
2025年1月に発売された「Teclast T60 AI」は、Allwinner A733プロセッサと独自のAI機能を搭載し、2万円前後という価格帯で注目を集めている12インチタブレットです。
このレビューでは、Teclast T60 AIが日々のエンターテインメントや作業をどれだけ快適にするのか、兄弟機である「Teclast T60 Plus」と比較しながら、その性能と使い勝手を徹底的に検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
Teclast T60 AI の長所(Pros):
- 外部モニター出力に対応し、生産性を飛躍させる「PCモード」
- 価格を超えた最新スペック(Allwinner A733, LPDDR5 RAM, Wi-Fi 6など)
- 動画鑑賞に適した12インチの2K・90Hz高品質ディスプレイ
- 古い映像を鮮明にする実用的な「AIビデオアップスケーリング」機能
- 個性的で高級感のあるチェリーレッドの金属筐体
Teclast T60 AI の短所(Cons):
- GPSとSIMに非対応で、Wi-Fiのない屋外では利用できない
- 顔認証や指紋認証といった生体認証機能がない
- 満充電に3時間以上かかる充電速度の遅さ
- 本格的な3Dゲームのプレイには向かないグラフィック性能
総合評価:
Teclast T60 AIは、Wi-Fi環境下での動画鑑賞や軽作業に特化した、驚異的なコストパフォーマンスを誇るタブレットです。特に、外部モニターに接続してPCのように使える機能は、この価格帯では他に類を見ない大きな魅力と言えるでしょう。
<この記事で分かること>
- 鮮烈なチェリーレッドの金属筐体デザインと、生産性を飛躍させるデュアルUSB-Cポートの性能
- 12インチ2K・90Hz大画面の没入感と、Netflix画質など知っておくべきディスプレイの注意点
- 新SoC「Allwinner A733」の詳細なスペックと日常作業でのパフォーマンス
- Antutuベンチマークスコアで見るT60 PlusやライバルCPUとの性能比較
- 『原神』や『PUBG MOBILE』など人気3Dゲームの実際の動作フレームレート(FPS)
- 「AIビデオアップスケーリング」のメリットと、ジェスチャー操作など各AI機能の実用性レビュー
- ビデオ通話や記録撮影におけるカメラの実用性
- 8000mAh大容量バッテリーの実際の駆動時間と3時間以上かかる充電速度
- Wi-Fi 6や高品質Bluetoothコーデック、GPS・4G非対応など明確な通信性能の棲み分け
- 最新Android 15と外部モニターで真価を発揮する「PCモード」の使い勝手
- 兄弟機Teclast T60 Plusとのスペック・機能の徹底比較
- 購入前に知っておきたいメリット・デメリット
- 専門家による5段階評価と詳細な総評
- 最新の価格とお得な購入先・他機種との価格比較
この記事を最後まで読むことで、「Teclast T60 AI」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:Teclast T60AI タブレット
デザイン:Teclast T60 AI ~鮮烈な赤と2つのType-Cポートが拓く拡張性~
ここでは、Teclast T60 AIのユニークなデザインと、その拡張性について詳しく見ていきます。前モデルであるTeclast T60 Plusとの比較を交えながら、外観の魅力や日常の使い勝手に直結する物理的な特徴をレビューします。
手にした瞬間に感じる、ただならぬ存在感
Teclast T60 AIを手に取って最初に感じたのは、その大胆なカラーリングが放つ強い個性でした。多くのタブレットが落ち着いた色合いを選ぶ中で、このモデルは「チェリーレッド」という鮮やかながらも深みのある赤色を採用しています。背面は金属製で、表面は光沢を抑えたマット仕上げになっているため、派手すぎず、むしろ高級感すら感じさせます。
特に目を引くのが、ゴールドで縁取られた八角形のカメラ部分です。この組み合わせは、まるで祝祭のような華やかさを演出し、単なるデジタルガジェット以上の所有する喜びを与えてくれます。筐体の剛性感も高く、少し力を加えた程度ではきしむこともなく、しっかりとした作りであることが伝わってきました。
携帯性とカラーで見るT60 Plusとの違い
本体の厚さは約8mmとスリムで、カバンにもすっきりと収まります。しかし、重量は実測で約624gあり、前モデルのTeclast T60 Plus(公称550g、実測約621g)とほぼ同じか、わずかに重くなっています。12インチという大画面を考えれば妥当ですが、喫茶店で電子書籍を読むような使い方では、長時間手で持つのは少し厳しいかもしれません。
<サイズ、重量の違い>
- Teclast T60 AI:283mm(長さ)×178.2mm(幅)×8mm(高さ)、重量 620g
- Teclast T60 Plus:282mm(長さ)×178mm(幅)×8.2mm(高さ)、重量 550g
カラーにおいても、T60 Plusの爽やかな「アクアブルー」とは対照的で、T60 AIの「チェリーレッド」はより情熱的で、ユーザーの個性を際立たせる選択肢と言えるでしょう。
注目すべきは、拡張性を飛躍させる2つのType-Cポート
このタブレットの最大の魅力であり、Teclast T60 Plusとの決定的な違いが、本体左側面に集中して配置された接続ポート群です。注目すべきは、2つのUSB Type-Cポートが搭載されている点です。片方はDisplayPort出力に対応したフル機能ポートで、もう片方は充電とデータ転送を担います。これにより、外部モニターにPCモードの画面を映しながら、もう一方のポートで充電するという、ノートパソコンのような使い方が可能になります。これはType-Cポートが1つで映像出力にも非対応のT60 Plusでは決して真似のできない、圧倒的なアドバンテージです。
一方で、T60 AIはmicroSDカードスロットが独立しており、SIMカードを挿入できません。4G通信が可能なT60 Plusとは異なり、T60 AIはWi-Fi環境での利用を前提とした屋内特化型のモデルと言えます。
<Teclast T60 AIの付属品>
- 10W ACアダプター
- USB Type-A to Type-C ケーブル
- 取扱説明書
まとめ:デザイン
- 第一印象:鮮やかなチェリーレッドと金色のアクセントが、他のタブレットにはない高級感と個性を演出
- 携帯性:厚さ約8mmと薄型だが、重量約624gとやや重く、長時間の片手持ちは難しい
- 拡張性:映像出力対応を含む2つのType-CポートはT60 Plusにはない最大の利点であり、PCモードの活用幅を大きく広げる
- 接続性:SIMスロット非搭載のため、Wi-Fi環境が整った自宅やオフィスでの利用が最適なモデル
ディスプレイ:Teclast T60 AI ~大画面での没入感と、知っておくべき注意点~
ここでは、タブレットの顔とも言えるTeclast T60 AIのディスプレイ品質について、スペックと実際の使用感を基にレビューします。前モデルTeclast T60 Plusとの比較を交えながら、その実力に迫ります。
12インチの大画面がもたらす、迫力の映像体験
Teclast T60 AIの電源を入れてまず感じるのは、12インチという大画面がもたらす圧倒的な迫力です。IPSパネルを採用しているため視野角が広く、斜めから見ても色の変化が少ないのは好印象でした。解像度は2000×1200ピクセルの2K仕様で、YouTubeで好きなアーティストのMVを再生しても、細部まで精細に表示され、その世界観に引き込まれるような感覚を味わえました。
ただ、色の表現については少し気になる点がありました。全体的に少し白っぽく、鮮やかさに欠ける印象を受けることがあり、特に赤色の表現が朱色に寄って見えることがありました。個体差の可能性もありますが、色の正確性を重視する方には少し物足りないかもしれません。
コンテンツ消費に最適な画面サイズと解像度
Teclast T60 AIが搭載する12インチディスプレイは、前モデルのTeclast T60 Plusと全く同じサイズと解像度です。この大きさは、特に動画鑑賞や電子書籍の閲覧で真価を発揮します。例えば、Amazon Prime Videoで映画を観ると、一般的な10インチタブレットよりも約40%広い表示領域のおかげで、まるで小さなシアターのような没入感が得られます。
また、「dマガジン」で雑誌を読む際も、見開きページがほぼ原寸大で表示されるため、文字が読みやすく、写真の迫力も存分に楽しむことができました。画面分割機能を使っても、それぞれのウィンドウが十分な大きさを保てるため、動画を見ながらSNSをチェックする、といった使い方も快適です。
90Hzの滑らかさと、ストリーミング再生の注意点
Teclast T60 AIは、Teclast T60 Plusと同様に90Hzのリフレッシュレートに対応しています。これにより、Yahoo! JAPANのニュースサイトなどをスクロールする際の動きが非常に滑らかで、目の負担が少なく感じられました。輝度については、室内での利用には十分な明るさですが、最大輝度にしてもやや暗めに感じられることがあり、日中の明るい屋外での視認性は厳しいかもしれません。
また、動画配信サービスの再生品質に関しても注意が必要です。Widevine L1に対応しているため、多くのサービスで高画質再生が可能ですが、私が試した限りではNetflixの再生がSD画質(L3)に制限されてしまいました。この点は、Netflixを高画質で楽しみたいユーザーにとっては、同じくL1対応でありながらNetflixでも高画質再生が可能なT60 Plusと比較して、大きなデメリットとなる可能性があります。
<Teclast T60 AIのディスプレイ仕様>
- 種類: IPS液晶
- サイズ: 12インチ
- 解像度: 2000×1200 (2K)
- リフレッシュレート: 90Hz (アダプティブリフレッシュレート)
- 輝度: 330nit
- タッチサンプリングレート: 180Hz
- DRM: Widevine L1
まとめ:ディスプレイ
- 第一印象:12インチの大画面は迫力満点だが、色の鮮やかさが少し物足りず、白みがかって見えることがある
- サイズと解像度:2K解像度は精細で、映画や電子書籍の閲覧体験を格段に向上させる
- 滑らかさ:90Hzのリフレッシュレートにより、Webブラウジングなどのスクロール操作が非常にスムーズ
- 注意点:輝度は屋内向けで、Netflixが高画質で再生できない可能性がある点は購入前に確認が必要
パフォーマンス:Teclast T60 AI ~新世代SoC「Allwinner A733」は日常作業をどう変えるか?~
ここでは、Teclast T60 AIの処理性能の核となるプロセッサ、メモリ、ストレージの実力を、Teclast T60 Plusと比較しながら深掘りしていきます。ベンチマークスコアだけでは見えない、実際の使用感に基づいたパフォーマンスをレビューします。
日常性能を引き上げる新プロセッサ「Allwinner A733」
Teclast T60 AIのパフォーマンスを支えるのは、あまり聞き慣れない「Allwinner A733」というオクタコアプロセッサです。このチップは12nmプロセスで製造され、2つの高性能コア(Cortex-A76)と6つの高効率コア(Cortex-A55)で構成されています。Teclast T60 Plusが搭載するMediatek MT6769(Helio G88)のCortex-A75コアよりも新しい世代のアーキテクチャを採用しており、アプリの起動やWebページの読み込みといった日常的な操作で、よりキビキビとした応答性を感じさせてくれます。この価格帯のタブレットとしては、十分すぎるほどの基本性能を持っていると言えるでしょう。
グラフィックス性能とベンチマークから見る実力
グラフィックス処理は、CPUに統合された「IMG BXM-4-64 MC1」が担います。これはUIの描画や動画再生を滑らかにこなすには十分な性能ですが、最新の3Dグラフィックスを多用するような作業には向きません。客観的な性能をGeekbench 6.5で測定したところ、マルチコアスコアで約1,496点を記録しました。これは、Teclast T60 PlusのHelio G88が記録する1,100点台のスコアを大きく上回る結果であり、CPUの世代交代による着実な進化が数値として表れています。一方で、3DMarkのスコアは低く、グラフィックス性能が控えめであることも確認できました。
軽快なWebブラウジングと、少し背伸びしたクリエイティブ作業
実際の使用感としては、Webブラウジングや動画視聴は非常に快適です。複数のタブを開きながら作業しても、もたつく場面はほとんどありませんでした。少し負荷のかかる作業として、画像編集アプリ「Canva」でSNS投稿用の画像を編集してみましたが、テキストの追加やエフェクトの適用といった操作はスムーズに行えました。しかし、高解像度の写真を「Adobe Lightroom」でRAW現像しようとすると、プレビューの表示や書き出しに一呼吸待たされる感覚があり、本格的なクリエイティブワークにはパワー不足を感じるかもしれません。日常使いでは満足できるものの、プロ向けの作業にはより高性能なデバイスが必要でしょう。
高負荷時に気になる発熱
パフォーマンスを検証する中で、本体の発熱についても確認しました。Webサイトの閲覧や動画視聴といった軽い作業ではほとんど熱を感じませんでしたが、動画編集アプリ「CapCut」で長めの動画を書き出すなど、高い負荷をかけ続けると、本体背面がかなり熱を帯びることに気づきました。特に充電しながらの作業では顕著で、低温やけどを心配するほどの熱さになることもありました。性能低下(サーマルスロットリング)はほとんど見られませんでしたが、長時間の高負荷作業を行う際は、快適さと安全のためにケースを装着することをおすすめします。
高速メモリとストレージがもたらす快適な操作感
注目すべきは、この価格帯でありながら高速な規格のメモリとストレージを採用している点です。RAMには6GBの「LPDDR5」メモリを搭載しており、これはTeclast T60 Plusが採用するLPDDR4Xよりもデータ転送が高速で電力効率にも優れています。また、+10GBの仮想メモリ機能に対応しており、合計で最大16GBまで拡張することもできます。
ストレージは128GBの「UFS」規格で、旧世代のeMMCを搭載するT60 Plusと比較して、アプリの起動やデータの読み込み速度が明らかに高速です。この差は、ギャラリーで大量の写真を表示したり、サイズの大きなアプリを起動したりする際に、待たされることのない快適な操作感として体感できました。さらに、microSDカードで最大1TBまでストレージを拡張できるため、容量不足の心配もありません。
<Teclast T60 AIのパフォーマンス仕様>
- プロセッサ(SoC): Allwinner A733 (2x Cortex-A76 @ 2.0GHz + 6x Cortex-A55 @ 1.79GHz)
- GPU: IMG BXM-4-64 MC1
- RAM(メモリ): 6GB LPDDR5 (+10GB仮想メモリ拡張)
- ストレージ: 128GB UFS 3.1
- ストレージ拡張: microSDカードで最大1TBまで対応
まとめ:パフォーマンス
- プロセッサ:新世代のAllwinner A733は、T60 PlusのHelio G88をGeekbenchスコアで上回り、優れた日常性能を発揮
- 実用体験:Web閲覧や軽めの画像編集は快適だが、高負荷なRAW現像や動画編集には力不足を感じる場面がある
- 発熱:長時間の高負荷作業では本体がかなり熱を持つため、ケースの使用を推奨
- メモリとストレージ:高速なLPDDR5メモリとUFSストレージの採用により、アプリ起動やデータ読み込みがT60 Plusより明らかに高速
Antutuベンチマーク
Teclast T60 AIが搭載するAllwinner A733プロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約30万点以上を記録すると言われています。
実際に測定してみると、たしかに30万点を超えていました。
例: Antutu V10.4.4 総合で「308690」、CPUで「116795」、GPUで「23783」、MEMで「85341」、UXで「82771」
一方、比較対象である「Teclast T60 Plus」は、Mediatek MT6769プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約28万点を記録していました。
例: Antutu V10.3.8 総合で「280457」、CPUで「88258」、GPUで「41981」、MEMで「70067」、UXで「80151」
Teclast T60 AIは「Teclast T60 Plus」よりもスコアが2万点高くなっています。
Allwinner A733 性能を比較
Teclast T60 AIが搭載するAllwinner A733プロセッサは、他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- UNISOC T760 (nubia Pad SE)・・・Antutu:約 50万
- Exynos 1280 (Galaxy Tab S6 Lite 2024)・・・Antutu:43万
- MediaTek Helio G100 (OPPO Pad SE)・・・Antutu:42万
- MediaTek Helio G99 (Alldocube iPlay 60 Pro)・・・Antutu:約 40万
- Allwinner A733 (Teclast T60 AI)・・・Antutu:約 30万
- Unisoc T615 (Blackview MEGA 2)・・・Antutu:約 30万
- Mediatek MT6769 (Teclast T60 Plus)・・・Antutu:約 28万
- Unisoc T616 (Blackview Tab 16 Pro)・・・Antutu:約 27万
- Snapdragon 680 (Redmi Pad SE)・・・Antutu:約 27万
- UNISOC T606 (Blackview Tab 90 WiFi)・・・Antutu:約 25万
<比較してわかること>
Allwinner A733は最先端の高性能プロセッサではありませんが、日常的な使用において十分なパフォーマンスを提供する、コストパフォーマンスに優れたプロセッサであると評価できます。ランキング上では、Unisoc T616やSnapdragon 680といったエントリークラスのプロセッサを上回る性能を持ちつつ、MediaTek Helio G99などのミドルレンジ上位のプロセッサには及ばないという、明確な立ち位置にあります。
そのため、Allwinner A733を搭載したタブレットは、主に動画鑑賞やウェブブラウジング、簡単なゲームなどを楽しむライトユーザーから、標準的な使い方を求める一般ユーザーにとって、価格と性能のバランスが取れた合理的な選択肢となり得ます。高度な処理を必要としない限り、日々のデジタルライフを快適にサポートしてくれるでしょう。
ゲーム性能:Teclast T60 AI ~3Dゲームには厳しい現実~
Teclast T60 AIに搭載されているAllwinner A733プロセッサは、日常的な作業をそつなくこなす性能を持っています。しかし、そのGPU性能は控えめであり、3Dグラフィックを多用するゲームがどこまで快適に動作するのかは気になるところです。そこで、人気のゲームタイトルを実際にプレイし、その実力を徹底的に検証してみました。
原神:美しい世界を堪能するには力不足
広大なオープンワールド「テイワット」を冒険しようとしましたが、残念ながら美しい景色を楽しむ余裕はありませんでした。グラフィック設定をすべて「最低」にしても、フィールドを移動するだけで頻繁にカクつきが発生します。フレームレートは平均して20 FPS前後を推移し、複数の敵との戦闘や派手な元素爆発が重なる場面では15 FPSを下回ることも珍しくありません。キャラクターの操作はワンテンポ遅れる感覚で、敵の攻撃を回避することもままならず、ストーリーを楽しむことさえ困難な状況でした。
フォートナイト:戦いの舞台に立つことすら困難
ビクトリーロイヤルを目指すどころか、戦いの土俵に立つことすら難しいというのが正直な感想です。グラフィックを最も軽い「パフォーマンスモード」に設定しても、安定した動作は望めませんでした。周囲にプレイヤーがいない静かな場所で、かろうじて20 FPS程度を維持できますが、他のプレイヤーとの建築バトルや銃撃戦が始まると、処理が全く追いつきません。フレームレートは10 FPS台まで激しく落ち込み、画面は紙芝居のようにカクカクになります。敵が目の前でタワーを築き上げるのを、ただスローモーションで見ているだけ、という絶望的な状況で、対戦ゲームとして成立させるのは極めて厳しいです。
PUBG MOBILE:設定次第で「遊べる」レベル
リアルな銃撃戦が魅力の「PUBG MOBILE」は、グラフィック設定の幅が広いため、なんとかプレイできるレベルまで調整することが可能です。グラフィックを「スムーズ」、フレームレート設定を「中」(上限30fps)にすることで、平均して25 FPS前後での動作が見込めました。しかし、これはあくまで安定している状況での話。車で高速移動したり、終盤の複数の部隊が入り乱れる激しい戦闘になったりすると、フレームレートは不安定になり、一時的に20 FPS近くまで低下します。敵を発見してからスコープを覗き込む動作にわずかな遅れを感じるため、ドン勝を目指すには厳しい戦いを強いられます。
ウマ娘 プリティーダービー:感動のレースとライブは設定次第
愛バを育成するパートは特に問題なく、スムーズに進めることができました。しかし、このゲームの華である3Dで描かれるレースとウイニングライブのシーンでは、性能の限界が露呈します。標準設定のままでは、レース中にウマ娘たちの動きがカクつき、迫力あるデッドヒートを滑らかな映像で楽しむことはできません。フレームレートは20〜25 FPS程度で、センターで輝く推しのウイニングライブも、動きがコマ送りのように感じられ、感動が半減してしまいました。快適に楽しむためには、グラフィック設定を「簡易」にすることが必須です。
マインクラフト:創造の楽しみは味わえるが、規模には限界
ブロックの世界で自由に創造と冒険ができる「マインクラフト」は、設定を工夫すれば遊ぶこと自体は可能です。描画距離を最短にし、グラフィックに関する設定を全体的に低くすることで、平均30 FPS前後でのプレイができました。一人で黙々と建築したり、洞窟を探検したりする分には大きな支障はありません。しかし、多くの動物やモンスターが密集する場所や、レッドストーン回路を多用した複雑な建築物を表示させると、フレームレートは20 FPS台に低下し、動作が重くなるのを感じました。創造の楽しみは味わえますが、その規模には限界があると言えるでしょう。
まとめ:ゲーム性能
Teclast T60 AIが搭載するAllwinner A733プロセッサは、3Dグラフィック性能が非常に低いという弱点を抱えています。今回試した人気の3Dゲームは、そのほとんどが最低設定にしてもカクつきやフレームレートの低下が避けられず、快適なプレイは困難でした。特に、素早い操作や高いフレームレートが勝敗を分ける対戦型のゲームには全く向いていません。このタブレットは、あくまでパズルゲームや2Dグラフィックが中心のカジュアルなゲームを楽しむためのものであり、本格的な3Dゲームをプレイしたいのであれば、他の選択肢を検討すべきです。
AI機能:Teclast T60 AI ~未来はここにある?実用性と課題を徹底検証~
ここでは、Teclast T60 AIの製品名にもなっている最大の特徴、「AI機能」を一つひとつじっくりと検証します。これらの機能が日々のタブレット体験をどれだけ豊かにしてくれるのか、あるいは単なるギミックに過ぎないのか、Teclast T60 Plusにはない独自の機能群の実用性に迫ります。
AIビデオアップスケーリングとAIカラー最適化
まず試したのは、低解像度の動画をAIが高画質化するという「AIビデオアップスケーリング」です。正直なところ、最初は半信半疑でしたが、この機能には良い意味で裏切られました。昔好きだったアニメを動画配信サービスで見返した際、元の720pの映像がAIによって補正され、キャラクターの輪郭がくっきりと、背景のぼやけていた部分も鮮明になりました。まるで映像自体が生まれ変わったかのような感動があり、古いコンテンツを大画面で楽しむ際には非常に有効な機能だと実感しました。
一方で、最近のフルHD以上のコンテンツではその効果は感じにくく、また、この機能をオンにするとバッテリーの消費が早まる点は注意が必要です。「AIカラー最適化」は、表示している画像の色をリアルタイムで鮮やかにする機能ですが、アップスケーリングほど劇的な変化は感じられませんでした。
AIジェスチャーコントロール
次に、画面に触れずに操作できるという「AIジェスチャーコントロール」を試してみました。キッチンで手が汚れている時にレシピサイトをスクロールできたら便利だろうと期待したのですが、現実は厳しいものでした。手のひらをカメラにかざし、上下に振ってスクロールを試みるも、タブレットはほとんど反応してくれません。何度も手首を振っているうちに、タッチ操作の方がどれだけ速くて正確かを痛感しました。
ただ、すべてのジェスチャーがダメというわけではなく、手をグーの形に握り込むとスクリーンショットが撮れる機能は、面白いほど正確に作動しました。アイデアは非常に面白いものの、現状ではまだ実用性が追い付いていない、というのが正直な感想です。
AI姿勢認識
「AI姿勢認識」は、ユーザーの姿勢が悪くなると警告してくれる健康志向の機能です。しかし、これもまた、実用性には疑問符がつきました。少し下を向いて画面を覗き込んだだけで、すぐに「姿勢が悪い」という警告が画面上部に表示され、集中を削がれてしまいます。さらに言えば、本当に猫背になって画面を見下ろしている時は、警告表示自体が視界に入らないため、機能として成り立っているのか疑問に感じました。健康への配慮という発想は素晴らしいものの、もう少し賢いチューニングが必要でしょう。
AIテキスト抽出
最後に、画像内の文字をテキストデータに変換する「AIテキスト抽出」機能です。雑誌の記事を撮影して試してみたところ、英語のテキストはかなりの精度で認識してくれました。これなら海外の資料を読む際に役立ちそうです。しかし、日本語の認識精度には大きな課題が残ります。簡単な文章でも誤字や文字化けが多く、「青」という漢字を「骨」と認識してしまうなど、笑ってしまうような間違いもありました。仕事の効率化ツールとして期待していましたが、日本語での利用は、今後のアップデートによる精度向上を待つ必要がありそうです。
<Teclast T60 AIのAI機能 一覧>
- AIビデオアップスケーリング
- AIカラー最適化
- AIジェスチャーコントロール
- AI姿勢認識
- AIテキスト抽出
まとめ:AI機能
- AIビデオアップスケーリング:古いアニメなど低解像度の映像を驚くほど鮮明にし、コンテンツ視聴体験を向上させる実用的な機能
- AIジェスチャーコントロール:スクリーンショット撮影は機能するものの、スクロールなどの主要な操作の認識精度が低く、実用性に乏しい
- AI姿勢認識:警告が頻繁すぎて邪魔に感じることが多く、機能の目的自体にも疑問が残る
- AIテキスト抽出:英語の認識精度はまずまずだが、日本語は誤認識が多く、現状では仕事の効率化には繋がらない
カメラ性能:Teclast T60 AI ~ビデオ通話には十分、しかし顔認証非対応という大きな注意点~
ここでは、Teclast T60 AIのカメラ性能について、Teclast T60 Plusとの比較を交えながらレビューします。タブレットのカメラに何を求めるかによって、その評価は大きく変わってきます。
ビデオ通話と簡単な記録撮影に絞ったカメラ構成
Teclast T60 AIは、背面にオートフォーカスとLEDフラッシュを備えた13MPのメインカメラと、ピント合わせを補助する0.08MPのAIセカンダリーレンズを搭載しています。前面には5MPのカメラが配置されており、これは主にビデオ通話での使用を想定したスペックと言えるでしょう。全体として、美しい写真を撮るためというよりは、あくまで実用的な目的を果たすための構成です。
記録用と割り切るべき、リアカメラの撮影体験
実際にリアカメラで何枚か撮影してみましたが、その画質は価格相応と言えます。晴れた日の屋外で撮影した風景は、おおよそのディティールは捉えられているものの、全体的にシャープさに欠け、明るい部分が白飛びしやすい傾向がありました。QRコードの読み取りや、会議のホワイトボードをメモ代わりに撮影する、といった用途であれば十分ですが、旅行の思い出を綺麗に残したいといった期待には応えられません。特にオートフォーカスの動作がやや遅く、ピントが合うまでに一瞬待たされる感覚がありました。マクロ撮影も苦手なようで、料理に近づいて撮影しようとすると、背景にピントが合ってしまい、何度も撮り直す羽目になりました。
オンライン会議で活躍するフロントカメラ
一方、5MPのフロントカメラは、オンラインでのコミュニケーションにおいて十分な性能を発揮してくれました。Google Meetでの社内会議に使用した際、こちらの映像はクリアに相手に届いていたようで、特に画質について指摘されることはありませんでした。明るさが十分な室内であれば、表情もはっきりと映し出します。ただし、タブレットを素早く動かすと若干の残像が見られる点や、被写体が画面の中央から少しずれて映る傾向がある点は、少し気になりました。
動画撮影はあくまで「記録」レベル
動画は最大1080p/30fpsで撮影可能です。画質は静止画と同程度で、手ブレ補正もないため、歩きながらの撮影には向きません。三脚などで固定して撮影すれば、簡単な記録映像としては活用できますが、フォーカスが背景の動きに過敏に反応することがあり、意図せずピントがぼやける場面も見られました。あくまで補助的な機能と捉えるのが良いでしょう。
<Teclast T60 AIのカメラ仕様>
- 背面カメラ: 13MP (オートフォーカス対応) + 0.08MP AIセカンダリーレンズ
- 前面カメラ: 5MP
- フラッシュ: LEDフラッシュ搭載
- 動画撮影: 最大1080p / 30fps
まとめ:カメラ性能
- 背面カメラ:QRコードの読み取りやメモ代わりの撮影には十分だが、オートフォーカスが遅く、本格的な写真撮影には不向き
- 前面カメラ:ビデオ通話やオンライン会議ではクリアな映像でコミュニケーションが可能で、実用性は高い
- 動画性能:あくまで記録用レベルで、手ブレ補正はなく、フォーカスも不安定になることがある
- 機能比較:Teclast T60 Plusと異なり顔認証に非対応な点が、日々の利便性における最大のデメリット
バッテリー持ちと充電:Teclast T60 AI ~1日使えるスタミナと、夜間の充電が必須な理由~
ここでは、Teclast T60 AIが1日の活動をどれだけ支えてくれるのか、そのスタミナと充電性能について、実際の体験を基にレビューします。Teclast T60 Plusとの比較も交えながら、その実態に迫ります。
終日利用も可能な8000mAhバッテリー
Teclast T60 AIは8000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。具体的なバッテリーテストの結果によれば、Wi-Fi接続でのWebサイト閲覧で約9.6時間、ダウンロード済みの動画(H.264形式)の連続再生で約10.1時間の駆動が可能です。この結果は実際の使用感とも一致しており、YouTubeのストリーミング動画を1時間視聴した際のバッテリー消費量は約10%でした。
また、読書や待機状態では約19.6時間と長く持続しますが、高い処理能力を要求される作業では約3.6時間となります。これらの数値から、一般的な動画視聴やWebブラウジングでは1日中安心して使えますが、負荷の高い作業を行う際はバッテリーの消費が早いことがわかります。
急速充電には非対応、充電は計画的に
一方で、大きな課題と感じたのが充電速度です。公式では18Wの急速充電に対応しているとされていますが、実際にバッテリー残量が30%の状態から充電を開始したところ、満充電までには3時間以上もかかりました 。最近のスマートフォンのような速さには程遠く、非常に遅いと感じてしまうほどです。そのため、外出先でバッテリーが少なくなってからカフェで少しだけ充電する、といった使い方は現実的ではありません。日中の利用を快適にこなすためには、夜寝る前に充電ケーブルに接続し、朝までに満充電にしておくという運用スタイルが必須になるでしょう。
2ポート同時充電の真相と充電方式
注目すべきは、本機が2つのUSB Type-Cポートを搭載している点です。一部で「2本のケーブルを同時に接続すれば急速充電ができる」という噂を聞き、試してみました。しかし、実際に2つの充電器に繋いでみても、片方のポートが優先されるだけで充電時間が短くなることはありませんでした。これは少し残念な結果です。なお、T60 AIはワイヤレス充電には対応していません。
<Teclast T60 AIのバッテリー・充電 仕様>
- バッテリー容量: 8000 mAh
- バッテリー駆動時間: Wi-Fi接続でのWebサイト閲覧で約9.6時間、ダウンロード済みの動画の連続再生で約10.1時間
- 充電速度: 18W 急速充電に対応 (ただし満充電まで3時間以上かかることもある)
- 充電方式: USB Type-C ×2ポート
まとめ:バッテリー持ちと充電
- バッテリー容量:T60 Plusと同等の8000mAhを搭載し、1日の標準的な利用には十分なスタミナ
- バッテリー持ち:動画の連続再生で約10時間と良好な結果を示す一方、使い方によっては1日で消耗する
- 充電速度:満充電に3時間以上を要し、最近のデバイスとしてはかなり遅いと感じる
- 充電方式:特徴的なデュアルType-Cポートを搭載するが、2本同時接続による充電速度の向上は見られない
オーディオと通信性能:Teclast T60 AI ~最新規格と割り切りが明確な屋内エンタメ特化機~
ここでは、動画鑑賞や音楽体験を左右する、Teclast T60 AIのオーディオ性能と、タブレットの利用シーンを決定づける通信機能について、Teclast T60 Plusとの違いに焦点を当ててレビューします。
AIチューニング搭載のスピーカーと通話品質
Teclast T60 AIは、SWEET 4サウンドシステムを採用したデュアルBOXスピーカーを搭載しています。さらに、SmartKインテリジェントデジタルアンプには「AIスマートチューニング」が施されており、音質を最適化するとされています。実際にYouTubeの動画を視聴すると、音量は十分で、12インチの筐体のおかげでステレオの広がりも感じられました。しかし、AIによるチューニングはされているものの、低音の迫力には欠け、音楽鑑賞では全体的に少し薄っぺらい音に感じられるかもしれません。
また、本機はデュアルマイクを内蔵し、周囲の騒音を抑える適応型ノイズ抑制(ANS)や、スピーカーからの音の回り込みを防ぐアコースティックエコーキャンセル(AEC)といった技術に対応しています。これにより、オンライン会議やビデオ通話の際にこちらの声が相手にクリアに届きやすくなっており、音声コミュニケーションの品質も確保されています。
イヤホンジャックと高品質Bluetoothコーデックが魅力
本機が素晴らしいのは、最近では省略されがちな3.5mmイヤホンジャックを搭載している点です。これにより、手持ちの有線イヤホンやヘッドホンを変換アダプタなしで手軽に利用できます。さらに注目すべきは、ワイヤレスオーディオ性能です。T60 AIは最新規格のBluetooth 5.4に対応し、SBCやAACだけでなく、aptX HDやLDACといった高品質なコーデックもサポートしています。これは、限られたコーデックにしか対応していないTeclast T60 Plusに対する大きなアドバンテージです。実際にLDAC対応のワイヤレスイヤホンで音楽を聴いたところ、ワイヤレスとは思えないほどの解像感で、快適な音楽体験が得られました。
Wi-Fi 6対応で安定した屋内通信
通信性能に目を向けると、T60 AIはT60 PlusのWi-Fi 5より新しい規格であるWi-Fi 6に対応しています。これにより、対応ルーター環境下では、複数のデバイスが接続しているような混雑した状況でも、より安定した通信が期待できます。実際に自宅のWi-Fi 6環境で動画のストリーミング再生を試しましたが、読み込みで待たされることなく、非常にスムーズでした。Bluetooth 5.4と合わせて、屋内でのワイヤレス環境は非常に快適です。
GPSと4G非対応という明確な割り切り
しかし、通信機能については、購入前に必ず知っておくべき重要な点があります。T60 AIは、GPSとSIMカードスロットを搭載していません。つまり、Wi-Fiのない屋外で単体で通信したり、Googleマップなどでナビゲーション機能を使ったりすることはできません。これは、4G LTE通信と高精度なGPSの両方に対応しているTeclast T60 Plusとの最も大きな違いです。この仕様により、両者の役割は明確に分かれます。自宅やカフェなどWi-Fi環境での高速通信とエンタメ体験を最優先するならT60 AI、タブレット単体で外出先でも使いたいならT60 Plusが選択肢となるでしょう。
<Teclast T60 AIのオーディオ・通信性能 仕様>
- スピーカー: デュアルBOXスピーカー
- 外部出力: 3.5mmイヤホンジャック
- Wi-Fi: Wi-Fi 6 (802.11ax)
- Bluetooth: 5.4 (SBC, AAC, aptX, aptX HD, LDAC対応)
- セルラー通信: 非対応
- GPS/GNSS: 非対応
まとめ:オーディオと通信性能
- スピーカー:動画視聴には十分なステレオスピーカーだが、音楽鑑賞には低音が物足りない
- 外部オーディオ:3.5mmイヤホンジャック搭載に加え、LDACなど高品質コーデックに対応したBluetooth 5.4が大きな魅力
- Wi-Fi性能:T60 Plusより新しいWi-Fi 6に対応し、より安定した屋内通信が期待できる
- 通信機能の棲み分け:4G LTEとGPSを搭載しない完全な屋内向けモデルであり、屋外利用も想定するならT60 Plusを選ぶべき
OSと機能:Teclast T60 AI ~最新Android 15とPCモードがもたらす生産性の飛躍~
ここでは、Teclast T60 AIのソフトウェア体験と、Teclast T60 Plusにはない独自の生産性向上機能について、詳しくレビューしていきます。
最新Android 15と素直で使いやすいUI
Teclast T60 AIを手にして感じた大きな魅力の一つが、最新のAndroid 15を搭載している点です。これはAndroid 14を搭載するTeclast T60 Plusに対する明確なアドバンテージであり、先進性を感じさせます。ユーザーインターフェースはメーカー独自の癖がほとんどない「素のAndroid」に近く、余計なアプリも入っていないため、Androidデバイスに慣れている人なら誰でも直感的に操作できるでしょう。TeclastOSによる細かなカスタマイズも可能で、シンプルながらも快適な操作環境が提供されています。
アップデート保証についての懸念点
OSが最新である点は魅力的ですが、今後のアップデートについては少し懸念があります。メーカーからOSアップグレードやセキュリティアップデートの提供期間に関する明確な方針が示されていないため、長期的なサポートがどこまで続くかは不透明です。ただし、試用時点では比較的新しいセキュリティパッチが適用されており、当面のセキュリティは確保されていました。
生産性を劇的に向上させるPCモード
このタブレットの機能を語る上で欠かせないのが、T60 Plusにはない「PCモード」の存在です。コントロールセンターのアイコンをタップするだけで、UIがWindowsのようなデスクトップ画面に切り替わります。自宅のモニターにUSB-Cケーブル一本で接続し、Bluetoothキーボードとマウスをペアリングすると、T60 AIはまるでデスクトップPCのように変身しました。
複数のアプリをウィンドウで同時に開き、サイズを自由に変更しながら作業できるため、Webで調べ物をしながらドキュメントを作成するといったマルチタスクが非常に快適に行えます。映像出力に対応していないT60 Plusでは不可能な、このPCライクな体験こそ、T60 AIが持つ最大の武器と言えるでしょう。
外部モニター出力で真価を発揮
PCモードの真価は、外部モニターへの映像出力で発揮されます。T60 AIは映像出力に対応したUSB Type-Cポートを備えているため、ケーブル1本で大画面に接続可能です。実際に27インチのモニターに繋いでみたところ、解像度が2000×1200と高いため、文字の滲みや表示の粗さは全く感じられませんでした。まるでPCのように広々としたデスクトップで、Webブラウザと文書作成アプリを並べて作業することができ、その快適さは映像出力を持たないT60 Plusでは味わえない、まさに劇的な進化と言えるでしょう。
プライバシー機能と生体認証のトレードオフ
プライバシー保護機能として、他人に見られたくないアプリやファイルを隠せる「プライベートスペース」機能が搭載されています。これは非常に便利な機能で、安心してタブレットを共有できます。しかし、セキュリティ面で大きな注意点があります。Teclast T60 AIは、指紋認証だけでなく顔認証にも対応していません。T60 Plusが顔認証に対応しているだけに、T60 AIでPINやパターンを毎回入力しなければならないのは、少し残念な点でした。特にタブレットを頻繁に手に取るような使い方では、この一手間が利便性に影響すると感じる人もいるでしょう。
<Teclast T60 AIのOSと機能>
- OS: Android 15
- UI: TeclastOS (素のAndroidに近いデザイン)
- 独自機能: PCモード、マルチウィンドウ、プライベートスペース
- 生体認証: 非対応
まとめ:OSと機能
- OS:T60 Plusより新しいAndroid 15を搭載し、UIはシンプルで使いやすい
- PCモード:外部モニター出力と組み合わせることで、T60 PlusにはないPCライクなマルチタスク環境を実現
- アップデート:今後のアップデート保証が不透明な点には注意が必要
- 生体認証:T60 Plusとは異なり顔認証に非対応で、ロック解除はPINやパターン入力が必須
Teclast T60 AI vs Teclast T60 Plus: スペックと機能の徹底比較
Teclast T60 AIとTeclast T60 Plusは、同じ12インチのディスプレイを持つ兄弟機でありながら、その中身は全く異なります。一見すると似ているこれらのモデルですが、想定されている利用シーンやユーザーは大きく異なり、選択を誤ると満足度が大きく変わってしまう可能性があります。ここでは、両モデルのスペックと機能の違いを項目ごとに詳しく比較し、どちらがあなたにとって最適な一台なのかを明らかにします。
プロセッサ (SoC) と AI機能
- Teclast T60 AI: Allwinner A733 (Cortex-A76 x2 + Cortex-A55 x6), 3TOPS NPU搭載
- Teclast T60 Plus: MediaTek Helio G88 (Cortex-A75 x2 + Cortex-A55 x6)
- 違い: T60 AIはより新しい世代の高性能コア(Cortex-A76)と、AI処理専用のNPUを搭載しています。これにより、基本的な処理性能が向上しているだけでなく、「AIビデオアップスケーリング」のような独自のインテリジェント機能を実現しています。
OS と サポート期間
- Teclast T60 AI: Android 15
- Teclast T60 Plus: Android 14
- 違い: T60 AIはより新しいOSを搭載しており、最新の機能やセキュリティの恩恵を受けられます。ただし、両モデルともにメーカーからの長期的なアップデート保証については明確にされておらず、この点は注意が必要です。
接続性とポートの拡張性
- Teclast T60 AI: USB Type-C x2 (うち1つはDP映像出力対応)
- Teclast T60 Plus: USB Type-C x1 (映像出力非対応)
- 違い: ここが両者の最も大きな違いです。T60 AIは外部モニターに接続して「PCモード」を利用できるため、生産性が飛躍的に向上します。T60 Plusではこのような使い方はできません。
通信機能 (ワイヤレス, 4G, GPS)
- Teclast T60 AI: Wi-Fi 6, Bluetooth 5.4, SIMスロットなし, GPSなし
- Teclast T60 Plus: Wi-Fi 5, Bluetooth 5.0/5.2, SIMスロットあり (4G LTE対応), GPSあり
- 違い: T60 AIはWi-Fi 6など最新の屋内向け通信規格に対応する一方、T60 Plusは4G通信とGPSを搭載し、屋外での単体利用が可能です。利用シーンが明確に分かれます。
メモリとストレージ
- Teclast T60 AI: 6GB LPDDR5 RAM, 128GB UFS 3.1 ストレージ
- Teclast T60 Plus: 6GB RAM (LPDDR4X), 128GB eMMC ストレージ
- 違い: T60 AIはより高速な規格のメモリ(LPDDR5)とストレージ(UFS 3.1)を採用しています。これにより、アプリの起動やファイルの読み書き速度がT60 Plusよりも高速で、全体的な操作感が向上しています。両モデルともmicroSDカードに対応しています。
生体認証
- Teclast T60 AI: 非対応
- Teclast T60 Plus: 顔認証に対応
- 違い: T60 Plusは顔認証による素早いロック解除が可能ですが、T60 AIは毎回PINやパターンを入力する必要があります。日々の利便性において大きな差となります。
カメラ
- Teclast T60 AI: 背面13MP+0.08MP, 前面5MP
- Teclast T60 Plus: 背面13MP+0.08MP, 前面8MP
- 違い: 背面カメラのスペックは同じですが、前面カメラはT60 Plusの方が高画素です。ただし、どちらもビデオ通話や簡単な記録撮影レベルの品質です。
デザイン、サイズ、重量
- Teclast T60 AI: カラーはチェリーレッド。厚さ8mm、重量620g。
- Teclast T60 Plus: カラーはアクアブルー。厚さ8.2mm、重量550g(公称値、実測値は約621g)。
- 違い: T60 AIはより個性的で高級感のあるカラーリングです。重量は実測値ではほぼ同じですが、公称値ではT60 Plusの方が軽量です。
耐久性
- Teclast T60 AI: 筐体の剛性感は高いものの、きしみを指摘する声もある。
- Teclast T60 Plus: 剛性感はあるが、フレームがプラスチックでディスプレイの端を押すと歪みが見られる場合がある。
- 違い: どちらもIP等級のような防水防塵性能はなく、価格相応の作りと言えます。デザインの好みで選ぶのが良いでしょう。
まとめ
Teclast T60 AIとT60 Plusの選択は、タブレットの使い方によって明確に決まります。「Teclast T60 AI」は、最新のOSと高速なスペック、そしてPCモードと映像出力を活用し、Wi-Fi環境下でエンターテインメントから生産性の高い作業までこなしたいユーザーに最適です。
一方、「Teclast T60 Plus」は、4G LTE通信とGPS機能を活かして、外出先でも単体でインターネットやナビゲーションを利用したいユーザーや、顔認証による手軽なロック解除を重視するユーザーに向いています。ライフスタイルに合わせて、最適な一台を選びましょう。
Teclast T60 AIのメリット・デメリット
Teclast T60 AIは、2万円前後という魅力的な価格帯に、多くの先進的な機能を詰め込んだタブレットです。しかし、その高いコストパフォーマンスはいくつかの明確な割り切りによって実現されています。ここでは、兄弟機である「Teclast T60 Plus」との比較を交えながら、そのメリットとデメリットを詳しく解説します。
【メリット】
メリット1:PCモードと映像出力による高い拡張性
Teclast T60 AIの最大のメリットは、その高い拡張性です。2つのUSB Type-Cポートを備え、そのうち1つはDisplayPort映像出力に対応しています。これにより、外部モニターに接続してPCのように使える「PCモード」が真価を発揮します。映像出力機能を持たないTeclast T60 Plusでは不可能な、生産性の高い作業環境を構築できる点が大きな強みです。
メリット2:価格を超えた最新スペック
プロセッサにはTeclast T60 PlusのHelio G88を上回る性能を持つAllwinner A733を搭載しています。また、メモリにはより高速なLPDDR5、ストレージにはeMMCより読み書きの速いUFS規格を採用しており、アプリの起動やデータ転送が快適です。microSDカードスロットによるストレージ拡張にも対応しています。
メリット3:最新Android 15の搭載と先進的な通信機能
OSには、T60 PlusのAndroid 14より新しいAndroid 15を搭載しています。また、通信面ではWi-Fi 6とBluetooth 5.4という最新規格に対応しており、Wi-Fi 5とBluetooth 5.0/5.2のT60 Plusよりも、混雑した環境での安定した通信が期待できます。
メリット4:実用的なAIビデオアップスケーリング
製品名にもあるAI機能の中で、特に「AIビデオアップスケーリング」は実用的です。解像度の低い古いアニメや動画を再生した際に、AIが映像を補正し、より鮮明な画質で楽しむことができます。これはT60 Plusにはない、エンターテインメント体験を向上させる独自のメリットです。
メリット5:個性的で高級感のあるデザイン
鮮やかな「チェリーレッド」の金属製ボディと、ゴールドのカメラ装飾が特徴的です。多くの低価格タブレットとは一線を画すデザインは、所有する満足感を高めてくれます。
【デメリット】
デメリット1:GPS・SIM非対応で屋外利用が困難
最大のデメリットは、屋外での利用が想定されていない点です。GPSとSIMカードスロットを搭載していないため、ナビゲーションアプリの使用や、Wi-Fiのない場所での単体通信はできません。4G LTE通信とGPSに対応し、屋外でも活用できるTeclast T60 Plusとは利用シーンが明確に異なります。
デメリット2:生体認証(顔認証・指紋認証)の非搭載
Teclast T60 AIには、顔認証や指紋認証といった生体認証機能が一切搭載されていません。ロック解除のたびにPINやパターンを入力する必要があり、顔認証に対応しているTeclast T60 Plusと比較すると、日々の利便性で劣る点です。
デメリット3:充電速度の遅さ
18Wの充電に対応しているものの、実際の充電には3時間から4時間ほどかかるとの報告があり、非常に遅いと感じられます。日中の短い時間での継ぎ足し充電には向かず、夜間に充電しておく運用が基本となります。
デメリット4:一部のストリーミングサービスでの画質制限
Widevine L1に対応しているにもかかわらず、NetflixではSD画質(L3)でしか再生できないという指摘があります。多くの動画サービスを高画質で楽しめますが、Netflixのヘビーユーザーにとっては大きなマイナスポイントです。
デメリット5:実用性に乏しいAI機能
ビデオアップスケーリング機能は優れていますが、空中でのジェスチャーで操作する機能や、姿勢を検知して警告する機能は、認識精度が低く実用的とは言えません。AI機能全体に過度な期待は禁物です。
デメリット6:ディスプレイの輝度がやや低い
ディスプレイの輝度は330nitと、屋内での利用には十分ですが、明るい場所や屋外では画面が見えにくいことがあります。利用は主に室内と割り切る必要があります。
Teclast T60 AIのスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ: 11.97インチ、解像度2000 x 1200 ドット
※FHD+/輝度330nit/T-Colour 6.0/TDDI/Incel - リフレッシュレート: 90Hz
- タッチサンプリングレート: 180Hz
- Widevine L1: 対応
- プロセッサ: Allwinner A733
※12nm/8コア/最大2.0GHz - CPU: ARM Cortex-A76@2.0GHz x2 + Cortex-A55@1.79GHz x6
- NPU: 3TOPs
- GPU: IMG BXM-4-64 MC1
- RAM(メモリ): 6GB LPDDR5
- 拡張メモリ: +10GBで最大16GBまで
- ストレージ: 128GB UFS 3.1
- 外部ストレージ: microSDカードで最大1TBまで
- バッテリー: 8000 mAh
- 充電: 18W 急速充電
- 背面カメラ: 13MP+0.08MP ※AF、LEDフラッシュ、AI
- 前面カメラ: 5MP ※HDビデオ
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 6 (802.11 a/b/g/n/ac/ax, 2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.4
- 衛星測位: 非対応
- インターフェース: USB Type-C 3.0 (DP映像出力/OTG) x1、Type-C 2.0(OTG) x1、microSDカードスロット x1、3.5mmイヤホンジャック x1
- センサー: Gセンサー、光センサー、距離センサー、ホールセンサー
- スピーカー: デュアル BOXスピーカー
- オーディオ: Sweet 4サウンドシステム、ステレオサウンド、デジタルアンプフィルター
- マイク: デュアルマイク内臓、ノイズキャンセリング
- キーボード: TECLAST K10 Bluetooth キーボード(別売)
- ケース: フォリオケース(開閉時の自動ウェイク/スリープをサポート)
- 言語: 日本語を含むマルチ言語に対応
- 筐体: メタル(金属)、Octagonal Deco、Rounded Edges
- OS: Android 15ベースのTeclast OS ※Google Playストア対応
- サイズ: 283 x 178.2mm x 8mm
- 重量: 620g
- カラー: レッド(Cherry Red)
- 付属品: 電源アダプター、Type-Cケーブル、ユーザーマニュアル(説明書)
Teclast T60 AIの評価
8つの評価基準で「Teclast T60 AI」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★☆☆
12インチの2K解像度と90Hzリフレッシュレートは魅力的ですが、輝度がやや低く、Netflixが高画質で再生できない可能性がある点が評価を下げました。
スペック:★★★★☆
Allwinner A733やLPDDR5メモリなど、価格帯を超える先進的なスペックを搭載。特に映像出力対応のType-Cポートは高く評価できます。
デザイン:★★★★☆
鮮やかなチェリーレッドの金属筐体は高級感があり、他の低価格タブレットとは一線を画す所有感を与えてくれます。
耐久性: ★★☆☆☆
IP等級などの防水防塵性能はなく、筐体のきしみを指摘する声も。高負荷時の発熱も考慮すると、取り扱いには注意が必要です。
通信:★★★☆☆
Wi-Fi 6やBluetooth 5.4など最新規格に対応している点は良いですが、GPSとSIMに非対応なため、利用シーンは屋内に限定されます。
機能:★★★★☆
外部モニターで使えるPCモードは非常に強力。一部のAI機能も実用的で、多機能性が魅力ですが、生体認証がないのは残念です。
使いやすさ:★★★☆☆
素のAndroidに近いUIは直感的で扱いやすいですが、顔認証や指紋認証がないため、ロック解除が毎回少し手間に感じられます。
価格:★★★★★
PCモードやWi-Fi 6など、2万円前後という価格からは考えられないほどの機能と性能を備えており、コストパフォーマンスは最高レベルです。
【総評】★★★★☆
圧倒的なコストパフォーマンスと明確な強み
Teclast T60 AIは、2万円前後という価格帯において、驚異的なコストパフォーマンスを実現したタブレットです。最大の強みは、映像出力に対応したUSB Type-Cポートと「PCモード」の組み合わせにあります。外部モニターに接続すれば、まるでデスクトップPCのようなマルチウィンドウ作業が可能となり、単なるコンテンツ消費端末にとどまらない生産性を発揮します。12インチの2K・90Hzディスプレイや、高速なLPDDR5メモリ、Wi-Fi 6といったスペックも、この価格帯では本来望めないレベルのものであり、所有する満足度は非常に高い一台です。
実用性を備えたAI機能の搭載
製品名に「AI」を冠する通り、本機は独自のインテリジェント機能も魅力です。特に実用性が高いと感じたのが「AIビデオアップスケーリング」機能。これにより、YouTubeなどで配信されている少し前の低解像度のアニメや動画を再生した際に、AIがリアルタイムで映像を補正し、輪郭のくっきりとした鮮明な画質で楽しむことができました。他のAI機能にはまだ発展途上な面もありますが、この機能だけでも、本機を動画鑑賞用のタブレットとして選ぶ価値を高めてくれる、大きなメリットと言えるでしょう。
理解しておくべき「割り切り」
しかし、この圧倒的なコストパフォーマンスは、いくつかの明確な「割り切り」の上に成り立っています。最も大きいのは、GPSとSIMスロットを搭載していない点です。これにより、本機はWi-Fi環境下での利用に特化した「完全なインドア機」となっています。外出先で地図アプリを使ったり、単体で通信したりすることはできません。また、顔認証や指紋認証といった生体認証機能が一切ないため、ロック解除のたびにパスコードの入力が必要です。これらの点を理解し、自身の使い方と合致するかどうかを判断することが、購入後に後悔しないための重要なポイントとなります。
こんな人におすすめ
以上の点から、Teclast T60 AIは「主に自宅やオフィスなど、Wi-Fiが整った環境でタブレットを活用したい」と考えている人に最適な一台です。特に、実用的なAI機能で映像体験を向上させつつ、動画鑑賞だけでなくPCのサブモニターや軽めのPC作業にも使いたい、といったように、屋内でのエンターテインメントと生産性を最大化したいユーザーにとって、これ以上ない選択肢となるでしょう。
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Teclast T60 AIの価格・購入先
※価格は2025/09/29に調査したものです。価格は変動します。
Teclast T60 AIはAmazonなどのECサイトで購入できます。
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OPPO Pad SE
OPPOから発売された11インチのタブレットです(2025年9月25日 発売)。
ColorOS 15 (Android 15ベース)、MediaTek Helio G100、4GB LPDDR4X メモリ、LCD液晶 (解像度1,920×1,200 px)、128GB UFS 2.2ストレージ、9,340 mAhバッテリー、背面5MPカメラ、前面5MPカメラを搭載しています。
また、AI機能(AI画像編集、AIドキュメント機能、Google Gemini )、33W SUPERVOOC™フラッシュチャージ、クアッドスピーカー、ハイレゾオーディオ、90Hzリフレッシュレート、ブルーライト低減機能、O+ Connect、キッズモード、顔認証、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.4に対応しています。
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関連記事:OPPO Pad SE 徹底レビュー!Neoとの比較とAI機能の評価
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Blackview MEGA 8
Blackviewから発売される13インチのタブレットです(2025年5月1日 発売予定)。
DokeOS_P 4.1 (Android 15 ベース)、Unisoc Tiger T620 プロセッサ、12GB RAM (+最大24GBまでのメモリ拡張)、FHD+ IPS液晶 (リフレッシュレート90Hz)、512GBまたは256GBストレージ (UFS)、11000mAhバッテリー、背面50MP+2MPカメラ、前面13MPカメラを搭載しています。
また、Doke AI(AI音声起動、AIグローバルスマートコントロールなど多数)、PCモード、画面分割、
最大2TBまでのストレージ拡張、18W 急速充電、クアッドBOX Smart-K ステレオスピーカー、スタイラスペン(付属)、ワイヤレスキーボード(別売)、顔認証、目の保護モード、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi (5G WIFI対応)、Bluetooth 5.0、4G LTE通信に対応しています。
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関連記事:Blackview MEGA 8徹底レビュー!AI機能と性能をMEGA 2と比較
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Alldocube iPlay 60 Pad Pro
Alldocubeから発売された12.1インチのタブレットです(2024年7月発売)。
ALLDOCUBE OS 3.0、MediaTek Helio G99 (MT8781) 、2K液晶、128GB、10000 mAhバッテリー、背面16MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラ搭載で、専用のマジックタッチ キーボード(別売)、33W PD急速充電、クアッドBOXスピーカー、4G LET通信、Widevine L1、リフレッシュレート 90Hz、最大20GBまでのメモリ拡張、Wi-Fi 5に対応しています。
価格は、Amazonで23,998円 (税込)、楽天市場で32,999円(送料無料)、です。
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Blackview MEGA 2
Blackviewから発売された12インチのタブレットです(2025年1月発売)。
Android 15、Unisoc T615、8GB / 12GB LPDDR4X メモリ、2K液晶、9000 mAhバッテリー、256GB USF2.2ストレージ、背面16MPカメラ、前面8MPカメラを搭載しています。
また、最大36GBまでのメモリ拡張、最大2TBまでのストレージ拡張、4G LET通信、18W急速充電、冷却システム、顔認証、AIカメラ機能(Google Photo with AI)、Widevine L1、WPS Office、フリースタイラスペン(別売)、キーボード(別売)、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで26,799円(税込)、楽天市場で28,149円(送料無料)、ヤフーショッピングで34,800円、AliExpressで22,336円、、です。
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DOOGEE T36
DOOGEEから発売された12インチのタブレットです(2025年1月 発売)。
Android 15、Unisoc T620、8GB LPDDR4X、2K液晶、256GB UFSストレージ、8800 mAhバッテリー、背面13MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、リフレッシュレート 90Hz、Widevine L1、2つのTFカード、121dbの高音質デュアルスピーカー、4つの衛星測位に対応したGPSナビゲーション、WPS Officeアプリ、
18W急速充電、リバースチャージ、顔認証、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。
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Teclast T65 Max
Teclastから発売された13インチのタブレットです(2024年4月 発売)。
Android 14、MediaTek Helio G99 (MT6789) 、8GBメモリ、12.95インチのフルHD液晶、256GB UFS ストレージ、10,000 mAhバッテリ、背面 13MP + 0.1MPの2眼カメラ、前面 8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、最大20GBまでのメモリ拡張、Widevine L1、クアッドスピーカー、Sweet 4サウンドシステム、18W PD急速充電、最大1TBまでのストレージ拡張、顔認証、リフレッシュレート 60Hz、アイプロテクションモード、
Bluetooth キーボード(別売)、T65 Max 超簿型ケース(別売)、USB Type-C (OTG)、4衛星測位のGPSナビゲーション、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで39,397円(税込)、楽天市場で34,480円、ヤフーショッピングで43,280円、AliExpressで26,894円、米国 Amazon.comで$249.99、です。
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他のTeclast タブレットと比較する
他にもTeclast タブレットが多数 販売されています。2025、2024モデルもあるので ぜひ比較してみてください。
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