ゲームボーイ風の高性能な携帯ゲーム機「AYANEO POCKET DMG」。早くも「デザインも操作性も素晴らしい」と評判です。しかし、その一方で「安い中華ゲーム機で十分なのでは?」という口コミもあり、購入を迷っている人も多くいるようです。
そこで今回はその違いを明らかにするために、次の7点を重点的に解説します。
- できること(エミュレーター、ストリーミング、クラウド)
- デザイン(サイズ、重量、カラー、接続ポート、MagicSwitch)
- ディスプレイ(有機EL)
- 操作性(タッチパッド、ステルス設計、AYAボタン)
- バッテリー・充電
- 機能(バイブレーション機能)
- プロセッサ(Snapdragon G3x Gen 2、Antutu)
また、初代ゲームボーイや他のAYANEOゲーム機との違いも紹介!Antutuベンチマークやゲーム性能、できることや使い方、スペック、
購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ比較してみてください。
「AYANEO POCKET DMG」とは?
「AYANEO POCKET DMG」(アヤネオ ポケット ディーエムジー)は、2024年11月21日に日本のハイビームで発売されたタテ型の携帯ゲーム機です(※発送は2025年1月31日)。
画面サイズは3.92インチで、
Android 13とQualcomm Snapdragon G3x Gen 2 プロセッサを搭載しています。
前モデルには2024年7月上旬に日本で発売されたSnapdragon G3x Gen 2搭載の「AYANEO Pocket S」(アヤネオ ポケット エス)があります。
この携帯ゲーム機は「薄型軽量で、負荷の高い原神などのゲームもサクサク動く」、
「Androidの豊富なエミュレーターアプリや、Steam Linkなどのストリーミングアプリが使えるのが便利」と評判でした。
新モデルはゲームボーイ風のレトロなタテ型デザインで、高精細な有機EL液晶やタッチパッド機能を搭載していることで話題になっています。
もちろん、エミュレーターアプリを使ってPS2ゲームをしたり、Steam LinkでWindows 11のPCゲームをプレイすることもできますよ。
それでは早速どんな携帯ゲーム機なのか、その価格や特徴(メリット)を詳しく見ていきましょう。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク / AliExpressのリンク
公式サイト:AYANEO POCKET DMG | AYANEO 日本公式サイト
価格は約8万円・高性能な5万円台モデルや3万円以下の格安モデルよりもお買い得か?
新モデル「AYANEO POCKET DMG」のくわしい特徴(メリット)を見ていく前に、関連した製品の価格を全体的に抑えておきましょう。
まず、新モデル「AYANEO POCKET DMG」はAmazonやハイビームオンラインストアで80,560円で販売されています(予約受付中・発送は2025年1月31日)。
また、AliExpressでは85,505円で販売中です。こちらはセールと割引クーポン(アプリで配布)を利用して約8万円ほどで購入できそうです。
一方、6インチでSnapdragon G3x Gen 2搭載の前モデル「AYANEO Pocket S」はAmazonで109,060円(税込)で販売されていました(AliExpressは86,078円)。
また、Helio G99を搭載した3.5インチの携帯ゲーム機「AYANEO POCKET MICRO」はAmazonで39,800円で発売中です。
他メーカーではSnapdragon 865を搭載した「Retroid Pocket 5」がAliExpressで52,325円で発売中。
Snapdragon G3x Gen 1を搭載した6.8インチのAndroid携帯ゲーム機「Razer Edge」はAmazonで64,980円で販売されていました。
そのほか、Unisoc T820搭載の4インチのタテ型 携帯ゲーム機「ANBERNIC RG406V」(Android 13)がAmazonで27,999円(税込)で発売中。
タテ型のLinux携帯ゲーム機「TRIMUI BRICK」はAliExpressで9,390円で発売されています。
まとめると、高性能なAndriod 携帯ゲーム機は約5~6万円程度で販売されていることが多いようです。
少し性能を落とすと、縦型のAndroid搭載ゲーム機は安いもので約2万8千円、
Linux OSにすると、約1万円前後で購入できます。
果たして新モデル「AYANEO POCKET DMG」はこれらの携帯ゲーム機よりも本当にお買い得なのでしょうか?
くわしい特徴(メリット)を見てみましょう。
違い1:「AYANEO POCKET DMG」のできること・使い方
新モデル「AYANEO POCKET DMG」はAndroid 13を搭載した携帯ゲーム機です。
主にAndroidのゲームをするためのゲーム機ですが、それ以外にもRetroArch(レトロアーチ)、DuckStation、PPSSPP、Dolphinなどのアプリをインストールして、エミュレーター機として利用することができます。
エミュレーターアプリも豊富でPS2やWii、ゲームキューブ、ドリームキャスト、PSPをはじめ、ゲームボーイ、スーパーファミコン、プレイステーションなど、様々なゲーム機のエミュレーションが可能です。
この点はAndroidスマホやタブレットと同様ですが、コントローラーと一体型で、外部のゲームパッドを利用せずに使用できるという違いがあります。
また、中華ゲーム機と違い、自分でエミュレーターをインストールし、ゲームのROMを用意する必要があります。
この作業は一つ一つ作業を進める必要があるため、意外と複雑で面倒です。
ANBERNICなどの中華ゲーム機の場合は最初からゲームのエミュレーターが用意されているため、これらの作業は不要です。ゲームのROM付きモデルを購入すれば自分でゲームのROMを吸出したりする手間も省けます。
「AYANEO POCKET DMG」ではこの他に通信機能とSteam Linkなどを利用してゲーム機やPCのストリーミングプレイや、
Xbox Cloud GamingやGeForce NOWなどのクラウドゲームサービスも利用できます。
通信はWi-Fi 7に対応しており、対応ルーターさえあれば超高速通信を利用してゲームを楽しめます。
そのほか、Android 13 OSを搭載しているため、一般的なスマホやタブレットと同様に、Webサイトの閲覧やSNSのチェック、動画視聴や音楽鑑賞、電子書籍なども利用できます。
Linux OS搭載の携帯ゲームと違い、ゲームに疲れたときに息抜きとして他のことができる点が非常に便利です。
例えば、布団から出ずに、ゲーム→動画視聴→ゲーム→SNS→音楽→ゲームのようにゲーム以外のことも楽しみながら利用できます。
2つのモードを用意
なお、「AYANEO POCKET DMG」にはAndroidモードとAYANEO OSモードが用意されており、電源ボタンで切り替えることができます。
AYANEO OSモードは、AYANEO社が独自に開発した携帯型ゲーミングデバイス向けのオペレーティングシステムです。Windowsをベースに、ゲームプレイに最適化されたユーザーインターフェースと機能を備えています。
また、ゲームライブラリへのアクセス、パフォーマンス設定、コントローラーの設定などが、直感的に操作できるUIになっています。
違い2:ゲームボーイを現代風にアレンジ・機能性も兼ね備えたデザイン
新モデル「AYANEO POCKET DMG」は1989年に発売された任天堂の携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」を彷彿とさせるレトロなデザインを採用しています。
サイズは高さ125mm x 幅81mm x 奥行き21mmで、初代「ゲームボーイ」(高さ148mm×幅90mm×奥行き32mm)よりも一回り小さいサイズです。
この点はより小さくコンパクトにすることで使いやすさを向上させ、現代風にアレンジしているようです。
また、側面に独自の回転式スイッチ「MagicSwitch」が搭載されている点も大きく異なっています。
この「MagicSwitch」はソニー製品の携帯電話やMDに搭載されていたジョグダイヤルからインスピレーションを得て開発したもので、様々な機能に割り当てることができます。
<MagicSwitchでできること>
- 音量調節・・・デフォルトでは音量調節に割り当てられています。
- 画面の輝度調節・・・画面の明るさを調整できます。
- ゲーム内での操作・・・ゲームによっては、MagicSwitchを特定の操作に割り当てることができます。
- その他・・・設定アプリで、MagicSwitchに様々な機能を割り当てることができます。例えば、ページのスクロールやズームイン/アウトなどに使用することも可能です。
接続ポートと電源ボタン
新モデル「AYANEO POCKET DMG」はUSB Type-Cポートを搭載しています。このポートでPCとのデータのやり取り、充電、映像出力(DisplayPort Alt Mode)が利用できます。
そのほか、3.5mmイヤホンジャック、microSDカードスロットも搭載されています。
なお、電源ボタンからはAndroidモードとAYANEO OSモードを切り替えることができます。電源ボタンを短く押すと、画面のオン/オフが切り替わります。また、電源ボタンを長押しすると、電源メニューが表示され、AndroidとAYANEO OSを選択できます。
カラーについて
カラーはアークディック ブラック、ムーンホワイト、レトロカラーの3色を用意しています。
レトロカラーはゲームボーイカラーを彷彿とさせる、グレーを基調としたカラーです。十字キーとABボタンは濃いグレー、その他のボタンは薄いグレーで、レトロな雰囲気を醸し出しています。
<サイズ・重量を比較>
- 1.「AYANEO POCKET DMG」・・・約91.5 x 151 x 15-22.3 mm / 約287 g
- 2.「AYANEO Pocket S」・・・264.5mm × 105mm × 17mm / 約350 g
- 3.「AYANEO POCKET MICRO」・・・179.5mm × 89mm × 25mm / 約303 g
- 4.「AYANEO Pocket EVO」・・・260.5mm × 100mm × 17~33.9mm / 約478g
違い:3.92インチの有機EL液晶・5:4採用で縦を見やすく表示できる
新モデル「AYANEO POCKET DMG」は3.92インチ(解像度 1240 x 1080 px)のOLED ディスプレイを搭載しています。
このディスプレイはアスペクト比は5:4、ピクセル密度419ppi、最大輝度500nitの明るく高精細な有機EL液晶です。
初代ゲームボーイ(2.6インチの反射型モノクロ液晶で、解像度はわずか160 x 144)とは大きく違い、
コントラストや発色に優れた映像を映し出します。
実機映像の感想
AYANEOの公式YouTube動画では実機を使ったゲームプレイが公開されており、
それを見ると、黒の締りが良く、暗いシーンでも明るく見やすい液晶であることが分かります。
派手な爆発シーンでも白トビがなく、かなり正確な色再現をしていることもうかがえます。
ディスプレイの美しさにおいては、現在発売されているAndroid携帯ゲーム機の中でもトップクラスとであるといえます。
アスペクト比について
4:3よりも縦に長いアスペクト比5:4を採用しているため、ニンテンドーDSなどの2画面なども見やすく表示できます。
また、縦スクロールのFPSやTPSなどで敵やアイテムを見つけやすくなるなどのメリットもあります。
Gorilla Glassで保護
そのほか、液晶表面は強化ガラスのGorilla Glassによって保護され、傷や破損から守れるようになっています。
<ディスプレイとアスペクト比を比較>
- 1.「AYANEO POCKET DMG」・・・3.92インチ、解像度 1240 x 1080 px の有機EL(5:4)
- 2.「AYANEO Pocket S」・・・6インチ、1920×1080 (16:10) / 2560×1440のIPS (16:10)
- 3.「AYANEO POCKET MICRO」・・・5.5インチ、1280×720 のIPS(16:9)
- 4.「AYANEO Pocket EVO」・・・7インチ、1920×1200 の有機EL(16:10)
違い4:左アナログスティックとタッチパットを搭載・ステルス設計のボタンも
新モデル「AYANEO POCKET DMG」はレトロゲーム機を意識しつつ、最新のゲームにも対応できる優れた操作性を備えています。
具体的には本体の左側、十字キーの下にアナログスティックとタッチパッドを搭載しています。
タッチパッドは何に使うのかというと、本来右側にあるはずのアナログスティックの代わりに使用します。
そういえばアナログスティックを使用するゲームは、左側と右側の2本で操作することが前提ですね。
「AYANEO POCKET DMG」の場合は右アナログスティックの代わりにタッチパッドを搭載することで、
縦型デザインの美しさ を保ちながら、 最新のゲームにも対応 できるように工夫しています。
なお、タッチパッドは、指でなぞることで、 視点移動 や カメラ操作 など、右アナログスティックと同じ操作を行うことができます。
また、タッチパッドを 押し込む ことで、 右アナログスティックのクリック と同じ操作を行うこともできます。
ステルス設計のL2/R2ボタン
本体上部にはL1/R1ボタン、背面にL2/R2ボタンが配置されています。
L2/R2ボタンは目立たないデザインのステルス設計で、見た目の美しさを損ないように、また、本体に馴染むように配置されています。
AYAボタン
AYANEOのロゴが刻印されたAYAボタンは、クリスタル加工が施されており、RGBで光ります。
このボタンは、ホームボタンやスクリーンショットボタンなど、様々な機能に割り当てることができます。
そのほか、本体側面に音量調節などに使用できるMagicSwitchが搭載されています。回転式のスイッチで、直感的な操作が可能です。
十字キーとABXYボタン
十字キーとABXYボタンは、ゲームボーイを彷彿とさせる配置で、レトロゲームに最適です。ボタンの押し心地も良好で、快適な操作が可能です。
<アナログスティックの数を比較>
- 1.「AYANEO POCKET DMG」・・・1本のみ(左側)※タッチパッドあり
- 2.「AYANEO Pocket S」・・・2本あり
- 3.「AYANEO POCKET MICRO」・・・2本あり
- 4.「AYANEO Pocket EVO」・・・2本あり
違い5:6000mAhバッテリー搭載・25W PD急速充電も利用できる
新モデル「AYANEO POCKET DMG」は容量 6000 mAhのバッテリーを搭載しています。
駆動時間はプレイするゲームや使用状況によって異なりますが、公式発表では、
ゲームプレイで約6~8時間、動画再生で約10時間と報告されています。
充電はType-Cポートを利用して行い、25W PD急速充電が利用できます。
急速充電を使用すれば、短時間でバッテリーを充電することができます。
<バッテリー・充電を比較>
- 1.「AYANEO POCKET DMG」・・・6000 mA / USB PD (最大25W)
- 2.「AYANEO Pocket S」・・・7300mAh / USB PD (最大40W)
- 3.「AYANEO POCKET MICRO」・・・7000mAh / USB PD (最大45W)
- 4.「AYANEO Pocket EVO」・・・46.2Wh (約12500mAh相当) / USB PD (最大65W)
違い6:進化したバイブレーション機能が使える
新モデル「AYANEO POCKET DMG」は従来の携帯型ゲーム機を超える、進化したバイブレーション機能 が搭載されています。
この機能により、ゲームプレイがよりリアルで没入感のあるものになります。
<バイブレーション機能の特徴>
多次元的で繊細な振動・・・従来の単純な振動ではなく、強弱や方向、長さなどを細かく制御することで、より繊細でリアルな振動を表現できます。これにより、ゲーム内の状況やアクションに合わせて、より多彩なフィードバックを感じることができます。
XInputプロトコルをサポート・・・Xboxコントローラーの入力規格であるXInputプロトコルをサポートしているため、Xbox Cloud Gamingなどのクラウドゲームサービスにおいても、ネイティブな振動を楽しむことができます。
SoundTAPMagicサウンドバイブレーション機能・・・ゲームの効果音を自動的に解析し、振動に変換する機能です。これにより、レトロゲームなど、元々振動機能がないゲームでも、音に合わせて振動を感じることができます。
AYASpaceアプリでのカスタマイズ・・・ AYANEO独自のアプリ「AYASpace」では、振動の強さや持続時間など、詳細な設定をカスタマイズすることができます。ゲームごとに振動の設定を保存することも可能です。
<進化したバイブレーション機能の対応を比較>
- 1.「AYANEO POCKET DMG」・・・対応する
- 2.「AYANEO Pocket S」・・・インテリジェント・バイブレーション(3モードあり)
- 3.「AYANEO POCKET MICRO」・・・対応しない
- 4.「AYANEO Pocket EVO」・・・対応しない
違い7:Snapdragon G3x Gen 2の性能とAntutuベンチマーク
新モデル「AYANEO POCKET DMG」はQualcomm Snapdragon G3x Gen 2 プロセッサを搭載しています。
このプロセッサは4nmプロセスで製造された8コア、最大3.2 GHz 駆動のCPUで、携帯ゲーム機で高いパフォーマンスを発揮できるという特徴があります。
具体的にはGPUにAdreno A32 680 MHzを採用し、前世代のSnapdragon G3x Gen 1よりも2倍高い グラフィック 性能を発揮できるようになっています。
このGPUはGシリーズとして初めてレイトレーシングをサポートし、リアルな反射や影、照明効果などのグラフィックも忠実に映し出せるという特徴を持っています。
また、より長い時間持つバッテリー駆動時間、クラウド ゲームなどでも快適にプレイできる超高速な通信規格「Wi-Fi 7」にも対応しています。
Antutuベンチマークのスコア
Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2 プロセッサはAntutu V10 ベンチマーク総合で約169万を記録していると言われています。
「Razer Edge」が搭載する前世代のQualcomm Snapdragon G3x Gen 1 はAntutu V10 ベンチマーク総合で約100万前後を記録していました。
新モデルは前世代のプロセッサよりも約70 万 スコアが上がっていることになります。
Snapdragon G3x Gen 2性能を比較
性能的にはiPhone 15 Proなどが搭載するApple A17 Pro(Antutu総合:170万)と同等の性能を発揮します。
Dimensity 8300 Ultra (Antutu総合:146万/POCO X6 Pro)やSnapdragon 8 Gen 2(Antutu総合:162万/POCO F6 Pro)よりも少し性能が高くなります。
Snapdragon 8 Gen 3(Antutu総合:219万 ・REDMAGIC 9 Pro)とは約 50万のスコア差があります。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- 1.★ Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2 (AYANEO POCKET DMG/AYANEO Pocket S)・・・Antutu総合:169万
- 2.Snapdragon G3x Gen 1 (Razer Edge)・・・Antutu総合:100万
- 3.Snapdragon XR2(Pimax Portal)・・・Antutu総合:85万
- 4.MediaTek Dimensity 1100 (Retroid Pocket 4 Pro)・・・Antutu総合:75万
- 5.Qualcomm Snapdragon 865 (Retroid Pocket 5)・・・Antutu総合:60万 前後
- 6.MediaTek Dimensity 900 (Retroid Pocket 4)・・・Antutu総合:50万
- 7.Unisoc T820 (ANBERNIC RG Cube/ANBERNIC RG556)・・・Antutu総合:45-55万
- 8.MediaTek Helio G99 (AYANEO POCKET MICRO)・・・Antutu総合:40万
- 9.Unisoc T618 (Retroid Pocket 3+)・・・Antutu総合:30万 前後
- 10.UNISOC T610 (Retroid Pocket 2S)・・・Antutu総合:20万 前後
- 11.Allwinner H700 (ANBERNIC RG28XX)・・・Antutu総合:15万 前後
ゲーム性能
Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2 プロセッサはゲームに最適化されているため、
負荷の高いゲームでもパワフルに動作します。
鳴潮 (Wuthering Waves)は1080p解像度、最高設定で、平均45~50FPSで動作します。激しい戦闘シーンなどではフレームレートが低下する可能性がありますが、プレイに支障が出るほどではありません。
原神 (Genshin Impact)は1080p解像度、中設定で、平均50~60FPSで動作します。
Call of Duty: Mobileは1080p解像度、高設定で、平均60FPSで動作します。
PUBG Mobileは1080p解像度、スムーズ画質+極限フレームレート設定で、平均60FPSで動作します。
ウマ娘 プリティーダービーは1080p解像度で安定した60FPSで動作します。レースシーンなど、描画負荷の高い場面でもスムーズに動作し、快適にプレイできます。
Minecraft (マインクラフト)は1080p解像度、描画距離12チャンク、最大フレームレート120FPSの設定で、バランスモードでも平均110FPS以上で動作します。ゲームモードではさらに高いフレームレートを出すことも可能です。描画距離を22チャンクに設定しても、60FPS以上を維持できます。
各ゲームタイトルのフレームレートは以下の通りです。
<ゲームタイトルのFPS 一覧>※画質は「低」~「中」に設定
- 原神 Genshin Impact・・・56 FPS
- PUBG Mobile・・・89 FPS
- Call of Duty: Mobile・・・60 FPS
- フォートナイト Fortnite・・・47 FPS
- Shadowgun Legends・・・114 FPS
- World of Tanks Blitz・・・120 FPS
- Mobile Legends: Bang Bang・・・58 FPS
「AYANEO POCKET DMG」のデメリット
「AYANEO POCKET DMG」のデメリットを紹介します。
デメリット1:右アナログスティックがない
「AYANEO POCKET DMG」はレトロな縦型デザインを採用したため、右アナログスティックがありません。代わりにタッチパッドが搭載されていますが、操作感や精度はアナログスティックに劣ります。そのため、FPSやTPSなど、精密なエイム操作が求められるゲームでは、操作に苦労する可能性があります。
デメリット2:タッチパッドに慣れが必要になる
「AYANEO POCKET DMG」は右アナログスティックの代わりとなるタッチパッドを搭載していますが、操作に慣れるまで時間がかかります。特に、アナログスティックに慣れているユーザーにとっては、違和感を感じるかもしれません。
デメリット3:レトロゲームのROMが必要になる
「AYANEO POCKET DMG」でレトロゲームをプレイする場合、自分でゲームROMを用意する必要があります。また、ゲームのROMを用意した後、エミュレーター(レトロアーチのコア)などの設定が必要になり、いろいろと面倒な作業が必要になります。
「AYANEO POCKET DMG」のスペック
- ディスプレイ 3.92インチ、解像度 1240 x 1080 px のOLED
※5:4/419ppi/最大輝度500nit//100000:1/NTSC 104% - プロセッサ Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2
※4nm/8コア/最大3.36GHz/TDP 15W - GPU Qualcomm Adreno A32 GPU 1GHz
- RAM(メモリ)8GB/16GB LPDDR5X 8533Mbps
- ストレージ 128GB/512GB/1TB UFS4.0
- バッテリー 6000 mAh
- 充電 25W PD急速充電
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3
- インターフェース USB 3.2 Gen2 Type-C(10Gbps、DisplayPort1.4)x1、microSD 3.0 カードスロット x1、MagicSwitch(音量調節)、AYAボタン
- スピーカー 立体感のあるステレオスピーカー
- ジャイロ機能 6軸ジャイロスコープ
- 操作 ジョイスティック:ホールセンサー ミディアムジョイスティック、背面ボタン:L1/L2、R1/R2、マイクロボタン、タッチパッド、マスターコントローラー
- 振動モーター X軸リニアモーター
- 機能 SoundTAPMagic、さまざまなシーンに対応したパフォーマンスモード、キーマッピング(カスタムボタン)、XInputデバイス振動
- 冷却システム 空冷式アクティブ、放熱フィン面積 13330mm2
- 管理機能 AYASpace(管理ソフト)、AYAHome(デスクトップランチャー)
- 生体認証 音声指紋認証機能付き電源ボタン
- OS Android 13
- サイズ 約91.5 x 151 x 15-22.3 mm
- 重量 約 287 g
- カラー アークディック ブラック、ムーンホワイト、レトロカラー
「AYANEO POCKET DMG」の評価
8つの基準で「AYANEO POCKET DMG」を5段階で評価してみました。
- スペック:★★★★★
- エミュレーター:×自分でインストール
- 操作性:★★★★
- バッテリー:★★★★
- 通信:★★★★
- デザイン:★★★★★
- 使いやすさ:★★★★★
- 価格:★★★
<総合評価>
AYANEO POCKETシリーズ初のタテ型 携帯ゲーム機になります。
Android 13搭載で豊富なエミュレーターも利用できます。
全体的にスペックが高く、中華ゲーム機とは異なるリッチなゲーム体験が可能です。
特に注目すべき点は「操作性」です。
ANBERNICなどの縦型ゲーム機(Android OS)は基本的にジョイスティックが左右に2本ありますが、
AYANEO POCKET DMGの場合は左側の一本のみになっています。
縦型の美しいデザインを維持するために右アナログスティックを省き、
その代わりにタッチパッドを搭載しています。
また、あまり目立たないステルス設計のL2/R2ボタンや、
スクリーンショットなどの機能を割り当てられるAYAボタン、
音量調節などに使用できる回転式のMagicSwitchなどもあり、
操作性は非常に充実しているといえます。
その他にも、振動効果をカスタマイズできる進化したバイブレーション機能を利用できるなど、
細かい点にも配慮が行き届いています。
従来モデルと同様に独自ランチャー「AYAHome」、管理ユーティリティ「AYASpace」も利用できるので、
初心者でも扱いやすいゲーム機です。
(まとめ)
新モデル「AYANEO POCKET DMG」は高精細な有機ELディスプレイや、パワフルなSnapdragon G3x Gen 2プロセッサを搭載するなど、
ハイスペックな携帯ゲーム機になっています。
また、タッチパッドやMagicSwitchなど優れた操作性も兼ね備えているため、快適にゲームを楽しめそうです。
価格は高めですが、縦型のAndroid携帯ゲーム機でこれほど最高のゲーム体験ができるゲーム機は他にありません。
タテ型で最高のパフォーマンスを発揮できるAndroid携帯ゲーム機を探している人におすすめします。
「AYANEO POCKET DMG」の価格・販売先
「AYANEO POCKET DMG」はハイビームオンラインストア、ECストアで購入できます。
ハイビームオンラインストア
80,560円で販売されています。
※予約開始。発送予定:2025年1月31日。
※先行予約/12月1日まで5%OFF
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※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説
おすすめの類似製品を紹介
「AYANEO POCKET DMG」に似た性能をもつ携帯ゲーム機も販売されています。
「ANBERNIC RG406V」
ANBERNICから発売された4インチのタテ型 携帯ゲーム機です。
Android 13、Unisoc T820、8GB LPDDR4X メモリ、解像度 960 x 720 ドットのIPS液晶、128G UFS2.2 ストレージ、5500 mAh バッテリー、TFカードスロット、3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。
また、ホールジョイスティック、RGBライト(カスタマイズ可)、アクティブ冷却、振動モーター、30種類以上のエミュレーター、6軸ジャイロセンサー、Hi-Fi デュアルスピーカー、マルチタッチ、最大2TBまでのストレージ拡張、ゲームの追加、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。
価格は、Amazonで27,999円(税込)、AliExpressで26,242円、米国 Amazon.comで$199.99、です。
関連記事:「ANBERNIC RG406V」と405V、Cube、RG556の違い
「AYANEO Pocket S」
AYANEOから発売された6インチの携帯ゲーム機です。Android 13、Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2、12GB / 16GB LPDDR5X メモリ、解像度 2560 x 1440 pxの液晶、128GB UFS 3.1 / 512GB UFS 4.0 ストレージ、6000 mAhバッテリー搭載で、
マスターコントローラー、指紋認証(電源ボタンにセンサー)、冷却システム、PD急速充電、SoundTAPMagic サウンドバイブレーション、Xインプット振動、X軸リニアモーター、ホールセンシング・ジョイスティック、リニアホール・トリガー、USB 3.2 Gen2 Type-C (data/PD/DP) x1、microSDカードスロット x1、ボタン(ターボボタン、ホームボタン)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで109,060円(税込)、楽天市場で114,800円(税込)、AliExpressで86,078円 です。
関連記事:「AYANEO Pocket S」のCPU性能、原神のFPS、できること
「Razer Edge」
Razerから発売された6.8インチのAndroid携帯ゲーム機です。Qualcomm Snapdragon G3x Gen 1プロセッサと8GB LPDDR5メモリを搭載。フルHD+のAMOLED液晶(タッチ対応)、128GB UFS 3.1ストレージ、5000mAhバッテリー、前面5MPのフロントカメラを搭載しています。
また、5G通信(※5Gモデルのみ)、リフレッシュレート144Hz、「Razer Cash V2 Pro」(コントローラー・取り外し可)、Razer HyperSense ハプティクス(触覚振動)、
2ウェイスピーカー、THX空間オーディオ、2つのデジタルマイク、最大2TBまでのストレージ拡張、クラウドゲーム(「Xbox Cloud Gaming」、「Nvidia GeForce Now」)、リモートプレイ(「Steam Link」、XBOX、PS)、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで64,980円、楽天市場で64,980円(税込・送料無料)、ヤフーショッピングで60,020円、米国 Amazon.comで$249.99、です。
関連記事:「Razer Edge」と人気のAndroid携帯ゲーム機を徹底 比較!
「TRIMUI BRICK」
TRIMUIから発売されたタテ型のLinux携帯ゲーム機です(2024年11月発売)。
3.2インチ(解像度1024 x 768 px)のIPS液晶、Allwinner A133P、1GB LPDDR3 メモリ、システム用:8GB eMMC、ゲーム用: 64GB TF (最大256GBまで)、3000 mAhバッテリー、Linux ベースのCrossMix OS(TRIMUI Theme)を搭載しています。
また、RGBライト(背面)、キーキャップの交換(R/L)、デュアル ステレオスピーカー、モノラルマイク、シャットダウン充電、100種類以上のエミュレーター(レトロアーチ対応)、ゲームの追加、セーブ機能、USB Type-C (OTG) x2、3.5mmオーディオジャック、Wi-Fi 5 (2.4GHz)、Bluetooth 4.2 (2.1 + EDR)に対応しています。
価格は、AliExpressで9,390円、です。
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