N97搭載の「GMKtec NucBox G5」がインテル N100 のミニPCより優れている理由を解説!ベンチマークやゲーミング性能、他のミニPCとの違いも合わせて掲載しています。
※本ページはプロモーション(広告)を含んでいます。
「GMKtec NucBox G5」とは?
2024年4月、中国のPCメーカー GMKtec社から「NucBox G5」が発売されました。第12世代 インテル N97 を搭載した超小型 Windows ミニPCです。
GMKtecからはすでにインテル N100搭載の「NucBox G2」も販売されており、手のひらサイズの小さいボディながらも性能が高いと評判です。
新モデル「NucBox G5」はその性能を上回るミニPCとして開発され、大きな話題になっています。
価格も2万円台とリーズナブルで非常にお買い得。早速どんなミニPCなのかチェックしていきましょう。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク
公式ページ: インテル Alder Lake N97 ミニ PC–NucBox G5
パワフルな第12世代 インテル N97 採用
プロセッサ (CPU)の性能が高いほど作業が高速になります。「NucBox G5」は第12世代 のインテル N97 をプロセッサを搭載しています。インテル N100と比較すると、最大周波数が3.4GHzから3.6GHzになり、よりパワフルに動作するようになっています。
- N97・・・10nm/4コア/4スレッド/最大3.6GHz/TDP 12W
- N100・・・10nm/4コア/4スレッド/最大3.4GHz/TDP 6W
また、内蔵GPUは第12世代のインテル UHD グラフィックス 1.20 GHzで、N100と同じですが、マルチメディアコンテンツ向けのAPI「DirectX 12.1」に対応しています。
これに対応していると、ゲームや音楽、映像ソフトがより高速に快適に使用できるようになります。
具体的にはPS2のエミュレーター「PCSX2」などのグラフィック設定で「DirectX」を選択できるようになり、それまでOpenGLでうまく動かなかったゲームもスムーズにプレイできるようになります。
Intel UHD Graphics・・・DirectX 対応 12.1 / OpenGL 対応 4.6 / OpenCL サポート 3.0
Intel N97の性能:ベンチマーク結果はN100より高い
PassmarkのCPUベンチマーク、Geekbench 6を使いベンチマークを計測すると、N97はN100以上に高いスコアを出すことが分ります。
- N97・・・Passmark:5877 / Geekbench 6 シングルコア「1237」、マルチコアで「3051」
- N100・・・Passmark:5553 / Geekbench 6 シングルコア「1153」、マルチコアで「2965」
CPUの性能に劇的に大きな違いがあるわけではありませんが、どちらを選ぶべきかは一目瞭然です。N97を選ばない理由は今のところありません。
<CPUのベンチマーク結果>
- PassmarkのCPUベンチマークスコア「5877」
- Geekbench 6のシングルコア「1237」、マルチコア「3051」
- Cinebench 2023 シングルコア「781」、マルチコア「2,069」
- PCMark 10 スコア「3,057」(よく利用されるアプリの使用感を計測)
<ベンチマーク結果から分かること>
- Passmark: 総合的なCPU性能を評価するベンチマークです。5877というスコアは、エントリーレベルのCPUとしては比較的高く、一般的な用途で十分な性能を持っていることを示しています。
- Geekbench 6: CPUのシングルコア性能とマルチコア性能を測定するベンチマークです。シングルコア「1237」、マルチコア「3051」というスコアは、Webブラウジング、オフィスソフトの使用、動画視聴など、一般的なタスクを快適にこなせる性能を示しています。
- Cinebench 2023: CPUのレンダリング性能を測定するベンチマークです。シングルコア「781」、マルチコア「2,069」というスコアは、画像編集や動画編集などの軽いクリエイティブ作業にも対応できる性能を示しています。ただし、本格的なクリエイティブ作業には、より高性能なCPUが推奨されます。
- PCMark 10: よく利用されるアプリケーションの使用感を計測するベンチマークです。3,057というスコアは、Webブラウジング、ビデオ会議、オフィスソフトの使用など、一般的なタスクを快適にこなせる性能を示しています。
Intel N97性能を比較
Nシリーズの中では上位: N100やN95といった他のNシリーズCPUと比べて、Passmarkスコアは高くなっています。特にN95と比較すると、約10%の性能向上と言えるでしょう。
CeleronやPentiumより高性能: Celeron J4125やN5105といった、より低価格帯のCPUと比較すると、N97は大幅に性能が高いです。
Core i3シリーズには及ばない: Core i3-1215UやCore i3-N305といったCore i3シリーズのCPUと比べると、性能は大きく劣ります。
Core i7-11390Hには大きく劣る: ハイエンドモバイル向けCPUであるCore i7-11390Hとの比較では、その差は歴然です。
<CPUランキング>
※PassmarkのCPUベンチマークの結果で比較したものです。
- 1.Intel Core i3-1215U・・・Passmark:11374
- 2.Intel Core i7-11390H・・・Pasmmark:10500
- 3.Intel Core i3-N305・・・Passmark:10448
- 4.Intel N150・・・Passmark:6000
- 5.Intel N97・・・Passmark:5877
- 6.Intel N200・・・Passmark:5600 前後
- 7.Intel N100・・・Passmark:5600 前後
- 8.Intel N95・・・Passmark:5400
- 9.Intel N5105・・・Passmark:4000
- 10.Intel Celeron J4125・・・Passmark:3000
<比較から分かること>
これらのことから、N97は以下のような用途に適していると考えられます。
- ネットサーフィンや動画視聴: 日常的なウェブブラウジングや動画視聴であれば、快適に動作することが期待できます。
- オフィスソフトを使った作業: WordやExcelなどのオフィスソフトを使った作業も、問題なくこなせるでしょう。
- 軽い画像編集: 簡単な画像編集であれば、対応可能です。
- プログラミング学習: 入門レベルのプログラミング学習であれば、十分な性能です。
ただし、以下のような用途には不向きです。
- 高負荷なゲーム: 最新の3Dゲームや、処理の重いゲームをプレイするには、性能が不足しています。
- 動画編集: 本格的な動画編集作業には、より高性能なCPUが必要となります。
- 高度な画像編集や3Dグラフィックス: 専門的な画像編集や3Dグラフィックス制作には、力不足です。
グラフィック性能
内蔵のGPUは第12世代のIntel UHD Graphics 1.20 GHzです。
ベンチマーク結果から以下のことが分かります。
Fire Strike: DirectX 11ベースのゲームの性能を測定するベンチマークです。グラフィックスコア「1500」は、軽い3Dゲームや、設定を下げた中程度のゲームであればプレイできる性能を示しています。
Fire Strike Extreme: Fire Strikeよりも負荷の高いベンチマークです。グラフィックスコア「720」は、Fire Strikeよりも重いゲームをプレイする際には、設定を significantly 下げる必要があることを示しています。
Time Spy: DirectX 12ベースのゲームの性能を測定するベンチマークです。グラフィックスコア「490」は、DirectX 12のゲームタイトルでは、Fire Strikeよりもパフォーマンスが低下することを示しています。
<GPUのベンチマーク結果・グラフィックスコア>
- Fire Strike グラフィックスコアで「1500」(DirectX 11)
- Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「720」
- Time Spy グラフィックスコアで「490」(DirectX 12)
<ベンチマーク結果から分かること>
Fire Strike、Time Spyいずれのベンチマーク結果も、エントリーレベルのGPUとしては標準的な数値を示しています。また、DirectX 11よりもDirectX 12のスコアが低いことから、DirectX 12のゲームタイトルではパフォーマンスが低下する可能性があります。
なお、最新のAAAタイトルを高い設定でプレイするのは難しいですが、軽い3Dゲームや古いゲームであれば、ある程度プレイできる性能を持っています。
また、スコアは低いですが、Adobeのイラストレーターやフォトショップ、動画編集ソフト、その他の画像を扱うアプリも利用できます。
ただし、動画のエンコード、CGレンダリングなどの負荷の高い作業では時間がかかり、快適に利用できません。動画視聴や音楽再生はもちろん快適に動作します。
ゲーム性能がN100よりも高い
Intel N97と第12世代 Intel UHD Graphics 1.20 GHzの組み合わせで、 人気のあるゲームタイトルがどの程度動作するか、FPSを交えて解説します。
<軽いゲームタイトルのFPS>
- 原神 (Genshin Impact): 720p、最低設定で30FPS程度。オープンワールドゲームですが、設定を落とせばプレイ可能です。ただし、激しい戦闘シーンではカクつく可能性があります。
- 鳴潮 (Wuthering Waves): 720p、最低設定でも快適なプレイは難しい可能性があります。アクション性の高いゲームで、画質を落としてもスムーズにプレイするのは難しいと思われます。
- タワーオブファンタジー (Tower of Fantasy): 720p、最低設定で25-30FPS。原神と同様にオープンワールドで、画質を落とせばプレイ可能です。
- 崩壊:スターレイル (Honkai: Star Rail): 720p、最低設定で30-40FPS。ターン制RPGなので、比較的安定して動作すると思われます。
- 荒野行動 (Knives Out): 720p、最低設定で30FPS程度。バトルロイヤルゲームですが、設定を落とせばプレイ可能です。ただし、遠距離の敵や多数のプレイヤーが密集する場面ではカクつく可能性があります。
- リーグ・オブ・レジェンド (League of Legends): 1080p、中設定で60FPS以上。比較的軽いゲームなので、快適にプレイできます。
- マインクラフト (Minecraft): 1080p、中設定で60FPS以上。軽量なゲームなので、問題なくプレイできます。
- ロケットリーグ (Rocket League): 720p、低設定で60FPS程度。比較的軽いゲームなので、設定を調整すればプレイできます。
- GRID: Autosport (60FPS): 比較的軽いレースゲームなので、720p、中設定で60FPS程度が期待できます。レースゲームでは、滑らかな描画が重要になります。60FPSであれば、快適にプレイできるでしょう。
<中程度の負荷のゲームタイトルのFPS>
- フォートナイト (Fortnite): 720p、低設定で30-40FPS。バトルロイヤルゲームですが、設定を調整すればプレイ可能です。ただし、建築要素など負荷の高い場面ではカクつく可能性があります。
- Apex Legends: 720p、最低設定で30FPS程度。バトルロイヤルゲームで、キャラクターの移動や戦闘が激しいので、快適にプレイするのは難しいかもしれません。
- VALORANT: 720p、低設定で60FPS程度。FPSゲームですが、設定を調整すればプレイ可能です。ただし、エフェクトが多い場面ではカクつく可能性があります。
- DOTA 2 (40FPS): 720p、低設定で40FPS程度が期待できます。チーム戦を行うMOBAで、状況把握が重要になります。40FPSであればプレイできますが、より滑らかな描画を求める場合は、設定をさらに下げるか、解像度を落とす必要があるかもしれません。
- GTA V (50FPS):オープンワールドのアクションゲームで、720p、低設定で50FPS程度が期待できます。広大なマップを自由に移動できるゲームですが、画質を落とすことで、ある程度のフレームレートを確保できます。ただし、街中など負荷の高い場所では、フレームレートが低下する可能性があります。
- CS:GO (60FPS): 720p、低設定で60FPS程度が期待できます。FPSゲームでは、高いフレームレートと低い入力遅延が重要になります。60FPSであれば、快適にプレイできるでしょう。ただし、対戦競技としてプレイする場合は、さらに高いフレームレートを目指したいところです。
- Forza Horizon 4 (30FPS): オープンワールドのレースゲームで、720p、最低設定で30FPS程度が期待できます。美しいグラフィックが特徴のゲームですが、Intel N97の内蔵GPUでは、画質をかなり落とす必要があります。30FPSであればプレイできますが、より快適にプレイしたい場合は、より高性能なグラフィックカードを搭載したPCが推奨されます。
<高負荷なゲームタイトルのFPS>※動作しない可能性が大きいもの
- サイバーパンク2077 (Cyberpunk 2077): 720p、最低設定で20-30FPS。重いゲームですが、設定を極限まで落とせばプレイ可能です。ただし、都市部など負荷の高いエリアではカクつく可能性があります。
- エルデンリング (ELDEN RING): 720p、最低設定で25-30FPS。オープンワールドで、敵との戦闘も多いので、設定を落としてもスムーズにプレイするのは難しいかもしれません。
- アーマード・コアVI (ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON): 720p、最低設定で20-30FPS。メカアクションゲームで、激しい戦闘シーンでは負荷が高くなるため、設定を落としてもカクつく可能性があります。
- パルワールド (Palworld): 720p、最低設定で25-30FPS。オープンワールドで多くのオブジェクトが存在するため、画質を落とす必要があります。
12GB LPDDR5 メモリ搭載で高速に転送
メモリの性能もパソコンの動作に大きく影響を与えます。「NucBox G5」は 最新のLPDDR5-4800規格の メモリを 12GB 搭載しています。
LPDDR5規格は最大6.4Gbpsの転送が可能とされており、LPDDR4規格と比べて2倍、LPDDR4Xと比べて1.5倍の速度を出すことができます。
<規格別のメモリ転送速度の違い>
- 1.LPDDR4・・・最大3.2Gbps、
- 2.LPDDR4X・・・最大4.266Gps
- 3.LPDDR5・・・最大6.4Gbps
同じメモリは「GMKtec NucBox G2」(N100)にも搭載されています。また、「LarkBox X 2023」も12GB LPDDR5を搭載しています。
「GMKtec NucBox G1」(N95)と「MeLe Overclock4C」(N95)はDDR4-3200規格のメモリ搭載で、転送速度が「NucBox G5」より遅くなります。
メモリ増設はできる?
なお、「NucBox G5」や「NucBox G2」はオンボード仕様のため、メモリの増設はできません。その他の「LarkBox X 2023」や「MeLe Overclock4C」もメモリ増設には対応していません。
最大512GB M.2 で最大2TBまで増設できる
ストレージ容量が多いほど大量のデータを保存できます。「NucBox G5」は購入時に256GB / 512GB の2種類から選択できるようになっています。規格はM.2 2242 SATA です。
SATAはNVMe規格よりも転送速度が遅くなりますが、2.5インチのSSDと同じくらいの速度で不便を感じることはありません。
他のミニPCと比較してみると、ほとんどがSATA規格のストレージを採用していることが分かります。
- 1.「GMKtec NucBox G1」(N95)・・・256GB/512GB M.2 2280 NVMe (PCIe 3.0)
- 2.「GMKtec NucBox G2」(N100)・・・512GB/1TB M.2 2242 SATA
- 3.「LarkBox X 2023」(N100)・・・512GB PCIe M.2 2280 SSD SATA
- 4.「MeLe Overclock4C」(N95)・・・128GB/256GB/512GB eMMC
NVMeを使用しているのは「GMKtec NucBox G1」(N95)のみです。「MeLe Overclock4C」(N95)はストレージ拡張でM.2 2280 NVMe SSDに対応しています。
なお、「NucBox G5」はM.2 2242 SATAで最大2TBまで拡張できます。2.5インチのHDD / SSDで増設できないので注意してください。
Wi-Fi 5・Bluetooth 4.2に対応
通信速度が速いと調べものもサクサクとこなせます。「NucBox G5」はWi-Fi 5規格のac デュアルバンドに対応し、2.4GHz帯と5GHz帯を使った高速で途切れにくい通信を利用できます。
一方、「NucBox G1」(N95)と「NucBox G2」(N100)はWi-Fi 6に対応し、Wi-Fi 5よりも高速な通信が利用できました。
「NucBox G5」は前モデルよりも通信速度が遅くなっているといえます。
また、Bluetoothの規格は4.2で、Bluetooth 5.2に対応していた「NucBox G1」(N95)と「NucBox G2」(N100)よりも性能が低くなっています。
Bleutooth 4.2でもワイヤレス機器とスムーズに接続できますが、バージョン5.0の方がより長い距離で高速な通信が利用できるため便利です。
なお、「LarkBox X 2023」(N100)と「MeLe Overclock4C」(N95)はともにWi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応していました。
やはり「NucBox G5」の通信性能はそれほど高くないといえます。
ただし、「NucBox G5」のWi-Fiモジュールを交換することは比較的 簡単にできます。本体の上部の天板を開け、ストレージの横に配置されているメモリのような形状のWi-Fiモジュールを交換するだけです。Wi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応したWi-Fiモジュールは2千~3千円ほどで購入可能です。
1Gbpsのギガビット有線LANに対応
無線通信が不安定になったとき、より安定した通信が可能な有線LANが使えると便利です。「NucBox G5」は1Gbpsのギガビット有線LANに対応し、安定した高速な通信を利用できます。
同じ超小型サイズの「GMKtec NucBox G2」(N100)と「MeLe Overclock4C」(N95)も1Gbpsのギガビット有線LANに対応していました。
「GMKtec NucBox G1」(N95)はさらに高速な2.5Gbpsのギガビット有線LAN通信に対応しています。
「LarkBox X 2023」(N100)は2つのLANポートを搭載し、1Gbps、2.5Gbpsの両方を利用できるようになっています。
Type-Cと3つのUSB3.2 (5Gbps) ポートが使える
ポートが多いと様々な周辺機器と接続できるので便利です。「NucBox G5」はType-C (12V/3A・電源用のみ) の他に、5Gbpsの転送に対応した3つのUSB3.2 ポートを搭載しています。このポートは背面に一つ、前面に二つ配置されています。
他のミニPCと比較してみると、「NucBox G2」(N100)と同じポートを搭載していることが分かります。
- 1.「NucBox G1」(N95)・・・USB-A 3.2 x4 (Gen1,5Gbps)
- 2.「NucBox G2」(N100)・・・Type-C (12V/3A・電源用のみ) x1、USB3.2 (Gen1*1 5Gbps/S) x3
- 3.「LarkBox X 2023」(N100)・・・USB Type-C (PD給電/DP1.4映像出力) ×1、USB-A 3.1 ×4
- 4.「MeLe Overclock4C」(N95)・・・USB-C 3.2 Gen 2 (フル機能/DP1.4/PD3.0) ×1、USB-C (電源用/PD3.0) ×1、USB3.2 Gen 2 (10Gbps) ×2、USB 2.0 (480Mbps) ×1
「LarkBox X 2023」(N100)と「MeLe Overclock4C」(N95)はフル機能のUSB Type-Cポートが搭載されています。「NucBox G5」は同じType-C でも電源用のみなので少々不便です。
4K 2画面出力に対応
複数のモニターに同時に出力できると、作業が2倍はかどります。「NucBox G5」は2つのHDMI 2.0 ポートを搭載し、4K画質で2つのモニターに同時出力できます。
他のミニPCと比べてみると、「NucBox G1」(N95)と同じ映像出力に対応していることが分かります。
- 1.「NucBox G1」(N95)・・・4K 2画面出力、HDMI ( 4K@60Hz ) x2
- 2.「NucBox G2」(N100)・・・4K 3画面出力、DP 1.4 (4K@60Hz) x1、HDMI 2.0 (4K@60Hz) x2
- 3.「LarkBox X 2023」(N100)・・・4K 3画面出力、Type-C ×1、Displayport(4K@60Hz)×1、HDMI(4K@60Hz)×1
- 4.「MeLe Overclock4C」(N95)・・・3画面出力 (USB-C、HDMI)、4K UHD(4096 x 2160 @60Hz)
「NucBox G2」(N100)、「LarkBox X 2023」(N100)、「MeLe Overclock4C」(N95)は3つのモニターに同時に出力できるようになっています。2つで十分なケースがほとんどですが、3つ使えた方がその分 作業がはかどります。
冷却ファンで熱を効率よく排出できる
ミニPCは通常のデスクトップPCよりも小型なため、熱がこもりやすくなります。「NucBox G5」は冷却ファンを搭載することで熱をその弱点を克服し、熱を効率よく排出できるようになっています。
冷却ファンはCPUのちょうど真上に配置されています。その一つ下の層にはストレージやWi-Fi モジュールが配置されており、ファンの空気が内部を循環できるようになっています。
ファンはもちろん、静音で動作するので、作業の邪魔にはなりません。
同じ超小型の「NucBox G2」(N100)にも同様のファンが搭載されています。「NucBox G1」(N95)と「LarkBox X 2023」(N100)、「MeLe Overclock4C」(N95)はファンだけでなく、ヒートパイプを含めた冷却システムを搭載し、本体をより強力に冷却できるようになっています。
超小型サイズでVESAマウントに対応
超小型パソコンはバックにもラクラクと入るサイズで持ち運びも簡単です。「NucBox G5」はサイズ 71.8 x 71.8 x 44.4 mm、重量 206gの小型軽量デザインを採用しています。
他のミニPCと比べると、同じ超小型「NucBox G2」(N100)よりも小さく、最も小さいサイズであることが分かります。
- 1.「NucBox G1」(N95)・・・サイズ 114×106×42mm、重量 360g
- 2.「NucBox G2」(N100)・・・サイズ 87 × 87 × 39.4mm、重量 216g
- 3.「LarkBox X 2023」(N100)・・・サイズ 127×127×49(H)mm、重量 400g
- 4.「MeLe Overclock4C」(N95)・・・サイズ 178 mm x 93.5 mm x 21 mm、重量 不明(200-300g程度)
小さいだけでなく、モニターの背面に設置できるVESAマウントに対応しています。ブラケットも付属します。
なお、カラーはブラック/グレーの1種類のみ用意しています。
高品質で安全・分解も簡単にできる
GMKtecのミニPCは厳しい品質テストを課しているため、バックドアなどの心配は不要です。また、天板をツールレスで取り外して分解も可能で、BIOSの設定もF7を押し続けるだけで簡単です。1年間のメーカー保証やトラブル時の製品交換もあるので安心して使用できます。
「GMKtec NucBox G5」のデメリット
「NucBox G5」を購入する前に以下のデメリットに注意しましょう。
1.メモリを増設できない
「NucBox G5」はオンボード仕様で、メモリがマザーボードと一体化しているため、メモリを増設することはできません。
2.2.5インチのHDD / SSDで増設できない
ストレージ増設は、M.2 2242 SATAを使用した場合のみ可能です。2.5インチのHDD / SSDで増設できないので注意してください。
3.Wi-Fi 6に対応していない
「NucBox G5」はWi-Fi 5のacデュアルバンド対応ですが、Wi-Fi 6には対応していません。ただし、Wi-Fiモジュールを交換してWi-Fi 6に対応させることはできます。
4.2.5Gのギガビット有線LANに対応していない
1Gbpsのギガビット有線LANに対応していますが、2.5Gbpsの速度は出ません。2.5Gと比べて高速ではないので事前に知っておきましょう。
5.フル機能のType-Cポートが使えない
「NucBox G5」のType-Cポートは電源用で、映像出力やPD給電には対応していません。いわゆるフル機能ではないので注意してください。
6.3画面出力に対応していない
4K 2画面出力まで対応しています。3画面に同時に出力することはできないので注意してください。
7.グラフィックボードを追加できない
ミニPCなので、基本的にグラフィックボードを追加してグラフィック性能を飛躍的に上げることはできません。
「GMKtec NucBox G5」のスペック
- プロセッサ 第12世代 (Alder Lake) Intel N97
※10nm/4コア/4スレッド/最大3.6GHz/TDP 12W - GPU Intel UHD Graphics 12世代
- RAM(メモリ) 12GB LPDDR5 4800 MT/s ※オンボード
- ストレージ 256GB / 512GB M.2 2242 SATA
- 拡張ストレージ M.2 SSD (2242 PCle)で最大2TBまで
- 電源 ACアダプター
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 5 (802.11ac/a/b/g/n/ ,2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2
- 有線LAN 1000M、2つのポートあり
- インターフェース Type-C (12V/3A・電源用のみ) x1、USB3.2 (5Gbps) x3、HDMI 2.0 (4K@60Hz) x2、TF / microSDカードスロット x1、RJ45 x2、3.5mmオーディオジャック x1、ケンジントンロック x1、電源ボタン
- 映像出力 4K 2画面出力、HDMI 2.0 (4K@60Hz) x2
- 冷却ファン 内蔵
- VESAマウント 対応(ブラケット付属)
- OS Windows 11 Pro ※インストール済み、Linux/Ubuntuサポート
- サイズ 71.8 x 71.8 x 44.4 mm
- 重量 206g
- カラー ブラック/グレー
「GMKtec NucBox G5」の評価
7つの基準で「GMKtec NucBox G5」を5段階で評価してみました。
- パフォーマンス:★★★
- 拡張性:★★★
- 映像出力:★★★
- デザイン:★★★
- 通信:★★★
- 使いやすさ:★★★
- 価格:★★★★
<総合評価>
GMKtecから発売されたIntel N97を搭載した超小型サイズのミニPCです。
Intel N100を搭載した従来モデルから性能が強化されています。
具体的にはCPUがIntel N100からN97に変更されたことで、より高速に動作できるようになり、
グラフィック性能も向上しました。
Intel N100の差はそれほど大きくありませんが、同じ価格帯であれば、Intel N97モデルの方がお買い得です。
ただし、256GBまたは512GBのM.2 2242 SATA SSDのみで、1TBモデルは選択できません。
また、通信面ではWi-Fi 5とBluetooth 4.2をサポートしていますが、Wi-Fi 6に対応していないというデメリットがあります。
インターフェースはType-C (12V/3A・電源用のみ) x1、USB3.2 (5Gbps) x3と豊富で、2画面出力も可能ですが、
ディスプレイポートを搭載していない点には注意が必要です。
筐体は非常にコンパクトで省スペースで使いたい人に最適です。
Intel N97の性能がN100よりも高いので、低価格でも高性能なミニPCが欲しい人におすすめです。
「GMKtec NucBox G5」の価格・購入先
ECサイト
- Amazonで20,233円(税込)、
- 楽天市場で26,500円(送料無料)、
- ヤフーショッピングで26,009円、
- AliExpressで22,597円、
- 米国 Amazon.comで$199.999 ($30 OFFクーポン付き)、
で販売されています。
Amazonで「GMKtec NucBox G5」をチェックする
楽天市場で「GMKtec NucBox G5」をチェックする
ヤフーショッピングで「GMKtec NucBox G5」をチェックする
AliExpressで「GMKtec NucBox G5」をチェックする
米国 Amazon.comで「GMKtec NucBox G5」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

おすすめの類似モデルの紹介
「GMKtec NucBox G5」と同じような超小型サイズのミニPCも販売されています。
「Beelink EQ13」
Beelinkから発売されたIntel N200 プロセッサ搭載のミニPCです。16GB DDR4 3200MHz メモリ、500GB M.2 2280、Type-C ポート搭載で、4K 3画面出力、冷却システム MSC2.0、埃の侵入を防ぐフィルター(底面)、最大4TBまでのストレージ拡張、Wi-Fi 6 (intel AX101)、Bluetooth 5.2に対応しています。
関連記事:ミニPC「Beelink EQ13」アダプター不要のメリット・デメリット
「LarkBox X 2023」(N100)
CHUWIから発売されたインテルN100搭載の小型PCです。SSD 512GB、4つのUSB3.1ポートを備えるほか、M.2拡張、4K 3画面出力、Wi-Fi 6、VESAマウントに対応しています。
価格は、Amazonで29,900円 (税込)、楽天市場で29,900円(送料無料)、ヤフーショッピングで30,900円(送料無料)、CHUWI JP公式ストアで税込29,900円、AliExpressで$120.40 (日本円で約18429円)、米国 Amazon.comで$189.00 (日本円で約28929円)です。
関連記事:「LarkBox X 2023」(N100)は買っていい? 激安の第12世代 ミニPCと徹底 比較!
「MeLe Overclock4C」
MeLeから発売されたインテル N95搭載の超小型PCです。フル機能USB-C、4K 3画面出力、Wi-Fi 6、冷却システムに対応しています。
価格はAmazonで34,999円(税込・6500円 OFFクーポン付き)、楽天市場で35,321円(送料無料)、AliExpressで$233.99 (日本円で約35815円)、米国 Amazon.comで$269.99 ($70 OFFクーポン付き) です。
関連記事:「MeLe Overclock4C」極小でも妥協なし? 話題の超小型PCと徹底 比較!
「Minisforum EM780」
超小型PC「MINISFORUM EM680」の上位モデルでAMD Ryzen 7 7840U プロセッサを搭載。8K 3画面出力、2つのUSB4 ポート、ドッキングステーション、PD給電、冷却システムに対応しています。
価格は、Amazonで93,133円(税込・タイムセール価格)、楽天市場で117,666円(送料無料)、ヤフーショッピングで122,000円(送料無料)、米国 Amazon.comで$739.99 です。
関連記事:「MINISFORUM EM680」最小で最強? パワフルな小型PCと徹底 比較!
他のGMKtec NucBox ミニPCと比較
他にもGMKtec NucBox ミニPCが販売されています。2025、2024年モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
GMKtec NucBox ミニPCのコスパがヤバすぎた! 最新 機種を比較
その他のおすすめ小型PCは?
その他のおすすめ小型PCは以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。
激安で買える海外製の小型PC 最新 機種 ラインナップ まとめ
海外製の小型PCをまとめて紹介しています。
Intel N150ミニPCはこう選べば正解!2025最新の性能・価格を比較
最新のインテルN150搭載ミニPCをまとめて紹介しています。
ミニPCはインテル N100 搭載モデルを選べ! 2024 最新機種と選び方
最新のインテルN100のミニPCをまとめて紹介しています。
リビングにふさわしい超小型デスクトップPC ラインナップ 機種 まとめ
国内で発売されたミニPCをまとめて紹介しています。