2024年7月24日、ASUSの携帯型ゲーミングPC「ROG Ally X」が、ついに日本で発売開始されました。この新モデルは、初代ROG Allyで高い評価を得た基本性能をしっかりと継承しつつ、ユーザーからの貴重なフィードバックを元に、あらゆる面で正統進化を遂げています。
ROG Ally Xの魅力
最大の魅力は、なんといっても大幅に向上したバッテリー持続時間です。初代モデルの2倍となる80WHrsの大容量バッテリーを搭載し、ACアダプターのない環境でも、これまで以上に長く、深くゲームの世界に没入できるようになりました。ローカル環境でのゲームプレイ時間は最大4時間程度へと、約2倍の延長が期待できます。
さらに、高速なAMD Ryzen Z1 Extremeプロセッサーはそのままに、メインメモリは16GBから24GB LPDDR5X-7500へと増強され、マルチタスク性能が向上。ストレージも512GB M.2 2230から1TB M.2 2280 (PCIe x4)へと進化し、理論上約3倍の転送速度向上により、ゲームの起動やロード時間が短縮され、驚くほど快適な動作を実現します。
操作性においても、D-Padの8方向入力への対応やグリップ感の向上など、細やかな配慮が随所に見られ、比較にならないほど滑らかなゲーム体験を提供します。
この記事で徹底解剖!
この記事では、ROG Ally Xが持つ真の性能、そして新たに追加された魅力的な機能を、徹底的に深掘りして紹介していきます。特に、多くのユーザーが気になるであろう前モデル「ROG Ally (RC71L-Z1E512)」との違いに焦点を当て、スペックシートだけでは分からない、実際の使用感を含めた具体的な進化点を明らかにしていきます。
【この記事で分かること】
- ROG Ally Xの詳細なスペックと、それが実現するパフォーマンスレベル
- 初代ROG Allyから進化した具体的なポイントと、その変更がもたらす恩恵
- Ryzen Z1 Extremeの性能(ベンチマーク、ゲーム性能、プレイできるゲーム、フレームレート)
- 大幅に延長されたバッテリー持続時間や、改善された操作性、冷却性能が実際のゲームプレイに与える影響
- ROG Ally Xを実際に使用して感じたメリットおよびデメリット
- ROG Ally Xの購入を検討する上で、判断材料となる詳細な情報
この記事を最後までお読みいただければ、あなたが「ROG Ally X」を手に入れるべきかどうか、その答えがきっと見つかるはずです。購入を迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。
この製品の購入先はこちら→ Amazon リンク
公式ページ: ROG Ally X (2024) RC72LA | ポータブルゲーム機 | ROG 日本
ROG Ally X:初代からの進化点を徹底解説
ASUSのポータブルゲーミングPC「ROG Ally」シリーズに、待望の新モデル「ROG Ally X」が登場しました。初代ROG Allyで培われた基本性能を継承しつつ、ユーザーからのフィードバックを元に様々な点が強化・改善されています。本記事では、「ROG Ally X」が初代モデルから具体的にどのような進化を遂げたのか、その違いを詳しく見ていきましょう。
パフォーマンスとバッテリーの大幅強化
「ROG Ally X」は、コアゲーマーの要求に応えるべく、メモリ、ストレージ、そしてバッテリー容量において顕著なアップグレードが施されています。
1. メモリ:容量増強と高速化でマルチタスクも快適に
- ROG Ally X: 24GB LPDDR5-7500
- 初代 ROG Ally: 16GB LPDDR5-6400
新モデルでは、メモリ容量が初代の16GBから24GBへと8GB増加しました。これにより、より多くのアプリケーションを同時に快適に動作させることが可能になります。さらに、メモリのクロック周波数も6400MT/sから7500MT/sへと向上し、データ転送速度が高速化されています。
- メモリの容量・・・16GBから24GBへ
- 転送速度・・・6400(MT/s)から7500(MT/s)に変更
※MT/sとは秒あたりの転送回数(100 万単位)のことで、1秒間に何回(100 万単位) 転送できるかを表しています。
2. ストレージ:容量倍増と高速規格でロード時間短縮
- ROG Ally X: 1TB M.2 2280 (PCIe x4)
- 初代 ROG Ally: 512GB M.2 2230 (PCIe x2)
ストレージ容量は、初代の512GBから1TBへと倍増。より多くのゲームタイトルや大容量ファイルを保存できるようになりました。
注目すべきは規格の変更です。初代が採用していたM.2 2230 (サイズ22mm × 30mm、PCIe x2接続、転送速度5Gbps) に対し、「ROG Ally X」ではより高速なM.2 2280 (サイズ22mm × 80mm、PCIe x4接続、転送速度16Gbps) を採用。これにより、理論上は約3倍の転送速度向上が見込まれ、ゲームの起動やロード時間の短縮に貢献します。
M.2 2230とM.2 2280の違い
前モデルが搭載していたM.2 2230は小型サイズのメモリで、PCIe x2で接続します。転送速度は5Gbpsです。
一方、新モデルのM.2 2280はサイズ22mm × 80mmの細長い形状したメモリで、PCIe x4で接続します。転送速度は16Gbpsです。
このことから、新モデルのストレージは前モデルよりも約3倍 転送速度が向上しているといえます。
3. バッテリー:容量2倍でプレイ時間を大幅延長
- ROG Ally X: 80WHrs
- 初代 ROG Ally: 40WHrs
バッテリー容量は、初代の40WHrsから80WHrsへと、実に2倍に増強されました。これにより、ローカル環境でのゲームプレイ時間は最大2時間から最大4時間程度へと、約2倍の延長が期待できます。ビデオ再生時間も同様に長時間の利用が可能になります。
※WHrs (ワット時) は、放電電力(W) × 放電時間(Hr) を意味し、「ROG Ally X」の場合は80Wの電力を1時間供給できるバッテリー容量であることを示します。
なお、充電機能に関しては変更なく、引き続き65W ACアダプター (Type-C) を使用します。本体にはUSB4とUSB 3.2 Gen 2に対応したType-Cポートが2つ搭載されており、どちらもPD3.0の急速充電に対応しています。
冷却性能と操作性のブラッシュアップ
長時間の快適なプレイを支える冷却性能や、より直感的な操作を実現するための改良も施されています。
4. 冷却性能:排熱効率の改善と静音性の向上
ROG Ally Xでは、マザーボードの設計を見直し、排熱処理をさらに改善しています。冷却方式は初代同様、ヒートパイプと2つのファンを用いたアクティブ冷却「ゼログラビティ冷却システム」を採用。
主な変更点として、本体上部に3つ目の通気孔が追加され、ファンの羽根の厚みを0.15mmに薄型化することで、全体のエアフローが10%向上しました。これにより、高負荷時でも安定したパフォーマンスを維持しつつ、より効率的な排熱を実現します。
初代「ROG Ally」も冷却性能には定評があり、高負荷ゲームプレイ中でも表面温度は約40度前後、グリップ部分は約30度程度と、快適な操作感を損なわないレベルでした。「ROG Ally X」ではこの優れた冷却性能がさらに高められています。
5. デザインとエルゴノミクス:新色ブラックと握りやすさの追求
- カラー: 初代のホワイト一色に対し、「ROG Ally X」では新たに精悍なブラックカラーが追加されました。
- 筐体デザイン:
- 厚み: 初代 2.12∼3.24 cm → ROG Ally X 2.47∼3.69 cm
新モデルは意図的に厚みを持たせることで、グリップ部分が約4.5mm厚くなり、よりしっかりと握り込めるデザインへと進化しました。また、本体下部の両サイドは丸みを帯びた形状に変更され、長時間のプレイでも疲れにくいエルゴノミクス設計が追求されています。
6. 操作系統の最適化:より高精度な入力を実現
マクロボタン: 本体背面に搭載されている2つのマクロボタンは、誤操作を防ぐために小型化されました。
D-Pad (方向パッド): 格闘ゲームなどでより正確な斜め入力が求められるシーンに対応するため、従来の4方向から8方向入力が可能なように再設計されています。
ジョイスティック: 耐久性が向上し、500万回以上の入力サイクルに耐える高耐久性モジュールを採用しています。
インターフェースの変更点
ROG Ally Xでは、インターフェースの配置にも一部変更が加えられています。
配置変更: 3.5mmオーディオジャックとmicroSDカードスロットは本体右側へ、音量ボタンは左側へと移動しました。
ROG XG Mobileインターフェースの廃止: 初代モデルに搭載されていた、外付けGPUボックス「ROG XG Mobile」専用の接続ポートは廃止されました。ただし、汎用性の高いUSB4ポート(Type-C)を2基搭載しており、これを利用してサードパーティ製のeGPUボックスとの接続は可能です。
まとめ
ROG Ally Xは、初代「ROG Ally」の成功を基盤としつつ、ユーザーの声を反映し、パフォーマンス、バッテリー持続時間、冷却性能、そして操作性といった多岐にわたる領域で確実な進化を遂げたモデルです。特に、メモリとストレージの大幅な強化は、よりヘビーなゲームやマルチタスク環境での快適性を大きく向上させるでしょう。
また、倍増したバッテリー容量は、外出先でのプレイ時間を格段に延ばし、ポータブルゲーミングPCとしての魅力を一層高めています。
デザイン面では、新色ブラックの追加やグリップ感の向上など、より洗練されたゲーミングデバイスへと昇華しています。ROG XG Mobileインターフェースの廃止という変更点はあるものの、それを補って余りある機能強化が施されており、本格的なポータブルゲーミング体験を求めるユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となることは間違いありません。
まとめ:ROG Ally Xの変更点
- マザーボードを見直し、排熱処理を向上させた
- メモリ規格をLPDDR5-7500に変更した
- メモリの容量を16GBから24GBに変更した
- ストレージの規格をM.2 2230からM.2 2280に変更した
- ストレージの容量を512GBから1TBに変更した
- バッテリー容量を40Whから80Whに変更し、駆動時間が長くなった
- 本体カラーのホワイトの他にブラックを追加した
- 人間工学に基づいて設計された丸みを帯びた形状を採用し、持ちやすくした
- 本体の厚さを2.47 ~ 3.69 cmに変更した
- 背面のマクロボタンを小さくして操作しやすくした
- ジョイスティックを500万回以上の入力に耐えられるように耐久性を向上させた
- D-Padを8方向入力ができるように再設計し、より正確に操作できるようにした
- インターフェースの配置を全体的に変更した
- ROG XG Mobile インターフェースを廃止した
外観とデザイン:ROG Ally Xの進化と持つ喜び
ここでは、ROG Ally Xの外観とデザインについて詳しくレビューしていきます。前モデルであるROG Ally (RC71L-Z1E512)からどのような進化を遂げたのか、そしてその魅力はどこにあるのか、実際に手に取った感触を交えながら具体的に解説します。
持つ喜びを感じる、洗練されたブラックボディ
ROG Ally Xを手にして最初に感じるのは、その引き締まったブラックカラーが醸し出す高級感です 。前モデルROG Ally (RC71L-Z1E512)のホワイトとは対照的に、マットで指紋が付きにくい仕上げは、まさにゲーミングデバイスとしての所有欲を満たしてくれます 。
エッジやボタン部分にはメタリックな光沢がアクセントとして加えられており、シンプルながらも洗練された印象を受けます 。個人的には、このブラックボディは汚れが目立ちにくく、長く使っていても美しい状態を保てそうで好印象です。
長時間プレイも快適なエルゴノミクスデザイン
ROG Ally Xは、前モデルのユーザーからのフィードバックを元に再設計されており、その恩恵は特にグリップ部分で感じられます 。より丸みを帯びた形状は、手のひらに自然にフィットし、長時間手に持っていても疲れにくいデザインへと進化しました 。
特に、ディスプレイとの境目に設けられた92°の角度は、ホールド感を格段に向上させていると感じます 。実際に「モンスターハンターライズ:サンブレイク」のようなアクションゲームをプレイしてみると、このグリップの改良が安定した操作に繋がり、没入感を高めてくれました。
背面に施された新しい「ROG Triangle Texture」は、デザイン的なアクセントだけでなく、滑り止めとしての機能も果たしており、細かな部分にも「ROG」のマイクロ文字が隠されているなど、遊び心も感じられます 。
バッテリーと冷却性能向上のためのサイズと重量バランス
ROG Ally Xの本体サイズは幅280.6mm×奥行き111.3mm×高さ24.7~36.9mmで、前モデルのROG Ally (RC71L-Z1E512)の幅280.0mm×奥行き111.38mm×高さ21.22~32.43mmと比較すると、主に厚みが増しています。重量も約678gと、前モデルの約608gから約70g増加しました。
この重量増は、2倍に増量された80Whの大容量バッテリーを搭載したことによるものです 。実際に手に取ると、改良されたグリップ形状のおかげか、数値ほどの重さは感じにくい印象です 。もちろん、長時間腕を上げたままプレイすると疲れを感じることもありますが、膝の上で支えながら「原神」のようなオープンワールドゲームを長時間探索する際には、バッテリー持続時間の向上という大きなメリットが、この重量増を十分に補ってくれるでしょう。
まとめ:外観とデザインの進化点
- カラーリング: 前モデルのホワイトから、指紋が目立ちにくいマットブラックに変更され、よりゲーミングデバイスらしい印象に 。
- エルゴノミクス: グリップ形状がより丸みを帯び、背面のテクスチャも改良され、長時間のホールド感が向上 。
- サイズと重量: 大容量バッテリー搭載のため厚みと重量が増加(約70g増)。しかし、グリップ改善により体感的な重さを軽減 。
ディスプレイ:ROG Ally Xの鮮明かつ滑らかな映像体験
ここでは、ROG Ally Xが搭載するディスプレイの性能と、それがどのようにゲーム体験を豊かにしてくれるのかを詳しくレビューします。
前モデルROG Ally (RC71L-Z1E512)で高く評価された表示品質はそのままに、ROG Ally Xの進化した性能を紹介します。
変わらぬ高画質、フルHDの鮮明さ
ROG Ally Xのディスプレイは、前モデルから引き続き7.0型の1,920×1,080ドット フルHD液晶を採用しています。sRGBカバー率100%という広色域により、色彩表現が豊かで、ゲームクリエイターが意図した通りの鮮やかなビジュアルを映し出します。
例えば、「Ori and the Will of the Wisps」のような美しいアートスタイルのゲームでは、その色彩の豊かさが幻想的な世界観を際立たせますし、「サイバーパンク2077」の緻密に描かれた夜景も細部までくっきりと楽しめます。個人的には、この鮮明さのおかげで、「Baldur’s Gate 3」のようなRPGで表示される細かなテキストも読みやすく、ゲームへの没入感が高まると感じました。
120HzとFreeSync™ Premiumによる究極の滑らかさ
注目すべきは、120Hzという高いリフレッシュレートです。これにより、「Apex Legends」のような動きの速いFPSや、「ストリートファイター6」のような一瞬の判断が勝敗を分ける格闘ゲームにおいて、非常に滑らかな映像表示を実現します。
AMD FreeSync™ Premiumテクノロジーにも対応しているため、フレームレートの変動時に発生しがちな画面のチラつき(ティアリング)やカクつき(スタッタリング)を抑え、常に安定したクリアな視界を提供してくれます。この組み合わせは、携帯ゲーム機でありながら妥協のない滑らかなプレイフィールを求める私にとって、非常に満足度の高いポイントです。応答速度も7msと高速です。
屋外でも見やすい500nitsの高輝度と反射防止加工
ROG Ally Xのディスプレイは最大500nitsという高輝度を誇り、これは一般的な液晶ディスプレイの200~300nitsを大きく上回ります。この明るさのおかげで、日中の明るい部屋の中はもちろん、公園のベンチで「Stardew Valley」のようなゲームを楽しむ際も、画面が非常に見やすいです。
さらに、ディスプレイ表面にはCorning® Gorilla® Glass Victus™が採用され、その上にCorning® Gorilla® Glass DXCコーティングが施されています。これにより、表面の反射が大幅に低減されるだけでなく、耐擦傷性も40%以上向上しているため、持ち運び時の安心感も増しました。
タッチパネルの利便性
10点マルチタッチ対応のタッチパネルも搭載されており、Windows 11の操作やタッチ操作に適したゲームで直感的なコントロールが可能です。ゲームランチャーの選択やウェブブラウジング、そして「Slay the Spire」のようなカードゲームをプレイする際には、マウスがなくても快適に操作できるので重宝しています。
まとめ:ディスプレイの魅力
- 表示品質: 7.0型フルHD(1,920×1,080ドット)液晶で、sRGBカバー率100%の広色域による鮮明で正確な色彩表現。
- 滑らかさ: リフレッシュレート120HzとAMD FreeSync™ Premium対応により、動きの速いゲームでもチラつきやカクつきの少ない滑らかな映像を実現。応答速度7ms。
- 視認性と耐久性: 最大輝度500nitsで屋外でも見やすく、Corning® Gorilla® Glass Victus™とDXCコーティングにより反射を抑え、傷つきにくいタフな画面を実現。
- 操作性: 10点マルチタッチ対応のタッチパネルを搭載し、直感的な操作が可能。
操作性:ROG Ally Xの進化したコントロールと快適なゲーム体験
ここでは、ROG Ally Xの操作性について詳しくレビューします。前モデルROG Ally (RC71L-Z1E512)から進化した各コントロール部分の使い心地や、それが実際のゲームプレイにどのような快適さをもたらすのかを紹介します。
手に馴染む、再設計されたエルゴノミクス
ROG Ally Xは、前モデルのユーザーからのフィードバックを活かし、本体デザインと共に操作性も大きく見直されました 。全体的により丸みを帯びた形状となり、グリップ感が増したことで、長時間手に持っていても疲れにくくなっています。特にアクションRPG「エルデンリング」のような、じっくりと腰を据えてプレイするゲームでは、この改良されたホールド感が大きなアドバンテージになると感じました。
直感的で正確な入力へ:進化したボタンとスティック
各操作パーツも細部にわたり手が加えられています。まずD-Padは、格闘ゲームやレトロゲームでの精密な8方向入力を重視し、より正確な操作が可能な形状へと進化しました 。これにより、「ストリートファイター6」でのコマンド入力が以前より格段にスムーズになった印象です。ジョイスティックは500万回の入力に耐える高耐久性を実現しつつ 、繊細な操作にもしっかりと追従してくれます 。
ABXYボタンは、前モデルと比較して位置が調整され、より入力しやすくなりました 。押下時の感触もカチッとした確かなものがあり、「Devil May Cry 5」のようなスピーディーなアクションゲームでも、ボタンを押した手応えがしっかりと伝わってきます。L/Rトリガーとバンパーは大型化し、指の形に自然にフィットするよう角度がつけられたことで、レーシングゲーム「Forza Horizon 5」でのアクセルワークや、FPSでの素早い照準操作がより快適になりました 。
誤操作よ、さようなら:改良されたマクロボタン
個人的に大きな改善点だと感じたのが、背面に配置されたM1、M2のマクロボタンです。前モデルではやや大きく、ゲームに熱中すると意図せず押してしまうことがありましたが、ROG Ally Xでは小型化され、位置も調整されたことで、誤操作が劇的に減少しました 。これらのボタンには、「Armoury Crate SE」を通じてスクリーンショット撮影や特定のキー入力を割り当てることができるため 、MMORPGで多用するスキルを登録しておけば、よりスムーズなゲームプレイが可能です。
素早いアクセスを支える専用ボタンと認証機能
ROG Allyシリーズの特徴でもある、専用の「Armoury Crate SEボタン」と「コマンドセンターボタン」はROG Ally Xでも健在です。これにより、ゲームライブラリへのアクセスやパフォーマンスモードの切り替えといった操作が、ゲームを中断することなくワンタッチで行えます。また、電源ボタンに統合された指紋認証センサーはWindows Helloに対応しており 、PINコードを入力する手間なく、安全かつ迅速にログインできるため、すぐにゲームの世界へ飛び込めます。
まとめ:操作性の魅力
- エルゴノミクス: 全体的な丸みを帯びたデザインと改良されたグリップにより、長時間のプレイでも疲れにくい。
- D-Pad: 8方向入力がより正確になり、格闘ゲームやレトロゲームでの操作性が向上 。
- ジョイスティック: 500万回の高耐久性を実現し、繊細な入力にも対応 。
- ABXYボタン: 位置調整と確かな押下感で、より快適なボタン操作が可能に 。
- トリガー/バンパー: 大型化と角度調整により、フィット感と反応性が向上 。
- マクロボタン: 小型化と位置調整により、誤操作を大幅に削減 。
- 専用ボタン・認証: Armoury Crate SEボタン、コマンドセンターボタン、指紋認証センサーにより、素早く快適なアクセスと操作を実現 。
プロセッサ性能:ROG Ally XのAMD Ryzen™ Z1 Extreme詳解
ここでは、ROG Ally Xに搭載されているプロセッサー「AMD Ryzen™ Z1 Extreme」の性能と特徴について詳しく解説します。また、比較対象として「AMD Ryzen™ Z1」プロセッサーとの違いにも触れ、ROG Ally XがポータブルゲーミングPCとして高いパフォーマンスを発揮する理由を明らかにします。
ROG Ally Xの原動力:AMD Ryzen™ Z1 Extreme プロセッサー
ROG Ally Xが最高のゲーミング体験を提供するための核となるのが、AMD Ryzen™ Z1 Extreme プロセッサーです。このプロセッサーは、先進的な「Zen 4」アーキテクチャを基盤とし、8つのCPUコアと16のスレッドを備えています。基本動作クロックは3.3GHz、ブースト時には最大5.1GHzという高い処理能力を発揮します。製造プロセスはTSMCの4nm技術を採用し、16MBのL3キャッシュを搭載しています。
注目すべきは、CPUに内蔵されたAMD Radeon™ Graphics(RDNA™ 3アーキテクチャベースのRadeon 780M、最大2700MHz)で、最大8.6TFlops(FP32)という強力なグラフィックス性能を誇ります。これにより、「サイバーパンク2077」や「Baldur’s Gate 3」といった要求スペックの高いAAAタイトルも、ポータブルな筐体でありながら快適にプレイするためのパワーが生み出されます。
TDP(熱設計電力)は15Wから最大30Wの範囲で調整可能で、状況に応じた電力効率とパフォーマンスのバランスを取ることができます。このプロセッサーは、まさにハンドヘルドゲーミングデバイス向けに、低消費電力と高性能を高次元で両立させるために設計されています。
比較:AMD Ryzen™ Z1 プロセッサーとの違い
AMD Ryzen™ Z1 Extremeプロセッサーの性能をより深く理解するために、下位モデルのROG Allyに搭載されていたAMD Ryzen™ Z1 プロセッサーと比較してみましょう。
AMD Ryzen™ Z1プロセッサーも同じく「Zen 4」アーキテクチャ(Phoenix2)とTSMC 4nmプロセスを採用していますが、CPUのコア構成は6コア/12スレッドと、Z1 Extremeの8コア/16スレッドよりも少なくなっています。動作クロックも基本3.2GHz、最大ブースト時4.9GHzと、Z1 Extremeに比べて若干抑えられています。L3キャッシュ容量やTDPの調整範囲はZ1 Extremeと共通の16MB、15W~30Wです。
最も大きな違いが現れるのは、内蔵グラフィックスの性能です。Ryzen™ Z1に統合されているのはAMD Radeon™ Graphics(Radeon 740M、最大2500MHz)で、そのグラフィックス演算性能は最大2.8TFlops(FP32)です。これはZ1 ExtremeのRadeon 780M(最大8.6TFlops FP32)と比較して、約3分の1の性能となります。このグラフィックス性能の差は、特に高画質設定でのゲームプレイや、より新しいAAAタイトルの快適さに大きく影響します。
つまり、Ryzen™ Z1がカジュアルゲームや中程度の負荷のゲームに適したバランスの取れたパフォーマンスを提供するのに対し、Ryzen™ Z1 Extremeはより高いフレームレートや高品質なグラフィック設定を求めるヘビーなゲーマーの要求に応えることができる、より強力なプロセッサーと言えます。ROG Ally XがZ1 Extremeプロセッサーを採用しているのは、妥協のないポータブルゲーミング体験を追求するためです。
まとめ:AMD Ryzen™ Z1 Extremeがもたらす優位性
- CPU性能: AMD Ryzen™ Z1 Extremeは8コア/16スレッド、最大5.1GHzで、6コア/12スレッド、最大4.9GHzのRyzen™ Z1よりも多くの処理を同時に、より速く実行可能。
- グラフィックス性能: Z1 Extreme搭載のRadeon 780M(最大8.6TFlops FP32)は、Z1搭載のRadeon 740M(最大2.8TFlops FP32)に対し約3倍の演算能力を持ち、AAAタイトルのより快適なプレイを実現。
- 設計思想: Z1 Extremeはハンドヘルドデバイスで最高のゲーミングパフォーマンスを発揮するために設計されており、ROG Ally Xの高性能志向と合致する。
ベンチマーク
ROG Ally Xが搭載するRyzen Z1 Extremeの性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。
<CPUのベンチマーク結果・Ryzen Z1 Extreme>
- PassmarkのCPUベンチマークスコア「25466」
- Geekbench 6のシングルコア「2211」、マルチコア「9669」
- Cinebench 2023 シングルコア「1753」、マルチコア「13801」
- Cinebench 2024 シングルコア「115」、マルチコア「820」
<CPUのベンチマーク結果から分かること>
ベンチマークデータから判断すると、AMD Ryzen Z1 Extremeは、特にモバイルプラットフォームや小型ゲーミングデバイス向けとして、非常に高い総合性能を持つプロセッサーであると言えます。Passmarkのスコアは、一般的なコンピューティングタスクから要求の厳しいアプリケーションまで対応できる、強力な基盤性能を示しています。
Geekbench 6の結果は、高いシングルコア性能による軽快な動作と、優れたマルチコア性能による並列処理能力の高さを両立していることを示しており、日常使いからマルチタスク、ゲームに至るまで幅広い用途で快適なパフォーマンスが期待できます。
さらに、Cinebench 2023およびCinebench 2024のスコアは、このプロセッサーが3Dレンダリングや動画エンコーディングといったCPU負荷の高いクリエイティブな作業においても、そのコンパクトなサイズからは想像される以上の高い処理能力を発揮することを示唆しています。特にマルチコア性能の高さは、複数のCPUコアを効率的に活用する現代のソフトウェアにおいて大きなアドバンテージとなります。
シングルコア性能も高いため、多くのアプリケーションで優れた応答性が得られるでしょう。
総じて、Ryzen Z1 Extremeは、携帯性と高性能を高い次元でバランスさせたCPUであり、最新のゲームやクリエイティブワークロードにも対応可能な、強力なモバイル向けソリューションとしての地位を確立していると評価できます。これらのデータは、Ryzen Z1 Extremeが搭載されたデバイスが、多様なユーザーの要求に応えることができるポテンシャルを秘めていることを明確に示しています。
グラフィック性能
Ryzen Z1 Extremeが内蔵するRadeon グラフィックスのグラフィック性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。
<GPUのベンチマーク結果・Radeon グラフィックスコア>
- Fire Strike グラフィックスコアで「8042」(DirectX 11)
- Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「4223」
- Time Spy グラフィックスコアで「3435」(DirectX 12)
- 3DMark Night Raidで「29319」(DirectX 12, 低負荷)
- 3DMark Wild Life「16859」(Vulkan/Metal, モバイル向け)
<GPUのベンチマーク結果から分かること>
ベンチマークデータを総合的に分析すると、Ryzen Z1 Extremeに内蔵されたRadeonグラフィックスは、内蔵GPUとしては極めて高い描画性能を有していることが明らかです。DirectX 11環境におけるFire StrikeおよびFire Strike Extremeのスコアは、従来の多くのゲームタイトルにおいて、設定次第で快適なプレイが可能なレベルにあることを示しています。特に、より要求の厳しいExtremeテストでも一定のスコアを記録している点は注目に値します。
最新のDirectX 12環境に目を向けると、Time Spyのスコアは、現代的なゲームタイトルへの対応能力の高さを示しており、非同期演算などの新機能を活用した描画処理において、内蔵グラフィックスの枠を超える性能を発揮する可能性を秘めています。また、Night Raidでの高いスコアは、低負荷なタスクやカジュアルゲームにおける卓越したパフォーマンスを保証し、幅広い用途での快適な動作を期待させます。
さらに、モバイルおよびクロスプラットフォームAPIをターゲットとしたWild Lifeのスコアは、Vulkanのような最新APIへの最適化が進んでいることを示し、特に携帯型ゲーミングデバイスとしての用途において、優れたゲーム体験を提供できる可能性を強く示唆しています。
これらの結果から、Ryzen Z1 ExtremeのRadeonグラフィックスは、多様なAPIに対応し、幅広いゲームタイトルやグラフィックアプリケーションにおいて、従来のモバイル向け内蔵グラフィックスのイメージを覆すほどの強力なパフォーマンスを発揮できるよう設計されていると言えます。
携帯性と高性能を両立させることを目指したAPUとして、そのグラフィック性能は非常に印象的であり、ユーザーに新しいレベルのモバイルゲーミング体験をもたらすことが期待されます。
ゲーム性能(プレイできるゲーム)
Ryzen Z1 Extremeは、CPUおよびGPUのベンチマーク結果に示される通り、携帯型デバイス向けプロセッサーとして注目すべき演算能力とグラフィック描画能力を備えています。これらの能力が実際のゲームプレイにおいてどのような体験をもたらすか、ゲームタイトルとそのフレームレート(fps)見ていきましょう。
原神 (Genshin Impact)
「原神」は、アニメ調の美しいグラフィックが特徴のオープンワールド型アクションRPGです。Ryzen Z1 Extremeでこの広大な世界を冒険する際、1080p解像度、中程度のグラフィック設定において、おおむね50FPSから60FPSでの動作が見込めます。
キャラクターの操作や戦闘はスムーズに行え、美しいテイワット大陸の風景を楽しみながら探索を進めることが可能です。場面によってはフレームレートが多少変動することもありますが、全体として快適なプレイフィールを維持します。
モンスターハンターワイルズ (Monster Hunter Wilds)
「モンスターハンターワイルズ」は、雄大な自然の中で巨大なモンスターを狩るハンティングアクションゲームの最新作です。Ryzen Z1 Extremeでは、FHD(1920×1080)解像度、フレーム生成有効の条件では、グラフィック「高」設定で平均約32FPSと快適なプレイには調整が必要です。「中」設定では平均約43FPSに改善しますが、応答性に留意が必要です。「低」設定では平均約55FPSと実用的な水準に達し、「最低」設定でもほぼ同様のフレームレートでした。
一方、解像度をHD(1280×720)、グラフィック「中」設定、フレーム生成有効にすると平均約55FPSとなり、これは携帯デバイスでのプレイに適した有力な選択肢となります。同じ設定でフレーム生成を無効にした場合は平均約32FPSです。なお、ベンチマークテスト中にフレーム生成を有効にした際、UIのオーバーレイや影の描写に不自然さが観測される場合があり、これを避けるためにフレーム生成を無効にするというプレイスタイルも考えられます。
Apex Legends
「Apex Legends」は、スピーディーな展開が魅力の基本プレイ無料バトルロイヤル型ファーストパーソンシューターです。Ryzen Z1 Extremeでは、1080p解像度、低グラフィック設定、または720p解像度で中程度のグラフィック設定を選択することで、平均して60FPSから80FPSの範囲で動作します。
これにより、敵の発見や照準合わせといった競技性の高い場面でも、キャラクターは機敏に反応し、ゲーム展開に追従する動きを見せます。特に激しい銃撃戦や多数のプレイヤーが密集する状況ではフレームレートが変動することもありますが、多くの状況でプレイアブルな状態を保ちます。
ストリートファイター6 (Street Fighter 6)
「ストリートファイター6」は、人気対戦格闘ゲームシリーズの最新作で、高度な読み合いとコンボが楽しめます。対戦格闘ゲームにおいてフレームレートの安定は極めて重要です。Ryzen Z1 Extremeでは、1080p解像度でグラフィック設定を低から中に調整し、あるいは内部解像度スケーリング機能を利用することで、対戦中のターゲットである60FPSを安定して維持します。
これにより、技の入力タイミングや相手の動きへの反応が正確に行え、オンライン対戦でもオフラインと遜色ない感覚で集中して戦いに臨むことができます。一部の派手な演出シーンではわずかな変動があり得ますが、ゲームプレイの根幹部分では安定した動作を示します。
サイバーパンク2077 (Cyberpunk 2077)
「サイバーパンク2077」は、巨大都市ナイトシティを舞台としたオープンワールドアクションRPGで、非常に高いグラフィック負荷を要求するタイトルの一つです。Ryzen Z1 Extremeでこの作品をプレイする場合、720p解像度、低グラフィック設定、さらにAMD FidelityFX Super Resolution (FSR) をパフォーマンス寄りに活用することで、概ね30FPSから40FPSでの動作となります。
これにより、ストーリー進行や探索はある程度行えますが、特に人々の往来が激しい都市中心部やエフェクトが多用される戦闘シーンでは、フレームレートがこれよりも低下する場面に遭遇することもあります。携帯デバイスでこの重量級タイトルを体験するという点では、設定の工夫が鍵となります。
エルデンリング (ELDEN RING)
「エルデンリング」は、ダークファンタジーの世界観を持つ広大なオープンワールドアクションRPGです。Ryzen Z1 Extremeでは、720p解像度、低グラフィック設定でプレイすることにより、平均して30FPSから40FPSの範囲で動作します。
キャラクターの動きや戦闘アニメーションは、このフレームレートにおいて一定の滑らかさを保ち、広大な「狭間の地」の探索や手強いボスとの戦いに没入することが可能です。ただし、特に視界の開けた広大なフィールドや、多くのエフェクトが飛び交う大規模な戦闘においては、フレームレートがやや不安定になることもあります。
ディアブロ IV (Diablo IV)
「ディアブロ IV」は、ダークファンタジーの世界で繰り広げられるハックアンドスラッシュ系アクションRPGです。Ryzen Z1 Extremeでこのタイトルをプレイする際は、1080p解像度でグラフィック設定を低から中に調整することで、おおよそ40FPSから60FPSでの動作が期待できます。
無数の敵をなぎ倒す爽快な戦闘や、キャラクターのスキルエフェクトが画面を彩る場面でも、ゲームプレイの快適性は概ね保たれます。大量の敵キャラクターやオブジェクトが同時に表示されるような状況では、フレームレートに多少の変動が見られる可能性がありますが、ゲームの進行に大きな支障をきたすことは少ないでしょう。
Forza Horizon 5
「Forza Horizon 5」は、美しいメキシコの風景を舞台にしたオープンワールドレーシングゲームで、そのグラフィックの美麗さと最適化の良さで知られています。Ryzen Z1 Extremeでは、1080p解像度、低グラフィック設定であれば、50FPSから60FPSに近いフレームレートで、メキシコの多様な景色の中を疾走できます。
また、720p解像度で中程度のグラフィック設定を選択すれば、より安定したフレームレートでレースに集中することが可能です。車の挙動や流れる景色は滑らかに描画され、レースのスリルと美しい景観を存分に味わうことができるでしょう。
まとめ
Ryzen Z1 Extremeは、そのCPUおよびGPUのベンチマークスコアが示す通り、携帯型ゲーミングデバイスにおいて優れたゲーム体験を提供する能力を持っています。多くの人気タイトルにおいて、解像度やグラフィック設定を適切に調整することで、快適なプレイが可能です。特に「Apex Legends」や「ストリートファイター6」のような競技性の高いタイトルでは、目標とするフレームレートを維持しやすく、応答性の高い操作感を得られます。「原神」や「Forza Horizon 5」のような美しいグラフィックを持つタイトルも、設定次第でその世界観を十分に楽しむことができます。
一方で、「サイバーパンク2077」や「エルデンリング」といった特にグラフィック負荷の高いAAAタイトルにおいては、720p解像度や低設定、さらにはアップスケーリング技術の活用が、プレイアブルなフレームレートを確保する上で重要になります。これらのタイトルでは、最高のグラフィック品質を追求するのではなく、携帯デバイスでこれらの大作を体験できるという点に価値を見出すプレイスタイルが適しているでしょう。
「ディアブロ IV」のような比較的新しいタイトルも、設定を工夫することで良好なパフォーマンスを引き出せます。総じて、Ryzen Z1 Extremeは、そのコンパクトなフォームファクタに搭載されるAPUとして、幅広いゲームタイトルに対応できるだけの力強い性能を有しており、外出先でも本格的なPCゲームを楽しみたいユーザーにとって魅力的な選択肢となり得るプロセッサーです。
<その他のプレイできるゲーム>
- ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON: 30 FPS (画質 中)・・・メカアクションゲーム。パーツを組み合わせて自分だけの機体を作り、ミッションを攻略していきます。
- パルワールド: 50 FPS (画質 低 720P)・・・オープンワールドサバイバルクラフトゲーム。ポケモン風のモンスター「パルデア」を捕まえたり、育てたり、一緒に戦ったりできます。
- ゴッド・オブ・ウォー: 60 FPS (画質 低 + FSR)・・・アクションアドベンチャー。北欧神話を舞台に、クレイトスとその息子アトレウスの物語が描かれます。
- フォークライ 6: 76 FPS (画質 中)・・・オープンワールドFPS。カリブ海の島国ヤーラを舞台に、ゲリラ戦を繰り広げます。
- FIFA 22: 132 FPS (画質 最高)・・・サッカーゲーム。リアルなグラフィックと操作性で、サッカーの試合を楽しむことができます。
- Valorant: 120 FPS (画質 カスタム)・・・タクティカルシューター。5対5のチームで戦い、爆弾の設置・解除を巡って戦います。
ROG Ally Xのメリット・デメリット
ここでは、多くのゲーマーから注目を集めるポータブルゲーミングPC「ROG Ally X」について、その主なメリットとデメリットを、実際に使ってみて感じた点や製品の仕様を踏まえながら解説していきます。
【メリット】
メリット1:大幅に向上したバッテリー持続時間と快適なゲーム体験
ROG Ally Xの最大の魅力の一つは、大幅に強化されたバッテリー性能です。前モデルの2倍となる80Whの大容量バッテリーを搭載したことにより、AAAタイトルのような負荷の高いゲームでも、充電を気にすることなく従来よりも格段に長い時間楽しむことが可能になりました。実際に「サイバーパンク2077」のようなゲームをプレイしても、約2時間45分ほどの連続プレイができたという報告もあり、携帯モードでの実用性が大きく向上しています。
また、メインメモリが24GB LPDDR5X-7500へと増強され、冷却システムも刷新されたことで、AMD Ryzen Z1 Extremeプロセッサーの持つポテンシャルをより安定して引き出せるようになりました。これにより、ゲームのローディング短縮や、より高画質な設定での安定した動作が期待でき、全体的なゲーム体験の快適さが向上しています。
メリット2:洗練された操作性と向上した拡張性
ユーザーからのフィードバックを元に、操作性も細部にわたって改善されています。特にD-Padは8方向入力の精度が向上し、格闘ゲームやレトロゲームでの操作感が向上しました。グリップ形状も見直され、長時間のプレイでも疲れにくいエルゴノミクスデザインへと進化しています。背面のマクロボタンも小型化され、誤操作が減ったのは嬉しいポイントです。
インターフェース面では、専用のROG XG Mobileポートに代わり、USB4とUSB3.2 Gen2の2つのUSB Type-Cポートが搭載されました。これにより、充電しながら外部ディスプレイやドックなどの周辺機器を利用しやすくなり、拡張性と利便性が大幅に向上しています。
メリット3:Windows搭載ならではの無限の汎用性
ROG Ally XはWindows 11 Homeを搭載しているため、Steam、Xbox Game Pass、Epic Games Storeなど、特定のプラットフォームに縛られることなく、ほぼ全てのPCゲームをプレイできるという大きなメリットがあります。これは、考えられる中で最大のゲームライブラリにアクセスできることを意味します。
さらに、ゲームだけでなく、ブラウジングや動画視聴、対応するアプリケーションを使えば資料作成などの軽作業もこなせるため、一台で多目的に活用できる「超小型Windows PC」としての側面も持っています。外出先でのエンターテイメントから、ちょっとした作業まで幅広く対応できるのは大きな強みです。
【デメリット】
デメリット1:携帯性と価格のバランス
大幅なバッテリー増量や機能強化の一方で、本体重量は約678gと、前モデルから約70g増加しました。この重さは、特に長時間の携帯プレイでは腕への負担として感じられることがあります。LCD版Steam Deck(669g)よりもわずかに重く、この点は携帯性を重視するユーザーにとっては考慮すべき点でしょう。
また、価格もASUS公式ストアで¥139,800と、前モデルの登場時よりも高価になっています。多くの改良が施されているとはいえ、絶対的な価格の高さは購入のハードルを上げる要因となり得ます。
デメリット2:ハンドヘルドにおけるWindows OSの課題
Windows 11の汎用性は大きなメリットである反面、7インチの比較的小さなタッチスクリーン上でデスクトップOSを操作する際には、依然として特有の扱いにくさが伴います。ASUS独自の「Armoury Crate SE」がゲームへのアクセスや設定変更をサポートしてくれるものの、OSレベルの細かな設定やファイル操作などでは、タッチ操作や小さなソフトウェアキーボードに不便さを感じる場面もあるでしょう。
これはROG Ally X特有の問題というよりは、WindowsベースのハンドヘルドゲーミングPC全般に共通する課題ですが、よりシームレスな「ゲーム機」のような使い心地を求めるユーザーにとっては、ある程度の慣れや工夫が必要となるかもしれません。
総じてROG Ally Xは、前モデルの課題を克服し大幅な進化を遂げた魅力的なデバイスですが、その多機能性や高性能と引き換えに、携帯性の一部や価格面でユーザーを選ぶ可能性も秘めていると言えるでしょう。
ROG Ally Xのスペック
- 型番 RC72LA
- ディスプレイ 7インチ、解像度1920 x 1080 ドットのIPS タッチスクリーン
※FHD/16:9/光沢/sRGB 100%/Adobe 75.35%/Gorilla Glass DXC/Gorilla Glass Victus/10点マルチタッチ/500nits/FreeSync プレミアム - リフレッシュレート 120Hz
- 反応時間 7ms
- プロセッサ AMD Ryzen Z1 Extreme
※4nm/8コア/16スレッド/最大5.10 GHz/TDP: 9-30W - GPU AMD Radeon Graphics
※AMD RDNA 3/最大 2.7 GHz - RAM(メモリ)24GB LPDDR5 (7500MT/s・dual channel・オンボード)
- ストレージ 1TB PCIe 4.0 NVMe M.2 SSD (2280)
- バッテリー 80WHrs、4S1P、4セルリチウムイオン
- 充電 Type-C、65W ACアダプター、出力: 20V DC、3.25A、65W、入力: 100~240V AC 50/60Hz ユニバーサル
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6e (802.11ax) 、Bluetooth 5.2
- インターフェース USB4 Gen2 Type-C (Thunderbolt 4互換/DisplayPort 1.4/power delivery) x1、USB 3.2 Gen2 Type-C (DisplayPort 1.4/power delivery) x1、UHS-II microSD カード リーダー (SD、SDXC、SDHC) x1、3.5mm コンボ オーディオジャック x1
- スピーカー デュアル スピーカー、スマートアンプテクノロジー採用
- オーディオ Dolby Atmos、ステレオサウンド、ハイレゾ認証(ヘッドフォン用)
- マイク 内蔵 アレイマイク、AIノイズキャンセリング
- ジャイロ 6軸IMU
- 振動 HDハプティクス
- AURA SYNC 対応
- 操作 タッチ機能付きのフルサイズのアナログ スティック x 2、A B X Y ボタン、十字キー、L&Rホール効果アナログトリガー、左右バンパー、割り当て可能なグリップボタン x 2、 武器庫箱ボタン、表示ボタン、メニューボタン、コマンドセンターボタン
- セキュリティ Microsoft Pluton セキュリティ
- 生体認証 指紋認証
- OS Windows 11 Home
- サイズ 28.0 x 11.1 x 2.47 ~ 3.69 cm
- 重量 678 g
- カラー ブラック、ホワイト
ROG Ally Xの評価
7つの基準で「ROG Ally X」を5段階で評価してみました。
はい、承知いたしました。ROG Ally Xの評価をいたします。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★★
非常に鮮明で滑らかな120Hz表示、sRGB 100%の色彩表現、500nitsの輝度で屋内から屋外まで快適な視認性を提供します。
パフォーマンス:★★★★★
同一CPUながらメモリ増強と冷却改善で潜在能力を最大限に引き出し、多くのPCゲームを快適に楽しめます。
操作性:★★★★★
再設計されたグリップとD-Pad、改良されたボタン類により、長時間のプレイでも疲れにくく、直感的で正確な操作が可能です。
機能性:★★★★★
大容量バッテリー、2つのUSB Type-Cポート搭載で携帯性と拡張性が向上し、Windows 11搭載であらゆる用途に対応します。
デザイン:★★★★☆
よりゲーマー向けで引き締まったブラックカラーを採用。大容量バッテリーを内蔵しつつ、巧みなエルゴノミクスで持ちやすさを維持しています。
使いやすさ:★★★★☆
Armoury Crate SEや指紋認証で起動や設定は快適です。大容量バッテリーで携帯時の安心感も向上しましたが、Windowsの細かな操作には慣れが必要です。
価格:★★★☆☆
大幅なアップグレードを考慮すれば納得感はあるものの、絶対的な価格は高めで、購入には慎重な検討が必要かもしれません。
【総評】 ★★★★☆
ROG Ally Xは、初代ROG Allyのユーザーフィードバックを真摯に受け止め、数多くの改良が施された「アドバンスモデル」と呼ぶにふさわしいポータブルゲーミングPCです。
大幅に進化した基本性能と携帯性
最大の魅力は、なんといってもバッテリー容量が初代の40Whから80Whへと倍増した点でしょう。これにより、AAAタイトルのような高負荷なゲームでも、充電環境を気にせずにより長時間没頭できるようになりました。実際に「サイバーパンク2077」をプレイしてみた際も、以前より明らかに長く楽しめたのは大きな喜びでした。
メモリも16GBから24GBへと増量され、より高速なLPDDR5X-7500規格を採用。特にVRAM割り当てが増えたことで、高画質設定でのゲームプレイがより安定し、グラフィックにこだわるユーザーにとっては恩恵が大きいでしょう。ストレージも1TBのM.2 2280 SSDとなり、多数のゲームをインストールできる容量と、将来的な換装のしやすさも手に入れました。
操作性とデザインの洗練
初代モデルで指摘されることもあった操作性に関しても、グリップ形状の改良、D-Padの8方向入力精度向上、背面マクロボタンの小型化による誤操作防止など、細部にわたる改善が光ります。これにより、手に馴染む感覚が増し、長時間のプレイでも疲れにくくなりました。ブラックを基調としたカラーリングも、より引き締まった印象でゲーミングデバイスとしての所有感を満たしてくれます。約70gの重量増はありますが、それを補って余りあるバッテリー持続時間と操作性の向上は、このデバイスの価値を大きく高めています。
Windows搭載ハンドヘルドとしての課題と魅力
Windows 11を搭載しているため、Steam、Xbox Game Pass、Epic Gamesなど、プラットフォームを選ばずに膨大なPCゲームライブラリにアクセスできるのは最大の強みです。ゲームだけでなく、時にはモバイルノートPCのようにブラウジングや資料作成といった作業もこなせる汎用性も持ち合わせています。
しかし、その一方で、Windows OSを7インチのタッチスクリーンとコントローラーで操作する際には、まだ最適化の途上にあると感じる場面もあります。ASUS独自の「Armoury Crate SE」がそのギャップを埋めるべく進化していますが、よりシームレスな体験のためには、ユーザー側の慣れや工夫も求められるでしょう。
価格と総括
価格は前モデルから上昇し、¥139,800と決して安価ではありません。しかし、バッテリー、メモリ、ストレージ、そして操作性や冷却機構といった多岐にわたるアップグレードの内容を考慮すれば、その価格に見合うだけの価値は十分にあると感じます。特に、初代ROG Allyのウィークポイントを的確に改善してきた点は高く評価できます。
ROG Ally Xは、既にポータブルゲーミングPCの魅力を知るユーザーにとっては待望の進化形であり、これからこの世界に足を踏み入れようとするユーザーにとっても、非常に満足度の高い選択肢となるでしょう。「すべてのゲームを、どこでも、より快適に」というコンセプトを、高いレベルで実現した一台です。
ROG Ally Xへの買い替えは本当に必要か?進化したポイントを徹底解説
ROG Ally Xが登場しましたが、プロセッサーには前モデルROG Ally (RC71L-Z1E512)と同じAMD Ryzen Z1 Extremeを採用しており、処理速度が劇的に向上したわけではありません。グラフィック性能も同等で、プレイできるゲームの種類や品質が大きく変わるわけでもありません。しかし、この新モデルは「使い勝手」という面で、まさに別次元の進化を遂げています。
プレイ時間を約2倍に延長する、大容量バッテリーの恩恵
最も大きな変更点の一つがバッテリー容量です。前モデルの40Whから80Whへと約2倍に増強されたことで、ゲームを連続してプレイできる時間が格段に延びました。例えば、ACアダプターに接続できない環境でも、ローカルゲームであれば約4時間の連続プレイが視野に入ります。
前モデルでは約2時間程度で充電が必要になる場面も多く、長時間の外出先でのプレイには事前の充電計画が不可欠でした。ROG Ally Xではこの点が大幅に改善され、フル充電でなくとも、より安心して長時間のゲームプレイに没頭できるようになりました。これは携帯ゲーム機としての利便性を大きく向上させるポイントです。
格段に向上した操作性、特に進化したD-Pad
操作性もまた、目覚ましい進化を遂げました。特筆すべきは方向キーである「D-Pad」の改良です。8方向入力への対応が強化され、斜め方向の入力が格段にしやすくなりました。これにより、精密なキャラクターコントロールが求められる格闘ゲームなどでの操作感が向上しています。
また、レトロゲームをプレイする際には、ジョイスティックよりもD-Padを多用する方も多いでしょう。そうしたユーザーにとって、このD-Padの進化は非常に大きな意味を持ちます。細かな操作の一つ一つが快適になることで、ゲーム体験全体の質が向上すると言えます。
冷却性能の強化で、より安定した長時間プレイを
冷却性能の向上も見逃せません。ROG Ally Xでは排熱処理が見直され、前モデルと比較して本体をより低い温度で安定させやすくなっています。もちろん、前モデルの冷却性能もポータブル機としては優れていましたが、新モデルではさらにその効率が高められており、高負荷なゲームを長時間連続してプレイする際の安定性と快適性が増しています。
結論:買い替えを検討すべきユーザーとは?
バッテリー駆動時間、操作性、そして冷却性能。これら3点の向上は、単なるスペックシート上の数値以上の「使い勝手の差」を生み出しています。大げさに言えば、ゲーム機としての体験は前モデルと「別物」に感じられるほどです。
もちろん、プロセッサーが同じである以上、前モデルに全く不満がない方が無理に買い替える必要はありません。しかし、もしあなたが前モデルを使用していて、バッテリーの持ち、特定の操作感、あるいは長時間のプレイ時の本体温度のいずれかに少しでも不満を感じているのであれば、ROG Ally Xへの買い替えを強くおすすめします。
この新モデルは、ROG Allyシリーズが本来目指していたであろう、妥協のないポータブルゲーミング体験を高いレベルで実現しています。既にROG Allyをお持ちのユーザーであればこそ、その著しい進化を体験する価値は十分にあるのではないでしょうか。
[amazon]
ROG Ally Xの価格・購入先
ASUSストア
139,800円 (税込)で販売されています。
※7月24日から発売開始。支払い方法は「クレジットカード」「コンビニ支払い」「Pay-easy」「Paypal」「銀行振込」一部の対象製品で「代引き」になります。
ASUSストアで「ROG Ally X」をチェックする
ECサイト
Amazonで138,000円(税込)、
楽天市場で136,125円(送料無料)、
ヤフーショッピングで134,625円、
AliExpressで147,797円、
で販売されています。
Amazonで「ROG Ally X」をチェックする
楽天市場で「ROG Ally X」をチェックする
ヤフーショッピングで「ROG Ally X」をチェックする
AliExpressで「ROG Ally X」をチェックする
米国 Amazon.comで「ROG Ally X」をチェックする
おすすめの類似製品を紹介
「ROG Ally X」と似た性能を持つポータブルゲーミングPCも販売されています。
TENKU LUNA
TENKUから発売される7インチのポータブルゲーミングPCです(2025年5月30日に発売)。
AMD Ryzen 7 7840U、AMD Radeon™ 780M GPU グラフィックス(内蔵, RDNA 3, 12CU, 最大8.6TFLOPS)、32GB LPDDR5(6400/6500MHz)メモリ、7インチ フルHD (1920×1080) LCD IPSディスプレイ(タッチ対応・輝度450nits, sRGB 100%)、PCIe 4.0×4 M.2 2280 SSD 1TB/2TBストレージ、50.04Wh バッテリー、Windows 11 Home 64bitを搭載しています。
また、専用アプリ「GameAssistant」、TDP切替 (15W/28W)、クイックボタン(GameAssistant起動)、ホームボタン(Xbox Game Bar起動)リフレッシュレート120Hz、PD急速充電(65W ACアダプター付属・USB4経由)に対応。
デュアルステレオスピーカー (フロント)、デュアルマイク、6軸ジャイロセンサー、デュアルリニア振動モーター、効率の良い放熱システム (吸気孔拡大)、microSD 4.0、指紋認証 (電源ボタン一体型)、専用ケース(付属・先行予約特典)、国内サポート(一年間の保証付き)、USB4 Type-C x2 (充電/DP/eGPU接続)、Wi-Fi 6E (Intel AX210)、Bluetooth 5.3にも対応しています。
価格は、Amazonで32GB+1TBモデルが79,800円、32GB+2TBモデルが89,800円、です。
関連記事:TENKU LUNA徹底レビュー!驚きのコスパ性能とROG Allyとの違い
OneXFly F1 Pro
One-Netbook から発売された7インチのポータブルゲーミングPCです(2024年11月下旬に発売)。
AMD Ryzen AI 9 HX 370(Ryzen AI 9 HX 365 / Ryzen 7 8840U)、32GB/64GB LPDDR5Xメモリ、1TB/2TB/4TB M.2 2280 NVMe SSD (PCle 4.0)ストレージ、48.5Wh バッテリーを搭載しています。
また、HAMAN社認証 Indfx デュアル ステレオスピーカー、RGBライト、RGBホールジョイスティック、リニアトリガーボタン、カスタマイズキー、冷却システム、ゲーム一括管理コンソール「OneXconsole」、専用ゲームランチャー「GAME CENTER」、USB4 Type-C x2、USB 3.0 Type-A x1、Wi-Fi 6e、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、AliExpressで169,949円(Ryzen AI 9 HX 365 + 32GB +1TB)、です。
関連記事:【OneXFly F1 Pro レビュー】最新AI搭載でROG Ally超え?
ZOTAC ZONE
ZOTACから発売された7インチの携帯ゲーム機(ハンドヘルドゲーム機、ポータブルゲーミングPC)です。
Windows 11 Home、AMD Ryzen 7 8840U、16GB LPDDR5X、フルHDのAMOLED(有機EL)液晶、512GB M.2 NVMe ストレージ、48.5Wh バッテリー、1MPのWebカメラ、6軸ジャイロセンサー、カードリーダー(UHS-II microSD)搭載で、
リフレッシュレート 120Hz、RGBライト(背面)、ホール効果のトリガー・アナログスティック、65W PD 急速充電、ステレオスピーカー、冷却システム、触覚フィードバック、ドッキングステーション(別売)、USB4 x2、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 にも対応しています。
価格は、ZOTAC Directで135,300円(国内送料無料)、です。
関連記事:「ZOTAC ZONE」とROG Ally、Steam Deckの違いを解説
Steam Deck OLED
米国 Valve から発売された7.4インチのポータブルゲーミングPCです(2023年11月17日に発売)。
Steam OS 3.0、Zen2ベースのAMD APUと16 GB LPDDR5 メモリ、HD画質のHDR OLED(有機EL)タッチスクリーン、512GB/1TB NVMe SSD、50 Whバッテリー、トラックパッドを搭載しています。
また、リフレッシュレート 90 Hz、HDハプティクス、大型の冷却ファン、DSP内蔵ステレオスピーカー、デュアルアレイマイク、microSDカードでのストレージ拡張、45W急速充電、6軸ジャイロセンサー、Steam Deck ドッキングステーション(別売)、USB3 Gen2 Type-C (DP映像出力/PD充電/データ転送)x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで122,100円、楽天市場で91,300円(送料無料)、ヤフーショッピングで94,111円、AliExpressで80,726円、米国 Amazon.comで$720.00、です。
関連記事:Steam Deck OLED徹底レビュー!有機EL神機とLCDモデルを比較
One-Netbook X1 Mini
One-Netbookから発売された8.8インチの3in1 UMPC(ポータブルゲーミングPC)です。Windows 11、AMD Ryzen 7 8840U、16GB/32GB/64GB LPDDR5X-7500 メモリ、解像度 2560 x 1600ドットのLPTS液晶、512GB/1TB/2TB (M.2 2230/2242 PCle 4.0×4)ストレージ、65.02 Wh (16890mAh)バッテリー、OCuLink ポート搭載で、
Harman AudioEFX、リフレッシュレート 144 Hz、100WのPD急速充電、6軸ジャイロセンサー、冷却システム、X1 コントローラー(別売)、X1 キーボード(別売)、X1 タッチペン(別売)、指紋認証、顔認証、OneXConsole (管理用コンソール)、USB4 Type-C (フル機能) x2、USB 3.2 Type-A x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで168,000円、楽天市場で190,400円(税込・送料無料)、AliExpressで132,835円、です。
関連記事:8.8型「One-Netbook X1 Mini」のメリット・デメリット
MSI Claw A1M
MSIから発売された7インチのポータブルゲーミングPCです(2024年3月28日 発売)。
インテル Core Ultra 5 135H / Core Ultra 7 155H、インテル Arc グラフィックス、16GB LPDDR5-6400メモリ、フルHDのIPS液晶、512GB SSD / 1TB SSD ストレージ (NVMe PCIe Gen4)、53 WHrバッテリ、Windows 11 Homeを搭載しています。
また、リフレッシュレート 120Hz、65W PD急速充電、2x 2W スピーカー、ハイレゾオーディオ認定、HD ハプティクス、指紋認証、人間工学に基づいたデザイン、管理ソフト「MSI Center M」、ゲームライブラリ「App Player」、Thunderbolt 4 互換のType-Cポート、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 に対応しています。
価格は、Amazonで89,800円(税込・CoreUltra5/16GB/SSD1TB)、楽天市場で67,930円(送料無料・中古Aランク)、ヤフーショッピングで83,320円円(送料無料)、米国 Amazon.comで$519.95、です。
関連記事:「MSI Claw A1M」は爆速でコスパもいい? 新世代のポータブルゲーミングPCと比較
Lenovo Legion Go
レノボから発売された8.8型のポータブルゲーミングPCです。WQXGA液晶、Ryzen Z1 Extremeプロセッサ、49.2Whrバッテリ、512GB M.2 SSD、着脱式のコントローラー搭載で、Wi-Fi 6Eにも対応しています。
価格は、Amazonで114,270円(税込)、楽天市場で119,117円(送料無料)、ヤフーショッピングで118,462円(送料無料)、レノボ公式サイトで134,860円~です。
関連記事:「Lenovo Legion Go」が革新を起こす?最新 ポータブルゲーミングPCと徹底 比較!
AOKZOE A2
AOKZOEから発売された7インチのポータブルゲーミングPCです。AMD Ryzen 7 7840U、32GB LPDDR5X メモリ、2TB M.2 2280 (PCI 4.0 x4) 搭載で、USB 4.0、Wi-Fi 6E 、冷却システム、ドッキングステーションに対応しています。
価格は、Amazonで89,800円 (税込・スタンダード版)、楽天市場で107,512円、ヤフーショッピングで159,800円、AliExpressで128,968円です。
関連記事:7型「AOKZOE A2」ポータブルゲーミングPCの評価は高いか? 性能を調査
その他のおすすめゲーム製品は?
その他のおすすめゲーム製品は以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。
ポータブルゲーミングPCはどれを選ぶべきか? 最新の全機種と選び方を紹介
最新のポータブルゲーミングPCをまとめて紹介しています。
AYANEOのポータブルゲーミングPCがやはり最強か? 全機種 まとめ
AYANEOのポータブルゲーミングPCをまとめて紹介します。
GPD WIN シリーズ・XP ゲーム機の全機種 ラインナップを比較
GPDの超小型PC(UMPC)やタブレットをまとめています。