2024年6月7日にXiaomiから発売された「Redmi Pad Pro」は、12.1インチの大型高精細ディスプレイとバランスの取れた性能を手頃な価格で実現し、エンターテインメント向けタブレットとして大きな注目を集めています。
このレビューでは、Redmi Pad Proが日々の動画鑑賞やゲームプレイをどれだけ快適にするのか、また、兄弟機である「POCO Pad」や他の競合製品と比べて何が優れ、何が劣っているのかを、実際の使用感を基に徹底的に検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
Redmi Pad Pro の長所(Pros):
- 12.1インチ2.5K解像度・120Hz対応の、価格を大きく超える高品質ディスプレイ
- 動画鑑賞に最適なDolby Atmos対応クアッドスピーカーと3.5mmイヤホンジャック搭載
- 10000mAhの大容量バッテリーと33W急速充電による安心のバッテリー性能
- 4万円台前半という、優れたコストパフォーマンス
- Xiaomi製スマートフォンとのシームレスな連携機能
Redmi Pad Pro の短所(Cons):
- メモリ6GB/ストレージ128GBと、マルチタスクにはやや力不足
- GPSとモバイルデータ通信に非対応で、屋外での利用が制限される
- 指紋認証センサーが非搭載
- 本格的な3Dゲームを高画質でプレイするには性能が限定的
総合評価:
Redmi Pad Proは、主に自宅で映画鑑賞、電子書籍、Webブラウジングといった用途に使うための「エンタメ特化型タブレット」を探している人にとって、最高の選択肢の一つです。特に、大画面と高音質にこだわりつつ、コストを抑えたいユーザーには強くおすすめできます。
<この記事で分かること>
- Redmi Pad Proのリアルなデザインと質感、571gの重さの使用感
- 12.1インチ2.5Kディスプレイの実際の見え方と視野角
- Snapdragon 7s Gen 2の処理性能とベンチマークスコア
- 「原神」や「PUBG MOBILE」など人気ゲームがどの程度快適に動作するかの検証結果
- Web会議で役立つカメラの「会議ツール」機能
- 10000mAhバッテリーの実際の持続時間と充電速度
- Dolby Atmos対応4スピーカーの音質レビュー
- 別売りペンとキーボードの使い勝手とコストパフォーマンス
- Xiaomi HyperOSの操作性と便利な連携機能の詳細
- 兄弟機「POCO Pad」とのスペックの違い
- ライバル機種とのメリット・デメリット比較
- 専門家による5段階評価と詳細な総評
- 最新の価格とお得な購入先・他機種との価格比較
この記事を最後まで読むことで、「Redmi Pad Pro」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ: Redmi Pad Pro – Xiaomi Japan
デザイン:Redmi Pad Pro ~質感と実用性を両立したスリムなメタルボディ~
ここではRedmi Pad Proのデザインについて、その質感、サイズ感、各ボタンやポートの配置がもたらす実用性を、実際に手に取った感覚を交えながら詳しく解説していきます。
質感と第一印象
Redmi Pad Proを初めて手に取った瞬間に感じたのは、アルミニウム製のユニボディがもたらすひんやりとした感触と、そのプレミアムな質感でした。全体が一体成型された金属で作られており、非常に滑らかな手触りは価格以上の高級感を抱かせます。特に背面はマット(つや消し)仕上げになっており、指紋が付きにくいのが嬉しいポイントです。
実際に数日間、ケースを付けずに使ってみましたが、皮脂や指紋によるベタつきがほとんど気にならず、常に美しい状態を保てたことには感動しました。比較対象のPOCO Padも同様に金属製で高級感がありますが、こちらはサテンのような仕上げで、レビューによっては指紋が付きやすいとの声もあるため、この点はRedmi Pad Proが優れていると感じます。
カメラ部分はアンテナを隠す役割も持つ、大きなデュアルリングデザインが採用されていますが、この個性的な見た目は好みが分かれるかもしれません。
サイズ、重量、カラーバリエーション
本体サイズは高さ280.0mm、幅181.85mm、厚さ7.52mm、重量は571gとなっており、これは兄弟機ともいえるPOCO Padと全く同じ数値です。12.1インチという大画面ながら、7.52mmという薄さは非常にスリムでスタイリッシュな印象を受けます。しかし、571gという重量は実際に手に持つとずっしりとした重みを感じます。自宅のソファに腰掛けてPrime Videoで映画を観るようなシーンでは全く気になりませんが、通勤電車の中で立って電子書籍を読むのは厳しいと感じました。
このサイズと重量から、基本的には室内での利用がメインとなりそうです。カラーバリエーションはグラファイトグレー、ミントグリーン、オーシャンブルーの3色が用意されています。一方でPOCO Padはグレーとブルーの2色展開です。Redmi Pad Proのオーシャンブルーは「ほとんどシルバーに見える」、ミントグリーンは「どこがグリーンかわからない」といった感想も見られるため、色にこだわりがある方は、購入前に実物を確認することをおすすめします。
実用性を高めるポートとボタンの配置
日々の使い心地を大きく左右するのが、ボタンとポートの配置です。Redmi Pad Proを映画鑑賞などで多用する横向きに持つと、音量ボタンとmicroSDカードスロットは上側面に、USB-Cポートと3.5mmイヤホンジャックは右側面に配置されています。この配置のおかげで、有線のヘッドホンを接続しながらでもケーブルが手に干渉せず、快適にゲームや動画に没入できました。今では珍しくなった3.5mmイヤホンジャックの存在は、音質にこだわるユーザーにとって嬉しいポイントでしょう。
一方、POCO Padは電源ボタンが上部、USB-Cとイヤホンジャックが下部にあり、配置が異なります。スピーカーは両モデルとも4基搭載されており、横持ち時に手が塞ぎにくい位置に巧みに配置されています。
耐久性に関しては、ディスプレイにCorning® Gorilla® Glass 3を採用しており、さらにIP52の防塵防滴に対応しているとの情報もあります。キッチンなど多少水しぶきが気になる場所でも安心して使えるのは心強いですが、指紋認証センサーが非搭載な点は少し残念に感じました。
<Redmi Pad Proの付属品>
- タブレットコンピューター
- アダプター
- USB Type-Cケーブル
- クイックスタートガイド
- 保証書
- SDカード取り出しツール
まとめ:デザイン
- 質感:マット仕上げのメタルユニボディで指紋が付きにくく、価格以上の高級感がある
- 携帯性:12.1インチとしてはスリムだが571gと重く、持ち運びよりは室内での利用がメイン
- ポート配置:横持ちでの動画鑑賞やゲームプレイ時に干渉しにくい実用的な配置で、3.5mmイヤホンジャックも搭載
- 耐久性:Corning Gorilla Glass 3とIP52等級の防塵防滴性能で安心感が高い
- 比較:基本設計はPOCO Padと共通だが、指紋が付きにくいマットな仕上げと、横持ちに適したポート配置が特徴
ディスプレイ:Redmi Pad Pro ~映像世界に深く浸れる12.1インチ2.5Kスクリーン~
ここではRedmi Pad Proが搭載する12.1インチディスプレイの魅力について、その解像度、滑らかな表示、そして目に優しい機能などを、実際の映像体験を基に詳しくレビューしていきます。
息をのむ大画面と鮮やかな発色
Redmi Pad Proの電源を入れて最初に心を奪われたのは、12.1インチという画面の圧倒的な大きさでした。ディスプレイはLCD(液晶)パネルを採用していますが、その発色は非常に鮮やかで、色の再現性も自然です。有機ELパネルのような漆黒の表現とまではいきませんが、コントラスト比は1500:1と高く、暗いシーンでも黒つぶれすることなくディテールをしっかりと描き出してくれます。
NetflixでDolby Vision対応の映画を視聴した際には、夜景のシーンでビルの灯りが一つひとつ鮮明に映し出され、その美しさに思わず息をのみました。兄弟機であるPOCO Padも同じくIPS液晶を搭載しており、画質は甲乙つけがたいレベルです。ただし、Redmi Pad Proは少し視野角が狭く、斜めから覗き込むと画面がやや暗く見える点は惜しいと感じました。
細部まで鮮明に映し出す2.5K解像度
このディスプレイの真価は、2560 x 1600ピクセルという2.5Kの高解像度にあります。この精細さは、特に電子書籍を楽しむ際に大きなメリットとなります。Kindleアプリで漫画を見開き表示にしても、小さなフキダシの文字や緻密に描き込まれた背景が潰れることなくくっきりと表示され、まるで紙の単行本を読んでいるかのような高い満足感を得られました。アスペクト比が16:10のため、一般的な16:9の動画コンテンツを再生した際に上下の黒帯が少なく、画面いっぱいに広がる映像は迫力満点です。
この高精細な大画面はPOCO Padとも共通するスペックですが、4万円台という価格帯でこの表示品質を実現している点は、両モデルに共通する最大の魅力と言えるでしょう。
120Hzがもたらす、とろけるような滑らかさ
Redmi Pad Proは最大120HzのAdaptiveSyncリフレッシュレートに対応しています。この効果は、ウェブサイトのスクロールやSNSのタイムラインを追う際に顕著に体感できました。指の動きに画面が吸い付くように追従し、残像感のない「ヌルヌル」とした動きは驚くほど快適です。一度この滑らかさを体験してしまうと、従来の60Hzディスプレイには戻れないと感じるかもしれません。
輝度は最大600nit(HBM)と十分に明るく、日中の日差しが差し込むリビングでも視認性は良好でした。しかし、表面が光沢仕上げで非常に「テラッテラ」しているため、天井の照明や自分の顔がはっきりと映り込んでしまいます。この点はPOCO Padも同様で、集中してコンテンツを楽しみたい場合は、アンチグレアタイプの保護フィルムを別途用意することをおすすめします。
長時間でも安心、目に優しいアイケア機能
タブレットを長時間使用する上で気になるのが、目への負担です。その点、Redmi Pad Proはドイツの第三者認証機関であるTÜV Rheinlandから「低ブルーライト」「フリッカーフリー」「サーカディアンフレンドリー」という3つの認証を取得しており、安心して使用できます。実際に夜、寝る前に読書モードをオンにして電子書籍を読んでみましたが、画面の刺激が和らぎ、目が疲れにくいように感じました。
ちらつきを抑えるフルレンジDC調光に対応しているのも嬉しいポイントです。POCO Padも同じ認証を取得しておりアイケア機能は万全ですが、Redmi Pad Proの明るさ自動調整機能は、時折挙動が不安定になり急に画面が暗くなることがありました。そのため、私は手動で明るさを固定して使用することが多かったです。この点は今後のソフトウェアアップデートでの改善を期待したいところです。
<Redmi Pad Proのディスプレイ仕様>
- サイズ:12.1インチ
- アスペクト比:16:10
- 解像度:2560 x 1600 (2.5K)
- 素材:LCD
- リフレッシュレート:120Hz AdaptiveSync
- 輝度:500 nit (typ)、600 nit (HBM)
- HDR対応:Dolby Vision®
- 認証:TÜV Rheinlandトリプル認証(低ブルーライト、フリッカーフリー、サーカディアンフレンドリー)
まとめ:ディスプレイ
- 画質:12.1インチ2.5K解像度のLCDは、価格を考えると非常に高精細で鮮やか
- 滑らかさ:最大120Hzのリフレッシュレートにより、スクロールなどの操作が驚くほどスムーズ
- 映像体験:Dolby Vision対応で、対応コンテンツでは没入感の高い映像を楽しめる
- アイケア:TÜV Rheinlandのトリプル認証を取得しており、長時間の利用でも目に優しい
- 弱点:光沢が強く写り込みが激しいため、アンチグレアフィルムの使用を推奨
パフォーマンス:Redmi Pad Pro ~日常を快適にするSnapdragon 7s Gen 2の実力~
ここではRedmi Pad Proの動作性能について、搭載されているプロセッサー「Snapdragon 7s Gen 2」の基本性能から、実際の使用感、発熱、そしてメモリやストレージの構成がもたらす影響までを詳しく検証していきます。
プロセッサーの基本性能
Redmi Pad Proの動作を支えるのは、Qualcomm製の「Snapdragon 7s Gen 2」です。このプロセッサーは、最先端の4nmプロセス技術で製造されており、優れた電力効率と安定したパフォーマンスの両立を目指したミドルレンジクラスのモデルです。CPUの構成は、高性能なCortex-A78コア(最大2.4GHz)を4つと、電力効率に優れたCortex-A55コアを4つ組み合わせたオクタコア(8コア)となっています。これにより、Webサイトの閲覧といった日常的なタスクから、少し負荷のかかる作業までスムーズに処理する能力を備えています。
グラフィックス処理は、Adreno 710 GPUが担います。客観的な性能を測るためベンチマークテストを実行したところ、Geekbench 6のスコアはシングルコアで1029、マルチコアで2963を記録しました。これは、前世代のミドルレンジタブレットに多く採用されていたHelio G99などを搭載したモデルと比較して、着実な性能向上を感じさせる結果です。3Dグラフィックス性能を示す3DMark Wild Lifeテストでも2,955というスコアを記録しており、この価格帯のタブレットとしては良好な性能を持っていることがわかります。
実際の動作感とクリエイティブ性能
スペック上の数値もさることながら、重要なのは実際の使用感です。WebブラウジングやSNSの閲覧、YouTubeでの動画視聴といった日常的な操作においては、一切の不満を感じることはありませんでした。ページの読み込みやアプリの切り替えは滑らかで、まさに「サクサク」という言葉がしっくりきます。以前のタブレットで感じていたような、もたつきとは無縁の快適な体験でした。
少し負荷のかかる作業として、Adobe LightroomでデジタルカメラのRAW画像を編集してみました。数枚の写真にプリセットを適用したり、露出や彩度を調整したりする程度の作業であれば、ストレスなく行うことが可能です。しかし、複数のレイヤーを重ねたり、高度なマスク処理を多用したりすると、さすがに動作が重くなる場面も見受けられました。動画編集に関しても、CapCutを使って短いフルHD動画のカットやテロップ挿入は問題なくこなせますが、4K素材の扱いや複雑なエフェクトを多用する本格的なプロジェクトには、力不足を感じるでしょう。
優れた冷却性能と穏やかな発熱
長時間の使用で懸念されるのが本体の発熱です。この点において、Redmi Pad Proは非常に優秀な冷却性能を発揮しました。試しに、高いグラフィック性能を要求されるゲーム『原神』を30分ほどプレイしてみましたが、本体がほんのり温かくなる程度で、不快に感じるほどの熱を持つことはありませんでした。これは、サーマルスロットリング(熱による性能低下)が起きにくいことを示しており、安定したパフォーマンスが持続することを意味します。YouTubeの動画を1時間連続で再生したあとも本体の温度は人肌程度に保たれており、映画鑑賞や電子書籍の読書など、じっくりとコンテンツに没入したい場面でも安心して使用できると感じました。
メモリとストレージの構成
Redmi Pad Proのパフォーマンスを評価する上で、比較対象のPOCO Padとの最も大きな違いがメモリとストレージの容量です。Redmi Pad Proは6GBのRAM(LPDDR4X)と128GBのストレージ(UFS 2.2)を搭載しています。一方で、POCO Padは8GBのRAMと256GBのストレージを備えており、この差は特にマルチタスク性能に影響します。実際にブラウザで複数のタブを開きながら他のアプリへ切り替えるといった操作を行うと、バックグラウンドのアプリが終了してしまうことがあり、メモリ6GBではやや心許ないと感じる場面がありました。
ストレージはUFS 2.2規格を採用しており、アプリの起動やファイルの読み込みは高速です。もし128GBの容量が不足しても、最大1.5TBのmicroSDカードで拡張できるため、写真や動画、大量の電子書籍データを気兼ねなく保存できるのは大きな強みです。また、ストレージの一部をメモリとして利用する仮想メモリ機能も搭載されていますが、ストレージの寿命を縮める可能性も指摘されており、この機能に過度な期待はしない方が賢明かもしれません。
<Redmi Pad Proのパフォーマンス仕様>
- プロセッサー:Snapdragon® 7s Gen 2 Mobile Platform (4nmプロセス)
- CPU:オクタコア、最大2.4GHz
- GPU:Qualcomm® Adreno™ 710
- RAM:6GB LPDDR4X
- ストレージ:128GB UFS 2.2
- 拡張ストレージ:microSDXCカード対応 (最大1.5TB)
まとめ:パフォーマンス
- プロセッサー:Snapdragon 7s Gen 2は日常使いには十分すぎる性能で、Web閲覧や動画視聴は極めて快適
- 実用性:軽めの画像編集は可能だが、本格的な動画編集など高負荷なクリエイティブ作業には不向き
- 発熱:冷却性能は優秀で、高負荷時でも発熱は穏やか。長時間の使用でも安心
- メモリとストレージ:RAM 6GBはマルチタスク時にやや不足感あり。ストレージは高速で、microSDによる拡張性も高い
Antutuベンチマーク
Redmi Pad Proが搭載するQualcomm Snapdragon 7s Gen 2 プロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約59万点を記録すると言われています。
実際に測定してみると、56万点でした。59万点には届きませんでしたが、かなり近いスコアです。
例:Antutu V10 総合で「560813」、CPUで「172600」、GPUで「119417」、MEMで「116429」、UXで「152367」
投稿者: @akibaburariThreadsで見る
一方、比較対象の「POCO Pad」は同じQualcomm Snapdragon 7s Gen 2プロセッサを搭載し、53万点を記録していました。
例:Antutu V10 総合で「535699」、CPUで「190111」、GPUで「60877」、MEMで「129397」、UXで「155314」
Redmi Pad Proが「POCO Pad」よりも約3万点高いですが、ほとんど同じくらいのスコアになります。
Snapdragon 7s Gen 2性能を比較
Redmi Pad Proが搭載するQualcomm Snapdragon 7s Gen 2 プロセッサは、他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?ベンチマークで比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマークスコアで比較したものです。
- Snapdragon 8 Gen 2 (Xiaomi Pad 6S Pro 12.4)・・・Antutu:148万
- Snapdragon 8+ Gen 1 (Xiaomi Pad 6 Pro)・・・Antutu:127万
- Dimensity 9000 (OPPO Pad 2)・・・Antutu:100万
- Snapdragon 870 (Xiaomi Pad 6)・・・Antutu:70万
- Exynos 1380 (Galaxy Tab S10 Lite)・・・Antutu:58万
- Snapdragon 7s Gen 2 (Redmi Pad Pro)・・・Antutu:56万
- MediaTek Dimensity 7050 (Lenovo Tab P12)・・・Antutu:52万
- MediaTek Helio G100-Ultra (Redmi Pad 2)・・・Antutu:40万
- MediaTek Helio G99 (Headwolf HPad5)・・・Antutu:40万
- Snapdragon 680 (Redmi Pad SE)・・・Antutu:27万
<比較から分かること>
Snapdragon 7s Gen 2は、性能と消費電力のバランスが取れたミドルレンジのプロセッサとして位置づけられます。その性能は、56万点というスコアが示す通り、日常的な使用環境において十分な快適さを提供するレベルにあります。具体的には、ウェブブラウジングやSNS、動画コンテンツの視聴、そして多くの一般的なゲームアプリケーションであれば、ストレスを感じることなく楽しむことが可能です。
しかしながら、Snapdragon 8シリーズに代表されるようなハイエンドプロセッサが持つ圧倒的な処理能力には及ばず、最高品質のグラフィックを要求する最新のゲームや、専門的なクリエイティブ作業には性能的な限界があります。
ゲーム性能:Redmi Pad Pro ~人気3Dゲームはどこまで快適に遊べるか~
Redmi Pad Proが搭載するQualcomm Snapdragon 7s Gen 2は、ミドルレンジのプロセッサーとして優れたバランスを持っていますが、実際のゲームプレイではどのような体験が得られるのでしょうか。ここでは、具体的な人気ゲームタイトルを例に挙げ、その動作の快適性を詳しくレビューしていきます。
原神 (Genshin Impact)
非常に高いグラフィック性能が求められるオープンワールドRPG「原神」ですが、Redmi Pad Proでは画質設定を「中」にすることで、平均して30fps前後でのプレイが可能でした。広大なフィールドを探索している際は比較的スムーズに動作しますが、複数の敵と味方が入り乱れ、元素爆発のエフェクトが飛び交う激しい戦闘シーンでは、フレームレートが20fps台に落ち込む場面もあり、若干のカクつきを感じました。快適性を優先するなら、画質設定を「低」にすることで、多くのシーンで40~50fps程度を維持でき、よりストレスなくプレイに集中できるでしょう。
崩壊:スターレイル (Honkai: Star Rail)
「原神」と同じ開発元によるスペースファンタジーRPGですが、こちらはターン制バトルが主体のため、瞬間的な負荷は比較的穏やかです。画質設定「中」、フレームレート設定「60」でプレイしたところ、戦闘中の必殺技演出や美しいフィールドの探索など、ほとんどの場面で平均45fpsから60fpsを維持し、非常に快適に遊ぶことができました。キャラクターの滑らかな動きや作り込まれた世界の雰囲気を、存分に味わうことが可能です。
フォートナイト (Fortnite)
安定したフレームレートが勝敗を左右するバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」では、グラフィック設定を「中」に調整することで、30fpsでの安定した動作を確認しました。建築バトルが激化する終盤でもパフォーマンスは大きく崩れることなく、プレイに支障はありませんでした。しかし、より競技的にプレイし、敵をいち早く発見したいのであれば、グラフィック設定を「低」にすることで60fpsでの動作が可能になります。これにより、敵の動きがより滑らかに見え、エイムの精度も向上するはずです。
PUBG MOBILE
リアルな戦場でのサバイバルが楽しめる「PUBG MOBILE」は、最適化が進んでいるため、Redmi Pad Proで非常に快適なプレイ体験が得られます。グラフィック設定を「スムーズ」、フレームレート設定を「極限(60fps)」にすると、ほぼ常に60fpsに張り付いた滑らかな動きで遊ぶことができました。遠くの敵をスコープで狙う精密な射撃や、車両での高速移動中でもフレームレートは安定しており、ストレスを感じることはありません。高画質と滑らかさを両立させたい場合は、「HD」画質と「ウルトラ(40fps)」設定の組み合わせもおすすめです。
ウマ娘 プリティーダービー
3Dで描かれるキャラクターたちの育成とレースが魅力の「ウマ娘 プリティーダービー」は、Redmi Pad Proの性能を存分に活かせるタイトルの一つです。高画質設定でも、育成パートからレースシーン、そしてクライマックスのウイニングライブに至るまで、ほぼ全ての場面でフレームレートは60fpsを維持します。キャラクターたちの繊細な表情や動き、そして華やかなライブパフォーマンスを、カクつくことなく最高のクオリティで楽しむことができ、その世界観に深く没入することができました。
まとめ:ゲーム性能
Redmi Pad Proが搭載するSnapdragon 7s Gen 2は、ミドルレンジタブレットとして非常にバランスの取れたゲーム性能を持っています。「PUBG MOBILE」や「ウマ娘」のように最適化が進んでいる、あるいは要求スペックが比較的穏やかなゲームであれば、高画質・高フレームレート設定で極めて快適なプレイが可能です。
一方で、「原神」のような最高峰のグラフィックを誇るタイトルでは、快適に遊ぶために画質設定を「中」以下に調整するといった工夫が必要になります。しかし、その一手間さえ加えれば、多くの人気3Dゲームを安定して楽しむことができる万能性も備えており、カジュアルなゲームユーザーからある程度本格的にプレイしたいユーザーまで、幅広い層の期待に応えられるパフォーマンスを提供してくれる一台です。
カメラ性能:Redmi Pad Pro ~Web会議と書類スキャンで真価を発揮~
ここではRedmi Pad Proのカメラ性能について、スマートフォンのような高画質な写真撮影ではなく、ビデオ会議や書類のデジタル化といったタブレットならではの用途で、いかに便利に使えるかを実体験を交えて解説します。
カメラの構成とデザイン
Redmi Pad Proは、背面にオートフォーカス対応の800万画素カメラ、そして前面にも同じく800万画素のカメラを搭載しています。このスペックは兄弟機であるPOCO Padと共通しており、最近のスマートフォンのカメラ性能と比べると控えめな数字と言えます。デザイン面で特に目を引くのは、背面に配置された巨大なデュアルリングカメラですが、これはデザイン上のアクセントであり、実際には片方がカメラ、もう片方がLEDフラッシュというシングルカメラ構成です。この割り切った仕様からは、本機のカメラが記念撮影のためではなく、より実用的な目的のために設計されていることが伺えます。
Web会議を快適にする専用機能「会議ツール」
このタブレットのカメラが真価を発揮するのは、写真撮影よりもビデオ会議の場面です。前面カメラはビデオ通話に十分な画質を備えているだけでなく、独自の「会議ツール」が非常に便利な存在でした。実際にZoomでの会議に参加した際にこのツールを試したところ、顔を明るく照らしてくれる「フィルライト」機能や、少し体を動かしても常に顔が画面の中央に来るように自動追尾してくれる「Focus Frame」機能が利用できました。
これにより、部屋の明るさを気にしたり、カメラ位置を細かく調整したりする手間が省け、会話そのものに集中できるという大きなメリットを感じました。POCO Padにも同様の機能は示唆されていますが、Redmi Pad Proではその実用性の高さを明確に体験できました。
書類のデジタル化に最適な撮影体験
背面カメラを使って日中の屋外で風景を撮影してみると、十分な光量があれば、ディテールは比較的良好に捉えることができました。しかし、全体的に色味はやや冷たく、コントラストも控えめな印象で、美しい写真を撮るというクリエイティブな用途には向いていません。一方で、このカメラが輝いたのは書類のスキャンです。カメラアプリに標準搭載されている「ドキュメント」モードは非常に優秀で、会議で配布された資料を撮影すると、自動で台形補正をかけてテキストを読みやすく整形してくれます。これにより、紙の書類を素早くデジタル化でき、ペーパーレス化に大いに役立ちました。
記録用途に十分な動画撮影性能
動画撮影は、前面・背面ともに最大1080p/30fpsに対応しています。電子手ブレ補正(EIS)が機能するため、手持ちで簡単なメモ動画を撮影する際も、比較的安定した映像を記録することができました。しかし、画質は静止画と同様に、色再現性などが理想的とは言えません。家族との大切な思い出を記録するような用途であれば、やはり手持ちのスマートフォンのカメラを使った方が、満足度の高い結果が得られるでしょう。このタブレットの動画機能は、あくまでビデオ通話や議事録代わりの簡単な記録撮影のためのものと考えるのが妥当です。
<Redmi Pad Proのカメラ仕様>
- リアカメラ:800万画素 (f/2.0)、オートフォーカス対応、LEDフラッシュ
- フロントカメラ:800万画素 (f/2.3)
- 動画撮影:最大1080p@30fps (フロント・リア共通)、電子手ブレ補正(EIS)対応
- 特別機能:会議ツール(Focus Frame、フィルライト)、ドキュメントスキャンモード
まとめ:カメラ性能
- 基本性能:前面・背面ともに800万画素で、日常のスナップ撮影よりは実用的な用途に特化
- Web会議:顔を自動追尾し明るく補正する「会議ツール」が非常に優秀で、オンラインでのコミュニケーションを強力にサポート
- 静止画:書類のデジタル化に便利なドキュメントモードを標準搭載しており、ペーパーレス化に貢献
- 動画:1080p/30fpsでの記録に対応し、電子手ブレ補正も備えているため簡単な記録用途には十分
- 比較:基本スペックはPOCO Padと共通だが、便利な「会議ツール」の存在が大きなアドバンテージ
バッテリー持ちと充電:Redmi Pad Pro ~1日中使える10000mAhの安心感と33W急速充電~
ここではRedmi Pad Proのバッテリー性能に焦点を当て、10000mAhという大容量バッテリーが実際の使用でどれほどのスタミナを発揮するのか、そして33W急速充電の利便性について、具体的なテスト結果や体験を基にレビューします。
10000mAhの大容量バッテリーと公称駆動時間
Redmi Pad Proは、10000mAhという非常に大容量なバッテリーを搭載しています。これは比較対象のPOCO Padとも共通の仕様で、長時間の使用に対する大きな安心感を与えてくれます。公式の発表によると、スタンバイ状態では最大33.9日間持続し、連続したビデオ再生では最長12.1時間、電子書籍の閲覧なら15.1時間もの利用が可能とされています。この数値は、1日中外出先で使っても充電の心配をする必要がないほどのスタミナを示しており、ユーザーにとって大きな魅力となっています。
バッテリー性能の実際
公称値だけでなく、実際のバッテリー性能も重要です。画面の明るさを最大にした状態でYouTubeのHD動画を連続再生し続けるテストでは、約6時間45分という結果でした。また、Webブラウジングや動画再生、チャットなどを組み合わせた、より実用的なシナリオを想定したバッテリーテスト(PCMark for Android)では、5時間19分という記録になりました。これらの結果から、12.1インチの高精細・高輝度ディスプレイが相応に電力を消費することがわかります。
実体験から見るバッテリーの持ち
実際に数日間使ってみたところ、私の使い方ではバッテリーの持ちに十分満足できました。朝からカフェで資料作成やWeb会議を行い、休憩中にYouTubeで動画を1時間ほど視聴、帰宅後に電子書籍を読むといった使い方をしても、寝る前にバッテリー残量がゼロになることはありませんでした。ただし、休日にグラフィックスが綺麗なゲームを120Hzの高リフレッシュレート設定で数時間プレイした日は、夕方には充電が必要になりました。使い方によってバッテリーの消費量は大きく変わりますが、動画鑑賞やブラウジングが中心のライトな使い方であれば、1日充電なしでも安心して使えるスタミナがあると言えるでしょう。
33W急速充電の実力
10000mAhもの大容量バッテリーを搭載していると充電時間が気になりますが、Redmi Pad Proは33Wの急速充電に対応しており、この点が非常に実用的です。実際にバッテリー残量がほぼ無い状態から充電を開始したところ、約1時間50分で満充電になりました。特に便利だと感じたのは、朝の準備中など短い時間での充電です。約1時間充電するだけで55%まで回復するため、急な外出の予定が入っても十分なバッテリー量を確保できます。
充電ポートはUSB Type-Cですが、規格はUSB 2.0のため、データの転送速度は最新の規格に劣ります。また、バッテリー寿命を延ばすための80%充電保護機能も搭載されていますが、OSのアップデートによって挙動が不安定になることがあるという点は留意が必要です。なお、ワイヤレス充電には対応していません。
<Redmi Pad Proのバッテリー・充電 仕様>
- バッテリー容量:10000mAh (標準)
- 公称駆動時間:ビデオ再生 最長12.1時間、スタンバイ 最大33.9日間
- 充電速度:33W急速充電対応
- 充電ポート:USB Type-C (USB 2.0)
- ワイヤレス充電:非対応
まとめ:バッテリー持ちと充電
- バッテリー容量:10000mAhの大容量で、ライトな使い方なら1日中充電不要の安心感
- 駆動時間:高精細な大画面のため、ゲームなど高負荷な使い方では消費が早まる傾向
- 充電速度:33W急速充電に対応し、約2時間で大容量バッテリーをフル充電可能
- 実用性:短時間の充電でも大きく回復するため、急な外出にも対応しやすい
- 比較:基本スペックはPOCO Padと共通だが、公称のビデオ再生時間はPOCO Padの方が長い
オーディオと通信性能:Redmi Pad Pro ~Dolby Atmos対応4スピーカーと安定のWi-Fi 6~
ここではRedmi Pad Proのオーディオ性能と通信機能に注目し、映像への没入感を高めるサウンドシステムと、快適なインターネット体験を支える接続性について、詳しくレビューしていきます。
映画館のような臨場感を生み出すクアッドスピーカー
Redmi Pad Proは、「ポータブルシネマ」という謳い文句に違わない、非常に優れたオーディオ体験を提供してくれます。本体の短辺側に2つずつ、合計4つのスピーカーを搭載しており、Dolby Atmosに対応しています。実際にNetflixでアクション映画を鑑賞した際、左右から響き渡るサウンドは音の広がりと定位感に優れ、まるで映像の中にいるかのような深い没入感を得られました。
ボーカルやセリフは非常にクリアで聞き取りやすく、全体的な音のバランスも良好です。最大音量にしても音が割れることはなく、リビングのような広い空間でも十分な音量を確保できます。ただ、低音域に関しては少し物足りなさを感じるかもしれません。迫力ある重低音を重視する方には少し軽く感じられるかもしれませんが、価格を考えれば十分に満足できる音質です。
さらに、今では貴重な3.5mmイヤホンジャックを搭載している点も大きな魅力です。手持ちの有線イヤホンを接続してみると、ノイズが少なく非常にクリアなサウンドで、深夜に集中して音楽を聴きたいときに重宝しました。
途切れない快適さ、Wi-Fi 6対応
快適なストリーミング再生やWebブラウジングに不可欠な通信性能ですが、Redmi Pad Proは最新規格の一つであるWi-Fi 6に対応しています。自宅のWi-Fi 6対応ルーターに接続したところ、高画質なYouTubeの4K動画も読み込みの待ち時間なくスムーズに再生でき、安定した接続を維持してくれました。2.4GHzと5GHzのデュアルバンドに対応し、複数のデバイスが同時に接続する環境でも通信を安定させるMU-MIMO技術もサポートしているため、家族が同時にインターネットを利用する時間帯でもストレスを感じることはありませんでした。
ただし、日本国内で販売されているモデルはWi-Fi専用機であり、SIMカードを挿入してのモバイルデータ通信には対応していません。また、GPSも搭載されていないため、外出先でカーナビとして使用するには不向きです。この点はPOCO Padも同様であり、購入前に最も注意すべき点と言えるでしょう。
多彩なコーデックに対応するBluetooth 5.2
ワイヤレスイヤホンやスピーカーとの接続には、Bluetooth 5.2が採用されています。注目すべきは、対応コーデックの豊富さです。標準的なSBCやAACに加え、高音質なaptX HDやLDAC、さらには低遅延と高音質を両立するaptX Adaptiveにも対応しています。LDAC対応のワイヤレスヘッドホンと接続して音楽を聴いてみましたが、ワイヤレスとは思えないほど解像度の高いサウンドを楽しむことができ、接続も非常に安定していました。
ゲームをプレイする際の音の遅延もほとんど感じられず、快適なワイヤレス環境を実現しています。これらの通信性能はPOCO Padと共通しており、どちらのモデルを選んでも、オーディオと通信の接続性に関しては高いレベルで満足できるはずです。
<Redmi Pad Proのオーディオ・通信性能 仕様>
- スピーカー:クアッドスピーカー、Dolby Atmos®対応
- 外部出力:3.5mmイヤホンジャック
- Wi-Fi:Wi-Fi 6 (802.11 a/b/g/n/ac/ax)
- Bluetooth:Bluetooth 5.2
- 対応コーデック:AAC/LDAC/SBC/aptX/aptX-HD/aptX Adaptive
- GPS:非搭載
まとめ:オーディオと通信性能
- オーディオ品質:Dolby Atmos対応の4スピーカーは、クリアで広がりのあるサウンドを提供し、映像への没入感を高める
- 外部出力:ノイズの少ない3.5mmイヤホンジャックを搭載し、有線でも高音質を楽しめる
- Wi-Fi性能:Wi-Fi 6対応で、高画質な動画ストリーミングも安定して快適に視聴可能
- Bluetooth性能:LDACやaptX Adaptiveといった高音質・低遅延コーデックに幅広く対応
- 注意点:Wi-FiモデルのみでGPSも非搭載のため、屋外での単独ナビ利用には不向き
ペンとキーボード:Redmi Pad Pro ~エンタメから本格的な作業までこなす拡張性~
ここではRedmi Pad Proの魅力を最大限に引き出す専用アクセサリー、「Redmi スマートペン」と「Redmi Pad Proキーボード」について、その価格、機能、そして実際の使用感を詳しくレビューします。
手頃な価格で広がる可能性
Redmi Pad Proは、別売りの「Redmi スマートペン」(6,980円)と「Redmi Pad Proキーボード」(8,980円)を追加することで、単なるエンタメ端末から学習やビジネスにも活用できるツールへと進化します。本体とこれらのアクセサリーを全て揃えても比較的手頃な価格に収まる点は、非常に魅力的です。比較対象のPOCO Padは、これらの純正アクセサリーが日本では公式に販売されていないため、手軽に生産性を高めるための選択肢が用意されている点はRedmi Pad Proの大きなアドバンテージと言えるでしょう。
Redmi スマートペン – 思考を止めない滑らかな書き心地
Redmi スマートペンは、4096段階の筆圧検知に対応し、まるで本物のペンのように滑らかな書き心地を実現しています。実際にメモアプリで議事録を取ってみましたが、ペン先の動きに対する遅延は全く感じられず、思考のスピードを妨げられることなく文字を書き進めることができました。ペン先はやや硬めですが、その分、画面上でしっかりと筆記している感覚があり、細かい文字も正確に書き込めます。
側面に2つ搭載されたショートカットボタンも便利で、スクリーンショットを撮ったり、メモアプリ「Mi Canvas」を瞬時に起動したりと、作業を効率化してくれます。ただし、充電はUSB Type-Cポートから別途行う必要があり、本体にマグネットで吸着させて充電・収納する機能はないため、紛失には注意が必要です。この点は少し不便に感じました。
Redmi Pad Proキーボード – PCライクな快適タイピング
Redmi Pad Proキーボードは、キーピッチ19mm、キーストローク1.3mmと、一般的なノートPCに近い広々とした設計で、非常に快適なタイピングが可能です。実際にこの記事の下書きの一部をこのキーボードで作成しましたが、キーの確かな打鍵感が心地よく、長文入力も全く苦になりませんでした。接続はBluetoothで行い、内蔵バッテリーは驚くほど長持ちします。一度フル充電すれば、数日間の通常使用では再充電の必要は全くありませんでした。トラックパッドが非搭載である点と、スタンドの角度が一段階で固定されている点は惜しいですが、8,980円という価格を考えれば十分に納得できる仕様です。
装着時の携帯性と注意点
これらのアクセサリーは生産性を飛躍的に高めてくれる一方で、キーボードを装着した際の総重量は1kgを超え、ずっしりとした重さを感じます。これは小型のノートPCに匹敵する重さであり、毎日気軽に持ち運ぶには少し覚悟がいるかもしれません。また、スマートペンの収納は、キーボードカバーに付属するシール式のペンホルダーを利用します。簡易的ながらも便利な仕組みですが、長期間の使用で緩んでこないかは少し気になるところです。これらのアクセサリーは、主に自宅やオフィスなど、定位置での作業効率を最大限に高めたいユーザーにとって、最高のパートナーとなるでしょう。
<Redmi Pad Proのペンとキーボード 仕様>
- Redmi スマートペン:
- 筆圧感度:4096段階
- タッチサンプリングレート:240Hz
- ボタン:ショートカットボタン x 2
- 接続/充電:Bluetooth / USB Type-C
- 連続使用時間:最大12時間
- Redmi Pad Proキーボード:
- キー数:64キー (US配列)
- キーストローク:1.3mm
- キーピッチ:19mm
- 接続/給電:Bluetooth / 内蔵バッテリー (USB Type-C充電)
- 連続使用時間:最大59時間
まとめ:ペンとキーボード
- コストパフォーマンス:本体と合わせても手頃な価格で、学習からビジネスまで用途を大きく広げられる
- Redmi スマートペン:遅延の少ない滑らかな書き心地と便利なショートカットボタンが魅力だが、別途充電と収納方法の工夫が必要
- Redmi Pad Proキーボード:PCライクな快適な打鍵感を実現。トラックパッド非搭載だが価格を考えれば納得
- 携帯性:キーボード装着時は1kgを超え、持ち運びには重さを感じるため、主に据え置きでの利用に向く
- 比較:純正アクセサリーが国内で入手しやすい点が、POCO Padに対する明確な優位点
OSと機能:Redmi Pad Pro ~Xiaomi HyperOSがもたらす快適さと連携の妙~
ここではRedmi Pad Proに搭載されている「Xiaomi HyperOS」の使い勝手や、Xiaomiデバイス間での連携機能、そして購入前に知っておきたいセンサーや生体認証について、実際の使用感を基に詳しく解説していきます。
OSとユーザーインターフェース
Redmi Pad Proは、Android 14をベースとしたXiaomi独自の「Xiaomi HyperOS」を搭載しています。そのユーザーインターフェースは、一部でiPadOSに似ていると評されており、iPadからの乗り換えであればスムーズに馴染めるかもしれません。しかし、一般的なAndroidタブレットに慣れていると、アプリ一覧の表示方法など、一部の操作に戸惑うことがありました。日常的な動作は非常に滑らかですが、設定画面を開くときだけ少し読み込みに時間がかかるなど、OSの作り込みにはまだ改善の余地を感じる部分もあります。
また、プリインストールのアプリが多めな点は好みが分かれるところでしょう。アップデートに関しては、次期メジャーアップデートである「Xiaomi HyperOS 2」の提供が予定されており、長く使える安心感があります。
大画面を活かすマルチタスク機能
このタブレットの大きな魅力の一つが、12.1インチの大画面を最大限に活用できるマルチタスク機能です。画面を二分割して、片方でYouTubeの動画を流しながらもう片方でWebサイトを閲覧するといった使い方が非常に快適でした。さらに、フローティングウィンドウ機能を使えば、分割した画面の上に別のアプリを小さなウィンドウで表示することも可能です。最大で4つのアプリを同時に表示できるため、資料を確認しながらメモを取り、同時に調べ物をする、といったPCライクな使い方もこなせます。この柔軟なマルチタスク機能は、POCO Padとも共通する強みです。
シームレスなコンテンツ共有とデバイス操作
もしあなたがXiaomi製のスマートフォンを使っているなら、このタブレットの価値はさらに高まります。「Xiaomi相互接続機能」は、デバイス間の連携を驚くほどシームレスにしてくれます。特に感動したのは「共有クリップボード」機能です。スマートフォンで調べた住所をコピーし、Redmi Pad Proの地図アプリにそのままペーストする、といった作業が驚くほど簡単に行えました。
さらに、「Home screen+」機能を使えば、Redmi Pad Proの画面上にスマートフォンの画面をそのまま表示できます。これにより、スマートフォンのメッセージアプリをタブレットの大画面で確認し返信するなど、2つのデバイスを同時に触ることなく操作が完結します。スマートフォンに保存されている写真をタブレットにドラッグ&ドロップするだけで簡単に転送できるのも、非常に便利だと感じました。
手間いらずの接続とクリエイティブ連携
デバイス間の連携は、接続のスムーズさにも表れています。Wi-Fiがない場所でも、スマートフォンのテザリングにワンタップで接続できる「ネットワーク同期」機能は非常に実用的です。外出先のカフェでWi-Fiパスワードを尋ねる手間なく、カバンからスマートフォンを取り出すことさえせずに、タブレットの画面操作だけでインターネットに接続できたのはスマートな体験でした。
クリエイティブな作業においても連携機能は輝きます。例えば、タブレットのメモアプリを使いながら、スマートフォンのカメラを遠隔で起動して写真を撮影し、その画像を直接メモに貼り付けることができます。タブレットで議事録を取りながら、手元にある資料をスマートフォンのカメラで撮影してそのままメモに添付する、といった使い方ができ、学習やビジネスシーンでの活躍を大いに期待させます。
センサーと生体認証の注意点
購入前に知っておくべき点として、センサーと生体認証の仕様が挙げられます。本機は加速度計やジャイロスコープなど一通りのセンサーを搭載していますが、GPSは搭載されていません。そのため、地図アプリで現在地を正確に把握したり、カーナビとして利用したりすることは困難です。この点はPOCO Padも同様で、屋外での利用を考えている方は注意が必要です。また、生体認証は顔認証のみで、指紋認証には対応していません 。マスクをしていると認証できない場面もあり、指紋認証の利便性に慣れていると、少し不便に感じるかもしれません。
<Redmi Pad ProのOS・機能 仕様>
- OS:Xiaomi HyperOS (Android 14ベース)
- アップデート:Xiaomi HyperOS 2へのアップデート対応予定
- 連携機能:Home screen+、共有クリップボード、ネットワーク同期、メモアプリ連携など
- マルチタスク:分割画面、フローティングウィンドウ対応
- センサー:加速度計、ジャイロスコープ、環境光センサー、電子コンパスなど (GPSは非搭載)
- 生体認証:顔認証
まとめ:OSと機能
- OS:Xiaomi HyperOSは日常操作では滑らかだが、一部の挙動に慣れが必要な場合も
- マルチタスク:大画面を活かした分割画面やフローティングウィンドウが非常に便利
- 連携機能:Xiaomi製スマホとの連携は秀逸で、作業効率を大幅に向上させる
- 注意点:指紋認証とGPSが非搭載である点は購入前に必ず確認が必要
- 比較:OSや機能の基本仕様はPOCO Padとほぼ同一だが、Redmi Pad Proはゲームとの相性問題が指摘されている点に注意が必要
Redmi Pad ProとPOCO Padの違い
「Redmi Pad Pro」と「POCO Pad」は、Xiaomiの異なるブランドから発売された姉妹機ともいえるタブレットです。多くのハードウェアを共有していますが、いくつかの重要な違いが存在します。ここでは、両モデルのスペックを比較し、どちらが自分に合っているか判断するためのポイントを解説します。
メモリ(RAM)とストレージ
- Redmi Pad Pro: 6GB RAM + 128GB ストレージ
- POCO Pad: 8GB RAM + 256GB ストレージ
- 違い: 最も大きな違いがこの点です。POCO Padはより多くのメモリと2倍のストレージを搭載しており、複数のアプリを同時に使う場合や、将来的な利用を見越した場合に有利です。
カラーバリエーション
- Redmi Pad Pro: 3色(グラファイトグレー、ミントグリーン、オーシャンブルー)
- POCO Pad: 2色(グレー、ブルー)
- 違い: Redmi Pad Proの方が色の選択肢が1色多くなっています。
専用アクセサリー
- Redmi Pad Pro: 専用のスマートペンやキーボードが日本国内で公式に販売されています。
- POCO Pad: 純正のペンやキーボードは日本国内では未発売です。
- 違い: ペンやキーボードを使って学習や仕事での生産性を高めたい場合、公式アクセサリーが手軽に入手できるRedmi Pad Proが有利です。
OSとサポート期間(アップデート保証)
- Redmi Pad Pro: Xiaomi HyperOS(Android 14ベース)
- POCO Pad: Xiaomi HyperOS(Android 14ベース)
- 違い: 搭載OSは同一です。また、両モデルとも次期メジャーアップデートである「Xiaomi HyperOS 2」の対象となっており、2024年12月から2025年5月にかけてアップデートが配信される予定です。OSや今後のサポート期間に実質的な差はありません。
サイズと重量
- Redmi Pad Pro: 280.0 x 181.85 x 7.52 mm / 571g
- POCO Pad: 280.0 x 181.85 x 7.52 mm / 571g
- 違い: 本体のサイズと重量は完全に同じです。どちらを選んでも、持った時の感覚や携帯性に違いはありません。
耐久性
- Redmi Pad Pro: Corning Gorilla Glass 3採用
- POCO Pad: Corning Gorilla Glass 3採用
- 違い: 両モデルはハードウェアの大部分を共有しており、ディスプレイの保護ガラスも同じものが使われています。そのため、耐久性に関しても大きな差はないと考えられます。
価格
- Redmi Pad Pro: 市場想定価格 41,800円(税込)
- POCO Pad: 市場想定価格 44,800円(税込) ※Xiaomi公式サイトでは39,980円(税込)
- 違い: 市場想定価格ではRedmi Pad Proが安いですが、Xiaomi公式サイトではPOCO Padの方が安価に設定されています。スペックの高さを考慮すると、POCO Padの方がコストパフォーマンスに優れていると言えます。
その他共通の主要スペック
プロセッサ、ディスプレイ、バッテリー容量、充電速度、カメラ性能、接続性(Wi-Fi 6, Bluetooth 5.2)など、基本的なハードウェアスペックはすべて共通です。
まとめ
Redmi Pad ProとPOCO Padは、ハードウェアの大部分を共有する事実上の姉妹機です。選択する上での最も重要な違いは、「メモリとストレージの容量」そして「公式アクセサリーの入手性」の2点に集約されます。
より多くのアプリを快適に動かしたり、多くのデータを保存したりすることを重視し、コストパフォーマンスを求めるなら、8GBメモリと256GBストレージを搭載するPOCO Padが最適な選択肢です。一方で、スタイラスペンやキーボードを公式のアクセサリーで揃え、学習や軽作業での生産性を高めたいと考えているなら、Redmi Pad Proが適していると言えるでしょう。
Redmi Pad Proのメリット・デメリット
「Redmi Pad Pro」は、優れたコストパフォーマンスを誇る一方で、特定の用途においては弱点も抱えています。ここでは他のタブレットと比較しながら、その長所と短所を詳しく解説していきます。
【メリット】
メリット1:圧倒的なコストパフォーマンス
Redmi Pad Pro最大の魅力は、その価格にあります。市場想定価格41,800円(税込)で、12.1インチの2.5K・120Hz高精細ディスプレイを搭載している点は、他のどのタブレットと比較しても非常に競争力があります。例えば、より高性能なLenovo Idea Tab ProやXiaomi Pad 7は5万円を超える価格帯であり、この表示品質を手頃な価格で体験できるのは大きなメリットです。
メリット2:動画視聴に最適なディスプレイ品質
12.1インチという大画面に加え、2560 x 1600という高解像度、そして最大120Hzのリフレッシュレートに対応したディスプレイは、動画鑑賞や電子書籍の閲覧といったエンターテインメント用途で真価を発揮します。Blackview MEGA 3のリフレッシュレートが90Hzであることと比較すると、スクロールなどの滑らかさで明確な優位性があります。
メリット3:10000mAhの大容量バッテリー
10000mAhというバッテリー容量は、一日中充電を気にせずに使える安心感をもたらします。これは、Xiaomi Pad 7(8850mAh)やBlackview MEGA 3(8800mAh)、OPPO Pad 3(9520mAh)など、多くの競合製品よりも大きな容量です。長時間の映画鑑賞やウェブ会議でも、バッテリー残量を心配する必要がありません。
メリット4:充実したオーディオ機能
Dolby Atmos対応のクアッドスピーカーに加え、近年では省略されがちな3.5mmイヤホンジャックを搭載している点は高く評価できます。これにより、有線・無線を問わず、利用シーンに合わせて最適な音響環境を選ぶことができます。
メリット5:microSDカードによるストレージ拡張
内蔵ストレージは128GBと控えめですが、最大1.5TBまでのmicroSDカードに対応しているため、容量不足の心配がありません。大量の動画や電子書籍、写真を本体の容量を気にすることなく保存できるのは、大きなアドバンテージです。
【デメリット】
デメリット1:控えめなメモリとストレージ容量
Redmi Pad Proの弱点として最も指摘されるのが、6GBのメモリと128GBのストレージという構成です。ほぼ同じ仕様でメモリ8GB/ストレージ256GBを搭載する兄弟機POCO Padが数千円の価格差で存在するため、マルチタスク性能や将来性を見越すと、Redmi Pad Proのスペックは物足りなく感じられます。
デメリット2:限定的なプロセッサー性能
搭載されているSnapdragon 7s Gen 2は日常使いには十分ですが、価格帯が近いLenovo Idea Tab Pro(Dimensity 8300)やXiaomi Pad 7(Snapdragon 7+ Gen 3)と比較すると、処理性能で見劣りします。負荷の高い3Dゲームや本格的な動画編集といった用途には向いていません。
デメリット3:GPSとモバイル通信の非搭載
Wi-Fiモデル専用でGPSも搭載されていないため、Redmi Pad Proの用途は屋内に限定されます。Lenovo Idea Tab ProやBlackview MEGA 3はGPSを搭載しており、後者は4G通信にも対応しているため、外出先で地図アプリを使ったり、ナビとして活用したりすることはできません。
デメリット4:映像出力に非対応のUSBポート
USB Type-Cポートは搭載されていますが、規格がUSB 2.0のためデータ転送速度が遅く、外部ディスプレイへの映像出力(DisplayPort Alternate Mode)にも対応していません。Lenovo Idea Tab ProやXiaomi Pad 7、ALLDOCUBE Ultra Padなどが高速なUSB 3.xポートと映像出力をサポートしているのと比較すると、拡張性の面で大きな弱点となります。
デメリット5:指紋認証センサーの不在
生体認証は顔認証のみで、指紋認証には対応していません。マスク着用時や暗い場所でのロック解除に不便を感じることがあります。Lenovo Idea Tab Proが指紋センサーを搭載していることを考えると、セキュリティと利便性の両面で物足りなさを感じます。
デメリット6:別売りのアクセサリー
Lenovo Idea Tab ProやBlackview MEGA 3がスタイラスペンを標準で付属しているのに対し、Redmi Pad Proはペンもキーボードも別売りです。生産性を高めるためには追加の投資が必要となり、総額では他の選択肢との価格差が縮まります。
デメリット7:ワイヤレス充電に非対応
Redmi Pad Proはワイヤレス充電には対応していません。充電はUSB Type-Cケーブルで行う必要があります。
Redmi Pad Proのスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ: 12.1インチ、解像度2560 x 1600 pxのLCD ※2.5K/16:10/249ppi/最大輝度 600 nit/画面占有率83.6%/コントラスト比 1500:1/色深度12ビット 687億色 / Corning Gorilla Glass 3
- 液晶の機能: 4096レベル輝度調整、DC調光、周囲色温度検知機能、Dolby Vision、アダプティブカラー、アダプティブ読書モード、TÜV Rheinland 低ブルーライト・フリッカーフリー・サーカディアンフレンドリー認証
- リフレッシュレート: 120Hz
- タッチサンプリングレート: 最大 240 Hz ※Redmi Smart Penを使用時
- プロセッサ: Qualcomm Snapdragon 7s Gen 2 ※4nm/8コア/最大2.4 GHz
- GPU: Adreno 710
- RAM(メモリ): 6GB LPDDR4X
- ストレージ: 128GB UFS 2.2
- 外部ストレージ: microSDXCカードで最大1.5TBまで
- バッテリー: 10000 mAh
- 駆動時間: スタンバイで33.9日間、HDビデオ再生12.1時間、読書で15.1時間
- 充電: 33W急速充電、USB Type-C
- 背面カメラ: 8MP
- 前面カメラ: 8MP
- ビデオ録画: 背面:1080P 1920×1080 30fps、720P 1280×720 30fps / 前面:1080P 1920×1080 30fps、720P 1280×720 30fps
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 6(2×2 MIMO、Wi-Fiダイレクト、Miracast、MU-MIMO対応)、Bluetooth 5.2、IPv6
- 対応コーデック: AAC/LDAC/SBC/aptX/aptX-HD/aptx-adaptive
- インターフェース: USB Type-C (USB 2.0)
- センサー: 加速度計、ジャイロスコープ、環境光センサー、色温度センサー、電子コンパス、ホールセンサー
- スピーカー: クアッドスピーカー
- オーディオ: Dolby Atmos、ハイレゾオーディオ認証、3.5 mm ヘッドホンジャック
- スタイラスペン: Redmi Smart Pen
- キーボード: Redmi Pad Pro Keyboard
- 耐久性: IP52等級の防塵防滴性能 、Corning Gorilla Glass 、30以上の厳しい品質テストをクリア
- 筐体: メタル ユニボディ
- OS: Xiaomi HyperOS (Android 14ベース) ※Google Playストア対応
- サイズ: 280.0 x 181.85 x 7.52 mm
- 重量: 571g
- カラー: グラファイトグレー、ミントグリーン、オーシャンブルー
- 付属品: アダプター/USB Type-Cケーブル/クイックスタートガイド/保証書/SDカード取り出しツール
Redmi Pad Proの評価
8つの評価基準で「Redmi Pad Pro」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★☆
2.5K解像度の12.1インチ大画面は非常に高精細で、動画視聴や電子書籍の閲覧に適しています。ただし、光沢が強く、照明などが映り込みやすい点がマイナスです。
スペック:★★★★☆
Snapdragon 7s Gen 2は日常使いには十分快適な性能です。しかし、メモリが6GBのため、複数のアプリを同時に使うと動作が重くなる可能性があります。
デザイン:★★★★☆
指紋が付きにくいマット仕上げの金属製ユニボディは高級感があります。一方で、本体が571gと重く、携帯するには不向きな点が評価を分けます。
耐久性: ★★★★☆
Corning Gorilla Glass 3と金属製の筐体でしっかりとした作りです。IP52の防塵防滴に対応している可能性もあり、家庭内での利用には安心感があります。
通信:★★★☆☆
Wi-Fi 6や多様なBluetoothコーデックに対応している点は優秀です。しかし、GPSやモバイルデータ通信に非対応なため、屋外での利便性が大きく損なわれています。
機能:★★★★☆
Xiaomi製スマホとのシームレスな連携機能や、Web会議を快適にする「会議ツール」は非常に便利です。指紋認証センサーがないのは残念な点です。
使いやすさ:★★★☆☆
OSの動作は滑らかですが、独自のUIは慣れが必要です。特にゲームプレイ中のタップ無反応の報告があるなど、ソフトウェアの最適化に課題が残ります。
価格:★★★★★
4万円台前半という価格で、高精細な大画面や十分な基本性能、高級感のあるデザインを実現しており、コストパフォーマンスは非常に高いです。
【総評】 ★★★★☆
自宅でのエンタメ体験を最大限に高めるタブレット
Redmi Pad Proは、主に自宅で動画鑑賞やWebブラウジング、電子書籍などを楽しみたいユーザーにとって、最高の選択肢の一つとなりうるタブレットです。最大の魅力は、なんといっても12.1インチの2.5K高解像度ディスプレイです。その精細で美しい表示は、映画やアニメの世界への没入感を格段に高めてくれます。Dolby Atmos対応の4スピーカーが奏でるサウンドも、この体験をさらに豊かなものにしてくれるでしょう。
Snapdragon 7s Gen 2プロセッサーは日常的な操作をストレスなくこなし、10000mAhの大容量バッテリーは充電を気にせず1日中コンテンツを楽しむことを可能にします。金属製の筐体も価格以上の高級感を演出し、所有する喜びを与えてくれます。
万能機ではない明確な弱点も
一方で、このタブレットは万人におすすめできる万能機ではありません。最も大きな注意点は、GPSとモバイルデータ通信に非対応であることです。これにより、外出先での地図利用や単独でのインターネット接続ができず、用途はWi-Fi環境のある屋内に限定されます。また、メモリが6GBであるため、複数のアプリを切り替えながら作業するようなヘビーなマルチタスクには向きません。指紋認証がない点や、一部で報告されているゲームプレイ時のソフトウェアの不安定さも、購入前に考慮すべき点です。
どんな人に最適か
このタブレットは、主に自宅で動画鑑賞や電子書籍を楽しみたい方に最適です。大画面と高音質を重視し、外出先でのGPSナビやモバイル通信を必要としないユーザーにぴったりです。また、すでにXiaomi製スマートフォンをお持ちであれば、便利な連携機能を最大限に活用できるため、満足度はさらに高まるでしょう。本格的なゲームや高度なマルチタスクを求めない、コストパフォーマンスを重視する方におすすめします。
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Redmi Pad Proの価格・購入先
※価格は2025/10/13に調査したものです。価格は変動します。
ECサイト
- Amazonで47,800円(8GB+256GB・海外モデル)、
- 楽天市場で32,800円(税込・6GB+128GB)、
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おすすめのライバル機種と価格を比較
「Redmi Pad Pro」と似た性能を持つタブレットも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
REDMI Pad 2 Pro
シャオミから発売された12.1インチのタブレットです(2025年9月26日 発売)。
Xiaomi HyperOS 2(Android 15ベース)、Qualcomm Snapdragon® 7s Gen 4 モバイルプラットフォーム、6GB または 8GB LPDDR4X メモリ、2.5K クリスタルクリアディスプレイ(※マットガラスもあり)、128GB または 256GB UFS 2.2ストレージ、12000mAhバッテリー、背面800万画素カメラ、前面800万画素カメラを搭載しています。
また、連携機能(Home screen+、共有クリップボード、通話同期、ネットワーク同期)、33W急速充電、最大27Wの有線リバース充電、ウェットタッチテクノロジー、Redmi スマートペン(別売)、REDMI Pad 2 Pro キーボード(別売)に対応。
クアッドスピーカー、Dolby Atmos®対応、顔認証、最大2TBまでのストレージ拡張、TÜV Rheinlandによる各種アイケア認証、USB Type-C (USB 2.0)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4、5G通信(※対応モデルのみ)にも対応しています。
価格は、Amazonで35,980円(Wi-Fi・6GB+128GB・税込)、楽天市場で39,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで46,980円、AliExpressで73,876円、です。
関連記事:REDMI Pad 2 Pro 徹底レビュー!新CPUで進化?先代と比較・評価
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POCO Pad
シャオミ POCO から発売された12.1インチ のタブレットです。Qualcomm Snapdragon 7s Gen 2、2.5KのLCD液晶、256GB/512GB UFS 2.2 ストレージ、10000mAhバッテリ、背面8MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラ搭載で、33W急速充電、クアッド スピーカー、Dolby Atmos、リフレッシュレート 最大120Hz、Wi-Fi 6に対応しています。
価格は、Amazonで39,980円、楽天市場で39,470円(送料無料)、ヤフーショッピングで39,470円、AliExpressで35,616円円、米国 Amazon.comで$339.00、です。
関連記事:POCO Pad徹底レビュー!大画面とコスパで圧倒する12型タブレットを評価
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Lenovo Idea Tab Pro
Lenovoから発売された12.7インチのタブレットです(2025年1月 日本発売)。
Android 14(2回のOSメジャーアップグレード)、MediaTek Dimensity 8300、8GB LPDDR5X メモリ、2944 x 1840 ドットのディスプレイ、256 GB UFS 4.0ストレージ、10200 mAhバッテリー、microSDメディアカードリーダー、背面13MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、DP映像出力、4つのJBLスピーカー、Dolby Atmos、Lenovo Tab Pen Plus(付属)、Google GeminiのAI機能(かこって検索、翻訳)、「Easy Jot」、読み上げモード、Lenovo TurboSystem、Lenovo Smart Connect、キーボードパック(別売)、フォリオケース(別売)、USB 3.2 Type-Cポート(DP映像出力に対応)、Wi-Fi 6 、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで54,780円(税込)、楽天市場で57,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで57,800円(送料無料)、レノボ公式サイトで54,780円(税込・送料無料)です。
関連記事:Lenovo Idea Tab Pro レビュー!AI機能付き12.7タブレット
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TECLAST ArtPad Pro
Teclastから発売された12.7インチのタブレットです(2025年8月1日 発売)。
ArtOS (Android 15ベース)、MediaTek Helio G99、8GBメモリ、2176×1600解像度のIPS液晶、256GB UFSストレージ、10000mAhバッテリー、背面13MPカメラ(補助レンズ付き)、前面8MPカメラを搭載しています。
また、Teclast T-Pen(4096段階筆圧検知)、カスタマイズ可能なスマートボタン、ノートアプリ「Art Note」、「Artスペース」(Inkモード、パステルモード)、クアッドスピーカー(ステレオ)、Symphonyオーディオシステム、Art Tuneオーディオアルゴリズム、AIハイパーオーディオに対応。
合計 最大20GBまでのメモリ拡張、MicroSDカードによるストレージ拡張、30W 超高速充電、顔認証、4G LTE通信、GPS、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2にも対応しています。
価格は、Amazonで33,900円(税込・クーポン適用)、楽天市場で51,075円(送料無料)、AliExpressで27,774円、です。
関連記事:TECLAST ArtPad Pro 徹底レビュー!Slate 13比較と欠点
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LAVIE Tab T11(T1175/JAS)
NEC PCから発売された11.45インチタブレットです(2024年11月15日に発売開始・出荷は12月12日以降)。
Qualcomm Snapdragon 685、8GB LPDDR4X、256GB ストレージ、8600 mAhバッテリー、背面13MPカメラ、前面8MPカメラを搭載しています。
また、アクションキー、NFC決済、個人認証情報の読み取り機能、リフレッシュレート 90Hz、つながる!LAVIE for Android(PCのセカンドモニター)、クアッド ステレオスピーカー、Dolby Atmos、ステレオマイク、IP52防水防塵、
デジタルペン3(PC-AC-AD042C)、Bluetoothキーボード(PC-AC-AD049C)、タブレットカバー(PC-AC-AD050C)、ガラス保護フィルム(PC-AC-AD051C)、Googleキッズスペース、ペアレンタルコントロール、顔認証、NFC(Type-A/B)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、楽天市場で46,679円(税込)、ヤフーショッピングで45,480円(送料無料)、NECダイレクトで50,380円(税込)~、です。
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Magic Drawing Pad
XPPenから発売された手書き用のAndroidタブレットです(2024年2月28日 発売)。
Android 12 OS、Mediatek MT8771、8GB LPDDR4Xメモリ、12.2インチのIPS液晶、256GB UFS 2.2ストレージ、8000mAhバッテリー、背面13MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、筆圧16,384段階の「X3 Pro Pencil」、AGエッチング技術、クアッドスピーカー、最大512GBまでのストレージ拡張、ダブルウインドウ機能(画面分割)、読書モード、衝撃ケース(別売)、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.1に対応しています。
価格は、Amazonで69,000円(税込)、楽天市場で69,000円(送料無料)、ヤフーショッピングで69,697円、AliExpressで71,320円、です。
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他のシャオミ タブレットと比較
他にもシャオミのタブレットが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
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