筆圧16384に対応した液晶ペンタブレットXPPen「Artist 13.3 Pro V2」。早くも「筆圧感知の性能が圧倒的に高くて超快適に描ける」と評判です。
しかし、その一方で「もっと安い液晶ペンタブレットで十分なのでは?」との口コミもあり、購入を迷っている人も多くいるようです。
そこで今回はその性能や描きやすさ、使いやすさをよく知ってもらうために、次の7点を重点的に解説します。
- デザイン(スタンド、接続ポート、サイズ・重量)
- ディスプレイ
- 描画性能・スタイラスペン
- 操作性(エクスプレスキー、レッドリングホイール)
- 接続方法(対応デバイス)
- 設定とドライバー
- おすすめのソフト
また、前モデル「Artist 13.3 Pro」との違いも紹介!設定方法や接続方法などの使い方や、スタイラスペンの性能やショートカットなどの操作性までを詳細に解説し、総合的に評価します。
また、購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
XPPen「Artist 13.3 Pro V2」が発売開始!前モデルから大幅にアップグレードか?
2024年12月6日、XPPen「Artist 13.3 Pro V2」が発売されました。人気の高かった「Artist 13.3 Pro」(2021年2月10日発売)のアップグレードモデルということで、どのくらい進化しているのか、違いが気になりますね。
XPPen「Artist 13.3 Pro V2」とは?
「Artist 13.3 Pro V2」(アーティスト 13.3 プロ ブイ2)は中国 XPPen(エックスピーペン)から発売された13.3インチの液晶ペンタブレットです。
付属のX3 Proスマートチップ搭載のスタイラスペンは筆圧感知が16384レベルで、
前モデル「Artist 13.3 Pro」(8192レベル)以上に繊細な表現が可能になっています。
また、13.3インチのディスプレイは99% sRGBの色域カバー対応で、よ鮮やかで正確な色表現が可能です。
好評だったレッドリングホイールはそのまま受け継ぎ、8つのカスタマイズ可能なショートカットキーでスムーズに操作できます。
接続方法は?
USB Type-CケーブルでPC(Windows、Mac、Chromebook、Linux)やスマホ(USB3.1 DP1.2対応機種のみ)と接続も可能になっています。
フル機能のType-Cポートが使えない場合は従来の3in1ケーブル(USB Type-A、HDMI、電源)で接続できるので安心です。
スタンドは?
本体の揺れや滑りを防ぐ「折りたたみ式スタンド」が付属します。また、スタイラスと替え芯を保管・保護するペンホルダーも付属するので、購入後すぐに使用できます。
もちろん、フォトショップやイラストレーター、CLIP STUDIO PAINT、オープンキャンバス、Blender 3Dなどのソフトも利用できますよ。
それでは早速どんな液晶ペンタブレットなのか、もっとくわしく価格や特徴(メリット)を見ていきましょう。
この製品の購入はこちら→ Amzon リンク
公式ページ:【Artist 13.3Pro V2】進化した描き心地、止まらないクリエイティビティ。 | XPPen公式ストア
価格をチェック!ライバル機よりも安いのか?
新モデル XPPen「Artist 13.3 Pro V2」はXPPen公式サイトで41,380円で販売されています。Amazonでは45,980円ですが、10%OFFのクーポンを利用できるため、実質41,382円で購入できます。
また、楽天市場では45,980円ですが、3,630ポイント付きなので、実質42,350円で購入できます。
一方、前モデル「Artist 13.3 Pro」はAmazonで33,392円(税込)で販売されていました。中古品も販売されており、21,500円(税込)で購入可能です。
XPPenの液晶ペンタブレットは11.9インチの「Artist12 セカンド」が28,551円、13.3インチの「Artist 13セカンド」が39,980円で販売中です。
こちらはフルHDのフルラミネーションディスプレイやカスタマイズ可能な8つのショートカットキーを搭載し、筆圧8192段階に対応した「X3 Elite Plusスタイラスペン」やフル機能のType-Cポートに対応しています。
また、XPPenから発売された手書き用のAndroidタブレット「Magic Drawing Pad」がAmazonで84,900円、楽天市場で72,165円で販売中です(AliExpressは67,886円)。
こちらは12.2インチのIPS液晶、256GB UFS 2.2ストレージ、8000mAhバッテリー搭載で、筆圧16,384段階の「X3 Pro Pencil」、AGエッチング技術、クアッドスピーカーに対応しています。
ライバル機は今いくらか?
ワコムから発売された13.3インチの液晶ペンタブレット「Wacom Movink 13」がAmazonで118,800円で発売中です。
こちらはフルHD有機ELディスプレイを搭載したハイエンドなモデルで、画面左上と右上にカスタマイズ可能なタッチキー(ショートカットキー)、本体両サイドにカスタマイズ可能なタブレットボタンを搭載し、筆圧感知8192段階のスタイラスペン「Wacom Pro Pen 3」に対応しています。
また、11.6インチの「Wacom One 12」が62,480円、13.3インチの「Wacom One 13」が92,180円で発売中です。こちらはフルHDディスプレイ搭載で、筆圧4096段階のWacom One PenやCLIP STUDIO PAINT PROなどのクリエイティブソフトウェアが付属しています。
デザインをチェック!持ち運びできる重さか?スタンドは?
新モデル XPPen「Artist 13.3 Pro V2」は薄型軽量でスタイリッシュなデザインが魅力の液晶ペンタブレットです。
A4サイズよりもコンパクトなボディは、わずか1.139 kgと軽量で、カバンに入れて楽々持ち運ぶことができます。場所を選ばずにクリエイティブな作業ができるので、カフェやコワーキングスペースでの作業にも最適です。
また、直感的に操作できる「レッドリングホイール」が魅力的なアクセントになっています。
もちろん、人間工学に基づいたデザインで、長時間の作業でも快適に使えます。
前モデルと比較
前モデル「Artist 13.3 Pro」はサイズ 367.8 x 226.5 x 11.5 mm、重量 約 1.1 kgで、
新モデル XPPen「Artist 13.3 Pro V2」よりもやや小さく、軽くなっています。
厚さも薄いので、携帯性に関しては前モデルの方が優れています。
<サイズ・重量を比較>
- 1.「Artist 13.3 Pro V2」・・・390.4 x 249.98 x 12.9 mm / 1.139 kg
- 2.「Artist 13.3 Pro」・・・367.8 x 226.5 x 11.5 mm / 約 1.1 kg
- 3.「Artist 13セカンド」・・・367.2 x 222.4 x 11.5 mm / 約 1.05 kg
- 4.「Artist12 セカンド」・・・352.6 x 210.8 x 9.3 mm / 約 0.8 kg
スタンド
角度調整も可能な付属のスタンドを使えば、ブレもなく安定して作業効率も大幅にアップ。
折りたたみ可能なデザインで、持ち運びや保管が簡単です。旅行や出張など、外出先に持ち運ぶ必要がある場合にも便利です。
<スタンドの特徴>
- 角度調整可能・・・スタンドは、お好みの角度に調整できます。これにより、快適な描画体験を得ることができ、長時間の作業でも疲労を軽減できます。
- 安定性・・・精密なアルミニウム合金とシリコン製の足で、スタンドは最大荷重20kgまでサポート。液晶ディスプレイやドローイングディスプレイの重量を安定して支えることができます。
- 携帯性・・・折りたたみ可能なデザインで、持ち運びや保管が簡単です。旅行や出張など、外出先に持ち運ぶ必要がある場合に便利です。
- 耐久性・・・スタンドの重さはわずか400gで、軽量ながらも非常に頑丈です。
接続ポート
接続ポートはUSB-Cポート、HDMIポート、DC電源ポートの3つです。
USB-Cポートは DP Alt モード に対応しており、DisplayPort 映像出力が可能です。電力供給も同時に行えるため、別途電源アダプタを接続する必要がありません。基本的にはPCと接続するときに使用します。
また、USB-Cポートを使わず、従来通り、3-in-1 ケーブルでコンピュータに接続することもできます。3-in-1 ケーブルを使用する場合は、付属の電源アダプタを接続する必要があります。
ディスプレイ性能を確認・正確な色を再現できるか?明るさは十分か?
新モデル XPPen「Artist 13.3 Pro V2」はsRGBを99%カバーする広色域と、1000:1のコントラスト比が織りなす色彩表現で、
写真やイラストの微妙な色の違いも忠実に再現し、まるで生きているかのような臨場感を生み出します。
また、輝度 250 cd/m²の明るさで、1670万色の自然な色の魅力を正確に再現。
明るさ調整ボタンで繊細なグラデーションや鮮やかな発色もそのままキャンバスに映し出すことができます。
まるで紙に描いているような感覚
液晶パネルとタッチパネルを一体化したフルラミネーション加工を採用しているため、視差を最小限に抑え、ペン先と描画位置のズレを感じさせません。
また、液晶パネルとガラス面の間の空気層をなくすことで、光の反射や散乱が減少してコントラストが向上し、より鮮明でクリアな画像を表示することができます。
そのほか、複数の層を一体化することで、薄型軽量化を実現。タッチセンサーが液晶パネルに近くなることで、より正確で反応の良いタッチ操作が可能です。
あらゆる角度から、美しい
IPSパネルを採用しているため、上下左右178°の広い視野角を確保。どの角度から見ても色の変化が少なく、常に美しい映像を楽しむことができます。
複数人で画面を共有したり、様々な角度から描画したりする場合でも、常に最適な視認性を提供します。
反射を抑えたノングレア加工
ノングレア加工が施された画面は、周囲の光の反射を抑え、長時間の作業でも目が疲れにくい設計。さらに、ブルーライトカット機能も搭載しているので、目の健康を守りながら、心ゆくまで創作活動に没頭できます。
前モデルと比較
前モデル「Artist 13.3 Pro」とはsRGBカバー率、Adobe RGBカバー率が違っています。
- 「Artist 13.3 Pro V2」・・・99% sRGB、89% Adobe RGB
- 「Artist 13.3 Pro」・・・96% sRGB、80% Adobe RGB
上記のようにV2は前モデルと比べて、sRGBカバー率が広くなり、Adobe RGBカバー率も高くなっており、より鮮やかで正確な色表現が可能になっています。
他の液晶ペンタブレットと比べても、その色の正確性が非常に高いことがうかがえます。
- 「Artist 13セカンド」・・・88% sRGB、72% Adobe RGB
- 「Artist12 セカンド」・・・88% sRGB、72% Adobe RGB
また、新モデル「Artist 13.3 Pro V2」は輝度が250nitで、
前モデル「Artist 13.3 Pro」(輝度220nit)よりも明るさが向上しています。
<ディスプレイを比較>
- 1.「Artist 13.3 Pro V2」・・・13.3インチ、解像度1920 x 1080(輝度250nit、1670万色)
- 2.「Artist 13.3 Pro」・・・13.3インチ、解像度1920 x 1080(輝度220nit、1670万色)
- 3.「Artist 13セカンド」・・・13.3インチ、解像度1920 x 1080(輝度220nit、1670万色)
- 4.「Artist12 セカンド」・・・11.6インチ、解像度1920 x 1080(輝度220nit、1670万色)
描画性能・スタイラスペンを確認・描き心地はいいのか?精度は?
新モデル XPPen「Artist 13.3 Pro V2」はX3 Pro スマートチップスタイラスの搭載により、まるで紙に描いているかのような自然で快適な描画体験を提供します。
繊細なタッチを忠実に再現
X3 Pro スマートチップスタイラスの16384レベルの筆圧感知は、従来のモデルと比べて格段に繊細な表現を可能にします。髪の毛のような細い線から、力強い筆跡まで、筆圧の変化を忠実に再現し、より創造的に描くことができます。
線の入りぬき、圧をかけたときの具合は非常に良く出来ていて快適です。鉛筆ツールでも、力の入れ加減で細かい濃淡がでるので、水彩や厚塗り系のペンがはかどります。瞳の書き込みにも最適です。
前モデル「Artist 13.3 Pro」は 筆圧感知8192レベルの「PA2バッテリーレススタイラスペン」採用で、「Artist 13.3 Pro V2」とは筆圧感知のレベルが大きく違っています。
より正確な表現をしたいなら、「Artist 13.3 Pro V2」の方が圧倒的に有利です。
紙のような描き心地
ペン先の沈み込みが0.6mmと少なく、60度の傾き検知にも対応しているため、まるで紙に描いているような自然な描き心地を実現しています。鉛筆や筆など、様々な画材の表現をデジタルで再現することができます。
前モデル「Artist 13.3 Pro」はX3 Proよりもペン先の沈み込みが大きく、視差を感じやすい場合があります。
思い通りの線が描ける
高い精度と低い初期活性化圧力により、意図した通りの線が描けます。わずかな筆圧でも反応し、遅延なく、滑らかで正確な描画を可能にします。ストレスなく描画に集中できるため、初心者の方でも安心して使用できます。
前モデル「Artist 13.3 Pro」はX3 Proよりも初期活性化圧力が高く、軽い筆圧での描画は苦手です。また、X3 Proよりもレポートレートが低く、遅延が発生しやすい場合があります。
快適な使い心地
X3 Pro スマートチップスタイラスは、軽量設計で長時間の使用でも疲れにくく、バッテリーフリーなので充電の必要もありません。優れた耐久性により、長く愛用することができます。
描き心地は液晶ペンタブレットならではのリアルタイムの反応で、即反映されて描画されるので、まるでアナログの紙に描いているような感覚になります。色々試しやすいデジタル機能の良さもあり、筆圧感度が想像以上にスゴイので、描きやすさに関しては十分に合格点です。
<ペンの筆圧レベル比較>
- 1.「Artist 13.3 Pro V2」・・・筆圧感知16384段階
- 2.「Artist 13.3 Pro」・・・筆圧感知8192段階
- 3.「Artist 13セカンド」・・・筆圧感知8192段階
- 4.「Artist12 セカンド」・・・筆圧感知8192段階
操作性を確認・ショートカットキーは?リングホイールは使いやすいか?
新モデル XPPen「Artist 13.3 Pro V2」はレッドリングホイールと8つのショートカットキーで直感的に操作できるようになっています。2つを組み合わせると、非常に多くの操作をカスタマイズして割り当てられるので、非常に使いやすいです。操作性は非常に優れており、かなり使いやすいです。
直感的な操作を可能にするレッドリングホイール
タブレット本体の左側面に配置された、赤いリング状の入力デバイスです。キャンバスの回転やブラシサイズの調整などを直感的に行うことができます。指で軽く回すだけで操作できるので、作業中の集中力を途切れさせることなく、スムーズに描画を進めることができます。回転操作とクリック操作に対応しており、様々な機能を割り当てることができます。
<レッドリングホイールに割り当てられる操作>
回転操作:
- キャンバスの回転
- ブラシサイズの調整
- ズームイン/アウト
- スクロール
- 明るさの調整
- 音量調整 など
クリック操作:
- メニューの表示
- ツールの切り替え
- 操作の確定 など
カスタマイズ可能なエクスプレスキー
本体の側面に物理的なエクスプレスキーを搭載し、8つのショートカットを割り当てることができます。例えば、エクスプレスキーに「ブラシサイズの変更」というショートカットキーを割り当てたり、「取り消し」を割り当てたりすることができます。
ショートカットキーは、8つまでユーザーの好みに合わせて自由にカスタマイズできます。ブラシサイズの変更、キャンバスの回転、ズームイン/アウトなどが素早く行えるため、作業効率が格段に向上します。ショートカットキーに割り当てられる操作には、以下のようなものがあります。
<ショートカットキーに割り当てられる操作>
- ブラシサイズ変更: ブラシのサイズを大きくしたり小さくしたりする。
- 取り消し: 直前の操作を取り消す。
- やり直し: 取り消した操作をやり直す。
- ズームイン/アウト: キャンバスを拡大/縮小する。
- キャンバスの回転: キャンバスを回転させる。
- ツールの切り替え: ブラシ、消しゴム、選択ツールなど、ツールを切り替える。
- カラーパレットの表示: カラーパレットを表示する。
- レイヤーの操作: レイヤーの作成、削除、表示/非表示などを操作する。
ペンID認識機能
各ユーザーが自分のペンで作業するだけで、自動的に自分の設定が適用されます。ユーザーごとに設定を切り替える手間がなく、スムーズに作業を開始できるので便利です。この機能を利用すると、複数のユーザーが同じデバイスを使用する場合でも、効率的に共同作業を行うことができます。
接続方法と対応デバイス
新モデル XPPen「Artist 13.3 Pro V2」はWindowsやMacなどのパソコン、Chormebook、スマートフォンなど様々なデバイスに接続して使用することができます。主な接続方法と対応デバイスは以下の通りです。
1. PCとの接続
- Windows: Windows 7以降に対応しています。
- macOS: macOS X 10.10以降に対応しています。
- Chromebook: Chrome OS 88以降に対応しています。
接続方法
USB-C to USB-C 接続: Artist 13.3 Pro V2 と PC を USB-C to USB-C ケーブルで接続します。この方法では、PC が USB-C 経由でのビデオ出力と電力供給に対応している必要があります。
3-in-1 接続: 付属の 3-in-1 ケーブルを使用して、Artist 13.3 Pro V2 と PC を接続します。この方法では、HDMI 接続と USB-A 接続を同時に行い、さらに付属の電源アダプタを接続する必要があります。
2. Android端末との接続
Android 6.0以降の端末に対応しています。また、XPPen Artist 13.3 Pro V2 をスマートフォンに接続して使用するには、スマートフォン側が DP Alt モード に対応している必要があります。
DP Alt モードとは、USB-Cポートを介してDisplayPortの映像信号を出力する機能です。この機能に対応したスマートフォンであれば、USB-C to USB-C ケーブル1本で Artist 13.3 Pro V2 に接続し、映像を表示することができます。
DP Alt モードに対応していないスマートフォンに Artist 13.3 Pro V2 を接続しても、映像は表示されないので注意してください。
接続方法
USB-C to USB-C 接続: Artist 13.3 Pro V2 と Android端末を USB-C to USB-C ケーブルで接続します。
OTGアダプタ: OTGアダプタを使用して、Artist 13.3 Pro V2 と Android端末を接続します。
設定とドライバー
新モデル XPPen「Artist 13.3 Pro V2」を快適に使うためには、適切な設定とドライバーのインストールが重要です。
ドライバーのインストール
ダウンロード: XPPen公式サイトのサポートページから、Artist 13.3 Pro V2に対応した最新のドライバーをダウンロードします。
ダウンロードしたドライバーを実行し、画面の指示に従ってインストールします。インストールが完了したら、コンピュータを再起動します。
設定
ドライバーをインストールすると、XPPenのタブレット設定ユーティリティが使用できるようになります。このユーティリティでは、以下の設定を行うことができます。
- 筆圧感度・・・ ペンの筆圧感度を調整します。※自分の筆圧に合わせて調整することで、より自然な描き心地になります。
- 傾き検知・・・ペンの傾き検知の角度を調整します。
- ショートカットキー・・・エクスプレスキーやリングホイールに、好みの機能を割り当てます。※よく使う機能を割り当てることで、作業効率が向上します。
- ディスプレイ設定・・・色温度、輝度、コントラストなどを調整します。※定期的にキャリブレーションを行うことで、正確な描画を維持できます。
- キャリブレーション・・・ ペンと画面の位置ズレを補正します。
なお、ドライバーは常に最新バージョンを使用することをお勧めします。最新バージョンでは、バグ修正や新機能の追加が行われている場合があります。古いドライバーをアンインストールしてから、新しいドライバーをインストールしてください。また、ドライバーは、使用するOSに対応したものをインストールしてください。
おすすめのソフト
新モデル XPPen「Artist 13.3 Pro V2」は様々なペイントソフトやグラフィックソフトと互換性がありますが、その中でも特におすすめのソフトをいくつかご紹介します。
<プロフェッショナル向け>
Adobe Photoshop・・・画像編集ソフトの定番中の定番。豊富な機能と高いカスタマイズ性で、プロのクリエイターから高い支持を得ています。
- メリット:業界標準ソフトなので、習得しておくと仕事で役立つ可能性が高い。豊富なチュートリアルや情報が available。
- デメリット:高価なサブスクリプション制。初心者には操作が複雑に感じる可能性も。
CLIP STUDIO PAINT・・・イラストや漫画制作に特化したソフト。多彩なブラシ、コマ割り機能、3Dモデルなど、漫画制作に必要な機能が充実しています。
- メリット:購入しやすい買い切り制。日本語のサポートが充実している。
- デメリット:Photoshop と比べると、画像編集機能は限定的。
<初心者向け>
openCanvas・・・直感的な操作で、初心者でも簡単にデジタルイラストを始めることができます。
- メリット:XPPen Artist 13.3 Pro V2 購入特典で無料版が付属。シンプルで使いやすいインターフェース。
- デメリット:CLIP STUDIO PAINTやPhotoshopなどと比べると、機能面で見劣りすることがあります。 特に、マンガ制作やアニメーション制作に必要な機能は限られています。
ArtRage Lite: 油絵や水彩など、様々な画材をリアルに再現できるペイントソフト。
- メリット:XPPen Artist 13.3 Pro V2 購入特典で無料版が付属。自然な描き心地。
- デメリット:機能は限定的。
Krita: 無料ながら高機能なペイントソフト。ブラシエンジンが強力で、様々な表現が可能です。
- メリット:無料。オープンソースで開発が活発。
- デメリット:日本語の情報が少ない。
<その他>
Autodesk SketchBook: シンプルで使いやすいインターフェースが特徴のスケッチソフト。
- メリット:無料。様々なプラットフォームに対応。
- デメリット:機能は限定的。
MediBang Paint Pro: 無料の漫画制作ソフト。クラウド連携機能が充実しています。
- メリット:無料。クラウドストレージが利用可能。
- デメリット:機能は CLIP STUDIO PAINT よりも限定的。
XPPen「Artist 13.3 Pro V2」のデメリット
新モデル XPPen「Artist 13.3 Pro V2」は非常に優れた液晶ペンタブレットですが、デメリットもあります。購入する前によく確認しておきましょう。
スタンドがやや安定性に欠ける
付属のスタンドは角度調整が可能ですが、描画中に画面がぐらつくなお、やや安定性に欠けるところがあります。
より安定した描画環境を求める場合は、別売りのスタンドの購入を検討する必要があるかもしれません。
わずかな視差が気になる
フルラミネーション加工により視差は最小限に抑えられていますが、完全にゼロではありません。角度や照明によっては、わずかに視差を感じる場合があります。
有機ELに比べてコントラスト比や発色が劣る
XPPen Artist 13.3 Pro V2 は IPS 液晶ディスプレイを搭載しており、視野角は広いものの、有機ELディスプレイと比べるとコントラスト比や発色の鮮やかさ、応答速度で劣ります。また、黒の締り具合でも差があります。
XPPen「Artist 13.3 Pro V2」のスペック
- 製品名 Artist 13.3 Pro V2 液晶ペンタブレット
- 製品モデル MD130FH
- カラー(色) ブラック
- サイズ(寸法) 390.4 x 249.98 x 12.9 mm
- 作業エリア 294.76 x 166.24 mm
- 重量 1.139 kg(本体)
- ディスプレイ解像度 1920 x 1080
- 色域カバー率(標準値) 99% sRGB、89% Adobe RGB、95% Display P3
- 表示色 1670万色
- フルラミネーション あり
- 視野角 178°
- 輝度(標準値) 250 cd/㎡
- スタイラス X3 Proスマートチップスタイラス
- 筆圧レベル 16384
- 傾き検知 60°
- 出水荷重 3g
- 精度 ±0.4 mm(中央)
- 読み取り高さ 10mm(中央)
- 解像度 5080LPI
- 反応レート ≥200RPS
- ポート USB-C
- 電源入力 5V⎓2A
- 互換性 Windows 7(以降)、macOS 10.13(以降)、Android (USB3.1 DP1.2)、 ChromeOS 88(以降)、Linux
XPPen「Artist 13.3 Pro V2」の評価
7つの基準でXPPen「Artist 13.3 Pro V2」を5段階で評価してみました。
- 画面の見やすさ:★★★
- デザイン:★★★★
- 描画性能:★★★★
- 操作性:★★★★★
- 接続性(ポート):★★★★
- 使いやすさ:★★★★
- 価格:★★★
<総合評価>
XPPenから発売された13.3インチの液晶ペンタブレットです。
付属のX3 Proスマートチップ搭載のスタイラスペンは筆圧感知が16384レベルに対応し、繊細な入力が可能です。
また、8つのショートカット機能やレッドリングホイールによる優れた操作性も兼ね備えています。
ディスプレイは明るく、99% sRGBの色域カバー対応で正確な色再現が可能で、
USB Type-Cによる接続にも対応しています。
前モデルとの違いは?
スタイラスペン(ペン先の沈み込み、初期活性化圧力、レポートレーなど)、筆圧感度、ディスプレイの色域、輝度が違っています。
特に筆圧感知については8192レベルから16384レベルに向上したことで、描き心地は劇的に変わっています。
色域や輝度も向上していることから、より正確な色再現で明るい映像で作業したい人は、
新モデル XPPen「Artist 13.3 Pro V2」の方がいいでしょう。
価格も6千円ほどしか違っていないので、あえて前モデルを選ぶ必要もありません。
「Artist 13セカンド」の方がいいか?
XPPen「Artist 13セカンド」も同じ13.3インチですが、筆圧感度、色域が違う上に、
レッドリングホイールがありません。
より繊細なタッチで正確な色再現で描きたい、もしくは、より快適に操作したいと考えている人は、
やはり新モデル XPPen「Artist 13.3 Pro V2」の方がいいでしょう。
ただし、それらを必要としない初心者であるのなら、価格の安い「Artist 13セカンド」もおすすめです。
XPPen「Artist 13.3 Pro V2」に最適な人は?
ズバリ、性能が良くてコスパのいい液晶ペンタブレットを探している人に最適です。
ワコムのようにブランドや知名度にこだわるのではなく、あくまで「実際にどれだけ活用できるか」をシビアに見定め、
自分に必要な機能を備えたモデルが欲しい人に最適です。
ワコムの液晶ペンタブレットは評判がいいですが、性能のわりには価格が高く、
「コスパの良さ」を全く感じることができません。
それに対し、XPPen「Artist 13.3 Pro V2」は、 16384レベルの筆圧感知やレッドリングホイールなどの操作性を持ちながらも、
ワコムよりも圧倒的に安く、お買い得感があります。
「買って得した」という満足を得たいなら、コスパの高いXPPen「Artist 13.3 Pro V2」がおすすめです。
XPPen「Artist 13.3 Pro V2」の価格・購入先
XPPen「Artist 13.3 Pro V2」はXPPen公式サイト、もしくはAmazonなどのECサイトで販売されています。
XPPen公式サイト
41,380円で販売されています。
XPPen公式サイトで「Artist 13.3 Pro V2」をチェックする
ECサイト
※「アップグレード版」として、
Amazonで45,980円(税込・10% OFFクーポン付き)、
楽天市場で45,980円(送料無料・ポイント10倍あり)、
ヤフーショッピングで44,480円、
で販売されています。
Amazonで「Artist 13.3 Pro V2」をチェックする
楽天市場で「Artist 13.3 Pro V2」をチェックする
ヤフーショッピングで「XPPen Artist 13.3 Pro」をチェックする
AliExpressで「XPPen」をチェックする
米国 Amazon.comで「XPPen Artist 13.3 Pro V2」をチェックする
おすすめの類似製品を紹介
XPPen「Artist 13.3 Pro V2」に似た液晶ペンタブレットも販売されています。
「Wacom Movink 13」
ワコムから発売された13.3インチの液晶ペンタブレットです(2024年5月15日 発売)。
フルHD有機ELディスプレイ、画面左上と右上にカスタマイズ可能なタッチキー(ショートカットキー)、本体両サイドにカスタマイズ可能なタブレットボタンを搭載しています。
また、筆圧感知8192段階の「Wacom Pro Pen 3」(同梱・3つのサイドスイッチや60°の傾き検知に対応)Windows/Mac/ChromeOS/Androidとの接続、USB-C to Cケーブル(同梱)に対応しています。
価格は、Amazonで118,800円、楽天市場で118,800円(送料無料)、です。
関連記事:「Wacom Movink 13」とその他のおすすめペンタブレットを紹介
「Magic Drawing Pad」
XPPenから発売された手書き用のAndroidタブレットです(2024年2月28日 発売)。Android 12 OS、Mediatek MT8771、8GB LPDDR4Xメモリ、12.2インチのIPS液晶、256GB UFS 2.2ストレージ、8000mAhバッテリー、背面13MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、筆圧16,384段階の「X3 Pro Pencil」、AGエッチング技術、クアッドスピーカー、最大512GBまでのストレージ拡張、ダブルウインドウ機能(画面分割)、読書モード、衝撃ケース(別売)、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.1に対応しています。
価格は、Amazonで84,900円(税込)、楽天市場で72,165円(送料無料・ポイント10倍あり)、ヤフーショッピングで78,990円、AliExpressで67,886円、です。
関連記事:「Magic Drawing Pad」と人気の手書き タブレットを比較
XP-Pen「Artist12 セカンド」
XP-Penから発売された11.9インチの液晶ペンタブレットです(2021年9月22日 発売)。
フルHDのフルラミネーションディスプレイ、カスタマイズ可能な8つのショートカットキー とタッチパッドを搭載しています。
また、筆圧8192段階に対応した「X3 Elite Plusスタイラスペン」、60度の傾き検知、ペンの沈み込みも0.6mm、広い色域(90% NTSC、127% sRGB、94% Adobe RGB)、
幅広い互換性(Windows、Mac OS、Android、Chrome OS、Linux)、USB Type-Cx1(フル機能)、USB Type-Cx1に対応しています。
価格は、Amazonで28,551円、楽天市場で28,840円、ヤフーショッピングで32,833円、AliExpressで25,989円、です。
関連記事:「XP-PEN Artist 12」は最強コスパの液晶ペンタブレットか?
XP-Pen「Artist 13セカンド」
XP-Penから発売された13.3インチの液晶ペンタブレットです(2022年9月16日 発売)。
フルHDのフルラミネーションディスプレイ、9つのショートカットキーを搭載しています。
また、X3 Elite Plus スタイラスペン(筆圧8192レベル・バッテリーレス)、60度の傾き検知、0.6mmのペン先沈み込み、
色域(sRGB 130%、Adobe RGB 96%、NTSC 92%)、178度の広視野角、光の反射を抑えキズにも強いアンチグレアフィルム、
幅広い互換性(Windows、Mac OS、Android、Chrome OS)、USB Type-Cx1(フル機能)、USB Type-Cx1に対応しています。
価格は、Amazonで39,980円(税込)、楽天市場で33,282円(送料無料・ポイント10倍あり)、ヤフーショッピングで33,990円、です。
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