2025年10月9日に発売された「Google Pixel Watch 4」は、Googleが手がけるスマートウォッチの最新モデルです。これまでのシリーズが抱えていた弱点を克服し、デザイン、パフォーマンス、AI機能の全てが大幅に進化したことで、大きな注目を集めています。
このレビューでは、Pixel Watch 4が私たちの日常をどれだけスマートで快適なものに変えてくれるのか、前モデル「Google Pixel Watch 3」から何が変わったのか、その真価を徹底的に検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
Google Pixel Watch 4 の長所(Pros):
- 劇的に改善されたバッテリー性能(45mmモデルは平均60時間駆動)
- 「手をあげて話す」による未来的でシームレスなAI体験
- 屋外でも抜群の視認性を誇る3,000ニトの高輝度ディスプレイ
- 高精度なデュアル周波数GPSと日本で使える心電図(ECG)機能
- 洗練されたデザインと質感の高さ
Google Pixel Watch 4 の短所(Cons):
- 旧モデルと互換性のない独自の充電方式
- Androidスマートフォン専用(iOS非対応)
- 一部の高度なヘルスケアセンサー(体組成計など)が非搭載
- 高価格帯と独自規格のアクセサリー
総合評価:
Google Pixel Watch 4は、シリーズ最大の弱点だったバッテリー性能を完全に克服し、独自のAI機能と洗練されたデザインを両立した、現時点でAndroidユーザーにとって最も完成度の高いスマートウォッチの一つです。特に、Googleエコシステムを多用し、デザインと最先端の機能性を求める方には、最高の選択肢となるでしょう。
<この記事で分かること>
- Google Pixel Watch 4の洗練されたデザインと新色バンドの詳細
- Pixel Watch 3とのスペックや外観の具体的な違い
- 3,000ニトの高輝度ディスプレイの屋外での見やすさ
- Snapdragon W5 Gen 2搭載によるパフォーマンスと操作感
- 新機能「手をあげて話す」によるAIアシスタント「Gemini」の使い方と便利さ
- デュアル周波数GPSの精度とランニング機能の体験レビュー
- 日本で使える心電図(ECG)機能と睡眠トラッキングの精度
- 劇的に向上した実際のバッテリー持ちと新しい充電方法
- Suica対応のおサイフケータイや音楽再生などのスマート機能
- Wear OS 6.0の新機能とGoogleデバイス連携の魅力
- ライバル機種とのメリット・デメリット比較
- 専門家による5段階評価と詳細な総評
- 最新の価格とお得な購入先・他機種との価格比較
この記事を最後まで読むことで、「Google Pixel Watch 4」を本当に購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入を迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:Google Pixel Watch 4
デザインと耐久性:Google Pixel Watch 4~洗練されたデザインと実用性を両立した、未来を感じさせるスマートウォッチ~
ここでは、Google Pixel Watch 4のデザイン、バンド、耐久性について、前モデルであるGoogle Pixel Watch 3との比較を交えながら、実際に使用して感じたことを詳しくレビューしていきます。
象徴的な円形デザインの継承と進化
Pixel Watch 4を手に取って最初に感じるのは、前モデルから受け継がれた円形で洗練されたデザインです。一見すると大きな変化はないように思えますが、細部に目を向けると確実な進化が見られます。特に印象的なのが、新たに採用された「Actua 360ドーム型ディスプレイ」です。このディスプレイは、ベゼルが16%縮小され、表示領域が10%拡大しただけでなく、球面設計によってエッジレスな外観を実現しています。
実際に横から眺めると、その曲線美はまさに「曲線美の極み」と言えるほどで、高級感を一層引き立てています。このドーム形状により、まるでクラシックな腕時計のような風格も感じられ、これまでのスマートウォッチとは一線を画す、未来的ながらも親しみやすい印象を受けました。
最適なサイズ感と豊富なカラーバリエーション
Pixel Watch 4は、前モデルのPixel Watch 3と同様に41mmと45mmの2つのサイズ展開です。私は今回45mmモデルを選びましたが、これは大正解でした。Pixel Watch 3の41mmモデルでは時折感じていた画面の小ささからくるストレスが解消され、Googleマップなどのアプリが格段に見やすくなりました。重量は41mmモデルが31g、45mmモデルが36.7gと、Pixel Watch 3とほぼ変わらず、長時間装着していても全く負担に感じません。
カラーバリエーションも魅力の一つで、41mmモデルでは「Polished Silver / Iris」や「Champagne Gold / Lemongrass」など4種類が、45mmモデルでは「Satin Moonstone / Moonstone」を含む3種類が用意されており、服装や好みに合わせて選べる多彩なラインナップが揃っています。
日常からアクティブなシーンまで、安心の耐久性
Pixel Watch 4は、デザインの美しさだけでなく、タフな造りも魅力です。本体には航空宇宙グレードのアルミニウムが使用されており、軽量でありながら高い剛性を確保しています。さらに、水深50mまでの耐水性能とIP68の防塵・防水性能を備えているため、ランニング中の突然の雨や、水泳などのアクティビティでも安心して使用できます。実際にプールで泳いでみた後も、新たに追加された「水抜き機能」を使うことで、スピーカーから水分を排出し、クリアな音質をすぐに取り戻すことができました。これは、日常的に水に触れる機会が多いユーザーにとって、非常に実用的な進化点だと感じます。
多様なスタイルを演出するストラップ(バンド)
スマートウォッチの印象を大きく左右するのがストラップですが、Pixel Watch 4には様々な素材やカラーのバンドが用意されており、シーンに合わせて簡単にスタイルを変えることができます。特に今回はカラーバリエーションが拡充され、個性をより表現しやすくなりました。「アクティブバンド」には新色としてIrisとMoonstoneが追加 。通気性の良い「アクティブ スポーツ バンド」にはPeony、Moonstone、Lemongrass、Indigoといった新色が加わっています。
カジュアルな「ウーブンバンド」では虹やIndigo 、上質な「クラフト レザーバンド」ではMoonstoneが新登場しました。41mmモデル専用の「ツートーン レザーバンド」にはJadeが追加され、快適な着け心地の「グラデーション ストレッチ バンド」にはMoonstoneやPeony / Irisなど4種類が加わり、選択の幅が大きく広がっています。バンドの着脱は工具不要で非常に簡単ですが、41mmモデルと45mmモデルで互換性がない点には注意が必要です 。ただ、同じサイズのPixel Watch 3のベルトはそのまま利用できるので、前モデルからの乗り換えユーザーにとっては嬉しいポイントです。
<Google Pixel Watch 4の付属品>
- Google Pixel Watch 4(41 mmまたは45 mm)
- アクティブ バンド(S サイズ・L サイズ各 1 本)
- Google Pixel Watch 急速充電ホルダー
- クイック スタートガイド
まとめ:デザインと耐久性
- 第一印象:前モデルのデザインを踏襲しつつ、ドーム型ディスプレイの採用により、より洗練され未来的な印象になった。
- 形状と素材:曲線美が際立つ円形デザインと、高級感のある航空宇宙グレードのアルミニウムを採用。
- サイズと重量:41mmと45mmの2サイズ展開で、重量は前モデルとほぼ変わらず、長時間の装着でも快適。
- 耐久性:水深50mの耐水性能とIP68の防塵・防水性能に加え、新たに水抜き機能を搭載し、実用性が向上した。
- バンド:工具不要で簡単に交換できる多様なバンドが用意されており、シーンに合わせてスタイルを変えられる。
ディスプレイと操作性:Google Pixel Watch 4~未来を映すドーム型ディスプレイと、直感的な操作が生み出す感動体験~
ここでは、Google Pixel Watch 4のディスプレイと操作性について、前モデルのGoogle Pixel Watch 3との違いに焦点を当てながら、その進化したポイントを詳しくレビューしていきます。
没入感を高める、業界初のドーム型ディスプレイ
Pixel Watch 4を手にして、まず心を奪われるのはそのディスプレイの美しさです。業界初となるドーム型の「Actua 360ディスプレイ」は、これまでのスマートウォッチとは一線を画す、未来的な印象を与えます。前モデルのPixel Watch 3が採用していたフラットな「Actuaディスプレイ」とは異なり、Pixel Watch 4ではガラスだけでなくディスプレイ自体が球状に湾曲しており、まるで水滴のような滑らかな曲線を描いています。
このデザインは、ベゼルが16%も細くなったことと相まって、画面への没入感を格段に高めています。最初は魚眼レンズで覗いているような少しの違和感がありましたが、すぐに慣れ、どの角度から見ても情報がクリアに視認できるこのディスプレイが大好きになりました。
太陽の下でも鮮明に、より広く見やすくなった画面
Pixel Watch 4のディスプレイは、見た目の美しさだけでなく、実用性も大幅に向上しています。注目すべきは、その圧倒的な明るさです。ピーク輝度はPixel Watch 3の2,000ニトから一気に3,000ニトへと50%も向上しました。実際に晴れた日の屋外でナビゲーションアプリ「Googleマップ」を使ってみましたが、Pixel Watch 3では少し見づらさを感じた場面でも、Pixel Watch 4は驚くほど鮮明に地図を表示してくれました。
また、画面領域が10%拡大したことで、通知の文字やアプリのアイコンがより大きく表示され、視認性が格段にアップ。解像度も45mmモデルで480×480ピクセルに向上しており、写真などのコンテンツも細部まで美しく表現してくれます。
指先に伝わる、上質な操作感
Pixel Watch 4の操作性は、触れるたびにその完成度の高さを感じさせます。画面のタッチ感度は非常に良好で、スワイプやタップなどのジェスチャーは指に吸い付くように滑らかに反応します。Pixel Watch 3と比較しても、全体的な完成度が一段上がったという印象です。リューズ(竜頭)を回した際のクリック感やスクロールの正確性も心地よく、意のままに操作できる喜びがあります。
さらに注目したいのが、通知や操作時に手首に伝わる振動フィードバックです。「第3世代の高性能な触覚技術」が採用されたことで、振動がよりリッチで質の高いものになりました。安っぽさは一切なく、確かな情報を伝えてくれる心地よい振動は、スマートウォッチとの一体感を深めてくれます。
未来的なジェスチャー操作
Pixel Watch 4の操作性を語る上で欠かせないのが、新機能「手をあげて話す」です 。料理中で両手がふさがっている時に、手首を口元に上げるだけでAIアシスタントのGeminiを起動し、「タイマーを5分セットして」と話しかけるだけで操作が完了します。このハンズフリーの体験は非常に未来的で、スマートウォッチの新しい可能性を感じさせてくれました。いちいち「OK, Google」と呼びかける必要がないため、より自然でスムーズな操作が可能です。
個性を彩るウォッチフェイス
ウォッチフェイスには、情報を機能的に表示する新デザイン「モジュラー」をはじめ、「コルサ」「リヴィール」「探索」「Art&Culture」といった、複数の新しいウォッチフェイスが追加され、その日の気分や服装に合わせてカスタマイズする楽しみが広がりました。その他にも「ボールドユーティリティ」や「コンセントリック」、「写真」など、多彩な選択肢が用意されています。
もちろん、従来から人気の「アクティブ」や「アナログ」といったウォッチフェイスも引き続き利用できるため、前モデルから乗り換えるユーザーも安心です。ウォッチフェイスの変更は画面の長押しで簡単に行え、自分だけのスマートウォッチを演出できます。
<Google Pixel Watch 4のディスプレイ・操作性 仕様>
- ディスプレイ: Actua 360 ディスプレイ
- ガラス: カスタム 3D Corning® Gorilla® Glass 5
- 種類: 320 ppi AMOLED LTPO ディスプレイ(DCI-P3 カラー)
- 輝度: 最大輝度 3,000 ニト(ピーク輝度)、最小輝度 1 ニト(AOD)
- リフレッシュレート: 1~60 Hz
- UI: Material 3 Expressive
- 操作: サイドボタン、触覚式リューズ、第 3 世代の高性能な触覚技術
まとめ:ディスプレイと操作性
- 第一印象:業界初のドーム型ディスプレイは、未来的ながらも親しみやすいデザインで、所有する喜びを感じさせる。
- 視認性:ピーク輝度が3,000ニトに向上し、直射日光下でも驚くほど画面が見やすくなった。
- 画面サイズ:ベゼルが細くなり表示領域が10%拡大したことで、情報の視認性が格段に向上した。
- 操作性:滑らかなタッチ操作と質の高い振動フィードバックにより、心地よい操作感を実現している。
- 新機能:「手をあげて話す」ジェスチャーでGeminiを起動でき、未来的なハンズフリー操作を体験できる。
パフォーマンス:Google Pixel Watch 4~新チップ搭載で実現した、ストレスフリーな操作体験~
ここでは、Google Pixel Watch 4のパフォーマンスについて、その動作の快適性を支えるチップ、メモリ、ストレージの観点から、前モデルのGoogle Pixel Watch 3と比較しつつ詳しくレビューしていきます。
新チップセットがもたらす快適な動作と電力効率
Pixel Watch 4の快適な操作感の核となるのが、最新のチップセット「Qualcomm Snapdragon W5 Gen 2」と「Cortex-M55コプロセッサ」へのアップグレードです。前モデルのPixel Watch 3に搭載されていたSnapdragon W5 Gen 1から進化したことで、アプリの起動や画面の切り替えといった日常的な操作が、目に見えてスムーズになりました。
実際に、ワークアウトを記録しながら音楽アプリ「Spotify」を操作し、さらに「Googleマップ」でルートを確認するといったマルチタスクな状況でも、動作がもたつくことは一切なく、ストレスフリーな体験に感動しました。注目すべきは、単に高速化しただけでなく、電力効率が大幅に向上している点です。これにより、パフォーマンスと長時間のバッテリー駆動という、これまで両立が難しかった要素を見事に実現しています。
余裕のあるメモリとストレージ
メモリ(RAM)は2GB、内蔵ストレージは32GBと、スペック上の数値はPixel Watch 3から据え置きですが、これが実用上まったく問題ないどころか、非常に大きな安心感につながっています。Wear OSの豊富なアプリを最大限に楽しむため、「LINE」や「Spotify」など普段使いのアプリを多数インストールし、さらに「YouTube Music」からお気に入りのプレイリストをオフライン再生用にダウンロードしてみました。
これだけデータを入れても、ストレージにはまだ十分な余裕があり、動作が重くなることもありませんでした。週末のランニングに向けて音楽をたっぷり保存したり、旅行前に広範囲のオフラインマップをダウンロードしたりといった使い方をしても、容量を気にする必要はないでしょう。
指先に伝わる、進化したレスポンス
Pixel Watch 4を数日間使ってみて最も強く感じたのは、体感的なレスポンスの向上です。Pixel Watch 3も十分に快適な操作性でしたが、Pixel Watch 4はUIのスクロールやアニメーションの滑らかさがさらに磨き上げられ、まさに「完成度が一段上がった」という印象を受けます。通知を開いてメッセージを確認し、返信するといった一連の動作が、まるでスマホを操作しているかのように「ヌルヌル」と進みます。このサクサクとした反応の良さは、日常のあらゆるシーンでスマートウォッチを使う喜びを高めてくれます。ごく稀にアニメーションが一瞬カクつくこともありましたが、全体的な快適性を損なうほどではありませんでした。
<Google Pixel Watch 4のパフォーマンス 仕様>
- チップ: Qualcomm Snapdragon® W5 Gen 2, Cortex-M55 コプロセッサ
- メモリ: 2 GB SDRAM
- ストレージ: 32 GB eMMC 型フラッシュ
まとめ:パフォーマンス
- 新チップ搭載:Snapdragon W5 Gen 2への進化により、アプリの起動やUIの動作が格段にスムーズになった。
- 高い電力効率:性能向上と同時に電力効率も改善され、長時間のバッテリー駆動に貢献している。
- 十分なメモリとストレージ:2GBのメモリと32GBのストレージは、多くのアプリや音楽データを保存するのに十分な容量。
- 完成度の高い操作感:全体的なレスポンスが向上し、日常のあらゆる操作がストレスフリーになった。
AI機能:Google Pixel Watch 4~手首の相棒が、真のAIアシスタントに進化した日~
ここでは、Google Pixel Watch 4のAI機能に焦点を当て、AIアシスタント「Gemini」がどのように進化したのか、そして私たちの日常をどう変えてくれるのかを、前モデルのGoogle Pixel Watch 3と比較しながら、実際の使用感をもとにレビューしていきます。
“手をあげて話すだけ”、未来の操作体験がここに
Pixel Watch 4のAI機能を語る上で、最大の進化点は新機能「手をあげて話す」の搭載です。前モデルのPixel Watch 3でもAIアシスタントのGeminiは利用できましたが、起動するにはサイドボタンを長押しするか、「OK, Google」と呼びかける必要がありました。しかしPixel Watch 4では、ただ腕を口元に上げるだけでGeminiが起動します。
この体験は、まさに未来的。例えば、両手がふさがりがちな料理中に「鶏肉の茹で時間を教えて」と尋ねたり、買い物袋で両手が一杯の時に「PayPayを開いて」と指示したり、まさにSF映画のような操作が現実のものとなりました。ウェイクワードが不要なため、リビングでNest Hubが意図せず反応してしまう、といった小さなストレスからも解放されます。この自然でシームレスな操作感は、一度体験するとPixel Watch 3のボタン操作には戻れないほどの感動があります。
日常のあらゆる疑問に答える、賢い相棒Gemini
Pixel Watch 4に搭載されたGeminiは、単に起動が簡単になっただけではありません。その賢さも格段に進化しています。以前、友人と昔のアニメの話で盛り上がった際に「あのキャラクターの声優は誰だっけ?」とふと疑問に思い、すかさずPixel Watch 4に話しかけてみました。すると、即座に的確な答えを音声と文字で返してくれたのです。
Pixel Watch 3のGoogleアシスタントも便利でしたが、Geminiはより複雑な質問や文脈を理解し、単なる検索結果の読み上げではない、気の利いた回答をしてくれます。「今日の午後の予定は?」と聞けばGoogleカレンダーを瞬時に確認し、的確に教えてくれるなど、まさに腕の上の有能な秘書です。スピーカーの音質も向上しており、Geminiの応答が非常にクリアに聞き取れるようになったのも嬉しいポイントでした。
ユーザーの行動を先読みする、AIによる自動化機能
Pixel Watch 4のAIは、ユーザーからの問いかけを待つだけではありません。ユーザーの行動を先読みして、さりげなくサポートしてくれます。特に感動したのが、ワークアウトの自動検出機能です。ある日、急いでいてワークアウトの記録を開始し忘れたままランニングに出かけたのですが、走り終えて一息つくと、Pixel Watch 4から「ランニングしたようですね。ワークアウトとして保存しますか?」という通知が届きました。
走り始めからしっかりとデータが記録されており、AIが私の行動をきちんと見ていてくれたことに驚きました。このように、AIがユーザーの意図を汲み取り、自動でタスクをこなしてくれる機能は、スマートウォッチを「ただの通知デバイス」から「生活に寄り添うパートナー」へと進化させていることを実感させてくれます。
<Google Pixel Watch 4のAI機能 一覧>
- AIアシスタント: Geminiを搭載
- 起動方法: 手をあげて話す、サイドボタン長押し
- ハンズフリー操作: ウェイクワード不要の音声操作
- スマート機能: 文脈に応じたスマートリプライ、各種Googleサービスとの連携
- ワークアウト: AIによる活動の自動検出・分類・記録
まとめ:AI機能
- 革新的な操作性:「手をあげて話す」機能の搭載により、未来的でシームレスなハンズフリー操作が実現した。
- 賢いアシスタント:Geminiは応答精度が高く、複雑な質問にも的確に答え、日常のあらゆる場面で頼りになる。
- 行動の自動化:ワークアウトの自動検出など、AIがユーザーの行動を先読みしてサポートしてくれる。
- 総合評価:AI機能の進化により、単なるスマートウォッチを超えた「腕の上のAIアシスタント」と呼ぶにふさわしいデバイスに進化した。
スポーツ機能:Google Pixel Watch 4~あなたの専属コーチになる、高精度スポーツウォッチ~
ここでは、Google Pixel Watch 4のスポーツ機能について、フィットネスセンサーやランニング、GPS、安全機能の観点から、前モデルのGoogle Pixel Watch 3と比較しつつ、その進化した魅力を詳しくレビューしていきます。
充実した多彩なワークアウト
Pixel Watch 4は、日々の運動をより楽しく、効果的にするための機能が満載です。対応するエクササイズは50種類以上と、Pixel Watch 3の40種類以上からさらに拡充され、新たにピックルボールやバスケットボールといった種目も加わりました 。これにより、ランニングやウォーキングといった基本的な運動から、より多様なアクティビティまで、幅広いスポーツライフに対応できるようになりました。様々な活動を記録できることで、日々の運動へのモチベーションがさらに高まります。
進化したセンサーとパーソナライズされたデータ分析
Pixel Watch 4は、運動中の身体の状態をより正確に把握するためのセンサーが進化しています。マルチパス心拍数センサーは、運動内容に合わせて最適化されたアルゴリズムと連携し、精度の高い心拍数データを提供してくれます。注目すべきは、これらのデータに基づいた分析機能です。「エナジースコア」機能は、その日の睡眠や心拍数のデータから、今日はハードなトレーニングをすべきか、それとも回復を優先すべきかを提案してくれます。これにより、無理なくトレーニングとリカバリーのバランスを取ることができ、怪我のリスクを減らしながら効率的にパフォーマンスを高めることが可能になりました。
手首のコーチと走る、新しいランニング体験
いつものランニングコースが、Pixel Watch 4によって特別なトレーニングセッションに変わりました。これまではただ走るだけでしたが、今回は事前にウォッチ上でインターバル走のプランをカスタマイズ。実際に走り始めると、まるでパーソナルコーチが隣にいるかのように、「スプリント開始」「クールダウンへ移行」といった指示を手首の振動と音声でリアルタイムに伝えてくれます。
おかげで、ペース配分を意識した質の高いトレーニングができました。ランニング後、Fitbitアプリで結果を確認すると、消費カロリーや心拍数の推移に加え、歩幅や上下動といったランニングフォームに関する詳細な分析まで表示されていて驚きました。
GPS機能については、高層ビルが並ぶコースだったにも関わらず、新搭載の「デュアル周波数GPS」のおかげで、走行ルートも非常に正確に記録されていました。Pixel Watch 3では時折見られたルートのズレがなく、移動した経路をほぼ完璧に記録。Fitbitアプリで走行ルートを地図上に表示させると、その正確さに思わず声が出ました。これなら、どんな場所でも自信を持ってトレーニングに集中できます。
もしもの時も安心、充実の安全機能
Pixel Watch 4は、アクティブな活動を安心して楽しむための安全機能も充実しています。激しい転倒を検出して自動で緊急サービスに通報する機能や、夜間のランニング時に設定したタイマーに応答がない場合、現在地を緊急連絡先に知らせる「安全確認」機能などが搭載されています。さらに、LTEモデルでは衛星通信を利用したSOSメッセージングにも対応。これにより、スマートフォンの電波が届かない山の中などでも、万が一の際に助けを呼ぶことが可能になります。アウトドア愛好家として、この機能がもたらす安心感は計り知れません。
<Google Pixel Watch 4のスポーツ機能 一覧>
- 対応エクササイズ: 50種類以上(ピックルボール、バスケットボールなどを新規追加)
- フィットネスセンサー: マルチパス光学式心拍数センサー、皮膚コンダクタンス(cEDA)測定用電気センサーなど
- GPS: デュアル周波数 GPS (GPS, Galileo, Glonass, Beidou, QZSS)
- ランニング機能:
- プランのカスタマイズ: 目標(距離、時間、カロリー)やインターバル走の設定が可能。
- リアルタイムガイダンス: ペースや心拍ゾーンの逸脱、インターバルのタイミングを音声と振動で通知。
- フォーム測定: 歩行のリズム、歩幅、上下動、地面との接触時間などを分析。
- パフォーマンス分析: Fitbitアプリでペース、フォーム、走行距離の改善度合いを確認可能。
- データ分析: エナジースコア、有酸素運動負荷、ターゲット負荷メトリック
- 安全機能: 転倒検出、安全確認、自動車事故検出、衛星SOSメッセージング(LTEモデルのみ)
まとめ:スポーツ機能
- 進化したセンサー:マルチパス心拍数センサーなどが、より正確なトレーニングデータを取得し、パフォーマンス向上をサポートする。
- 多彩なエクササイズ対応:対応スポーツが50種類以上に増え、より多くの活動を記録できるようになった。
- データに基づく分析:エナジースコアなど、その日のコンディションを評価する機能により、トレーニングを賢く支援してくれる。
- ランニング機能の進化:リアルタイムのガイダンスやフォーム分析により、ランニングの質を向上させることができる。
- 高精度GPS:デュアル周波数GPSの搭載により、都市部や森林などでもルート追跡の精度が劇的に向上した。
- 充実の安全機能:転倒検出に加え、衛星SOSメッセージング(LTEモデル)に対応し、万が一の際の安心感が向上した。
ヘルスケア機能:Google Pixel Watch 4~手首の上の健康アドバイザー、心電図機能で新たなステージへ~
ここでは、Google Pixel Watch 4のヘルスケア機能に焦点を当て、日々の健康管理をどのようにサポートしてくれるのか、特に前モデルのGoogle Pixel Watch 3からの進化点を含めて、詳しくレビューしていきます。
ついに解禁、待望の心電図(ECG)機能
Pixel Watch 4のヘルスケア機能における最大の進化は、日本で初めて発売時から「心電図(ECG)機能」が利用可能になった点です。これは、Pixel Watch 3がアップデートで対応するまで待つ必要があったのと比較して、大きな前進と言えるでしょう。実際に試してみると、その手軽さに驚きました。Fitbitの心電図アプリを起動し、リューズに指を30秒間そっと触れるだけ。少し長く感じる30秒ですが、測定結果として「洞調律(正常な心拍リズム)」と表示された時の安心感は格別でした。
この機能は、心房細動(不整脈の一種)の兆候を検知するのに役立ちます。測定結果はPDFとして出力し、医師との相談に活用することも可能で、日々の健康管理をより専門的なレベルへと引き上げてくれる、まさに”お守り”のような機能です。
日々の健康を見守る、高精度な基本機能
Pixel Watch 4は、心拍数や血中酸素ウェルネス(SpO2)、ストレスレベルといった基本的な健康指標も、高精度なセンサーで常にモニタリングしてくれます。マルチパス光学式心拍数センサーによる心拍数測定は非常に信頼性が高く、安静時はもちろん、運動中でも正確なデータを記録してくれました。また、強化された皮膚温センサーは、睡眠中のわずかな体温の変化を捉え、体調不良の兆候をいち早く察知する手助けをしてくれます。これらのデータはすべてFitbitアプリに集約され、健康指標ダッシュボードで一目で確認できるため、自分の身体への理解を深めるのに役立ちます。
精度が向上した睡眠トラッキングで、最高の休息を
健康管理において睡眠の質は非常に重要ですが、Pixel Watch 4の睡眠トラッキング機能は、その精度がさらに向上しています。先進的な機械学習モデルにより、睡眠サイクルの分類精度が18%も向上し、レム睡眠、深い睡眠、浅い睡眠の時間をより正確に記録してくれるようになりました。実際に数日間装着して眠ってみましたが、Fitbitアプリで表示される睡眠スコアは、自分の体感と見事に一致していました。よく眠れたと感じた朝はスコアが高く、夜更かしした翌朝は低いスコアと共に具体的な改善点が示されます。
さらに「朝のブリーフィング」機能により、起床時にその日の睡眠スコアやエナジースコアが通知されるため、「今日はスコアが高いから、朝からアクティブに動こう」といったように、一日の活動計画を立てるのに非常に役立っています。
<Google Pixel Watch 4のヘルスケア機能 一覧>
- 心拍数測定: マルチパス光学式心拍数センサーによる常時測定、高心拍数/低心拍数の通知
- 心電図 (ECG) アプリ: 心房細動(AFib)の兆候を検知、測定結果のPDF出力
- 血中酸素ウェルネス (SpO2) 測定: 睡眠中の血中酸素レベルの変動をモニタリング
- 皮膚温センサー: 睡眠中の皮膚温の変動を記録
- ストレス測定: 皮膚コンダクタンス(cEDA)センサーによる身体反応の計測
- 睡眠トラッキング: 睡眠段階(覚醒、レム、浅い、深い)の分析、睡眠スコアの算出
- データ管理: Fitbitアプリによる健康指標ダッシュボード、各種データのトレンド分析
まとめ:ヘルスケア機能
- 心電図(ECG)機能:日本で初めて発売時から利用可能となり、手軽に心臓の健康状態をチェックできるようになった。
- 睡眠トラッキングの進化:機械学習モデルの改善により精度が18%向上し、より信頼性の高い睡眠分析が可能になった。
- 高精度なセンサー群:心拍数や皮膚温など、各種センサーが日々の健康状態を詳細にモニタリングする。
- 深い健康インサイト:「朝のブリーフィング」やFitbitアプリとの連携により、測定データを日々の健康管理に活かしやすい。
バッテリー持ちと充電:Google Pixel Watch 4~歴代最高のバッテリー性能と革新的な充電スタイル~
ここでは、Google Pixel Watch 4のバッテリー持続時間と充電機能について、前モデルのGoogle Pixel Watch 3との比較を交えながら、その劇的な進化を詳しくレビューしていきます。
シリーズ最大の弱点を克服、驚異のバッテリー持続時間
これまでのPixel Watchシリーズで、多くのユーザーが最も改善を望んでいたのがバッテリー持続時間でした。Pixel Watch 4は、その声に見事に応えてくれました。バッテリー容量は41mmモデルが325mAh、45mmモデルが455mAhへと増量。
公称の駆動時間も、Pixel Watch 3が常時表示で最大24時間だったのに対し、Pixel Watch 4では41mmモデルで最大30時間、45mmモデルでは最大40時間へと大幅に延長されています。バッテリーテストでは45mmモデルが常時表示オンの状態で平均60時間も持続したという驚きの結果も報告されています。
実際のバッテリー持ちを検証
実際に私も45mmモデルを使用しましたが、朝100%の状態で使い始めても1日のバッテリー消費はわずか25%程度。6時間の睡眠と10時間の日中活動を経ても80%前後の残量を維持しており、2日間は余裕で、使い方によっては3日目まで充電なしで過ごせました。41mmモデルでも公称値を超える約34時間の連続使用が可能で、これはPixel Watch 3の41mmモデルが約1日半だったことと比較すると、大きな進歩です。
また、45mmモデルであれば、常時表示をオンにしたままでも平均60時間という長寿命を実現しているため、バッテリー残量を気にすることなく、いつでも時間や情報を確認できるという快適さを手に入れることができます。さらに1時間GPSをオンにしてウォーキングをしたところ、バッテリー消費は約15%でした。これは、例えば朝に1時間のランニングをしても、その後の通常使用に全く支障がなく、夜の睡眠トラッキングまで余裕でこなせることを意味します。
朝の僅かな時間で完了、ストレスフリーな急速充電
バッテリー持続時間だけでなく、充電体験も大きく進化しています。注目すべきは、その圧倒的な充電速度です。Pixel Watch 4は、わずか15分でバッテリーを約50%まで回復させることができます。実際にバッテリー残量15%の状態から充電してみたところ、30分後には98%まで回復しており、その速さに感動しました。朝の身支度をしている間や、お風呂に入っているわずかな時間に充電するだけで、一日中安心して使えるのです。この急速充電のおかげで、「寝る前に充電し忘れた」という朝の絶望感は、もはや過去のものとなりました。
使いやすさとデザイン性を両立した、新しい充電方式
Pixel Watch 4では、充電方式そのものも大きく変わりました。従来の背面接触式から、本体側面に設けられた端子に専用の「急速充電ホルダー」をマグネットで装着するスタイルへと刷新されています。これにより、Pixel Watch 3で一部のユーザーが不満に感じていた、充電器のピンによる本体背面の傷問題が根本的に解決されました。また、充電中は画面が90度回転し、デジタル時計として表示されるため、ベッドサイドの目覚まし時計としても活用できます。
ただ、この変更により、Pixel Watch 3以前の充電器との互換性が完全になくなった点は注意が必要です。シリーズの長期的なユーザーとしては少し残念な点ですが、それを補って余りある利便性とデザイン性の向上だと感じました。
<Google Pixel Watch 4のバッテリー・充電 仕様>
- バッテリー容量: 標準 325 mAh (41 mm) / 標準 455 mAh (45 mm)
- 駆動時間(常時表示): 最長 30 時間 (41 mm) / 最長 40 時間 (45 mm)
- 駆動時間(バッテリーセーバー): 最長 48 時間 (41 mm) / 最長 72 時間 (45 mm)
- 充電速度(45mm): 約15分で50%、約30分で80%、約60分で100%
- 充電速度(41mm): 約15分で50%、約25分で80%、約45分で100%
- 充電方式: Google Pixel Watch 急速充電ホルダー
まとめ:バッテリー持ちと充電
- 劇的な駆動時間延長:45mmモデルは常時表示で最長40時間と、Pixel Watch 3から大幅にバッテリー性能が向上した。
- 圧倒的な充電速度:わずか15分の充電で約50%まで回復する急速充電に対応し、利便性が格段にアップした。
- 革新的な充電方式:本体を傷つけない側面充電方式へと刷新され、充電中のデザイン性も向上した。
- 互換性の注意点:充電器が新設計されたため、Pixel Watch 3以前のモデルとの互換性はない。
スマート機能:Google Pixel Watch 4~手首の上で完結する、より自由な毎日へ~
ここでは、Google Pixel Watch 4が日常生活をいかに便利で豊かにしてくれるか、その多彩なスマート機能に焦点を当ててレビューします。前モデルのGoogle Pixel Watch 3から続く機能も多いですが、その完成度はさらに高まっています。
スマホを持たない、身軽な自由を手に入れる
Pixel Watch 4の真価は、スマートフォンを家に置いたままでも、外の世界と繋がれる点にあります。LTEモデルを選べば、ウォッチ単体での4G通信が可能です。実際に、休日にスマホを持たず、Pixel Watch 4だけを身に着けてランニングに出かけてみました。途中で喉が渇き、自動販売機を見つけたのですが、手首を決済端末にかざすだけで、登録しておいたSuicaで冷たいドリンクを購入。
その身軽さと手軽さは、一度体験すると手放せなくなるほどの感動がありました。FeliCaに対応しているため、SuicaやPASMO、QUICPay、iDといった主要な電子マネーが利用でき、日常のあらゆる決済シーンでスマートに対応できます。
リッチな通知機能で、大切な連絡を逃さない
日々のコミュニケーションや情報収集においても、Pixel Watch 4は頼れる相棒です。LINEやGmailなどの通知は確実に手首に届き、会議中や移動中でも重要なメッセージを見逃すことがなくなりました。注目すべきは、通知の表現力が豊かになった点です。友人からLINEで送られてきた写真が、スマートフォンのようにウォッチの画面上で直接プレビューできた時は、その進化に驚きました。わざわざスマートフォンを取り出すことなく内容を確認でき、簡単な返信なら音声入力やキーボードでその場ですぐに完結できるため、コミュニケーションがよりスムーズになります。
スマホなしで楽しむ、音楽体験
Pixel Watch 4は、エンターテイメントの楽しみ方も自由にしてくれます。ジムでのトレーニング前には、「Spotify」でお気に入りのワークアウト用プレイリストをウォッチにダウンロード。スマートフォンをロッカーに置いたままでも、Bluetoothイヤホンと連携して音楽を聴きながらトレーニングに集中できるのは、非常に快適な体験でした。「YouTube Music」や「Amazon Music」といった主要な音楽アプリに対応しており、32GBの十分なストレージがあるため、たくさんの楽曲をオフラインで楽しむことができます。
アイデアを逃さない、手首のボイスレコーダー
Pixel Watch 4の便利な機能として、新たに「レコーダー」アプリが搭載されたのは嬉しいポイントです。会議中に重要な発言があった際、スマートフォンを取り出すことなく、手首のウォッチを操作するだけでさっと録音を開始できました。録音された音声データは、Pixelスマートフォン側のレコーダーアプリと自動で同期され、さらにはウェブサイト上からも確認できるため、ケーブルなしでマルチデバイスで活用できるのは非常に便利です。
ただし、実際に使ってみて注意が必要だと感じた点もあります。ウォッチのマイクで録音した音声の文字起こし精度は、Pixelスマートフォン本体のそれと比較すると残念ながら低く、正確な議事録作成などには向いていません。あくまで、とっさのアイデアや短い会話を忘れないように記録しておく、音声メモとして活用するのが現実的でしょう。
<Google Pixel Watch 4のスマート機能 一覧>
- 通信機能: 4G LTE(対応モデルのみ)、Wi-Fi、Bluetooth® 6.0、超広帯域無線(UWB)
- 決済機能(FeliCa): GoogleウォレットによるSuica、PASMO、QUICPay、iD、Visa/Mastercardのタッチ決済
- 音楽再生: YouTube Music, Spotify, Amazon Musicなどのアプリに対応(オフライン再生可能)
- 通知機能: 各種アプリからの通知受信、画像プレビュー、音声/キーボードによる簡易返信
- その他: レコーダー、スマホを探す、Googleマップナビゲーション
まとめ:スマート機能
- スマホフリーの利便性:LTEモデルとFeliCa対応により、スマートフォンを持たなくても通信、決済、音楽再生が手首の上で完結する。
- リッチな通知体験:画像のプレビューにも対応した通知機能で、大切な連絡をより確実に、そして豊かに受け取れる。
- 音楽とメモ:オフラインでの音楽再生や音声メモ機能など、スマートフォンなしでもエンターテインメントを楽しめる。
OSとアプリ:Google Pixel Watch 4~洗練されたUIとエコシステム連携が織りなす、至高のソフトウェア体験~
ここでは、Google Pixel Watch 4を動かすOSとアプリに焦点を当て、新しいUIデザインやGoogleデバイスとの連携機能が、前モデルのGoogle Pixel Watch 3からどのように進化したのかを、実際の使用感と共にご紹介します。
カラフルで直感的、進化したUIデザイン
Pixel Watch 4が搭載する最新の「Wear OS 6.0」は、新しいUIデザイン「Material 3 Expressive」の採用により、視覚的な魅力と操作性を大きく向上させています。Pixel Watch 3のUIもシンプルで使いやすかったですが、Pixel Watch 4では全体的に色彩が豊かになり、メニューをスクロールするとアイコンが円形のディスプレイに合わせて動的に拡大・縮小するなど、見ていて楽しいダイナミックな表現が加わりました。
特にアプリ一覧画面は、従来の一列表示に加えて、アプリアイコンのみを格子状に並べるグリッド表示が選択可能に。よく使うアプリを直感的に探せるようになり、利便性が格段に向上したと感じます。
Googleエコシステムの中心となる、シームレスなデバイス連携
Google純正ウォッチだからこそ体験できる、他のGoogleデバイスとのシームレスな連携は、Pixel Watch 4でその真価を実感させてくれます。先日、友人と集まった際にPixelスマートフォンで集合写真を撮ろうとしたのですが、三脚にスマホをセットした後、手元のウォッチでカメラアプリを起動。全員の表情をウォッチの画面で確認しながら、ベストなタイミングでシャッターを切ることができました。多少の遅延はありますが、画角を確認するには十分で、この機能のおかげで私は写真係から解放されました。
また、自宅の玄関に設置したGoogle Nest Doorbellが来客を知らせた際も、料理中で手が離せなかったのですが、ウォッチに表示されたカメラフィードで訪問者を確認し、そのまま応答することができました。これは想像以上に便利な体験で、Googleエコシステム全体でデバイスを所有する価値を改めて感じさせてくれます。
さらに、超広帯域無線(UWB)にも対応したことで、ウォッチを身に着けているだけで、より安定してスマートフォンのロックを解除できるようにもなっています。Pixel Watch 4をGoogle TVのリモコン代わりに利用できる機能も便利です。
Googleマップが主役、進化した純正アプリ体験
Pixel Watch 4の真価は、Google純正アプリの快適な操作性にあります。特に「Googleマップ」は、その進化を最も体感できるアプリの一つです。Pixel Watch 3でも便利でしたが、ベゼルが細く表示領域が拡大したPixel Watch 4では、地図が格段に見やすくなり、ナビゲーション中の情報量が増えました。
初めて訪れる場所で、スマートフォンを取り出すことなく手首の地図を確認しながら歩ける手軽さは、一度体験すると手放せません。また、「Gmail」では受信したメールの内容をしっかり確認でき、音声入力で簡単な返信まですることが可能です。「Googleカレンダー」でその日の予定を確認するのもスムーズで、日々のタスク管理がよりスマートになります。もちろん、これらの純正アプリ以外にも、Google Playストアから「Spotify」や「LINE」といったサードパーティ製アプリを追加し、機能を拡張することも可能です。
<Google Pixel Watch 4のOS・アプリ仕様>
- OS: Wear OS 6.0
- UIデザイン: Material 3 Expressive
- 対応機種: Android 11.0 以降を搭載したスマートフォン
- 必須アプリ: Google Pixel Watch アプリ、Googleアカウント
- プリインストールGoogleアプリ: Googleマップ、Googleカレンダー、Gmail、Googleウォレットなど
- デバイス連携: Pixelカメラリモート、Google TVリモコン、Google Nestデバイス操作、スマートフォンのロック解除など
- アプリストア: Google Playストア
まとめ:OSとアプリ
- 洗練されたUI:Wear OS 6.0とMaterial 3 Expressiveにより、カラフルで直感的な操作性を実現した。
- シームレスな連携:PixelスマートフォンやGoogle Nestデバイスとの連携がさらに強化され、エコシステムの中核を担う存在に進化した。
- 快適な純正アプリ:特にGoogleマップは、ディスプレイの進化と相まって視認性が向上し、使い勝手が格段に良くなった。
- 豊富なアプリ:Google Playストアから多彩なアプリを追加でき、自分だけのスマートウォッチにカスタマイズ可能。
Google Pixel Watch 4とPixel Watch 3の違い
ここでは、Google Pixel Watch 4と前モデルのGoogle Pixel Watch 3の主な違いをスペックを中心に比較し、どの点がどのように進化したのかを具体的に解説します。
OS
- Google Pixel Watch 4: Wear OS 6.0
- Google Pixel Watch 3: Wear OS 5.0
- 違い:Pixel Watch 4は新しいOSを搭載し、UIデザインに「Material 3 Expressive」を採用したことで、より色彩豊かでダイナミックな表示が可能になりました。
プロセッサ
- Google Pixel Watch 4: Qualcomm Snapdragon W5 Gen 2, Cortex-M55 コプロセッサ
- Google Pixel Watch 3: Snapdragon W5 Gen 1, Cortex M33 コプロセッサ
- 違い:Pixel Watch 4は、より電力効率が向上した新世代のチップを搭載しています。これにより、25%の高速化を実現しつつ、バッテリー駆動時間の大幅な向上に貢献しています。
ディスプレイ
- Google Pixel Watch 4: Actua 360 ディスプレイ、最大輝度3,000ニト
- Google Pixel Watch 3: Actua ディスプレイ、最大輝度2,000ニト
- 違い:Pixel Watch 4は、業界初のドーム型ディスプレイを採用し、輝度が50%向上しました。また、ベゼルが16%縮小し、画面領域が10%拡大したことで、屋外での視認性と情報量が向上しています。
バッテリー駆動時間(常時表示)
- Google Pixel Watch 4: 最長30時間(41mm)、最長40時間(45mm)
- Google Pixel Watch 3: 最長24時間(41mm/45mm)
- 違い:Pixel Watch 4は、シリーズ最大の弱点であったバッテリー性能が劇的に改善され、特に45mmモデルでは1.5倍以上に駆動時間が延長されました。
充電
- Google Pixel Watch 4: 側面接触式の新型ホルダー、約60分で100%充電(45mm)
- Google Pixel Watch 3: 背面接触式のケーブル、約80分で100%充電(45mm)
- 違い:Pixel Watch 4は充電方式が刷新され、25%高速化しました。ただし、Pixel Watch 3以前の充電器との互換性はありません。
GPS機能
- Google Pixel Watch 4: デュアル周波数GPS対応
- Google Pixel Watch 3: シングルバンドGPS
- 違い:デュアル周波数に対応したことで、高層ビル街や山間部など、これまで電波が届きにくかった場所でも、より正確なルート追跡が可能になりました。
AI機能(Gemini)
- Google Pixel Watch 4: 「手をあげて話す」機能搭載
- Google Pixel Watch 3: ボタン長押しなどで起動
- 違い:Pixel Watch 4では、腕を上げるだけでGeminiを起動できるため、より直感的でシームレスなAIアシスタント体験が可能です。
サイズ
- Google Pixel Watch 4: 直径41mm/45mm、高さ12.3mm
- Google Pixel Watch 3: 直径41mm/45mm、高さ12.3mm
- 違い:本体のサイズ(直径・厚さ)に違いはありません。
重量(バンドを除く)
- Google Pixel Watch 4: 31.0g(41mm)、36.7g(45mm)
- Google Pixel Watch 3: 31g(41mm)、37g(45mm)
- 違い:重量はほぼ同じで、体感できるほどの差はありません。
カラー
- Google Pixel Watch 4 / 3: それぞれ異なるカラーラインナップ
- 違い:両モデルで一部のカラーバリエーションが変更されています。例えば、Pixel Watch 3のHazelやRose Quartzは、Pixel Watch 4ではLemongrassやIrisといった新しいカラーに置き換わっています。
耐久性
- Google Pixel Watch 4: 航空宇宙グレードのアルミニウム、水抜き機能追加
- Google Pixel Watch 3: 100%リサイクルアルミニウム
- 違い:基本的な5気圧防水性能は同じですが、Pixel Watch 4はより具体的な素材表記になり、スピーカーの水を排出する「水抜き機能」が新たに追加され、実用性が向上しています。
保証期間
- Google Pixel Watch 4: 1年
- Google Pixel Watch 3: 1年
- 違い:メーカーによる保証期間に違いはありません。
まとめ
Google Pixel Watch 4は、Pixel Watch 3からデザインコンセプトを継承しつつも、中身は大きく進化したモデルです。特に、プロセッサの刷新によるパフォーマンス向上、輝度と表示領域が拡大したディスプレイ、そしてシリーズ最大の弱点であったバッテリー駆動時間の大幅な改善は、単なるマイナーアップデートとは一線を画します。
さらに、デュアル周波数GPSや新しいAI機能「手をあげて話す」の搭載など、実用性を高める新機能も加わり、全体として非常に完成度の高いスマートウォッチへと進化を遂げました。
Google Pixel Watch 4のメリット・デメリット
ここでは、Google Pixel Watch 4の強みと弱みについて、前モデルのGoogle Pixel Watch 3や、市場の主要な競合製品であるGalaxy Watch8、HUAWEI WATCH 5、Apple Watch Series 11と比較しながら、詳しく解説していきます。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
【メリット】
メリット1:Wear OS史上最高クラスのバッテリー性能
Pixel Watch 4最大のメリットは、シリーズ最大の弱点であったバッテリー持続時間が劇的に改善された点です。45mmモデルは常時表示オンで最長40時間と、Pixel Watch 3の24時間から大幅に向上。実際の使用感ではそれをさらに上回り、平均60時間持続したという報告もあります。これは、Apple Watch Series 11やGalaxy Watch8の公称値を大きく超える性能であり、充電のストレスから解放されるという大きな価値を提供します。
メリット2:未来を先取りする独自のAI体験
腕を上げるだけでAIアシスタント「Gemini」を起動できる「手をあげて話す」機能は、Pixel Watch 4だけのユニークな強みです。Galaxy Watch8もGeminiを搭載していますが、起動にはボタン操作などが必要です。わざわざウェイクワードを唱える必要なく、両手がふさがっていても自然にAIと対話できるこの体験は、他のどのスマートウォッチよりも一歩進んだ未来を感じさせてくれます。
メリット3:屋外でも抜群の画面の明るさ
Pixel Watch 4のディスプレイは、最大3,000ニトという非常に高いピーク輝度を誇ります。これはGalaxy Watch8やHUAWEI WATCH 5と並ぶ業界最高クラスの明るさであり、2,000ニトのApple Watch Series 11やPixel Watch 3と比較して、晴天の屋外での視認性が格段に向上しています。ランニング中や外出先で、日差しを気にせず時間や通知をはっきりと確認できるのは、大きなアドバンテージです。
メリット4:高精度なGPSと本格的な健康管理機能
ランナーや健康意識の高いユーザーにとって、精度の高いトラッキング機能は不可欠です。Pixel Watch 4は、Galaxy Watch8やHUAWEI WATCH 5と同様のデュアル周波数GPSを搭載しており、高層ビル街や山間部でも正確なルート記録が可能です。これはPixel Watch 3のシングルバンドGPSからの大きな進化点です。また、日本では発売時から心電図(ECG)機能が利用可能となり、健康管理ツールとしての信頼性が大きく向上しました。
【デメリット】
デメリット1:互換性のない独自の充電方式
Pixel Watch 4は、Qi規格のワイヤレス充電に対応しておらず、独自の側面接触式充電器が必要です。Galaxy Watch8やHUAWEI WATCH 5が汎用性の高いワイヤレス充電に対応しているのに対し、これは明確な弱点です。さらに、この新しい充電器はPixel Watch 3以前のモデルと互換性がなく、シリーズ内で4世代にわたり3種類の充電器が存在することになり、長年のユーザーにとっては不満の残る点です。
デメリット2:一部の高度なヘルスケアセンサーの不在
Pixel Watch 4は心電図や皮膚温センサーなど優れたヘルスケア機能を備えていますが、競合製品が搭載する一部の高度なセンサーがありません。例えば、Galaxy Watch8に搭載されている体組成(体脂肪率や筋肉量)を測定する生体電気インピーダンス解析センサーは非搭載です。日々の健康指標をより多角的に管理したいユーザーにとっては、物足りなさを感じる可能性があります。
デメリット3:限定的なOS互換性
Apple Watch Series 11がiOS専用であるのと同様に、Pixel Watch 4もAndroid 11.0以降を搭載したスマートフォンでしか利用できません。HUAWEI WATCH 5がAndroidとiOSの両方に対応しているのと比較すると、エコシステムが限定されている点はデメリットと言えます。また、全てのスマートウォッチに共通しますが、SDカードスロットは搭載されておらず、ストレージの拡張はできません。
デメリット4:高価なアクセサリーと独自規格のバンド
Pixel Watch 4の本体価格は、その性能向上を考えれば妥当な範囲ですが、長期的なコストも考慮する必要があります。バンドの接続は独自規格のため、サードパーティ製の安価な選択肢が限られます。Apple Watch Series 11と同様に、デザイン性の高い純正バンドは高価なものが多く、スタイルに合わせて複数揃えようとすると、総費用がかさむ可能性があります。
Google Pixel Watch 4のスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ: Actua 360 ディスプレイ、カスタム 3D Corning® Gorilla® Glass 5、320 ppi AMOLED LTPO、最大輝度3,000ニト
- クラウン: 触覚式リューズ(Haptic Crown)
- プロセッサ: Qualcomm Snapdragon W5 Gen 2、Cortex-M55 コプロセッサ
- RAM(メモリ): 2GB SDRAM
- ストレージ: 32GB eMMC 型フラッシュ
- バッテリー: 41mm: 325mAh、45mm: 455mAh
- 駆動時間: 41mm: 最長30時間(常時表示)、45mm: 最長40時間(常時表示)
- 充電: 急速充電ホルダー、45mmモデルは約30分で80%充電
- ワイヤレス通信: 4G LTE、Bluetooth 6.0、Wi-Fi 6 (802.11ax)、NFC、FeliCa、超広帯域無線
- GPS: デュアル周波数 GPS (GPS, Galileo, Glonass, Beidou, QZSS)
- インターフェース: サイドボタン、触覚式リューズ
- センサー: コンパス、高度計、血中酸素、心電図、光学式心拍数、加速度計、ジャイロスコープ、周囲光、皮膚コンダクタンス、皮膚温、気圧計、磁力計
- 防水: 5 ATM、IP68
- モーター: 第3世代の高性能な触覚技術(カスタムハプティックエンジン)
- スピーカー/マイク: 内蔵スピーカー、内蔵マイク
- 音声アシスタント: Gemini
- 機能: 健康管理(心拍数、睡眠、ストレス等)、フィットネス(50以上のエクササイズモード)、決済(Googleウォレット)、通知、転倒検出、自動車事故検出、心電図測定
- 筐体: 100%リサイクルアルミニウム
- アプリ: Google Playストアから追加可能。Gmail、Googleカレンダー、Googleマップ、Fitbit関連アプリなどが利用可能
- 対応OS: Android 11.0 以降
- OS: Wear OS 6.0
- サイズ: 41mm: 直径41mm x 高さ12.3mm、45mm: 直径45mm x 高さ12.3mm
- 重量: 41mm: 31.0g、45mm: 36.7g(いずれもバンドを除く)
- カラー: Polished Silver、Champagne Gold、Matte Black、Satin Moonstoneなど、ケースとバンドの組み合わせで複数展開
- 付属品: アクティブ バンド(S/Lサイズ)、Google Pixel Watch 急速充電ホルダー、クイック スタートガイド
- バンド: アクティブ バンドが同梱。その他レザー、メタルなど別売りで多様な種類を選択可能
Google Pixel Watch 4の評価
8つの評価基準で「Google Pixel Watch 4」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ ★★★★★
ピーク輝度が3,000ニトへと大幅に向上し、真夏の直射日光下でも驚くほど鮮明です。ベゼルが細くなったことで表示領域も広がり、情報の視認性は歴代最高と言えます。
健康管理・スポーツ ★★★★★
待望の心電図(ECG)機能に加え、精度が劇的に向上したデュアル周波数GPSを搭載。日々の健康管理から本格的なスポーツまで、あらゆるニーズに応える機能が揃いました。
機能性 ★★★★★
腕を上げるだけで起動するAIアシスタント「Gemini」は、未来的な操作体験を提供してくれます。通知に画像が表示されるようになるなど、日常を便利にする細やかな進化も光ります。
バッテリーの持ち ★★★★★
シリーズ最大の弱点だったバッテリー性能が劇的に改善。45mmモデルは通常使用で2日以上持つ実力があり、充電のストレスから完全に解放されました。
耐久性 ★★★★☆
航空宇宙グレードのアルミニウムや50m耐水性能など、日常からアクティブなシーンまで安心して使える堅牢性を備えています。ただ、サファイアガラスではない点が完璧まであと一歩です。
ファッション性 ★★★★★
ミニマルで美しい円形デザインは、数あるスマートウォッチの中でも随一の洗練度を誇ります。豊富なバンドと組み合わせることで、どんなスタイルにも合わせやすいです。
価格 ★★★★☆
これだけの進化を遂げながら、前モデルから価格が据え置かれた点は高く評価できます。絶対的な価格は安くありませんが、性能向上を考えればコストパフォーマンスは非常に高いです。
使いやすさ ★★★★☆
新しいUIデザインと高速なプロセッサにより、操作は非常に滑らかで直感的です。充電方式が変わり利便性が増した一方で、旧モデルとの互換性がなくなった点は少し残念です。
【総評】 ★★★★★
弱点を克服し、ついに到達した「完成形」
Google Pixel Watch 4は、単なるマイナーアップデートではありません。これまでのシリーズが抱えていた最大の弱点であった「バッテリー持続時間」を完全に克服し、多くのユーザーが待ち望んでいた「完成形」とも言えるデバイスに進化しました。
前モデルまでは、どんなに機能が優れていても、常にバッテリー残量を気にしながら使う必要がありました。しかし、Pixel Watch 4では、常時表示をオンにしたままでも2日間以上安心して使えるという、圧倒的な自由を手に入れることができます。この一点だけでも、過去のモデルから買い替える価値は十分にあります。
日常を革新するAIと、進化した基本性能
本モデルの魅力は、バッテリーだけにとどまりません。腕を上げるだけでAIアシスタント「Gemini」を呼び出せる新機能は、私たちのスマートウォッチとの関わり方を根本から変える可能性を秘めています。料理中や買い物中で両手がふさがっていても、必要な情報を瞬時に得られるこの体験は、まさに未来そのものです。さらに、大幅に向上した画面の明るさ、より正確になったGPS、スムーズになった操作性など、すべての基本性能が着実に進化しており、日常のあらゆるシーンでその快適さを実感できるはずです。
本格的な健康・スポーツパートナーへ
日本で発売時から利用可能になった心電図(ECG)機能や、精度が向上した各種ヘルスセンサーは、Pixel Watch 4を単なるガジェットから、日々の健康に寄り添う本格的なパートナーへと昇華させました。これまでのモデルが持っていた魅力はそのままに、弱点を克服し、新たな価値をいくつも加えています。
購入前の注意点
購入を検討する上で、いくつか注意すべき点があります。最も大きな点は充電器の互換性です。今回のモデルから充電方式が刷新されたため、Pixel Watch 3以前の充電器は使用できません。シリーズを乗り換える方は、充電環境を新たに整える必要があります。また、本製品はAndroid 11.0以降を搭載したスマートフォン専用であり、iPhoneユーザーは利用できない点も理解しておく必要があります。
どんな人に最適か
Pixel Watch 4は、特にPixelスマートフォンをはじめとするAndroidユーザーにとって、最高の選択肢となるでしょう。Googleマップやカレンダーといった日常的に使うアプリとの連携はもちろん、Geminiによる高度なAI機能を最大限に活用したい方に最適です。また、これまでのスマートウォッチのバッテリー持続時間に不満を感じていた方や、心電図や高精度GPSといった本格的な健康・スポーツ機能を求める方にも、自信を持っておすすめできる一台です。
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Google Pixel Watch 4の価格・購入先
※価格は2025/10/15に調査したものです。価格は変動します。
Google ストア
- Bluetooth/Wi-Fi モデル 41 mmで52,800 円、
- LTE モデル 41 mmで69,800 円、
- Bluetooth/Wi-Fi モデル 45 mmで59,800 円、
- LTE モデル 45 mmで76,800 円、
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※LTEモデルのモバイル通信機能を利用するには、4G LTEワイヤレスサービスプラン(別途契約)が必要です。
ECサイト
- Amazonで59,800円(税込)、
- ヤフーショッピングで55,319円、
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「Google Pixel Watch 4」と似た性能をもつスマートウォッチも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
Google Pixel Watch 3
Googleから発売されたWear OS 5.0搭載のスマートウォッチです(2024年9月10日発売)。
Qualcomm SW5100、2GB メモリ、1.6/1.7インチのActua液晶、32 GB eMMCストレージ、 307 mAh / 420 mAh バッテリー、スピーカー、マイク搭載で、
高度なランニング機能、Suica決済、音楽再生、Bluetooth通話、4G通信(LETモデルのみ)、「朝のブリーフィング」機能、Googleサービスの連携、最大輝度 2000 ニト、カスタム 3D Corning Gorilla Glass 5、安全確認機能、40種類以上のスポーツモード、自動検出、エナジースコア、有酸素運動負荷、バッテリー セーバーモード(最長36時間)、5気圧防水、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで43,500円(税込)、楽天市場で46,220円(未開封品)、ヤフーショッピングで52,800円、AliExpressで45,821円、米国 Amazon.comで$231.00、です。
関連記事:Pixel Watch 3徹底レビュー!できること・評価・進化点を比較解説
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Galaxy Watch8
Samsungから発売されたWear OS 6.0搭載のスマートウォッチです(2025年8月1日に発売)。
1.34/1.47インチのSuper AMOLED タッチスクリーン(40mm/44mmモデル・最大輝度3000nits)、最大40時間駆動できるバッテリー、Exynos W1000プロセッサ、2GB RAM、32GBストレージ、生体電気インピーダンス解析センサー・電気心拍センサー・光学式心拍センサー、GPSセンサーを搭載しています。
また、Gemini連携機能、One UI 8 Watc、AIコーチ、100種類以上のエクササイズ記録、エナジースコア、就寝時刻ガイダンス、血管負荷測定、抗酸化指数測定、体組成、睡眠トラッキング、ストレス測定、バンド交換システム「ダイナミックラグシステム」に対応。
音楽再生、Bluetooth通話、Google Gemini(音声アシスタント)、デュアルGPS、通知の受信、カメラのリモート操作、スマートフォンの検索、天気予報、5ATM + IP68防水、ワイヤレス充電、FeliCa、専用アプリ(Samsung Health、Galaxy Wearable)、Bluetooth 5.3、Wi-Fi4、デュアルGPS (L1+L5) にも対応しています。
価格は、Amazonで53,527円(40mmモデル/Classicモデルは82,900円・税込)、楽天市場で57,900円(Classicモデルは82,900円)、ヤフーショッピングで39,490円、AliExpressで50,470円、米国 Amazon.comで$262.00、です。
関連記事:Galaxy Watch8/Classicレビュー!Watch7との違いと評価
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HUAWEI WATCH 5
ファーウェイから発売されたハイエンドなスマートウォッチです(2025年6月3日に発売)。
1.38インチ/1.5インチ LTPO 2.0 AMOLEDカラースクリーン(解像度466×466ピクセル, 最大輝度3000nit)
46mmモデル標準モード通常使用で約4.5日間、42mmモデル標準モード通常使用で約3日間駆動できるバッテリー、光学式心拍センサー 6.0を搭載しています。
また、HUAWEI X-TAP技術を活用したヘルスケアチェック、ヘルスケアチェック機能「Health Glance」、高性能NPUを活用したスマートジェスチャー操作、心電図(ECG)・心拍数・睡眠・血中酸素(10秒)・ストレス・体温のモニタリング、情緒モニタリング機能、100種類以上のワークアウトモード、ゴルフナビ機能、カラーマップナビゲーションに対応。
5気圧防水(IP69準拠、水深40mまでのフリーダイビングに対応)、ワイヤレス急速充電(約15分の充電で約1日使用可能)、、音楽ファイルの保存と再生、ウォッチフェイスのカスタマイズ、HUAWEI Healthアプリ、アプリ追加(HUAWEI AppGallery)、Wi-Fi 6、eSIMによるBluetooth通話、L1+L5デュアルバンド対応マルチGNSS(GPSセンサー内蔵)、などにも対応しています。
価格は、Amazonで69,800円(税込)、楽天市場で64,800円~(送料無料)、ヤフーショッピングで64,800円、AliExpressで50,472円、です。
関連記事:HUAWEI WATCH 5徹底レビュー!WATCH 4と機能・健康管理を比較
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Apple Watch Series 11
Appleから発売されたwatchOS 26搭載のスマートウォッチです(2025年9月19日に発売)。
LTPO3広視野角OLED常時表示Retinaディスプレイ、通常使用時で最大24時間(低電力モードで最大38時間)駆動できるバッテリー、第3世代の光学式心拍センサーを搭載しています。
また、5G通信、AIコーチ「Workout Buddy」、睡眠スコア、バイタル監視、手首フリック、スマートスタック、ライブ翻訳、UIデザイン「Liquid Glass」、メモアプリに対応。
数十種類のワークアウトモード、高度なランニング指標、高速充電(約30分で80%)、低電力モード、血中酸素ウェルネス・心電図・皮膚温・心拍数・睡眠モニタリング、音楽再生、マインドフルネス(呼吸エクササイズ)、衝突事故検出・転倒検出、
マルチGNSS(GPSセンサー内蔵)、Taptic Engine、LTE通話、50メートルの耐水性能、IP6X等級の防塵性能、Apple Pay、通知の受信(LINE対応)、カメラのリモート操作、iPhoneの検索、懐中電灯、天気予報、文字盤デザインのカスタマイズ、クイックリリースバンド、Bluetooth 5.3にも対応しています。
価格は、Amazonで63,481円(42mm・GPSモデル・税込)、楽天市場で68,999円(送料無料)、ヤフーショッピングで64,420円、Appleオンラインストアで64,800円(税込)~、です。
関連記事:Apple Watch Series 11 レビュー!Series 10との違いと欠点とは?
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