2021年11月に発売された「TENKU BOX PC PRO mini」と最新の超小型パソコンを徹底 比較!価格やスペック、ベンチマークスコアの違い、メリット・デメリット、評価を紹介します。
※2022年5月2日、「TENKU BOX PC PRO 2022」が発売されました。
※2021年5月から「TENKU BOX PC /Pro」も発売中です。
「TENKU BOX PC PRO mini」の特徴
「TENKU BOX PC PRO mini」の特徴をまとめてみました。
重さ176gの超小型サイズ・J4125&8GBメモリ
「TENKU BOX PC PRO mini」は重さ176gの超小型サイズを実現。持ち運びも簡単になっています。また、Gemini Lake Refresh世代のCeleron J4125 クアッドコアプロセッサを搭載。Passmarkベンチマークスコアで「3041」(CPU)を記録。メモリは8GB DDRで高速かつスムーズに動作します。
M.2 SSD 256GB・HDMI出力・ACバンド
「TENKU BOX PC PRO mini」はM.2 SSD 256GBストレージを搭載。OSやアプリの起動も高速になっているほか、交換も簡単にできるようになっています。また、HDMI端子を搭載。ワイヤレス通信は高速で途切れづらいWi-Fiデュアルバンド(2.4GHz+5.0GHz)とBluetooth 4.2をサポートしています。
USB3.0・有線LAN・Windows 11 Pro
「TENKU BOX PC PRO mini」は2つのUSB3.0ポートを搭載。他のUSB機器ともスムーズに接続できます。また、有線LAN端子を搭載。ワイヤレス通信よりも安定した通信を利用できます。そのほか、OSにWindows 11 Proを採用。タスクビューや透過ウィジェットなどの新機能や新しいMicrosoft Storeが利用できるようになっています。
価格を比較
「TENKU BOX PC PRO mini」と「Beelink GKmini」、「MeLE Quieter2」、「GMK NucBOX」の価格を比較してみました。
「TENKU BOX PC PRO mini」
「TENKU BOX PC PRO mini」は、Amazonで30,800円(1540円OFFクーポン付き)、楽天市場で42,621円 (税込)、ヤフーショッピングで33,615円で販売されています。
「Beelink GKmini」
「Beelink GKmini」は、Amazonで26,980円(3000円OFFクーポン付き)、ヤフーショッピングで35,225円、Banggoodで21,927円、AliExpressでUS $179.99、米国 Amazon.comで$239.00 で販売されています。
「MeLE Quieter2」
「MeLE Quieter2」は、Amazonで28,500円(1500円OFF)、楽天市場で35,515円 (税込)、ヤフーショッピングで30,655円、AliExpressでUS $233.59、米国Amazon.comで$199.00で販売されています。
「GMK NucBOX」
「GMK NucBOX」は、ヤフーショッピングで40,500円、AliExpressでUS $329.99、Banggoodで23,463円、米国Amazon.comで$199.99で販売されています。
スペックを比較
「TENKU BOX PC PRO mini」と「Beelink GKmini」、「MeLE Quieter2」、「GMK NucBOX」のスペックを比較してみました。
「TENKU BOX PC PRO mini」のスペック
- プロセッサ Gemini Lake Refresh世代のCeleron J4125 クアッドコア
※14nm/64bit/4コア/4スレッド - GPU インテル UHD グラフィックス 600
- RAM(メモリ) 8GB DDR ※交換不可
- ストレージ M.2 SSD 256GB (2242)
- 電源 ACアダプター(100-240V)、DC 12V/2A
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n (2.4GHz+5.0GHz)、Bluetooth 4.2
- 有線LAN 対応
- インターフェース 2×USB 3.0、1×HDMI、1×RJ45 LANポート、1×micro SDカードスロット(SDXC対応)、1×ケンジントンロック、1×電源、1×3.5mmイヤホンジャック
- 筐体の素材 プラスチック
- 冷却ファン なし ※大型ヒートシンクによるファンレス仕様
- Office なし ※無料Office互換アプリ「LibreOffice」が使用可能
- OS Windows 11 Pro
- サイズ 63mm(W)×63mm(D)×58mm(H)
- 重量 176g
- カラー ブラック
- 付属品 1×ACアダプタ、1×HDMI ケーブル、1×ユーザーガイド(保証書)
- 発売日 2021年11月
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「Beelink GKmini」のスペック
- プロセッサ Gemini Lake Refresh世代のCeleron J4125 クアッドコア 2.00 GHz
※14nm/4コア/4スレッド/最大2.70 GHz - GPU Intel UHD Graphics 600
- RAM(メモリ) 8GB DDR4
- ストレージ M.2 SSD 128/256GB 2280
- 拡張ストレージ SATA HDD(2.5 inch 7mm)、M.2 SSD NVMe 2280で最大2TBまで
- 電源 ACアダプター 12V/2A 24W
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n(2.4GHz+5.0GHz)、Bluetooth 4.0
- インターフェース USB3.0 x4、HDMI x2、有線LAN (RJ45・1000M) x1、オーディオジャック x1
- 有線LAN 対応
- 4K出力 対応
- 冷却ファン あり・デュアルヒートパイプ・静音動作
- VESAマウント 対応
- 筐体の素材 プラスチック
- Office なし ※無料Office互換アプリ「LibreOffice」が使用可能
- OS Windows10 Pro ※Ubuntu OSをサポート
- サイズ 115 x 102 x 43mm
- 重量 不明
- カラー ブラック
- 付属品 1 x FPCHDDケーブル 1x壁掛けブラケット 1x電源アダプター 1xユーザーマニュアル
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「MeLE Quieter2」のスペック
- プロセッサ Gemini Lake Refresh世代のIntel Celeron J4125クアッドコア 2.0GHz
※14nm/64bit/4コア/4スレッド/最大2.70 GHz - GPU Intel UHD Graphics 600
- RAM(メモリ) 8GB LPDDR4
- ストレージ 128GB eMMC
- 外部ストレージ M.2 SSD(2280)で最大2TBまで、microSDカードで拡張可能
- 電源 Type-C付ACアダプターから給電(12V2A)
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2
- 有線LAN 対応
- インターフェース USB-C x 1(電源用のみ・12V2A)、USB-A 3.0 x 4、HDMI 2.0x 2、microSDカードスロット、有線LAN端子、電源ボタン、音声出力、ケンジントンロックスロット
- 4K出力 対応
- ファン 非搭載・ファンレス仕様
- 言語 日本語を含むマルチ言語に対応
- OS Windows 10 Pro 64-bit ※Linux、Ubuntuをサポート
- サイズ 131 x 81 x 18.3 mm
- 重量 203 g
- カラー ブラック
- 付属品 電源アダプターx 1、ユーザーマニュアルx 1
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「GMK NucBOX」のスペック
- プロセッサ Gemini Lake Refresh世代のIntel Celeron J4125クアッドコア 2.0GHz
※14nm/64bit/4コア/4スレッド/最大2.70 GHz - GPU Intel HD Graphics 600
- RAM(メモリ) 8GB LPDDR4
- ストレージ 128/512GB SSD M.2_SATA_2242 x1
- 外部ストレージ microSDカードで最大128GBまで
- バッテリー なし
- 電源 12V 2A/DC Type-C
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11 ac/a/b/g/n (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2
- 有線LAN端子 なし・利用できません
- インターフェース USB 3.0 x2、Type-C (電源用12V 2A/DC IN ONLY)、mini HDMI(出力解像度4096×2160@30Hz) x 1 、3.5mmヘッドホンジャック x 1、microSDカード x1
- 材質 メタル(金属)・CNCプロセス
- 冷却ファン 90mm冷却ファン
- 4K出力 対応・最大4K @ 60Hzの再生・H.264、H.265 / HEVC、VP-9ビデオのエンコードとデコードをサポート
- OS Windows 10
※Linux Ubuntu サポート - サイズ 6.2 x 6.2 x 4.2 cm
- 重量 125g
- カラー ブラック&シルバー
- 付属品 1x充電アダプター
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ベンチマークを比較
「TENKU BOX PC PRO mini」と「Beelink GKmini」、「MeLE Quieter2」、「GMK NucBOX」のベンチマークスコアを比較してみました。
※PassMark、Geekbench、3DMarkとは、主にCPUとビデオカード(以下、グラボ)の性能を数値化したベンチマークスコアの参考値を表したものです。
「TENKU BOX PC PRO mini」
<CPU> Celeron J4125
Passmarkによるベンチマークスコアは「3041」(CPU)。
Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで「432」、マルチコアで「1404」。
<GPU> インテル UHD グラフィックス 600
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「391」。
<プロセッサ性能を解説>
14nmプロセスで製造されたGemini Lake世代のインテル Celeron J4115 クアッドコアプロセッサを搭載し、Passmarkベンチマークで「3041」(CPU)を記録しています。
このスコアは第4世代のCore i5、第5世代のCore i3とほぼ同じスコアです。
同じプロセッサは「Beelink GKmini」、「MeLE Quieter2」、「GMK NucBOX」にも搭載されています。
性能的にはOffice文書作成、ネットでの調べもの、音楽再生、画像の編集、テレワーク、Web会議、オンライン授業などで快適に動作します。PS1、SFC、FC、MDなどのエミュレーターも快適に動作します。
「Beelink GKmini」
<CPU> Celeron J4125
Passmarkによるベンチマークスコアは「3037」(CPU)。
Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで「434」、マルチコアで「1408」。
<GPU> Intel UHD Graphics 600
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「391」。
「MeLE Quieter2」
<CPU> Celeron J4125
Passmarkによるベンチマークスコアは「3187」(CPU)。
<GPU> Intel HD Graphics 600
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「391」。
「GMK NucBOX」
<CPU> Celeron J4125
Passmarkによるベンチマークスコアは「3187」(CPU)。
<GPU> Intel HD Graphics 600
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「391」。
「TENKU BOX PC PRO mini」のメリット・デメリット
「TENKU BOX PC PRO mini」のメリット・デメリットを紹介します。
メリット
・8GBメモリ&M.2 SSD 256GBストレージ搭載で快適に使える
「TENKU BOX PC PRO mini」は8GB DDRメモリ搭載でスムーズに動作します。また、M.2 SSD 256GBストレージ搭載でOSやアプリの起動も高速になっています。
一方、「Beelink GKmini」は8GB DDRメモリとM.2 SSD 256GB (2242)ストレージを搭載しています。「MeLE Quieter2」は8GB LPDDR4メモリと128GB eMMCストレージを搭載しています。「GMK NucBOX」は8GB LPDDR4メモリとM.2 SSD 128/512GBストレージを搭載しています。
・microSDカードでストレージ容量を増やせる
「TENKU BOX PC PRO mini」はmicroSDカードでストレージ容量を増やすことができます。
一方、「Beelink GKmini」はM.2 SSD NVMe 2280で最大2TBまで拡張できます。「MeLE Quieter2」はM.2 SSD(2280)で最大2TBまで、microSDカードで拡張できます。「GMK NucBOX」はmicroSDカードで最大128GBまで拡張できます。
・Wi-Fiデュアルバンド&Bluetooth 4.2対応で快適に通信できる
「TENKU BOX PC PRO mini」は高速で途切れづらいWi-Fiデュアルバンド(2.4GHz+5.0GHz)に対応しています。また、Bluetooth 4.2対応でワイヤレス機器ともスムーズに接続できます。
一方、「Beelink GKmini」はWi-Fiデュアルバンド(2.4GHz+5.0GHz)&Bluetooth 4.0に対応しています。「MeLE Quieter2」と「GMK NucBOX」はWi-Fiデュアルバンド(2.4GHz+5.0GHz)&Bluetooth 4.2に対応しています。
・有線LANが使える
「TENKU BOX PC PRO mini」はより安定した通信が可能な有線LANが使えるようになっています。
一方、「GMK NucBOX」は有線LANに対応していません。「Beelink GKmini」と「MeLE Quieter2」は有線LANに対応しています。
・2つのUSB 3.0ポートが使える
「TENKU BOX PC PRO mini」は2つのUSB 3.0ポートを搭載し、USB機器ともスムーズに接続できます。
一方、「Beelink GKmini」と「MeLE Quieter2」は4つのUSB3.0ポートを搭載しています。「GMK NucBOX」は2つのUSB3.0ポートを搭載しています。
・厚さ58mmで重さ176gの小型軽量デザイン
「TENKU BOX PC PRO mini」は厚さ58mmで重さ176gの小型軽量デザインになっています。
一方、「Beelink GKmini」は厚さ43mmで295gになっています。「MeLE Quieter2」は厚さ18.3mmで重さ203gになっています。「GMK NucBOX」は厚さ4.2cmで重さ125gになっています。
・Windows 11 Proが使える
「TENKU BOX PC PRO mini」はWindows 11 Pro搭載でタスクビューや透過ウィジェットなどの新機能や新しいMicrosoft Storeが利用できるようになっています。
一方、「Beelink GKmini」と「MeLE Quieter2」はWindows10 Proを搭載しています。「GMK NucBOX」はWindows 10を搭載しています。
デメリット
・メモリの増設ができない
「TENKU BOX PC PRO mini」はメモリの増設ができません。
その点は、「Beelink GKmini」、「MeLE Quieter2」、「GMK NucBOX」も同じです。
・冷却ファンがない
「TENKU BOX PC PRO mini」はオーバーヒートを防ぐ冷却ファンがなく、大型ヒートシンクによるファンレス仕様になっています。
一方、「Beelink GKmini」と「GMK NucBOX」は冷却ファンを搭載しています。「MeLE Quieter2」は冷却ファンがありません。
「TENKU BOX PC PRO mini」の評価
「TENKU BOX PC PRO mini」の評価を紹介します。
スペック:★★★
通信:★★★★
機能:★★★
デザイン:★★★★
使いやすさ:★★★★
価格:★★★★
<総合評価>
天空から発売された手のひらサイズの小型パソコンです。天空からはすでに「TENKU BOX PC Pro」(Celeron J4125/Core i5-8279U)も発売されていますが、「TENKU BOX PC PRO mini」はその小型版になります。本体が小型化された分、USB3.0ポートが2つになりますが、HDMIや有線LAN端子など必要なものはしっかりと搭載されており、好感がもてます。
また最初から8GB DDRメモリとM.2 SSD 256GBが搭載されており、後で買い足さなくてもいいのもメリットです。Celeron J4125プロセッサは第4世代のCore i5、第5世代のCore i3と同じくらいの性能で文書作成や動画視聴にぴっったり。テレワークやオンライン授業でも快適に使えます。
価格は28,600円。
セールなどをうまく利用すればもっと安くなるかもしれませんね。持ち運びも可能な超小型パソコンを探している人におすすめです。
「TENKU BOX PC PRO mini」の販売・購入先
「TENKU BOX PC PRO mini」は、
Amazonで30,800円(1540円OFFクーポン付き)、
楽天市場で42,621円 (税込)、
ヤフーショッピングで33,615円、
で販売されています。
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他の小型PCと比較する
リンク先からさらに詳しいスペック情報やベンチマーク、性能、価格などが分かるようになっています。
★「MeLE Quieter3Q」(N5105・超小型)
★「TENKU BOX PC PRO 2022」(国内メーカー)
★「GMK NucBox5」(Celeron N5095・超小型)
★「ZX01 mini PC」(Celeron N5105・超小型)
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