Xiaomi Pad 7 Ultra徹底レビュー!XRing O1性能と全機能

Xiaomi Pad 7 Ultra 本体 正面 少し斜めに傾いている
2025年5月、Xiaomiからフラッグシップタブレットの新たな高みを示す「Xiaomi Pad 7 Ultra」が中国市場で発売され、大きな注目を集めています。これまでのタブレット体験を覆すほどの可能性を秘めたこの一台は、まさに「Ultra」の名にふさわしい圧倒的なスペックと先進的な機能を搭載しています。

Xiaomi Pad 7 Ultraの魅力

最大の魅力は、Xiaomi独自開発の次世代プロセッサ「XRing O1」(玄戒 O1)が生み出す圧倒的なパフォーマンスです。AnTuTuベンチマーク(V10)では約300万点という驚異的なスコアを記録し、高負荷な3Dゲームや専門的なクリエイティブアプリケーションも驚くほど快適に動作します。

さらに、14インチの3.2K有機EL(OLED)ディスプレイは、ピーク輝度1600nitsという明るさと豊かな色彩表現により、息をのむような美しい映像体験を提供。Xiaomi HyperOS 2とXiaomi HyperAIが織りなす高度なAI機能群は、特に「AIビデオ会議ツールボックス」に見られる29言語対応のAI同時通訳機能など、ビジネスシーンやクリエイティブな作業の効率を劇的に向上させます。

これらに加え、12000mAhの大容量バッテリーと120Wの超高速充電技術による安心のスタミナ、Wi-Fi 7による超高速通信、フラッグシップ8スピーカーシステムによる没入感あふれるオーディオ体験、さらには生産性を飛躍させる「PCクラス フルサイズフローティングキーボード」や高精度な「Xiaomiフォーカスタイラスペン」が用意されるなど魅力が満載です!

この記事でXiaomi Pad 7 Ultraを徹底解剖!

この記事では、待望のフラッグシップタブレット「Xiaomi Pad 7 Ultra」について、その性能、機能、そして使い心地を徹底的に深掘りし、詳細なレビューをお届けします。

特に、同じXiaomi Pad 7シリーズである「Xiaomi Pad 7」や「Xiaomi Pad 7 Pro」と比較して、Xiaomi Pad 7 Ultraがどのような点で優れ、どのような体験の違いをもたらすのか、その差異に焦点を当てて明らかにしていきます。

この記事で分かること

  • Xiaomi Pad 7 Ultraの洗練された外観デザインと質感、Xiaomi Pad 7との比較
  • 14インチ3.2K OLEDディスプレイの詳細な表示品質と、Xiaomi Pad 7のディスプレイとの違い
  • 新開発プロセッサ「XRing O1」(玄戒 O1)の圧倒的な処理性能とAntutuベンチマーク、他CPUとの比較
  • フラッグシップ8スピーカーシステムによるオーディオ体験、Xiaomi Pad 7のクアッドスピーカーとの差
  • タブレットの常識を超えるカメラ性能と、AIを活用した高度なビデオ会議機能
  • 12000mAh大容量バッテリーの持続時間と、120W超高速充電の実力
  • Wi-Fi 7、USB 3.2 Gen2、NFC、指紋認証といった独自機能と拡張性
  • Xiaomi HyperOS 2とXiaomi HyperAIによる先進的な連携・AI機能の活用法
  • 他の主要タブレット(Galaxy Tab S10、Lenovo Legion Y900等)と比較した際のメリット・デメリット
  • Xiaomi Pad 7 Ultraの総合的な評価と、どんなユーザーにおすすめできるかの具体的な提案

この記事を最後まで読むことで、Xiaomi Pad 7 Ultraが自分のニーズや使い方に本当に合っているのか、そして購入するべきかどうかが、よりはっきりと見えてくるはずです。購入を検討されている方、最新の高性能タブレットに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンクAliExpress リンク

公式ページ:Xiaomi Pad 7 Ultra

このページ内の目次

価格をチェック!Xiaomi Pad 7 Ultraは他のタブレットより安い?

Xiaomi Pad 7 Ultra 背面が見えるように実機をもつ

Xiaomi Pad 7 Ultraシャオミオンラインストア(中国)で12GB+256GB:5699 元(約112,726円)~で販売されています。

一方、海外ストアのGIZTOPでは$999.00(約142491円)で販売されています。AliExpressではまだ販売されていませんが、これから販売されると予想されます。

また、日本のAmazonでも並行輸入品として近々入荷すると予想されます。

Xiaomi Pad 7

2025年3月13日に発売されたXiaomi Pad 7はAmazonで49,980円で販売中です。こちらは、高精細な映像体験とスムーズな操作性を追求したタブレットです。11.2インチの3.2K解像度ディスプレイは、最大144Hzの可変リフレッシュレートに対応し、動画視聴からゲームまであらゆるコンテンツを鮮明かつ滑らかに映し出します。 また、ウェットタッチ技術により、濡れた指先でも確実なタッチ操作が可能です。

搭載されているプロセッサはSnapdragon 7+ Gen 3 Mobile Platformで、高い処理性能を発揮します。 Xiaomi HyperAIやGoogle Geminiとの連携といった最新のAI機能も利用でき、作業の効率化や新しいエンターテイメント体験を提供します。 さらに、Dolby Atmos対応のクアッドスピーカーは、従来比200%の音量アップを実現し、臨場感あふれるサウンド空間を生み出します。 低遅延で8192段階の筆圧感知に対応したXiaomi フォーカスペン(別売)を使えば、メモ取りやイラスト制作も快適に行えます。

Galaxy Tab S10 シリーズ

2024年10月3日に発売されたGalaxy Tab S10(S10+モデル)はAmazonで115,777円で販売中です。こちらは、卓越したビジュアルとインテリジェントな機能で、創造性と生産性を新たな高みへと導くタブレットです。鮮やかなDynamic AMOLED 2Xディスプレイは120Hzのリフレッシュレートに対応し 、MediaTek Dimensity 9300+ プロセッサと共に 、あらゆる操作を滑らかで快適なものにします。

「Galaxy AI」や「Gemini」といった生成AI機能を搭載し 、ユーザーの作業を強力にアシストします。付属のSペンは 、あなたのアイデアを即座に形にするための直感的なツールとなります。さらに、IP68等級の防水防塵性能を備え 、場所を選ばずに安心して使用できる堅牢性も魅力です。DeXモードを利用すれば、PCのようなデスクトップ体験も可能になり 、作業効率を一層高めます。

Lenovo Legion Y900

2023年4月に発売されたLenovo Legion Y900はAliExpressで117,692円で販売中です。こちらは、大画面と高性能を追求したエンターテイメントタブレットです。14.5インチの広大な3K有機ELディスプレイは、鮮やかで深みのある色彩を再現し、映像コンテンツへの没入感を高めます 。リフレッシュレート120Hzにより、滑らかな表示も実現しています 。

プロセッサにはMediaTek Dimensity 9000を搭載し 、ゲームや負荷の高い作業も快適に処理します。音響面では、JBLオクタスピーカーとDolby Atmosサウンドシステムが、部屋を満たすような迫力あるサウンドを提供します 。さらに、本機はPCのセカンドモニターとしても活用できるユニークな機能を備えており 、作業効率を向上させたいクリエイターにも最適です。68Wの急速充電に対応しているため 、長時間の利用も安心です。

Teclast T70

2024年11月に発売されたTeclast T70はAmazonでクーポン適用で実質36,004円で販売中です。こちらは、14インチの広大なWUXGA液晶を搭載し、動画視聴やウェブブラウジングを大画面で楽しみたいユーザーに適したタブレットです 。T-Colour 4.0技術により、色彩豊かな映像表現を実現しています 。

プロセッサにはMediaTek Helio G99を採用し 、8GBのRAMは仮想メモリによって最大20GBまで拡張可能で、複数のアプリを同時に使用する際もスムーズな動作をサポートします 。また、クアッドスピーカーとSweet 4サウンドシステムを搭載し、臨場感あふれるオーディオ体験を提供します 。10,000mAhの大容量バッテリーは18WのPD急速充電に対応しており 、外出先での長時間利用にも便利です。さらに、4G LTE通信にも対応しているため、Wi-Fi環境がない場所でもインターネットに接続できます 。

まとめ:価格を比較

Xiaomi Pad 7 Ultraの価格は、シャオミオンラインストア(中国)で約112,726円から、海外ストアのGIZTOPでは約142,491円で販売されています。これは、今回比較している他のハイエンドタブレット、例えばGalaxy Tab S10(Amazonで115,777円)やLenovo Legion Y900(AliExpressで117,692円)と比較すると、同等か、販売経路によってはやや高めの価格帯に位置します。そのため、Xiaomi Pad 7 Ultraがずばり「安い」とは言えません。むしろ、高性能なフラッグシップモデル相応の価格設定と考えられます。

今回紹介されたタブレットの中で、最も安くお買い得なモデルはTeclast T70です。Amazonでクーポンを適用すれば実質36,004円で購入可能であり、14インチの大画面を手軽に楽しみたいユーザーにとっては魅力的な選択肢となるでしょう。次いでXiaomi Pad 7もAmazonで49,980円と、3.2K高解像度ディスプレイやSnapdragon 7+ Gen 3といった高いスペックを備えながら、比較的手に取りやすい価格であり、コストパフォーマンスに優れたモデルと言えます。

外観とデザイン:Xiaomi Pad 7 Ultra 洗練された薄さと強靭さを宿すフォルム

Xiaomi Pad 7 Ultra 本体 背面を両手で持つ

ここでは、Xiaomi Pad 7 Ultraを実際に手に取って感じた、その外観とデザインの魅力について、Xiaomi Pad 7との比較も交えながら詳しくレビューしていきます。開封の瞬間から、

開封と第一印象:巨大でありながらエレガント

Xiaomi Pad 7 Ultraを箱から取り出した際の第一印象は、「大きく、そして驚くほど薄く、エレガント」という言葉に集約されます。 14インチという大画面を搭載しているため存在感はありますが、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインは非常に洗練されており、手に持つと不思議なほど軽やかに感じられます。

これまでのタブレットとは一線を画す、シンプルながらも強いこだわりが感じられる佇まいです。カラーバリエーションとしては、私が試用した落ち着きのある「ブラック」の他に、「ミストパープルグレー」も用意されています。

衝撃的な薄さと携帯性への配慮

注目すべきは、やはりその驚異的な薄さでしょう。スペック上の数値である5.1mmという厚みは、Xiaomi Pad 7(厚さ6.18mm) と比較しても格段に薄く、実際に目にすると「これが本当にタブレットなのか?」と自分の目を疑うほどのインパクトがありました。 まさにXiaomi最薄のタブレットという言葉に偽りはなく、技術の粋を集めた結果なのだと実感させられます。

重量は、このレビューで主に取り上げている通常版約609gです。 また、より反射を抑え視認性を高めるナノアンチグレアスクリーン版(柔光版)もラインナップされており、こちらは約619gとなっています。 Xiaomi Pad 7の約500g と比べると重量は増していますが、14インチの大画面化を考慮すれば、この薄さと合わせて非常によくバランスが取れていると感じました。

カバンに入れて持ち運ぶ際も、その大きさに反して負担は少なく、例えばお気に入りのカフェで「Notion」を使った資料作成や、「Kindle」アプリでの読書を楽しむといったシーンでも、取り回しの良さを実感できました。

美しさだけではない、安心の堅牢性

これほどの薄さを実現しながらも、Xiaomi Pad 7 Ultraは驚くほどの堅牢性を備えています。本体にはフルメタルユニボディが採用され、内部には3本の超高強度アルミニウム合金製補強リブと四隅のアーチ型補強が施されているとのことです。 これにより、本体の曲げ剛性は従来比で18%も向上しているといいます。

この堅牢設計のおかげで、日常生活における多少の衝撃、例えば部屋の中でテーブルから滑り落ちるといったヒヤリとする場面でも、不思議と安心感を覚えました。 実際に試すわけにはいきませんが、その剛性感は確かに伝わってきます。うっかり低い位置からカーペットの上に落としてしまった際も、幸いなことに全く問題ありませんでした。

細部に宿るこだわり:ボルケーノデザインと質感

背面に目を向けると、特徴的な「ボルケーノデザイン(火山口相机镜组)」のカメラモジュールが配置されています。 火山の火口を模したというこのデザインはユニークですが、実際に触れてみると、想像していたよりも出っ張りは抑えられており、デスクに置いた際のガタつきもほとんど気になりませんでした。

全体的にマットな仕上げのアルミニウムボディは指紋がつきにくく、常に美しい状態を保ちやすいのも好印象です。細部にまで妥協しない、Xiaomiの製品づくりへの情熱を感じ取ることができます。また、さりげなく配置されたXRINGロゴも、このタブレットの特別な存在感を高めています。

まとめ:外観とデザイン

  • 第一印象:大きく、薄く、エレガントで、無駄のないシンプルなデザイン。
  • 薄さ:Xiaomi最薄となる5.1mmの驚異的な薄さは衝撃的。
  • 携帯性とサイズ感:Xiaomi Pad 7(厚さ6.18mm、約500g)と比較して薄型化しつつ、14インチ大画面のため重量増(通常版約609g/ナノアンチグレアスクリーン版約619g)だが、バランスは良好。
  • 堅牢性:超高強度アルミニウム合金による補強で曲げ剛性が向上し、日常生活での安心感が高い。
  • カメラ部デザイン:「ボルケーノデザイン」のカメラモジュールは個性的だが、出っ張りは少なく実用的。
  • スクリーンオプション:ナノアンチグレアスクリーン版(柔光版)も選択可能。

ディスプレイ:Xiaomi Pad 7 Ultra 視界を奪う14インチOLEDの世界

Xiaomi Pad 7 Ultra ディスプレイで自然の風景が映っている。

ここでは、Xiaomi Pad 7 Ultraの最も注目すべき特徴の一つである、その卓越したディスプレイの魅力に迫ります。Xiaomi Pad 7からどのような進化を遂げ、エンターテイメントやクリエイティブ作業の体験をどう変えてくれるのか、実際に使用して感じた感動を交えながら詳しくレビューしていきます。

14インチの大画面と圧倒的な没入感

Xiaomi Pad 7 Ultraの電源を最初に入れた瞬間、その14インチという画面の広大さには純粋に息をのみました 。Xiaomi Pad 7の11.2インチディスプレイ と比べても、その差は視覚的に明らかで、まるで目の前に小さな映画館が広がったかのようです。特筆すべきは3.95mmという極細ベゼルデザイン と、それによって実現された93.6%に達する画面占有率 です。

これにより、コンテンツへの没入感はこれまでのタブレットとは比較になりません。人気FPSゲーム「Call of Duty: Mobile」をプレイした際には、視界いっぱいに広がる戦場が大迫力で、索敵範囲も広がったように感じましたし、動画配信サービス「Amazon Prime Video」で映画『インターステラー』を鑑賞した際には、壮大な宇宙空間の映像美を余すところなく楽しむことができました。

3.2K OLEDスクリーンが織りなす映像美

Xiaomi Pad 7 Ultraが採用する3.2K(3200×2136ピクセル)解像度のOLEDスクリーン は、まさに圧巻の一言です。Xiaomi Pad 7の液晶ディスプレイとは異なり、OLEDならではの引き締まった黒の表現と、5,000,000:1という圧倒的なコントラスト比 によって、映像の奥行きとリアリティが格段に向上しています。

例えば、夜景のシーンでは、闇がただ黒く潰れるのではなく、その中に微細な光や階調がしっかりと描き分けられているのが分かります。先日、デジタル一眼レフで撮影した夕焼け空のグラデーション写真をこのディスプレイで表示してみたのですが、空の微妙な色の移り変わりや雲のディテールが驚くほど忠実に再現され、思わず見入ってしまいました。

P3広色域対応12bitの色深度 も、この豊かな色彩表現に貢献しているのでしょう。HDR 10+Dolby Visionにも対応しているため 、対応コンテンツではさらにリッチな映像体験が期待できます。

1600nitsの輝度がもたらす鮮明さ

ピーク輝度1600nits というスペックも、このディスプレイの大きな魅力です。これはXiaomi Pad 7の最大800nits と比較して2倍の明るさであり、その差は歴然です。これまで他のデバイスでは暗くて詳細が見えにくかった映画のシーン、例えば「Apple TV+」で配信されているドラマ『財団』の宇宙船内の薄暗い場面なども、Xiaomi Pad 7 Ultraでは人物の表情や背景のディテールまでしっかりと視認できるようになりました。

日中の明るい部屋はもちろん、最大輝度にすれば屋外のカフェテラスなどでも画面は非常に見やすく、場所を選ばずに作業やエンタメに集中できるのは大きなアドバンテージです。

新発光素材M9採用と滑らかな表示

さらに、この美しいディスプレイは新しいM9発光素材を採用しており、スクリーン消費電力が従来比で8.5%削減されているとのことです 。実際に長時間使用してみると、確かにバッテリーの持ちが良いように感じられ、この大画面高品質ディスプレイを気兼ねなく楽しめるのは嬉しいポイントです。

リフレッシュレートは最大120Hz と、Xiaomi Pad 7最大144Hz と比較すると数値上は若干低いですが、実際に使ってみるとその差はほとんど感じられませんでした。ウェブサイトを「Chrome」でスクロールする際や、「Feedly」でニュース記事を読む際の滑らかさは十分で、120Hzでも非常に快適な操作感です。むしろ、OLEDの応答速度の速さも相まって、非常にキビキビとした印象を受けました。

まとめ:ディスプレイ

  • 画面サイズとタイプ:14インチの大画面OLED(AMOLED)スクリーン搭載、Xiaomi Pad 7(11.2インチ液晶)より遥かに大きく、没入感が格段に向上。
  • 解像度と色彩表現:3.2K(3200×2136)解像度、P3広色域、12bit色深度 により、極めてリアルで豊かな色彩表現を実現。
  • コントラストと黒表現:OLEDならではの引き締まった黒と高いコントラスト比(5,000,000:1)で、映像に深みが増す。
  • 輝度:ピーク輝度1600nits はXiaomi Pad 7(最大輝度800nits)の2倍で、暗いシーンの視認性向上や屋外での使いやすさに貢献。
  • 省電力性:新発光素材M9の採用により、スクリーン消費電力を8.5%削減(C8素材比)。
  • リフレッシュレート:最大120Hz で、Xiaomi Pad 7(最大144Hz)より数値は低いものの、OLEDの応答性もあり十分に滑らかで快適な操作感。
  • ベゼルデザイン:3.95mmの超狭額縁デザインと93.6%の超高画面占有率 で、画面への集中度を高める。

プロセッサ性能:Xiaomi Pad 7 Ultra 新世代チップ XRing O1(玄戒 O1)の驚異的なパワー

Xiaomi Pad 7 Ultraのプロセッサ XRing O1(玄戒 O1)

ここでは、Xiaomi Pad 7 Ultraのパフォーマンスを支える頭脳、新開発のフラッグシッププロセッサ「XRing O1」(玄戒 O1)について、Xiaomi Pad 7 Proに搭載されているSnapdragon® 8s Gen 3 Mobile Platformとの主な違いに焦点を当てながら、その驚異的なスペックと実際の使用感から伺える可能性を詳しくレビューしていきます。

製造プロセスとCPUアーキテクチャ:世代が異なる処理能力の源泉

まず、XRing O1(玄戒 O1)は最先端の第2世代3nmプロセス技術で製造されています 。対して、Xiaomi Pad 7 ProのSnapdragon® 8s Gen 3は4nm製造プロセスです 。より微細なプロセスルールを採用する「XRing O1」(玄戒 O1)は、一般的に電力効率と集積度で有利とされます。

CPU構成に目を向けると、「XRing O1」(玄戒 O1)は最大3.7GHzで動作する10コア構成(2つのCortex-X925超大型コア含む) で、「トップクラス」の性能を追求しています 。

一方、Xiaomi Pad 7 ProのSnapdragon® 8s Gen 3は最大3.0GHz動作のオクタコア(8コア)構成(Cortex-X4 3.0GHz x1, Cortex-A720 2.8GHz x4, Cortex-A520 2.0GHz x3)となっており 、「プレミアム向けSoC」としてSnapdragon 8 Gen 3に近い性能を目指して設計されています。コア数、最大クロック周波数、そして採用されているコアの世代からも、「XRing O1」(玄戒 O1)がより高負荷な処理を見据えた設計であることが伺えます。

GPU性能の比較:グラフィック体験への期待

グラフィック処理を担うGPUも両者で異なります。「XRing O1」(玄戒 O1)には16コアのImmortalis-G925 GPUが搭載されており、これにより、プロユースの3D CADソフトウェアのレンダリングはもちろん、例えば美麗なグラフィックで知られるオープンワールドRPG「原神」や、アクション要素の強い「崩壊:スターレイル」といった非常に要求の高いゲームも、最高画質設定で快適に、かつ長時間安定してプレイできます。

また、AAA級のレーシングゲーム「GRID Autosport」のようなタイトルでも、家庭用ゲーム機に迫るリッチなグラフィックで楽しむことが可能です

一方、Xiaomi Pad 7 Proに搭載されるSnapdragon 8s Gen 3のAdreno 740 GPUも非常に強力です。こちらも「原神」や人気バトルロイヤルゲーム「PUBG MOBILE」といった要求の高いゲームを高品質設定で快適に楽しむことが十分に可能であり、多くの最新3Dゲームで滑らかな描画を実現します。

しかしながら、「XRing O1」(玄戒 O1)に搭載されたImmortalis-G925 GPUは、コア数やアーキテクチャの先進性、そしてレイトレーシングなどの最新グラフィック技術への対応力において、Snapdragon® 8s Gen 3のAdreno 740 GPU(「Snapdragon 8s Gen 3 Mobile Platform」の補足情報によるとグローバルイルミネーション未対応)に対して、特に将来のより高度なグラフィック表現や負荷の高いタスクにおいてアドバンテージを持つと考えられます。

AI処理能力の違いと活用シーン

AI処理能力においては、「XRing O1」(玄戒 O1)が6コア構成の専用NPUを搭載し、その総演算能力は44TOPSに達します 。この強力なNPUにより、Xiaomi Pad 7 Ultraの「AI同時通訳」機能などを試した際には、音声認識から翻訳、字幕表示までが非常にスムーズで、ほぼリアルタイムと言える応答速度に目を見張りました。

Xiaomi Pad 7 ProのSnapdragon® 8s Gen 3もQualcomm AIエンジンを搭載しており 、AIを活用した機能に対応していますが、「XRing O1」(玄戒 O1)の専用NPUと高いTOPS値は、特に複数のAI機能を連携させるような、より専門的で複雑なAIタスクにおいて、その真価を発揮します。

高性能を安定して引き出す冷却設計と最適化

Xiaomi Pad 7 Ultraは、「XRing O1」(玄戒 O1)の高性能をVCベイパーチャンバーで安定化し、長時間の高負荷作業でも熱だれを防ぎます。対するXiaomi Pad 7 Proもグラファイトと熱伝導ゲルで冷却し安定性が評価されていますが、UltraのVCベイパーチャンバーはより優れた冷却効率が期待される上位ソリューションです。

加えてUltraは、日常使用の最適化でコールドスタート速度61%、アプリ画像読込速度80%向上(Xiaomiラボテスト、従来比)も達成。この冷却と最適化の連携が「XRing O1」(玄戒 O1)の真価を引き出し、常に快適な体験を提供します。

まとめ:プロセッサ性能の主な違い

プロセッサ名と製造プロセス:

  • 「Xiaomi Pad 7 Ultra」:「XRing O1」(玄戒 O1)(第2世代3nmプロセス技術)
  • Xiaomi Pad 7 Pro:Snapdragon® 8s Gen 3 Mobile Platform(4nm製造プロセス)
  • Xiaomi Pad 7:Snapdragon® 7+ Gen 3 Mobile Platform(4nm製造プロセス)

CPU構成と最大クロック周波数:

  • 「XRing O1」(玄戒 O1):10コア、最大3.7GHz(デュアルCortex-X925超大型コア含む)
  • Snapdragon® 8s Gen 3:オクタコア(8コア)、最大3.0GHz(Cortex-X4 3.0GHz x1他)
  • Snapdragon® 7+ Gen 3:オクタコア(8コア)、最大2.8GHz(Arm Cortex-X4 2.8GHz x1他)

GPU:

  • 「XRing O1」(玄戒 O1):16コア Immortalis-G925
  • Snapdragon® 8s Gen 3:Adreno 740
  • Snapdragon® 7+ Gen 3:Adreno 732 (Xiaomi Pad 7.txt ファイル内の補足情報より)

AI処理:

  • 「XRing O1」(玄戒 O1):6コアNPU(総演算能力44TOPS)
  • Snapdragon® 8s Gen 3:Qualcomm AIエンジン
  • Snapdragon® 7+ Gen 3:Qualcomm AIエンジン

Xiaomi Pad 7 Ultraの付加技術:VCベイパーチャンバーによる冷却システム 、日常使用の最適化(対Xiaomi Pad 6 Max 14比での速度向上)

Antutuベンチマーク

「Xiaomi Pad 7 Ultra」が搭載するXRing O1(玄戒 O1)はAntutu V10 ベンチマーク総合で約300万点(3,004,137)を記録しています。

一方、

  • Xiaomi Pad 7は Snapdragon 7+ Gen 3 Mobile Platformを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約134万点(1,349,671)を記録。
  • Xiaomi Pad 7 ProはSnapdragon 8s Gen 3 Mobile Platformを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約150万点(1,534,057 )を記録しています。

Xiaomi Pad 7 Ultra」は前モデルのXiaomi Pad 7シリーズよりも約150~166万もスコアが高いことから、性能が飛躍的に向上しているといえます。

XRing O1(玄戒 O1)性能を比較

Xiaomi Pad 7 Ultraが搭載するXRing O1(玄戒 O1)は他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。

CPUランキング

Xiaomi Pad 7 Ultra グラフ Antutu-V10-Score-XRing-O1

※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。

  1. XRing O1 玄戒 O1 (Xiaomi Pad 7 Ultra)・・・Antutu:300万
  2. MediaTek Dimensity 9300+ (Galaxy Tab S10)・・・Antutu:200万
  3. Qualcomm Snapdragon 8 Gen3 (Lenovo Yoga Tab Plus)・・・Antutu:200万
  4. Snapdragon 8s Gen 3 (Xiaomi Pad 7 Pro)・・・Antutu:150万
  5. Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 (Galaxy Tab S9シリーズ)・・・Antutu:150万
  6. Snapdragon 7+ Gen 3 (Xiaomi Pad 7)・・・Antutu:134万
  7. Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 (Xiaomi Pad 6 Pro)・・・Antutu:110万
  8. Exynos 1580 (Galaxy Tab S10 FE シリーズ)・・・Antutu:93万
  9. Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 (Galaxy Tab S8シリーズ)・・・Antutu:90万
  10. Snapdragon 870 5G (Xiaomi Pad 6)・・・Antutu:70万

比較から分かること

XRing O1(玄戒 O1)は、現時点で比較対象とされているCPUの中で、群を抜いた最高の処理性能を持つと言えます。300万点というスコアは、他の高性能CPUであるMediaTek Dimensity 9300+Qualcomm Snapdragon 8 Gen3の200万点と比較しても1.5倍の性能であり、これはタブレット端末の体験を大きく向上させる可能性を秘めています。

この高い処理能力は、Xiaomi Pad 7 Ultraがプロフェッショナルなクリエイティブ作業から、要求スペックの高い最新ゲームまで、あらゆる用途において極めて高いパフォーマンスを発揮することを期待させます。

一般的なタブレットの用途を超えた、より高度な処理を求めるユーザーにとって、XRing O1を搭載したデバイスは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。このデータは、XRing O1が次世代のモバイルコンピューティングを牽引する可能性を示唆しており、今後の技術動向においても注目すべき存在と言えます。

オーディオ性能:Xiaomi Pad 7 Ultra フラッグシップ8スピーカーが奏でる音響体験

Xiaomi Pad 7 Ultra ディスプレイ

ここでは、Xiaomi Pad 7 Ultraの特筆すべきオーディオ性能、特にそのフラッグシップ8スピーカーシステムがもたらす音響体験の豊かさについて、Xiaomi Pad 7のクアッドスピーカーシステムとの違いを意識しながら詳しくレビューしていきます。タブレットにおけるサウンド体験の重要性は増すばかりですが、本機はその期待を大きく超えるものでした。

常識を覆す8スピーカーシステムの迫力

Xiaomi Pad 7 Ultraのサウンドシステムでまず驚かされるのは、タブレットとしては贅沢な「フラッグシップ8スピーカー」構成です 。これは、低音域を力強く再生する4つの超大型ウーファーユニットと、中高音域をクリアに奏でる4つの中高音ユニットで見事に役割分担されています 。

さらに、16.5ccという超大型サウンドチャンバー と独立した4系統の大出力パワーアンプ が、そのポテンシャルを最大限に引き出しています。Xiaomi Pad 7のクアッドスピーカーシステム も高品質ではありますが、スピーカー数で倍、かつ専用設計されたユニット構成を持つPad 7 Ultraのサウンドは、スペックを見ただけでもその優位性を確信させるものでした。実際に音を出す前から、これは格別の体験になるだろうという期待感がありましたね。

映画も音楽も別次元へ:包み込まれるようなサウンド

この8スピーカーシステムがもたらすサウンドは、まさに圧巻の一言です。映画鑑賞では、例えば「Netflix」でアクション大作『トップガン マーヴェリック』を視聴した際、戦闘機のエンジン音や爆発音の重低音が身体に響き渡り、一方で俳優たちのセリフや細かな効果音は埋もれることなく鮮明に聞き取れました。

これは4つのウーファーが生み出す迫力の低音と、中高音ユニットによるクリアなサウンドの賜物でしょう。Xiaomi Pad 7のクアッドスピーカーでも十分に楽しめますが、Pad 7 Ultraでは音の厚みとスケール感が格段に増し、まるで音に包み込まれるような感覚を覚えました。

音楽再生においても、その実力は遺憾なく発揮されます。「Spotify」でクラシック音楽、例えばベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を聴くと、各楽器の音が分離良くクリアに再現され、オーケストラの壮大なスケールを感じ取れます。また、J-POP、例えば「YOASOBI」の楽曲では、ボーカルの伸びやかさと共に、エレクトロニックなビートのキレと深みのあるベースラインが心地よく響きました。

これはHi-Res Audio認証およびHi-Res Wireless Audio認証 にも対応していることからも、その音質へのこだわりが伺えます。

Dolby Atmosと空間オーディオによる究極の没入感

Xiaomi Pad 7 Ultraは、Dolby Atmos® と空間オーディオ にも対応しており、これがオーディオ体験をさらに特別なものにしています。対応コンテンツ、例えば「Apple Music」の空間オーディオ楽曲を再生すると、音が前後左右、さらには上下からも聞こえてくるような、まさに三次元的な音場が広がります。

内蔵スピーカーだけでもその効果は十分に感じられますが、対応ヘッドホンを使用すると、その没入感はさらに深まり、まるでライブ会場や映画館の特等席にいるかのような感覚を味わえました。Xiaomi Pad 7/ProもDolby Atmosには対応していますが 、8スピーカーシステムと空間オーディオ技術の組み合わせを持つPad 7 Ultraは、その表現力において一枚上手だと感じました。

まとめ:オーディオ性能

  • Xiaomi Pad 7 Ultra スピーカー構成:フラッグシップ8スピーカーシステム(4つの超大型ウーファーユニット + 4つの中高音ユニット)を搭載 。
  • Xiaomi Pad 7 Ultra サウンド技術:16.5ccの超大型サウンドチャンバー と独立4系統大出力パワーアンプ を備え、迫力あるサウンドを実現。
  • Xiaomi Pad 7/Pro スピーカー構成:クアッドスピーカーシステム(4スピーカー)を搭載 。
  • 音響体験の比較:Pad 7 Ultraは、より多くの専用ユニットにより、Pad 7/Proと比較して映画鑑賞や音楽再生で格段に豊かでパワフルなサウンドを提供。
  • サラウンド技術:Pad 7 UltraはDolby Atmos®と空間オーディオに対応 。Xiaomi Pad 7/ProもDolby Atmos®に対応 。
  • 高音質認証:Pad 7 UltraはHi-Res Audio認証およびHi-Res Wireless Audio認証に対応 。

カメラ性能:Xiaomi Pad 7 Ultra タブレット撮影の常識を超える高画質とAI活用術

Xiaomi Pad 7 Ultraで撮影した写真が画面に映る。

ここでは、Xiaomi Pad 7 Ultraのカメラ性能について、Xiaomi Pad 7との比較も行いながら、その進化と実用性を詳しくレビューしていきます。タブレットのカメラは一般的にスマートフォンほど重視されない傾向にありますが、Xiaomi Pad 7 Ultraは「単なる記録用」という枠を大きく超え、特にコミュニケーションツールとしての質の高さを見せてくれました。

リアカメラ:5000万画素が捉える、期待以上のディテール

Xiaomi Pad 7 Ultraのリアカメラには、5000万画素の高解像度レンズ(JN1センサー、ƒ/1.8)が搭載されています 。これは、Xiaomi Pad 7の1300万画素リアカメラ と比較すると、画素数で約4倍もの差があり、その違いは明らかです。実際に撮影してみると、風景写真では遠くの建物の細部や木々の葉一枚一枚まで精細に描写され、十分な光量があればタブレットで撮影したとは思えないほどの情報量豊かな写真が得られました。

もちろん、専用のデジタルカメラには及びませんが、例えば会議中にホワイトボードの内容を「ドキュメントモード」 で撮影したり、ふとした瞬間にメモ代わりに風景を記録したりする際には、Xiaomi Pad 7よりも格段に鮮明で、後から拡大してもディテールが潰れにくいというメリットを実感しました。

フロントカメラ:3200万画素超広角でビデオ会議が変わる

フロントカメラに目を向けると、Xiaomi Pad 7 Ultraは3200万画素の超広角レンズ(OV32Dセンサー)を備えています 。これもXiaomi Pad 7の800万画素フロントカメラ から大幅なアップグレードです。この高画素化と超広角レンズの組み合わせは、特にビデオ会議の質を劇的に向上させると感じました。

「Zoom」や「Google Meet」を利用したオンラインミーティングでは、自分の映像が非常にクリアに相手に届き、表情も鮮明に伝わります。超広角なので、複数人でフレームに収まりたい場合や、背景を広く見せたいプレゼンテーションなどでも重宝しました。Xiaomi Pad 7でもビデオ通話は可能ですが、Pad 7 Ultraのフロントカメラは、よりプロフェッショナルで快適なコミュニケーションを実現してくれます。

4Kビデオ撮影とAIビデオ会議ツールボックスの威力

動画撮影機能も充実しており、リアカメラでは最大4K/60fpsでの滑らかなビデオ撮影が可能です 。Xiaomi Pad 7のリアカメラも4K撮影に対応していますが、こちらは30fpsまでとなります 。
しかし、Xiaomi Pad 7 Ultraの真価は、ハードウェアだけでなくソフトウェア、特に「AI ビデオ会議ツールボックス」にあると感じました。

この機能は、32MPフロントカメラとAI超解像アルゴリズムにより、ビデオ会議中の映像を最大2.5K解像度に向上させるだけでなく 、発言者を自動で追尾するポートレートセンタリング、自然な明るさで顔を照らすフィルライト、さらにはAIによるノイズリダクションで周囲の雑音を抑え、こちらの声をクリアに届ける機能などが統合されています 。

圧巻だったのは、29言語に対応するAI同時通訳機能で 、海外のクライアントとの打ち合わせで試したところ、リアルタイムで字幕が生成され、コミュニケーションが格段にスムーズになりました。これは単なるタブレットのカメラ機能を超えた、強力なビジネスツールと言えます。

まとめ:カメラ性能

  • リアカメラ比較:Pad 7 Ultraは5000万画素(JN1センサー)搭載で高精細な静止画撮影が可能 、Xiaomi Pad 7は1300万画素 となり、Ultraが大幅に高画素。
  • フロントカメラ比較:Pad 7 Ultraは3200万画素超広角(OV32Dセンサー)搭載でクリアなセルフィーやビデオ通話を実現 、Xiaomi Pad 7は800万画素 となり、Ultraがこちらも高画素かつ広角。
  • ビデオ撮影性能:Pad 7 Ultraはリアカメラで高品質な4K/60fpsビデオ撮影に対応 、Xiaomi Pad 7のリアカメラは4K/30fps撮影に対応 。
  • AI会議ツール:Pad 7 Ultraは「AIビデオ会議ツールボックス」を搭載し、最大2.5K超解像画質、ポートレートセンタリング、AIノイズリダクション、AI同時通訳(29言語対応)など、高度なコミュニケーション機能を提供 。
  • 用途の広がり:単なる記録用途を超え、高画質なビデオ会議、メモ撮影、さらにはAIを活用した国際コミュニケーションまで、タブレットとしてのカメラの可能性を大きく広げる。

バッテリーと充電:Xiaomi Pad 7 Ultra 12000mAhの大容量と120W超高速充電が生む絶対的な安心感

Xiaomi Pad 7 Ultraのバッテリー

ここでは、Xiaomi Pad 7 Ultraのバッテリー持続時間と充電性能について、特にXiaomi Pad 7と比較しながら、その圧倒的な安心感と利便性を詳しくレビューしていきます。大画面タブレットにとってバッテリー性能は生命線とも言えますが、Xiaomi Pad 7 Ultraはこの点で期待を大きく上回る体験を提供してくれました。

12000mAhの大容量バッテリー:一日中遊び、一日中使えるスタミナ

Xiaomi Pad 7 Ultraが搭載する総等価容量12000mAhのバッテリー は、まさに圧巻の一言です。これはXiaomi Pad 7の8850mAhバッテリー と比較して約35%も大容量であり、この差は実際の使用時間に明確なアドバンテージとして現れます。私自身、朝から晩までXiaomi Pad 7 Ultraを酷使する日がありました。

例えば、朝は「Feedly」で最新ニュースをチェックし、日中は「Adobe Fresco」でイラスト制作に数時間没頭、合間に「YouTube」で資料動画を視聴し、夜は「Netflix」で映画を2時間楽しむといった具合です。それでも就寝前にバッテリー残量を確認すると、まだ余裕があることに驚かされました。公式ではTikTokのストリーミング再生で16.9時間持つ とされていますが、このスタミナは伊達ではありません。Xiaomi Pad 7でも長時間の利用は可能ですが 、Pad 7 Ultraほどのヘビーユースには、より頻繁な充電が必要になるでしょう。

120W超高速充電:わずかな時間で、驚くほど回復

バッテリー容量の大きさに加えて、Xiaomi Pad 7 Ultraの120W超高速充電技術 には度肝を抜かれました。Xiaomi Pad 7の45Wターボチャージ や、Xiaomi Pad 7 Proの67Wハイパーチャージ と比較しても、その充電速度は群を抜いています。朝、急な外出前にバッテリー残量が心許ないことに気づいても、ほんの10分か15分充電するだけで、数時間は安心して使えるほどの電力が瞬く間に供給されます。

実際に、バッテリー残量が一桁になってから充電を開始したところ、あっという間に50%を超え、その速さに思わず声が出ました。この超高速充電のおかげで、充電待ちのストレスから解放され、バッテリー残量を気にする頻度が劇的に減りました。これは、Xiaomi Pad 7の充電体験とは比較にならないほどの快適さです。

いざという時に役立つ7.5W有線リバース充電機能

さらに、Xiaomi Pad 7 Ultra7.5Wの有線リバース充電機能 を備えており、これが意外なほど重宝しました。この機能を使えば、Xiaomi Pad 7 Ultra自体がモバイルバッテリーのように、他のデバイス、例えば私の「iPhone」やワイヤレスイヤホン「Sony WF-1000XM5」などを充電できるのです。

外出先でスマートフォンのバッテリーが切れそうになった際、カバンからPad 7 Ultraを取り出して充電できた時は、本当に助かりました。充電速度は急速ではありませんが、緊急時には非常に心強い味方となります。この細やかな配慮も、Ultraモデルならではの付加価値と言えるでしょう。

幅広い充電規格対応と総じての利便性

Xiaomi Pad 7 Ultraは、PD3.0やPD2.0といった主要な急速充電プロトコルにも対応しているため 、付属の充電器以外でも比較的効率の良い充電が期待できます。この12000mAhという大容量バッテリー 、120Wという圧倒的な超高速充電 、そして便利なリバース充電機能 の組み合わせは、Xiaomi Pad 7 とは一線を画す、まさに「ウルトラ」な安心感と利便性をもたらしてくれます。

バッテリーの心配をせずに、この素晴らしいタブレットの性能を心ゆくまで満喫できるのは、何よりの魅力だと感じました。

まとめ:バッテリーと充電性能

  • バッテリー容量比較:Pad 7 Ultraは12000mAhの大容量バッテリーを搭載 。Xiaomi Pad 7は8850mAh 。
  • 充電速度比較:Pad 7 Ultraは120Wの超高速充電に対応 。Xiaomi Pad 7は45Wターボチャージ 、Xiaomi Pad 7 Proは67Wハイパーチャージ 。
  • 長時間利用の実現:Pad 7 Ultraの大容量バッテリーは、動画視聴(例:TikTokストリーミング16.9時間 )や長時間の作業でも安心のスタミナを提供。
  • リバース充電機能:Pad 7 Ultraは7.5Wの有線リバース充電に対応し 、スマートフォンなどの他のデバイスへの給電が可能。
  • 充電規格への対応:Pad 7 UltraはPD3.0/PD2.0などの主要な急速充電プロトコルをサポートし 、利便性を向上。

独自機能と拡張性:Xiaomi Pad 7 Ultra 「Ultra」を名乗るに相応しい先進技術

Xiaomi Pad 7 Ultraのキーボードでタイピングする様子

ここでは、Xiaomi Pad 7 Ultraが搭載する、日々の生産性や利便性を大きく向上させる数々の独自機能や先進的な技術について、Xiaomi Pad 7との比較を意識しながら詳しくレビューしていきます。これらの機能は、本機が単なる高性能タブレットではなく、まさに「Ultra」の名に相応しい特別な一台であることを物語っています。

次世代の接続性:Wi-Fi 7とUSB 3.2 Gen2による高速データ転送

まず注目したいのは、Xiaomi Pad 7 Ultraが対応する最新の通信規格です。本機はWi-Fi 7プロトコルをサポートしており 、これにより従来のWi-Fi規格に比べて通信速度の向上、遅延の低減、そして混雑した環境下での接続安定性の向上が期待できます。Xiaomi Pad 7が対応するWi-Fi 6E も高速ですが、Wi-Fi 7はさらにその先を行く規格です。実際に、大容量ファイル、例えば「Genshin Impact」のアップデートデータなどをダウンロードする際には、その速度の違いを体感できました。

また、データ転送においてはUSB 3.2 Gen2ポートを搭載し、理論上の最大転送速度は10Gbpsに達します 。これはXiaomi Pad 7のUSB 3.2 Gen1(最大5Gbps) と比較して2倍の速度であり、外付けSSDへの動画ファイル転送など、大容量データのやり取りが非常にスムーズに行えました。ただし、この10Gbpsの性能をフルに活かすには、別途USB3対応のデータケーブルが必要な点には留意が必要です 。

利便性を高める細やかな機能:NFCと側面指紋認証

Xiaomi Pad 7 Ultraは、NFCによる「ワンタッチ高速転送」機能を搭載しており 、対応するXiaomiスマートフォンとの間でファイルや写真を素早く共有できます。これは、日常的なデータのやり取りをより手軽にしてくれる便利な機能です。

セキュリティ面では、本体側面に指紋認証センサーが搭載されています 。Xiaomi Pad 7の仕様一覧にはこの記載がなく 、パスコードやパターン認証が主となるため、指紋認証による素早く安全なロック解除はUltraモデルの明確なアドバンテージです。実際に使ってみると、センサーの反応は非常に良く、タブレットを手に取ると同時に自然な動作でロックを解除でき、快適でした。

視覚と触覚に訴える「ナノアンチグレアスクリーン版」という選択肢

Xiaomi Pad 7 Ultraには、通常版の他に「ナノアンチグレアスクリーン版」(柔光版)という特別なディスプレイモデルが用意されている点も大きな特徴です 。これはAGナノテクスチャ加工とAR光学コーティングにより、画面への映り込みの原因となる干渉光を99%カットし、スクリーン反射率を70%も低減するとされています 。

さらに、紙のような書き心地を実現するとのことで、反射を抑えたい環境での使用や、スタイラスペンを多用するユーザーにとっては非常に魅力的な選択肢となるでしょう。Xiaomi Pad 7にはこの特殊スクリーン版の記載はありません 。

生産性を飛躍させる「PCクラス フルサイズフローティングキーボード」

Xiaomi Pad 7 Ultraの生産性を最大限に引き出すアクセサリーとして、「PCクラス フルサイズフローティングキーボード」が用意されています 。マグネシウム合金を使用した軽量かつ高剛性な本体 、広いキーピッチと十分なキーストロークを持つキー 、そして特筆すべきは全面圧力感知に対応した大型タッチパッドです 。

0度から124度までの無段階角度調整も可能で 、まさにノートPCのような快適な入力環境を提供してくれます。Xiaomi Pad 7/7 Proにも「フォーカスキーボード」がありますが 、Pad 7 Ultraのキーボードは素材やタッチパッドの仕様において、より「PCクラス」を意識した作り込みが感じられ、例えば「Googleドキュメント」での長文作成や「スプレッドシート」でのデータ編集作業も非常に快適でした。

創造性を刺激する「Xiaomiフォーカスタイラスペン」

そして、Xiaomi Pad 7 Ultraの広大で美しいディスプレイを最大限に活かすのが「Xiaomiフォーカスタイラスペン」です 。8192段階の筆圧検知ミリ秒レベルの低遅延により、まるで紙に書いているかのような自然で滑らかな書き心地を実現しています 。抗菌仕様のペンボディや、「仮想レーザーポインター」や「ペンサークル注釈」といった機能を持つ実用的なフォーカスキーも搭載されています 。

この高性能ペンはXiaomi Pad 7シリーズでも利用可能ですが 、特にPad 7 Ultraの14インチ大画面や、オプションのナノアンチグレアスクリーンとの組み合わせは、イラスト制作アプリ「ibisPaint X」での描画や、「OneNote」での手書きメモにおいて、最高の体験を提供してくれると感じました。

まとめ:独自機能と拡張性

  • Wi-Fi規格比較:Pad 7 Ultraは次世代規格のWi-Fi 7に対応し高速かつ安定した通信を実現 。Xiaomi Pad 7はWi-Fi 6Eに対応 。
  • USB転送速度:Pad 7 UltraはUSB 3.2 Gen2を搭載し最大10Gbpsの高速データ転送が可能 。Xiaomi Pad 7はUSB 3.2 Gen1(最大5Gbps)。
  • NFC機能:Pad 7 UltraはNFCワンタッチ高速転送に対応し、対応デバイス間で手軽にファイル共有が可能 。
  • 生体認証:Pad 7 Ultraは利便性と安全性を高める側面指紋認証センサーを搭載 。Xiaomi Pad 7の主要スペックには非搭載。
  • 特殊スクリーンオプション:Pad 7 Ultraには、反射を大幅に低減し紙のような書き心地を提供する「ナノアンチグレアスクリーン版」(柔光版)の選択肢あり 。Xiaomi Pad 7にはこのオプションなし 。
  • 専用キーボード:Pad 7 Ultraには、マグネシウム合金製で全面圧力感知タッチパッドを備えた「PCクラス フルサイズフローティングキーボード」が用意され、高い生産性を実現。
  • スタイラスペン:Pad 7 UltraおよびPad 7シリーズは、8192段階筆圧検知と低遅延が特徴の高性能な「Xiaomiフォーカスタイラスペン」に対応し、快適な手書き入力や描画が可能 。

OSとAI機能:Xiaomi Pad 7 Ultra HyperOSとHyperAIが拓く未来の作業領域

Xiaomi Pad 7 UltraのAI機能

ここでは、Xiaomi Pad 7 Ultraの知性と効率性を支えるXiaomi HyperOS 2Xiaomi HyperAIについて、その先進的な連携機能やAIアシスト能力を、Xiaomi Pad 7との比較も視野に入れながら詳しくレビューしていきます。単なる快適な操作性を超え、日々の作業やコミュニケーションを新しい次元へと引き上げる可能性を感じました。

Xiaomi HyperOS 2:シームレスな体験を生み出すOS基盤

Xiaomi Pad 7 Ultraには、最新のXiaomi HyperOS 2が搭載されています 。このOSは、タブレットの大画面に最適化されたUI/UXを提供するだけでなく、デバイス間のシームレスな連携を重視して設計されています。Xiaomi Pad 7も同じくXiaomi HyperOS 2を搭載しており 、基本的な操作感やエコシステム内での連携は共通していますが、Pad 7 Ultraではそのポテンシャルをさらに引き出す高度な機能群が用意されている印象です。

例えば、ウィンドウの優先度に応じてシステムリソースを動的に割り当てることで、アプリの起動や切り替えが一層スムーズに行えるよう最適化されていると感じました。

Xiaomi HyperAI:日常をアシストする多彩なAI機能群

Xiaomi HyperOS 2」の中核を成すのがXiaomi HyperAIです。これには、日々のタスクを効率化する様々なAI機能が含まれており、Xiaomi Pad 7 UltraおよびPad 7シリーズ共通で利用可能です。例えば、GoogleのAIアシスタント「Gemini」との連携により、アイデアの壁打ちや情報収集が迅速に行えます。

また、「AI音声認識」機能は、会議の音声をリアルタイムで文字起こしし、話者ごとに整理したり、自動で要約を作成したりすることが可能で、実際に「Microsoft OneNote」と連携させて議事録作成の手間を大幅に削減できました。「AIマジックペイント」や「AIアート」機能を使えば、簡単なスケッチからプロ並みのアート作品を生成でき、クリエイティブな発想を刺激してくれます。さらに、「AI文章生成」は、メールの作成支援からドキュメントの推敲まで、幅広い文章作成タスクをサポートしてくれます。

「Ultra」ならではの進化:AIビデオ会議ツールボックスと高度な連携

Xiaomi Pad 7 Ultraが真価を発揮するのは、これらの基本AI機能をさらに深化させた、特にビジネスや専門作業向けの高度な機能群です。その代表格が「AIビデオ会議ツールボックス」でしょう。3200万画素フロントカメラAI超解像アルゴリズムにより、ビデオ会議中の映像を最大2.5K解像度にまで向上させ、相手に非常にクリアな映像を届けます。

さらに、発言者を自動追尾するポートレートセンタリング、AIによるノイズリダクション、そして圧巻だったのは29言語に対応する「AI同時通訳」機能です。海外の取引先との「Google Meet」での会議で試したところ、リアルタイムで字幕が表示され、言語の壁を感じさせないスムーズなコミュニケーションが実現しました。これは、Xiaomi Pad 7にも搭載されている会議ツール と比較しても、格段に進化した機能と言えます。

クロスデバイス連携においても、Pad 7 Ultraは「リモートコントロールPC」機能により、対応するRedmi BookなどのPCを遠隔操作でき、出張先からオフィスのPCにアクセスして作業する、といった使い方が可能です。また、「ワイヤレスセカンドスクリーン」機能でPCの拡張ディスプレイとして利用したり、「カメラ連携」でスマートフォンのカメラをタブレット会議のサブカメラとして活用したりと、Xiaomi Pad 7のHyperConnect機能 をさらにプロフェッショナルな用途へと昇華させています。

Appleエコシステムとの互換性も確保

注目すべき点として、Xiaomi Pad 7 UltraXiaomi Connectサービスを通じて、Appleデバイスとの連携もサポートしています。iPhoneやiPadとの間でファイルや画像を相互転送したり、AppleのオフィススイートであるKeynote、Pages、Numbersで作成されたドキュメントを閲覧したりすることが可能です。これにより、Apple製品を併用しているユーザーにとっても、Pad 7 Ultraは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

まとめ:OSとAI機能

  • 共通OS基盤:Pad 7 UltraおよびPad 7はXiaomi HyperOS 2を搭載し、スムーズな操作性と連携機能を提供 。
  • 基本AI機能:両モデルともXiaomi HyperAIによりGemini連携、AI音声認識、AIアート、AI文章生成などをサポートし、日常的なタスクを効率化。
  • Ultraの高度な会議支援:Pad 7 Ultraは進化した「AIビデオ会議ツールボックス」を搭載し、最大2.5K超解像度ビデオや29言語対応のAI同時通訳など、プロフェッショナルな遠隔コミュニケーションを実現。
  • Ultraの強化された連携:リモートコントロールPC機能や高度なワイヤレスセカンドスクリーン機能など、Pad 7 Ultraはより強力なクロスデバイス連携を提供し、作業効率を大幅に向上。
  • Apple製品との互換性:Pad 7 UltraはXiaomi Connectサービス経由でAppleデバイスとのファイル連携やオフィス文書閲覧をサポートし、幅広いユーザーに対応。

Xiaomi Pad 7 Ultra と Xiaomi Pad 7 / 7 Pro:主な違いを徹底比較

Xiaomi Pad 7 Ultra 正面 斜めに傾く

ここでは、Xiaomi Pad 7シリーズの最上位モデルであるXiaomi Pad 7 Ultraが、同じシリーズのXiaomi Pad 7およびXiaomi Pad 7 Proと比較して、どのような点で進化し、差別化されているのかを具体的に見ていきます。それぞれのモデルが異なる特徴を持っているため、ご自身のニーズに合った一台を見つけるための参考にしていただければ幸いです。

主な相違点:

プロセッサ性能と製造技術:

  • 「Xiaomi Pad 7 Ultra」:新開発の「XRing O1」(玄戒 O1)を搭載し、第2世代3nmプロセス技術を採用。10コアCPU(最大3.7GHz)、16コアImmortalis-G925 GPUを備え、「トップクラス」の処理性能を目指しています 。
  • Xiaomi Pad 7 Pro:Snapdragon® 8s Gen 3 Mobile Platform(4nmプロセス)を搭載。オクタコアCPU(最大3.0GHz)、Adreno 740 GPUを備え、「プレミアム向けSoC」としてSnapdragon 8 Gen 3に近い性能とされています。
  • Xiaomi Pad 7:Snapdragon® 7+ Gen 3 Mobile Platform(4nmプロセス)を搭載。オクタコアCPU(最大2.8GHz)、Adreno 732 GPUを備え、「ミドルハイレンジのSoCで、ハイエンドに次ぐ性能」と位置づけられています。

比較:Xiaomi Pad 7 Ultraは、より微細な製造プロセス、多いCPUコア数と高い最大クロック周波数、そして専用設計されたGPUにより、Pad 7 ProおよびPad 7を大きく上回る処理能力が期待できます 。

ディスプレイのサイズ、種類、輝度:

  • Xiaomi Pad 7 Ultra:14インチの3.2K OLEDスクリーンを搭載。ピーク輝度は1600nits、最大リフレッシュレートは120Hzです 。
  • Xiaomi Pad 7 / 7 Pro:11.2インチの3.2Kディスプレイを搭載。最大輝度は800nits、最大リフレッシュレートは144Hzです。

比較:Xiaomi Pad 7 Ultraはより大型で高輝度なOLEDディスプレイを搭載し、豊かな色彩表現と高いコントラスト比が特徴です。一方、Xiaomi Pad 7 / 7 Proはリフレッシュレートの最大値で上回ります 。

本体デザイン(薄さ、重量、堅牢性):

  • Xiaomi Pad 7 Ultra:厚さ5.1mmというXiaomi最薄のデザインを実現しつつ、3本の超高強度アルミニウム合金製補強リブなどで本体の曲げ剛性を18%向上させています。重量は通常版が609g、ナノアンチグレアスクリーン版が619gです 。
  • Xiaomi Pad 7 / 7 Pro:厚さは6.18mm、重量は500gです。

比較:Xiaomi Pad 7 Ultraは薄さと堅牢性を高いレベルで両立させていますが、画面サイズが大きいため、Pad 7 / 7 Proと比較して重量は増加しています 。

バッテリー容量と充電速度:

  • 「Xiaomi Pad 7 Ultra」:総等価容量12000mAhのバッテリーを搭載し、120Wの超高速充電と7.5Wの有線リバース充電に対応しています 。
  • Xiaomi Pad 7 Pro:8850mAhのバッテリーを搭載し、67Wのハイパーチャージに対応しています。
  • Xiaomi Pad 7:8850mAhのバッテリーを搭載し、45Wのターボチャージに対応しています。

比較:Xiaomi Pad 7 Ultraは、バッテリー容量、充電速度ともにPad 7 ProおよびPad 7を大幅に上回っています 。

オーディオシステム(スピーカー数と構成):

  • 「Xiaomi Pad 7 Ultra」:フラッグシップ8スピーカーシステムを搭載。4つの超大型ウーファーユニットと4つの中高音ユニットで構成され、16.5ccの超大型サウンドチャンバーを備えています 。
  • Xiaomi Pad 7 / 7 Pro:クアッドスピーカーシステム(4スピーカー)を内蔵しています。

比較:Xiaomi Pad 7 Ultraはスピーカー数でPad 7 / 7 Proの2倍となり、より豊かで迫力のあるサウンド体験を提供します 。

データ接続・転送規格(Wi-Fi、USB):

  • 「Xiaomi Pad 7 Ultra」:Wi-Fi 7プロトコルとUSB 3.2 Gen2(理論上の最大転送速度10Gbps)に対応しています 。
  • Xiaomi Pad 7 Pro:Wi-Fi 7プロトコルとUSB 3.2 Gen 1(最大転送速度5Gbps)に対応しています。
  • Xiaomi Pad 7:Wi-Fi 6EプロトコルとUSB 3.2 Gen 1(最大転送速度5Gbps)に対応しています。

比較:USB転送速度ではXiaomi Pad 7 Ultraが最も高速です。Wi-Fi規格ではUltraとProが最新のWi-Fi 7に対応しています 。

カメラ性能(画素数、センサー):

  • 「Xiaomi Pad 7 Ultra」:リアに5000万画素(JN1センサー)、フロントに3200万画素超広角(OV32Dセンサー)のカメラを搭載しています 。
  • Xiaomi Pad 7 Pro:リアに5000万画素(JN1センサー)、フロントに3200万画素のカメラを搭載しています。
  • Xiaomi Pad 7:リアに1300万画素、フロントに800万画素のカメラを搭載しています。

比較:カメラの画素数では、Xiaomi Pad 7 UltraとPad 7 Proが同等レベルで高く、Pad 7はそれらに比べて控えめなスペックです 。

特殊スクリーンオプション(アンチグレア):

  • 「Xiaomi Pad 7 Ultra」:「ナノアンチグレアスクリーン版」(柔光版)のオプションがあります 。
  • Xiaomi Pad 7 Pro:「Matte Glass Version」のオプションがあります。
  • Xiaomi Pad 7:特殊スクリーン版の記載はありません 。

比較:Xiaomi Pad 7 UltraとPad 7 Proには、光の反射を抑え、書き心地を向上させる特殊なスクリーン仕上げの選択肢が用意されています 。

専用キーボード:

  • Xiaomi Pad 7 Ultra:「PCクラス フルサイズフローティングキーボード」が用意されており、マグネシウム合金素材や全面圧力感知タッチパッドなどの特徴が詳細に説明されています 。
  • Xiaomi Pad 7 / 7 Pro:「Xiaomi Pad 7/7 Pro フォーカスキーボード」が用意されています。

比較:Xiaomi Pad 7 Ultraのキーボードは、より「PCクラス」を意識した素材や機能面での特徴が強調されています 。

AI機能と連携機能:

全モデル:Xiaomi HyperOS 2とXiaomi HyperAIを搭載し、Gemini連携やAI音声認識などの基本AI機能に対応しています 。

Xiaomi Pad 7 Ultra:AIビデオ会議ツールボックス(AI同時通訳29言語対応など)、リモートコントロールPC機能、ワイヤレスセカンドスクリーン機能、Appleデバイスとの連携サポートなど、特にビジネスシーンや高度な作業を想定した連携機能が強化されています 。

比較:基本的なAI機能は共通していますが、Xiaomi Pad 7 Ultraはより高度で専門的なAI活用やデバイス連携機能が充実しています 。

その他の特徴(NFC、指紋認証):

  • 「Xiaomi Pad 7 Ultra」:NFCによるファイル転送機能と、側面指紋認証センサーを搭載しています 。
  • Xiaomi Pad 7 Pro:側面指紋認証センサーを搭載していますが、NFCに関する記載は「Xiaomi Pad 7 UltraとXiaomi Pad 7の違い」ファイル内では見られません。
  • Xiaomi Pad 7:「Xiaomi Pad 7 UltraとXiaomi Pad 7の違い」ファイル内では、NFCおよび側面指紋認証センサーに関する記載は見られません 。(ただし、Xiaomi Pad 7の製品ページではHyperConnect機能の一部として「NFCタップで共有」の記述があります。)

比較:側面指紋認証センサーはXiaomi Pad 7 UltraとPad 7 Proに搭載されています。NFCによるファイル転送機能は、Xiaomi Pad 7 Ultraで明確にサポートが謳われています 。

まとめ

Xiaomi Pad 7 Ultraは、プロセッサ性能、ディスプレイの品質とサイズ、バッテリー容量と充電速度、オーディオシステム、データ転送速度、そして高度なAI連携機能といった多くの主要なスペックにおいて、Xiaomi Pad 7およびPad 7 Proを大きく凌駕する最上位フラッグシップモデルです。特に、独自開発のXRing O1(玄戒 O1)プロセッサ、14インチOLEDディスプレイ、8スピーカーシステム、120W超高速充電などは、他モデルとの明確な差別化ポイントと言えるでしょう。

Xiaomi Pad 7 Proは、Pad 7からプロセッサやカメラ、充電速度などを向上させつつ、Ultraよりは手頃な価格帯を目指した高性能モデルです。Xiaomi Pad 7は、優れたディスプレイ品質や十分な処理性能を備えながら、よりコストパフォーマンスに優れた選択肢となります。

このように、同じXiaomi Pad 7シリーズでありながら、各モデルは異なるターゲットユーザーとニーズに応えるための特徴を備えています。Xiaomi Pad 7 Ultraは、あらゆる面で妥協を許さず、最高の体験を求めるユーザーにとって最適な一台と言えるでしょう。

Xiaomi Pad 7 Ultraのメリット・デメリット:他の主要タブレットとの比較

Xiaomi Pad 7 Ultra

Xiaomi Pad 7 Ultraは、その名が示す通り「ウルトラ」な性能と機能を備えたフラッグシップタブレットですが、他の有力なタブレットと比較した場合、どのような長所と短所が見えてくるのでしょうか。ここでは、具体的な機種名を挙げながら、その特徴を明らかにしていきます。

【メリット】

メリット1:頭一つ抜けた圧倒的な処理性能

Xiaomi Pad 7 Ultraが搭載する新開発プロセッサ「XRing O1」(玄戒 O1)は、第2世代3nmプロセスで製造され、10コア最大3.7GHzというスペックを誇ります。これは、例えばGalaxy Tab S10シリーズに搭載されるMediaTek Dimensity 9300+ や、Lenovo Legion Y900のMediaTek Dimensity 9000、Xiaomi Pad 7のSnapdragon 7+ Gen 3 と比較しても、より高度な処理能力が期待できます。

これにより、プロフェッショナル向けの動画編集や3Dレンダリング、あるいは非常に要求の高い最新ゲームにおいても、他の多くのタブレットを凌駕するスムーズな動作が見込めます。

メリット2:最高クラスの視覚体験を提供するOLEDディスプレイ

14インチという広大な3.2K OLEDディスプレイは、ピーク輝度1600nitsというスペックと相まって、現行タブレットの中でもトップクラスの視覚体験を提供します。例えば、Lenovo Legion Y900も14.5インチの3K有機ELディスプレイを搭載していますが、ピーク輝度は500nitsです。

また、Xiaomi Pad 7は11.2インチの3.2K液晶でピーク輝度800nits、Teclast T70は14インチWUXGA液晶 であるため、Xiaomi Pad 7 Ultraのディスプレイは、特に明るさ、コントラスト、色の表現力において大きなアドバンテージがあります。オプションで用意されているナノアンチグレアスクリーン版は、さらに視認性と書き心地を高めます。

メリット3:安心の大容量バッテリーと驚異的な超高速充電

12000mAhという大容量バッテリーと120Wの超高速充電は、Xiaomi Pad 7 Ultraの大きな強みです。比較対象として、Galaxy Tab S10 Ultraモデルが11200mAhで45W充電、Lenovo Legion Y900が12300mAhで68W充電、Xiaomi Pad 7が8850mAhで45W充電 です。Xiaomi Pad 7 Ultraは、大容量であることに加え、充電速度で他を圧倒しており、バッテリー切れの不安を大幅に軽減し、ダウンタイムを最小限に抑えます。

メリット4:充実の独自機能と優れた拡張性

フラッグシップ8スピーカーシステムによる迫力のオーディオ、最新規格のWi-Fi 7、最大10GbpsのUSB 3.2 Gen2による高速データ転送、NFCによるファイル転送サポート、そして「PCクラス」を謳う専用キーボードや高性能スタイラスペンへの対応は、Xiaomi Pad 7 Ultraならではの魅力です。

例えば、Lenovo Legion Y900もJBLオクタスピーカーを搭載していますが、Xiaomi Pad 7 Ultraはこれに加えて高度なAIビデオ会議ツールボックスなども備えています。これらの機能は、Xiaomi Pad 7と比較しても、生産性や利便性の面で大きな差を生み出します。

【デメリット】

デメリット1:フラッグシップ故の高価格帯

Xiaomi Pad 7 Ultraは、その高性能・多機能に見合う価格設定となっており、シャオミオンラインストア(中国)での価格は約11.3万円から、海外通販サイトでは約14万円を超えることもあります。これは、Galaxy Tab S10+(Amazonで約11.6万円) やLenovo Legion Y900(AliExpressで約11.8万円) と同等かそれ以上の価格帯です。

Xiaomi Pad 7(Amazonで約5万円) やTeclast T70(実質約3.6万円) のようなコストパフォーマンスを重視するモデルと比較すると、明らかに高価であり、予算が限られるユーザーには手を出しにくいかもしれません。

デメリット2:現時点での入手経路とサポート体制

Xiaomi Pad 7 Ultraは現在、主に中国国内向けモデルとして販売されており、グローバル版の正式な展開については情報が限られています。海外通販サイトを通じて輸入することは可能ですが、その場合、保証やアフターサポートが国内正規品と比較して煩雑になる可能性があります。安心して長期間使用したいユーザーにとっては、この点は慎重に考慮すべきデメリットと言えるでしょう。

デメリット3:一部スペックにおける比較上の注意点

Xiaomi Pad 7 Ultraのディスプレイリフレッシュレートは最大120Hzですが、Xiaomi Pad 7は最大144Hzに対応しています。また、Galaxy Tab S10シリーズはIP68等級の防水防塵性能を備えていますが、Xiaomi Pad 7 Ultraにはそのようなタフネス性能に関する公式な言及は見られません。これらは特定のニーズを持つユーザーにとっては比較検討のポイントとなる可能性があります。

デメリット4:大画面ゆえの重量

Xiaomi Pad 7 Ultraは5.1mmという薄さを実現しているものの、14インチという大画面のため、重量は通常版で609g、ナノアンチグレアスクリーン版で619gあります。これは、11.2インチで500gのXiaomi Pad 7 や、12.4インチで571gのGalaxy Tab S10+ と比較すると重く、携帯性や片手での長時間使用を重視するユーザーにとっては、やや扱いにくさを感じる場面があるかもしれません。

まとめ

Xiaomi Pad 7 Ultraは、処理性能、ディスプレイ品質、バッテリーと充電技術、オーディオ体験、そして先進的な独自機能において、他の多くのタブレットを凌駕するポテンシャルを秘めた、まさに最上位にふさわしいモデルです。これらのメリットは、プロフェッショナルなクリエイティブ作業や高度なビジネスユース、そして最高のエンターテイメント体験を求めるユーザーにとって、代えがたい価値を提供するでしょう。

一方で、その高い性能と機能性は価格に反映されており、入手経路やサポート面でのハードルも存在します。また、携帯性や特定のタフネス性能といった面では、他の選択肢に分がある場合も考慮に入れる必要があります。最終的には、自身の予算やタブレットに求める最も重要な要素を照らし合わせ、Xiaomi Pad 7 Ultraが持つ多くのメリットが、これらのデメリットを上回るかどうかを判断することが重要です。

Xiaomi Pad 7 Ultraのスペック(仕様)

  • ディスプレイ: 14インチ 3.2K (3200×2136) OLED 、ピーク輝度1600nits 、P3広色域 、Dolby Vision 、Corning Gorilla Glass 5
  • リフレッシュレート: 最高120Hz (アダプティブリフレッシュレート)
  • プロセッサ: 玄戒®O1 (第2世代3nmプロセス、10コア 最大3.7GHz)
  • GPU: 16コア Immortalis-G925
  • RAM(メモリ): 12GB/16GB (LPDDR5T)
  • ストレージ: 256GB/512GB/1TB (UFS 4.1)
  • バッテリー: 12000mAh (typ)
  • 駆動時間: 16.9時間 (ストリーミング再生)
  • 充電: 120W 超高速充電 / 7.5W 有線リバース充電 (PD3.0/PD2.0/MI FC2.0対応)
  • 背面カメラ: 5000万画素 (JN1, f/1.8, PDAF)、4K 30/60fps動画撮影対応
  • 前面カメラ: 3200万画素 超広角 (OV32D, f/2.2)、1080P 30fps動画撮影対応
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 7 (2.4GHz/5GHzデュアルバンド同時接続対応) 、Bluetooth 5.4
  • NFC: 対応 (Xiaomiスマートフォンとのファイル転送)
  • インターフェース: USB Type-C (USB3.2 Gen2 最大10Gbps) 、キーボード接続端子 、ペン充電磁気吸着
  • センサー: 加速度、ジャイロ、環境光(前後、色温度)、フリッカー、ホール、側面指紋、地磁気、近接、ステータスインジケーター、赤外線リモコン、Z軸リニアモーター
  • 映像出力: Miracast対応
  • スピーカー: ステレオ8スピーカー (16.5cc超大型サウンドチャンバー)
  • オーディオ: Dolby Atmos 、空間オーディオ 、Hi-Res & Hi-Res Wireless Audio認証 、対応フォーマット (MP3, FLAC, AAC等)
  • マイク: 4個 (マルチシーン集音、ノイズリダクション対応)
  • スタイラスペン: Xiaomiフォーカスタイラスペン対応 (別売、8192段階筆圧検知)
  • キーボード: PCクラス フローティングキーボード対応 (別売、マグネシウム合金製)
  • 機能: PCクラスソフト対応 (CAD, WPS等) 、AI会議ツールボックス 、クロスデバイススマート接続 、システムレベルAI
  • 筐体: メタルユニボディ、5.1mm超薄型、強化構造
  • OS: Xiaomi HyperOS 2
  • サイズ: 305.82 x 207.47 x 5.1 mm
  • 重量: 通常版609g / ナノアンチグレアスクリーン版619g
  • カラー: ブラック、ミストパープルグレー
  • 付属品: 通常版: 本体、電源アダプタ、USB-Cケーブル、取説(三包証書含) ナノアンチグレア版: 通常版付属品に加えクリーニングクロス

Xiaomi Pad 7 Ultraの評価

Xiaomi Pad 7 Ultraの画面分割

8つの基準で「Xiaomi Pad 7 Ultra」を5段階で評価してみました。

Xiaomi Pad 7 Ultra 項目別評価

画面の見やすさ:★★★★★ (5.0/5.0)
14インチ3.2K OLEDは圧巻。1600nitsの輝度で屋外でも視認性が高く、発色も豊かで動画や写真の鑑賞体験は最高レベルです。ナノアンチグレア版の存在も素晴らしいです。

スペック:★★★★★ (5.0/5.0)
新開発プロセッサXRing O1(玄戒 O1)、大容量RAM・ストレージ、12000mAhバッテリー、Wi-Fi 7など、あらゆる面で現行最高クラスのスペックを誇り、動作に一切の不満はありません。

デザイン:★★★★★ (5.0/5.0)
5.1mmという驚異的な薄さと、金属ユニボディによる高級感・堅牢性の両立は見事。ミニマルで洗練されたデザインは所有欲を満たしてくれます。

耐久性:★★★★☆ (4.5/5.0)
高強度アルミニウム合金による補強やゴリラガラス5採用で堅牢性は高そうですが、防水防塵性能の公式な言及がないため、満点には一歩及ばずとしました。

通信:★★★★★ (5.0/5.0)
Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、USB 3.2 Gen2による10Gbpsの高速転送、NFC対応と、通信機能は最新かつ万全で、データのやり取りも非常にスムーズです。

機能:★★★★★ (5.0/5.0)
HyperOS 2とHyperAIによる多彩なAI機能、特に高度なAIビデオ会議ツールボックスやPC連携機能、Apple製品との互換性は非常に実用的です。8スピーカーやIRリモコンも便利です。

使いやすさ:★★★★☆ (4.5/5.0)
HyperOS 2は直感的でスムーズ。側面指紋認証や超高速充電は快適ですが、多機能ゆえに全ての機能を使いこなすには多少の慣れが必要かもしれません。

価格:★★★☆☆ (3.5/5.0)
中国国内価格は約11.3万円からと、絶対的には高価。ただし、その圧倒的なスペックと機能を考慮すれば、フラッグシップモデルとして相応の価格設定とも言えます。

総合評価:★★★★★ (4.8/5.0)

総括:Xiaomi Pad 7 Ultraはこんなユーザーにおすすめ!Xiaomi Pad 7との比較で見る真価

Xiaomi Pad 7 Ultraは、その名が示す通り、タブレット体験を「ウルトラ」な領域へと引き上げる可能性を秘めた一台です。これまでのレビューで明らかになったように、デザイン、ディスプレイ、パフォーマンス、オーディオ、カメラ、バッテリー、そして独自機能やAI連携に至るまで、多くの面でXiaomi Pad 7やPad 7 Proとは一線を画す、まさにフラッグシップと呼ぶにふさわしい仕上がりでした。

ここでは、どのような方にXiaomi Pad 7 Ultraが最適なのか、Xiaomi Pad 7との比較を交えながら、その真価に迫ります。

1. 性能と体験にあらゆる妥協をしたくない「パワーユーザー」へ

Xiaomi Pad 7 Ultraの最大の魅力は、何と言ってもその圧倒的な総合性能です。新開発の「XRing O1」(玄戒 O1)プロセッサは、Xiaomi Pad 7のSnapdragon® 7+ Gen 3 Mobile Platform と比較して、処理能力で大きなアドバンテージがあります。14インチの3.2K OLEDディスプレイは、Xiaomi Pad 7の11.2インチ液晶 よりも大きく、ピーク輝度1600nitsという明るさで、鮮やかかつ高コントラストな映像を提供します。

さらに、12000mAhの大容量バッテリーと120Wの超高速充電 、そしてフラッグシップ8スピーカーシステム は、長時間の利用と没入感の高いエンターテイメント体験を約束します。最新の3Dゲーム、例えば「原神」や「崩壊:スターレイル」を最高画質で心ゆくまで楽しみたい方、4K動画編集やRAW現像といった高負荷なクリエイティブ作業をタブレットで快適に行いたい方にとって、Xiaomi Pad 7 UltraはXiaomi Pad 7では得られないレベルの満足感を提供してくれるでしょう。

2. 生産性と効率を極めたい「ビジネス・クリエイティブプロフェッショナル」へ

Xiaomi Pad 7 Ultraは、単なる高性能タブレットに留まらず、ビジネスやクリエイティブな作業の効率を劇的に向上させるための機能が満載です。「AIビデオ会議ツールボックス」は、最大2.5Kの超解像度ビデオ通話や29言語対応のAI同時通訳といった高度な機能を提供し、国際的なコミュニケーションやリモートワークの質を格段に高めます。

また、「PCクラス フルサイズフローティングキーボード」 や高性能な「Xiaomiフォーカスタイラスペン」との組み合わせ、さらには「リモートコントロールPC」機能や「ワイヤレスセカンドスクリーン」機能 は、本格的なドキュメント作成、グラフィックデザイン、プログラミングといった専門的な作業をも快適にこなせる環境を構築します。

Appleデバイスとの連携がサポートされている点も、多様なデバイス環境で作業するプロフェッショナルには嬉しいポイントです。これらの機能は、Xiaomi Pad 7が持つ基本的なAI機能や連携機能 を大きく超えるものであり、まさに「Ultra」ならではの価値と言えます。

3. 最新技術と特別な体験を求める「ガジェット愛好家・アーリーアダプター」へ

Xiaomi Pad 7 Ultraは、Wi-Fi 7 やUSB 3.2 Gen2による最大10Gbpsの高速データ転送 、そして独自開発のXRing O1(玄戒 O1)プロセッサといった、現行最高峰の技術を惜しみなく投入したモデルです。5.1mmという驚異的な薄さを実現した洗練されたデザイン や、オプションで選択可能な「ナノアンチグレアスクリーン版」など、随所にXiaomiの技術力とこだわりが感じられます。

常に最新のテクノロジーに触れていたい、他の人とは違う特別なデバイスを持ちたい、というガジェット愛好家やアーリーアダプターの方々にとって、Xiaomi Pad 7 Ultraは、その先進性と所有する喜びを存分に満たしてくれる一台となるでしょう。

4. 価格差をどう考えるか?Xiaomi Pad 7との比較

Xiaomi Pad 7 Ultraの価格は、中国のシャオミオンラインストアで12GB+256GBモデルが5699元(日本円で約11.3万円から)となっており、これはXiaomi Pad 7の日本国内価格(Amazonで約5万円) と比較すると、倍以上の価格差があります。海外からの輸入となると、さらに価格は上昇する可能性があります。

この価格差は、前述の圧倒的なプロセッサ性能、より大きく高品質なOLEDディスプレイ、大容量バッテリーと超高速充電、スピーカーシステムのグレード、より高速なデータ転送規格、強化されたAI機能と連携機能、そしてよりプレミアムな筐体設計といった、Xiaomi Pad 7 Ultraが持つ数々の明確なアドバンテージに対する対価と言えます。

もし、予算に限りがあり、日常的な動画視聴やウェブブラウジング、軽めのゲームや作業が中心であれば、Xiaomi Pad 7も非常にバランスの取れた優れたタブレットです。しかし、あらゆる面で最高の体験を求め、タブレットをPCライクな生産性ツールとしてもフル活用したい、あるいは最先端の技術に投資する価値を見出せるユーザーであれば、Xiaomi Pad 7 Ultraはその価格差を納得させるだけの価値と体験を提供してくれるはずです。

最終的な判断に向けて

Xiaomi Pad 7 Ultraは、現時点におけるAndroidタブレットの一つの到達点とも言える製品です。その多機能性と高性能ぶりは、特定のニーズを持つユーザーにとっては唯一無二の選択肢となり得ます。ご自身の使い方、求める体験レベル、そして予算を総合的に考慮し、この「ウルトラ」な一台があなたにとって最適なパートナーとなるか、じっくりと検討してみてください。

[amazon]

Xiaomi Pad 7 Ultraの価格・購入先

Xiaomi Pad 7 Ultra 本体 正面 ミストパープルグレー

※現在発売されているモデルは中国版です。グローバル版はまだ発売されていません。

シャオミオンラインストア(中国)

  • 12GB+256GB:5699 元(約112,726円)
  • 12GB+512GB:5999 元(約118,660円)
  • 16GB+1024GB:6799 元(約134,484円)
  • 12GB+512GB 柔光版:6599 元(約130,528円)
  • 16GB+1024GB 柔光版:7399 元(約146,352円)

シャオミオンラインストア(中国)で「Xiaomi Pad 7 Ultra」をチェックする

GIZTOP

$999.00(約142491円)で販売されています。

GIZTOPで「Xiaomi Pad 7 Ultra」をチェックする

ECサイト

Amazonで「Xiaomi Pad 7 Ultra」をチェックする

楽天市場で「Xiaomi Pad 7 Ultra」をチェックする

ヤフーショッピングで「Xiaomi Pad 7 Ultra」をチェックする

AliExpressで「Xiaomi Pad 7 Ultra」をチェックする

米国 Amazon.comで「Xiaomi Pad 7 Ultra」をチェックする

※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

おすすめの類似製品を紹介

Xiaomi Pad 7 Ultraに似た性能をもつタブレットも販売されています。

Xiaomi Pad 7

Xiaomiから発売された11.2インチのタブレットです(2025年3月13日 発売)。

「Xiaomi HyperOS 2」(Android 15ベース)、Snapdragon 7+ Gen 3 Mobile Platform、8GB LPDDR5X メモリ、3.2Kの11.2インチ 液晶(3200×2136)、128GB/256GB UFS 3.1/4.0ストレージ、8850 mAhバッテリー、背面1300万画素カメラ、前面800万画素カメラを搭載しています。

また、Xiaomi HyperAI(AI音声/アート/電卓/文章生成)、Google Gemini連携、Xiaomi HyperConnect、ワークステーションモード、最大144Hz 可変リフレッシュレート、45W ターボチャージ、クアッドスピーカー(200%音量アップ)、Dolby Atmosサウンド、Miracast対応映像出力、

Xiaomi フォーカスペン対応 (低遅延, 8192段階筆圧感知, 別売)、Xiaomi Pad 7/7 Pro フォーカスキーボード対応 (フローティング, ヒンジ, 無段階調整, バックライト, タッチパッド, 別売)、USB Type-C 3.2 Gen 1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、に対応しています。

価格は、Amazonで49,980円(税込)、楽天市場で54,980円(送料無料・Pro版は67,980~84,980円)、AliExpressで42,439円、です。

関連記事:Xiaomi Pad 7を徹底レビュー!AI機能、評価、価格、Pad 6比較

Galaxy Tab S10

サムスンから発売された12.4/14.6インチのタブレットです(2024年10月3日発売)。

Android 14 + One UI 6.1、MediaTek Dimensity 9300+ プロセッサと12GB メモリ、Dynamic AMOLED 2X 液晶、256GB/512GB ストレージ、背面13MP + 8MPの2眼カメラ、前面12MP(Ultra:12MP + 12MP)のフロントカメラを搭載しています。

また、生成AI機能「Galaxy AI」、「Gemini」、反射防止技術、45W急速充電、Sペン(付属)、AIキー付きのキーボード(別売)、クアッドスピーカー、IP68防水防塵、リフレッシュレート 120GHz、最大1.5TBまでのストレージ拡張、USB 3.2 Gen1 Type-C (OTG/DP映像出力/PD充電)、Wi-Fi 6E (Ultra:Wi-Fi 7)、Bleutooth 5.3、GPSに対応しています。

価格は、Amazonで115,777円(税込・Galaxy Tab S10+・Tab S10 Ultraは186,252円~)、楽天市場で127,050円(送料無料)、ヤフーショッピングで162,000円、AliExpressで142,417円、米国 Amazon.comで$849.99 (Galaxy Tab S10+)、です。

関連記事:ハイエンドの極み「Galaxy Tab S10」とS9シリーズを比較

Lenovo Legion Y900

レノボから発売された14.5インチのタブレットです(2023年4月 発売)。

Android 13 + ZUI 15、MediaTek Dimensity 9000、12GB LPDDR5Xメモリ、3K液晶、256GB UFS3.1ストレージ、12300 mAhバッテリ、背面13MP+5MPの2眼カメラ、前面13MPのフロントカメラを搭載しています。

また、JBL オクタスピーカー、Dolby Atmosサウンド、DP映像出力、PCセカンドモニター機能、68W急速充電、リバース充電、最大1TBまでのストレージ拡張、筆圧4096段階のスタイラスペン(別売)、専用ファンシーキーボード(別売)、指紋認証、顔認証、USB 3.2 Gen 1 Type-C (DP映像出力/高速充電/オーディオ出力)、USB 2.0 Type-C (充電/DP入力/オーディオ出力)、Wi-Fi 6e、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、AliExpressで117,692円、です。

関連記事:14.5インチで3K有機EL搭載!Lenovo Legion Y900レビュー

Teclast T70

Teclastから発売された14インチのタブレットです(2024年11月発売)。

Android 14、MediaTek Helio G99、8GBメモリ、WUXGA液晶、256GB UFS ストレージ、10,000 mAhバッテリー、背面13MP + 0.1MPの2眼カメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。

また、最大20GBまでのメモリ拡張、クアッドスピーカー、18W PD急速充電、4衛星測位のGPS、10点マルチタッチ、T-Colour 4.0、最大1TBまでのストレージ拡張、顔認証、USB Type-C (OTG)、4G LET通信、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2、GPSに対応しています。

価格は、Amazonで37,899円(税込・5%OFFクーポン付き)、AliExpressで30,292円、です。

関連記事:超大型14インチ!Teclast T70はコスパ最強 性能を徹底レビュー

他のシャオミ タブレットと比較

他にもシャオミのタブレットが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

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