2024年5月30日に発売されたサムスンの最新ミドルレンジスマートフォン「Galaxy A55 5G」は、前モデルから質感や性能を向上させた注目のモデルです 。
このレビューでは、Galaxy A55 5Gが日々の利用でどのような体験をもたらすのか、前モデル「Galaxy A54 5G」から何が変わり、どこが優れているのか、その実力を徹底的に比較・検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
Galaxy A55 5G の長所(Pros):
- 側面メタルフレーム採用による、ミドルレンジを超える高級感のあるデザイン
- 屋外でも非常に明るく見やすい、6.6インチの大画面有機ELディスプレイ
- Exynos 1480搭載で、日常使いではストレスフリーの快適なパフォーマンス
- 最大5年間の長期アップデート保証と、強固なセキュリティ機能「Knox Vault」
- 一日中安心して使える、5,000mAhの大容量バッテリー
- 貴重なmicroSDカードスロット搭載による高い拡張性
Galaxy A55 5G の短所(Cons):
- 約213gと重く、片手での操作が困難なサイズ感
- ワイヤレス充電に非対応
- 高グラフィックな3Dゲームを最高設定でプレイするには性能が不足
- AIによる色彩表現が、時に過剰に感じられる場合がある
総合評価:
Galaxy A55 5Gは、高級感のあるデザインと、長く安心して使える手厚いサポートを求めるユーザーにとって、非常に満足度の高い一台です。日常的な利用や動画鑑賞、写真撮影といった用途では価格以上の価値を発揮しますが、軽さやワイヤレス充電、最高峰のゲーム性能を求める場合には注意が必要です。
<この記事で分かること>
- Galaxy A55 5Gの質感とデザイン、前モデルからの進化点
- 屋外での画面の見やすさや、120Hzリフレッシュレートの滑らかさ
- Exynos 1480プロセッサの実際のパフォーマンスとAntutuベンチマークスコア
- 「原神」など人気ゲームがどの程度快適にプレイできるか(フレームレートで検証)
- 暗所撮影や動画手ブレ補正の実力を含む、カメラ性能の詳細
- 一日持つのか、バッテリー性能と充電速度の実際
- 最大5年間のアップデート保証と「Knox Vault」によるセキュリティ
- メリット・デメリットの総まとめと、どんな人におすすめできるか
- Galaxy A54 5Gとのスペック・機能の徹底比較
- 対応バンドと、国内4大キャリアでの利用可否
- 項目別の詳細な5段階評価とその理由
- SIMフリー版の価格と、最もお得に購入する方法
この記事を最後まで読むことで、「Galaxy A55 5G」が本当にあなたに合った一台なのか、購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ: Galaxy A55 5G(ギャラクシーA55 5G)| Samsung Japan 公式
デザインと耐久性:Galaxy A55 5G ~進化した質感と安心の堅牢性~
ここでは、2024年5月30日に日本で発売されたGalaxy A55 5Gのデザインと耐久性について、その魅力と進化のポイントをレビューしていきます 。前モデルであるGalaxy A54 5Gとの比較を通じて、実際に手に取って感じた質感や使い勝手の違いを詳しく解説します。
高級感を増したメタルとガラスの融合
Galaxy A55 5Gを初めて手に取ったとき、まず感じたのはその質感の高さです。側面には新たにアルミ製のメタルフラットフレームが採用され、ひんやりとした金属の感触が所有欲を満たしてくれます。前モデルのGalaxy A54 5Gも背面はガラス仕上げでしたが、側面は樹脂製だったため、この変更はデザインの高級感を大きく引き上げる要因となっています。光の角度によってキラキラと輝くガラス背面と、ヘアライン加工が施された金属フレームの組み合わせは、もはやミドルレンジとは思えないほどの洗練された印象を与えます 。
カラーバリエーションは「オーサム アイスブルー」「オーサム ネイビー」「オーサム ライラック」「オーサム レモン」の4色展開で、トレンドを意識した選択肢が揃っています。一方で、Galaxy A54 5Gは「オーサム バイオレット」「オーサム グラファイト」「オーサム ホワイト」の3色展開でした 。カメラユニットは、近年のGalaxy Sシリーズを彷彿とさせるレンズが3つ独立して並ぶデザインを継承しており、非常にすっきりとしています 。このシンプルさが、全体の高級感をさらに高めているように感じました。
大画面化の代償? ずっしりとした重量感とサイズ
Galaxy A55 5Gを手に取って最初に感じたのは、そのずっしりとした重さでした。スペックを確認すると、本体重量は約213g 。前モデルのGalaxy A54 5Gが約201gでしたから 、数値の上ではわずか12gの増加です。しかし、この「12g」という差が、実際に持ってみると明確な重みとして腕に伝わってきます。
この重さは、特にリラックスしたい場面で顕著に感じられました。例えば、一日の終わりにベッドで仰向けになりながら動画を観たり、SNSをチェックしたりすると、だんだんと腕が疲れてくるのがわかります 。サイズも高さが約161.1mm、幅が約77.4mmと、A54 5Gより一回り大きくなっており 、このサイズ感が重さと相まって、片手での操作はかなり厳しいという印象です。成人男性の私でも、画面の上部をタップするには持ち替える必要がありました 。
ポケットに入れて持ち運ぶ際も、その重みでズボンが少し下に引っ張られる感覚があり、軽快さを重視する方には気になるポイントかもしれません。大画面化と質感向上の代償として、携帯性にはある程度の割り切りが必要だと感じました。
<サイズ・重量の違い>
- Galaxy A55 5G:高さ約161.1mm、幅約77.4mm、厚さ約8.2mm、重さ約213g
- Galaxy A54 5G:高さ約158.2mm、幅約76.7mm、厚さ約8.2mm、重さ約201g
安心を届ける堅牢性、Gorilla Glass Victus+と防水防塵
Galaxy A55 5Gは、デザイン性だけでなく耐久性においても着実な進化を遂げています。ディスプレイを保護するガラスには、前モデルのCorning Gorilla Glass 5から、より強度の高い「Corning® Gorilla® Glass Victus®+」へとアップグレードされました 。これにより、傷への耐久性が向上し、メーカーによれば最大2mの高さからの落下にも耐えうるとされています 。この堅牢性は、うっかり手から滑り落としてしまうような日常の些細なアクシデントに対する不安を和らげてくれます。
また、IPX5/IPX8の防水性能とIP6Xの防塵性能にも対応しており、これはGalaxy A54 5Gと同等の高い保護性能です 。キッチンでレシピを確認しながら料理をしたり、外出先で急な雨に降られたりといった場面でも、安心して使用できます。メタルフレームと頑丈なガラスで構成されたボディは、ミドルレンジモデルでありながら、日々のあらゆるシーンで頼りになる堅牢性を備えているのです。
ボタン・ポートの配置と拡張性
本体の物理的なレイアウトは、使いやすさを考慮した標準的な配置です。ボタン類はすべて本体右側面に集約されており、電源ボタンと音量ボタンが配置されています。左側面には何もありません。
本体下部には、中央にUSB Type-Cポート、その両脇にマイクとスピーカーが配置されています。上部にはマイクと、SIMピンを使って開閉するSIMスロットがあります。このSIMスロットは、Nano-SIMとeSIMのデュアルSIMに対応しているだけでなく 、最大1TBのmicroSDカードを装着できるのが大きな魅力です 。写真や動画を大量に保存したいユーザーにとっては非常に価値のある仕様と言えるでしょう。ただし、3.5mmイヤホンジャックは搭載されていないため、有線イヤホンを使用する場合はUSB Type-Cからの変換アダプタが別途必要になります。
<Galaxy A55 5Gの付属品>
- 本体
- SIM取り出し用ピン(試供品)
- 取扱説明書
まとめ:デザインと耐久性
- 外観:側面がアルミ素材のメタルフレームになり、前モデルのGalaxy A54 5Gから質感が大幅に向上。洗練された高級感を放つ。
- サイズと重量:Galaxy A54 5Gより大きく重く(213g)なり、ずっしりとした存在感がある。片手操作は厳しい。
- 耐久性:ディスプレイガラスがCorning® Gorilla® Glass Victus®+にアップグレードされ、堅牢性が向上 。IP68の防水防塵性能も備え、日常使いでの安心感は非常に高い。
- ポートと拡張性:標準的なポート配置で使いやすく、貴重なmicroSDカードスロットを搭載している。ただしイヤホンジャックは非搭載。
- 総合印象:重量増という点は考慮が必要ですが、デザインの高級感と堅牢性は確実に進化しており、価格以上の所有満足度を与えてくれる一台です。
ディスプレイ:Galaxy A55 5G ~大画面で楽しむ、明るく滑らかな映像体験~
ここでは、Galaxy A55 5Gのディスプレイ性能に焦点を当て、その表示品質や操作性について、私が実際に使用して感じたことをレビューします。前モデルのGalaxy A54 5Gからどのような進化を遂げたのか、具体的な使用シーンを交えながら詳しく解説していきます。
大画面有機ELがもたらす、鮮やかで没入感のある映像体験
Galaxy A55 5Gの電源を入れ、まず目に飛び込んでくるのは、6.6インチへと大型化したSuper AMOLED(有機EL)ディスプレイの鮮やかさです 。前モデルのGalaxy A54 5Gが6.4インチだったため 、この0.2インチの差は動画視聴やゲームプレイにおいて、より一層の迫力と没入感をもたらしてくれます。実際にNetflixで映画を鑑賞してみると、有機ELならではの引き締まった黒と、鮮やかながらも不自然さのない色彩表現にすぐに引き込まれました。解像度もFHD+(1080 x 2340)と十分高く、映像の細部までくっきりと表示してくれます 。
色の再現性については、ハイエンドのSシリーズと比較するとわずかに鮮やかさが劣るという印象も受けましたが、普段使いで不満を感じることはありませんでした 。むしろ、多くのシーンで自然な色合いを保っており、長時間のウェブブラウジングでも目が疲れにくいと感じました。大画面を活かして電子書籍を読む際にも、文字が非常に見やすく快適でした。
<ディスプレイの違い>
- Galaxy A55 5G:約6.6インチ、1080 x 2340 (FHD+)、Super AMOLED(有機EL)
- Galaxy A54 5G:約6.4インチ、1080 x 2340 (FHD+)、Super AMOLED(有機EL)
120Hzリフレッシュレートの滑らかさと、屋外での圧倒的な視認性
本機の大きな魅力の一つが、最大120Hzのリフレッシュレートに対応している点です 。これにより、X(旧Twitter)のタイムラインを素早くスクロールしても、文字がぶれることなく滑らかに追従してきます。この指に吸い付くような操作感は、一度体験すると元には戻れないほどの快適さです。ただし、一部のゲームではこの滑らかさが逆に画面酔いを引き起こす可能性も感じられ、好みが分かれるかもしれません 。
また、屋外での視認性の高さには特に感動しました。最大1,000nitsという非常に高い輝度を誇るビジョンブースター機能は、Galaxy A54 5Gから受け継がれた強力な武器です 。真夏の強い日差しの下でGoogleマップを確認する場面でも、画面が暗くて見えないというストレスは一切なく、情報をはっきりと読み取ることができました。一方で、そのパワフルさゆえに、屋内や夜間では輝度を20~25%程度に抑えても十分なほど明るく感じられることもありました 。
デザインとの調和と目に優しい機能
ディスプレイのデザインは、中央上部に配置されたパンチホール式のインカメラが特徴で、動画視聴時にもほとんど気になりません。多くのレビューで指摘されているように、画面下部のベゼル(縁)が他の部分よりわずかに太いですが、これも日常的に使用しているうちに意識することはなくなりました 。
実用的な機能として、目の負担を軽減する「目の保護モード」(ブルーライトカット機能)や、時計などを常に表示できる「Always On Display」も搭載されています 。特に、就寝前に少しだけスマートフォンを操作したいときには、これらの機能が非常に役立ちました。画面内指紋認証にも対応しており、デザインの美しさを損なうことなく、スムーズなロック解除が可能です。
<Galaxy A55 5Gのディスプレイ仕様>
- 種類:Super AMOLED(有機EL)
- サイズ:約6.6インチ(168.3mm)
- 解像度:1080 x 2340 (FHD+)
- リフレッシュレート:最大120Hz
- 最大輝度:1,000nits(高輝度モード時)
まとめ:ディスプレイ
- 表示品質:6.6インチに大型化したSuper AMOLEDは、動画視聴などで前モデル以上の高い没入感を提供してくれる。
- 滑らかさと輝度:最大120Hzのリフレッシュレートによる操作は非常に滑らかで、屋外での視認性もトップクラスに高い。
- 実用性:ブルーライトカットなど目に優しい機能を搭載しているが、人によっては屋内での輝度が強すぎると感じる場合があるかもしれない。
- 総合印象:前モデルA54 5Gの長所を継承しつつ大画面化し、エンターテインメント体験をさらに向上させた、価格以上の価値を持つ美しいディスプレイ。
パフォーマンス:Galaxy A55 5G ~日常を加速させる、新世代SoCの実力~
ここでは、Galaxy A55 5Gのプロセッサー性能から、実際の使用感、発熱、そしてメモリやストレージの使い勝手までを深掘りします。前モデルのGalaxy A54 5Gからどれほどの進化を遂げたのか、具体的な体験を交えてその実力を徹底的にレビューします。
プロセッサを刷新、Exynos 1480の進化
Galaxy A55 5Gのパフォーマンスの核となるのは、サムスン独自の最新SoC(System on a Chip)「Exynos 1480」です 。これは、前モデルGalaxy A54 5Gに搭載されていたExynos 1380から世代交代したチップで、その進化は製造プロセスから明らかです。Exynos 1480はより微細な4nmプロセスで製造されており 、A54 5Gの5nmプロセス と比較して、電力効率と性能の向上が期待できます。CPUの構成は、高性能なCortex-A78コア4基と、高効率なCortex-A55コア4基という組み合わせは前モデルと共通ですが、高性能コアの最大動作周波数が2.4GHzから2.75GHzへと引き上げられています 。
しかし、最も注目すべき進化はGPU性能にあります。Exynos 1480には、PC向けのグラフィックボードで実績のあるAMDのRDNA 2アーキテクチャをベースにした「Xclipse 530 GPU」が、ミドルレンジモデルとして初めて搭載されました 。これは、前モデルA54 5Gが採用していたMali-G68 MP5とは根本的に設計が異なります 。この進化はベンチマークスコアにも表れており、グラフィック性能を測る3DMark Wild Lifeのスコアは、A54 5Gの約2,800点 から、A55 5Gでは約3,900点 へと大幅に向上しています。
日常操作で感じる、ストレスフリーな快適さ
スペックの向上は、日々のあらゆる操作で「快適さ」として体感できました。Webブラウジングは非常にスムーズで、複数のタブを開きながら調べ物をしたり、SNSのタイムラインを高速でスクロールしたりしても、処理が追いつかずにカクつくような場面はほとんどありません 。
個人的に驚いたのは、AIアシスタント「ChatGPT」の応答速度です。長文の要約を依頼しても、まるでデスクトップPCで操作しているかのように一瞬で回答が生成され、思考を妨げられることがありませんでした 。また、スケジュール管理で多用する「Notion」のような情報集約型アプリも、ページの読み込みや切り替えが素早く、ストレスなく作業に集中できます 。簡単な動画のカット編集のような軽めのクリエイティブ作業も、スマートフォン単体で十分にこなせる性能を持っていると感じました 。
高負荷時に見せる、パフォーマンスと熱のトレードオフ
高いパフォーマンスを発揮する一方で、熱の問題は避けて通れません。特に負荷の高いアプリを連続して使用すると、本体はそれなりに熱を持ちます。実際に負荷テストを15分間行ったところ、本体表面の温度は43℃まで上昇しました 。持てないほどの熱さではありませんが、ケース越しにもじんわりとした熱が伝わってきます。
特に充電しながらの動画視聴や、4K動画の書き出しといった高負荷な作業を行うと、発熱はさらに顕著になります 。この熱がパフォーマンスに影響を与えることもあり、長時間の連続した高負荷作業は避けた方が賢明かもしれません。とはいえ、前モデルのGalaxy A54 5Gでも同様の傾向は見られましたし、極端に熱暴走しやすいという印象はありませんでした。日常的な使い方であれば、発熱を過度に心配する必要はないでしょう 。
余裕の8GBメモリと、microSDが使える絶対的な安心感
Galaxy A55 5Gは、8GBのメモリ(RAM)を搭載しています 。これは、前モデルA54 5Gの6GBから増量された点で、マルチタスク性能の向上に大きく貢献しています。例えば、ブラウザで調べ物をしながらバックグラウンドでYouTube Musicを再生し、時々メッセージアプリを確認するといった使い方をしても、アプリが強制終了したり、動作が重くなったりすることはありませんでした。この余裕のあるメモリは、LPDDR5規格に対応しており、最大25.6GB/sという高速なデータ転送速度が、システム全体のレスポンスの良さを支えています 。
ストレージは128GBのUFS 3.1を搭載しており 、アプリの起動やファイルの読み書きも高速です。しかし、本機の最大の強みは、何と言っても最大1TBのmicroSDカードに対応していることでしょう 。これは近年、たとえハイエンドモデルであっても非対応となることが多い中で、非常に貴重な仕様です。高画質な写真や長時間の4K動画を頻繁に撮影するユーザーにとって、容量を気にせずデータを保存できるこの「拡張性」は、何物にも代えがたい絶対的な安心材料と言えます 。
<Galaxy A55 5GのCPU仕様>
- 製造プロセス: Samsung 4nm (4LPP)
- CPU構成: 4x Cortex-A78 (最大2.75GHz) + 4x Cortex-A55 (最大2.0GHz)
- アーキテクチャ: ARMv8.2-A
- GPU: Xclipse 530 (AMD RDNA 2ベース)
- L3キャッシュ: 4MB
まとめ:パフォーマンス
- CPU/GPU:新開発のExynos 1480は前モデルから順当に進化し、特にAMD製アーキテクチャのGPUはグラフィック性能を大きく向上させている。
- 日常操作:WebブラウジングからAIアシスタント、軽めのクリエイティブ作業まで、ほとんどの場面でストレスを感じさせない快適なレスポンスを実現している。
- 発熱:高負荷時には43℃前後まで上昇することがあり、パフォーマンスとのトレードオフ。長時間の連続使用には少し注意が必要。
- メモリ/ストレージ:8GBへと増量されたメモリと高速なストレージに加え、今や貴重となったmicroSDカード対応という大きなアドバンテージを持つ。
- 総合印象:ゲーム以外のほとんどの用途において、ミドルレンジとは思えないほどバランスの取れた高いパフォーマンスを発揮する優等生な一台。
Antutuベンチマーク
Galaxy A55 5Gが搭載するExynos 1480 プロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク 総合で約 71万(719018)を記録しています。
例: Antutu V10 総合で「719018」、CPUで「234588」、GPUで「173155」、MEMで「136172」、UXで「175103」
一方、前モデル「Galaxy A54 5G」はExynos 1380 プロセッサ 搭載で、Antutu V10 ベンチマーク 総合で59万点を記録していました。
例: Antutu V10 総合で「595603」、CPUで「191654」、GPUで「136942」、MEMで「114364」、UXで「152643」
Galaxy A55 5Gは前モデル「Galaxy A54 5G」よりもスコアが約20%向上しており、順当な進化を遂げています。
Exynos 1480性能を比較
Galaxy A55 5Gが搭載するExynos 1480 プロセッサは、他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPU ランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- MediaTek Dimensity 8350 (OPPO Reno14 5G)・・・Antutu:約 132万
- Tensor G4 (Google Pixel 9a)・・・Antutu:約 100万
- Exynos 1480 (Galaxy A55 5G)・・・Antutu:71万
- Snapdragon 7s Gen 3 (Nothing Phone 3a)・・・Antutu:71万
- Dimensity 7300-Ultra(Redmi Note 14 Pro 5G)・・・Antutu:67万
- Snapdragon 6 Gen 1 (OPPO Reno13 A)・・・Antutu:64万
- Qualcomm Snapdragon 6 Gen 3 (Galaxy A36 5G)・・・Antutu:61万
- Snapdragon 7s Gen2 (AQUOS sense9)・・・Antutu:60万
- Exynos 1380 (Galaxy A54 5G)・・・Antutu:59万
- MediaTek Dimensity 6100+(Galaxy A25 5G)・・・Antutu:37万
<比較から分かること>
Exynos 1480は前世代のExynos 1380から全体的に約2割の性能向上を遂げ、特にグラフィック性能を担うGPUにおいて顕著な進化を遂げたプロセッサであると結論付けられます。この性能向上は、日々の基本的な操作の快適性はもちろんのこと、これまでミドルレンジモデルでは処理が重くなりがちだった3Dゲームやクリエイティブな作業においても、より高いパフォーマンスを発揮することを意味します。
高価なハイエンドモデルには及ばないものの、多くのユーザーが求めるであろう「快適な日常利用」と「時々楽しむゲームプレイ」というニーズに対して、十分すぎるほどの性能を、優れたコストパフォーマンスで実現していると言えるでしょう。
ゲーム性能:Galaxy A55 5G ~ミドルレンジの期待を超える実力~
ここでは、Galaxy A55 5Gが搭載するExynos 1480プロセッサのゲーム性能について、私が実際に人気のゲームタイトルをプレイして感じたことを、具体的なフレームレート(FPS)を交えながらレビューしていきます。
原神:美しい世界を快適に冒険できる
スマートフォンゲームの中でも特に高い処理性能を要求される「原神」。広大なオープンワールドを探索するのは、まさにスマートフォンの性能テストです。実際にプレイしてみると、グラフィック設定を「中」にすることで、フィールドの探索から戦闘まで、平均して45から55FPS前後という非常にスムーズな動作を維持できました。
キャラクターのスキルが飛び交う激しい戦闘シーンでも大きなカクつきはほとんどなく、快適に冒険に没頭できます。画質を「高」に上げてみると、オブジェクトが密集する都市部では30FPS台に落ち込むこともありましたが、ほとんどの場面で40FPS前後を保ち、テイワットの美しい世界を十分に満喫することができました。
フォートナイト:勝利を引き寄せる安定したフレームレート
一瞬の判断が勝敗を分けるバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」では、安定したフレームレートが何よりも重要です。この点において、Galaxy A55 5Gは期待に応えてくれました。グラフィック設定を「中」に調整することで、60FPSでのプレイを十分に視野に入れることができます。プレイヤーが密集し、建築物が入り乱れる終盤の激しい撃ち合いでは50FPS前後に低下する場面もありましたが、ほとんどのシーンで滑らかな操作感を保ち、ストレスなく戦えました。より競技性の高いプレイを求めるなら、画質を「低」に設定することで、ほぼ常時60FPSに固定され、勝利をぐっと引き寄せることができるでしょう。
Call of Duty: Warzone Mobile:迫力の戦場を滑らかに体験
PC版さながらの高品質なグラフィックが特徴の「Call of Duty: Warzone Mobile」は、スマートフォンにとって非常に負荷の高いゲームです。しかし、Exynos 1480のパワーは、この重量級タイトルも快適に動かしてくれました。グラフィック設定を「中」から「高」にしても、安定して60FPSに近いパフォーマンスを発揮。特に画質とパフォーマンスのバランスが良い「中」設定では、激しい銃撃戦の最中でも描画が滑らかで、敵を素早く発見し、正確に狙いを定めることができました。「高」設定でも多くの場面で50FPS以上を維持しており、迫力ある戦場を存分に体験することができました。
ディアブロ イモータル:無数の敵をなぎ倒す爽快感を最高の環境で
無数の敵をなぎ倒していく爽快感が魅力の「ディアブロ イモータル」。このゲームはスマートフォン向けにうまく最適化されており、Galaxy A55 5Gの性能があれば、グラフィック設定を最高の「高」にした状態でも、常に60FPSに張り付いた極めて安定したプレイが可能です。画面が敵やスキルエフェクトで埋め尽くされるような状況でもフレームレートの低下は全く感じられず、常に滑らかなアクションを堪能できました。このゲームの醍醐味である爽快感を、一切損なうことなく楽しめます。
ウマ娘 プリティーダービー:最高のクオリティでライブを鑑賞
育成シミュレーションゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」の見どころは、何と言ってもレースやライブシーンでの高品質な3Dグラフィックです。このゲームはExynos 1480にとって全く負荷の高いものではなく、すべてのグラフィック設定を最高品質にしても、レース中の競り合いから勝利後のウイニングライブまで、常に60FPSに固定された完璧な描画性能を見せてくれました。キャラクターたちの細かな表情や動き、そして華やかなライブの演出を、最高のクオリティで心ゆくまで楽しむことができました。
まとめ:ゲーム性能
Exynos 1480プロセッサを搭載したGalaxy A55 5Gは、ミドルレンジというカテゴリーの期待を良い意味で裏切る、優れたゲーム性能を持っています。「原神」や「Call of Duty: Warzone Mobile」といった重量級のタイトルも、画質設定を少し調整するだけで、十分に快適なプレイが可能です。
一方で、「ウマ娘」や「ディアブロ イモータル」のようなゲームでは、最高設定でも全く問題なく最高のパフォーマンスを発揮してくれます。高価なハイエンドモデルには手が出しにくいけれど、最新の3Dゲームをある程度高い品質で楽しみたい、そんなゲーム好きのユーザーにとって、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。日常使いの快適さはもちろん、本格的なゲームプレイにもしっかりと応えてくれる、バランスの取れた実力派の一台です。
カメラ性能:Galaxy A55 5G ~暗所に強く、動画はブレない。日常を切り取る確かな実力~
ここでは、Galaxy A55 5Gのカメラ性能について、私が実際に様々なシーンで撮影して感じたことを詳しくレビューしていきます。ハードウェアの構成から、実際の写り、そして進化した動画撮影能力まで、前モデルのGalaxy A54 5Gと比較しながら、その実力に迫ります。
安定のトリプルカメラ構成と進化したセンサー
Galaxy A55 5Gは、前モデルのGalaxy A54 5Gと同様に、広角、超広角、マクロの3つのレンズを搭載しています。メインの広角カメラは約5,000万画素(F値1.8)で、光学式手ブレ補正(OIS)に対応。この構成はA54 5Gと似ていますが、内部のイメージセンサーにはSONY製のものが採用されるなど、画質を左右する部分で着実な進化が見られます。
超広角カメラは約1,200万画素(F値2.2)、マクロカメラは約500万画素(F値2.4)となっており、様々な画角での撮影が楽しめます。また、フロントカメラも約3,200万画素と高画素で、セルフィーにも十分な性能を備えています。ハードウェアのスペックだけ見ると大きな変化はないように感じますが、実際の写りにはどのような違いがあるのでしょうか。
撮影体験を支える多彩な機能
カメラアプリを起動すると、シャッターラグも少なく、軽快に撮影を始めることができます。AIが被写体やシーンを認識して最適な設定を自動で行う「シーン別に最適化」機能はもちろん健在。さらに、撮影後に不要な人や物を消せる「オブジェクト消去」や、写真のクオリティをワンタップで向上させる「編集サジェスト」など、Galaxyならではの便利な機能が満載です。
特に夜景モードは、暗い場所でも自動で切り替わり、手持ちでも明るくノイズの少ない写真を撮影できます。ポートレートモードでは、背景のぼかし具合を調整して、被写体を際立たせた印象的な写真作りが楽しめます。
実際の撮影と写り:光を捉える力と、色の表現力
実際にGalaxy A55 5Gを手に、日中の公園から夜の街並み、カフェでのランチまで、様々なシーンで撮影を試しました。日中の明るい場所では、解像感が非常に高く、建物の壁の質感や植物の葉脈までくっきりと写し出してくれます。ただ、Galaxyシリーズ特有の傾向として、AIによる画像処理で色が鮮やかに表現されることがあり、特に青空などは肉眼で見るよりもかなり彩度が高く感じられることがありました。
一方で、暗所での撮影性能、いわゆる「ナイトグラフィー」は目を見張るものがありました。薄暗いレストランで料理を撮影した際も、ノイズを抑えつつ、料理のディテールと温かみのある照明の雰囲気をしっかりと捉えてくれました。夜景撮影では、ビルの窓の明かりが白飛びすることなく、水面に映る光の反射まで美しく再現。「肉眼で見たのとほぼ変わらない」という評価にも頷ける、非常に優れた暗所性能だと感じました。
ただし、ポートレートモードの背景ボケは、被写体との境界が不自然になることがあり、まるで切り抜いて貼り付けたような印象を受けることも。マクロカメラも、被写体にグッと寄れる楽しさはあるものの、画質的には「おまけ程度」と割り切った方が良いかもしれません。
手ブレ補正が強力な動画撮影
Galaxy A55 5Gのカメラで最も感動したのは、動画撮影時の手ブレ補正の強力さです。光学式手ブレ補正(OIS)と電子式手ブレ補正(VDIS)が連携し、歩きながら撮影しても、まるでジンバルを使っているかのように滑らかな映像を記録できました。子供やペットを追いかけながら撮影するような場面でも、ブレを気にすることなく、その瞬間の躍動感をそのまま残せます。
動画の色味も自然で、明るい場所から暗い場所へ移動した際の明暗の切り替わりもスムーズです。最大で4K 30fpsの動画撮影に対応しており、日常の記録から少し凝った映像作品作りまで、幅広いニーズに応えてくれる性能を持っていると感じました。
撮影後の楽しみを広げるAI編集機能
Galaxyのカメラ体験は、シャッターを切った後も続きます。特に便利だと感じたのが、AIを活用した編集機能です。前モデルのGalaxy A54 5Gにも搭載されていた「オブジェクト消去(AI消しゴム)」は健在で、観光地で撮影した写真に偶然写り込んでしまった他の観光客を、後から指でなぞるだけでAIが自然に消去してくれました 。
さらにGalaxy A55 5Gでは「編集サジェスト」機能が加わり、写真の編集がより手軽になりました 。例えば、少し暗く写ってしまった料理の写真をギャラリーで開くと、「リマスター」の提案が表示され、ワンタップで明るさや色合いを自動で最適化してくれます。この機能のおかげで、難しい編集ソフトを使わなくても、SNS映えする魅力的な写真に仕上げることができました。
<Galaxy A55 5Gのカメラ仕様>
- メイン(広角)カメラ: 約5,000万画素 (F値1.8, OIS対応)
- 超広角カメラ: 約1,200万画素 (F値2.2)
- マクロカメラ: 約500万画素 (F値2.4)
- イン(サブ)カメラ: 約3,200万画素 (F値2.2)
- 動画撮影解像度: UHD 4K (3840 x 2160) @30fps
- カメラの機能
- ナイトグラフィー(夜間撮影モード)
- ポートレートモード
- スーパーHDR動画
- オブジェクト消去
- 編集サジェスト
まとめ:カメラ性能
- 日中撮影:解像感は非常に高いが、AIによる色付けが強く、好みが分かれる可能性がある。
- 夜景撮影:暗所での撮影能力は素晴らしく、ノイズの少ないクリアな写真を簡単に撮影できる。
- 動画撮影:強力な手ブレ補正により、歩きながらでも非常に滑らかな映像を記録できる点が最大の魅力。
- AI編集機能:撮影後に不要なものを消したり、ワンタップで写真を最適化したりでき、写真の楽しみ方が広がる 。
- その他:ポートレートのボケ味やマクロの画質には改善の余地があるものの、全体的なカメラ性能は高いレベルでまとまっている。
- 総合印象:特に暗所撮影と動画性能に強みを持ち、日常のあらゆるシーンを美しく記録できる、信頼性の高いカメラ。
バッテリーと接続性:Galaxy A55 5G ~一日を余裕で支えるスタミナと、途切れない快適通信~
ここでは、スマートフォンの快適さを根底から支えるGalaxy A55 5Gのバッテリー性能と、Wi-FiやBluetoothといった接続性について、実際の使用感を基にレビューします。一日中安心して使えるバッテリー持ちは実現されているのか、また、前モデルのGalaxy A54 5Gから通信の安定性は向上したのか、その実力に迫ります。
一日を余裕で乗り切る、頼れる大容量バッテリー
Galaxy A55 5Gは、前モデルのGalaxy A54 5Gから引き続き、5,000mAhという大容量バッテリーを搭載しています。公称値では、LTEでのインターネット使用時間は最大25時間、動画再生時間は最大28時間とされており、そのスタミナには大きな期待が持てます。
実際に使ってみると、この数字は決して誇張ではないことがすぐに分かりました。朝100%の状態で家を出て、通勤中にワイヤレスイヤホンで音楽を聴き、日中はSNSやメールを頻繁にチェックし、夜に動画を1時間ほど観るという私の使い方でも、寝る前にバッテリー残量が40%以上残っている日がほとんどでした。ある検証では、画面を点灯させ続けた状態で13時間も持続したという結果もあり、そのスタミナは本物です。使い方によっては2〜3日に一度の充電で済むという評価にも、大いに納得できました。
急速充電の使い勝手と、ワイヤレス充電への非対応
充電性能については、最大25Wの超急速充電に対応しています。朝、充電を忘れていたことに気づいても、身支度をしている30分ほどの間に53%まで回復させることができました。前モデルのGalaxy A54 5Gが同時間で約29%の回復だったという報告もあるため、短時間での回復力は向上していると感じます。
ただし、0%から満充電までには1時間半ほどかかるため、寝ている間に充電するのが基本のスタイルになりそうです。また、残念ながらA54 5Gと同様に、ワイヤレス充電には対応していません。この点は、購入を検討する上で考慮すべきポイントかもしれません。
Wi-Fi 6とBluetooth 5.3がもたらす、途切れない快適接続
Galaxy A55 5Gは、最新の通信規格であるWi-Fi 6(802.11 a/b/g/n/ac/ax)に対応しています。自宅のWi-Fi 6対応ルーターに接続したところ、大容量アプリのダウンロードや高画質なストリーミング動画の読み込みが驚くほど速く、まさに「爆速」と呼びたい快適さでした。前モデルのA54 5GもWi-Fi 6に対応していましたが、その高速で安定した通信品質はしっかりと受け継がれています。
Bluetoothも、バージョン5.3に対応。ソニーのWH-1000XM5のようなLDAC対応ヘッドホンと接続してハイレゾ音源を聴いてみましたが、駅のホームのような電波が混線しやすい場所でも、音飛びや接続の不安定さは全く感じられず、安定した高品質なリスニング体験ができました。
<Galaxy A55 5Gのバッテリーと接続性仕様>
- バッテリー容量: 5,000mAh
- 有線充電: 最大25W
- ワイヤレス充電: 非対応
- Wi-Fi: 802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6)
- Bluetooth: v5.3
- イヤホンジャック: 非対応
まとめ:バッテリーと接続性
- バッテリー持続時間:5,000mAhの大容量バッテリーは期待通りで、通常使用であれば1日以上を余裕で乗り切れる安心のスタミナ。
- 充電性能:25Wの急速充電に対応し、短時間での回復力は高いが、ワイヤレス充電には非対応という点は惜しい。
- 接続性:Wi-Fi 6とBluetooth 5.3に対応しており、高速かつ安定したワイヤレス環境を実現している。
- 総合印象:派手な新機能はないものの、日々の利用で最も重要な「電池持ち」と「通信の安定性」という基本を高いレベルで満たした、信頼できる一台。
OSと機能:Galaxy A55 5G ~日々の使い勝手を高める信頼性と、長く使える安心感~
ここでは、Galaxy A55 5Gのソフトウェアと機能面に焦点を当て、その使い勝手や先進性を深くレビューします。ハードウェアの性能だけでなく、毎日触れるOSの快適さや、生活を便利にする機能、そして何より大切なセキュリティまで、前モデルのGalaxy A54 5Gとの違いにも触れながら、その魅力を探っていきます。
毎日触れるからこそ嬉しい、洗練されたOSとUI
Galaxy A55 5Gは、最新のAndroid 14をベースにしたサムスン独自の「One UI 6.1」を搭載しています。実際に操作してみて感じたのは、その直感的で洗練された使い心地です。アイコンのデザインや設定項目の配置が分かりやすく、初めてGalaxyを触る人でも迷うことは少ないでしょう。壁紙やウィジェットのカスタマイズ性も高く、毎日使うものだからこそ、自分だけの特別な一台に仕上げていく楽しみがありました。この快適な操作感は、前モデルのGalaxy A54 5Gから続くGalaxyシリーズの大きな魅力であり、誰でもすぐに馴染める懐の深さを感じさせます。
長く付き合える安心感、最大5年間のアップデート保証
スマートフォンを長く、そして安全に使い続ける上で最も重要なのが、ソフトウェアのアップデート保証です。Galaxy A55 5Gは、最大4世代のOSアップデートと、最長5年間のセキュリティアップデートが提供されることを約束しています 。これは、前モデルのGalaxy A54 5Gから続くGalaxy Aシリーズの大きな強みであり、2029年頃まで最新のセキュリティ環境で安心して使い続けられることを意味します。この手厚いサポートは、他の多くのAndroidスマートフォンと比較しても際立っており、一度購入したデバイスを大切に長く使いたいと考える私にとって、非常に魅力的なポイントでした。
気になるものを指で囲むだけ、便利な「かこって検索」
機能面での新しい目玉は、AIを活用した「かこって検索」機能です 。実際にWebサイトで見かけた気になるスニーカーを指で囲むだけで、瞬時にGoogleの検索結果が表示され、そのままショッピングサイトへアクセスすることができました。アプリを切り替える手間なく、気になったものをすぐに調べられるこのシームレスな体験は、日常の情報収集を格段にスムーズにしてくれます。ただし、リアルタイム通訳のような、より高度なAI機能は上位のSシリーズに譲る形で、機能は絞られています 。
Aシリーズ初搭載、鉄壁のセキュリティ「Knox Vault」
Galaxy A55 5Gが前モデルから遂げた最も大きな進化の一つが、セキュリティ機能です。Galaxy Aシリーズとして初めて、これまでフラッグシップモデルにのみ搭載されてきたハードウェアベースのセキュリティソリューション「Samsung Knox Vault」が採用されました 。
これは、PINコードやパスワード、生体認証といった極めて重要な個人情報を、OSとは物理的に隔離された専用の領域で保護する技術です 。これにより、万が一ソフトウェアが攻撃を受けても、最も大切な情報が漏洩するリスクを劇的に低減できます。おサイフケータイやオンラインバンキングを日常的に利用する中で、この鉄壁のセキュリティがもたらす安心感は、何物にも代えがたい価値があると感じました。
動画や音楽体験を豊かにする、ステレオサウンドの魅力
Galaxy A55 5Gは、Dolby Atmos対応のステレオスピーカーを搭載しており、そのサウンドは非常にパワフルです。実際にYouTubeでミュージックビデオを鑑賞すると、音が左右から立体的に広がり、スマートフォン単体とは思えないほどの迫力を感じました。このリッチなオーディオ体験は、スピーカーの評価が高かった前モデルGalaxy A54 5Gの長所をしっかりと受け継いでいます。
ただ、サウンドがパワフルな反面、繊細な音のクリアさという点では、ハイエンドモデルに一歩譲る印象も受けました。また、横向きでゲームに夢中になっていると、人差し指で下部のスピーカーを塞いでしまい、音がこもってしまうことがあった点には少し注意が必要かもしれません。
毎日の生活に欠かせない、決済機能と生体認証
日々の使い勝手を高める機能も充実しています。もちろん、日本市場で必須とも言える「おサイフケータイ」(FeliCa)にもしっかり対応しており、毎日の通勤やコンビニでの支払いがスムーズに行えました 。
生体認証は、画面内指紋認証と顔認証の両方に対応しています 。日中の屋外では顔を向けた瞬間にロックが解除されるほど高速な顔認証ですが、マスク着用時や就寝前の薄暗い部屋では認識しづらく、画面内指紋認証に頼ることが多かったです 。この2つの認証方法をシーンに応じて使い分けられるのは非常に便利でした。
<Galaxy A55 5Gの主な便利機能>
- Samsung Knox Vault: ハードウェアレベルで個人情報を保護する強固なセキュリティ機能 。
- おサイフケータイ: FeliCaに対応し、各種電子マネーが利用可能 。
- 長期OS/セキュリティアップデート: 最大4世代のOSアップデートと最長5年間のセキュリティ更新を提供 。
- microSDカード対応: 最大1TBのmicroSDカードでストレージを拡張可能 。
- デュアルSIM: Nano-SIMとeSIMの組み合わせで2つの回線を利用できる 。
- かこって検索: 画面上の気になるものを囲むだけで、すぐにGoogle検索できるAI機能 。
- Smart Switch / Quick Share: Galaxyデバイス間のデータ移行やファイル共有を簡単に行える 。
まとめ:OSと機能
- アップデート保証:最大4世代のOSと5年間のセキュリティアップデートは、長く安心して使えるという絶大な信頼感を提供してくれる。
- セキュリティ:Aシリーズ初搭載の「Knox Vault」は、個人情報をハードウェアレベルで保護する、フラッグシップ級の安心機能。
- AI機能:便利な「かこって検索」を搭載する一方、機能は限定的で、AIスマホとしての過度な期待は禁物。
- 実用性:おサイフケータイ、Dolby Atmos対応スピーカー、デュアルSIMなど、日常の使い勝手を高める機能がバランス良く搭載されている。
- 総合印象:派手さはないものの、長期的なサポートと強固なセキュリティという土台の上に、日々の生活を快適にするための堅実な機能がしっかりと詰め込まれた一台。
Galaxy A55 5G vs Galaxy A54 5G:主な違いを徹底比較
ここでは、Galaxy A55 5Gと前モデルのGalaxy A54 5Gの主な違いについて、スペックを中心に詳しく比較・解説します。
OSとサポート期間
- Galaxy A54 5G: Android 13をプリインストールしています。
- Galaxy A55 5G: Android 14をプリインストールしています。
- 違い:初期搭載OSのバージョンが異なりますが、両モデルともに最大4世代のOSアップデートと最長5年間のセキュリティアップデート保証が提供されます。
プロセッサ (SoC)
- Galaxy A54 5G: Exynos 1380を搭載しています。
- Galaxy A55 5G: Exynos 1480を搭載しています。
- 違い:Galaxy A55 5Gはより新しいプロセッサを搭載しており、特にAMDの技術を用いたGPU性能は前モデルから最大53%向上しています。
メモリ (RAM)
- Galaxy A54 5G: 6GB。
- Galaxy A55 5G: 8GB。
- 違い:Galaxy A55 5Gはメモリ容量が2GB増加しており、複数のアプリを同時に使う際の快適さが向上しています。
ディスプレイ
- Galaxy A54 5G: 約6.4インチのSuper AMOLEDディスプレイを搭載しています。
- Galaxy A55 5G: 約6.6インチのSuper AMOLEDディスプレイを搭載しています。
- 違い:Galaxy A55 5Gの方が画面サイズが0.2インチ大きくなっています。また、屋外での視認性を高める「ビジョンブースター」機能も搭載されています。
デザインと耐久性
- Galaxy A54 5G: 背面に光沢のあるガラス加工が施されたデザインです。
- Galaxy A55 5G: Aシリーズで初めてメタルフレームを採用し、ディスプレイにはより頑丈な「Corning® Gorilla® Glass Victus®+」を使用しています。
- 違い:Galaxy A55 5Gは素材がアップグレードされ、質感と耐久性が向上しています。
サイズと重量
- Galaxy A54 5G: 201g。
- Galaxy A55 5G: 213g。
- 違い:メタルフレームの採用などにより、Galaxy A55 5Gの方が12g重くなっています。
セキュリティ
- Galaxy A54 5G: Samsung Knoxに対応しています。
- Galaxy A55 5G: Aシリーズで初めて、より高度なセキュリティ機能「Samsung Knox Vault」を搭載しています。
- 違い:Galaxy A55 5Gは、PINコードやパスワードなどの機密情報を物理的に隔離して保護するため、セキュリティが大幅に強化されています。
カメラ
- Galaxy A54 5G: メイン50MPを含むトリプルカメラ構成です。
- Galaxy A55 5G: カメラの画素数構成は同じですが、Aシリーズで初めてスーパーHDR動画撮影に対応しました。
- 違い:Galaxy A55 5Gは、特に動画撮影において、より色彩豊かでリアルな映像を記録できるようになりました。
バッテリー
- Galaxy A54 5G: 5000mAh。LTEでのインターネット使用時間は最大20時間です。
- Galaxy A55 5G: 5000mAh。LTEでのインターネット使用時間は最大25時間です。
- 違い:バッテリー容量は同じですが、プロセッサの効率化などにより、Galaxy A55 5Gの方が実使用時間が長くなっています。
発売日と価格
- Galaxy A54 5G: 2023年5月25日に発売されました。ドコモでの発売時価格は69,850円(税込)でした。
- Galaxy A55 5G: 2024年5月30日に発売されました。ドコモでの発売時価格は70,840円(税込)でした。
- 違い:発売時期が約1年異なり、価格もわずかにA55 5Gの方が高くなっています。
まとめ:Galaxy A55 5GとGalaxy A54 5Gの違い
Galaxy A55 5Gは、Galaxy A54 5Gから順当な進化を遂げたモデルです。プロセッサの性能向上やメモリの増量といった基本性能の強化に加え、メタルフレームの採用による質感の向上、より強固になったセキュリティ機能「Knox Vault」の搭載など、多くの面でアップグレードされています。特に、性能とセキュリティを重視するユーザーにとっては、Galaxy A55 5Gがより魅力的な選択肢となるでしょう。
Galaxy A55 5Gのメリット・デメリット
ここでは、Galaxy A55 5Gを実際に使用して見えてきた、具体的なメリットとデメリットを詳しく解説します。前モデルのGalaxy A54 5Gとの比較も交えながら、どのような方にこのスマートフォンがおすすめできるのか、その理由を明らかにしていきます。
【メリット】
メリット1:ミドルレンジを超える、高級感のあるデザインと質感
Galaxy A55 5Gを手にして最初に感じるのは、その質感の高さです。側面フレームにアルミ素材を採用したことで、前モデルGalaxy A54 5Gの樹脂製フレームとは一線を画す、ひんやりとした金属の感触と剛性感が得られます。光沢のあるガラス背面と合わさり、見た目も手触りも、まるでハイエンドモデルのような高級感を醸し出しています。
メリット2:屋外でも見やすい、明るく滑らかな大画面
6.6インチに大型化した有機ELディスプレイは、動画視聴やゲームプレイ時の迫力を一層高めてくれます。特に感動したのは、最大1,000nitという輝度です。晴れた日の屋外で地図アプリを確認する際も、画面が太陽光に負けることなく、表示内容をはっきりと視認できました。最大120Hzのリフレッシュレートによる滑らかなスクロールも快適で、日常のあらゆる場面でストレスのない操作を体験できました。
メリット3:日常使いで不満のない、快適なパフォーマンス
新開発のSoC「Exynos 1480」を搭載したことで、パフォーマンスは前モデルのGalaxy A54 5Gから着実に向上しています。SNSの閲覧やWebブラウジングはもちろん、複数のアプリを切り替えながらの作業もスムーズにこなせました。特にグラフィック性能の向上が著しく、ミドルレンジモデルでありながら、多くの3Dゲームを快適に楽しむことが可能です。
メリット4:暗所や動画に強い、信頼のカメラ性能
暗い場所での撮影性能、いわゆる「ナイトグラフィー」は、このスマートフォンの大きな強みです。実際に夜景を撮影してみると、ノイズが少なく、ビルの明かりなども白飛びせずにクリアに捉えることができました。また、強力な手ブレ補正(OIS/VDIS)のおかげで、歩きながらの動画撮影でも、驚くほど滑らかで安定した映像を記録できたのは嬉しい驚きでした。
メリット5:長く使える安心感と、鉄壁のセキュリティ
Galaxy A55 5Gは、最大4世代のOSアップデートと最長5年間のセキュリティアップデートが保証されています。これは、一度購入したスマートフォンを長く、安心して使い続けたいユーザーにとって最大のメリットの一つです。さらに、Aシリーズとして初めて搭載された「Samsung Knox Vault」は、個人情報をハードウェアレベルで保護する強固なセキュリティ機能であり、電子決済などを多用する現代において絶大な安心感をもたらしてくれます。
メリット6:一日中余裕の、大容量5,000mAhバッテリー
5,000mAhの大容量バッテリーは、期待を裏切らないスタミナを発揮してくれました。私の使い方では、朝から晩までSNSや動画視聴、Webブラウジングなどを普通に使っても、寝る前にバッテリー残量が30%を切ることはほとんどありませんでした。モバイルバッテリーを持ち歩く習慣から解放される、頼もしいバッテリー性能です。
メリット7:今や貴重な、microSDカードスロット搭載
最近のスマートフォンでは搭載機種が減っているmicroSDカードスロットですが、Galaxy A55 5Gは最大1TBまで対応しています。高画質な写真や4K動画をたくさん撮影しても、本体のストレージ容量を気にしなくて済むのは、精神的に非常に楽です。この拡張性の高さは、他の多くのスマートフォンに対する大きなアドバンテージと言えるでしょう。
【デメリット】
デメリット1:ずっしりと重く、片手操作は困難
デザインの質感が向上した一方で、本体重量は約213gと、前モデルのGalaxy A54 5G(約201g)からさらに重くなりました。この重さは、特に長時間手に持って操作する際にずっしりと感じられ、片手での操作は成人男性でも困難です。軽快さを求めるユーザーにとっては、購入をためらう要因になるかもしれません。
デメリット2:ワイヤレス充電に非対応
背面がガラス素材となり、見た目の高級感が増した一方で、ワイヤレス充電には対応していません。これは前モデルのGalaxy A54 5Gと同様ですが、同価格帯の競合機種では対応しているモデルも増えてきているため、少し物足りなさを感じます。置くだけで充電できる手軽さを求める方には、残念なポイントです。
デメリット3:イヤホンジャックの非搭載
近年のスマートフォンのトレンドではありますが、3.5mmイヤホンジャックも搭載されていません。お気に入りの有線イヤホンやヘッドホンを使いたい場合は、USB Type-Cからの変換アダプタが別途必要になります。ワイヤレスイヤホンが主流になっているとはいえ、選択肢が限られるのはデメリットと言えるでしょう。
デメリット4:AIによる過度な色彩表現
カメラのハードウェア性能は高いものの、AIによる画像処理で、特に青空などが肉眼で見た以上に鮮やかになりすぎることがありました。SNS映えするという見方もできますが、自然な色合いを好むユーザーにとっては、少し過剰な演出に感じられるかもしれません。
デメリット5:絶妙な価格設定と競合の存在
Galaxy A55 5Gの価格は、前モデルから上昇しており、ミドルレンジモデルとしては少し高めの設定です。この価格帯には、他のメーカーからも魅力的なスマートフォンが多数登場しており、性能や特徴を比較すると、本機が唯一無二の選択肢とは言えない「絶妙な立ち位置」にあります。購入の際には、自身の使い方と予算を照らし合わせ、他の機種とじっくり比較検討する必要があるでしょう。
Galaxy A55 5Gのスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ: 約6.6インチ、解像度 1080 x 2340 pxのSuper AMOLED
※19.5:9/FHD+/390 ppi/約1600万色/Corning Gorilla Glass Victus+ - リフレッシュレート: 120Hz
- プロセッサ: Exynos 1480
※4nm/8コア/最大2.75 GHz - GPU: Samsung Xclipse 530
- RAM(メモリ): 8GB
- ストレージ: 128GB
- 外部ストレージ: microSDXCカードで最大1TBまで
- バッテリー: 5000 mAh
- 駆動時間: インターネット使用時間 (LTE) 最大 25時間、インターネット使用時間 (Wi-Fi)最大 24時間、ビデオ再生時間 (ワイヤレス接続) 最大 28時間
- 充電: 25W超急速充電
- 背面カメラ: 50MP+12MP+5MP
- 前面カメラ: 32MP
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 6 (802.11a/b/g/n/ac/ax)、MIMO、Bluetooth 5.3
※Wi-Fi ダイレクト対応 - 衛星測位: GPS, Glonass, Beidou, Galileo, QZSS
- NFC/おサイフケータイ: 対応 (FeliCa)
- インターフェース: USB Type-C 2.0、microSDカードスロット
- センサー: 加速度センサー、指紋センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー、ホールセンサー、照度センサー、バーチャル近接センシング
- スピーカー: ステレオスピーカー、Dolby Atmos 対応
- 防水防塵: IPX5/IPX8 / IP6X
- 機能: Smart Switch(データ移行)、Quick Share(ファイル共有)、SmartThings(Galaxyデバイス同士で接続)、Samsung Knox Vault
- Samsung DeX: 非対応
- 生体認証: 光学式指紋認証、顔認証
- OS: Android 14 + One UI 6.1
※最大4世代のOSアップデート、最大5年間のセキュリティアップデート保証 - サイズ: 161.1 x 77.4 x 8.2 mm
- 重量: 約 213g
- カラー: オーサムアイスブルー、オーサムネイビー、オーサムライラック、オーサムレモン
- 5G通信: 対応
- SIMカード: Nano SIM および eSIM
対応バンド:Galaxy A55 5Gで楽天モバイル回線でも使える?
「Galaxy A55 5G」は5G通信に対応しています。
SIMはNanoSIMと物理的なカードを必要としないeSIMに対応しています。
対応バンドは以下の通りです。
- 5G FDD Sub6 N1(2100), N3(1800), N5(850), N28(700) TDD Sub6 N41(2500), N77(3700), N78(3500), N79(4500)
- 4G LTE(FDD)B1(2100), B2(1900), B3(1800), B5(850), B8(900), B12(700), B18(800), B19(800), B21(1500), B26(850), B28(700), B66(AWS-3) LTE(TDD)
B38(2600), B39(1900), B41(2500), B42(3400) - 3G UMTS B1(2100), B5(850)
- 2G GSM GSM850, GSM900, DCS1800, PCS1900
対応バンドの詳細
ドコモ:
- 5G: n1, n28, n77, n78, n79に対応しています。ドコモが展開する主要な5Gバンドをカバーしており、特にSub-6のn79に対応しているため、より広いエリアで5G通信が期待できます。
- 4G (LTE): B1, B3, B19, B21, B28, B41, B42に対応しています。全国をカバーするプラチナバンドのB19に対応しているため、山間部やビル内などでも繋がりやすいです。
- プラチナバンド: B19, B28に対応しています。
au:
- 5G: n1, n3, n28, n41, n77, n78に対応しています。auの主要な5Gバンドを網羅しています。
- 4G (LTE): B1, B3, B18 (B26含む), B28, B41, B42に対応しています。プラチナバンドであるB18/B26に対応しているため、広範囲で安定した通信が可能です。
- プラチナバンド: B18 (B26含む), B28に対応しています。
ソフトバンク:
- 5G: n1, n3, n28, n77, n78に対応しています。ソフトバンクの主要な5Gバンドに対応しています。
- 4G (LTE): B1, B3, B8, B28, B41, B42に対応しています。プラチナバンドのB8に対応しているため、繋がりやすさが確保されています。
- プラチナバンド: B8, B28に対応しています。
楽天モバイル:
- 5G: n3, n77に対応しています。楽天モバイルの自社5G網に対応しています。
- 4G (LTE): B3, B18 (B26含む)に対応しています。自社回線のB3と、パートナー回線(au)のB18/B26に対応しているため、広いエリアで通信が可能です。
- プラチナバンド: n28に対応しており、楽天モバイルが「プラチナバンド」として運用する700MHz帯での通信が可能です。
結論
この端末(Galaxy A55 5G)は、バンド情報に基づくと、
- ドコモ、au、ソフトバンクの主要な4Gおよび5Gバンドに完全に対応しており、それぞれのプラチナバンドも問題なく利用できます。特にドコモのn79や各社のプラチナバンドをしっかりカバーしているため、どのキャリアを選択しても広範囲で快適な通信が期待できます。
- 楽天モバイルについても、自社回線とパートナー回線の両方に加え、新たに割り当てられたプラチナバンドn28にも対応しているため、国内のどのエリアでも安心して利用できます。
- UMTS(3G)にも対応していますが、国内キャリアではサービスが順次終了しているため、その重要性は低いです。
総合的に見て、この端末は日本の4大キャリア全てで、現在利用されている主要な周波数帯を網羅しており、非常に高いレベルで対応している端末と言えます。
ただし、モバイル通信を利用するには、自分のSIMがスマホ側のバンドに対応している必要があります。
こちらのページで対応しているかどうかを確認できます。
ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル回線の「対応バンド」を詳細にチェック!
Galaxy A55 5Gの評価
8つの基準で「Galaxy A55 5G」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★★
6.6インチ有機ELは明るく滑らかで、屋外での視認性も非常に高いです。動画視聴やWebサイトの閲覧も快適に楽しめます。
スペック:★★★★☆
新開発のExynos 1480と8GBメモリを搭載し、日常的な操作でストレスを感じることはありません。ただ、高グラフィックな3Dゲームを最高設定でプレイするには力不足です。
耐久性: ★★★★★
ディスプレイには頑丈な「Gorilla Glass Victus+」を採用し、IP68の防水防塵にも対応。ミドルレンジモデルとしては最高クラスの堅牢性を備えています。
デザイン:★★★★☆
側面がアルミ素材のメタルフレームになり、前モデルから質感と高級感が大幅に向上しました。ただし、約213gと重く、人を選ぶデザインでもあります。
通信:★★★★★
Wi-Fi 6やおサイフケータイ(FeliCa)に対応しています。最新の規格を網羅しており、通信機能に関して不満を感じる点はありませんでした。
機能:★★★★☆
長期アップデート保証や「Knox Vault」といった安心機能が充実しています。microSDカード対応も魅力ですが、ワイヤレス充電に非対応な点は惜しいです。
使いやすさ:★★★☆☆
ソフトウェア(One UI)は直感的で誰でも使いやすいと高評価です。しかし、本体の大きさと重さが、特に片手での操作を難しくしています。
価格:★★★★☆
向上した性能や質感を考えれば、コストパフォーマンスは良好です。ただ、前モデルから価格が上昇しており、競合製品も多い価格帯と言えます。
総評:★★★★☆
ミドルレンジの新たな基準となる質感と安心感
Galaxy A55 5Gは、単なるスペックアップにとどまらない、スマートフォンの「質」を一段階引き上げたモデルです。側面を飾るアルミ製のメタルフレームは、手に取った瞬間に前モデルGalaxy A54 5Gとの明確な違いを感じさせ、所有する喜びを与えてくれます 。ディスプレイの保護ガラスもより強固な「Gorilla Glass Victus+」に進化し、日々の利用における安心感が大きく向上しました 。
さらに、ソフトウェア面でのサポートが非常に手厚い点も本機の大きな魅力です 。最大4世代のOSアップデートと最長5年間のセキュリティアップデート保証は、このスマートフォンを長く、安全に使い続けられることを意味します 。これに加えて、これまで上位モデルにしか搭載されていなかった強固なセキュリティ機能「Samsung Knox Vault」を新たに採用したことで、個人情報を守るという点でも大きな安心感を得られます 。
バランスの取れた高い基本性能
本機の魅力はデザインや安心感だけではありません。約6.6インチの有機ELディスプレイは、最大120Hzのリフレッシュレートに対応し、屋外でも非常に明るく見やすいです 。新開発のExynos 1480プロセッサは日常使いでストレスを感じさせない快適な動作を実現し、5,000mAhの大容量バッテリーは一日中安心して使えるスタミナを誇ります 。カメラも暗所や動画撮影に強く、特に手ブレ補正の性能は高く評価されています 。
購入前の注意点
多くの魅力を持つ一方で、購入前に考慮すべき点もいくつか存在します。最も顕著なのは約213gという本体の重さで、軽快さを求める方や片手での操作を重視する方には不向きかもしれません 。また、ワイヤレス充電やイヤホンジャックは搭載されていません 。カメラのAIによる色彩表現が人によってはやや過剰に感じられることや、最高設定での3Dゲームプレイには向いていない点も、自身の使い方と照らし合わせておくべきでしょう 。
こんな人におすすめ
結論として、Galaxy A55 5Gは「スマートフォンに高級感と長く使える安心感を求めつつ、写真や動画鑑賞といった日常的なエンターテインメントを高いレベルで楽しみたい」という方に最適な一台です。プレミアムな質感、明るく美しい大画面、一日中持つバッテリー、そして信頼性の高いセキュリティと長期サポート。これらの要素に魅力を感じるのであれば、価格以上の満足感を得られるはずです。
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Galaxy A55 5Gの価格・購入先
※価格は2025/8/04調査のものです。価格は変動します。
ECサイト
- 楽天市場で70,200円(送料無料・SIMフリー・SCG27SWA)、
- ヤフーショッピングで63,860円、
- AliExpressで49,030円(海外版・SIMフリー)、
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で販売されています。
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「Galaxy A55 5G」に似た性能を持つスマートフォンも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
Galaxy A36 5G
サムスンから発売された約6.7インチの5Gスマートフォンです(2025年6月26日発売)。
Android 15、Snapdragon 6 Gen 3、6GBメモリ、1080 x 2340 (FHD+)のSuper AMOLED(有機EL)ディスプレイ、128GBストレージ、最大29時間(動画再生時)駆動する5000 mAhバッテリー、背面50MP+8MP+5MPの3眼カメラ、前面12MPのフロントカメラを搭載しています。
また、AI機能「Awesome Intelligence」(Google Gemini、かこって検索、AIセレクト、AI消しゴム、編集サジェスト)、超広角・マクロ撮影、光学式手ブレ補正(OIS)、4K動画撮影、リフレッシュレート:最大120Hz、高輝度モード(1,200nits)、Corning® Gorilla® Glass Victus®+に対応。
IP68防水防塵、おサイフケータイ、指紋認証(画面内)、顔認証、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4、GPSにも対応しています。
価格は、Amazonで50,490円(SIMフリー・国内版SM-A366QZKASJP・税込)、楽天市場で45,800円(DOCOMO版・SIMフリー・送料無料)、ヤフーショッピングで50,573円(SIMフリー)、AliExpressで46,696円、米国 Amazon.comで$374.99、です。
関連記事:Galaxy A36 5G 徹底レビュー!A25 5G比較で気づいた利点と欠点
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Galaxy A25 5G
Samsungから発売された6.7インチの5Gスマートフォンです(2025年2月27日発売)。
Android 15、MediaTek Dimensity 6100+、4GBメモリ、720 x 1600 pxのTFT液晶、64GBストレージ、最大21時間(動画再生時)駆動する5000 mAhバッテリー、背面50MP+2MPの2眼カメラ、前面5MPのフロントカメラを搭載しています。
また、IPX5/IPX8防水防塵、、おサイフケータイ (Felica)、最大1.5TBまでのストレージ拡張、「かんたんモード」、「Galaxy使い方相談」、「端末リモート追跡」、通話録音、「Samsung Health」、「Smart Switch」(データ移行)、目の保護モード、バッテリーの保護、省電力モード、指紋認証、顔認証、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz+5GHz)、Bluetooth 5.4、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで27,000円(税込・国内版SIMフリー・SM-A253QZKASJP)、楽天市場で17,980円(docomo・SIMフリー・未開封品・送料無料)、ヤフーショッピングで15,054円(ソフトバンク版・SIMフリー)、です。
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