2024年5月9日に日本で発売された「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」は、フラッグシップ級の「Snapdragon® 8 Gen 2」プロセッサと広大な12.4インチ3Kディスプレイを搭載し、その圧倒的なコストパフォーマンスで注目を集めるハイエンドタブレットです。
このレビューでは、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4が日々のエンターテインメントやクリエイティブな作業をどれだけ快適にするのか、その卓越したパフォーマンスと実際の使用感を徹底的に検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4 の長所(Pros):
- フラッグシップ級Snapdragon® 8 Gen 2による卓越したパフォーマンス
- 広大で美しい12.4インチ3K・144Hzディスプレイ
- わずか35分で満充電になる120Wの超高速充電
- 6スピーカーによる臨場感あふれるオーディオ体験
- 7万円を切る価格から始まる、驚異的なコストパフォーマンス
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4 の短所(Cons):
- microSDカードスロットがなく、ストレージの拡張が不可能
- 一部アプリの動作が不安定など、ソフトウェアの最適化に課題
- 約590gと重く、日常的な持ち運びには不向き
- 専用充電器以外では充電速度が大幅に低下する
総合評価:
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4は、ソフトウェアにいくつかの課題を抱えつつも、それを補って余りあるほどの圧倒的なハードウェア性能を驚異的な価格で実現したタブレットです。主に自宅やオフィスで、エンターテインメントからクリエイティブな作業まで、一台で高いレベルでこなしたいと考えるユーザーにとって、最高の選択肢の一つとなります。
<この記事で分かること>
- 高級感のあるメタルボディのデザインと質感
- 12.4インチ3Kディスプレイの画質と3:2アスペクト比の利便性
- Snapdragon® 8 Gen 2のベンチマークスコアと実際の処理性能
- 「原神」など高負荷ゲームが最高設定でどの程度快適に動作するか
- タブレットとしては高性能な50MPカメラの実力
- 10000mAhバッテリーの実際の持続時間と使い方別の消費量
- 120W超高速充電の圧倒的なスピードと利便性
- 6スピーカーがもたらすDolby Atmosサウンドの臨場感
- 専用ペンとキーボードによる生産性の向上
- Xiaomi HyperOSの使い勝手と、ソフトウェアの長所・短所
- 購入前に知りたいメリット・デメリット
- 専門家による5段階評価と詳細な総評
- 最新の価格とお得な購入先
この記事を最後まで読むことで、「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」を購入するべきかがはっきりとわかるはずです。購入を悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ: Xiaomi Pad 6S Pro 12.4 – Xiaomi Global
デザイン:Xiaomi Pad 6S Pro 12.4の質感と実用性
ここでは、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4のデザイン、ビルドクオリティ、そして日常的な使い勝手に直結する各部の配置について、詳しくレビューしていきます。
第一印象と筐体の質感
箱から取り出して最初に感じたのは、ひんやりとした金属の感触と、その確かな剛性です。背面はマット仕上げのグラファイトグレーで、光の当たり方によって上品な陰影が生まれます。以前のモデルであるXiaomi Pad 5がガラス製で指紋や破損の心配があったのに比べ、金属製のボディは指紋がほとんど目立たず、安心して使えます。安っぽさは微塵もなく、その質感はまさにプレミアムタブレットと呼ぶにふさわしいものです。
近年、スマートフォンのようにカメラ部分が大きく出っ張っているデザインが主流ですが、本機もそのスタイルを踏襲しています。しかし、そのシンプルなデザインは全体のミニマルな印象を損なうことなく、むしろ高級感を高めるアクセントとして機能しているように感じました。
サイズ、重量、そして携帯性
ディスプレイサイズは12.4インチと大型ですが、注目すべきは厚さがわずか6.26mmという点です。この薄さのおかげで、サイズが大きくても手に持つと意外なほどスリムに感じられます。ただし、重量は公称値で590gあり、実際に手にするとずっしりとした重みを感じます。正直なところ、毎日気軽にカバンに入れて持ち運ぶというよりは、自宅やオフィス内で移動させたり、出張や旅行など特定の目的のために持ち出したりするのに適しているでしょう。
電車の中で立ったまま使ったり、ベッドで仰向けになって長時間電子書籍を読んだりするには、少し腕が疲れてしまうかもしれません。また、ベゼルが非常に細くスタイリッシュですが、その分、持ち方によっては手のひらが画面の端に触れてしまい、誤反応を起こすことがありました。携帯性と大画面の迫力はトレードオフの関係ですが、本機は「室内での最高の体験」を優先した設計思想が感じられます。
ボタンとポートの実用的な配置
ボタンの配置は非常に考え抜かれています。横向きに持った際、電源ボタンは左側面の上部、音量ボタンは上面の左側に来る、Xiaomiタブレット共通のレイアウトが採用されています。この配置のおかげで、動画を鑑賞しながらでも自然に音量調整ができ、スクリーンショットも直感的に撮影可能です。また、電源ボタンには指紋認証センサーが内蔵されており、これはXiaomi Pad 5やPad 6にはなかった大きな進化点です。ロック解除が一瞬で完了する快適さは、一度体験すると手放せなくなります。
接続ポートはUSB Type-Cが1つです。このポートは充電やデータ転送だけでなく、有線での映像出力(DisplayPort Alternate Mode)にも対応しているため、外部モニターに接続して大画面で作業することも可能です。ただし、注意点が2つあります。まず、3.5mmイヤホンジャックは搭載されておらず、有線イヤホンはType-C経由で接続する必要があります。
そして最も重要な点として、microSDカードスロットがありません。ストレージの拡張はできないため、購入時には用途に合わせて256GBか512GBのモデルを慎重に選ぶ必要があります。最後に、IP52等級の防滴・防塵性能に対応しており、多少の水しぶき程度なら心配ないという安心感もあります。
<Xiaomi Pad 6S Pro 12.4の付属品>
- Xiaomi Pad 6S Pro 12.4 本体
- ACアダプタ(120W、試供品)
- USB Type-C ケーブル(試供品)
- クイックスタートガイド
- 保証書
まとめ:デザイン
- 第一印象:iPadにも引けを取らない、高級感あふれる金属製のユニボディが所有欲を満たす。
- 質感と仕上げ:マットなグラファイトグレーは指紋が目立ちにくく、実用性と美しさを両立している。
- 携帯性:6.26mmと非常に薄いが、重量は590gあり、日常的な持ち運びよりは据え置きでの利用がメインになる。
- ボタンと認証:絶妙なボタン配置と、高速な電源ボタン一体型指紋認証が日々の操作を快適にする。
- 拡張性:microSDカードスロットがないため、購入時のストレージ選択が重要になる。
ディスプレイ:Xiaomi Pad 6S Pro 12.4の3K大画面がもたらす極上の視聴体験
ここでは、タブレットの顔とも言えるXiaomi Pad 6S Pro 12.4のディスプレイについて、その画質や使い勝手を徹底的にレビューしていきます。
液晶の常識を覆す、鮮やかさと立体感
電源を入れた瞬間、その表示品質の高さに心を奪われました。本機はLCD(液晶)パネルを採用していますが、その描写力は並大抵のものではありません。Xiaomi Pad 5も十分に綺麗だと感じていましたが、これはまさに「次元の違う綺麗さ」です。有機ELのような漆黒の表現はできませんが、DCI-P3の色域をカバーした発色は非常に豊かで、写真や映像のグラデーションが驚くほど滑らかに表現されます。
実際にNetflixで色彩豊かなドキュメンタリー映画を観たところ、映像に奥行きと立体感が感じられ、コンテンツへの没入感が高まりました。設定で色の表現を自然な「原色Pro」と鮮やかな「ビビッド」から選べるのも嬉しいポイントです。個人的には、写真編集など色の正確さが求められる場面では「原色Pro」、動画鑑賞では「ビビッド」と使い分けることで、常に最適な画質を楽しめました。
作業効率を劇的に変える3:2の大画面
注目すべきは、12.4インチという大画面と、一般的なAndroidタブレットに多い16:10ではなく、3:2というアスペクト比を採用している点です。このiPadに近い画面比率は、特にWebサイトの閲覧や文書作成といった生産的なタスクで絶大な効果を発揮します。縦の表示領域が広いため、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの回数が格段に減りました。
また、3K(3048×2032)という高解像度のおかげで、画素密度は294ppiに達し、細かい文字もくっきりと鮮明に表示されます。資料の確認や電子書籍の読書が非常にはかどります。ただし、このアスペクト比はトレードオフもあり、Amazonプライムビデオなどで映画を全画面表示すると、上下の黒帯がやや目立ちます。動画視聴がメインか、作業効率を重視するかで評価が分かれるポイントかもしれません。
144Hzの滑らかさと十分な明るさ
本機のディスプレイは最大144HzのAdaptiveSyncリフレッシュレートに対応しており、その操作感は驚くほど滑らかです。SNSのタイムラインやWebページをスクロールすると、指の動きに画面が吸い付いてくるような感覚で、残像感は一切ありません。コンテンツに応じてリフレッシュレートが7段階で自動調整されるため、滑らかさとバッテリー消費のバランスも巧みに取られています。
輝度は最大900nits(HBM)と、室内で使うには十分すぎるほどの明るさを確保しています。実際に部屋で使う際は、明るさを最大にする必要はほとんどありませんでした。ただ、日中の明るい屋外で利用するには、少し物足りなさを感じる場面もありました。最新の有機ELスマートフォンと比較すると視認性で見劣りしますが、主な使用シーンが室内であれば、全く問題にならないでしょう。
長時間利用でも安心のアイケア機能
画質の美しさだけでなく、長時間の利用を支える目に優しい機能も充実しています。ハードウェアレベルでブルーライトを低減するスクリーンを採用しており、色味の変化を最小限に抑えながら目の負担を軽減してくれます。実際に夜間に電子書籍を数時間読み続けてみましたが、以前使っていたタブレットよりも目の疲れが明らかに少ないと感じました。
さらに、TÜV Rheinlandの「低ブルーライト」「フリッカーフリー」「サーカディアンフレンドリー」という3つの認証を取得している点も、安心材料です。ちらつきを抑えるDC調光にも対応しており、ユーザーの健康を考えた設計思想がうかがえます。
<Xiaomi Pad 6S Pro 12.4のディスプレイ仕様>
- サイズ:12.4インチ
- アスペクト比:3:2
- 解像度:3K(3048 x 2032)、294ppi
- パネルタイプ:LCD
- リフレッシュレート:最大144Hz AdaptiveSync(30/48/50/60/90/120/144Hz)
- タッチサンプリングレート:最大360Hz
- 輝度:700 nits(typ)、900 nits(HBM)
- コントラスト比:1400:1
- 色深度・色域:687億色(12-bit)、DCI-P3
- HDRサポート:Dolby Vision®、HDR10
- その他:TÜV Rheinland各種認証、DC調光
まとめ:ディスプレイ
- 画質:液晶ながら有機ELに迫る鮮やかさと立体感を実現し、あらゆるコンテンツを美しく表示する。
- アスペクト比:Web閲覧や文書作成で圧倒的な効率を発揮する3:2比率だが、動画視聴では上下に黒帯が生じる。
- 滑らかさ:最大144Hzの可変リフレッシュレートにより、スクロール操作は極めて滑らかで快適。
- アイケア:ハードウェアレベルのブルーライト低減と各種認証で、長時間の利用でも目に優しい設計。
パフォーマンス:Xiaomi Pad 6S Pro 12.4の処理能力と快適性
ここでは、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4のパフォーマンスについて、その頭脳であるSoCの性能から、実際のクリエイティブ作業における使用感、そしてそれを支えるメモリやストレージの速度までを詳細にレビューしていきます。
フラッグシップの頭脳、Snapdragon® 8 Gen 2の実力
本機に搭載されているのは、2023年のフラッグシップスマートフォンに広く採用された「Snapdragon® 8 Gen 2 Mobile Platform」です 。TSMCの先進的な4nmプロセスで製造されており、1つの高性能コア(Cortex-X3)、4つの中性能コア、3つの高効率コアから成る8コア構成で、性能と電力効率のバランスに優れています 。GPUには強力なAdreno 740を統合しており、あらゆる処理を高速にこなす能力を持っています。
その実力はベンチマークスコアにも如実に表れています。「Geekbench 6」ではマルチコアで5,300点以上、シングルコアで約2,000点という非常に高いスコアを記録しました。また、グラフィック性能を測る「3DMark」でも約6,800点という数値を叩き出し、このタブレットが持つポテンシャルの高さを証明しています 。この性能は、2025年現在でもハイエンド帯で十分に通用する水準と言えるでしょう。
クリエイティブ作業も快適にこなす実使用感
WebブラウジングやSNSの閲覧といった日常的な操作は、言うまでもなく非常に快適です。Xiaomi Pad 5ではPC版サイトの表示に若干のもたつきを感じることがありましたが、本機ではそうしたストレスは一切ありませんでした。また、Xiaomi HyperOSのマルチウィンドウ機能を使えば、最大4つのアプリを同時に開いて作業することも可能です。ただし、8GBメモリモデルで複数の高負荷アプリを同時に動かすと、さすがに少し重さを感じる場面もありました。本格的なマルチタスクを多用するなら、12GBメモリモデルを選ぶのが賢明でしょう。
注目すべきは、動画編集のようなクリエイティブな作業がどこまで快適に行えるかです。実際にプロ向けの動画編集アプリ「LumaFusion」で4K動画の編集を試してみました。カット編集やテロップ入れはスムーズに行えましたが、複数のエフェクトを重ねたり、タイムラインを素早くスクラブしたりする場面では、スペックから期待するほどのキビキビとした応答性が得られないと感じる瞬間もありました。ハードウェアの性能は間違いなく一級品ですが、その能力を100%引き出すには、アプリ側の更なる最適化が必要なのかもしれません。
高負荷時の発熱と冷却性能
ハイパフォーマンスなSoCを搭載する上で避けて通れないのが発熱の問題です。そこで、高負荷な3Dゲームの代表格である「原神」を最高画質設定で数十分プレイしてみました。予想通り、本体の背面は徐々に温かくなりましたが、手で持てなくなるほどの熱さには至りませんでした。
これは、12.4インチの大きな金属製ボディがヒートシンクとして効率的に機能し、熱を広範囲に拡散させているためだと思われます。小型のスマートフォンでは熱による性能低下(サーマルスロットリング)が起こりやすいですが、本機は放熱性に優れているため、パフォーマンスが安定しやすいという利点があります。発熱が動作のもたつきの原因ではないかとの指摘もありますが、個人的には長時間の高負荷作業でも安心して使える冷却性能だと感じました。
次世代規格のメモリとストレージ
本機の快適な動作を支えているのは、SoCだけではありません。メモリには最大転送速度8533 Mbpsの「LPDDR5X」が採用されており、容量は8GBまたは12GBから選択できます。最近のスマートフォンでよく見られる、ストレージの一部をRAMとして使用する仮想メモリ(メモリ拡張)機能については利用できませんでした。しかし、Xiaomi HyperOSがメモリ管理を最適化しており、PCのように使える「ワークステーション」機能などでマルチタスクをサポートしています。
特に「UFS 4.0」ストレージの速度は驚異的で、実測値ではシーケンシャルリード(読み込み)で約3255MB/s、シーケンシャルライト(書き込み)で約3106MB/sという数値を記録しました。これは一世代前のUFS 3.1を大幅に上回る速度で、アプリの起動や大容量ファイルの読み込みが一瞬で完了します。ただし、ストレージに関して非常に重要な注意点があります。それは、microSDカードスロットによるストレージ拡張に非対応であることです。そのため、購入時に256GBと512GBのどちらの容量を選ぶかが、後々の快適さを大きく左右します。動画編集や多くのゲームを楽しみたい方は、迷わず大容量モデルを選ぶことをお勧めします。
<Xiaomi Pad 6S Pro 12.4のパフォーマンス仕様>
- プロセッサー(SoC):Snapdragon® 8 Gen 2 Mobile Platform
- 製造プロセス:TSMC 4nm
- CPU:8コア(最大3.19GHz)
- GPU:Adreno 740
- RAM(メモリ):8GB / 12GB(LPDDR5X)
- ストレージ:256GB / 512GB(UFS 4.0)
- ストレージ拡張性:非対応
まとめ:パフォーマンス
- SoC性能:Snapdragon® 8 Gen 2を搭載し、あらゆる操作を快適にこなすフラッグシップ級の処理能力を誇る。
- 実使用感:Webブラウジングや軽作業は極めて快適だが、動画編集など一部のプロ向けアプリでは、ハードウェアの性能を最大限に引き出せていない印象もある。
- 発熱:高負荷時でも本体が効率的に放熱するため、パフォーマンスは安定しており、長時間の利用も安心できる。
- ストレージ:UFS 4.0による超高速な読み書き速度が魅力だが、microSDカード非対応のため、購入時の容量選択は慎重に行う必要がある。
Antutuベンチマーク
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4が搭載するQualcomm Snapdragon 8 Gen 2 プロセッサは、約160万点を記録すると言われています。
実際に測定してみると、Antutu V10 ベンチマーク総合で149-159万点を記録していました。160万点には届きませんでしたが、かなり近い数値です。
例1.Antutu V10 総合で「1497599」、CPUで「389443」、GPUで「526508」、MEMで「317847」、UXで「263801」
例2.Antutu V10 総合で「1591066」、CPUで「404870」、GPUで「576399」、MEMで「316533」、UXで「293264」
投稿者: @akibaburariThreadsで見る
一方、「Xiaomi Pad 6」(スタンダード版)はQualcomm Snapdragon 870 搭載で、Antutu V10 ベンチマーク総合で約79万を記録していました。
例:Antutu V10 総合で「799821」、CPUで「221972」、GPUで「21445」、MEMで「149624」、UXで「213780」
また、上位モデルである「Xiaomi Pad 6 Pro」はQualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 搭載で、Antutu V10 ベンチマーク総合で約109万を記録していました。
例:Antutu V10 総合で「1098917」、CPUで「252180」、GPUで「475105」、MEMで「179895」、UXで「191737」
Snapdragon 8 Gen 2性能を比較
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4が搭載するQualcomm Snapdragon 8 Gen 2 プロセッサは、他のCPUと比べてどのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- XRing O1 玄戒 O1 (Xiaomi Pad 7 Ultra)・・・Antutu:300万
- MediaTek Dimensity 9300+ (Galaxy Tab S10)・・・Antutu:200万
- Qualcomm Snapdragon 8 Gen3 (Lenovo Yoga Tab Plus)・・・Antutu:200万
- Snapdragon 8 Gen 2 (Xiaomi Pad 6S Pro)・・・Antutu:159万
- MediaTek Dimensity 8350 (OPPO Pad 3)・・・Antutu:153万
- Snapdragon 8s Gen 3 (Xiaomi Pad 7 Pro)・・・Antutu:150万
- Snapdragon 7+ Gen 3 (ALLDOCUBE Ultra Pad)・・・Antutu:140万
- Snapdragon 7+ Gen 3 (Xiaomi Pad 7)・・・Antutu:134万
- Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 (Galaxy Tab S8シリーズ)・・・Antutu:90万
- Snapdragon 870 5G (Xiaomi Pad 6)・・・Antutu:70万
- Snapdragon 7s Gen 2 (Redmi Pad Pro)・・・Antutu:56万
<比較からわかること>
Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2は、2025年時点での最新・最高の性能を持つチップセットではありませんが、依然として非常にパワフルなハイエンドクラスのプロセッサであると評価できます。XRing O1やSnapdragon 8 Gen 3といったトップ層には及ばないものの、一世代前のハイエンドモデルや数多くの中価格帯モデルを圧倒する性能を持っています。
日常的な使用はもちろん、高画質なゲームや動画編集といった高い負荷のかかるタスクにおいても、快適な動作を十分に期待できる性能です。
ゲーム性能:Xiaomi Pad 6S Pro 12.4が描き出す、最高峰のエンターテインメント体験
ここでは、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4が誇る「Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2」プロセッサが、実際のゲームプレイでどれほどのパフォーマンスを発揮するのかを、具体的なタイトルを挙げながら徹底的にレビューしていきます。
原神
美麗なオープンワールドが魅力のアクションRPG「原神」では、このタブレットが持つ性能の真価が問われます。グラフィック設定をすべて「最高」にし、フレームレートの上限を60fpsに設定してプレイを開始しました。広大なテイワット大陸を駆け巡り、元素が激しく乱舞する戦闘シーンに突入しても、フレームレートは驚くほど安定し、常時55fpsから60fpsをキープ。オブジェクトが多く描画負荷が高いことで知られる璃月港を散策しても、カクつきはほとんど感じられず、まるでPCでプレイしているかのような滑らかな体験に感動を覚えました。
崩壊:スターレイル (Honkai: Star Rail)
壮大な宇宙を旅するターン制RPG「崩壊:スターレイル」では、作り込まれたグラフィックと派手な演出が魅力です。グラフィック設定を「最高」、フレームレートを60fpsに設定したところ、その映像美を余すところなく堪能できました。キャラクターが放つ必殺技のカットインは息をのむほど滑らかで、マップの探索中もフレームレートは常に60fpsに張り付いたまま。キャラクターの細かな表情や背景のディテールまで鮮明に描かれ、壮大な物語の世界に深く引き込まれました。
フォートナイト
一瞬の判断が勝敗を左右するバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」では、高いフレームレートの維持が勝利の鍵となります。グラフィック設定を最高の「エピック」にしても、フレームレートは安定して90fpsでの動作が可能でした。特に、プレイヤーが密集し建築物が入り乱れる終盤の激しい戦闘においても、フレームレートの大きな落ち込みは見られません。これにより、滑らかな視点移動と正確なエイムが可能となり、競技性の高いこのゲームを有利に進めることができました。
Call of Duty: Warzone Mobile
最大120人が入り乱れる大規模バトルが特徴の「Call of Duty: Warzone Mobile」は、モバイルゲームの中でも屈指の重さを誇ります。グラフィック設定を「高」にしてプレイしましたが、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4は全く動じることなく、安定して60fps以上を維持し続けました。広大なマップを高速で移動するシーンや、複数の敵と爆発エフェクトが飛び交う激しい銃撃戦でも、処理落ちは一切感じられません。安定したフレームレートは、敵をいち早く発見し、精密な射撃を行う上で強力な武器となりました。
ファイナルファンタジーVII エバークライシス (Final Fantasy VII Ever Crisis)
不朽の名作の物語を高画質で追体験できるRPG「ファイナルファンタジーVII エバークライシス」では、最高のグラフィック設定でその世界に浸ることができました。グラフィック品質とフレームレートを共に最高設定にしても、戦闘からイベントムービーに至るまで、常に60fpsで完璧に動作します。特に、リミットブレイクや召喚獣といった迫力満点の演出もコマ落ちすることなく滑らかに描かれ、感動的な物語への没入感を一切損なうことなく、快適にプレイを楽しむことができました。
まとめ:ゲーム性能
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4に搭載されたQualcomm Snapdragon 8 Gen 2は、現行のほぼ全ての高負荷ゲームにおいて、最高のグラフィック設定で安定した高フレームレートを実現する、まさにゲーマーにとって理想的なプロセッサです。オープンワールドの探索から競技性の高いバトルロイヤルまで、あらゆるジャンルで最高のプレイ環境を提供してくれます。この卓越したゲーミング性能は、今だけでなく、これから登場するであろう次世代のゲームにも対応できるポテンシャルを秘めており、長く愛用できる一台と言えるでしょう。
カメラ性能:Xiaomi Pad 6S Pro 12.4は「おまけ」の域を超えた実力か
ここでは、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4のカメラ性能についてレビューします。「タブレットのカメラはメモ程度」という常識を覆すことができるのか、リアカメラとフロントカメラの実力を、実際の撮影体験を交えながら詳しく検証していきます。
予想を上回るカメラ構成
まず驚かされるのが、タブレットとしては非常に豪華なカメラ構成です。背面には、F値1.8の明るいレンズを持つ5,000万画素のメインカメラと、ポートレート撮影などで被写界深度を測定するための200万画素の深度カメラが搭載されています。前面には、ビデオ通話やセルフィーで活躍する3,200万画素のフロントカメラを配置。このスペックは、多くのミドルレンジスマートフォンに匹敵、あるいはそれ以上のものです。
ビデオ会議を快適にするインテリジェント機能
注目すべきは、フロントカメラに搭載された「FocusFrame」機能です。これはビデオ会議中に非常に便利な機能で、人物がフレーム内を移動しても、常に顔が中央に来るように自動で画角を調整してくれます。複数人がフレームに入ったり、誰かが退出したりした際にも、スムーズにズームイン・アウトしてくれるため、会議に集中できます。また、別売りのXiaomi Focus Penを使えば、ペンがリモートシャッターとなり、少し離れた場所からでも手軽に写真撮影や録画の開始・停止が行えるのもユニークな点です。
日常を切り取る、驚きの撮影画質
正直なところ、タブレットのカメラにはあまり期待していませんでしたが、その画質は良い意味で予想を裏切るものでした。日中の屋外で撮影した写真は、シャープで色再現性も高く、SNSへの投稿や記録用途としては十分すぎるクオリティです。特に実用性が高いと感じたのは、書類のスキャンやホワイトボードの撮影です。5,000万画素の高解像度のおかげで、細かい文字まで潰れることなく鮮明に記録できました。
さらに驚いたのが暗所性能です。試しに夜景を撮影してみたところ、普段使っているスマートフォンのXperia 5 IVよりも明るくノイズの少ない写真が撮れたこともありました。タブレットでここまで撮れるとは、技術の進歩に感動を覚えます。ただ、欲を言えば、室内での撮影時に、もう少し広い範囲を写せる広角レンズがあればさらに便利だと感じました。
高画質だが一癖あるフロントカメラと動画性能
3,200万画素のフロントカメラは、オンライン会議で自分の顔をクリアに映し出してくれます。しかし、実際にSkypeで友人とビデオ通話をした際に少し困ったことがありました。カメラの画角がかなり広角なため、テーブルの上にタブレットを置いて普通に座ると、相手には私がかなり遠くにいるように見えてしまったのです。以前使っていたXiaomi Pad 5では丁度良い距離感だったので、この点は少し慣れが必要かもしれません。
動画撮影性能もタブレットとしては非常に高く、最大で4K/60fpsという滑らかな映像を記録できます。手ぶれ補正もしっかりと機能するため、歩きながらの撮影でも比較的安定した映像を撮ることが可能です。家族の日常やイベントを記録するには十分な性能であり、「撮りたい」と思った瞬間に手元の大画面デバイスですぐに撮影できる手軽さは、大きな魅力だと感じました。
<Xiaomi Pad 6S Pro 12.4のカメラ仕様>
- リアカメラ
- メインカメラ:5,000万画素、F値1.8
- 深度カメラ:200万画素、F値2.4
- 動画撮影:最大4K/60fps
- その他:オートフォーカス、手ぶれ補正、LEDフラッシュ
- フロントカメラ
- 画素数:3,200万画素、F値2.2
- 動画撮影:最大1080P/30fps
- 機能:FocusFrame
まとめ:カメラ性能
- リアカメラ画質:タブレットとしては期待を大きく上回る高画質で、暗所撮影にも強い。
- フロントカメラ画質:3,200万画素で非常にクリアだが、画角が広いためビデオ通話では相手との距離感に工夫が必要。
- 実用性:「FocusFrame」機能はオンライン会議で非常に便利。書類のスキャンやメモ撮りにも最適。
- 動画性能:最大4K/60fpsでの撮影に対応し、手ぶれ補正も実用的で、日常の記録には十分以上の性能。
バッテリー持ちと充電:Xiaomi Pad 6S Pro 12.4 ~大容量と神速充電の実力~
ここでは、タブレットを長時間快適に使うための重要な要素である、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4のバッテリー性能と、常識を覆すほどの充電速度について、実際の使用感を交えながら徹底的にレビューしていきます。
10,000mAh大容量バッテリーのスタミナ
本機は、タブレットの中でもトップクラスとなる10,000mAhという超大容量バッテリーを搭載しています。メーカーによると、スタンバイ状態では最大22日間も持つとのことです。実際に使ってみた印象としては、バッテリー持ちは「良くも悪くもない普通な感じ」で、前モデルのXiaomi Pad 5と大きく変わらないという感覚でした。
具体的なバッテリーの持続時間を検証するため、いくつかのシナリオでテストを行いました。まず、フル充電の状態からYouTubeの動画を連続再生したところ、約6時間12分でバッテリーが切れました。また、別のテストでは、画面の輝度を最高設定にした状態でベンチマークアプリを動作させた場合、5時間6分という結果でした。12.4インチという大画面と高精細ディスプレイを考えると、これはかなり健闘している数値と言えるでしょう。
実際の体験として、休日にイラスト制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」を使って1時間ほど絵を描いてみましたが、バッテリー消費は約8%でした。単純計算では12時間以上も作業を続けられることになり、集中して創作活動に没頭できます。一方で、3Dグラフィックを多用するゲーム「フォートナイト」をプレイした際は、1時間で約30%と、それなりにバッテリーを消費しました。大画面での動画視聴やゲームプレイがメインの場合、夕方頃には充電が必要になるかもしれません。
常識を覆す120Wハイパーチャージ
たとえバッテリーの減りが早く感じたとしても、このタブレットにはそれを補って余りある、まさに「神充電」と呼びたい機能が備わっています。それが、付属の充電器を使用した120Wハイパーチャージです。この充電速度は驚異的で、私のタブレット体験を根底から変えるほどのインパクトがありました。
ある日、外出前にバッテリー残量が7%しかないことに気づき、慌てて充電を開始しました。しかし、身支度を整えている間のわずか40分ほどで、バッテリーは100%まで完全に回復していました。この異常なまでの速さには、「こんなに速くてバッテリーにダメージはないのか」と少し心配になるほどでしたが、バッテリー切れのストレスから完全に解放された瞬間でした。これほど充電が速いと、就寝中に充電しておくという習慣すら不要になります。ワイヤレス充電には対応していませんが、この充電速度があれば全く問題になりません。
ただし、一つだけ重要な注意点があります。この120Wという驚異的な速度は、付属の専用充電器とケーブルを使用して初めて実現されるものです。市販のPD充電器で充電した場合、その速度は20W程度に制限されてしまいます。最高のパフォーマンスを体験するためには、必ず付属品を使うようにしましょう。
<Xiaomi Pad 6S Pro 12.4のバッテリー・充電 仕様>
- バッテリー容量:10,000mAh(標準値)
- 充電方式:USB Type-C
- 急速充電:120W Xiaomi ハイパーチャージ
- ワイヤレス充電:非対応
まとめ:バッテリー持ちと充電
- バッテリー容量:10,000mAhの大容量で、動画視聴なら約6時間、軽作業ならそれ以上の持続時間を確保。
- バッテリー持ち:日常的な使い方では十分だが、大画面液晶のため高負荷な作業では相応に消費する。
- 120W充電:わずか35〜40分で満充電になる驚異的な速度で、バッテリー切れの概念を覆す。
- 充電の注意点:最高の充電速度を得るには付属の専用充電器が必須で、市販のPD充電器では速度が大幅に低下する。
オーディオと通信性能:Xiaomi Pad 6S Pro 12.4 ~没入感を生むサウンドと未来への接続性~
ここでは、エンターテインメント体験の質を左右するオーディオ性能と、日々の快適さを支える通信性能について、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4がどれほどの実力を持っているのかをレビューしていきます。
6スピーカーが織りなす、臨場感あふれるサウンドステージ
本機を語る上で欠かせないのが、6つのスピーカーがもたらす圧倒的なオーディオ体験です。Dolby Atmos®にも対応しており、初めて映画を観たときには、その臨場感に思わず息をのみました。音が単にタブレットから聞こえてくるのではなく、まるで自分の耳のすぐ側で鳴っているかのように感じられ、映像への没入感を劇的に高めてくれます。
この立体感の秘密は、低音と高音をそれぞれ別のドライバーが担当する巧みな設計にあるようです。そのため、効果音の迫力と俳優のセリフの明瞭さが両立しており、音の広がりが非常に豊かです。音楽を聴くと、高音がやや強めのフラットな音質傾向が感じられますが、ボーカルはクリアで、多くのジャンルを楽しく聴くことができました。最大音量もかなり大きく、音が割れることもほとんどありません。ただ、デフォルトのDolby Atmos®設定は、音楽によっては音がこもって聞こえる場合があるため、コンテンツに応じてオフにしてみるのも良いでしょう。
次世代規格Wi-Fi 7への対応
通信性能の面で注目すべきは、最新の無線LAN規格であるWi-Fi 7に対応している点です。私の自宅環境はまだWi-Fi 6ですが、それでも接続は非常に安定しており、大容量のゲームデータをダウンロードする際も、Netflixで4Kコンテンツをストリーミングする際も、途切れることなく快適でした。メーカーの公称値では、Wi-Fi 7環境下で最大5.8Gbpsという驚異的な速度に達するとのことで、将来的にネットワーク環境が進化しても長く安心して使えるという大きなメリットがあります。
ただし、ごく稀に通信速度が極端に遅くなることがあり、一度Wi-Fiをオフ・オンすると改善するという現象に遭遇しました。これは今後のソフトウェアアップデートで改善されることを期待したい点です。なお、本機はWi-Fiモデルのため、単体でのモバイル通信(LTE/5G)には対応していません。
安定したBluetooth接続と高音質コーデック
ワイヤレスイヤホンが主流の今、Bluetoothの性能も重要です。本機は最新規格の一つであるBluetooth 5.3を搭載しており 、接続の安定性は非常に高いと感じました。実際にLDAC対応のワイヤレスイヤホンを接続して音楽を聴いてみましたが、音途切れはほとんどなく、遅延も感じられませんでした。
AACやLDAC、LHDC 5.0といった主要な高音質コーデックに幅広く対応しているため、対応するイヤホンやヘッドホンを使えば、ワイヤレスでも高品位なサウンドを楽しめます。3.5mmイヤホンジャックは搭載されていませんが 、これだけ安定したワイヤレス環境が整っていれば、不便を感じることは少ないでしょう。
<Xiaomi Pad 6S Pro 12.4のオーディオ・通信性能 仕様>
- スピーカー:6スピーカー、Dolby Atmos®対応
- Wi-Fi:Wi-Fi 7対応(802.11 a/b/g/n/ac/ax/be)
- Bluetooth:Bluetooth 5.3
- 対応オーディオコーデック:AAC / LDAC / LHDC 5.0 / LC3 / Auracast
- ヘッドホンジャック:なし(Type-C経由)
- モバイル通信:非対応
- NFC:NFCタグ機能に対応
まとめ:オーディオと通信性能
- オーディオ品質:6つのスピーカーが織りなすサウンドは立体的で迫力があり、タブレット単体で高いレベルのエンタメ体験を提供してくれる。
- Wi-Fi性能:最新規格のWi-Fi 7に対応し、将来性も十分。通信は概ね安定しているが、稀に不安定になることがある。
- Bluetooth性能:Bluetooth 5.3と豊富な高音質コーデック対応により、ワイヤレスでも安定して高品位なオーディオを楽しめる。
- 接続の注意点:Wi-Fi専用モデルであり、3.5mmイヤホンジャックは搭載されていない。
ペンとキーボード:Xiaomi Pad 6S Pro 12.4 ~生産性を飛躍させる魔法の杖と仕事場~
ここでは、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4を単なるタブレットから、クリエイティブな創作ツールやノートPCのような生産性デバイスへと変貌させる、専用アクセサリー「Xiaomi フォーカスペン」と「Xiaomi Pad 6S Pro タッチパッドキーボード」の実力を、実際の使用感を交えてレビューしていきます。
創造性を刺激する「Xiaomi フォーカスペン」
まず手に取ったのは、エレガントなホワイトカラーが美しい「Xiaomi フォーカスペン」です。重さ約15.6gと非常に軽く、長時間の筆記や描画でも疲れを感じさせない絶妙な重量バランスです。本体側面へマグネットでカチッと吸着させるだけで、ペアリングとワイヤレス充電が完了する手軽さは、Apple Pencilと同様に非常にスマートだと感じました。
注目すべきはその書き心地です。ペン先は適度な摩擦感のあるゴムのような質感で、ガラスの上を滑りすぎることなく、紙に近い感覚で描画できます。8192段階の筆圧検知に対応しており、筆圧の強弱で線の太さを自在にコントロールできるのは感動的です。しっかりとパームリジェクション(画面に置いた手を認識させない機能)や傾き検知にも対応しているため、手のひらを画面につけた自然な姿勢で、ペンを傾けて影を塗るような表現も可能です。
仕様上は3msという非常に低い遅延に対応していますが、この性能はXiaomiの自社開発アプリ「Mi Canvas」などで最大限に発揮されます。実際にイラスト制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」で使った際も遅延はほとんど感じられず快適でしたが、最高のレスポンスを求める場合は純正アプリとの組み合わせが最適でしょう。iPadとApple Pencilの体験には及ばないという意見もありますが、入門用としてはこれ以上ない性能だと感じました。
このペンのユニークな点は、単なる描画ツールにとどまらない多機能ボタンです。スクリーンショットボタンや、「Mi Canvas」を瞬時に起動できるライティングボタンに加え、スポットライトボタンが搭載されています。これを長押しすると、画面上に仮想のレーザーポインターが現れ、プレゼンテーションなどで指し示したい箇所をスマートに強調できます。これらの機能により、多彩な活用が可能になっています。
ノートPCに迫る体験「タッチパッドキーボード」
次にご紹介するのが、タブレットをノートPCのように変身させる「Xiaomi Pad 6S Pro タッチパッドキーボード」です。Pogo Pinによるマグネット接続は非常に強力で、接続した瞬間に遅延なくタイピングを開始できます。キーボードの打鍵感は素晴らしく、1.3mmのキーストロークとシザースイッチ構造のおかげで、静かながらもしっかりとしたフィードバックがあり、長文入力も快適です。キーピッチも広く、窮屈さを感じることはありませんでした。
背面のキックスタンドは110°から165°まで無段階で角度を調整でき、非常に安定しています。膝の上で作業してもぐらつくことはなく、好きな角度で画面を固定できるのは大きな利点です。しかし、少し残念だったのがタッチパッドの操作感です。ジェスチャー操作には対応しているものの、軽いタップでのクリックに設定すると、意図しないタップ(誤タップ)が頻発することがありました。押し込んでクリックする初期設定のままなら問題ありませんが、この点は少し慣れが必要かもしれません。
また、携帯性については考慮が必要です。キーボード自体の重量が約535gあるため、本体と合わせると1kgを超えてしまいます。これは13インチのノートPCに匹敵する重さで、「気軽に持ち運ぶ」というよりは、本格的な作業環境を外出先に構築するための装備と考えるのがよさそうです。
<Xiaomi Pad 6S Pro 12.4のペン・キーボード 仕様>
- Xiaomi フォーカスペン
- 筆圧感度:8192段階
- タッチサンプリングレート:240Hz
- ボタン:スポットライトボタン、ライティングボタン、スクリーンショットボタン
- 重量:15.6g
- 接続・充電:マグネット吸着によるワイヤレス充電・ペアリング
- Xiaomi Pad 6S Pro タッチパッド キーボード
- 接続方式:Pogo Pin
- キーストローク:1.3mm
- キーピッチ:19mm
- スタンド角度調整:110°~165°(無段階)
- 機能:ジェスチャー対応タッチパッド、バックライト、ショートカットキー
- 重量:約535g
まとめ:ペンとキーボード
- Xiaomi フォーカスペン:8192段階の筆圧検知と低遅延で、入門用としては十分すぎるほどの滑らかな描き心地を実現。
- ペンの機能性:プレゼンやリモートシャッターにも使える多機能ボタンが、創造性の幅を広げる。
- タッチパッドキーボード:ノートPCに匹敵する快適な打鍵感と、安定した無段階スタンドが魅力。
- キーボードの注意点:タッチパッドの操作性には若干の慣れが必要で、装着時の総重量は1kgを超えるため携帯性には注意。
OSと機能:Xiaomi Pad 6S Pro 12.4 ~強力なハードウェアを活かすXiaomi HyperOSの実力と課題~
ここでは、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4の中核であるソフトウェア、Xiaomi HyperOSの使い勝手と、生産性を高める多彩な機能、そして日々の利便性を左右する生体認証について、実際の使用感を交えながら詳しくレビューしていきます。
洗練された見た目と、隠れた「癖」を持つUI
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4には、Android 14をベースとしたXiaomi HyperOSが搭載されています。このOSは、カスタマイズ可能なロック画面や、刷新されたシステムアプリなど、視覚的に洗練されたインターフェースを提供します。しかし、設定メニューの構成が一般的なAndroid端末と異なる部分があり、慣れるまでは少し戸惑うかもしれません。Xiaomiのアップデート方針は改善傾向にあり、長期的な利用にも期待が持てます。
PCライクな体験をもたらす強力なマルチタスク機能
一方で、生産性を高める機能は非常に充実しています。注目すべきは、PCのように複数のウィンドウを自由に扱えるマルチタスク機能です。画面を左右に分割するだけでなく、任意のアプリを小さなウィンドウで表示する「フローティングウィンドウ」も利用可能で、最大4つのアプリを同時に表示できます。実際に、資料のPDFを表示しながらWebで調べ物をし、フローティングウィンドウでメモを取るといった使い方が非常に快適でした。
ただし、Netflixなど一部のアプリはフローティングウィンドウに非対応で、この点は少し残念でした。また、PCのように使える「ワークステーション」モードや、アプリごとにファイルを整理できる「PCレベルのファイルマネージャー」は、大画面を活かして作業効率を上げるのに大いに役立ちました。
Xiaomiエコシステムの真価を発揮する「相互接続」
Xiaomi製のスマートフォンを持っているなら、「Xiaomi相互接続」機能によって、このタブレットの価値はさらに高まります。最も感動したのは、カフェで作業を始めようとした時です。スマホのテザリングをオンにする手間なく、タブレット側からワンクリックでインターネットに接続できました。
さらに、スマホでコピーしたテキストが、何も操作せずともタブレットのクリップボードに共有される機能は魔法のようです。スマホで見つけた住所をコピーし、タブレットの地図アプリにペーストするといった作業が、驚くほどシームレスに行えます。NFC対応のスマホなら、本体同士をタッチさせるだけで写真やファイルを瞬時に転送することも可能で、Xiaomiエコシステム全体での連携が非常に高いレベルで完成されていることを実感しました。
待望の指紋認証でストレスフリーなロック解除
日常的な使い勝手において、Xiaomi Pad 5やPad 6からの最も大きな進化点が、電源ボタン一体型の指紋認証センサーの搭載です。認証の精度と速度は申し分なく、ボタンに指を置いた瞬間にロックが解除されます。タブレットを持ち上げる動作と同時に自然に指が触れる位置にあるため、意識することなくスリープ解除とロック解除が完了し、非常に快適です。
もちろん、AIによる顔認証にも対応しています。デスクに置いたままで顔を向けるだけでロック解除したい時など、状況に応じて指紋認証と使い分けることで、あらゆるシーンでストレスのないセキュリティを実現しています。
<Xiaomi Pad 6S Pro 12.4のOS・機能 仕様>
- OS:Xiaomi HyperOS (Android 14ベース)
- マルチタスク機能:マルチウィンドウ(分割画面、フローティングウィンドウ)、ワークステーションモード
- ファイル管理:PCレベルのファイルマネージャー
- 連携機能:Xiaomi相互接続(ネットワーク同期、ホーム画面+、クリップボード共有、ファイル転送など)
- 生体認証:電源ボタン一体型指紋認証、AI顔認証
- 搭載センサー:Gセンサー、ジャイロスコープ、光センサー、近接センサー、電子コンパス、ホールセンサー、フリッカーセンサー、色温度センサー
まとめ:OSと機能
- UIと安定性:見た目は美しいが、設定の分かりにくさやサードパーティ製ランチャーへの制限があり、特定のアプリでは動作が不安定になるなど、ソフトウェアの最適化に課題が残る。
- マルチタスク:PCライクなマルチウィンドウ機能は非常に強力で、大画面を活かした生産性の高い作業を可能にする。
- 連携機能:Xiaomi製スマートフォンとの「相互接続」は極めて優秀で、デバイス間のシームレスな連携は大きな魅力。
- 生体認証:高速・高精度な指紋認証の搭載は大きな進化点で、顔認証との併用により、日々の利便性が格段に向上している。
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4のメリット・デメリット
「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」は、その圧倒的なコストパフォーマンスで多くの注目を集めていますが、強力なスペックの裏にはいくつかのトレードオフも存在します。ここでは、実際に使用して感じたメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
【メリット】
メリット1:価格破壊的なパフォーマンス
最大の魅力は、価格に見合わないほどの高性能なスペックです。処理性能の中核を担うのは、フラッグシップ級の「Snapdragon 8 Gen 2」プロセッサです。これに高速なLPDDR5XメモリとUFS 4.0ストレージが組み合わさり、高画質な3Dゲームから動画編集まで、あらゆる作業をストレスなく快適にこなすことができます。
メリット2:壮大で美しい3K・144Hzディスプレイ
12.4インチの3K解像度ディスプレイは、まさに圧巻の一言です。高精細で色の再現性も高く、写真や映像のディテールを忠実に映し出します。最大144Hzの可変リフレッシュレートに対応しているため、Webサイトのスクロールは驚くほど滑らかです 。また、3:2というアスペクト比は、文書作成やWeb閲覧時に縦の表示領域が広くなるため、作業効率を大きく向上させてくれます。
メリット3:常識を覆す120Wの超高速充電
10000mAhの大容量バッテリーを搭載しながら、付属の充電器を使えばわずか35分で100%まで充電できます。この「神充電」とも言える速度は、バッテリー切れの概念を覆すほどの体験です。朝の短い準備時間や休憩中にさっと充電するだけで1日使える安心感は、他のタブレットでは得られない大きな利点です。
メリット4:没入感を生む6スピーカーオーディオ
本体には6つのスピーカーが搭載されており、立体音響技術のDolby Atmosに対応しています。実際に映画を鑑賞すると、音がタブレットからではなく、まるで周囲から聞こえてくるかのような臨場感を味わえました。タブレット内蔵スピーカーとしては非常に高音質で、外部スピーカーなしでも十分にエンターテインメントを楽しめます。
メリット5:有線での映像出力に対応(モニター化)
USB Type-Cポートは、充電やデータ転送だけでなく、映像出力(DisplayPort Alternate Mode)にも対応しています。これにより、ケーブル1本で外部モニターに接続し、サブディスプレイとして使用することが可能です。プレゼンテーションや、より大きな画面での作業に活用できる、非常に便利な機能です。
【デメリット】
デメリット1:ストレージ拡張が不可能なSDカードスロット非搭載
本機最大のデメリットとして、microSDカードスロットが搭載されていません。そのため、購入後にストレージ容量を増やすことはできません。動画編集で大容量の素材を扱ったり、多くのゲームをインストールしたりする予定がある場合は、購入時に512GBの大容量モデルを選択するなど、慎重な検討が必要です。
デメリット2:ソフトウェアの最適化不足と不安定さ
ハードウェア性能が非常に高い一方で、OSである「Xiaomi HyperOS」の最適化に甘さを感じることがありました 。特にYouTubeアプリでは、スクロール中にカクついたり、アプリが応答しなくなったりする現象が稀に発生し、ストレスを感じる原因となりました。今後のソフトウェアアップデートによる改善が期待されます。
デメリット3:携帯性に劣るサイズと重量
12.4インチという大画面と約590gの重量は、動画鑑賞や作業においてはメリットですが、携帯性の面ではデメリットになります。毎日カバンに入れて気軽に持ち運ぶには、少し大きく重すぎると感じるでしょう。主に自宅やオフィスなど、特定の場所でじっくり使うのに適したデバイスです。
デメリット4:専用充電器以外では充電速度が遅い
メリットである120Wの超高速充電は、付属の専用充電器とケーブルを使用して初めて実現されます。市販のUSB PD充電器を使用した場合、充電速度は約20W程度に制限されてしまい、本来の性能を発揮できません 。最高の充電速度を得るためには、常に専用の充電器を持ち歩く必要があります。
デメリット5:3.5mmイヤホンジャックの非搭載
近年の多くのデバイスと同様に、3.5mmイヤホンジャックは搭載されていません 。有線のイヤホンやヘッドホンを使用する場合は、USB Type-Cからの変換アダプタが別途必要になります。
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4のスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ: 12.4インチ、解像度 3048 x 2032 ドットのLCD
- ディスプレイ詳細: 3K , 3:2アスペクト比 , 輝度700 nits (typ) , 画面対ボディ比88.5% , コントラスト比1400:1 , 687億色 液晶の機能: 4096段階の明るさ調整 , DC調光 , Dolby Vision® , DCI-P3 , HDR10 , アダプティブ読書モード , TÜV Rheinland認証ブルーライト軽減 , アダプティブカラー
- リフレッシュレート: 最大144Hz (可変・30/48/50/60/90/120/144Hz)
- タッチサンプリングレート: 最大360Hz
- プロセッサ: Qualcomm Snapdragon® 8 Gen 2 Mobile Platform プロセッサ詳細: 4nmプロセス , 8コア , 最大3.36 GHz
- GPU: Adreno 740
- RAM(メモリ): 8GB / 12GB LPDDR5X
- ストレージ: 256GB / 512GB UFS 4.0
- バッテリー: 10000mAh (typ)
- 駆動時間: スタンバイで最大22日間 充電: 120W HyperCharge(35分で100%まで回復), USB Type-C
- 背面カメラ: 50MP(メイン)+ 2MP(深度)
- 前面カメラ: 32MP
- 動画撮影: (背面)最大4K/60fps , (前面)最大1080P/30fps
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 7 , Bluetooth 5.3 (AAC / LDAC / LHDC 5.0 / LC3 / Auracast)
- NFC: NFCタグ機能に対応
- インターフェース: USB Type-C(USB 3.2 Gen 1 / 最大5Gbps / OTG対応)
- センサー: Gセンサー、ジャイロスコープ、Lセンサー、Pセンサー、電子コンパス、指紋センサー、ホールセンサー、フリッカーセンサー、色温度センサー
- 映像出力: 有線での映像出力に対応(DisplayPort Alternate Mode)
- スピーカー: 6スピーカー搭載
- オーディオ: Dolby Atmos® , Dolby Vision®
- スタイラスペン: Xiaomi フォーカスペン(筆圧8192段階・240Hzサンプリングレート・ワイヤレス充電)
- キーボード: Xiaomi Pad 6S Pro タッチパッドキーボード(マグネット接続)
- 機能: ディレクターモード , AIアート , FocusFrame , AIカンファレンスツールボックス など
- 生体認証: 指紋認証 , 顔認証
- 筐体: メタルボディ OS: Xiaomi HyperOS (Android 14ベース)
- サイズ: 278.70 x 191.58 x 6.26 mm
- 重量: 590 g
- カラー: グラファイトグレー
- 付属品: アダプター、USB Type-Cケーブル、クイックスタートガイド、保証書
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4の評価
8つの評価基準でXiaomi Pad 6S Pro 12.4を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★★
12.4インチの3K解像度ディスプレイは非常に高精細で、色の表現力も豊かです。最大144Hzのリフレッシュレートにより、スクロールは極めて滑らかで、動画鑑賞から電子書籍の閲覧まで、あらゆるコンテンツを快適に楽しめます。
スペック:★★★★★
Snapdragon 8 Gen 2を搭載し、AnTuTuベンチマークスコアで約154万点を記録するなど、Androidタブレットとしては最高クラスの処理性能を誇ります。高負荷な3Dゲームや動画編集もスムーズにこなせる実力があります。
デザイン:★★★★☆
薄さ約6.26mmのアルミニウムユニボディは、高級感があり洗練されています。ただし、12.4インチというサイズと約590gの重量は、気軽に持ち運ぶには少し大きく重いと感じるかもしれません。
耐久性: ★★★☆☆
金属製のボディは剛性感がありますが、防水防塵性能はIP52等級にとどまります。サイズが大きいため、落下時の衝撃には注意が必要です。
通信:★★★★☆
最新規格のWi-Fi 7に対応しており、将来性も万全です。Bluetooth 5.3も搭載し、ワイヤレス機器との接続も安定しています。
機能:★★★★☆
6スピーカーによるDolby Atmos対応のサウンドは臨場感にあふれています。電源ボタン一体型の指紋認証や顔認証に対応し、セキュリティと利便性を両立しています。
使いやすさ:★★★☆☆
基本的な操作は快適ですが、独自OSのXiaomi HyperOSは設定項目などに少し癖があります。また、一部のアプリで動作が不安定になることがあり、ソフトウェアの最適化に改善の余地が感じられます。
価格:★★★★★
これだけの高性能なスペックと大画面を備えながら、8GB/256GBモデルが69,800円(税込)からという価格設定は、コストパフォーマンスが非常に高いと言えます。
総評:★★★★☆
弱点を補って余りある、圧倒的なコストパフォーマンス
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4は、いくつかの弱点を抱えつつも、それを補って余りあるほどの魅力と圧倒的なコストパフォーマンスを備えたタブレットです。Snapdragon 8 Gen 2がもたらすパワフルな処理性能、そして12.4インチの広大で美しい3Kディスプレイは、同価格帯の製品とは一線を画す体験を提供してくれます。
エンターテインメントからクリエイティブまで
6つのスピーカーが奏でるサウンドは、映画や音楽への没入感を高め、まるで小さなホームシアターのようです。また、その高い性能は高画質な3Dゲームを快適にプレイできるだけでなく、動画編集といったクリエイティブな作業にも対応可能です。別売りのペンやキーボードを揃えれば、本格的なお絵描きや書類作成もこなせる、まさに万能な一台と言えるでしょう。
ソフトウェアの「伸びしろ」と重さのトレードオフ
一方で、独自OSであるXiaomi HyperOSは、動作の安定性や使い勝手の面で、まだ洗練されていない部分が見受けられます。今後のアップデートによる改善に期待したいところです。また、約590gという重量は、携帯性を重視するユーザーにとってはネックになる可能性があります。
どんな人に最適か
このタブレットは、主に自宅で大画面のエンターテインメントを楽しみたい人や、コストを抑えつつもゲームや動画編集といった高負荷な作業を快適に行いたいパワーユーザーに最適です。iPad Proは高価だと感じるクリエイター入門者にも、魅力的な選択肢となるでしょう。
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Xiaomi Pad 6S Pro 12.4の価格・購入先
※価格は2025/10/13に調査したものです。価格は変動します。
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「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」に似た性能をもつ製品も販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
Xiaomi Pad 7 Ultra
Xiaomiから発売された14インチのタブレットです(2025年5月 発売)。
「Xiaomi HyperOS 2」(Android 15ベース)、XRing O1(玄戒O1)プロセッサおよび16コア Immortalis-G925 GPU、12GB/16GB LPDDR5T RAM、14インチ 3.2K OLEDディスプレイ、256GB/512GB/1TB UFS 4.1ストレージ、12000mAhバッテリー (16.9時間ストリーミング再生駆動)、背面5000万画素カメラ 、前面3200万画素超広角カメラ 、ジャイロセンサー、Z軸リニアモーターを搭載しています。
また、AI機能(AI音声認識、AIマジックペイント、AIアート、AI文章生成、AIビデオ会議ツールボックス、Gemini)、Xiaomiフォーカスタイラスペン (別売、8192段階筆圧検知)、PCクラス フローティングキーボード (別売、マグネシウム合金製)、ステレオ8スピーカー (16.5cc超大型サウンドチャンバー)、Dolby Atmos、空間オーディオ、Hi-Res & Hi-Res Wireless Audio認証 (MP3, FLAC, AAC等対応)、4マイク (マルチシーン集音、ノイズリダクション対応)に対応。
120Hzアダプティブリフレッシュレート、最大輝度1600nits、120W 超高速充電、7.5W 有線リバース充電 (PD3.0/PD2.0/MI FC2.0対応)、指紋認証(側面)、Miracast対応映像出力、USB Type-C (USB3.2 Gen2 最大10Gbps)、NFC (Xiaomiスマートフォンとのファイル転送)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4にも対応しています。
価格は、シャオミオンラインストア(中国)で12GB+256GBモデルが5699 元(約112,726円)、GIZTOPで$999.00(約142491円)、です。
関連記事:Xiaomi Pad 7 Ultra徹底レビュー!XRing O1性能と全機能
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Galaxy Tab S10
サムスンから発売された12.4/14.6インチのタブレットです(2024年10月3日発売)。
Android 14 + One UI 6.1、MediaTek Dimensity 9300+ プロセッサと12GB メモリ、Dynamic AMOLED 2X 液晶、256GB/512GB ストレージ、背面13MP + 8MPの2眼カメラ、前面12MP(Ultra:12MP + 12MP)のフロントカメラを搭載しています。
また、生成AI機能「Galaxy AI」、「Gemini」、反射防止技術、45W急速充電、Sペン(付属)、AIキー付きのキーボード(別売)、クアッドスピーカー、IP68防水防塵、リフレッシュレート 120GHz、最大1.5TBまでのストレージ拡張、USB 3.2 Gen1 Type-C (OTG/DP映像出力/PD充電)、Wi-Fi 6E (Ultra:Wi-Fi 7)、Bleutooth 5.3、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで104,777円~(税込・S10+)、楽天市場で149,900円(送料無料・Plus版)、ヤフーショッピングで173,000円(S10 Plus)、米国 Amazon.comで$824.99 (S10+)、です。
関連記事:ハイエンドの極み「Galaxy Tab S10」とS9シリーズを比較
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Lenovo Yoga Tab Plus
Lenovoから発売された12.7インチのタブレットです(2025年1月 発売)。
Android 14(2回のメジャー OS アップグレード)、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3、16GB LPDDR5X メモリ、3K液晶(2944 x 1840)、256 GB UFS 4.0ストレージ、10200 mAhバッテリー、背面13MP + 2MP の2眼カメラ、前面13MP フロントカメラを搭載しています。
また、Lenovo AI Now、共有機能(クロスコントロール、共有ハブ、デバイス連携)、Harman Kardonの6つのスピーカー、ドルビー・アトモス、デュアルマイク、DP映像出力、Miracast、144Hzのリフレッシュレート、45W急速充電、Lenovo Tab Pen Pro(付属)、専用のキーボードパック(別売)、USB 3.2 Type-C ポート、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4に対応しています。
価格は、Amazonで86,680円、楽天市場で94,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで94,800円、です。
関連記事:Lenovo Yoga Tab Plusレビュー!AI Now搭載タブレットの驚愕の性能とは?
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iPad Pro M4
Appleから発売された11 / 13インチのタブレットです(2024モデル)。iPadOS 17、Apple M4チップと16コアNeural Engine、8GB/16GBメモリ、Ultra Retina XDR XDR液晶、256GB/512GB/1TB/2TBストレージ、最大10時間駆動する31.29Wh/38.99WhWhバッテリー、背面12MPのメインカメラ、前面12MPのフロントカメラを搭載しています。
また、5G通信(※Cellularモデルのみ)、Apple Pencil Pro)、新しいMagic Keyboard、Thunderbolt/USB 4ポート(OTG、充電、映像出力)、クアッドスピーカー、Dolby Atmosサウンド、5つのスタジオ品質マイク、最大120HzのProMotion(リフレッシュレート)、Apple Pay、音声認識Siri、生体認証「Face ID」、Wi‑Fi 6E、4×4 MIMO、Bluetooth 5.3、GPS (※Cellularモデルのみ)に対応しています。
価格は、Amazonで149,800円(税込・11インチ)、楽天市場で138,123円(送料無料)、ヤフーショッピングで145,980円、です。
関連記事:「iPad Pro M4」(2024)はどう進化した? 前世代と比較して解説
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他のシャオミ タブレットと比較
他にもシャオミのタブレットが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
【2025最新版】Xiaomiのタブレットを徹底比較!おすすめ機種や選び方を紹介
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