2025年6月、Blackviewから注目の最新タブレット「Blackview MEGA 3」が発売されました 。3万円を切る手頃な価格でありながら、最先端のAI機能を搭載したことで、コストパフォーマンスを重視するユーザーから大きな注目を集めています。
Blackview MEGA 3の魅力
最大の魅力は、Android 15をベースにした独自OS「DokeOS_P 4.1」と、そこに統合された強力なAIプラットフォーム「Doke AI」です 。これにより、DeepSeek、ChatGPT-4o mini、Geminiといった世界トップクラスのAIモデルをOSレベルで活用でき、AI音声起動やリアルタイム会話、フルスクリーンアシスタンスといった未来的な機能が利用可能になっています。
プロセッサにはMediaTek Helio G100オクタコアを搭載し、AnTuTuベンチマークでは総合で43万点以上を記録 。これにより、アプリの起動やゲームのプレイも驚くほど快適に動作します。
デザインも洗練されており、わずか7.4mmの超薄型ボディに、12.1インチの美しい2.5Kディスプレイを搭載 。90Hzのスマートリフレッシュレートにも対応し、前モデルとは比較にならないほど滑らかなスクロールを実現しています。
そのほかにも、高精細な写真を撮影できるSONY製の50MPカメラ 、音質が向上した臨場感あふれるクアッドスピーカー 、安心して使える8800mAhの大容量バッテリーと33W急速充電 、高速なUFS 3.1ストレージ 、最大36GBまで拡張できるメモリ 、そして無料で付属するスタイラスペン など魅力が満載です!
この記事でBlackview MEGA 3を徹底解剖!
この記事では、そんな魅力あふれる「Blackview MEGA 3」の性能と機能を、実際に使用したからこそ分かる視点で徹底的に深掘りしていきます。
特に、多くのユーザーが気になるであろう前モデル「Blackview MEGA 2」との違いに焦点を当て、その進化のポイントを一つひとつ明らかにしていきます。
【この記事で分かること】
- デザイン、ディスプレイ、カメラ、オーディオ性能の詳細レビュー
- AnTuTuベンチマークスコアと実際のゲームでの動作感
- Blackview MEGA 3に搭載された最新AI機能の詳細と使い方
- Blackview MEGA 2から進化したAI機能とDokeOS_P 4.1の使い勝手
- 他の最新タブレットとの価格比較とコストパフォーマンス
- Blackview MEGA 3の詳しいスペック(仕様)一覧
- SIMフリー版の対応バンドとキャリアごとの通信状況
- メリット・デメリットとどんな人におすすめか
- 項目別の5段階評価と総合的なレビュー
この記事を最後まで読むことで、「Blackview MEGA 3」が本当に必要なのか、「買い」のタブレットなのかが、はっきりと分かるはずです。購入を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク / AliExpress リンク
公式ページ:MEGA 3 | Blackview
価格をチェック!Blackview MEGA 3は他のタブレットよりも安い?
Blackview MEGA 3はAliExpressで29,335円、で販売されています。
日本のAmazonや楽天ではまだ販売されていませんが、しばらく立った後(一カ月ぐらい後?)に入荷すると思われます。
Blackview MEGA 2
2025年1月に発売された「Blackview MEGA 2」はAmazonで29,999円で販売中です。こちらは、12インチの2K大画面ディスプレイを搭載し、高画質な映像コンテンツを存分に楽しめます 。プロセッサに「Unisoc T615」を採用し、最新のAndroid 15で軽快に動作します 。メモリは最大36GBまで、ストレージは最大2TBまで拡張でき、容量不足の心配もありません 。
9000mAhの大容量バッテリーや4G LET通信にも対応しており、自宅だけでなく外出先でも安心して使える一台です 。Widevine L1にも対応し、高画質での動画視聴が可能です 。
Xiaomi Pad 7
2025年3月13日に発売された「Xiaomi Pad 7」はAmazonで54,980円で販売中です。こちらは、高性能プロセッサ「Snapdragon 7+ Gen 3 Mobile Platform」を搭載し、あらゆる操作をサクサクこなします 。ディスプレイは3.2Kと極めて高精細で、最大144Hzの可変リフレッシュレートにより、驚くほど滑らかな映像体験を提供します 。
文章生成などが可能なXiaomi HyperAIやGoogle Geminiとの連携機能を備え、あなたの作業をインテリジェントに支援します 。Dolby Atmos対応のクアッドスピーカーや45Wの急速充電も魅力です 。
POCO Pad
2024年6月に発売された「POCO Pad」はAmazonで39,980円で販売中です。こちらは、12.1インチの2.5K大画面は、最大120HzのリフレッシュレートとDolby Visionに対応し、美麗で滑らかな映像を描き出します 。プロセッサには安定した性能の「Qualcomm Snapdragon 7s Gen 2」を搭載しています 。
最大の特長は10000mAhの超大容量バッテリーで、長時間の動画視聴や作業も安心です 。Dolby Atmos対応のクアッドスピーカーが、映像への深い没入感を生み出します 。
DOOGEE T40 Pro
2024年8月に発売された「DOOGEE T40 Pro」はAmazonで32,900円で販売中です。こちらは、プロセッサ「MediaTek Helio G99」と、最大20GBまで拡張可能なメモリ、そして512GBの大容量ストレージにより、マルチタスクも快適にこなせます 。ディスプレイは12インチの2.4K高解像度です 。
10800mAhの超大容量バッテリーは、他の機器を充電できるリバースチャージ機能も搭載しています 。ハイレゾ対応のクアッドスピーカー、PCモード、4G LET通信にも対応し、エンタメからビジネスまで幅広く活躍する一台です 。
まとめ:価格の比較
Blackview MEGA 3は、今回比較したタブレットの中では最も「安い」と言えます。
AliExpressでの価格が29,335円のBlackview MEGA 3は、最も安くお買い得なモデルです。AI機能を搭載し、3万円以下で購入できるタブレットは非常に魅力的です。ほぼ同価格帯のBlackview MEGA 2も、すぐにAmazonで購入できる点を考慮すると、コストパフォーマンスに優れた選択肢となります。
もし、より高性能なプロセッサやディスプレイ、高度なAI機能を求めるのであればXiaomi Pad 7が候補となりますが、価格は5万円を超えます。一方で、AI機能は不要で、バッテリー容量を最優先するならPOCO Pad、ストレージ容量を重視するならDOOGEE T40 Proも良い選択です。
結論として、3万円以下の予算でAI機能付きの最新タブレットを手に入れたい方にとって、Blackview MEGA 3が最もお買い得なモデルと言えるでしょう。
デザイン:Blackview MEGA 3 ~洗練された薄さと驚きの軽さ~
ここでは、Blackview MEGA 3のデザインと携帯性について、前モデル「Blackview MEGA 2」と比較しながら詳しくレビューしていきます。
タブレットを選ぶ上で、スペックと同じくらい毎日手に触れるボディの質感や持ち運びやすさは重要なポイントです。MEGA 3を箱から出して最初に感じたのは、その驚くほどの薄さと軽さでした。大画面タブレットのイメージを覆すような、洗練された佇まいに心を掴まれました。
前モデルから劇的に進化した携帯性
Blackview MEGA 3の大きな魅力は、その優れた携帯性にあります。前モデルの「Blackview MEGA 2」は、サイズが281.7×177.2×8.0mm、重量が約615gでした。 これに対し、MEGA 3は278.45×180.45×7.4mm、重量555gと、大幅なスリム化・軽量化を実現しています。 具体的には、厚さが0.6mmも薄くなり、重さに至っては約60gも軽くなっているのです。
この「60g」という差は、実際に手に取ってみると数値以上に大きく感じられます。MEGA 2で一部のユーザーが感じていたかもしれない、12インチクラスならではのずっしりとした重さが解消され、片手で支える際やバッグに入れて持ち運ぶ際の負担が格段に軽減されました。例えば、通勤電車の中で電子書籍を読んだり、大学の講義でメモを取るためにカバンから出し入れしたりするシーンでも、その軽さが快適さに直結します。
シンプルながらも高級感のある筐体
MEGA 3は、ただ薄くて軽いだけではありません。その筐体デザインも非常に洗練されています。背面のマットな質感はサラサラとしていて手触りが心地よく、思わずずっと触っていたくなるほどです。この仕上げのおかげで、指紋や手脂が付きにくいという実用的なメリットもあります。 使っているうちに汚れが目立ってきて残念な気持ちになる、ということが少ないのは嬉しいポイントです。
カラーバリエーションは、落ち着きのある「スペースグレー」と爽やかな「スカイラインブルー」の2色が用意されています。 どちらも派手すぎず、シーンを選ばずに使える上品な色合いです。全体としてシンプルなデザインでありながら、安っぽさを感じさせない高級感があり、所有する喜びを満たしてくれます。
没入感を高めるスリムなベゼル
本体を正面から見ると、ディスプレイを囲むベゼルが非常にスリムになっていることに気づきます。これにより、本体サイズをコンパクトに保ちながら、12.1インチという大画面の没入感を最大限に高めています。映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のような壮大な映像作品を鑑賞する際には、このスリムなベゼルが視界の邪魔をせず、より深く物語の世界に没入することができました。
また、横向きに持った際に上部ベゼルの中央にフロントカメラが配置されているため、Zoomなどでのビデオ会議でも自然なアングルで映ります。 こうした細かな配慮が、日々の使いやすさを支えていると感じました。
接続ポートと拡張性
接続ポート類は現代のタブレットとして標準的な構成ですが、いくつか注意点があります。充電とデータ転送にはUSB Type-Cポートが採用されています。また、SIMスロットはデュアル仕様で、2枚のSIMカードを挿すか、SIMカード1枚とmicroSDカード1枚を組み合わせて使用できます。microSDカードは最大2TBまで対応しており、大量の動画やアプリを保存したいユーザーにとっては非常に心強い仕様です。
一方で、前モデルの「Blackview MEGA 2」に搭載されていた3.5mmイヤホンジャックは、MEGA 3では省略されています。そのため、有線のイヤホンやヘッドホンを使用したい場合は、USB Type-Cからの変換アダプターを別途用意するか、SonyのWH-1000XM5のようなBluetooth対応のワイヤレスイヤホンが必要になります。この点は購入前に確認しておくべき重要な変更点です。
まとめ:デザインと外観
- デザインと携帯性: 前モデルの課題だった重さを克服し、驚くほど薄く軽くなったことで、日常のあらゆるシーンで活躍する一台に進化した。
- 重量: 前モデル「Blackview MEGA 2」から約60g軽量化され、持ち運びの負担が大幅に軽減された。
- 薄さ: 7.4mmと非常にスリムで、バッグへの収まりが良い。
- 質感: マットでサラサラした手触りの背面は、指紋が付きにくく高級感がある。
- カラー: 「スペースグレー」と「スカイラインブルー」の2色展開。
- ベゼル: スリム化されたベゼルが、大画面の没入感をさらに高めている。
- 拡張性とポート: 最大2TBのmicroSDカードに対応し拡張性は高いが、3.5mmイヤホンジャックは非搭載。
ディスプレイ:Blackview MEGA 3 ~息をのむ美しさと滑らかさ。2.5K・90Hzの高精細スクリーン~
ここでは、Blackview MEGA 3のディスプレイ性能について、その進化したポイントを前モデル「Blackview MEGA 2」と比較しながら、実際に使用して感じた感動をお伝えします。
前モデルのMEGA 2も12インチの2Kディスプレイを搭載し、その映像美には定評がありましたが、唯一惜しい点としてリフレッシュレートが60Hzであることが挙げられました 。MEGA 3は、その唯一の弱点を完璧に克服し、まさに「完全なエンターテイメントディスプレイ」と呼ぶにふさわしい進化を遂げています。
弱点を克服した90Hzの滑らかな表示
Blackview MEGA 3のディスプレイを語る上で、最大の進化点は90Hzのスマートリフレッシュレートに対応したことです 。前モデルMEGA 2の60Hzでも動画視聴などでは十分でしたが、WebサイトやSNSのフィードをスクロールする際には、どうしても少しカクつきが気になる場面がありました。
しかし、MEGA 3ではその感覚が一変しました。X(旧Twitter)のタイムラインやニュースサイトを高速でスクロールしても、文字や画像がまるで指に吸い付くようにヌルヌルと滑らかに追従します。このサクサクとした操作感は、一度体験するともう元には戻れないほどの快適さです。
この滑らかな体験は、144Hzのタッチサンプリングレートによってさらに高められています 。タッチ感度が非常に優れており、画面に触れた瞬間の反応が驚くほど正確です。リズムゲームなど、一瞬の操作がスコアを左右するゲームをプレイした際には、その恩恵を強く感じることができました。MEGA 2の弱点を克服しただけでなく、ゲーム用途においても大きなアドバンテージを得たと言えます。
2.5K解像度がもたらす圧倒的な没入感
画面サイズは前モデルの12インチから12.1インチへとわずかに拡大し 、解像度は2Kから2.5K(2560×1600)へと向上しました 。
この高精細ディスプレイは、映像コンテンツの視聴体験を劇的に変えてくれます。Widevine L1に対応しているため、NetflixやAmazon Prime Videoといった主要な動画配信サービスで1080pの高画質再生が可能です 。実際にDisney+で自然ドキュメンタリーを鑑賞したところ、動物の毛並み一本一本や、森の木々の葉についた水滴まで、息をのむほど鮮明に映し出され、その場にいるかのような圧倒的な没入感を味わえました。
また、ディスプレイの輝度が600nitと非常に明るいのも特徴です 。日中の明るいリビングで窓からの光が差し込むような環境でも、画面が白飛びしたり見えにくくなったりすることなく、鮮やかな映像を楽しめました。86.9%という高い画面占有率も、この没入感をさらに深めてくれる重要な要素です 。
長時間でも快適な視聴を支えるアイケア機能
MEGA 3は、ただ美しいだけでなく、ユーザーの目の健康にも配慮されています。国際的な認証機関であるTÜV SÜDの低ブルーライト認証を取得しており、長時間の使用でも目の疲れを感じにくい設計になっています 。特に、3種類のアイケアモードは非常に実用的です 。
夜、寝る前にKindleで読書をする際は「読書モード」に切り替えることで、ブルーライトが抑えられた紙のようなグレースケール表示になり、目がリラックスできます 。また、暗い部屋で動画を観る際には「ナイトライト」モードが、暖色系の優しい光で目の負担を和らげてくれました 。これらの機能のおかげで、時間を忘れてコンテンツに没頭しても、翌日に目の疲れが残りにくいと感じました。
まとめ:ディスプレイ
- ディスプレイ: 前モデルの唯一の弱点だった60Hzを克服し、2.5Kの高解像度と90Hzの滑らかさを両立させた、文句なしのエンターテイメントディスプレイに進化した。
- 解像度&サイズ: 12.1インチの2.5K(2560×1600)に向上し、より精細で迫力のある映像を実現。
- リフレッシュレート: 最大の進化点である90Hzに対応し、スクロールや操作が非常に滑らかになった。
- 動画ストリーミング: Widevine L1に対応し、Netflixなどの動画配信サービスを高画質で楽しめる。
- アイケア機能: TÜV SÜD低ブルーライト認証や3つの専用モードを搭載し、長時間の利用でも目が疲れにくい。
- 輝度: 600nitと非常に明るく、日中の部屋でも高い視認性を確保。
パフォーマンス:Blackview MEGA 3 ~AnTuTuスコア47%向上!Helio G100がもたらす快適な操作感~
ここでは、Blackview MEGA 3のパフォーマンスについて、前モデル「Blackview MEGA 2」からどれほどの進化を遂げたのかを、スペックや実際の使用感から詳しくレビューしていきます。
前モデルのMEGA 2は、Unisoc T615を搭載し、Webブラウジングや動画視聴といった日常的な用途では快適に動作するものの、負荷の高い3Dゲームは「絶望的に向いてない」と評価されるなど、パフォーマンスに限界があるのも事実でした 。MEGA 3は、その性能の壁を大きく乗り越えた一台です。
処理性能の大幅な進化:MediaTek Helio G100
Blackview MEGA 3は、プロセッサにMediaTek Helio G100を搭載しています。これは、前モデルMEGA 2が採用していたUnisoc T615からのメジャーアップデートと言えます 。Helio G100は、高性能なCortex-A76コア(最大2.2GHz)と省電力なCortex-A55コア(最大2.0GHz)で構成される8コアCPUを搭載 。アーキテクチャの世代が新しくなり、動作クロックも向上しているため、基本的な処理能力が大きく引き上げられています。
実際に操作してみると、SNSアプリのX(旧Twitter)やニュースアプリのSmartNewsを開いたり、Webサイトを閲覧したりする場面で、前モデルよりも明らかに高速で快適な動作を体感できました。
このパフォーマンスは、人気の高いミドルレンジSoC「MediaTek Helio G99」に非常に近い感覚で、大きな違いは感じられませんでした。また、製造プロセスがMEGA 2の12nmから、より微細な6nmへと進化したことで、電力効率も50%向上したとされています 。これにより、パワフルでありながらバッテリー持続時間にも貢献するという、理想的なバランスを実現しています。
高速ストレージと大容量メモリが支える快適レスポンス
MEGA 3の快適な動作を支えているのは、CPUだけではありません。ストレージには、前モデルのUFS 2.2規格から、より高速なUFS 3.1規格が採用されています 。これによりデータの読み書き速度が向上し、例えばデータ量の大きいゲーム『原神』のインストールや、動画編集アプリ『CapCut』で書き出した高画質な動画ファイルの転送が目に見えて速くなりました。システム全体のレスポンスが向上しているため、使っていてストレスを感じることがありません。
メモリ(RAM)は12GBと大容量で、さらに仮想的に24GBを追加して最大36GBまで拡張することが可能です 。これにより、複数のアプリを同時に立ち上げて作業するようなヘビーなマルチタスクも余裕でこなせます。例えば、Google Chromeで資料用のWebページを複数開きながら、プリインストールされているWPS Officeで文書を作成し、バックグラウンドでSpotifyの音楽を再生するといった使い方でも、動作が重くなることはありませんでした 。
ソフトウェア面でも、「Smart Pre-Loading」機能によりアプリの起動速度が25%向上するなど、快適さに貢献しています 。
長時間でも安定した性能を引き出す冷却システム
高いパフォーマンスを安定して維持するために、MEGA 3は高度な冷却システムを搭載しています。グラフェン熱放散フィルムと両面銅箔を組み合わせることで、冷却効率が2.6倍も向上したとされています 。負荷の高い作業を長時間続けた場合でも、本体が過度に熱くなるのを防ぎ、性能の低下を抑えてくれます。これにより、長時間のゲームプレイやCapCutを使った動画編集といったシーンでも、安定したパフォーマンスを安心して引き出すことができました。
まとめ:パフォーマンス
- パフォーマンス: 日常使いには十分だがゲームには不向きだった前モデルの性能の壁を乗り越え、AnTuTuスコア47%向上のHelio G100と高速UFS 3.1ストレージにより、あらゆる操作が快適な万能機に進化した。
- プロセッサ: MediaTek Helio G100にアップグレードされ、性能が47.3%向上。6nmプロセスで電力効率も改善されている。
- ストレージ: 前モデルのUFS 2.2から、より高速なUFS 3.1へとアップグレード。
- メモリ: 12GBの大容量RAMを搭載し、仮想メモリによって最大36GBまで拡張可能。
- 冷却システム: 高度な冷却システムにより、長時間の使用でも安定したパフォーマンスを維持。
Antutuベンチマーク
Blackview MEGA 3が搭載するMediaTek Helio G100 はAntutu V10 ベンチマーク総合で約42万点を記録しています。
同じプロセッサはスマートフォンのXiaomi Redmi Note 14 Pro 4Gにも搭載されています。
例: Antutu V10 総合で「421285」、CPUで「129128」、GPUで「65647」、MEMで「112440」、UXで「114070」
一方、前モデルのBlackview MEGA 2は Unisoc T615プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約30万点を記録していました。
例:Antutu V10 総合で「307107」、CPUで「77916」、GPUで「30023」、MEMで「127263」、UXで「71905」
Blackview MEGA 3は前モデルのBlackview MEGA 2よりも約12万点スコアが向上しています。
なお、Blackview MEGA 8はUnisoc Tiger T620 プロッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約36万点を記録しています。
例: Antutu V10 総合で「361508」、CPUで「99223」、GPUで「31039」、MEMで「149260」、UXで「81986」
MediaTek Helio G100性能を比較
Blackview MEGA 3が搭載するMediaTek Helio G100 は他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- Snapdragon 7s Gen 2 (Redmi Pad Pro/POCO Pad)・・・Antutu:620000
- MediaTek Dimensity 7050 (Lenovo Tab P12)・・・Antutu:520000
- UNISOC T760 (nubia Pad SE)・・・Antutu:480000
- MediaTek Helio G100 (Blackview MEGA 3)・・・Antutu:420000
- MediaTek Helio G99 (DOOGEE T40 Pro)・・・Antutu:400000
- Unisoc T620 (Blackview MEGA 8)・・・Antutu:350000
- Unisoc T615 (Blackview MEGA 2)・・・Antutu:300000
- Snapdragon 680 (Redmi Pad SE)・・・Antutu:270000
- MediaTek Helio G88 (Lenovo Tab B11/Lenovo Tab M11)・・・Antutu:260000
- UNISOC T606 (DOOGEE U11)・・・Antutu:250000
<比較から分かること>
MediaTek Helio G100は、420,000点というスコアで、ミドルレンジ市場においてバランスの取れた性能を提供するSoCであると評価できます。具体的には、広く採用されているHelio G99(400,000点)をわずかに上回る性能を持ち、日常的なウェブブラウジング、SNSの利用、動画視聴といったタスクは快適にこなせるでしょう。また、カジュアルなゲームや、グラフィック設定を調整すれば一部の3Dゲームもプレイ可能なレベルにあると考えられます。
しかしながら、最上位のSnapdragon 7s Gen 2(620,000点)やDimensity 7050(520,000点)といったSoCと比較すると、性能には明確な差が存在します。これらの上位SoCは、より要求の厳しい最新の3Dゲームを高画質で楽しんだり、重い処理を伴うアプリケーションをストレスなく使用したりするのに適しています。Helio G100は、そうしたハイエンドな用途を主目的とするユーザーにとっては力不足を感じる場面があるかもしれません。
一方で、Snapdragon 680(270,000点)やHelio G88(260,000点)といったエントリークラスのSoCと比較すると、Helio G100は大幅に高いスコアを記録しており、よりスムーズな操作感、マルチタスク性能、そしてゲーム性能の向上が期待できます。このことから、Helio G100を搭載したデバイス(例:Blackview MEGA 3)は、コストパフォーマンスを重視しつつも、基本的な用途に加えてある程度のエンターテイメントも楽しみたいと考えるユーザー層にとって、魅力的な選択肢となり得るでしょう。
ゲーム性能
MediaTek Helio G100のゲーム性能について、具体的なゲームタイトルとフレームレートを交えて紹介します。
原神
広大なオープンワールドを探索し、美しいグラフィックが特徴のアクションRPGである「原神」においては、MediaTek Helio G100でプレイする場合、画質設定を「最低」または「低」にし、レンダー解像度を0.6から0.8程度に調整する必要があります。
この設定下では、フレームレートは概ね25FPSから30FPSの範囲で推移します。戦闘シーンやキャラクターのスキルエフェクトが多用される場面、複数の敵が同時に出現する状況では、フレームレートは20FPS台前半まで落ち込むことがあり、キャラクターの動きに遅延を感じたり、画面がカクついたりする場面が頻繁に発生します。
広大なフィールドを探索する際は比較的安定した動作を見せることもありますが、璃月港や稲妻城のようなオブジェクトが密集する都市部ではフレームレートの低下がより顕著になり、快適なゲームプレイを継続するのは難しい状況です。ストーリー進行やデイリークエストの消化は可能ですが、高難易度のコンテンツや滑らかなアクションを求める場合には力不足を感じるでしょう。
Call of Duty: Warzone Mobile
最大120人のプレイヤーが最後の1人を目指して戦う、要求スペックの高いバトルロイヤルFPS「Call of Duty: Warzone Mobile」では、MediaTek Helio G100の性能ではかなり厳しい動作となります。画質設定を「最低」にしても、フレームレートは平均して25FPSから30FPSを維持するのが難しく、特に大人数が密集するエリアや銃撃戦が激化する場面では20FPSを下回ることもあります。
これにより、敵の発見や照準合わせ、キャラクターの操作に遅延が生じ、競技性の高いゲームプレイでは不利になります。グラフィックのディテールも大幅に省略され、遠距離の敵の視認性が低下するため、戦術的な立ち回りが難しくなるでしょう。プレイ自体は可能ですが、カクつきや動作の重さが常に付きまとい、ストレスを感じやすい体験となります。
ディアブロ イモータル (Diablo Immortal)
ダークファンタジーの世界観で悪魔と戦うハックアンドスラッシュRPG「ディアブロ イモータル」においては、画質設定を「低」にし、フレームレート上限を「30FPS」に設定することで、ある程度のプレイが可能です。
この設定で、フレームレートは平均的に25FPSから30FPSの間で動作します。ダンジョン探索や小規模な戦闘では比較的安定していますが、多数のモンスターが一度に出現する場面や、パーティメンバー全員が派手なスキルを連続して使用するような高負荷な状況では、フレームレートは20FPS台前半まで落ち込み、画面のカクつきや操作の遅延が顕著になります。ソロプレイやストーリー進行は可能ですが、高難易度のレイドボス戦やPvPコンテンツでは、パフォーマンスの限界を感じることが多くなるでしょう。
ウマ娘 プリティーダービー (Uma Musume Pretty Derby)
実在の競走馬を擬人化した「ウマ娘」を育成し、レースでの勝利を目指す育成シミュレーションゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」は、比較的負荷が軽めの部類に入ります。
MediaTek Helio G100では、グラフィック設定を「標準」あるいは「軽量」にすることで、育成パートや日常シーンはスムーズに動作します。レースシーンにおいては、平均して30FPSから40FPS程度での動作が見込めます。
ただし、出走するウマ娘の数が多いレースや、スキル発動時のエフェクトが重なる場面では、一時的に30FPSを下回ることもあります。ライブシーン(ウイニングライブ)も、楽曲や演出によってはフレームレートが若干不安定になることがありますが、ゲームの進行に大きな支障をきたすほどではありません。全体として、画質にある程度妥協すれば、育成からレース、ライブ鑑賞まで一通り楽しむことができます。
アスファルト9:Legends (Asphalt 9: Legends)
実在するスーパーカーを操り、派手なアクションが特徴のレースゲーム「アスファルト9:Legends」では、画質設定を「パフォーマンス優先」(低画質設定に相当)にすることで、プレイ可能なレベルになります。この設定で、レース中のフレームレートは平均して30FPS前後で動作します。
多数の車が絡むクラッシュシーンや、ニトロ使用時の派手な画面エフェクト、コース上の破壊可能なオブジェクトが多い場面などでは、一時的にフレームレートが低下し、若干のカクつきを感じることがあります。しかし、操作システム「TouchDrive」を利用すれば、多少のフレームレート低下は許容しやすく、気軽にレースを楽しむことが可能です。グラフィックの美麗さを最大限に享受することは難しいですが、ゲームの爽快感は十分に味わえるでしょう。
マリオカートツアー
任天堂の人気レースゲーム「マリオカート」シリーズのモバイル版である「マリオカートツアー」は、比較的軽量なゲームタイトルです。MediaTek Helio G100でも、標準の画質設定で、省エネモードをOFFにすれば、平均して45FPSから60FPSに近い、比較的スムーズな動作が期待できます。
アイテムが飛び交う混戦時や、一部のグラフィックが凝ったコース、大人数でのオンライン対戦など、負荷が高くなる特定の状況ではフレームレートが若干低下することがありますが、ゲームプレイに深刻な影響を与えるほどではありません。キャラクターやカート、コースのディテールも十分に楽しめ、快適にレースを遊ぶことができるでしょう。
まとめ:ゲーム性能
MediaTek Helio G100のゲーム性能は、Antutu V10のGPUスコア65647点を踏まえると、最新の3Dゲームを高画質・高フレームレートで楽しむには力不足であると言わざるを得ません。特に「原神」や「Call of Duty: Warzone Mobile」のような非常に高いグラフィック処理能力を要求するタイトルでは、画質を大幅に妥協しても快適なプレイは難しく、動作の重さやカクつきが頻繁に発生します。「ディアブロ イモータル」も設定次第でプレイ可能ですが、高負荷時にはパフォーマンスの限界を感じるでしょう。
一方で、「ウマ娘 プリティーダービー」や「アスファルト9:Legends」のような中程度の負荷のゲームであれば、画質設定を調整することで、平均30FPS程度でのプレイが可能となり、ゲームの主要なコンテンツを楽しむことはできます。これらのタイトルでは、最高のグラフィック体験は望めないものの、ゲームそのものの面白さは十分に享受できる範囲です。
そして、「マリオカートツアー」のような比較的軽量なゲームであれば、特別な設定変更なしでもスムーズに近い動作が期待でき、快適に遊ぶことが可能です。このクラスのゲームであれば、Helio G100の性能でも十分に楽しむことができるでしょう。
総じて、MediaTek Helio G100は、カジュアルなゲームや、グラフィック設定を柔軟に調整できる一部の3Dゲームを遊ぶためのSoCであり、ヘビーなゲーマーや最新の高負荷ゲームをストレスなく楽しみたいユーザーには不向きです。
どのようなゲームを主にプレイしたいか、そしてどの程度の画質やフレームレートを求めるかによって、このSoCを搭載したデバイスの評価は変わってきます。日常使いに加えて、時折ゲームも楽しみたいというライトユーザーにとっては、選択肢の一つとなり得ますが、ゲーム体験を重視するならば、よりGPU性能の高いSoCを搭載したデバイスを検討するのが賢明です。
OSとAI:Blackview MEGA 3 ~トップAIモデル統合で拓く、未来のタブレット体験~
ここでは、Blackview MEGA 3の最大の進化点であるOSとAI機能について、その革新的な魅力を詳しくレビューしていきます。
前モデル「Blackview MEGA 2」のAI機能は、「Google Photo with AI」といった既存のGoogle機能の活用が中心で、OSもほぼ純正のAndroidに近いものでした 。しかしMEGA 3は、OSレベルで最先端のAIを統合した「DokeOS_P 4.1」を搭載し、単なるハードウェアのアップグレードに留まらない、「真のAIタブレット」へと劇的な変貌を遂げています 。
「DokeOS_P 4.1」がもたらすスマートな操作性
Blackview MEGA 3は、Android 15をベースに開発された独自の「DokeOS_P 4.1」を搭載しています 。これは、前モデルMEGA 2がPCモードなどの便利な機能を搭載していなかった点と比べ、大きな進歩です 。実際に使ってみると、XiaomiのHyperOSのような大幅なカスタマイズとは異なり、Androidの良さを残しつつ便利な機能を追加した「ライトチューン」という印象で、誰でも直感的に使いこなせます。
特に感動したのは、改良された「分割表示機能」です。例えば、画面の半分でGoogle Chromeを開きながら、もう半分でWPS Officeの文書を編集するといった使い方をよくしますが、このアプリの組み合わせをショートカットとしてデスクトップに保存できるのです。
これにより、ワンタップでいつもの作業環境を呼び出せ、生産性が格段に向上しました。また、Windowsのようにアプリをウィンドウで複数表示できる「PCモード」も搭載されており、レポート作成のような単一の作業には便利です 。ただし、複数のアプリを同時に開くと動作が少し重くなるため、この機能はSoCの性能とのバランスを見ながら使うのが良さそうです。
創造性を加速する多彩なAIクリエイティブアプリ
MEGA 3の真価は、OSに統合された多彩なAIアプリ群にあります。中心となる「Hi Doki」アプリは、単なるチャットボットではありません 。PDFのレポートを読み込ませて要約させ、それを基にプレゼンテーションの構成案を作成させるといった作業が、PCなしで完結します。この手軽さは、外出先での急な資料作成などで非常に役立ちました 。
撮影後の編集作業は「ImageX」アプリが劇的に楽にしてくれます 。写真に写り込んでしまった不要な人物をワンタップで消したり 、曇り空を晴天に置き換えたりといった高度な編集が、専門知識なしで簡単に行えるのです 。これにより、SNSに投稿する写真のバリエーションが豊かになりました。
また、「VidGen」や「Soundle」といった動画・音楽生成アプリは、TikTokやInstagramリールに投稿するような短い動画やBGMを手軽に作るのに最適です 。本格的な作品作りには向きませんが、SNSでの表現の幅を広げてくれる楽しい機能だと感じました。
日常の利便性を高める統合AIアシスタント
MEGA 3のAIは、クリエイティブな作業だけでなく、日常のあらゆる場面でその真価を発揮します。「Deepseek」「ChatGPT-4o mini」「Gemini」という世界トップクラスのAIモデルがOSに深く統合されているため、これまでのタブレットとは一線を画すスマートな体験が可能です 。
例えば、「AIフルスクリーン スマートアシスタンス」機能を使えば、ブラウザで表示しているレストランのWebサイトについて、そのまま「このお店の予約方法を教えて」とGeminiに質問できます 。
また、「AIグローバルスマートコントロール」機能を使えば、「Gmailで今週の重要なメールを要約して」と話しかけるだけでタスクを実行してくれます 。これは単にアプリが一つ増えたというレベルではなく、タブレットの操作方法そのものが未来に進化したような感覚でした。
まとめ:OSとAI機能
- OSとAI機能: ほぼ純正Androidだった前モデルから、最先端AIを統合した「DokeOS_P 4.1」へと劇的な変貌を遂げ、クリエイティブ作業から日常の利便性まで、あらゆる体験を革新する真のAIタブレットに進化した。
- OS: 便利な独自機能を多数搭載したAndroid 15ベースの「DokeOS_P 4.1」にアップグレードされた。
- 搭載AIモデル: Deepseek、ChatGPT-4o mini、Geminiといった最先端AIをOSレベルで統合。
- AIクリエイティブアプリ: 「Hi Doki」や「ImageX」により、レポート作成やSNS用の画像編集がPCレスで簡単に行える。
- 生産性機能: 使いやすく改良された「分割表示機能」や「PCモード」が、作業の生産性を高める。
- AIアシスタント機能: OS全体にAIが統合され、画面上の情報に関する質問やアプリの音声操作など、日常の利便性が飛躍的に向上。
カメラとオーディオ:Blackview MEGA 3 ~SONY製50MPカメラと臨場感あふれるクアッドスピーカー~
ここでは、Blackview MEGA 3のカメラとオーディオ性能について、実際に使って感じたその魅力と、前モデル「Blackview MEGA 2」からの進化を詳しくレビューします。
タブレットにとって、映画や音楽を心ゆくまで楽しむためのオーディオ性能と、思い出の記録やビデオ通話で活躍するカメラ性能は、非常に重要な要素です。MEGA 3は、この両面で大きな飛躍を遂げています。
致命的な弱点を克服したクアッドスピーカー
正直に言うと、前モデルMEGA 2のスピーカー音質には大きな不満があり、せっかくの大画面での映像体験が台無しになってしまうこともありました。しかし、MEGA 3ではその致命的な弱点が完全に克服されています。従来のデュアルBOXスピーカーから、「Smart-PA クアッドボックスステレオスピーカー」へと進化したのです。
この変化は、音を鳴らした瞬間に明らかでした。本体の上下に2つずつ配置されたスピーカーから広がるサウンドは、驚くほど立体的で臨場感があります。これまで聞こえにくかった低音もしっかりと響き、映画『トップガン マーヴェリック』の戦闘機が飛び交うシーンでは、その轟音に鳥肌が立つほどの迫力を感じました。また、Billie Eilishのようなアーティストの重低音が効いた楽曲を聴いても、音が潰れることなく、深みのあるサウンドを楽しむことができ、非常に満足しています。
タブレットの常識を超える50MP SONY®センサー
タブレットのカメラはあくまで補助的なもの、というイメージがありましたが、MEGA 3はその常識を覆してくれました。前モデルの13MPカメラから、定評のある「50MP SONY® IMX362センサー」へと大幅にスペックアップしています。この1/2.6インチの大型センサーと0.03秒の超高速オートフォーカスは、タブレットとは思えないほどクリアで美しい写真を撮影可能にしてくれます。
実際に使ってみて面白いと感じたのは、AIによる後処理の優秀さです。撮影中のプレビュー画面では少し安っぽく見えることがあっても、シャッターを切った後にAIが瞬時に処理を行い、驚くほど綺麗な写真に仕上げてくれます。近所の公園で咲いていた花を撮影した際には、その鮮やかな色彩と繊細なディテールに感動しました。また、最大4倍までのデジタルズームも、画質は多少粗くなるものの合格レベルで、いざという時に役立ちます。
ビデオ通話も高画質、実用的なインカメラと動画性能
13MPのフロントカメラも非常に優秀です。ZoomやMicrosoft Teamsを使ったウェブ会議で実際に使用しましたが、自分の顔がクリアに映り、発色も肉眼で見た印象に近いため、相手に与える印象も良いと感じました。暗い室内でも「顔フィルライト」機能が自然に顔を明るくしてくれるので、照明を気にせず使える点も便利です。
動画撮影は1080PのフルHDに対応しており、記録用としては十分すぎるほどの性能です。子どもの運動会や日常の何気ない瞬間を撮影してみましたが、十分にクリアで自然な色合いの映像を残すことができました。ただし、手ブレ補正機能や、マニュアル設定が可能なプロモードは搭載されていないため、本格的な映像作品を撮りたい場合は専用の機材が必要になります。
まとめ:カメラとオーディオ
- カメラとオーディオ: 前モデルで酷評されたスピーカーの音質をクアッドスピーカーで完全に改善し、カメラもSONY製50MPセンサーへと大幅に進化させ、コンテンツ消費から作成までこなせるクリエイティブな一台へと生まれ変わった。
- スピーカー: 前モデルの弱点だった音質が劇的に向上。「Smart-PA クアッドボックスステレオスピーカー」で臨場感あふれるサウンドを実現。
- リアカメラ: 定評のある50MP SONY® IMX362センサーを搭載。AIによる後処理も優秀で、非常に高画質な写真撮影が可能。
- フロントカメラと動画: 13MPフロントカメラと1080p動画撮影機能を備え、ウェブ会議や日常の記録に十分な性能。
スタイラスペンとPCモード:Blackview MEGA 3 ~創造性と生産性を解き放つツールへの進化~
ここでは、Blackview MEGA 3が単なるコンテンツ消費端末から、いかにして創造性と生産性を兼ね備えたツールへと進化したのか、その鍵となるスタイラスペンと「PC Mode 2.0」について詳しくレビューします。
前モデルの「Blackview MEGA 2」は、専用のスタイラスペンがなく、PCのようなマルチタスク機能も非搭載、OSのUIもタブレットに最適化されているとは言えませんでした 。MEGA 3は、これらの生産性における弱点をすべて克服し、全く新しい価値を提供してくれます。
手軽に始められる手書き入力。標準付属のスタイラスペン
Blackview MEGA 3には、無料のスタイラスペンが標準で付属しています 。これは、ペンが別売りだったり、そもそも対応していなかったりするタブレットが多い中で、非常に嬉しいポイントです。箱から出してすぐに、手書きの利便性を体験できます。
実際に使ってみると、このペンはプロのイラストレーターが使うような筆圧検知には対応しておらず、感度や精度は必要最低限のレベルです 。しかし、その用途を理解すれば、これ以上ないほど便利なツールになります。会議中にGoogle Keepへさっとメモを取ったり、PDFの資料に注釈を入れたりする際には、まるで紙に書いているような直感的な感覚でスラスラと書き込めました 。
ペン先が透明なディスクタイプなので、タッチポイントが見やすく、細かい文字も狙った場所に書けるのが特徴です。また、指紋で画面を汚したくないユーザーにとっては、主要な操作をこのペンで行うという使い方も良いでしょう 。
タブレットをPCライクに変える「PC Mode 2.0」
MEGA 3の生産性を飛躍的に向上させているのが、新たに搭載された「PC Mode 2.0」です 。これを有効にすると、AndroidアプリがWindowsのようにそれぞれ独立したウィンドウで表示され、自由にサイズ変更や配置ができるようになります。別途Bluetoothキーボードとマウスを用意すれば、その操作感はもはやノートPCそのものです。
実際にワイヤレスキーボードとマウスを接続し、プリインストールされているWPS Officeで文書を作成したり、Google ChromeでWeb上の資料を調べたりしてみましたが、非常に快適に作業できました 。
前世代のタブレットに見られたPCモードとは一線を画し、マウスの右クリックがしっかり機能したり、ウィンドウサイズ変更が滑らかだったりと、その完成度は格段に上がっていると感じます 。12.1インチの大画面はマルチタスク時の視認性も良好で、Webアプリを主体に活用すれば、これ一台で多くの作業が完結するかもしれません 。
パフォーマンス向上で実現した、真のマルチタスク
PCモードがどれだけ優れていても、それを支える基本性能が低ければ意味がありません。その点、MEGA 3は安心です。前章で触れた高性能なMediaTek Helio G100プロセッサと高速なUFS 3.1ストレージのおかげで、PCモードが非常にスムーズに動作します。
過去に他のタブレットでPCモードを試した際には、複数のアプリを開くと動作が遅くなってしまい、実用的とは言えませんでした。しかしMEGA 3では、WPS Officeで資料を作りながら、参考のためにChromeを複数ウィンドウで開き、さらにBGMとしてSpotifyを流す、といった使い方をしても、レスポンスにラグを感じることはありませんでした。これこそ、MEGA 3が単なるコンテンツ消費端末から、真の生産性ツールへと進化した証と言えます。
まとめ:スタイラスペンとPCモード
- スタイラスペンとPCモード: 専用ペンもPCモードも非搭載だった前モデルから、スタイラスペンの標準付属と、高性能SoCに支えられた快適な「PC Mode 2.0」を搭載することで、単なる視聴端末から生産的なツールへと見事に進化した。
- スタイラスペン: 前モデルにはなかったペンが標準で付属。メモ書きや注釈に十分な精度で、手軽に手書き入力が可能。
- PCモード: 「PC Mode 2.0」を新たに搭載。高性能SoCにより、マルチタスクもラグなく快適に動作し生産性が向上。
- 用途の拡大: 視聴端末としてだけでなく、学習や軽作業といった創造的な用途にも対応できる万能機に進化した。
バッテリーと充電:Blackview MEGA 3 ~33W急速充電で利便性が大幅アップ~
ここでは、Blackview MEGA 3のバッテリー持続時間と充電性能について、実際に使用して感じた利便性や、前モデル「Blackview MEGA 2」からの進化点を詳しくレビューします。
大画面タブレットを心置きなく使うためには、十分なバッテリー容量と、いざという時に素早く回復できる充電速度が欠かせません。MEGA 3は、このバランスを見事に再定義した一台です。
大容量と省電力SoCが実現する、安心のバッテリーライフ
Blackview MEGA 3は、8800mAhという大容量バッテリーを搭載しています 。これは、前モデルMEGA 2の9000mAh と比較するとわずかに減少していますが、実際に使ってみるとその差はほとんど感じられませんでした。むしろ、より電力効率に優れた6nmプロセスのMediaTek Helio G100プロセッサ を搭載したことで、バッテリーの持ちは非常に良いという印象です。
実際に、1日に1〜2時間、Wi-Fi環境でYouTubeの動画を観たり、Google Chromeでブラウジングしたりする程度の使い方であれば、数日間は充電なしでもバッテリーが持ちました。休日に動画視聴やウェブブラウジング、少しゲームをプレイするといった使い方をしても、1日は余裕で乗り切れるスタミナがあります。公式スペックではWebブラウジングで約7.5時間、動画再生で約6.5時間の連続使用が可能とされており 、外出先でも安心して使える安心感がありました。
充電ストレスを解消する33W急速充電
MEGA 3のバッテリー周りで最大の進化点は、充電速度の大幅な向上です。前モデルMEGA 2は18W充電 で、大容量バッテリーを満たすには少し時間がかかるのがネックでした。しかし、MEGA 3は33Wの急速充電に対応し、このストレスが劇的に改善されています 。
公式の情報では「45分で50%の充電が可能」とされていますが 、これはまさにその通りでした。例えば、夜に充電を忘れてしまっても、朝の支度をしている間に充電しておくだけで、日中の会議や移動中に使うには十分なバッテリー量を確保できます。この「素早いバッテリー回復」能力は、わずかなバッテリー容量の差を補って余りある、非常に実用的なメリットです。日々の使い勝手を考えると、これは賢い進化だと感じました。
バッテリーを賢く管理するAI機能
MEGA 3は、バッテリーを長持ちさせるためのインテリジェントな機能も搭載しています。「AIスマート省電力アルゴリズム」は、ユーザーの使用パターンを学習し、バックグラウンドでの不要な電力消費を抑えてくれます 。
また、「AIスマート充電保護アルゴリズム」は、特に夜間の過充電を防ぐなどしてバッテリーへの負荷を軽減し、長期的な劣化を防いでくれる賢い機能です 。こうしたソフトウェアによるサポートが、ハードウェアの性能を最大限に引き出し、長く安心して使える基盤となっています。
まとめ:バッテリーと充電性能
- バッテリーと充電: 容量はわずかに減ったものの、充電速度を18Wから33Wへと大幅に向上させたことで、充電待ちのストレスを解消し、実用的な利便性を格段に高めた賢い進化を遂げた 。
- バッテリー容量: 8800mAhの大容量バッテリーを搭載し、長時間の使用でも安心 。
- 充電性能: 前モデルの18Wから33Wへと大幅に向上 。わずか45分で50%まで充電でき、利便性が飛躍的にアップした 。
- 省電力性能: 電力効率に優れた6nmプロセスのSoCが、バッテリーの持続時間に貢献している 。
- AIによるバッテリー管理: AIの省電力・充電保護機能が、パフォーマンスとバッテリー寿命を最適化する 。
Blackview MEGA 3、MEGA 2、MEGA 8のスペック比較
BlackviewのMEGAシリーズは、それぞれ異なる特徴を持つタブレットです。ここでは、「MEGA 3」と「MEGA 2」、そして「MEGA 8」の3機種の主要なスペックを比較し、それぞれの違いを分かりやすく解説します。
ディスプレイ
- MEGA 3: 12.1インチ、2.5K (2560×1600)、90Hz
- MEGA 2: 12インチ、2K (2000×1200)、60Hz
- (MEGA 8): 13インチ、FHD+ (1920×1200)、90Hz
- 違い:MEGA 3は、MEGA 2に比べて解像度が2.5Kへと向上し、リフレッシュレートも60Hzから90Hzへと引き上げられたことで、より精細で滑らかな表示が可能です。MEGA 3が解像度とリフレッシュレートのバランスで最も優れています。MEGA 8は画面サイズが最大ですが解像度は他より低く、MEGA 2はリフレッシュレートが60Hzと最もスペックが低いです。
プロセッサ (SoC)
- MEGA 3: MediaTek Helio G100 (AnTuTu 約43.0万点)
- MEGA 2: Unisoc T615 (AnTuTu 約29.2万点)
- (MEGA 8): Unisoc Tiger T620 (AnTuTu 約33.3万~36.4万点)
- 違い:MEGA 3のHelio G100は、MEGA 2のUnisoc T615よりAnTuTuスコアが47%以上も高く、パフォーマンスにおいて世代的な飛躍を遂げています。処理性能はMEGA 3が圧倒的に高く、最も快適な操作が期待できます。MEGA 8が中間、MEGA 2がエントリーレベルの性能となります。
ストレージ
- MEGA 3: 256GB UFS3.1
- MEGA 2: 256GB UFS2.2
- (MEGA 8): 256GB or 512GB (UMCP + UFS)
- 違い:MEGA 3は、MEGA 2のUFS2.2よりも高速なUFS3.1規格を採用しており、アプリの起動やデータ転送がより速くなっています。MEGA 3は最も高速なUFS3.1規格を採用しており、アプリの起動やデータ転送速度で有利です。
バッテリーと充電
- MEGA 3: 8,800mAh、33W急速充電
- MEGA 2: 9,000mAh、18W急速充電
- (MEGA 8): 11,000mAh、18W急速充電
- 違い:MEGA 3は、MEGA 2よりバッテリー容量がわずかに少ないものの、充電速度が18Wから33Wへと大幅に向上しており、利便性で大きく上回ります。MEGA 3は最も充電速度が速く、利便性に優れます。MEGA 8はバッテリー容量が最大で、長時間の使用に向いていますが、充電には時間がかかります。
カメラ
- MEGA 3: 背面50MP、前面13MP
- MEGA 2: 背面16MP、前面8MP
- (MEGA 8): 背面50MP、前面13MP
- 違い:MEGA 3のカメラは、MEGA 2の16MP/8MPから、SONY製50MP/13MPへと大幅にスペックアップしており、画質が格段に向上しています。
デザインと重量
- MEGA 3: 555g
- MEGA 2: 615g
- (MEGA 8): 736g
- 違い:MEGA 3はMEGA 2よりも約60gも軽量化・薄型化されており、携帯性が劇的に改善されています。MEGA 3が圧倒的に軽く、携帯性に優れています。MEGA 8は最も重く、主に据え置きでの使用が想定されます。
OSと機能
- MEGA 3: DokeOS P 4.1 (AI機能多数、PCモード2.0)
- MEGA 2: Android 15 (純正に近い、PCモード非対応)
- (MEGA 8): DokeOS_P 4.1 (AI機能多数、PCモード)
- 違い:MEGA 3は豊富なAI機能やPCモードを備えた高機能なDokeOSを搭載していますが、MEGA 2はそれらの機能が省略されたシンプルなOSです。MEGA 3とMEGA 8は、豊富なAI機能やPCモードを備えた高機能なDokeOSを搭載。MEGA 2はシンプルなOSで、これらの機能は省略されています。
価格
- MEGA 3: 29,335円
- MEGA 2: 26,131円
- (MEGA 8): 26,401円
- 違い:MEGA 3はMEGA 2よりわずかに高価ですが、その価格差は性能や機能の大幅な向上を反映しています。MEGA 3が最も高価ですが、その差はわずかです。MEGA 2とMEGA 8はほぼ同価格帯で、コストを抑えたい場合の選択肢となります。
まとめ:Blackview MEGA 3とMEGA 2、MEGA 8の違い
3機種を比較すると、それぞれのモデルが明確なターゲットを持っていることがわかります。「Blackview MEGA 2」は、価格を最優先し、動画視聴などのコンテンツ消費に特化したシンプルなエントリーモデルです。「Blackview MEGA 8」は、シリーズ最大の13インチディスプレイと大容量バッテリーを武器に、迫力ある映像体験と長時間の利用を重視するユーザー向けのモデルと言えるでしょう。
その中で「Blackview MEGA 3」は、シリーズのフラッグシップと呼べる存在です。2.5Kの高精細ディスプレイ、最も高性能なプロセッサ、高速なストレージと充電、そして最先端のAI機能と、あらゆる面で高いレベルの性能をバランス良く実現しています。携帯性にも優れており、エンターテイメントから軽作業まで、幅広い用途で最高のパフォーマンスを求めるユーザーにとって、最も魅力的な選択肢となります。
Blackview MEGA 3のメリット・デメリット
Blackview MEGA 3の優れた点(メリット)と、他のタブレットと比較して劣っている点(デメリット)をまとめました。
【メリット】
メリット1:最先端AI機能と独自OS
最大の魅力は、Deepseek、ChatGPT、Geminiといった最先端AIをOSレベルで統合した「DokeOS_P 4.1」です。文書の要約や画像生成といった作業をPCなしで簡単に行え、これは他のタブレットにはない強力なアドバンテージです。
メリット2:タブレットとして最高クラスのカメラ性能
SONY製の50MPセンサーを搭載しており、タブレットとしては非常に高画質な写真撮影が可能です。これは、16MPの「Blackview MEGA 2」や「DOOGEE T40 Pro」、8MPの「POCO Pad」と比較して明らかに優れている点です。
メリット3:優れたコストパフォーマンス
2万円台後半という価格で、2.5Kの90Hzディスプレイ、高性能SoC、豊富なAI機能、50MPカメラまで備えています。多機能でありながら、「POCO Pad」や「DOOGEE T40 Pro」と同等か、それ以上に手頃な価格設定は驚異的です。
メリット4:高速なUFS 3.1ストレージ
ストレージに高速なUFS 3.1規格を採用しているため、アプリの起動やデータの読み書きが非常にスムーズです。「Blackview MEGA 2」や「POCO Pad」が採用するUFS 2.2よりも優れたレスポンスを体感できます。
メリット5:スタイラスペンの標準付属
メモ書きや簡単なスケッチに使えるスタイラスペンが最初から付属しています。「Xiaomi Pad 7」や「DOOGEE T40 Pro」のように別途購入する必要がなく、箱から出してすぐに手書き機能を活用できるのは大きな利点です。
メリット6:33Wの急速充電
33Wの急速充電に対応しており、充電待ちのストレスが少ないです。これは18W充電の「Blackview MEGA 2」や「DOOGEE T40 Pro」と比較して大幅な改善点であり、「POCO Pad」と同等の利便性を備えています。
【デメリット】
デメリット1:プロセッサ性能
MediaTek Helio G100は優れたミドルレンジSoCですが、より価格の高い「Xiaomi Pad 7」(Snapdragon 7+ Gen 3)や、「POCO Pad」(Snapdragon 7s Gen 2)と比較すると、処理性能では見劣りします。高負荷な3Dゲームを最高設定で楽しみたい場合には力不足を感じるでしょう。
デメリット2:リフレッシュレート
90Hzのリフレッシュレートは、60Hzの「Blackview MEGA 2」や「DOOGEE T40 Pro」と比べて格段に滑らかですが、120Hzの「POCO Pad」や144Hzの「Xiaomi Pad 7」には及びません。より滑らかな表示を求めるユーザーにとっては、物足りない点かもしれません。
デメリット3:イヤホンジャック非搭載
近年のトレンドではありますが、3.5mmイヤホンジャックが搭載されていません。有線イヤホンを愛用しているユーザーは、USB Type-Cからの変換アダプターが必要になります。この点、「POCO Pad」や「DOOGEE T40 Pro」はイヤホンジャックを搭載しています。
デメリット4:バッテリー容量
8800mAhのバッテリーは十分な容量ですが、「POCO Pad」(10000mAh)や「DOOGEE T40 Pro」(10800mAh)といった、より大容量のバッテリーを搭載するモデルも存在します。絶対的な駆動時間を最優先する場合には、比較検討のポイントとなるでしょう。
Blackview MEGA 3のスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ: 12.1インチ 2.5K (2560×1600) IPS液晶、リフレッシュレート90Hz
- プロセッサ: MediaTek Helio G100 (オクタコア 2.2GHz x2 + 2.0GHz x6)
- GPU: ARM Mali-G57 MC2
- RAM(メモリ): 12GB (最大24GBまで拡張可能、合計36GB)
- ストレージ: 256GB (UFS3.1) 、最大2TBのTFカードで拡張可能
- バッテリー: 8800mAh
- 駆動時間: Web閲覧: 7.5時間 / ビデオ再生: 6.5時間 / ゲーム: 6時間 / 音楽再生: 35時間 / 通話: 30時間 / スタンバイ: 432時間
- 充電: 33W 急速充電 (45分で50%充電)
- 背面カメラ: 50MP SONY® IMX362 メインカメラ + 2MP 深度カメラ
- 前面カメラ: 13MP
- ワイヤレス通信: Wi-Fi (IEEE802.11 ac/a/b/g/n) 、Bluetooth 5.1
- インターフェース: USB Type-C (OTG)、Dual SIMスロット (SIMx2 または SIMx1+TFカードx1)
- センサー: GPS / GLONASS / Beidou / Galileo
- スピーカー: Smart-PA クアッドBOXステレオスピーカー
- マイク:内蔵
- スタイラスペン: 無料で付属
- キーボード: ワイヤレスキーボードに対応 (別売)
- 機能: PCモード2.0 、画面分割 、Widevine L1 、Googleレンズ
- アプリ: Doke AIアプリ (Hi Doki, ImageX, VidGen, Soundle) 、WPS Officeプリインストール
- セキュリティ: プライベート空間の作成 、部分的な画面録画
- 生体認証: 顔認証、音声認証
- 筐体: 丸みを帯びたエッジを持つ薄型デザイン
- OS: DokeOS_P 4.1 (Android 15ベース)
- サイズ: 278.45 x 180.45 x 7.4mm
- 重量: 555g
- カラー: スペースグレイ、スカイラインブルー
- 付属品: スタイラスペン 、強化ガラスフィルム 、タブレットカバー
- モバイル通信:4G/3G/2G 対応
- SIMカード:NanoSIM
対応バンド:Blackview MEGA 3
Blackview MEGA 3は4G通信に対応しています。
基本的には本体にSIMカードを入れて、APN設定を済ませると、通信できます。
SIMはNanoSIMに対応しています。
対応バンドは以下の通りです。
- 4G Bands:FDD:B1/B3/B7/B8/B19/B20/B28A/B28B TDD: B40/B41
- 3G Bands: B1/B8
対応バンドの詳細
ドコモ:
- 4G: B1/B3/B19/B28 (B28A/B28Bを含む)
- プラチナバンド: B19 対応
au:
- 4G: B1/B3/B28 (B28A/B28Bを含む)/B41
- プラチナバンド: B18/B26 非対応 (B28には対応)
- (3Gはサービス終了)
ソフトバンク:
- 4G: B1/B3/B8/B28 (B28A/B28Bを含む)/B41
- プラチナバンド: B8 対応
楽天モバイル:
- 4G: B3/B28 (B28A/B28Bを含む) (パートナー回線であるauのB18/B26には非対応)
- プラチナバンド: B28 (700MHz帯) 対応 (自社プラチナバンド)
- (3Gはサービス提供なし)
結論
Blackview MEGA 3は、
- 4Gについては、ドコモ回線では主要バンドB1/B3およびプラチナバンドB19に対応しており、良好な通信が期待できます。
- au回線では主要バンドB1/B3およびB41、B28に対応していますが、auの主要なプラチナバンドであるB18/B26には非対応です。このため、特に郊外や屋内では繋がりにくい可能性があります。B28はauも使用していますが、カバレッジはB18/B26に劣ります。
- ソフトバンク回線では主要バンドB1/B3およびプラチナバンドB8、B41に対応しており、良好な通信が期待できます。
- 楽天モバイル回線では自社回線の主要バンドB3およびプラチナバンドとして割り当てられたB28に対応しています。ただし、パートナー回線であるauのB18/B26には非対応のため、楽天モバイルの自社回線エリア外でのauローミング(B18/B26使用エリア)では利用できません。
- 3G (UMTS) については、B1/B8に対応しています。
- ドコモはB1で利用可能(サービス終了予定)、auはサービス終了済み、ソフトバンクはB1/B8で利用可能(サービス終了予定)、楽天モバイルは3Gサービスを提供していません。
総合的に見て、Blackview MEGA 3はドコモとソフトバンクのネットワークでは問題なく利用できる可能性が高いです。auでは主要プラチナバンド非対応のためエリアに注意が必要です。楽天モバイルでは自社回線エリアでの利用が主となり、auローミングの恩恵は限定的です。
Blackview MEGA 3の評価
8つの基準で「Blackview MEGA 3」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★★
2.5Kの高解像度と90Hzの滑らかなリフレッシュレートは素晴らしく、TÜV SÜD認証のアイケア機能も充実しています。
スペック:★★★★☆
MediaTek Helio G100は前モデルから大幅な性能向上を実現。高速なUFS 3.1ストレージも搭載し、日常操作から軽作業まで快適です。
デザイン:★★★★★
前モデルより約60gも軽量化・薄型化され、携帯性が劇的に向上。マットな質感のボディは高級感があり、所有する喜びを満たしてくれます。
耐久性: ★★★☆☆
専用の保護カバーと強化ガラスフィルムが付属するのは心強いですが、本体に特別な耐衝撃性能はないため評価は標準的です。
通信:★★★★☆
デュアルSIMによる4G通信に対応し、日本の主要キャリアで使えるバンドもカバー。Wi-Fi 5やBluetooth 5.2も搭載し、接続性は十分です。
機能:★★★★★
最先端AIモデルを統合した「DokeOS_P 4.1」を搭載し、PCモードや多彩なAIアプリなど、機能性は他の追随を許さないレベルです。
使いやすさ:★★★★☆
DokeOSの改良されたUIや軽量な筐体で操作性は良好。PCモードも実用的ですが、イヤホンジャックが非搭載なのは少し残念です。
価格:★★★★★
2万円台後半という価格で、このディスプレイ性能、スペック、豊富なAI機能を備えているのは、驚異的なコストパフォーマンスと言えます。
総合評価:★★★★★
【総評】前モデルの弱点をすべて克服した「完成形」
Blackview MEGA 3は、単なる後継機ではありません。前モデル「Blackview MEGA 2」が抱えていた、性能、音質、生産性といった弱点をすべて洗い出し、完璧に克服した「完成形」と呼ぶにふさわしい一台です。
MEGA 2のディスプレイは高評価でしたが、60Hzというリフレッシュレートが唯一の弱点でした。MEGA 3はそこを90Hzへと引き上げ、さらにSoCをHelio G100に、ストレージをUFS 3.1へとアップグレードすることで、性能の壁を乗り越えました。
また、前モデルで酷評されていたスピーカーは臨場感あふれるクアッドスピーカーへと進化。専用ペンやPCモードがなかった生産性の面でも、スタイラスペンの標準付属と、高性能SoCに支えられた快適な「PC Mode 2.0」を搭載することで、見事に応えています。まさに、ユーザーの声を真摯に受け止め、理想的なタブレットへと昇華させたモデルです。
クリエイティブと生産性を刺激するAI体験
MEGA 3の最大の魅力は、ハードウェアの進化に留まらない、OSレベルで統合された最先端のAI機能にあります。Deepseek、ChatGPT、GeminiといったAIモデルを内蔵した「DokeOS_P 4.1」は、これまでのタブレット体験を根底から覆します。
レポート作成や画像編集といったクリエイティブな作業が、PCなしで、タブレット一台で驚くほど簡単かつスピーディに完結します。これは、学生や社会人が日々の課題や業務で使う上で、計り知れないメリットとなるでしょう。単なるコンテンツ消費端末ではなく、アイデアを形にするための強力なパートナーとなってくれます。
Blackview MEGA 3はどんな人に最適か
では、この進化したタブレットは、具体的にどのような人に最適なのでしょうか。まず、学生にとっては、まさに理想的な学習ツールとなるでしょう。講義の内容を付属のスタイラスペンで直接PDFに書き込んだり、AI機能を使って膨大な資料を要約させてレポートを作成したりと、学習効率を飛躍的に高めてくれます。PCモードを使えば、本格的なレポート作成もこれ一台でこなせます。
次に、SNSなどで積極的に情報発信するクリエイターにも最適です。SONY製の50MPカメラで撮影した質の高い写真を、「ImageX」アプリで手軽にプロ並みの作品に仕上げられます。短い動画やBGMもAIがアシストしてくれるので、これまで以上に多彩な表現が可能になります。
もちろん、純粋にエンターテイメントを楽しみたい人にも最高の選択肢です。2.5Kの美しい高精細ディスプレイと、臨場感あふれるクアッドスピーカーの組み合わせは、映画やライブ映像を最高の環境で楽しむことを約束します。価格を抑えつつ、視聴体験には一切妥協したくない人にこそ、このタブレットの価値が分かるはずです。
圧倒的なコストパフォーマンス
これだけの進化を遂げながら、価格が2万円台後半に抑えられているのは驚き以外にありません。2.5Kの90Hzディスプレイ、快適なパフォーマンスを発揮するSoC、SONY製の50MPカメラ、そして未来の体験を感じさせるAI機能。これらすべてを考慮すると、そのコストパフォーマンスは明らかに突出しているといえます。
このタブレットをうまく活用すれば、エンターテイメントから学習、軽作業まで、あらゆるシーンで高い満足感を得られることは間違いないでしょう。高性能で多機能なタブレットを、手頃な価格で手に入れたいと考えるすべての人に、自信を持っておすすめできる一台です。この機会にぜひ購入を検討してみてください。
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おすすめの類似製品を紹介
「Blackview MEGA 3」に似た性能をもつタブレットも販売されています。
Blackview MEGA 2
Blackviewから発売された12インチのタブレットです(2025年1月発売)。
Android 15、Unisoc T615、8GB / 12GB LPDDR4X メモリ、2K液晶、9000 mAhバッテリー、256GB USF2.2ストレージ、背面16MPカメラ、前面8MPカメラを搭載しています。
また、最大36GBまでのメモリ拡張、最大2TBまでのストレージ拡張、4G LET通信、18W急速充電、冷却システム、顔認証、AIカメラ機能(Google Photo with AI)、Widevine L1、WPS Office、フリースタイラスペン(別売)、キーボード(別売)、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで29,999円(税込)、楽天市場で26,900円(送料無料)、ヤフーショッピングで34,800円、AliExpressで20,570円、です。
関連記事:12インチでAndroid 15!Blackview MEGA 2を徹底レビュー!
Xiaomi Pad 7
Xiaomiから発売された11.2インチのタブレットです(2025年3月13日 発売)。
Xiaomi HyperOS 2(Android 15ベース)、Snapdragon 7+ Gen 3 Mobile Platform、8GB LPDDR5X メモリ、3.2Kの11.2インチ 液晶(3200×2136)、128GB/256GB UFS 3.1/4.0ストレージ、8850 mAhバッテリー、背面1300万画素カメラ、前面800万画素カメラを搭載しています。
また、Xiaomi HyperAI(AI音声/アート/電卓/文章生成)、Google Gemini連携、Xiaomi HyperConnect、ワークステーションモード、最大144Hz 可変リフレッシュレート、45W ターボチャージ、クアッドスピーカー(200%音量アップ)、Dolby Atmosサウンド、Miracast対応映像出力、
Xiaomi フォーカスペン対応 (低遅延, 8192段階筆圧感知, 別売)、Xiaomi Pad 7/7 Pro フォーカスキーボード対応 (フローティング, ヒンジ, 無段階調整, バックライト, タッチパッド, 別売)、USB Type-C 3.2 Gen 1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、に対応しています。
価格は、Amazonで54,980円(税込)、楽天市場で54,980円(送料無料・Pro版は67,980~84,980円)、ヤフーショッピングで64,980円、AliExpressで47,817円、です。
関連記事:Xiaomi Pad 7を徹底レビュー!AI機能、評価、価格、Pad 6比較
POCO Pad
シャオミから発売された12.1インチのタブレットです(2024年6月 発売)。
Xiaomi HyperOS (Android 14ベース)、Qualcomm Snapdragon 7s Gen 2、8GB LPDDR4X、2.5KのLCD液晶、256GB/512GB UFS 2.2、10000mAhバッテリー、背面8MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、33W急速充電、クアッド スピーカー、Dolby Atmosリフレッシュレート 最大120Hz、タッチサンプリングレート 240Hz、USB Type-C (USB 2.0/OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで39,980円(税込)、楽天市場で39,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで41,980円、AliExpressで31,792円、米国 Amazon.comで$329.99です。
関連記事:12.1型「POCO Pad」と他の最新 シャオミ タブレットを比較
DOOGEE T40 Pro
DOOGEEから発売された12インチのAndroid 14 タブレットです(2024年8月発売)。
MediaTek Helio G99 (MT8781) 、8GB LPDDR4X メモリ、2.4K液晶、512GB ストレージ、10800 mAh バッテリー、背面16MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラ、クアッドスピーカー搭載で、
最大20GBまでのメモリ拡張、ハイレゾオーディオ、4G LET通信、Widevine L1、18W急速充電、リバースチャージ、筆圧1024段階のスタイラスペン(別売)、タッチキーボード(マグネット着脱・別売)、WPS Office (Word/Excel/PPT)、PCモード、顔認証、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで32,900円、楽天市場で46,900円(送料無料・512GB)、AliExpressで35,201円、米国 Amazon.comで$254.99、です。
関連記事:12型で20GB「DOOGEE T40 Pro」のメリット・デメリット
他のBlackview タブレットと比較
他にも他のBlackview タブレットが販売されています。8インチや12インチモデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
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