iPad mini(第7世代)を徹底レビュー!第6世代との違いを比較・評価

iPad mini 7 top
2024年10月23日に約3年ぶりに発売された「iPad mini(第7世代)」は、そのコンパクトなボディにiPhone 15 Proと同じA17 Proチップというパワフルな頭脳を搭載し、最高のポータブルタブレットとして大きな注目を集めています。

このレビューでは、iPad mini(第7世代)が日々の作業やエンターテイメントをどれだけ快適にするのか、そして前モデル「iPad mini(第6世代)」からどのように進化したのか、その実力を徹底的に検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

iPad mini(第7世代)の長所 (Pros):

  • A17 Proチップと8GBメモリによる、コンパクトなサイズからは想像できない圧倒的な処理性能
  • 293gという驚異的な軽さと、どこへでも持ち運べる優れた携帯性
  • Apple Pencil Proに新たに対応し、本格的なクリエイティブ作業も可能に
  • 前モデルの弱点だった「ゼリースクロール」現象の大幅な改善
  • 最小ストレージが128GBに倍増し、コストパフォーマンスが向上

iPad mini(第7世代)の短所 (Cons):

  • ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzのままで、Proモデルのような滑らかさはない
  • 充電速度が最大20Wと遅く、ワイヤレス充電にも非対応
  • microSDカードスロットがなく、ストレージの拡張ができない
  • Apple Pencil(第2世代)との互換性がなく、乗り換えユーザーは追加投資が必要

総合評価:

iPad mini(第7世代)は、圧倒的な携帯性と妥協のないパフォーマンスを両立させた、現時点で「最高のコンパクトタブレット」です。いくつかの機能制限はありますが、その利便性とパワーは、コンテンツ消費からクリエイティブな作業まで、多くのユーザーにとって唯一無二の価値を提供するでしょう。

この記事で分かること

  1. iPad mini(第6世代)からどこが進化したのか、デザインやスペックの詳しい比較
  2. A17 ProチップのAnTuTuベンチマークスコアと、Snapdragon 8 Eliteなど他社製チップとの性能比較
  3. メモリが8GBに増えたことによる、マルチタスクや動画編集時の快適さ
  4. 『原神』や『Warzone Mobile』など、高負荷ゲームがどれだけ快適に動作するかのフレームレート(FPS)検証
  5. 60Hzディスプレイの使い心地と、「ゼリースクロール」問題が本当に改善されたのか
  6. Apple Pencil Proの新機能(スクイーズ、バレルロール)の具体的な使用感
  7. iPadOS 18の新機能(計算メモ、ホーム画面カスタマイズ)のレビュー
  8. Wi-Fi 6EやeSIM専用化など、通信機能の進化と注意点
  9. バッテリーの持続時間と、20W充電の実用性
  10. 国内4キャリアの5G対応バンドと、どのキャリアで快適に使えるか
  11. ライバル機種とのメリット・デメリット比較
  12. 専門家による5段階評価と詳細な総評
  13. 最新の価格とお得な購入先・他機種との価格比較

この記事を最後まで読むことで、「iPad mini(第7世代)」を購入するべきかどうかが、はっきりと分かるはずです。購入を悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:iPad mini – Apple(日本)

このページ内の目次

デザイン:iPad mini(第7世代)受け継がれる完成度と新しい彩り

iPad mini 7の背面 外観

ここでは、iPad mini(第7世代)のデザインについて、実際に手に取って感じた質感や使い勝手、そして前モデルからの変更点を詳しくレビューしていきます。

変わらない、だからこそ良い。完成されたデザイン

新しいiPad mini(第7世代)を箱から取り出して最初に感じるのは、良い意味での「見慣れた安心感」です。3年ぶりのアップデートということで大きなデザイン変更を期待していた人にとっては、正直なところ少し物足りなさを感じるかもしれません。しかし、実際に手に取ると、その完成度の高さに改めて納得させられます。

iPad mini(第6世代)で高く評価された、角が立ったフラットなエッジを持つアルミニウム製のユニボディは健在で、まるで小さな「iPad Air」のような高級感を醸し出しています。マットな質感は指紋が付きにくく、常に美しい外観を保てますが、スペースグレイは少し指紋が目立つかもしれません。背面の刻印が「iPad」から「iPad mini」へと変更されたのは、所有欲を満たす小さな、しかし嬉しい変化点です。

どこへでも連れて行きたくなる、驚きの軽さと新色

iPad mini 7の側面と上部

本体サイズは195.4mm × 134.8mm × 6.3mm、そして重量はWi-Fiモデルでわずか293gと、iPad mini(第6世代)と全く同じ数値を維持しています。この300gを切る軽さが、iPad miniの最大の魅力と言えるでしょう。通勤電車の中で立っている時でも、片手で持って電子書籍を読むのが苦にならず、休日に小さなショルダーバッグに入れてカフェに出かける際も、その存在をほとんど意識させません。

デザインは同じでも、カラーラインナップには新鮮な選択肢が加わりました。従来のピンクに代わり、新たにブルーパープルの2色が仲間入り。特にブルーは、光の加減でシルバーにも見える落ち着いた色合いで、非常に上品な印象を受けます。

iPad mini 7 デザイン

見えない進化を遂げたポートと、考え抜かれたボタン配置

ボタンやポートの配置は、iPad mini(第6世代)の優れた操作性を引き継いでいます。本体上部には電源ボタン兼用のTouch IDセンサーが配置されており、マスクをしている時でもスムーズにロック解除ができて快適です。音量ボタンも同じく上部にありますが、本体の向きに合わせて音量の大小が自動で切り替わる機能は、直感的で非常に便利だと感じました。

iPad mini 7の側面にあるボタン

注目すべきは、下部にあるUSB-Cポートです。見た目は同じですが、データ転送速度がiPad mini(第6世代)の最大5Gb/sから最大10Gb/sへと倍増しています。これにより、旅先で撮影した高画質な動画を外付けSSDにバックアップする時間が大幅に短縮され、感動を覚えました。残念ながら、3.5mmヘッドホンジャックSDカードスロットは引き続き非搭載のため、有線イヤホンを使いたい場合やストレージを拡張したい場合はアダプターや外部ストレージが必要です。

iPad mini 7の側面にある接続ポート

iPad mini(第7世代)の付属品

  • iPad mini
  • USB-C充電ケーブル(1m)
  • 20W USB-C電源アダプタ

まとめ:デザイン

  • 第一印象:iPad mini (第6世代)のデザインを継承し、新鮮味はないものの完成度は非常に高い
  • 携帯性:293gという軽さは健在で、片手での操作や持ち運びがこの上なく快適
  • カラー:新色のブルーとパープルが追加され、選択の幅が広がった
  • ポート:USB-Cポートは最大10Gbpsに高速化し、データ転送がより快適に
  • 互換性:デザインが同じため、第6世代のSmart Folioなどのアクセサリーをそのまま使える経済的なメリットがある

ディスプレイ:iPad mini(第7世代)コンテンツ体験を格上げする、確かな進化

iPad mini 7のディスプレイ。

ここでは、iPad mini(第7世代)のディスプレイについて、その画質やサイズ感、そして前モデルから最も注目されていた改善点について、実際の使用感を交えながら詳しく解説していきます。

コンテンツに命を吹き込む、鮮やかで美しい画面

iPad mini(第7世代)の電源を初めて入れたとき、その8.3インチLiquid Retinaディスプレイの鮮やかさに思わず息をのみました。iPad mini(第6世代)からハードウェアのスペック自体は変わらないものの、IPS液晶ならではの自然な発色と、326ppiという高精細さが相まって、あらゆるコンテンツを生き生きと映し出します。

特に、P3の広色域に対応しているため、NetflixHDR対応の映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を鑑賞した際には、パンドラの海の深く鮮やかな青色が見事に再現され、その世界に引き込まれるような感動を覚えました。反射防止コーティングも優秀で、室内照明の映り込みが少なく、読書や動画視聴に集中できる点も高く評価できます。

最大の懸念点を払拭。大幅に改善されたスクロール体験

iPad mini 7のディスプレイ。画面に鳥が映っている。

ディスプレイサイズは8.3インチ、解像度は2,266 x 1,488ピクセルと、iPad mini(第6世代)から据え置きですが、このコンパクトな画面に高解像度を詰め込んでいるため、文字や画像のシャープさは他のiPadモデルを凌駕します。そして、第6世代からの買い替えを検討しているユーザーが最も気にしているであろう「ゼリースクロール」現象は、この第7世代でついに大幅な改善を遂げました。

実際にX(旧Twitter)のタイムラインを素早くスクロールしてみると、第6世代で感じていた画面の左右で描画がずれるような不快な揺れがほとんど感じられず、非常にスムーズな表示になっていたのには驚きました。この改善により、ウェブサイトの閲覧が格段に快適になり、購入の最大の障壁が取り除かれたと言っても過言ではありません。

変わらぬリフレッシュレートと、屋外での視認性

iPad mini 7で動画を視聴している。

一方で、リフレッシュレートはiPad mini(第6世代)と同じ60Hzに据え置かれています。普段からiPhoneのProモデルなど120Hz駆動のディスプレイに慣れていると、スクロール時の滑らかさに見劣りを感じるのは事実です。しかし、YouTubeで動画を観たり、ゲーム『原神』をプレイしたりする上では、特にカクつきを感じることはなく、ほとんどのユーザーにとっては十分な性能だと感じました。

最大500ニトの輝度も同様で、室内での使用には全く問題ありませんが、晴れた日に公園で地図アプリを確認しようとした際には、直射日光下では少し画面が見づらいと感じる場面もありました。とはいえ、これは多くのタブレットに共通する課題であり、iPad miniの携帯性を考えれば許容範囲内と言えるでしょう。

iPad mini(第7世代)のディスプレイ仕様

  • ディスプレイの種類:Liquid Retinaディスプレイ(IPSテクノロジー搭載LEDバックライト)
  • サイズ:8.3インチ(対角)
  • 解像度:2,266 x 1,488ピクセル、326ppi
  • リフレッシュレート:60Hz
  • 輝度:500ニト
  • その他:広色域(P3)、True Tone、耐指紋性撥油コーティング、フルラミネーション、反射防止コーティング、Apple Pencilのホバーに対応

まとめ:ディスプレイ

  • 画質:高精細な326ppiと広色域(P3)対応で、動画や電子書籍の閲覧に最適な鮮やかな表示
  • ゼリースクロール:前モデルの大きな欠点だったスクロール時の歪みが大幅に改善され、快適なブラウジングが可能に
  • リフレッシュレート:60Hzのままであり、Proモデルのような滑らかさはないものの、一般的な使用では十分な性能
  • 総括:コンテンツ消費デバイスとしての魅力を維持しつつ、最大の懸念点であったスクロール問題を解消した、正常進化を遂げたディスプレイ

パフォーマンス:iPad mini(第7世代)Proの名を冠するチップが生み出す、圧倒的な快適性

iPad mini 7 ゲーム

ここでは、iPad mini(第7世代)の最大の進化点であるパフォーマンスについて深掘りします。新しいA17 Proチップがもたらす処理能力、メモリ倍増の恩恵、そしてストレージの進化が、実際の使い勝手にどのような変化をもたらしたのかを、体験を交えてレビューします。

「mini」の常識を覆す、A17 Proチップの驚異的な処理能力

iPad mini(第7世代)のパフォーマンスを語る上で欠かせないのが、iPhone 15 Proシリーズと同じTSMCの3nmプロセスで製造された「A17 Pro」チップの搭載です。このチップは、2つの高性能コアと4つの高効率コアからなる6コアCPU構成で、前モデルのiPad mini(第6世代)が搭載していたA15 Bionicチップと比較して、CPU性能は最大30%、グラフィックス性能は最大25%も向上しています。

この進化は単なる数字上の変化ではありません。Geekbench 6のマルチコアスコアで約7,235を記録し、iPad mini(第6世代)を大きく上回る結果からも、その実力は明らかです。さらに、5コア構成のGPUはハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングに対応しており、これまで以上に高度なグラフィック処理を小さなボディで実現しています。

メモリ倍増がもたらす、ストレスフリーなマルチタスク体験

iPad mini 7で動画を編集している。

パフォーマンスの向上は、チップ性能だけによるものではありません。注目すべきは、メインメモリ(RAM)がiPad mini(第6世代)の4GBから、一気に2倍の8GB(LPDDR5)へと増強されたことです。この恩恵は、複数のアプリを同時に使う場面で劇的に体感できます。例えば、旅先で撮影した4K動画を「LumaFusion」で編集しようとした時のことです。

iPad mini(第6世代)では、複数の動画クリップをタイムラインに並べ、エフェクトを追加していくと、メモリ不足でアプリが再読み込みを起こすことがありました。しかし、第7世代では8GBのメモリのおかげで、Safariで調べ物をしながら、写真アプリから素材を追加し、複雑な編集を加えても、動作は驚くほど安定しており、全くストレスを感じませんでした。

長時間でも安心。優れた発熱コントロール

iPad mini 7で3Dゲーム「アサシン」をプレイしている。

これほどパワフルなチップをコンパクトな筐体に搭載すると、発熱が心配になるかもしれません。しかし、iPad mini(第7世代)は、その点でも非常に優れた設計が施されています。同じA17 Proを搭載するiPhone 15 Proが負荷時にかなり熱くなることがあるのに対し、iPad miniはその大きな筐体を活かして効率的に熱を逃がしているのです。実際に高負荷な作業を続けた後でも、本体の温度は最大40.2℃程度に抑えられており、iPhone 15 Proの最大45.2℃よりも明らかに低温でした。この優れた冷却性能により、長時間の作業やコンテンツ視聴でも、性能低下を気にすることなく快適に使用し続けることができます。

余裕が生まれたストレージと、高速化されたデータ転送

ストレージに関しても、ユーザーにとって非常に嬉しい進化を遂げています。最小ストレージ容量が、iPad mini(第6世代)の64GBから128GBへと倍増しました。近年のOSやアプリは容量が増大する一方なので、64GBではすぐに手狭になりがちでしたが、128GBあればOSのアップデートや複数のアプリをインストールしても、安心して長く使えます。残念ながらmicroSDカードスロットは非搭載で、内蔵ストレージの拡張はできませんが 、USB-Cポートのデータ転送速度が最大10Gb/sへと高速化されたことで 、外付けSSDへのデータバックアップが非常にスムーズになり、この欠点を補ってくれます。

iPad mini(第7世代)のパフォーマンス仕様

  • プロセッサー(SoC): A17 Proチップ(6コアCPU, 5コアGPU, 16コアNeural Engine)
  • RAM(メモリ): 8GB LPDDR5
  • ストレージ: 128GB, 256GB, 512GB
  • ストレージ拡張性: microSDカードスロットなし
  • ポート転送速度: USB-Cポート(最大10Gb/s)

まとめ:パフォーマンス

  • プロセッサー:A17 Proチップ搭載により、あらゆる操作が高速化し、プロレベルの作業にも対応できる処理能力を獲得
  • メモリ:4GBから8GBへの倍増でマルチタスク性能が劇的に向上し、アプリの再読み込みストレスから解放
  • ストレージ:最小容量が128GBからとなり、容量不足の心配なく快適に利用開始できる
  • 発熱管理:iPhone 15 Proよりも優れた冷却性能で、高負荷時でも安定したパフォーマンスを維持
  • データ転送:USB-Cポートの速度が10Gb/sに向上し、大容量データの移動も効率的に

Antutuベンチマーク

iPad mini 7のAntutuベンチマーク

iPad mini(第7世代)Apple A17 Proチップを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約160万以上を記録するといわれています。

実際に測定してみると、スコアは約148万点でした。約160万以上にはなっていませんが、非常に高いスコアです。

例: Antutu V10 総合で「1480497」、CPUで「395493」、GPUで「482521」、MEMで「249207」、UXで「353276」

 

投稿者: @akibaburari
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一方、比較対象のiPad mini(第6世代)は、Apple A15 Bionicチップを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約 77万点を記録していました。

例: Antutu V10 総合で「773721」、CPUで「211238」、GPUで「335626」、MEMで「96814」、UXで「130043」

iPad mini(第7世代)iPad mini(第6世代)よりもスコアが71万点高くなっています。

Apple A17 Proチップ 性能を比較

iPad mini(第7世代)が搭載するApple A17 Proチップは、他のCPUと比べてどのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。

iPad mini 7のグラフ。Antutu比較 Apple A17 Pro

CPUランキング

※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。

  1. Qualcomm Snapdragon 8 Elite (Lenovo Legion Y700 Gen 4)・・・Antutu:274万
  2. MediaTek Dimensity 9400+ (Xiaomi Pad Mini)・・・Antutu:259万
  3. Snapdragon 8 Gen3 (Lenovo Legion Tab 8.8″, 3)・・・Antutu:200万
  4. Apple A17 Pro (iPad mini 第7世代)・・・Antutu:148万
  5. Snapdragon 7+ Gen 3 (ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra)・・・Antutu:137万
  6. Snapdragon 8+ Gen 1 (LAVIE Tab T9 T0995/HAS)・・・Antutu:135万
  7. Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 (Alldocube iPlay 60 Mini Turbo)・・・Antutu:53万
  8. MediaTek Dimensity 7050 MT8791 (ALLDOCUBE iPlay 70 mini Pro)・・・Antutu:52万
  9. Helio G99 (Alldocube iPlay 60 mini Pro)・・・Antutu:40万
  10. MediaTek Helio G85 (Redmi Pad SE 8.7)・・・Antutu:26万

<比較から分かること>

Apple A17 Proは、現在のモバイルチップ市場において最上位層に位置するわけではありません。QualcommやMediaTekの最新フラッグシップチップは、特にベンチマークスコアにおいてA17 Proを大きく上回る性能を示しており、最高のパフォーマンスを追求するユーザーにとっては、より魅力的な選択肢が存在することを示唆しています。

しかし、A17 Proが記録した148万点というスコアは、それ自体が非常に高い数値であり、Snapdragon 8+ Gen 1などの一世代前のハイエンドチップを凌駕しています。一般的なアプリケーションの使用や高画質な動画編集、多くの3Dゲームなど、ほとんどの用途において非常に快適な動作が期待できる性能です。

ゲーム性能:iPad mini(第7世代)手のひらの上のゲームセンター、A17 Proの実力

iPad mini 7で原神をプレイしている

ここでは、iPad mini(第7世代)が搭載するA17 Proチップが、実際のゲームプレイでどれほどのパフォーマンスを発揮するのかを、具体的なタイトルを例に挙げて、その快適な動作を詳しくレビューしていきます。

原神 (Genshin Impact)

非常に高いグラフィック性能を要求される「原神」ですが、iPad mini(第7世代)では驚くほど快適に遊ぶことができました。グラフィック設定を「最高」に設定しても、オブジェクトが多く描画負荷の高いスメールの密林を探索している時や、複数の敵と元素反応が入り乱れる激しい戦闘の最中でも、フレームレートは非常に安定しており、常に60FPS近辺を維持していました。長時間のプレイでも、カクつきを感じることはほとんどなく、この美しいテイワット大陸の世界を滑らかな映像で心ゆくまで満喫できる体験は、まさに感動的です。

崩壊:スターレイル (Honkai: Star Rail)

「原神」と同じ開発元が手掛ける「崩壊:スターレイル」も、最高画質設定で全く問題なく動作します。このゲームの魅力であるキャラクターの必殺技演出は、特にグラフィックへの負荷が大きい場面ですが、派手なエフェクトが連続してもフレームレートが落ちる気配は一切ありません。フレームレートは60FPSに完全に張り付いた状態で、キャラクターたちの滑らかな動きと美麗なグラフィックを、一切のストレスなく楽しむことができました。

フォートナイト (Fortnite)

素早い操作と正確なエイムが求められる「フォートナイト」では、フレームレートの安定が勝敗を左右します。A17 Proチップは、その要求に完璧に応えてくれました。グラフィック設定を「高」にしても、ゲーム終盤の大人数が入り乱れる激しい建築バトルや銃撃戦の最中でさえ、安定して60FPSを維持します。これにより、パフォーマンスの低下を気にすることなく、純粋にプレイヤースキルに集中できる、非常に競技性の高いゲーム環境が提供されていると感じました。

Call of Duty: Warzone Mobile

モバイル向けバトルロイヤルゲームの中でも、特に高い負荷をかけるタイトルの一つである「Warzone Mobile」も、高次元で動作します。グラフィック設定を高くしても、ほとんどの場面で60FPSでの安定したプレイが可能でした。広大なマップを見渡す際や、空爆などの激しいエフェクトが発生する場面では多少の変動は見られましたが、ゲームプレイの要である近距離での銃撃戦では滑らかな操作性が保たれており、没入感の高い戦場体験を存分に味わうことができました。

ファイナルファンタジーVII エバークライシス (Final Fantasy VII Ever Crisis)

「ファイナルファンタジーVII」の世界を追体験できるこのRPGは、A17 Proにとっては全く負荷にならないタイトルです。最高画質設定でプレイしても、フレームレートは常時60FPSで完全に安定していました。特に、リミットブレイクや召喚獣の迫力ある演出は、一切の遅延やカクつきなく再生され、まるでプリレンダリングされた映像を見ているかのような滑らかさで、物語への没入感を一層深めてくれました。

まとめ:ゲーム性能

iPad mini(第7世代)が搭載するA17 Proチップの卓越したGPU性能は、単なるスペックシート上の数字以上の価値を提供します。それは、「原神」の広大で美しい世界を最高設定で滑らかに冒険できる自由であり、「フォートナイト」や「Warzone Mobile」のような一瞬の判断が勝敗を分けるゲームで、フレームレートを気にせず集中できる最高の環境です。

そして、「崩壊:スターレイル」や「FFVII エバークライシス」が描く美麗な物語を、制作者の意図通りに完璧な形で体験できる特等席でもあります。このチップは、現在のあらゆる高負荷タイトルを妥協なく最高の品質でプレイできるだけでなく、ゲームの世界に深く「没入」するための、揺るぎない基盤となるパフォーマンスを約束してくれます。

カメラ性能:iPad mini(第7世代)スマートHDR 4が描く、記憶のアップグレード

iPad mini 7の背面とカメラ

ここでは、iPad mini(第7世代)のカメラ性能に焦点を当てます。ハードウェアは前モデルから据え置きですが、A17 Proチップがもたらす画像処理の進化が、写真や便利な機能にどのような変化を与えたのか、実際の撮影体験をもとにレビューします。

ハードウェアは同じ、しかし中身は別物

iPad mini(第7世代)のカメラ構成は、背面にƒ/1.8の12MP広角カメラ前面にƒ/2.4の12MP超広角カメラと、ハードウェアのスペック上はiPad mini(第6世代)と全く同じです。そのため、カメラ性能に劇的な進化を期待していた方は、少し肩透かしを食らうかもしれません。しかし、重要なのはレンズの奥にある新しい画像信号プロセッサ(ISP)です。A17 Proチップに組み込まれたこの新しいISPにより、画像処理能力が向上し、特に「スマートHDR 4」に対応したことが大きな違いとなっています。

スマートHDR 4と進化したスキャン機能

iPad mini 7で書類をスキャンしている。

注目すべきは、スマートHDR 4への対応です。これにより、写真のダイナミックレンジが広がり、明暗差の激しいシーンでも白飛びや黒つぶれを抑えた、より自然な写真を撮影できるようになりました。先日、夜の繁華街でネオンサインを撮影してみたところ、iPad mini(第6世代)では白く飛んでしまっていた看板の文字が、第7世代ではくっきりと色鮮やかに再現され、同時に暗い部分のディテールも失われていませんでした。その差はわずかですが、確かに画質は向上しています。また、書類のスキャン機能も進化しており、AIが書類を自動で認識し、True Toneフラッシュを使って影をきれいに除去してくれるため、紙の資料をデジタル化する際に非常に重宝しています。

ビデオ通話の快適さを格段に上げるセンターフレーム

iPad mini 7 カメラ機能「センターフレーム」

前面の12MP超広角カメラは、引き続き「センターフレーム」機能に対応しています。これは、FaceTimeやZoomでのビデオ通話中に、自分が動いても常にフレームの中央に映るようにカメラが自動で追従してくれる機能です。先日、キッチンで料理をしながら家族とビデオ通話をした際、左右に移動しても常に自分の顔を捉え続けてくれたため、iPadの位置を気にすることなく会話に集中でき、その便利さを改めて実感しました。ただし、カメラの位置がiPad AirやProのように長辺ではなく短辺にあるため、横向きでビデオ通話を行うと、目線が少し不自然になってしまう点は、次期モデルでの改善を期待したいところです。

記録には十分以上、安定した4K動画撮影

iPad mini 7で動画を撮影している

動画撮影性能も、iPad mini(第6世代)と同様に最大4K/60fpsに対応しています。手ぶれ補正も効くため、日常の記録や短いVlog撮影であれば十分すぎるほどのクオリティです。iPhoneのような高度な撮影機能はありませんが、A17 Proのパワフルな処理能力のおかげで、高解像度での撮影でもコマ落ちすることなく、非常にスムーズな映像を記録できました。あくまでメインの撮影機材というよりは、「高画質な記録用カメラ」という位置づけですが、その役割は十二分に果たしてくれるでしょう。

iPad mini(第7世代)のカメラ仕様

  • 背面カメラ: 12MP広角カメラ、ƒ/1.8絞り値、スマートHDR 4、4K/60fps動画撮影対応
  • 前面カメラ: 12MP超広角カメラ、ƒ/2.4絞り値、センターフレーム、スマートHDR 4
  • フラッシュ: True Toneフラッシュ
  • まとめ:カメラ性能
  • 基本性能:ハードウェアは第6世代と同じだが、記録用としては十分な性能
  • 画質向上:A17 ProのISPによりスマートHDR 4に対応し、特に明暗差のあるシーンでの表現力が向上
  • ビデオ通話:センターフレーム機能が非常に便利で、オンラインでのコミュニケーションを快適にする
  • 実用機能:AIを活用した書類スキャン機能が進化し、ビジネスや学習シーンでの利便性が高い

バッテリー持ちと充電:iPad mini(第7世代)一日中使える安心感と進化したUSB-C

iPad mini 7で充電している。

ここでは、iPad mini(第7世代)のバッテリー性能と充電機能について、実際の使用感を交えながらレビューします。一日を通してどれくらい使えるのか、そして充電ポートに隠された進化点に迫ります。

見かけのスペックは同じ、しかし実力は向上

iPad mini(第7世代)のバッテリー容量は19.3Whで、Apple公式の発表ではWi-Fiでのインターネット利用やビデオ再生で最大10時間と、スペック上はiPad mini(第6世代)から変更ありません。しかし、実際に使ってみると、そのスタミナは確実に向上していると感じました。これは、より電力効率に優れたA17 Proチップの恩恵でしょう。

ある休日、朝からカフェで電子書籍を読み、移動中にAmazon Prime Videoで映画を1本鑑賞し、夜は自宅でウェブブラウジングを楽しむという使い方をしましたが、就寝前でもバッテリーはまだ残っていました。具体的なテストでは、同じ条件下で2時間使用した際、第6世代のバッテリーが52%消費したのに対し、第7世代41%の消費に留まり、明らかに持ちが良くなっていることが確認できました。一日中安心して使えるこのスタミナは、大きな魅力です。

汎用性の高いUSB-C充電と、その実力

iPad mini 7 Type-Cポート

充電方式は引き続き汎用性の高いUSB-Cポートを採用しており、製品には20WのUSB-C電源アダプタが同梱されています。実際にバッテリーが空に近い状態から充電してみたところ、約30分で33%まで回復し、満充電までには約1時間50分かかりました。正直なところ、最近のデバイスとしては「速い」とは言えず、急いでいる場面では少し物足りなさを感じるかもしれません。夜間にじっくり充電するスタイルが基本となりそうです。

残念ながらワイヤレス充電には対応していませんが、USB-CポートのおかげでMacBookや他の多くのデバイスと充電器やケーブルを共有できる点は、持ち物をシンプルにしたい自分にとって非常に便利だと感じました。

iPad mini(第7世代)のバッテリー・充電 仕様

  • バッテリー容量: 19.3Wh
  • 公称バッテリー駆動時間: Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生で最大10時間
  • 充電方式: USB-C
  • 充電速度: 20Wアダプタ使用時、約1時間50分で満充電
  • ワイヤレス充電: 非対応

まとめ:バッテリー持ちと充電

  • バッテリー持ち: 公称値は同じだが、A17 Proチップの恩恵で実使用では第6世代より向上しており、一日中安心して使える
  • 充電性能: 20Wの急速充電に対応するも速度は標準的で、急ぎの場面では物足りない可能性あり
  • 利便性: USB-Cポート採用により、他のApple製品や多くのデバイスと充電アクセサリを共有できる
  • 総括: 日常使いには十分なスタミナと、汎用性の高いUSB-C充電を備えたバランスの取れたバッテリー性能

オーディオと通信性能:iPad mini(第7世代)地味ながらも確実な、ワイヤレス体験の進化

iPad mini 7で音楽を再生している。

ここでは、iPad mini(第7世代)のエンターテイメント体験を支えるオーディオ性能と、日々の快適さを左右する通信性能の進化について、前モデルと比較しながら詳しくレビューしていきます。

映像の没入感を高めるステレオサウンド

iPad mini(第7世代)のオーディオ体験は、本体を横向きにした際に真価を発揮します。本体の上部と下部に配置されたステレオスピーカーは、映像コンテンツのサウンドを左右から立体的に再生してくれます。実際にYouTubeでBillie Eilishの「BIRDS OF A FEATHER」のライブ映像を視聴した際、左右から広がるサウンドが映像への没入感を一層高めてくれました。

中程度の音量ではボーカルと楽器のバランスが取れており聞きやすいですが、音量を最大にすると少し金属的な響きになり、低音の迫力ももう少し欲しいと感じるかもしれません。とはいえ、このコンパクトなサイズからは想像以上の音の広がりであり、一人で映画や音楽を楽しむには十分な品質です。なお、3.5mmイヤホンジャックは引き続き非搭載のため、有線イヤホンを利用するには変換アダプタが必要です。

Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3がもたらす安定した接続性

iPad mini 7で通信を設定している。

通信性能は、本モデルにおける重要な進化点です。注目すべきは、Wi-FiがiPad mini(第6世代)のWi-Fi 6から、新たにWi-Fi 6Eへと対応したことです。先日、多くの人が行き交う駅のフリーWi-Fiに接続した際、その真価を実感しました。iPad mini(第6世代)では時折途切れがちだった接続が、第7世代では混雑の少ない6GHz帯を利用するWi-Fi 6Eのおかげで非常に安定しており、動画のストリーミングもスムーズでした。

また、Bluetoothも5.0から5.3にアップデートされており、AirPods Proとの接続が一層安定し、電力効率も向上しているように感じます。これらの地味に見えるアップデートが、日々のワイヤレス体験の快適さを確実に底上げしています。

CellularモデルはeSIM専用へ、物理SIMユーザーは要注意

外出先での通信を担うCellularモデルにも大きな変更点があります。5Gに対応している点はiPad mini(第6世代)と同様ですが、第7世代はeSIM専用機となり、物理的なnano-SIMカードスロットが廃止されました。これにより、海外旅行などで現地の物理SIMを頻繁に入れ替える使い方をしていたユーザーは注意が必要です。一方で、eSIMはオンラインで手軽に契約・開通できる手軽さと、物理カードよりも高いセキュリティがメリットです。また、カーナビアプリなど、正確な位置情報を必要とする場合は、GPS/GNSSを内蔵するCellularモデルが必須となる点も覚えておきましょう。

iPad mini(第7世代)のオーディオ・通信性能 仕様

  • オーディオ: ステレオスピーカー(横向き)、空間オーディオ再生に対応
  • 外部出力: 3.5mmヘッドホンジャックなし
  • Wi-Fi: 2×2 MIMO対応Wi-Fi 6E(802.11ax)
  • Bluetooth: Bluetooth 5.3テクノロジー
  • Cellularモデル: 5G(sub-6 GHz)対応、eSIM専用
  • 位置情報: GPS/GNSS(Wi-Fi + Cellularモデルのみ)

まとめ:オーディオと通信性能

  • オーディオ: 横向きでのステレオスピーカーが映像コンテンツへの没入感を高める
  • Wi-Fi: Wi-Fi 6Eに対応し、混雑した環境でもより安定した高速通信を実現
  • Bluetooth: Bluetooth 5.3へのアップデートで、対応機器との接続安定性と電力効率が向上
  • Cellularモデル: 物理SIMスロットが廃止され、eSIM専用になった点が最大の変更点

スタイラスペン:iPad mini(第7世代)創造性を解き放つApple Pencil Proとの融合

iPad mini 7の画面にペンで描いている。

ここでは、iPad mini(第7世代)のペン体験がどのように進化したのかをレビューします。新たに対応したApple Pencil Proがもたらす革新的な機能と、iPad mini(第6世代)からの乗り換えを検討しているユーザーが知っておくべき重要な変更点に焦点を当てて解説します。

Apple Pencil Proへ完全移行、第2世代ユーザーは要注意

iPad mini(第7世代)における最大のトピックは、スタイラスペンが「Apple Pencil Pro」に新たに対応したことです。これにより、iPad miniは単なるコンテンツ消費デバイスから、本格的なクリエイティブツールへと大きく飛躍しました。ただし、ここで最も注意すべき点があります。それは、iPad mini(第6世代)で対応していたApple Pencil(第2世代)が、この第7世代では使えなくなってしまったことです。

iPad mini 7でペンを使用

そのため、第6世代から乗り換える場合、ペンも一緒に買い替える必要があります。これは少し残念な点ですが、後述するApple Pencil Proの魅力的な新機能を体験すれば、その価値は十分にあると感じられるはずです。また、より安価な選択肢として「Apple Pencil(USB-C)」にも対応しており、メモ書き中心のライトユーザー向けの配慮もされています。

参考として、両モデルの主な違いは以下の通りです。

Apple Pencil Pro

  • 価格:21,800円(税込)
  • 主な機能:筆圧検知、スクイーズ、バレルロール、触覚フィードバック、「探す」機能に対応。
  • 充電とペアリング:iPad mini側面にマグネットで取り付けるワイヤレス方式。
  • おすすめの用途:イラスト制作や高度なメモ書きなど、創造性を最大限に引き出したいユーザー向け。

Apple Pencil(USB-C)

  • 価格:13,800円(税込)
  • 主な機能:傾き検知に対応。筆圧検知や各種ジェスチャー操作は非対応。
  • 充電とペアリング:USB-Cケーブルを使った有線方式。
  • おすすめの用途:基本的なメモ書きや書類への注釈が中心のユーザー向け。

創造力を刺激する、直感的で魔法のような新機能

iPad mini 7 Apple Pensil

Apple Pencil Proは、これまでのペン体験を根底から覆す、数々の革新的な機能を搭載しています。注目すべきは、ペン軸を指で強く握る「スクイーズ」操作です。これによりツールパレットが瞬時に表示され、ペンの種類や太さ、色を素早く切り替えることができます。また、ペン自体を回転させるとブラシの向きが変わる「バレルロール」は、カリグラフィや水彩画のような表現を直感的に行えます。

さらに、操作を行うと「カチッ」と軽い振動が返ってくる「触覚フィードバック」は、デジタルな操作にアナログ的な手応えを与えてくれます。ペン先が画面に触れる前に描画位置をプレビューできる「ホバー」機能も健在で、これまで以上の精度で作業を進めることが可能です。

Procreateでの感動体験、思考を止めないクリエイティブフロー

iPad mini 7のペンでイラストを描いている。

実際にイラストアプリ「Procreate」でApple Pencil Proを使ってみたところ、その快適さに感動しました。イラストを描いている最中に色を変えたい時、これまでは画面上のメニューをタップする必要がありましたが、「スクイーズ」操作一つでパレットを呼び出せるため、思考やインスピレーションの流れを一切妨げません。

バレルロール」を使って平筆ブラシの角度を自在に変えながら背景を塗る作業は、まるで本物の筆を使っているかのような感覚でした。iPad mini(第6世代)と同様に本体側面にマグネットで取り付けてワイヤレス充電できる手軽さに加え、新たに「探す」機能にも対応したため、高価なペンを紛失するリスクが減ったのも嬉しいポイントです。

iPad mini(第7世代)のスタイラスペン 仕様

  • 対応モデル: Apple Pencil Pro, Apple Pencil(USB-C)
  • 非対応モデル: Apple Pencil(第2世代), Apple Pencil(第1世代)
  • 充電方法:
  • Apple Pencil Pro: iPad mini側面にマグネットで取り付けてワイヤレス充電・ペアリング
  • Apple Pencil(USB-C): USB-Cケーブルで有線充電・ペアリング
  • Apple Pencil Proの主な機能: スクイーズ、バレルロール、触覚フィードバック、ホバー、ダブルタップ、「探す」対応、筆圧検知

まとめ:スタイラスペン

  • 対応モデルの進化: Apple Pencil Proに新たに対応し、プロレベルのクリエイティブ機能が利用可能に
  • 互換性の注意点: iPad mini(第6世代)で使用できたApple Pencil(第2世代)は非対応となり、買い替えが必要
  • 革新的な操作性: スクイーズやバレルロールといった新機能が、イラスト制作やメモ書きの体験を劇的に向上
  • 選択肢の多様性: 高機能なProモデルに加え、安価なUSB-Cモデルにも対応し、幅広いニーズに応える

OSと機能:iPad mini(第7世代)賢さと便利さを宿した、未来への入り口

iPad mini 7のUI画面。

ここでは、iPad mini(第7世代)の頭脳となる最新のiPadOS 18と、そのポテンシャルを最大限に引き出す新機能、そして日々の使い勝手を向上させる便利な連携機能について、実際の体験を交えながら詳しく解説していきます。

iPadOS 18がもたらす、あなただけのiPad体験

iPad mini(第7世代)は、最新のiPadOS 18を標準で搭載しており、箱から出してすぐに新しい体験が始まります。特にホーム画面のカスタマイズ性が向上し、これまでグリッドに縛られていたアプリアイコンやウィジェットを、壁紙が見えるように好きな場所へ自由に配置できるようになりました。これにより、よりパーソナルで使いやすいレイアウトを追求できます。

また、刷新されたコントロールセンターは、よく使う機能をグループ化したり、サードパーティ製アプリのコントロールを追加したりと、自分好みに編集できる自由度が高まっています。A17 Proチップを搭載しているため、今後数年間のOSアップデートが保証されており、将来登場するApple Intelligenceの全機能にも対応予定であることから、長く安心して使えるという未来への投資価値も非常に高いと言えるでしょう。

毎日のタスクを革新する、強力な新機能とアプリ

iPad mini 7のOS。機能。

iPadOS 18の目玉機能の一つが、ついに登場した新しい「計算機」アプリです。特にApple Pencilと組み合わせた「計算メモ」機能は、手書きで書いた数式をリアルタイムで解いてくれるという、まるで魔法のような体験でした。学生時代のノートがこうだったら、もっと数学が好きになっていたかもしれません。

また、「メモ」アプリの「スマートスクリプト」機能も非常に強力で、手書きの文字を後からテキストのように選択して移動したり、スペースを挿入したりできます。走り書きしたメモをきれいに清書する手間がなくなり、思考を整理する効率が格段に上がりました。Apple Intelligenceの統合により、Siriもより賢く、文脈を理解した自然な対話が可能になっています。

シームレスな連携が、Appleエコシステムの真価を発揮

Apple製品の真骨頂であるデバイス間のシームレスな連携は、iPad mini(第7世代)でも健在です。外出先でWi-Fiがない場面でも、iPhoneのテザリング(インターネット共有)が通知からワンタップで有効になり、すぐにインターネットに接続できます。

また、MacBookのサブディスプレイとしてワイヤレスで使える機能(ミラーリング)は、出先のカフェで作業スペースを拡張したい時に非常に重宝します。USB-Cポートからは最大4K/60Hzの映像出力が可能ですが、残念ながら複数のアプリをウィンドウ表示できる「ステージマネージャ」には対応していません。A17 Proの性能があれば十分可能なはずなので、この点は非常に勿体ないと感じました。

変わらぬ安心感、直感的なTouch ID

生体認証は、iPad mini(第6世代)から引き続き、本体上部のトップボタンに統合された「Touch ID」を採用しています。Face ID非搭載を残念に思う声もありますが、個人的にはこのTouch IDの利便性は非常に高いと感じています。テーブルに置いたままでも、横向きに持っていても、自然に指が届く位置にセンサーがあり、瞬時にロックを解除できます。特に、マスクを着用している場面や、寝室で顔が枕に埋もれているような状況でも、認証に失敗することがないため、日々の小さなストレスから解放される安心感があります。

iPad mini(第7世代)のOS・機能 仕様

  • OS: iPadOS 18
  • UIの主な新機能: ホーム画面の自由なカスタマイズ、アプリアイコンのカラー調整、再設計されたコントロールセンター
  • 主な新アプリ・機能: 計算機アプリ(計算メモ)、パスワードアプリ、スマートスクリプト(メモ)、進化したSiri、Apple Intelligence対応(2025年以降日本語対応予定)
  • 映像出力: DisplayPort経由で最大4K/60Hzの外部ディスプレイをサポート(ステージマネージャ非対応)
  • 生体認証: トップボタンに内蔵されたTouch ID(指紋認証)

まとめ:OSと機能

  • パーソナライズ: iPadOS 18により、ホーム画面やコントロールセンターの自由なカスタマイズが可能に
  • 生産性の向上: 手書き数式を解く「計算メモ」や、手書き文字を柔軟に編集できる「スマートスクリプト」が非常に便利
  • 将来性: A17 Proチップ搭載により、Apple Intelligenceに完全対応し、長く最新の体験を享受できる
  • 変わらぬ利便性: マスク着用時でも確実なTouch IDと、Appleデバイス間のシームレスな連携は健在

iPad mini(第7世代)とiPad mini(第6世代)の主な違い

iPad mini 7とiPad mini 6

ここでは、iPad mini(第7世代)が前モデルのiPad mini(第6世代)から、どこがどのように進化したのかを、スペックを比較しながら詳しく解説します。

プロセッサ(チップ)とメモリ

  • iPad mini(第7世代): A17 Proチップ、8GB メモリ
  • iPad mini(第6世代): A15 Bionicチップ、4GB メモリ
  • 違い: チップ性能が大幅に向上し(CPU最大30%、GPU最大25%高速化)、メモリ容量も2倍になりました。これにより、アプリの動作や切り替えがよりスムーズになり、将来のApple Intelligence機能にも対応する、最も大きな進化点です。

OSとサポート期間(アップデート保証)

  • iPad mini(第7世代): iPadOS 18を搭載して発売
  • iPad mini(第6世代): iPadOS 15を搭載して発売
  • 違い: より新しく高性能なチップを搭載する第7世代は、第6世代よりも長期間にわたって最新OSへのアップデートが保証されることが確実です。これにより、セキュリティと新機能をより長く享受できます。

対応スタイラスペン(Apple Pencil)

  • iPad mini(第7世代): Apple Pencil Pro、Apple Pencil(USB-C)
  • iPad mini(第6世代): Apple Pencil(第2世代)、Apple Pencil(USB-C)
  • 違い: 第7世代は、より高機能な「Apple Pencil Pro」に対応しましたが、その代わりに「Apple Pencil(第2世代)」は使えなくなりました。第6世代から乗り換える場合、ペンも買い替える必要があるので注意が必要です。

ストレージ容量

  • iPad mini(第7世代): 128GB / 256GB / 512GB
  • iPad mini(第6世代): 64GB / 256GB
  • 違い: 最小容量が64GBから128GBへと倍増し、より実用的になりました。新たに大容量の512GBモデルも選択可能です。

通信機能

  • iPad mini(第7世代): Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、eSIMのみ(Cellularモデル)
  • iPad mini(第6世代): Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、nano-SIM + eSIM(Cellularモデル)
  • 違い: Wi-FiとBluetoothの規格が新しくなり、より安定した通信が期待できます。また、Cellularモデルは物理SIMが使えないeSIM専用機に変更されました。

USB-Cポート

  • iPad mini(第7世代): 最大10Gb/s
  • iPad mini(第6世代): 最大5Gb/s
  • 違い: データ転送速度が2倍に高速化し、外付けSSDなどへの大容量データの移動がよりスピーディーになりました。

カメラの画質

  • iPad mini(第7世代): スマートHDR 4
  • iPad mini(第6世代): スマートHDR 3
  • 違い: カメラのハードウェアは同じですが、画像処理エンジンが進化し、明暗差のある風景などがより綺麗に撮影できるようになりました。

ディスプレイ

  • iPad mini(第7世代): ゼリースクロール現象が改善
  • iPad mini(第6世代): ゼリースクロール現象が一部で指摘
  • 違い: ディスプレイの基本スペックは同じですが、スクロール時の画面の歪みが改善され、より快適にブラウジングできるようになりました。

サイズ・重量

  • iPad mini(第7世代): 195.4 x 134.8 x 6.3 mm、293g(Wi-Fiモデル)
  • iPad mini(第6世代): 195.4 x 134.8 x 6.3 mm、293g(Wi-Fiモデル)
  • 違い: サイズと重量は全く同じです。そのため、ケースなどのアクセサリーは第6世代のものをそのまま流用できます。

カラー

  • iPad mini(第7世代): ブルー、パープル、スターライト、スペースグレイ
  • iPad mini(第6世代): ピンク、パープル、スターライト、スペースグレイ
  • 違い: カラーラインナップが一部変更され、「ピンク」がなくなり、新たに「ブルー」が追加されました。

耐久性

  • iPad mini(第7世代): 防水防塵性能なし
  • iPad mini(第6世代): 防水防塵性能なし
  • 違い: 両モデルともに、耐久性に関する公称のスペック(IP等級など)に違いはありません。

まとめ

iPad mini(第7世代)は、外観のデザインやサイズは前モデルと全く同じですが、中身は大きく進化したモデルです。特に、A17 Proチップと8GBメモリによる圧倒的なパフォーマンス向上、Apple Pencil Proへの対応、そして倍増した最小ストレージ容量が大きな魅力です。Wi-Fi 6Eへの対応やUSB-Cポートの高速化など、日々の使い勝手を向上させる地道な改良も施されています。

一方で、CellularモデルのeSIM専用化やApple Pencil(第2世代)が非対応になった点など、乗り換えユーザーにとっては注意が必要な変更点もあります。総じて、見た目は同じでも、性能と将来性において大きな飛躍を遂げた、正統進化モデルと言えるでしょう。

iPad mini(第7世代)のメリット・デメリット

iPad mini 7の画面

ここでは、iPad mini(第7世代)が持つ魅力と弱点を、前モデルのiPad mini(第6世代)や、Xiaomi Pad Miniなどの最新Androidタブレットと比較しながら、多角的に解説していきます。

【メリット】

メリット1:クラス最高の処理性能と最適化されたOS

iPad mini(第7世代)は、A17 ProチップとiPadOSの組み合わせにより、他の追随を許さない滑らかで安定した動作を実現しています。REDMAGIC Astraなどが搭載するSnapdragon 8 Eliteも高性能ですが、Appleのハードウェアとソフトウェアの統合が生み出す最適化は格別です。App Storeには高品質でタブレットに最適化されたアプリが豊富に揃っており、クリエイティブな作業から日常使いまで、質の高い体験が約束されています。

メリット2:圧倒的な軽さと優れた携帯性

重量わずか293gという軽さは、iPad mini(第7世代)の大きなアドバンテージです。Xiaomi Pad Mini(326g)やLenovo Legion Y700 Gen 4(約340g)といった競合製品と比較してもその差は歴然で、片手で長時間持っていても疲れにくいです。この圧倒的な携帯性は、通勤中の読書や外出先でのメモ取りなど、デバイスを常に持ち歩きたいユーザーにとって、何物にも代えがたい価値を提供します。

メリット3:Apple Pencil Proによる高度なクリエイティブ性能

新たに対応したApple Pencil Proは、iPad mini(第7世代)を強力なクリエイティブツールへと昇華させます。「スクイーズ」や「バレルロール」といった直感的な操作は、他のタブレットでは体験できません。Xiaomi フォーカスペンなども存在しますが、筆圧検知や多彩なジェスチャー、OSレベルでの深い統合といった点でApple Pencil Proは一線を画しており、イラスト制作や高度なメモ書きにおいて卓越した使用感を提供します。

メリット4:安心の長期OSアップデートとエコシステム連携

Apple製品の強みである長期的なソフトウェアサポートは、iPad mini(第7世代)でも健在です。数年間にわたるOSアップデートが期待でき、セキュリティ面でも安心して長く使い続けることができます。また、iPhoneやMac、Apple Watchとのシームレスな連携は非常に強力で、デバイス間で作業をスムーズに引き継げます。これは、Androidタブレットでは実現が難しい、Appleエコシステムならではの大きなメリットです。

メリット5:前モデルからの着実な内部進化

iPad mini(第6世代)と比較して、デザインは同じでも中身は大きく進化しています。メモリが4GBから8GBへ倍増したことで、複数のアプリを切り替える際の再読み込みが減り、マルチタスクが快適になりました。また、最小ストレージが64GBから128GBへと増量された点も、OSやアプリの容量が増大する現代において非常に実用的な改善点です。

【デメリット】

デメリット1:リフレッシュレートの低さ

iPad mini(第7世代)の最大の弱点は、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzに留まっていることです。Xiaomi Pad MiniやREDMAGIC Astra、Lenovo Legion Y700 Gen 4といった競合製品が軒並み144Hzや165Hzの高速駆動ディスプレイを搭載している中で、この仕様は大きく見劣りします。特に、画面をスクロールする際の滑らかさや、対応ゲームをプレイする際の体験において、明らかな差を感じてしまうでしょう。

デメリット2:充電速度の遅さとゲーミング機能の不足

充電速度は最大20Wと、80WのREDMAGIC Astraや67WのXiaomi Pad Miniと比較すると非常に遅く、急いでいる時には不便を感じる場面があります。また、バッテリーを消費せずに給電できるバイパス充電(充電分離)機能もなく、長時間のゲームプレイには向きません。デュアルX軸リニアモーターによる振動フィードバックなど、Androidのゲーミングタブレットが持つ機能は搭載されていません。

デメリット3:ストレージ拡張性の欠如

iPad mini(第7世代)にはmicroSDカードスロットが搭載されておらず、内蔵ストレージの拡張はできません。これは、最大2TBまでストレージを安価に拡張できるLenovo Legion Y700 Gen 4や、最大1TBまで対応するALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraと比較して、明確なデメリットです。動画や電子書籍を大量に保存したいユーザーは、購入時に大容量モデルを選ぶ必要があり、コストが高くなる要因となります。

デメリット4:限定的な生体認証とインターフェース

生体認証がTouch ID(指紋認証)のみである点も、顔認証と指紋認証の両方に対応するREDMAGIC Astraなどと比較すると、利便性で一歩譲ります。また、USB-Cポートが1つしかないため、充電しながら他の有線アクセサリを使用することができません。デュアルUSB-Cポートを備えるXiaomi Pad MiniやLenovo Legion Y700 Gen 4は、その点でより高い柔軟性を持っています。

デメリット5:相対的に高い価格

iPad mini(第7世代)は、前モデルよりコストパフォーマンスは向上したものの、依然として高価なタブレットです。特に、4万円台から購入可能なALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのような機種と比較すると、その価格差は歴然です。OSの体験やエコシステムに価値を見出せない場合、スペックシート上の性能や機能が優れるAndroidタブレットの方が魅力的に映る可能性があります。

iPad mini(第7世代)のスペック(仕様)一覧

  • ディスプレイ: 8.3インチ、解像度2266 x 1488 pxのLiquid Retina
    ※輝度500nit/広色域P3/True Tone/耐指紋性撥油/LEDバックライト/マルチタッチ
  • プロセッサ: Apple A17 Pro チップ
    ※3nm/6コアCPU/16コアNeural Engine
  • GPU: 5コア グラフィックス
  • RAM(メモリ): 8GB
  • ストレージ: 128GB/256GB/512GB
  • バッテリー: 19.3Wh リチャージャブルリチウムポリマーバッテリー
  • 駆動時間: Wi-Fiインターネット利用・ビデオ再生で最大10時間、Wi-Fi + Cellularモデルのモバイル通信インターネット利用で最大9時間
  • 充電: USB-Cポート
  • 背面カメラ: 12MP 広角カメラ
  • 前面カメラ: 12MP センターフレームカメラ
  • 動画撮影: 4Kビデオ撮影、1080pスローモーションビデオ
  • ビデオ通話: FaceTimeビデオ、センターフレーム
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 6E (802.11ax)、2×2 MIMO、Bluetooth 5.3
  • 衛星測位: GPS/GNSS (Cellularモデルのみ対応)
  • Apple Pay: 対応・利用できます
  • インターフェース: USB Type-C、磁気コネクタ
    ※Type-Cは充電、DisplayPort出力、USB 3(最大10Gb/s)に対応
  • センサー: Touch ID、3軸ジャイロ、加速度センサー、気圧計、環境光センサー
  • スピーカー: ステレオスピーカー(横向き)
  • オーディオ: FaceTimeオーディオ
  • スタイラスペン: Apple Pencil Pro、Apple Pencil(USB-C)
  • マイク: デュアルマイク(通話、ビデオ撮影、オーディオ録音)
  • 生体認証: Touch ID
  • 音声認識: Siri
  • AIアシスタント: Apple Intelligence
  • OS: iPadOS 18
  • サイズ: 195.4 x 134.8 x 6.3 mm
  • 重量: Wi-Fiモデルで293 g、Wi-Fi + Cellularモデルで297 g
  • カラー: ブルー、パープル、スターライト、スペースグレイ
  • 付属品: USB-C充電ケーブル(1m)、20W USB-C電源アダプタ
  • SIMカード: eSIM (Wi-Fi + Cellularモデルのみ)

対応バンド:iPad mini(第7世代)

第7世代iPad mini」は5G通信に対応しています。

SIMは物理的なカードを必要としないeSIMに対応しています。

対応バンドは以下の通りです。

5G NR(バンドn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n14、n20、n25、n26、n28、n29、n30、n38、n40、n41、n48、n66、n70、n71、n75、n76、n77、n78、n79)4

4G FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71)TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42、48)

3G UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)

対応バンドの詳細

ドコモ:

  • 5G: n1/n3/n28/n77/n78/n79
  • 4G: B1/B3/B19/B21/B28/B42
  • プラチナバンド: B19/B28

au:

  • 5G: n1/n3/n28/n77/n78
  • 4G: B1/B3/B11/B18(B26含む)/B28/B41/B42
  • プラチナバンド: B18/B26/B28

ソフトバンク:

  • 5G: n1/n3/n28/n77
  • 4G: B1/B3/B8/B11/B28/B41
  • プラチナバンド: B8/B28

楽天モバイル:

  • 5G: n77
  • 4G: B3/B18(B26含む)
  • プラチナバンド: B28 (n28)

結論

iPad mini(第7世代)は、バンド情報に基づくと、

  • ドコモ、au、ソフトバンクの主要な4G/5Gバンドに幅広く対応しており、それぞれのプラチナバンドもカバーしています。特に、各社が5Gの主力として利用しているn77、n78や、ドコモ独自のn79にも対応しているため、広いエリアで5G通信が期待できます。
  • 楽天モバイルについては、自社回線の主要な4Gバンド(B3)と5Gバンド(n77)に対応しています。また、パートナー回線であるauのバンド(B18/B26)にも対応しているため、楽天モバイルの自社回線エリア外でも通信が可能です。さらに、楽天モバイルが新たに獲得したプラチナバンド(B28)にも対応しているため、将来的なエリア拡大後も安心して利用できます。
  • 3G(UMTS)については、日本の大手キャリアではサービスの終了が進んでいるため、考慮する必要はほとんどありません。

総合的に見て、この端末は日本の4キャリアすべてで、現在および将来にわたって快適に利用できる非常に高い対応能力を持っています

iPad mini(第7世代)の評価

iPad mini 7の背面。

8つの評価基準で「iPad mini(第7世代)」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★★☆
高精細で発色も美しいですが、リフレッシュレートが60Hzのままなのが惜しい点です。ただ、前モデルの懸念点だったゼリースクロールが大幅に改善され、快適さは向上しています。

スペック:★★★★★
A17 Proチップと8GBのメモリは、このサイズではオーバースペックとも言えるほどの高性能です。最小ストレージが128GBになった点も、実用性が大きく向上したと言えます。

デザイン:★★★★☆
前モデルから変わらない完成されたデザインで、新色も魅力的です。ただ、3年ぶりのアップデートとしては、ベゼル幅など何らかの目新しさが欲しかったところです。

耐久性: ★★★☆☆
アルミニウムボディの質感は高く、しっかりとした作りです。しかし、防水防塵性能がないため、携帯性が高いデバイスでありながら、水辺などでの使用には気を遣う必要があります。

通信:★★★★☆
Wi-Fi 6EやBluetooth 5.3への対応は、混雑した場所での安定性を高める着実な進化です。CellularモデルがeSIM専用になった点は、使い方によって評価が分かれるでしょう。

機能:★★★★☆
Apple Pencil Proへの対応で創造性が大きく広がりました。しかし、A17 Proの性能を持ちながら外部ディスプレイでのステージマネージャに非対応なのは大きなマイナス点です。

使いやすさ:★★★★★
293gという軽さと絶妙なサイズ感は、他のどのタブレットにもない圧倒的な魅力です。片手で持って読書をしたり、気軽に持ち運んだりと、日常のあらゆる場面で活躍します。

価格:★★★★☆
性能が大幅に向上し、最小ストレージも倍増したにもかかわらず、価格設定は非常に良心的です。絶対的な金額は安くありませんが、コストパフォーマンスは前モデルより確実に高まっています。

総評:★★★★☆

「正常進化」を遂げた、最高のポータブルタブレット

iPad mini(第7世代)は、見た目の変化こそないものの、中身が劇的に進化した「正常進化」のモデルです。前モデルであるiPad mini(第6世代)の完成されたデザインと唯一無二の携帯性を引き継ぎながら、その中核を最新世代へと刷新しました。

A17 Proチップと倍増された8GBのメモリは、この小さなデバイスを単なるコンテンツ消費端末から、動画編集や本格的なイラスト制作までこなせるパワフルなクリエイティブツールへと昇華させています。まさに、「Pro」の名を冠するチップにふさわしい性能を、最も持ち運びやすいサイズで実現した一台と言えるでしょう。

買い替えを後押しする、確かな進化点

iPad mini(第6世代)のユーザーが感じていたであろう、いくつかの不満点が見事に解消されています。メモリ不足によるアプリの再読み込みのストレスは8GBのRAMによって過去のものとなり、手狭だった64GBのストレージは128GBから選択できるようになりました。

また、多くのユーザーを悩ませた「ゼリースクロール」現象が大幅に改善され、ブラウジング体験は格段に向上。さらに、Apple Pencil Proへの対応は、これまで以上に直感的で豊かな表現を可能にし、この小さなキャンバスに新たな可能性を与えてくれます。これらの確かな進化は、旧モデルからの買い替えを十分に検討する価値があることを示しています。

完璧ではない、いくつかの妥協点

もちろん、全てが完璧なわけではありません。最も惜しいのは、ディスプレイのリフレッシュレート60Hzに据え置かれた点です。Proモデルの滑らかさを知っていると、どうしても見劣りしてしまいます。

また、A17 Proという強力なチップを持ちながら、外部ディスプレイ接続時にマルチタスクを快適にする「ステージマネージャ」が使えないのは、その性能を意図的に制限されているようで残念に感じます。iPad mini(第6世代)で使えたApple Pencil(第2世代)との互換性がなくなった点も、乗り換えユーザーにとっては追加の出費となるため、無視できない妥協点です。

どんな人に最適か

このデバイスは、何よりも「携帯性」を最優先する人に最適です。通勤電車での読書や、カフェでのメモ書き、外出先でのゲームプレイなど、iPhoneでは画面が小さく、iPad AirやProでは大きすぎると感じるあらゆる場面で真価を発揮します。さらに、A17 Proチップによる妥協のない性能は、単なるコンテンツ消費だけでなく、Apple Pencil Proを使ったクリエイティブな作業にも応えてくれます。パワフルな性能を、常に持ち歩けるコンパクトなサイズで手に入れたいと考える人にとって、iPad mini(第7世代)は最高の相棒となるでしょう。

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iPad mini(第7世代 )の価格・購入先

iPad mini 7 正面

※価格は2025/10/02に調査したものです。価格は変動します。

Apple オンラインストア

Wi-Fiモデルで128GBが78,800円、256GBが94,800円、512GBが130,800円、

Wi-Fi + Cellularモデルで価128GBが104,800円、256GBが120,800円、512GBが156,800円、

で販売されています。

ECサイト

  • Amazonで65,713円(税込・A17 Pro)、
  • 楽天市場で75,660円(送料無料)、
  • ヤフーショッピングで71,420円、

で販売されています。

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おすすめのライバル機種と価格を比較

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価格は、Amazonで74,980円(税込)、楽天市場で74,980円(送料無料)、AliExpressで109,031円、です。

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REDMAGIC Astra

REDMAGICから発売された9.06インチのタブレットです(2025年7月 発売)。

REDMAGIC OS 10.5 (Android 15.0ベース) 、Qualcomm Snapdragon 8 Elite、12GB / 16GB / 24GB LPDDR5T メモリ、OLEDディスプレイ、256GB / 512GB / 1TB UFS 4.1 Proストレージ、8,200mAhバッテリー、背面13MPカメラ、前面9MPカメラ、デュアルX軸リニアモーター (4Dバイブレーション)を搭載しています。

また、「マジックキー」、「RGBライト」、「ゲームスペース」、PAD ICE-X 冷却システム、80W 高速充電、充電分離機能(バイパス充電)、「Google Gemini AI」、リフレッシュレート: 最大165Hz、タッチサンプリングレート: 瞬時最大2,000Hz、常時最大240Hz、に対応。

DP映像出力、デュアルスピーカー、DTS:X Ultraサウンドシステム、指紋認証、顔認証、IP54防水防塵、USB Type-C (USB 3.2 Gen 2) x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4にも対応しています。

価格は、楽天市場で87,799円(送料無料)、ヤフーショッピングで87,799円(送料無料)、です。

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ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra

ALLDOCUBEから発売される8.8インチの高性能タブレットです(2025年4月10日 発売)。

Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 3 プロセッサ、12GB LPDDR5X メモリ、8.8インチ 2.5K WQXGA IPSスクリーン (2560×1600, 最大144Hz)、256GB UFS 3.1 ストレージ、7300mAh バッテリー、背面13MPカメラ、前面5MPカメラ、Android 14ベースのALLDOCUBE OS 3.0L、ジャイロスコープセンサーを搭載しています。

また、最大144Hzのアダプティブリフレッシュレート、Qualcomm AI Engine(最大40 AI TOPS)、仮想メモリ拡張、最大1TBまでのmicroSDカードによるストレージ拡張、PD 20W急速充電、6Wリバースチャージ、DP映像出力に対応しています。

さらに、ゲームモード、4Kビデオデコード、Google Gemini連携、音声アシスタント、Googleレンズ、冷却システム、デュアルBOXスピーカー(DTS サウンド、Smart PA対応)、USB Type-C 3.1ポート(DP出力/充電/OTG/データ転送/アナログイヤホン/PD Hub対応)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4にも対応しています。

価格は、Amazonで42,999円(税込)、楽天市場で49,999円(送料無料)、ヤフーショッピングで37,800円(未開封品・送料別)、AliExpressで42,826円、です。

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iPad mini(第6世代)

Appleから発売された8.3インチのタブレットです(2021年9月24日発売)。

Apple A15 Bionicチップ、Liquid Retina液晶、64/256GB ストレージ、19.3Wh バッテリー、背面12MPカメラ、前面12MPカメラ、iPadOS 15を搭載しています。

第2世代のApple Pencil、高速充電、超広角撮影、DP映像出力、ステレオスピーカー(横向き)、デュアルマイク、Touch ID、Siri音声操作、USB Type-C、5G通信(Cellularモデルのみ)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、GPS(GNSS/Cellularモデルのみ)に対応しています。

価格は、Amazonで49,277円(整備済み品)、楽天市場で60,000円(送料無料・未使用品)、ヤフーショッピングで72,000円、です。

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Lenovo Legion Y700 2025

レノボから発売された8.8インチのゲーミングタブレットです(2024年11月 発売)。

ZUI 16(Android 14)、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3、12GB/16GB LPDDR5X メモリ、256GB/512GB UFS4.0 ストレージ、6550mAhバッテリー、背面13MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。

また、デュアル 超線形スピーカー(ステレオ)、Dolby Atmos、冷却システム、

68W急速充電(スーパーフラッシュチャージ)、バイパス充電、デュアルX軸リニアモーター、超広視野モード、ゲームアイランド、3段階のパフォーマンスモード、

最大1TBまでのストレージ拡張、USB Type-C 3.1 Gen2 (OTG/DP映像出力) x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、AliExpressで65,315円円、ヤフーショッピングで72,800円、です。

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LAVIE Tab T9 T0995/HAS

NECから発売された8.8インチのタブレットです(2024/2/15発売)。

Android 13、Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1、8GB LPDDR5Xメモリ、2.5KのワイドLED液晶、128GBストレージ、6550 mAhバッテリー、背面 13MP+2MPの2眼のメインカメラ、前面 8MPのフロントカメラを搭載しています。

また、リフレッシュレート 144Hz、X軸リニアモーター、ゲームアシスタント機能、DP映像出力、ステレオスピーカー、Dolby Atmos、ステレオマイク、PD急速充電、LAVIE Tab デジタルペン3 (筆圧4096段階・別売)、

ストレージ拡張 (microSD)、USB 3.2 Gen 2 Type-C x1(クライアント機能/OTG/映像出力/充電)、USB 2.0 Type-C x1(クライアント機能、OTG対応、充電兼用)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで83,100円(税込)、楽天市場で57,238円(送料無料)、ヤフーショッピングで56,924円、です。

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他のiPadと比較

他にもAppleのiPadが販売されています。2025年、2024年の最新モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

iPad全モデルを徹底比較!【2025年最新】最短でベストな一台を見つける方法 

その他のおすすめAndroidタブレットは?

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