2024年6月24日に日本で発売されたシャオミの「POCO Pad」は、その圧倒的なコストパフォーマンスで、またたく間に人気タブレットの仲間入りを果たしました 。大画面のエンターテインメント体験と、日常使いでの快適なパフォーマンスを両立させた本製品は、発売から一年後の現在でも多くのユーザーから注目を集めています。
POCO Padの魅力
最大の魅力は、4万円を切る価格でありながら、非常に高いパフォーマンスを発揮できる点です 。プロセッサには「Qualcomm® Snapdragon™ 7s Gen 2」を搭載し、AnTuTuベンチマークでは53万点を超えるスコアを記録 。さらに、メモリ8GBとストレージ256GBという余裕のある構成により、動画視聴からゲームまで、多くの作業を快適に楽しむことができます 。
また、12.1インチという広大なディスプレイも大きな特徴です 。2.5K(2560 x 1600)の高解像度は映像の細部まで鮮明に映し出し 、120HzのAdaptiveSyncリフレッシュレート対応で、ウェブサイトの閲覧も驚くほど滑らかに操作できます 。
さらに、10,000mAhの大容量バッテリーと33Wの急速充電 、Dolby Atmos対応の臨場感あふれるクアッドスピーカーも搭載 。そのほかにも、最新OS「Xiaomi HyperOS」によるスマートフォンとのシームレスな連携機能 、高速なWi-Fi 6通信 、ビデオ会議に十分な800万画素カメラなど 、魅力が満載です!
この記事で「POCO Pad」を徹底解剖!
この記事では、そんな魅力あふれる「POCO Pad」の性能と機能を、デザインからパフォーマンス、使い勝手まで、項目ごとに徹底的に深掘りしてレビューします。
特に、多くの人が悩むであろう姉妹モデル「Redmi Pad Pro」との違いにも焦点を当て、スペックや価格、販売戦略の違いを明らかにしていきます。
【この記事で分かること】
- POCO Padのスペック詳細と実機レビュー
- AnTuTuベンチマークスコアと実際の動作感
- 「原神」など人気ゲームが快適にプレイできるかどうかの検証
- 12.1インチ大画面ディスプレイの画質と使用感
- Dolby Atmos対応スピーカーとイヤホンジャックの音質
- 姉妹モデル「Redmi Pad Pro」との違いを徹底比較
- メリット・デメリットと正直な5段階評価
- 価格と安く買うための販売店情報
- 購入後に後悔しないための注意点(GPS・指紋認証の有無など)
この記事を最後まで読むことで、「POCO Pad」が本当に必要なのか、自分に合ったタブレットなのか、はっきりと分かるはずです。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ: poco-pad – Xiaomi Japan
デザイン:POCO Pad、高級感と実用性を両立したボディと携帯性
ここではPOCO Padのデザイン、携帯性、そして接続ポートについて、実際に手に取って感じた魅力や、比較対象である「Redmi Pad Pro」との違いを交えながら詳しくレビューしていきます。タブレットは毎日触れるものだからこそ、見た目や持ち心地は性能と同じくらい重要なポイントです。
高級感あふれる金属ユニボディ
POCO Padを箱から取り出してまず感じたのは、その質感の高さです。安価なタブレットにありがちなプラスチック感は一切なく、ひんやりとした金属製のユニボディが手になじみます 。私が試したグレーモデルは、まるでiPadを彷彿とさせる落ち着いた雰囲気で、どんなシーンにも溶け込みます 。また、ブルーモデルは公式サイトの画像で見るよりも深みのあるミッドナイトブルーで、高級感が漂います 。
このサテンのような仕上げは見た目が美しいだけでなく、指紋や汚れが付きにくいという実用的なメリットもあり、毎日気兼ねなく使えます 。
基本設計を共有するRedmi Pad Proも同様に金属ボディを採用していますが、POCO Padのブルーモデルはカメラ周りにあしらわれた金色のリングが特徴的で、より個性を主張したいユーザーの心をくすぐるデザインだと感じました 。手に取るたびに「良いモノを買ったな」という満足感に浸れる、そんな一台です 。
賛否両論?巨大なカメラデザイン
背面に目を移すと、そのユニークなカメラデザインに驚かされます。本体サイズに対してかなり大きく見える2つのリングが配置されており、初めて見たときは思わず笑ってしまうほどの存在感です 。片方は800万画素のカメラですが、もう片方はLEDフラッシュで、このダブルレンズ風のデザインは遊び心を感じさせます 。
この直径2.5cmを超える巨大なカメラリングは 、好みが分かれるポイントかもしれません。しかし、実際に電子書籍を読んだり、動画を観たりする際には、タブレットの裏側を意識することはほとんどありません。最初は少し気になりましたが、数日使っているうちにすっかり慣れてしまい、今ではこの製品のチャームポイントだとさえ思えるようになりました 。
※こちらにPOCO Padのデザインがよく分かるYouTube動画を用意しています。質感やカラーの違いなどもよく分かるので、ぜひご覧ください。「POCO Pad」の外観・デザインをチェック – YouTube
大画面ゆえの携帯性
POCO Padは12.1インチという大画面を搭載しながら、厚さ7.52mm、重量571gというスリムなボディを実現しています 。とはいえ、AppleのiPad(10.9インチモデル、477g)などと比較すると、やはりずっしりとした重さを感じます 。ソファでくつろぎながら手持ちで長時間映画を観るようなシーンでは、少し腕に負担を感じるかもしれません 。
しかし、この大画面をどこへでも持ち運べるメリットは計り知れません。通勤時にリュックに入れておいて、カフェで取り出して作業する、といった使い方では全く苦にならない重さです。13インチのノートパソコンを持ち運ぶ感覚に近いかもしれません 。
サイズと重量はRedmi Pad Proと全く同じなので、携帯性において両者に違いはありません 。軽さやコンパクトさを最優先する人には不向きかもしれませんが、大画面の迫力をどこでも楽しみたい私にとっては、完璧なバランスだと感じました 。
他のシャオミ タブレットと比較
- 1.「POCO Pad」(Redmi Pad Pro)・・・サイズ 280 x 181.85 x 7.52 mm、重量 571 g
- 2.「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」・・・サイズ 278.70 x 191.58 x 6.26 mm、重量 590 g
- 3.「Xiaomi Pad 6」・・・サイズ 253.95 x 165.18 x 6.51 mm、重量 490g
- 4.「Redmi Pad SE」・・・サイズ 255.53 x 167.08 x 7.36 mm、重量 445g
充実の接続ポートと少し気になる配置
POCO Padの接続ポートは、まさに「かゆいところに手が届く」仕様です。特筆すべきは、今では珍しくなった3.5mmイヤホンジャックを搭載している点 。これにより、お気に入りの有線ヘッドホンで遅延なく音楽やゲームに没頭できるのは、大きな喜びです。さらに、最大1.5TBまで対応するmicroSDカードスロットも備えており 、自炊した電子書籍や大量の動画データを本体容量を気にせず保存できます。
一方で、USB Type-Cポートとイヤホンジャックが本体の中央から少しずれて配置されている点は、少し気になりました 。また、このUSB-Cポートは残念ながら外部モニターへの映像出力には対応していません 。とはいえ、これらの点は日々の使い勝手に大きく影響するものではなく、イヤホンジャックとmicroSDカードスロットがあるというメリットの前では些細なことだと言えるでしょう。
まとめ:デザインと携帯性、接続ポート
- 外観:指紋が付きにくいサテン仕上げの金属ボディは高級感があり、所有する喜びを感じさせる 。
- デザインの個性:巨大なカメラリングは好みが分かれるかもしれないが、POCOブランドらしいユニークなアクセントになっている 。
- 携帯性:571gという重量は決して軽くはないが、12.1インチの大画面をスリムなボディで持ち運べるのは大きな魅力 。
- 接続性:3.5mmイヤホンジャックとmicroSDカードスロットを搭載しており、拡張性は非常に高い 。
- Redmi Pad Proとの違い:基本設計やサイズ・重量は共通だが、カラーバリエーションとカメラ周りのデザインで差別化が図られている 。
ディスプレイ:POCO Pad、エンタメを格上げする12.1インチ高精細スクリーン
ここではPOCO Padのディスプレイについて、その大画面と高精細な画質がもたらす感動的な視聴体験や、目に優しい機能などを中心にレビューしていきます。比較対象の「Redmi Pad Pro」とのディスプレイ性能の違いにも触れていきます。
息をのむほどの映像美、12.1インチ大画面
POCO Padの電源を入れて最初に心を奪われたのは、12.1インチという広大なディスプレイが映し出す、息をのむほどに美しい映像でした 。解像度は2.5K(2560 x 1600)と非常に高く 、PCモニターにも匹敵する精細さです。実際に、NetflixでDolby Vision対応の映画を鑑賞したところ、暗闇に沈むシーンの微妙な階調や、登場人物の衣装の繊維一本一本までくっきりと描き出され、まるで自分がその世界に入り込んだかのような深い没入感を味わえました。
また、16:10というアスペクト比も映画鑑賞には最適です 。一般的なタブレットよりも上下の黒帯が少なく、画面いっぱいに広がる映像は迫力満点。この大画面は、複数のアプリを同時に表示するマルチタスク作業でも真価を発揮し、エンターテインメントからクリエイティブな作業まで、あらゆる体験を一段上のレベルへと引き上げてくれます。
ディスプレイの仕様・・・2.5K/16:10/249 ppi/最大600nit/画面比率83.6%/コントラスト比: 1500:1/色深度: 12ビット、68.7億色
鮮やかな色彩と滑らかな動き
このディスプレイはLCD(液晶)パネルですが、その表現力には目を見張るものがあります。12ビット、687億色という圧倒的な色深度に対応しており 、旅先で撮影した風景写真を表示させると、空の繊細なグラデーションや、花々の鮮やかな色彩が驚くほど忠実に再現されました。視野角も広く、どの角度から見ても色合いが安定しているため、家族や友人と一緒に画面をのぞき込むようなシーンでも全員が美しい映像を楽しめます。
さらに、最大120HzのAdaptiveSyncリフレッシュレートが、驚くほど滑らかな操作感を実現しています 。SNSのタイムラインを高速でスクロールしても文字がぶれることなく、まさに「ヌルサク」という言葉がぴったりの快適さです。タッチ操作も基本的はスムーズで、小さなリンクも正確にタップできましたが、時々アプリの読み込みで一瞬待たされる感覚があったのは正直なところです。しかし、この滑らかな表示性能は、日常のブラウジングからゲームプレイまで、あらゆる操作を心地よいものにしてくれます。
長時間の利用も安心のアイケア機能
私が特に気に入ったのは、長時間の利用でも目が疲れにくいように配慮された、充実のアイケア機能です。POCO Padは、TÜV Rheinlandが認証する「低ブルーライト(ハードウェアソリューション)」「フリッカーフリー」「サーカディアンフレンドリー」という3つの認証を取得しています 。これは単なるソフトウェアでの色調整ではなく、ディスプレイ自体が発するブルーライトを根本的に低減するもので、目に優しいのが実感できます。
夜、ベッドに入ってから電子書籍を読むのが日課なのですが、「読書モード」に切り替えると、画面が暖色系の落ち着いた色合いになり、紙の書籍に近い感覚で読書に集中できました。ちらつきを抑えるDC調光にも対応しているため 、数時間読みふけってしまっても、目の疲れや痛みを感じることはほとんどありませんでした。
ディスプレイの機能・・・4096段階の明るさ調整、DC調光、Dolby Vision、TÜV認証ブルーライト軽減、Corning Gorilla Glass 3
Redmi Pad Proとの違いは?
では「Redmi Pad Pro」とのディスプレイ性能の違いはどうでしょうか。結論から言うと、両者のディスプレイ性能に違いはありません。画面サイズ、解像度、リフレッシュレート、輝度、Dolby Vision対応、そしてTÜV Rheinlandの各種認証に至るまで、スペックは完全に同一です 。
そのため、どちらのモデルを選んでも、ディスプレイがもたらす視聴体験の質は同等と考えて間違いありません。ベゼルの幅については、個人的には画面への没入感を妨げないスリムなデザインだと感じましたが、人によってはもう少し狭い方が好みだと感じるかもしれません。このあたりは個人の主観によるところが大きいでしょう。
他のシャオミ タブレットと比較
- 1.「POCO Pad」(Redmi Pad Pro)・・・12.1インチ、解像度 2560 x 1600 ドットのLCD
- 2.「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」・・・12.4インチ、解像度 3048 x 2032 ドットのLCD
- 3.「Xiaomi Pad 6」・・・11インチ、解像度2880 × 1800 ドットのLCD
- 4.「Redmi Pad SE」・・・11インチ、解像度1920 x 1200ドット
まとめ:ディスプレイ
- 解像度とサイズ:12.1インチの2.5K大画面は、映画や写真の細部まで鮮明に映し出し、圧倒的な没入感を提供する 。
- 画質:12ビットの色深度による豊かな色彩とDolby Vision対応で、液晶ながら非常に満足度の高い映像美を実現している 。
- 滑らかさ:120HzのAdaptiveSyncリフレッシュレートにより、スクロールや動画が驚くほど滑らかに表示される 。
- アイケア:TÜV Rheinlandのトリプル認証を受けたハードウェアレベルのブルーライトカット機能で、長時間の利用でも目に優しい 。
- Redmi Pad Proとの比較:ディスプレイ性能はスペック上完全に同一であり、どちらを選んでも同等の高品質な視聴体験が得られる 。
パフォーマンス:POCO Pad、日常を快適にするCPU性能と大容量メモリ
ここではPOCO Padのプロセッサーの性能や、日々の使い心地を左右するメモリ、ストレージについて、実際の使用感を交えながら解説していきます。特に、比較対象である「Redmi Pad Pro」とのパフォーマンスにおける重要な違いにも深く触れていきたいと思います。
日常使いには十分すぎる「Snapdragon 7s Gen 2」
POCO Padには、Qualcomm社の「Snapdragon 7s Gen 2」というプロセッサーが搭載されています 。これは2024年のミドルレンジクラスのスマートフォンにも採用されている、非常にバランスの取れた信頼性の高いチップです 。
実際に使ってみると、その性能は期待以上でした。ウェブサイトをいくつもタブで開いて調べ物をしたり、高画質なYouTube動画をストリーミング再生したり、SNSのタイムラインを素早くスクロールしたりといった日常的な操作で、動作が重くなったり、もたついたりすることは一切ありません。
複数のアプリを切り替えながらの作業も驚くほどスムーズです。例えば、資料を見ながらビデオ会議に参加し、裏でメモアプリを起動するといったマルチタスクも、ストレスなくこなすことができました。一部では時折カクつきを指摘する声もありますが、私の場合、一週間に一度ほど再起動するだけで、常にサクサクとした快適な動作を維持できています。
マルチタスクを支える大容量8GBメモリ
POCO Padがこれほど快適なのは、プロセッサーの性能だけが理由ではありません。それを強力に支えているのが、8GBという大容量のメモリ(RAM)です 。
規格はLPDDR4Xで最大4.266Gpsの転送が可能です。
【メモリの転送速度を比較】
- 1.「LPDDR4」・・・最大3.2Gbps
- 2.「LPDDR4X」・・・最大4.266Gps
- 3.「LPDDR5」・・・最大6.4Gbps
このメモリの余裕が、実際の使い心地に大きな差を生み出します。たくさんのブラウザタブを開きっぱなしにしたり、音楽を聴きながらグラフィックを多用するアプリを使ったりしても、動作が不安定になることはありませんでした。以前使っていたメモリの少ないタブレットでは頻繁に起こっていた、アプリの強制終了や再読み込みで待たされるといったイライラから完全に解放されたのです。
この8GBのメモリは、POCO Padに搭載されている「Xiaomi HyperOS」を軽快に動作させる上でも、非常に重要な役割を果たしていると感じました。まさに、縁の下の力持ちと言える存在です。
最大の魅力はメモリとストレージ!Redmi Pad Proとの決定的違い
ここで、比較対象の「Redmi Pad Pro」との違いに触れてみましょう。実は、頭脳であるプロセッサーはPOCO Padと全く同じSnapdragon 7s Gen 2を搭載しています 。そのため、基本的な処理速度という点では両者に違いはありません。しかし、パフォーマンスを決定づける最大の差別化ポイントは、メモリとストレージの容量にあります。
POCO Padがメモリ8GB・ストレージ256GBという構成なのに対し、Redmi Pad Proはメモリ6GB・ストレージ128GBとなっています 。この差は非常に大きく、特に多くのアプリを同時に、そして長期間にわたって快適に使いたいと考えるユーザーにとっては、POCO Padの優位性は明らかです。メモリが2GB多いことでマルチタスクの安定性が増し、ストレージが2倍あることで、将来アプリやデータが増えても容量不足に悩まされる心配がありません。
※ストレージの規格はUFS 2.2で、最大1160MB/sの転送が可能です。
ストレージの転送速度を比較
- 1.UFS4.0・・・最大4640MB/s
- 2.UFS3.1・・・最大2320MB/s
- 3.UFS 2.2・・・最大1160MB/s
- 4.eMMC 5.1・・・400MB/秒
他のシャオミ タブレットと比較
- 1.「POCO Pad」・・・8GB LPDDR4X + 256GB/512GB UFS 2.2
- 2.「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」・・・8GB/12GB LPDDR5X + 256GB/512GB UFS 4.0
- 3.「Xiaomi Pad 6」・・・6GB/8GB LPDDR5 + 128GB UFS3.1
- 4.「Redmi Pad SE」・・・4GB/6GB/8GB LPDDR4X + 128GB/256GB eMMC 5.1
- 5.「Redmi Pad Pro」・・・6GB LPDDR4X + 128GB UFS 2.2
容量の不安を解消する256GB+microSD対応ストレージ
POCO Padは、256GBという十分な内部ストレージを備えているのも大きな魅力です 。人気のゲームをいくつかインストールし、たくさんの写真を保存し、動画をダウンロードしても、ストレージの空き容量を気にする必要はほとんどありませんでした。
さらに、最大1.5TBまでのmicroSDカードにも対応しているため 、容量の心配は事実上ゼロになります。私は自炊した大量の電子書籍ライブラリや、お気に入りの映画シリーズをmicroSDカードに保存して、いつでもどこでも楽しめるようにしています。この圧倒的なストレージの拡張性は、POCO Padを自分だけのエンターテインメントハブに変えてくれる、素晴らしい機能です。
まとめ:パフォーマンス(CPU性能、メモリ、ストレージ)
- プロセッサー:Snapdragon 7s Gen 2は、ウェブ閲覧や動画視聴などの日常的なタスクをストレスなくこなす十分な性能を持つ 。
- メモリ:8GBの大容量RAMにより、複数のアプリを同時に使っても動作が安定しており、快適なマルチタスクが可能 。
- ストレージ:256GBの内蔵ストレージと最大1.5TBのmicroSDカード対応で、容量不足の心配はほぼない 。
- Redmi Pad Proとの違い:CPUは同じだが、POCO Padはメモリ8GB/ストレージ256GBと、Redmi Pad Pro(6GB/128GB)を上回るスペックが最大の魅力 。
Antutu ベンチマーク
POCO Padが搭載するQualcomm Snapdragon 7s Gen 2は、Antutu V10 ベンチマーク 総合で53万点(535699)を記録していました。
例:Antutu V10 総合で「535699」、CPUで「190111」、GPUで「60877」、MEMで「129397」、UXで「155314」
※公式サイトでは「620,709」を記録していると報告されています。
一方、「Redmi Pad Pro」は同じQualcomm Snapdragon 7s Gen 2 プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で56万点(560813)を記録していました。
例:Antutu V10 総合で「560813」、CPUで「172600」、GPUで「119417」、MEMで「116429」、UXで「152367」
POCO Padは「Redmi Pad Pro」よりもスコアが3万ほど低いですが、その差は小さく、ほとんど同じぐらいの性能であるといえます。
投稿者: @akibaburariThreadsで見る
他のXiaomi タブレットと比較
- 1.「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」はQualcomm Snapdragon 8 Gen 2 プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約148万を記録していました。
- 2.「Xiaomi Pad 6」のPro版はSnapdragon 8+ Gen 1搭載で約127万、標準版はSnapdragon 870搭載で約80万を記録していました。
- 3.「Redmi Pad SE」はQualcomm Snapdragon 680搭載で、Antutu V10 総合で約27万を記録しています。
Snapdragon 7s Gen 2 性能を比較
POCO Padが搭載するQualcomm Snapdragon 7s Gen 2は、
他のCPUと比べてどのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマークスコアで比較したものです。
- 1.Snapdragon 8 Gen 2 (Xiaomi Pad 6S Pro 12.4)・・・約 148万
- 2.Snapdragon 8+ Gen 1 (Xiaomi Pad 6 Pro/LAVIE Tab T9)・・・約 127万
- 3.Dimensity 9000 (OPPO Pad 2)・・・約 100万
- 4.Snapdragon 870 (Xiaomi Pad 6)・・・約 80万
- 5.Snapdragon 888 (nubia Pad 3D)・・・約 70万
- 6.★ Snapdragon 7s Gen 2 (POCO Pad / Redmi Pad Pro)・・・約 53万
- 7.MediaTek Dimensity 7050 (Lenovo Tab P12)・・・約 52万
- 8.MediaTek Helio G99 (Headwolf HPad5)・・・約 40万
- 9.Snapdragon 680 (Redmi Pad SE)・・・約 27万
- 10.UNISOC T606 (HEADWOLF Wpad 5)・・・約 25万
<比較から分かること>
POCO PadのSnapdragon 7s Gen 2はHelio G99と比べて22万高いスコアを記録していることから、ミッドレンジ(中級者向け)モデルの中では比較的 性能が高いといえます。
ハイエンドモデルが搭載するSnapdragon 8+ Gen 1とは65万のスコア差があり、動作にも大きな影響を及ぼします。
ゲーム性能
POCO Padが搭載するQualcomm Snapdragon 7s Gen 2のゲーム性能について、具体的なゲームタイトルとフレームレートを交えて紹介します。
原神 (Genshin Impact)
ゲームタイトルの概要:広大なオープンワールド「テイワット」を舞台に、生き別れた双子の兄妹を探す旅をするアクションRPG。元素反応を駆使した戦略的なバトルと、美しいグラフィックが魅力です。
設定とFPSの状況:画質設定を「最低」にした場合でも、平均フレームレートは20~25 FPS程度となります。フィールド探索中は比較的安定していても、複数の敵との戦闘時やキャラクターのスキルエフェクトが多重に発生する場面では、15 FPS前後まで大きく落ち込み、顕著なカクつきが発生します。ゲームプレイの快適性は低く、キャラクターの動作やカメラ操作に遅延を感じる場面が多くなります。30 FPSを維持することは困難で、継続的なプレイには忍耐を要するでしょう。
Call of Duty: Warzone Mobile (コール オブ デューティ ウォーゾーン モバイル)
ゲームタイトルの概要:人気バトルロイヤル「Call of Duty: Warzone」のモバイル版。最大120人のプレイヤーが広大なマップで最後の1チームまたは1人になるまで戦い抜きます。
設定とFPSの状況:画質設定を「最低」または「低」に設定した場合、ロビーや装備選択画面では比較的スムーズに動作しますが、実際の戦闘が始まるとフレームレートは平均して20 FPS前後になります。特に敵との交戦時、爆発エフェクトが多い場面、多数のプレイヤーが密集するエリアでは15 FPSを下回ることもあり、照準や射撃の精度に著しい影響が出ます。プレイ中のカクつきが頻繁に発生し、競技性の高い本作においては、かなり不利な状況となります。
ディアブロ イモータル (Diablo Immortal)
ゲームタイトルの概要:「ディアブロ」シリーズの世界観を受け継ぐモバイル向けアクションMMORPG。プレイヤーはキャラクターを育て、強力な装備を集め、無数の悪魔と戦います。
設定とFPSの状況:画質設定を「最低」、解像度を「低」に設定した場合、ソロでのフィールド探索や小規模な敵集団との戦闘では25~30 FPSを維持できることもあります。しかし、ダンジョン内で多くの敵やエフェクトが発生する場面、または他のプレイヤーと共闘するボス戦などでは、フレームレートは20 FPS前後、あるいはそれ以下に低下します。スキル使用時のレスポンスが悪く感じられ、特に高難易度コンテンツでは操作の遅れが致命的になる可能性があります。
ウマ娘 プリティーダービー (Uma Musume Pretty Derby)
ゲームタイトルの概要:実在の競走馬を擬人化した「ウマ娘」たちを育成し、レースでの勝利を目指す育成シミュレーションゲーム。育成パート、レースシーン、ライブパフォーマンスなどが楽しめます。
設定とFPSの状況:ゲーム内のグラフィック設定を「簡易」または「標準」にした場合、育成パートの多くは25~30 FPS程度で動作します。レースシーンでは、出走ウマ娘の数やカメラアングルによって20~30 FPSの間で変動し、特に最終直線での競り合いなどではフレームレートの低下が見られます。ライブシーンでは、複数のウマ娘が複雑なダンスを披露する場面で20 FPSを下回ることがあり、動きの滑らかさが損なわれます。ゲームの進行自体は可能ですが、視覚的な快適性は限定的です。
ファイナルファンタジーVII エバークライシス (Final Fantasy VII Ever Crisis)
ゲームタイトルの概要:「ファイナルファンタジーVII」の物語を章立て形式で追体験できるRPG。オリジナル版や関連作品のストーリーを新たな形で楽しめます。
設定とFPSの状況:画質設定を「軽量設定」または「標準画質」の最も低いレベルにした場合、メニュー画面やストーリーパートの多くは比較的スムーズに動作します。しかし、3Dキャラクターによる戦闘シーンでは、平均して20~25 FPSとなります。特にリミットブレイクや召喚獣などの派手なエフェクトが使用されると、15 FPS程度まで落ち込むことがあり、演出の迫力が削がれます。ターン制バトルが主であるため操作への直接的な影響は少ないものの、視覚的な満足度は低めです。
崩壊:スターレイル (Honkai: Star Rail)
ゲームタイトルの概要:「原神」の開発元によるスペースファンタジーRPG。プレイヤーは開拓者となり、「星穹列車」に乗って様々な惑星を巡り、星核にまつわる謎を解き明かしていきます。ターン制のコマンドバトルが特徴です。
設定とFPSの状況:画質設定を「最低」または「スムーズ」に設定した場合、フィールド探索時は20~25 FPS程度で動作します。戦闘に入ると、キャラクターのスキル演出や必殺技の発動時には15~20 FPSまで低下し、特に複数の敵味方が入り乱れる場面や、豪華なエフェクトが重なるシーンでは、動作のもたつきやカクつきが顕著になります。ターン制のためゲームプレイ自体は可能ですが、戦闘シーンのテンポが悪く感じられ、没入感は大きく損なわれます。
まとめ:ゲーム性能
提示されたベンチマークスコア、特にGPUスコア(60877)を考慮すると、Snapdragon 7s Gen 2は、グラフィック負荷の高い最新3Dゲームを快適にプレイするには性能が不足しています。多くのゲームタイトルにおいて、画質設定を最低レベルにしてもフレームレートは低く、カクつきや動作の重さが頻繁に発生するでしょう。比較的負荷の軽いゲームや、2D主体のゲームであればある程度動作しますが、リッチなグラフィック体験を求める場合には厳しい結果となります。
オーディオ性能:POCO Pad、Dolby Atmosが奏でる没入サウンド体験
ここではPOCO Padのオーディオ性能について、迫力のクアッドスピーカーや便利なイヤホンジャック、Web会議でのマイク性能まで、実際に音を聴いて感じたことを詳しくレビューしていきます。エンターテインメント体験の質を大きく左右する「音」の実力に迫ります。
部屋を満たすDolby Atmos対応クアッドスピーカー
POCO Padには、本体を横に構えたときの左右に2つずつ、合計4つのスピーカーが搭載されています 。このクアッドスピーカーシステムは、ただ音が四方から出るというだけではありません。
Dolby Atmosに対応しているため、音に包み込まれるような立体的な音響空間を生み出してくれるのです 。実際に、Dolby Atmos対応の映画を鑑賞したところ、画面の右から左へ車が走り抜けるシーンでは音も滑らかに移動し、背後で鳴る環境音がまるでその場にいるかのような臨場感を演出してくれました。
スピーカーのパワーも十分で、リビングのような広い空間でも部屋の隅々まで響き渡るほどの大音量を実現しています 。家族と一緒に映画を観るような場面でも、音量不足を感じることはまずないでしょう。この迫力あるサウンドは、美しいディスプレイと相まって、タブレット単体で完結する極上のポータブルシアター体験を提供してくれます。
他のシャオミ タブレットと比較
- 1.「POCO Pad」(Redmi Pad Pro)・・・クアッド スピーカー / Dolby Atmos
- 2.「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」・・・ 6 スピーカー / Dolby Atmos
- 3.「Xiaomi Pad 6」・・・クアッドスピーカー / Dolby Atmos
- 4.「Redmi Pad SE」・・・クアッドスピーカー / Dolby Atmos
クリアな中高音と好みが分かれる低音
音質全体のバランスは非常に良く、特に中高音域のクリアさには感心させられました 。アーティストのボーカルや映画のセリフが、BGMや効果音に埋もれることなく、一つ一つの言葉が鮮明に耳に届きます。音楽ライブの映像では、ボーカルの息遣いまで感じ取れるほどの解像度の高さで、その場の熱気まで伝わってくるようでした 。最大音量にしても音が割れることなく、安定したサウンドを再生できる点も素晴らしいです。
一方で、低音の表現については、好みが分かれるかもしれません。映画の爆発シーンなどでは十分な迫力を感じられますが、体に響くような「ズン」と沈み込む重低音は少し控えめな印象です 。そのため、重低音を重視するEDMやヒップホップなどの音楽をメインで楽しみたい方には、少し物足りなく感じられる可能性があります。
有線派もワイヤレス派も満足させる接続性
POCO Padがオーディオ面で高く評価できるポイントの一つが、3.5mmイヤホンジャックを搭載していることです 。ワイヤレスが主流の今、この存在は非常に貴重です。遅延が勝敗を分けるリズムゲームをプレイする時や、自分がこだわり抜いて選んだ有線ヘッドホンでじっくり音楽の世界に浸りたい時、このイヤホンジャックがある安心感は絶大です。実際に使ってみても、ノイズはほとんど感じられず、ピュアなサウンドを楽しむことができました 。
もちろん、ワイヤレス接続も抜かりありません。Bluetooth 5.2に対応し、LDACやaptX Adaptiveといった高音質なコーデックを幅広くサポートしています 。これにより、対応するワイヤレスイヤホンやヘッドホンを使えば、ケーブルに縛られることなく、ハイレゾ級の高精細なサウンドを手軽に楽しむことができます。
Web会議も快適なマイク性能とRedmi Pad Proとの関係
エンターテインメントだけでなく、POCO Padはビジネスやコミュニケーションの場面でも活躍します。実際にZoomを使ったWeb会議でマイク性能を試したところ、相手からは「声が非常にクリアで聞き取りやすい」と好評でした 。2基搭載されたマイクが、こちらの音声をしっかりと拾ってくれるようです 。
ここで比較対象の「Redmi Pad Pro」に触れておくと、クアッドスピーカーやDolby Atmos対応、3.5mmイヤホンジャックの搭載、そしてBluetoothの対応コーデックに至るまで、オーディオ関連の仕様はPOCO Padと完全に同一です 。そのため、どちらのモデルを選んでも、得られる音響体験に違いはないと考えてよいでしょう。
まとめ:オーディオ性能
- スピーカー:Dolby Atmos対応のクアッドスピーカーは、部屋を満たすほどのパワフルな音量と、優れた音の広がりを提供する 。
- 音質:中高音は非常にクリアでセリフが聞き取りやすいが、重低音の迫力はやや控えめ 。
- 接続性:3.5mmイヤホンジャックと高音質コーデック対応のBluetoothを両搭載し、有線・無線どちらのユーザーも満足させる 。
- マイク性能:クリアな音声を拾うマイクは、オンライン会議やビデオ通話に十分対応できる品質を持つ 。
- Redmi Pad Proとの比較:オーディオ関連のスペックは完全に共通であり、両モデルの音響体験に差はない 。
カメラと通信性能:POCO Pad、Web会議は快適、Wi-Fi環境で真価を発揮
ここではPOCO Padのカメラ性能と通信機能について、どのような用途に向いているのか、そしてどのような点に注意すべきかを、実際の使用感を踏まえて解説していきます。比較対象の「Redmi Pad Pro」との性能差にも触れていきます。
Web会議と書類スキャンに特化したカメラ
POCO Padは、本体の前面と背面にそれぞれ800万画素のカメラを搭載しています 。正直に言うと、このカメラでスマートフォンのような鮮やかでアーティスティックな写真を撮ろうとすると、少し物足りなさを感じるかもしれません。画質は「おまけ程度」と割り切り、記録用やビデオ通話用として使うのが賢明です 。
しかし、特定の用途ではこのカメラが非常に役立ちました。特にWeb会議でのパフォーマンスは素晴らしく、実際にZoomで打ち合わせをした際には、こちらの顔もクリアに映り、相手からも「映像が綺麗で見やすい」と好評でした。前面カメラがタブレットを横置きにした時に、自然と画面の上部中央に来る設計になっている点も、PCのウェブカメラと同じような自然な目線で会話ができるため、非常に好印象でした 。
また、もう一つの便利な使い道が書類のスキャンです。カメラアプリにはドキュメントモードが標準で備わっており、会議で受け取った資料や溜まったレシートなどを、その場でさっと撮影してデジタルデータとして保存するのに重宝しました。高画質ではありませんが、文字を認識するには十分な性能です。
高速で安定したWi-Fi 6接続
POCO Padの通信性能の核となるのが、最新規格の一つであるWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応している点です。理論上の最大通信速度は9.6Gbpsと、従来のWi-Fi 5に比べて飛躍的に向上しています。これにより、ただ速いだけでなく、多くの機器が接続された混雑した環境でも安定した通信を維持できるのが大きな特徴です。
自宅のWi-Fi 6環境で使ってみると、その恩恵は明らかでした。4Kの高画質動画をストリーミング再生しても一度も途切れることなく、大容量のゲームアプリのダウンロードもあっという間に完了します。この安定感と速度は、まさにストレスフリーなネット体験を提供してくれました。また、Bluetooth 5.2と豊富なコーデック対応により、ワイヤレスイヤホンとの接続も非常に安定しており、人混みの中でも音途切れの心配なく音楽や動画に集中できました。
注意点:モバイル通信とGPSは非搭載
POCO Padを選ぶ上で、必ず理解しておくべき重要な注意点があります。それは、このタブレットがWi-Fi専用モデルであり、SIMカードを挿入してのモバイルデータ通信(5GやLTE)には対応していないことです 。外出先でインターネットを使いたい場合は、スマートフォンのテザリング機能を利用するか、カフェや駅などのフリーWi-Fiスポットを探す必要があります。
同様に、GPS機能も搭載されていません 。そのため、Googleマップなどを使ってカーナビ代わりに利用することはできません。このことから、POCO Padは屋外で単体でアクティブに使うというよりは、自宅やオフィス、学校といったWi-Fi環境が整った場所で、その大画面とパフォーマンスを最大限に活かすためのデバイスであると言えるでしょう。
Redmi Pad Proとの性能差は?
では、比較対象の「Redmi Pad Pro」のカメラ・通信性能はどうでしょうか。結論から言うと、これまで見てきた性能はすべてPOCO Padと共通です。カメラの画素数 、Wi-Fi 6やBluetooth 5.2への対応 、そしてモバイル通信やGPSが非搭載である点 に至るまで、両者のスペックに違いはありません。
したがって、Web会議での使いやすさや、Wi-Fi環境下での通信の快適さ、そして屋外利用時の制約といったポイントは、どちらのモデルを選んでも全く同じです。これらの機能でどちらかを選ぶ必要はないでしょう。
まとめ:カメラと通信性能
- カメラ性能:Web会議や書類のスキャンといった用途には十分な800万画素カメラを搭載しているが、高画質な写真撮影には向かない 。
- Wi-Fi性能:理論値最大9.6Gbpsの高速なWi-Fi 6に対応し、安定したインターネット接続が可能で、動画ストリーミングや大容量データのダウンロードも快適 。
- 接続の注意点:モバイルデータ通信(5G/LTE)とGPS機能は非搭載のため、Wi-Fi環境のない屋外での単体利用やナビ用途には向かない 。
- Bluetooth性能:Bluetooth 5.2と多彩な高音質コーデックに対応し、ワイヤレスオーディオも高品質で楽しめる 。
- Redmi Pad Proとの比較:カメラと通信に関するスペックは完全に共通であり、これらの機能において両モデルに性能差はない 。
OSと機能:POCO Pad、デバイス連携が鍵となるXiaomi HyperOS
ここではPOCO Padに搭載されている新OS「Xiaomi HyperOS」について、その中心的な機能や実際の使い心地、そして比較対象の「Redmi Pad Pro」との違いにも触れながら、詳しくレビューしていきます。このOSがもたらす体験は、単なるタブレットの操作性を超えた、新しい可能性を感じさせるものでした。
フラッグシップレベルの体験を目指す「Xiaomi HyperOS」
POCO Padは、Android 14をベースとした「Xiaomi HyperOS」を搭載しています。このOSは「より速く、よりスマートに、よりスムーズに」というコンセプトを掲げており 、その言葉通り、実際に使ってみると非常に軽快な操作感に驚かされます。
「HyperCore」と呼ばれる独自の基盤技術によって、アプリの起動や切り替え、スクロールといった日常的な動作が、引っかかることなくスムーズに行われます。
ブラウジングや動画視聴はもちろん、複数のアプリを立ち上げても動作が重くなる感覚はほとんどありません。このサクサクとしたレスポンスの良さは、タブレットを使う上での基本的な快適さをしっかりと支えてくれていると感じました。
連携がすごい!「Xiaomi HyperConnect」の感動体験
Xiaomi HyperOSの真骨頂であり、私が最も感動したのは「Xiaomi HyperConnect」によるデバイス連携機能です。 これは、Xiaomi製のスマートフォンなど、他のデバイスとPOCO Padをまるで一つのデバイスのようにシームレスに連携させる技術です。
例えば、タブレットでメモを取っている最中に、手元のスマートフォンのカメラで資料を撮影し、その写真をワイヤレスで瞬時にメモに貼り付けることができます。ファイルを転送する手間が一切なく、思考を途切れさせることなく作業を続けられるこの体験は、まさに革命的でした。また、スマートフォンでコピーしたテキストを、そのままタブレットにペーストできる「クリップボード共有」も非常に便利で、一度使うと手放せなくなる機能です。
<その他の機能>
- Home screen+・・・同じXiaomiアカウントで機能を有効にすることで、プッシュメッセージを受信したり、通話に応答したり、タブレットでスマートフォンのアプリを表示したりできます。ファイルや画像の共有もシンプルなドラッグ&ドロップで瞬時に行えます。
- Shared clipboard・・・異なるデバイス間でテキストや画像をコピー&ペーストできます。
- Cross device Notes app photo・・・タブレットのノートアプリからスマホカメラにアクセスして写真を撮り、ノートコンテンツに挿入できます。
- Network sync・・・近くにWi-Fi信号がない場合、スマホのモバイルネットワークに自動接続するように促します。
AI機能とUIの使い心地、そして気になる点
Xiaomi HyperOSは、Googleの「Gemini」と連携したAI機能も搭載しており、今後のアップデートでさらに賢くなっていく可能性を秘めています。UI(ユーザーインターフェース)は全体的にモダンで洗練されており、余計なプリインストールアプリが少ない点も好印象でした。
しかし、使っていて少し気になった点もあります。ハイエンドのXiaomiスマートフォンに搭載されているHyperOSと比較すると、コントロールセンターの背景が半透明にぼける「ライブブラー」のような視覚効果が一部省略されているように感じました。
機能的に問題はありませんが、完全版のHyperOSを期待していると、少しあっさりとした印象を受けるかもしれません。まさに「慣れるまで少し難しい」部分もあるかもしれませんが、それを補って余りある機能性を備えています。
Redmi Pad Proとの違いはOSにあるのか?
では、「Redmi Pad Pro」とはOSに違いがあるのでしょうか。結論から言うと、搭載されているXiaomi HyperOSのバージョンや機能は完全に同一です。 デバイス連携機能やUIのデザインなど、ソフトウェア面での体験に差はありません。
ただし、OSを動かすハードウェアには違いがあります。POCO Padがメモリ8GBを搭載しているのに対し、Redmi Pad Proは6GBです。このメモリ容量の差は、多くのアプリを同時に開いて作業するような、負荷の高いマルチタスクシーンでの快適さに影響を与える可能性があります。OSの機能は同じでも、より余裕のあるハードウェアを備えたPOCO Padの方が、そのポテンシャルを最大限に引き出しやすいと言えるかもしれません。
まとめ:OSと機能(Xiaomi HyperOS)
- 基本性能:Xiaomi HyperOSは、HyperCore技術により、日常操作で非常にスムーズかつ軽快な動作を実現している。
- デバイス連携:HyperConnect機能は秀逸で、特にXiaomiスマートフォンとのシームレスなファイル共有やクリップボード連携は、生産性を劇的に向上させる。
- UIと機能:UIはモダンで使いやすいが、一部の視覚効果が省略されており、完全版のHyperOS体験ではない点に注意が必要。
- AI機能:Google Geminiとの連携など、将来性を感じさせるAI機能が搭載されている。
- Redmi Pad Proとの比較:OS自体は完全に同一だが、POCO Padの豊富なメモリが、より快適なマルチタスク体験をサポートする。
バッテリーと充電性能:POCO Pad、丸一日遊べる大容量と快適な急速充電
ここではPOCO Padのバッテリー持続時間と充電性能について、実際の使用感を交えながら詳しくレビューしていきます。大画面タブレットの使い勝手を左右する、スタミナとエネルギー補給の実力に迫ります。
10000mAhの超大容量バッテリーがもたらす安心感
POCO Padがエンターテインメントに最適な理由の一つが、10000mAhという超大容量バッテリーを搭載していることです。この圧倒的な容量のおかげで、バッテリー残量を気にしながら使うというストレスから解放されます。実際に、休日に朝から映画を数本鑑賞し、合間にウェブサイトを閲覧していても、夜まで十分にバッテリーが持ちました。
また、通勤中に電子書籍を読んだり、夜に少しゲームをしたりといった日常的な使い方であれば、一度の充電で2日以上は余裕で使えます。様々なレビューでバッテリーの持続時間には幅がありますが、一般的な使い方であれば、そのスタミナに不満を感じることはまずないでしょう。
快適な33W急速充電の実力
これほどの大容量バッテリーを搭載していると、充電時間が長くなるのではと心配になるかもしれません。しかし、POCO Padは33Wの急速充電に対応しており、その充電スピードは非常に快適でした。バッテリーが空に近い状態からでも、わずか1時間で50%以上まで回復し、約2時間もあればフル充電が完了します。
「少し休憩する間に充電しておけば、また数時間は映画を楽しめる」という手軽さは、大容量バッテリーとの組み合わせで大きなメリットになります。この充電速度があれば、寝る前に充電を忘れてしまっても、朝の支度の間に十分なバッテリー量を確保できるはずです。
他のシャオミ タブレットと比較
- 1.「POCO Pad」(Redmi Pad Pro)・・・10000mAh / 33W急速充電
- 2.「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」・・・10000mAh / 120W 急速充電 (35分で100%)
- 3.「Xiaomi Pad 6」・・・8840mAh / 33W急速充電 (99分で100%)
- 4.「Redmi Pad SE」・・・8000 mAh / 10W急速充電
Redmi Pad Proとの違いは「充電器の有無」
比較対象の「Redmi Pad Pro」も、バッテリー容量10000mAh、33W急速充電対応という基本スペックはPOCO Padと完全に同一です 。そのため、バッテリーの持続時間や充電速度といった基本性能に両者の違いはありません。
しかし、日本国内モデルにおいては、付属品に重要な違いがある可能性があります。POCO Padには33WのACアダプタが同梱されているのに対し、Redmi Pad Proは公式サイトでACアダプタが別売りと案内されており、別途購入が必要になります 。箱を開けてすぐに急速充電の恩恵を受けられる点は、POCO Padの隠れた魅力と言えます。
まとめ:バッテリーと充電性能
- バッテリー持ち:10,000mAhの大容量で、動画視聴やブラウジングなど、1日中使っても安心のスタミナを誇る。
- 充電速度:33Wの急速充電に対応し、約2時間で大容量バッテリーをフル充電できる。
- 利便性:汎用性の高いUSB Type-Cポートを搭載し、他のUSB-PD充電器でも高速充電が可能。
- Redmi Pad Proとの比較:バッテリーと充電の基本性能は同一だが、POCO Padは日本版にACアダプタが同梱されており、追加購入の手間がない。
POCO PadとRedmi Pad Proの主な違い
POCO PadとRedmi Pad Proは、ディスプレイやプロセッサーなど多くの基本性能を共有する姉妹モデルですが、日本国内での販売戦略や製品構成にはいくつかの重要な違いがあります。ここでは、両モデルの相違点を中心にスペックを比較します。
カラーバリエーション
- POCO Pad:グレー、ブルーの2色展開 。
- Redmi Pad Pro:グラファイトグレー、ミントグリーン、オーシャンブルーの3色展開 。
- 違い:Redmi Pad Proは選択肢が1色多く、特に「ミントグリーン」はPOCO Padにはない専用カラーです。
同梱物
- POCO Pad:ACアダプタ(試供品)が同梱されると明記されています。
- Redmi Pad Pro:公式サイトには「ACアダプターは同梱されていません」という注意書きがあり、別途購入が必要な可能性があります。
- 違い:ACアダプタの有無が異なる可能性があり、POCO Padの方が追加購入の手間がないと考えられます。
公式アクセサリーの展開
- POCO Pad:専用アクセサリーに関する公式な案内は特にありません。
- Redmi Pad Pro:Redmi Smart PenやRedmi Keyboardなど、生産性を高めるための豊富な専用アクセサリーが別売りで用意されています。
- 違い:Redmi Pad Proは、学習やビジネス用途をサポートする公式アクセサリーのエコシステムが充実しています。
発売日
- POCO Pad:2024年6月24日
- Redmi Pad Pro:2024年6月7日
- 違い:Redmi Pad Proの方が、日本市場において約2週間早く発売されました。
価格とメモリ/ストレージ構成
- POCO Pad:メモリ8GB + ストレージ256GB、シャオミオンラインストア価格 39,980円(税込) 。
- Redmi Pad Pro:メモリ6GB + ストレージ128GB、楽天市場での価格例 35,880円(税込) 。
- 違い:POCO Padはより大容量のメモリとストレージを搭載し、その分価格も高めに設定されています。
共通する主な仕様
上記以外の主要なスペックは、両モデルで共通しています。
- サイズと重量:高さ280.0mm、幅181.85mm、厚さ7.52mm、重量571g 。
- プロセッサー:Snapdragon® 7s Gen 2 モバイルプラットフォーム 。
- ディスプレイ:12.1インチ、2560 x 1600解像度、120Hzリフレッシュレート、Dolby Vision®対応、Corning® Gorilla® Glass 3 。
- カメラ:背面・前面ともに800万画素 。
- バッテリー:10,000mAh、33W急速充電対応 。
- オーディオ:クアッドスピーカー、Dolby Atmos®対応、3.5mmイヤホンジャック 。
- OS:AndroidベースのXiaomi HyperOS 。
まとめ:POCO PadとRedmi Pad Proの違い
POCO PadとRedmi Pad Proは、基本設計を共有する双子のような関係性のタブレットですが、日本市場においては明確に異なるユーザー層をターゲットにしています。POCO Padは、より多くのメモリとストレージを搭載し、アプリやデータを多用するユーザー向けの高性能モデルとして位置づけられています。
一方、Redmi Pad Proは、初期投資を抑えつつ、豊富な専用アクセサリーで後から機能を拡張したいユーザーに適したモデルと言えるでしょう。どちらを選ぶかは、メモリ・ストレージの容量を重視するか、アクセサリーによる拡張性を重視するかによって決まります。
POCO Padのメリット・デメリット
ここではPOCO Padを実際に使用して感じたメリット(優れている点)とデメリット(注意すべき点)を、項目ごとにコンパクトにまとめて解説します。
【メリット】
メリット1:大画面・高精細ディスプレイ
12.1インチの2.5K(2560×1600)ディスプレイは、映画や写真の細部まで鮮明に映し出し、圧倒的な没入感を提供します 。120Hzのリフレッシュレートにも対応しており、ウェブサイトのスクロールなどが非常に滑らかで快適です 。
メリット2:優れたコストパフォーマンス
iPad(256GBモデル)が7万円以上するのに対し、POCO Padは同容量で4万円前後という価格設定が魅力です 。ディスプレイやパフォーマンスを考慮すると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます 。
メリット3:日常使いに十分な処理性能
Snapdragon 7s Gen 2は、ウェブ閲覧、動画視聴、SNSといった日常的なタスクをストレスなくこなします 。比較対象のRedmi Pad Pro(6GB/128GB)よりも多い、メモリ8GB/ストレージ256GBを搭載している点も大きなアドバンテージです。
メリット4:大容量バッテリーと急速充電
10,000mAhという大容量バッテリーを搭載しており、一度の充電で長時間の使用が可能です 。動画視聴や電子書籍なら、充電を気にせず1日中楽しめます。33Wの急速充電に対応しているため、大容量ながら比較的短時間で充電が完了するのも便利です 。
メリット5:充実のオーディオ機能
Dolby Atmos対応のクアッドスピーカーは、部屋中に広がるような迫力あるサウンドを再生します 。また、現在では珍しくなった3.5mmイヤホンジャックを搭載しており、手持ちの有線イヤホンで遅延なくゲームや音楽を楽しめるのも嬉しいポイントです 。
メリット6:高い拡張性を持つストレージ
標準で256GBのストレージを搭載しているだけでなく、最大1.5TBまでのmicroSDカードに対応しています 。これにより、容量を気にすることなく、大量の電子書籍や動画、音楽データを保存できます。
メリット7:上質な金属ボディ
安価なタブレットにありがちなプラスチック製ではなく、手触りの良い金属製のユニボディを採用しています 。適度な薄さと剛性を両立しており、所有する満足感を与えてくれる上質なデザインです。
メリット8:シームレスなデバイス連携
Xiaomi HyperOSの「HyperConnect」機能により、同社のスマートフォンとの連携が非常にスムーズです 。ファイルのドラッグ&ドロップや、クリップボードの共有が、まるで一つのデバイスかのように簡単に行えます。
【デメリット】
デメリット1:重さとサイズ
重量は571gあり、決して軽量ではありません 。特に、片手で長時間持って動画を視聴するような使い方では、腕に疲れを感じる可能性があります。携帯性を最優先するユーザーには不向きです 。
デメリット2:指紋認証の非搭載
生体認証は顔認証のみで、指紋認証センサーは搭載されていません 。マスク着用時や暗い場所ではロック解除がスムーズにいかない場面があり、パスコード入力の手間が発生します。
デメリット3:Wi-Fiモデルのみ(GPS非搭載)
SIMカードを挿入してのモバイルデータ通信(5G/LTE)には対応していません 。また、GPSも非搭載のため、外出先での単体利用やカーナビとしての使用はできません 。あくまでWi-Fi環境下での利用が前提となります。
デメリット4:限定的なカメラ性能
前面・背面ともに800万画素のカメラを搭載していますが、その画質は記録用やビデオ通話用と割り切るべきレベルです 。スマートフォンのような高画質な写真撮影は期待できません。
デメリット5:本格的なゲームには不向き
「原神」のような高いグラフィック性能を要求される3Dゲームを高画質設定で快適にプレイするのは困難です 。カジュアルなゲームや中程度のゲームであれば問題ありませんが、本格的なゲーマーには性能が物足りない可能性があります。
デメリット6:映像出力に非対応のUSB-Cポート
搭載されているUSB Type-Cポートはデータ転送と充電用で、外部モニターへの映像出力には対応していません 。タブレットの画面をテレビやモニターに映して使いたい場合には注意が必要です。
デメリット7:純正アクセサリーの入手性
性能を最大限に引き出すための専用キーボードやスタイラスペンといった純正アクセサリーが、日本では公式に販売されていません 。これらを利用したい場合は、個人で輸入するなどの手間が必要になります。
POCO Padのスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ 12.1インチ、解像度 2560 x 1600 ドットのLCD
※2.5K/16:10/249 ppi/最大600nit/画面比率83.6%/コントラスト比: 1500:1/色深度: 12ビット、68.7億色 - 液晶の機能 4096段階の明るさ調整、DC調光、Dolby Vision、TÜV認証ブルーライト軽減、Corning Gorilla Glass 3
- リフレッシュレート 120Hz (可変・30/48/50/60/90/120Hz)
- タッチサンプリングレート 240Hz
- プロセッサ Qualcomm Snapdragon 7s Gen 2
※4nm/64bit/8コア/最大2.4 GHz - GPU Qualcomm Adreno
- RAM(メモリ)8GB LPDDR4X
- ストレージ 256GB/512GB UFS 2.2
- 拡張ストレージ 最大1.5TB
- バッテリー 10000mAh (typ)
- 駆動時間 最大16時間
- 充電 33W急速充電、USB Type-C
- 背面カメラ 8MP ※1/4インチ、f/2、1.12μm
- 前面カメラ 8MP ※1/4インチ、f/2、1.12μm
- 動画撮影 1080P 1920 x 1080 30fps、720P 1280 x 720 30fps
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 (AAC /LDAC/SBC/aptX/aptX-HD/aptx-adaptive)
※2×2 MIMO、Wi-Fi Direct、Miracast、MU-MIMO対応 - インターフェース USB Type-C (USB 2.0/OTG)、3.5mmイヤホンジャック
- センサー 加速度計、ジャイロスコープ、環境光センサー、色温度センサー、電子コンパス、ホールセンサー
- スピーカー クアッド スピーカー
- オーディオ Dolby Atmos、Dolby Vison
- 防水 非対応
- 筐体 フルメタル(金属)、ユニボディ
- OS Xiaomi HyperOS (Android 14ベース)
- サイズ 280 x 181.85 x 7.52 mm
- 重量 571 g
- カラー グレー、ブルー
- 付属品 ACアダプタ(試供品)、SD取り出し用ピン(試供品)、USB Type-C ケーブル(試供品)、クイックスタートガイド
「POCO Pad」の評価
8つの基準で「POCO Pad」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★★
12.1インチの2.5K/120Hzディスプレイは、この価格帯では最高クラス。映像の美しさと滑らかさは格別です。
スペック:★★★★☆
メモリ8GB/ストレージ256GBは非常に優秀。ただし、本格的な3Dゲームにはグラフィック性能がやや力不足です。
デザイン:★★★★☆
金属製のボディは高級感がありますが、特徴的すぎるカメラデザインは好みが分かれるかもしれません。
耐久性:★★★☆☆
Corning Gorilla Glass 3と金属ボディで堅牢性は高いものの、防水・防塵性能の表記はありません。
通信:★★★☆☆
Wi-Fi 6対応で室内での通信は快適ですが、GPSやモバイルデータ通信(LTE/5G)に非対応なのは大きなマイナス点です。
機能:★★★★☆
イヤホンジャックやmicroSDスロット搭載は高評価。しかし、指紋認証センサーがないのは利便性を損ないます。
使いやすさ:★★★★☆
OSの動作は軽快ですが、571gという重さは長時間の片手持ちには向きません。
価格:★★★★★
この性能と品質を4万円前後で実現しており、コストパフォーマンスは他の追随を許しません。
【総評】★★★★☆
圧倒的なコストパフォーマンスを誇る大画面タブレット
POCO Padの最大の魅力は、その驚異的なコストパフォーマンスにあります。4万円前後という価格で、12.1インチの美しく滑らかな高精細ディスプレイ、日常使いには十分すぎるパフォーマンス、そして大容量のメモリとストレージが手に入ります。
特に、ほぼ同じ設計の「Redmi Pad Pro」がメモリ6GB/ストレージ128GBであるのに対し、POCO Padはメモリ8GB/ストレージ256GBと、より余裕のあるスペックを備えている点は、長く快適に使いたいユーザーにとって決定的なアドバンテージとなるでしょう。
明確な長所と短所
このタブレットは、「選択と集中」が非常にはっきりしています。映像美とサウンド、そして基本的なパフォーマンスには徹底的にこだわり、所有欲を満たす上質なデザインも実現しています。
一方で、高画質なカメラ、指紋認証、そしてGPSやモバイルデータ通信といった機能は割り切って搭載されていません。これは、主に自宅やオフィス、カフェなどのWi-Fi環境で、動画鑑賞や電子書籍、ウェブブラウジングといった用途に最適化されていることを意味します。
こんな人におすすめ
「外出先で単体で使うことは少ないけれど、家で最高のエンタメ体験ができる、大きくて綺麗な画面のタブレットが欲しい」。
POCO Padは、そんなユーザーのニーズに完璧に応える一台です。いくつかの機能が非搭載である点を理解した上で選ぶのであれば、その価格をはるかに超える満足感を得られることは間違いありません。まさに、賢い選択をしたいユーザーのための、優れたエンターテインメント・タブレットと言えます。この機会にぜひ購入を検討してみてください。
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POCO Padの価格・購入先
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39,980円(税込)で販売されています。
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