Core Ultra 2搭載のYoga Slim 7i Aura徹底レビュー!性能に死角なし?

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 top
Core Ultra シリーズ2搭載のレノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」。早くも「グラフィック性能が高く、バッテリーの持ちもいい」と評判です。

しかし、その一方で「自分に必要な性能なのか分からない」という人も多くいるようです。そこで今回はその性能やメリットがよく分かるように次の6点を重点的に解説します。

  1. 外観・デザイン(サイズ・重量・接続端子・スピーカーなど)
  2. プロセッサ(CPU)
  3. ディスプレイ
  4. バッテリー充電
  5. メモリストレージ
  6. キーボード

また、マイクロソフト「Surface Laptop 7」との違いも紹介!ベンチマークやゲーム性能、スペック、

購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

Lenovo「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」が日本で発売開始!

2024年10月、日本で中国 レノボの新製品「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」(ヨーガ スリム 7アイ アウラ エディッション ジェン 9)が発売されました。

インテル Core Ultra 7 258Vを搭載した15.6インチのノートPCです。

レノボからは2024年8月にCore Ultra 7 155H搭載の14型「Yoga Slim 7i Gen 9 14型(Intel Core)」が発売されています。

このノートPCは「Microsoft Copilotもサクサクと動く」、「ディスプレイがきれいでバッテリー持ちもいい」と評判でした。

新モデルはAIに強いインテルのCore Ultra シリーズ2を搭載し、グラフィック性能やバッテリー性能が大幅に向上していることで話題になっています。

もちろん、PCゲームもプレイできますよ。

それでは早速どんなノートPCなのか、その特徴をくわしく見ていきましょう。

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公式ページ:Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9(Intel® Core™) | レノボ・ ジャパン 

「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」の外観・デザインをチェック

新モデル レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」はスリムで洗練された、スタイリッシュなデザインになっています。素材はマグネシウム合金フレームで、高級感もあります。

厚さと重さ

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 外観

本体の厚さはわずか13.9 mm (最薄部)で、15型「Surface Laptop 7」(18.29 mm)よりも薄いです。この薄さは真横から見ると、よく分かりますね。まるでタブレットのように見えます。

重さは約 1.53 kgです。15インチのノートPCでは軽い方ですが、毎日持ち歩くのは少し厳しい重さです。「Surface Laptop 7」(1.66kg)よりは軽いです。

基本的には自宅やオフィスなどに据え置きして使用した方が良さそうです。ただし、非常に薄いので、鞄の中にはすっぽりと納まります。

カラーは落ち着いた色合いのルナグレーです。派手な感じがないので、ビジネスでの使用に最適なカラーです。

マグネシウム合金フレーム採用で耐久性も高そうです。

なお、本体は180度開閉も可能で、商談などで画面をシェアして使用できます。

サイズ・重量を比較

  • 1.「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」・・・約 343.8 x 235.4 x 13.9 mm / 約 1.53 kg
  • 2.「Yoga Slim 7i Gen 9」・・・約 312 x 221 x 14.9mm(最薄部) / 約 1.39kg
  • 3.「Surface Laptop 7」・・・15インチ:329 x 239 x 18.29 mm / 1.66kg

側面

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 左側面

向かって左側面Thunderbolt4 ポートとHDMIポート、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャックを搭載しています。

Thunderbolt4 ポートは40Gbpsの高速転送、PD(Power Delivery)による給電、DisplayPort(DP)映像出力に対応しています。

右側面USB 3.2 Gen 1 Type-A、カメラのプライバシーシャッターボタン、 Thunderbolt4 ポート(40Gbps、PD対応、DP 出力機能付き)、電源ボタンがあります。

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 右側面

地味に、Thunderbolt4 ポートが左右に一つずつ搭載されているのが便利ですね。USB 3.2 Gen 1 Type-Aもあるので、周辺機器との接続もスムーズに行えそうです。

ただし、有線LAN端子がありません。この点はスリムさを重視して省略したのでしょう。利用する場合は別途 変換アダプターが必要になります。

スピーカー・マイク・カメラ(ビデオ通話)

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 スピーカー

ビデオ通話が快適にできるように本体にスピーカー、マイク、カメラを搭載しています。

スピーカーは大型のステレオスピーカーで、キーボードの左右に配置されています。

これが意外と大きくて驚きです。2Wx2 ツイーター、2Wx2 ウーファー搭載のため、高音・低音もしっかり出て、音声も聴きやすそうです。

マイクについては特に説明などはなかったので、一般的なマイクが搭載されていると思われます。

カメラは前面FHD 1080p カメラ(IR カメラ)でプライバシーシャッター付きです。画質はフルHDなので、高精細で鮮明に映ります。

インテル Core Ultra 7 258Vの性能とベンチマーク

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 プロセッサ

新モデル レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」はインテル Core Ultra 7 258V プロセッサを搭載しています。

このプロセッサはインテルが2023年に発表した最新のモバイル向けプロセッサーで、

世間では「Core Ultra シリーズ2」、「Core Ultra 2」などと総称で呼ばれることもあります。

従来のCore Ultra シリーズよりも大幅に性能が向上し、特にAI処理やクリエイティブな作業において、低消費電力で、高いパフォーマンスを発揮します。

具体的には3nmプロセスで製造された8コア、8スレッド、最大4.8GHz駆動のCPUと最大47TOPSが可能なNPU「Intel AI Boost」を搭載。

CPUのベンチマークは?

Passmark CPU Markのスコアは19555と高水準です。これは、一般的なCPUと比較して優れた処理能力を持つことを示しています。
Geekbench 6、Cinebench R23、Cinebench 2024のスコアも高く、様々なタスクを効率的に処理できることが期待できます。

CPUのベンチマーク結果 一覧

  • PassmarkのCPUベンチマークで「19555」
  • Geekbench 6のシングルコア「2658」、マルチコア「10506」
  • Cinebench R23 シングルコア「1782」、マルチコア「10538」
  • Cinebench 2024 シングルコア「120」、マルチコア「624」

シングルコア性能について

Geekbench 6、Cinebench R23、Cinebench 2024のシングルコアテストの結果は、いずれも高いスコアを示しています。シングルコア性能が高いということは、ゲームやアプリケーションの起動、ウェブブラウジングなど、日常的なタスクをスムーズに実行できることを意味します。

マルチコア性能について

Geekbench 6、Cinebench R23、Cinebench 2024のマルチコアテストの結果も良好です。マルチコア性能が高いということは、動画編集、3Dレンダリング、科学技術計算など、複数のCPUコアを必要とする負荷の高いタスクを効率的に処理できることを意味します。

総合評価

Core Ultra 7 258Vは、全体的な処理能力、シングルコア性能、マルチコア性能のいずれも高い水準であり、高性能なCPUと言えるでしょう。動画編集、3Dレンダリング、ゲームなど、幅広い用途で快適なパフォーマンスを発揮することが期待できます。

インテル Core Ultra 7 258V 性能を比較

性能的はCore Ultra 7 155U (Yoga Slim 7i Gen 9) よりも少し上です。

Surface Laptop 7」のSnapdragon X EliteやSnapdragon X Plusと比べると、かなり差があるため、CPU性能はあまり高くないといえます。

モバイルノートPCのCPUランキング

  • 1.Ryzen 7 8845HS・・・Passmark:28708
  • 2.Core Ultra 9 185H・・・Pssmark:28465
  • 3.Core i9-12900H・・・Passmark:28206
  • 4.Snapdragon X Elite (Surface Laptop 7)・・・Passmark:27420
  • 5.Apple M4・・・Passmark:25436
  • 6.Snapdragon X Plus (Surface Laptop 7)・・・Passmark:24468
  • 7.Ryzen 7 7735HS・・・Passmark:24225
  • 8.Core i5-13500H・・・Pssmark:22953
  • 9.Apple M3・・・Passmark:18942
  • 10.★ Core Ultra 7 258V (Yoga Slim 7i Aura)・・・Passmark:19555
  • 11.Core Ultra 7 155U (Yoga Slim 7i Gen 9)・・・Pssmark:16069

Core Ultra 7 155U (Yoga Slim 7i Gen 9)は最高性能のCPUと比較して約56%の性能であることがわかります。

グラフィック性能

内蔵のGPUはインテル Arc グラフィックスで、高いグラフィック性能を発揮します。

Fire Strikeのグラフィックスコアで「9175」(DirectX 11)を搭載しているため、

CPUに内蔵されているGPUにしてはかなり性能が高いといえます(グラボの「NVIDIA GeForce GTX 1650」とほぼ同等の性能)。

Surface Laptop 7」(Snapdragon X Plus / X Elite)は約「6000」前後で、

Yoga Slim 7i Gen 9」(Core Ultra 7 155U)は約「8000」前後を記録しています。

9千台のスコアを出すレノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」はCore Ultra 7 155U以上に高いゲーミング性能を持っているといえます。

GPUのベンチマーク結果・グラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「9175」(DirectX 11)
  • Time Spy グラフィックスコアで「3977」(DirectX 12)
  • 3DMark Wild Life「25781」

3DMarkベンチマークの結果から、GPUの性能はIntel Arc A370MとIntel Arc A350Mの間のパフォーマンスであることがわかります。

Fire Strike (DirectX 11): グラフィックスコア9175は、Arc A370Mのスコア10816に近く、Arc A350Mのスコア7927よりも高いです。

Time Spy (DirectX 12): グラフィックスコア3977は、Arc A370Mのスコア4241に近く、Arc A350Mのスコア3116よりも高いです。

Wild Life (Vulkan): グラフィックスコア25781は、Arc A750のスコア53280よりも低く、Arc A380のスコア24000よりも高いです。

これらの結果から、Intel Arcグラフィックスの中では、ミドルレンジの性能を持っていると言えます。

ゲーム性能

ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシーのベンチマークは、

FHD解像度で標準品質(ノートPC)設定で「14295」を記録し、「とても快適」と判定されました。

ファイナルファンタジーXVベンチマークは、

FHD解像度で標準品質(ノートPC)設定で「4285」(普通)と判定され、負荷の高いゲームには不向きであることが分かります。

ただし、人気ゲームのほとんどはプレイ可能です。負荷が高いゲームも画質を落とすことで快適にプレイできるようになります。

参考までに各ゲームタイトルのフレームレートを示しておきます。

各ゲームタイトルのFPS

  • 原神: オープンワールド型のアクションRPG。広大な世界を探索し、元素を駆使した戦闘を楽しむことができます。このベンチマークテストでは、中程度の画質設定で58FPSを記録しました。
  • Apex Legends: 基本プレイ無料のバトルロイヤルシューティングゲーム。3人1組のチームで戦い、最後の1チームになることを目指します。フルHD解像度、中程度の画質設定で68.5FPSを記録しました。
  • ストリートファイター6: 対戦格闘ゲームの金字塔。個性豊かなキャラクターを操作し、熱いバトルを繰り広げます。低い画質設定で59.9FPSを記録しました。
  • サイバーパンク2077: 近未来都市ナイトシティを舞台にしたオープンワールドRPG。豊富なカスタマイズ要素と重厚なストーリーが特徴です。低い画質設定で55.2FPSを記録しました。
  • RED DEAD REDEMPTION 2 (RED DEAD 2): アメリカ西部開拓時代を舞台にしたオープンワールドアクションアドベンチャー。広大な世界を馬で駆け巡り、様々なミッションに挑戦します。低い画質設定で67FPSを記録しました。
  • The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition (OG SKYRIM): 広大なオープンワールドを舞台にしたファンタジーRPG。自由度の高いゲームシステムが特徴です。1080P解像度、高画質設定で78FPSを記録しました。
  • Palworld (パルワールド): オープンワールドのサバイバルクラフトゲーム。不思議な生き物「パル」を仲間にして、一緒に冒険したり、戦ったりすることができます。720P解像度、低い画質設定で58FPSを記録しました。

AIの性能

AIの性能はUL Procyonの「AI Computer Vision Benchmark」で測定してみました。

Windows ML(Float16)でCPUで「33」、GPUで「399

CoreUltra 7 155HはCPUで「36」、GPUで「268」なので、特にGPUの性能が高く、

AI処理においては前モデル「Yoga Slim 7i Gen 9」よりも高い性能を発揮するといえます。

15インチの2.8Kディスプレイ・Dolby Vision対応で色鮮やかに映し出せる

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 ディスプレイ

新モデル レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」は15インチ(解像度2880 x 1800ドット)のIPS ディスプレイを搭載しています。

このディスプレイはアスペクト比 16:10、約1677万色の発色数に対応した高精細で色鮮やかな2.8K液晶です。

より自然でリアルな映像を映し出せる「Dolby vision」、豊かな色再現が可能な sRGB 100%P3 100%カバー率、忠実な色再現が可能なDelta E<1

に対応しているため、動画視聴やゲームのほか、本格的なグラフィック編集でも快適に利用できます。

そのほか、リフレッシュレート 120Hzに対応。ゲームや動画の動きの激しいシーンでも、より滑らかに映像を再生できます。

一方、前モデル「Yoga Slim 7i Gen 9」は14インチ(解像度1920×1200ドット)の有機ELディスプレイを搭載し、

Dolby VisionやDisplay HDR にも対応していました。

Surface Laptop 7」は15インチ(解像度2496 x 1664)のPixelSense ディスプレイで、タッチ操作に対応していました。

新モデル レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」もタッチ操作には対応しています。

ディスプレイの仕様を比較

  • 1.「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」・・・15インチ、解像度2880 x 1800ドットのIPS /タッチ対応
  • 2.「Yoga Slim 7i Gen 9」・・・14インチ、解像度1920×1200ドットの有機EL
  • 3.「Surface Laptop 7」・・・15インチ、解像度2496 x 1664 のPixelSense / タッチ対応

70Whr バッテリー搭載で約 22.4 時間使用できる・充電は急速充電に対応

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 バッテリー

新モデル レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」は容量 70Whr のリチウムイオンポリマーバッテリーを搭載しています。

駆動時間はJEITA2.0で約 22.4 時間、JEITA3.0の動画再生時で約 13.7 時間、アイドル時で約 22.3 時間 です。

充電は65W ACアダプター(3ピン、USB Type-C)を使用した急速充電に対応し、約 2時間でフルチャージできます。

なお、ACアダプターの重さは約 215g、コードは約 100gで、合計315gになります。

前モデル「Yoga Slim 7i Gen 9」は容量65 Whのバッテリー搭載で、で新モデルよりもバッテリ容量が少なくなります。

充電は同じ65W ACアダプターを使用します。

Surface Laptop 7」は66Whバッテリー搭載で、ローカル ビデオ再生で最大 22 時間 / Web で最大 15 時間 駆動できました。

Surface Connectポート、USB-C PD充電器を利用した高速充電も利用できます。

バッテリー容量・充電を比較

  • 1.「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」・・・70Whr / 65W ACアダプター
  • 2.「Yoga Slim 7i Gen 9」・・・65 Wh / 65W ACアダプター
  • 3.「Surface Laptop 7」・・・66Wh / USB-C PD充電器

32GB LPDDR5x メモリと1TB M.2 SSDストレージ搭載で快適に使用できる

新モデル レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」は32GB LPDDR5x メモリと1TB (PCIe NVMe/M.2) ストレージを搭載しています。

メモリはオンボード仕様のため、増設はできません。

ストレージはPCIe NVMe/M.2で交換・増設が可能です。拡張スロットなどはありません。

メモリとストレージを比較

  • 1.「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」・・・32GB LPDDR5x + 1TB (PCIe NVMe/M.2)
  • 2.「Yoga Slim 7i Gen 9」・・・16 GB LPDDR5X-7467MHz + 512GB / 1TB SSD M.2 2242
  • 3.「Surface Laptop 7」・・・16GB/32GB LPDDR5x + 256GB/512GB/1TB

84 キー日本語キーボード搭載・バックライトと大型タッチパッドも利用できる

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 キーボード

新モデル レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」は JIS 配列の84 キー日本語キーボード(バックライト付き)を搭載しています。

このキーボードは大型のマルチタッチパッド(135mm x 80 mm)搭載で、マウスなしでも快適に操作できます。

また、Copilot キーも搭載されており、すばやくAIアシスタントを起動できます。

キーストローク(深さ)はかなり浅めですが、しっかりとした押し心地があり、タイピングしやすくなっています。

キーピッチ(幅)はやや狭く、Enterキーはやや小さめです。

レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」のデメリット

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 カメラ

レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」のデメリットを紹介します。

デメリット1:有機ELディスプレイを搭載していない

レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」はIPSディスプレイで、有機ELディスプレイは搭載していません。

一般的に有機ELの方がIPSよりも発色、コントラストで優れています。

一方、前モデル「Yoga Slim 7i Gen 9」は有機ELディスプレイを搭載していました。

デメリット2:MIL規格に対応した高い耐久性を備えていない

レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」はアメリカ規格「MIL-STD 810H 規格」に準拠した高い耐久性を備えていません。

そのため、落下による衝撃などで故障するリスクがあります。

一方、前モデル「Yoga Slim 7i Gen 9」はMIL-STD 810H 規格に対応しています。

デメリット3:マイクロソフト Officeがインストールされていない

レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」にイクロソフト Office(WordやExcelなど)はインストールされていません。

そのため、必要な場合は別途購入する必要があります。

一方、「Surface Laptop 7」は「Office Home and Business 2021」がプリインストールされています。

レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」のスペック

  • 型番 83HM001JJP
  • ディスプレイ 15インチ、解像度2880 x 1800ドットのIPS
    ※2.8K/16:10/約1677万色/Dolby vision/光沢あり/LEDバックライト付
  • リフレッシュレート 120Hz
  • プロセッサ インテル Core Ultra 7 258V
    ※3nm/8コア/8スレッド/最大4.8GHz
  • NPU Intel AI Boost (最大47TOPS)
  • GPU インテル Arc グラフィックス
  • RAM(メモリ)32GB LPDDR5x ※オンボード
  • ストレージ 1TB (PCIe NVMe/M.2)
  • バッテリー 70Whr 固定式 4 セル リチウムイオンポリマーバッテリー
  • 駆動時間 JEITA2.0:約 22.4 時間、JEITA3.0:動画再生時 約 13.7 時間・アイドル時 約 22.3 時間
  • 充電 AC 100-240V(50/60Hz)、時間:約 2 時間(急速充電)、本体:約 215g、コード:約 100g
  • カメラ 前面:FHD 1080p カメラ、IR カメラ、プライバシーシャッター付き電子式
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi 7 対応 (IEEE802.11be/ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth v5.4
  • 有線LAN 非対応
  • インターフェース Thunderbolt4 ポート2(PD対応、DP 出力機能付き) x2、USB 3.2 Gen 1 x1、HDMI x1、プライバシーシャッターボタン、電源ボタン、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
  • センサー 光センサー
  • スピーカー ステレオスピーカー(2Wx2 ツイーター、2Wx2 ウーファー)
  • キーボード 84 キー(Fn キー+Windows キー+Copilot キーを含む)、JIS 配列、バックライト、マルチタッチパッド、パワーボタン
  • Microsoft Office なし
  • 最大消費電力(W) 65W
  • OS Windows 11 Home 64bit (日本語版)
  • サイズ 約 343.8×235.4×13.9 mm (最薄部)
  • 重量 約 1.53 kg
  • カラー ルナグレー
  • 付属品 AC アダプター、電源コード

レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」で使えるAI機能

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 AI

ふだんからAIをほとんど使用しない人にとって、AI PCはそもそも必要なのか疑問に思うことでしょう。

従来のノートパソコンでもAI機能はそこそこ使えるし、無理して購入しなくてもいいような気がします。

しかし、時代はすでにAI全盛の時代に入っています。

つまり、「AIを使って生産性を高める」ことが当たり前となり、

それを使わなければ「どんどん遅れをとる」ことになります。

これを避けるには、やはり最新のAI技術を学び、それを駆使し、可能な限り生産性を上げていかなければなりません。

そしてその効率を最大限に高めるために、最高のAIパフォーマンスを発揮するノートPCが必要になります。

Microsoft Copilotの活用例

  • 文書作成(Word)・・・文書の草稿作成、文書校正、要約、翻訳
  • データ分析(Excel)・・・データ分析の自動化、データの可視化(グラフやチャートに変換)
  • プレゼンテーション作成(PowerPoint)・・・スライドのデザイン提案、スライドの自動生成、プレゼンテーションの練習
  • チームコラボレーション(Teams)・・・会議の要約、タスクの自動生成、メール作成の支援
  • コード生成(GitHub Copilot)・・・プログラミングコードの自動生成
  • 検索(Bing Chat)・・・より自然な会話形式での検索
  • アイデア創出・・・ブレインストーミングの支援

レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」の評価

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 真上

7つの基準でレノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」を5段階で評価してみました。

  • スペック:★★★★
  • 耐久性:★★★
  • 通信:★★★★
  • 機能:★★★
  • デザイン:★★★★
  • 使いやすさ:★★★★
  • 価格:★★★

総合評価

2024年8月に「Yoga Slim 7i Gen 9 14型(Intel Core)」の後継モデルで、

新たに最新AI CPUのインテル Core Ultra 7 258V プロセッサを搭載しています。

注目すべき点はズバリ「グラフィック性能」と「バッテリー駆動時間」です。

グラフィック性能に関してはベンチマーク結果で確認した通り、

Fire Strikeで約9千 を記録しており、

グラフィックカードを搭載しないノートPCの中では非常にグラフィック性能が高いといえます。

性能的にはグラボ「NVIDIA GeForce GTX 1650」(約2~3万円)と同等の性能で、

負荷が多少高いゲームでもプレイは可能です(※高負荷なゲームには適していません)。

しかも、厚さは13.9 mmで、重さは約 1.53 kgとエントリー向けのゲーミングPCよりも薄く軽いです。

バッテリー駆動時間については、JEITA2.0で約 22.4 時間、JEITA3.0の動画再生時で約 13.7 時間で、

ハイエンドなノートPCの中で比較的 長い方です。

しかも、Core Ultra 7 258V プロセッサ搭載のため、

AI処理をバシバシ使っても低消費電力で駆動できるというメリットもあります。

このメリットは外出時にAIアシスタント「Microsoft Copilot」を使用する上でかなり役立つことでしょう。

(まとめ)

レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」の最大のメリットはやはり

Core Ultra シリーズ2といわれる最新のAIプロセッサを搭載している点です。

このプロセッサはAI処理に強いだけでなく、低消費電力で駆動でき、しかもグラフィック性能が高いです。

この利点をうまく活かせば、これまで以上に仕事の効率を高めることができるでしょう。

AIに強い高性能なノートPCを探している人におすすめします。

レノボ「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」の価格・販売先

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 正面

Lenovo 公式ストア

252,560円で販売されています。

Lenovo 公式ストアで「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」をチェックする

※支払い方法は銀行振込(一括)、クレジットカード(一括払いのみ:AMEX、JCB、VISA、MASTER)※1、分割払い(JACCSショッピングクレジット)です。

ECサイト

Amazonで249,810円(税込)

楽天市場で249,810円(送料無料)、

ヤフーショッピングで249,810円、

で販売されています。

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楽天市場で「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」をチェックする

ヤフーショッピングで「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」をチェックする

米国 Amazon.comで「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」をチェックする

 

 

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また、AI機能「Apple Intelligence」、3つのThunderbolt 4/5ポート、6K解像度の映像出力、リフレッシュレート 最大120Hz、デスクビュー、センターフレーム機能、6スピーカー、ステレオサウンド、ドルビーアトモス、空間オーディオ、スタジオ品質の3マイクアレイ、Magic Keyboard、感圧タッチトラックパッド、Multi-Touchジェスチャー、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで248,800円~、です。

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また、2つのUSB 4.0ポート、Dolby Atmos対応 Omnisonic スピーカー、音声フォーカス搭載 Dual far-field スタジオ マイク、Office Home and Business 2021、Xbox Game Pass Ultimateの30日試用版、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 に対応しています。

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また、AI機能、リフレッシュレート 120Hz、AIノイズキャンセリング、Acer FineTipバックライト付きキーボード (84キー/日本語, Copilotキー搭載)、AIライティングタッチパッド (アクティビティーインジケーター搭載)、冷却システム、指紋認証、Wi-Fi 6E(Wi-Fi 7に対応予定)、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、Amazonで109,800円(税込)、楽天市場で127,947円(送料無料)、ヤフーショッピングで123,590円、です。

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Apple M4 / M4 Pro / M4 MAX チップ、Liquid Retina XDR液晶、16GB/24GB/36GB ユニファイドメモリ、512GB SSD / 1TB SSD ストレージ、12MPセンターフレームカメラ、Mac OS 15 (macOS Sequoia)を搭載しています。

また、AI機能「Apple Intelligence」、3つのThunderbolt 4/5ポート、6K解像度の映像出力、リフレッシュレート 最大120Hz、デスクビュー、センターフレーム機能、6スピーカー、ステレオサウンド、ドルビーアトモス、空間オーディオ、スタジオ品質の3マイクアレイ、Magic Keyboard、感圧タッチトラックパッド、Multi-Touchジェスチャー、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

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「MINISFORUM V3」

MINISFORUMから発売された14型のWindows 11 タブレットPCです。AMD Ryzen 7 8840U プロセッサとAMD Radeon 780M グラフィックス、32GB LPDDR5-6400 メモリを搭載。2.5K液晶、1TB M.2 2280 PCIe4.0ストレージ、8時間以上駆動する50.82Whバッテリー、前面 2MPのWebカメラ、ジャイロスコープ、SD カードスロットを搭載しています。

また、AI機能 Copilot、映像入力(他デバイスのモニター)、4K 4画面、8K出力、2画面出力、リフレッシュレート 165Hz、ステレオ効果付き四つのスピーカー、65W PD急速充電、Windows Helloによる顔認証、指紋認証、着脱式キーボード(付属)、Vペン(筆圧4096段階)、ケース(自立・傾き調整)、USB4(DATA/PD給電/DP映像出力)x2、USB-C (VLink |DP-in ) x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで196,580円 (税込・32,596円 OFFクーポン付き)、楽天市場で203,980~204,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで149,800円、米国 Amazon.comで$949.00 、です。

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「ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus(CX5403)」

ASUSから発売された14インチのChromebook Plusです。Intel Core Ultra 5 115U、16GB LPDDR5X-6400 メモリ、解像度 2560 x 1600ドットのワイドTFTカラー液晶、SSD 128GB、63Wh バッテリー、829万画素Webカメラを搭載しています。

また、MIL-STD-810H、指紋認証、180度開閉、ステレオスピーカー (1Wx2)、アレイマイク、78キー日本語キーボード (イルミネートキーボード、JIS配列)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで154,364円、楽天市場で150,626円(送料無料)、ASUSストアで169,800円、です。

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