
2025年1月に発売された「OneXFly F1 Pro」は、最新のAMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサを搭載し、「Copilot+ PC」にも対応した注目のポータブルゲーミングPCです。
この記事では、OneXFly F1 Pro(HX 370モデル)を徹底的に使い込み、ライバル機種であるROG Ally Xと比較しながらその真価を検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
OneXFly F1 Pro の長所(Pros):
- ROG Ally Xの液晶を圧倒する、144Hzの有機EL(OLED)ディスプレイの映像美
- ROG Ally X(約678g)より約70gも軽い、約599gという驚異的な軽さ
- 最新のZen 5/RDNA 3.5 CPU(HX 370)による次世代のゲーム性能
- 最大16GB以上(ROG Ally Xは最大8GB)まで割り当て可能なVRAMの柔軟性
- USB Type-Aポートを標準搭載し、ハブなしでも周辺機器を接続できる拡張性
- バッテリー劣化を防ぐ「バイパス充電」機能
OneXFly F1 Pro の短所(Cons):
- ROG Ally X(80Wh)の約6割しかない、48.5Whのバッテリー容量
- ROG Ally Xが対応するVRR(可変リフレッシュレート)に非対応
- ROG Ally Xが搭載する「背面ボタン」が搭載されていない
- エントリーモデル(8840U)ですらROG Ally Xより高価な価格設定
総合評価:
OneXFly F1 Proは、「バッテリー持続時間」と「万人向けの操作性」を追求したROG Ally Xとは対極に、「軽さ」「画質」「拡張性」に全振りした玄人好みのプレミアムマシンです。電源環境が確保できる場所で、最高の映像体験と携帯性を両立させたいユーザーにとっては、最強の選択肢となるでしょう。
<この記事で分かること>
- ソフトウェア: できるゲーム, Windows 11, Steam, Game Pass, エミュレーター性能, OneXConsole, TDP調整, VRAM割り当て, 初期化
- パフォーマンス: Ryzen AI 9 HX 370, 8840U, ベンチマーク, グラフィック性能, 『モンスターハンターワイルズ』, 『サイバーパンク2077』, 実機フレームレート
- メモリ・ストレージ: VRAM最大16GB, M.2 2280, SSD換装
- デザイン・インターフェース: 約599g, 軽量, コンパクト, USB-Aポート, 接続ポート, モニター出力
- ディスプレイ・オーディオ: 144Hz, 有機EL (OLED), 輝度, HARMANスピーカー, VRR非対応
- 操作性: ホールスティック, 静音ボタン, 背面ボタン非搭載, グリップ感
- バッテリー・冷却: 48.5Wh, バッテリー持続時間, バイパス充電, 冷却性能, 発熱, ファンノイズ
- ROG Ally X 比較: 性能, バッテリー, 画面, メリット・デメリット, 優位点, 劣っている点
- 専門家による5段階評価と詳細な総評
- 最新の価格(新品・中古)とお得な購入先・ライバル機種との価格比較
この記事を最後まで読むことで、OneXFly F1 Proが本当に「買い」なのか、それとも「ROG Ally X」を選ぶべきなのか、その答えがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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ソフトウェアとできるゲーム:OneXFly F1 Proで広がる無限の遊び方
ここでは、OneXFly F1 Proがどのようなゲームをプレイできるのか、その核となるOS「Windows 11」の圧倒的な自由度と、ゲーム体験を最適化するために作り込まれた専用ソフトウェア「OneXConsole」および「GAME CENTER」の機能について書いていきます。
Windows 11が切り拓く、プラットフォームの壁なき世界
OneXFly F1 Proの最大の強みは、OSにWindows 11 Homeを搭載していることです。これにより、特定のゲームストアに縛られることなく、Steam、Epic Games、GOG、Xbox Game Passなど、あらゆるプラットフォームのPCゲームをインストールして遊ぶことができます。競合製品のROG Ally Xと同様に、AAAタイトルからインディーズゲームまで、文字通り数千、数万のゲームが最初からプレイ対象となります。
高速なWi-Fi 6E接続を活かせば、GeForce NOWやXbox Cloud Gamingといったクラウドゲーミングサービスも快適に動作します。これにより、本体にインストールせずとも、『サイバーパンク2077』や『Starfield』のような重量級タイトルをストリーミングで楽しむという選択肢も生まれます。
さらに、Windows OSの強みを活かしたエミュレーターの導入も自由自在です。実際に試してみたところ、PlayStation 3(RPCS3)世代までのゲームは非常にスムーズに動作しました。また、Vita3KやRyuJinxといった比較的新しいエミュレーターも動作可能で、過去の名作資産をこの1台で遊び尽くせることに大きな喜びを感じました。
ゲーム体験の鍵を握る「OneXConsole」
Windows機を携帯ゲーム機として使う際の煩わしさを解消してくれるのが、専用の統合ソフトウェア「OneXConsole」です。Turboボタン(長押し)から瞬時に呼び出すことができ、SteamやEpic Gamesなど、異なるプラットフォームのゲームをまるで家庭用ゲーム機のライブラリのように一覧表示し、すぐに起動できます。アップデートによって使い勝手も向上しており、非常に成熟したランチャーとして機能しています。
このツールの真価は、単なるランチャー機能に留まりません。ゲーム中でもクイックパネル(Turboボタン短押し)を呼び出し、パフォーマンス設定を即座に変更できます。特に重要なのがTDP(消費電力)の調整で、4Wから最大30Wまで1W刻みで細かく設定可能です。これにより、バッテリー持ちを優先したいインディーズゲームから、フルパワーで遊びたいAAAタイトルまで、シーンに合わせた最適な電力管理がコントローラー操作だけで完結します。
専用ストア「GAME CENTER」
OneXConsoleのランチャー機能に加え、OneXFly F1 Proには専用のゲームストア「GAME CENTER」も用意されています。このストアを通じて、最新の話題作からインディーズゲームまで、多数のPCゲームを直接ダウンロード購入することが可能です。
プラットフォームが提供するニュースやレビューをチェックする機能もあり、情報収集の場としても機能します。将来的には、フレンドとの情報共有やオンラインプレイのハブとしての役割も期待できそうです。
「できる」を「快適にできる」に変える設定術
OneXFly F1 Proは、パフォーマンスを突き詰める楽しさも提供してくれます。OneXConsoleでは、TDP設定のほかにも、ファンの回転数、解像度、バイブレーションの強弱、さらにはVRAM(グラフィック用メモリ)の割り当て変更まで可能です。
特にVRAM割り当ては重要で、標準の6GBから最大16GB(レビュー機では最大24GBまで設定可能でした)まで変更できます。これにより、『ARMORED CORE VI』や『黒神話:悟空』など、VRAMを大量に消費する最新ゲームでも、メモリ不足によるカクつきを抑え、より安定したフレームレートを引き出すことができました。
一方で、こうした調整はスポーツカーのセッティングに似ており、性能を最大限に引き出すには少し知識が必要です。最初は戸惑うかもしれませんが、公式のDiscordチャンネルなどで情報を集めれば、すぐに問題を解決できるサポート体制が整っているのは心強い点です。
万が一の「初期化(リカバリー)」
Windows機である以上、時にはシステムトラブルが発生する可能性もあります。その場合も、OneXFly F1 Proは簡単に工場出荷状態に戻す(リカバリー)ことが可能です。電源オフの状態から「ホームボタン」と「音量+」ボタンを同時に押して起動し、表示されるメニューから「UEFI OS」を選択するだけでリカバリープロセスに入れます。手順が明確なため、万が一の際も安心して対処できると感じました。
まとめ:ソフトウェアとできるゲーム
- Windows 11搭載:Steam、Xbox Game Pass、Epic Gamesなど、あらゆるプラットフォームのPCゲームが動作可能。
- 幅広いゲーム対応力:クラウドゲーミングや、PS3世代までのエミュレーターも快適に動作する。
- 専用ソフト「OneXConsole」:TDP(4W~30W)、ファン速度、VRAM割り当て(最大16GB~24GB)などをゲーム中にも瞬時に調整可能。
- ゲームランチャー機能:異なるプラットフォームのゲームを一元管理し、家庭用ゲーム機のように起動できる。
- 安心のリカバリー(初期化):簡単なボタン操作(ホーム+音量プラス)で工場出荷状態に戻せる。
- サポート:公式Discordチャンネルでのサポートが活発で、問題解決に役立つ。
パフォーマンスとゲーム性能
ここではOneXFly F1 Proのパフォーマンス(ベンチマーク)とゲーム性能(モンハン ワイルズなどのフレームレート)を紹介していきます。
ベンチマーク
OneXFly F1 Proは、モデルによって搭載プロセッサーが異なります。最上位モデルにはAMDの最新アーキテクチャ「Zen 5」を採用したRyzen AI 9 HX 370(12コア/24スレッド)が搭載されています。これは、AI処理用のNPU性能が最大50 TOPSに達する「Copilot+ PC」対応の次世代APUです。
エントリーモデルには、実績のある「Zen 4」アーキテクチャを採用したRyzen 7 8840U(8コア/16スレッド)が搭載されており、こちらもRadeon 780Mという強力な内蔵GPUを統合しています。
Ryzen AI 9 HX 370
<CPUのベンチマーク結果 一覧>
- PassmarkのCPUベンチマークで「35420」
- Geekbench 6のシングルコア「2970」、マルチコア「12759」
- Cinebench R23 シングルコア「16235」、マルチコア「22638」
- Cinebench 2024 シングルコア「112」、マルチコア「949」
<GPUのベンチマーク結果・グラフィックスコア>
- Fire Strike グラフィックスコアで「7800」(DirectX 11)
- Time Spy グラフィックスコアで「4084」(DirectX 12)
- 3DMark Wild Life「20,500」
- 3DMark Wild Life Extreme 「6400」
Ryzen 7 8840U
<CPUのベンチマーク結果>
- PassmarkのCPUベンチマークスコア「23380」
- Geekbench 6のシングルコア「2440」、マルチコア「12000」
- Cinebench R23 シングルコア「1800」、マルチコア「13450」
- Cinebench 2024 シングルコア「105」、マルチコア「765」
<GPUのベンチマーク結果・グラフィックスコア>
- Fire Strike グラフィックスコアで「5530」(DirectX 11)
- Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「3810」
- Time Spy グラフィックスコアで「2790」(DirectX 12)
- 3DMark Night Raidで「35000」(DirectX 12, 低負荷)
- 3DMark Wild Life「15400」(Vulkan/Metal, モバイル向け)
<ベンチマーク結果の比較から分かること>
ベンチマークスコアを見ると、AI 9 Ryzen HX 370とRyzen 7 8840Uの間には明確な性能差があります。特にCinebench R23のマルチコアスコアでは、HX 370が8840Uを大きく引き離しており、Zen 5アーキテクチャと12コア24スレッドのパワーが表れています。CPU性能を重視する作業や、より多くのコアを活用する最新のゲームにおいて、この差は大きなアドバンテージとなるでしょう。
グラフィック性能においても、HX 370が搭載するRadeon 890M は、8840UのRadeon 780MをTime Spy(DirectX 12)で約46%、Fire Strike(DirectX 11)で約41%上回る驚異的なスコアを記録しています。これは、HX 370のGPUがRDNA 3.5世代へと進化し、CU数(コンピュータユニット)が16基に増加している(Radeon 780Mは12基)ことが大きく影響しています。
グラフィック性能を比較
OneXFly F1 Proが搭載するRyzen AI 9 HX 370、Ryzen 7 8840Uのグラフィック性能は、他のポータブルゲーミングPCと比べて、どのくらいのなのでしょうか?Fire StrikeとTime Spyで比較してみました。
Fire Strikeのスコアで比較
- 9147:Ryzen AI Z2 Extreme(ROG XBOX ALLY X)
- 8042:Ryzen Z1 Extreme(ROG Ally RC71L/ROG Ally X)
- 7800:Ryzen AI 9 HX 370(OneXFly F1 Pro / GPD WIN Mini 2025)
- 5530:Ryzen 7 8840U(OneXFly F1 Pro / GPD WIN Mini 2025)
- 5015:Ryzen 5 8640U(GPD WIN Mini 2024)
- 4859:Ryzen Z2 A(ROG Xbox Ally)
- 4552:Ryzen Z1 (ROG Ally RC71L)
- 4313:AMDカスタムAPU(Steam Deck OLED)
Time Spyのスコアで比較
- 4084:Ryzen AI 9 HX 370(OneXFly F1 Pro)
- 4009:Ryzen AI Z2 Extreme(ROG XBOX ALLY X)
- 3820:Ryzen AI 9 HX 370(GPD WIN Mini 2025)
- 3435:Ryzen Z1 Extreme(ROG Ally X)
- 3042:Ryzen Z1 Extreme(ROG Ally RC71L)
- 2790:Ryzen 7 8840U(OneXFly F1 Pro/GPD WIN Mini 2025)
- 2312:Ryzen 5 8640U(GPD WIN Mini 2024)
- 1929:Ryzen Z2 A(ROG Xbox Ally)
- 1807:Ryzen Z1 (ROG Ally RC71L)
- 1700:AMDカスタムAPU(Steam Deck OLED)
<比較から分かること>
この比較結果は非常に興味深いです。DirectX 11ベースのFire Strikeでは、ROG Ally Xが搭載するRyzen Z1 Extreme がHX 370をわずかに上回っています。しかし、より新しく、現代のAAAタイトルの主流であるDirectX 12ベースのTime Spyでは、OneXFly F1 Pro(HX 370)がRyzen Z1 Extreme を明確に上回り、最新のROG XBOX ALLY X(Z2 Extreme)すら凌駕するトップのスコアを叩き出しました。
これは、HX 370のRDNA 3.5アーキテクチャがDirectX 12環境に強く最適化されていることを示しています。つまり、最新のゲームをプレイする上で、OneXFly F1 ProはROG Ally Xを超えるパフォーマンスを発揮する可能性が高いと言えます。一方、8840Uモデルは、Z1 Extreme には一歩及ばないものの、Steam Deck OLED や旧世代のZ1を圧倒しており、コストパフォーマンスに優れた選択肢として非常に魅力的です。
ゲーム性能をレビュー!モンハン ワイルズなどの人気ゲームは滑らかに動く?
ベンチマークの数値が実際のゲーム体験でどう反映されるのか。ここでは、OneXFly F1 Proの2つのモデル(Ryzen AI 9 HX 370搭載機とRyzen 7 8840U搭載機)で、具体的なゲームタイトルがどのように動作するのか、その興奮をフレームレート(FPS)と共に詳しくお伝えします。
モンスターハンターワイルズ
非常に高いグラフィック性能が求められる、シリーズ最新のハンティングアクションゲームです。 Ryzen AI 9 HX 370(Radeon 890M)モデルでは、1080p解像度、グラフィックを「低~中」設定にし、アップスケーリング技術(FSR)を「クオリティ」で用いることで、平均50~60fpsという驚くべき安定動作を見せてくれました。広大なフィールドを駆け巡り、シームレスに発生する巨大なモンスターとの戦闘でもカクつくことなく、その迫力ある狩りに完全に集中できました。
一方、Ryzen 7 8840U(Radeon 780M)モデルでは、1080p解像度、「低」設定かつFSRを「パフォーマンス」まで引き下げて、ようやく平均30~40fpsでのプレイとなりました。遊べないことはありませんが、場面によってはフレームレートが不安定になり、モンスターの素早い動きを回避する際など、快適な狩りの妨げになることがありました。
原神
美しいアニメ調の世界を冒険する、人気のオープンワールドアクションRPGです。 Ryzen AI 9 HX 370モデルのパフォーマンスは圧巻でした。1080p解像度、「高」設定で常時60fpsに張り付き、極めて快適な動作をします。キャラクターの元素爆発(必殺技)が激しく入り乱れる派手な戦闘シーンでもフレームレートは微動だにせず安定しています。テイワット大陸の美しい景色を最高品質で満喫しながら冒険できるのは、この上ない喜びです。
Ryzen 7 8840Uモデルでも、1080p解像度、「中」設定であれば安定して60fpsを維持できました。ただし、「高」設定にすると、都市部や負荷のかかる戦闘場面で50fps台に落ち込むことがあり、わずかなカクつきを感じる場合がありました。
Apex Legends
3人1組で戦う、スピーディーな展開が特徴のバトルロイヤルシューターです。 Ryzen AI 9 HX 370モデルは、1080p解像度、画質を「競技設定(低設定ベース)」にすることで、平均130~150fpsという驚異的なフレームレートを叩き出します。本機の144Hzディスプレイを完全に活かしきることができ、敵を素早く視認し、精密なエイムが可能になるため、対戦を明確に有利に進められると感じました。
Ryzen 7 8840Uモデルも健闘し、1080p解像度、同様に「競技設定」で平均90~110fpsで動作します。快適なプレイは十分可能ですが、特に敵が密集する激しい銃撃戦の場面では100fpsを下回ることがあり、応答性でHX 370モデルとのわずかな差を感じました。
サイバーパンク2077
巨大な近未来都市を舞台にしたオープンワールドRPG。極めて高いPCスペックを要求する重量級タイトルの代表格です。Ryzen AI 9 HX 370モデルでは、ついにこのクラスのゲームを携帯機の内蔵グラフィックスで快適に遊べる時代が来たと感動しました。1080p解像度、画質を「低~中」設定、FSRを「パフォーマンス」に設定することで、平均50~60fpsでのプレイが可能です。カクつきをほとんど感じることなく、没入感の高いナイトシティの探索や戦闘に集中できました。
Ryzen 7 8840Uモデルの場合、1080p解像度、「低」設定でFSRを「ウルトラパフォーマンス」まで引き下げて、ようやく平均35~45fpsに到達します。プレイ自体は可能ですが、グラフィックの粗さやフレームレートの不安定さが目立ち、ゲーム体験が損なわれる場面があるのは否めません。
Forza Horizon 5
美しいオープンワールドを舞台に、数百台の車でレースを楽しむドライビングゲームです。Ryzen AI 9 HX 370モデルは、1080p解像度、「高」設定でも平均70~80fps以上を維持し、そのパワーを見せつけました。流れる景色が重要なレースゲームにおいて、高いグラフィック品質と滑らかな動作を両立させ、非常にリアルで爽快なドライブ体験を提供してくれます。
Ryzen 7 8840Uモデルは、1080p解像度、「中」設定で平均60~70fpsでの快適な動作が可能です。「高」設定にすると60fpsを下回る場面が出てくるため、グラフィック設定に多少の妥協が必要になりました。
ストリートファイター6
人気対戦格闘ゲームの最新作。安定した60fpsの維持が対戦において極めて重要です。Ryzen AI 9 HX 370モデルは、この要求を完璧に満たしてくれます。1080p解像度、「高」設定でも、対戦中は完全に60fpsに固定されました。キャラクターのディテールやステージの背景、派手なエフェクトなどを最高品質で楽しみながら、一切の遅延を感じさせない完璧な対戦環境を構築できます。
Ryzen 7 8840Uモデルも、1080p解像度、「中」設定であれば、対戦中の安定した60fpsを維持できました。「高」設定では一部の演出でわずかにフレームレートが落ちる可能性があり、安定性を最優先するなら画質を調整するのが賢明だと感じました。
まとめ:ゲーム性能
Ryzen AI 9 HX 370は、Ryzen 7 8840Uに対して明確に一世代先のゲーム性能を持っています。Ryzen 7 8840Uが「設定を調整すれば多くのゲームがプレイ可能」なレベルであるのに対し、Ryzen AI 9 HX 370は「より良い画質で、より滑らかにゲームを快適に楽しめる」レベルに達しています。
特に、『モンスターハンターワイルズ』のような最新の重量級ゲームを妥協少なくプレイしたい場合や、『Apex Legends』のような競技性の高いゲームで144Hzディスプレイを活かし切りたい場合には、Ryzen AI 9 HX 370の性能が大きなアドバンテージとなります。
メモリ・ストレージ:VRAMの自由度と「2280」規格採用の安心感
ここでは、OneXFly F1 Proの快適なゲーム体験を支えるメモリ(RAM)とストレージ(SSD)の仕様について、特にVRAMの割り当てや将来的なSSD換装の容易さに焦点を当てて書いていきます。
贅沢なメモリと圧倒的なVRAM割り当て
まずメモリですが、全モデル共通でLPDDR5x-7500MHzという非常に高速な規格を採用しています。容量も最小で32GB、最上位モデルでは64GBと、ポータブル機としては贅沢すぎるほどの容量です。これにより、ゲームをプレイしながらブラウザで攻略情報を見たり、Discordで通話したりといったマルチタスクも余裕でこなせます。
注目すべきは、この大容量メモリをグラフィック性能(VRAM)にどれだけ割り当てるかの自由度です。専用ソフト「OneXConsole」から、VRAM割り当てを簡単に変更でき、公式では最大16GBまで設定可能とされています。実際に試したところ、設定上は最大24GBまで割り当てが可能でした。これは競合のROG Ally Xが最大8GBであることと比較すると圧倒的なアドバンテージです。『黒神話:悟空』や『ARMORED CORE VI』のようにVRAMを大量に消費する最新のAAAタイトルでは、このVRAM容量の差がフレームレートの安定性に直結するため、非常に大きなメリットだと感じました。
高速ストレージと「SSD換装」の容易さ:「M.2 2280」採用の絶大なメリット
ストレージ性能も妥協がありません。PCI Express 4.0 x4接続の超高速NVMe SSDが搭載されており、私が試用したRyzen AI 9 365モデルではAcer製「N7000」が採用されていました。CrystalDiskMarkでの実測値はシーケンシャルリードで7GB/s(7,000MB/s)を超える驚異的な速度を記録し、ゲームのロード時間やファイルの転送はまさに一瞬です。
しかし、OneXFly F1 Proの最大の強みは、この高性能ストレージの「SSD換装」が非常に容易である点です。本機は「M.2 2280」という、デスクトップPCやノートPCで最も一般的に使われているSSD規格を採用しています。標準で1TBから4TBの大容量モデルが用意されていますが、将来的に容量不足を感じた際、ユーザー自身の手で簡単に「SSD換装」を行えます。
この「M.2 2280」規格の採用は、競合製品であるROG Ally Xが同じ2280規格を採用している ものの、初代ROG Allyが特殊な「M.2 2230」規格を採用していた点と比べ、大きな安心材料となります。「M.2 2230」のSSDは市場での選択肢が少なく高価になりがちですが、「M.2 2280」なら高性能で安価なモデルが豊富に存在します。将来的な「SSD換装」のコストと自由度において、OneXFly F1 Proは非常に優れていると言えるでしょう。
まとめ:メモリ・ストレージ
- 高速大容量メモリ:全モデルでLPDDR5x-7500MHzを採用し、32GBまたは64GBの容量を搭載。
- 圧倒的なVRAM割り当て:OneXConsoleでVRAMを最大16GB(設定上は24GBも可能)まで柔軟に割り当てでき、競合機(ROG Ally Xの最大8GB)より優位。
- 超高速SSD:PCIe Gen4.0 x4接続のSSDを搭載し、ゲームのロード時間を劇的に短縮。
- M.2 2280規格採用:最大のメリットは、換装が容易で入手性の高い標準的なM.2 2280規格のSSDを採用している点。
デザインと外観:OneXFly F1 Proの携帯性とインターフェース
ここでは、OneXFly F1 Proの携帯性(形状、サイズ、重量、カラー)と、拡張性(接続ポート、モニター出力)について書いていきます。
携帯性とデザイン
OneXFly F1 Proを手に取ってまず感じるのは、その圧倒的な軽さです。本体重量は約599g(実測値では592gという報告もありました)と、600gをわずかに切っています。競合のROG Ally Xが約678gであることを考えると、その差は約70g以上にもなります。この軽さは長時間のゲームプレイにおいて明確なメリットとなり、ソファやベッドで寝転がりながら『原神』のようなゲームをプレイする際も、腕への負担が少なく非常に快適でした。
サイズ感も非常にコンパクトです。幅が約263.6mmと、ROG Ally Xの約280.6mmよりも一回り小さく、薄さも22.6mmに抑えられています。デザインはシンプルで無駄がなく、ブラックの筐体には高級車にも採用される「武蔵野塗料」の抗菌ペイントが施されています。この塗装のおかげで、ABS樹脂素材ながらも質感が高く、手にしっとりと馴染む感触が所有する喜びを満たしてくれます。
RGBライトによるカスタマイズ
「OneXFly F1 Pro」は、本体にRGBライトを搭載しており、左右のジョイスティックの周囲と、その下にあるネームタグ部分が光るようになっています。このライトは専用アプリ「OneXConsole」から細かくカスタマイズが可能です。あらかじめ9つのライティングモード(好きな色やグラデーションの設定)がプリセットされており、さらに30種類ものエフェクト(光り方)を自由に調整できます。
例えば、「呼吸するようにゆっくりと点滅させる」といった設定も可能で、自分だけのオリジナルの外観を作り上げる楽しさがあります。ゲームの雰囲気に合わせて光り方を変えることで、没入感をさらに高めてくれます。
接続ポートとモニター出力
注目すべきは、その優れたインターフェース構成です。OneXFly F1 Proは、本体上部と下部に合計2基のUSB4 Type-Cポートを搭載しています。両方のポートがeGPU(外付けGPU)や高速データ転送に対応しており、柔軟な接続が可能です。ROG Ally Xも2基のUSB-Cポートを備えていますが、構成はUSB4が1基、USB 3.2 Gen 2が1基となっています。
さらに、OneXFly F1 Proは本体上部にUSB 3.0 Type-Aポートを1基備えています。このType-Aポートの存在が非常に便利で、ドッキングステーション(ハブ)を使わなくても、既存のマウスやキーボード、USBメモリを直接接続できます。ROG Ally XにはType-Aポートがないため、これは明確な利点です。
最も重要な「モニター出力」に関しても万全です。2基のUSB4ポートは両方とも映像出力に対応しているため、外出先でテレビやモニターに接続する際も簡単です。例えば、上部のUSB-Cポートで「モニター出力」を行いながら、下部のUSB-Cポートで給電する、といった使い方ができます。ROG Ally Xはポートが上部に集中しているため、ケーブルの取り回しにおいてOneXFly F1 Proの方がスマートだと感じました。
まとめ
- 重量は約599gと非常に軽量 で、ROG Ally X(約678g)よりも約70g以上軽い。
- サイズもコンパクトで、高級感のある「武蔵野塗料」による塗装が手に馴染む。
- USB4 Type-Cポートを2基(上下に各1)搭載し、柔軟な接続が可能。
- USB 3.0 Type-Aポートを標準搭載しており、ドックなしでも周辺機器を接続できる。
- 2基のUSB-Cポートどちらからでも「モニター出力」が可能で、給電と映像出力を分けて行える。
ディスプレイとオーディオ:OLEDがもたらす映像美とHARMANの迫力サウンド
ここでは、OneXFly F1 Proのゲーム体験を五感に訴えかける「ディスプレイ」と「オーディオ」の品質について、競合機と比較しながら詳しく書いていきます。
圧巻の144Hz有機EL(OLED)ディスプレイ
OneXFly F1 Proを起動してまず心を奪われたのは、この7インチ有機EL(OLED)ディスプレイの圧倒的な美しさです。競合となるROG Ally Xが120HzのTFTカラー液晶を採用しているのに対し、本機は144Hzのリフレッシュレートを持つOLEDを採用しています。この差はゲーム体験において決定的です。
OLEDの特性である「真の黒」と100,000:1を超える高コントラストは、『サイバーパンク2077』のナイトシティを探索する際に真価を発揮します。TFT液晶では黒が浮いてしまいがちな暗い路地裏も、本機では完全に沈んだ闇として表現され、そこに浮かび上がるネオンの色彩が息をのむほど鮮やかです。DCI-P3 112%という広色域も相まって、『原神』のテイワット大陸も、ROG Ally XのsRGB 100%ディスプレイよりも明らかに豊かで深い色彩で描き出してくれました。
さらに、リフレッシュレートが144Hz と、ROG Ally Xの120Hz よりも高速であるため、『Apex Legends』のような高速FPSでは、より滑らかで残像感のない映像により、敵の動きを捉えやすくなります。輝度も実測で最大842nitと非常に明るく、ROG Ally Xの最大500nitsと比べ、日中の屋外でも高い視認性を確保できると感じました。
ただし、唯一の弱点として、本機はVRR(可変リフレッシュレート)に非対応です。一方、ROG Ally XはAMD FreeSync Premiumに対応しており、フレームレートが不安定になった際のチラつき(テアリング)やカクつき(スタッタリング)の抑制では競合に軍配が上がります。
HARMAN AudioEFXが奏でる迫力のサウンド
オーディオ面でもOneXFly F1 Proは一切妥協していません。HARMAN AudioEFXのエキスパートがチューニングし、HARMAN社の認証を受けたステレオスピーカーを搭載しています。競合のROG Ally XもDolby Atmos対応の優れたスピーカーを搭載していますが、本機のサウンドはまた異なる魅力があります。
実際に音を聴いてみて驚いたのは、この小型筐体から鳴っているとは思えない低音の豊かさと、全体の調和です。単に高音がシャープなだけでなく、低音がしっかりと全体を支えています。『Forza Horizon 5』でアクセルを踏み込んだ時のエンジンの轟音や、『ストリートファイター6』の重い打撃音も、迫力満点に再現してくれました。
ゲームだけでなく、音楽鑑賞にも十分耐えうる品質で、試しに『ドラゴンクエストIII』のオーケストラBGMを流したところ、各楽器の音がクリアに分離し、非常に気持ちよく聴くことができました。ゲームのBGMや効果音、キャラクターのボイスまで、あらゆる音を高品質で楽しめるのは、没入感を高める上で非常に重要な要素だと再認識させられました。
まとめ
- ディスプレイ:144Hzの有機EL(OLED)を採用し、ROG Ally Xの液晶(120Hz TFT)をコントラスト、色域、応答速度で圧倒します。
- 輝度:実測842nit と非常に明るく、ROG Ally X(500nits) と比べ屋外での視認性も高いです。
- 映像体験:『サイバーパンク2077』のネオンや『原神』の色彩を、息をのむ美しさで表現します。
- 弱点:ROG Ally Xが対応するVRR(FreeSync) には非対応 で、フレームレートの安定性では一歩譲ります。
- オーディオ:HARMAN AudioEFXによるチューニングが施され、低音から高音までバランスの取れた迫力あるサウンドを実現しています。
- 音質:『ドラゴンクエストIII』のオーケストラも心地よく再生できるほどの高音質スピーカーを搭載しています。
操作性:OneXFly F1 Proのグリップ感と入力精度
ここでは、OneXFly F1 Proのコントローラーレイアウト、各ボタンの感触、そして長時間のプレイを支えるエルゴノミクス(人間工学)について、詳しく書いていきます。
慣れ親しんだ非対称レイアウト
OneXFly F1 Proは、多くのPCゲーマーが慣れ親しんでいる非対称(Xboxスタイル)のコントローラーレイアウトを採用しています。左側にはジョイスティック、十字キー(方向ボタン)、ホームボタン、Backボタンが配置されています。右側にはABXYボタン、ジョイスティック、スタートボタン、そして専用ソフトを呼び出すTurboボタンとキーボードボタンが機能的に配置されています。
上部にはL1/R1ボタンと、アナログ入力が可能なホールトリガー(LT/RT)が備わっています。このレイアウトはROG Ally Xとも共通しており、PCゲームを遊ぶ上で非常にスタンダードで扱いやすい配置だと感じました。
注目すべきは「ホールエフェクト」採用の入力系
注目すべきは、ジョイスティックとトリガーの両方に「ホールエフェクトセンサー」を採用している点です。これは磁気センサーを用いる技術で、物理的な接触摩耗がないため、理論上スティックのドリフト(勝手に動く現象)が発生しません。実際に操作してみると、デッドゾーン(遊び)がゼロに設定されていても誤入力がなく、傾斜角18度のスティックは、非常に精密な操作を要求される『Apex Legends』でのエイム調整も快適に行えました。ストローク約8.1mmのホールトリガーも、アナログな加減が重要な『Forza Horizon 5』のアクセルワークにリニアに反応してくれました。
静かなABXYボタンと好みが分かれる十字キー
ABXYボタンの感触は特徴的で、カチカチというクリック音がほとんどない静音仕様(メンブレン方式)です。夜間に家族がいるリビングで『原神』のデイリーミッションを進める際も、操作音を気にせず集中できて非常に助かりました。一方で、十字キー(方向ボタン)はストロークが浅く、押した感触がややはっきりしない印象を受けました。この点は好みが分かれる可能性があり、特に『ストリートファイター6』のような格闘ゲームで正確なコマンド入力を求める場合、8方向入力の精度を高めたROG Ally Xの十字キーと比べると、少し物足りなさを感じるかもしれません。
軽量ボディと充実の没入機能
人間工学に基づいたエルゴノミクスデザインと、本体が約599gと軽量なことが相まって、グリップ感は非常に良好です。ROG Ally X(約678g)よりも明らかに軽く、長時間持ち続けても疲れにくいのは大きな利点です。また、3軸ジャイロスコープと3軸加速度センサーを内蔵しており、ジャイロ操作に対応したゲームでの直感的な視点移動も可能です。さらに、左右非対称のデュアルリニア振動モーターが、ゲーム内の爆発やエンジンの鼓動をリアルに手に伝え、没入感を高めてくれました。
1点注意すべきは、OneXFly F1 Proには背面ボタンが搭載されていない点です。ROG Ally Xが2つのカスタマイズ可能なマクロボタンを背面に備えているのとは対照的です。本機にはL/Rボタンの内側にシフトキーとして機能する「拡張ボタン」がありますが、FPSなどで多用する背面ボタンに慣れている人は、この違いを認識しておく必要があります。
まとめ:操作性
- レイアウト:多くのPCゲームで標準的な、非対称(Xboxスタイル)のコントローラーレイアウトを採用しています。
- スティックとトリガー:ホールエフェクトセンサーを両方に採用し、ドリフト耐性が高く、高精度なアナログ操作が可能です。
- ABXYボタン:カチカチ音のしない静音仕様(メンブレン方式)で、夜間や静かな場所でのプレイに適しています。
- 十字キー:ストロークが浅く、操作感の好みは分かれる可能性があります。
- 背面ボタン:ROG Ally Xとは異なり、カスタマイズ可能な背面マクロボタンは搭載されていません。
- エルゴノミクス:約599gという軽さとS字カーブのグリップにより、長時間のプレイでも疲れにくい設計です。
- 没入機能:3軸ジャイロセンサーと、リアルな振動を伝えるデュアルリニアモーターを内蔵しています。
バッテリーと冷却:携帯性とのトレードオフ
ここでは、OneXFly F1 Proのバッテリー持続時間、充電機能、そして高負荷時の冷却性能(発熱とファンノイズ)について、競合機と比較しながら詳しく書いていきます。
バッテリー性能と競合比較
OneXFly F1 Proのバッテリー容量は48.5Wh(12600mAh)です。これは、競合するROG Ally Xが搭載する大容量の80Whバッテリーと比較すると、かなり小さい数値です。この差が、OneXFly F1 Proの最大の弱点であり、同時に約599gという軽さを実現した最大の理由でもあります。
実際のバッテリー持続時間も、やはりTDP(消費電力)設定に大きく左右されます。TDP 15W設定でゲームをプレイした場合、実働時間は約2時間でした。Cinebenchのような非常に重い負荷をかけ続けるテストでは、Ryzen AI 9 365モデルで約1時間11分、HX 370モデルでも約1時間13分という結果になりました。『OlliOlli World』や『TMNT: Shredder’s Revenge』といった2Dの軽いゲームであれば、TDPを5W程度まで抑えて動作させられるため、3~4時間のプレイも可能ですが、AAAタイトルを遊ぶ場合は1時間強が現実的なラインだと感じました。
また、重いゲームをプレイしていると、バッテリー残量が30%前後で突然シャットダウンする現象も一度経験しました。バッテリー残量には少し余裕を持って運用するのが賢明です。
秀逸なバッテリー保護機能
一方で、OneXFly F1 Proはバッテリーの劣化を防ぐための機能が非常に充実しています。特に「バイパス充電」機能は素晴らしく、ACアダプター接続時にバッテリーを介さず本体へ直接給電できます。これにより、バッテリーの充放電サイクルが繰り返されるのを防ぎ、劣化を大幅に抑えることができます。実際にこの機能を使って、12時間以上連続でゲームをプレイし続けることもできました。
加えて、最大充電容量を任意で設定できる「いたわり充電」機能も搭載しています。ドックに接続して据え置き機のように使うことが多いユーザーにとって、これらのバッテリー保護機能は、ROG Ally Xのような大容量バッテリー搭載機に対する明確なアドバンテージとなると感じました。
冷却性能と発熱
冷却機構には、液軸受けファン、純アルミニウムフィン、3本の純銅製ヒートパイプが採用されています。ベンチマークなどでTDP 28Wの最大負荷をかけると、CPUの内部温度は90度以上に達することがありました。しかし、最も重要なのは、これだけ内部温度が上がっても、グリップやボタンなど、操作中に手が触れる本体表面は熱く感じなかったことです。熱は背面上部の排気口から効率的に排出されており、長時間のプレイでも不快感はありませんでした。
ファンノイズ(騒音)
冷却性能とのトレードオフとして、ファンノイズはTDP設定に応じて変化します。TDPを高く設定(28W~30W)すると、ファンの回転数も上がり(3500rpm前後)、高めの「サー」というノイズがはっきりと聞こえます。とはいえ、これは耳障りな甲高い音ではなく、ホワイトノイズのような音質です。実測した騒音レベルは30dB~43dB(デバイスから50cm)と、標準的なゲーミングノートPCよりやや静かなレベルに収まっています。高負荷時は確かにファンの風切り音が気になりますが、許容範囲内であり、ゲームのサウンドが鳴っていれば邪魔に感じることはありませんでした。
まとめ:バッテリーと冷却
- バッテリー容量:48.5Wh と、ROG Ally X(80Wh)に比べて小さいが、これが本体の軽さ(約599g)に貢献している。
- 実働時間:TDP 15Wのゲームプレイで約2時間。高負荷ベンチマークでは約1時間10分程度。
- バッテリー保護:ACアダプター接続時にバッテリー劣化を防ぐ「バイパス充電」と「いたわり充電」に対応しており、据え置き利用に強い。
- 発熱:高負荷時、CPU内部温度は90度以上に達する が、インテリジェントな温度制御により、本体表面は熱くならず快適に操作できる。
- ファンノイズ:高TDP設定ではファンの音が目立つ が、一般的なゲーミングノートPCよりは静かで、許容範囲内。
検証してわかったOneXFly F1 Proのメリット・デメリット
OneXFly F1 Proを実際に数週間使い込み、その実力を検証しました。最新のRyzen AI 9 HX 370を搭載したモデルは、ポータブル機の常識を覆す性能を秘めていますが、同時にトレードオフとなる明確な弱点も存在します。ここでは、最大のライバルである「ROG Ally X」と比較しながら、私が感じたメリットとデメリットを率直に解説していきます。
メリット
メリット1:OLED(有機EL)がもたらす圧倒的な映像美
本機最大のメリットは、間違いなくこの144Hz有機EL(OLED)ディスプレイです。ROG Ally Xが120HzのTFT液晶を採用している のに対し、本機はOLEDならではの「真の黒」と100,000:1を超えるコントラストを誇ります。『サイバーパンク2077』で夜のネオン街を歩いた時、液晶では白っぽく浮いてしまう暗闇が本機では完全に沈み込み、その色の鮮やかさに息をのみました。DCI-P3 112%という広色域と760nitsの高輝度も相まって、映像体験の質はROG Ally Xを明確に凌駕しています。
メリット2:約599gというクラス最軽量の携帯性
次に感動したのは、その驚異的な軽さです。約599gという重量は、バッテリーを80Whも搭載するために約678gとなったROG Ally Xと比べて、約70g以上も軽量です。この差は数字以上に大きく、ソファやベッドで寝転がりながら長時間プレイする際に、腕にかかる負担が全く違います。「軽くて性能が高く、画質もいい」という、ポータブル機に求める要素を高次元で両立させている点は、何物にも代えがたい強みです。
メリット3:最新CPUによる次世代のゲーム性能(HX 370モデル)
私が試用したRyzen AI 9 HX 370モデルのパフォーマンスは、現行のポータブル機で頭一つ抜けています。ROG Ally Xが搭載するRyzen Z1 Extreme(Zen 4世代)と異なり、本機は最新のZen 5アーキテクチャとRDNA 3.5世代のGPU(Radeon 890M)を搭載しています。DirectX 12ベースのベンチマーク「Time Spy」では、ROG Ally Xのスコア(約3435)を大きく上回る「4084」を記録しました。この差は、最新のAAAタイトルを遊ぶ上で明確なアドバンテージとなります。
メリット4:柔軟すぎるVRAM割り当て(最大16GB以上)
OneXFly F1 Proは、LPDDR5x-7500MHzの高速メモリを32GBまたは64GB搭載しています。注目すべきは、このメモリをVRAM(グラフィック用)に割り当てる自由度の高さです。専用ソフト「OneXConsole」から最大16GBまでVRAMに割り当て可能(設定上は24GBも可能でした)で、これは最大8GBまでのROG Ally Xと比べて2倍以上の柔軟性です。『黒神話:悟空』のようなVRAMを大量に消費するゲームでも、メモリ不足によるカクつきを抑え、安定したプレイが可能でした。
メリット5:「Type-Aポート搭載」という優れた拡張性
インターフェース構成も非常に優秀です。高速なUSB4 Type-Cポートを2基搭載している点はROG Ally Xと似ていますが、OneXFly F1 ProはさらにUSB 3.0 Type-Aポートを1基搭載しています。このType-Aポートの存在が非常に便利で、ROG Ally Xのようにハブ(ドック)を使わなくても、愛用のマウスやキーボード、USBメモリを直接接続できます。この手軽な拡張性は、外出先での作業や設定時にも役立ちました。
メリット6:バッテリーを保護する「バイパス充電」機能
据え置き機として使う際に、バッテリーの劣化は常に懸念事項です。その点、OneXFly F1 Proは「バイパス充電」と「いたわり充電」機能に対応しています。ACアダプター接続時にバッテリーを介さず本体へ直接給電できるため、バッテリーの寿命を気にせず、デスクトップPCのように長時間の連続プレイが可能です。実際にこの機能を使って12時間以上ぶっ通しで遊ぶこともでき、ROG Ally Xに対する明確な優位点だと感じました。
メリット7:高音質なHARMAN認定スピーカー
オーディオ品質も期待以上でした。HARMAN AudioEFXのエキスパートがチューニングしたスピーカーは、この小型筐体から出ているとは思えないほど豊かでバランスの取れたサウンドを奏でます。ROG Ally XのDolby Atmosスピーカー も優秀ですが、本機は特に低音の厚みが印象的で、『Forza Horizon 5』のエンジン音も迫力満点です。『ドラゴンクエストIII』のオーケストラBGMも心地よく再生でき、ゲームへの没入感を高めてくれました。
デメリット
デメリット1:圧倒的に短いバッテリー持続時間
本機の最大の弱点は、軽さと引き換えに犠牲になったバッテリー容量です。48.5Wh という容量は、ROG Ally Xの80Wh と比べて半分近くしかありません。TDP 15W設定でのゲームプレイ実働時間は約2時間、高負荷なAAAタイトルでは1時間強が限界です。これは、ROG Ally Xの駆動時間(高負荷時でも2時間以上、動画再生11.7時間)に遠く及びません。電源のない場所で長時間遊びたいユーザーにとっては、致命的な欠点となります。
デメリット2:VRR(可変リフレッシュレート)非対応
144HzのOLEDディスプレイは素晴らしいものの、ROG Ally Xが対応しているVRR(AMD FreeSync Premium)に非対応です。これにより、フレームレートが60fpsや144fpsに張り付かない場面、例えば40~50fpsで変動するような状況では、映像のチラつき(テアリング)やカクつき(スタッタリング)が発生しやすくなります。映像の美しさで勝る一方、滑らかさの「安定性」ではROG Ally Xに軍配が上がります。
デメリット3:背面ボタンの非搭載
近年のポータブルゲーミングPCのトレンドとして、背面にカスタマイズ可能なマクロボタン(背面ボタン)を搭載する機種が増えています。ROG Ally Xも2つの優れた背面ボタン を搭載しており、FPSなどで多用する操作を割り当てることで、操作性を格段に向上させています。しかし、OneXFly F1 Proにはこの背面ボタンが搭載されていません。操作性を重視するヘビーゲーマーにとって、これは大きなマイナスポイントとなる可能性があります。
デメリット4:高負荷時のファンノイズ
冷却性能は優秀で、手が触れる部分は熱くなりませんが、TDPを高く設定するとファンノイズはそれなりに大きくなります。TDP 28W設定では3500rpm前後でファンが回転し、「サー」という風切り音がはっきりと聞こえました。ゲームの音でかき消される範囲ではありますが、ROG Ally Xの冷却システムが非常に静かであると評価されている点と比較すると、静音性では一歩譲るかもしれません。
デメリット5:塗装の耐久性への懸念
これは長期使用で判明した点ですが、左スティックの根本部分の塗装が使用開始後わずか1週間ほどで剥げてしまいました。武蔵野塗料の質感は素晴らしいのですが、頻繁に手が触れる箇所の耐久性には少し不安が残ります。ROG Ally Xもグリップテクスチャの変更など耐久性に配慮しているため、この点は今後の改善を期待したいです。
OneXFly F1 Proのスペック(仕様)
- ディスプレイ: 7インチ OLEDスクリーン、解像度1920 x 1080 ※FHD/1080p/315 PPI 密度/輝度 760nits/SRGB:152%/DCI-P3 112% 色域/100,000:1 高コントラスト/10点マルチタッチサポート
- リフレッシュレート: 144Hz
- プロセッサ: AMD Ryzen™ AI 9 HX 370 / AMD Ryzen™ AI 9 365 / AMD Ryzen™ 7 8840U
- GPU: AMD Radeon™ 890M (HX 370搭載時) / AMD Radeon™ 880M (AI 9 365搭載時) / AMD Radeon™ 780M (7 8840U搭載時)
- RAM(メモリ): 32GB/64GB LPDDR5x 7500MHz
- ストレージ: 1TB/2TB/4TB M.2 2280 NVMe SSD (PCIe4.0*4)
- バッテリー: 48.5Wh (12600mAh)
- 充電: 65W PD急速充電対応 (65W GaN 急速充電アダプター付属)
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
- インターフェース: USB4 Type-C x2、USB 3.0 Type-A x1、microSD 4.0カードスロット x1、3.5mmマイク/ヘッドフォン兼用ジャック x1
- スピーカー: HARMAN社認証 デュアル ステレオスピーカー (HARMAN AudioEFX搭載)
- オーディオ: HARMAN AudioEFX
- 振動モーター: 非対称デュアルリニアモーター
- ジャイロ: 6軸センサー(3軸ジャイロスコープ+3軸加速度センサー)
- 冷却システム: 液軸受けファン、純アルミニウムフィン、3本の純銅製ヒートパイプ (風量 4.7CFM)
- ジョイスティック: RGBホールジョイスティック(傾斜角18度、高さ 約6.7mm、ドリフトしにくく、デッドゾーンゼロ)
- トリガーボタン: ホールトリガー(ストローク 約8.1mm) / L1/R1ボタン(ストローク 約0.2mm-1.0mm)
- カスタマイズキー: 搭載
- RGBライト: 9つのライティングモード、30種類以上のエフェクト
- 筐体: 武蔵塗料の画期的な抗菌塗料、エルゴノミクスデザイン
- 専用アプリ: 専用ゲーム管理コンソール「OneXConsole」(ゲームライブラリ機能搭載)
- OS: Windows 11 Home
- サイズ: 約263.6 x 98.2 x 22.6mm
- 重量: 約599g
- カラー: ブラック ※海外版にホワイトモデルやエヴァンゲリオンコラボモデル(中国)もあり
OneXFly F1 Proの評価
7つの評価基準で「OneXFly F1 Pro」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★★(星5)
144Hzの有機EL(OLED)ディスプレイは圧巻です。ROG Ally Xの液晶とは比較にならない「真の黒」と鮮やかな色彩で、ゲーム体験の質を一段階引き上げます。
パフォーマンス:★★★★★(星5)
最上位モデル(HX 370)は最新のZen 5アーキテクチャを搭載し、ベンチマークではROG Ally Xを凌駕します。VRAM割り当ての自由度も高く、現行ポータブル機でトップクラスの性能です。
操作性: ★★★☆☆(星3)
約599gの軽さとホールエフェクト採用のスティックは優秀です。しかし、ROG Ally Xが搭載する「背面ボタン」がない点は、現代のポータブル機として大きなマイナスです。
機能性:★★★★★(星5)
M.2 2280 SSD採用による換装の容易さ、USB Type-Aポートの標準搭載、バッテリーを保護するバイパス充電機能など、ユーザー目線の便利な機能が満載です。
デザイン:★★★★☆(星4)
ROG Ally Xより約70gも軽い約599gの筐体は驚異的です。武蔵野塗料による質感も高いですが、一部の塗装の耐久性には少し不安が残ります。
使いやすさ:★★★☆☆(星3)
圧倒的な軽さは最高の「使いやすさ」ですが、48.5Whというバッテリー容量の少なさが足を引っ張ります。AAAタイトルでは実働1~2時間と、携帯性は電源環境に左右されます。
価格:★★☆☆☆(星2)
最新CPUとOLEDを搭載するため高価です。特にROG Ally X(139,800円)と比較すると、エントリーモデル(8840U / 148,000円)のコストパフォーマンスは厳しいと言わざるを得ません。
【総評:★★★★☆(星4)】
軽さと画質に全振りした、玄人好みのプレミアムマシン
OneXFly F1 Proは、「ROG Ally X」とは全く異なる思想で作られた、非常に尖った魅力を持つマシンです。ROG Ally Xが「バッテリー容量」「安定した冷却」「万人向けの操作性」を追求した優等生だとするなら、本機は「圧倒的な軽さ」「OLEDの映像美」「クラス最高の拡張性」というロマンに振り切ったプレミアムモデルと言えます。
競合を凌駕する明確な強み
最大の武器は、ROG Ally XのTFT液晶を圧倒する144Hzの有機EL(OLED)ディスプレイです。この映像美と、約599gという衝撃的な軽さの組み合わせは、他のどのマシンでも得られない体験でした。
さらに、USB Type-Aポートの標準搭載や、据え置き運用に必須の「バイパス充電」機能、そして換装が容易な「M.2 2280」規格のSSD採用など、PCとしての拡張性と将来性はROG Ally Xよりも明確に優れています。最上位モデル(HX 370)のパフォーマンスも、現行機の頂点に立つものです。
トレードオフとなる弱点
しかし、そのために犠牲にした代償も明確です。48.5Whというバッテリー容量は、ROG Ally X(80Wh)の約6割しかなく、AAAタイトルプレイ時の持続時間は1~2時間程度です。また、VRR(可変リフレッシュレート)非対応、背面ボタン非搭載という点も、ROG Ally Xと比較した際の大きなデメリットとなります。
結論
軽さ、画質、拡張性、そして最新CPUの性能。これらに絶対的な価値を見出すならば、OneXFly F1 Pro(特にHX 370モデル)は最高の相棒になるでしょう。ただし、その対価としてバッテリー持続時間を犠牲にし、ROG Ally Xよりも高いコストを支払う覚悟が必要です。「電源が確保できる場所で、最高の映像体験と携帯性を両立させたい」と考える、玄人ユーザーにこそお勧めしたい一台です。
OneXFly F1 Proの価格・購入先
※価格は2025/11/09に調査したものです。価格は変動します。
One-Netbook 日本公式ストア
- AMD Ryzen™ 7 8840U / 32GB / 1TB 148,000円
- AMD Ryzen™ AI 9 HX 370 / 32GB / 2TB 218,000円
- AMD Ryzen™ AI 9 HX 370 / 64GB / 4TB 268,000円
で販売されています。
One-Netbook 日本公式ストアで「OneXFly F1 Pro」をチェックする
ECサイト
- Amazonで148,000円(税込・Ryzen 7 8840U / Ryzen AI 9 HX 370モデルは218,000円)、
- 楽天市場で149,800円(送料無料/中古は100,480円)、
- ヤフーショッピングで139,800円(送料無料/中古は100,480円)、
- AliExpressで139,602円(Ryzen AI 9 HX 370)、
- 米国 Amazon.comで$1,109.99(AMD 8840U-32GB+2TB)、
で販売されています。
Amazonで「OneXFly F1 Pro」をチェックする
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AliExpressで「OneXFly F1 Pro」をチェックする
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※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説
おすすめのライバル機種と価格を比較
「OneXFly F1 Pro」に似た性能をもつポータブルゲーミングPCも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
ROG XBOX ALLY / Ally X (2025モデル)
ASUS (ROG) から発売された7.0インチのポータブルゲーミングPCです(2025年10月16日に発売・型番:RC73YA-Z2A16G512/RC73XA-Z2E24G1T)。
7.0型ワイドTFTカラー液晶 (1,920×1,080, 120Hz, FreeSync Premium対応)、AMD Ryzen™ Z2 A (Ally) / AMD Ryzen™ AI Z2 Extreme (Ally X)、LPDDR5X 16GB (Ally) / 24GB (Ally X) メモリ、SSD 512GB (Ally) / 1TB (Ally X) (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2 2280)、60Wh (Ally) / 80Wh (Ally X) バッテリー、Windows 11 Home 64ビットを搭載しています。
また、Xboxアプリ、UI「Xboxフルスクリーンエクスペリエンス」、Xboxボタン(Game Bar)、「Xbox Play Anywhere」、ASUSの管理コンソール「Armoury Crate Special Edition (ACSE)」、AMD Ryzen™ AI (NPU※Ally Xのみ)、モニター出力、内蔵SSDの交換(換装)に対応。
ステレオスピーカー (Dolby Atmos / Hi-Res Audio対応)、アレイマイク、HD振動機能 (Ally Xはインパルストリガー対応)、ROGインテリジェントクーリング (デュアルファン)、ジョイスティック×2(RGBライティング)、マクロボタン×2、バンパー/トリガー、指紋認証センサ (電源ボタン一体型)、USB Type-Cポート (Ally XはUSB4対応)、microSDカードスロット、Wi-Fi 6E、Bluetooth® 5.4にも対応しています。
価格は、Amazonで89,800円(ROG XBOX ALLY / Ally Xは139,800円)、楽天市場で93,980円(中古品・送料無料)、ヤフーショッピングで97,939円、米国 Amazon.comで$599.00、です。
関連記事:ROG XBOX ALLY/Ally X評価レビュー!期待以上の性能・機能か?
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ROG Ally X (2024モデル)
ASUSから発売された7インチのポータブルゲーミングPCです(2024年7月 発売)。
AMD Ryzen Z1 Extreme、24GB LPDDR5-7500、フルHDのIPS タッチスクリーン、1TB PCIe 4.0 NVMe M.2 SSD (2280)、80WHrsバッテリー、6軸ジャイロセンサー、Windows 11 Homeを搭載しています。
また、デュアル ステレオスピーカー、Dolby Atmos、アレイマイク、AIノイズキャンセリング、HDハプティクス、Microsoft Pluton セキュリティ、指紋認証、AURA SYNC、Gorilla Glass DXC、USB4 Gen2 Type-C x1、USB 3.2 Gen2 Type-C x1、Wi-Fi 6e、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、楽天市場で127,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで127,800円、です。
関連記事:ROG Ally Xは買うべきか?できるゲームとグラフィック性能をレビュー
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MSI Claw 8 AI+ A2VM
MSI から発売された8インチのポータブルゲーミングPCです(2025年2月20日 発売)。
インテル Core Ultra 7 258V、32GB LPDDR5Xメモリ、WUXGA液晶(解像度1920 x 1200)、1TB M.2 NVMe SSDストレージ、80Whr バッテリー、Windows 11 Homeを搭載しています。
また、ハイパーフロー強冷クーラー、RGBバックライト、ホールエフェクトスティック、2Wステレオ2スピーカー、ハイレゾオーディオ認証、フィンガータッチ、リニアトリガーボタン、背面マクロボタン、指紋認証リーダー、MSI Center(管理ソフト)、Thunderbolt 4 Type-C x2、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4に対応しています。
価格は、Amazonで156,000円、楽天市場で159,800円、ヤフーショッピングで166,000円、です。
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Steam Deck OLED
米国 Valve から発売された7.4インチのポータブルゲーミングPCです。Steam OS 3.0、Zen2ベースのAMD APUと16 GB LPDDR5 メモリ、HD画質のHDR OLED(有機EL)タッチスクリーン、512GB/1TB NVMe SSD、50 Whバッテリー、トラックパッド搭載で、
リフレッシュレート 90 Hz、HDハプティクス、大型の冷却ファン、DSP内蔵ステレオスピーカー、デュアルアレイマイク、microSDカードでのストレージ拡張、45W急速充電、6軸ジャイロセンサー、Steam Deck ドッキングステーション(別売)、USB3 Gen2 Type-C (DP映像出力/PD充電/データ転送)x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで155,231円、楽天市場で93,680円、ヤフーショッピングで94,700円、です。
関連記事:Steam Deck OLEDとROG Ally Xを比較!ゲーム性能レビュー
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GPD WIN Mini 2025
GPD から発売された7インチのポータブルゲーミングPCです(2025年3月上旬に発売)。
AMD Ryzen AI 9 HX 370 / AMD Ryzen 7 8840U、16GB/32GB LPDDR5xメモリ、1TB/2TB M.2 NVMe 2280 SSDストレージ、44.24Wh バッテリー(最大14時間駆動、利用状況による)、Windows 11 Home (64bit)、microSDカードスロット (最大読込160MB/s、最大書込120MB/s) x1を搭載しています。
また、冷却システム、デュアルスピーカー(独立アンプ内蔵)、DTS:X Ultra対応オーディオ、バックライト付QWERTYキーボード(シザースイッチ)、ホール効果ジョイスティック、L4/R4カスタムキー、タッチパッド (PTP)、アクティブ冷却、デュアルリニアモーターによる振動効果、
6軸ジャイロスコープ、3軸重力センサー、PD急速充電、USB4 (40Gbps) x1、USB 3.2 Gen 2 Type-C x1、USB Type-A x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで142,000円(税込)、楽天市場で219,970円(送料無料)、ヤフーショッピングで258,348円、です。
関連記事:GPD WIN Mini 2025と2024モデルを比較レビュー!性能差は?
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その他のおすすめポータブルゲーミングPCは?
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ポータブルゲーミングPCはどれを選ぶべきか? 最新の全機種と選び方を紹介
最新のポータブルゲーミングPCをまとめて紹介しています。
AYANEOのポータブルゲーミングPCがやはり最強か? 全機種 まとめ
AYANEOのポータブルゲーミングPCをまとめて紹介します。
GPD WIN シリーズ・XP ゲーム機の全機種 ラインナップを比較
GPDの超小型PC(UMPC)やタブレットをまとめています。


























