2024年11月、14インチという巨大なディスプレイを搭載した注目のタブレット「Teclast T70」が発売されました。この価格帯でこの大画面はまさに驚きであり、多くのタブレットユーザーの関心を集めています。
Teclast T70 の魅力
最大の魅力は、何と言っても14インチという圧倒的なIPSディスプレイです。1920×1200の解像度を持ち、動画視聴や電子書籍の閲覧において、これまでにない没入感と視認性の高さをもたらします。
さらに、プロセッサにMediaTek Helio G99を搭載し、AnTuTuベンチマークでは約40万点を記録。最大20GBまで拡張可能なRAMと256GBのUFSストレージと組み合わせることで、ウェブブラウジングやSNS、Office系アプリといった日常的な作業は驚くほど快適に動作します。
そのほかにも、4G LTE通信への対応、臨場感あふれるクアッドスピーカー、便利な3.5mmイヤホンジャック、10000mAhの大容量バッテリー、18W PD急速充電、そして最新のAndroid 14オペレーティングシステムなど、魅力が満載です!
この記事で Teclast T70 を徹底解剖!
この記事では、そんな魅力あふれるTeclast T70の実際の性能や機能を、デザインから始まり、ディスプレイの美しさ、プロセッサーの処理能力、サウンド体験、カメラの実用性、そしてバッテリーの持続力に至るまで、あらゆる角度から徹底的に深掘りしてご紹介します。
特に、多くの方が気になるであろう前モデル「Teclast T65 Max」との違いにも焦点を当て、サイズ感、スペック、そして実際の使用感において、Teclast T70がどのような進化を遂げたのか、あるいは変わらない点はどこなのかを具体的に明らかにしていきます。
【この記事で分かること】
- Teclast T70の最新スペック詳細(MediaTek Helio G99、最大20GB RAM、256GB ROM、Android 14等)と注目すべき特徴
- CNC加工アルミニウムユニボディのデザイン、質感、そして14インチならではのサイズ感と携帯性
- 14インチIPSディスプレイ(1920×1200解像度、60Hzリフレッシュレート)の画質、発色、明るさ、タッチ操作の快適性
- MediaTek Helio G99プロセッサー(AnTuTu約40万点)による実際の処理性能(日常操作のスムーズさ、各種ゲームの動作具合)
- クアッドスピーカーの音質、3.5mmイヤホンジャックの利便性
- リア13MPカメラとフロント8MPカメラの実力と活用シーン
- 10000mAhバッテリーの持続時間と18W PD急速充電の性能
- 前モデル Teclast T65 Max との具体的なスペック・機能の違い(プロセッサーは共通)
- Teclast T70のメリットと、購入前に知っておきたいデメリット
- Teclast T70がどのような使い方をしたいユーザーにおすすめなのか
この記事を最後まで読むことで、Teclast T70が自分の使い方や求めるものに合うのか、そして「本当に購入するべきか」がはっきりと見えてくるはずです。
大画面タブレットの購入を検討されている方、特にTeclast T70に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク / AliExpressのリンク
公式ページ:Teclast T70 Tablet
価格は約3万円台・14インチで異常なほど安いが本当にお買い得なのか?
Teclast T70のくわしい特徴(メリット)を見ていく前に、関連した製品の価格を全体的に抑えておきましょう。
まず、新モデルである「Teclast T70」はAmazonで37,899円(税込・5%OFFクーポン付き)、AliExpressで30,292円で販売されています。※2025年5月27日調査
一方、前モデルで13インチの「Teclast T65 Max」(Helio G99)はAmazon クーポン適用で、31,700円で販売中。
12インチの「TECLAST T60」はPlus版の新モデル(Helio G88)が登場し、Amazon クーポン適用で21,400円で販売中です。
11インチの「Teclast T50 Max」(Helio G99)は楽天市場で30,480円(送料無料)で販売されていました。
他メーカーのライバル機種の価格をチェック!
他メーカーでは14.5インチの「Lenovo Legion Y900」がAliExpressで126,203円で発売中。
同じく、14.5インチのNEC「LAVIE Tab T14」は楽天市場で142,780円、ヤフーショッピングで114,800円(中古・展示品)で発売中です。
そのほか、15.6インチのアイリスオーヤマ「LUCA TM152M4N1」が楽天市場で59,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで53,980円(中古品)で発売中。
シャオミから発売された12.4インチのタブレット「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」(Snapdragon 8 Gen 2)はAmazonで69,865円で販売中です。
14インチ以上の高性能なモデルは10万円以上の価格で販売されることが多いようです。安いものでも7万円台なので、
新モデル「Teclast T70」は異常なほど安い価格であるといえます。
果たして新モデル「Teclast T70」はこれらのタブレットよりも本当に安くてお買い得なのでしょうか?
くわしい特徴(メリット・デメリット)や実際に使って感じた印象・感想を見ていきましょう。
デザイン:Teclast T70 の開封の儀、パッケージ、初めて手に取った印象
ここでは、Teclast T70が実際にどのような姿で私たちの手元に届くのか、そのパッケージ内容から本体デザイン、そして初めて手にしたときの率直な感想について詳しくお伝えしていきます。前モデルであるTeclast T65 Maxとの違いにも触れながら、T70が持つ物理的な魅力や所有感を掘り下げていきましょう。
パッケージと心遣いの付属品たち
Teclast T70のパッケージは、製品への期待を高めるシンプルなデザインです。箱を開けると、タブレット本体が丁寧に収められており、その下には必要十分な付属品が同梱されています。具体的には、充電用USB Type-Cケーブル、ACアダプタ、SIMカードトレイ取り出し用のピン、そして簡単な取扱説明書です。
特に嬉しいのは、最初から画面と背面に保護フィルムが貼られている点でしょう。自分でフィルムを貼る手間が省け、購入後すぐに安心して使い始められるのは、ユーザーフレンドリーな配慮だと感じました。ACアダプタは18WのUSB-PD急速充電に対応したものが期待されますが、付属のものは15Wでした。 もしより速い充電を求めるなら、別途高出力の充電器を用意するのも良いかもしれません。
金属の質感と洗練されたデザイン:T70本体をじっくり眺める
Teclast T70の本体を手に取ると、まずそのCNC加工されたアルミニウムユニボディの質感が伝わってきます。 サンドブラスト仕上げが施された背面は、落ち着いたメタリックな深いグリーンの色合いで、指紋がつきにくい印象です。この深みのあるグリーンは高級感を演出し、他のタブレットとは一線を画す個性を感じさせます。
本体の厚さは8.6mmと、14インチという大画面にも関わらずスリムな設計です。公式サイトでは7.8mmという記載もあり 、実際に手にするとその薄さを実感できます。カメラ部分は「Aura Ring Design」と呼ばれる特徴的なデザインで、デュアルカメラが配置されています。
このデザインは前モデルのTeclast T65 Maxでも採用されており 、Teclastのデザインアイデンティティの一つと言えるでしょう。全体的に、T70はシンプルながらも洗練された印象で、安っぽさを感じさせないしっかりとした作り込みが好印象です。
圧倒的な14インチの存在感:T65 Maxとのサイズ比較と持った印象
Teclast T70の最大の特徴である14インチディスプレイは、まさに圧巻の一言。 前モデルのTeclast T65 Maxが12.95インチだったのに比べ 、T70は一回り大きく、その表示領域の広がりは明らかです。本体寸法は325mm(幅) ×214mm(奥行き) ×8.6mm(高さ) 、対してT65 Maxは305mm ×199mm ×8.2mm となっており、特に幅と奥行きが増しています。
ノートPCと比較しても遜色ないほどの大きさで、動画視聴や電子書籍の閲覧時には、まるでミニシアターや実物の本を広げているかのような没入感が得られるでしょう。
しかし、この大画面化に伴い、重量もT65 Maxの約710g(公称値) から、T70では約960g(公称値) へと増加しています。実測では891gでしたが 、いずれにしても片手で長時間持ち続けるのは少し厳しいかもしれません。
実際に手に持つとずっしりとした重みを感じ、これはタブレットスタンドを利用して、デスクやテーブルに置いて映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のような壮大な映像作品を楽しんだり、お気に入りのコミック『ONE PIECE』を大画面でじっくり読むといったスタイルが最適だと感じました。
<サイズ・重量を比較>
- 1.「Teclast T70」・・・327.2 x 219 x 8.2 mm / 770g
- 2.「Teclast T65 Max」・・・305 x 199 x 8.2 mm / 710g
- 3.「TECLAST T60」・・・279 x 174 x 7.8 mm / 約558g
- 4.「Teclast T50 Max」・・・260.1 x 164.8 x 7.8 mm / 約520g
使い勝手を左右するポートとボタンの配置
Teclast T70のポートとボタンの配置は、比較的オーソドックスです。本体側面には、充電とデータ転送を兼ねるUSB Type-Cポート、最近では搭載機種が減りつつある3.5mmイヤホンジャック、そしてSIMカードとmicroSDカードを挿入できるスロットが配置されています。
スピーカーは本体左右に2基ずつ、合計4基のクアッドスピーカーを搭載しており、横向きでの動画視聴時に臨場感のあるステレオサウンドが期待できます。 電源ボタンと音量調節ボタンは上側面にまとめられています。 このあたりの配置は前モデルのT65 Maxと大きく変わるものではなく、既存のTeclastユーザーであれば戸惑うことなく操作できるでしょう。
まとめ:デザインと外観
- パッケージと付属品:シンプルな箱に、USBケーブル、ACアダプタ(15W)、SIMピン、説明書が付属。画面と背面に保護フィルムが貼付済み。
- 本体デザインと質感:CNC加工のアルミニウムユニボディ、サンドブラスト仕上げの深いグリーン。薄型で洗練された印象。特徴的なAura Ringカメラデザイン。
- サイズ感と持った印象:14インチの大画面は圧巻。前モデルT65 Maxより一回り大きく、重量も増加(約710g→約960g)。片手持ちは厳しく、スタンド利用が推奨される。
- ポートとボタン:USB Type-C、3.5mmイヤホンジャック、SIM/microSDスロット、クアッドスピーカー、電源/音量ボタンを側面に配置。標準的なレイアウト。
ディスプレイ徹底検証:Teclast T70 の14インチ大画面は動画・電子書籍をどこまで快適にするか?画質と操作感
ここでは、タブレットの使い心地を大きく左右する「顔」とも言えるディスプレイについて、Teclast T70がどのような体験を提供してくれるのかを徹底的に見ていきます。
14インチという広大な画面サイズ、解像度、発色、明るさ、そしてタッチ操作のレスポンスに至るまで、動画視聴、電子書籍の閲覧、ゲームプレイといった具体的なシーンを想定しながら、その実力を検証。
前モデルTeclast T65 Maxとの比較も交えながら、T70のディスプレイが持つ魅力と可能性に迫ります。
息をのむ大画面と必要十分な解像度
Teclast T70のディスプレイでまず目を引くのは、やはり14インチというその圧倒的な大きさです 。前モデルのTeclast T65 Maxが12.95インチだったことを考えると 、T70ではさらに一回り大きな画面となり、その迫力は格別です。解像度は1920×1200ピクセル と、T65 Maxと同等ですが、この大画面においてはNetflixで映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観る際に、細部までくっきりとした映像を楽しむには十分なレベルです。
ウェブサイトの閲覧やSNSのタイムラインも一度に多くの情報を表示でき、電子書籍で雑誌のページをめくる際も、まるで紙の雑誌を読んでいるかのような快適さがあります。
<ディスプレイのサイズ・解像度を比較>
- 1.「Teclast T70」・・・14インチ、解像度 1920 x 1200 ドットのIPS
- 2.「Teclast T65 Max」・・・12.95インチ、解像度 1920 x 1200 ドットのIPS
- 3.「TECLAST T60」・・・12インチ、解像度2000 x 1200 ドット
- 4.「Teclast T50 Max」・・・11インチ、解像度 1920 x 1200 ドットのIPS
色鮮やかな映像体験へ:IPSパネルと「T-Colour 4.0」
Teclast T70は広視野角なIPSパネルを採用しており 、どの角度から見ても色味の変化が少なく、複数人で画面を囲んでYouTubeでOfficial髭男dismのミュージックビデオを鑑賞するような場面でも、全員が美しい映像を楽しめます。さらに、Teclast独自のカラー最適化技術「T-Colour 4.0」を搭載していると謳っており 、これによりゲームや映画鑑賞時に、より鮮やかで魅力的な画像を実現するとしています。
実際に映像を見てみると、色の再現性は良好で、特に動画コンテンツでは生き生きとした色彩を感じられました。ただ、一部では発色がやや薄いと感じる向きもあるようですが、全体としてはエンターテイメント用途には十分な表現力を持っていると言えるでしょう。
<T-Colour 4.0 の特徴>
- 色域の拡大・・・より広い範囲の色を表現できるように、ディスプレイの色域を拡大しています。
- 色精度の向上・・・色の再現性を高め、より正確な色を表示できるようにしています。
- 色温度の調整・・・ユーザーの好みに合わせて、ディスプレイの色温度を調整することができます。
- ブルーライトの低減・・・目に harmful なブルーライトを低減することで、目の負担を軽減しています。
屋内での快適な視認性とフルラミネーション技術
ディスプレイの明るさについては、室内で使用する分には全く問題なく、コンテンツを鮮明に表示してくれます。Teclast T70はフルラミネーション技術を採用し、光の透過率を95%まで高めることで、よりクリアで没入感のある視覚体験を目指しています 。この技術のおかげで、ディスプレイとタッチパネル間のギャップが少なくなり、表示がより手前に感じられ、視認性の向上に貢献しています。
しかし、画面表面が光沢仕上げのため、日中の明るい屋外など、強い光が直接当たる環境では反射が気になる場面もありそうです。屋外での利用を頻繁に想定している場合は、この点を考慮しておくと良いでしょう。
タッチ操作の応答性とリフレッシュレート
Teclast T70のディスプレイリフレッシュレートは60Hzです 。前モデルのTeclast T65 Maxが90Hzだったことを考えると 、この点は若干物足りなさを感じるかもしれません。90Hzのスムーズなスクロールやアニメーションに慣れていると、60Hzではわずかに残像感を感じることがあるかもしれません。
しかし、72チャンネルのタッチマトリクスを利用した高感度コントロールチップを搭載しており 、普段のウェブブラウジングやアプリの操作におけるタッチレスポンスは概ね良好です。人気ゲーム『Pococha』のようなライブ配信アプリでのコメント入力や、簡単なパズルゲーム『LINE:ディズニー ツムツム』をプレイする程度であれば、特に支障なく楽しめるでしょう。ただし、ごく稀にタッチの反応が鈍いと感じる瞬間があったことも付け加えておきます。
<14インチ画面の主な活用例>
- 雑誌の閲覧(電子書籍)・・・雑誌をあまり拡大することなく閲覧できます。
- プレゼン・・・資料やスライドを大画面で見やすく表示できます。
- 画面分割でのマルチタスク・・・複数のアプリを同時に表示しても見やすくなり、作業がはかどります。
- オンライン会議・授業・・・会議での視聴閲覧、ホワイトボードの確認、授業の受講や教材の閲覧が快適になります。
- 写真編集・・・大きな画面で写真を細部まで確認しながら編集できます。
- 動画編集・・・タイムラインやエフェクトなどをより見やすく表示できて作業が快適です。
- イラスト作成・・・広い画面スペースを活かして、より快適にイラストを描くことができます。
- 電子楽譜・・・音楽の練習に、大きな画面で見やすい電子楽譜を表示できます。
目に優しい機能とエンタメを支えるWidevine L1
長時間の利用も想定されるタブレットだからこそ、目への配慮は重要です。Teclast T70には、アイプロテクションモード、リーディングモード、ダークモード、ディムモードといった、利用シーンや好みに合わせて画面表示を調整できる機能が備わっています 。これらのモードを活用することで、目の疲れを軽減しながらコンテンツを楽しむことができます。
また、動画配信サービスをよく利用する方にとって嬉しいのが、Google Widevine DRM L1に対応している点です 。これにより、NetflixやAmazonプライム・ビデオといったサービスで、高画質のHDコンテンツを再生することが可能になり、T70の大画面を最大限に活かしたエンターテイメント体験が待っています。
まとめ:ディスプレイ
- 画面サイズと解像度:14インチの大画面、1920×1200ピクセルの解像度で迫力ある映像体験を実現 。T65 Max(12.95インチ )から大型化。
- 発色と視野角:IPSパネルと「T-Colour 4.0」技術で鮮やかな色彩と広い視野角を提供 。
- 明るさと視認性:屋内では十分な明るさ。フルラミネーション技術でクリアな表示 。光沢画面のため屋外では反射が気になる場合も。
- リフレッシュレートとタッチ操作:リフレッシュレートは60Hz (T65 Maxは90Hz )。タッチレスポンスは概ね良好だが、稀に鈍さを感じることも。
- 付加機能:目に優しい各種表示モードを搭載 。Widevine L1対応で高画質ストリーミング再生が可能 。
パフォーマンス実測:Teclast T70 のCPU/GPU性能と普段使いのサクサク度
ここでは、Teclast T70の「頭脳」にあたるプロセッサーの性能について、詳しく見ていきます。日常的な操作がどれほど快適に行えるのか、また、ゲームなどの少し負荷のかかる作業はどこまでこなせるのか、ベンチマークテストの結果を交えながら、実際の使用感をお伝えします。前モデルのTeclast T65 Maxとの比較も行い、T70のパフォーマンスを明らかにしていきましょう。
Teclast T70の心臓部 – MediaTek Helio G99
Teclast T70に搭載されているのは、MediaTek社の「Helio G99」というプロセッサーです 。これは6nmプロセスで製造された比較的新しいチップで、2つの高性能コアArm Cortex-A76(最大2.2GHz)と6つの高効率コアArm Cortex-A55(最大2.0GHz)で構成されるオクタコアCPUを搭載しています 。
このHelio G99は、ミドルレンジクラスのタブレットやスマートフォンに採用されることが多く、安定したパフォーマンスと電力効率のバランスに優れているのが特徴です。実は、このプロセッサーは前モデルのTeclast T65 Maxにも搭載されていたものと同じであり、その実績ある処理能力がT70にも引き継がれています。
ベンチマークスコアで見る基本性能
タブレットの基本的な処理能力を客観的な数値で見てみましょう。代表的なベンチマークアプリであるAnTuTu Benchmark(バージョン10)では、Teclast T70は約40万点から41万点というスコアを記録します 。また、CPUの純粋な計算能力を測るGeekbench 6では、シングルコア性能が約700点、マルチコア性能が約1800点前後となります 。
これらのスコアは、前モデルのTeclast T65 Maxとほぼ同等の結果であり、Helio G99を搭載するミドルレンジタブレットとしては標準的な数値と言えます。この結果から、Teclast T70は日々のタスクをスムーズにこなすための十分な基本性能を備えていることがわかります。
日常操作の快適性とマルチタスク性能
ベンチマークスコアが示す通り、Teclast T70は普段使いにおいて非常に快適な操作感を提供してくれます。Google Chromeでのウェブブラウジングや、X(旧Twitter)やInstagramといったSNSのチェック、YouTubeやNetflixでの動画視聴といった日常的なタスクは、カクつきや遅延を感じることなくスムーズに動作します。
また、Teclast T70は8GBのRAMを搭載しており、仮想メモリ機能を利用することで最大20GBまで拡張可能です 。これにより、例えばSpotifyで音楽を再生しながらMicrosoft Wordで文書を作成し、時折ウェブで情報を検索するといった複数のアプリを同時に使う場面でも、アプリの切り替えは比較的スムーズで、ストレスを感じることは少ないでしょう。256GBの内蔵ストレージ(UFS 2.2対応)も、アプリの起動やデータの読み書きを快適にするのに一役買っています 。
ゲームはどこまで楽しめる? – 実際のプレイフィール
Teclast T70のグラフィック処理は、GPU「Arm Mali-G57 MC2」が担当しています 。MediaTekのHyperEngine 2.0というゲーム最適化技術も搭載されており 、一定のゲーム体験向上が期待できます。実際にいくつかのゲームを試してみたところ、『ディズニーツムツムランド』や『パズル&ドラゴンズ』といった比較的軽めのゲームであれば、特に問題なく快適に楽しむことができました。
しかし、美麗な3Dグラフィックが特徴の『原神』や、動きの激しいバトルロイヤルゲーム『PUBG Mobile』といった重量級のゲームを高画質設定でプレイするには、正直なところ力不足を感じます。フレームレートの低下や動作の重さを感じる場面があり、快適に遊ぶためには画質設定を「低」~「中」程度に調整する必要がありました。
本格的なゲーミングタブレットを求めている方には不向きかもしれませんが、暇つぶしにカジュアルゲームを楽しむ程度であれば十分対応できるでしょう。
T65 Maxからの性能変化は?
前述の通り、Teclast T70は前モデルのT65 Maxと同じMediaTek Helio G99プロセッサーを搭載しているため、基本的な処理性能に大きな変化は見られません。各種ベンチマークスコアもほぼ同等であり、日常的な操作の快適さやゲーム性能の限界点についても、T65 Maxで感じられたものとほぼ同じと考えて良いでしょう。
どちらのモデルも、ウェブサイトを見たり、動画を楽しんだり、電子書籍を読んだりといった普段使いには十分すぎるほどのパフォーマンスを持っています。そのため、もしT65 Maxからの買い替えや、両モデルを比較検討しているのであれば、処理性能以外の要素、例えばT70のより大きな14インチディスプレイやデザインといった部分が選択の決め手となりそうです。
まとめ:プロセッサ性能
- プロセッサ:MediaTek Helio G99を搭載 。ミドルレンジクラスの安定した性能。T65 Maxと同等のチップ。
- ベンチマーク:AnTuTu約40万~41万点 、Geekbench 6シングル約700点・マルチ約1800点 。T65 Maxとほぼ同等のスコア。
- 日常操作:ウェブ閲覧、SNS、動画視聴などは非常にスムーズ。8GB RAM(最大20GB拡張)とUFS 2.2ストレージでマルチタスクも快適。
- ゲーム性能:軽めのカジュアルゲームは問題なくプレイ可能。重量級3Dゲームは画質調整が必要で、本格的なゲーミングには不向き。
- T65 Maxとの比較:処理性能はほぼ同等。性能面での大きな進化はない。
Antutuベンチマーク
Teclast T70が搭載するMediaTek Helio G99はAntutu V10 ベンチマーク総合で約40万点(395505)を記録しています。
例: Antutu V10 総合で「395505」、CPUで「131968」、GPUで「63023」、MEMで「98667」、UXで「101847」
同じプロセッサは前モデル「Teclast T65 Max」、「Teclast T50 Max」にも搭載されています。
MediaTek Helio G99性能を比較
Teclast T70が搭載するMediaTek Helio G99は他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- Snapdragon 870 (Xiaomi Pad 6)・・・Antutu:800000
- Snapdragon 7s Gen 2 (Redmi Pad Pro/POCO Pad)・・・Antutu:620000
- MediaTek Dimensity 7050 (Lenovo Tab P12)・・・Antutu:520000
- UNISOC T760 (nubia Pad SE)・・・Antutu:480000
- MediaTek Helio G99 (Teclast T70/Alldocube iPlay 60 Pro)・・・Antutu:400000
- Unisoc T620 (Blackview MEGA 8/Teclast T50 Plus)・・・Antutu:350000
- Allwinner A733MX-N3X (Alldocube iPlay 70S)・・・Antutu:320000
- Snapdragon 680 (Redmi Pad SE)・・・Antutu:270000
- MediaTek Helio G88 (Lenovo Tab B11/Lenovo Tab M11)・・・Antutu:260000
- UNISOC T606 (DOOGEE U11)・・・Antutu:250000
<比較から分かること>
MediaTek Helio G99は、Antutu V10ベンチマークスコア400,000点という結果から、ミドルレンジのスマートフォンやタブレットにおいて、バランスの取れた性能を提供するチップセットであると言えます。最上位のハイエンドモデルには及ばないものの、一般的な用途においては十分なパフォーマンスを発揮し、特にエントリークラスのチップセットと比較した際には明確なアドバンテージがあります。
UNISOC T760には一歩譲るものの、Unisoc T620やSnapdragon 680といったチップセットよりも優れた処理能力を持つため、価格と性能のバランスを重視するユーザー層にとっては魅力的な選択肢の一つとなり得ます。日常的なウェブ閲覧、SNSの利用、動画視聴、そして一部の3Dゲームなど、多くのタスクをそつなくこなせる実力を持っていると評価できるでしょう。
ただし、より高度なグラフィック処理を要求する最新のゲームや、重い処理を伴う専門的なアプリケーションの利用を主目的とする場合には、より上位のチップセットを搭載したデバイスを検討することが望ましいと言えます。このデータはあくまでベンチマークスコアの一つの指標であり、実際の使用感はデバイスの最適化や他の構成要素によっても左右される点に留意が必要です。
ゲーム性能
MediaTek Helio G99のゲーム性能について、具体的なゲームタイトルとフレームレートを交えて紹介します。
原神 (Genshin Impact)
原神は、広大なオープンワールドを探索するアクションRPGです。高いグラフィック品質を特徴としています。MediaTek Helio G99で原神をプレイする場合、グラフィック設定を「最低」または「低」にすることで、平均して30 FPS前後での動作が見込めます。
戦闘シーンやキャラクターが多く表示される都市部など、負荷の高い場面ではフレームレートが20 FPS台に低下することもあり、動きがカクつく場面も散見されます。探索中心のプレイであればある程度楽しめますが、快適な戦闘体験を求めるには画質とパフォーマンスの調整が不可欠です。
ディアブロ イモータル (Diablo Immortal)
ディアブロ イモータルは、ハックアンドスラッシュ要素が特徴のアクションRPGです。美麗なグラフィックと多数の敵キャラクターが同時に出現する戦闘が魅力です。Helio G99では、グラフィック設定を「低」から「中」程度に調整することで、30 FPSを目指したプレイが可能です。
ダンジョン探索や通常の戦闘では比較的安定した動作を示しますが、大規模なレイドバトルやエフェクトが多用されるスキルが飛び交う場面では、一時的にフレームレートが不安定になり、20 FPS台後半まで落ち込むこともあります。設定を「低」に寄せることで、より安定した動作を確保しやすくなります。
ウマ娘 プリティーダービー (Uma Musume Pretty Derby)
ウマ娘 プリティーダービーは、実在の競走馬を擬人化したキャラクター「ウマ娘」を育成し、レースでの勝利を目指す育成シミュレーションゲームです。3Dで描かれるライブシーンやレースシーンが特徴です。Helio G99では、標準的なグラフィック設定(中程度)で、レースシーンやライブシーンを含め、おおむね30 FPS以上を維持してプレイできます。
一部の演出が豪華なライブシーンや、多くのウマ娘が同時に表示される場面では、稀にフレームレートがわずかに低下することがありますが、ゲームプレイ全体を通して大きな支障が出ることは少ないでしょう。より滑らかな動作を優先する場合は、設定を「軽量」に近づけることで対応可能です。
PUBG MOBILE
PUBG MOBILEは、100人のプレイヤーが最後の1人になるまで戦い抜くバトルロイヤルゲームです。戦略性とエイム力が求められます。Helio G99では、グラフィック設定を「スムーズ」または「バランス」にし、フレームレート設定を「ウルトラ」(40 FPS)にすることで、快適なプレイが可能です。
「スムーズ」設定であれば、多くの状況で40 FPSに近いフレームレートを維持し、敵の発見や射撃といった応答性が求められる操作も比較的スムーズに行えます。「HD」設定ではフレームレートが「高」(30 FPS)に制限される傾向があり、若干滑らかさに欠けるもののプレイは十分可能です。
マリオカートツアー
マリオカートツアーは、マリオシリーズのキャラクターたちがカートに乗ってレースを繰り広げるモバイル向けレースゲームです。直感的な操作と多彩なコースが楽しめます。Helio G99では、標準設定で非常に快適にプレイできます。
フレームレートは安定して高く、多くの場面で60 FPSに近い滑らかな描画でレースを楽しめます。アイテム使用時のエフェクトが多い場面や、複数のカートが密集する状況でも、動作が重くなることはほとんどなく、ストレスなく遊ぶことができるでしょう。
ポケモンGO (Pokémon GO)
ポケモンGOは、現実世界を舞台にポケモンを捕まえたり、バトルしたりする位置情報ゲームです。AR機能も特徴の一つです。Helio G99では、ポケモンGOをスムーズにプレイできます。マップ上の移動、ポケモンの捕獲、ジムバトルなど、ゲームの主要な要素は問題なく動作します。
フレームレートはゲーム側の仕様やバッテリーセーバー機能にもよりますが、通常時は30 FPSから60 FPSの範囲で動作し、操作に対する反応も良好です。AR機能使用時も、極端なパフォーマンス低下は見られにくいでしょう。
マインクラフト (Minecraft)
マインクラフトは、ブロックを使って自由に建築したり、冒険したりできるサンドボックスゲームです。創造力を活かしたプレイが可能です。Helio G99でのマインクラフトは、描画距離やグラフィック設定によって動作の快適さが大きく変わります。
描画距離を8~12チャンク程度、グラフィック設定を「ファンシー」ではなく「高速」にするなど、ある程度調整することで、30 FPSから60 FPSの間で比較的安定した動作が期待できます。広大なワールドの生成時や、多くのMOB、複雑なレッドストーン回路がある場所ではフレームレートが低下することもありますが、一般的なサバイバルやクリエイティブモードでのプレイは十分楽しめるでしょう。
まとめ:ゲーム性能
MediaTek Helio G99のゲーム性能は、Antutu V10のGPUスコア63023を踏まえると、ミドルレンジのチップセットとして標準的なものです。ポケモンGOやマリオカートツアー、ウマ娘 プリティーダービーといった比較的負荷の軽い、または最適化が進んでいるゲームでは、設定次第で快適なプレイが可能です。PUBG MOBILEもグラフィック設定を調整することで、実用的なフレームレートで楽しむことができます。
一方で、原神やディアブロ イモータルのような高いグラフィック処理能力を要求するゲームでは、画質設定を大幅に下げる必要があり、それでも場面によってはフレームレートの低下が見られます。これらのゲームを最高設定で滑らかにプレイするには力不足ですが、設定の調整を前提とすれば、多くの人気ゲームを遊ぶことができる一定のポテンシャルを持っています。
日常的なゲームプレイにおいて、価格と性能のバランスを考慮すれば、多くのユーザーにとって満足のいく体験を提供できるチップセットと言えるでしょう。
サウンド性能:Teclast T70 のクアッドスピーカーとイヤホンジャックが織りなす音響体験
ここでは、Teclast T70のエンターテイメント体験を豊かにするサウンド性能に焦点を当てていきます。内蔵されているクアッドスピーカーの音質や音量、そして今では貴重ともいえる3.5mmイヤホンジャックの使い勝手や音質について、動画視聴や音楽鑑賞といった具体的なシーンを思い浮かべながら、その実力を探っていきます。
前モデルTeclast T65 Maxとの比較も交えつつ、T70が奏でる音の世界を詳しくご紹介しましょう。
臨場感を高めるクアッドスピーカーの迫力
Teclast T70は、本体の左右に2基ずつ、合計4基のスピーカーを搭載したクアッドスピーカーシステムを採用しています 。これにより、タブレットを横向きにして映画『ボヘミアン・ラプソディ』のライブシーンを鑑賞する際には、包み込まれるようなステレオサウンドが広がり、まるでその場にいるかのような臨場感を味わうことができました。
さらに、Teclast独自の「SWEET 4オーディオシステム」と、インテリジェントアンプチップ「SmartK」が搭載されており 、音の細部や迫力を引き出す工夫が凝らされています。大画面と相まって、映像コンテンツへの没入感を一層深めてくれるでしょう。
実際の音質と音量 – 動画や音楽はどこまで心地よく楽しめる?
内蔵スピーカーから実際に音を出してみると、その音量の豊かさには十分満足できるものでした。YouTubeでYOASOBIの「アイドル」のミュージックビデオを再生した際も、音が割れることなくクリアに楽しめます。音質については、中高音域がはっきりとしており、人の声や楽器のメロディラインは聞き取りやすい印象です。
一方で、低音域の迫力や音全体の深みという点では、もう少し頑張ってほしいと感じる部分もありました。特に重低音が響くようなEDM系の楽曲や、映画のアクションシーンでは、やや軽やかなサウンドに感じられるかもしれません。しかし、価格を考慮すれば、動画コンテンツの音声を気軽に楽しむには十分なクオリティと言えるでしょう。
この音の傾向は、同じくSWEET 4オーディオシステムとクアッドスピーカーを搭載していた前モデルTeclast T65 Maxとも共通する部分があるかもしれません。
懐かしさと実用性を兼ね備えた3.5mmイヤホンジャックの存在
最近のスマートフォンやタブレットでは省略されがちな3.5mmイヤホンジャックですが、Teclast T70にはしっかりと搭載されています 。これにより、Bluetoothイヤホンの充電を気にすることなく、お気に入りの有線イヤホンやヘッドホンを接続して、遅延のないクリアなサウンドを心ゆくまで楽しむことができます。
例えば、リズムゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』をプレイする際には、音の遅延が致命的になることがありますが、有線接続ならその心配もありません。手持ちのSennheiserのイヤホンを接続してみたところ、スピーカー再生時よりもダイレクトで解像度の高いサウンドが得られ、音楽の世界に深く没入できました。
このイヤホンジャックの存在は、音にこだわりたいユーザーにとっては嬉しいポイントでしょう。前モデルのTeclast T65 Maxにも同様にイヤホンジャックが搭載されていました。
クリアな音声通話を実現するデュアルマイクとAIノイズキャンセリング
Teclast T70は、音を拾うマイクにも配慮が見られます。デュアルマイクを搭載し、AIによるノイズキャンセリング機能も備わっているため 、周囲の雑音を抑え、自分の声を相手にクリアに届けることができます。ZoomやGoogle Meetを利用したオンライン会議や、友人とのLINE通話といった場面で、騒がしいカフェや外出先からでも、比較的スムーズなコミュニケーションが期待できるでしょう。
実際に音声録音を試してみたところ、周囲の環境音がある程度低減され、声が聞き取りやすく録音されていることを確認できました。この機能も、前モデルのTeclast T65 Maxに搭載されていたデュアルマイクAIノイズリダクション技術と同様に、実用的なものと言えそうです。
まとめ:オーディオ性能
- スピーカー:クアッドスピーカー搭載で、横向きでのステレオ感は良好 。SWEET 4オーディオシステムとSmartKアンプチップ採用 。
- 音質・音量:音量は十分。中高音域はクリアだが、低音の迫力や音の深みはやや控えめ。動画視聴には十分なレベル。
- イヤホンジャック:3.5mmイヤホンジャックを搭載し、有線イヤホンでの高音質・低遅延な音楽体験が可能 。
- マイク:デュアルマイクとAIノイズキャンセリング機能により、クリアな音声通話や録音を実現 。
- T65 Maxとの比較:スピーカー構成、イヤホンジャック搭載、マイク機能など、オーディオ関連の基本仕様はT65 Maxと共通点が多い。
カメラの実力は?:Teclast T70 のイン/アウトカメラ画質と活用シーン
ここでは、Teclast T70に搭載されているカメラ機能について、その実力を詳しく見ていきます。タブレットのカメラはスマートフォンほど高性能ではないことが多いですが、ビデオ通話や簡単な記録など、あると便利な機能であることは間違いありません。
アウトカメラとインカメラそれぞれの画質、そしてQRコードの読み取りやオンライン会議といった具体的な活用シーンで、Teclast T70のカメラがどの程度役立つのかを検証し、前モデルTeclast T65 Maxとの比較も行いながらご紹介します。
Teclast T70のカメラ構成 – スペックと第一印象
Teclast T70は、背面に1300万画素のメインカメラと、補助的な0.08MPのAIサブカメラを搭載しています 。このメインカメラはオートフォーカスに対応し、暗い場所での撮影を補助するLEDフラッシュも備わっています 。一方、フロントカメラは800万画素のものを採用しています 。
このカメラ構成は、前モデルのTeclast T65 Max(リア13MP+0.1MP、フロント8MP )とほぼ同等であり、スペック上では大きな変化は見られません。タブレットのカメラとしては標準的な仕様であり、高画質な写真撮影を主目的とするよりは、日々のちょっとした用途での利便性に期待したいところです。
アウトカメラの実力 – 日常の記録やメモ代わりに
Teclast T70のアウトカメラを実際に使ってみると、明るい屋外など光量が十分な環境であれば、記録用途としてはまずまずの写真を撮影することができました。例えば、会議室のホワイトボードの内容をメモ代わりに撮影したり、参考資料のページを写真で残しておいたりする際には、文字も十分に判別できるレベルで記録できます。
QRコードの読み取りもスムーズに行え、日常生活でのちょっとした場面で役立ちます。ただ、スマートフォンのカメラに慣れていると、画像のシャープさや色の鮮やかさといった点では物足りなさを感じるかもしれません。特に、この大きな14インチのタブレットで撮影しようとすると、手ブレしやすい傾向があるため、しっかりと構えて撮影することが大切です。
AIサブカメラによる画像最適化も謳われていますが 、その効果を劇的に感じることは難しいかもしれません。あくまで補助的な機能と捉え、スナップ写真以上のクオリティを求める場合は、やはりスマートフォンのカメラに頼るのが賢明でしょう。
インカメラの使い勝手 – ビデオ通話は快適?
フロントに搭載された800万画素のカメラは、主にビデオ通話での使用が想定されます。実際にZoomやGoogle Meetを使ってオンライン会議を試してみたところ、自分の顔を相手に映し出すには十分な画質でした 。薄暗い室内でも、ある程度顔が認識できるレベルで表示され、スムーズなコミュニケーションを妨げることはありませんでした。
家族や友人とのLINEビデオ通話など、カジュアルな用途であれば、特に不満を感じることはないでしょう。また、このフロントカメラは顔認証機能にも利用されており 、パスコード入力の手間を省いてくれるのは便利です。ただし、セキュリティレベルとしては簡易的なものと理解しておくと良いでしょう。
動画撮影機能とその他のカメラ機能
Teclast T70のカメラアプリでは、写真撮影だけでなく動画撮影も可能です。仕様によると、メインカメラでは1440p解像度での動画撮影に対応しているとされています 。
実際に試してみると、日常のちょっとした出来事を記録する程度であれば問題ないでしょう。カメラアプリにはHDRモードといった機能も備わっていますが、その効果は限定的で、劇的な画質向上を期待するのは難しいかもしれません。
また、スマートフォンによく搭載されているパノラマ撮影や背景をぼかすポートレートモードといった高度な撮影機能は、Teclast T70のカメラアプリには見当たりませんでした。シンプルに「撮る」ことに特化した機能構成と言えます。
T65 Maxとのカメラ比較
前述の通り、Teclast T70のカメラ構成は、リアカメラのサブカメラの画素数がわずかに異なるものの(T70: 0.08MP、T65 Max: 0.1MP)、メインカメラとフロントカメラの画素数はTeclast T65 Maxと共通です。そのため、実際に撮影される写真や動画の品質、そして期待できる用途に関しても、両モデル間で大きな差はないと考えられます。
どちらのタブレットも、カメラはあくまで補助的な機能であり、高品質な写真や動画撮影を主目的とするデバイスではないという点は共通しています。
まとめ:カメラ性能
- カメラ構成:リア13MPメイン + 0.08MP AIサブカメラ、フロント8MPカメラ搭載 。T65 Maxとほぼ同等のスペック 。
- アウトカメラ画質:明るい場所では記録用途に十分。QRコード読み取りやメモ撮影に便利。本格的な写真撮影には不向き。
- インカメラ画質:ビデオ通話には十分な画質 。顔認証にも対応 。
- 動画・その他機能:1440p動画撮影対応 。カメラアプリの機能はシンプル。
- T65 Maxとの比較:カメラ性能はほぼ同等。どちらも補助的な機能としての位置づけ。
バッテリーライフ検証:Teclast T70 の10000mAhバッテリーは14インチ大画面を支えきれるか?実際の持ち時間と充電スピード
ここでは、タブレットの使い勝手に大きく関わるバッテリー性能と充電について、Teclast T70がどのような実力を持っているのかを詳しく見ていきます。大容量バッテリーを搭載しているものの、14インチという大きなディスプレイはそれなりに電力を消費するはずです。
動画視聴やウェブブラウジングといった日常的な使い方でどれくらいバッテリーが持つのか、そして充電はどのくらいの速さで行えるのか、前モデルTeclast T65 Maxとの比較も交えながら、Teclast T70のスタミナとチャージ能力を検証していきましょう。
大容量10000mAhバッテリー搭載 – 安心のスタミナか、大画面の代償か
Teclast T70は、10000mAhという大容量のリチウムバッテリーを搭載しています 。これは前モデルのTeclast T65 Maxと同じ容量であり 、一見すると十分なスタミナが期待できそうです。
しかし、T70のディスプレイはT65 Maxの12.95インチから14インチへと大型化しており、この画面サイズの拡大がバッテリー消費にどのような影響を与えるのかが気になるところです。大画面ならではの迫力ある映像体験と、長時間の利用、この二つを両立できるのかが注目ポイントとなります。
<バッテリー・充電を比較>
- 1.「Teclast T70」・・・10,000 mAhバッテリー / 18W PD急速充電
- 2.「Teclast T65 Max」・・・10,000 mAhバッテリー / 18W PD急速充電
- 3.「TECLAST T60」・・・8,000 mAhバッテリー / 18W PD急速充電
- 4.「Teclast T50 Max」・・・8,000 mAhバッテリー / 18W PD急速充電
実際のバッテリー持続時間 – 動画視聴やブラウジングでのスタミナは?
実際にTeclast T70を使ってみると、10000mAhというバッテリー容量から期待するほどには、バッテリーの持ちが良くないと感じる場面がありました。例えば、画面の明るさを中程度に設定し、Wi-Fi経由でYouTubeの動画を連続再生したところ、約7時間半から8時間程度でバッテリーが尽きるという結果になりました 。
これは、同じ10000mAhのバッテリーを搭載していた前モデルTeclast T65 Maxが、同様のテストで9時間以上持続したという報告もあることを考えると、やはり14インチという大画面の消費電力が影響しているようです。
ウェブブラウジングや電子書籍の閲覧といった比較的負荷の軽い作業でも、画面が大きい分、バッテリーの減りはやや早く感じられました。一日中外出先でヘビーに使うには、モバイルバッテリーを併用するなどの工夫が必要になるかもしれません。
充電性能 – USB PD急速充電と充電時間
Teclast T70は、充電ポートにUSB Type-Cを採用しており、最大18WのUSB Power Delivery(PD)急速充電に対応しています 。これにより、対応する充電器を使用すれば、大容量バッテリーを比較的短時間で充電することが可能です。実際に、出力33WのPD充電器を使ってバッテリー残量ほぼゼロの状態から充電を開始したところ、約2時間半でフル充電に近い状態まで回復しました 。
ただし、製品に付属しているACアダプタは15W出力のものであるため 、こちらを使用する場合はもう少し充電に時間がかかることになります。前モデルのTeclast T65 Maxも18WのUSB PD急速充電に対応していたため 、充電性能という点では両モデルに大きな差はないと言えるでしょう。
T65 Maxとのバッテリー・充電性能比較
バッテリー容量(10000mAh)と急速充電規格(18W USB PD)は、Teclast T70とT65 Maxで共通しています。しかし、実際のバッテリー持続時間という点では、画面サイズがより大きいT70の方がやや不利になる傾向が見られました。T65 Maxでも「バッテリー持ちがイマイチ」という声があったことを考えると、T70ではさらにその傾向が強まる可能性があります。
もちろん、画面の明るさ設定やバックグラウンドで動作するアプリの状況によってバッテリーの消費量は大きく変わりますが、14インチという大画面を搭載している以上、ある程度のバッテリー消費は覚悟しておく必要がありそうです。どちらのモデルも、長時間の外出時には充電環境を意識した使い方が求められるでしょう。
まとめ:バッテリーと充電性能
- バッテリー容量:10000mAhの大容量バッテリーを搭載 。前モデルT65 Maxと同じ容量 。
- バッテリー持続時間:14インチ大画面のため、動画連続再生で約7時間半~8時間程度 。T65 Maxと比較すると、画面サイズの影響で持続時間はやや短くなる傾向。
- 充電性能:USB Type-Cポート採用、18WのUSB PD急速充電に対応 。対応充電器を使えば約2.5時間でフル充電可能 。付属ACアダプタは15W 。
- T65 Maxとの比較:バッテリー容量、充電規格は同等。ただし、T70の方が大画面のため、実使用時のバッテリー持続時間はT65 Maxに劣る可能性あり。
Teclast T70 のメリット・デメリット – 大画面タブレットの実力と注意点
ここでは、Teclast T70を実際に使用して感じた良い点(メリット)と、少し気になった点(デメリット)を整理してお伝えします。14インチという他に類を見ない大画面タブレットを選ぶ上で、どのような点に期待でき、どのような点に注意すべきか、購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
【メリット】
メリット1:エンタメ体験を革新する14インチの大画面
Teclast T70最大の魅力は、何と言っても14インチという広大なディスプレイです 。この大画面は、NetflixやYouTubeで映画やドラマを鑑賞する際に、まるでミニシアターにいるかのような深い没入感をもたらしてくれます 。
また、電子書籍で雑誌やコミックを読む際にも、文字や絵が大きく表示されるため非常に見やすく、ストレスなく楽しむことができました。ウェブサイトの閲覧や、複数のウィンドウを開いての作業も、表示領域が広い分、格段に快適になります。
メリット2:日常使いには十分以上の処理性能と大容量ストレージ
プロセッサにはMediaTek Helio G99を搭載し、AnTuTuベンチマークで約40万点台を記録するなど、ミドルレンジクラスとして十分な処理能力を持っています 。ウェブブラウジング、SNSのチェック、動画視聴、そしてMicrosoft Office系のアプリを使った軽いドキュメント作成といった日常的なタスクは、カクつきを感じることなくスムーズにこなせました。
加えて、8GBのRAM(最大20GBまで拡張可能)と256GBのUFSストレージを備えているため、複数のアプリを同時に起動しても動作が安定しており、多くのファイルやアプリを保存するのにも十分な容量です 。microSDカードを使えば最大1TBまでストレージを拡張できるのも嬉しいポイントです 。
メリット3:LTE対応と多彩な機能で広がる活用シーン
Teclast T70はデュアルSIMに対応した4G LTE通信機能を搭載しており、Wi-Fi環境がない場所でもインターネットに接続できます 。これにより、外出先での情報収集や動画視聴、テザリング親機としての活用など、利用シーンが大きく広がります。また、GPSやジャイロスコープ、コンパスといった各種センサーも内蔵しているため、地図アプリでのナビゲーションや対応ゲームなども楽しめます 。
さらに、最近では珍しくなった3.5mmイヤホンジャックや、臨場感あるサウンドを提供するクアッドスピーカーも搭載しており、エンターテイメント機能も充実しています 。
【デメリット】
デメリット1:携帯性とバッテリーライフの課題
14インチという大画面の恩恵は大きいものの、その反面、本体重量が約960g(公称値)と重く、気軽に片手で持ち運んだり、長時間手に持って操作したりするのは現実的ではありません 。基本的にはタブレットスタンドなどを利用して、据え置きに近い形で使用するのが適しています。
また、10000mAhの大容量バッテリーを搭載していますが、やはり大画面の消費電力は大きく、動画連続再生で約7~8時間程度と、バッテリーの持ちは期待していたほどではありませんでした 。外出先で長時間使用する際は、充電環境を確保するか、モバイルバッテリーを携帯する必要がありそうです。
デメリット2:カメラと一部スペックの割り切り
カメラ性能については、リア1300万画素、フロント800万画素というスペックですが、画質は記録用やビデオ通話用と割り切るのが良いでしょう 。スマートフォンのカメラのような高画質な写真撮影は期待できません。また、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzであり、前モデルのTeclast T65 Maxが90Hzだったことを考えると、画面のスクロール時などの滑らかさでは一歩譲る形となります。
スピーカーもクアッド構成ですが、音質は中高音域が中心で、低音の迫力や音の深みという点では、より高価なモデルには及ばない印象です。
デメリット3:アクセサリー展開と細かな使い勝手
Teclast T70専用のキーボード付きケースやスタイラスペンといった、生産性を高めるための純正アクセサリーの選択肢が現状では少ないようです 。大画面を活かした作業を行いたいユーザーにとっては、この点は少し残念に感じるかもしれません。また、急速充電は18WのUSB PDに対応していますが、製品に付属するACアダプタの出力が15Wである場合、その性能を最大限に活かせない可能性があります。
より高速な充電を望む場合は、別途対応する充電器を用意する必要が出てくるでしょう。
Teclast T70のスペック(仕様)
- ディスプレイ 14インチ、解像度 1920 x 1200 ドットのIPS
※WUXGA/16:10/輝度nits/TDDI/T-Colour 4.0/画面比率92%/10点マルチタッチ - 液晶の機能 アイプロテクションモード、リーディングモード、画面分割、キーボードモード
- Widevine L1 対応
- リフレッシュレート 60Hz
- プロセッサ(CPU) MediaTek Helio G99 (MT8781)
※6nm/64bit/8コア/最大2.2GHz - CPU 2x ARM Cortex-A76 2.2GHz + 6x ARM Cortex-A55 2.0GHz
- GPU ARM Mali-G57 MC2 950MHz + HyperEngine 2.0
- RAM(メモリ)8GB
- 仮想メモリ +12GBで最大20GBまで
- ストレージ 256GB UFS
- 外部ストレージ microSDカードで最大1TBまで
- バッテリー 10,000 mAh
- 充電 18W PD急速充電
- 背面カメラ 13MP + 0.1MP ※AIサブカメラ、LEDフラッシュ
- 前面カメラ 8MP
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11 ac/a/b/g/n (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.2
- 衛星測位 A-GPS,GLONASS,GALILEO,Beidou
- インターフェース USB Type-C (OTG)、microSDカード、3.5mmイヤホンジャック
- センサー ジャイロスコープ、コンパス、重力センサー、距離センサー、光センサー、ホールセンサー
- スピーカー 4 スピーカー、3W ハイパワー
- オーディオ Sweet 4サウンドシステム、6th Smart K デジタルアンプ内蔵
- マイク デュアルデジタルマイクアレイ、AIノイズキャンセリング
- キーボード Bluetooth キーボード(別売)
- 生体認証 顔認証
- 筐体 アルミニウム、CNC 加工、サンドブラスト仕上げ、ユニボディ、Aura リング デザイン
- OS Android 14 ※GSM認証、Google Playストア対応
- サイズ 327.2 x 219 x 8.2 mm
- 重量 770g
- カラー スペースグレー
- 付属品 電源アダプター、ケーブル、SIMピン、メンテナンスカード、ユーザーマニュアル
- 4G通信 対応(VoLTE 通話)、下り最大600Mbps、上り最大150Mbps
- SIMカード nanoSIM
対応バンド:Teclast T70
「Teclast T70」は4G通信に対応しています。
SIMはNanoSIMに対応しています。
基本的には本体にSIMカードを入れて、APN設定を済ませると、通信できます。
対応バンドは以下の通りです。
4G: FDD: B1/B3/B5/B7/B8/B20, TDD: B34/B38/B39/B40/B41
3G: WCDMA: B1/B2/B5/B8
2G: GSM: B2/B3/B5/B8
対応バンドの詳細
ドコモ:
- 4G: B1/B3に対応。
- プラチナバンド: B19/B28に非対応。
- 3G (WCDMA): B1/B8に対応 (ドコモの3Gサービス「FOMA」は2026年3月31日に終了予定)。
- 2G (GSM): (ドコモはGSM方式を採用しておらず、2Gサービス「mova」は2012年3月31日に終了済み)。
au:
- 4G: B1/B3/B41に対応。
- プラチナバンド: B18/B26/B28に非対応。
- 3G (WCDMA): B1/B2/B5/B8に対応していますが、auの3Gサービス「CDMA 1X WIN」は2022年3月31日に終了済みです。また、auの3Gは主にCDMA2000方式であり、WCDMA方式のバンドは国際ローミング用などに限られていました。
- 2G (GSM): (auはGSM方式を採用しておらず、2Gサービスは終了済み)。
ソフトバンク:
- 4G: B1/B3/B8/B41に対応。
- プラチナバンド: B8に対応。B28には非対応。
- 3G (WCDMA): B1/B8に対応 (ソフトバンクの3Gサービスは2024年7月31日に終了済み)。
- 2G (GSM): (ソフトバンクはGSM方式を採用していましたが、2Gサービスは2010年3月31日に終了済み)。
楽天モバイル:
- 4G: B3 (自社回線)に対応。B18/B26 (パートナー回線であるauのプラチナバンド) には非対応。
- プラチナバンド: 将来的な自社プラチナバンド (700MHz帯、B28に該当する可能性が高い) にも非対応。
- 3G (WCDMA): (楽天モバイルは3Gサービスを提供していません)。
- 2G (GSM): (楽天モバイルはGSMサービスを提供していません)。
結論
この端末は、バンド情報に基づくと、以下のようになります。
ドコモ: 主要な4GバンドであるB1、B3(東名阪エリア)に対応しています。しかし、プラチナバンドであるB19やB28には対応していないため、郊外や建物内など電波の届きにくい場所での接続性に課題が生じる可能性があります。3GのWCDMA B1/B8には対応していますが、ドコモの3Gサービスは終了予定です。
au: 主要な4GバンドであるB1や、一部エリアのB3、WiMAX由来のB41に対応しています。しかし、プラチナバンドであるB18/B26やB28には対応していないため、ドコモ同様に接続性に課題が生じる可能性があります。auの3Gサービスは既に終了しています。
ソフトバンク: 主要な4GバンドであるB1、B3、そしてプラチナバンドのB8に対応しています。またB41にも対応しているため、比較的広範囲で安定した4G通信が期待できます。ただし、もう一つのプラチナバンドであるB28には非対応です。ソフトバンクの3Gサービスは既に終了しています。
楽天モバイル: 自社回線の主要4GバンドであるB3に対応しています。しかし、ローミングパートナーであるauのプラチナバンドB18/B26や、楽天モバイル自身が獲得したプラチナバンド(700MHz帯、将来的にB28として運用される予定)には対応していません。このため、楽天モバイルの自社回線エリア外や、プラチナバンドが重要なエリアでは接続が不安定になるか、利用できない可能性があります。楽天モバイルは3Gおよび2Gサービスを提供していません。
総合的に見て、「Teclast T70」はソフトバンクのネットワークでは比較的良好に利用できる可能性があります。ドコモやauではプラチナバンドへの非対応が通信の安定性に影響を与える可能性があります。楽天モバイルでは、利用できるエリアが限定されると考えられます。5G通信には対応していません。また、日本国内の3Gサービスは各社が順次終了しており、2Gサービスは既に全てのキャリアで終了しています。
ただし、モバイル通信を利用するには、自分のSIMがスマホ側のバンドに対応している必要があります。
こちらのページで対応しているかどうかを確認できます。
ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル回線の「対応バンド」を詳細にチェック!
Teclast T70の評価
8つの基準で「Teclast T70」を5段階で評価してみました。
Teclast T70 項目別評価
画面の見やすさ:★★★★☆
14インチの大画面は動画視聴や電子書籍の閲覧において圧倒的な迫力と視認性を提供し、フルHD解像度もこのサイズには適切です。ただ、リフレッシュレートが60Hzである点と、屋外では光沢画面のため光の反射が気になる場合がある点は考慮が必要です。
スペック:★★★☆☆
MediaTek Helio G99プロセッサーを搭載し、日常的なブラウジングや動画視聴、SNSの利用には十分な性能を発揮します。8GBのRAMと256GBのストレージも魅力ですが、最新の3Dゲームを高画質で快適にプレイするには力不足であり、全体としては標準的なミドルレンジの性能と言えます。
デザイン:★★★★☆
CNC加工されたアルミニウムユニボディとサンドブラスト仕上げは、価格以上の高級感を醸し出しています。特に深みのあるメタリックグリーンのカラーリングは個性的で美しいです。8.6mmという薄さも、14インチというサイズを考えると洗練された印象を与えます。
耐久性:★★★☆☆
金属製の筐体はしっかりとした剛性感があり、日常的な使用において不安を感じることは少ないでしょう。しかし、防水防塵性能や特別な耐衝撃性は謳われておらず、あくまで一般的なタブレットとしての耐久性と考えるのが妥当です。
通信:★★★★☆
Wi-Fiは2.4GHzと5GHzのデュアルバンドに対応し、Bluetooth 5.2も搭載しています。これらに加え、デュアルSIMによる4G LTE通信に対応しているため、Wi-Fi環境がない場所でもインターネットを利用できる点は大きな強みです。
機能:★★★★☆
クアッドスピーカーによる広がりのあるサウンド、3.5mmイヤホンジャックの搭載、GPSや各種センサーの内蔵、そして動画配信サービスを高画質で楽しめるWidevine L1対応など、エンターテイメント用途から日常利用まで幅広くカバーできる便利な機能が揃っています。
使いやすさ:★★★☆☆
最新のAndroid 14を搭載しており、操作性は標準的で直感的に扱えます。大画面は情報が見やすく作業もしやすい反面、約960gという重量は携帯性や片手での長時間の操作には向きません。バッテリーも大画面ゆえに消費が早く感じる場面がありました。
価格:★★★★☆
14インチという他を圧倒する大画面と、日常使いには十分なミドルレンジのスペックを備えながら、Amazonなどで3万円台後半から購入できる価格設定は、非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
Teclast T70 総評:★★★★☆
大画面エンターテイメントを手頃な価格で実現する一台
Teclast T70は、なんといっても14インチという他を圧倒する大画面が最大の魅力です。この大画面は、映画やドラマ、アニメといった映像コンテンツを視聴する際に、まるでパーソナルシアターのような深い没入感を与えてくれます。また、電子書籍で雑誌や漫画を読む際にも、細かな文字や絵が大きく表示されるため、非常に快適な読書体験が得られました。ウェブサイトの閲覧や、複数のアプリを同時に表示しての作業も、表示領域が広いことで格段に見やすく、効率的に行えます。
日常利用には十分な性能と、割り切りも必要な部分
プロセッサにはMediaTek Helio G99を搭載し、8GBのRAMと256GBのストレージを備えているため、ウェブブラウジング、SNS、動画視聴、軽めのOffice作業といった日常的なタスクはスムーズにこなすことができます。価格を考えれば、このパフォーマンスは十分に満足できるレベルです。しかし、最新の3Dゲームを高画質で快適にプレイするには力不足であり、カメラ性能も記録用途やビデオ通話程度と割り切る必要があります。
また、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzである点や、スピーカーの音質が価格相応である点も、より高い品質を求めるユーザーにとっては物足りなさを感じるかもしれません。
携帯性よりも据え置きでの利用がメインとなる重量感
約960gという重量は、このタブレットの評価を大きく左右するポイントです。気軽に持ち運んで使うというよりは、自宅のデスクやリビングに据え置いて、大画面をじっくりと楽しむスタイルが適しています。バッテリーも10000mAhと大容量ですが、14インチの大きなディスプレイを駆動するため、実際の持続時間は使い方によって大きく左右され、期待していたほど長くは感じませんでした。長時間の外出時には、充電環境を意識する必要があるでしょう。
まとめ:どんなユーザーにおすすめか
Teclast T70は、とにかく大きな画面で動画コンテンツや電子書籍を楽しみたい、あるいは広い作業スペースを手頃な価格で手に入れたい、といったニーズを持つユーザーに最適な一台と言えます。LTE通信に対応しているため、自宅だけでなく、Wi-Fi環境のない場所でも大画面を活用できるのは大きなメリットです。
一方で、携帯性やバッテリーの持続時間、カメラ性能、そして最新ゲームの快適なプレイといった点を重視するユーザーにとっては、他の選択肢を検討する余地があるかもしれません。総じて、Teclast T70は「大画面」という明確な強みを持ち、そのメリットを最大限に活かせる使い方をするならば、価格以上の満足感を得られる魅力的なタブレットです。
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Teclast T70の価格・購入先
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「Teclast T70」に似た性能をもつタブレットも販売されています。
Xiaomi Pad 7 Ultra
Xiaomiから発売された14インチのタブレットです(2025年5月 発売)。
「Xiaomi HyperOS 2」(Android 15ベース)、XRing O1(玄戒O1)プロセッサおよび16コア Immortalis-G925 GPU、12GB/16GB LPDDR5T RAM、14インチ 3.2K OLEDディスプレイ、256GB/512GB/1TB UFS 4.1ストレージ、12000mAhバッテリー (16.9時間ストリーミング再生駆動)、背面5000万画素カメラ 、前面3200万画素超広角カメラ 、ジャイロセンサー、Z軸リニアモーターを搭載しています。
また、AI機能(AI音声認識、AIマジックペイント、AIアート、AI文章生成、AIビデオ会議ツールボックス、Gemini)、Xiaomiフォーカスタイラスペン (別売、8192段階筆圧検知)、PCクラス フローティングキーボード (別売、マグネシウム合金製)、ステレオ8スピーカー (16.5cc超大型サウンドチャンバー)、Dolby Atmos、空間オーディオ、Hi-Res & Hi-Res Wireless Audio認証 (MP3, FLAC, AAC等対応)、4マイク (マルチシーン集音、ノイズリダクション対応)に対応。
120Hzアダプティブリフレッシュレート、最大輝度1600nits、120W 超高速充電、7.5W 有線リバース充電 (PD3.0/PD2.0/MI FC2.0対応)、指紋認証(側面)、Miracast対応映像出力、USB Type-C (USB3.2 Gen2 最大10Gbps)、NFC (Xiaomiスマートフォンとのファイル転送)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4にも対応しています。
価格は、シャオミオンラインストア(中国)で12GB+256GBモデルが5699 元(約112,726円)、GIZTOPで$999.00(約142491円)、です。
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Lenovo Legion Y900
レノボから発売された14.5インチのタブレットです。
Android 13 + ZUI 15、MediaTek Dimensity 9000、12GB LPDDR5Xメモリ、3K液晶、256GB UFS3.1ストレージ、12300 mAhバッテリ、背面13MP+5MPの2眼カメラ、前面13MPのフロントカメラを搭載しています。
また、JBL オクタスピーカー、Dolby Atmosサウンド、DP映像出力、PCセカンドモニター機能、68W急速充電、リバース充電、最大1TBまでのストレージ拡張、筆圧4096段階のスタイラスペン(別売)、
専用ファンシーキーボード(別売)、指紋認証、顔認証、USB 3.2 Gen 1 Type-C (DP映像出力/高速充電/オーディオ出力)、USB 2.0 Type-C (充電/DP入力/オーディオ出力)、Wi-Fi 6e、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、AliExpressで126,203円 です。
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LAVIE Tab T14
NECから発売された14.5インチのタブレットです(2024年2月15日に発売)。
Android 13、MediaTek Dimensity 9000、12GB LPDDR5Xメモリ、3Kの有機EL液晶、256GBストレージ、12300 mAhバッテリー、背面13MP+5MPの2眼カメラと前面13MPのフロントカメラを搭載しています。
また、DP映像出力、JBL製4ch/8スピーカー、Dolby Atmos、リフレッシュレート 120Hz、IP52防水防塵、、指紋認証、PD急速充電、ストレージ拡張(microSDカードで128GBまで)、筆圧ペン(別売)、着脱キーボード(別売)、専用カバー(別売)、USB 3.2 Gen 1 Type-C (OTG)、USB 2.0 Type-C、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、楽天市場で142,780円(送料無料)、ヤフーショッピングで114,800円(中古・展示品)です。
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LUCA TM152M4N1
アイリスオーヤマから発売された15.6インチのタブレットです(2022年9月15日発売)。
Android 12、Mediatek MT6779 Helio P90 (Antutu:20万)、4GBメモリ、フルHD液晶、64GBストレージ、背面8MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、クアッドスピーカー、顔認証、専用スタンド(付属)、最大512GBまでのストレージ拡張、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。
価格は、Amazonで78,470円、楽天市場で59,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで53,980円(中古品)、です。
公式ページ:タブレット TM152M4N1-B|LUCA|アイリスオーヤマ
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4
シャオミから発売された12.4インチのタブレットです。
Android 14(Xiaomi HyperOS)、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2、8GB / 12GB LPDDR5X メモリ、3K液晶、256GB/512GB UFS 4.0、 10000mAh バッテリ、背面 50MP+2MP の2眼カメラ、前面 32MPのフロントカメラを搭載しています。
また、リフレッシュレート 144Hz (可変)、タッチサンプリングレート 360Hz、6 スピーカー、Dolby Atmos、ディレクターモード、AIアート、FocusFrame、AIカンファレンスツールボックス、指紋認証、NFC、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで69,865円、楽天市場で69,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで88,800円(未使用品)、AliExpressで62,245円、米国 Amazon.comで$560.00です。
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他にもTeclast タブレットが多数 販売されています。大きさは8インチ、10.1インチ、11インチ、12インチがあります。OSがAndroid 14にアップデートされたモデルもあるので ぜひ比較してみてください。
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