iPlay 70 mini UltraとMini Turboを徹底比較レビュー!

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra 前面の外観
2025年4月10日に発売された「ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra」は、Snapdragon 7+ Gen 3プロセッサを搭載し、4万円以下という価格ながらハイエンドに迫る性能で大きな注目を集める8.8インチタブレットです。

このレビューでは、iPlay 70 mini Ultraが日々のエンターテイメント体験をどれだけ向上させるのか、そしてその驚異的なコストパフォーマンスの裏にあるトレードオフは何かを、前モデル「Alldocube iPlay 60 Mini Turbo」や競合製品との比較を通じて徹底的に検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra の長所(Pros):

  • 価格帯を破壊する圧倒的なパフォーマンス(Snapdragon 7+ Gen 3搭載)
  • 2.5K解像度・144Hz対応の極めて高品質なディスプレイ
  • 4万円以下で手に入る、驚異的なコストパフォーマンス
  • 高級感と実用性を両立したフルメタルユニボディデザイン
  • 便利な外部映像出力(DP出力)やストレージ拡張(microSD)に対応

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra の短所(Cons):

  • 指紋認証や顔認証といった生体認証に一切対応していない
  • GPSとSIMカードスロットが非搭載で、屋外での単体利用が困難
  • OSのメジャーアップデートが期待できず、長期的なソフトウェアサポートに懸念
  • 本格的なゲーミングタブレットに比べ、充電速度や専門機能で見劣りする

総合評価:

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraは、Wi-Fi環境下でのゲームや動画視聴といったエンターテイメント用途に特化し、その分野で価格を遥かに超える体験を提供する「最強の室内エンタメ機」です。多機能性よりも純粋な性能とディスプレイ品質を求めるユーザーにとって、これ以上ない選択肢となるでしょう。

この記事で分かること

  1. 高級感が大幅に向上したフルメタルユニボディデザインの詳細
  2. 前モデル「iPlay 60 Mini Turbo」からのスペックと使用感の進化点
  3. 圧巻の2.5K/144Hzディスプレイがもたらす映像体験と優位性
  4. Snapdragon 7+ Gen 3のAnTuTuベンチマークスコアと他CPUとの性能比較
  5. 「原神」や「フォートナイト」など人気ゲームの具体的なフレームレート(fps)と動作感
  6. 7300mAh大容量バッテリーの実際の持続時間と20W充電の性能
  7. DTSサウンドやWi-Fi 6といったエンタメ体験を向上させる機能
  8. 生体認証やGPS非対応といった明確なデメリットと割り切りが必要な点
  9. iPad miniや他のハイエンド8インチタブレットとのメリット・デメリット比較
  10. 専門家による5段階評価と詳細な総評
  11. 最新の価格とお得な購入先・他機種との価格比較

この記事を最後まで読むことで、「ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入を迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:Alldocube iPlay 70 mini Ultra – Alldocube Global

このページ内の目次

デザイン:iPlay 70 mini Ultra の高級感と実用性を両立したフルメタルボディ

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraの背面 外観

ここでは、ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのデザインについて、その質感、携帯性、そして実用的なインターフェース配置の魅力を、前モデル「Alldocube iPlay 60 Mini Turbo」との比較を交えながら詳しくレビューしていきます。

手にした瞬間に伝わる確かな進化と高級感

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraを初めて手に取ったとき、ひんやりとした金属の感触とその凝縮感に感心しました。前モデルのiPlay 60 Mini Turboも価格以上の質感を持つメタルボディでしたが、iPlay 70 mini Ultraはそれを遥かに凌駕します。継ぎ目のない「フルメタルユニボディ」構造は、まるで一つの塊から削り出されたような堅牢さを感じさせ、軋むような感覚は一切ありません。背面はサラッとした艶消しのガンメタリック仕上げで、シックな印象を与えます。ただ、この美しい仕上げは指紋や皮脂がやや目立ちやすいのが玉に瑕かもしれません。

形状も大きく進化し、iPlay 60 Mini Turboの丸みを帯びたエッジとは対照的に、角がシャープに面取りされたソリッドなデザインになりました。この角張ったフォルムは手に馴染みやすく、所有する喜びを掻き立てます。全体として、より高価格帯のタブレットに迫る、洗練されたデザインへと見事に昇華していると感じました。

携帯性とデザインバランスの再定義

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraの側面。

iPlay 70 mini Ultraの厚さは7.9mmとスリムですが、重量は実測で約343gと、前モデルのiPlay 60 Mini Turbo(実測約315g)よりわずかに重くなっています。しかし、この適度な重量感がむしろ安っぽさを払拭し、高級感と安定感につながっています。300g台前半という軽快さは健在で、電車の中で立ったまま電子書籍を読んだり、ソファで寝転がりながら長時間動画を見たりしても、腕が疲れることはありませんでした。

カラーは落ち着いたスペースグレーの1色展開です。注目すべきは、画面を囲むベゼルが非常に細くなった点です。これにより、本体サイズは前モデルとほとんど変わらないにも関わらず、リッチで没入感のある視覚体験が得られます。この狭額縁デザインは、見た目の美しさだけでなく、コンテンツへの集中度を高めてくれる実用的なメリットも大きいと感じました。

ユーザー体験を突き詰めたポートとボタンの配置

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraの接続ポート

デザインの進化は、見た目だけにとどまりません。特に感動したのは、接続ポートとスピーカーの配置です。横向きでゲームをプレイする際、充電ケーブルが手に干渉するのは長年の悩みでしたが、iPlay 70 mini UltraUSB-Cポートを本体右側面の「ど真ん中」に配置。これにより、充電しながらでもケーブルが邪魔にならず、快適なゲームプレイが持続できます。これは、上部にポートがあったiPlay 60 Mini Turboからの大きな改善点です。

スピーカーも同様に、横持ちした際に自然と手が触れない上部と下部に配置されており、迫力あるサウンドを少しも遮ることがありません。前モデルではスピーカーを手で塞いでしまうことがあったため、この配慮は非常に嬉しいポイントです。右側面には電源ボタン音量ボタンが並び、特に赤い電源ボタンはデザインの良いアクセントになっています。左側面には最大1TBまで対応するmicroSDカードスロットが配置されていますが、イヤホンジャックは非搭載です。背面カメラは、シングルカメラとフラッシュを2眼レンズのように見せるスマートなデザインにまとめられています。

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraの付属品

iPlay 70 mini Ultraの付属品

  • タブレット本体
  • ACアダプター(20W)
  • USB Type-Cケーブル
  • SIMピン
  • 説明書

まとめ:デザイン

  • 第一印象:前モデルから質感が劇的に向上し、継ぎ目のないフルメタルユニボディが価格以上の高級感を演出する。
  • 素材と仕上げ:ひんやりとした感触の艶消しガンメタリック仕上げで、堅牢感がある一方、指紋はやや目立ちやすい。
  • 携帯性:前モデルより若干重いが、343gという重量は片手操作も可能なレベルで、適度な重みが安定感につながっている。
  • ポート配置の進化:横持ちでの利用を徹底的に考慮し、USB-Cポートを中央に、スピーカーを手で塞がない位置に再配置。使い勝手が大幅に向上した。
  • デザインのアクセント:シャープなエッジと赤い電源ボタンが、全体のデザインを引き締め、所有欲を満たす。

ディスプレイ:iPlay 70 mini Ultra の圧巻の2.5K/144Hzで格安タブレットの常識を覆す映像体験

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのディスプレイ。

ここでは、ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのディスプレイがいかに素晴らしいか、特に前モデル「Alldocube iPlay 60 Mini Turbo」との比較を通じて、その圧倒的な進化と感動的な映像体験をレビューします。

初めて電源を入れた瞬間の感動的な美しさ

iPlay 70 mini Ultraの電源を入れ、ホーム画面が表示された瞬間、その鮮やかさと精細さに思わず息をのみました。まさに「感動的」という言葉がふさわしい映像体験です。本機はLTPS技術を採用した8.8インチのIPSスクリーンを搭載しており、発色が非常に豊かです。YouTubeで4K風景動画を再生してみると、木々の緑や空の青が目に飛び込むように鮮やかに映し出されました。前モデルのiPlay 60 Mini Turboも十分に綺麗なディスプレイでしたが、iPlay 70 mini Ultraの美しさは次元が違います。

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのディスプレイ。画面に自然の風景。

色合いは最も自然な設定にしても、わずかに青みがかって彩度が高めに感じられましたが、この生き生きとした鮮やかさが、結果的に日常的な動画視聴やゲームプレイにおいてコンテンツの魅力を最大限に引き出してくれると感じました。視野角も広く、どの角度から見ても色の変化が少ないため、複数人で画面をのぞき込むような使い方にも適しています。

2.5K解像度がもたらす圧倒的な精細感

本機のディスプレイが特別なのは、その解像度にあります。8.8インチというコンパクトな画面に2560×1600ピクセル、いわゆる「2.5K」の解像度を詰め込んでおり、画素密度は343PPIに達します。これは、8.4インチで1920×1200(FHD+)だった前モデルiPlay 60 Mini Turboから飛躍的な進化です。この差は、電子書籍を読んだときに最も顕著に現れました。漫画の小さなルビや、小説の細かな文字も潰れることなく、くっきりと読むことができます。まるで印刷物を見ているかのような精細さは、10インチクラスのフルHDタブレットを凌駕するほどです。

144Hzリフレッシュレートが実現する究極の滑らかさ

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra の画面をスクロールしている。

iPlay 70 mini Ultraのディスプレイを語る上で、最大144Hzのリフレッシュレートは欠かせません。60Hz固定だったiPlay 60 Mini Turboとは比較にならないほど、あらゆる操作が滑らかになります。Webサイトをスクロールする指の動きに、画面が吸い付いてくるような感覚は一度体験すると元には戻れません。この「ヌルヌル感」は、特に動きの速いゲームで真価を発揮します。例えば、「PUBG Mobile」のようなFPSゲームでは、敵の動きが非常になめらかに表示されるため、目で追いやすくなり、プレイの精度が格段に向上しました。

この144Hz表示はバッテリー消費が大きくなるため、普段は120Hzに設定していましたが、それでも十分すぎるほどの滑らかさを体感できます。60Hzが標準的なこの価格帯のタブレット市場において、このスペックはまさに規格外と言えるでしょう。

屋外でも見やすい輝度と快適な操作性

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのディスプレイ。屋外で使用

ディスプレイの輝度は最大500nitと、前モデルの350nitから大幅に向上しました。このおかげで、日中の明るいカフェの窓際で作業する際も、画面が暗くて見づらいと感じることはありませんでした。もちろん、直射日光下では厳しい場面もありますが、多くの生活シーンで快適な視認性を確保してくれます。また、タッチパネルの反応も非常に良好で、ゲーム中の素早い操作にも遅延を感じることはなく、ストレスフリーで楽しめました。ちらつきのないフリッカーフリーにも対応しており、長時間の利用でも目が疲れにくい点も嬉しいポイントです。

iPlay 70 mini Ultraのディスプレイ仕様

  • サイズ:8.8インチ
  • 種類:IPS液晶 (LTPS技術採用)
  • 解像度:2560×1600 (2.5K / WQXGA)
  • 画素密度:343 PPI
  • リフレッシュレート:最大144Hz (適応型)
  • 輝度:最大500nit
  • コントラスト比:1500:1
  • その他:Widevine L1対応、HDR対応

まとめ:ディスプレイ

  • 解像度:FHD+から2.5Kへと大幅に向上し、電子書籍の細かな文字から高精細な映像まで驚くほど鮮明に表示する。
  • 滑らかさ:60Hzから最大144Hzへと進化し、スクロールやゲームプレイが比較にならないほど滑らかになった。
  • 輝度:350nitから500nitに向上し、屋外での視認性が改善され、より幅広いシーンで快適に利用できるようになった。
  • 体験:鮮やかな発色と高精細、究極の滑らかさが融合し、動画視聴からゲームまであらゆるコンテンツの質を一段上のレベルへと引き上げる。
  • 総合評価:前モデルからあらゆる面で劇的に進化し、価格帯の常識を覆す圧巻の映像体験を提供。

パフォーマンス:iPlay 70 mini Ultra の格安タブレットの常識を覆す処理能力

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのプロセッサ

ここでは、ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraが秘める圧倒的なパフォーマンスについて、その頭脳であるSoCから冷却性能、メモリ、ストレージに至るまで、前モデル「Alldocube iPlay 60 Mini Turbo」との比較を交えながら徹底的に掘り下げていきます。

別次元へと進化したSoC「Snapdragon 7+ Gen 3」

iPlay 70 mini Ultraの性能を語る上で、まず触れなければならないのが搭載されているSoC、「Snapdragon 7+ Gen 3」です。これは一部で「ミニ 8 Gen 3」とまで称されるほどの高性能チップで、前モデルiPlay 60 Mini Turboが搭載していたSnapdragon 6 Gen 1とは、もはや比較するのがためらわれるほどの性能差があります。TSMCの先進的な4nmプロセスで製造され、最新のCortex-X4パフォーマンスコアを含むオクタコア構成は、アーキテクチャレベルで前世代を圧倒。公式情報ではCPUおよびGPU性能が195%向上したと謳われており、その進化はまさに別次元です。

CPUに統合されているGPUも「Adreno 732」へと大幅に強化され、グラフィック性能が格段に向上しました。この実力はGeekbench 6のスコアにも表れており、シングルコアで1,871、マルチコアで5,018という、この価格帯のタブレットとしては驚異的な数値を記録しています。日常のあらゆる操作が、ハイエンドスマートフォンと遜色ないレベルで快適に行える性能を秘めているのです。

高負荷作業も余裕でこなす実使用感

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraでゲームをプレイする様子。

Webサイトの閲覧やSNSのスクロールといった日常的な操作は、言うまでもなく極めて快適です。しかし、このタブレットの真価は、より負荷の高い作業でこそ発揮されます。試しに、動画編集アプリ「Adobe Premiere Rush」を使い、先日撮影した4K動画の編集に挑戦してみました。前モデルのiPlay 60 Mini Turboでも不可能ではありませんでしたが、プレビュー再生にはカクつきが伴い、書き出しには相応の忍耐が必要でした。しかし、iPlay 70 mini Ultraでは、タイムライン上の操作もプレビュー再生も驚くほど滑らかで、最終的な動画の書き出しもあっという間に完了。この快適さは、まさに衝撃的でした。

高性能を持続させる先進の冷却システム

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraの内部構造

これだけの高性能SoCを搭載すると、どうしても気になるのが発熱です。しかし、iPlay 70 mini Ultraはその点にも抜かりはありません。「VCベイパーチャンバー」と多層グラフェンシートを組み合わせた高度な冷却システムを搭載しており、発生した熱を効率的に外部へ逃がす設計になっています。先ほどの動画編集作業中、本体背面は確かに温かくなりましたが、性能が低下するような挙動(サーマルスロットリング)は一切見られませんでした。これは冷却システムが有効に機能している証拠であり、長時間の高負荷な作業でも性能を持続できるという絶大な安心感を与えてくれます。実際に3DMarkのストレステストにおいても95.3%という非常に高い安定性を示しており、この冷却性能は本物です。

超高速メモリとストレージが実現する快適なレスポンス

この圧倒的なSoC性能を支えているのが、大容量かつ高速なメモリとストレージです。RAMは12GBと余裕のある容量を確保し、規格には最大10.7Gbpsの転送速度を持つ次世代の高速メモリ「LPDDR5X」を採用。アプリの起動や切り替えが非常に高速です。さらに、内蔵ストレージから最大8GBを仮想メモリとして追加することも可能で、さらなる快適性を追求できます。

内蔵ストレージは256GBの大容量で、規格には「UFS 3.1」が採用されています 。AndroBenchでの実測値では、シーケンシャル読み取り速度が約1996MB/s、書き込み速度が約1866MB/sという、もはやPCのNVMe SSDに匹敵する数値を叩き出しました 。これにより大容量のゲームアプリのインストールや動画ファイルのコピーが瞬く間に完了します。もちろん、ストレージが不足した場合でも、最大1TBのmicroSDカードに対応しているため、容量の心配は無用です 。外部とのデータ転送も、最大5Gbpsの速度を誇るUSB 3.1 Type-Cポートにより高速に行えます 。

iPlay 70 mini Ultraのパフォーマンス仕様

  • SoC:Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 3 (4nm オクタコア)
  • GPU:Adreno 732
  • RAM:12GB LPDDR5X
  • 仮想RAM:最大8GBの拡張(合計で最大20GBまで)
  • ストレージ:256GB UFS 3.1
  • 拡張ストレージ:microSDカードで最大1TBまで対応

まとめ:パフォーマンス

  • SoCの進化:Snapdragon 6 Gen 1からSnapdragon 7+ Gen 3へ、性能はまさに別次元へと飛躍し、あらゆる操作をハイエンド機レベルの快適さで実現。
  • 実用性能:Web閲覧から高負荷な4K動画編集まで、あらゆる作業をストレスなくこなし、数年先まで見据えることができる性能的余裕を持つ。
  • 冷却性能:高性能SoCの発熱をVCベイパーチャンバーで強力に冷却し、長時間の高負荷時でも性能低下をほとんど起こさない高い安定性を誇る。
  • メモリとストレージ:12GBのLPDDR5Xメモリと超高速な256GBのUFS 3.1ストレージを搭載し、アプリの起動からデータ転送まで、あらゆるレスポンスが極めて高速。

Antutuベンチマーク

ALLDOCUBE iPlay 70 mini UltraのAntutuベンチマーク

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraに搭載されているQualcomm Snapdragon 7+ Gen 3 プロセッサの性能はどのくらいなのでしょうか?Antutuベンチマークで測定してみました。

すると、約137万点(1369655)を記録していました。公式サイトの表示どおり、やはりAntutu140万に近い性能を発揮できるようです。

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra グラフ Snapdragon7+Gen3-VS-Snapdragon6Gen1

例1: Antutu V10 総合で「1369655」、CPUで「377171」、GPUで「497134」、MEMで「243209」、UXで「252141」

2回目、3回目と測定しても、同じような結果になり、やはり130万点台を記録しました。

例2: Antutu V10 総合で「1334506」、CPUで「363257」、GPUで「478756」、MEMで「236431」、UXで「256062」

例3: Antutu V10 総合で「1354022」、CPUで「380940」、GPUで「485386」、MEMで「232666」、UXで「255030」

前モデルとAntutu比較

一方、前モデル Alldocube iPlay 60 Mini TurboはQualcomm Snapdragon 6 Gen 1プロセッサを搭載し、約53万点を記録していました。

例: Antutu V10 総合で「537442」、CPUで「190989」、GPUで「94681」、MEMで「124692」、UXで「127080」

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraは前モデル Alldocube iPlay 60 Mini Turboよりも約84万点もスコアが上がっていることから、飛躍的に性能が向上しているといえます。

Snapdragon 7+ Gen 3性能を比較

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraに搭載されているQualcomm Snapdragon 7+ Gen 3 プロセッサは他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra グラフSnapdragon7+Gen3-Antutu-hikaku

CPUランキング

※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。

  1. Qualcomm Snapdragon 8 Elite (Lenovo Legion Y700 Gen 4)・・・Antutu:274万
  2. MediaTek Dimensity 9400+ (Xiaomi Pad Mini)・・・Antutu:259万
  3. Snapdragon 8 Gen3 (Lenovo Legion Tab 8.8″, 3)・・・Antutu:200万
  4. Apple A17 Pro (iPad mini 第7世代)・・・Antutu:148万
  5. Snapdragon 7+ Gen 3 (ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra)・・・Antutu:137万
  6. Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 (LAVIE Tab T9 T0995/HAS)・・・Antutu:135万
  7. Snapdragon 6 Gen 1 (Alldocube iPlay 60 Mini Turbo)・・・Antutu:53万
  8. MediaTek Dimensity 7050 MT8791 (ALLDOCUBE iPlay 70 mini Pro)・・・Antutu:52万
  9. Helio G99 (Alldocube iPlay 60 mini Pro)・・・Antutu:40万
  10. MediaTek Helio G85 (Redmi Pad SE 8.7)・・・Antutu:26万

比較から分かること

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraは、最先端のフラッグシップモデルには及ばないものの、一世代前のハイエンドモデルに匹敵する非常に高い性能を持つタブレットであると言えます。Antutuスコア137万点という数値は、日常的なウェブサイトの閲覧や動画視聴、SNSといった用途では全くストレスを感じることなく、極めて快適な動作を約束します。さらに、高画質な3Dグラフィックスを多用するゲームや、複数のアプリケーションを同時に利用するマルチタスクといった、CPUに高い負荷がかかるような場面でも、多くの場面でスムーズな動作が期待できるでしょう。

ゲーム性能:iPlay 70 mini Ultraの実力を人気タイトルで徹底検証

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraで原神をプレイしている。

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraが搭載する「Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 3」は、果たしてゲーミングタブレットとして通用するのか。その実力を確かめるべく、人気の高いゲームタイトルを実際にプレイし、そのパフォーマンスを徹底的に検証しました。

原神

まず試したのは、スマホゲームの中でも特に高い性能が要求されるオープンワールドRPG「原神」です。グラフィック設定を最高の「最高」、フレームレートを「60fps」に設定してプレイを開始しました。広大なフィールドを駆け巡る探索や、通常の戦闘ではフレームレートが55fpsから60fpsの間で安定し、非常に滑らかな動きに驚かされました。キャラクターのスキルや元素爆発が激しく飛び交う高負荷な戦闘シーンでは、さすがに45fps前後まで落ち込む場面もありましたが、プレイに支障が出るほどのカクつきは感じられません。画質を一つ下げて「高」設定にすれば、ほぼ全てのシーンで60fpsに張り付く安定した動作となり、最高の体験ができました。

崩壊:スターレイル

次に、同じ開発元のターン制RPG「崩壊:スターレイル」をプレイしました。ターン制バトルが中心のため、「原神」ほどの常時高負荷はかかりませんが、美麗なグラフィックと派手なエフェクトが特徴です。グラフィック、フレームレートともに最高設定にしましたが、動作は全く問題ありません。美しい街並みを散策する場面から、必殺技のエフェクトが画面を埋め尽くす戦闘まで、フレームレートは常に安定して60fpsを維持。カクつきとは無縁の快適なプレイで、ゲームの世界観に深く没入することができました。

フォートナイト

世界的な人気を誇るバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」では、競技性が高いため、安定した高フレームレートが勝利の鍵を握ります。本機の高いGPU性能を活かし、グラフィック設定を「高」にした状態で90fpsモードでのプレイに挑戦しました。建築や近距離での激しい撃ち合いなど、素早い視点移動が求められる場面でもフレームレートは90fps近くを維持し、PCや家庭用ゲーム機にも引けを取らない滑らかな操作感でプレイすることができました。

Call of Duty: Warzone Mobile

最大120人が戦う大規模バトルロイヤルFPS「Call of Duty: Warzone Mobile」は、CPUとGPUの両方に極めて高い負荷がかかるゲームです。グラフィック設定を最高の「ピークグラフィック」に設定しても、フレームレートは安定して60fps近くを維持してくれました。多くの敵が密集するエリアや、空爆などの激しいエフェクトが多発する状況でもパフォーマンスが大きく落ち込むことは少なく、安定したエイムが可能で、対人戦を有利に進めることができました。

ファイナルファンタジーVII エバークライシス

最後に、コマンドバトルRPG「ファイナルファンタジーVII エバークライシス」を試しました。これまでのタイトルに比べると要求スペックは高くありませんが、グラフィックの美しさは健在です。グラフィックとフレームレートを最高設定にしてもパフォーマンスに不安は全くなく、リミットブレイクや召喚獣といった迫力ある演出を、一切のカクつきなく、極めて滑らかな映像で楽しむことができました。

まとめ:ゲーム性能

Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 3を搭載したiPlay 70 mini Ultraは、ミドルハイレンジのSoCでありながら、一世代前のフラッグシップモデルに迫る、極めて高いゲーム性能を持っていると断言できます。「原神」のような超高負荷なゲームから、「フォートナイト」のような競技性の高い対戦ゲームまで、多くのタイトルを高品質・高フレームレートで快適にプレイ可能です。あらゆるジャンルのゲームを高次元で楽しみたいユーザーにとって、非常に満足度の高い選択肢となるでしょう。

バッテリー持ちと充電:iPlay 70 mini Ultra のゲーム漬けにも耐えるスタミナ

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのバッテリー

ここでは、ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのバッテリー性能に焦点を当てます。「高性能なタブレットはバッテリーの消耗が激しいのでは?」という懸念はもっともですが、本機がその不安を払拭するほどのスタミナを備えているか、前モデル「Alldocube iPlay 60 Mini Turbo」との比較を交えながら、実際の使用感をもとに詳しく検証していきます。

大幅に増量された7300mAhバッテリーの安心感

iPlay 70 mini Ultraは、前モデルiPlay 60 Mini Turboの5500mAhから大幅に増量された、7300mAhという大容量バッテリーを搭載しています。この約33%もの容量アップは、スペックシート上の数字以上に、実際の使用シーンで絶大な安心感をもたらしてくれました。高性能なSoCと高精細なディスプレイを搭載しながらも、朝から晩まで動画やゲームを楽しんでも、充電ケーブルのありかを気にする必要はほとんどありませんでした。この大容量化は、本機の大きな魅力の一つです。

ゲームも動画も一日中楽しめる驚異的な持続力

このタブレットのスタミナを試すため、休日に一日中使い倒してみました。公式には「『原神』を5〜7時間連続プレイ可能」と謳われていますが、その言葉に偽りはありませんでした。実際に高画質設定で『原神』をプレイし続けたところ、5時間が経過した時点でもバッテリーはまだ20%ほど残っており、その持続力に驚かされました。動画視聴ではさらに優秀で、Wi-Fi環境でストリーミング動画を1時間再生しても、バッテリー消費はわずか5%程度でした。これなら、長距離の移動中に映画を数本観ても、まだまだ余裕があります。

客観的なテストでもその実力は証明されています。PC Markのバッテリーテストでは、100%から20%になるまで7時間41分という結果を記録。さらに、スタンバイ状態での電力消費も非常に少なく、数日間放置してもほとんどバッテリーが減っていませんでした。使いたいときにいつでも使える、信頼できる一台です。

20W急速充電と便利な追加機能

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraを充電している。

大容量バッテリーを搭載しているため、充電時間も気になるところですが、本機は20WのPD急速充電に対応しており、対応するACアダプターもきちんと同梱されています。バッテリー残量10%の状態から満充電までにかかる時間は約2時間と、7300mAhという容量を考えれば十分に実用的です。ワイヤレス充電には対応していませんが、注目すべきは最大6Wの逆充電機能を備えている点です。外出先でスマートフォンのバッテリーが心許なくなった際に、本機をモバイルバッテリー代わりに使えるのは非常に便利でした。

ただ、ゲーミング性能を売りにしているモデルだからこそ、バッテリーを劣化させずに長時間のプレイを可能にする「バイパス充電」機能が搭載されていれば、さらに完璧だったと感じます。この点は、次期モデルでの対応に期待したいところです。

iPlay 70 mini Ultraのバッテリー・充電 仕様

  • バッテリー容量: 7300mAh
  • 公称駆動時間: 『原神』を5~7時間連続プレイ可能(60fps/中設定)
  • 充電方式: USB Type-C
  • 急速充電: PD 20W対応
  • 逆充電: 対応(最大6W)
  • ワイヤレス充電: 非対応

まとめ:バッテリー持ちと充電

  • バッテリー容量:前モデルの5500mAhから7300mAhへと大幅に増量し、圧倒的な安心感を実現。
  • 持続時間:高性能ながら、『原神』のような重量級ゲームを5時間以上プレイできるほどの驚異的なスタミナを誇る。
  • 充電性能:20Wの急速充電に対応し、大容量バッテリーを約2時間で満充電可能。
  • 付加機能:いざという時に役立つ逆充電機能を搭載しているが、ゲーマー待望のバイパス充電は非対応。

カメラ性能:iPlay 70 mini Ultra の記録やビデオ通話には十分な実用性

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraの背面にあるカメラ

ここでは、ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのカメラ性能について、タブレットのカメラとしてどのような用途で実力を発揮するのか、前モデル「Alldocube iPlay 60 Mini Turbo」との比較を交えながら、実際の撮影体験をもとにレビューします。

記録用途には十分以上のカメラ構成

iPlay 70 mini Ultraは、背面にオートフォーカスLEDフラッシュを備えた1300万画素のカメラ、前面には500万画素のカメラを搭載しています。正直なところ、タブレットのカメラにスマートフォンのような画質を期待するべきではありませんが、本機のカメラは「補助的な役割」として割り切って使えば、非常に実用的だと感じました。特に、カメラ性能が弱点だった前モデルiPlay 60 Mini Turboと比較すると、その進化は明らかです。くすんだ色合いで記録するのもやっとだった前モデルとは違い、iPlay 70 mini Ultraは日常の様々なシーンで十分に活躍してくれます。

予想以上にクリアな撮影画質

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraで撮影した写真。庭の植物。

カメラアプリの機能はシンプルですが、静止画の撮影品質はタブレットとしては驚くほど良好です。公園で何枚かスナップ写真を撮ってみましたが、空の青や木々の緑も鮮やかに再現され、かなりクリアに撮影できました。デジタルズームは最大8倍まで対応していますが、画質の劣化を考えると2〜3倍程度までが実用の範囲内でしょう。このカメラが最も役立ったのは、出先で受け取った書類をスキャンアプリで取り込む場面です。オートフォーカスが素早く正確に機能し、文字もくっきりとデータ化できました。これは、前モデルでは少しストレスを感じた部分だったので、大きな改善点です。

前面カメラも、オンライン会議で自分の顔を映すには十分な性能です。「Zoom」での会議に使用した際、こちらの表情も背景のホワイトボードに書いた文字も、相手にはっきりと見えていたようです。激しく動いても残像感は少なく、ストレスなくコミュニケーションが取れました。

4K動画撮影も可能な動画性能

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraで動画を撮影している。

本機は最大4K解像度での動画撮影に対応しています。試しに短い動画を撮影してみましたが、画質は非常にクリアで、タブレットで撮影したとは思えないほど綺麗でした。ただし、光学式手ぶれ補正は搭載されていないため、歩きながらの撮影では手ぶれが目立ちます。三脚に固定するなど、安定した状態で撮影するのがおすすめです。動画性能が低く、手ぶれがひどかったiPlay 60 Mini Turboと比べると、画質面では格段に進歩しており、記録用の動画撮影には十分使えるレベルに進化したと言えます。

iPlay 70 mini Ultraのカメラ性能 仕様

  • 背面カメラ: 1300万画素 (オートフォーカス、LEDフラッシュ搭載)
  • 前面カメラ: 500万画素
  • 動画撮影: 最大4K対応

まとめ:カメラ性能

  • 総合評価:スマートフォンの代替にはならないが、タブレットの補助的なカメラとしては十分以上に実用的。
  • 背面カメラ:書類のスキャンやメモ代わりのスナップ写真では、オートフォーカスも機能し、クリアで満足のいく画質を提供する。
  • 前面カメラ:オンライン会議やビデオ通話において、自分の顔や背景を相手に鮮明に伝えることができる品質。
  • 動画性能:4K撮影に対応し画質はクリアだが、手ぶれ補正がないため、定点での撮影に向いている。

オーディオと通信性能:iPlay 70 mini Ultra のDTSサウンドとWi-Fi 6でエンタメ体験を格上げ

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraで音楽を再生している。

ここでは、ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのエンタメ体験を支える音質と通信性能に焦点を当てます。DTSサウンドによる音の変化や、Wi-Fi 6がもたらす快適さを、前モデル「Alldocube iPlay 60 Mini Turbo」との比較を交えながらレビューします。

考え抜かれたスピーカー配置とDTSがもたらす魔法

iPlay 70 mini Ultraは、本体の上下にデュアルスピーカーを搭載しています。この配置が絶妙で、横向きにして動画を観たりゲームをしたりする際に、スピーカーを手で塞いでしまうことがありません。下寄りの配置で音がこもりがちだった前モデルiPlay 60 Mini Turboから、着実に改善されている点です。デフォルトの音質は、中高音がクリアで聞き取りやすいものの、低音はやや薄く、正直なところ平凡な印象でした。

しかし、「DTS Audio Processing」という専用アプリをONにした瞬間、その評価は一変します。特に「Music (Wide)」モードに設定した時の音の広がりには本当に驚かされました。まるで良質なヘッドホンで聴いているかのように、音が頭の周りを包み込むように鳴り響き、驚くほどの立体感が生まれます。この機能のおかげで、タブレット単体での映画鑑賞が、一気に没入感あふれる特別な体験へと変わりました。

Wi-Fi 6対応でストリーミングもゲームもストレスフリー

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraで通信している。 width=

本機の大きな進化点の一つが、最新規格の「Wi-Fi 6」に対応したことです。Wi-Fi 5だった前モデルiPlay 60 Mini Turboと比べて、通信の速度と安定性が格段に向上しました。自宅のWi-Fi 6環境でNetflixの4K HDRコンテンツをストリーミング再生したところ、読み込みが一瞬で完了し、再生中に一度も映像が途切れることはありませんでした。また、オンライン対戦ゲームをプレイする際も、ラグを感じることが減り、より快適に集中できます。高速な光回線を利用しているユーザーほど、このWi-Fi 6の恩恵を強く感じられるでしょう。

最新規格のBluetoothと注意点

ワイヤレス接続も強化されており、Bluetoothは最新に近い「5.4」に対応しています。aptX AdaptiveやLDACといった高音質コーデックにも対応しているため、対応するワイヤレスイヤホンを使えば、遅延の少ない高品位なサウンドを楽しむことができました。接続も非常に安定しており、音楽鑑賞中に途切れるようなことは一度もありませんでした。

ただし、注意点として、本機はWi-Fi専用モデルであり、SIMカードを挿入してのモバイルデータ通信はできません。また、GPSも搭載していないため、外出先でカーナビとして単体で利用するといった用途には向いていません。あくまでWi-Fi環境下での利用がメインとなる点を理解しておく必要があります。

iPlay 70 mini Ultraのオーディオ・通信性能 仕様

  • スピーカー: BOXデュアルスピーカー (DTSサウンド対応)
  • イヤホンジャック: 非搭載
  • Wi-Fi: Wi-Fi 6 (802.11 a/b/g/n/ac/ax) 、2×2 MIMOアンテナ搭載
  • Bluetooth: Bluetooth 5.4
  • 対応コーデック: aptX Adaptive, aptX HD, LDAC, AAC, SBC
  • セルラー通信: 非対応
  • GPS: 非対応

まとめ:オーディオと通信性能

  • スピーカー音質:デフォルトでは標準的だが、DTSアプリを有効にすると音質が劇的に向上し、没入感のあるサウンド体験が可能になる。
  • スピーカー配置:横持ち時に手を塞がないよう改善され、エンタメ利用時の快適性が向上した。
  • Wi-Fi性能:Wi-Fi 5からWi-Fi 6へと進化し、高画質ストリーミングやオンラインゲームがより安定して快適になった。
  • 接続性:最新規格に近いBluetooth 5.4と高音質コーデックに対応する一方、SIMとGPSには非対応なため用途は限定される。

OSと機能:iPlay 70 mini Ultra の素直なAndroidとゲーマーを支える多彩な機能

ALLDOCUBE iPlay 70 mini UltraのOS。「ALLDOCUBE OS 3.0L」

ここでは、ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのソフトウェアと機能面に焦点を当てます。素に近いAndroid 14の使い勝手から、ゲーム体験を向上させる専用モード、そして便利な外部出力機能まで、前モデル「Alldocube iPlay 60 Mini Turbo」との違いにも触れながら、その実用性を詳しくレビューしていきます。

シンプルで軽快、しかし割り切りも必要なOS

iPlay 70 mini Ultraは、Android 14をベースにした「ALLDOCUBE OS 3.0L」を搭載しています。実際に操作してみると、その印象はメーカー独自のカスタマイズが施されたUIというより、ほとんど「素のAndroid」に近いものでした。余計なプリインストールアプリがほとんどなく、動作が非常に軽快なのは大きなメリットです。しかし、多機能なUIに慣れていると、少し物足りなく感じるかもしれません。前モデルのiPlay 60 Mini Turboも同様にシンプルなOSでしたが、個人的にはこの潔さが本機の高速なパフォーマンスと相まって、好印象でした。

ALLDOCUBE iPlay 70 mini UltraのUI画面。アプリ一覧。

ただし、ソフトウェア面で最も重要な注意点があります。それはアップデートポリシーです。この価格帯の製品では珍しくありませんが、将来的なAndroidのメジャーバージョンアップは期待しない方が賢明でしょう。セキュリティパッチはしばらく提供されると思われますが、長期的なソフトウェアサポートを最優先する場合には、この点を十分に考慮する必要があります。

ゲーム体験を深化させる専用機能と高精度センサー

本機はゲーミングタブレットを謳うだけあり、プレイヤーをサポートする機能が備わっています。設定画面には「ゲームモード」という項目があり、これを有効にすると、通知をブロックして集中力を維持したり、誤操作を防ぐためにジェスチャーを無効にしたりできます。パフォーマンスモードをONにするとCPUとGPUの性能を最大化するとのことですが、正直なところ、劇的な性能向上は体感できませんでした。しかし、プレイ中の没入感を高めるという点では非常に有効な機能です。

さらに、6軸ジャイロセンサーの搭載も嬉しいポイントです。レースゲームでハンドルを切るような直感的な操作が可能になり、ゲームへの没入感が一層深まります。また、周囲の明るさに応じて画面の輝度を自動で調整してくれる光センサーは非常に優秀で、手動で調整する手間がほとんどありませんでした。ただし、横持ちでゲームに熱中していると、センサーを手で覆ってしまい画面が暗くなることがあったため、プレイ時は自動調整をオフにすることをおすすめします。

映像出力からAIまで、多彩な便利機能

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraの映像出力

本機が単なるゲーム機にとどまらないことを証明しているのが、USB-CポートからのDP映像出力機能です。先日、旅行先のホテルで試してみたのですが、USB-Cケーブル1本でテレビに接続するだけで、タブレット内の映画を大画面で楽しむことができ、その手軽さに感動しました。4Kビデオデコードにも対応しているため、高精細な映像コンテンツを存分に活かせます。

また、強力なNPUを搭載しているおかげで、Google GeminiのようなAIアシスタントの応答も、前モデルのSoCと比較して約2倍高速になるとされており、今後の活用が楽しみな機能です。

ALLDOCUBE iPlay 70 mini UltraとGemini

しかし、これだけ多機能でありながら、指紋認証顔認証といった生体認証に一切対応していない点は、最大の欠点と言わざるを得ません。スリープを解除するたびにパスコードを入力するのは、正直なところかなり面倒です。前モデルですら顔認証が搭載されていた時期があったことを考えると、この点は非常に残念に感じました。

iPlay 70 mini UltraのOS・機能 仕様

  • OS: ALLDOCUBE OS 3.0L (Android 14ベース)
  • UIデザイン: 素のAndroidに近いシンプルなUI
  • ゲームモード: パフォーマンス最適化、通知ブロック、ジェスチャー無効化機能
  • 映像出力: 4Kビデオデコード、DP映像出力対応 (USB-C経由)
  • AI機能: Google GeminiなどのAIタスク処理を高速化
  • センサー: 6軸ジャイロスコープ、重力センサー、光センサー
  • 生体認証: 非対応 (指紋・顔認証なし)

まとめ:OSと機能

  • OSの使い勝手:素のAndroidに近くシンプルで軽快だが、多機能さはなく、OSのメジャーアップデートは期待できない。
  • ゲーム支援機能:通知ブロックなどが便利なゲームモードと、精密な操作を可能にする6軸ジャイロセンサーを搭載。
  • 映像出力:USB-Cケーブル1本でテレビなどに映像を出力できるDP出力機能は、この製品の価値を大きく高めている。
  • 最大の欠点:指紋・顔認証に非対応なため、ロック解除のたびにパスコード入力が必要で利便性を大きく損なっている。

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra vs iPlay 60 Mini Turbo:スペックと進化点の比較

ALLDOCUBE iPlay 70 mini UltraでFPSゲームをプレイしている。

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra」は、前モデル「iPlay 60 Mini Turbo」から大幅な進化を遂げた、全く新しいコンセプトのタブレットです。ここでは、両者の主な違いを項目別に詳しく比較し、その進化点を解説します。

プロセッサー

  • iPlay 70 mini Ultra: Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 3
  • iPlay 60 Mini Turbo: Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1
  • コメント: 最も大きな違いがプロセッサーです。iPlay 70 mini Ultraが搭載するSnapdragon 7+ Gen 3は、AnTuTuスコアで約140万点を記録するミドルハイ向けの強力なチップで、CPU/GPU性能は前モデル比で195%向上したとされています。これにより、iPlay 60 Mini Turboが中量級ゲームまでを快適にこなすバランス型タブレットであるのに対し、iPlay 70 mini Ultraは重量級ゲームも視野に入れた高性能ゲーミングタブレットへと進化しました。

ディスプレイ

  • iPlay 70 mini Ultra: 8.8インチ、2.5K(2560×1600)、最大144Hzリフレッシュレート、輝度500nit
  • iPlay 60 Mini Turbo: 8.4インチ、フルHD+(1920×1200)、60Hzリフレッシュレート、輝度350nit
  • コメント: ディスプレイも劇的に進化しました。画面サイズが大きくなっただけでなく、解像度、滑らかさ(リフレッシュレート)、明るさの全てが向上しています。特に144Hzのリフレッシュレートは、スクロールやゲームにおいて圧倒的に滑らかな映像体験を提供します。

メモリ & ストレージ

  • iPlay 70 mini Ultra: 12GB RAM (LPDDR5X)、256GB ストレージ (UFS 3.1)
  • iPlay 60 Mini Turbo: 8GB RAM、128GB ストレージ (UFS 3.1)
  • コメント: RAMとストレージの容量が倍増しました。特にiPlay 70 mini Ultraが採用するLPDDR5X規格のRAMは、より高速で省電力性に優れており、マルチタスク性能やアプリの起動速度をさらに向上させています。

バッテリー

  • iPlay 70 mini Ultra: 7300mAh、20W急速充電
  • iPlay 60 Mini Turbo: 5500mAh、18W急速充電
  • コメント: 高性能化したプロセッサーとディスプレイを支えるため、バッテリー容量も約33%増加しました。これにより、iPlay 70 mini Ultraは『原神』のような高負荷なゲームでも5~7時間の連続プレイが可能です。

通信機能

  • iPlay 70 mini Ultra: Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4、GPS非対応
  • iPlay 60 Mini Turbo: Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、GPS対応
  • コメント: iPlay 70 mini UltraはWi-Fi 6とBluetooth 5.4という、より高速で安定した最新の通信規格に対応しています。その一方で、iPlay 60 Mini Turboには搭載されていたGPS機能が省略されており、ナビゲーション用途などでは注意が必要です。

サイズ・重量・カラー

  • iPlay 70 mini Ultra: 208.2 x 129.6 x 7.9 mm、335g、スペースグレー
  • iPlay 60 Mini Turbo: 202.7 x 126 x 7.9 mm、323g、グレー
  • コメント: 画面サイズ拡大に伴い、iPlay 70 mini Ultraはわずかに大きく、重くなりました。デザインもより角張った形状になり、高級感が増しています。

耐久性

  • iPlay 70 mini Ultra: フルメタルユニボディ、VCベイパーチャンバー + 多層グラフェンシートによる冷却システム
  • iPlay 60 Mini Turbo: メタルボディ
  • コメント: 両モデルとも金属製の筐体でしっかりとした作りですが、iPlay 70 mini Ultraは高性能チップの熱を効率的に排出し、長時間のパフォーマンスを維持するための先進的な冷却システムを搭載しており、内部コンポーネントの耐久性も考慮されています。

OSとサポート保証

  • iPlay 70 mini Ultra: Android 14ベース
  • iPlay 60 Mini Turbo: Android 14ベース
  • コメント: OSは両モデルともAndroid 14をベースにしており、使用感に大きな差はありません。しかし、ブランドの特性として、両モデルともに将来的なOSのメジャーアップデートに関する公式な保証はなく、長期的なソフトウェアサポートは限定的である可能性が高い点に注意が必要です。

まとめ

iPlay 70 mini Ultraは、単なるiPlay 60 Mini Turboの後継機ではなく、パフォーマンスとディスプレイ品質を最優先に再設計された「高性能モデル」です。プロセッサー性能は約2.5倍に向上し、ディスプレイは解像度・滑らかさともに別次元のレベルに達しています。

その代わり、GPS機能が省略されるなどのトレードオフも見られます。日常的な利用や軽めのゲームにはiPlay 60 Mini Turboが十分な性能を持つ一方で、より高いグラフィック設定でのゲームプレイや、最高の映像体験を求めるユーザーにとっては、iPlay 70 mini Ultraが圧倒的に優れた選択肢となります。

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのメリット・デメリット

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのディスプレイ。映画を視聴している。

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra」は、驚異的なコストパフォーマンスを誇る一方で、価格と引き換えにいくつかの重要な機能を割り切った、非常に特徴的なタブレットです。ここでは、その長所と弱点を、前モデル「Alldocube iPlay 60 Mini Turbo」や他のライバルとなるタブレットと比較しながら詳しく解説します。

【メリット】

メリット1:価格を破壊する圧倒的なコストパフォーマンス

最大のメリットは、その価格設定にあります。発売記念価格で4万円を切る価格でありながら、搭載されているSnapdragon 7+ Gen 3は、数世代前のハイエンド機に匹敵する性能を持っています。これは、7万円以上が中心となるiPad mini(第7世代)やXiaomi Pad Mini、8万円を超えるREDMAGIC Astraといった競合製品と比較すると、半額近い価格で高いパフォーマンスが手に入ることを意味します。

メリット2:価格帯の常識を超えたディスプレイ品質

ディスプレイ性能も大きな長所です。8.8インチの画面に2.5K(2560×1600)という高解像度と、最大144Hzのリフレッシュレートを搭載しています。前モデルのAlldocube iPlay 60 Mini TurboがフルHD解像度・60Hzだったことと比較すると、その進化は劇的です。iPad mini(第7世代)は高解像度ですが標準的なリフレッシュレートであり、本機はより滑らかな映像体験を提供します。

メリット3:便利な外部映像出力とストレージ拡張性

本機はUSB-Cポート経由でのDP映像出力に対応しており、ケーブル1本でテレビやモニターに画面を映し出すことができます。これは同価格帯のタブレットには珍しい機能です。さらに、最大1TBのmicroSDカードに対応したカードスロットを備えており、ストレージ容量を気にせず映画やゲームを楽しめます。これは、ストレージ拡張ができないiPad mini(第7世代)やREDMAGIC Astraに対する明確な優位点です。

メリット4:ゲームにも十分な基本性能と冷却システム

Snapdragon 7+ Gen 3は、ほとんどのゲームを快適にプレイできるだけのパワーを持っています。また、VCベイパーチャンバーとグラフェンシートを組み合わせた冷却システムにより、長時間の高負荷時でも性能の低下が少ないよう設計されています。高価なゲーミングタブレットほどの専門機能はありませんが、基本性能の高さで幅広いエンタメ需要に応えます。

【デメリット】

デメリット1:生体認証とGPSの非搭載

最大の弱点は、指紋認証や顔認証といった生体認証に一切対応していないことです。ロック解除のたびにパスコードを入力する必要があり、日常的な利便性を大きく損なっています。これは、Touch IDを搭載するiPad mini(第7世代)や、顔・指紋認証に対応するLenovo Legion Y700 Gen 4、REDMAGIC Astraと比べると非常に残念な点です。また、GPSも搭載していないため、ナビゲーション用途には使えません。

デメリット2:限定的なソフトウェアサポート

本機のOSは素のAndroid 14に近くシンプルで軽快ですが、将来的なOSのメジャーアップデートは期待できない可能性が高いと指摘されています。Apple製品であるiPad mini(第7世代)の長期的なサポートはもちろん、他のAndroidメーカーと比較しても、ソフトウェアのサポート期間は短いと覚悟しておく必要があります。

デメリット3:本格的なゲーミング機能の不足

高い基本性能を持つ一方で、Lenovo Legion Y700 Gen 4やREDMAGIC Astraのような専用のゲーミングタブレットが備える機能には及びません。具体的には、充電しながら本体に負荷をかけないバイパス充電機能や、追加の物理ボタン(マジックキー)、デュアルUSB-Cポートといった便利な機能は搭載されていません。

デメリット4:充電速度とカメラ性能

充電速度は20Wと、日常使いでは十分ですが、67WのXiaomi Pad Miniや80WのREDMAGIC Astraといった競合製品の超高速充電と比べると見劣りします。また、カメラは背面13MP、前面5MPと、ビデオ通話や書類のスキャンといった記録用途には十分ですが、画質を重視する撮影には向いていません。

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのスペック(仕様)一覧

  • ディスプレイ: 8.8インチ 2.5K WQXGA IPS スクリーン (2560×1600)、最大144Hz アダプティブリフレッシュレート。PPI 343。NTSC Typ: 97%, min: 92%。輝度 Typ: 500nit, min: 425nit。コントラスト比 Typ:1500:1, min:1000:1。incellフルラミネーション、10点タッチ。
  • リフレッシュレート: 最大144Hz。アダプティブ、ウルトラスムーズ。
  • プロセッサ: Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 3。オクタコア。1 x Cortex-X4, 2.8GHz; 4 x Cortex-A720, 2.57GHz; 3 x Cortex-A55, 1.8GHz。4nmアーキテクチャ。
  • GPU: Adreno 732@950MHz。Qualcomm® Adreno GPU。
  • NPU:Qualcomm® AI Engine 搭載、Qualcomm® Hexagon™ NPU、最大40 AI TOPS の処理能力
  • RAM(メモリ): 12GB。LPDDR5X。仮想メモリ に対応。
  • ストレージ: 256GB。UFS 3.1。microSDカードによる拡張ストレージに対応。最大1TB拡張。
  • バッテリー: 3.8V/7300mAh。高容量、長持ち。
  • 駆動時間: 5-7時間 の連続 Genshin Impact ゲームプレイ (60fps, medium設定) をサポート。
  • 充電: PD 20W、6W逆充電(リバースチャージ)。
  • 背面カメラ: 13MP。オートフォーカス と LEDフラッシュ に対応。
  • 前面カメラ: 5MP。
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax (デュアルバンドWiFi)。Wi-Fi 6。2×2 MIMOアンテナ。Bluetooth 5.4。※日本技適マーク取得済み
  • GPS: 非対応
  • NFC: 非対応
  • インターフェース: USBポート: 1 x Type-C(USB3.1)。DP出力/充電/OTG/データ転送/Type-Cアナログイヤホン/PD Hub に対応。転送速度 最大5Gbps。ヘッドフォンジャック: Type-C、TFカードスロット。
  • 映像出力: DP出力 に対応。
  • センサー:ジャイロスコープ、重力センサー、光センサー
  • オーディオ: 2 x フルボックススピーカー。DTS Sound に対応。Smart PAデジタルアンプ 搭載。
  • スタイラスペン: なし.
  • キーボード: なし
  • 機能: ゲームモード、4Kビデオデコード、仮想メモリ、Google Gemini との連携、音声アシスタント、Googleレンズ。
  • 冷却システム:VCベイパーチャンバー + 多層グラフェンシート冷却システム
  • 生体認証: なし.
  • 筐体: フルメタルユニボディデザイン。湾曲した金属フレーム。隠されたアンテナ設計。軽量 335g。スリム 7.9mm。エルゴノミック形状。
  • OS: Android 14ベースのALLDOCUBE OS 3.0L。
  • サイズ: 高さ 208.2mm。幅 129.6mm。厚さ 7.9mm。
  • 重量: 335g。
  • カラー: グレー
  • 付属品: Type-C 充電ケーブル、カードピン、充電器(PD20W)、取り扱い説明書、箱

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraの評価

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraの画面。

8つの評価基準で「ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★★★
8.8インチの2.5K解像度と144Hzリフレッシュレートは、この価格帯では規格外の美しさと滑らかさです。

スペック:★★★★★
Snapdragon 7+ Gen 3を搭載し、高負荷なゲームや動画編集も快適にこなす、価格を遥かに超えた性能を誇ります。

デザイン:★★★★★
継ぎ目のないフルメタルユニボディは高級感があり、横持ちでの利用を考慮されたポート配置など、実用性も非常に高いです。

耐久性: ★★★☆☆
金属製の筐体は堅牢な印象を与えますが、防水・防塵といった公的な耐久性基準には対応していません。

通信:★★☆☆☆
Wi-Fi 6とBluetooth 5.4に対応し屋内での通信は快適ですが、GPSとSIMに非対応なため屋外での利便性は大きく制限されます。

機能:★★★☆☆
外部映像出力やDTSサウンドなど便利な機能を備える一方、指紋・顔認証に非対応な点は大きなマイナスです。

使いやすさ:★★★☆☆
軽くて持ちやすい本体とシンプルなOSは快適ですが、ロック解除のたびにパスコード入力が必要な点は日常的なストレスになります。

価格:★★★★★
これだけの性能と品質を4万円以下で実現しており、コストパフォーマンスは他の追随を許しません。

総評:★★★★☆】

圧倒的な性能を持つ尖った一台

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraは、特定の用途において価格帯の常識を破壊する、極めて優れたタブレットです。最大の魅力は、疑いようもなくその圧倒的なパフォーマンスとディスプレイ品質にあります。Snapdragon 7+ Gen 3がもたらす処理能力は、数世代前のハイエンド機に匹敵し、高負荷な3Dゲームもスムーズに動作させます。それに加え、2.5K解像度の144Hzディスプレイは、映像の美しさと操作の滑らかさで、一度体験すると元には戻れないほどの感動を与えてくれます。

明確なトレードオフの理解が必要

しかし、このタブレットは万人におすすめできる製品ではありません。その驚異的なコストパフォーマンスは、明確な「割り切り」の上に成り立っています。最も大きな欠点は、指紋認証や顔認証といった生体認証に一切対応していないことです。スリープを解除するたびにパスコードを入力する手間は、現代のデバイスとしては大きな不便を感じさせます。さらに、GPSとSIMスロットが搭載されていないため、屋外での単独ナビ利用やモバイルデータ通信は不可能です。

最高の「室内エンタメ機」を求めるなら

結論として、iPlay 70 mini Ultraは「Wi-Fi環境下で最高のエンターテイメント体験を求めるユーザー」にとって、最高の選択肢の一つとなり得ます。自宅やカフェなどで、ゲームや高画質動画に没頭するための「特化型マシン」と割り切れるのであれば、その性能は価格を遥かに超える満足感を提供してくれるでしょう。しかし、一台であらゆることをこなしたい万能機や、屋外へ頻繁に持ち出して使いたいと考えているユーザーにとっては、その機能制限が大きな足かせとなります。自身の使い方を明確にした上で選ぶべき、非常に尖った魅力を持つ一台です。

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ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraの価格・購入先

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra 本体 正面

※価格は2025/10/01に調査したものです。価格は変動します。

ECサイト

  • Amazonで42,999円(税込)、
  • 楽天市場で49,999円(送料無料)、
  • ヤフーショッピングで37,800円(未開封品・送料別)、
  • AliExpressで42,826円、

で販売されています。

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※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

おすすめのライバル機種と価格を比較

ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra」に似た性能をもつタブレットも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

Xiaomi Pad Mini

Xiaomiから発売された8.8インチのタブレットです(2025年9月26日 発売モデル)。

MediaTek Dimensity 9400+、8GB / 12GB LPDDR5X メモリ、3K液晶、256GB / 512GB UFS 4.1ストレージ、7500mAhバッテリー、背面1300万画素カメラ、前面800万画素カメラを搭載しています。

また、リフレッシュレート: 最大165Hz、デュアルUSB-Cポート、AI機能(Xiaomi HyperAIのAI文書作成・AI音声認識・AI通訳など、Google Geminiのかこって検索など)、67Wハイパーチャージ、18W有線リバース充電に対応。

DP映像出力、クアッドスピーカー、Dolby Atmos サウンド、Xiaomi フォーカスペン(別売)、USB Type-C ×2、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4にも対応しています。

価格は、Amazonで74,980円(税込)、楽天市場で74,980円(送料無料)、AliExpressで109,031円、です。

関連記事:Xiaomi Pad Mini レビュー!iPad mini以上の実力は本物?

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REDMAGIC Astra

REDMAGICから発売された9.06インチのタブレットです(2025年7月 発売)。

REDMAGIC OS 10.5 (Android 15.0ベース) 、Qualcomm Snapdragon 8 Elite、12GB / 16GB / 24GB LPDDR5T メモリ、OLEDディスプレイ、256GB / 512GB / 1TB UFS 4.1 Proストレージ、8,200mAhバッテリー、背面13MPカメラ、前面9MPカメラ、デュアルX軸リニアモーター (4Dバイブレーション)を搭載しています。

また、「マジックキー」、「RGBライト」、「ゲームスペース」、PAD ICE-X 冷却システム、80W 高速充電、充電分離機能(バイパス充電)、「Google Gemini AI」、リフレッシュレート: 最大165Hz、タッチサンプリングレート: 瞬時最大2,000Hz、常時最大240Hz、に対応。

DP映像出力、デュアルスピーカー、DTS:X Ultraサウンドシステム、指紋認証、顔認証、IP54防水防塵、USB Type-C (USB 3.2 Gen 2) x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4にも対応しています。

価格は、楽天市場で87,799円(送料無料)、ヤフーショッピングで87,799円(送料無料)、です。

関連記事:REDMAGIC Astra徹底レビュー!驚異のゲーミング性能をNovaと比較

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Lenovo Legion Y700 Gen 4

Lenovoから発売された8.8インチのタブレットです(2025年5月 発売)。

Qualcomm Snapdragon 8 Elite (または 8 Ultimate Edition)、12GB / 16GB (LPDDR5X Ultra 9600) メモリ、8.8インチ(3040×1904)液晶、256GB / 512GB / 1TB (UFS 4.1)ストレージ、7600mAhバッテリー、背面13MPカメラ、前面8MPカメラ、microSDカードスロット、ZUI 15 (Android 15ベース) を搭載しています。

また、ゲーム機能(AI声紋ハンター、AIピクセル狙撃の神、超広視野モードなど)、デュアルX軸リニアモーターによる振動フィードバック、AIアシスタント「天禧パーソナルスーパーインテリジェントエージェント」、AI機能(AIライティング、AI翻訳等)、スーパーコネクト(PCや他社製スマホと連携・ファイル共有・サブディスプレイ化)に対応。

DP映像出力、最大2TBまでのストレージ拡張、68W 超高速充電、Dolby Atmos対応のデュアルスピーカー、超低遅延スタイラスペン対応、デュアルUSB-C、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4にも対応しています。

価格は、AliExpressで65,915円、です。

関連記事:Legion Y700 Gen 4徹底レビュー!驚異のAI搭載ゲーミングタブ

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ALLDOCUBE iPlay 70 mini Pro

ALLDOCUBEから発売された8.4インチのタブレットです(2025年5月17日 発売)。

Android 15ベースのALLDOCUBE OS 4.1L、MediaTek Dimensity MT8791、8GB メモリ、FHD+ IPS液晶、256GB UFS3.1ストレージ、6050 mAhバッテリー、背面13MPカメラ、前面5MPカメラを搭載しています。

また、リフレッシュレート90Hz、合計で最大16GBまでのメモリ拡張、最大1TBまでのストレージ拡張、18W PD急速充電、デュアルBOXスピーカー、Widevine L1、USB Type-C (OTG対応) x1、4G LTE通信、GPS、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4に対応しています。

価格は、Amazonで28,999円(税込)、楽天市場で28,999円(送料無料)、ヤフーショッピングで21,980円(中古品)、AliExpressで21,074円、です。

関連記事:iPlay 70 mini Proレビュー!90Hzと高性能CPUで劇的進化?

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Alldocube iPlay 60 Mini Turbo

Alldocubeから発売された8.4インチのタブレットです(2024年9月26日発売)。

Android 14、Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1、8GB LPDDR5 メモリ、フルHDのIPS液晶、128GB UFS3.1、5500 mAhバッテリー、背面13MPのメインカメラ、前面5MPのフロントカメラを搭載しています。

また、4K映像出力、18W PD急速充電、最大16GBまでのメモリ拡張、Widevine L1、最大512GBまでのストレージ拡張、ジャイロスコープ、振動モーター、自動明るさ調整、USB 3.1 Type-C (OTG/)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、Amazonで22,999円(税込)、楽天市場で32,999円(送料無料)、ヤフーショッピングで18,980円(中古)、AliExpressで25,345円、です。

関連記事:ゲームに最適「Alldocube iPlay 60 Mini Turbo」の評価

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HEADWOLF Fpad 7

HEADWOLFから発売された8.4インチのタブレットです(2025年2月 発売)。

MediaTek Dimensity 7050 (最大2.6GHz, 2x ARM Cortex-A78 + 6x ARM Cortex-A55)、8GB LPDDR5 メモリ + 8GB 仮想メモリ (最大16GB)、WQXGA (2560 x 1600) IPS液晶 (In-Cell, Widevine L1対応)、256GB UFS 3.1ストレージ、6500 mAhバッテリー、背面1600万画素 (AF)カメラ、前面800万画素カメラ、Android 14、6軸ジャイロセンサー、microSDカードスロット(SIMスロット2と排他利用)を搭載しています。

また、18W PD急速充電、スマートPAアンプ搭載スピーカー、顔認証、USB Type-C (OTG) x1、4G LTE対応、Wi-Fi 6 (802.11ax)、Bluetooth 5.2、GPSに対応しています。

価格は、Amazonで24,999円(税込・クーポン適用)、楽天市場で29,999円(送料無料)、ヤフーショッピングで22,980円(中古品)、AliExpressで28,461円(Pro版)
、です。

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Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)

レノボから発売された8.8インチのゲーミングタブレットです(2025年1月 発売)。

Android 14、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3、12GB LPDDR5X メモリ、256GB UFS4.0 ストレージ、6550mAhバッテリー、背面13MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。

また、デュアル 超線形スピーカー(ステレオ)、Dolby Atmos、冷却システム、

68W急速充電(スーパーフラッシュチャージ)、バイパス充電、デュアルX軸リニアモーター、超広視野モード、ゲームアイランド、3段階のパフォーマンスモード、

最大1TBまでのストレージ拡張、USB Type-C 3.1 Gen2 (OTG/DP映像出力) x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで69,900円(税込)、楽天市場で84,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで84,800円、AliExpressで47,268円(Lenovo LEGION Y700 Gen3)、です。

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iPad mini(第7世代)

Appleから発売された8.3インチのタブレットです(2024年10月23日発売)。

Apple A17 Bionic チップ、Liquid Retina液晶、128GB/256GB/512GBストレージ、最大10時間駆動する19.3Wh バッテリー、背面12MPのメインカメラ、前面12MPのフロントカメラ、iPadOS 18を搭載しています。

また、Apple Intelligence、Apple Pencil Pro(別売)、ステレオスピーカー、FaceTimeオーディオ、Apple Pay、Touch ID、音声認識 Siri、4Kビデオ撮影、1080pスローモーションビデオ、FaceTimeビデオ、センターフレーム、USB Type-C(10Gbps、DP、PD)、5G通信、eSIM、GPS (Wi-Fi + Cellularモデルのみ)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで65,713円(税込・A17 Pro)、楽天市場で75,660円(送料無料)、ヤフーショッピングで71,420円、です。

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