フルHDの有機ELを搭載した「ZOTAC ZONE」。早くも「画面が圧倒的にきれいに見える」と評判です。しかし、その一方で「性能の違いがよく分からない」という人も多くいるようです。
そこで今回は、その性能の違いがよく分かるように、以下の9つの観点を重点的に解説します。
- CPU性能とベンチマーク
- ディスプレイ・リフレッシュレート
- バッテリー・充電
- メモリ・ストレージ
- 接続端子
- 操作
- カメラ
- 通信性能
- デザイン(サイズ・重量)
また、「ROG Ally X」や「Steam Deck OLED」などライバル機との違いも紹介!ベンチマークやゲーム性能、
購入する前に知っておきたいメリットやデメリット、評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
「ZOTAC ZONE」が発売開始!
2024年8月20日、海外で 香港 ZOTAC(ゾタック)の新製品「ZONE」(ゾーン)が発売されました(予約開始)。
※日本の発売日は2024年12月6日。価格は税込135,300円。購入先はZOTAC Directです。
AMD Ryzen 7 8840Uを搭載した7インチのハンドヘルドゲーム機(ポータブルゲーミングPC)です。
ZOTACはこれまでデスクトップ型やミニサイズのゲーミングPCを販売してきました。
いずれの製品も高品質で高性能であることから高い評価を受けています。
新モデルはZOTACから発売される初の携帯型ゲーム機で、発表直後から注目を集めていました。
もちろん、近い将来、日本でも発売される予定ですよ。
それでは早速どんなゲーム機なのか、その特徴(メリット)を詳しく見ていきましょう。
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公式ページ:ZONE Handheld Gaming Console | ZOTAC
Ryzen 7 8840Uの性能とベンチマーク
新モデル「ZOTAC ZONE」はZen 4アーキテクチャ採用のAMD Ryzen 7 8840U プロセッサを搭載しています。
このプロセッサは4nmプロセス、8コア、16スレッド、最大5.1GHz駆動のCPUを搭載し、AI処理に最適化されています。
具体的にはAMD Ryzen AI エンジンを搭載し、最大 16 TOPSのNPUパフォーマンスを記録し、
トータル プロセッサー パフォーマンスでは最大 38 TOPSを記録しています。
また、新たに導入された「AMD SmartShift MAX テクノロジー」では電力の割り振りが最適化され、システムのパフォーマンスが向上。
「AMD SmartAccess Memory テクノロジー」も導入したことで、グラフィックス メモリに瞬時にフル アクセスできるようになり、ゲーミング性能が15%向上しています。
ベンチマーク
PassmarkのCPUベンチマークは約2万4千を超えています。また、Cinebench R23のマルチコアで1万3千以上を記録しています。
<CPUのベンチマーク結果 一覧>
PassmarkのCPUベンチマークで「24306」
Geekbench 6でシングルコア 「2477」、マルチコア 約「9132」
Cinebench R23 シングルコア「1807」、マルチコア「13450」
Ryzen 7 8840U 性能を比較
他のCPUを搭載する10機種と比較すると、AMD Ryzen 7 8840U プロセッサは4番目に高いスコアでした。
<CPUランキング>
※PassmarkのCPUベンチマークで比較したものです。
- 1.Ryzen Z1 Extreme (ROG Ally X / Lenovo Legion Go)・・・Passmark:25328
- 2.Core Ultra 7 155H (ONEXPLAYER X1/MSI Claw A1M)・・・Passmark:25009
- 3.Ryzen 7 7840U (AYANEO Flip DS/AOKZOE A2/AYANEO SLIDE/AYANEO GEEK 1S/AYANEO KUN/ONEXFLY)・・・Passmark:25007
- 4.★ AMD Ryzen 7 8840U (ZOTAC ZONE / One-Netbook X1 Mini / GPD WIN Mini 2024)・・・Pasmark:24306
- 5.Core Ultra 5 135H (MSI Claw A1M)・・・Passmark:24100
- 6.Ryzen 7 6800U (AOKZOE A2)・・・Passmark:20636
- 7.Ryzen 5 8640U (GPD WIN Mini 2024)・・・Passmark:19592
- 8.Ryzen 7 4800U (AYANEO NEXT LITE)・・・Passmark:16709
- 9.AMD Ryzen 5 4500U (AYANEO NEXT LITE)・・・Passmark:10938
- 10.AMD APU 3.5GHz (Steam Deck OLED)・・・Passmark:8683
グラフィック性能
内蔵のGPUはAMD Radeon 780M (12コア、2700 MHz)で、DirectX 12や最大4台までのマルチモニター、AMD FreeSyncに対応しています。
<GPUのベンチマーク結果・グラフィックスコア>
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアで約「8000」前後
AMDのRadeon GPUの中では最も高いスコアでグラフィックスコアが高く、NVIDAのグラフィックボード「GTX 1650」に近い性能です。
インテルのCore Ultra 9 185Hが内蔵するインテル Arc グラフィックスも同じくらいのスコアになっています。
<グラフィック性能を比較>
※3DMark Fire Strikeのグラフィックスコアで比較したものです。
- GTX 1650 シリーズ・・・3DMark Fire Strike:9000
- Radeon 890M・・・3DMark Fire Strike:8000 前後
- AMD Radeon 780M・・・3DMark Fire Strike:8000 前後
- Radeon 760M・・・3DMark Fire Strike:7800 前後
- GTX 1050 シリーズ・・・3DMark Fire Strike:7300
- Radeon 680M・・・3DMark Fire Strike:6000 前後
- GTX 950 シリーズ・・・3DMark Fire Strike:6000
ゲーム性能
AMD Ryzen 7 8840U プロセッサはAIによってゲームのパフォーマンスが向上しています。
そのため、多くのPCゲームを高フレームレートでプレイできます。
原神は画質「中」もしくは「高」設定で 50-60 FPSで動作します。
戦闘シーン、爆発シーンなど負荷のかかるシーンでは30 FPSまで下がることがあります。
また、街中を歩く、草原を走るなど負荷のかからないシーンでは60 FPS 以上を記録することもあります。
各ゲームタイトルのフレームレートは以下の通りです。
<各ゲームタイトルのFPS>
- 原神 (Genshin Impact)・・・オープンワールドのアクションRPG。美しい世界を冒険し、元素を駆使して戦う。50-60 FPSで動作します。
- Fall Out 4・・・ 核戦争後の世界を舞台にしたオープンワールドRPG。自由度の高いゲームシステムが特徴。60 FPSで動作します。
- NARAKA・・・BLADEPOINT・・・ 最大60人で戦うバトルロイヤルアクション。近接戦闘と多彩なスキルを駆使して戦う。60 FPSで動作します。
- God of War・・・ 北欧神話を舞台にしたアクションアドベンチャー。重厚なストーリーと爽快なアクションが楽しめる。65 FPSで動作します。
- Ghost of Tsushima・・・ オープンワールド時代劇アクションアドベンチャー。武士道の世界を体験できる。65 FPSで動作します。
- Forza Horizon 5・・・ オープンワールドレースゲーム。美しいメキシコを舞台に、様々な車を運転できる。65 FPSで動作します。
- Red Dead Redemption 2・・・ 西部開拓時代を舞台にしたオープンワールドアクションアドベンチャー。重厚なストーリーとリアルな世界観が特徴。60 FPSで動作します。
新しいウィンドウで開く - Cyberpunk 2077・・・ 近未来都市を舞台にしたオープンワールドRPG。サイバーパンクな世界観と自由度の高いキャラクターカスタマイズが特徴。63 FPSで動作します。
- Call of Duty Modern Warfare 3・・・ FPSの金字塔。最新作では、キャンペーンモードに加え、マルチプレイやゾンビモードも楽しめる。57 FPSで動作します。
- The Witcher3・・・Wild Hunt・・・ ダークファンタジーの世界を舞台にしたオープンワールドRPG。重厚なストーリーと美しいグラフィックが特徴。53 FPSで動作します。
- Final Fantasy 7R・・・ 人気RPGのリメイク作品。美麗なグラフィックで蘇る物語を体験できる。60 FPSで動作します。
- GTA 5・・・ オープンワールドクライムアクション。自由度の高いゲームシステムと、犯罪に満ちた世界が特徴。71 FPSで動作します。
- Baldur’s gate 3・・・ テーブルトークRPGをベースにしたRPG。自由度の高いキャラクタービルドと、奥深いストーリーが特徴。39 FPSで動作します。
メリット1:7インチのフルHD 有機ELディスプレイ・圧倒的に高精細で色鮮やかな映像
新モデル「ZOTAC ZONE」は7インチ(解像度 1920 x 1080 px)のAMOLED ディスプレイを搭載しています。
このディスプレイはアスペクト比16:9、輝度 800nitの明るくワイドな有機EL液晶で、
深みのある黒と幅広い色域に対応した豊かな色をリアルに再現できます。
有機ELディスプレイは「Steam Deck OLED」にも搭載されていましたが、画質がHDでした。
それに対し、「ZOTAC ZONE」はフルHD画質で、より高精細に表示できるようになっています。
有機ELパネルなので、IPS液晶の「ROG Ally X」や「MSI Claw A1M」よりも発色がキレイで、色に深みがあります。
解像度は「One-Netbook X1 Mini」よりも低くなりますが、リアルな色再現でゲームもより快適にプレイできます。
<ディスプレイの仕様を比較>
- 1.「ROG Ally X」・・・7インチ、解像度1920 x 1080 ドットのIPS
- 2.「Steam Deck OLED」・・・7.4インチ、解像度1280 x 800ドットのHDR OLED
- 3.「One-Netbook X1 Mini」・・・8.8インチ、解像度 2560 x 1600ドットのLPTS
- 4.「MSI Claw A1M」・・・ 7 インチ、解像度 1920 x 1080 ドットのIPS
リフレッシュレート 120Hz対応でヌルヌル動く
新モデル「ZOTAC ZONE」はリフレッシュレート 120Hzに対応し、
ゲームプレイ時に残像の少ない、より滑らかな映像を再生できるようになっています。
リフレッシュレートの値は「ROG Ally X」、「MSI Claw A1M」と同じです。
144 Hzの「One-Netbook X1 Mini」よりも低くなりますが、
有機EL搭載で90Hzの「Steam Deck OLED」よりは高くなります。
<リフレッシュレートを比較>
- 1.「ROG Ally X」・・・リフレッシュレート 120Hz
- 2.「Steam Deck OLED」・・・リフレッシュレート 90Hz
- 3.「One-Netbook X1 Mini」・・・リフレッシュレート 144 Hz
- 4.「MSI Claw A1M」・・・リフレッシュレート 120Hz
メリット2:48.5Whのバッテリーで長時間使える・65W PD充電にも対応
新モデル「ZOTAC ZONE」は容量 48.5Whのバッテリーを搭載しています。
駆動時間は公開されていませんが、AAAゲームで4~5時間は駆動できると予想できます。
充電はUSB4 Type-C / 65W ACアダプターを利用し、PD急速充電を利用できます。
バッテリー容量に関しては「Steam Deck OLED」と同じくらいになっていますが、
充電スピードは65Wの「ZOTAC ZONE」の方が高速です。
バッテリー容量は「ROG Ally X」より少なくなり、
駆動時間も短くなります。
<バッテリー・充電の仕様を比較>
- 1.「ROG Ally X」・・・80WHrs / PD急速充電(65W)
- 2.「Steam Deck OLED」・・・50 Wh / PD急速充電(45W)
- 3.「One-Netbook X1 Mini」・・・65.02 Wh / PD急速充電(100W)
- 4.「MSI Claw A1M」・・・53 WHr / PD急速充電(65W)
メリット3:16GB LPDDR5X メモリと512GB M.2 NVMe で快適に使える
新モデル「ZOTAC ZONE」は16GB LPDDR5X 7500MHz (オンボード)を搭載しています。
転送速度は最大8.5Gbpsで、LPDDR5 (最大6.4Gbps)よりも高速です。
メモリの拡張・増設はできません。
ストレージは512GB M.2 NVMe PCIe 4.0 x4 SSD (2280)です。
実効速度は約8,000MB/sで、PCIe 3.0 x4(約4,000MB/s)よりも高速です。
※別売のドッキングステーションを利用してM.2 ストレージの拡張・増設ができます。
メモリ容量は「Steam Deck OLED」、「MSI Claw A1M」と同じですが、
規格が違うため、「ZOTAC ZONE」の方が高速に処理できます。
なお、「ROG Ally X」と比べると、
メモリで8GB、ストレージで488GBも少なくなります。
<メモリとストレージの仕様を比較>
- 1.「ROG Ally X」・・・24GB LPDDR5 + 1TB PCIe 4.0 NVMe M.2 SSD (2280)
- 2.「Steam Deck OLED」・・・16 GB LPDDR5 + 512GB/1TB NVMe SSD
- 3.「One-Netbook X1 Mini」・・・16GB/32GB/64GB LPDDR5X + 512GB/1TB/2TB (M.2 2230/2242 PCle 4.0×4)
- 4.「MSI Claw A1M」・・・16GB LPDDR5 + 512GB SSD / 1TB SSD
メリット4:2つのUSB4 ポートで40Gbpsの高速転送やDP映像出力に対応
新モデル「ZOTAC ZONE」は2つのUSB4 ポートとmicroSDカードスロット、3.5mmオーディオジャックを搭載しています。
USB4 ポートは40Gbpsの高速転送、DP映像出力、PD急速充電に対応しています。
同じUSB4ポートは「One-Netbook X1 Mini」にも搭載されていますが、「ZOTAC ZONE」にはOCuLinkポートがありません。
「Steam Deck OLED」と比べると、USB規格がより新しく高性能になっています。
「ROG Ally X」もUSB4ポートを搭載していますが、より新しい規格で、数は1つだけになります。
<接続端子の仕様を比較>
- 1.「ROG Ally X」・・・ USB4 Gen2 Type-C x1、USB 3.2 Gen2 Type-C x1、UHS-II microSD カード リーダー、3.5mm オーディオジャック x1
- 2.「Steam Deck OLED」・・・USB3 Gen2 Type-C x1、microSDカードリーダー(UHS-I) x1、3.5mmヘッドホンジャック x1
- 3.「One-Netbook X1 Mini」・・・USB4 x2、USB 3.2 Type-A x1、microSDカードスロット 4.0 x1、3.5mm オーディオ x1、OCuLink x1
- 4.「MSI Claw A1M」・・・Type-C (Thunderbolt 4) x1、マイクロ SD カードリーダー x1、音声出力 x1
メリット5:ホール効果のトリガー、アナログスティックで高精度に操作できる
新モデル「ZOTAC ZONE」はトリガーとアナログスティックにホールエフェクトセンサーを採用し、高精度な操作が可能です。
また、短いストロークで素早く連射する「ヘアトリガー」と従来のアナログトリガーの2段階で調整できるなトリガーを搭載。
スイッチ一つで切り替えて快適に操作できます。
そのほか、アナログスティックの周囲にラジアルダイヤルを搭載し、ワンタッチでシステム設定を調整することが可能。
デュアルトラックパッド搭載で、デスクトップの操作やマウス操作も快適に行えます。
メリット6:1MPのWebカメラを搭載・ゲーム中にチャットできる
新モデル「ZOTAC ZONE」は前面に1MPのWebカメラを搭載しています。
マイクも内臓されているため、ゲーム中にチャットやビデオ通話することができます。
カメラを搭載しる携帯ゲーム機は他に「One-Netbook X1 Mini」があります。
「ROG Ally X」や「Steam Deck OLED」、「MSI Claw A1M」にはカメラが搭載されていません。
<カメラを比較>
- 1.「ROG Ally X」・・・カメラなし
- 2.「Steam Deck OLED」・・・カメラなし
- 3.「One-Netbook X1 Mini」・・・フロントAIカメラ
- 4.「MSI Claw A1M」・・・カメラなし
メリット7:Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2対応で快適に通信できる
新モデル「ZOTAC ZONE」はWi-Fi 6EとBluetooth 5.2をサポートしています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6の拡張版で、2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯の3つの帯域を利用したワイヤレス通信を利用できます。
また、Bluetooth 5.2のワイヤレス接続を利用して、ワイヤレスのマウスやゲームパッド、キーボード、ヘッドホン、イヤホンとも接続できます。
4G LET通信やWi-Fi 7には対応していません。
<通信性能を比較>
- 1.「ROG Ally X」・・・Wi-Fi 6e 、Bluetooth 5.2
- 2.「Steam Deck OLED」・・・Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3
- 3.「One-Netbook X1 Mini」・・・Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
- 4.「MSI Claw A1M」・・・Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4
メリット8:重量 692 gのエルゴノミクスデザイン・グレーカラーを用意
新モデル「ZOTAC ZONE」はエルゴノミクスデザインを採用し、長時間のゲームプレイでも快適に使えるようになっています。
サイズは285 x 115 x 35 mmで、重量は 692 g。カラーはグレーのみを用意しています。
なお、背面はRGBライトで光るようになっています。
重量に関しては「Steam Deck OLED」よりも約52g重くなっています。
「ROG Ally X」とは14gの差でやや重いですが、大きな差はありません。
<サイズ・重量の仕様を比較>
- 1.「ROG Ally X」・・・サイズ 28.0 x 11.1 x 2.47 ~ 3.69 cm、重量 678 g
- 2.「Steam Deck OLED」・・・298 x 117 x 49 mm、重量 640 g
- 3.「One-Netbook X1 Mini」・・・サイズ 210.6 x 129.2 x 20 mm、重量 約 710 g
- 4.「MSI Claw A1M」・・・サイズ 294 x 117 x 21.2 mm、重量 675 g
「ZOTAC ZONE」のデメリット
「ZOTAC ZONE」のデメリットを紹介します。
デメリット1:メモリを増設できない
「ZOTAC ZONE」のメモリはオンボード仕様のため、交換したり、増設したりすることはできません。
デメリット2:OCuLink ポートが使えない
「ZOTAC ZONE」はOCulink ポートが搭載されていません。
そのため、最大64Gbpsの高速転送で、ONEX GPUやGPD G1などの外付けGPUと接続することができません。
一方、「One-Netbook X1 Mini」はOCulink ポートを搭載しています。
デメリット3:アクセサリーが少ない
「ZOTAC ZONE」はドッキングステーションとキャリングケースの2つのアクセサリーが用意されています。
ドッキングステーションは豊富なポートを備え、高速なNVMe SSDストレージインターフェイスも備えています。
2つともあれば便利ですが、「ROG Ally X」に比べるとアクセサリーの数が圧倒的に少ないといえます。
「ZOTAC ZONE」のスペック
- ディスプレイ 7インチ、解像度 1920 x 1080 px AMOLED
※FHD/16:9/800nit/100,000:1 ~ 1,000,000:1/HDR Ready/静電容量式10点マルチタッチ - リフレッシュレート 120Hz
- プロセッサ AMD Ryzen 7 8840U
※4nm/8コア/16スレッド/最大5.1GHz/Zen 4/TDP 15W – 28W - GPU AMD Radeon 780M (12コア,最大 2.7GHz, RDNA 3)
- NPU AMD Ryzen AI (最大 16 TOPS)
- RAM(メモリ)16GB LPDDR5X 7500MHz (オンボード)
- ストレージ 512GB M.2 NVMe PCIe 4.0 x4 SSD (2280)
- 外部ストレージ カードリーダー(UHS-II microSD)
- バッテリー 48.5Wh、3セルリチウムイオン
- 電源 Type C アダプター出力: 20V@3.25A, 65W Input: 100~240V AC 50~60Hz
- カメラ 1MP、前面、1280 x 720
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
- インターフェース USB4 x2、microSDカードスロット x1、3.5mmオーディオジャック
- センサー 6軸ジャイロ
- スピーカー ステレオスピーカー
- マイク 内蔵
- 冷却システム アクティブ
- 振動効果 触覚フィードバック
- OS Windows 11 Home
- サイズ 285 x 115 x 35 mm
- 重量 692 g
- カラー グレー
- 付属品 充電器 x1、充電ケーブル x1、クイックスタートガイド x1
「ZOTAC ZONE」の評価
6つの基準で「ZOTAC ZONE」を5段階で評価してみました。
- スペック:★★★★★
- デザイン:★★★
- 通信:★★★★
- 機能:★★★
- 使いやすさ:★★★★
- 価格:★★★
<総合評価>
ZOTACから発売される初の携帯ゲーム機(ハンドヘルド、ポータブルゲーミングPC)になります。
7インチで有機ELディスプレイを搭載していることで、7.4型「Steam Deck OLED」のライバル機種になります。
また、日本では「ROG Ally X」が大人気で、それに対抗するだけの性能、コスパがあるかが注目されています。
「ZOTAC ZONE」と「Steam Deck OLED」の大きな違いはプロセッサ性能です。
ベンチマークでCPUの性能、GPUのグラフィック性能を見てもその差は歴然としており、
パフォーマンスの高さでは圧倒的に「ZOTAC ZONE」が優位です。
一方、「ROG Ally X」のRyzen Z1 ExtremeとRyzen 7 8840Uは性能が似ており、グラフィック性能も大差がありません。
違いが大きく出るのはメモリの容量とストレージの容量で、ともに「ROG Ally X」の方が優れているといえます。
ただし、「ZOTAC ZONE」はフルHDに対応した有機ELディスプレイを搭載しており、
しかも操作性もかなりこだわって作られています。
単純にゲームをプレイしてどちらが快適かと問われれば、「ZOTAC ZONE」と答える人が多いかもしれません。
特に長年ゲームに親しんできた人は、玄人ゲーマー向けに作られた「ZOTAC ZONE」の方が合っているといえます。
「ZOTAC ZONE」の価格は799 ドル(※日本円で約11,684円)と言われています。
日本では高くなるかもしれませんが、今のところ「ROG Ally X」(139,800円)よりも安くお買い得感があります。
ただし、「Steam Deck OLED」は8万円台で、ZOTAC ZONE」よりもかなり安いです。
コスパ重視の人は「Steam Deck OLED」を選ぶべきでしょう。
「ZOTAC ZONE」は有機EL液晶で性能の高さを重視する人におすすめします。
[amazon]
「ZOTAC ZONE」の価格・販売先
ZOTAC Direct
135,300円(国内送料無料)で販売されています。
ZOTAC公式サイトで「ZOTAC ZONE」をチェックする
※支払い方法はクレジットカード決済および分割払いです。利用可能なクレジットカードはVISA/MasterCard/JCB/American Express/Diners Clubで、最大24回払いが可能です。
ECサイト
Amazonで「ZOTAC ZONE」をチェックする
楽天市場で「ZOTAC ZONE」をチェックする
ヤフーショッピングで「ZOTAC ZONE」をチェックする
米国 Amazon.comで「ZOTAC ZONE」をチェックする
おすすめの類似製品を紹介
「ZOTAC ZONE」に似た性能をもつポータブルゲーミングPCも販売されています。
「OneXFly F1 Pro」
One-Netbook から発売された7インチのポータブルゲーミングPCです(2024年11月下旬に発売)。
AMD Ryzen AI 9 HX 370(Ryzen AI 9 HX 365 / Ryzen 7 8840U)、32GB/64GB LPDDR5Xメモリ、1TB/2TB/4TB M.2 2280 NVMe SSD (PCle 4.0)ストレージ、48.5Wh バッテリーを搭載しています。
また、HAMAN社認証 Indfx デュアル ステレオスピーカー、RGBライト、RGBホールジョイスティック、リニアトリガーボタン、カスタマイズキー、冷却システム、ゲーム一括管理コンソール「OneXconsole」、専用ゲームランチャー「GAME CENTER」、USB4 Type-C x2、USB 3.0 Type-A x1、Wi-Fi 6e、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、AliExpressで169,949円(Ryzen AI 9 HX 365 + 32GB +1TB)、です。
関連記事:【OneXFly F1 Pro レビュー】最新AI搭載でROG Ally超え?
「ROG Ally X」
ASUSから発売されたRyzen Z1 Extreme搭載の7型ポータブルゲーミングPCです。フルHDのIPS タッチスクリーン、1TB PCIe 4.0 NVMe M.2 SSD (2280)、80WHrsバッテリー搭載で、デュアル ステレオスピーカー、指紋認証、AURA SYNC、USB4 Gen2、Wi-Fi 6e、Bluetooth 5.2に対応しています。
7月1日(月)11:00 AM から予約受付を開始します。販売先はASUSストアです。
価格は、Amazonで139,800円(税込)、楽天市場で142,380円(送料無料)、ヤフーショッピングで139,616円、米国 Amazon.comで$1,193.44、です。
関連記事:「ROG Ally X」に買い替えは必要か? 変更点を詳細に調べてみた
「Steam Deck OLED」
米国 Valve から発売された7.4インチのポータブルゲーミングPCです。Steam OS 3.0、Zen2ベースのAMD APUと16 GB LPDDR5 メモリ、HD画質のHDR OLED(有機EL)タッチスクリーン、512GB/1TB NVMe SSD、50 Whバッテリー、トラックパッド搭載で、
リフレッシュレート 90 Hz、HDハプティクス、大型の冷却ファン、DSP内蔵ステレオスピーカー、デュアルアレイマイク、microSDカードでのストレージ拡張、45W急速充電、6軸ジャイロセンサー、Steam Deck ドッキングステーション(別売)、USB3 Gen2 Type-C (DP映像出力/PD充電/データ転送)x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、KOMODO公式サイトで99,800円(1TBモデル)~、です。
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「One-Netbook X1 Mini」
One-Netbookから発売された8.8インチの3in1 UMPC(ポータブルゲーミングPC)です。Windows 11、AMD Ryzen 7 8840U、16GB/32GB/64GB LPDDR5X-7500 メモリ、解像度 2560 x 1600ドットのLPTS液晶、512GB/1TB/2TB (M.2 2230/2242 PCle 4.0×4)ストレージ、65.02 Wh (16890mAh)バッテリー、OCuLink ポート搭載で、
Harman AudioEFX、リフレッシュレート 144 Hz、100WのPD急速充電、6軸ジャイロセンサー、冷却システム、X1 コントローラー(別売)、X1 キーボード(別売)、X1 タッチペン(別売)、指紋認証、顔認証、OneXConsole (管理用コンソール)、USB4 Type-C (フル機能) x2、USB 3.2 Type-A x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで168,000円、楽天市場で190,400円(税込・送料無料)、AliExpressで132,835円、です。
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「MSI Claw A1M」
MSIから発売された7インチのポータブルゲーミングPCです。フルHD液晶、Core Ultra 7、16GBメモリ、NVMe Gen4 SSD、53 WHrバッテリ、Thunderbolt 4、2W スピーカー搭載で、ハイパーフロー冷却、Wi-Fi 7に対応しています。
価格は、Amazonで95,396円 (税込・CoreUltra5モデル)、楽天市場で93,630円円(送料無料・Core Ultra 5モデル)、ヤフーショッピングで85,420円円、米国 Amazon.comで$569.00です。
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