します。
- 類似写真の提案: 重複した写真や類似した写真を検出し、整理を促します。
3. 写真共有
- 共有アルバム: 複数人で写真を共有できるアルバムを作成できます。
- 自動作成ムービー: AIが写真や動画を自動的に選択し、ムービーを作成します。
これらの機能は、Google フォトのアプリまたはウェブサイトから利用できます。
Google Photo with AIは、AI技術を活用することで、ユーザーがより簡単に、そして創造的に写真を楽しむことができるように設計されています。
Blackview MEGA 2のメリット・デメリット
ここでは、Blackview MEGA 2の主なメリットとデメリットを、実際に使ってみた視点やスペック情報に基づいてコンパクトにまとめます。
【メリット】
メリット1:迫力の12インチ大画面
2000×1200のFHD+解像度を持つ12インチディスプレイは、動画視聴や電子書籍(特に見開き表示)に最適です。Widevine L1対応で、NetflixやAmazon Prime Videoを高画質で楽しめます。
メリット2:安心の大容量バッテリー
9000mAhのバッテリーを搭載し、長時間の使用が可能です。実際に1日使っても余裕があり、バッテリーケア機能(スマート充電保護など)も搭載されているため、バッテリー寿命への配慮もされています。
メリット3:余裕のメモリ&ストレージ
最大12GBの物理RAMに加え、仮想メモリ機能で最大36GB相当まで拡張可能。これによりマルチタスクも快適です。ストレージも256GB UFS 2.2と大容量かつ比較的高速で、さらに最大2TBのmicroSDカードで拡張できます。
メリット4:最新Android 15搭載
最新のAndroid OSを搭載しているため、新しい機能やセキュリティアップデートを享受できます。タスクバーの改善やアプリペアリングなど、タブレットでの操作性を向上させる機能が利用可能です。
メリット5:買ってすぐ使える充実の付属品
専用ケース、保護フィルム、タッチペンが標準で付属します。別途購入する手間や費用が省け、購入後すぐにタブレットを保護し、活用できるのは嬉しいポイントです。
メリット6:SIMフリー&GPS対応
大画面タブレットでありながら、SIMカードを挿入しての4G LTE通信やGPSに対応しています。Wi-Fi環境がない場所での利用や、カーナビとしての活用も可能です。
【デメリット】
デメリット1:物足りないスピーカー音質
デュアルスピーカー搭載ですが、低音が弱く、音に厚みや迫力がありません。動画のセリフは聞き取りやすいものの、音楽鑑賞や映画の臨場感を求める場合は、イヤホン等の利用が推奨されます。
デメリット2:標準的なリフレッシュレート
ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzです。Webサイトのスクロールなどで、より滑らかな表示を求めるユーザーには物足りない可能性があります。前モデル「Blackview MEGA 1」は120Hzに対応していました。
デメリット3:やや遅めの充電速度
18Wの急速充電に対応していますが、9000mAhの大容量バッテリーを満充電するには時間がかかります。前モデル「Blackview MEGA 1」の33W充電と比較すると、充電速度はかなり遅くなっています。
デメリット4:独自機能の省略
Blackview独自の「Doke OS」ではなく、素に近いAndroid 15を搭載しています。そのため、前モデルにあったPCモードやタブレットに最適化されたUI、カバー開閉での画面オン/オフといった独自機能は利用できません。
デメリット5:前モデルからの性能低下(一部)
CPU性能(Unisoc T615)は前モデル(Helio G99)より低く、Wi-Fiも最新規格のWi-Fi 6には対応していません(Wi-Fi 5対応)。また、明るさの自動調整機能もありません。価格とのバランスの結果と考えられますが、性能を重視するユーザーには注意が必要です。
Blackview MEGA 2のスペック
- ディスプレイ 12インチ、解像度2000 x 1200 ドットのIPS
※2K/FHD+/1670万色/広視野角/画面比率84.9% - 液晶の機能 読書モード、ナイトモード、ダークモード、画面分割、アイケアモード(ブルーライト低減)
- リフレッシュレート 60Hz
- Widevine L1 対応(1080P、NETFLIXを含む)
- プロセッサ Unisoc T615
※12nm/64bit/8コア/最大1.8GHz - CPU 2つのArm Cortex-A75コア(最大1.8GHz)と6つのArm Cortex-A55コア(最大1.6GHz)
- GPU Arm Mali-G57 MP1 @850MHz
- RAM(メモリ)8GB / 12GB LPDDR4X
- 仮想メモリ +16GBで最大24GBまで / +24GBで最大36GBまで
- ストレージ 256GB USF2.2
- 外部ストレージ microSDカードで最大2TBまで
- バッテリー 9000 mAh
- 駆動時間 スタンバイで912時間、通話で50時間、音楽再生で40時間、Webブラウジングで6時間、動画再生で5時間、ゲームで5.2時間
- 充電 18W急速充電
- 背面カメラ 16MP ※AIカメラ、Google Photo with AI対応
- 前面カメラ 8MP
- 動画撮影 1080P FHD 30fps
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 5 (802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 5.1
- 衛星測位 GPS/Glonass/Galileo/Beidou
- インターフェース USB Type-C (OTG)
- スピーカー デュアル BOX スピーカー
- キーボード ワイヤレスキーボード(別売)
- スタイラスペン フリースタイラスペン(別売)
- ケース 保護ケース
- アプリ WPS Office
- 冷却システム 38.7度キープ
- 生体認証 顔認証
- OS Android 15
- サイズ 281.7 x 177.2 x 8.0 mm
- 重量 615 g
- カラー セレンティアルグレー、アイスブルー、モスグリーン
- 4G通信 対応
- SIMカード NanoSIM (デュアルSIM/TFカード)
対応バンド:Blackview MEGA 2
「Blackview MEGA 2」は4G通信に対応しています。
SIMはNanoSIMに対応しています。
基本的には本体にSIMカードを入れて、APN設定を済ませると、通信できます。
対応バンドは以下の通りです。
4G Bands: FDD:B1/B3/B7/B8/B20/B19/B28A/B28B TDD: B40/B41
3G Band: B1/B8
2G Band: B2/B3/B5/B8
4Gの対応バンドは豊富で、ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイル、au、楽天モバイル回線に対応しています。
ただし、モバイル通信を利用するには、自分のSIMがスマホ側のバンドに対応している必要があります。
こちらのページで対応しているかどうかを確認できます。
ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル回線の「対応バンド」を詳細にチェック!
対応バンドの詳細
ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線、楽天モバイル回線のバンドにどのくらい対応しているのか、調べてみました。
ドコモ回線
- 4G: 主要バンドであるB1、B3、B19に対応しているので、問題なく利用できます。
- 3G: B1に対応しているので、問題なく利用できます。
- 2G: B3、B5、B8に対応しているので、問題なく利用できます。
ドコモ回線ならahamoがおすすめ! → ahamoについての記事を読む
au回線
- 4G: 主要バンドであるB1、B3、B18、B26に対応しておりません。B18とB26はプラチナバンドと呼ばれる繋がりやすい周波数帯で、au回線では重要です。これらのバンドに対応していないため、繋がりにくい場所が発生する可能性があります。
- 3G: B1に対応しているので、問題なく利用できます。
- 2G: B3、B5、B8に対応しているので、問題なく利用できます。
au回線ならpovoがおすすめ! → povoについての記事を読む
ソフトバンク回線
- 4G: 主要バンドであるB1、B3、B8に対応しているので、問題なく利用できます。
- 3G: B1、B8に対応しているので、問題なく利用できます。
- 2G: B3、B5、B8に対応しているので、問題なく利用できます。
ソフトバンク回線ならLINEMOがおすすめ! → LINEMOについての記事を読む
楽天モバイル回線
- 4G: 楽天モバイルはau回線を利用しているので、au回線と同様の問題があります。主要バンドであるB1、B3、B18、B26に対応しておりません。繋がりにくい場所が発生する可能性があります。
- 3G: B1に対応しているので、問題なく利用できます。
- 2G: B3、B5、B8に対応しているので、問題なく利用できます。
楽天モバイル回線についてはこちらで紹介! → 楽天モバイルについての記事を読む
結論
ドコモ回線とソフトバンク回線では問題なく利用できます。au回線と楽天モバイル回線では、プラチナバンドに対応していないため、繋がりにくい場所が発生する可能性があります。
Blackview MEGA 2の評価
8つの基準でBlackview MEGA 2を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★☆
12インチの2K大画面は動画視聴や電子書籍に適していますが、リフレッシュレートが60Hzなのは惜しい点です。
スペック:★★★☆☆
日常的な動画視聴やブラウジングには十分ですが、前モデルより性能が低く、ゲームや重い作業には向きません。
デザイン:★★★★☆
薄型軽量で、金属製の背面は価格以上の高級感があります。ボタンや端子の配置も実用的で使いやすいです。
耐久性: ★★★☆☆
アルミニウム合金のボディや付属ケースにより一定の耐久性は期待できますが、特別な耐衝撃性能はありません。
通信:★★★☆☆
SIMフリーで4G通信やGPSに対応している点は長所ですが、au・楽天モバイルのプラチナバンドに非対応なのが短所です。
機能:★★★☆☆
最新のAndroid 15やAIカメラ機能は魅力的ですが、スピーカーの音質が著しく低く、便利な独自OSも搭載されていません。
使いやすさ:★★☆☆☆
劣悪なスピーカー品質が体験を大きく損ねており、大画面に最適化されていないOSも操作性を下げています。
価格:★★★★★
12インチの大画面タブレットとしては非常に安価で、ケースやペンが付属するコストパフォーマンスは抜群です。
総評:★★★☆☆
【使い方で評価が激変】Blackview MEGA 2:安さと大画面の裏にある妥協点
Blackview MEGA 2は、中国のテクノロジー企業Blackviewから発売された12インチのタブレットです 。最大の特長は最新OSのAndroid 15を搭載している点です 。2024年3月発売の「Blackview MEGA 1」の後継と位置づけられていますが、性能を追求したモデルではなく、スペックを抑えることで低価格を実現した廉価版と捉えるべき一台です 。多機能さや高性能を求めるユーザーには向きませんが、利用目的が合致すれば、優れた選択肢となり得ます。
競合モデル「DOOGEE T36」との比較
同じく12インチタブレットとして「DOOGEE T36」が存在します 。DOOGEE T36はリフレッシュレート90Hzに対応しており、Blackview MEGA 2の60Hzよりも滑らかな映像表示が可能です 。
一方でBlackview MEGA 2は、仮想メモリによって最大36GBまでRAMを拡張できる大容量メモリと、単体で通信できる4G LTE対応という強みがあります 。DOOGEE T36にはこれらの記述がありません 。どちらのモデルを選ぶかは、ディスプレイの滑らかさをとるか、メモリ容量と通信性能をとるかで判断が分かれるでしょう。
長所の短所
本製品の最大のメリットは、12インチの2K解像度ディスプレイと、ケース、ペン、保護フィルムまで付属する充実した同梱品です 。追加費用なしですぐに使える手軽さと、2万円台から購入できる圧倒的なコストパフォーマンスは大きな魅力です 。また、4G LTEに対応しているため、Wi-Fiがない外出先でも利用できます 。大画面を活かした画面分割機能や、Android 15で強化されたキーボードショートカット、プリインストールのWPS Officeにより、文書作成にも向いています 。
その一方で、価格なりの明確なデメリットも存在します。プロセッサ性能は前モデルより低く、ゲーム用途には全く適していません 。さらに、内蔵スピーカーの音質はレビューで厳しく評価されており、映像や音楽を楽しむにはイヤホンや外部スピーカーが必須です 。
「Blackview MEGA 2」に最適なユーザー像
このタブレットは、ズバリ「12インチの大画面を、低価格で、外出先でも活用したい人」に最適です。SIMフリーの4G LET通信に対応しているため、Wi-Fi環境のない場所でも通信できます 。
画面は高精細で、Office文書の確認に適しています 。また、画面分割やキーボードショートカットを活用すれば、文章作成も効率的に行えます 。デュアルBOXスピーカーによるステレオサウンド再生も可能なため、ビデオ通話などにも活用できるでしょう 。大容量のメモリとストレージを備えながら価格も非常に安いため、「これから12インチのタブレットを使ってみたい」という入門者にもおすすめできる一台です 。
[amazon]
Blackview MEGA 2の価格・購入先
Blackview MEGA 2はAliExpressなどのECサイトで販売されています。
ECサイト
- Amazonで29,999円(税込)、
- 楽天市場で26,900円(送料無料)、
- ヤフーショッピングで34,800円、
- AliExpressで20,570円、
で販売されています。
Amazonで「Blackview MEGA 2」をチェックする
楽天市場で「Blackview MEGA 2」をチェックする
ヤフーショッピングで「Blackview」をチェックする
AliExpressで「Blackview MEGA 2」をチェックする
米国 Amazon.comで「Blackview MEGA 2」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

おすすめの類似製品を紹介
「Blackview MEGA 2」に似た性能をもつタブレットも販売されています。
Blackview MEGA 3
Blackviewから発売された12.1インチのタブレットです(2025年6月 発売)。
DokeOS_P 4.1 (Android 15ベース) 、MediaTek Helio G100、12GB メモリ、2.5K (2560×1600) IPS液晶、256GB UFS3.1ストレージ、8800mAhバッテリー、背面50MP+2MPカメラ、前面13MPカメラを搭載しています。
また、Doke AIアプリ (Hi Doki, ImageX, VidGen, Soundle) 、PCモード2.0、リフレッシュレート90Hz、Smart-PA クアッドBOXステレオスピーカー、33W 急速充電に対応。
合計 最大36GBまでのメモリ拡張、最大2TBまでのストレージ拡張、無料のスタイラスペン(付属)、ワイヤレスキーボード(別売)、USB Type-C (OTG)、4G/3Gモバイル通信、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、GPSにも対応しています。
価格は、AliExpressで29,335円、です。
関連記事:Blackview MEGA 3徹底レビュー!劇的進化のAIタブレットを評価
Blackview MEGA 8
Blackviewから発売される13インチのタブレットです(2025年5月1日 発売予定)。
DokeOS_P 4.1 (Android 15 ベース)、Unisoc Tiger T620 プロセッサ、12GB RAM (+最大24GBまでのメモリ拡張)、FHD+ IPS液晶 (リフレッシュレート90Hz)、512GBまたは256GBストレージ (UFS)、11000mAhバッテリー、背面50MP+2MPカメラ、前面13MPカメラを搭載しています。
また、Doke AI(AI音声起動、AIグローバルスマートコントロールなど多数)、PCモード、画面分割、
最大2TBまでのストレージ拡張、18W 急速充電、クアッドBOX Smart-K ステレオスピーカー、スタイラスペン(付属)、ワイヤレスキーボード(別売)、顔認証、目の保護モード、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi (5G WIFI対応)、Bluetooth 5.0、4G LTE通信に対応しています。
価格は、Amazonで34,899円(税込)、AliExpressで26,401円、米国 Amazon.comで$349.99($100 OFFクーポン付き)、です。
関連記事:Blackview MEGA 8徹底レビュー!AI機能と性能をMEGA 2と比較
DOOGEE T36
DOOGEEから発売された12インチのタブレットです(2025年1月 発売)。
Android 15、Unisoc T620、8GB LPDDR4X、256GB UFSストレージ、8800 mAhバッテリー、背面13MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、リフレッシュレート 90Hz、Widevine L1、2つのTFカード、121dbの高音質デュアルスピーカー、4つの衛星測位に対応したGPSナビゲーション、WPS Officeアプリ、
18W急速充電、リバースチャージ、顔認証、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。
価格は、AliExpressで27,783円、です。
関連記事:DOOGEE T36をレビュー!12インチで2万円台のAndroid 15タブレット
Alldocube iPlay 60 Pad Pro
Alldocubeから発売されたALLDOCUBE OS 3.0 搭載の12.1型タブレットです(2024年7月発売)。
MediaTek Helio G99 (MT8781) 、8GB / 12GB LPDDR4Xメモリ、2K液晶、128GBストレージ、10000 mAhバッテリー、背面16MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラ搭載で、専用のマジックタッチ キーボード(別売)、33W PD急速充電、クアッドBOXスピーカー、4G LET通信、Widevine L1、リフレッシュレート 90Hz、最大20GBまでのメモリ拡張、Wi-Fi 5に対応しています。
価格は、Amazonで26,999円(1650円OFFクーポン付きで実質25349円)、楽天市場で32,999円(クーポン利用で25,999円・送料無料)です。
関連記事:劇的に進化した「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」を解説
POCO Pad
シャオミから発売された12.1インチのタブレットです。
Xiaomi HyperOS (Android 14ベース)、Qualcomm Snapdragon 7s Gen 2、8GB LPDDR4X、2.5KのLCD液晶、256GB/512GB UFS 2.2、10000mAhバッテリー、背面8MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、33W急速充電、クアッド スピーカー、Dolby Atmosリフレッシュレート 最大120Hz、タッチサンプリングレート 240Hz、USB Type-C (USB 2.0/OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで39,980円(税込)、楽天市場で39,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで41,980円、AliExpressで31,792円、米国 Amazon.comで$329.99です。
関連記事:12.1型「POCO Pad」と他の最新 シャオミ タブレットを比較
Teclast T65 Max
Teclastから発売された13インチのタブレットです(2024年4月 発売)。
Android 14、MediaTek Helio G99 (MT6789) 、8GBメモリ、12.95インチのフルHD液晶、256GB UFS ストレージ、10,000 mAhバッテリ、背面 13MP + 0.1MPの2眼カメラ、前面 8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、最大20GBまでのメモリ拡張、Widevine L1、クアッドスピーカー、Sweet 4サウンドシステム、18W PD急速充電、最大1TBまでのストレージ拡張、顔認証、リフレッシュレート 60Hz、アイプロテクションモード、
Bluetooth キーボード(別売)、T65 Max 超簿型ケース(別売)、USB Type-C (OTG)、4衛星測位のGPSナビゲーション、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで42,900円(8000円OFFクーポン付きで実質34,900円)、楽天市場で49,880円、ヤフーショッピングで49,830円、AliExpressで25,987円、米国 Amazon.comで$186.99、です。
関連記事:13型「Teclast T65 Max」タブレットの性能を比較して検証
他のBlackview タブレットと比較
他にも他のBlackview タブレットが販売されています。8インチや12インチモデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
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