2024年11月に日本国内で発売された「REDMAGIC Nova」は、Androidタブレット市場において、ゲーミングという一点に性能を振り切った極めてユニークな製品です 。ファン内蔵の冷却システムや144Hzの高速ディスプレイなど、その尖った仕様で注目を集めています 。
このレビューでは、REDMAGIC Novaが日々のゲーム体験をどれだけ変えてくれるのか、そして万能型タブレットの代表格「iPad Air (M2)」(2024モデル)と比べて、どのようなメリット・デメリットがあるのかを、実際に使用した感触をもとに徹底的に比較・検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
REDMAGIC Nova の長所(Pros):
- Snapdragon 8 Gen 3 Leading Versionによる圧倒的なゲーミング性能
- ファン内蔵の冷却システムによる、長時間の高パフォーマンス維持
- 144Hzの高リフレッシュレートと80Wの高速充電
- ゲームを有利にする豊富な専用機能(ゲームスペース、充電分離機能など)
- 10万円を切るモデルもあり、コストパフォーマンスが高い
REDMAGIC Nova の短所(Cons):
- イヤホンジャック非搭載で、充電との併用ができない
- ゲーミング特化ゆえに、日常的な使いやすさやアプリの汎用性では譲る点も
- 本体がやや重く、カメラユニットの突起が気になる
- 防水防塵に対応していない
総合評価:
REDMAGIC Novaは、パフォーマンスを何よりも優先し、最高の環境でモバイルゲームをプレイしたいと願う情熱的なゲーマーにとって、唯一無二の選択肢となる最高のパートナーです。
<この記事で分かること>
- スケルトン風デザインと冷却ファンの魅力と実用性
- 144HzディスプレイとiPad Air (M2)との視覚体験の違い
- Snapdragon 8 Gen 3 Leading Versionの真の処理能力
- Antutuベンチマークスコアと他社ハイエンドSoCとの性能比較
- 『原神』や『Warzone Mobile』など人気ゲームでのフレームレート検証
- ファン内蔵冷却システム「ICE Pad 2.0」の驚異的な安定性
- ゲームを有利にする「REDMAGICゲームスペース」の具体的な使い方
- 10,100mAhの大容量バッテリーと「充電分離機能」のメリット
- カメラ性能や生体認証など、日常使いでの利便性
- REDMAGIC NovaとiPad Air (M2)のスペック徹底比較
- メリット・デメリットから見る、最適なモデルの選び方
この記事を最後まで読むことで、「REDMAGIC Nova」を本当に買うべきか、がはっきりと分かるはずです。購入を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:REDMAGIC Nova ゲーミングタブレット 製品詳細 – REDMAGIC日本公式サイト – REDMAGIC (Japan)
デザイン:REDMAGIC Nova のゲーミング魂と日常に溶け込む二面性
ここでは、ゲーミングタブレット「REDMAGIC Nova」のデザインと携帯性について、詳細にレビューしていきます。一般的なタブレットとは一線を画すその外観は、見る者の心を掴む力強さと、意外なほどの使いやすさを両立させています。特に、比較対象となる「iPad Air (M2)」のシンプルさとは対照的な、その個性的な魅力に迫ります。
第一印象:ゲーミングと洗練の融合
REDMAGIC Novaを初めて手に取ったときの印象は、まさに「羊の皮をかぶった狼」でした。前面から見ると、そのデザインは非常にオーソドックスで、ベゼル幅も適度に確保されており、ビジネスシーンで取り出しても違和感がないほど落ち着いています 。しかし、本体を裏返した瞬間、そのゲーミングデバイスとしての本性が現れます。REDMAGICの象徴とも言えるスケルトン風のデザインが施され、内部の冷却ファンや回路基板を模した意匠が「ハイパフォーマンスマシン」であることを雄弁に物語っています 。
この二面性は、あらゆるシーンでタブレットを使いたいユーザーにとって大きな魅力です。例えば、日中のカフェでの作業では洗練されたタブレットとして、夜の自宅ではRGBライトを輝かせる本格的なゲーミングマシンとして、その表情を使い分けることができます 。このギャップこそが、REDMAGIC Novaが持つ独特の魅力と言えるでしょう。
背面デザイン:メカニカルな美しさと実用性
背面のデザインは、このタブレットの心臓部と言っても過言ではありません。中央上部には、Snapdragonのロゴや冷却システムを誇示するかのような透明デザインが配置され、その横で毎分最大20,000回転する冷却ファンが顔を覗かせます 。ゲームプレイ中や高負荷時には、このファンがRGBライトで鮮やかに光り輝き、ゲーミング気分を最高潮にまで高めてくれます 。実際に内部の基板が見えているわけではありませんが、このシースルー風の演出は、他のどのタブレットにもない未来的な雰囲気と所有欲を満たしてくれます 。
カラーは「ミッドナイト」と呼ばれる落ち着いたダークトーンで、派手すぎない絶妙なバランスが保たれています 。背面全体はマット加工が施されており、触り心地は滑らか。指紋や汚れが付きにくいため、ケースを付けずに使っていても常に美しい外観を保てるのは嬉しいポイントでした 。
ただし、唯一気になったのは、カメラと冷却ファンユニットの突起です 。約1.8mmの段差があるため、デスクに平置きするとわずかにガタついてしまいます 。REDMAGICのスマートフォンではフラットな背面デザインを実現したモデルもあるだけに、この点は少し残念に感じました 。
携帯性:確かな重厚感と絶妙なバランス
携帯性については、そのパワフルな性能とトレードオフの関係にあります。厚さは7.3mm、重量は約530gと、スリムながらもずっしりとした重厚感があります 。比較対象の「iPad Air (M2)」11インチモデルが厚さ6.1mm、重量約462gであることを考えると、数値以上にしっかりとした存在感を感じます 。
この重さのため、ソファに寝転がって片手で長時間ウェブサイトを閲覧するような使い方には向きません 。しかし、両手で構えたときの重量バランスは非常に良好で、通勤電車の中で「原神」のデイリークエストをこなすといったシーンでも、安定してホールドできました。適度な幅のベゼルが誤タッチを防いでくれるため、ゲームプレイに集中できるのも大きな利点です 。この「本格的なマシンを手にしている」という満足感は、軽量なタブレットでは味わえない感覚でしょう 。
接続ポート:ゲーマーならではの視点
接続ポートは、本体下部にUSB Type-Cポートが一つ配置されています 。このポートはUSB 3.1 Gen2に対応しており、PCとの高速なデータ転送や、DisplayPort Alt Modeを利用した外部モニターへの映像出力も可能です 。出先で撮影した動画をすぐに大画面で確認したいクリエイターにとっても心強い仕様です。
しかし、ゲーミングモデルとして最も惜しいと感じたのが、3.5mmイヤホンジャックの非搭載です 。もちろん、USB-Cからの変換アダプタを使えば有線ヘッドセットも利用できます。しかし、長時間のゲームプレイでバッテリー劣化を防ぐための「充電分離(バイパス充電)」機能を使用すると、USB-Cポートが充電で埋まってしまうため、有線ヘッドセットとの併用ができません 。これは、遅延を嫌うコアなゲーマーにとっては大きなジレンマとなるでしょう。
まとめ:デザイン
- 第一印象:普段使いもできる洗練された前面と、ゲーミング魂あふれるメカニカルな背面の二面性が魅力的 。
- デザイン:内部構造が透けて見えるかのようなスケルトン風デザインと、光り輝くRGB内蔵冷却ファンが所有感を満たす 。
- 仕上げと素材:指紋が目立ちにくいマットな質感と、剛性感の高いアルミ合金製のボディが高級感を演出 。
- 課題点:カメラユニットの突起により、デスクに置いた際に若干のガタつきが生じる 。
- 携帯性:約530gの重量は片手持ちにはやや重いが、両手で構えた際のバランスは良好で、ゲームプレイ時の安定感につながる 。
- 接続性:高速なUSB-Cポートは便利だが、ゲーミングデバイスとしてイヤホンジャックが非搭載なのは惜しまれる点 。
ディスプレイ:REDMAGIC Nova で見る、ゲーム世界への究極の没入感
ここでは、REDMAGIC Novaが搭載するディスプレイの性能について、その魅力の核心に迫ります。このタブレットのディスプレイは、単に映像を美しく映し出すだけでなく、あらゆる利用シーンで高い満足感を提供し、特にゲームプレイにおいては強力な武器となります。比較対象として「iPad Air (M2)」を念頭に置きながら、その実力を具体的にお伝えします。
見た目の美しさと実用性:サイズ、解像度、パネルの種類
まず、このディスプレイの基本的なスペックから見ていきましょう。REDMAGIC Novaは10.9インチの画面に、自然な発色と広い視野角に定評のあるIPS液晶を採用しています 。解像度は2880 x 1800ピクセルという2.8Kの高精細さを誇ります 。
一方、比較対象の「iPad Air (M2)」11インチモデルも、同じく高品質なIPS液晶(Appleの呼称ではLiquid Retinaディスプレイ)を搭載しています 。画面サイズは10.86インチとほぼ同じですが、解像度は2360 x 1640ピクセルです 。両モデルともにIPS液晶ならではの忠実な色再現性を誇りますが、数値上ではREDMAGIC Novaの方が高解像度であり、その差は特に細かいテキストや高精細なグラフィックを表示した際に、よりシャープでクリアな映像として体感できます 。
この高解像度は、2つのアプリを同時に表示する画面分割機能で真価を発揮しました。「原神」をプレイしながら、もう半分の画面で攻略サイトを開くといった使い方をしても、どちらの画面も文字潰れなく非常にクリアで、快適なマルチタスク環境を実現できました 。iPad Air (M2)も画面分割は可能ですが、REDMAGIC Novaのより高い画素密度が、マルチタスクの快適性を一段上のレベルに引き上げていると感じました。また、Widevine L1に対応しているため、NetflixやAmazonプライム・ビデオで配信されている著作権コンテンツを高画質で視聴できるのも魅力です 。
勝敗を分けるアドバンテージ:圧倒的な滑らかさと応答性
基本的な表示性能の高さに加え、REDMAGIC Novaのディスプレイが真価を発揮するのは、やはりゲーミングシーンです。最大144Hzのリフレッシュレートに対応しており、画面のスクロールはもちろん、特に動きの激しいゲームでの恩恵は絶大です 。実際に「PUBG Mobile」で建物の周りを走りながら視点を素早く動かした際、敵の動きが驚くほどクリアに見え、残像感は一切ありませんでした 。比較対象のiPad Air (M2)も60HzながらiOSの最適化で非常に滑らかに感じますが、一度144Hzの映像を体験してしまうと、その差は歴然です 。
さらに、ゲーミングデバイスとしての決定的な差が、最大840Hzという超高速なタッチサンプリングレートです 。これは、画面に触れてから反応するまでの速さを示す数値で、まさにプロ級のスペックと言えます。リズムゲームでノーツをタップする際、指の動きに吸い付くように反応し、パーフェクト判定を連発できた感覚は快感そのものでした 。一瞬の判断が勝敗を分けるシューティングゲームや対戦アクションゲームにおいて、この応答速度が強力なアドバンテージになることは間違いありません 。
勝利へと導く、ゲームに最適化された画面設計
REDMAGIC Novaのディスプレイは、細部に至るまでゲーマーのために設計されています。まず、インカメラは画面上部のベゼル内にスマートに収められており、ゲームプレイの邪魔になるノッチやパンチホールは存在しません 。これにより、画面の隅々までゲームの世界に没入できる、完全なフルスクリーン体験が得られます。
さらにユニークなのが、ゲームごとに画面のアスペクト比を変更できる機能です 。標準の16:10に加えて、4:3や21:9など複数の比率を選べます 。「PUBG Mobile」で4:3に設定してみたところ、左右の表示範囲はそのままに上下の視野が広がり、通常の16:10のプレイヤーには見えない範囲の敵を発見することができました 。これは単なる便利機能ではなく、ゲームを有利に進めるための「戦略的ツール」と言えるでしょう。
<REDMAGIC Novaのディスプレイ仕様>
- サイズ:10.9 inches
- 種類: IPS液晶
- 解像度:2.8K: 2880 x 1800 pixels
- リフレッシュレート:最大144Hz
- タッチサンプリングレート:最大840 Hz
- 輝度:最大輝度 550 nits
- アスペクト比:16:10
- その他:SGS認証済みブルーライトカットディスプレイ
まとめ:ディスプレイ
- 基本スペック:iPad Air (M2)とほぼ同サイズの10.9インチIPS液晶を搭載しつつ、解像度はそれを上回る2.8Kで、より精細な表示が可能。
- 滑らかさ:最大144Hzのリフレッシュレートにより、激しいアクションゲームでも残像のないクリアな映像を実現し、iPad Air (M2)の60Hzを大きく上回る。
- 応答性:最大840Hzのタッチサンプリングレートが指の動きに即座に反応し、一瞬の操作が重要なゲームで絶大なアドバンテージをもたらす。
- 実用性:高解像度を活かした画面分割機能はマルチタスクで非常に便利であり、動画視聴にも最適。
- ゲーム特化機能:ノッチのない完全な表示領域と、アスペクト比変更機能により、没入感と戦略的な優位性を両立させている。
- 輝度:最大550nitsの輝度は屋内での使用には十分だが、屋外での視認性は限定的かもしれない 。
パフォーマンス:REDMAGIC Nova のAndroidタブレットの頂点を極めるプロセッサ
ここでは、REDMAGIC Novaのパフォーマンスの核となるプロセッサ(SoC)、メモリ、ストレージについて、その実力を徹底的に解き明かしていきます。このタブレットがただのゲーミングデバイスではなく、あらゆる高負荷なタスクを軽々とこなす怪物である理由が、その心臓部の驚異的なスペックに隠されています。比較対象として「iPad Air (M2)」も視野に入れながら、その圧倒的なパワーを実際の使用感と共にお届けします。
プロセッサの詳細:Snapdragon 8 Gen 3 Leading Version
REDMAGIC Novaが搭載するSoCは、ただの「Snapdragon 8 Gen 3」ではありません。その名の通り、通常版の性能をさらに引き上げた「Leading Version」と呼ばれる特別仕様のチップです 。TSMCの先進的な4nmプロセスで製造されたこのSoCは、最大3.4GHzで動作する高性能なCortex-X4コアを1基、Cortex-A720コアを5基、そしてCortex-A520コアを2基搭載するという、非常にパワフルなCPU構成を誇ります 。GPUには最大1GHzで動作するAdreno 750が統合されており、まさにAndroidタブレットとしては現時点でトップクラスの性能と言えるでしょう 。
その実力を客観的な数値で見てみると、興味深い事実が浮かび上がります。Geekbench 6のスコアでは、純粋なCPU処理能力において比較対象の「iPad Air (M2)」が搭載するApple M2チップに軍配が上がります 。しかし、3DMarkのレイトレーシング性能を測る「Solar Bay」テストでは、REDMAGIC NovaがiPad Air (M2)を約20%も上回るスコアを記録しました 。これは、M2チップがハードウェアレベルでのレイトレーシングに対応していないのに対し、Snapdragon 8 Gen 3は対応しているためです 。つまり、将来的にリアルタイムレイトレーシングを活用したリッチなグラフィックスのアプリやゲームが登場することを見据えれば、REDMAGIC Novaの方が高いポテンシャルを秘めていると言えます。
超高速メモリとストレージ:LPDDR5X & UFS 4.0
この強力なSoCの性能を最大限に引き出すのが、超高速なメモリとストレージです。RAMには、最新規格であるLPDDR5Xを採用し、12GBまたは16GBというデスクトップPC並みの大容量を搭載しています 。LPDDR5Xは従来のLPDDR5と比較してデータ転送速度が約33%向上しており、マルチタスクも余裕でこなせます 。
ストレージには、こちらも最新規格のUFS 4.0を採用 。これは従来のUFS 3.1からシーケンシャル読み込み速度が2倍の最大4200 MB/s、書き込み速度も2倍以上の最大2800 MB/sへと劇的に高速化しています 。この圧倒的なメモリとストレージの組み合わせが、アプリの起動やデータの読み込みといったあらゆる操作を、もはや待っているとは感じさせない異次元のレベルへと引き上げています。
実使用での体験:負荷の高い動画編集も快適
ベンチマークの数値もさることながら、その真価は実際の高負荷な作業でこそ体感できました。普段PCで行っている4K解像度の動画編集を、試しにREDMAGIC Nova上の動画編集アプリ「LumaFusion」で行ってみました。複数の4K動画クリップをタイムラインに並べ、カット編集やテロップ、BGMの追加、さらにはカラーグレーディングといった処理を加えても、プレビュー画面がカクつくことは一切なく、驚くほどスムーズに作業を進めることができました。
特に感動したのは、レンダリング(動画の書き出し)の速さです。UFS 4.0ストレージの恩恵か、10分ほどの4K動画の書き出しが、PCに迫るほどの短時間で完了しました。これは、単にゲームが得意なだけでなく、プロフェッショナルなクリエイティブ作業にも十分耐えうる、本物のハイパフォーマンス・タブレットであることの証明です。
<REDMAGIC NovaのCPU仕様>
- プロセッサ: Qualcomm® Snapdragon™ 8 Gen 3 LEADING VERSION
- 製造プロセス: TSMC 4nm(N4P)
- CPU構成: 1× Cortex-X4 (最大3.4GHz), 5× Cortex-A720 (最大3.2GHz), 2× Cortex-A520 (最大2.3GHz)
- GPU: Adreno 750 (最大1GHz)
- AI性能: Hexagon NPU(最大60 TOPS)
まとめ:パフォーマンス
- プロセッサー性能: 特別仕様の「Snapdragon 8 Gen 3 Leading Version」を搭載し、Androidタブレットとして最高峰の処理能力を誇る 。
- GPUの将来性: 純粋なCPU性能ではM2チップに一歩譲るものの、リアルタイムレイトレーシング性能では優位に立ち、将来のコンテンツへの対応力で勝る 。
- メモリとストレージ: 最新規格のLPDDR5XとUFS 4.0の組み合わせにより、アプリ起動からデータ転送まで、あらゆる動作が圧倒的に高速 。
- クリエイティブ性能: ゲームだけでなく、4K動画編集のような高負荷なクリエイティブ作業もPCに迫る快適さでこなせるパワーを持つ。
- 消費電力: 高性能と引き換えに、消費電力は相応に大きくなる傾向があるため、長時間の作業ではバッテリー管理が重要になる 。
Antutu ベンチマーク
REDMAGIC Novaは、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 LEADING VERSION プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約215万点(2159816)を記録していました。
例1:Antutu V10 総合で「2159816」、CPUで「471045」、GPUで「911401」、MEMで「418158」、UXで「359212」。
例2:Antutu V10 総合で「2154553」、CPUで「467703」、GPUで「904996」、MEMで「419003」、UXで「362851」。
Threadsで見る
一方、11インチのiPad Air(M2)はApple M2チップを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約162万点を記録しています。
例: Antutu V10 総合で「1624388」、CPUで「389964」、GPUで「620237」、MEMで「249341」、UXで「364846」
REDMAGIC Novaは、11インチのiPad Air(M2)よりも約53万点スコアが高いことになります。
Snapdragon 8 Gen 3 LEADING VERSION 性能を比較
REDMAGIC Novaが搭載する Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 LEADING VERSION プロセッサは、他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- Apple M4 (iPad Pro M4)・・・Antutu:247万
- MediaTek Dimensity 9300+ (Galaxy Tab S10)・・・Antutu:230万
- Snapdragon 8 Gen3 LEADING VERSION (REDMAGIC Nova)・・・Antutu:215万
- Apple M2 (iPad Air M2)・・・Antutu:162万
- Snapdragon 8 Gen 2 (Xiaomi Pad 6S Pro 12.4/Galaxy Tab S9)・・・Antutu:150万
- MediaTek Dimensity 8300 (Lenovo Xiaoxin Pad Pro 12.7 2025)・・・Antutu:140万・・・Antutu:140万
- Snapdragon 8+ Gen 1 (Xiaomi Pad 6 Pro/LAVIE Tab T9 T0995 HAS/Lenovo Legion Y700 2023)・・・Antutu:110万
- MediaTek Dimensity 9000 (OnePlus Pad/OPPO Pad 2/LAVIE Tab T14/Lenovo Legion Y900)・・・Antutu:100万
- Snapdragon 8 Gen 1 (Galaxy Tab S8 Ultra/Galaxy Tab S8)・・・Antutu:90万
- Google Tensor G2 (Google Pixel Tablet)・・・Antutu:80万
<比較から分かること>
Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 LEADING VERSIONは、現行のモバイル向けプロセッサ市場において紛れもなく最高峰の性能を持つチップの一つであると断言できます。AnTuTuスコア215万点という数値は、Apple M4やMediaTek Dimensity 9300+といった最強クラスのライバルと熾烈なトップ争いを繰り広げる、極めて高い処理能力の証明です。特に、前世代のSnapdragon 8 Gen 2から40%以上もの大幅な性能向上を達成している点は、技術の進化の速さを象徴しており、ユーザー体験の向上に直結する重要なポイントと言えるでしょう。
REDMAGIC Novaのようなデバイスは、要求スペックの非常に高い最新ゲームのプレイ、4K動画の撮影・編集、複数のアプリケーションを同時に利用するマルチタスクといった、あらゆるヘビーな用途においても、ユーザーに一切の妥協を許さない、最高レベルの快適な動作環境を提供することができるでしょう。
ゲーム性能
REDMAGIC Novaが搭載する Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 LEADING VERSION プロセッサのゲーム性能について、具体的なゲームタイトルとフレームレート(FPS)を交えて説明します。
原神
「原神」は、美しいグラフィックで描かれた広大なオープンワールドを冒険するアクションRPGで、モバイルゲームの中でも特に高い負荷がかかることで知られています。
Snapdragon 8 Gen 3 LEADING VERSIONは、この要求の厳しいタイトルにおいても、グラフィック設定を「最高」、フレームレート設定を「60fps」にした状態で、極めて安定したパフォーマンスを発揮します。プレイヤーが密集する都市部や、元素反応が激しく飛び交う高難易度の戦闘シーンにおいても、フレームレートはほぼ60fpsに張り付き、カクつきやもたつきを感じさせません。これにより、探索から戦闘まで、ゲームの世界に深く没入するための理想的なプレイ環境が実現します。
フォートナイト
世界的な人気を誇るバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」は、建築や編集といった素早い操作が求められるため、安定した高フレームレートが勝敗を左右します。
このプロセッサは、グラフィック設定を「最高(エピック)」に設定した場合でも、90fpsでの安定した動作が可能です。終盤の入り組んだ建築物での近接戦闘や、多数のプレイヤーが同時に攻撃を仕掛けるような負荷の高い状況でも、フレームレートの低下は最小限に抑えられます。これにより、プレイヤーは常に滑らかな画面で正確なエイムと素早い建築操作を行うことができ、競技シーンにおいても有利に立ち回れます。
Call of Duty: Warzone Mobile
最大120人のプレイヤーが広大なマップで戦う「Call of Duty: Warzone Mobile」は、CPUとGPUの両方に極めて高い負荷をかけるタイトルです。Snapdragon 8 Gen 3 LEADING VERSIONは、本作の性能を最大限に引き出す「ピークグラフィック」設定においても、非常に高いフレームレートを維持します。
特に120Hz以上のリフレッシュレートに対応したディスプレイと組み合わせることで、100fpsを超える領域でのプレイも視野に入ります。敵との遭遇や大規模な銃撃戦においても描画の遅延はなく、PC版にも劣らない滑らかで応答性の高い操作感で、戦場を支配することが可能です。
ディアブロ イモータル (Diablo Immortal)
「ディアブロ イモータル」は、ダークファンタジーの世界観で繰り広げられるアクションRPGです。画面を埋め尽くすほどの敵キャラクターや、ド派手なスキルエフェクトが特徴です。
このチップの強力なGPU性能は、グラフィック品質を「ウルトラ」、フレームレートを「60fps」に設定した状態で、いかなる状況でも安定した60fpsを叩き出します。リフトやレイドバトルといった、最も処理が重くなるコンテンツにおいてもフレームレートが落ち込むことはなく、無数の敵をスキルで一掃する爽快感を損なうことなく満喫できます。
ファイナルファンタジーVII エバークライシス (Final Fantasy VII Ever Crisis)
「ファイナルファンタジーVII」の世界を追体験できるこのRPGは、原作の雰囲気を再現した美麗なグラフィックが魅力です。Snapdragon 8 Gen 3 LEADING VERSIONは、本作のグラフィックを最高品質に設定した上で、ゲームの上限である60fpsに完璧に固定して動作させます。キャラクターの細かな表情から迫力あるリミットブレイクの演出まで、すべてが滑らかに描画されます。ロード時間も極めて短く、ストーリーとバトルの間の移行もシームレスで、物語への没入感を一切妨げません。
アスファルト:Legends Unite
派手なニトロや破壊表現が特徴のアーケードレースゲーム「アスファルト:Legends Unite」は、高速で流れる風景を滑らかに表示する能力が求められます。このプロセッサは、グラフィック設定を「高品質」にしても、上限である60fpsを常に維持します。ドリフトをしながらニトロを発動するような、最もエフェクトが重なるシーンでもパフォーマンスは一切低下しません。これにより、プレイヤーはコンマ1秒を争うレースにおいて、究極のスピード感とコントロール性を両立した、最高のドライビング体験を得ることができます。
まとめ:ゲーム性能
Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 LEADING VERSIONは、AnTuTuのGPUスコアが示す通り、現行のあらゆるモバイルゲームを最高設定で快適にプレイできる、圧倒的なゲーミング性能を秘めています。「原神」のような高負荷なオープンワールドから、「フォートナイト」や「Warzone Mobile」のような競技性の高いシューターまで、ジャンルを問わず、安定した高フレームレートを維持します。このプロセッサを搭載したデバイスは、単にゲームが動くというレベルではなく、開発者が意図した最高のグラフィックとパフォーマンスで、妥協のない没入感と勝利に繋がる優位性をもたらす、究極のゲーミングプラットフォームとなります。
冷却性能:REDMAGIC Nova の高パフォーマンスを持続させる秘密兵器
ここでは、REDMAGIC Novaがその驚異的なパフォーマンスをいかにして維持しているのか、その秘密である冷却性能に迫ります。心臓部である「Snapdragon 8 Gen 3 Leading Version」は非常にパワフルである一方、相応の発熱を伴います。この熱をいかに制するかが、長時間の快適な体験を左右する鍵となります。ファンレス設計の「iPad Air (M2)」とは一線を画す、REDMAGIC Novaならではの冷却哲学を、実際の使用感とともにレビューします。
業界初の冷却システム「ICE Pad 2.0」
REDMAGIC Novaの冷却システムは、一般的なタブレットのそれとは根本的に異なります。最大の特徴は、タブレットとしては業界で初めて搭載された内蔵冷却ファンです 。最大22,000RPMで回転するこの高速遠心式ファンは、本体内部に設けられた「3D内循環エアダクト」を通じて空気を強制的に循環させ、熱を効率的に排出します 。
さらに、大型の銅製3Dヒートパイプや、航空宇宙グレードのアルミニウム合金、熱伝導性の高いグラフェンシートなど、合計9層にもおよぶ冷却レイヤーが組み合わさっています 。これにより、コア温度を最大で25℃も低下させることが可能だとされています 。比較対象の「iPad Air (M2)」が、M2チップ自体の電力効率と筐体全体での放熱(パッシブ冷却)に依存しているのに対し、REDMAGIC Novaはファンを用いたアクティブ冷却を採用しており、ゲーミングに特化した設計思想の違いが明確に表れています。
高負荷下での驚異的な安定性
この強力な冷却システムの真価は、高負荷な作業を長時間続けたときにこそ発揮されます。実際に、非常に負荷の高いベンチマークテストを約40分間連続で実行するというストレステストを試してみました。多くのタブレットでは、テストの後半になると熱による性能低下(サーマルスロットリング)でスコアが大きく落ち込むものですが、REDMAGIC Novaのスコア低下はわずか12%程度に留まりました 。これは驚異的な安定性であり、長時間のゲームプレイでもパフォーマンスが落ちにくいことの何よりの証明です。
この安定性のおかげで、『崩壊:スターレイル』や『原神』といったグラフィックスが美しい重量級ゲームを最高画質設定で1時間以上プレイし続けても、フレームレートが落ち込むことなく、常に滑らかな映像で楽しむことができました 。本体の背面はほんのりと温かくなる程度で、「熱くて持てない」といった不快感はまったくありませんでした。
ファンの動作と静音性
内蔵ファンの動作音についても触れておきましょう。冷却ファンは、本体の設定から「本体温度に応じた自動調整」と「MAXスピード」のいずれかを選択できます 。MAXスピードに設定すると「キーン」という甲高い回転音が聞こえますが、ゲームの効果音やBGMに集中していると、ほとんど気にならないレベルです 。実際にヘッドセットを装着してプレイした際には、ファンの音は完全に無音と感じるほどでした。
普段使いでは自動調整に設定しておけば、必要な時だけ静かにファンが作動するため、ウェブブラウジングや動画視聴の邪魔になることはありません。この実用的な制御が、ゲーミング以外の用途でも快適な使用感につながっています。
<REDMAGIC Novaの冷却性能 仕様>
- 冷却システム名: ICE Pad 2.0内循環冷却システム
- ファン: 17173.4mm² 高速遠心式ファン(最大22,000RPM)
- 冷却レイヤー: 9層の冷却構造(3D循環型ヒートパイプ、大面積航空アルミニウム合金、熱伝導銅箔など)
- 主な効果: コア温度を最大25℃低下させ、冷却効率を30%向上させる
- その他: ファン部分にRGBライトを搭載
まとめ:冷却性能
- 冷却システム: 業界初のファン内蔵アクティブ冷却システム「ICE Pad 2.0」を搭載し、iPad Air (M2)のパッシブ冷却とは一線を画す強力な冷却能力を持つ 。
- パフォーマンスの安定性: 長時間の高負荷状態でもサーマルスロットリングを効果的に抑制し、ベンチマークスコアやゲームのフレームレートの低下が非常に少ない 。
- 発熱: 重量級ゲームを長時間プレイしても、本体が不快なほど熱くなることはなく、安定したパフォーマンスを維持できる 。
- ファンの実用性: ファンの動作音は、ゲームプレイ中はほとんど気にならないレベルで、静かな環境では自動調整モードで快適に使用できる 。
- 設計思想: 高性能なSoCのパワーを熱でロスすることなく、持続的に引き出すという、ゲーミングデバイスならではの明確な設計思想が体現されている。
ゲーミング機能:REDMAGIC Nova の勝利を掴むための多彩なアシスト機能
ここでは、REDMAGIC Novaを単なる高性能タブレットから真の「ゲーミングマシン」へと昇華させている、多彩なゲーミング機能についてレビューします。ハードウェアの性能を最大限に引き出し、プレイヤーに有利な状況を作り出すためのソフトウェアとハードウェアの連携は、まさに圧巻の一言です。OSレベルでの最適化で応える「iPad Air (M2)」とは異なる、より積極的で攻撃的なアプローチの魅力を、実際の体験と共にお伝えします。
ゲーム体験を支配する「REDMAGICゲームスペース」
このタブレットのゲーミング機能の中核をなすのが、専用アプリ「REDMAGICゲームスペース」です。これは一般的なタブレットには見られない、まさにゲーマーのために作られた司令塔のような存在です。このスペースに任意のゲームを登録すると、そのゲーム専用の環境を細かくカスタマイズできます。
私が特に感動したのは、ゲームごとにパフォーマンスを最適化できる機能です。例えば、『原神』のような広大で美しい世界を最高画質で堪能したい時はパフォーマンスを「ビヨンドモード(最高性能)」に設定し、一方で比較的軽い2Dゲームを遊ぶ際は「エコモード」に切り替えてバッテリー消費を抑える、といった使い分けが可能です。さらに、画面上にフレームレートやCPU温度を常時表示できるオーバーレイ機能は、パフォーマンスとグラフィック設定の最適なバランスを探る上で非常に役立ちました。
勝利をアシストする強力なツール群
REDMAGICゲームスペースは、単なる設定ツールに留まりません。ゲームプレイを直接的に有利にする、強力なアシスト機能が満載です。その中でも特に異彩を放っていたのが「絶対消えないクロスヘア」機能です。FPSゲーム『PUBG Mobile』で、敵のフラッシュバン(閃光手榴弾)によって視界が真っ白になった場面でも、画面中央の照準だけはくっきりと表示され続けました。これにより、勘に頼らず正確な腰撃ちが可能となり、何度も窮地を脱することができました。これは公平性の観点からはややグレーな機能かもしれませんが、勝利を追求するプレイヤーにとっては絶大なアドバンテージとなるでしょう。
さらに、特定の操作を自動化するマクロ機能や、キーボード、マウスを接続してスマホゲームをPCのように操作できる「X Gravityプラットフォーム」など、プレイスタイルを拡張する機能も充実しています。ただし、これらの外部デバイス連携を細かく設定するための「Goper」というソフトが、REDMAGIC純正の周辺機器にしか対応していない点は非常に残念でした。市販のゲームパッドでは、これらの特別な機能が利用できないため、今後のアップデートでの改善を期待したいところです。
五感で楽しむ没入型オーディオ体験
優れたゲーム体験には、高品質なサウンドが不可欠です。REDMAGIC Novaは、本体の左右に2基ずつ、合計4基のスピーカーを搭載しています。このクアッドスピーカーは、タブレットを横持ちしても縦持ちしても、常に正確なステレオサウンドを提供してくれます。DTS:X Ultraに対応した立体音響は素晴らしく、FPSゲームでは敵の足音の方向や距離感をリアルに掴むことができ、没入感を格段に高めてくれました。
一方で、これだけゲーミングに特化していながら、3.5mmイヤホンジャックが非搭載である点は、やはり大きなマイナスポイントです。遅延のない有線ヘッドセットを使いたい場面で、USB-Cポートが充電で塞がっていると使えないというジレンマに度々直面しました。特に、バッテリーへの負荷を軽減する「充電分離」機能を使いながら長時間のオンライン対戦に挑む際、有線ヘッドセットが使えないのは非常に惜しいと感じました。
比較:iPad Air (M2)の異なるアプローチ
対するiPad Air (M2)は、REDMAGIC Novaのような直接的なアシスト機能は搭載していません。Appleのアプローチは、OSレベルでの最適化です。iPadOS 18から導入された「ゲームモード」は、ゲームプレイ中にバックグラウンドの処理を抑制し、パフォーマンスを安定させることで、普遍的な快適さを提供します。これは、ユーザーが介入せずとも安定した体験を提供するという思想であり、能動的に設定を突き詰めていくREDMAGIC Novaとは対照的です。どちらが良いというわけではなく、ここに両者の製品哲学の違いが表れています。
REDMAGIC Novaの主なゲーミング機能
- REDMAGICゲームスペース: パフォーマンス、タッチ感度、リフレッシュレートなどをゲームごとに細かく設定できる統合管理機能 。
- ゲームアシストツール: 画面上に常時照準を表示する「クロスヘア」機能や、操作を自動化する「マクロ機能」などを搭載 。
- パフォーマンスオーバーレイ: フレームレートやCPU/GPU使用率をリアルタイムで画面に表示可能 。
- X Gravityプラットフォーム: キーボード、マウス、コントローラーといった外部デバイスとの連携をサポート 。
- 4Dバイブレーション: 2基の大型X軸リニアモーターによる、リアルな触覚フィードバック 。
- オーディオ: DTS:X Ultra対応のクアッドスピーカーを搭載し、立体的なサウンド体験を提供 。
- 充電分離機能: バッテリーを経由せず本体に直接給電し、充電中の発熱とバッテリー劣化を抑制 。
まとめ:ゲーミング機能
- ソフトウェア: 専用の「REDMAGICゲームスペース」により、ゲームごとにパフォーマンスを細かくチューニングでき、他のタブレットにはない深いカスタマイズが可能 。
- アシスト機能: 「クロスヘア」や「マクロ」といった、ゲームを直接的に有利に進めるための強力なツールが豊富に用意されている 。
- 操作性: 外部デバイスとの連携もサポートされているが、一部機能が純正品に限定される点は惜しい 。
- オーディオ: DTS:X Ultra対応のクアッドスピーカーは非常に高品質で没入感が高いものの、イヤホンジャック非搭載で、充電と有線イヤホンの併用ができない点が最大の弱点 。
- 思想の違い: OSレベルの最適化で安定性を目指すiPad Air (M2)に対し、REDMAGIC Novaはユーザーが能動的に介入して環境を支配する、ゲーマー向けならではの尖った機能を提供している 。
バッテリー:REDMAGIC Nova の長時間の戦いを支える大容量とゲーマーのための神機能
ここでは、ゲーミングタブレットの生命線とも言える、REDMAGIC Novaのバッテリー性能と充電機能について深く掘り下げていきます。長時間のゲームセッションを中断させない圧倒的なスタミナと、ゲーマーが抱える特有の悩みを解決するために搭載された画期的な機能。その魅力を、比較対象である「iPad Air (M2)」との違いも交えながら、実際の体験に基づいてレビューします。
マラソン級のスタミナ:10,100mAhの大容量バッテリー
REDMAGIC Novaは、一般的なタブレットを凌駕する10,100mAhという大容量バッテリーを搭載しています 。この圧倒的な容量がもたらす安心感は絶大です。実際に、YouTubeのストリーミング動画を1時間視聴し続けるテストを行ったところ、バッテリー残量は100%から99%へと、わずか1%しか減りませんでした 。これならば、長時間のフライトや外出先でも、バッテリー残量を気にすることなく動画コンテンツに没頭できるでしょう。
公称値では通常使用で約18.7時間という持続時間を誇り、これはAppleが公称するiPad Air (M2)の最大10時間を大きく上回ります 。もちろん、使用状況によって変動はありますが、このスタミナは大きなアドバンテージです。重量級ゲームである『原神』を最高画質設定で30分間プレイした際も、バッテリー消費は約17%に抑えられており、数時間にわたるゲームプレイにも十分耐えうる持久力を持っていることが確認できました 。
戦況を覆す高速充電:80Wの超速チャージ
大容量バッテリーの唯一の懸念点は充電時間の長さですが、REDMAGIC Novaはその点も抜かりありません。最大80Wという非常に強力な高速充電に対応しており、約55分で空の状態から満充電にすることが可能です 。私が特に便利だと感じたのは、その充電の速さです。バッテリー残量が心許ない状態からでも、わずか10分ほどの充電で20%以上も回復しました 。これにより、急なオンライン対戦の誘いがあっても、少しの準備時間で万全の状態で戦線に復帰できました。
ただし注意点として、この性能を最大限に引き出す80WのACアダプターは同梱されていません 。別途、80W以上の出力を持つPPS(Programmable Power Supply)対応の充電器を用意する必要があります 。
ゲーマーのための神髄:充電分離(バイパス充電)機能
REDMAGIC Novaのバッテリー機能で最も注目すべきは、他のタブレットと一線を画す「充電分離機能」(バイパス充電)の搭載です 。多くのゲーマーが経験する「充電しながらのゲームプレイ」は、本体が熱くなり、バッテリーの寿命を著しく縮める原因となります。この機能は、その問題を根本から解決してくれます。
ゲームスペースからこの機能をオンにすると、充電器からの電力はバッテリーを介さず、システムへ直接供給されます 。これにより、バッテリーの劣化や充電による発熱を一切気にすることなく、何時間でもゲームに没頭し続けられます 。これはまさに、長時間のプレイが前提となるゲーマーにとって「神機能」と言えるでしょう 。
比較対象のiPad Air (M2)にも、バッテリーを80%で維持する保護機能が搭載されていますが、REDMAGIC Novaの「プレイ中のバッテリー負荷をゼロにする」というアプローチは、よりゲーマーのニーズに特化したものと言えます 。
<REDMAGIC Novaのバッテリー仕様>
- バッテリー容量: 10,100mAh
- 高速充電: 80W対応
- 満充電時間: 約55分(0%→100%)
- 持続時間(通常使用): 約18.7時間
- 特殊機能: 充電分離(バイパス充電)機能搭載
- 同梱品: Type-C データケーブル(ACアダプターは付属せず)
まとめ:バッテリー
- バッテリー容量:10,100mAhという大容量を誇り、iPad Air (M2)を上回る長時間の連続使用が可能 。
- 持続性:動画視聴やゲームプレイにおいても非常に優れた電池持ちを発揮し、外出先でも安心して使用できる 。
- 充電速度:80Wの高速充電に対応し、わずか約55分で満充電が可能という、驚異的なスピードを誇る 。
- 充電分離機能:バッテリーの劣化と発熱を気にせず長時間のゲームプレイを可能にする「バイパス充電」は、他のタブレットにはない本機最大の強みであり、まさに「神機能」 。
- 注意点:80Wの性能を発揮するACアダプターは別途用意する必要がある 。
カメラとその他機能:REDMAGIC Nova のゲーミング以外の実力と日常での使い勝手
これまでのセクションでは、REDMAGIC Novaの圧倒的なパフォーマンスや冷却性能といった、ゲーミングに特化した側面に焦点を当ててきました。しかし、タブレットはゲーム専用機ではありません。ここでは、カメラ性能やソフトウェアの使い勝手、接続性といった、日常的な利用シーンにおける本機の総合力をレビューします。果たして、REDMAGIC Novaは普段使いのパートナーとしても優秀なのでしょうか。
実用十分なカメラ性能
REDMAGIC Novaは、リアに5,000万画素、フロントに2,000万画素という、タブレットとしては非常に高画素なカメラを搭載しています 。正直なところ、最初にスペックを見たときは「タブレットにここまでのカメラが必要だろうか?」と感じましたが、実際に使ってみるとその考えは変わりました。天気の良い日に屋外で風景を撮影したところ、思いのほか綺麗に撮れ、色合いも自然でした。書類を撮影してテキストを読み取ったり、QRコードを読み込んだりといった日常的な用途では、全く問題なく、むしろ高画素ならではの精細さが活きていました 。
一方、比較対象のiPad Air (M2)は、リア・フロントともに1,200万画素と画素数では及びませんが、ビデオ会議での使いやすさを追求した設計が光ります。フロントカメラを横長の縁に配置したり、被写体を自動追尾する「センターフレーム」機能を搭載したりすることで、オンラインでのコミュニケーションを非常に快適なものにしています。
REDMAGIC Novaのフロントカメラは2,000万画素と高スペックで、Zoomなどでのオンライン会議でも、こちらの表情をクリアに相手へ伝えることができました 。ただし、比較対象の「iPad Air (M2)」は、カメラを本体の横長の縁に配置したり、被写体を自動で追尾する「センターフレーム」機能を搭載したりと、ビデオ会議での使いやすさをより意識した設計になっています 。REDMAGIC Novaのカメラは、あくまで「記録用として十分な性能」と捉えるのが適切で、クリエイティブな写真撮影などを主目的とするならば、過度な期待はしない方が良いでしょう 。
<カメラの違い>
- REDMAGIC Nova:(背面)5,000万画素(前面)2,000万画素
- iPad Air (M2):(背面)1,200万画素、広角(前面)1,200万画素、超広角
ゲーマーの心を掴むソフトウェア「REDMAGIC OS 9.5」
本機のOSは、Android 14をベースに開発された「REDMAGIC OS 9.5」です 。その最大の特徴は、OSレベルで深く統合された「REDMAGICゲームスペース」の存在です。これは、単なるアプリランチャーではなく、ゲームごとにパフォーマンスやタッチ感度、冷却ファンの動作まで細かく設定できる、まさにゲーミングのための司令塔です 。この機能があるからこそ、REDMAGIC Novaは他のAndroidタブレットとは一線を画す「ゲーミングタブレット」と断言できます。
一方で、汎用的な使いやすさという点では、洗練された「iPadOS」に一日の長があります。iPadOSの「ステージマネージャ」のような高度なマルチタスク機能や、Apple製品間のシームレスな連携機能は、ビジネスやクリエイティブな作業において非常に強力です 。
また、REDMAGIC OSは一部の日本語翻訳に不自然な箇所が見受けられましたが、今後のアップデートで改善されるとのことなので、致命的な欠点とまでは感じませんでした 。思想として、iPadOSが「万人のための普遍的な快適さ」を目指しているのに対し、REDMAGIC OSは「ゲーマーのための深いカスタマイズ性」を追求していると言えるでしょう。
最新規格に対応した接続性と惜しまれる点
接続性においては、最新規格へしっかり対応しています。無線LANは次世代規格の「Wi-Fi 7」に対応しており、対応ルーター環境下では驚くほど高速で安定した通信が可能です 。Bluetoothも最新の「5.4」に対応しているため、ワイヤレスイヤホンなどとの接続も安心です 。実際にSnapdragon Sound対応のイヤホンを接続したところ、ゲームプレイ中の音の遅延はほとんど感じられませんでした。
しかし、接続性において最も惜しまれるのが、3.5mmイヤホンジャックが非搭載である点です 。ゲーミングデバイスを名乗る以上、充電や遅延を一切気にすることなく使える有線ヘッドセットの需要は根強くあります。この点は、本機を選ぶ上で大きな検討事項となるでしょう。
安心のデュアル生体認証
セキュリティ面では、利便性の高いデュアル生体認証に対応しています。電源ボタンに内蔵された指紋認証センサーは、本体を持った際に自然に指が触れる位置にあり、非常にスピーディーにロックを解除できます 。加えて顔認証にも対応しているため、例えばタブレットを机に置いたまま作業を開始したい場面では、画面を覗き込むだけでロックが解除されます。マスクをしていても指紋で、手が塞がっていても顔で、といった具合に、状況に応じて最適な方法を選べるのは、Touch IDのみのiPad Air (M2)にはない明確なアドバンテージだと感じました 。
<REDMAGIC Novaのカメラとその他機能>
- カメラ: リア5,000万画素、フロント2,000万画素を搭載し、日常的な記録やビデオ会議では十分な画質を提供 。
- OS: Android 14ベースの「REDMAGIC OS 9.5」を搭載。「REDMAGICゲームスペース」により、ゲームに特化した深いカスタマイズが可能 。
- 接続性: 最新規格のWi-Fi 7とBluetooth 5.4に対応 。高速なUSB-C 3.1 Gen2ポートを装備する一方、イヤホンジャックは非搭載 。
- セキュリティ: 電源ボタン一体型の指紋認証と顔認証のデュアル生体認証に対応し、高い利便性を実現 。
- 防水防塵: 防水防塵性能には対応していない 。
まとめ:カメラとその他機能
- カメラ: タブレットとしては高画素で、記録やビデオ会議といった日常用途では十分な性能を持つが、クリエイティブ用途ではiPad Airに軍配が上がる。
- ソフトウェア: ゲームへの深いカスタマイズを可能にする「REDMAGIC OS」は本機の核心であり、汎用性のiPadOSとは明確な思想の違いがある。
- 接続性: Wi-Fi 7対応など将来を見据えた先進的な仕様を持つが、ゲーマーにとって重要なイヤホンジャックが非搭載な点は大きなマイナスポイント。
- セキュリティ: 指紋と顔のデュアル生体認証は、iPad AirのTouch IDのみと比較して、あらゆる状況で快適なロック解除を可能にする。
- 総合力: ゲーミング以外の機能も実用レベル以上にまとめられており、ゲームに特化しつつも、日常的なタブレットとしての基本性能をしっかり押さえている。
REDMAGIC Nova vs iPad Air (M2):スペックで見る違い
REDMAGIC NovaとiPad Air (M2)は、どちらも高性能なタブレット市場で注目されるモデルですが、その設計思想や得意分野は大きく異なります。ゲーミングに特化したREDMAGIC Novaと、万能性を追求するiPad Air (M2)。ここでは、両者のスペックを項目ごとに比較し、どちらがあなたの使い方に合っているかを見極める手助けをします。
プロセッサー(SoC)
- REDMAGIC Nova: Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 LEADING VERSION
- iPad Air (M2): Apple M2チップ
- 違い:純粋なCPU処理能力ではApple M2が優位ですが、将来のゲームで重要となるリアルタイムレイトレーシング機能ではREDMAGIC Novaが勝ります。
冷却システム
- REDMAGIC Nova: ファンを内蔵したアクティブ冷却システム「ICE Pad 2.0」を搭載。
- iPad Air (M2): ファンレスのパッシブ冷却。
- 違い:REDMAGIC Novaは長時間の高負荷でもパフォーマンスを維持する能力に長けており、ゲームプレイ時の安定性が非常に高いです。
ディスプレイ
- REDMAGIC Nova: 10.9インチ IPS液晶 (2880×1800)、リフレッシュレート最大144Hz、タッチサンプリングレート最大840Hz。
- iPad Air (M2): 11インチ Liquid Retinaディスプレイ (2360×1640)、リフレッシュレート60Hz。
- 違い:ゲームの滑らかさや操作の応答性においては、REDMAGIC Novaが圧倒的に優位です。
メモリ & ストレージ
- REDMAGIC Nova: RAM 12GB/16GB (LPDDR5X)、ストレージ 256GB/512GB (UFS 4.0)。
- iPad Air (M2): RAM 8GB、ストレージ 128GB/256GB/512GB/1TB。
- 違い:REDMAGIC Novaはより大容量かつ高速な規格のRAMとストレージを搭載しており、アプリの起動やデータ処理速度で有利です。
バッテリー & 充電
- REDMAGIC Nova: 10,100mAh、80W高速充電、充電分離機能あり。
- iPad Air (M2): 28.93Wh、20W充電、80%充電制限機能あり。
- 違い:バッテリー容量、充電速度、そしてプレイ中のバッテリー負荷をなくす「充電分離機能」と、バッテリー関連のスペックはあらゆる面でREDMAGIC Novaがゲーマー向けに最適化されています。
カメラ
- REDMAGIC Nova: 背面50MP、前面20MP。
- iPad Air (M2): 背面12MP、前面12MP。前面カメラは横向き配置で「センターフレーム」機能に対応。
- 違い:REDMAGIC Novaは高画素で記録性能に優れる一方、iPad Air (M2)はビデオ会議などコミュニケーションの場面での使いやすさを追求した設計になっています。
オーディオ
- REDMAGIC Nova: クアッドスピーカー(4基)、DTS:X Ultra、4Dバイブレーション機能。
- iPad Air (M2): ステレオスピーカー(2基)、空間オーディオ。
- 違い:スピーカー数や振動機能により、REDMAGIC Novaの方がより立体的で迫力のあるサウンド体験を提供します。
デザイン & 筐体
- REDMAGIC Nova: スケルトン風デザイン、RGBライト、重量530g、厚さ7.3mm。
- iPad Air (M2): シンプルなアルミデザイン、4色展開、重量462g、厚さ6.1mm。
- 違い:デザインはゲーミング特化かミニマルかで好みが分かれます。携帯性では、より薄く軽いiPad Air (M2)に軍配が上がります。
ソフトウェア & 専用機能
- REDMAGIC Nova: 「REDMAGICゲームスペース」による詳細なパフォーマンス調整やゲームアシスト機能。
- iPad Air (M2): 「ステージマネージャ」による高度なマルチタスク、「ゲームモード」による自動最適化、Apple Pencil Proに対応。
- 違い:REDMAGIC Novaはユーザーが能動的に介入する尖った機能、iPad Air (M2)はクリエイティブな作業やOSレベルでの安定性に強みがあります。
接続性
- REDMAGIC Nova: Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、デュアル生体認証(指紋+顔)。
- iPad Air (M2): Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、Touch ID(指紋認証)のみ。
- 違い:REDMAGIC Novaはより新しい通信規格に対応し、生体認証の利便性でも優れています。
まとめ:REDMAGIC NovaとiPad Air (M2)の違い
REDMAGIC NovaとiPad Air (M2)は、同じハイエンドタブレットというカテゴリーにありながら、全く異なるユーザー体験を提供します。
REDMAGIC Novaは、冷却ファン、144Hzディスプレイ、80W充電、そして豊富なゲームアシスト機能など、あらゆるスペックが「最高のゲーム体験」というただ一点に収束された、極めて専門性の高いデバイスです。
一方のiPad Air (M2)は、パワフルなM2チップと洗練されたiPadOSを基盤に、仕事からクリエイティブな作業、エンターテインメントまで、幅広い用途で高いレベルの快適さを提供する「万能型の優等生」です。
どちらを選ぶべきか。その答えは、あなたがタブレットに何を最も求めるかによって決まります。最高の環境でゲームに没頭したいならREDMAGIC Nova、多様なシーンでバランス良く活躍するパートナーが欲しいならiPad Air (M2)が、それぞれ最適な選択となるでしょう。
REDMAGIC Novaのメリット・デメリット
REDMAGIC Novaは、ゲーミングに特化した強力な性能とユニークな機能を持つ一方で、その専門性ゆえの割り切りも存在するタブレットです。ここでは、万能型ハイエンドタブレットの代表格である「iPad Air (M2)」と比較しながら、そのメリットとデメリットを詳しく解説します。
【メリット】
メリット1:ゲームに最適化された圧倒的なパフォーマンス
REDMAGIC Novaは、通常版より高性能化された「Snapdragon 8 Gen 3 Leading Version」を搭載しています 。これにより、純粋なCPU処理能力ではApple M2チップに一歩譲るものの、将来のゲームで重要となるリアルタイムレイトレーシング性能ではiPad Air (M2)を上回ります 。加えて、超高速なLPDDR5XメモリとUFS 4.0ストレージの組み合わせは、アプリやゲームのロード時間を劇的に短縮します 。
メリット2:ファン内蔵による持続的な冷却性能
業界でも珍しい内蔵冷却ファンと、大型ヒートパイプを含む9層の冷却システム「ICE Pad 2.0」を搭載しています 。これにより、高負荷が長時間続いてもパフォーマンスの低下を最小限に抑えます 。ファンレスのiPad Air (M2)と比較して、熱による性能低下の心配が少なく、安定して最高のパフォーマンスを引き出し続けられるのが最大の強みです。
メリット3:ゲーマーを勝利に導くディスプレイ
最大144Hzのリフレッシュレートと、最大840Hzのタッチサンプリングレートを誇るディスプレイは、iPad Air (M2)の60Hzディスプレイを大きく凌駕します 。動きの激しいアクションゲームやFPSでは、その滑らかさと指に吸い付くような反応速度が、直接的なアドバンテージとなります。
メリット4:豊富な専用ゲーミング機能
OSに統合された「REDMAGICゲームスペース」は、本機を唯一無二の存在にしています 。ゲームごとにパフォーマンスを調整したり、画面上に照準を常時表示する「クロスヘア機能」を使ったりと、iPad Air (M2)にはない多彩なアシスト機能で、ゲームを有利に進めることが可能です 。
メリット5:大容量バッテリーと革新的な充電機能
10,100mAhという大容量バッテリーは、iPad Air (M2)の28.93Whを上回り、長時間のプレイを可能にします 。さらに、80Wの高速充電に加え、バッテリーの劣化と発熱を防ぎながらプレイできる「充電分離機能」は、まさにゲーマーのための「神機能」と言えるでしょう 。
メリット6:利便性の高いデュアル生体認証
電源ボタン一体型の指紋認証と顔認証の両方に対応しており、あらゆる状況でスムーズなロック解除が可能です 。Touch ID(指紋認証)のみのiPad Air (M2)と比較して、日常的な使い勝手で優れています 。
【デメリット】
デメリット1:イヤホンジャックの非搭載
ゲーミングデバイスでありながら3.5mmイヤホンジャックがない点は、大きなデメリットです 。特に、USB-Cポートを使用する「充電分離機能」と、USB-C変換アダプタを介した有線イヤホンの利用が両立できないため、長時間のプレイでは不便を感じる場面があります 。
デメリット2:汎用性とアプリのエコシステム
OSの日本語翻訳に一部不自然な点があるほか、ビジネス用途やクリエイティブ作業におけるアプリの質と量、OSの完成度では、iPadOSを搭載するiPad Air (M2)に軍配が上がります 。
デメリット3:周辺機器の制限
キーボードやマウスとの連携は可能ですが、一部の高度なゲーミング機能はREDMAGIC純正の周辺機器でないと利用できない場合があります 。豊富なサードパーティ製品が揃うiPad Air (M2)と比べると、アクセサリーの選択肢は限られます。
デメリット4:携帯性とデザインの割り切り
約530gという重量は、iPad Air (M2)の約462gより重く、携帯性では劣ります 。また、冷却性能を優先した結果、背面カメラユニットに約1.8mmの突起があり、デスクに置いた際に若干ガタつく点も気になります 。
デメリット5:防水防塵性能の欠如
防水防塵に対応していないため、お風呂場やアウトドアなど、水濡れや埃のリスクがある環境での使用には注意が必要です。
REDMAGIC Novaのスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ: 10.9インチ、解像度2880 x 1800 px
※16:10、2.8K、最大輝度550nit、SGS認証済み ブルーライトカットディスプレイ - リフレッシュレート: 最大144Hz
- タッチサンプリングレート: 最大840 Hz
- プロセッサ: Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 LEADING VERSION
※TSMC 4nmプロセス、8コア、最大3.4GHz - CPU: 1× Cortex-X4 (最大3.4GHz)、5× Cortex-A720 (最大3.2GHz)、2× Cortex-A520 (最大2.3GHz)
- GPU: Adreno 750 (最大1GHz)
- RAM(メモリ): 12GB / 16GB LPDDR5X
- ストレージ: 256GB / 512GB UFS 4.0
- バッテリー: 10100mAh
- 充電: 80W対応(専用ケーブル同梱)
- 背面カメラ: 50MP
- 前面カメラ: 20MP
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 7 (802.11 a/b/g/n/ac/ax/be)、Bluetooth 5.4
- インターフェース: Type-C USB 3.1 Gen2
- センサー: 電子コンパス、ジャイロスコープ、近接センサー、加速度センサー、ホールセンサー
- スピーカー: クアッドスピーカー(4基搭載)
- オーディオ: DTS:X Ultraに対応した臨場感ある3Dサウンド
- マイク: 3つの内蔵マイク
- 冷却システム: 17173.4mm² 高速遠心式ファン(最大22,000RPM)、9層の冷却レイヤー(大型銅製3Dヒートパイプ、大面積航空アルミニウム合金など)
- オプション: REDMAGICキーボード、マウス、ペン、ゲームパッドに対応
- OS: REDMAGIC OS 9.5 (Android 14.0ベース)
- サイズ: 253.34 × 164.56 × 7.3 mm
- 重量: 530g
- カラー: ミッドナイト
- 付属: Type-C データケーブル x 1、取扱説明書 x 1、REDMAGIC ステッカー x 1
REDMAGIC Novaの評価
8つの基準で「REDMAGIC Nova」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★★
144Hzの高リフレッシュレートと840Hzのタッチ応答性はゲームに最適。2.8Kの高解像度も映像美に貢献します。
スペック:★★★★★
Snapdragon 8 Gen 3 Leading Version、LPDDR5X、UFS 4.0と、現行Androidタブレットで最高峰の性能を誇るため。
デザイン:★★★★☆
スケルトン風の背面やRGBライトが個性的で魅力的ですが、カメラ部分の突起が実用面で少しマイナスなため。
耐久性: ★★★☆☆
筐体の剛性は高いと評価できますが、ゲーミングデバイスとして様々な場所での使用が想定される中で、防水防塵に対応していないため。
通信:★★★★★
最新規格であるWi-Fi 7とBluetooth 5.4に対応しており、通信性能において現時点で最高のスペックを備えているため。
機能:★★★★☆
ゲームを有利に進める独自機能は非常に強力ですが、イヤホンジャック非搭載で充電分離機能と有線イヤホンが併用できない点が惜しまれます。
使いやすさ:★★★☆☆
ゲーマーにとっては最高のカスタマイズ性を提供しますが、OSの翻訳や本体重量など、日常的な使いやすさでは改善の余地があるため。
価格:★★★★★
最高峰のゲーミング性能と冷却システムを搭載しながら、10万円を切る価格設定は非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。
総合評価:★★★★★
【総評】唯一無二の「ゲーミング特化」タブレット
REDMAGIC Novaは、単なる高性能タブレットの枠を超え、ゲーマーが勝利を掴むために細部まで作り込まれた「専用機」です。心臓部には特別仕様の「Snapdragon 8 Gen 3 Leading Version」、目には144Hzの超滑らかなディスプレイ、そしてその性能を持続させるためのファン内蔵の強力な冷却システム。この三位一体の組み合わせが、他のどのタブレットでも味わうことのできない、圧倒的なゲーミング体験を生み出します。
ソフトウェアがもたらす圧倒的な優位性
本機の真価は、ハードウェアの性能を最大限に引き出すソフトウェアにあります。OSに統合された「REDMAGICゲームスペース」では、ゲームごとにパフォーマンスを最適化できるだけでなく、画面に常時照準を表示する「クロスヘア機能」など、プレイを直接的に有利にするツールが満載です。これは、安定性を重視するiPad Air (M2)の「ゲームモード」とは思想が異なり、ユーザーが能動的に環境を支配し、勝利を追求するための機能と言えるでしょう。
割り切りが必要な日常での使い勝手
これほどゲーミングに特化しているがゆえに、万人向けのデバイスでないことも事実です。ゲーマーにとって致命的とも言えるイヤホンジャックの非搭載、やや重くカメラが出っ張ったボディ、汎用的なアプリの使い勝手やエコシステムでは、やはりiPad Airに軍配が上がります。本機を選ぶ際は、これらの点を割り切れるかどうかが重要な判断基準となります。
どんな人に最適か
では、このタブレットはどのような人に最も適しているのでしょうか。それは間違いなく、「パフォーマンスを何よりも優先し、最高の環境でモバイルゲームをプレイしたいと願う、情熱的なゲーマー」です。『原神』や『PUBG Mobile』といった重量級のゲームを、一切の妥協なく最高設定で楽しみたい人。そして、自らパフォーマンスを調整し、デバイスを自分好みに最適化することに喜びを感じる人にとって、本機は最高の相棒となります。
逆に、ゲームもするけれど、動画視聴やウェブブラウジング、軽作業など、バランスの取れた使い方をしたいのであれば、iPad Air (M2)のような万能型タブレットの方が満足度は高いでしょう。
結論 – 最高のゲーム環境を求めるなら
いくつかの欠点はあるものの、それらを補って余りあるほどの熱狂的なゲーム体験を提供してくれるのがREDMAGIC Novaです。「最高のモバイルゲーム環境を、比較的手の届きやすい価格で手に入れたい」と考える情熱的なゲーマーにとって、これ以上ない選択肢であり、最高のパートナーとなることは間違いないでしょう。この機会にぜひ購入を検討してみてください。
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REDMAGIC Novaの価格・購入先
※公式サイトでのREDMAGIC Novaの販売はすでに終了しています。
REDMAGIC 日本公式サイト
※発売時の価格を参考資料として残しておきます。
日本版は2024年11月6日に日本国内(公式ページ)で先行予約販売を開始しました。
<通常価格と先行予約価格>
- 12GB + 256GBモデルで販売価格:92,800円(税込)
- 先行予約価格※:86,800円(税込)
- 16GB + 512GBモデルで販売価格:122,800円(税込)
- 先行予約価格※:116,800円(税込)
ECサイト
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おすすめの類似製品を紹介
「REDMAGIC Nova」に似た性能をもつタブレットも販売されています。
REDMAGIC Astra
REDMAGICから発売された9.06インチのタブレットです(2025年7月 発売)。
REDMAGIC OS 10.5 (Android 15.0ベース) 、Qualcomm Snapdragon 8 Elite、12GB / 16GB / 24GB LPDDR5T メモリ、OLEDディスプレイ、256GB / 512GB / 1TB UFS 4.1 Proストレージ、8,200mAhバッテリー、背面13MPカメラ、前面9MPカメラ、デュアルX軸リニアモーター (4Dバイブレーション)を搭載しています。
また、「マジックキー」、「RGBライト」、「ゲームスペース」、PAD ICE-X 冷却システム、80W 高速充電、充電分離機能(バイパス充電)、「Google Gemini AI」、リフレッシュレート: 最大165Hz、タッチサンプリングレート: 瞬時最大2,000Hz、常時最大240Hz、に対応。
DP映像出力、デュアルスピーカー、DTS:X Ultraサウンドシステム、指紋認証、顔認証、IP54防水防塵、USB Type-C (USB 3.2 Gen 2) x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4にも対応しています。
価格は、12GB + 256GBモデルが82,800円(税込・通常価格は87,800円)、16GB + 512GBモデルが109,800円(税込・通常価格は114,800円)、24GB + 1TBモデルが144,800円(税込・通常価格は149,800円)、です。
関連記事:REDMAGIC Astra徹底レビュー!驚異のゲーミング性能をNovaと比較
iPad Air(M3)
Appleから発売された11インチ/13インチのタブレットです(2025年3月12日 発売)。
iPadOS 18、Apple M3チップ、8GBメモリ、128GB/256GB/512GB/1TBストレージ、11インチ: 28.93Whバッテリー/13インチ: 36.59Whバッテリー (リチャージャブルリチウムポリマーバッテリー、最大10時間駆動)、背面12MP広角カメラ、前面12MPセンターフレームカメラを搭載しています。
また、Apple Intelligence、Apple Pencil (第2世代/USB-C※別売)、Apple Pencil Pro(別売)、Magic Keyboard (別売) 、Apple Pay、音声操作 Siri、Smart Connector、Touch ID(指紋認証)、20W USB-C電源アダプタ(同梱)、USB-Cポート (充電, DisplayPort映像出力, 最大10Gb/s)、eSIM、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、Cellularモデル: 5G (sub-6 GHz)、ギガビットLTE、に対応しています。
価格は、Amazonで98,800円~(税込)楽天市場で83,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで87,500円(送料無料)、です。
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Lenovo Legion Y700 Gen 4
Lenovoから発売された8.8インチのタブレットです(2025年5月 発売)。
Qualcomm Snapdragon 8 Elite (または 8 Ultimate Edition)、12GB / 16GB (LPDDR5X Ultra 9600) メモリ、8.8インチ(3040×1904)液晶、256GB / 512GB / 1TB (UFS 4.1)ストレージ、7600mAhバッテリー、背面13MPカメラ、前面8MPカメラ、microSDカードスロット、ZUI 15 (Android 15ベース) を搭載しています。
また、ゲーム機能(AI声紋ハンター、AIピクセル狙撃の神、超広視野モードなど)、デュアルX軸リニアモーターによる振動フィードバック、AIアシスタント「天禧パーソナルスーパーインテリジェントエージェント」、AI機能(AIライティング、AI翻訳等)、スーパーコネクト(PCや他社製スマホと連携・ファイル共有・サブディスプレイ化)に対応。
DP映像出力、最大2TBまでのストレージ拡張、68W 超高速充電、Dolby Atmos対応のデュアルスピーカー、超低遅延スタイラスペン対応、デュアルUSB-C、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4にも対応しています。
価格は、AliExpressで62,759円、です。
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Lenovo Legion Y700 2025
レノボから発売された8.8インチのゲーミングタブレットです(2024年11月 発売)。
ZUI 16(Android 14)、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3、12GB/16GB LPDDR5X メモリ、256GB/512GB UFS4.0 ストレージ、6550mAhバッテリー、背面13MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、デュアル 超線形スピーカー(ステレオ)、Dolby Atmos、冷却システム、
68W急速充電(スーパーフラッシュチャージ)、バイパス充電、デュアルX軸リニアモーター、超広視野モード、ゲームアイランド、3段階のパフォーマンスモード、
最大1TBまでのストレージ拡張、USB Type-C 3.1 Gen2 (OTG/DP映像出力) x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、AliExpressで70,001円、ヤフーショッピングで99,800円、です。
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Galaxy Tab S10
サムスンから発売された12.4/14.6インチのタブレットです(2024年10月3日発売)。
Android 14 + One UI 6.1、MediaTek Dimensity 9300+ プロセッサと12GB メモリ、Dynamic AMOLED 2X 液晶、256GB/512GB ストレージ、背面13MP + 8MPの2眼カメラ、前面12MP(Ultra:12MP + 12MP)のフロントカメラを搭載しています。
また、生成AI機能「Galaxy AI」、「Gemini」、反射防止技術、45W急速充電、Sペン(付属)、AIキー付きのキーボード(別売)、クアッドスピーカー、IP68防水防塵、リフレッシュレート 120GHz、最大1.5TBまでのストレージ拡張、USB 3.2 Gen1 Type-C (OTG/DP映像出力/PD充電)、Wi-Fi 6E (Ultra:Wi-Fi 7)、Bleutooth 5.3、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで187,777円~(税込・Ultra)、楽天市場で179,900円(送料無料・Plus版)、ヤフーショッピングで209,000円(Ultra 256GB)、米国 Amazon.comで$990.54 (Galaxy Tab S10+)、です。
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Xiaomi Pad 6S Pro 12.4
シャオミから発売された12.4インチのAndroid 14(Xiaomi HyperOS)タブレットです。Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2、8GB / 12GB LPDDR5X メモリ、3K液晶、256GB/512GB UFS 4.0、 10000mAh バッテリ、背面 50MP+2MP の2眼カメラ、前面 32MPのフロントカメラ搭載で、
リフレッシュレート 144Hz (可変)、タッチサンプリングレート 360Hz、6 スピーカー、Dolby Atmos、ディレクターモード、AIアート、FocusFrame、AIカンファレンスツールボックス、指紋認証、NFC、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで69,800円、楽天市場で69,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで68,400円(中古)、AliExpressで62,401円、米国 Amazon.comで$549.99です。
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iPad Pro M4(2024)
Appleから発売された11 / 13インチのタブレットです。iPadOS 17、Apple M4チップと16コアNeural Engine、8GB/16GBメモリ、Ultra Retina XDR XDR液晶、256GB/512GB/1TB/2TBストレージ、最大10時間駆動する31.29Wh/38.99WhWhバッテリー、背面12MPのメインカメラ、前面12MPのフロントカメラを搭載しています。
また、5G通信(※Cellularモデルのみ)、Apple Pencil Pro)、新しいMagic Keyboard、Thunderbolt/USB 4ポート(OTG、充電、映像出力)、クアッドスピーカー、Dolby Atmosサウンド、5つのスタジオ品質マイク、最大120HzのProMotion(リフレッシュレート)、Apple Pay、音声認識Siri、生体認証「Face ID」、Wi‑Fi 6E、4×4 MIMO、Bluetooth 5.3、GPS (※Cellularモデルのみ)に対応しています。
価格は、Amazonで168,800円(税込・11インチ・13インチは218,800円)、楽天市場で151,912円(送料無料)、ヤフーショッピングで151,980円(中古)、です。
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