「Beelink GKmini」が密かに大ヒット？超小型パソコンと徹底比較！

2021年10月に発売された「Beelink GKmini」と超小型パソコンを徹底比較！価格やスペック、ベンチマークスコアの違い、メリット・デメリット、評価を紹介します。

※「Beelink GKmini」は「Super Console X PC Lite」という名称でも販売されています。

※2023年3月、「Beelink EQ12」(N100)が発売されました。

※2023年2月、「Beelink Mini S12」(N95)が発売されました。

※2022年6月、「Beelink MINI S」(N5095)が発売されました。

※2022年3月、「Beelink GK55」が発売されました。

このページ内の目次

「Beelink GKmini」の特徴

「Beelink GKmini」の特徴をまとめてみました。

手のひらサイズ・Celeron J4125・8GBメモリ

「Beelink GKmini」は手にひらサイズの小型ボディを採用。VESAマウント対応でモニターの背面に設置するこもできます。また、Gemini Lake Refresh世代のCeleron J4125 クアッドコアプロセッサを搭載。Passmarkベンチマークスコアで「3037」(CPU)を記録し、軽快に動作します。そのほか、8GB DDR4メモリを搭載。OSはWindows 10 ProでUbuntu OSもサポートしています。

M.2 SSD 128/256GB・2.5HDD拡張

「Beelink GKmini」はM.2 SSD 128/256GBストレージを搭載。拡張ベイを搭載し、M.2 SSDで最大2TBまで拡張できます。また、2.5インチHDDで拡張することも可能。インターフェースには4つのUSB3.0端子を搭載し、ポータブルHDDや外付けHDDと接続することができます。

2台同時出力・4K出力・Wi-Fiデュアルバンド

「Beelink GKmini」は2つのHDMI端子を搭載。2台のモニターに同時出力することができます。また、4K動画の出力に対応。Netflix やHuluなど4Kに対応している動画配信サービス（VOD）も楽しめます。そのほか、高速で途切れづらいWi-Fiデュアルバンドに対応。有線LANとBluetooth 4.0も利用できます。

公式ページ Beelink GKmini

価格を比較

「Beelink GKmini」と「MeLE Quieter2」、「GMK NucBOX」、「CHUWI LarkBox Pro」の価格を比較してみました。

「Beelink GKmini」

「Beelink GKmini」は、Amazonで26,980円（3000円OFFクーポン付き）、ヤフーショッピングで35,225円、Banggoodで21,927円、AliExpressでUS $179.99、米国 Amazon.comで$239.00 で販売されています。

※「Super Console X PC Lite」はBanggoodで42,987円で販売されています。

「MeLE Quieter2」

「MeLE Quieter2」は、Amazonで28,500円(1500円OFF)、楽天市場で35,515円 (税込)、ヤフーショッピングで30,655円、AliExpressでUS $233.59、米国Amazon.comで$199.00で販売されています。

「GMK NucBOX」

「GMK NucBOX」は、Amazonで27,000円、楽天市場で32,377円 (税込)、ヤフーショッピングで31,642円、AliExpressでUS $161.71、Banggoodで28,464円、米国Amazon.comで$199.99 （日本発送は合計で$240.21）で販売されています。

「CHUWI LarkBox Pro」

「CHUWI LarkBox Pro」は、Amazonで19,800円（3200円OFFクーポン付き）、楽天市場で23,374円 (税込)、ヤフーショッピングで23,312 円、AliExpressでUS $344.25、米国Amazon.comで$179.00 （+ $30.07）で販売されています。

スペックを比較

「Beelink GKmini」と「MeLE Quieter2」、「GMK NucBOX」、「CHUWI LarkBox Pro」のスペックを比較してみました。

「Beelink GKmini」のスペック

プロセッサ　Gemini Lake Refresh世代のCeleron J4125 クアッドコア 2.00 GHz
※14nm/4コア/4スレッド/最大2.70 GHz
GPU　Intel UHD Graphics 600
RAM（メモリ）　8GB DDR4
ストレージ M.2 SSD 128/256GB 2280
拡張ストレージ SATA HDD(2.5 inch 7mm)、M.2 SSD NVMe 2280で最大2TBまで
電源　ACアダプター 12V/2A 24W
カメラ　なし
ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n(2.4GHz+5.0GHz)、Bluetooth 4.0
インターフェース USB3.0 x4、HDMI x2、有線LAN (RJ45・1000M) x1、オーディオジャック x1
4K出力　対応
冷却ファン　あり・デュアルヒートパイプ・静音動作
VESAマウント　対応
筐体の素材　プラスチック
Office なし　※無料Office互換アプリ「LibreOffice」が使用可能
OS Windows10 Pro ※Ubuntu OSをサポート
サイズ 115 x 102 x 43mm
重量　295g
カラー　ブラック
付属品 1 x FPCHDDケーブル 1x壁掛けブラケット 1x電源アダプター 1xユーザーマニュアル

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ゲーム収録版「Super Console X PC Lite」も発売中！

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「MeLE Quieter2」のスペック

プロセッサ　Gemini Lake Refresh世代のIntel Celeron J4125クアッドコア 2.0GHz
※14nm/64bit/4コア/4スレッド/最大2.70 GHz
GPU　‎Intel UHD Graphics 600
RAM（メモリ）　8GB LPDDR4
ストレージ　128GB eMMC
外部ストレージ　M.2 SSD(2280)で最大2TBまで、microSDカードで拡張可能
電源　Type-C付ACアダプターから給電（12V2A）
カメラ　なし
ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2
有線LAN 対応
インターフェース USB-C x 1（電源用のみ・12V2A）、USB-A 3.0 x 4、HDMI 2.0x 2、microSDカードスロット、有線LAN端子、電源ボタン、音声出力、ケンジントンロックスロット
4K出力　対応
ファン　非搭載・ファンレス仕様
言語　日本語を含むマルチ言語に対応
OS　Windows 10 Pro 64-bit　※Linux、Ubuntuをサポート
サイズ 131 x 81 x 18.3 mm
重量　203 g
カラー ブラック

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「GMK NucBOX」のスペック

プロセッサ　Gemini Lake Refresh世代のIntel Celeron J4125クアッドコア 2.0GHz
※14nm/64bit/4コア/4スレッド/最大2.70 GHz
GPU Intel HD Graphics 600
RAM（メモリ） 8GB LPDDR4
ストレージ 128/512GB SSD M.2_SATA_2242 x1
外部ストレージ　microSDカードで最大128GBまで
バッテリー　なし
電源　12V 2A/DC　Type-C
カメラ　なし
ワイヤレス通信　Wi-Fi 802.11 ac/a/b/g/n (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2
有線LAN端子　なし・利用できません
インターフェース　USB 3.0 x2、Type-C (電源用12V 2A/DC IN ONLY）、mini HDMI（出力解像度4096×2160@30Hz） x 1 、3.5mmヘッドホンジャック x 1、microSDカード x1
材質　メタル（金属）・CNCプロセス
冷却ファン　90mm冷却ファン
4K出力　対応・最大4K @ 60Hzの再生・H.264、H.265 / HEVC、VP-9ビデオのエンコードとデコードをサポート
OS Windows 10
※Linux Ubuntu サポート
サイズ　6.2 x 6.2 x 4.2 cm
重量　125g
カラー ブラック＆シルバー

関連記事：「GMK NucBOX」と超小型PCを徹底比較！

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「CHUWI LarkBox Pro」のスペック

プロセッサ　Gemini Lake世代のインテル Celeron J4125
GPU インテル UHDグラフィックス600、750MHzz
ビデオ出力 4K60Hz
RAM（メモリ） 6GB LPDDR4
ストレージ 128G eMMC
拡張ストレージ　SSD M.2 2242スロットあり（底面）・最大2TBのSSDを増設可能
電源　ACアダプター・接続用のUSB Type-C(12V/2A専用）あり
充電　24W（12V / 2A）DC
ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11a / ac / b / g / n (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.1
※Intel Wireless-AC 9461で433Mbpsの速度で通信可能
インターフェース　 USB-C x 1（電源用のみ）、USB-A 3.0 x 2、microSDカードスロット、HDMI x 1、3.5mmオーディオジャック
※USB PD非対応
冷却ファン　超小型ファン内蔵・ヒートシンクを強制冷却
静音動作　対応
VESAマウント　対応・モニター背後に設置可能
4K出力　対応
材質　Al-Mgアロイ＆ポリカーボネート
消費電力　10W
OS Windows 10 Home 64bit
※Linux、Chrome OS (CloudReady）をサポート
サイズ　61 x 61 x 43（H）mm
重量　127g
カラー　ブラック

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ベンチマークを比較

「Beelink GKmini」と「MeLE Quieter2」、「GMK NucBOX」、「CHUWI LarkBox Pro」のベンチマークスコアを比較してみました。

※PassMark、Geekbench、3DMarkとは、主にCPUとビデオカード（以下、グラボ）の性能を数値化したベンチマークスコアの参考値を表したものです。

「Beelink GKmini」

＜CPU＞　Celeron J4125

Passmarkによるベンチマークスコアは「3037」(CPU)。

Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで「434」、マルチコアで「1408」。

＜GPU＞　Intel UHD Graphics 600

3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「391」。

＜プロセッサ性能を解説＞

14nmプロセスで製造されたGemini Lake世代のインテル Celeron J4115 クアッドコアプロセッサを搭載し、Passmarkベンチマークで「3187」(CPU)を記録しています。

性能的にはOffice文書作成、ネットでの調べもの、音楽再生、画像の編集、テレワーク、Web会議などで快適に動作する性能を持っています。

ゲームは非常に軽い3Dゲーム、ブラウザゲーム、PS1(PCSX)、FC、SFCなどのエミュレーターなら快適に動作します。ただし、負荷の高い3Dゲームは遊べないので注意しましょう。

なお、Xbox Cloud Gamingや「Nvidea GeForce NOW」などの有料クラウドゲーミングサービスを利用することで本格的なPCゲームも楽しめます。

「MeLE Quieter2」

＜CPU＞ Celeron J4125

Passmarkによるベンチマークスコアは「3187」(CPU)。

＜GPU＞ Intel HD Graphics 600

3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「391」。

「GMK NucBOX」

＜CPU＞ Celeron J4125

Passmarkによるベンチマークスコアは「3187」(CPU)。

＜GPU＞ Intel HD Graphics 600

3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「391」。

「CHUWI LarkBox Pro」

＜CPU＞ Celeron J4125 ※Pro版

Passmarkによるベンチマークスコアは「3073」(CPU)。

Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで「440」、マルチコアで「1437」。

＜GPU＞　インテル UHDグラフィックス600

3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「391」。

「Beelink GKmini」のメリット・デメリット

「Beelink GKmini」のメリット・デメリットを紹介します。

メリット

・8GB DDR4メモリ＆M.2 SSD 128/256GBストレージ搭載で快適に使える

「Beelink GKmini」は8GB DDR4メモリ搭載でスムーズに動作します。また、M.2 SSD 128/256GBストレージ搭載でOSやアプリの起動も高速になっています。

一方、「MeLE Quieter2」は8GB LPDDR4メモリと128GB eMMCストレージを搭載しています。「GMK NucBOX」は8GB LPDDR4メモリとM.2 SSD 128/512GBストレージを搭載しています。「CHUWI LarkBox Pro」は6GB LPDDR4メモリと128G eMMCストレージを搭載しています。

・M.2 SSD＆2.5インチHDDで拡張できる

「Beelink GKmini」はM.2 SSDストレージで最大2TBまで拡張できます。また、2.5インチHDDで拡張することもできます。

一方、「MeLE Quieter2」はM.2 SSD(2280)で最大2TBまで拡張できます。「GMK NucBOX」はM.2 SSD（換装）で最大512GBまで拡張できます。「CHUWI LarkBox Pro」はM.2 SSDで最大2TBまで拡張できます。

・Wi-Fiデュアルバンド＆Bluetooth 4.0＆有線LANに対応

「Beelink GKmini」は高速で途切れにくいWi-Fiデュアルバンド(2.4GHz+5.0GHz)に対応。Bluetooth 4.0や有線LANも利用できます。

一方、「MeLE Quieter2」はWi-Fiデュアルバンド＆Bluetooth 4.2＆有線LANに対応しています。「GMK NucBOX」はWi-Fiデュアルバンド＆Bluetooth 4.2に対応しています。「CHUWI LarkBox Pro」はWi-Fiデュアルバンド＆Bluetooth 5.1に対応しています。

・4つのUSB3.0ポートが使える

「Beelink GKmini」は4つのUSB3.0ポートが使えるようになっています。データーの転送も高速で他のUSB機器ともスムーズに接続できます。

一方、「MeLE Quieter2」は4つのUSB3.0ポートを搭載しています。「GMK NucBOX」と「CHUWI LarkBox Pro」は2つのUSB3.0ポートを搭載しています。

・2つのHDMIポート搭載で2台同時出力に対応

「Beelink GKmini」は2つのHDMIポートを搭載し、2台のモニターに同時出力することができます。

一方、「MeLE Quieter2」は2つのHDMIポートを搭載しています。「GMK NucBOX」は1つのmini HDMIポートを搭載しています。「CHUWI LarkBox Pro」は1つのHDMIポートを搭載しています。

・超小型サイズで持ち運びも簡単・VESAマウント対応

「Beelink GKmini」はサイズ115 x 102 x 43mm、重さ295gの超小型軽量デザインで簡単に持ち運びできます。また、VESAマウント対応でモニターの背面に設置することができます。

一方、「MeLE Quieter2」はサイズ131x81x18.3mmで重さ203gです。「GMK NucBOX」はサイズ6.2×6.2×4.2cmで重さ125gです。「CHUWI LarkBox Pro」は61 x 61×43（H）mmで重さ127gです。

・大型の冷却ファン搭載でオーバーヒートを防げる

「Beelink GKmini」は大型の冷却ファン搭載でオーバーヒートを防ぐことができます。

一方、「MeLE Quieter2」、「GMK NucBOX」、「CHUWI LarkBox Pro」はファンが搭載されていません。

デメリット

・microSDカードスロットがない

「Beelink GKmini」はmicroSDカードスロットがありません。利用するには別途カードリーダーが必要になります。

一方、「MeLE Quieter2」、「GMK NucBOX」、「CHUWI LarkBox Pro」はmicroSDカードスロットを搭載しています。

・プラスチック素材で高級感がない

「Beelink GKmini」はプラスチック製であまり高級感がありません。

一方、「GMK NucBOX」はメタル（金属）素材を採用しています。「CHUWI LarkBox Pro」はアルミ合金製です。「MeLE Quieter2」はプラスチック製です。

「Beelink GKmini」の評価

「Beelink GKmini」の評価を紹介します。

スペック：★★★

通信：★★★★

機能：★★★

デザイン：★★★

使いやすさ：★★★★

価格：★★★★

＜総合評価＞

手のひらサイズの小型PCです。サイズは「MeLE Quieter2」よりも小さく、「GMK NucBOX」、「CHUWI LarkBox Pro」よりもやや大きめになっています。プロセッサとメモリは他の小型PCとたいして変わりませんが、M.2 SSDストレージ搭載でOSの起動やアプリの起動も高速になっています。また、小型サイズながらも2.5インチHDDでの拡張に対応。4つのUSB3.0ポートも備えているので通常のデスクトップPC並みに快適に使えます。

なお、「Beelink GKmini」はレトロゲーミングPC「Super Console PC Lite」としても販売されています。こちらは50種以上のエミュレーターに対応で61000種類のゲームを内蔵。その分価格も少し高めになっています。

「Beelink GKmini」を「Super Console PC Lite」化する方法

最近、AliExpressで「63000種以上のレトロゲームを収録したポータブル外付けHDD」が販売されました。価格はなんとUS $107.05。「Beelink GKmini」がUS $163.00ですから、合計で$270.05でレトロゲームマシン化できます。「Beelink GKmini」が密かに売れているのはこのせいかもしれませんね。超お買い得品です。