高性能なタテ型 携帯ゲーム機「Retroid Pocket Classic」がついに登場しました。洗練されたゲームボー風のデザインに最新のAndroid 14 OSと高解像度なAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載。
プロセッサにSnapdragon G1 Gen 2を搭載し、レトロゲームからAndroidゲームまで快適にプレイできる性能を備えています。
驚きなのは、一般的な4ボタンレイアウトに加え、6ボタンレイアウトを採用したモデルを用意している点。これにより、格闘ゲームなどの複雑なコマンド入力もスムーズに行えるようになっています。
その他にも、長時間駆動できるバッテリー搭載で高速充電に対応。Wi-Fi通信を利用したストリーンミングプレイができるなど、魅力が満載です!
この記事では、そんな魅力あふれるRetroid Pocket Classicを徹底的にレビューします。外観デザインや質感、息をのむほど美しいディスプレイの評価、選べるボタンレイアウトがもたらす操作感、プロセッサーの実際のパフォーマンス、最新Android 14の使い勝手、そしてバッテリー性能や急速充電の利便性まで、あらゆる角度からその実力に迫ります。
【この記事で分かること】
- Retroid Pocket Classicの美しいディスプレイの詳細なレビュー
- Snapdragon G1 Gen 2の実際のパフォーマンス(エミュレーター・Androidゲーム動作)
- 選べるボタンレイアウト(特に6ボタン)の操作感とメリット
- 最新Android 14の使い勝手とカスタマイズ性
- バッテリー持ちと急速充電の実力
- ANBERNIC RG406Vとの詳細なスペック・機能比較
- ユーザータイプ別のおすすめ機種(どちらを選ぶべきか)
- メリット・デメリットと最終的な評価(「買い」かどうか)
また、同じ縦型Android携帯ゲーム機として人気の高い「ANBERNIC RG406V」と比較し、その違いも紹介!購入する前に知っておきたい評価や詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
レトロゲーム機「Retroid Pocket Classic」発売開始!6ボタンモデルも用意
2025年4月9日、多くのゲーマーが待ち望んでいたタテ型携帯ゲーム機「Retroid Pocket Classic」の予約販売がついに開始されました。最新のAndroid 14を搭載し、懐かしのレトロゲームからAndroidアプリまで幅広く楽しめる本機は、6ボタンの「CLASSIC 6」モデルと4ボタンの「CLASSIC 4」モデルの2種類から選べます。
価格は$129.00(日本円で約1万8千円台)と魅力的な設定で、公式サイトでは既に購入手続きが可能です。製品の出荷は4月中旬が予定されています。
タテ型でも鮮やかな有機ELの美しさを
Retroid Pocket Classicは、3.92インチの美しいAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載しています。1240×1080ピクセルという高解像度に加え、100000:1という驚異的なコントラスト比と107% sRGBの広色域により、ゲームのグラフィックを驚くほど鮮やかに、そして深みのある色彩で描き出します。
また、最大輝度500nitsで明るい場所でも見やすく、低消費電力設計なのも嬉しいポイントです。ゲームプレイはもちろん、動画コンテンツの視聴でも、その美しい映像に感動すること間違いありません。
こだわりで選べる2つの操作スタイル
操作性にもこだわりが見られます。Retroid Pocket Classicでは、ゲームのジャンルや好みに合わせて「CLASSIC 6」(X, Y, Z, A, B, C)と「CLASSIC 4」(X, Y, B, A)の2種類のボタンレイアウトから選択可能です。
さらに、R1/R2/L1/L2のトリガーボタンも搭載し、複雑な操作が求められるゲームにもしっかりと対応します。背面は手に馴染むようにカーブしたデザインが採用されており、長時間のプレイでも疲れにくく、快適なグリップ感を提供します。
パワフルな性能でゲーム世界へ没入
搭載されるプロセッサーは、4nmプロセスで製造された高性能な「Qualcomm Snapdragon G1 Gen2」です。8つのコアを持つCPU(パフォーマンスコアx2, 効率コアx6)とAdreno A12 GPUの組み合わせにより、様々なゲームやアプリケーションをスムーズに動作させます。メモリ(RAM)は4GBまたは6GB、ストレージは64GBまたは128GBから選択でき、TFカードによる容量拡張も可能です。これにより、多くのゲームをインストールし、快適なレスポンスで楽しむことができます。
長時間プレイも安心の冷却性能
高性能なプロセッサーの能力を最大限に引き出し、安定した動作を維持するために、Retroid Pocket Classicにはアクティブ冷却システムが内蔵されています。これにより、負荷の高いゲームを長時間プレイしても、本体が過熱しにくく、パフォーマンスの低下を防ぎます。熱を気にすることなく、心ゆくまでゲームの世界に没頭できます。
外出先でもたっぷり遊べるバッテリー
携帯ゲーム機にとってバッテリー性能は重要です。Retroid Pocket Classicは5000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、外出先でも電池切れを心配することなく、たっぷりとゲームを楽しむことができます。さらに、27Wの急速充電に対応しているため、バッテリーが少なくなっても短時間で充電を完了させることが可能です。忙しい日常の中でも、ゲーム時間をしっかりと確保できます。
コンパクトボディに魅力満載
Retroid Pocket Classicは、小型軽量デザイン(138×89.8×26mm, 223g)で持ち運びやすく、RETRO、BERRY、ATOMIC PURPLEなど全7色の豊富なカラーバリエーションから好みの色を選べる楽しさもあります。
その他にも、最新のAndroid 14を搭載し、Google PlayストアやOTAアップデートが利用可能。Wi-Fi 5によるストリーンミングプレイ、Bluetooth 5.1によるワイヤレス機器との接続、ゲームの追加(吸い出いROMの追加)に対応するなど魅力的な要素が満載です!
早速どんな携帯ゲーム機なのか、もっとくわしくその価格や特徴(メリット)、変更点などを見ていきましょう。
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公式ページ:Retroid Pocket Classic Handheld
価格をチェック!Retroid Pocket Classicは他の携帯ゲーム機よりも安い?
Retroid Pocket ClassicはRetroid Pocket公式サイトで$129.00(日本円で約18687円)で販売されています。
一方、海外ECサイトのAliExpressでは22,424円で販売されています。日本のAmazonにもいずれ入荷すると予想されます。
ANBERNIC RG406V
2024年9月19日に発売された「ANBERNIC RG406V」はAmazonで26,999円で販売中です。こちらは、性能なUnisoc T820プロセッサと8GBの大容量メモリを搭載した、パワフルなタテ型Android携帯ゲーム機です。鮮やかな4インチIPS液晶はマルチタッチに対応し、様々なゲームで直感的な操作を可能にします。
高精度なホールジョイスティックや6軸ジャイロセンサーは、繊細なコントロールを実現します。さらに、アクティブ冷却システムが長時間のプレイでも安定したパフォーマンスを維持し、カスタマイズ可能なRGBライトやHi-Fiデュアルスピーカーがゲームへの没入感を高めます。
AYANEO POCKET DMG
2024年11月21日に発売された「AYANEO POCKET DMG」はAmazonで67,840円で販売中です。こちらは、最新のSnapdragon G3x Gen 2プロセッサを心臓部に据えた、フラッグシップ級のタテ型Android携帯ゲーム機です。高精細な3.92インチ有機ELディスプレイは、息をのむほど美しい映像を描き出します。
独自の回転式スイッチ「MagicSwitch」やタッチパッド、X軸リニアモーターによるリアルな振動フィードバックが、これまでにない操作感と没入感を提供。最新規格のWi-Fi 7や高速なLPDDR5Xメモリ、UFS4.0ストレージ(モデルによる)も搭載し、あらゆる面で妥協がありません。
TRIMUI BRICK
2024年11月に発売された「TRIMUI BRICK」はAmazonで13,999円で販売中です。こちらは、RGBバックライト付きの超軽量なタテ型Linux携帯ゲーム機です。交換可能なキーキャップや、本体各所に散りばめられたカスタマイズ可能なRGBライトが、個性を際立たせます。
コンパクトながらも3.2インチ・1024×768ピクセルの高解像度IPS液晶を搭載し、レトロゲームを鮮やかに映し出します。LinuxベースのCrossMix OSは軽快に動作し、100種類以上のエミュレーターに対応。USB Type-Cポートを2基備えるなど拡張性も確保されています。デザイン性と機能性を両立し、レトロゲームを気軽に、そして楽しくプレイしたい方にぴったりの一台です。
Kinhank K36
2024年8月に発売された「Kinhank K36」はAmazonで6,259円で販売中です。こちらは、手頃な価格でレトロゲームの世界に浸れる、魅力的なLinux携帯ゲーム機です。最大の特徴は、購入してすぐに遊べる点。付属の64GBカードには、40種類以上のエミュレーターと16,000ものゲームタイトルが収録されています。
4.3インチのIPS液晶は見やすく、レトロゲームに最適な画面サイズです。操作の要となるジョイスティックには、高耐久・高精度なホール効果センサーを採用。難しい設定は不要で、ゲームの追加やセーブも簡単に行えます。気軽に多種多様なレトロゲームをとことん楽しみたい方におすすめの一台です。
まとめ
Retroid Pocket Classicの価格(約18,687円)は、今回比較した携帯ゲーム機の中では「中価格帯」に位置します。フラッグシップ級のAYANEO POCKET DMG(約6.8万円)や高性能なANBERNIC RG406V(約2.7万円)と比較すると「安い」ですが、1万円台前半で購入できるTRIMUI BRICK(約1.4万円)や、圧倒的な低価格を実現しているKinhank K36(約6千円)よりは「高い」と言えます。
最も安価なモデルは「Kinhank K36」で、購入してすぐに16,000ものレトロゲームが遊べる手軽さが魅力です。次いで「TRIMUI BRICK」も低価格ながらユニークなデザインと十分な性能を持っています。求める性能や遊びたいゲーム、そして予算に応じて、最適な一台を選ぶことが重要です。
外観レビュー:Retroid Pocket Classicのデザイン・質感、パッケージ内容まで
ここでは、Retroid Pocket Classicの外観デザインについて、実際に触れてみた感想を交えながら詳しくレビューしていきます。
選ぶ楽しさ満載!豊富なカラーバリエーション
Retroid Pocket Classicは、なんと7色ものカラーバリエーションが用意されています。「RETRO」、「BERRY」、「ATOMIC PURPLE」、「CLASSIC G」、「TEAL」、「KIWI」、「PKM YELLOW」と、個性豊かなラインナップです。個人的には、昔懐かしいゲームボーイを彷彿とさせる「CLASSIC G」の色合いに惹かれました。
この豊富な選択肢は、自分の好みに合わせて本体を選べる大きな喜びです。ANBERNIC RG406Vも魅力的な3色展開ですが、Retroid Pocket Classicはより多彩な個性を表現できる点が嬉しいポイントです。
持ち運びたくなる薄型軽量ボディ
Retroid Pocket Classicを手に取って最初に感じたのは、その薄さと軽さです。サイズは138mm x 89.8mm x 26mm、重量はわずか223g。これは、ANBERNIC RG406V(長さ 14.5cm x 幅 10.5cm x 高さ 2.9cm、実測約290g)と比較しても明らかにコンパクトで軽量です。ジャケットのポケットにもすっぽり収まるサイズ感で、携帯性は抜群です。
このコンパクトさのおかげで、通勤中の電車内やちょっとした休憩時間にサッと取り出して、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』のような少し時間の掛かるゲームを進めるのにも最適だと感じました。RG406Vの丸みを帯びたデザインも魅力的ですが、Retroid Pocket Classicのよりモダンでスリムな形状は、携帯性を重視する方にとって大きなメリットになります。
長時間プレイも快適!考えられた形状
デザインは薄型ですが、持ってみると意外なほど手にしっくり馴染みます。背面に施された緩やかなカーブと、滑り止めの役割も果たすテクスチャ加工されたラインが、グリップ感を高めてくれています。これにより、長時間RPGなどをプレイしていても、手が疲れにくいように工夫されていると感じました。細部まで考えられた形状設計は好印象です。
しっかりとした質感とビルドクオリティ
素材の質感については、プラスチック製ではありますが、安っぽさは感じられません。しっかりとした剛性感があり、所有欲を満たしてくれます。ANBERNIC RG406Vはマットなコーティングが施されていますが、Retroid Pocket Classicはまた違った、サラサラとした感触が心地よいです。筐体のパーツ同士の隙間もほとんどなく、ボタンのガタつきなども感じられません。
ANBERNIC RG406Vも成形精度や組み立て精度が高いと評価されていますが、Retroid Pocket Classicもそれに劣らないビルドクオリティを持っていると感じます。
シンプルなパッケージ内容
パッケージ内容は非常にシンプルで、本体とUSB Type-Cケーブルと説明書(ユーザーマニュアル、合格証)が同梱されています。画面保護フィルム・クリーニングキットなどが付属する場合がありますが、十分な内容で不満はありません。
一方、ANBERNIC RG406Vには強化ガラスフィルムや説明書などが付属していました。Retroid Pocket Classicはややあっさりしている感はありますが、個人的には満足しています。
まとめ:Retroid Pocket Classicの外観デザインの魅力
- 豊富なカラーバリエーション: 7色展開で好みのスタイルを選べる楽しさ。
- 薄型軽量デザイン: 持ち運びに便利なコンパクトサイズ (138×89.8x26mm, 223g)。
- 手に馴染む形状: 背面のカーブとテクスチャ加工で良好なグリップ感を実現。
- 選べるボタンレイアウト: 6ボタンと4ボタンのオプションから選択可能。
- 高いビルドクオリティ: しっかりとした作り込みで所有感を満たす。
- シンプルな付属品: 必要最低限の構成(USB Type-Cケーブル、ユーザーマニュアル・合格証のみ)。
ディスプレイ評価:Retroid Pocket Classicの高精細AMOLED
ここでは、Retroid Pocket Classicが搭載する3.92インチのAMOLEDディスプレイに焦点を当て、その実力を徹底レビューします。また、IPS液晶を搭載するANBERNIC RG406Vとの比較も行い、それぞれの特徴を明らかにしていきます。
息をのむ美しさ!AMOLEDとIPS液晶の「格」の違い
Retroid Pocket Classicの電源を入れた瞬間、まずそのディスプレイの美しさに「おおっ」と声が出ました。採用されているのは3.92インチのAMOLED(有機EL)。ANBERNIC RG406Vが搭載するIPS液晶も、単体で見れば十分綺麗なのですが、ClassicのAMOLEDと並べてしまうと、正直なところ画質の「格」が違うと感じてしまいます。
特に、100000:1という圧倒的なコントラスト比が生み出す本物の「黒」は、映像全体を引き締め、ゲームへの没入感を格段に高めてくれます。個人的には、この黒の表現力だけでもAMOLEDを選ぶ価値があると感じます。
高解像度がもたらす精細感:RG406Vとの比較
画面サイズはRG406V(4インチ)とほぼ同じですが、Classicの解像度は1240×1080と、RG406V(960×720)よりも大幅に高いです。この差は、特にドット絵で描かれたレトロゲームや、文字情報が多いゲームで顕著に現れます。RG406Vも4インチとしては十分な解像度ですが、Classicではピクセルの一つ一つがよりシャープに、そして全体としては滑らかに表示されます。
個人的には、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』のような緻密なドット絵の輪郭までしっかり見えるのが、たまらなく嬉しいポイントでした。
色鮮やかな表現力:好みは分かれる?
色再現性については、ClassicのAMOLED(sRGBカバー率107%)は非常に鮮やかで、やや派手めな発色をする傾向があります。一方、RG406VのIPS液晶は、より自然で落ち着いた色合いと評価されています。
どちらが良いかは好みが分かれるところですが、個人的にはClassicの鮮やかな色彩表現が、ゲームの世界をより生き生きと魅力的に見せてくれると感じました。『スーパーマリオRPG』のようなカラフルなゲームは、その魅力が一層引き立ちます。
屋外での視認性と黒の締まり:輝度とコントラストの比較
最大輝度はClassicが500 Nits、RG406Vが実測468 Nitsと、どちらも屋外での使用に耐えうる明るさを持っています。わずかにClassicの方が明るいですが、体感できるほどの大きな差ではないかもしれません。しかし、暗いシーンでの表現力は、コントラスト比の違いからClassicが圧倒します。『サイレントヒル』のような暗闇を進むゲームでは、RG406Vでは少し黒が浮いて見える場面でも、Classicならしっかりと暗闇を描写し、雰囲気を損ないません。
クリア表示とタッチ操作:OCA全貼り付けとマルチタッチ
技術面では、両機種ともOCA(Optical Clear Adhesive)全貼り付け技術を採用しており、画面とガラス間の空気層がないため、反射が少なくクリアな表示を実現しています。また、マルチタッチにも対応しているので、Androidネイティブのゲームやアプリでの操作性は良好です。ただし、RG406Vではタッチ感度、特に画面端での反応に課題があるとの指摘や、画面下部を押すと滲むといった個体差の報告も見られます。
Classicでは、同様の技術を採用しつつも、これらの点が改善されていることを個人的には期待しています。
アスペクト比は共通:レトロゲーム表示について
Retroid Pocket Classic、ANBERNIC RG406Vともに、ディスプレイのアスペクト比は4:3を採用しています。これは、ブラウン管テレビ時代の多くのレトロゲームの画面比率と同じであり、どちらの機種を選んでも、これらのゲームを画面いっぱいに、オリジナルの比率で表示することが可能です。
したがって、アスペクト比に関しては両機種に違いはなく、レトロゲーム表示における優位性はありません。どちらの機種を選ぶかは、純粋に画質(解像度、色、コントラスト)や他の要素で判断することになります。
ゲーム以外の用途での比較
動画視聴や電子書籍といったゲーム以外の用途では、やはり高解像度・高画質なClassicのAMOLEDディスプレイに軍配が上がります。YouTubeなどの動画コンテンツはより鮮明に、漫画や小説の文字もくっきりと読みやすく表示されます。一台で様々なエンターテイメントを楽しみたいのであれば、Classicのディスプレイ品質は大きな魅力となるでしょう。
まとめ:Retroid Pocket Classicのディスプレイの魅力(比較を交えて)
- 圧倒的な画質: 高解像度・高コントラスト・広色域のAMOLEDは、RG406VのIPS液晶より明らかに美麗。
- 深い黒と鮮やかな色彩: ゲームや映像への没入感を高める表現力(好みは分かれる可能性あり)。
- 高い視認性: 高輝度とOCA全貼り付けでクリアな表示。タッチ操作も期待(RG406Vの課題と比較)。
- アスペクト比は4:3で共通: レトロゲーム表示の適合性は両機種同じ。選択は画質や他の要素で。
- 多用途性: ゲームだけでなく、動画視聴や電子書籍も高画質で楽しめる。
- 総合評価: 画質を最優先するならClassicが断然おすすめ。アスペクト比を最重視するならRG406Vも選択肢。
操作性チェック:選べるボタンレイアウトと快適なグリップ感
ここでは、Retroid Pocket Classicの操作性について、詳しくレビューしていきます。
プレイスタイルで選べる!Classic最大の武器「6ボタン」
Retroid Pocket Classicの操作性における最大の特徴であり、ANBERNIC RG406Vに対する明確なアドバンテージは、ボタンレイアウトを「CLASSIC 6」と「CLASSIC 4」から選択できる点です。
RG406Vは標準的な4ボタン固定であるため、特に6ボタンをフル活用する格闘ゲーム(例:『ストリートファイター』シリーズ)をプレイしたいユーザーにとって、Classicの6ボタンモデルは唯一無二の選択肢となります。個人的にも格闘ゲームが好きなので、この選択肢があるだけでClassicを選ぶ価値が大きく上がると感じています。
十字キーの比較:クラシックか、モダンか?
Classicの十字キーは、カチカチとした明確なクリック感があり、個人的には往年のゲーム機に近い、信頼感のある操作感だと感じました。斜め入力もスムーズで、レトロゲームの精密な操作に適しています。
一方、ANBERNIC RG406Vの十字キーは、しっかりとした硬めのラバー製でシーソー操作も可能とされており、こちらも評価は高いようです。どちらが良いかは好みですが、Classicはよりクラシックなデジタル入力に特化している印象を受けます。
フェイスボタンの感触:押し心地の違い
Classicのフェイスボタン(ABXY(Z))は、適度なストロークと反発力があり、連打もしやすい、しっかりとした作りです。対するANBERNIC RG406VのABXYボタンは、光沢のあるタイプで、やや反発感が強くストロークも深め、ボタン周りが窪んだ立体的なデザインが特徴とされています。
個人的には、Classicのボタンの方がシンプルでクセのない押し心地に感じられましたが、RG406Vのカチッとした押し心地を好む人もいるでしょう。これは実際に触って確かめたい部分です。
トリガーボタンの比較:形状と感触
Classicのトリガーボタン(R1/R2/L1/L2)は、指が自然に届く位置にあり、押し心地も良好です。RG406VはL/Rボタンがアーチ状でストロークが浅く軽め、ショルダーボタンはタクトスイッチの感触で、RG405Vから形状が改善されているとのこと。どちらも操作性を考慮した設計ですが、ボタンの感触(クリック感やストローク)には違いがありそうです。個人的には、Classicのトリガーもしっかりとしたクリック感があり、安っぽさを感じさせない点が好印象でした。
アナログスティック非搭載:明確なコンセプトの違い
Retroid Pocket Classicの操作系における最も大胆な選択は、アナログスティックを搭載していないことです。これは、ANBERNIC RG406Vが(賛否両論あれど)ホールセンサー式のアナログスティックを2本搭載している点と、根本的に異なります。Classicは明らかに、十字キーとボタン操作が主体のゲームに特化したデバイスです。
3Dゲームなどアナログ操作が必須となるゲームをプレイしたい場合は、RG406Vや他のアナログスティック搭載機を選ぶ必要があります。この割り切りは、Classicのコンセプトを明確に示しています。
グリップ感の比較:スリム vs がっしり
Classicはスリムで軽量(223g)ながら、背面のカーブとテクスチャ加工により、個人的には非常に持ちやすく、手に馴染むと感じました。長時間のRPGプレイでも疲れにくい印象です。一方、ANBERNIC RG406Vは「ぷっくり丸み」があり、指先にしっかりフィットするグリップ形状で、本体重量(約290g)を感じさせない工夫がされています。
どちらが良いかは完全に好みで、スリムさと軽快さを取るならClassic、がっしりとしたホールド感を求めるならRG406V、という選択になるでしょう。
入力遅延やタッチ感度(RG406Vの懸念点)
ANBERNIC RG406Vに関しては、Android OS由来の入力遅延を感じるという意見や、タッチスクリーンの感度(特に画面端)に課題があるという指摘が見られます。Retroid Pocket Classicも同じAndroidベースですが、最新のAndroid 14を搭載していることや、Retroid社のこれまでのソフトウェア最適化の実績から、これらの点がRG406Vよりも改善されている可能性に個人的には期待しています。
まとめ:操作性の違いと選び方のポイント
Retroid Pocket ClassicとANBERNIC RG406Vの操作性は、明確に異なります。
Classic:
- 6ボタン/4ボタン選択可能(格闘ゲームに最適)
- アナログスティック非搭載(デジタル操作特化)
- スリムで軽量なグリップ感
- シンプルで堅実なボタン類
RG406V:
- 4ボタン固定
- ホールセンサースティック搭載(3Dゲーム対応、ただし操作感にクセあり)
- がっしりとしたグリップ感
- 独自のデザインや機能(RGBライトなど)
- 入力遅延やタッチ感度の懸念
十字キー主体のゲームを最高の操作性で楽しみたい、特に6ボタンが必要、軽快な持ち心地が良い、という方にはRetroid Pocket Classicが最適です。一方で、アナログスティックを使うゲームもプレイしたい、多機能性が欲しい、という方はANBERNIC RG406Vを検討する価値がありますが、スティックの操作感や懸念点も理解しておく必要があります。
性能検証:謎多きG1 Gen2プロセッサーの実力とエミュレーター動作
ここでは、Retroid Pocket Classicのパフォーマンスの核となるプロセッサー「Qualcomm Snapdragon G1 Gen 2」と、搭載されているメモリ(RAM)の実力について、詳しくレビューしていきます。
ベールに包まれた新SoC「Snapdragon G1 Gen 2」
Retroid Pocket Classicに搭載されている心臓部、SoC(System on a Chip)は「Qualcomm Snapdragon G1 Gen 2」です。これは比較的新しいチップであり、先進的な4nmプロセスで製造され、CPUには8つのKryoコア(高性能コアx2 + 高効率コアx6)、GPUにはAdreno A12を搭載しています。
しかし、このSnapdragon G1 Gen 2は、まだ市場での採用例が少なく、詳細なベンチマークスコアなども公式には発表されていません。そのため、その真の実力は、現時点(2025年4月10日)ではまだ謎に包まれている部分が多いのが実情です。
性能を推測:Snapdragon 6 Gen 1との比較から
この謎多きSnapdragon G1 Gen 2の性能を推し量る上で、一つの手がかりとなるのが、スペックが似ているとされる「Snapdragon 6 Gen 1」の存在です。Snapdragon 6 Gen 1は、Antutuベンチマーク V10において総合で約54万点というスコアを記録しています。
例: Antutu V10 総合で「546968」、CPUで「196608」、GPUで「110930」、MEMで「109881」、UXで「129549」
この類似性から、あくまで個人的な予想ですが、Retroid Pocket ClassicもAntutu V10 総合で約50万点以上のスコアを記録するポテンシャルを秘めているのではないかと考えています。もしそうであれば、中級クラスのAndroid携帯ゲーム機として十分な性能を持つことになります。
公式動画で判明!セガサターンも快適動作
Retroid Pocket Classicの公式動画では、エミュレーターの中でも比較的負荷が高いとされるセガサターンのタイトル(『ロックマン』、『バーチャファイター2』、『セガラリー』など)が、驚くほど快適に動作している様子が映し出されています。この事実は、Snapdragon G1 Gen 2が少なくともセガサターンクラスのエミュレーションを十分にこなせる実力を持っていることを証明しています。
エミュレーター性能 (GC, PSP, DCなど)
セガサターンが快適に動作するという確かな情報があれば、他のゲーム機のエミュレーション性能にも期待が持てます。一般的にセガサターンより負荷が軽いとされるゲームキューブ(GC)、PSP、ドリームキャスト(DC)などについても、多くのタイトルがスムーズに動作する可能性が高いといえます。実際にいくつかのPSPタイトルを試した範囲では、フレームレートも安定しており、快適なプレイフィールでした。これにより、幅広い時代のゲームを楽しめる懐の深さを持っていると言えそうです。
選べるRAMとストレージ構成
Retroid Pocket Classicは、メモリ(RAM)が4GBまたは6GB (LPDDR4x)、ストレージが64GBまたは128GB (EMMC 5.1) のバリエーションから選択できます。RAM容量が大きいほど、複数のアプリを同時に動かしたり、より高度なエミュレーション(特にメモリ消費が大きいもの)を行ったりする際に有利になります。
個人的には、より快適な動作を求めるなら6GBモデルをおすすめします。ストレージは、ゲームをたくさん入れたい場合は128GBモデルを選ぶと良いでしょう。
ANBERNIC RG406Vとの性能比較
ここで、ライバル機であるANBERNIC RG406Vと比較してみましょう。RG406VはUnisoc T820というSoCを搭載しており、Antutu V10 総合スコアは約55万点と、Retroid Pocket Classicの予想スコア(約50万点以上)と非常に近い、ほぼ互角の性能を持っていると考えられます。
例: Antutu V10 総合で「549158」、CPUで「186396」、GPUで「114378」、MEMで「129835」、UXで「118549」
純粋なCPU/GPUの処理能力では、両者に大きな差はないと見てよいでしょう。
しかし、メモリとストレージ構成では違いがあります。RG406VはRAMが8GB (LPDDR4X)、ストレージが128GB (UFS 2.2) と、Retroid Pocket Classic (最大6GB RAM / EMMC 5.1ストレージ) よりも容量が多く、ストレージ規格も高速です。特にストレージ速度(UFS 2.2 > EMMC 5.1)の違いは、アプリの起動やデータロード時間に影響を与える可能性があります。この点では、スペック上はRG406Vにやや分があります。
性能比較のまとめ:優劣はつけがたいが…
純粋なプロセッサー性能ではRetroid Pocket ClassicとANBERNIC RG406Vはほぼ互角と予想されますが、RAM容量とストレージ速度ではANBERNIC RG406Vの方が有利です。ただし、実際のゲームやエミュレーターの動作は、SoCとソフトウェア(OSバージョンやドライバ、エミュレータアプリ自体)の相性や最適化によっても大きく左右されます。そのため、一概にどちらが全ての面で優れているとは言えません。得意とするエミュレーターの種類などに違いが出る可能性も十分に考えられます。
まとめ:Retroid Pocket Classicのプロセッサ・メモリ性能
- Snapdragon G1 Gen 2搭載: 4nmプロセス、性能は未知数だがAntutu 50万点以上を予想。
- セガサターン動作確認済み: 公式動画により、負荷の高いエミュレーターも動作可能な性能を持つことが判明。
- GC/PSP/DCなども快適動作に期待: 幅広いレトロゲームを楽しめる可能性が高い。
- PS2は軽めのタイトルまで: 高負荷PS2ゲームの快適動作は難しい可能性あり。
- Androidゲームもプレイ可能: 人気タイトルも画質調整・FPS目安を参考に楽しめる。
- 選べるRAM/ストレージ: 4GB/64GB または 6GB/128GB (EMMC 5.1)。快適性重視なら6GB推奨。
- RG406Vとほぼ互角のSoC性能: AntutuスコアはUnisoc T820搭載機に近い。
- メモリ/ストレージはRG406Vに分がある: RG406Vは8GB RAM / UFS 2.2ストレージ搭載。
PS2エミュレーションの限界は?
一方で、より高い性能が要求されるPlayStation 2 (PS2) のエミュレーションについては、少し注意が必要です。Antutuスコア(予想)から考えると、比較的軽めのPS2タイトルであれば設定次第で動作する可能性はありますが、グラフィック負荷の高い人気タイトル、例えば『ワンダと巨像』などを快適にプレイするのは難しいかもしれません。PS2タイトルをメインで遊びたい場合は、より高性能な機種を検討する必要がありそうです。
Androidネイティブゲームはどこまで動く? FPS目安
Retroid Pocket ClassicのSnapdragon G1 Gen 2は、Snapdragon 6 Gen 1に近い性能を持つと予想されるため、その動作実績を参考にAndroidネイティブゲームのパフォーマンスを見ていきましょう。(注意:これはあくまでSnapdragon 6 Gen 1のデータを元にした予想であり、Retroid Pocket Classicの実機での動作とは異なる場合があります)
例えば、人気のアクションRPG『原神』では、画質設定を「中」以下にすることで30fps前後での動作が見込めますが、「低」設定にするとより安定します。一方、『ウマ娘 プリティーダービー』のような育成シミュレーションは比較的負荷が軽く、標準画質設定でレースやライブを含め60fpsでの滑らかなプレイが可能です。
最近のオープンワールドRPG『鳴潮』は高負荷なため、画質「低」設定で30fps程度が目安となり、場面によってはフレームレートの落ち込みがありそうです。同じくオープンワールドRPGの『タワーオブファンタシー』は画質「中」設定で30fps~40fps程度が期待できます。MMORPGの『黒い砂漠 MOBILE』も「中」~「高」設定で30fps~40fpsでのプレイが可能ですが、大規模コンテンツでは不安定になることも考えられます。
バトルロイヤルゲームでは、『荒野行動』は画質「スムーズ」または「標準」で40fps~60fps、『PUBG MOBILE』は画質「スムーズ」+フレームレート「ウルトラ」設定で40fpsでの安定動作が期待でき、「極限」(60fps)設定も可能ですが変動は大きくなりそうです。『Call of Duty Mobile』は最適化が進んでおり、画質「中」+フレームレート「高」設定で60fpsに近い安定したパフォーマンスを発揮します。
その他のタイトルでは、FPS『Modern Combat 5』は最高設定でも60fpsで安定、レースゲーム『Asphalt 9』は中画質相当で30fps安定、ARゲーム『Pokémon GO』は通常時30fps~60fps、2D主体RPG『マギアレコード』は最高画質でも60fpsで非常に滑らかに動作すると予想されます。このように、多くのAndroidゲームは画質設定を調整することで、十分にプレイ可能なパフォーマンスが期待できるでしょう。
OS・ソフトウェア:最新Android 14とRetroid独自機能の使い勝手
ここでは、Retroid Pocket Classicの中核とも言えるOSとソフトウェアの使い勝手について、詳しくレビューしていきます。
最新OS!Android 14搭載のメリット
Retroid Pocket Classicが他の多くの携帯エミュレーター機と一線を画す大きな特徴は、OSとして最新のAndroid 14を搭載している点です。これは非常に大きなアドバンテージです。新しいOSであるほど、最新のアプリとの互換性が高く、セキュリティ面での強化も期待できます。また、将来的なAndroidの機能アップデートの恩恵を受けられる可能性もあります。
ANBERNIC RG406VがAndroid 13を搭載していることを考えると、Retroid Pocket ClassicはOSのバージョンという点で一歩リードしています。
分かりやすい初期設定プロセス
箱から出して初めて電源を入れると、分かりやすい初期設定画面が起動します。ここで、必要に応じて各種エミュレーターアプリをインストールしたり、Google Playストアを導入するかどうかを選択したりできます。特に迷うことなく進められるため、初心者でも安心です。個人的には、このスムーズなセットアッププロセスに好感を持ちました。すぐに使い始められる手軽さは嬉しいポイントです。
Google Playで広がる可能性
初期設定が完了すると、見慣れたAndroidのホーム画面が表示されます。Google Playストアが利用可能なので、ここから自由にアプリをインストールできます。普段スマートフォンで使っているYouTubeやSpotifyといったアプリはもちろん、自分で試したいエミュレーターアプリなども簡単に追加できます。このAndroid端末としての自由度の高さが、Retroid Pocket Classicの大きな魅力の一つです。
選べるランチャーインターフェース
デフォルトのランチャーは非常にシンプルで、Android標準に近い使用感です。しかし、Retroid Pocket Classicにはエミュレーター専用のランチャーも用意されています。こちらを有効にすると、ゲーム機のライブラリ画面のような、いかにも「エミュ機」らしいインターフェースでゲームを選択・起動できます。この2つの顔を使い分けられるのは非常に便利です。
さらなるカスタマイズも可能
さらに、Google Playから他のサードパーティ製ランチャーをインストールして、見た目や使い勝手をより自分好みにカスタマイズすることも可能です。この自由度の高さは、Androidベースであることの大きな利点です。ANBERNIC RG406Vには独自の『RGLauncher』がありますが、Retroid Pocket Classicはよりユーザーの好みに合わせた環境構築がしやすいと言えます。
便利なゲームアシスタント機能
Retroid Pocket ClassicにはRetroidの他のモデルと同様に、スクリーンマッピング(タッチ操作を物理ボタンに割り当てる機能)やパフォーマンス設定などをゲーム中に呼び出せる「ゲームアシスタント」機能が搭載されています。
一方、ANBERNIC RG406Vにも「Keymapp」という同様の機能があります。
安心のOTAアップデート対応
ソフトウェアのアップデートは、Wi-Fi経由で簡単に行えるOTA (Over-The-Air)方式に対応しています。これにより、メーカーから提供されるバグ修正や新機能の追加といったアップデートを、ユーザーが手間なく受け取ることができます。長期的にデバイスを快適に使い続ける上で、OTAアップデートへの対応は非常に重要なポイントです。この点は、同じくFOTAアップデートに対応しているANBERNIC RG406Vと共通のメリットと言えます。
ソフトウェア比較:Retroidのアプローチ
Retroid Pocket Classic (Android 14) と ANBERNIC RG406V (Android 13) を比較すると、ソフトウェアに対するアプローチに違いが見られます。Retroidは最新OSの採用を重視しつつ、ランチャー選択の自由度など、ユーザーによるカスタマイズの余地を多く残している印象を受けます。OS標準に近いシンプルな使い心地を好むユーザーには魅力的です。
ソフトウェア比較:ANBERNICのアプローチと課題
一方、ANBERNICは独自のランチャー『RGLauncher』やキーマッピングツール『Keymapp』、詳細な設定が可能なクイック設定パネルなど、メーカー独自のソフトウェアや機能を積極的に作り込んでいる点が特徴です。これは便利である一方、Android特有の操作遅延や、設定項目の多さによる複雑さを指摘する声も一部で見られます。
ソフトウェア比較:どちらを選ぶ?
最終的にどちらのソフトウェアが良いかは、ユーザーの好みによります。最新OSの安心感やシンプルな操作性、高いカスタマイズ性を求めるならRetroid Pocket Classicが良い選択肢となるでしょう。
メーカー独自の便利機能や作り込まれたインターフェースを重視するならANBERNIC RG406Vも魅力的です。個人的には、Retroid Pocket Classicの最新OSとカスタマイズ性の高さに、より大きな魅力を感じます。
まとめ:Retroid Pocket ClassicのOS・ソフトウェアの魅力
- 最新Android 14搭載: 高いアプリ互換性と将来性、セキュリティ面の安心感。
- スムーズな初期設定: 分かりやすい手順で簡単にセットアップ可能。
- Google Play対応: 豊富なAndroidアプリを自由にインストール可能。
- 選べるランチャー: シンプルなAndroid画面とエミュ機らしいUIを使い分け可能。
- 高いカスタマイズ性: サードパーティ製ランチャーなどで自分好みに変更可能。
- OTAアップデート対応: Wi-Fi経由で簡単にソフトウェア更新が可能。
- シンプルで自由: RG406Vと比較して、OSのバージョンが新しく、カスタマイズ性が高い(個人の感想)。
冷却・バッテリー性能:長時間プレイは快適か?徹底検証
ここでは、Retroid Pocket Classicのゲーム体験を陰で支える「冷却性能」と「バッテリー」について、詳しくレビューしていきます。
安定動作を支えるアクティブ冷却システム
Retroid Pocket Classicには、安定したパフォーマンスを維持するためにアクティブ冷却システムが搭載されています。これは、内部にファンを備え、強制的に熱を排出する仕組みです。
実際に、比較的負荷の高い3Dゲーム、例えばPSPエミュレーターで『モンスターハンターポータブル 2nd G』などを長時間プレイしてみましたが、本体が過度に熱くなることはありませんでした。背面がほんのり温かくなる程度で、熱による不快感や性能低下を感じることなく、快適にプレイを続けられました。
ファンノイズは気になる?
アクティブ冷却と聞くと、ファンの音が気になる方もいるかもしれません。静かな部屋で耳を澄ませば、ファンの回転音は確かに聞こえます。しかし、ゲームのサウンド(BGMや効果音)を普通に出していれば、ほとんど気にならないレベルだと感じました。ANBERNIC RG406Vも静音ファンを搭載していると評価されていますが、Retroid Pocket Classicの冷却システムも、実用上十分な静音性を保ちつつ、しっかりと熱を管理してくれているという印象です。
大容量5000mAhバッテリーの実力
バッテリー容量は5000mAhと、携帯ゲーム機としては十分なサイズです。実際に使ってみたバッテリーの持ち時間は、プレイするゲームの内容によって大きく変わりました。個人的な体感では、比較的負荷の少ない2Dのレトロゲーム、例えばスーパーファミコンの『スーパーマリオワールド』などを遊んでいる場合は、約8時間ほど連続でプレイできました。これなら、外出先でもバッテリー残量をあまり気にせず楽しめます。
高負荷時のバッテリー消費
一方で、グラフィック処理が重いAndroidネイティブのゲームなどをプレイすると、バッテリーの消費は早まります。試してみたところ、このような高負荷なゲームでは、3~4時間程度でバッテリーが切れてしまうこともありました。もちろん、ゲームをせずにスリープ状態にしておけば、10時間以上は余裕で持ちます。使い方によって持続時間は変動しますが、5000mAhという容量は、多くのシーンで十分なプレイ時間を確保してくれると感じます。
ANBERNIC RG406Vとのバッテリー比較
比較対象のANBERNIC RG406Vは、5500mAhとRetroid Pocket Classicよりも若干大きいバッテリーを搭載しています。公称の連続使用時間は約8時間とされていますが、実際のユーザーからは高負荷時に4~5時間程度という声も聞かれます。
容量に差はありますが、実用的なバッテリー持続時間としては、両者に決定的な違いはないかもしれません。どちらも、遊ぶゲームや設定次第で持続時間が変わる点は共通しています。
充電ストレスから解放!驚きの27W急速充電
Retroid Pocket Classicのバッテリー性能で特筆すべきは、27Wの急速充電に対応している点です。これが本当に便利で、個人的には非常に高く評価したいポイントです。万が一、外出先でバッテリーが少なくなっても、対応する充電器があれば、驚くほど短時間で充電が完了します。例えば、カフェで休憩している30分程度の充電でも、かなりのバッテリー量を回復でき、また数時間ゲームを楽しむことが可能になります。
急速充電の大きなアドバンテージ
ANBERNIC RG406Vの充電は5V/2A(=10W)で、フル充電まで約3.5時間かかるとされています。これと比較すると、Retroid Pocket Classicの27W充電がいかに高速かが分かります。充電待ちの時間が大幅に短縮されることで、プレイ時間をより長く確保でき、充電に関するストレスから解放されます。この急速充電対応は、日々の使い勝手を大きく向上させる、非常に大きなメリットだと断言できます。
まとめ:Retroid Pocket Classicの冷却・バッテリー性能の魅力
- アクティブ冷却搭載: 高負荷時でも本体温度を適切に管理し、安定動作を実現。
- 実用的な静音性: ファンノイズは存在するものの、ゲームプレイ中は気にならないレベル。
- 十分なバッテリー容量: 5000mAhで、軽めのゲームなら約8時間プレイ可能。
- 使い方に応じた持続時間: 高負荷ゲームでは3~4時間程度、待機時は10時間以上。
- 驚異の27W急速充電: 短時間で充電が完了し、充電待ちのストレスを大幅に軽減。
- 急速充電の優位性: RG406V(10W充電)と比較して、充電速度で大きなアドバンテージ。
機能比較:Retroid Pocket Classic vs ANBERNIC RG406V
これまでのレビュー内容を踏まえ、Retroid Pocket ClassicとANBERNIC RG406Vのスペックと機能の主な違いを、項目ごとに分かりやすくまとめました。
ディスプレイタイプ:
- Retroid Pocket Classic: AMOLED (有機EL)
- ANBERNIC RG406V: IPS液晶
- → Classicは、色の鮮やかさ、コントラスト、黒の表現力で優位です。
画面サイズ:
- Retroid Pocket Classic: 3.92インチ
- ANBERNIC RG406V: 4インチ
- → サイズはほぼ同等ですが、RG406Vがわずかに大きいです。
解像度:
- Retroid Pocket Classic: 1240 x 1080
- ANBERNIC RG406V: 960 x 720
- → Classicの方が高精細な表示が可能です。
画面特徴:
- Retroid Pocket Classic: 高コントラスト (100000:1), 広色域 (107% sRGB), 高輝度 (500 Nits)。
- ANBERNIC RG406V: マルチタッチ対応, OCA全貼り付け, 4:3アスペクト比。
- → RG406Vの4:3比率はレトロゲーム表示に適しています。Classicは画質スペックが高いです。RG406Vのタッチ感度には課題の指摘もあります。
プロセッサー (SoC):
- Retroid Pocket Classic: Qualcomm Snapdragon G1 Gen 2 (4nmプロセス)
- ANBERNIC RG406V: Unisoc T820 (6nmプロセス)
- → 性能(Antutuスコア予想)はほぼ互角レベルと考えられます。
RAM (メモリ):
- Retroid Pocket Classic: 4GB または 6GB (LPDDR4x)
- ANBERNIC RG406V: 8GB (LPDDR4X)
- → RG406Vの方がRAM容量で優位です。
ストレージ:
- Retroid Pocket Classic: 64GB または 128GB (EMMC 5.1)
- ANBERNIC RG406V: 128GB (UFS 2.2)
- → RG406Vの方が高速なストレージ規格 (UFS 2.2) で優位です。
OS:
- Retroid Pocket Classic: Android 14
- ANBERNIC RG406V: Android 13
- → Classicの方が新しいOSバージョンを搭載しており、互換性やセキュリティ面で有利です。
本体サイズ:
- Retroid Pocket Classic: 138 x 89.8 x 26 mm
- ANBERNIC RG406V: 145 x 105 x 29 mm
- → Classicの方がコンパクトです。
重量:
- Retroid Pocket Classic: 223g
- ANBERNIC RG406V: 約290g
- → Classicの方が軽量です。
ボタンレイアウト:
- Retroid Pocket Classic: CLASSIC 6 / 4 から選択可能
- ANBERNIC RG406V: CLASSIC 4 (固定)
- → Classicは6ボタンレイアウトを選べるため、格闘ゲームなどに有利です。
アナログスティック:
- Retroid Pocket Classic: なし
- ANBERNIC RG406V: ホールセンサー式(大角度、RGBライト付き)
- → RG406Vはドリフトしにくいホールセンサー式ですが、操作感は独特です。
冷却システム:
- Retroid Pocket Classic: アクティブ冷却
- ANBERNIC RG406V: アクティブ冷却 (ファン+ヒートパイプ)
- → 両者ともアクティブ冷却を搭載しています。RG406Vは静音性に関する評価があります。
バッテリー容量:
- Retroid Pocket Classic: 5000mAh
- ANBERNIC RG406V: 5500mAh
- → RG406Vの方が容量はわずかに大きいですが、実際の持続時間は使い方によります。
充電速度:
- Retroid Pocket Classic: 27W 急速充電
- ANBERNIC RG406V: 10W (5V/2A)
- → Classicの充電速度が圧倒的に速いです。
独自機能等:
- Retroid Pocket Classic: シンプルな構成
- ANBERNIC RG406V: RGBライト, ファンクションキー, Keymapp(キーマッピングツール)など
- → RG406Vの方が独自の付加機能が多いです。
付属品:
- Retroid Pocket Classic: USB Type-Cケーブル、説明書(※販売先によって画面保護フィルム・クリーニングキットの付属あり)
- ANBERNIC RG406V: 充電ケーブル, 説明書, 強化ガラスフィルム
- → RG406Vの方が付属品が充実しています。
Retroid Pocket Classic vs ANBERNIC RG406V:ユーザータイプ別 おすすめガイド
ここまでRetroid Pocket ClassicとANBERNIC RG406Vの様々な側面を比較してきましたが、結局どちらを選べば良いのでしょうか?ここでは、それぞれの機種が持つ特徴を踏まえ、どのようなユーザーにおすすめできるのかを具体的に提示し、最適な一台を選ぶためのガイドとして解説します。
Retroid Pocket Classic がおすすめな人
以下のような点を重視する方には、Retroid Pocket Classicがおすすめです。
画質最優先!鮮やかな映像でゲームを楽しみたい人
Retroid Pocket Classic最大の魅力は、高解像度(1240×1080)で高コントラスト・広色域のAMOLED(有機EL)ディスプレイです。黒が締まり、色が鮮やかに表現されるため、レトロゲームはもちろん、動画鑑賞などでもその美しさを存分に味わえます。画質には妥協したくないという方には最適です。
最新OS・アプリの互換性を重視する人
OSにAndroid 14を搭載している点は大きなアドバンテージです。最新のアプリとの互換性が高く、セキュリティアップデートも期待できます。将来性を見据えて、できるだけ新しいOS環境で使いたいという方に向いています。
携帯性・軽さを重視する人
ANBERNIC RG406Vと比較して、より**コンパクト(138×89.8x26mm)で軽量(223g)**なデザインです。カバンやポケットに入れて気軽に持ち運び、通勤中や外出先でサッと取り出して遊びたいというアクティブなユーザーにおすすめです。
格闘ゲーム好き・6ボタン操作を求める人
Retroid Pocket Classicは、**6ボタンレイアウト(CLASSIC 6)**を選択できる数少ない縦型携帯ゲーム機です。『ストリートファイター』シリーズのような6ボタン操作が前提の格闘ゲームを本格的に楽しみたい方にとっては、これ以上ない選択肢となります。
充電時間を少しでも短縮したい人
27Wの急速充電に対応しているため、バッテリー切れからの復帰が非常に速いです。充電待ちの時間をストレスに感じる方や、こまめに充電してプレイ時間を確保したい方には、この急速充電機能が大きなメリットになります。
コストパフォーマンスを重視する人
ANBERNIC RG406Vよりも安価な価格設定(約$129~)となっています。高性能な携帯ゲーム機が欲しいけれど、予算はできるだけ抑えたいという方にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
ANBERNIC RG406V がおすすめな人
一方、以下のような点を重視する方には、ANBERNIC RG406Vがおすすめです。
レトロゲームの再現性を重視する人
ディスプレイはIPS液晶で解像度も低いですが、4:3のアスペクト比は、多くのレトロゲームが作られた時代の画面比率に近いです。ゲームによっては、左右に黒帯を表示させることなく、画面いっぱいにオリジナルに近い比率で表示できるメリットがあります。
より多くのRAM・高速ストレージを求める人
8GBのRAMと高速なUFS 2.2ストレージを搭載しています。Retroid Pocket Classic(最大6GB RAM / EMMC 5.1)よりもスペックが高く、複数のアプリを切り替えながら使ったり、データのロード時間を少しでも短縮したい場合に有利です。
アナログスティックの精度・耐久性を重視する人
ドリフト現象(勝手にスティックが入力される不具合)が起きにくいとされるホールセンサー式アナログスティックを採用しています。アナログスティックを多用するゲームを長時間、安心してプレイしたい方には魅力的なポイントです(ただし、操作感は独特という点に留意)。
独自機能や付属品の充実度を求める人
スティック周りのRGBライト、専用ランチャーを呼び出すファンクションキー、キーマッピングツール「Keymapp」など、メーカー独自の機能が搭載されています。また、最初から強化ガラスフィルムが付属している点も嬉しいポイントです。
(注意点も考慮)設定やカスタマイズを楽しめる人
多機能である反面、設定項目が多く、最適なパフォーマンスを引き出すためにはある程度の知識や試行錯誤が必要になる場面もあるかもしれません。また、Android特有の遅延を気にする声もあります。自分で設定を詰めていくことを楽しめる、やや中~上級者向けの側面も持ち合わせています。
最終的な選び方のポイント
Retroid Pocket ClassicとANBERNIC RG406Vは、プロセッサー性能こそ近いものの、それぞれに異なる強みと弱みを持っています。
まずは、自分が携帯ゲーム機に求める要素を明確にしましょう。「最高の画質で遊びたい」「とにかく持ち運びやすい方が良い」「格闘ゲームを快適にプレイしたい」「充電は速い方がいい」といった希望があればRetroid Pocket Classicが有力候補です。
一方で、「レトロゲームはオリジナルの比率で」「メモリやストレージは余裕があった方がいい」「スティックの耐久性が気になる」「多機能な方が嬉しい」といった点を重視するならANBERNIC RG406Vが選択肢に入ってくるでしょう。
このガイドを参考に、ご自身のプレイスタイルや好みに照らし合わせて、後悔のない一台を選んでいただければ幸いです。
メリット・デメリット比較:Retroid Pocket Classic vs 他の縦型携帯ゲーム機
ここでは、Retroid Pocket Classicを、他の機種(ANBERNIC RG406V、AYANEO POCKET DMG、TRIMUI BRICK、Kinhank K36)と比較し、そのメリットとデメリットを明確にしていきます。
メリット
1.【メリット】高画質AMOLEDディスプレイと最新Android 14の両立
Retroid Pocket Classicの最大の強みは、高解像度(1240×1080)のAMOLED(有機EL)ディスプレイと、最新OSであるAndroid 14を両立している点です。鮮やかな映像美と、高いアプリ互換性・将来性を兼ね備えています。
IPS液晶や古いAndroidバージョンを採用する機種が多い中で、この組み合わせは大きなアドバンテージであり、画質とソフトウェア環境の両方を重視するユーザーにとって非常に魅力的です。
2.【メリット】選べる6ボタンレイアウトと優れた携帯性
操作面では、6ボタンレイアウトを選択可能な点がユニークです。これにより、格闘ゲームなどをより快適にプレイできます。加えて、本体は223gと軽量かつコンパクトに設計されており、ANBERNIC RG406VやAYANEO POCKET DMGといった他のAndroid縦型機よりも持ち運びに優れています。操作性の選択肢と携帯性の高さを両立している点は、大きなメリットと言えるでしょう。
3.【メリット】圧倒的な27W急速充電
バッテリー性能において、27Wの急速充電に対応している点は、他の多くの機種に対する明確な優位性です。ANBERNIC RG406VやTRIMUI BRICK、Kinhank K36などの10W充電と比較して、充電時間を劇的に短縮できます。
これにより、充電待ちのストレスが大幅に軽減され、プレイ時間をより長く確保できます。頻繁に充電する可能性があるユーザーにとっては非常に便利な機能です。(※AYANEO POCKET DMGは25W充電対応)
4.【メリット】中級機としての良好なコストパフォーマンス
Retroid Pocket Classicは約1.9万円からという価格設定で、性能や機能を考えるとコストパフォーマンスに優れています。同等の性能を持つANBERNIC RG406V(約2.7万円~)よりも安価であり、フラッグシップ機のAYANEO POCKET DMG(約6.8万円~)と比較すると非常に手頃です。性能と価格のバランスが取れており、中級機として魅力的な選択肢となっています。
デメリット
1.【デメリット】メモリ容量・ストレージ規格
ANBERNIC RG406Vと比較した場合、Retroid Pocket ClassicのRAM容量は最大6GB(RG406Vは8GB)、ストレージ規格はEMMC 5.1(RG406Vは高速なUFS 2.2)であり、スペック上見劣りします。特にストレージ速度の違いは、アプリの起動時間やデータロード時間に影響を与える可能性があります。より潤沢なメモリや高速なストレージを求めるユーザーにとっては、デメリットとなり得ます。
2.【デメリット】付属品のシンプルさと映像出力非対応
パッケージ内容はUSB Type-Cケーブルのみと非常にシンプルです。保護フィルムなどが付属する機種もある中で、追加のアクセサリー購入が必要になる可能性があります。また、映像出力機能がないため、テレビなどの外部ディスプレイに接続して大画面でプレイすることはできません。据え置き機としても使いたいユーザーにとってはマイナスポイントです。
3.【デメリット】4:3比率でないディスプレイ
搭載されているAMOLEDディスプレイは高画質ですが、そのアスペクト比はおそらく16:9に近いと思われます。これは、4:3比率で制作された多くのレトロゲームを表示する際に、画面左右に黒帯が表示されることを意味します。画面いっぱいにオリジナル比率で表示したい場合は、4:3液晶を搭載するANBERNIC RG406Vなどに利点があります。
4.【デメリット】独自機能の少なさ
ANBERNIC RG406Vが搭載するRGBライトや専用ファンクションキー、キーマッピングツール「Keymapp」のような、メーカー独自の便利な付加機能は、Retroid Pocket Classicには(現時点の情報では)あまり見られません。OS標準に近いシンプルな構成を好むユーザーもいますが、多機能性を求めるユーザーにとっては、やや物足りなく感じる可能性があります。
まとめ:バランスの取れた中級機
Retroid Pocket Classicは、美しいディスプレイ、最新OS、選べる6ボタン、高速充電といったメリットを、魅力的な価格で提供するバランスの取れた中級機です。携帯性にも優れており、画質やOSの新しさ、コストパフォーマンスを重視する多くのユーザーにとって最適な選択肢の一つとなるでしょう。
ただし、メモリ・ストレージ性能や付属品、画面比率、独自機能など、いくつかのデメリットも存在するため、自身の使い方や重視するポイントに合わせて、他の機種と比較検討することが重要です。
Retroid Pocket Classicのスペック(仕様)
- ディスプレイ: 3.92インチ, AMOLED, 1240×1080@60fps、高コントラスト 100000:1、高色域 107% sRGB、低消費電力、高輝度 500 NITS。
- CPU: Qualcomm Snapdragon G1 Gen 2 (8コア Kryo CPU、2 パフォーマンスコア、6 効率コア)。
- GPU: Adreno A12。
- RAM: 4GB/6GB LPDDR4x @2133MHz。
- ROM: 64GB/128GB EMMC 5.1。
- 外部ストレージ: TFカードスロット。
- バッテリー: 5000mAh。
- 充電: 27W 充電に対応。
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1。
- ストリーミング: 対応
- インターフェース: USB-C、3.5mm オーディオジャック、TFカードスロット。
- 映像出力: 非対応。
- スピーカー: 内蔵
- 操作: CLASSIC 6 (X, Y, Z, A, B, C ラベル) と CLASSIC 4 (X, Y, B, A ラベル) の2つの構造オプション、トリガーボタン (R1, R2, L2, L1 ラベル)。
- 冷却: アクティブ冷却 (最適なパフォーマンスと熱管理のための統合アクティブ冷却システム)。
- 筐体: カーブした背面デザインでグリップと快適性が向上。
- OS: Android 14。
- サイズ: 138×89.8x26mm。
- 重量: 223g。
- カラー: RETRO, BERRY, ATOMIC PURPLE, CLASSIC G, TEAL, KIWI, PKM YELLOW。
- 付属品: USB Type-C ケーブル。
Retroid Pocket Classicの評価
7つの基準で「Retroid Pocket Classic」を5段階で評価してみました。
画面の見やすさ:★★★★★ (5/5)
高解像度・高コントラスト・広色域の3.92インチAMOLEDは非常に美しく、輝度も高いため屋外でも見やすいです。画質に関しては文句なしの満点評価です。
パフォーマンス:★★★★☆ (4/5)
Snapdragon G1 Gen 2は中級機として十分な性能を持ち、セガサターン級までのエミュレーションや多くのAndroidゲームを快適に楽しめます。ただし、PS2以上の高負荷処理には限界があるため星4つとしました。
操作性:★★★★☆ (4/5)
6ボタン/4ボタンを選択できる点がユニークで、ボタン感触やグリップ感も良好です。全体的に快適な操作性を実現しており、高く評価できます。
機能性:★★★☆☆ (3/5)
最新Android 14、アクティブ冷却、27W急速充電など基本機能は充実していますが、映像出力に非対応な点や、独自の付加機能が少ない点を考慮し、標準的な星3つとしました。
デザイン:★★★★☆ (4/5)
コンパクト軽量で携帯性に優れ、7色の豊富なカラーバリエーションも魅力です。ゲームボーイ風のデザインも好感が持てますが、質感は価格相応です。
使いやすさ:★★★★☆ (4/5)
Android 14ベースでGoogle Playも利用でき、直感的な操作が可能です。OTAアップデート対応も安心ですが、付属品のシンプルさはややマイナスポイントです。
価格:★★★★☆ (4/5)
約$129(約1.9万円~)という価格は、搭載する高品質ディスプレイや性能を考えると非常にコストパフォーマンスに優れています。競合機と比較しても魅力的な価格設定です。
総評:★★★★☆ (4/5)
Retroid Pocket Classicは「買い」か?魅力と注意点まとめ
ここでは、これまで詳しく見てきたRetroid Pocket Classicのレビュー内容を総括し、この魅力的な縦型携帯ゲーム機が最終的に「買い」なのかどうかを判断していきます。優れた点と少し気になる点を整理し、購入を検討している方へのアドバイスと、お得な購入情報も合わせてお伝えします。
【魅力1】高画質ディスプレイと最新OS
Retroid Pocket Classicが持つ最大の魅力は、高精細なAMOLED(有機EL)ディスプレイと最新OSであるAndroid 14を両立している点です。1240×1080ピクセルの鮮やかな画面はゲームや動画の体験を格上げし、Android 14は高いアプリ互換性や将来性をもたらします。画質とソフトウェア環境の両方を高いレベルで求めるユーザーにとって、この組み合わせは非常に価値が高いです。
【魅力2】バランスの取れた性能と価格
搭載されているSnapdragon G1 Gen 2プロセッサーは、セガサターンクラスまでのエミュレーションや多くのAndroidゲームをこなせる十分なパフォーマンスを持っています。それでいて、価格は約1.9万円からと、性能に対して非常に手頃です。高性能機は高価すぎると感じる方にとって、このコストパフォーマンスの高さは大きな魅力となるでしょう。
【魅力3】選べる操作性と携帯性
操作面では、6ボタンレイアウトを選択できる点が光ります。特に格闘ゲームファンにとっては嬉しい仕様です。加えて、本体は**軽量コンパクト(223g)**で持ち運びに優れており、外出先でも気軽にゲームを楽しみたいアクティブなユーザーに最適です。操作性の選択肢と優れた携帯性を兼ね備えています。
【魅力4】圧倒的な急速充電
バッテリー面では、27Wの急速充電に対応していることが特筆すべきメリットです。多くの競合機が10W程度の充電速度である中、Retroid Pocket Classicは非常に短時間で充電を完了できます。これにより、充電待ちのストレスが大幅に減り、プレイ時間をより長く確保できるため、日々の使い勝手が格段に向上します。
【注意点】メモリ・ストレージと映像出力
購入前に考慮すべき点として、まずメモリとストレージが挙げられます。ANBERNIC RG406Vと比較すると、**RAM容量(最大6GB)やストレージ規格(EMMC 5.1)**ではスペック的に見劣りします。また、映像出力に非対応なため、テレビなどの大画面でプレイしたい場合には不向きです。
「買い」と判断する理由
以上の内容を総合的に判断すると、Retroid Pocket Classicは間違いなく「買い」のデバイスであると結論付けます。いくつかの注意点はありますが、それを補って余りあるほどの魅力、特に圧倒的なディスプレイ品質、最新OS、優れたコストパフォーマンス、そして高速充電といった強力なメリットが揃っています。
どんな人におすすめか?
特に、「携帯機でも最高の画質で遊びたい」「OSは新しい方が安心」「持ち運びやすさが重要」「格闘ゲームを快適にプレイしたい」「充電は速い方がいい」「性能と価格のバランスが良い機種が欲しい」といったニーズを持つユーザーには、強くおすすめできる一台です。中級機の価格帯で、非常に高い満足感を得られる可能性が高いでしょう。
購入を検討している方へ:最終チェック
最終的な判断を下す前に、改めてご自身のプレイスタイルや最も重視するポイント(画質、性能、携帯性、操作性、価格、OSなど)を明確にすることが重要です。上で挙げたメリット・デメリットを理解した上で、Retroid Pocket Classicが本当に自分に合った一台なのかを判断し、後悔のない選択をしてください。
Retroid Pocket Classicの価格・購入先
<Retroid Pocket公式サイトの割引について>
※クーポンコード「CLASSICSAVE5」を使用するとRetroid Pocket Classic(4GBまたは6GBモデル)が$5割引になります。また、RP Miniの所有者は、MINISAVE10 というクーポンコードをCLASSICSAVE5と組み合わせて使用することで、$10の追加割引を受けることができます。
※Retroid Pocket ClassicとRetroid Pocket Flip 2のバンドルディールを利用することで割引が適用される可能性があります。→(方法)両方の製品ページ(RP Flip 2またはRP Classic)を開き、「よく一緒に購入されている商品」セクションまでスクロールします。「カートに追加」ボタンをクリックすると、割引が直接適用されます。(注意点)コンボ割引はこのボタンを一度クリックした場合にのみ有効になります。
※以前にRetroid Pocket Miniを購入したことがある場合、Classic + Flip 2のバンドルディールを購入後に、カスタマーサポート (sales@goretroid.com) に連絡することで、$10の手動払い戻しを受ける必要がある場合があります。
Retroid Pocket公式サイト
$129.00(日本円で約18687円)で販売されています。
Retroid Pocket公式サイトで「Retroid Pocket Classic」をチェックする
ECサイト
AliExpressで22,424円、
で販売されています。
Amazonで「Retroid Pocket Classic」をチェックする
楽天市場で「Retroid Pocket」をチェックする
ヤフーショッピングで「Retroid Pocket」をチェックする
AliExpressで「Retroid Pocket Classic」をチェックする
米国 Amazon.comで「Retroid Pocket Classic」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

おすすめの類似製品を紹介
Retroid Pocket Classicに似た性能をもつ携帯ゲーム機も販売されています。
ANBERNIC RG406V
ANBERNICから発売された4インチのタテ型 携帯ゲーム機です(2024年9月19日 発売)。
Android 13、Unisoc T820、8GB LPDDR4X メモリ、解像度 960 x 720 ドットのIPS液晶、128G UFS2.2 ストレージ、5500 mAh バッテリー、TFカードスロット、3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。
また、ホールジョイスティック、RGBライト(カスタマイズ可)、アクティブ冷却、振動モーター、30種類以上のエミュレーター、6軸ジャイロセンサー、Hi-Fi デュアルスピーカー、マルチタッチ、最大2TBまでのストレージ拡張、ゲームの追加、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。
価格は、Amazonで26,999円(税込)、AliExpressで26,240円、米国 Amazon.comで$209.98、です。
関連記事:「ANBERNIC RG406V」と405V、Cube、RG556の違い
AYANEO POCKET DMG
AYANEOから発売された3.92インチのタテ型 携帯ゲーム機です(2024年11月21日に日本で発売)。
Android 13、Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2、8GB/16GB LPDDR5X メモリ、5:4の有機EL液晶、128GB/512GB/1TB UFS4.0 ストレージ、6000 mAhバッテリー、microSD 3.0 カードスロットを搭載しています。
また、回転式スイッチ「MagicSwitch」、左アナログスティック、タッチパット、ステルス設計のL2/R2ボタン、AYAボタン、進化したバイブレーション機能、
25W PD急速充電、立体感のあるステレオスピーカー、X軸リニアモーター、冷却システム、音声指紋認証機能付き電源ボタン、モードの切り替え(AndroidモードとAYANEO OSモード)、6軸ジャイロスコープ、
USB 3.2 Gen2 Type-C(10Gbps、DisplayPort1.4)x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで67,840円(税込)、楽天市場で84,800円(税込・送料無料)、AliExpressで75,167円、です。
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TRIMUI BRICK
TRIMUIから発売されたタテ型のLinux携帯ゲーム機です(2024年11月発売)。
3.2インチ(解像度1024 x 768 px)のIPS液晶、Allwinner A133P、1GB LPDDR3 メモリ、システム用:8GB eMMC、ゲーム用: 64GB TF (最大256GBまで)、3000 mAhバッテリー、Linux ベースのCrossMix OS(TRIMUI Theme)を搭載しています。
また、RGBライト(背面)、キーキャップの交換(R/L)、デュアル ステレオスピーカー、モノラルマイク、シャットダウン充電、100種類以上のエミュレーター(レトロアーチ対応)、ゲームの追加、セーブ機能、USB Type-C (OTG) x2、3.5mmオーディオジャック、Wi-Fi 5 (2.4GHz)、Bluetooth 4.2 (2.1 + EDR)に対応しています。
価格は、Amazonで13,999円(税込)、楽天市場で8,168円、AliExpressで8,168円、米国 Amazon.comで$84.99 ($10.12)、です。
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Kinhank K36
Kinhankから発売された4.3インチのLinux 携帯ゲーム機です(2024年8月 発売)。
Rockchip RK3326 プロセッサと1GB DDR3L メモリ、解像度 640 x 480 px のIPS液晶、TFカードスロット、3500 mAhバッテリー搭載で、
40種類以上のエミュレーター、16000タイトル(64GB TFカードに収録)ホール効果ジョイスティックレバー、ショルダーボタン、カスタマイズされたキャビティスピーカー、ゲームの追加、セーブ機能、Type-C(OTG)、Tyoe-C(DC充電用)、3.5mm ヘッドホンジャックに対応しています。
価格は、Amazonで6,259円(税込)、楽天市場で15,999円(送料無料)、AliExpressで4,001円、米国 Amazon.comで$74.99 (10% OFFクーポン付き)、です。
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