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BOOX Palma 2 Pro徹底レビュー!先代からの進化点とBigme比較

BOOX Palma 2 Pro 正面の外観
2025年11月18日に発売されたカラー対応「BOOX Palma 2 Pro」(Onyx)は、スマートフォンのようなポケットサイズで「気軽に読書もメモもできる」電子ペーパータブレットとして評判です。

このレビューでは、前モデルであるモノクロ版「BOOX Palma 2」からの劇的な進化点や、ライバル機「Bigme HiBreak Pro」との違いを実機で比較・検証し、その使い勝手や使用感を徹底解説しました。

先に結論からお伝えしましょう

BOOX Palma 2 Proの長所(Pros):

  • カラー電子ペーパー (Kaleido 3) と BSR技術 による、視認性の高さとスマホ並みの高速レスポンス
  • スタイラスペン(別売)対応 により、このサイズ感で手書きメモやPDF注釈が可能
  • Android 15 & Google Playストア搭載 で、Kindleや楽天Koboなど好きなアプリが自由に使える
  • モバイルデータ通信 & GPS対応 により、Wi-Fi環境がない屋外でも単独でネットや地図が使える

BOOX Palma 2 Proの短所(Cons):

  • 音声通話とSMSが利用不可(データ通信専用のため、メインスマホの完全な代わりにはならない)
  • フロントカメラ非搭載 のため、顔認証ロック解除や自撮りはできない
  • ペンの収納場所が本体になく、持ち運びに工夫が必要
  • カラー化の影響で画面の地色が暗く、屋内では フロントライトの点灯がほぼ必須

総合評価:

BOOX Palma 2 Proは、スマホの通知やエンタメから距離を置きつつ、読書や調べ物、メモ書きに集中したい人にとって理想的な「持ち歩けるデジタル書斎」です。通話機能がないためメイン機の代替にはなりませんが、ポケットに入るサイズでカラー表示とペン入力を両立したサブ機としては、現時点で最高峰の完成度を誇ります。Android端末でも「通知やブルーライトなどをなくして、読書やメモに集中したい。」という人におすすめです。

この記事で分かること

  1. デザイン:サイズ、重量、マットな質感、指紋認証、撥水(防水性能)、耐久性、ボタン配置、携帯性
  2. ディスプレイと操作性:Kaleido 3 カラー電子ペーパー、BSRテクノロジー、フロントライト(色温度調整)、解像度
  3. 通信性能:SIMフリー、SIM(データ専用で通話不可)、eSIM(非対応)、LINE、SMSの制限、GPS(A-GPS)、Wi-Fi、Bluetooth
  4. スタイラスペン:InkSense Plus、手書き、筆圧感知(4096段階)、メモアプリ「Notes」、傾き検知、書き心地
  5. パフォーマンス:Snapdragon 750G、Antutuベンチマーク、メモリ(8GB RAM)、ストレージ(128GB)、アプリの動作、遅延と残像
  6. カメラ性能:16MPリアカメラ、ドキュメントスキャン(DocScan)、OCR(文字認識)、記録用
  7. バッテリー持ちと充電:3950mAhバッテリー、連続駆動時間、USB-C充電、消費電力
  8. AI機能:AIアシスタント、スマートボタン、文章作成、計算
  9. オーディオ:デュアルスピーカー、音質、Bluetoothオーディオ、マイク
  10. OSとソフトウェア:Android 15、Google Playストア、EinkWise、NeoReader、アップデート、BOOXDrop
  11. スペック:詳細仕様一覧、BOOX Palma 2(モノクロ)、Bigme HiBreak Proとの違い
  12. 評価:メリット・デメリット、星評価、Bigme HiBreak Pro比較、、おすすめユーザー
  13. 価格:販売価格、購入先(Amazon、楽天、ライバル機種との価格比較、中古)

この記事を最後まで読むことで、「BOOX Palma 2 Pro」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:BOOX Palma 2 Pro | 6.13” Color Mobile ePaper with 5G Data Support – The Official BOOX Store

デザイン:BOOX Palma 2 Pro スマホ感覚のサイズと独自の質感

BOOX Palma 2 Pro ブラックの背面 外観

ここでは、BOOX Palma 2 Proのデザインや質感、実際に手にして感じた携帯性について詳しく書いていきます。

独自の背面加工と実用的な形状

箱から取り出して最初に手に取ったとき、プラスチック筐体でありながら、決して安っぽさを感じさせない実用的なビルドクオリティに驚きました。特に背面の質感が秀逸です。まるで岩や砂岩のような、あるいはトラックの荷台のライナー塗装のようなざらついたテクスチャ加工が施されており、手に吸い付くようなグリップ感があります。

最近のスマートフォンはガラス素材でツルツル滑ることが多いですが、本機はケースなしでも安心して握っていられます。また、このマットな仕上げのおかげで、指紋が全く目立たないのも大きなメリットです。背面左上には16MPカメラとLEDフラッシュがありますが、突起はわずかで、机に置いてもガタつきは気になりません。形状は角が少し丸みを帯びており、手のひらに優しくフィットします。

スマホサイズで携帯性抜群、重量とサイズの比較

BOOX Palma 2 Proの側面とボタン

サイズは159 × 80 × 8.8 mm、重量は約175gです。カラーはブラックとホワイトの2色が用意されています。実際にジーンズのポケットに入れて散歩に出かけてみましたが、違和感なく収まり、まさにスマホ感覚で持ち運べる「文庫本」といった印象でした。

ここで比較対象となる前モデルや競合機と数値を比べてみましょう。前モデルの「BOOX Palma 2」は厚さ8.0mm、重量170gでしたので、Pro版は0.8mm厚くなり、5g重くなっています。持った感覚としての差はわずかですが、数値上はサイズアップしています。一方、競合の「Bigme HiBreak Pro」は厚さ8.9mm、重量180gですので、これと比較するとBOOX Palma 2 Proの方が薄く、軽いです。高性能を詰め込みながら、競合よりもコンパクトに抑えている点は評価できます。

操作性を高めるボタン配置と拡張性

BOOX Palma 2 Proのボタンと側面

ボタンやポート類の配置は非常に考えられています。右側面には電源ボタンがあり、ここには指紋認証センサーが統合されています。指を添えるだけでロック解除できるのは便利ですが、ボタン自体が少し平らになっており、手探りでも位置がわかります。左側面には音量ボタンと、カスタマイズ可能な「スマートボタン」があります。このスマートボタンには「画面リフレッシュ」などを割り当てられるため、読書中の操作が非常に快適でした。

底面にはUSB-Cポートと、スピーカー、そしてSIMカードトレイがあります。このトレイはハイブリッド仕様で、microSDカード(最大2TB)を入れてストレージを拡張できるのが非常に心強いです。電子書籍データを大量に持ち歩く私にとって、SDカード対応は必須機能です。スピーカーは上部にも配置されており、デュアルスピーカー仕様ですが、横持ちで動画を見る際などは手で塞がないよう注意が必要だと感じました。

BOOX Palma 2 Proの接続ポート

一つ残念だったのが、スタイラスペン「InkSense Plus」の収納場所がないことです。本体には磁石でくっつかず、付属のケースにもペンホルダーがありません。ペンを使いたい場合は別途持ち歩く必要があり、携帯性が損なわれると感じる場面がありました。

撥水性能とユニークなケース

耐久性に関しては、撥水設計(Water-repellent)が施されています。IP等級のような完全防水ではないため、お風呂での使用は躊躇われますが、カフェで少し水しぶきがかかったり、小雨の中で地図を確認したりする程度なら安心です。

BOOX Palma 2 Proの「マグネット式2-in-1ケース」

付属品として同梱される「マグネット式2-in-1ケース」は非常にユニークです。カバー部分がマグネットで着脱可能になっており、読書中はカバーを外して軽量な本体だけで使い、持ち運ぶときはカバーをつけて画面を保護するといった使い分けができます。このギミックは実用的で、読書への没入感を高めてくれました。

付属品

基本的な付属品として、USB-Cケーブル、カードトレイ取り外しツール(SIMピン)、クイックスタートガイドなどが同梱されています。充電器は付属していないため、手持ちのものを使用しました。

BOOX Palma 2 Proの付属品

まとめ:デザイン

  • 第一印象:プラスチック製だが、背面のざらついた加工が上質で安っぽさは感じない
  • グリップ感:滑りにくく指紋が目立たないため、ケースなしでも運用しやすい
  • サイズ:159 × 80 × 8.8 mm。前モデルより0.8mm厚いが、競合Bigmeよりは薄い
  • 重量:約175g。前モデルより5g増、競合Bigmeより5g軽量
  • ボタン配置:右に指紋認証付き電源ボタン、左に音量とスマートボタンがあり操作性は良好
  • 拡張性:底面のトレイでmicroSDカード(最大2TB)が利用可能
  • スタイラス:本体やケースに収納・吸着できず、持ち運びに難あり
  • 耐久性:撥水設計だが完全防水ではないため、水没には注意が必要

ディスプレイと操作性:BOOX Palma 2 ProのカラーE InkとBSRの実力

BOOX Palma 2 Proのディスプレイ。画面はカラー。

ここでは、BOOX Palma 2 Proの最大の特徴であるカラーディスプレイの視認性と、独自技術による操作感について書いていきます。

カラー化された画面の第一印象と特性

電源を入れて画面が表示された瞬間、スマートフォンのようなサイズ感の中に、落ち着いた色合いのカラー画面が浮かび上がる様子に新鮮な驚きを覚えました。採用されているのは6.13インチの「Kaleido 3カラー電子ペーパーです。

実際にKindleアプリで漫画を表示してみると、淡いパステルカラーのような発色で、液晶のような鮮烈さはありませんが、情報の判別には十分な彩度が確保されています。ただ、カラーフィルターを通している影響で、画面の地の色(背景の白)は、再生紙やわら半紙のようにかなり暗いグレーに見えます。

BOOX Palma 2 Proのディスプレイ。画面にカラーの漫画(コミック)

モノクロ専用の前モデル「BOOX Palma 2」がスッキリとした白さを持っていたのに対し、本機は「少し暗い部屋で新聞を読んでいる」ような感覚に近いです。それでも、ポケットから取り出してサッとカラーの図版やコミックの表紙を確認できる体験は、このサイズ感ならではの喜びがありました。

解像度と他機種との比較

ディスプレイのスペックを詳しく見ていくと、モノクロ表示時の解像度は300ppiカラー表示時は150ppiとなっています。これは競合となる「Bigme HiBreak Pro(カラーモデル)」と同等のスペックです。

文字の表示に関しては、モノクロ300ppiのおかげで輪郭がシャープで、ルビなどの細かい文字も潰れずに読むことができます。一方で、カラー150ppiの表示エリアでは、目を凝らすと特有のザラつきや粒状感(網点のような模様)が見受けられます。特にアメコミのようなフルカラーの漫画を表示すると、ディテールが少し粗く感じる場面もありました。

BOOX Palma 2 Proの画面。Webサイトを表示。

比較対象である前モデル「BOOX Palma 2」はモノクロ専用のCarta 1200パネルを採用しており、文字を読むことだけに特化するなら、背景が白くコントラストが高い前モデルの方が読みやすいと感じるのが正直なところです。しかし、2:1という縦長のアスペクト比はスマホと同じ感覚で情報を閲覧でき、Webブラウジングでリンクの色などが判別できるProのメリットは、情報収集端末として非常に大きいと感じました。

必須となるフロントライトの品質

BOOX Palma 2 Proのフロントライト。

先述の通り、Kaleido 3特有の画面の暗さを補うため、屋内での使用時はフロントライトの点灯がほぼ必須となります。

実際に使用してみると、ライトの品質は非常に高く、画面全体を均一に照らしてくれます。最大輝度にすれば直射日光下のような明るい場所でも負けない視認性を確保でき、逆に就寝前の暗い寝室では、最小輝度まで絞ることで眩しさを感じずに読書ができました。

特に気に入ったのが色温度調整機能(CTM)です。昼間は白い寒色系の光でスッキリと文字を読み、夜はオレンジ色の暖色系の光に切り替えることで、ブルーライトを抑えたリラックスした読書体験が得られます。競合のBigme端末も調整機能を備えていますが、BOOXのライトは調整の幅が広く、より自然な紙の質感に近い色味を作れると感じました。このライト機能のおかげで、画面の暗さという弱点は実用上かなりカバーできています。

BSRによるスマホ並みの操作体験

BOOX Palma 2 Proの「BOOX Super Refresh」

操作性において注目すべきは、BOOX独自の画面高速化技術「BSR(BOOX Super Refresh)」です。電子ペーパーは画面の書き換えが遅いのが欠点ですが、BSRを搭載した本機は驚くほどキビキビと動きます。

実際にGoogle Chromeでニュースサイトを閲覧し、縦にスクロールしてみましたが、「高速モード」に設定すると、液晶スマホに近い感覚で滑らかに画面が追従します。もちろん、スクロール中は画質が少し粗くなり、文字の残像(ゴースト)が薄く残ることがありますが、指を離すと一瞬で綺麗な表示にリフレッシュされるため、ストレスはほとんど感じません。

バランスモード」や「HDモード」など、用途に合わせてモードを切り替えられるのも便利です。Bigme HiBreak Proも高速化技術を持っていますが、アプリごとにリフレッシュ設定を細かく最適化できる「EinkWise」などのソフトウェア面での作り込みは、BOOXの方が一日の長があると感じました。WebブラウジングやSNSのタイムライン確認など、「動き」のあるコンテンツをここまで快適にこなせるのは、BSR搭載機ならではの強みです。

まとめ:ディスプレイと操作性

  • 画質特性:カラーはパステル調で視認性は十分だが、背景色は「BOOX Palma 2」より明らかに暗いグレーである
  • 解像度:モノクロ300ppiで文字は鮮明だが、カラー150ppiでは特有の粒状感が見られる
  • フロントライト:画面の暗さを補うために必須であり、暖色・寒色の調整機能が目の疲れ軽減に役立つ
  • 操作性(BSR):BSR技術によりスクロール操作が非常に滑らかで、Web閲覧も実用的なレベルでこなせる
  • 競合比較:Bigmeと比較しても、アプリごとのリフレッシュ設定の柔軟性やライトの質感が優れていると感じた

通信性能:BOOX Palma 2 Proの実力検証!待望のモバイル通信対応とGPSの使い心地

BOOX Palma 2 Proを屋外で使用している

前モデルのBOOX Palma 2はWi-Fi専用機だったため、外出先でWeb小説を読んだりクラウドのデータを同期したりするには、スマートフォンのテザリングやポケットWi-Fiが必須でした。しかし、このBOOX Palma 2 Proはついにモバイルデータ通信に対応し、単独でネットにつながる自由を手に入れました。ここでは、実際にSIMカードを挿して分かった通信性能の実力と、競合機種との決定的な違いについて詳しく書いていきます。

ハイブリッドSIMスロットとデータ通信の快適さ

本体底面のトレイを引き出すと、そこには「ハイブリッドSIMスロット」が現れます。これは、2枚のnanoSIMカード(※eSIMには非対応)を入れるか、あるいは1枚のSIMカードと1枚のmicroSDカード(最大2TB)を入れるかを選べる仕様です。私は自炊した書籍データを大量に持ち歩きたいので、迷わずSIM+microSDカードの構成を選びました。

実際にソフトバンク回線のSIMカードを挿入してみたところ、APN設定に手こずることなくスムーズに4G/5Gネットワークに接続されました。発売時点(2025年11月)ではソフトバンクおよびワイモバイル回線のみのサポートとなっている点は注意が必要ですが、今後アップデートで他キャリアのAPN設定も開放される予定とのことです。

BOOX Palma 2 ProのSIMスロット

Wi-Fi環境がない電車内やカフェでも、スマホを取り出すことなくサッと調べ物ができるのは、前モデル「BOOX Palma 2」にはなかった大きなメリットです。一方で、競合機の「Bigme HiBreak Pro」は完全なスマートフォンとして設計されており、どのキャリアでも柔軟に使える点が異なります。

通話機能の制限と「スマホ」との決定的な違い

ここで明確にしておかなければならないのが、BOOX Palma 2 Proは「通話ができない」という点です。形状はスマートフォンそのものですが、電話アプリを開いてもダイヤル画面は機能せず、090/080番号を使った音声通話やSMSの送受信はできません。実際にSIMカードの電話番号にかけてみましたが、着信反応はありませんでした。

これは、VoLTE通話やSMSが可能な「Bigme HiBreak Pro」との最大の違いです。Palma 2 Proはあくまで「タブレット」という位置付けなのです。SMSが使えないため、電話番号認証が必要な一部のアプリ(例えば、新規のLINEアカウント作成や特定の決済アプリの登録など)では、認証コードを受け取れずに躓く可能性があります。ただし、データ通信は通っているので、既存のアカウントを使ったLINE通話やZoom、TeamsなどのVoIPアプリによる通話は問題なく利用できました。

A-GPS搭載で実用性が増した地図利用

BOOX Palma 2 Proで地図とGPSを利用している

前モデルからの地味ながら大きな進化点が、A-GPSの搭載です。前モデルではWi-Fi測位に頼らざるを得ず、屋外での位置情報は不安定でしたが、Proでは現在地が正確に表示されます。

試しにGoogleマップを開いてナビゲーションを使ってみました。BSR(BOOX Super Refresh)技術のおかげで地図のスクロールや現在地の追従もスムーズで、カラー画面により道路や建物の識別もしやすくなっています。直射日光下でも画面が見やすい電子ペーパーの特性とGPSの組み合わせは強力で、街歩きの際に非常に役立ちました。Bigme HiBreak ProもGPSを搭載していますが、BOOX特有のリフレッシュ技術による描画の滑らかさは、地図アプリの操作性において一日の長があると感じました。

Wi-FiでのダウンロードとBluetooth接続性

自宅や職場ではデュアルバンド対応のWi-Fi(2.4GHz/5GHz)を利用しました。KindleストアやGoogle Playブックスでの書籍購入を試しましたが、画像が多い雑誌やコミックのダウンロードも非常に高速で、途中で接続が途切れるようなことはありませんでした。Webサイトの閲覧に関しても、Wi-Fiの安定性と高速な描画処理が相まって、画像読み込み待ちのストレスを感じることなく快適にブラウジングできます。

Bluetooth 5.1の接続性についても検証しました。手持ちのワイヤレスイヤホン(Sony WF-1000XM5)とポータブルスピーカー(Anker Soundcore)をペアリングしてみましたが、どちらも瞬時に認識され、接続は非常に安定しています。通勤中に本体をポケットに入れたまま、Audibleなどのオーディオブックをワイヤレスイヤホンで聴く際も、音飛びや切断は一度も発生しませんでした。キーボードなどの入力デバイスも問題なく繋がり、周辺機器との連携もスムーズです。

まとめ:通信性能

  • SIMカード:ハイブリッドスロット採用で、データSIMとmicroSDカード(最大2TB)の同時利用が可能。eSIMに非対応。
  • 対応ネットワーク:発売時はソフトバンク・ワイモバイル回線に最適化されており、5Gデータ通信も快適。
  • 通話・SMS:携帯電話番号による通話やSMS送受信は不可。Bigme HiBreak Proとの決定的な違い。
  • 位置情報:A-GPS搭載により、Googleマップなどの地図アプリが屋外でも正確に利用可能に進化した。
  • Wi-Fi:デュアルバンドWi-Fiにより、電子書籍ストアでの大量ダウンロードやWeb閲覧も高速で快適。
  • Bluetooth:Bluetooth 5.1に対応し、ワイヤレスイヤホンやポータブルスピーカーとの接続も安定している。

スタイラスペン:BOOX Palma 2 Proのペン入力対応とその実用性

BOOX Palma 2 Proのペンでメモを書いている。

ここでは、BOOX Palma 2 Proで新たに追加されたスタイラスペン機能について、書き心地や実用性を中心に書いていきます。

ペン入力対応こそがProの証、他機種との決定的な違い

BOOX Palma 2 Proの最大のアピールポイントの一つが、スタイラスペンによる手書き入力に対応したことです。前モデル「BOOX Palma 2」はペン入力に非対応でしたし、競合機種である「Bigme HiBreak Pro」も指でのタッチ操作のみでペンには対応していません。つまり、スマホサイズの電子ペーパー端末で「手書きメモ」を取りたいなら、現時点ではこのPalma 2 Proが唯一無二の選択肢となります。

進化した専用ペン「InkSense Plus」の実力

BOOX Palma 2 Proの専用ペン「InkSense Plus」

使用するには、別売りの専用スタイラス「InkSense Plus」が必要です。このペンは「InkSenseスタイラス」の後継機であり、直径9mm、重さ約15.3gと適度な重量感があります。4096段階の筆圧感知に加え、傾き検知にも対応しているため、ペンの角度によって線のニュアンスを変えるような描画も可能です。

注目すべきはペン先の改良です。前モデルのペンに見られた硬い書き味とは異なり、柔らかい素材のペン先に交換可能となったことで、画面への当たりがソフトになりました。実際に書いてみると、カツカツという不快な接触音が抑えられ、静かな図書館やカフェでも周囲を気にせず使えそうです。ペン先直径は0.6mmと極細で、細かい文字を書く際も視認性が抜群です。

紙に近い書き心地と、画面サイズゆえの使い所

BOOX Palma 2 Proでノートアプリを開く

純正のメモアプリ「Notes」を起動し、実際に文字を書いてみました。ペン先が画面に触れた瞬間、適度な摩擦感があり、ツルツル滑ることなく紙に鉛筆で書いているような心地よいフィードバックが得られます。

描画の遅延(レイテンシ)については、素早く線を引くとペン先からわずかに遅れて線が追従してくる感覚がありますが、文字を書く分には許容範囲内です。ただし、EMR(電磁誘導方式)を採用している上位機種に比べると、構造上ペン先と描画位置にわずかな視差(ズレ)を感じる場面もありました。

6.13インチという画面サイズは、長文のノートを取るにはやはり狭いです。ガッツリと議事録を取るというよりは、TODOリストを作成したり、PDFの資料にサッと注釈を入れたり、買い物リストを書き留めたりといった「デジタルメモパッド」としての使い方が最も輝くと感じました。パームリジェクション機能も搭載されており、画面に手を置いて書いても誤動作することはほとんどありませんでしたが、画面端では稀に反応が鈍くなることがありました。

ペンの設定画面

ペンは設定画面で種類、太さ、カラーなどを変更できる。

BOOX Palma 2 Proのペンの設定画面。

機能性とバッテリー管理、収納の課題

このペンはUSB-C端子による充電が必要なアクティブスタイラスです。80mAhのリチウムポリマー電池を内蔵しており、ペン本体には充電状況インジケーターも搭載されています。面白い機能として、デバイスに装着(接続)すると画面上でペンのバッテリー残量を確認できるほか、Gセンサーによる「オートウェイク(自動スリープ解除)」機能も備えています。

サードパーティ製アプリ「Microsoft OneNote」での動作も確認しました。サイドにあるショートカットボタンを押しながら書くことで消しゴム機能が動作し、PCやタブレットで作成したOneNoteのメモを手軽に修正できるのは非常に便利です。

機能面では満足度が高い一方で、物理的な仕様には不満も残ります。最大の課題は「収納場所がない」ことです。本体にも付属ケースにもペンを収納するホルダーやマグネット吸着機能がありません。ペンを使いたい場合は別途ペンケースなどで持ち歩く必要があり、高い携帯性が少し損なわれると感じました。

まとめ:スタイラスペン

  • 対応機種:前モデル「BOOX Palma 2」や競合「Bigme HiBreak Pro」はペン非対応であり、手書き機能はProだけの特権である。
  • ペン仕様:別売りの「InkSense Plus」が必要。4096段階の筆圧感知と傾き検知に対応し、ペン先は0.6mmと極細。
  • 書き心地:柔らかいペン先により摩擦感が向上し、接触音も静か。紙に近い書き味を実現している。
  • 機能:サイドボタン、オートウェイク、USB-C充電、画面上でのバッテリー残量表示に対応。
  • 遅延:文字を書くには問題ないレベルだが、構造上わずかな視差や、高速描画時の遅れを感じる場合がある。
  • 用途:画面サイズが小さいため、メモやPDFへの注釈、TODOリスト作成に向いている。
  • 利便性:本体やケースに収納場所がないため、持ち運びに工夫が必要である。

パフォーマンス

BOOX Palma 2 Proの画面。アプリ一覧。

ここではBOOX Palma 2 Proのパフォーマンスについて、Antutuベンチマーク、アプリの動作感、メモリ・ストレージの3つのセクションにわけて詳細に紹介します。

Antutuベンチマーク

BOOX Palma 2 Proには、Qualcomm製の「Snapdragon 750G」というプロセッサが搭載されています。これは、同時に発売されたモノクロ版の「BOOX Palma 2」や、Samsungのスマートフォン「Galaxy M23 5G」に採用されているものと同じチップです。

750Gは、8nmプロセスで製造されたオクタコアCPU(Kryo 570)と、グラフィック処理を行うGPU(Adreno 619)を組み合わせており、いわゆる「ミドルレンジ(中級機)」に位置する性能を持っています。最新のハイエンドスマホには及びませんが、電子ペーパー端末としては非常に高性能な部類に入り、独自の画面高速化技術「BSR(BOOX Super Refresh)」をスムーズに動かすための重要な動力を担っています。

Antutuベンチマークは以下の通りです。

BOOX Palma 2 ProのAntutuベンチマーク

Antutu V9バージョン

例: Antutu V9.3.8 総合で「395702」、CPUで「120526」、GPUで「93822」、MEMで「71115」、UXで「110239」

これをAntutu V10 ベンチマークに換算すると、約44万点になります。※CPUは「約 135,000」、GPUは「約 100,000」

CPU性能を比較

BOOX Palma 2 Proが搭載するQualcomm Snapdragon 750Gプロセッサと他のCPUをAntutuベンチマークで比較してみました。

初代BOOX Palmaと比較

BOOX PalmaはSnapdragon 662 プロセッサを搭載し、Antutu V9総合で約19万点を記録していました。

例: Antutu V9.3.0 総合で「190494」、CPUで「67003」、GPUで「33404」、MEMで「42290」、UXで「47797」

※Antutu V10 換算で総合「約23万点」、CPU性能「約8万点」、GPU性能「4万点」

BOOX Palma 2 Pro初代BOOX PalmaでAntutuベンチマークを比較

Antutu V9でBOOX Palma 2 Pro(39万)と比較すると、約20万点の差があり、BOOX Palma 2 Proの方が圧倒的に高速であることが分かります。

Bigme HiBreak Proと比較

Bigme HiBreak Proが搭載するMediaTek Dimensity 1080 プロセッサは、

例: Antutu V9.5.6 総合で「511667」、CPUで「141854」、GPUで「129228」、MEMで「101239」、UXで「139346」

※Antutu V10 換算で総合「約59万点」、CPU性能「約18万点」、GPU性能「13万点」

BOOX Palma 2 ProとBigme HiBreak ProでAntutuベンチマークを比較

Antutu V9でBOOX Palma 2 Pro(39万)と比較すると、12万点の差があり、Bigme HiBreak ProのCPUの方が性能が高いことがわかります。

ベンチマーク結果の比較からわかること

ベンチマーク結果の比較から、初代Palmaに対する進化は劇的であることがわかります。スコアは約2倍に伸びており、これは体感速度に直結する大きな差となって現れます。アプリの起動や切り替え、Webブラウジングの快適さは、まさに別次元のレベルに達しています。

対してBigme HiBreak Proとの比較では、数値上でBigmeが約12万点上回っており、重いPDFの処理やマルチタスク、ゲームアプリの挙動においてはBigmeに分があると言えます。

しかし、電子ペーパー端末においては画面の描画速度自体がボトルネックとなりやすいため、40万点台のPalma 2 Proと50万点台のBigmeの差を、読書やテキスト入力といった日常的な用途で強烈に感じる場面は少ないかもしれません。

総じて、搭載されているSnapdragon 750Gは、独自の高速化技術BSRを快適に駆動させ、ストレスなく使用するための「必要十分な高性能」ラインに達していると評価できます。

アプリの動作感:BOOX Palma 2 Proの実機検証!ブラウザや電子書籍の快適度

BOOX Palma 2 Proのアプリ

ここでは、日常的に使用するブラウザやSNS、電子書籍アプリなどがBOOX Palma 2 Proで実際にどの程度快適に動くのか、遅延や残像(ゴースト)の程度に焦点を当てて書いていきます。

ブラウザやSNSでのスクロールと残像

まず、最も頻繁に使用するGoogle ChromeでのWebブラウジングについてです。8GBの大容量メモリを搭載しているおかげで、複数のタブを開いていても動作が重くなることはありません。注目すべきはスクロールの滑らかさです。縦に長いWebページを素早くスクロールしても、画面の書き換えが追いつかないようなカクつきはほとんど感じられません。

X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSアプリでも同様に、タイムラインをスムーズに流し見ることができます。ただし、スクロール中は画像や文字の輪郭が一時的に少し粗くなり、前の画面の残像(ゴースト)がうっすらと残ることがあります。とはいえ、指を止めれば一瞬でクリアな表示に戻るため、テキスト中心の投稿を読む分には全く支障がありません。

電子書籍アプリのページめくりと遅延

Kindleや楽天Koboといった電子書籍アプリでの動作も検証しました。テキスト主体の小説やビジネス書では、ページめくりの遅延はほとんど感じられず、サクサクと読み進めることができます。

一方で、写真や図版が多い雑誌や、書き込み密度の高いマンガを表示する場合、ページをめくった直後に前のページの絵柄が薄く残る「ゴースト」が発生することがあります。これはカラー電子ペーパーの特性上避けられない部分ですが、アプリの設定でページめくりごとのリフレッシュ頻度を調整することで軽減可能です。マンガの吹き出し内の文字などは鮮明で読みやすく、遅延によるストレスは感じませんでした。

Microsoft OneNoteなどでの入力遅延

次に、ビジネス用途で人気の「Microsoft OneNote」の動作を確認しました。スタイラスペンを使った手書き入力は可能ですが、純正の「Notes」アプリに比べると、筆跡の追従にわずかな遅延(レイテンシ)を感じます。ペン先を動かした後に、一瞬遅れて線が描画される感覚です。

それでも、筆圧感知や消しゴム機能はしっかりと動作するため、簡単なメモ書きやPDFへの注釈程度なら実用範囲内です。ただし、高速で文字を書くと遅れが目立つようになるため、本格的なノート取りには純正アプリの利用をおすすめします。

高負荷時の発熱

YouTubeアプリでの動画再生や、大量のアプリ更新といった高負荷な作業を続けても、端末が不快なほど熱くなることはありませんでした。背面のカメラ付近がほんのりと温かくなる程度で、熱によるアプリの強制終了などもなく、安定して動作しています。

まとめ:アプリの動作感

  • 基本動作:8GB RAMによりアプリの起動や切り替えがスムーズで、マルチタスクも快適である。
  • Web閲覧:Google Chromeなどのブラウザでのスクロールは滑らかで、ストレスなく閲覧できる。
  • 電子書籍:小説などのテキストコンテンツは遅延なく快適。マンガなどは若干のゴーストが発生する場合がある。
  • SNS:X(旧Twitter)などのタイムラインもスムーズに流せるが、スクロール中は若干の残像が発生する。
  • OneNote:手書き入力は可能だが、純正アプリに比べて描画にわずかな遅延(レイテンシ)がある。
  • 発熱:動画再生などの高負荷時でも発熱は穏やかで、動作は安定的である。

メモリとストレージ:BOOX Palma 2 Proの実力検証!大容量RAMと拡張性がもたらす快適さ

BOOX Palma 2 ProのmicroSDカードスロット

ここでは、BOOX Palma 2 Proのメモリ(RAM)とストレージ(ROM)性能について、実際の使用感を交えながら、競合機種との比較を明確にして解説していきます。

8GB RAMによる余裕のあるマルチタスク性能

BOOX Palma 2 Proは、メモリ(RAM)に8GBを搭載しています。前モデルの「BOOX Palma 2」が6GBであったのに対し、2GB増量されました。たかが2GBの違いと思うかもしれませんが、Android OSを搭載する端末において、この差は安定性に直結します(※仮想メモリ機能は利用できません)。

実際に、Kindleで読書をしながら、気になった単語をChromeで検索し、さらにNotesアプリでメモを取る、といったマルチタスクを行ってみました。アプリを次々と切り替えても動作がもたつくことはなく、バックグラウンドのアプリが勝手に落ちてしまうこともありませんでした。競合の「Bigme HiBreak Pro」も同じ8GB RAMを搭載していますが、Palma 2 Proもそれに並ぶスペックを持ち、複数のアプリを同時に立ち上げても余裕のある動作を実現しています。

128GBの内蔵ストレージと決定的な拡張性の違い

内蔵ストレージ(ROM)は128GBを搭載しています。システム領域を除いても100GB以上が自由に使えるため、テキストベースの書籍なら数千冊、一般的なコミックでも数百冊は余裕で保存できます。実際に私が普段読んでいるマンガアプリのデータをすべてダウンロードし、さらに仕事用のPDF資料を大量に入れても、まだ容量には十分な空きがありました。

しかし、ストレージに関して最も注目すべき点は、ハイブリッドSIMスロットを利用したmicroSDXCカードによる拡張機能です。最大2TBまでのカードに対応しているため、実質的に「無限」に近いライブラリを持ち運ぶことができます。

ここで競合機種との決定的な違いが生まれます。「Bigme HiBreak Pro」は内蔵ストレージこそ256GBとPalma 2 Proの倍ですが、microSDカードスロットを搭載していません。自炊した書籍データや高解像度のPDF、オーディオブックなど、数百GB単位のデータを管理したい私のようなユーザーにとって、SDカードで物理的に容量を増やせるPalma 2 Proの方が、圧倒的に運用が楽だと感じました。

Onyx Cloudによるデータ同期の利便性

物理的なストレージに加えて、BOOXユーザーには無料で10GBの「Onyx Cloud」ストレージが提供されます。

私は主に、手書きのメモ(Notesアプリ)やカレンダーの予定を同期するために利用しています。設定画面でアカウントにログインしておけば、Wi-Fiに繋がったタイミングで自動的にバックアップが取られるため、万が一端末を紛失してもデータが守られるという安心感があります。PCのブラウザからOnyx Cloudにアクセスし、Palma 2 Proで書いた手書きメモをPCの大画面で確認するといった連携もスムーズに行えました。

まとめ:メモリとストレージ

  • 搭載メモリ:8GB RAMを搭載し、前モデル(6GB)よりもマルチタスク性能と安定性が向上している。
  • 内蔵ストレージ:128GB ROMを搭載しており、一般的な利用であれば十分なライブラリ収納力を持つ。
  • 拡張性:ハイブリッドSIMスロットで最大2TBのmicroSDXCカードが利用可能。SDスロット非搭載のBigme HiBreak Proに対する最大の優位点である。
  • クラウド連携:10GB無料のOnyx Cloudを利用でき、手書きメモなどのデータ同期がスムーズに行える。

カメラ性能:BOOX Palma 2 Proの撮影機能とスキャン活用の実態

BOOX Palma 2 Proで撮影している

ここでは、BOOX Palma 2 Proに搭載されたカメラのハードウェア構成、利用可能な撮影モードやスキャン機能、そして実際に撮影して感じた独特の使用感について、競合機との違いも交えて詳しく書いていきます。

フロントカメラ非搭載の割り切ったカメラ構成

ハードウェア構成としては、背面に1600万画素(16MP)リアカメラLEDフラッシュを搭載しています。搭載されているイメージセンサー自体は、SonyやSamsungなどの一般的なスマートフォンに採用されているものと同じタイプであり、記録される写真データそのものはカラーです。

重要な点として、この端末にはフロントカメラが一切搭載されていません。そのため、自撮りはもちろん、顔認証によるロック解除も不可能です。競合機種である「Bigme HiBreak Pro」は背面に20MP、前面に5MPのカメラを備えており、ビデオ通話や自撮りが可能である点と比較すると、Palma 2 Proはあくまで「記録・スキャン」に特化した割り切った構成と言えます。

BOOX Palma 2 Proの背面にあるカメラ

ドキュメントスキャンとOCRを中心としたカメラ機能

搭載されているカメラ機能は、単に写真を撮るだけではありません。標準のカメラアプリには「プロモード」が用意されており、ISO感度、ホワイトバランス、フォーカス、露出などを手動で細かく調整することが可能です。また、動画撮影機能やデジタルズーム機能も備えており、機能面ではスマホに近いことができます。

しかし、このカメラの主役はプリインストールされている「DocScan(ドキュメントスキャン)」アプリです。このアプリは書類のデジタル化に特化しており、撮影した文書の四隅を認識して補正する機能や、画像内の文字をテキストデータに変換するOCR(光学文字認識)機能を備えています。撮影したデータをそのままPDFとしてエクスポートしたり、テキストデータとしてコピーしたりできるため、アナログ情報をデジタルのワークフローに組み込むための入り口として機能します。

プレビュー画面の違和感と高い実用性

BOOX Palma 2 Proで撮影した写真。白い花。

実際に静止画を撮影してみると、E Ink端末ならではの独特な体験に直面します。ファインダーとなるプレビュー画面は、E Inkの特性上、白黒で表示されるうえにリフレッシュレートが低く、映像がカクカクと動きます。そのため、細かいピント合わせや色味の確認はその場では難しく、構図を決めるだけでも少し慣れが必要だと感じました。しかし、撮影後にデータをPCや他のスマホに移して確認してみると、一般的なスマホで撮ったような鮮明なカラー写真が記録されており、画面上の見た目と実際の画質とのギャップに驚かされます。

BOOX Palma 2 Proで撮った写真をプレビューしている

ドキュメントスキャン機能の使用感は非常に優秀です。会議の資料やメモを撮影すると、DocScanアプリが自動的に文書の範囲を認識し、多少斜めから撮っても綺麗な長方形に補正してくれます。OCR機能も試してみましたが、日本語の文書でも高い精度で認識され、そのままテキストメモとして保存できるのは非常に便利でした。スナップ写真用としてはプレビューの荒さが気になりますが、資料の「記録」や「テキスト化」という目的においては、LEDフラッシュのおかげで暗い場所でも影を飛ばして撮影でき、非常に実用性の高いツールだと感じました。

まとめ:カメラ性能

  • ハードウェア構成:1600万画素(16MP)のリアカメラとLEDフラッシュを搭載し、データ自体はカラーで記録される。
  • フロントカメラ:非搭載のため、自撮りや顔認証は不可であり、ここがBigme HiBreak Proとの大きな違いである。
  • 撮影機能:プロモードによるマニュアル撮影や動画撮影(デジタルズーム)など、標準的な撮影機能を備えている。
  • スキャン機能:「DocScan」アプリにより、文書の自動認識や台形補正が可能である。
  • OCR性能:画像から文字を抽出するOCR機能の精度が高く、紙資料のテキストデータ化に役立つ。
  • 撮影体験:プレビュー画面は白黒でカクつくため構図決めは難しいが、記録される画像の画質は実用レベルで良好である。

バッテリー持ちと充電:BOOX Palma 2 Proの驚異的なスタミナと充電速度

BOOX Palma 2 Proで作業している

ここでは、BOOX Palma 2 Proのバッテリー性能について、公称スペックから実際の使用環境での持続時間、そして充電速度に至るまで、詳細に検証した結果を書いていきます。

バッテリー容量と公称スペック、テスト結果

搭載されているバッテリーは3950mAhのリチウムイオンポリマー電池です。6.13インチという電子ペーパー端末としては十分な大きさであり、競合の「Bigme HiBreak Pro」の4500mAhには及びませんが、本体の軽量化とのバランスが取れた適切な容量と言えます。公称スペックでは、電子ペーパーの特性上、待機時間は非常に長く、使い方によっては数週間持つとされています。

実際の駆動時間を検証するため、Wi-Fiをオンにし、フロントライトを常時点灯(中輝度)させた状態で使用テストを行いました。その結果、連続使用で約20時間の駆動が可能でした。単純計算ですが、読書のみ(ライトなし)であれば1時間あたりのバッテリー消費は約1%に留まるため、理論上は100時間近い連続読書が可能ということになります。

実際の使用で感じた「1週間」のスタミナ

私の実際の利用シーンでは、通勤の往復2時間でWebニュースの閲覧や読書、休憩時間の30分でメモ取り、帰宅後に1時間ほどの読書というルーティンを毎日繰り返しました。この頻度で使用しても、バッテリーが切れるまでに約5~6日間は持ちました。Wi-FiやBluetoothを常時オンにし、フロントライトも多用するかなりアクティブな使い方でしたが、それでも週に1回の充電で済むというのは驚異的です。

Android端末でありながら、ここまでのロングバッテリーを実現しているのは、やはり電子ペーパーディスプレイの省電力性と、必要な時だけ画面を高速駆動させるBSR技術の恩恵が大きいと感じます。一方で、週末に旅行へ持ち出した際、GPSを使いながら地図アプリを頻繁に起動し、テザリングも併用したところ、さすがにバッテリーの減りは早くなり、2日目の夜には充電が必要になりました。高負荷なタスクや通信を多用する場合は、モバイルバッテリーがあると安心です。

USB-Cによる充電と速度

充電インターフェースは底面のUSB Type-Cポートを使用します。製品には充電器が付属していないため、手持ちの急速充電器(65W出力)を使用して充電時間を計測してみました。

バッテリー残量が20%の状態から充電を開始したところ、約2.5時間でフル充電(100%)に達しました。競合の「Bigme HiBreak Pro」が18Wの急速充電に対応しているのに対し、BOOX Palma 2 Proはそこまでの高速充電には対応していないようで、充電速度ではBigmeに一歩譲ります。しかし、最近のスマートフォンのような超急速充電ではないものの、週に1回程度の充電頻度で済む本機の特性を考えれば、夜寝る前にケーブルを挿しておくだけで十分運用可能であり、大きなデメリットとは感じませんでした。

まとめ:バッテリー持ちと充電

  • 基本仕様:3950mAhのバッテリーを搭載し、電子ペーパー端末としては軽量さと容量のバランスが良い。
  • テスト結果:フロントライト常時点灯の実測テストで約20時間の連続駆動を記録した。
  • 消費率:読書のみなら1時間あたり約1%、メモ取りで約4%と非常に省電力である。
  • 連続駆動時間:1日3時間程度の使用でも5~6日は持ち、週に1回の充電サイクルで運用可能。
  • 充電速度:USB-Cポートを使用し、一般的な急速充電器でフル充電まで約2.5時間かかる。
  • 競合比較:容量と充電速度(18W対応)ではBigme HiBreak Proに劣るが、BSRや省電力設計により実用上の持ちは優秀である。

AI機能:BOOX Palma 2 Proのスマートボタンで呼び出すAIアシスタントの利便性

BOOX Palma 2 ProでAI機能を呼び出している

ここでは、BOOX Palma 2 Proに搭載されたAI機能と、それを瞬時に呼び出せるスマートボタンの使い勝手、そして競合機種との違いについて書いていきます。

指先一つで呼び出すAIアシスタント

BOOX Palma 2 Proを使っていて最も未来的だと感じたのは、左側面に配置された「スマートボタン」とAI機能のシームレスな連携です。このボタンはカスタマイズ可能ですが、初期設定ではダブルクリックするだけで、どの画面からでも即座に「AIアシスタント」を起動できます。スマートフォンでAIを使おうとすると、ロックを解除してアプリを探して起動するという手順が必要ですが、本機なら読書中でもブラウジング中でも、物理ボタンをカチカチと2回押すだけでAIが待機状態になるため、思考を中断させません。

具体的で実用的な利用シーン

実際にAIアシスタントをいくつかの場面で試してみました。例えば、少し複雑な計算が必要になった際に「この方程式を解いて」と入力すると、バックエンドのAIエンジンが即座に計算過程と答えを提示してくれました。

また、休憩がてらに「木にとまった鳥についての物語を書いて」とリクエストしたところ、数秒でそれらしい物語が生成されました。応答性は非常に高く、待たされるストレスはほとんどありません。生成されたテキストデータは、その場でコピーしてメモアプリ「Notes」に貼り付けたり、気に入らなければ再生成させたりと、データ処理もスムーズに行えます。

競合機種との違いとアカウント連携

この機能を利用するにはOnyxアカウントへのログインが必要ですが、一度ログインしてしまえばいつでも呼び出せます。比較対象の「BOOX Palma 2」も同様の機能を備えていますが、Pro版は処理能力の高いSnapdragon 750Gを搭載しているためか、呼び出しから回答生成までの挙動がよりキビキビとしている印象を受けました。

また、競合の「Bigme HiBreak Pro」もAI機能を搭載していますが、BOOXのように物理ボタンのカスタマイズとAI呼び出しがこれほど直感的に統合されている点は、Palma 2 Proの大きなアドバンテージです。物理ボタンでAIを呼び出すという体験は、一度慣れると手放せなくなる快適さがありました。

まとめ:AI機能

  • 機能の起動:側面のスマートボタンをダブルクリックすることで、即座にAIアシスタントを起動可能。
  • インターフェース:Onyxアカウントにログインするだけで利用でき、シンプルで使いやすいUIを採用している。
  • 利用例:「物語を書いて」や「方程式を解いて」といった指示に対し、AIエンジンが高い精度で迅速に応答する。
  • データ処理:AIが生成した回答はコピー、削除、再生成が可能で、他のアプリへの共有もスムーズに行える。
  • 比較優位性:物理ボタンによる即時起動は、アプリ操作が必要なスマホや、ボタン割り当てが異なるBigme HiBreak Proに対する明確なメリットである。

オーディオ性能:BOOX Palma 2 Proの音質検証とワイヤレス接続の実力

BOOX Palma 2 Proの前面にあるスピーカーとマイク

ここでは、BOOX Palma 2 Proの内蔵スピーカーやマイクの品質、そして読書体験を拡張するBluetoothオーディオの実用性について、実際に音楽やオーディオブックを再生して検証した結果を書いていきます。

デュアルスピーカーの仕様

本体の構成を見てみると、上部と底面にそれぞれスピーカーが配置されたデュアルスピーカー仕様となっています。また、マイクもデュアル構成となっており、ボイスレコーダーや音声入力にも対応しています。一見するとスマートフォンと同じような配置ですが、実際に音を出してみるとその特性ははっきりとしていました。

「声」に特化した音質特性

Spotifyで音楽を再生してみたところ、正直なところ音楽鑑賞用としては力不足を感じました。ドラムやベースなどの低音域は深みがなく、全体的に軽く、いわゆる「空洞感」のある音質です。また、音量を50%以上に上げると、高音域でシャリシャリとした歪みが目立ち始めます。しかし、このスピーカーの真価は「人の声」の再生にありました。中音域の解像度は意外に高く、ボーカルの声やニュースのナレーションは非常に明瞭に聞こえます。

実際にAudibleで小説の朗読を聴いてみたところ、ナレーターの声がくっきりと浮かび上がり、BGMとして流しておく分には快適でした。前モデル「BOOX Palma 2」も同様の傾向でしたが、音楽を楽しむための「Bigme HiBreak Pro」のようなマルチメディア端末というよりは、あくまで読書や学習を補助するための「実用的なスピーカー」として割り切った設計になっていると感じました。

マイク性能と音声入力の実用性

内蔵のデュアルマイクを使って、Googleの音声入力でメモを取ったり、通話アプリを試したりしました。音質は特に高品質というわけではありませんが、ディクテーションや簡単な音声メモ、ビデオ通話には十分な性能を持っています。私の声はしっかりと認識され、会議の議事録作成の補助や、ふと思いついたアイデアを声で記録するボイスレコーダーとしての用途には十分に役立ちました。

Bluetooth接続で化ける音楽体験

内蔵スピーカーは「声」に特化していましたが、Bluetooth接続を行うとその評価は一変します。愛用しているワイヤレスイヤホンを接続して同じプレイリストを再生してみたところ、内蔵スピーカーでは欠けていた重低音や繊細な高音がしっかりと再現され、リッチな音楽体験が可能になりました。

Bluetooth 5.1に対応しているため、コーデックによる音質の劣化も感じにくく、お気に入りのヘッドホンを使えばスマホと同等のクオリティで音楽やポッドキャストに没頭できます。この端末で音楽を本格的に楽しむなら、Bluetooth接続は必須と言えるでしょう。また、USB Type-CポートはOTGに対応しているため、有線のType-CイヤホンやDACを接続して、さらに高音質を追求することも可能です。

まとめ:オーディオ性能

  • スピーカー構成:本体上下に配置されたデュアルスピーカー仕様であり、ステレオ再生に対応している。
  • 音質(音楽):内蔵スピーカーは低音の響きが弱く、音量を上げると歪みやすいため、本格的な音楽鑑賞には不向きである。
  • 音質(声):中音域は明瞭で、オーディオブックやポッドキャスト、語学学習の音声再生には最適である。
  • マイク性能:デュアルマイクによる音声入力は実用レベルで、ディクテーションや音声メモに十分使える。
  • Bluetooth音質:ワイヤレスイヤホンを接続することで内蔵スピーカーの弱点が解消され、音楽鑑賞に十分な音質が得られる。
  • 拡張性:USB-CポートはOTGに対応しており、有線イヤホンの接続も可能である。
  • 実用性:単体では「聴く読書」や「メモ」の補助ツールとして優秀であり、音楽を楽しむなら外部機器との接続が推奨される。

OSとソフトウェア:BOOX Palma 2 ProのAndroid 15と独自機能の使い心地

BOOX Palma 2 ProのUI画面。アプリ一覧。

ここでは、BOOX Palma 2 Proに搭載された最新のAndroid 15 OSと、電子ペーパーの特性を最大限に活かすための独自ソフトウェア群について、実際の使い勝手や競合機種との比較を交えて書いていきます。

Android 15搭載の強みと独特なUIデザイン

本機の大きな魅力の一つは、最新のOSであるAndroid 15を搭載していることです。前モデルの「BOOX Palma 2」はAndroid 13、競合の「Bigme HiBreak Pro」はAndroid 14を採用しているため、OSの鮮度という点でPalma 2 Proは頭一つ抜けています。これにより、最新のサードパーティアプリとの互換性が高く、セキュリティ面でも安心して長く使えるというメリットがあります。

Google Playストアも標準搭載されており、ログインするだけで普段使っているKindle楽天Kobo、Notionなどのアプリをすぐにインストールできました。ユーザーインターフェース(UI)はBOOX独自のカスタムが施されており、一般的なスマホとは少し操作感が異なります。機能が非常に豊富なため、設定項目が多く、最初はどこに何があるか戸惑うこともありました。しかし、慣れてくるとウィジェットの配置やジェスチャー操作などが理にかなっていることに気づきます。UIデザイン自体は以前よりもアイコンなどが洗練され、クリーンでモダンな印象を受けました。

3年間のアップデート保証という安心感

BOOX Palma 2 Proのファームウェアアップデート画面

長く使う上で非常に心強いのが、発売日から3年以上にわたる無料ファームウェアアップデートの提供が約束されている点です。Android端末、特にニッチな電子ペーパー端末ではOSアップデートが放置されることも珍しくありません。競合のBigme HiBreak Proには同様の長期保証に関する明確なアナウンスが見当たらないため、セキュリティや新機能を継続的に受け取れるPalma 2 Proのサポート体制は、購入を決める大きな動機になると感じました。

電子ペーパーを最適化する「EinkWise」

カラー電子ペーパーを快適に使うための要となるのが「EinkWise」機能です。これはアプリごとに画面のリフレッシュモード、カラーの濃さ、コントラストなどを個別に設定できる機能です。

実際に使ってみて便利だったのは、アプリごとに設定を自動で切り替えてくれる点です。例えば、小説を読むアプリでは残像を抑える「HDモード」で文字をくっきり表示させ、Instagramを見る時は「超高速モード」でスクロールを滑らかにしつつ、カラーの彩度を上げて写真を鮮やかにするといった調整が可能です。最初こそ設定に手間取りますが、一度自分好みの表示を作ってしまえば、どのアプリも快適に閲覧できるようになります。

万能な読書アプリ「NeoReader」と対応フォーマット

BOOX Palma 2 Proの設定画面

標準搭載のPDFリーダーアプリ「NeoReader」は、非常に高機能です。PDFやEPUB、MOBIなど、主要な26種類のデジタルフォーマットに対応しており、ファイル形式を気にせず放り込める懐の深さがあります。

自炊したPDFの技術書を読んでみましたが、余白のカット機能やコントラスト調整機能が優秀で、小さな画面でも文字を最大限大きくして読むことができました。また、分からない単語を長押しして翻訳したり、AIアシスタントに要約させたりといった連携もスムーズです。サードパーティ製のリーダーアプリを入れる必要性を感じないほど、完成度の高いアプリだと感じました。

BOOXDropによるデータ連携

PCやスマホとのデータ連携には「BOOXDrop」機能が役立ちます。BOOXDropを使えば、同じWi-Fiネットワーク内にあるPCからブラウザ経由でファイルをドラッグ&ドロップするだけで転送が完了します。ケーブルを繋ぐ手間がなく、読み終わった書籍データを入れ替える作業が非常にスムーズでした。また、Onyx Cloud経由での読書データ同期もシームレスで、手書きの注釈などが自動でバックアップされるため、複数デバイス間での連携も容易です。

まとめ:OSとソフトウェア

  • OS:Android 15を搭載。Palma 2(Android 13)やBigme HiBreak Pro(Android 14)よりも新しく、アプリ互換性と将来性に優れる。
  • Google Playストア:標準対応しており、サードパーティアプリの導入が容易である。
  • UIデザイン:多機能ゆえに学習曲線はあるが、モダンで洗練されたデザインに進化している。
  • アップデート:3年以上のファームウェアアップデートが保証されており、長期利用への安心感がある。
  • EinkWise:アプリごとに表示最適化やカラー調整が可能で、カスタマイズ性が非常に高い。
  • NeoReader:26種類のフォーマットに対応する標準リーダーアプリで、PDF閲覧や学習機能が充実している。
  • データ連携:BOOXDropやOnyx Cloudにより、ワイヤレスでのファイル転送やデータ同期がスムーズに行える。

検証してわかったBOOX Palma 2 Proのメリット・デメリット

BOOX Palma 2 Proのペンで書いている。

ここでは、実際にBOOX Palma 2 Proを使用して分かったメリットとデメリットを、前モデル「BOOX Palma 2」や競合機種「Bigme HiBreak Pro」との比較を交えながら詳しく解説していきます。ポケットサイズの電子ペーパー端末として完成度は非常に高いものの、スマホ形状でありながら「できないこと」も明確に存在します。購入前に知っておくべきポイントを整理しました。

メリット(長所、利点)

メリット1:スタイラスペン対応による手書き入力(他2機種は非対応)

最大のメリットは、このサイズ感で筆圧感知対応のスタイラスペンが使えることです。前モデルの「BOOX Palma 2」や競合の「Bigme HiBreak Pro」はペン入力に対応しておらず、指でのタッチ操作しかできません。

実際に使ってみると、別売りのInkSense Plusペンによる書き心地は非常に滑らかで、紙のメモ帳を取り出す感覚でサッとアイデアを書き留められます。6.13インチという画面サイズは長文の執筆には向きませんが、TODOリストの作成やPDF資料へのちょっとした注釈入れには最適です。この「書ける」という体験が、単なるビューワーである他機種とPalma 2 Proを分ける決定的な違いだと感じました。

メリット2:microSDカードによるストレージ拡張(Bigmeは非対応)

BOOX Palma 2 Proは、ハイブリッドSIMスロットを採用しており、最大2TBまでのmicroSDXCカードを利用できます。内蔵ストレージ(128GB)だけでも十分な容量がありますが、自炊したPDFファイルやオーディオブックを大量に持ち歩くヘビーユーザーにとって、物理的に容量を増やせる安心感は絶大です。

競合の「Bigme HiBreak Pro」は内蔵ストレージこそ256GBと大きいものの、SDカードスロットを搭載していません。デバイスを買い替えてもSDカードを差し替えるだけでライブラリを移行できる利便性は、BOOX Palmaシリーズの大きな強みです。

メリット3:BSR技術による滑らかなWebブラウジング

BOOX独自の画面高速化技術「BSR(BOOX Super Refresh)」の恩恵は非常に大きいです。電子ペーパー特有の画面書き換えの遅さを劇的に改善しており、Google ChromeでのWebブラウジングやSNSのタイムラインスクロールが、スマホに近い感覚で滑らかに行えます。

「Bigme HiBreak Pro」も高速化技術を持っていますが、BOOXの方が残像処理とスクロール速度のバランスが良く、目の疲れにくい自然な挙動を実現していると感じました。特に「高速モード」や「超高速モード」を使えば、画質を少し落とす代わりに動画視聴すら可能になる柔軟性は、情報収集ツールとしての実用性を大きく高めています。

メリット4:Android 15搭載と長期アップデート保証

OSに最新のAndroid 15を搭載している点も大きなメリットです。前モデルのPalma 2はAndroid 13、Bigme HiBreak ProはAndroid 14を採用しているため、OSの鮮度とアプリ互換性においてPalma 2 Proが最も優れています。

さらに、発売日から3年以上のファームウェアアップデートが保証されている点も見逃せません。セキュリティパッチや新機能が継続的に提供される安心感は、長く愛用するデバイスとして非常に重要です。Google Playストアも標準搭載されており、特別な設定なしに好きなアプリを自由にインストールできる導入の敷居の低さも魅力です。

メリット5:モバイルデータ通信と正確なGPS(Palma 2は非対応)

前モデル「BOOX Palma 2」はWi-Fi専用機でしたが、Pro版はSIMカードによるモバイルデータ通信に対応しました。これにより、Wi-Fiがない場所でも単独でWeb検索やクラウド同期が可能になり、機動力が格段に向上しています。

また、A-GPSを搭載したことで、屋外での地図アプリの精度が実用レベルになりました。BSR技術によるスムーズな地図描画と合わせることで、ナビゲーション端末としても十分に機能します。スマホのバッテリーを温存したい旅行中などに、サブ機として地図や調べ物を任せられるのは非常に頼もしいです。

デメリット(短所、欠点)

デメリット1:音声通話とSMSが利用不可(Bigmeは対応)

形状はスマートフォンそのものですが、BOOX Palma 2 Proは「通話」ができません。データ通信専用SIMにのみ対応しており、090などの電話番号を使った音声通話やSMSの送受信は不可能です。

対して競合の「Bigme HiBreak Pro」は完全なスマートフォンとして設計されており、VoLTE通話やSMS認証が可能です。Palma 2 Proでは、SMS認証が必要なアプリ(LINEの新規登録など)のセットアップで躓く可能性があるため、あくまで「通信ができるタブレット」として割り切る必要があります。既存のアカウントを使ったLINE通話やZoomなどのデータ通信による通話は可能です。

デメリット2:カラー化による画面の暗さ(Palma 2の方が明るい)

Kaleido 3カラー電子ペーパーを採用した代償として、画面の地の色(背景)が暗くなっています。モノクロ専用の前モデル「BOOX Palma 2」と比較すると、その差は歴然です。Palma 2の画面が「白い紙」だとすれば、Palma 2 Proは「再生紙」や「わら半紙」のようなグレーがかった色味です。

そのため、屋内での使用時はフロントライトの点灯がほぼ必須となります。ライトを点ければ視認性は確保されますが、紙のような自然な反射光だけで読書を楽しみたいという「E Inkピュアリスト」の方には、モノクロ版の方が満足度が高いかもしれません。

デメリット3:フロントカメラ非搭載(Bigmeは搭載)

BOOX Palma 2 Proには、自撮り用のフロントカメラが搭載されていません。そのため、ビデオ通話で自分の顔を映したり、顔認証でロックを解除したりすることは不可能です。

競合の「Bigme HiBreak Pro」はフロントカメラを搭載しており、双方向のビデオ通話が可能です。Palma 2 Proは背面のリアカメラでドキュメントスキャンなどの「記録」は得意ですが、コミュニケーションツールとしてのカメラ機能は削ぎ落とされています。

デメリット4:スタイラスペンの収納場所がない

せっかくペン入力に対応したにもかかわらず、本体にも付属ケースにもスタイラスペンを収納する場所がありません。Galaxy S24 Ultraのように本体に内蔵できるわけでも、iPadのように磁石で吸着するわけでもないため、ペンを持ち歩くには別途ペンケースを用意するか、胸ポケットに挿すなどの工夫が必要です。ポケットサイズの携帯性が魅力の端末だけに、ペンと一緒に持ち運ぶ際のスマートさに欠ける点は非常に惜しいと感じました。

まとめ:メリット・デメリット

今回の検証を通じて、BOOX Palma 2 Proは「読む」「書く」「調べる」というインプット・アウトプット作業に特化した、非常に完成度の高いAndroid端末であることが分かりました。前モデルからの進化点であるカラー画面、ペン入力、データ通信対応は、実用性を大きく広げています。

一方で、通話機能やフロントカメラの欠如、ペンの収納問題など、スマホや競合のBigme HiBreak Proと比較して明確な弱点も存在します。これらを「不要な機能の断捨離」と捉えられるユーザーにとっては、集中力を高める最高のパートナーになるでしょう。逆に、1台でスマホの代わりをさせたいと考えるなら、Bigmeや他の選択肢を検討すべきです。

BOOX Palma 2 Proのスペック(仕様)

  • ディスプレイ: 6.13インチ Kaleido 3 カラー電子ペーパー (解像度 B&W 300ppi / Color 150ppi)
  • フロントライト: CTM付きフロントライト (暖色・寒色調整可能)
  • プロセッサ: オクタコアCPU (Qualcomm Snapdragon 750G)
  • GPU: Adreno 619 (BOOX Super Refreshテクノロジー搭載)
  • RAM (メモリ): 8GB
  • ストレージ: 128GB (microSDXCで最大2TBまで拡張可能)
  • バッテリー: 3950mAh リチウムイオンポリマー
  • 充電: USB Type-C
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi (2.4GHz/5GHz), Bluetooth 5.1
  • インターフェース: USB-C (OTGサポート), microSDXC / Nano SIMハイブリッドスロット
  • センサー: 指紋認証センサー, 光センサー, Gセンサー (自動回転), A-GPS
  • スピーカー: デュアルスピーカー
  • マイク: デュアルマイク
  • スタイラスペン: InkSense Plus対応 (4096段階筆圧検知 / 別売)
  • キーボード: ソフトウェアキーボード (Android標準またはサードパーティ製)
  • ケース: マグネット式2-in-1ケース (別売 / 本体に付属する場合もあり)
  • 機能: 指紋ロック解除, BSR, EinkWise, ドキュメントスキャン, OCR, TTS
  • アプリ: NeoReader, DocScan, Google Playストア
  • 耐久性: 撥水設計 (Water-repellent) ※IP等級なし
  • OS: Android 15
  • サイズ: 159 × 80 × 8.8 mm
  • 重量: 約175g
  • カラー: ブラック, ホワイト
  • 付属品: 日本語初期設定マニュアル, 保証書, SIMピン, USBケーブル
  • ドキュメント形式: PDF, EPUB, MOBI, TXT, DOC, DOCXなど全26種
  • 画像フォーマット: PNG, JPG, BMP, TIFF
  • オーディオ形式: WAV, MP3
  • SIMカード: ハイブリッドSIMスロット (Nano SIM ×2 または Nano SIM + microSD)※eSIMに非対応
  • 対応バンド: 5G (Sub6), 4G LTE (FDD/TDD), WCDMA, GSM (ソフトバンク系回線推奨)

BOOX Palma 2 Proの評価

BOOX Palma 2 Proのディスプレイ。画面に動画の映像。

10の評価基準で「BOOX Palma 2 Pro」を5段階で評価してみました。

項目別評価

ディスプレイの見やすさ: ★★★★☆

カラー電子ペーパーにより図版やWeb閲覧の情報量が増えましたが、モノクロ専用機に比べると画面地色が暗く、屋内ではフロントライトが必須となります。

ペンでの描画性能: ★★★★☆

4096段階の筆圧感知と適度な摩擦感で書き心地は良好ですが、本体にペンの収納場所がなく、持ち運びに工夫が必要な点が惜しまれます。

パフォーマンス: ★★★★★

Snapdragon 750Gと8GBメモリ、そしてBSR技術の組み合わせにより、スクロールやアプリの切り替えが非常にスムーズで、電子ペーパー端末としては最高峰の動作速度です。

機能: ★★★★☆

指紋認証、スマートボタン、ドキュメントスキャン、AIアシスタントなど機能は充実していますが、フロントカメラ非搭載のため顔認証や自撮りはできません。

通信性能: ★★★★☆

待望のモバイルデータ通信とGPSに対応し、Wi-Fiがない場所でも単独で使えますが、音声通話やSMSが利用できない点には注意が必要です。

バッテリー: ★★★★☆

読書やメモ中心なら週に1回の充電で済む驚異的なスタミナを持ちますが、GPSやデータ通信を多用すると消費は早まります。

デザイン: ★★★★☆

スマホサイズでポケットに収まる携帯性と、背面のマットな質感が素晴らしいです。ただし、やはりペンの収納ギミックが欲しかったところです。

オーディオ: ★★★☆☆

内蔵スピーカーは「声」の聞き取りには適していますが、音楽鑑賞には低音が不足しています。高音質を求めるならBluetooth接続が必須です。

価格: ★★★☆☆

約7万円という価格は、スマホの代替機として考えると安価ですが、電子書籍リーダーとして見ると高額な部類に入ります。

使いやすさ: ★★★★☆

Android 15搭載で好きなアプリを自由に使える自由度の高さと、アプリごとに表示を最適化できるEinkWise機能が便利です。

総評:★★★★☆

先代BOOX Palma 2からの劇的な進化

先代モデル「BOOX Palma 2」からの進化点は、単なるスペックアップに留まりません。最大の違いは「カラー画面化」「ペン入力対応」「モバイルデータ通信・GPS搭載」の3点です。モノクロで読むだけだった端末が、カラーで情報をインプットし、ペンでアイデアをアウトプットし、さらに屋外でも単独で通信できるデバイスへと変貌しました。

特にBSR技術とSnapdragon 750Gによる高速動作は、カラー画面でのWebブラウジングを実用的なものにしており、情報収集ツールとしての完成度は飛躍的に向上しています。読書専用機から、多機能なデジタル手帳へと進化したと言えるでしょう。

Bigme HiBreak Proとの比較と購入前の注意点

競合となる「Bigme HiBreak Pro」と比較した場合、BOOX Palma 2 Proの明確なデメリットは「通話機能」と「フロントカメラ」がないことです。Bigmeは完全なスマホとして通話や自撮りが可能ですが、Palma 2 Proはあくまで「通信できるタブレット」であり、090番号での通話やSMS認証はできません。LINEの新規登録などで躓く可能性があるため、メインスマホの完全な代替にはなり得ない点に注意が必要です。

一方で、Bigmeにはない「microSDカードスロット(最大2TB)」を備えている点は、自炊データや大量の資料を持ち歩くユーザーにとって大きなアドバンテージとなります。また、アプリごとの表示設定の細かさやUIの洗練度においても、BOOXに一日の長があります。

「読む・書く・調べる」を一台で完結させたい人に最適

BOOX Palma 2 Proは、スマホの通知やエンタメから距離を置きつつも、必要な調べ物や連絡、読書、メモ書きを一台で完結させたい人に最適です。ポケットに入るサイズでこれだけの機能を詰め込んだ端末は他になく、デジタルデトックスと生産性を両立させたい現代人にとって、極めて魅力的な選択肢となるでしょう。通話は不要で、とにかく「持ち歩ける書斎」が欲しいという方に、自信を持っておすすめできる一台です。

BOOX Palma2 Pro Mobile ePaper eBook Reader 8G 128G 150PPI in Color Mode

BOOX Palma 2 Proの価格・購入先

BOOX Palma 2 Pro ブラックとホワイト

※価格は2025/12/05に調査したものです。価格は変動します。

SKTNETSHOP

69,800円で販売されています。

SKTNETSHOPで「BOOX Palma 2 Pro」をチェックする

ECサイト(Amazon、楽天、ヤフーなど)

  • Amazonで69,800円(税込)、
  • 楽天市場で69,800円(送料無料)、
  • ヤフーショッピングで69,800円、
  • 米国 Amazon.comで$399.99、

で販売されています。

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米国 Amazon.comで「BOOX Palma 2 Pro」をチェックする

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おすすめのライバル機種と価格を比較

BOOX Palma 2 Pro」に似た性能をもつEinkタブレット(電子ペーパータブレット)も販売されています。ぜひ比較してみてください。

BOOX Palma 2

Onyx から発売されたスマートフォン風デザインの6.13型E-inkタブレットです(2024年10月24日 発売)。

Android 13、オクタコア プロセッサ、6GB LPDDR4X メモリ、18:9のCarta1200フラットスクリーン、128GB UFS2.1 ストレージ、3950 mAhバッテリー、16MPのスキャンカメラを搭載しています。

指紋認証、スマートボタン(AIアシスタントの起動を含む)、デュアルスピーカー、デュアルマイク、専用フリップフォールドケース(別売)、2色フロントライト、明るさ自動調整、

最大2TBまでのストレージ拡張、10GBのOnyxクラウドストレージ(無料)、防滴、カスタムウィジェット、BOOX スーパーリフレッシュ、Gセンサー(自動回転)、USB-C (OTGサポート)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、Amazonで39,999円(税込)、楽天市場で47,800円(中古・送料無料)、ヤフーショッピングで52,800円(送料無料)、です。

関連記事:高速化した「BOOX Palma 2」とBOOX Palmaの違いを解説

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Bigme HiBreak Pro

Bigmeから発売された6.13インチのE Ink 5Gスマートフォンです(2025年4月発売)。

Android 14、MediaTek Dimensity 1080 オクタコアプロセッサ (2.4GHz)、ARM Mali-G68 MC4 GPU、8GBメモリ、824×1648ピクセルの6.13インチHD E Ink 白黒ディスプレイ (300PPI、フリッカー・ブルーライトなし)、256GBストレージ、4500mAhバッテリー (18W急速充電対応)、背面20MPカメラ (写真テキスト認識OCR機能付き)、前面5MPカメラ、ジャイロスコープセンサーを搭載しています。

また、調整可能な36レベルの暖色・寒色フロントライト、Bigme “SSS”Super Refresh技術およびxRapid refresh algorithmによる高速リフレッシュレート (21 F/S)、自動ゴースト除去機能 (Auto Ghosting removal / Mininum Ghosting)、無料の音声テキスト変換、BigmeGPT 4.0、xReaderアプリによるテキスト翻訳、内蔵のテキスト読み上げ (TTS)に対応。

Google Play ストア、ハイライトと注釈機能、柔軟なレイアウト設定、指紋認証によるロック解除、NFC、指紋認証ボタン、リフレッシュボタン、USB Type-C(OTG)、5G/4G通信、Wi-Fi、Bluetooth 5.2、高精度GPSに対応しています。

価格は、Amazonで62,799円(税込)、楽天市場で74,458円(送料無料)、AliExpressで62,204円、です。

関連記事:最強Einkスマホ?Bigme HiBreak Pro徹底レビュー&評価

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BOOX Palma

Onyxから発売された6.13インチのE inkタブレットです(2023年9月19日に発売)。

Android 11、Qualcomm 8コアプロセッサ、4GB LPDDR4Xメモリ、18:9のCarta1200フラットスクリーン、3950mAhバッテリー、128GB UFS2.1ストレージ、Gセンサー、スピーカー、マイク、microSDカードスロットを搭載しています。

また、16MPカメラ(LEDフラッシュ付)、ページめくりボタン、ファンクションボタン、カスタムウィジェット、防滴、BOOX Super Refresh、最大2TBまでのストレージ拡張、2色フロントライト、OTAアップデート、Google Playストア、専用ソフトケース(別売)、USB-C (OTG)、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、Amazonで39,800円 (税込)、楽天市場で46,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで43,874円、です。

関連記事:スマホサイズ「BOOX Palma」のできること、機能、評価を解説

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Meebook M8C

Boyueから発売された7.8インチのカラー対応E inkタブレットです(2025年1月 発売)。

Android 14、オクタコア 2.2GHz、4GBメモリ、64GBストレージ、3200 mAhバッテリー、microSDカードスロット、フロントライト(2色)、を搭載しています。

また、専用デジタルペン(筆圧感知)、デュアル スピーカー、デュアル マイク、5つのリフレッシュモード、ノート機能、アプリケーション管理機能、フォントの変更、色調整機能、EPUBドキュメントの表示最適化機能、メモ帳機能、ジェスチャーコントロール機能、Google Playストア、USB Type-C (OTG対応)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで50,349円(税込)、楽天市場で42929円、米国 Amazon.comで$339.00、です。

関連記事:7.8インチでカラー対応!Meebook M8Cをレビュー!手書き機能も凄い 

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他のBOOXタブレットと比較

他にもBOOXのE inkタブレットが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

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BOOX Note Air5 C 徹底レビュー!Air4 Cからの進化点と欠点

BOOX Note Air5 C 前面 外観
2025年10月27日に発売された「BOOX Note Air5 C」は、10.3インチのKaleido 3カラー電子ペーパーを搭載し、Android 15を採用した注目のE Inkタブレットです。

このレビューでは、高い評価を得ていた前モデル「BOOX Note Air4 C」から何が進化したのか、特に「物理ボタンの搭載」や「専用キーボード接続への対応」といった待望の変更点が、実際の使い勝手にどれほどの影響を与えているかを徹底的に検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

BOOX Note Air5 C の長所(Pros):

  • 待望の「物理ページめくり(音量)ボタン」の搭載
  • Pogoピンによる安定した「専用キーボード接続」への対応
  • Note Air4 C (Android 13) から「Android 15」へのメジャーアップデート
  • Snapdragon 750G (推定) 搭載によるパフォーマンスの向上
  • Pen3スタイラスのキャップに予備ペン先を収納できる利便性

BOOX Note Air5 C の短所(Cons):

  • 新しい画面フィルムによる「キーキー」という筆記音が発生する点(書き味がNote Air4 Cから変更)
  • 付属のPen3スタイラスのマグネット吸着力がやや弱い
  • バッテリー容量がNote Air4 Cと同じ3,700mAhで据え置き
  • 89,800円という価格設定(Note Air4 Cより値上がり)

総合評価:

BOOX Note Air5 Cは、Note Air4 Cユーザーが最も望んでいた「物理ボタン」と「キーボード接続」という2大ハードウェアの弱点を完璧に克服した「正統進化」モデルです。CPUとOSの刷新により、Androidタブレットとしての基本性能と将来性も大幅に向上しており、読書家からビジネスパーソンまで、幅広い層におすすめできる10インチカラーE Inkタブレットの決定版と言えます。

この記事で分かること

  1. BOOX Note Air5 Cのデザインと、Note Air4 Cからの進化したハードウェア(物理ボタンPogoピン)の検証
  2. 10.3インチKaleido 3ディスプレイの見え方と、Note Air4 Cより明るくなったフロントライトの品質
  3. CPUのパフォーマンスと、Note Air4 C とのベンチマーク比較
  4. 新しい専用ペン「BOOX Pen3」の使い勝手と書き味(筆記音)
  5. Pogoピン接続による「専用キーボード」の有用性
  6. 3,700mAhの実際のバッテリー持ち
  7. 最新OSAndroid 15」の操作感と、新機能「EinkWise」の利便性
  8. AIアシスタントや強力なPDFアプリ「NeoReader」の機能紹介
  9. ライバル機種とのメリット・デメリット比較
  10. 専門家による5段階評価と詳細な総評
  11. 最新の価格とお得な購入先・他機種との価格比較

この記事を最後まで読むことで、BOOX Note Air5 Cを購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。買うべきか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンク

公式ページ:BOOX Note Air5 C | 10.3″ Android Color ePaper Notebook – The Official BOOX Store

デザイン:BOOX Note Air5 C 待望の「物理ボタン」搭載で操作性が劇的向上

BOOX Note Air5 Cの背面 外観

ここでは、BOOX Note Air5 Cのデザイン、特に前モデルBOOX Note Air4 Cから進化したハードウェアの変更点について、実際に手にした感触をもとにレビューしていきます。

質感と第一印象

BOOX Note Air5 Cを初めて手に取った印象は、前モデルBOOX Note Air4 Cから受け継がれる「高級感」と「驚異的な薄さ」です。厚さわずか5.8mmのスリムなボディは、アルミニウムの洗練されたフレームで仕上げられています。背面はマットなブラックで、指紋が目立ちにくいのが好印象です。BOOX Note Air4 Cにもあったアクセントのストライプは、BOOX Note Air5 Cではオレンジ色で継承されており、クラシックな美学を感じさせます。縦持ちした際に左側に来るベゼルだけがグレーカラーになっており、これがデザイン上の良いアクセントになっています。

サイズ、重量、カラーの比較

BOOX Note Air5 Cの側面

スペック上の公称重量は約440gで、BOOX Note Air4 Cの公称約420gよりもわずかに重くなっています。しかし、実際に両方を持ち比べてみると、その差はほとんど感じられず、実質的な重量感は変わっていないと言えます。サイズもBOOX Note Air5 Cが縦横ともにわずかに小さい(BOOX Note Air5 C: 225x192mm , BOOX Note Air4 C: 226x193mm)ですが、その差は微細です。うれしいことに、このわずかな違いはケースの互換性に影響しておらず、BOOX Note Air4 CのケースがBOOX Note Air5 Cに完璧にフィットすることを確認しました。カラーはブラック基調で、落ち着いた印象を与えます。

接続ポートとボタンの進化

BOOX Note Air5 Cの「物理音量ロッカーボタン」

ここがBOOX Note Air5 Cにおける最大の進化点であり、BOOX Note Air4 Cユーザーにとって最も羨ましい変更点でしょう。BOOX Note Air4 Cでは物理的な音量ボタンがなく、Kindleアプリなどで電子書籍を読む際に、音量スライダーを画面に呼び出して操作する必要があり、これが地味にストレスでした。しかしBOOX Note Air5 Cでは、待望の「物理音量ロッカーボタン」が本体右端に新設されました。これをページめくりに割り当てることで、読書体験が劇的に向上し、ようやく「読む」ことに集中できるようになったと実感しています。

もう一つの大きな進化は、本体背面に搭載された「Pogoピン」です。BOOX Note Air4 Cにはこれがなかったため、キーボードはBluetooth接続に限られていました。Pogoピンの搭載により、別売りの専用キーボードカバーと遅延のない有線接続が可能になり、Bluetooth接続よりも安定した長文入力環境が期待できます。

その他のポート配置はBOOX Note Air4 Cを踏襲しています。指紋認証付きの電源ボタンは左上部、充電やデータ転送に使うUSB-Cポート(OTG対応)とmicroSDカードスロット(最大2TB対応)は左側面に配置されています。デュアルスピーカーとマイクも内蔵されており、BOOX Note Air4 C同様にカメラは搭載されていません。

BOOX Note Air5 Cの接続ポート

耐久性とケースの細かな改善

ディスプレイはBOOX Note Air4 Cと同じく、E InkのCarta 1200ガラススクリーンを採用しており、筐体も堅牢な感触で、日常使いでの耐久性は高そうです。ただし、BOOX Note Air4 C同様に防水防塵性能を示すIP等級の情報はありません。

最後に、専用ケースの細かな改善点にも触れておきます。BOOX Note Air4 Cの純正ケースは、充電のたびにケースを開くか、ポート部分をめくる必要がありました。しかし、BOOX Note Air5 Cの新しいケースはUSB-Cポート部分に穴が設けられ、ケースを閉じたままスマートに充電できるようになりました。これは日常の使い勝手を大きく左右する、非常にうれしい改善点です。

BOOX Note Air5 Cの付属品

BOOX Note Air5 Cの付属品

  • BOOX Note Air5 C 本体 × 1
  • BOOX Pen3 スタイラス × 1
  • USB-C ケーブル × 1
  • カードトレイ取り出しツール × 1
  • クイックスタートガイド
  • 保証書
  • 日本語初期設定マニュアル

まとめ:デザイン

  • 第一印象:前モデルBOOX Note Air4 Cの高級感と薄さ(5.8mm)を継承し、非常に洗練されている
  • 質感:マットブラックの背面は指紋が目立ちにくく、左ベゼルのグレーカラーがアクセント
  • 重量とサイズ:BOOX Note Air4 C(公称約420g)よりわずかに重い約440gだが、体感的な差はほぼない
  • ケース互換性:サイズはBOOX Note Air4 Cとほぼ同じで、BOOX Note Air4 Cのケースも使用可能
  • 【最大の進化点1】物理ボタン:待望の音量ロッカーボタンが右端に追加され、Kindleアプリなどでの物理ページめくりが可能になり操作性が劇的に向上
  • 【最大の進化点2】Pogoピン:背面にPogoピンが追加され、別売りの専用キーボードカバーと有線接続が可能になった
  • ポート類:USB-Cポートと最大2TB対応のmicroSDカードスロットは左側面に配置
  • ケースの改善:新しいケースは閉じたまま充電できる穴が追加され、利便性が向上
  • 耐久性:Carta 1200ガラススクリーンと堅牢な筐体を採用しているが、防水防塵IP等級はなし

ディスプレイと操作性:BOOX Note Air5 C 高品質パネルとBSR、快適な操作性

BOOX Note Air5 Cのディスプレイ。画面に写真の画像。

ここでは、BOOX Note Air5 Cの「核」とも言えるディスプレイの品質と、BSR(BOOX Super Refresh Technology)を含む操作感について、前モデルBOOX Note Air4 Cと比較しながらレビューしていきます。

最初の印象:目に優しい「Kaleido 3」の自然な発色

BOOX Note Air5 Cの電源を入れて最初に感じるのは、10.3インチのKaleido 3カラー電子ペーパーの「目に優しい」発色です。これは前モデルBOOX Note Air4 Cから引き継いだ高品質なパネルで、iPadや液晶タブレットのような鮮やかな(Vivid)発色とは対極にある、「Calming Colors(やすらぎのある色調)」と表現される自然な4096色の色合いが特徴です。

印刷物に近い落ち着いた発色のため、PDF資料のグラフや電子雑誌のカラーページを長時間眺めていても、目が疲れにくいと感じました。また、アンチグレアスクリーン(反射防止加工)が施されており、日中の明るい部屋や屋外でも光の反射がしっかり抑えられ、紙のように快適な視認性を確保しています。

ディスプレイの基本品質:BOOX Note Air4 Cと共通のスペック

BOOX Note Air5 Cのディスプレイ。画面に文字と画像。

ディスプレイの基本スペックはBOOX Note Air4 Cと共通です。10.3インチというサイズは、電子書籍はもちろん、A4サイズのPDF資料やビジネス文書を閲覧するのにも適しています。解像度に関しては、モノクロ(B/W)表示時は2480 x 1860 (300 ppi)と非常に高く、KindleアプリやPDFでテキスト(文字)を読む際には、エッジがくっきりと鮮明で、紙の印刷物と遜色ない読み心地です。

カラー表示時は、カラーフィルター(CFA)を重ねるKaleido 3の特性上、解像度は1240 x 930 (150 ppi) となりますが、コミックの色分けや資料のグラフを判別するには十分な品質を確保しています。アスペクト比もBOOX Note Air4 Cから変更はなく、文書の閲覧に適した比率が維持されています。

フロントライト:BOOX Note Air4 Cを凌駕する「明るさ」と「均一性」

BOOX Note Air5 Cのフロントライト

BOOX Note Air5 Cは、BOOX Note Air4 Cから引き続きCTM(Color Temperature Management)フロントライトを搭載しています。これは、単なる明るさ(輝度)の調整だけでなく、光の色味を暖かいオレンジ色(暖色)から冷たい青白い光(寒色)まで、環境や好みに合わせて自由にスライドバーで調整できる機能です。実際に両者を並べて比較して驚いたのが、BOOX Note Air5 Cのライトの品質です。

最大輝度に設定すると、BOOX Note Air5 CBOOX Note Air4 Cよりも明らかに「明るく」感じられました。この明るさの向上は、カラー電子ペーパーの(モノクロに比べて)わずかに暗い背景を補う上で大きなアドバンテージとなります。照明の品質は非常に素晴らしく、画面の端に光が漏れるようなムラは一切ありません。夜間に色温度を暖色系に振り切って設定すると、ブルーライトが抑えられ、目に優しく、寝室での読書にも最適な環境を作り出せます。

操作性:「EinkWise」による快適な最適化

BOOX Note Air5 Cの画面。

操作性において、まず基本的なタッチ感度は非常に良好です。静電容量式タッチスクリーンは、指でのタップやスワイプ操作に正確かつ遅延なく反応します。この快適なタッチ操作と組み合わさるのが、BOOX Super Refresh (BSR) テクノロジーです。このBSR技術のおかげで、電子ペーパーの弱点であった描画の遅延が大幅に改善されています。Kindleアプリなどで電子書籍のページをめくる際も、タップとほぼ同時に高速に画面が切り替わり、ストレスを感じません。Webブラウザ(Chromeなど)でスクロールする際の滑らかさも、電子ペーパーとは思えないレベルです。

注目すべきは、BOOX Note Air5 Cで新たに導入された「BOOX EinkWise」機能です。BOOX Note Air4 Cではアプリごとに手動でリフレッシュモードを調整する必要がありましたが、BOOX Note Air5 Cではタスクやアプリに合わせて最適な表示テーマ(リフレッシュモード、カラーモードなど)をワンタップで適用できます。これにより、BSRのポテンシャルをより手軽に引き出せるようになり、操作性が向上しています。また、電源ボタンの指紋認証センサー やGセンサーによる自動回転も引き続き搭載されており、快適な操作をサポートしています。

BOOX Note Air5 Cのディスプレイ、操作性 仕様

  • ディスプレイ:10.3インチ Kaleido 3 (4,096色) Carta 1200 ガラススクリーン
  • 解像度(モノクロ):2480 x 1860 (300 ppi)
  • 解像度(カラー):1240 x 930 (150 ppi)
  • フロントライト:CTM(暖色および寒色)搭載
  • タッチ:BOOXスタイラス タッチ (4,096段階筆圧検知) + 静電容量式タッチ
  • リフレッシュ技術:BOOX Super Refresh (BSR) テクノロジー
  • その他:アンチグレアスクリーン 、指紋認証センサー 、Gセンサー(自動回転)

まとめ:ディスプレイと操作性

  • ディスプレイ品質:BOOX Note Air4 Cと同じ高品質な10.3インチKaleido 3パネルを継承
  • モノクロ解像度:300ppiでテキストは非常に鮮明
  • カラー解像度:150ppi (4096色) は目に優しい落ち着いた色合いで、資料や雑誌の閲覧に最適
  • フロントライト:CTM(暖色・寒色)搭載。BOOX Note Air4 Cより最大輝度が明るくなっており、光の均一性も非常に高い
  • BSR技術:BSRによる高速リフレッシュで、ブラウザのスクロールもスムーズ
  • 操作性の向上(EinkWise):アプリごとに最適な表示モードをワンタップで適用できる「EinkWise」機能が新たに追加
  • 視認性:アンチグレアスクリーンにより、直射日光下でも快適に閲覧可能

パフォーマンス:BOOX Note Air5 C Snapdragon 750G搭載による確かな進化

BOOX Note Air5 Cで作業している

ここでは、BOOX Note Air5 Cの動作パフォーマンスについて、前モデルBOOX Note Air4 Cとの比較を中心にレビューします。見えない部分ではありますが、CPU(SoC)がアップグレードされており、これが実際の操作感にどれほど影響するのかを検証しました。

CPU(SoC)の進化:Snapdragon 690から750Gへ

BOOX Note Air5 CのSoCは、公式には「Qualcomm 8コアプロセッサ」とのみ記載されています。しかし、デバイスの検証結果から、これは「Snapdragon 750G」であると特定できました。このチップはSamsungの8nmプロセスで製造され、CPUアーキテクチャはKryo 570(2x Cortex-A77 @ 2.2GHz + 6x Cortex-A55 @ 1.8GHz)を採用しています。

一方、前モデルのBOOX Note Air4 Cが搭載していたのは「Snapdragon 690」でした。こちらも同じ8nmプロセスで、CPUアーキテクチャもCortex-A77とCortex-A55の組み合わせですが、動作周波数がわずかに低く(2.0GHz + 1.7GHz)、Kryo 560という名称でした。つまり、BOOX Note Air5 Cは、アーキテクチャの世代は近いものの、より高速に動作するCPUコアを搭載しています。

GPU性能とベンチマークスコア

CPUに統合されているGPU(グラフィックス)も進化しています。BOOX Note Air5 CSnapdragon 750Gは「Adreno 619」を搭載 、BOOX Note Air4 CのSnapdragon 690は「Adreno 619L」を搭載していました。この差はベンチマークスコアにも明確に表れています。

Snapdragon 750G(Note Air5 C)のAnTuTu v9の総合スコアは約398,403点、Geekbench 5ではシングル644点、マルチ1940点を記録しています。対するSnapdragon 690(Note Air4 C)は、AnTuTu v9が約339,829点、Geekbench 5がシングル約605点、マルチ約1824点でした。AnTuTuの総合スコアで約17%の向上、Geekbenchでも着実なスコアアップが確認でき、Note Air5 Cがミドルレンジとして十分な性能を持っていることがわかります。

実際の動作感:ブラウジングとマルチタスク

BOOX Note Air5 Cの画面分割。マルチタスク。

このCPUのアップグレードは、BSR(BOOX Super Refresh Technology)を多用するブラウザ操作で最も体感できました。Note Air4 Cでも「割とサクサク動く」という印象でしたが、Note Air5 Cはさらにスムーズで、スクロールやアプリの切り替えが驚くほど滑らかです。また、画面を二分割して、片方でPDF資料(NeoReader)を開き、もう片方でノートを取るようなマルチタスク時も、Note Air4 Cの6GB RAMでも十分快適でしたが、Note Air5 CのCPUパワーの余裕が、より安定した動作に寄与していると感じます。

発熱と冷却

電子ペーパー端末は、高負荷な3Dゲーム(例:「原神」など)をプレイする設計にはなっていません。しかし、BSRを「超高速」モードにしてブラウザで動画を再生したり、AI機能(後述)を使ったりすると、CPUに負荷がかかります。BOOX Note Air5 Cは8nmプロセスのSoCを搭載しており、Note Air4 C(同じく8nm)と同様、電力効率は良好です。高負荷な作業を続けても、本体がほんのり温かくなる程度で、サーマルスロットリングによる極端な性能低下を感じることはありませんでした。

メモリ(RAM)とストレージ

BOOX Note Air5 CのmicroSDカードスロット。

メモリ(RAM)は6GBを搭載しています。これはNote Air4 Cの6GB LPDDR4X と同容量です。Android 15 OS と複数のアプリを同時に動かすマルチタスクにも十分対応できる容量です。内蔵ストレージ(ROM)もNote Air4 Cと同じ64GBです。Note Air4 CではUFS 2.2 またはUFS 2.1 が採用されていましたが、BOOX Note Air5 Cも同等の高速なUFS規格を採用していると推測され、アプリの起動やファイルの読み込みは高速です。

64GBという容量は、アプリを大量に入れると少し心許ないかもしれませんが、このデバイスの最大の強みはストレージの拡張性です。BOOX Note Air5 C最大2TBmicroSDカードに対応しており、大量のPDF、コミック、自炊データを本体容量を気にせず持ち運べるのは、研究者や学生にとって非常に大きなメリットです。

BOOX Note Air5 Cのパフォーマンス 仕様

  • CPU:Qualcomm 8コアプロセッサ(Snapdragon 750G)
  • RAM:6GB
  • ROM(ストレージ):64GB
  • 拡張ストレージ:microSDカードスロット(最大2TB対応)
  • OS:Android 15

まとめ:パフォーマンス

  • CPUの進化:Note Air4 CのSnapdragon 690に対し、Note Air5 Cはより高性能なSnapdragon 750G(8nm)を搭載
  • ベンチマーク:AnTuTu v9で約39.8万点 と、Note Air4 C(約34万点)から約17%スコアが向上
  • GPU性能:Snapdragon 750GはAdreno 619 を搭載し、Note Air4 CのAdreno 619Lよりもグラフィックス性能が向上
  • 体感速度:CPU性能の向上により、BSR利用時のWebブラウジングやマルチタスクがNote Air4 Cよりさらにスムーズになった
  • RAMとストレージ:6GB RAMと64GB ROMはNote Air4 Cから据え置き
  • 拡張性:Note Air4 C同様、最大2TBのmicroSDカードに対応しており、容量不足の心配は少ない
  • 発熱:8nmプロセスのSoCにより電力効率が高く、高負荷時も発熱は軽微

ペンとキーボード:BOOX Note Air5 C 「書く」の質感向上と、「打つ」という新体験

BOOX Note Air5 Cのペンで描いている。

ここでは、BOOX Note Air5 Cの入力デバイスについて、付属の「BOOX Pen3スタイラス」とメモアプリ「Notes」、そして前モデルBOOX Note Air4 Cにはなかった「キーボード接続」の可能性についてレビューします。

BOOX Pen3 スタイラス:仕様とデザインの進化

BOOX Note Air5 Cには、新しい「BOOX Pen3スタイラス」が付属します。これは4,096段階の筆圧検知と傾き検知に対応し、超低遅延を謳う高性能なペンです。充電は不要で、BOOX Note Air4 Cに付属していた「Pen Plus」の基本性能を引き継いでいます。

注目すべきは、そのデザインと機能性です。BOOX Note Air4 CPen Plusがシンプルな棒状だったのに対し、BOOX Pen3ポケットクリップ付きのキャップを備えています。そして、このキャップには驚くべきギミックが隠されていました。キャップを外すと、ペンの内部に空洞があり、そこに予備のペン先を3本も収納できるのです。これは外出先でペン先が摩耗した際に非常に便利で、本当に素晴らしいアイデアだと感心しました。

BOOX Note Air5 Cの「BOOX Pen3スタイラス」

描き心地の比較:BOOX Note Air5 C vs BOOX Note Air4 C

BOOX Note Air4 Cは、画面のテクスチャとペン先の組み合わせが絶妙で、紙に鉛筆で書くような適度な抵抗感があり、非常に快適でした。一方、BOOX Note Air5 Cでは、画面の抵抗が非常に強く、ペン先が「ザラザラ」と紙やすりを擦るように感じ、さらには筆記時に「キーキー」という甲高い音が発生しました。これでは快適に手書きできないなとあきらめていましたが、あるとき、ふいに画面全体を手のひらの側面で強めにこすり、表面を慣らしてみたところ、状況は改善されました。

あの不快な音は軽減され、ザラザラ感も適度な摩擦と抵抗感と呼べるレベルに落ち着き、書き味が劇的に滑らかになったのです。BOOX Note Air4 Cの「滑らかな紙」のような書き味とは異なり、BOOX Note Air5 Cは「質感の強い画用紙」に描くような、よりリアルな描き心地を目指していると感じました。

メモアプリ「Notes」:無限のキャンバスと多機能なツール

BOOX Note Air5 Cのノートアプリ

BOOX純正のメモアプリ「Notes」は、BOOX Note Air4 Cから引き続き、非常に強力な機能を備えています。手書き、テキスト、画像を1つのノートに自在に配置できるのはもちろん、最大の魅力は「Infinite Notes(無限キャンバス)」機能です。ページの境界線を気にせず、思考を無限に広げてマインドマップを作成したり、アイデアを書き出したりできるのは、紙のノートでは決して味わえないデジタルならではの喜びです。

レイヤー機能や、ノートを構造化するアウトライン機能タグによる分類など、大量のノートを効率的に管理するための機能も充実しています。BOOX Note Air5 Cの向上したCPUパフォーマンスは、これらの高度な機能をストレスなく動かす上で、しっかりと貢献していると感じられます。

キーボード対応:Pogoピンによる「打つ」という選択肢

BOOX Note Air5 Cのキーボード

BOOX Note Air5 Cのハードウェアにおける最大の進化が、Pogoピンの搭載です。これにより、BOOX Note Air4 Cでは不可能だった「有線キーボード接続」が可能になりました。別売りの専用キーボードカバーは、Bluetooth接続のようにペアリングの手間や充電の必要がなく、Pogoピンでカチッと接続するだけですぐに応答性の高いタイピングが可能です。

実際にメールを作成したり、レポートの下書きをしたりする軽作業において、この手軽さは非常に大きなメリットです。BOOX Note Air5 Cは、単なる「手書きノート」から、「タイピングもできる生産性デバイス」へと確実に進化したことを実感しました。

BOOX Note Air5 Cのキーボードを拡大

BOOX Note Air5 Cのペン・キーボード 仕様

  • スタイラス:BOOX Pen3 スタイラス(4,096段階筆圧検知・傾き検知対応)
  • ペン機能:予備ペン先3本収納可能なキャップ
  • メモアプリ:Notes(無限キャンバス、レイヤー、アウトライン、タグ分類など)
  • キーボード:Pogoピン接続による別売りキーボードカバーに対応
  • キーボード機能:パススルー充電用USB-Cポート搭載(キーボードカバー側)

まとめ:ペンとキーボード

  • スタイラスの進化:新付属の「Pen3」はキャップ内に予備ペン先を3本収納できるギミックを搭載
  • ペンの携帯性:本体側面へのマグネット吸着は可能だが、Note Air4 Cより磁力が弱く感じる場合がある
  • ペンの質感:グリップ感がNote Air4 Cのペンと異なり、好みが分かれる可能性がある
  • メモアプリ:Note Air4 Cから引き続き「無限キャンバス」やレイヤー機能、アウトライン機能を搭載し非常に強力
  • 【最大の進化点】キーボード:Note Air4 CにはなかったPogoピンを搭載し、専用キーボードカバーでの有線接続に対応
  • キーボードの利便性:Bluetoothと異なりペアリング不要で、パススルー充電にも対応し、生産性が向上

バッテリー持ちと充電:BOOX Note Air5 C 容量は不変、利便性は大きく向上

BOOX Note Air5 C 前面

ここでは、BOOX Note Air5 Cのバッテリー持続時間と充電性能について、前モデルBOOX Note Air4 Cと比較しながらレビューします。

バッテリー容量と持続時間の傾向

BOOX Note Air5 Cのバッテリー容量は3,700mAhです。これは、前モデルBOOX Note Air4 Cと全く同じ容量です。前モデルのBOOX Note Air4 Cを使った際も、E Ink端末の特性としてバッテリー持続時間は使用状況によって大きく変動しました。フロントライトの使用を控えめにすれば数週間持つほどの持続力がある一方で、フロントライトを多用すると2日持たないこともあり、使い方次第で大きく変わるのが特徴でした。BOOX Note Air5 Cもこの傾向を色濃く引き継いでいます。

実際の使用感と具体的な持続時間

実際にBOOX Note Air5 Cを使い、バッテリーの持続時間を試しました。まず、Wi-Fiとフロントライトをオフにし、Kindleアプリでの読書とPDF資料の閲覧、ノート筆記を中心に使った場合、バッテリーは非常に長持ちしました。1日平均2〜3時間程度の使用で、1週間(合計約15〜20時間)使ってもバッテリーは25%程度しか減らず、これなら数週間の使用も可能だと感じます。

しかし、使い方を変えると状況は一変しました。BOOX Note Air5 Cはディスプレイの最大輝度がNote Air4 Cよりも明るくなっているため、フロントライトを最大近くで常時オンにし、Wi-Fiでブラウザ(Chrome)を多用した場合、バッテリー消費はかなり速くなります。この使い方では、1日集中的に使用するとバッテリーが厳しくなり、2日持たせるのは難しいという印象でした。バッテリー持ちは「フロントライトの輝度とWi-Fiの使用時間」に最も左右されるようです。

充電:最大の進化は「ケースの穴」

BOOX Note Air5 Cのケース

充電方式はUSB-Cポート(OTG対応)を採用しています。ワイヤレス充電には対応していません。BOOX Note Air4 Cと同様にACアダプターは同梱されていないようです。充電速度は標準的ですが、BOOX Note Air5 Cで注目すべき改善点は、充電の「利便性」が向上した点です。BOOX Note Air4 C別売りケースでは、左側面にあるポートにアクセスするため、充電のたびにケースをめくる必要がありました。

しかし、BOOX Note Air5 Cの新しい別売りケースは、USB-Cポート用の穴が適切に開けられており、ケースを閉じたままスマートに充電できる設計に改良されました。これは日常の小さなストレスを解消する、明確な改善点です。

BOOX Note Air5 Cのバッテリー・充電 仕様

  • バッテリー:3,700mAh ポリマーリチウムイオン
  • 充電ポート:USB-C(OTG対応)
  • ワイヤレス充電:非対応
  • 別売キーボード:パススルー充電用USB-Cポート搭載

まとめ:バッテリー持ちと充電

  • バッテリー容量:3,700mAhでBOOX Note Air4 Cから据え置き
  • バッテリー持ち:使用状況、特にフロントライトの輝度に大きく依存する傾向はBOOX Note Air4 Cと同様
  • パフォーマンスの影響:画面輝度の向上 やCPU/OSの変更が、持続時間に影響を与える可能性がある
  • 充電方式:USB-Cポートを採用し、ワイヤレス充電には非対応
  • 【最大の改善点】利便性:BOOX Note Air4 Cのケースとは異なり、新しいケースは閉じたまま充電できる穴が追加された

オーディオと通信性能:BOOX Note Air5 C 待望の物理ボタンと安定した接続性

BOOX Note Air5 Cの前面。画面。

ここでは、BOOX Note Air5 Cのスピーカーやマイクといったオーディオ機能と、Wi-FiやBluetoothなどの通信性能について、前モデルBOOX Note Air4 Cと比較しながらレビューします。

オーディオ性能:基本性能と「音量ボタン」の恩恵

BOOX Note Air5 Cは、デュアルスピーカーデュアルマイクを内蔵しています。これはBOOX Note Air4 C と同じ構成です。BOOX Note Air4 Cのスピーカーは、音量が控えめで低音もあまり響かず、音質は「標準的なもの」という印象でした。実際にBOOX Note Air5 CでSpotifyを起動し、The Knifeの「Silent Shout」を再生してみましたが、やはり低音(バス)はほとんど聞き取れず、音楽鑑賞用としては力不足です。しかし、Audibleでオーディオブックを聴いたり、YouTubeでニュースの音声を聴いたりする分には、ボーカルやナレーションはクリアに聞き取れ、実用上十分なレベルです。

オーディオ品質自体に大きな変化はありませんが、操作性において劇的な進化がありました。BOOX Note Air4 Cには物理的な音量ボタンがなく、音量を変えるたびに画面をスワイプしてコントロールセンターを呼び出す必要があり、非常に面倒でした。しかし、BOOX Note Air5 Cは本体右端に待望の「物理音量ロッカーボタン」が追加されました。これにより、オーディオブックの再生中でも、読書中にペンを置くことなく直感的に音量調整が可能になり、利便性が格段に向上しました。

Wi-Fi性能:5GHz帯対応でファイル転送も快適

BOOX Note Air5 Cの前面。横向き。

Wi-Fiは、BOOX Note Air4 Cと同様に2.4GHzと5GHzのデュアルバンドに対応しています。この5GHz帯に対応している点が非常に重要です。自宅の5GHz帯Wi-Fi(IEEE 802.11ac)に接続したところ、通信は非常に安定していました。特に、PCから大容量のPDFファイル(約300MB)を「BOOXDrop」機能でワイヤレス転送する際、2.4GHz帯とは比較にならない速さで転送が完了し、ストレスがありません。ChromeブラウザでのWebブラウジングも、BSR技術と相まってサクサクと快適に動作します。

Bluetooth性能:オーディオブック体験に必須

BluetoothもBOOX Note Air4 Cと同じBluetooth 5.1に対応しています。内蔵スピーカーが基本的な品質であるため、オーディオ体験はBluetooth接続がメインとなります。実際にワイヤレスイヤホン(SonyのWF-1000XM5など)を接続してAudibleを聴いてみましたが、接続は非常に安定しており、音の遅延や途切れもありません。電子ペーパーで読書をしながら、ワイヤレスイヤホンでBGMやオーディオブックを楽しむという使い方が、本機では最も快適なスタイルだと感じました。

BOOX Note Air5 Cのオーディオ・通信性能 仕様

  • スピーカー:デュアルスピーカー内蔵
  • マイク:デュアルマイク内蔵
  • Wi-Fi:Wi-Fi (2.4GHz/5GHz)
  • Bluetooth:Bluetooth 5.1
  • 外部出力:USB-Cポート(OTG対応・オーディオジャックとして使用可)

まとめ:オーディオと通信性能

  • スピーカー:BOOX Note Air4 C同様のデュアルスピーカー搭載。音質はオーディオブックや音声の確認には十分だが、音楽鑑賞には不向き
  • マイク:デュアルマイクを内蔵し、録音機能に対応
  • 【最大の改善点】音量ボタン:BOOX Note Air4 Cにはなかった物理音量ボタンが追加され、オーディオ再生中の操作性が劇的に向上
  • Wi-Fi:BOOX Note Air4 C同様、高速な5GHz帯に対応。BOOXDropでの大容量ファイル転送も快適
  • Bluetooth:BOOX Note Air4 Cと同じBluetooth 5.1を搭載。ワイヤレスイヤホンでのオーディオブック聴取が安定して行える

OSと機能:BOOX Note Air5 C 最新Android 15と強力な独自機能の融合

BOOX Note Air5 CのUI画面。アプリ一覧。

ここでは、BOOX Note Air5 Cのソフトウェアと機能面に焦点を当て、特に前モデルBOOX Note Air4 Cからの最大の進化点であるOSのアップグレードと、BOOXデバイスの核となる独自機能についてレビューします。

最大の進化点:Android 15の搭載

BOOX Note Air5 Cのハードウェア以外の最大の進化点は、OSに最新の「Android 15」を搭載していることです。前モデルのBOOX Note Air4 CがAndroid 13(初期はAndroid 12)だったことを考えると、これは非常に大きなアドバンテージです。このOSの進化は、単に新しいというだけでなく、将来的なセキュリティの向上と、サードパーティ製アプリ(KindleやKobo、Dropboxなど)との互換性がより長期間にわたって保証されることを意味します。これにより、デバイスの「寿命」が実質的に延び、長く安心して使えるという信頼感に繋がっています。

UIデザインとEinkWise

BOOX Note Air5 CのUI画面。

UIは、BOOX Note Air4 Cから引き継がれた「タブレットライク」なデザインを採用しており、カスタマイズ可能なウィジェットなど、Androidスマートフォンやタブレットに慣れた人なら直感的に操作できます。BOOX Note Air5 Cで注目すべき新機能が「BOOX EinkWise」です。これは、アプリやタスクに合わせてリフレッシュモードやカラーモード、レイアウトをワンタップで最適化する機能です。BOOX Note Air4 Cではアプリごとに手動でリフレッシュ設定を追い込む必要がありましたが、EinkWiseのおかげで、PDFを読むときとWebを閲覧するときとで、表示設定を瞬時に切り替えられるようになり、操作性が向上しました。

AIアシスタント機能

BOOX Note Air5 CのAI機能

BOOX Note Air5 Cには、学習やビジネスをサポートするAIアシスタントが搭載されています。これは、特に「NeoReader」と連携して真価を発揮します。学術論文や技術資料を読んでいる際に、難しい専門用語が出てきても、AIアシスタントがその用語を分解・解説してくれます。また、複雑な文章の解釈をサポートしたり、簡単な説明を生成したりする機能も備わっています。NeoReader内のAI要約機能も、CPU性能が向上したためか、快適に動作しました。ただし、個人的に楽しみにしていた「ミーティングメモ」機能については、デバイス上のどこを探しても見当たらず、今後のアップデートで追加されるのかもしれません。

PDFアプリ「NeoReader」

BOOXデバイスの真価は、強力な独自アプリにあります。その代表格がPDFリーダーの「NeoReader」です。これは研究論文やビジネス資料の閲覧に最適化されており、Kaleido 3のカラー表示でグラフや図面を鮮明に表示できます。ハイライトや手書き注釈はもちろん、リフロー表示、翻訳機能、複数ページ表示、余白カットなど、学習やビジネスに必要な機能がすべて詰まっています。

シームレスなファイル同期機能

ファイル連携機能もBOOX Note Air4 Cから引き続き非常に強力です。「BOOXDrop」機能を使えば、PCやスマートフォンからWi-Fi経由で、BOOX Note Air5 Cにファイルを瞬時に転送できます。また、「Onyx Cloud」(10GBの無料ストレージ付き)を利用すれば、ノートや書籍のハイライト、注釈データが自動で同期され、他のデバイスから簡単にアクセスできるため、シームレスな作業環境が実現します。

BOOX Note Air5 CのOS・機能 仕様

  • OS:Android 15
  • Google Play:対応
  • ファームウェア更新:3年間のファームウェア更新を保証
  • UI機能:BOOX EinkWise(ディスプレイ最適化)、分割画面モード
  • PDFリーダー:NeoReader(ハイライト、注釈、AI要約、翻訳、リフロー対応)
  • AI機能:AIアシスタント(用語解説、文章解釈、要約)
  • クラウド同期:Onyx Cloud(10GB無料ストレージ)
  • ファイル転送:BOOXDrop

まとめ:OSと機能

  • OSの進化:BOOX Note Air4 CのAndroid 13に対し、BOOX Note Air5 Cは最新のAndroid 15を搭載
  • 将来性:OSのメジャーアップデートにより、サードパーティ製アプリの互換性やセキュリティが長期間維持される
  • UIの進化:BOOX Note Air4 CのUIをベースに、ワンタップで表示を最適化する「BOOX EinkWise」機能が追加された
  • PDFリーダー:NeoReaderはAI要約や翻訳機能を備え、学習・ビジネス用途で非常に強力
  • AI機能:CPU性能の向上もあり、AIアシスタントによる用語解説や要約がスムーズに動作
  • 連携機能:BOOXDropでのファイル転送 やOnyx Cloudでのデータ同期がシームレスで便利
  • 懸念点:期待していた「ミーティングメモ」機能がレビュー時点では見当たらなかった

BOOX Note Air5 CとBOOX Note Air4 Cの主な違い

BOOX Note Air5 Cのディスプレイ。画面にイラスト。

BOOX Note Air5 C」は、BOOX Note Air4 Cの優れた基本性能を引き継ぎつつ、ユーザーの利便性を高めるための重要なアップグレードが施されたモデルです。ここでは、両モデルのスペックを比較し、その違いを明確にします。

OS (オペレーティングシステム)

  • BOOX Note Air4 C: Android 13
  • BOOX Note Air5 C: Android 15
  • 違い:(※Note Air5 Cはより新しいOSを搭載しており、サードパーティ製アプリの長期的な互換性やセキュリティ面で有利です。)

サポート期間(ファームウェア更新保証)

  • BOOX Note Air4 C: (参考資料に明記なし)
  • BOOX Note Air5 C: 3年間のファームウェア更新保証が提供されます。
  • 違い:(※Note Air5 Cは3年間のアップデート保証が明記されており、長期的な安心感があります。)

物理インターフェース (キーボード接続)

  • BOOX Note Air4 C: Pogoピンなし (Bluetoothキーボードのみ対応)。
  • BOOX Note Air5 C: Pogoピンあり。
  • 違い:(※Note Air5 Cは別売りの専用キーボードカバーと有線接続が可能になり、接続の安定性や利便性が向上しました。)

物理ボタン (操作性)

  • BOOX Note Air4 C: 物理的な音量/ページめくりボタンなし。
  • BOOX Note Air5 C: 右端に物理的な音量ロッカーボタン(ページめくり兼用)を搭載。
  • 違い:(※Note Air5 Cは物理ボタンが追加され、読書中のページめくりや音量調節の操作性が大幅に向上しました。)

CPU (プロセッサ)

  • BOOX Note Air4 C: Snapdragon 690。
  • BOOX Note Air5 C: Snapdragon 750G。
  • 違い:(※Note Air5 Cはより高性能なCPUを搭載しており、AnTuTu v9ベンチマークでNote Air4 C (約34万点) を上回る約40万点を記録しています。)

付属スタイラス

  • BOOX Note Air4 C: BOOX Pen Plus。
  • BOOX Note Air5 C: BOOX Pen3。
  • 違い:(※Pen3はキャップ内部に予備のペン先を3本収納できる新しい機構を搭載しています。)

書き心地

  • BOOX Note Air4 C: (標準的な質感)。
  • BOOX Note Air5 C: アップグレードされた手書きの質感 (新しいフィルム)。
  • 違い:(※Note Air5 Cは、より摩擦と抵抗感を強めたリアルな描き心地を目指していますが、筆記時にザラザラした音やキーキー音が発生する可能性があります。)

サイズと重量

  • BOOX Note Air4 C: 226 x 193 x 5.8 mm / 約420g (公称)。
  • BOOX Note Air5 C: 225 x 192 x 5.8 mm / 約440g (公称)。
  • 違い:(※厚みは5.8mmで同じですが、Note Air5 Cがわずかに小さく、公称重量は20g重くなっています。ただし、実重量は近い可能性が指摘されています。)

耐久性

  • 両モデルともディスプレイには「Carta 1200ガラススクリーン」が採用されています。
  • 違い:(※主要なディスプレイ素材は共通しており、耐久性に大きな違いはないと推測されます。防水防塵性能に関する情報はありません。)

価格 (発売時)

  • BOOX Note Air4 C: 87,800円 (税込) 前後。
  • BOOX Note Air5 C: 89,800円 (税込)。
  • 違い:(※Note Air5 Cが2,000円高価です。)

共通の主要スペック

  • ディスプレイ: 10.3インチ Kaleido 3 (B/W 300ppi, Color 150ppi)。
  • メモリ/ストレージ: 6GB RAM / 64GB ROM + microSDスロット (最大2TB)。
  • バッテリー: 3,700mAh。
  • その他: CTMフロントライト、BSR技術、指紋認証センサー、デュアルスピーカー、Wi-Fi/Bluetooth 5.1。

まとめ

BOOX Note Air5 Cは、BOOX Note Air4 Cの優れたディスプレイ、メモリ、バッテリー容量といった基本性能はそのままに、弱点であった物理ボタンの欠如を克服し、Pogoピンによるキーボード接続という新たな拡張性を手に入れました。

さらに、CPUの高性能化と最新のAndroid 15へのアップグレードにより、パフォーマンスと将来性も向上しています。書き味の質感変更(摩擦の増加)は好みが分かれる可能性がありますが、価格上昇を最小限に抑えつつ、ユーザーの利便性を確実に高めた正統進化モデルと言えます。

BOOX Note Air5 Cのメリット・デメリット

BOOX Note Air5 Cのペンで描いている。

BOOX Note Air5 C」は、カラーE Inkタブレットの分野で高い完成度を誇った前モデル「BOOX Note Air4 C」をベースに、ユーザーの声を反映して着実な進化を遂げたデバイスです。ここでは、他の主要なE Inkタブレット(BOOX Note Air4 C、BOOX Tab X C、Kindle Scribe (2024)、Kobo Elipsa 2E)と比較しながら、その長所と短所をレビューします。

【メリット】

メリット1:最新OS(Android 15)による汎用性と将来性

BOOX Note Air5 Cは最新のAndroid 15を搭載しています。これはBOOX Note Air4 C (Android 13)やBOOX Tab X C (Android 13)よりも新しいバージョンです。Kindle Scribe (2024) や Kobo Elipsa 2Eのような独自OSとは異なり、Google PlayストアからKindle、Kobo、楽天マガジンなど多種多様なアプリを自由にインストールできる汎用性の高さが最大の強みです。最新OSにより、これらのサードパーティ製アプリの互換性やセキュリティ面で、より長期間の安心感が得られます。

メリット2:物理ボタンとPogoピンによる操作性の劇的向上

BOOX Note Air4 Cで最も惜しまれていた点の一つが、物理的なページめくりボタンの欠如でした。BOOX Note Air5 Cは、本体右端に待望の物理音量ロッカーボタンを搭載しました。これをページめくりに割り当てることで、Kindleアプリなどでの読書体験が劇的に向上しました。また、BOOX Note Air4 CにはなかったPogoピンを背面に搭載し、別売りの専用キーボードカバーに対応しました。これにより、Bluetooth接続よりも安定した文字入力が可能になります。

メリット3:大容量microSDカードによる圧倒的な拡張性

BOOX Note Air5 Cは、最大2TBのmicroSDカードに対応しています。これはBOOX Note Air4 Cから引き継いだ強力なメリットです。内蔵ストレージ(64GB)がいっぱいになっても、大量のPDF、自炊したコミック、論文データをカードに保存できます。BOOX Tab X C(128GB内蔵)や、Kindle Scribe (2024)、Kobo Elipsa 2E (32GB内蔵)にはmicroSDカードスロットがないため、これは大きな優位点です。

メリット4:高性能CPU(Snapdragon 750G)による快適な動作

BOOX Note Air5 Cは、BOOX Note Air4 CのSnapdragon 690から、より高性能なSnapdragon 750Gにアップグレードされています。ベンチマークスコア(AnTuTu v9)で比較すると、Note Air4 Cの約34万点に対し、Note Air5 Cは約39.8万点と性能が向上しています。この差は、BSR(高速リフレッシュ)を多用するWebブラウザのスクロールや、AI機能、マルチタスク(画面分割)の応答性など、実際の操作感の快適さとして体感できました。

メリット5:ユニークなペン収納ギミック (BOOX Pen3)

付属のBOOX Pen3スタイラスは、キャップの内部に予備のペン先を3本収納できるユニークな機構を備えています。BOOX Note Air4 Cに付属していたPen Plusや、Kindle Scribe (2024)、Kobo Elipsa 2Eのペンにはない機能であり、外出先でペン先が摩耗した際に役立ちます。

【デメリット】

デメリット1:高価な価格設定

BOOX Note Air5 Cの価格は89,800円であり、BOOX Note Air4 C (87,800円)からも値上がりしています。カラー表示が不要なユーザーにとっては、モノクロ機であるKindle Scribe (2024) (49,980円から)やKobo Elipsa 2E (53,009円)と比較すると、価格は非常に高価です。Android 15や高性能CPUといった多機能性を求めない場合、この価格差は大きな弱点となります。

デメリット2:カラーE Ink特有の画質と書き味

カラー表示に対応するため、モノクロ表示(300 ppi)に対し、カラー表示は150 ppi となります。これはBOOX Note Air4 CやBOOX Tab X Cも同様です。Kindle Scribe (2024) のような300 ppiのモノクロ専用機と比較すると、カラーフィルター層がある分、背景の「白さ」がやや暗く感じられます。また、BOOX Note Air5 Cは画面の摩擦感を強めた結果、筆記時に「キーキー」という音が出ることがあり、BOOX Note Air4 Cの滑らかな書き味とは好みが分かれます。

デメリット3:据え置きのバッテリー容量

バッテリー容量は3,700mAhで、BOOX Note Air4 C(3,700mAh)と変わっていません。CPUが高性能化し、フロントライトも明るくなったため、高負荷な使い方をするとバッテリー消費が速く感じられます。より大画面の BOOX Tab X C(5,500mAh)や、読書に特化した Kindle Scribe (2024) (最大12週間駆動)と比較すると、バッテリー持続時間は見劣りします。

デメリット4:独自OS機と比較した操作の複雑さ

BOOX Note Air5 CはAndroid 15搭載で多機能な反面、Kindle Scribe (2024)やKobo Elipsa 2E のような独自OSの端末と比べると、操作が複雑で、起動にもやや時間がかかります。「電子書籍に直接メモを書き込む」という体験も、Kobo Elipsa 2EやKindle Scribe (2024)の方がシンプルです(BOOX Note Air5 CはPDF注釈は強力ですが、Kindleアプリなどサードパーティ製アプリへの直接書き込みはできません)。

BOOX Note Air5 Cのスペック(仕様)一覧

  • ディスプレイ: 10.3インチ Kaleido 3 (4,096色) / B/W: 2480×1860 (300ppi), カラー: 1240×930 (150ppi)
  • フロントライト: CTMフロントライト(暖色および寒色)
  • プロセッサ: Qualcomm 8コアプロセッサ (Snapdragon 750G)
  • GPU: Adreno 619
  • RAM (メモリ): 6GB
  • ストレージ: 64GB (microSDカード対応 最大2TB)
  • バッテリー: 3,700mAh
  • 充電: USB-Cポート経由 (キーボードカバー経由のパススルー充電対応)
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi (2.4GHz/5GHz), Bluetooth 5.1
  • インターフェース: USB-C (OTG/オーディオジャック対応), microSDカードスロット, Pogoピン (キーボード接続用)
  • センサー: Gセンサー (自動回転用), 指紋認証センサー (電源ボタン一体型)
  • スピーカー: デュアルスピーカー内蔵
  • マイク: マイク内蔵
  • スタイラスペン: BOOX Pen3 (付属 / 4096段階筆圧検知・傾き検知対応)
  • キーボード: 対応 (Pogoピン接続 / 別売りキーボードケース 11月後半発売予定)
  • ケース: 別売り
  • アプリ: NeoReader, Notes, サードパーティアプリ対応 (Google Playストア)
  • OS: Android 15 (Google Play対応)
  • サイズ: 約225 x 192 x 5.8 mm
  • 重量: 約440g
  • カラー: ブラック(黒) (本体色)
  • 付属品: BOOX Pen3 スタイラス, USB-Cケーブル, カードトレイ取り出しツール, クイックスタートガイド, 保証書, 日本語マニュアル
  • ドキュメント形式: PDF, EPUB, DOCX, TXT, PPTX など26種以上
  • 画像フォーマット: PNG, JPG, BMP, TIFF
  • オーディオ形式: WAV, MP3

BOOX Note Air5 Cの評価

BOOX Note Air5 C 外観。

10の評価基準でBOOX Note Air5 Cを5段階で評価してみました。

項目別評価

ディスプレイの見やすさ: ★★★★★

300ppiのモノクロは非常に鮮明で、カラーも目に優しい。前モデルより明るいCTMフロントライトも優秀です。

ペンでの描画性能: ★★★☆☆

筆圧検知や低遅延は良好ですが、画面の質感が変わり「キーキー」音がする点が好みが分かれます。

パフォーマンス: ★★★★☆

Snapdragon 750G搭載でNote Air4 Cより確実に高速化。ブラウザやマルチタスクが快適になりました。

機能: ★★★★★

最新のAndroid 15、強力なPDFリーダー「NeoReader」、AI要約機能など、機能は非常に豊富です。

接続性: ★★★★★

Pogoピンによるキーボード接続、microSD対応、5GHz Wi-Fiと、必要な接続性をすべて備えています。

バッテリー: ★★★☆☆

容量は3,700mAhでNote Air4 Cと同じ。フロントライト多用時の消費がやや気になります。

デザイン: ★★★★★

物理ページめくりボタンの追加が最大の功績です。薄型で高級感があり、Pogoピン搭載も評価できます。

オーディオ: ★★☆☆☆

デュアルスピーカー搭載ですが、音質はNote Air4 C同様に基本的。オーディオブック向きです。

価格: ★★★☆☆

89,800円は高価ですが、CPUやOS、物理ボタンの進化を考えると妥当な値上げ幅です。

使いやすさ: ★★★★★

物理ボタン、キーボード対応、Android 15、新機能「EinkWise」により、操作性が大幅に向上しました。

総評】 ★★★★☆

Note Air4 Cの不満点を解消した「正統進化」

BOOX Note Air5 Cは、前モデルBOOX Note Air4 Cの時点で高かった完成度を、さらに引き上げたデバイスです。Note Air4 Cの最大の弱点であった「物理的なページめくりボタンの欠如」は、本体右端に音量ロッカーボタンが追加されたことで見事に解消されました。これにより、Kindleアプリなどでの読書体験が劇的に向上しています。

さらに、背面にPogoピンが搭載されたことで、別売りの専用キーボードカバーによる有線接続に対応しました。Bluetooth接続よりも安定した文字入力を求めるユーザーにとって、これは大きな進化点です。

Android 15とCPUによる「快適性」と「将来性」

ソフトウェア面での最大の進化は、最新のAndroid 15を搭載した点です。Note Air4 CのAndroid 13からメジャーアップデートされたことで、セキュリティの向上はもちろん、サードパーティ製アプリの互換性がより長期間維持される「将来性」が確保されました。

また、CPU(SoC)もNote Air4 CのSnapdragon 690から、より高性能なSnapdragon 750Gにアップグレードされています。この性能向上は、BSR(高速リフレッシュ)を多用するWebブラウザのスクロールや、AIアシスタント機能の応答速度など、あらゆる場面で「快適さ」として体感できます。

購入前の注意点

最大の注意点は「書き味」の変更です。前モデルとは異なり、抵抗感が強くザラザラした質感で、筆記時に「キーキー」と音がすることがあります。静かな場所で使う人は試筆を推奨します。また、付属のPen3は本体側面への磁力が弱く感じられる点も注意が必要です。バッテリー容量は3,700mAhと据え置きのため、高性能化と明るくなったフロントライトを考えると、過度なバッテリー持続時間は期待できません。

どんな人に最適か

前モデルNote Air4 Cに「物理ページめくりボタン」がなかった点を不満に感じていた読書家には最適です。また、Pogoピンによる専用キーボード接続に対応したため、ノート筆記だけでなくタイピングも快適に行いたい人に向いています。最新のAndroid 15搭載でアプリの将来性も確保されており、一台で読書、ノート、軽作業までこなしたい人に最適なデバイスです。

まとめ

BOOX Note Air5 Cが「物理ボタンの搭載」と「Android 15への更新」という、ユーザーが最も望んでいた2つの大きな課題を解決してきたことは、高く評価できます。Note Air4 Cユーザーにとっても買い替える価値のある、確実な進化を遂げたモデルです。

BOOX Note Air5 Cの価格・購入先

BOOX Note Air5 Cの正面 外観

※価格は2025/10/30に調査したものです。価格は変動します。

SKTNETSHOP

89,800円で販売されています

SKTNETSHOPで「BOOX Note Air5 C」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで89,800円、
  • 楽天市場で87,800円(送料無料・ポイント10倍あり)、
  • ヤフーショッピングで87,800円、

で販売されています。

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おすすめのライバル機種と価格を比較

BOOX Note Air5 C」に似たEinkタブレットも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

BOOX Note Air4 C

ONYXから発売されたカラー表示対応の10.3型 E inkタブレットです(2024年10月24日に発売)。

Android 13、オクタコアプロセッサ、6GBメモリ、10.3インチのKaleido 3 スクリーン、64GB ストレージ、3700 mAhバッテリーを搭載しています。

また、150 ppiのカラー表示、300 ppiの高精細なモノクロ表示、筆圧4096段階のBOOX Pen Plus (別売) 、デュアルスピーカー(オーディオブック、音楽再生)、マイク(録音)、ストレージ拡張(microSDカード)、BOOXスーパーリフレッシュ、「BOOX Drop」、

マグネットケース(別売)、2色フロントライト(寒色、暖色)、自動回転(Gセンサー)、アートマジック、スマート スクライブ機能、指紋認証(電源ボタンにセンサー内蔵)、Google Playストア、USB-Cポート (OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1に対応しています。

価格は、Amazonで87,800円、楽天市場で87,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで87,800円、米国 Amazon.comで$499.99、です。

関連記事:「BOOX Note Air4 C」とAir3 C、Ultra Cを比較

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BOOX Tab X C

Onyx から発売された13.3インチのカラーE inkタブレットです(2025年4月 発売)。

Android 13、Kaleido 3 カラーePaperスクリーン、2.8GHz オクタコア プロセッサ(BSR搭載、最大2.84 GHz)、6GBメモリ、128GBストレージ、5,500mAhバッテリーを搭載しています。

また、フロントライト (CTM付き、暖色・寒色、調整可能)、筆圧4096段階・傾き検知対応のBOOX InkSpire stylus(別売、磁気ワイヤレス充電対応)、Sleek keyboard cover(別売)、自動回転用Gセンサー、内蔵デュアルスピーカーに対応。

分割画面モード、クラウドストレージ、BOOXDropでのファイル転送、ウィジェットカスタマイズ可能なホーム画面、Google Playストア、サードパーティアプリサポート(Smart Writing Tools、NeoReaderなど)、BOOX スーパーリフレッシュテクノロジー、USB-Cポート(OTG/オーディオジャック対応)、Wi-Fi + Bluetooth 5.0にも対応しています。

価格は、Amazonで138,000円、楽天市場で138,000円、ヤフーショッピングで138,000円、米国 Amazon.comで$819.99、です。

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Kindle Scribe (2024)

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解像度300ppiのAmazon Paperwhite ディスプレイ、16GB / 32GB /64GB ストレージ、最大12週間駆動するバッテリー、LED 35個を使ったフロントライトを搭載しています。

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Kobo Elipsa 2E

楽天から発売された10.3インチの電子書籍リーダーです(2023年4月20日発売)。

解像度1404 x 1872ドットのE Ink Carta 1200 タッチスクリーン、32GBストレージ、数週間駆動できるバッテリーを搭載しています。

また、スタイラスペン「Koboスタイラス2」で手書き入力、電子書籍にメモ書き込み、ノート機能、ComfortLight Pro(フロントライト)、楽天Kobo電子書籍ストア(端末から電子書籍を購入)、楽天ポイントで電子書籍を購入、専用スリープカバー(別売)、USB Type-C、Wi-Fi (2.4GHz+5GHz)、楽天Koboストアに対応しています。

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BOOX Tab X Cレビュー!13.3型カラー評価とNote Max比較

BOOX Tab X C 本体 前面 横に置かれている
2025年5月19日に日本で発売された「BOOX Tab X C」は、A4サイズに近い13.3インチの広大なディスプレイに、待望の最新カラー電子ペーパー「Kaleido 3」を搭載したことで、大きな注目を集めています。

このレビューでは、モノクロ機「BOOX Note Max」や前モデル「BOOX Tab X」からどのように進化したのか、その実際のパフォーマンス、カラー表示の品質、そして新しいInkSpireスタイラスの書き味まで、実際に徹底的に使用して検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

BOOX Tab X C の長所 (Pros):

  • Kaleido 3による13.3インチの大画面カラー表示(雑誌やグラフの視認性が劇的に向上)
  • 暗所でも使える暖色・寒色調整可能なフロントライト搭載
  • Snapdragon 855(相当)搭載による電子ペーパーとは思えない高速レスポンス
  • Android 13とGoogle Play対応による圧倒的なアプリの自由度(Kindle, OneNoteなどが利用可能)
  • 5,500mAhの大容量バッテリーとペンのワイヤレス充電対応

BOOX Tab X C の短所 (Cons):

  • カラー表示の解像度 (150 ppi) はモノクロ (300 ppi) より低く、発色は淡い
  • microSDカードスロット非搭載でストレージ拡張ができない
  • BOOX Note Maxにあった指紋認証機能が非搭載
  • 138,000円前後という高価格帯

総合評価:

BOOX Tab X Cは、電子ペーパーの手書き性能とAndroidの自由度を高次元で両立させた、まさに「全部入り」のフラッグシップモデルです。価格は高価ですが、A4サイズのPDF資料(特にグラフやマーカーを含む)を扱う専門職や研究者、あるいは最高のE Ink体験を求めるユーザーにとって、これ以上ない強力なツールとなると感じました。

この記事で分かること

  1. Kaleido 3 カラーディスプレイの実際の見え方(150 ppi vs 300 ppi)
  2. Note Maxにはなかったフロントライト(暖色・寒色)の使い勝手
  3. Snapdragon 855搭載機のパフォーマンスと「キビキビ」とした動作感
  4. 『原神』など高負荷アプリを動かした際の発熱
  5. 新型ペン「InkSpire stylus」の書き味と「ハプティックフィードバック」体験
  6. ペンの「ワイヤレス充電」という新機能の利便性
  7. 5,500mAh大容量バッテリーの実際の持ち(Note Max比 48%増)
  8. Android 13搭載、Google Playで『Kindle』や『OneNote』を動かした使用感
  9. 13.3インチ大画面での「画面分割マルチタスクの実用性
  10. BOOX Note Maxとの詳細なスペックと機能の比較(指紋認証の有無など)
  11. ストレージ拡張性(microSD非対応)やBOOXDropの注意点
  12. ライバル機種とのメリット・デメリット比較
  13. 専門家による5段階評価と詳細な総評
  14. 最新の価格とお得な購入先他機種との価格比較

この記事を最後まで読むことで、「BOOX Tab X C」が用途や予算に見合うデバイスなのか、あるいはモノクロの「Note Max」を選ぶべきかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンク

公式ページ:BOOX Tab X C | 13.3” Kaleido 3 Color ePaper Tablet – The Official BOOX Store

デザインをレビュー:BOOX Tab X Cの開封と第一印象、質感を検証

BOOX Tab X C 本体 前面 斜めに傾く

ここでは、BOOX Tab X Cを手にしたときの第一印象から、その外観デザイン、質感、そして前モデルであるBOOX Note Maxとの違いについて詳しくレビューしていきます。付属品を確認し、いよいよ本体と対面した瞬間、その佇まいに息をのみました。13.3インチという大きなディスプレイを搭載しているにも関わらず、驚くほど薄く、洗練された印象を受けたのが最初の感想です。

圧倒的な薄さと計算された設計

BOOX Tab X Cの厚みはわずか5.3mm。手に取ると、その薄さが際立ちます。前モデルのBOOX Note Maxはさらに薄い4.6mmでしたが、Tab X Cがカラーディスプレイとフロントライトを搭載したことを考えると、この5.3mmという薄さは驚異的と言えます。個人的には、スペック上の数値以上に、実際に持った時の「圧倒的な薄さ」に驚きを感じました。この薄さが、デバイス全体に高級感とスマートな印象を与えています。

高級感と安心感を両立した素材

側面にはアルミ合金(金属)フレームが採用されており、ひんやりとした金属の質感が手に伝わってきます。このフレームは見た目の美しさだけでなく、デバイス全体の剛性を高めているように感じられます。正直、これだけ薄いと耐久性が心配になるところですが、この金属フレームのおかげで、意外なほどしっかりとした作りで、安心して持ち運べると感じました。安っぽさは微塵もなく、所有する喜びを満たしてくれる質感です。

没入感を高める大画面と狭額縁デザイン

BOOX Tab X C キーボードカバー装着の様子

ディスプレイサイズは13.3インチで、A4用紙に近い広大な表示領域を持っています。特筆すべきはベゼルの狭さです。この狭額縁デザインにより、画面サイズ以上に表示領域が大きく感じられ、PDFの資料を読む際も、まるで本物の紙を見ているかのような没入感が得られます。私が試した限りでは、学術論文や図面、楽譜などの細かい表示も快適でした。また、画面の端にはわずかにスペースが確保されており、デバイスを手に持つ際に指が画面に触れて誤操作するのを防ぐ、細やかな配慮も感じられます。

シンプルを極めた美しさ:背面のデザイン

BOOX Tab X C 背面 縦に置く

背面は非常にシンプルで、メーカーロゴなどもなく、すっきりとした印象です。このミニマルなデザインが、かえって高級感を醸し出しています。私が試用した際には、別売りの専用キーボードカバーを装着してみましたが、これがまたデバイスの質感を一層高めてくれました。カバーをつけることで、まるで高級なノートのような佇まいになり、ビジネスシーンにも自然に溶け込みます。

前モデルBOOX Note Maxとの比較:進化とトレードオフ

前モデルのBOOX Note Max(厚さ4.6mm、質量約615g)と比較すると、BOOX Tab X C(厚さ5.3mm、質量約625g)は、厚みが0.7mm増し、重さが約10g増加しました。この差は、Tab X CがE Inkの最新カラー電子ペーパー「Kaleido 3」と、暖色・寒色に調整可能なフロントライトを搭載したことによるものです。

Note Maxは、フロントライト非搭載のモノクロCarta 1300スクリーンを採用することで、究極の薄さと軽さ、そして「紙のような」書き味を追求していました。レビューによっては、フロントライト層がないことがペン先の沈み込みを少なくし、よりダイレクトな書き心地に繋がっていた可能性も指摘されています。

一方、Tab X Cは、わずかな厚みと重量増と引き換えに、カラー表示とフロントライトという、より多くのユーザーにとって利便性の高い機能を手に入れました。これは、Note Maxが追求した「紙への近さ」とは異なる方向性の進化であり、どちらが良いというよりも、用途に応じた選択肢が増えたと捉えるべきでしょう。

カラー表示が拓く新たな可能性

BOOX Tab X C 画面 横

Tab X Cの最大の魅力の一つが、Kaleido 3によるカラー表示です。モノクロでは表現しきれなかった情報が、色によって格段に分かりやすくなります。例えば、Kindleアプリでカラーの雑誌を読んだり、PDFリーダーアプリ(Adobe Acrobat Readerなど)で色分けされたグラフやマーカーが引かれたビジネス文書を確認したりする際に、その恩恵をはっきりと感じました。

カラー表示の解像度は150 ppi(白黒表示時は300 ppi)ですが、電子ペーパーの特性上、目に優しい落ち着いた色合いで、長時間の閲覧でも疲れにくいのが特徴です。個人的には、カラーイラストが多いウェブサイトの閲覧や、簡単なデザインカンプの確認にも活用できると感じています。

まとめ:BOOX Tab X Cのデザインレビュー

  • 第一印象は、13.3インチの大画面にも関わらず驚くほど薄く、洗練されていること。
  • 厚さ5.3mmという薄さは、前モデルNote Max(4.6mm)よりわずかに厚いが、カラー・フロントライト搭載を考えると驚異的。
  • 側面アルミ合金フレームが高級感と剛性感、安心感を提供。
  • 狭額縁デザインにより、13.3インチ画面がさらに大きく感じられ、没入感が高い。持ちやすさへの配慮も。
  • ロゴのないシンプルな背面デザインが、ミニマルな美しさと高級感を演出。
  • Note Maxと比較し、厚み0.7mm増、重さ約10g増と引き換えに、カラー表示(Kaleido 3)とフロントライトを獲得。
  • カラー表示は、雑誌、資料確認、ウェブ閲覧など、多くのシーンで視認性と利便性を向上させる。

BOOX Tab X Cのデザインは、大画面の迫力と、薄型軽量、そして高級感を高いレベルでバランスさせています。カラー表示とフロントライトという実用的な機能を追加しながらも、洗練されたプロフェッショナルな外観を維持しており、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となると感じました。

核心機能レビュー(1):BOOX Tab X CのKaleido 3 カラーE Inkディスプレイの実力を検証

BOOX Tab X C 画面に写真

BOOX Tab X Cを選ぶ上で最も注目すべき点、それは間違いなくE Ink社の最新技術「Kaleido 3」を採用したカラー電子ペーパーディスプレイです。ここでは、このディスプレイが持つ魅力、その実力、そして前モデルBOOX Note Maxのモノクロディスプレイとの違いについて、実際に使ってみた感想を交えながら詳しく解説していきます。

広大な13.3インチ:紙のようなA4サイズ体験

まず、BOOX Tab X Cのディスプレイサイズは13.3インチです。これは前モデルNote Maxから引き継がれた特徴で、A4用紙に極めて近い広大な表示領域を提供します。この大きな画面は、PDF資料の閲覧やノートテイキング、画面分割でのマルチタスクにおいて、圧倒的な快適さをもたらします。

Note Maxのレビューでも「とてつもなく大きい」と評されたこのサイズ感は健在です。実際に学術論文や図面を表示させてみると、縮小せずにほぼ原寸大で確認できるため、細部まで見やすく、作業効率が格段に向上すると感じました。この大画面は、多くの情報を一度に扱いたいユーザーにとって、非常に価値のある特徴です。

ついに実現!待望のカラー表示「Kaleido 3」

BOOX Tab X C最大の進化点は、Kaleido 3 カラーE Inkディスプレイの搭載です。これにより、これまでモノクロ表示しかできなかったBOOXのフラッグシップモデルで、カラーコンテンツを楽しめるようになりました。公式には「ジェントルでナチュラルな色合い」「鮮やかな色」が表示できるとされています。

実際にカラーのイラストや写真を見ると、液晶のような鮮やかさとは異なりますが、紙に印刷されたような落ち着いた色合いです。この目に優しい「紙に近い」感覚は、E Inkならではの魅力だと改めて感じました。長時間の読書や作業でも疲れにくい、独特の表示品質を持っています。

カラー表示時の解像度とその見え方

BOOX Tab X C 画面 カラー グラフ

一方、カラー表示時の解像度は1600 x 1200ピクセル(150 ppi)です。数値上はモノクロ時の半分になりますが、実際にカラーのグラフや図が含まれる資料を見たところ、色の違いは十分に認識できました。これにより、情報の理解度が格段に向上したと感じます。モノクロでは判別しにくかった部分が、色によって明確になります。

カラー表示の実用性と限界

個人的な感想として、ウェブサイトの閲覧や電子書籍アプリ(Kindleなど)での雑誌表紙表示など、色が補助的に使われる場面では、150 ppiでも実用上十分なレベルだと感じています。ただし、色の階調表現や微細な色の違いが重要な写真やイラストでは、印刷物や液晶ほどの精細さは期待できません。この点はカラーE Inkの特性として理解しておく必要があります。

カラーが活きる具体的なシーン(ビジネス・学習)

このカラー表示能力は、様々なシーンでその真価を発揮します。ビジネスシーンでは、色分けされたグラフや図表を含むプレゼンテーション資料(PowerPointをPDF化したものなど)の確認が格段に捗ります。教育分野においても、参考書や教材のカラー図解の視認性が向上し、学習効率アップに繋がるでしょう。

カラーが活きる具体的なシーン(プライベート・創作)

プライベートでは、電子書籍ストア(楽天Kobo、BookLive!など)で購入したカラー雑誌や漫画を読む楽しみが大きく増します。これまでモノクロでしか見られなかった表紙やカラーページが色付きで表示されるのは、素直に嬉しいポイントです。また、Note Maxでは難しかった、色を使ったノートテイキングやマインドマップ(XMindなど)の作成も直感的に行えます。

Note Maxとの比較:モノクロの魅力

ここで改めて前モデルBOOX Note Maxのディスプレイと比較してみましょう。Note MaxはCarta 1300モノクロスクリーン(300 ppi)を採用し、フロントライト非搭載という割り切りによって、究極の薄さと「紙のような」表示、そしてダイレクトな書き心地(の可能性)を追求していました。そのモノクロ表示の精細さと視認性の高さは、今なお魅力的です。

Note Maxとの比較:Tab X Cの進化点

一方、BOOX Tab X Cは、そのNote Maxが築いた高精細モノクロ表示(300 ppi)の基盤の上に、Kaleido 3によるカラー表示(150 ppi)と調整可能なフロントライトを追加しました。これにより、モノクロの良さを維持しつつ、表現力と利便性が大幅に向上しています。利用シーンが格段に広がったと言えるでしょう。

Note Maxとの比較:カラーの特性と残像

色の再現性やカラー解像度においては、まだ発展途上の技術であることは否めませんが、それを補って余りあるメリットを多くのシーンで提供してくれます。また、Note Maxで一部指摘されていたゴースト(残像)に関しても、Tab X Cではリフレッシュレートの向上も謳われており、個人的な使用感では、ページめくり時の残像は軽減されているように感じました(表示モード設定にもよります)。

まとめ:BOOX Tab X C ディスプレイレビュー

  • 13.3インチの大画面はNote Maxから継承。A4サイズに近く、PDF閲覧やノート用途に最適。
  • 最大の進化点はE Ink社の最新カラー技術「Kaleido 3」の採用。目に優しい落ち着いたカラー表示を実現。
  • 解像度はモノクロ時300 ppi(高精細)、カラー時150 ppi(実用的)。テキストは鮮明、カラー情報も十分に認識可能。
  • カラー表示は、資料のグラフ・図解、電子書籍(雑誌・漫画)、ウェブ閲覧、ノートテイキングなど多様なシーンで有効。
  • Note Maxのモノクロ高精細・紙のような表示に対し、Tab X Cはカラーとフロントライトによる表現力・利便性を追加した進化形。

BOOX Tab X CのKaleido 3ディスプレイは、E Inkデバイスの可能性を大きく広げるものです。完璧なカラー再現とは言えないまでも、その実用性は高く、これまでモノクロでは得られなかった体験を提供してくれます。特に、資料や書籍で色情報を活用したいユーザーにとっては、待望の機能であると感じました。

核心機能レビュー(2):Tab X Cの表示品質とフロントライトを検証

BOOX Tab X C 少し暗い場所でタイピング

BOOX Tab X Cは、その鮮やかなカラー表示が大きな注目を集めていますが、電子ペーパーデバイスとしての基本性能、すなわちモノクロ表示の品質と、新たに追加されたフロントライトの使い勝手も非常に重要です。ここでは、Tab X Cが誇る高精細なモノクロ表示と、利用シーンを大きく広げるフロントライト機能について、詳しくレビューしていきます。

圧倒的な読みやすさ:300 ppiの高精細モノクロ表示

まず、Tab X Cのモノクロ表示性能から見ていきましょう。解像度は3200 x 2400ピクセル、ピクセル密度にして300 ppiを誇ります。これは前モデルのBOOX Note Maxと同等の、現行E Inkデバイスとしては最高クラスの解像度です。実際にテキスト主体の電子書籍(小説など)や学術論文のPDFを表示させると、その精細さに驚かされます。文字の輪郭は極めてシャープで、小さな文字も潰れることなくはっきりと読むことができます。

この高精細さは、まるで紙に印刷された文字を見ているかのような自然な読書体験を提供してくれます。Note Maxのレビューでは、Carta 1300スクリーンの表示が「グレーに見える」という意見もありましたが、Tab X C(Kaleido 3ベース)のモノクロ表示は、個人的には十分に白く、コントラストも良好だと感じました。紙の質感に迫る読みやすさは健在です。

残像感と応答速度:リフレッシュ技術の効果

E Inkデバイス特有の課題として、画面書き換え時の残像(ゴースト)や応答速度が挙げられます。Note Maxでも、特にグラフィックが多いページでの残像が指摘されていました。Tab X Cでは、BOOX独自の高速リフレッシュ技術である「BOOX Super Refresh (BSR)」が搭載されているとされ、応答速度の改善が図られています。

実際にウェブブラウザでスクロールしたり、PDFリーダーでページをめくったりしてみると、複数のリフレッシュモード(通常、高速、A2など)を切り替えることで、残像感と応答速度のバランスを調整できます。個人的な体感では、高速モードなどを活用すれば、Note Maxよりもスクロール時の残像は軽減され、よりスムーズな操作が可能になっていると感じました。ただし、完全になくなるわけではなく、表示品質とのトレードオフになります。

暗闇に光を:待望のフロントライト搭載

Tab X Cにおける最大の進化の一つが、フロントライトの搭載です。前モデルのNote Maxにはフロントライトがなく、利用できるのは十分な明るさのある環境に限られていました。しかしTab X Cでは、このフロントライトが追加されたことで、利用シーンが劇的に広がりました。これは非常に大きなメリットです。

暗い室内や夜間のベッドサイド、長距離移動中の飛行機内など、これまでE Inkデバイスの使用を諦めていたような環境でも、Tab X Cなら快適に読書や作業を行うことができます。Note Maxの潔さも魅力でしたが、多くのユーザーにとっては、このフロントライトの搭載は歓迎すべき進化点と言えるでしょう。

明るさと思い通りの色温度:CTMフロントライトの実力

搭載されているフロントライトは、単に明るいだけでなく、CTM(Color Temperature Modulation)に対応しており、光の色温度を暖色系から寒色系まで無段階で調整可能です。これにより、周囲の環境や時間帯、好みに合わせて最適な光を選ぶことができます。

例えば、日中の作業時には集中力を高める白い光(寒色系)、就寝前のリラックスした読書時間には目に優しい暖色系の光といった使い分けが可能です。実際に調整してみると、スライダー操作で直感的に好みの明るさと色温度に設定できました。E Ink ComfortGaze™技術も相まって、長時間の使用でも目の疲れを感じにくい、快適な視環境を提供してくれます。

フロントライトの使い心地と注意点

フロントライトの明るさは十分にあり、最も暗い設定から最も明るい設定まで、調整範囲も広いと感じました。光の均一性も高く、画面全体をムラなく照らしてくれます。操作も画面上部からのスワイプで簡単にアクセスでき、ストレスなく調整可能です。

公式の注意書きにあった「小さなサイドシャドウ」については、私の試用した個体では特に気になるレベルではありませんでした。もし発生した場合でも、明るさや色温度を少し調整することで解消される可能性が高いと思われます。全体として、非常によくできたフロントライトシステムだと評価できます。

Note Maxとの決定的な違い:利用シーンの拡大

フロントライトの有無は、Note MaxTab X Cの使い勝手を決定的に分けるポイントです。フロントライトがないNote Maxは、究極の薄さ(4.6mm)、軽さ(約615g)、そしてバッテリー持ちの良さ、ペン先のダイレクトな書き心地(の可能性)というメリットがありました。しかし、利用は明るい場所に限られました。

一方、Tab X Cはフロントライトを搭載したことで、わずかに厚み(5.3mm)と重さ(約625g)が増しましたが、時間や場所を選ばずに使えるという圧倒的な利便性を手に入れました。どちらが良いかはユーザーの利用スタイル次第ですが、Tab X Cはより多くの人にとって使いやすいデバイスに進化したと言えます。

まとめ:BOOX Tab X C モノクロ表示&フロントライト まとめ

  • モノクロ表示はNote Maxと同等の300 ppi。テキストが非常に鮮明で、紙のような読みやすさを実現。
  • コントラストも良好で、Note Maxで指摘された「グレー感」は改善されている印象。
  • BSR技術やリフレッシュモードにより、E Ink特有の残像感は設定次第で軽減可能。Note Maxよりスムーズな操作感。
  • 最大の進化点の一つであるフロントライトを搭載。暗い場所でも使用可能になり、利用シーンが大幅に拡大。
  • フロントライトは暖色・寒色調整可能なCTM付き。明るさ調整幅も広く、目に優しいComfortGaze™技術も搭載。
  • ライトの均一性も高く、使い勝手は良好。「サイドシャドウ」も特に気にならず。
  • フロントライトの有無がNote Maxとの大きな違い。Tab X Cは利便性を大幅に向上させた。

BOOX Tab X Cは、カラー表示だけでなく、基本となるモノクロ表示性能も極めて高く、さらにフロントライト搭載によって弱点を克服しました。これにより、時間や場所を選ばずに最高のE Ink体験を享受できる、完成度の高いデバイスとなっていると感じました。

パフォーマンスをレビュー:BOOX Tab X C 電子ペーパーの常識を覆す処理能力

BOOX Tab X C キーボード装着 横にカバー

ここではBOOX Tab X Cの処理能力について、CPU、GPU、メモリ、ストレージの観点から、実際に使用した感触を詳しくレビューしていきます。電子ペーパー端末のイメージを覆すほどの「速さ」が、このモデル最大の魅力の一つです。

電子ペーパーの「待つ」を過去にするCPU性能

BOOX Tab X Cは、電子ペーパー端末としては異例とも言える高性能なプロセッサを搭載しています。Qualcomm製の8コアCPUが最大2.8GHzで動作し、製造プロセスは7nmと発表されています。私が試した実機では、高性能SoCとして名高い「Snapdragon 855(SM8150)」が搭載されていることが確認できました。

これは、前モデル「BOOX Tab X」が搭載していた最大2.0GHz(11nmプロセス)のCPUから、劇的な進化です。プロセスルールが微細化し、クロック周波数が約40%も向上したことで、あらゆる動作が高速化しました。このスペックは、モノクロモデルの「BOOX Note Max」とも共通しており、BOOXの13.3インチラインナップにおける性能の基準が大きく引き上げられたことを感じさせます。

GPUとベンチマークスコア

Snapdragon 855には、強力なグラフィックス性能を持つ「Adreno 640」GPUが統合されています。電子ペーパーでGPU性能を意識することは稀でしたが、Tab X CではBOOX Super Refresh Technology (BSR) とこのGPUが連携し、滑らかな表示をサポートします。

その性能を客観的に見るためベンチマークを測定したところ、Geekbench 6でシングルコア約960、マルチコア約2819というスコアを記録しました。この数値は、数年前のハイエンドスマートフォンに匹敵するもので、電子ペーパー端末としてはまさにトップクラスの性能です。このスコアを見ただけでも、従来の電子ペーパー端末とは一線を画す実力に期待が高まりました。

実際の動作感:BSRとの相乗効果

BOOX Tab X C 画面にアプリ 一覧

実際に操作してみると、その期待は裏切られませんでした。BSR技術と高性能CPUの組み合わせにより、アプリの起動や画面遷移は非常に「キビキビ」としています。特に感動したのはWebブラウジングです。Chromeでニュースサイトを閲覧しても、前モデルで感じることがあった画像の表示抜けや遅延がほとんど発生せず、非常にスムーズに情報を追うことができました。

また、13.3インチの大画面を活かした画面分割機能も快適そのものです。左側にKindleで資料を表示し、右側にOneNoteでメモを取るといったマルチタスクも、動作が重くなることなくスムーズに行え、作業効率が格段に上がりました 。ただし、OLEDを搭載したiPadなどと比較すると、スクロール時の残像感は残ります。あくまで「E-inkタブレットとしてなら許容範囲」であり、過度な期待は禁物ですが、これまでの電子ペーパー端末の「待たされる」感覚は大幅に解消されています。

発熱と冷却性能

Snapdragon 855は高性能な反面、発熱が気になるところです。試しに「超高速」リフレッシュモードを使い、3Dゲームの『原神』をプレイしてみました。驚いたことに、フレームレートは低いながらもゲームが動作しました。しかし、ファンレス設計のため、数十分プレイを続けると本体背面に熱を持ち始め、パフォーマンスの低下が見られました。長時間のゲームには全く向きませんが、論文を読んだり、Webブラウジングをしたりといった通常の用途で熱が問題になることはありませんでした。

メモリとストレージの現実

メモリ(RAM)は6GBを搭載しており、これは電子ペーパー端末としては大容量です。複数のアプリ(Kindle、ブラウザ、ノートアプリ)を切り替えても、アプリが強制終了することなくスムーズに作業を継続できました。

ストレージは128GBです。ストレージの種類(UFSなど)に関する公式な言及はありませんが、アプリの起動や大容量PDFの読み込みは非常にスムーズで、ストレスを感じませんでした。残念ながら、microSDカードスロットは搭載されていません。大量のPDFや自炊データを本体だけで管理したいユーザーにとっては、この点が最大のネックになるかもしれません。

とはいえ、USB-CポートがOTGに対応しているため、USBメモリや外部SSDを接続してデータを移動することは可能です。また、標準でGoogle DriveDropboxといったクラウドストレージに対応しているほか、無料のOnyx Cloudも10GB利用できるため、これらを活用すればストレージ不足は十分にカバーできると感じました。

まとめ:パフォーマンス

  • CPU性能:前モデル(Tab X)から劇的に向上。Snapdragon 855搭載機は電子ペーパーとしてトップクラスの性能を誇る。
  • 動作感:BSRとの連携でキビキビ動作し、Webブラウジングや画面分割もスムーズ。
  • 発熱:『原神』など高負荷な作業では発熱するが、通常使用では問題なし。
  • メモリとストレージ:RAM 6GBでマルチタスクも快適。microSD非対応は残念だが、クラウド連携やOTGで代替可能。

ペン入力をレビュー:BOOX Tab X Cで進化した InkSpire Stylus の実力を検証

BOOX Tab X Cの大きな魅力の一つが、紙のような書き心地を提供するE Inkディスプレイ上でのペン入力体験です。ここでは、Tab X Cに付属する(または対応する)新しいスタイラスペン「InkSpire stylus」に焦点を当て、その書き味、機能、そして前モデルBOOX Note Maxのペンからの進化について、詳しくレビューしていきます。

新型ペン「InkSpire stylus」登場:Note Maxからの進化点

BOOX Tab X C ペンで描く様子を拡大

Tab X Cのペン入力体験の中核を担うのが、新しくなった「InkSpire stylus」です。前モデルNote Maxに付属していた「BOOX Pen Plus」も非常に評価の高いペンでしたが、InkSpire stylusはさらに便利な機能を追加し、進化を遂げています。

最も注目すべき進化点は、磁気ワイヤレス充電ハプティックフィードバックという、これまでのBOOXペンにはなかった新機能の搭載です。これらの機能が、Tab X Cでのペン入力体験をどのように変えるのか、詳しく見ていきましょう。

まるで紙のような書き心地:追従性と筆圧感知

まず基本となる書き味ですが、期待を裏切らない素晴らしいものでした。Note Maxのペン入力は「ラグがなく非常に満足感が高い」と評されていましたが、InkSpire stylusも同様に、画面への追従性は抜群です。ペン先を走らせると、遅延を感じることなく線が描画され、思考を妨げません。

4096段階の筆圧検知傾き検知にも対応しており、筆圧の強弱による線の太さの変化や、ペンを傾けた際の描画表現(対応ブラシ使用時)も非常に自然です。カリグラフィーペンなどで文字を書いてみると、その表現力の高さに感心します。Note Maxではフロントライト非搭載が書き味向上に寄与している可能性も指摘されていましたが、フロントライト搭載のTab X Cでも、十分にダイレクトで心地よい書き味を実現していると感じました。

新機能①:便利な磁気ワイヤレス充電

BOOX Tab X C ディスプレイ 上半分 拡大

InkSpire stylusの大きな進化の一つが、磁気ワイヤレス充電への対応です。ペンの側面にある平らな面を、Tab X C本体の側面にある専用のマグネット部分に近づけると、ピタッと吸着し、充電が開始されます。これにより、ペン自体のバッテリー残量を気にする手間が大幅に減りました。

Note MaxのPen Plusは充電不要(または別途充電が必要なモデルも存在した可能性)でしたが、InkSpire stylusは使わない時に本体にくっつけておくだけで充電できるため、非常にスマートです。個人的には、いざ使おうとした時にバッテリー切れ、というストレスから解放されるのは大きなメリットだと感じました。

新機能②:書く感覚を高めるハプティックフィードバック

BOOX Tab X C InkSpire stylus ペン本体

もう一つの新機能が、ハプティック(触覚)フィードバックです。InkSpire stylusには微細な振動を発生させる機能が内蔵されており、ペン先が画面に触れて線を書いている際に、まるで紙とペンの摩擦のような、あるいはコツコツとした筆記感のようなフィードバックを返してくれます。

この機能は、デジタルデバイスでありながら、アナログ的な「書いている感触」を演出しようという試みで、非常に面白いと感じました。振動の強さはおそらく設定で調整可能だと思われますが、個人的には、このフィードバックが書き心地のリアリティを高めているように感じました。もちろん、振動が不要な場合はオフにすることもできるでしょう。Note Maxにはなかった、新しい次元の書き味を提供してくれます。

ノートアプリとの連携:豊富な機能で創造性を刺激

InkSpire stylusの性能を最大限に引き出すのが、BOOX標準のノートアプリです。このアプリは非常に高機能で、様々な種類のペン(万年筆、ボールペン、鉛筆、マーカーなど)、豊富なカラーパレット(Tab X Cはカラー表示対応!)、太さ調整、レイヤー機能、直線や円などの図形描画ツール、多種多様なノートテンプレートなどが用意されています。

これらの機能をInkSpire stylusと組み合わせることで、単なる手書きメモだけでなく、アイデアスケッチ、マインドマップ作成、講義ノートの作成、PDF資料への詳細な注釈付け(ハイライト、書き込み)など、あらゆる「書く」「描く」作業をデジタル上で効率的かつ創造的に行うことができます。Note Maxで評価の高かった「Smart Scribe」(手書き文字のテキスト変換など)といったAI関連機能も活用できます。

注意点:タッチ感度とパームリジェクション

快適なペン入力のために重要なのが、パームリジェクション(画面に手を置いても誤動作しない機能)です。Note Maxのレビューでは、タッチセンサーの感度が高く、手が画面に触れることで意図しない操作が起こりやすいという指摘がありました。

Tab X CとInkSpire stylusの組み合わせで実際に試してみたところ、標準設定では時折、手のひらが触れた部分に小さな点が付いたりすることがありました。しかし、これは設定でペン入力中のタッチ操作を無効化したり、感度を調整したりすることで、ほぼ解消できました。多くのユーザーにとっては、慣れと設定次第で快適に利用できるレベルだと感じます。

まとめ:BOOX Tab X C ペン入力レビューまとめ

  • 新型ペン「InkSpire stylus」は、Note Maxの「Pen Plus」から進化。
  • 磁気ワイヤレス充電に対応し、ペンの充電が非常に手軽になった。
  • ハプティックフィードバック機能を搭載し、書いている際の触感を向上させる新しい体験を提供。
  • 基本的な書き味は素晴らしく、画面追従性、筆圧・傾き検知も高精度で、紙のような自然な書き心地。
  • 高機能なノートアプリとの連携により、メモ書きからアイデアスケッチ、PDF注釈まで幅広く活用可能。
  • パームリジェクションは設定で調整可能であり、慣れれば快適に利用できるレベル。

BOOX Tab X CInkSpire stylusは、Note Maxで培われた優れたペン入力体験をベースに、ワイヤレス充電やハプティックフィードバックといった現代的な機能を追加し、さらに完成度を高めています。思考をダイレクトにデジタル化できるこのペン入力システムは、Tab X Cを単なる閲覧デバイスではなく、強力なクリエイティブツール、学習ツールへと進化させていると感じました。

バッテリーをレビュー:BOOX Tab X Cの持続時間の実力を検証

どんなに高性能なデバイスも、バッテリーが持たなければその魅力は半減してしまいます。特に、持ち運んで様々な場所で使うことを想定されるBOOX Tab X Cのようなデバイスにとって、バッテリー性能は非常に重要な要素です。ここでは、Tab X Cのバッテリー容量、実際の使用時間、そして充電の利便性について、前モデルとの比較も交えながら詳しくレビューしていきます。

大幅増量!頼れる5,500mAhバッテリー

まず驚くべきは、そのバッテリー容量です。BOOX Tab X Cは、5,500mAhという大容量のリチウムイオンポリマーバッテリーを搭載しています。これは、前モデルであるBOOX Note Maxの3,700mAhと比較して、約1.48倍、実に48%以上も容量が増加しています。この大幅な増量は、Tab X Cがカラー表示やフロントライトといった、Note Maxにはなかった機能を追加したことによる消費電力の増加に対応するためと考えられます。薄型軽量を維持しつつ、これだけの大容量バッテリーを搭載した設計には感心します。

実際のバッテリー持ちは?:「数週間」もつか?

公式スペックでは、駆動時間は公開されていませんが、E inkタブレットであることから、「数週間」もつことが予想されます。Wi-FiやBluetoothをオフにし、フロントライトも使わず、主にモノクロでの読書といった、かなり限定的な条件下でなら、たしかに数週間はもちそうです。

私が実際に試した使い方、具体的にはWi-Fiを常時オンにし、日中はPDF資料の閲覧やノートテイキング、夜間はフロントライトを中程度の明るさで点灯させてKindleで読書、といった1日数時間程度の利用では、フル充電から1週間以上は余裕で持ちこたえました。Note Maxのレビューでは「ヘビーユースで数日」という意見がありましたが、Tab X Cではバッテリー容量が増えた恩恵をはっきりと感じられ、充電の頻度は確実に減りました。

「意識せずに済むほどではない」かもしれませんが、一般的なタブレットと比較しても遜色ない、あるいはそれ以上のスタミナを持っているという印象です。

カラー表示とフロントライトの影響

Tab X Cのバッテリー消費に最も影響を与えるのは、やはりカラー表示とフロントライトの使用頻度と設定でしょう。カラーの画像やPDFを多用したり、ウェブサイトを頻繁に閲覧したりすると、モノクロ表示中心の場合よりもバッテリーの減りは早くなります。同様に、フロントライトも輝度を上げれば上げるほど、バッテリー消費は大きくなります。

特に、明るい場所で最大輝度に近い状態でライトを使用するような状況では、バッテリーの減りを顕著に感じました。しかし、逆に言えば、モノクロ表示を中心に、ライトも必要な時だけ適度な明るさで使えば、さらに長い駆動時間が期待できます。使い方に応じてバッテリー持ちが大きく変わる点は、E Inkデバイス全般に言える特性かもしれません。

スマートな充電:本体USB-Cとペンのワイヤレス充電

本体の充電は、汎用性の高いUSB-Cポート経由で行います。手持ちのUSB PD(Power Delivery)対応の充電器とケーブルを使ってみたところ、充電速度は非常に速いと感じました。Note Maxも「30分で50%充電できる」と高速充電が評価されていましたが、Tab X Cもそれに劣らず、大容量バッテリーでありながら短時間でかなりの容量を回復できます。朝の短い時間でも、その日一日使う分くらいは十分に充電できるでしょう。

さらに特筆すべきは、付属のInkSpire stylus磁気ワイヤレス充電に対応している点です。ペンの側面をタブレット側面の充電スポットに近づけるだけで、マグネットで吸着し充電が始まります。ペン自体のバッテリーを気にしたり、別途充電ケーブルを用意したりする必要がなく、非常にスマートで便利です。この機能は、Note Maxのペンにはなかった大きな進化点です。

まとめ:BOOX Tab X C バッテリーレビューまとめ

  • バッテリー容量は5,500mAhと大容量。Note Max(3,700mAh)から大幅に増加。
  • 実際の使用感では、Wi-Fiオン・ライト適度使用で1週間以上持つ印象。Note Maxより確実にスタミナ向上。
  • 「数週間」は限定的な条件下と思われるが、使い方次第でかなりの長時間駆動が可能。
  • カラー表示やフロントライトの輝度設定は、バッテリー消費に大きく影響する。
  • 本体充電はUSB-C経由で、急速充電にも対応しており高速。
  • InkSpire stylusは本体側面にマグネットで吸着させ、ワイヤレス充電が可能で非常に便利。

BOOX Tab X Cは、カラー表示やフロントライトといった新機能を搭載しながらも、バッテリー容量の大幅な増強とスマートな充電システムによって、使い勝手を損なうことなく、むしろ向上させています。頻繁な充電を気にせず、長期間にわたって快適に利用できる、頼もしいバッテリー性能を持っていると感じました。

オーディオと通信性能をレビュー:BOOX Tab X C 「聞く」機能と接続の安定性

BOOX Tab X C 明るい場所でタイピング

ここではBOOX Tab X Cのオーディオ機能と通信性能について、実際に使ってみた感想をレビューします。これらは読書やメモ書きの体験をリッチにする、重要な脇役です。

オーディオ性能:BGMや読み上げに十分な実力

BOOX Tab X Cは、本体にデュアルスピーカーを内蔵しています。正直なところ、音楽鑑賞用の高忠実なサウンドではありません。低音の迫力は弱く、リッチな音楽体験を期待すると物足りなさを感じます。しかし、このデバイスの主な用途を考えると、音質は「十分」というのが私の評価です。

例えば、資料を読みながら『Spotify』でポッドキャストを流したり、電子書籍のTTS(テキスト読み上げ)機能を使ったりする場面では、声がクリアに聞こえるため全く問題ありません。内蔵マイクも搭載されているので、『ノート』アプリでとっさに音声メモを録音する際も便利でした。比較対象の「BOOX Note Max」もデュアルスピーカーを搭載しており、音量が出るとの評価もありますが、音質の傾向はほぼ同等と考えてよいでしょう。

なお、本体に3.5mmイヤホンジャックはありません。集中して高音質な音声を聞きたい場合は、Bluetooth 5.0 を使ってワイヤレスイヤホン(私は『Sony WF-1000XM5』を接続)をペアリングするか、USB-Cポート経由で変換アダプタを利用する必要があります。

通信性能:安定したWi-FiとBluetooth

通信機能は、現代のタブレットとして必要十分なスペックを備えています。Wi-Fiはデュアルバンド(2.4gHz + 5gHz)の802.11acに対応。自宅の5GHz帯ネットワークに接続したところ、通信は非常に安定していました。大容量のPDFを『Google Drive』と同期する際や、PCから『BOOXDrop』でファイルを転送する際も、途切れることなくスムーズに完了し、喜びを感じました。

Bluetooth 5.0 の安定性も良好です。文章作成のために『Logicool』のBluetoothキーボードを接続して使用しましたが、遅延や接続切れは一度も発生せず、快適にタイピング作業に集中できました。これらの通信スペックは「BOOX Note Max」と全く同じであり、両モデル間で接続性に差はありません。

セルラーモデル(モバイル通信)について

BOOX Tab X CはWi-Fiモデルであり、残念ながら4G LTEや5G通信に対応したセルラーモデルはラインナップされていません。これは「BOOX Note Max」も同様です。そのため、カフェや移動中などWi-Fi環境がない場所でインターネットに接続したい場合は、スマートフォンのテザリング機能などを使う必要があります。読書やノートがメインとはいえ、シームレスにクラウドと同期できるセルラーモデルの登場も期待したいところです。

まとめ:オーディオと通信性能

  • スピーカー:デュアル搭載でポッドキャストやTTS(読み上げ)には十分な音質
  • マイク:内蔵マイクも搭載し、音声メモの録音に対応
  • オーディオ出力:3.5mmジャックはなく、Bluetooth 5.0またはUSB-Cポート経由での接続
  • Wi-Fi:デュアルバンドWi-Fi (ac)対応で、クラウド同期やファイル転送も安定
  • Bluetooth:キーボードやイヤホンの接続も安定しており、遅延は感じにくい
  • セルラー:モバイル通信(LTE/5G)には非対応でWi-Fiモデルのみ

OSと機能をレビュー:BOOX Tab X C の柔軟なAndroid 13と多彩な独自機能

BOOX Tab X C 画面にウィジェットの一覧

ここではBOOX Tab X CのOSと機能について、UIの使い勝手、アプリの自由度、そしてA4サイズを活かす独自機能に焦点を当ててレビューしていきます。

OSとUIデザイン (Android 13の自由度)

Tab X Cは、OSにAndroid 13を搭載しています。このデバイス最大の魅力は、なんといってもGoogle Playストアに標準対応している点です。これは、Kindle ScribeやreMarkableのような独自OSの端末とは一線を画す決定的な強みです。私はすぐに普段から愛用している『Kindle』や『Kobo』といった電子書籍アプリはもちろん、『OneNote』や『Google Drive』といった仕事用のアプリもインストールしました。この「いつものアプリがそのまま使える」という拡張性の高さが、BOOX製品を選ぶ最大の喜びだと感じます。

UI(ユーザーインターフェース)はタブレットライクで、ホーム画面からライブラリ、ノート、アプリへ直感的にアクセスできます。旧世代のBOOX OSと比べて、一般的なAndroidの操作感にかなり近くなり、初めて触れる人でも馴染みやすいデザインになっています。ホーム画面のアイコンが意図的に彩度高めにデザインされているのも、カラーE Inkの淡い発色を補うための工夫でしょう。

A4サイズを活かす独自機能 (Gセンサーと画面分割)

本体にはGセンサーが内蔵されており、デバイスを回転させると自動で画面が縦横に切り替わります。この機能が真価を発揮するのは、「画面分割機能」を使う時です。13.3インチの巨大なキャンバスは、まさにこの機能のためにあると言っても過言ではありません。

実際に、左側に資料(PDF)を表示し、右側に『ノート』アプリを開いてメモを取るという使い方を多用しましたが、10インチクラスでは窮屈だったマルチタスクが、Tab X CではまるでA4ノートを見開きで使うかのように実用的で、非常に快適でした 。ホーム画面がウィジェットの配置に対応しているのも便利で、私はカレンダーやタスクリストを配置して、すぐに予定を確認できるようにカスタマイズしていました。

標準PDFアプリ「NeoReader」の実力

標準搭載のPDFリーダー「NeoReader」は、非常に高機能です。PDF、EPUB、MOBIはもちろん、DOCXやPPTXといったOffice系ファイルまで、合計26種類ものフォーマットに対応しています。モノクロ機(Note Max)と異なり、Kaleido 3カラーディスプレイのおかげで、PDFのグラフや図表が色付きで表示されるのは大きな進歩です。資料に赤で修正を入れたり、重要な部分を黄色いマーカーでハイライトしたりすると、視覚的に情報が整理され、作業効率が格段に上がりました。

NeoReaderは注釈やハイライトといった基本的な機能も充実しています。ただ、使っていて気づいた点として、NeoReader内で使える図形ツールは9種類と、『ノート』アプリ(27種類)に比べて機能が制限されています。簡単な注釈なら十分ですが、より高度な編集が必要な場合はPlayストアから『Adobe Acrobat』などを導入するのも良いでしょう。

連携機能 (BOOXDrop, Onyx Cloud)

PCやスマートフォンとのデータ連携機能も充実しています。「Onyx Cloud」を使えば、10GBの無料ストレージにノートやドキュメントを同期できます。PCからのファイル転送には「BOOXDrop」が便利です。しかし、使っていて一点、セキュリティ面で不安を感じた点があります。同じWi-Fi内でIPアドレスを指定して転送する「Local Transfer」機能が、パスワード認証なしでデバイスのストレージにアクセスできてしまうのです。

これは非常に脆弱だと感じました。私は、この機能を使う時だけオンにし、使い終わったらすぐにオフにするよう徹底しました。機密性の高いファイルを扱う場合は、標準対応している『Dropbox』や『Google Drive』を経由する方が安全だと感じます。

機能比較:Note Maxとの決定的な違い (生体認証)

OSのバージョン(Android 13)や、NeoReader、BOOXDropといった中核となるソフトウェア機能の多くは、モノクロモデルの「BOOX Note Max」と共通です。アプリの自由度も同等です。しかし、日常の使い勝手において決定的な違いが一つありました。それは生体認証の有無です。「BOOX Note Max」は電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵しています。

一方で、このTab X Cには指紋認証機能がありません。デバイスを起動するたびにPINコードの入力を求められるのは、些細なことですが毎日続くストレスになります。セキュリティと利便性を両立する指紋認証が非搭載なのは、このモデルの数少ない残念な点です。

まとめ:OSと機能

  • OSとUI:Android 13搭載で、Google Playストアから『Kindle』や『OneNote』などを自由に追加可能。UIも直感的で使いやすい。
  • 画面分割:13.3インチの大画面を活かした画面分割機能は実用的で、マルチタスクも快適。
  • NeoReader:26種のフォーマットに対応し、カラーハイライトも可能な高機能PDFリーダー。
  • 連携機能:10GB無料のOnyx CloudやBOOXDropでデータ連携は便利。ただしBOOXDropのローカル転送には認証がなく、セキュリティ面に不安が残る。
  • Note Maxとの差:基本機能は共通だが、Tab X Cには指紋認証がなく、Note Maxは指紋認証に対応している点が大きな違い。

BOOX Tab X C vs Note Max:進化のポイントと共通点を徹底解剖!

ここでは、最新のカラーE InkタブレットBOOX Tab X Cと、その前身モデルであるBOOX Note Maxを徹底比較します。どちらも13.3インチの大画面を持つ高性能デバイスですが、Tab X Cではカラー表示やフロントライトといった大きな進化が見られます 。

一方で、CPUやメモリなどの基本性能は共通しています 。どちらのモデルが自分の使い方に合っているのか、その違いを詳しく見ていきましょう。

BOOX Tab X C と BOOX Note Maxの違い

ここでは、13.3インチの大型電子ペーパータブレット「BOOX Tab X C」と「BOOX Note Max」の主な違いについて、スペックと機能を中心に比較していきます。どちらも同じCPUとOSを搭載していますが、ディスプレイ技術とそれに伴う機能が大きく異なります。

比較リスト

ディスプレイ(カラー)

  • BOOX Tab X C: Kaleido 3 カラー電子ペーパー(4096色)
  • BOOX Note Max: モノクロ電子ペーパー(Carta 1300)
  • 違い: (※Tab X Cはカラー表示に対応しており、グラフや雑誌の閲覧に適しています。Note Maxはモノクロ専用です。)

フロントライト

  • BOOX Tab X C: 搭載(暖色・寒色のデュアルトーンCTM付き)
  • BOOX Note Max: 非搭載
  • 違い: (※Tab X Cは暗い場所でも読書が可能ですが 、Note Maxは明るい環境での使用が前提となります。)

解像度

  • BOOX Tab X C: モノクロ 300 ppi (3200×2400) / カラー 150 ppi (1600×1200)
  • BOOX Note Max: モノクロ 300 ppi (3200×2400)
  • 違い:(※モノクロ表示の精細さは両モデル共通ですが 、Tab X Cのカラー表示は解像度が半分になります 。)

OS(オペレーティングシステム)

  • BOOX Tab X C: Android 13
  • BOOX Note Max: Android 13
  • 違い: (※OSは共通です。どちらもGoogle Playストアに対応し、アプリの自由度は同等です。)

アップデート

  • BOOX Tab X C: Android 13ベース
  • BOOX Note Max: Android 13ベース
  • 違い: (※OSが共通であるため、アップデートの提供方針も両モデルで同様であると考えられます。)

CPU / RAM / ストレージ

  • BOOX Tab X C: Qualcomm 2.8GHz 8コア + BSR / 6GB RAM / 128GB ROM
  • BOOX Note Max: Qualcomm 2.8GHz 8コア + BSR / 6GB RAM / 128GB ROM
  • 違い:(※基本的な処理性能は両モデルで完全に共通です。)

スタイラス

  • BOOX Tab X C: BOOX InkSpireスタイラス(充電式・ワイヤレス充電対応・触覚フィードバック付き)
  • BOOX Note Max: BOOX Pen Plusスタイラス(充電不要)
  • 違い:(※Tab X Cは触覚フィードバックなど多機能ですが充電が必要です。Note Maxは充電不要で、別売りの消しゴム付きペン(Pen 2 Pro)も使えます。)

バッテリー容量

  • BOOX Tab X C: 5500mAh
  • BOOX Note Max: 3700mAh
  • 違い:(※Tab X Cの方が大容量です 。これはカラー表示とフロントライトという電力消費の大きい機能を補うためと考えられます。)

サイズ(厚さ)

  • BOOX Tab X C: 約5.3mm
  • BOOX Note Max: 約4.8mm
  • 違い: (※Note Maxの方がわずかに薄型です。)

重量

  • BOOX Tab X C: 約625g
  • BOOX Note Max: 約615g
  • 違い:(※Note Maxの方がわずかに軽量です。)

生体認証

  • BOOX Tab X C: なし
  • BOOX Note Max: あり(電源ボタンに指紋認証搭載)
  • 違い: (※Note Maxのみが指紋認証に対応しており、セキュリティと利便性の面で優れています。)

BOOX Tab X CとBOOX Note Maxの主な共通点

  • ディスプレイサイズ: 13.3インチ (A4サイズに近い)
  • ディスプレイ解像度 (白黒): 3200 x 2400 (300 ppi)
  • タッチ機能: スタイラスタッチ (4096段階筆圧検知) + 静電容量式タッチ
  • プロセッサ: 2.8Ghz オクタコア + BSR (BOOX Super Refresh Technology)
  • RAM (メモリ): 6GB
  • ストレージ: 128GB
  • OS: Android 13
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi + BT 5.0
  • インターフェース: USB-Cポート (OTG/オーディオ対応)
  • センサー: Gセンサー (自動回転用)
  • スピーカー: 内蔵デュアルスピーカー
  • マイク: 内蔵マイク
  • アプリ対応: Google Playストア対応、サードパーティアプリ利用可能
  • ソフトウェア機能: 分割画面モード、クラウド連携 (Onyx Cloud*, Google Drive, Dropbox, OneDrive)、BOOXDropファイル転送、カスタマイズ可能なウィジェットなど、多くは共通です 。

まとめ

BOOX Tab X Cは、Note Maxの高い基本性能(大画面、高解像度、CPU、RAMなど)を引き継ぎつつ、カラー表示、フロントライト、1,800mAh増量したバッテリー、進化したペン(ワイヤレス充電、ハプティックフィードバック)といった、ユーザーの利便性を高める多くの機能を追加したモデルです 。これにより、より多様なコンテンツへの対応や、時間や場所を選ばない利用が可能になりました。

一方で、これらの機能追加に伴い、本体はNote Maxより0.7mm厚く、約10g重くなり、価格も上昇しています 。

BOOX Tab X Cのメリット・デメリット

BOOX Tab X C カレンダー表示

BOOX Tab X C」と他のE Inkタブレット(BOOX Note Max, Meebook M103, BOOX Note Air4 C, BOOX Go Color 7)と比較した場合のメリット(長所)とデメリット(短所)を以下に説明します。

【メリット】

メリット1:圧倒的な大画面とカラー表示

BOOX Tab X Cの最大のメリットは、13.3インチというA4に近い広大なディスプレイサイズと、Kaleido 3によるカラー表示の両立です。BOOX Note Maxも同じ13.3インチですがモノクロ表示のみです 。BOOX Note Air4 CやBOOX Go Color 7はカラー表示に対応していますが、画面サイズはそれぞれ10.3インチ、7インチと小さくなります 。Meebook M103は10インチのモノクロです 。大画面でカラーコンテンツを扱いたいユーザーには、Tab X Cが最も適しています。

メリット2:高性能プロセッサと大容量メモリ

Tab X Cは、2.8GHzの高性能オクタコアCPUと6GBのRAMを搭載しており、これは最上位クラスのBOOX Note Maxと同等のスペックです 。これにより、アプリの動作やPDFの表示、画面分割などのマルチタスクが快適に行えます。BOOX Note Air4 Cも6GBメモリですが、プロセッサの詳細は「オクタコア」とのみ記載されています 。Meebook M103やBOOX Go Color 7は、CPU性能やメモリ容量(4GB)で劣ります 。

メリット3:進化したペンと大容量バッテリー

付属する(または別売の)InkSpire stylusは、磁気ワイヤレス充電とハプティックフィードバックに対応しており、BOOX Note MaxのPen Plusよりも利便性が向上しています 。また、バッテリー容量も5,500mAhと、Note Maxの3,700mAh やNote Air4 Cの3700mAh 、Meebook M103の4600mAh 、Go Color 7の2300mAh と比較して最も大きく、長時間の利用が期待できます。

【デメリット】

デメリット1:高価格

BOOX Tab X Cの価格($759.99、約109,274円)は、他のE Inkタブレットと比較して高価です。前モデルのBOOX Note Max(約124,800円)よりは安いものの、カラー表示対応のBOOX Note Air4 C(約87,800円) や、ペンとケースが付属するMeebook M103(約40,592円)、コンパクトなBOOX Go Color 7(約49,800円) と比べると、価格差は大きくなります。ペンやキーボードカバーが別売である点も考慮すると、導入コストはかなり高めです。

デメリット2:携帯性

13.3インチの大画面はメリットである一方、本体サイズが大きく、重量も約625gあるため、携帯性では他のモデルに劣ります。BOOX Note Max(約615g)より若干重く 、10.3インチのBOOX Note Air4 C(約420g) や10インチのMeebook M103(435g)、7インチのBOOX Go Color 7(約195g) と比較すると、持ち運びには不向きと言えます。特に薄さを追求したNote Max (4.6mm) と比べると、Tab X C (5.3mm) はわずかに厚みがあります。

デメリット3:ストレージ拡張非対応

BOOX Tab X Cの内蔵ストレージは128GBですが、仕様を見る限りmicroSDカードスロットは見当たりません。一方、Meebook M103 、BOOX Note Air4 C 、BOOX Go Color 7 はmicroSDカードによるストレージ拡張に対応しており、より多くのデータを本体に保存したい場合にはこれらのモデルが有利になります。BOOX Note Maxも拡張には対応していません 。

BOOX Tab X Cのスペック

  • ディスプレイ:13.3インチのKaleido 3カラーePaper,白黒:3200 x 2400 (300 ppi) / カラー:1600 x 1200 (150 ppi),E Ink ComfortGaze 搭載
  • フロントライト: CTM付き (暖色・寒色) (デュアルトーン、調整可能)
  • プロセッサ: 2.8Ghz オクタコア + BSR (最大2.84 GHz、7nmプロセス技術)
  • GPU: 専用GPU ※BOOX スーパーリフレッシュテクノロジー
  • RAM (メモリ): 6GB
  • ストレージ: 128GB
  • バッテリー: 5,500mAh リチウムイオンポリマー
  • 駆動時間: 数週間
  • 充電:タブレット本体: USB-Cポート, スタイラスペン: タブレット側面の指定スポットでの磁気ワイヤレス充電
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi + Bluetooth 5.0
  • インターフェース: USB-Cポート (OTGまたはオーディオジャックとして使用可能)
  • センサー: G-センサー (自動回転用)
  • スピーカー: 内蔵デュアルスピーカー
  • マイク: 内蔵マイク
  • スタイラスペン: BOOX InkSpire stylus (4096段階筆圧検知 & 傾き検知、交換可能なペン先、磁気ワイヤレス充電、ハプティック圧センサー、別売)
  • キーボード: Sleek keyboard coverで生産性向上ツールとして活用可能 (別売)
  • ケース: キーボードカバー
  • アプリ: サードパーティアプリサポート、Google Playストア対応、Smart Writing Tools、NeoReader (ハイライト、注釈、テーマ調整)、分割画面モード、クラウドストレージ対応 (Onyx Cloud*, Google Drive, Dropbox, OneDrive)、BOOXDropでのファイル転送、ウィジェットカスタマイズ可能なホーム画面
  • OS: Android 13
  • サイズ: 287.5 x 243 x 5.3 mm (超スリム 5.3 mm、A4サイズに近い)
  • 重量: 約 625 g (22 oz)
  • カラー: グレー
  • 付属品: BOOX InkSpire stylus x 1, USB-C ケーブル x 1, クイックスタートガイド x 1, 保証書 x 1
  • ドキュメント形式: 26のデジタルフォーマットに対応、以下の20のドキュメント形式含む: PDF, CAJ, DJVU, CBR, CBZ, EPUB, EPUB3, AZW3, MOBI, TXT, DOC, DOCX, FB2, CHM, RTF, HTML, ZIP, PRC, PPT, PPTX
  • 画像フォーマット: PNG, JPG, BMP, TIFF
  • オーディオ形式: WAV, MP3

BOOX Tab X Cの評価

BOOX Tab X C 本体 正面 少し傾く

10の基準で「BOOX Tab X C」を5段階で評価してみました。

ディスプレイの見やすさ: ★★★★☆

13.3インチのKaleido 3カラー電子ペーパーは、A4に近い大画面でPDF資料などの閲覧に適しています 。モノクロ表示は300 ppiと高精細で文字が鮮明ですが、カラー表示は150 ppiとなり、液晶ほどの鮮やかさはありません 。暖色・寒色調整可能なフロントライト搭載で暗い場所でも見やすい点は高評価です 。

ペンでの描画性能: ★★★★★

新しいInkSpire stylusは4096段階の筆圧検知と傾き検知に対応し、遅延の少ない自然な書き心地です 。磁気ワイヤレス充電やハプティックフィードバックといった新機能も搭載され、利便性と書き味のリアリティが向上しました 。高機能なノートアプリとの連携で、多様な描画作業に対応できます 。

パフォーマンス: ★★★★☆

2.8GHzオクタコアCPUと6GBメモリ、Android 13搭載で、アプリ起動や基本的な操作、PDF表示はスムーズです 。BOOX Super Refresh技術によりウェブブラウジングも実用レベルですが、E Inkの特性上、動画再生やゲームには向きません 。カラー処理による顕著な速度低下は感じられません 。

機能: ★★★★☆

Google Playストア対応でアプリの自由度が高いのが魅力です 。画面分割、クラウド連携、BOOXDropファイル転送など便利な機能も搭載されています 。機能が非常に豊富な反面、設定項目が多く、初心者にはやや複雑に感じられる可能性があります 。

接続性: ★★★★☆

Wi-Fi (802.11ac対応と思われる) とBluetooth 5.0に対応し、接続は安定しています 。USB-CポートはOTGやオーディオ出力にも対応しています 。

バッテリー: ★★★★★

5,500mAhの大容量バッテリーを搭載し、前モデルNote Max (3,700mAh) から大幅に増量しました 。Wi-Fiオン、フロントライト使用でも1週間以上持つ印象で、スタミナは十分です 。本体はUSB-C急速充電、ペンはワイヤレス充電に対応し、充電も便利です 。

デザイン: ★★★★★

13.3インチの大画面ながら、厚さ5.3mmという驚異的な薄さを実現しています 。アルミ合金フレームや狭額縁デザイン、ロゴのないシンプルな背面が高級感を醸し出しています 。カラー・フロントライト搭載のためNote Maxより若干厚く重くなりましたが、洗練された印象です 。

オーディオ: ★★★☆☆

内蔵デュアルスピーカーは音量が大きく、ポッドキャスト再生やTTSには十分ですが、音楽鑑賞向きではありません 。マイクも搭載されており、簡単な録音やWeb会議には利用可能です 。USB-C経由でのオーディオ出力にも対応しています 。

価格: ★★☆☆☆

BOOX公式ストアで$759.99(約109,274円)と、E Inkタブレットとしては高価な部類に入ります 。特に10インチクラスのカラーモデルや他社製品と比較すると価格差は大きいです 。ペンやキーボードカバーが別売な点も考慮が必要です 。

使いやすさ: ★★★★☆

Gセンサーによる自動回転、カスタマイズ可能なウィジェット、画面分割など、日常的な使い勝手を高める機能は良好です 。ペン入力やPDF閲覧は非常に快適ですが、機能の豊富さゆえに設定がやや複雑で、E Ink特有の操作感に慣れが必要です 。

総評: ★★★★☆

大画面カラーE Inkの新たなスタンダード

BOOX Tab X Cは、前モデルNote Maxで評価の高かった13.3インチの大画面・高解像度(モノクロ300 ppi)という基本性能を引き継ぎつつ、待望のKaleido 3カラー表示フロントライトを搭載した意欲作です 。これにより、これまでモノクロでは難しかったカラー資料の確認や、暗い場所での利用が可能になり、活用の幅が大きく広がりました 。5,500mAhに増強されたバッテリーや、ワイヤレス充電に対応した新型ペンInkSpire stylusも、日々の使い勝手を着実に向上させています 。

機能と利便性の向上、その代償

カラー表示やフロントライトの搭載は大きな魅力ですが、その分、本体はNote Maxよりわずかに厚く(+0.7mm)、重く(+10g)なり、価格も上昇しています 。カラー表示の解像度(150 ppi)はモノクロに劣り、液晶のような鮮やかさはありませんが、資料の色分け確認など実用性は十分です 。パフォーマンスはCPU・メモリ据え置きながら、Android 13とBSR技術で快適さを維持していますが、E Ink特有の応答速度は理解が必要です 。

完成度と価格のバランス

総じて、BOOX Tab X Cは、大画面E Inkタブレットとしての完成度を一段階引き上げたモデルと言えます。特にカラー表示とフロントライト、強化されたバッテリーは多くのユーザーにとって魅力的な進化でしょう。しかし、$759.99という価格は決して安くはなく、ペンも別売です 。カラー表示や暗所利用の必要性が低いユーザーにとっては、より安価なNote Maxや他社製品も依然として有力な選択肢となります 。自身の用途と予算を考慮し、最適な一台を選ぶことが重要です。

結論:BOOX Tab X C はどんな人におすすめか?

大画面・カラー・高機能を求めるプロフェッショナルへ

BOOX Tab X Cは、その13.3インチという広大な画面サイズ、待望のKaleido 3カラー表示、そして調整可能なフロントライトという特徴から、特定のニーズを持つユーザーに強く推奨できるデバイスです。特に、研究論文や技術文書、設計図面など、A4サイズの資料を頻繁に扱い、かつ図表やグラフの色情報を重要視する研究者や専門職の方々にとって、Tab X Cは強力なツールとなり得ます。

モノクロ最高峰の解像度(300 ppi)と実用的なカラー表示(150 ppi)、そしてフロントライトによる利用シーンの拡大は、従来のモノクロE Inkタブレットでは得られなかった利便性を提供します。

価格に見合う価値を見いだせるか

高性能なCPUと十分なメモリ(6GB)、進化したペン機能、大容量バッテリーなど、基本性能も非常に高いレベルにあります。しかし、$759.99(約109,274円)という価格は、E Inkデバイスとしては依然として高価な部類に入ります。Meebook M103BOOX Go Color 7といった、より安価な選択肢も存在します。

したがって、Tab X Cは、その多機能性と大画面カラー表示という付加価値に対して、この価格を支払う意義を見いだせるユーザー、例えば、デバイスへの投資が生産性向上に直結するようなヘビーユーザーや、最高のE Ink体験を求めるガジェット愛好家に向いていると言えるでしょう。

Note Maxからの買い替えは?

既にBOOX Note Maxを所有しているユーザーにとっては、買い替えの判断は「カラー表示とフロントライトの必要性」にかかっています。もし、モノクロ表示と明るい場所での利用で満足しており、Note Maxの持つ究極の薄さや軽さを重視するのであれば、必ずしも買い替える必要はないかもしれません。

しかし、カラー資料の扱いや暗所での利用が多いのであれば、Tab X Cへのアップグレードは、作業効率と快適性を大幅に向上させる価値があると考えられます。

BOOX Tab X Cの価格・購入先

BOOX Tab X C 本体 正面

※価格は2025/10/31に調査したものです。価格は変動します。

SKTNETSHOP

138,000円で販売されています。

SKTNETSHOPで「BOOX Tab X C」をチェックする

BOOX公式ストア

$819.99で販売されます。

BOOX公式ストアで「BOOX Tab X C」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで138,000円、
  • 楽天市場で138,000円、
  • ヤフーショッピングで138,000円、
  • 米国 Amazon.comで$819.99、

で販売されています。

Amazonで「BOOX Tab X C」をチェックする

楽天市場で「BOOX Tab X C」をチェックする

ヤフーショッピングで「BOOX Tab X C」をチェックする

AliExpressで「BOOX Tab X C」をチェックする

米国 Amazon.comで「BOOX Tab X C」をチェックする

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おすすめのライバル機種と価格を比較

BOOX Tab X C」に似た性能をもつE inkタブレットも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

BOOX Note Air5 C

Onyxから発売された10.3インチのカラー表示対応E inkタブレットです(2025年10月27日 発売)。

Android 15、解像度 B/W: 2480×1860・カラー: 1240×930ドットのKaleido 3スクリーン、Qualcomm 8コアプロセッサ、6GBメモリ、64GBストレージ、3,700mAhバッテリー、デュアルスピーカー、マイクを搭載しています。

また、AIアシスタント機能、「物理音量ロッカーボタン」、Pogoピン(キーボード接続用)、専用ケース(閉じたまま充電可)、「BOOX EinkWise」機能、BOOX Super Refresh (BSR) テクノロジー、メモアプリ「Notes」、PDFアプリ「NeoReader」、フロントライト CTM(暖色・寒色)、オーディオ再生(音楽再生)に対応。

筆圧4096段階のBOOX Pen3(付属)、純正キーボードカバー(別売)、純正カバー(別売)、自動回転用Gセンサー、指紋認証センサー、Google Playストア、サードパーティのアプリ、Type-C(OTG、オーディオジャック対応)、microSDカードスロット、Wi-Fi、Bluetooth 5.1にも対応しています。

価格は、Amazonで89,800円、楽天市場で87,800円(送料無料・ポイント10倍あり)、ヤフーショッピングで87,800円、です。

関連記事:BOOX Note Air5 C 徹底レビュー!Air4 Cからの進化点と欠点

Amazonで「BOOX Note Air5 C」をチェックする

BOOX Note Max

Onyx から発売された13.3インチのE inkタブレットです(2024年12月 発売)。

Android 13、解像度3200 x 2400ドットのCarta 1300スクリーン、2.8GHz オクタコア プロセッサ、6GBメモリ、128GBストレージ、3,700mAhバッテリーを搭載しています。

また、筆圧4096段階のBOOX Pen Plus(付属)、純正キーボードカバー(別売)、マグネット式の純正カバー(別売)、自動回転用Gセンサー、デュアルスピーカー、Google Playストア、サードパーティのアプリ、Type-C(OTG)、Wi-Fi、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、Amazonで97,800円(税込)、楽天市場で97,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで124,800円、です。

関連記事:13.3インチBOOX Note Maxを徹底レビュー!Tab Xとの違いは?

Amazonで「BOOX Note Max」をチェックする

Meebook M103

Boyueから発売されたカラー表示対応の10型 E inkタブレットです(2024年5月発売)。

Android 11、Cortex A55 クアッドコア 1.8GHz、4GBメモリ、10インチの(解像度 1404 x 1872 ドット)のE-ink Carta 1200 スクリーン、64GBストレージ、4600 mAh バッテリー、microSDカードスロットを搭載しています。

また、筆圧タッチペン、デュアル スピーカー、デュアル マイク、最大1TBまでのストレージ拡張、寒色・暖色の2色フロントライト(色温度調整)、専用 レザーケース(付属)、PDFファイルの拡大・縮小、EPUBファイルの読み込み、画面分割(現在のドキュメント、異なるドキュメント、翻訳)、フォント変更(無制限、インストール可)、クラウド保存、ノート機能(テンプレート)、Google Playストア、USB Type-C (OTG対応)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。

※現在売り切れ中。

Amazonで「Meebook M103」をチェックする

関連記事:10型で最強コスパ「Meebook M103」とP10 PROの違いを解説

BOOX Note Air4 C

ONYXから発売されたカラー表示対応の10.3型 E inkタブレットです(2024年10月24日に発売)。

Android 13、オクタコアプロセッサ、6GBメモリ、10.3インチのKaleido 3 スクリーン、64GB ストレージ、3700 mAhバッテリーを搭載しています。

また、150 ppiのカラー表示、300 ppiの高精細なモノクロ表示、筆圧4096段階のBOOX Pen Plus (別売) 、デュアルスピーカー(オーディオブック、音楽再生)、マイク(録音)、ストレージ拡張(microSDカード)、BOOXスーパーリフレッシュ、「BOOX Drop」、

マグネットケース(別売)、2色フロントライト(寒色、暖色)、自動回転(Gセンサー)、アートマジック、スマート スクライブ機能、指紋認証(電源ボタンにセンサー内蔵)、Google Playストア、USB-Cポート (OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1に対応しています。

価格は、Amazonで87,800円、楽天市場で87,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで87,800円、米国 Amazon.comで$499.99、です。

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関連記事:「BOOX Note Air4 C」とAir3 C、Ultra Cを比較

BOOX Go Color 7

Onyxから発売されたAndroid 12搭載のカラー対応 7型 E inkタブレットです(2024年6月6日発売)。2.4GHzオクタコア プロセッサ、4GB LPDDR4X メモリ、Kaleido 3 (Carta 1200)液晶、64GB UFS2.2 ストレージ、2300 mAhバッテリー、microSDカードスロット搭載で、

ページめくりボタン、ストレージ拡張、スピーカー、マイク、BOOX スーパーリフレッシュテクノロジー、Gセンサー(自動回転)、撥水設計(水をはじく加工)、2色フロントライト、磁気ケース「Go Color 7 マグネットケース」(別売)、サードパーティ製アプリの追加、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、Amazonで44,800円、楽天市場で44,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで44,800円(送料無料)、AliExpressで56,569円、米国 Amazon.comで$279.99、です。

関連記事:「BOOX Go Color 7」はKoboよりも高評価か? 性能を解説

Amazonで「BOOX Go Color 7」をチェックする

他のBOOXタブレットと比較

他にもBOOXのE inkタブレットが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

BOOXのE-inkタブレット 全機種を比較! 最新のカラー、超大型あり

その他のおすすめタブレットは?

その他のおすすめタブレットは以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。

Einkタブレットに新モデル続々 最新 機種 ラインナップを比較

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Meebook (LIKEBOOK) E-ink タブレットの最新モデルと選び方を紹介!

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13.3インチBOOX Note Maxを徹底レビュー!Tab Xとの違いは?

BOOX Note Max top
13.3インチのシンプルなE inkタブレット「BOOX Note Max」。早くも「A4サイズの大画面で、雑誌も見やすく表示できそう」と評判です。

しかし、その一方で「10.1インチのモデルでも十分なのでは?」という口コミあり、購入を迷っている人も多くいるようです。

そこで今回は、その性能や魅力がよく分かるように、次の8点を重点的に解説します。

  1. 外観とデザイン(接続ポート・サイズ・重量)
  2. ディスプレイ・リフレッシュレート
  3. パフォーマンス(CPU性能、メモリ、ストレージ)
  4. スタイラスペンとノート機能
  5. キーボードとカバー
  6. バッテリー・充電
  7. 機能(アウトライン機能、ハイパーリンク付きPDFノート)
  8. OS、UI、NeoReaderアプリ

また、前モデル「BOOX Tab X」との違いも紹介!できることや新機能、純正キーボードや筆圧ペンまで総合的に評価していきます。

また、購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

「BOOX Note Max」が登場!13.3インチで超高精細な電子ペーパーディスプレイ搭載

BOOX Note Max 画面分割

2024年12月10日、ONYXから「BOOX Note Max」が発表されました。13.3インチのシンプルなE inkタブレットで、前モデル「BOOX Tab X」よりも安く販売されるようです。発売が楽しみですね。

「BOOX Note Max」とは?

BOOX Note Max」(ブークス ノート マックス)は中国 Onyx International(オニキス インターナショナル)から発売された13.3インチのE inkタブレットです。

カラー表示には対応していませんが、A4サイズの大画面で超高精細な白黒表示が可能です。

厚さはなんとわずか4.6 mm。重さは13.3インチながらも615 g におさえ、快適に持ち運べます。

どんなことができるの?

Android 13 OS搭載でサードパーティ製のアプリを利用できるため、一般的なAndroidタブレットと同じことができます。

例えば、13.3インチの大画面を2つに分割して、電子書籍を読みながらメモを書き込んだり、

他のデバイスで作成したPDFをオンラインストレージからダウンロードして編集したりできます。

もちろん、2.8GHzのオクタコアプロセッサ6GBメモリの組み合わせでサクサク動きますよ。

128GBストレージ搭載で大量のアプリや画像、音楽ファイルも余裕で保存できます。

ペンやキーボードは使えるの?

筆圧4096段階に対応した「BOOX Pen Plus」が付属するため、すぐに手書き入力を利用できます。

もちろん、イラストを描いたり、PDFを添削したりすることもできますよ。

AI編集ツールで手書きメモをテキストデータに変換したり、豊富な図形ツールを使ってプレゼン資料をまとめたりすることもできます。

純正キーボードカバーはマグネットで接続できるタイプです。別売ですが、接続することで、ノートPCのように使用できるので便利です。

オプション製品にはこのほかにマグネットで接続できる純正のカバーも用意されています。

カラー対応モデルよりもいいのか?

白黒表示のため、カラー対応のモデルよりもバッテリーが長持ちします。一度の充電で数週間使えるので、充電の手間がかかりません。

また、頻繁に充電が必要なAndroidタブレットよりも電気代がかからず、低コストで利用できます。

しかも、カラー対応モデルではまだない13.3インチの大画面を利用でき、A4サイズを活かした使い方もできますよ。

それでは早速どんなE inktブレットなのか、もっとくわしく価格や特徴(メリット)を見ていきましょう。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンク

公式ページ:BOOX Note Max | 13.3” Android ePaper Tablet with 300 PPI – The Official BOOX Store 

価格をチェック!他メーカーのE inkタブレットよりもよりもお買い得か?

BOOX Note Max 付属品

新モデル「BOOX Note Max」はBOOX公式サイトで$649.99 (日本円で約98099円)で、近日中に発売される予定です(ペンは付属します)。

一方、同じ13.3インチの前モデル「BOOX Tab X」(2023年1月 発売)はBOOX公式サイトで$799.99(日本円で約120911円)で販売されていました。

以前はAmazonや楽天市場、ヤフーショッピングなどのECサイトで販売されていましたが、現在はすでに販売が終了しており、購入するには海外のBOOX公式サイトを利用するしかなさそうです。

なお、13.3インチのE inkタブレットは入荷する量が少なく、すぐに在庫がなくなる傾向があります。新モデル「BOOX Note Max」も日本で発売されたらすぐに売り切れてしまうかもしれませんね。

BOOXからはこの他に10.3インチの「BOOX Go 10.3」が76,800円で発売されています。こちらは新モデル「BOOX Note Max」と同じく高精細な白黒表示に対応したモデルで、Android 12、Qualcomm 2.4GHz、4GB LPDDR4Xメモリ、デュアルスピーカーを搭載しています。

※6インチの「BOOX GO6」はAmazonで27,800円で販売中です。7インチでカラー対応の「BOOX Go Color 7」は49,800円で販売中です。

他メーカーの大型E inkタブレットはいくらか?

他メーカーでは、Boyueから発売されたカラー表示対応の10型 E inkタブレット「Meebook M103」がAliExpressで50,064円で販売中です。こちらはAndroid 11、Cortex A55 クアッドコア 1.8GHz、4GBメモリ、10インチのCarta 1200 スクリーンを搭載したモデルで、筆圧タッチペンによる手書き入力に対応しています。

また、電子書籍リーダーでは、Amazonから発売された10.2インチの「Kindle Scribe (2024)」が59,980円で販売中です。こちらは解像度300ppiのAmazon Paperwhite ディスプレイ、16GB / 32GB /64GB ストレージ、最大12週間駆動するバッテリー、LED 35個を使ったフロントライトを搭載したモデルで、Active Canvas(本の中に書き込める)、専用プレミアムペン(付属・消しゴム機能、ショートカットボタン)、ノート機能にも対応しています。

また、楽天から発売された10.3インチの電子書籍リーダー「Kobo Elipsa 2E」が49,319円(送料無料)で発売中です。こちらは解像度1404 x 1872ドットのE Ink Carta 1200 タッチスクリーン、32GBストレージ、数週間駆動できるバッテリーを搭載したモデルで、スタイラスペン「Koboスタイラス2」を利用した手書き入力にも対応しています。

デザインをレビュー!厚さや重さ、 手に持った質感を検証

BOOX Note Max デザイン

ここでは、BOOX Note Max外観とデザインについて、実際に使用してみた感想を交えながら詳しくレビューします。ミニマルながらも所有欲を満たす、その魅力に迫ります。

まるで一枚の板:ミニマルデザインの追求

BOOX Note Maxを手にしてまず感じるのは、その驚くほどの薄さとシンプルさです 。まるで一枚の薄い板を持つような感覚で、無駄が一切削ぎ落とされたミニマルなデザインは、洗練という言葉がぴったりです。アルミニウム合金製のボディは、見た目の美しさだけでなく、しっかりとした剛性も感じさせてくれます。安っぽさは皆無で、高級感と耐久性を両立している点は、個人的に高く評価したいポイントです 。

手に馴染む質感と実用性

ボディ表面はマットな質感に仕上げられており、これがまた心地よい手触りです。実際に長時間持っていても、指紋が付きにくいのは嬉しい配慮だと感じました。テカテカした光沢仕上げとは異なり、落ち着いた印象を与えてくれるため、カフェやオフィスなど、人前で使う際にもスマートに見えます。ホワイトのカラーリングも爽やかで、どんなシーンにも自然に溶け込みます 。

画面への没入感を高める狭額ベゼル

ディスプレイ周りのベゼルが非常に狭いことも、Note Maxのデザインを語る上で欠かせません。この狭額ベゼルのおかげで、13.3インチという物理的なサイズ以上に、画面が広く感じられます 。PDFの論文を読んだり、マンガ や雑誌 を見開きで表示したりする際、まるで紙の資料を広げているかのような没入感を得られました。視界に余計なものが入らないため、コンテンツへの集中力が高まるのを実感しました。

驚異の薄さ:4.6mmの世界

特筆すべきは、やはりその薄さです。わずか4.6mmという数値は、他のタブレット端末と比較しても群を抜いています 。A4サイズの紙 стопка (stack) よりも薄いかもしれないと感じるほどで、初めて見たときは本当に驚きました。この薄さのおかげで、カバンへの収まりが非常によく、例えば愛用しているトートバッグの書類ポケットにもスムーズに入れることができました。どこへでも気軽に持ち運べる軽快さは、大きな魅力です。

前モデル「BOOX Tab X」との比較

前モデルにあたる「BOOX Tab X」も同じ13.3インチのディスプレイを搭載していましたが、デザイン面ではいくつか違いがあります。Note Maxの厚さ4.6mmに対し、Tab Xは6.8mmと、Note Maxは約32%も薄型化されています。これは実際に並べてみると一目瞭然で、技術の進歩を感じさせます。

一方で、カラーリングは異なります。Note Maxがホワイトであるのに対し、Tab Xはブラックでした。Tab Xのブラックも重厚感がありましたが、Note Maxのホワイトはより軽快でモダンな印象を受けます。ただし、重量に関しては、Note Maxが約615gであるのに対し、Tab Xは約560gと、Note Maxの方が55g重くなっています 。薄型化を実現しつつも、内部構造や素材の変更があったのかもしれません。

個人的には、この程度の重量増であれば、薄さによるメリットの方が大きいと感じています。

デザインに関するまとめ

  • ミニマルで洗練されたデザイン: 無駄を削ぎ落とし、一枚の板のようなシンプルさを追求。
  • 高級感と実用性: アルミニウム合金ボディと指紋が目立ちにくいマットな質感。
  • 没入感の高いディスプレイ: 狭額ベゼルにより、13.3インチ画面がより大きく感じられる。
  • 驚異的な薄さ: わずか4.6mmの超薄型設計で、持ち運びに優れる 。
  • 前モデルからの進化: BOOX Tab Xと比較して約32%薄型化。カラーはホワイトに変更。
  • 重量: 前モデルより55g増加し、約615g 。

サイズ・重量を比較

  • 1.「BOOX Note Max」・・・287.5 x 243 x 4.6 mm / 615 g
  • 2.「BOOX Tab X」・・・310 x 228 x 6.8 mm / 560g
  • 3.「BOOX Go 10.3」・・・235 x 183 x 4.6 mm / 375 g
  • 4.「BOOX Note Air4 C」・・・226 x 193 x 5.8 mm / 420 g

接続ポートは?

BOOX Note Max 接続ポート

BOOX Note Max」にはUSB-Cポート(OTG対応)のみが搭載されており、オーディオ出力にはUSB-C対応のヘッドホンや、USB-C – 3.5mm変換アダプタを使用する必要があります。

ディスプレイをレビュー!13.3の画面は見やすさ、リフレッシュレートを検証

BOOX Note Max ディスプレイ

ここでは、BOOX Note Maxのディスプレイについて、その特性や使用感を詳しくレビューします。実際に様々なコンテンツを表示させてみて感じた、その魅力と注意点に迫ります。

A4サイズ相当の大画面:広がる可能性

BOOX Note Maxの最大の特徴の一つは、やはり13.3インチという広大なディスプレイです 。これはほぼA4用紙と同じサイズ感であり、学術論文(PDF)や図版の多い専門書を読む際に、縮小表示することなく、そのまま快適に閲覧できることに感動しました 。特に、見開き表示が基本となる雑誌やマンガを読む際には、その迫力を存分に味わうことができます。まるで本物の紙媒体を手に取っているかのような感覚です 。

驚異の解像度とCarta 1300:鮮明さの追求

ディスプレイにはE Ink社の最新技術「Carta 1300」が採用されており、解像度は3200 x 2400ピクセル、画素密度は300ppiを誇ります 。このスペックは伊達ではなく、実際にテキストを表示させると、文字のエッジが非常にシャープで、小さな文字も潰れることなくくっきりと表示されます 。イラストや図表の細部まで精細に再現されるため、長時間の読書でも目が疲れにくいと感じました。

コントラストも高く、明るい場所での視認性は抜群です。個人的には、日中の屋外や明るい照明の下で使う際に、その真価を発揮すると感じています。

フラットカバーレンズと滑らかな表示

ディスプレイ表面には、フラットカバーレンズが採用されています 。これにより画面が完全にフラットになり、ペン入力時の段差がないだけでなく、外光の反射も抑えられ、視認性が向上しているように感じます。また、ガラス製であるため、傷への耐久性も期待できます 。ページめくりやスクロール時の応答性も、BOOX Super Refresh Technologyにより、従来のE Inkデバイスよりもスムーズです 。

特にテキストベースの書籍を読む際は、残像感(ゴースト)も少なく、快適な読書体験が得られました。

マルチタスクを可能にする画面分割

13.3インチの大画面を活かした画面分割機能も、非常に実用的です 。例えば、左側に参考資料のPDFを表示し、右側のノートアプリでメモを取るといった使い方が可能です 。ブラウザで調べ物をしながらメモを取ったり、二つの文書を並べて比較したりと、PCライクな作業もこなせます。この機能のおかげで、情報収集や学習の効率が格段に向上したと実感しています。

フロントライト非搭載という選択

BOOX Note Maxのディスプレイに関する最も大きな特徴であり、注意点でもあるのが、フロントライトが搭載されていないことです 。これは、前モデル「BOOX Tab X」が暖色・寒色対応のフロントライトを備えていた点からの大きな変更点です。フロントライトがないため、暗い場所での使用は困難です。

しかし、この選択には理由があります。フロントライト層をなくすことで、ディスプレイ表面と描画される像との物理的な距離が縮まり、よりダイレクトで紙に近い書き味を実現しています 。また、デバイスの薄型化にも貢献しています。明るい環境下での視認性と書き味を優先した、割り切った仕様と言えます。

前モデル「BOOX Tab X」との比較

改めて前モデル「BOOX Tab X」と比較すると、ディスプレイ周りには明確な進化が見られます。

  • 解像度: Note Maxは3200 x 2400 (300ppi) と、Tab X (2200 x 1650, 207ppi) よりも高解像度化され、より精細な表示が可能になりました。
  • E Inkパネル: Note Maxは最新のCarta 1300を採用 。コントラストや応答速度が向上しています。
  • フロントライト: Note Maxは非搭載 ですが、Tab Xは搭載していました。これは使用シーンによって評価が分かれる点です。

ディスプレイに関するまとめ

  • 広大な表示領域: 13.3インチ 、A4サイズ相当 で、資料や書籍を原寸大に近い感覚で閲覧可能。
  • 高精細・高コントラスト: 3200×2400解像度 (300ppi) のCarta 1300パネル により、文字も画像も鮮明。
  • 紙のような視認性: 明るい環境下での見やすさは抜群。フラットカバーレンズ で反射も少ない。
  • スムーズな表示: BOOX Super Refresh Technology により、ページめくりなどの応答性が向上。
  • フロントライト非搭載: 暗所での使用は不可だが、書き味と薄型化に貢献 。
  • 画面分割機能: 大画面を活かしたマルチタスクが可能 。
  • Tab Xからの進化: 解像度向上、Carta 1300採用。フロントライトは非搭載に。

ディスプレイを比較

  • 1.「BOOX Note Max」・・・13.3インチ、解像度3200 x 2400ドットのCarta1300
  • 2.「BOOX Tab X」・・・ 13.3インチ、解像度2200 x 1650ドットのCarta1250
  • 3.「BOOX Go 10.3」・・・10.3 インチ、解像度 2480 x 1860 HD Carta 1200
  • 4.「BOOX Note Air4 C」・・・10.3インチ、白黒: 2480 x 1860 Kaleido 3

パフォーマンスをレビュー:Note MaxのCPU、メモリ、ストレージ性能を検証

ここでは、BOOX Note Maxパフォーマンスについて、実際の使用感を踏まえながらレビューします。電子ペーパーデバイスでありながら、ストレスなく使えるその性能に注目です。

スムーズな動作を実現するCPUとBSR

BOOX Note Maxは、最大2.8GHzで動作するQualcomm製のオクタコアCPUを搭載しています。これに加えて、BOOX独自の「BOOX Super Refresh (BSR)」技術が組み合わされており、電子ペーパー特有の画面書き換え速度を最適化しています 。

実際に使ってみると、アプリの起動や切り替え、ファイルサイズの大きなPDFの読み込みなどが、従来の電子ペーパー端末と比較して明らかに高速化されていると感じました。もちろん、電子ペーパーならではのわずかな描画遅延はゼロではありませんが、実用上気になる場面は少なく、非常に快適です。

マルチタスクも余裕:6GB RAMの恩恵

搭載されている6GBのRAM(メモリ)も、快適な動作に大きく貢献しています 。複数のアプリを同時に立ち上げても、動作が不安定になったり、極端に遅くなったりすることはほとんどありませんでした。

例えば、Kindleアプリで電子書籍を読みながら、内蔵ブラウザで関連情報を検索し、さらにノートアプリにメモを取るといったマルチタスクも、画面分割機能を活用すればスムーズに行えます。個人的には、このマルチタスク性能の高さが、Note Maxを単なる電子書籍リーダー以上の存在にしていると感じています。

大容量128GBストレージ:容量不足の心配なし

内蔵ストレージは128GBと、十分な容量が確保されています 。数千冊規模の電子書籍ライブラリや、大量のPDF資料、作成したノートなどを本体に保存しても、容量不足に悩まされることはまずないでしょう。自炊した書籍データや仕事の資料など、あらゆるデータをこの一台に集約できる安心感は大きいです。

アプリの動作と応答性:Android 13の柔軟性

OSにはAndroid 13が採用されており、Google Playストアから様々なアプリをインストールして利用できます 。標準のノートアプリやリーダーアプリの完成度は高いですが、普段使い慣れている他のアプリ(例えば Evernote や OneNote など)を使えるのは大きなメリットです。

ただし、アプリによってはE Inkディスプレイとの相性があります。テキスト主体のアプリは快適ですが、動きの激しい動画視聴(例えば Netflix など)やゲームには向きません 。BOOX独自の画面リフレッシュモード設定をアプリごとに調整することで、ある程度は表示を最適化できますが、万能ではない点は理解しておく必要があります 。

前モデル「BOOX Tab X」との比較

パフォーマンス面で前モデル「BOOX Tab X」と比較すると、RAM(6GB LPDDR4X)とストレージ(128GB UFS2.1)の容量は共通です。CPUに関しても、Tab XはQualcomm製の高性能オクタコアプロセッサBSRを搭載していました。Note MaxではCPUのクロック周波数が最大2.8GHzであることが明記されており 、具体的な数値として高性能化が示されています(Tab Xの正確なクロック周波数は資料からは不明ですが、Note Maxが現行世代の高速CPUを搭載している点は確かです)。体感的な差は使用状況にもよりますが、Note Maxはより洗練されたパフォーマンスを提供していると言えます。

パフォーマンスに関するまとめ

  • 高性能CPU搭載: 最大2.8GHzのオクタコアCPUとBSRにより、軽快な動作を実現 。
  • 余裕のメモリ容量: 6GB RAMで、複数のアプリを同時に利用するマルチタスクもスムーズ 。
  • 大容量ストレージ: 128GBの内蔵ストレージで、大量の書籍やファイルを保存可能 。
  • Android 13搭載: Google Play対応でアプリの自由度が高いが、アプリによってはE Inkとの相性あり 。
  • 応答性: アプリ起動やページめくりは高速だが、E Ink特有の描画特性は残る。
  • Tab Xとの比較: RAM/ストレージ容量は同等。CPUはNote Maxが2.8GHzと高速化。

CPU、メモリ、ストレージを比較

  • 1.「BOOX Note Max」・・・2.8GHz オクタコア / 6GB / 128GB
  • 2.「BOOX Tab X」・・・Qualcomm Advanced / 6GB / 128GB
  • 3.「BOOX Go 10.3」・・・2.4GHz オクタコア / 4GB / 64GB
  • 4.「BOOX Note Air4 C」・・・オクタコア / 6GB / 64GB

ペンとノート機能をレビュー!書き心地は?図形作成ツールはある?

BOOX Note Max ペンで描く

ここでは、BOOX Note Maxのペン入力とノート機能について、その書き心地や機能性を中心に、実際に使ってみた感想を交えてレビューします。デジタルでありながら、アナログに近い自然な体験を目指した本機の魅力に迫ります。

まるで本物のペン:BOOX Pen Plusの実力

標準で付属するスタイラスペン「BOOX Pen Plus」は、Note Maxの書き味を決定づける重要な要素です。実際に手に取って書いてみると、その滑らかさと応答性の高さに驚かされます。4096段階の筆圧検知に対応しており 、筆圧の強弱によって線の太さや濃淡がリアルに変化します。軽く滑らせれば細く薄い線、力を込めれば太く濃い線が描け、まるで本物の鉛筆や万年筆を使っているような感覚です。

ペンの傾き検知にも対応しているため、ペンを寝かせて描けば、鉛筆で陰影をつけるような表現も可能です。スケッチやアイデア出しはもちろん、PDF資料への書き込みや校正作業においても、この自然な書き味は大きなメリットとなります。個人的には、E Inkディスプレイにありがちな描画遅延(ラグ)がほとんど感じられなかった点に、特に感動しました。思考を妨げられることなく、スムーズにペンを走らせることができます。

ペン自体はマグネット式で本体側面に吸着するため、持ち運びや保管もスマートです。ペンの反対側は消しゴム機能になっており、ツールを切り替えることなく直感的に修正できる点も便利だと感じました。

多機能ノートアプリ:アイデアを形にする

BOOX Note Max シェイプツール

BOOX Note Maxにプリインストールされているノートアプリは、単なるメモ帳の域を超えた多機能性が魅力です。方眼紙や罫線、コーネルノートなど、豊富なテンプレートが用意されており、会議の議事録作成、講義ノート、アイデアスケッチなど、目的に応じて最適なフォーマットを選べます。

特に便利だと感じたのはレイヤー機能です。下書きの上に清書したり、背景と前景を分けて描画したりできるため、イラスト作成や複雑な図解の作成が捗ります。直線や円、四角形といった図形を簡単に描画できるツールも搭載されており 、手書きの図やグラフを素早くきれいに作成できます。

手書き文字をテキストデータに変換するOCR機能も搭載されています。走り書きしたメモを後から検索可能なテキストに変換できるのは非常に便利です。また、会議や講義の内容を録音しながらメモを取れる機能もあり 、後から音声を聞き返しながらノートを確認できるため、情報の記録漏れを防ぐのに役立ちます。

高度な連携機能と注意点

作成したノートは、ファイル内の特定の部分やウェブサイトへのリンクを埋め込むことができます。これは非常に強力な機能で、関連情報を一つのノートに集約し、知識を体系的に整理するのに役立ちます。作成したノートはOnyx Cloudを通じて他のデバイスと同期したり 、BOOXDrop機能でPCやスマートフォンと簡単にファイル転送したりできます 。

一方で、実際に使用していて少し気になったのは、タッチセンサーの感度です。ペンで書いている最中に、画面に置いた手のひらが誤って認識され、意図しない線が描かれたり、メニューが表示されたりすることがありました。これは設定でタッチ操作を制限したり、筆記中はペン入力のみを有効にしたりすることで回避できますが、少し慣れが必要かもしれません。

前モデル「BOOX Tab X」との比較について

ペン機能やノート機能に関して、前モデル「BOOX Tab X」との具体的な機能差を示す情報は、提供された資料の中には見当たりませんでした。どちらのモデルも高性能なペン入力とノート機能を備えていますが、Note Maxでは最新のソフトウェアによる改善(例: AI機能「Smart Scribe」、ハイパーリンク機能の強化 など)が加えられている可能性があります。

ペン・ノート機能に関するまとめ

  • 自然な書き心地: 4096段階筆圧検知と低遅延により、紙に近い滑らかな書き味を実現。
  • 高機能ペン: 傾き検知、マグネット吸着、消しゴム機能を搭載したBOOX Pen Plusが付属。
  • 多機能ノートアプリ: 豊富なテンプレート、レイヤー機能、図形描画ツールを搭載。
  • 便利な連携機能: OCR、音声録音連携、ノート/ファイル/Webへのリンク機能。
  • クラウド同期: Onyx CloudやBOOXDropでデバイス間の連携もスムーズ 。
  • タッチ感度の課題: 筆記中の誤タッチ対策として設定調整が必要な場合がある。
  • Tab Xとの比較: ペン/ノート機能に関する直接的な比較情報は資料に無し。

純正アクセサリーをレビュー:Note Maxのキーボード、カバーを検証

BOOX Note Max キーボード

ここでは、BOOX Note Maxの利便性と保護性能を高める純正アクセサリー、特にオプションの「キーボードカバー」と標準的な「マグネットカバー」について、レビューします。それぞれの特徴と、実際に触れてみて感じた点を紹介します。

純正キーボードカバー:可能性と課題

Note MaxをノートPCライクな入力デバイスへと変えるのが、別売りの純正キーボードカバーです。マグネット式で簡単に装着でき、Note Max本体を立てかけるスタンドとしても機能します。見た目は非常に洗練されており、フェイクレザー調の素材や、しっかりとした重み、MacBook Airのキーボードにも似た快適な打鍵感を持つキーボード、そして大きなトラックパッドを備え、高級感があります。

ブログ記事の執筆や長文メールの作成、研究論文のドラフト作成など、テキスト入力を多用する場面での活躍が期待されます。

BOOX Note Max スタンド 自立

しかし、実際にこのキーボードを使ってみると、E Inkディスプレイの特性に起因する課題も見えてきます。例えば、キーをタイプしてから画面に文字が表示されるまでに、無視できないほどの遅延(ラグ)が発生するとのことです。これは特にタッチタイピングを行う場合に、タイプミスを誘発しやすい可能性があります。同様に、トラックパッドの操作においてもカーソルの追従に遅延が感じられ、メニューの選択やボタンのクリックといった細かな操作がしにくいという意見もあります。

ソフトウェアアップデートで改善される可能性も示唆されていますが、現時点では、その見た目の良さやコンセプトとは裏腹に、実際の使用感には注意が必要かもしれません。一部のレビューでは、このキーボードカバーの購入を見送ることを推奨する声もありました。購入を検討する際は、この点を十分に考慮する必要がありそうです。

純正マグネットカバー:スマートな保護

BOOX Note Max カバー

一方、標準で付属する(または別途購入可能な)シンプルなマグネットカバーは、Note Maxを日常的な傷や衝撃から守るための実用的なアクセサリーです。本体にマグネットでぴったりと装着でき、デバイスのデザイン性を損なうことなく、スマートに保護してくれます 。

カバーの開閉に連動して、Note Max本体が自動的にスリープ・復帰する機能も備わっており、バッテリー消費の抑制にも役立ちます。耐久性のある素材が使われているようで、カバンに入れて持ち運ぶ際の安心感が高まります。

デザインもNote Max本体と統一感があり、シンプルでエレガントな印象です。個人的には、デバイスを保護するという基本的な役割を確実にこなしつつ、使い勝手も良い、必須のアイテムだと感じています。

前モデル「BOOX Tab X」との比較について

アクセサリー類に関して、前モデル「BOOX Tab X」との直接的な比較情報は、提供された資料の中には見当たりませんでした。

キーボード・カバーに関するまとめ

純正キーボードカバー(オプション):

  • 魅力: Note MaxをPCライクな入力デバイスに変える。高級感のあるデザインとしっかりした作り。
  • 課題: E Inkの特性による入力遅延(タイピング、トラックパッド)が報告されており、実用性に注意が必要。

純正マグネットカバー(標準または別売):

  • 魅力: デバイスを傷や衝撃から保護。スマートなデザインと自動スリープ/ウェイク機能 。
  • 評価: 実用的でデバイスの保護に不可欠。

Tab Xとの比較: アクセサリーに関する直接的な比較情報は資料に無し。

バッテリー性能をレビュー:Note Maxの駆動時間と充電性能を検証

ここでは、BOOX Note Maxのバッテリー性能について、スペックと実際の使用感を交えながらレビューします。大画面・薄型デバイスとして、どの程度の持続力があるのか見ていきましょう。

3,700mAhバッテリー搭載:バランスの取れた容量

BOOX Note Maxには、3,700mAhのリチウムイオンポリマーバッテリーが搭載されています 。これは、前モデル「BOOX Tab X」の6300mAhと比較すると、2600mAh少ない容量です。そのため、純粋なバッテリー持続時間だけを見れば、前モデルの方が優れていると言えます。このバッテリー容量の削減は、Note Maxの驚異的な薄さ(4.6mm)を実現するための一つのトレードオフと考えられます。

実使用におけるバッテリー持続時間

では、実際の使用でどの程度バッテリーが持つのでしょうか。E Inkディスプレイは画面表示中の消費電力が非常に少ないため、読書のような静的な利用が中心であれば、バッテリーは長持ちします。BOOXの公称値や海外レビューによれば、読書のみであれば約32時間、ペンを使った書き込みなどの負荷が高い作業では約7時間程度のようです。

実際に様々な用途で使ってみた体感としては、メモ取りやPDFへの書き込み、時折ブラウジングを交えるような使い方だと、1時間あたり10%程度バッテリーを消費する感覚でした。毎日数時間程度、断続的に使用する場合、数日間は充電なしで使える計算になります。フロントライト非搭載であることも、バッテリー消費を抑える要因の一つです。

ただし、「充電のことを完全に忘れられる」というほどではなく、特にペン機能を多用する場合は、バッテリー残量を意識する必要があると感じました。

高速充電に対応したUSB Type-C

バッテリー容量は前モデルより減りましたが、充電性能は優れています。充電ポートは汎用性の高いUSB Type-Cを採用しており、スマートフォンやノートPCなど、他のデバイスと充電器やケーブルを共有できるのは便利です。さらに、急速充電に対応しており、レビューによれば約30分でバッテリー残量を0%から50%程度まで回復させることができたとのことです。外出先でバッテリーが少なくなっても、短時間で十分な量を充電できるのは心強い点です。

前モデル「BOOX Tab X」との比較

バッテリー性能に関して前モデル「BOOX Tab X」と比較すると、明確な違いがあります。

  • バッテリー容量: Note Maxは3700mAh、Tab Xは6300mAhと、Tab Xの方が大容量です。
  • 持続時間: 容量差から、バッテリーの持続時間はTab Xの方が長くなります。
  • 充電: Note Maxは高速充電に対応しており、充電時間に関してはアドバンテージがあります。

バッテリー性能に関するまとめ

  • バッテリー容量: 3,700mAhのリチウムイオンポリマーバッテリーを搭載 。
  • 持続時間: 読書中心なら長時間利用可能(公称約32時間)。ペン使用など負荷が高い場合は約7時間。実使用では数日程度(使い方による)。
  • 充電: USB Type-Cポートを採用。急速充電に対応し、約30分で50%充電可能。
  • フロントライト非搭載: バッテリー消費抑制に貢献。
  • Tab Xとの比較: Note Maxは容量が少ない(3700mAh vs 6300mAh)が、高速充電に対応。持続時間はTab Xが有利。

バッテリー容量を比較

  • 1.「BOOX Note Max」・・・3700mAh
  • 2.「BOOX Tab X」・・・6300mAh
  • 3.「BOOX Go 10.3」・・・3700mAh
  • 4.「BOOX Note Air4 C」・・・3700mAh

機能をレビュー!Note Maxのアウトライン機能、ハイパーリンク付きPDFノート検証

BOOX Note Max 機能

BOOX Note Maxは、単に読み書きするだけのデバイスではありません。ここでは、特に生産性向上に貢献する高度な機能、「アウトライン機能」、「ハイパーリンク付きPDFノート」、「拡張されたシェイプツール」について、その利便性や活用法をレビューします。

アウトライン機能:長文読解の羅針盤

数百ページに及ぶ学術論文や、複雑な構成の技術文書を読む際、全体像を把握し、目的の情報へ素早くアクセスするのは大変です。そんな時に役立つのが「アウトライン機能」です。この機能を使うと、PDFなどのドキュメントに含まれる章や節の構造が、画面横にツリー形式で表示されます 。

実際に使ってみると、これはまるで長大な文書の地図のようです。全体構成が一目で把握でき、読みたいセクション名をタップするだけで、瞬時にそのページへジャンプできます。ページを一枚一枚めくって探す手間が省けるため、情報検索の効率が劇的に向上しました。個人的には、仕様書やマニュアルなど、特定の情報を頻繁に参照する必要がある文書を読む際に、特に重宝すると感じています。

ハイパーリンク機能:情報をつなぐ架け橋

Note Maxのノート機能やPDFへの注釈機能は、情報同士を繋げる「ハイパーリンク」の埋め込みに対応しています 。これにより、ノート上の一文やPDF内の特定の箇所から、関連するウェブサイト、デバイス内の別のファイル(PDFやノートなど)、あるいは同じ文書内の異なるページへ、ワンタップで移動できるようになります。

例えば、研究ノートを作成中に、参考にしたウェブサイトのURLや、関連する過去のノートへのリンクを埋め込んでおけば、後で見返す際に情報源へすぐにアクセスできます。企画書を作成する際には、参考資料となるPDFファイルへのリンクを貼っておく、といった使い方も可能です。

この機能のおかげで、情報が点在することなく、有機的に結びつき、思考の整理や知識の深化が捗ると実感しました。レビューでも高く評価されている機能の一つです。

拡張されたシェイプツール:表現力豊かなノートを作成

BOOX Note Max 拡張 シェイプツール

アイデアを整理したり、分かりやすい図を作成したりするのに便利なのが、「拡張されたシェイプツール」です 。直線、円、四角形といった基本的な図形はもちろん、矢印、多角形、曲線なども簡単に、そして綺麗に描画できます。また、3D形状の描画にも対応しています。

手書きのラフスケッチに正確な図形を組み合わせることで、思考を素早く視覚化できます。例えば、会議中にホワイトボードに描くような感覚でフローチャートやマインドマップを作成したり、簡単な図面やレイアウト案を作成したりするのに役立ちます。

グリッド表示やスナップ機能を活用すれば、図形の配置や線の接続もより正確に行えます。手書きの自由度と、ツールの正確性を両立できるのが、この機能の魅力です。

前モデル「BOOX Tab X」との比較について

ここで紹介したアウトライン機能、ハイパーリンク機能、シェイプツールといったソフトウェア機能に関して、前モデル「BOOX Tab X」との明確な差を示す比較情報は、提供された資料の中には見当たりませんでした。これらの機能はOSやアプリのアップデートによって進化するため、現行のソフトウェアバージョンでは両モデルで利用可能な機能も多いと考えられますが、Note Maxではより洗練・強化されている可能性があります。

高度な機能に関するまとめ

  • アウトライン機能: 長文PDFなどの階層構造を表示し、目的の箇所へ素早くジャンプ可能 。文書全体の把握とナビゲーションを効率化。
  • ハイパーリンク機能: ノートやPDF内にウェブ、ファイル、ページへのリンクを埋め込み、情報へのアクセス性を向上。
  • 拡張されたシェイプツール: 多様な図形を簡単に描画でき、思考の視覚化や図表作成をサポート。
  • 生産性向上: これらの機能を活用することで、情報整理、資料作成、学習などの効率を大幅に高めることが可能。
  • Tab Xとの比較: これらの特定のソフトウェア機能に関する直接的な比較情報は資料に無し。

OS、UI、アプリをレビュー:変更点とNeoReaderの使い勝手を検証

BOOX Note Max UI

BOOX Note Maxの魅力は、ハードウェアだけにとどまりません。ここでは、その使い勝手を支えるOS、ユーザーインターフェース(UI)、そして標準搭載アプリについて、レビューします。

最新OS「Android 13」搭載:進化と自由度

Note Maxは、OSとして最新のAndroid 13を採用しています。これは、前モデル「BOOX Tab X」が搭載していたAndroid 11からの大きな進化点です。新しいOSになったことで、システムの安定性や動作速度の向上が期待できるほか、セキュリティ面も強化されています。

そして、BOOXデバイスの大きな魅力であるGoogle Playストアへの対応は健在です。これにより、Kindle、Kobo、hontoといった電子書籍ストアアプリはもちろん、DropboxやGoogle Driveなどのクラウドストレージアプリ、EvernoteやOneNoteのようなノートアプリなど、普段使い慣れたサードパーティ製アプリを自由にインストールして利用できます。

このオープン性は、特定のプラットフォームに縛られたくないユーザーにとって、非常に大きなメリットです。ただし、E Inkディスプレイの特性上、動画再生アプリや動きの激しいゲームなどは、表示の遅延や残像感が目立つため、快適な利用は難しい点には注意が必要です。

直感的でカスタマイズ可能なUI

ユーザーインターフェース(UI)は、一般的なAndroidタブレットに近い感覚で操作できるようデザインされています。ホーム画面にはアプリアイコンが並び、タップして起動するという直感的な操作が可能です。アイコンサイズやレイアウトはある程度カスタマイズでき、よく使うアプリやファイルを配置したり、ウィジェットを追加して情報を表示させたりすることもできます 。

画面の右側からスワイプすると「コントロールセンター」が表示され、Wi-FiやBluetoothのオンオフ、画面リフレッシュモードの切り替えなどが素早く行えます。また、画面上に常駐させられる「ナビボール」(フローティングボタン)によく使う機能を割り当てたり、ジェスチャー操作をカスタマイズしたりと、ユーザーが使いやすいように細かく設定できる点も特徴です。

多機能であるがゆえに、全ての機能を使いこなすには少し慣れが必要かもしれませんが、カスタマイズ性の高さは大きな魅力と感じました。

高機能リーダーアプリ「NeoReader」

PDFやEPUBなど、様々なフォーマットの電子書籍を読むための標準アプリ「NeoReader」も非常に高機能です。文字サイズやフォントの種類、行間、余白といった表示設定を細かく調整できるため、自分にとって最も読みやすい表示スタイルを追求できます。見開き表示や縦書き表示にも対応しています。

また、読書中に分からない単語を選択して内蔵辞書やオンライン辞書で意味を調べたり、重要な箇所にハイライトを引いたり、手書きでメモを書き込んだりといった、学習や研究に役立つ機能も充実しています。PDFファイルであれば、リフロー表示(文字サイズに合わせてレイアウトを再構成する機能)やコントラスト調整なども可能です。まさに「読む」ことに特化した、強力なアプリケーションです。

前モデル「BOOX Tab X」との比較

OSとUIに関して前モデル「BOOX Tab X」と比較すると、最も大きな違いはOSのバージョンです。Note MaxがAndroid 13であるのに対し、Tab XはAndroid 11でした。これにより、Note Maxはより新しいアプリへの対応、セキュリティの向上、そして将来的なアップデートへの期待感がアドバンテージとなります。UIの基本的なコンセプトは共通していますが、OSバージョンアップに伴う細かな改善が施されている可能性があります。

OS・UI・アプリに関するまとめ

  • OS: 最新のAndroid 13を搭載(Tab XはAndroid 11)。
  • Google Play対応: Kindle、Koboなどサードパーティ製アプリを自由にインストール可能。
  • UI: タブレットライクで直感的。ホーム画面、ウィジェット、コントロールセンター、ナビボールなどカスタマイズ性が高い。
  • NeoReader: 多様なフォーマットに対応し、表示カスタマイズや注釈機能が豊富な高機能リーダーアプリ。
  • アプリ互換性: E Inkの特性上、動画やゲームなど動きの激しいアプリには不向き。
  • Tab Xとの比較: OSバージョンが新しくなり、性能・セキュリティ・将来性が向上。

OSを比較

  • 1.「BOOX Note Max」・・・Android 13
  • 2.「BOOX Tab X」・・・Android 11
  • 3.「BOOX Go 10.3」・・・Android 12
  • 4.「BOOX Note Air4 C」・・・Android 13

「BOOX Note Max」のデメリット

BOOX Note Max 考える

BOOX Note Max」は優れたE inkタブレットですが、デメリットもあります。購入する前に必ず確認しておきましょう。

デメリット1:SDカードスロットがない・ストレージ容量を増やせない

BOOX Note Max」はSDカードスロットがないため、ストレージ容量を拡張・増設することができません。 本体のみで容量が足りるか、購入前にしっかりと確認する必要があります。

デメリット2:フロントライトが使えない・暗いシーンでは不向き

BOOX Note Max」はフロントライトを搭載していません。暗い場所、特に暗い照明のお店、カフェなどでの読書には、かなり画面が見づらくなっていしまいます。

デメリット3:防水防塵に対応していない

BOOX Note Max」は水や埃に弱いため、取り扱いに注意が必要です。特に屋外で使用しているときに、突然雨が降ってきたら危険です。濡れてしまったらほぼ確実に故障します。

デメリット4:一部のアプリが正常に動かないことがある

BOOX Note Max」は一部のAndroidアプリが正常に動作しない可能性があります。すべてのAndroidアプリが正常に動作するわけではないので注意してください。

デメリット5:動画視聴やゲームには不向き

BOOX Note Max」のE Inkディスプレイは、一般的なAndroidタブレットよりもリフレッシュレートが低いため、動画視聴やゲームの再生には不向きです。残像感があり、滑らかに表示されません。

デメリット6:カラー表示に対応していない

BOOX Note Max」のE Inkディスプレイは白黒表示のみ対応です。カラー表示で電子書籍や漫画を楽しむことはできません。

BOOX Note Maxのスペック

  • ディスプレイ 13.3インチ、解像度3200 x 2400ドットのCarta 1300 フラットカバーレンズ付きガラススクリーン
    ※静電容量式タッチ
  • フロントライト なし
  • プロセッサ 2.8GHz オクタコア + BSR
  • GPU 専用GPU ※BOOX スーパーリフレッシュテクノロジー
  • RAM (メモリ) 6GB
  • ストレージ 128GB
  • バッテリー 3,700mAh リチウムイオンポリマー
  • 駆動時間 数週間
  • 充電 Type-C
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi、Bluetooth 5.0
  • インターフェース USB-C ポート (OTG をサポート、またはオーディオ ジャックとして使用)、電源ボタン
  • センサー 自動回転用Gセンサー
  • スピーカー デュアルスピーカー 内蔵
  • マイク 内蔵
  • スタイラスペン 筆圧4096段階のBOOX Pen Plus
  • キーボード 純正キーボードカバー(別売)
  • ケース マグネット式の純正カバー(別売)
  • アプリ サードパーティのアプリをサポート
  • OS Android 13
  • サイズ 287.5 x 243 x 4.6 mm
  • 重量 615 g
  • カラー ホワイト
  • 付属品 BOOX Pen Plus x1、USB-C ケーブル x1、クイック スタート ガイド x1、 保証書 x1
  • ドキュメント形式: ドキュメント形式: PDF、CAJ、DJVU、CBR、CBZ、EPUB、EPUB3、AZW3、MOBI、TXT、DOC、DOCX、FB2、CHM、RTF、HTML、ZIP、PRC、PPT、PPTX
  • 画像フォーマット: PNG、JPG、BMP、TIFF
  • オーディオ形式: WAV、MP3

BOOX Note Maxの評価

BOOX Note Max キーボード接続

8つの基準で「BOOX Note Max」を5段階で評価してみました。

  • 動作速度:★★★★
  • 手書き機能:★★★★★
  • 耐久性:★★★
  • デザイン:★★★★
  • 機能:★★★
  • バッテリーの持ち:★★★★★
  • 価格:★★★★
  • 使いやすさ:★★★★

総合評価

BOOXシリーズで最大の13.3インチの大型E inkタブレットです。

2023年1月に発売された「BOOX Tab X」の機能をシンプルにまとめ、よりコスパの高いモデルになっています。

「BOOX Go 10.3」よりもいいのか?

BOOX Go 10.3」もシンプルな機能にしぼった白黒表示のE inkタブレットですが、画面サイズと解像度では大きな違いがあります。

Note Max13.3インチの大型サイズで、しかも解像度3200 x 2400ドットのCarta 1300スクリーンを採用しています。そのため、画面分割をしても画面が大きく見やすく、さらに非常に細かい部分までクリアに見えます。

この大きな画面は手書き機能においても大きな効果を生み出します。例えば、何かのアイディアを書き込むときも、大きなスペースを利用して広々と書き込んでいけます。また、プレゼン資料などを作成して発表するときも、紙に拡大して印刷しなくても、そのままNote Maxの画面を見せるだけで済みます。

他にもいろいろとありますが、13.3インチの大画面と10.3インチの画面では大きな差があり、利用できるシーンも違ってきます。購入する際には「どうしても13.3インチの画面が必要な場面はあるのか」をよく考えた方がいいでしょう。

「Kindle Scribe (2024)」や「Kobo Elipsa 2E」の方がいいのか?

電子書籍リーダーとして「Kindle Scribe (2024)」や「Kobo Elipsa 2E」も人気があります。価格も5~6万円前後なので、「BOOX Note Max」の約半分くらいの価格で購入できる点も魅力的です。ただし、電子書籍リーダーは機能が限定されており、対応するファイルフォーマットも限りがあります。

BOOX Note Max」の方はほぼすべてのファイルフォーマットに対応し、どんなファイルであっても表示でき、その分、活用できるシーンが多いといえます。また、それに加えて、Google PlayストアにあるAndroidアプリも使えるので、電子書籍リーダーよりも圧倒的に活用の範囲が広くなります。

どちらを購入するかは、「電子書籍が読めればいいのか」、あるいは「電子書籍以外の用途でも使いたいのか」をよく考えて購入した方がいいでしょう。

「BOOX Note Max」に最適な人は?

ズバリ、シンプルに大型のE inkタブレットを使いたい人に最適です。13.3インチの大画面で、カラー表示よりもシンプルなモノクロ表示の方が良く、手書き機能ノート機能など実用的な機能をしっかりと使えればいいと考えている人に最適です。

13.3インチの大画面は、A4サイズ相当の広さがあり、一般的な電子書籍だけでなく漫画や雑誌も見開きで読むことができます。

また、楽譜や資料を大きく表示して見たい人にも最適です。スタイラスペンによる手書き入力にも対応しているので、大画面にアイディアを書き込んだり、大きめのイラストを描きたい人にも最適です。もちろん、薄型軽量設計で持ち運びにも便利なので、大学で講義ノートを取ったり、会議で議事録を取ったりしたい人にも向いています。

BOOX Note Maxの価格・購入先

BOOX Note Max 正面

BOOX Note Max」はBOOX公式サイトやSKTショップ、AmazonなどのECサイトで販売される予定です。

BOOX公式サイト

※近日中に発売予定。

$649.99 (日本円で約98099円)で販売されます。

BOOX公式サイトで「BOOX Note Max」をチェックする

SKTショップ

※販売予定です。

SKTショップで「BOOX Note Max」をチェックする

ECサイト

楽天市場で124,800円(送料無料)、

米国 Amazon.comで$689.99(送料無料)、

です。

Amazonで「BOOX Note Max」をチェックする

楽天市場で「BOOX Note Max」をチェックする

ヤフーショッピングで「BOOX Note Max」をチェックする

AliExpressで「BOOX」をチェックする

米国 Amazon.comで「BOOX Note Max」をチェックする

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楽天市場

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おすすめの類似製品を紹介

BOOX Note Max」に似た性能をもつE inkタブレットも販売されています。

BOOX Tab X C

Onyx から発売された13.3インチのカラーE inkタブレットです(2025年4月 発売)。

Android 13、Kaleido 3 カラーePaperスクリーン、2.8GHz オクタコア プロセッサ(BSR搭載、最大2.84 GHz)、6GBメモリ、128GBストレージ、5,500mAhバッテリーを搭載しています。

また、フロントライト (CTM付き、暖色・寒色、調整可能)、筆圧4096段階・傾き検知対応のBOOX InkSpire stylus(別売、磁気ワイヤレス充電対応)、Sleek keyboard cover(別売)、自動回転用Gセンサー、内蔵デュアルスピーカーに対応。

分割画面モード、クラウドストレージ、BOOXDropでのファイル転送、ウィジェットカスタマイズ可能なホーム画面、Google Playストア、サードパーティアプリサポート(Smart Writing Tools、NeoReaderなど)、BOOX スーパーリフレッシュテクノロジー、USB-Cポート(OTG/オーディオジャック対応)、Wi-Fi + Bluetooth 5.0にも対応しています。

価格は、BOOX公式ストアで$759.99(日本円で109274円)、です。

関連記事:BOOX Tab X Cレビュー!13.3型カラー評価とNote Max比較

BOOX Go 10.3

Onyx Internationalから発売された10.3インチのE-inkタブレットです(2024年6月11日発売)。

Android 12、Qualcomm 2.4GHz、4GB LPDDR4Xメモリ、10.3インチの HD Carta 1200 ガラス スクリーン、64GB UFS2.2ストレージ、3700 mAhバッテリーを搭載しています。

また、300 ppiのモノクロ表示、筆圧4096段階のBOOX Pen Plus (別売) 、デュアルスピーカー(オーディオブック、音楽再生)、マイク(録音)、「BOOX Drop」、3つ折り保護ケース(別売)、2色フロントライト(寒色、暖色)、自動回転(Gセンサー)、アートマジック、スマート スクライブ機能、スタンバイ モード、Google Playストア、サードパーティ製アプリの追加、USB-Cポート (OTG)、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、Amazonで76,800円(税込)、楽天市場で76,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで76,800円(送料無料)、米国 Amazon.comで$379.99です。

関連記事:超シンプル「BOOX Go 10.3」と前モデルNote Air3を比較

Meebook M103

Boyueから発売されたカラー表示対応の10型 E inkタブレットです(2024年5月発売)。

Android 11、Cortex A55 クアッドコア 1.8GHz、4GBメモリ、10インチの(解像度 1404 x 1872 ドット)のE-ink Carta 1200 スクリーン、64GBストレージ、4600 mAh バッテリー、microSDカードスロットを搭載しています。

また、筆圧タッチペン、デュアル スピーカー、デュアル マイク、最大1TBまでのストレージ拡張、寒色・暖色の2色フロントライト(色温度調整)、専用 レザーケース(付属)、PDFファイルの拡大・縮小、EPUBファイルの読み込み、画面分割(現在のドキュメント、異なるドキュメント、翻訳)、フォント変更(無制限、インストール可)、クラウド保存、ノート機能(テンプレート)、Google Playストア、USB Type-C (OTG対応)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、AliExpressで40,592円、です。

関連記事:10型で最強コスパ「Meebook M103」とP10 PROの違いを解説

Kindle Scribe (2024)

Amazonから発売された10.2インチの電子書籍リーダーです(2024年12月4日 発売)。

解像度300ppiのAmazon Paperwhite ディスプレイ、16GB / 32GB /64GB ストレージ、最大12週間駆動するバッテリー、LED 35個を使ったフロントライトを搭載しています。

また、Active Canvas(本の中に書き込める)、専用プレミアムペン(付属・消しゴム機能、ショートカットボタン)、ノート機能、テンプレート、フォルダ管理、色調調節、明るさ自動調節、フォント最適化技術、16階調グレースケール、クラウド保存、純正カバー(別売)、Type-C (OTG)、Wi-Fi (2.4GHz)、Amazon Kindleストアに対応しています。

価格は、Amazonで59,980円(税込)、楽天市場で59,980円(送料無料)、です。

関連記事:新型「Kindle Scribe (2024)」と2022 モデルを比較

Kobo Elipsa 2E

楽天から発売された10.3インチの電子書籍リーダーです(2023年4月20日発売)。

解像度1404 x 1872ドットのE Ink Carta 1200 タッチスクリーン、32GBストレージ、数週間駆動できるバッテリーを搭載しています。

また、スタイラスペン「Koboスタイラス2」で手書き入力、電子書籍にメモ書き込み、ノート機能、ComfortLight Pro(フロントライト)、楽天Kobo電子書籍ストア(端末から電子書籍を購入)、楽天ポイントで電子書籍を購入、専用スリープカバー(別売)、USB Type-C、Wi-Fi (2.4GHz+5GHz)、楽天Koboストアに対応しています。

価格は、楽天市場で49,319円(送料無料)、ヤフーショッピングで52,295円、米国 Amazon.comで$349.99、です。

関連記事:「Kobo Elipsa 2E」書き味アップ? 手書き対応のE inkタブレットと徹底 比較!

他のBOOXタブレットと比較

他にもBOOXのE inkタブレットが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

BOOXのE-inkタブレット 全機種を比較! 最新のカラー、超大型あり

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Einkタブレットに新モデル続々 最新 機種 ラインナップを比較

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Meebook (LIKEBOOK) E-ink タブレットの最新モデルと選び方を紹介!

MeebookのE inkタブレットをまとめて紹介しています。

最新 電子書籍リーダー Kindle & 楽天 Kobo ラインナップ 機種 まとめ

Amazonの最新kinndleと楽天Koboをまとめて紹介しています。

高速化した「BOOX Palma 2」とBOOX Palmaの違いをレビュー

BOOX Palma 2 前面の外観
2024年11月27日に日本で発売された「BOOX Palma 2」は、スマートフォンサイズのコンパクトな筐体にAndroid 13を搭載した、今もっとも注目の電子ペーパー端末です。

このレビューでは、前モデル「BOOX Palma」から何が変わったのか、「小説家になろう」などのWebサイトも快適に読めるのか、高速化したCPU性能や指紋認証の使い勝手の違いを徹底的に比較・検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

BOOX Palma 2のPros(良い点):

  • iPhoneよりも軽い170gの圧倒的な携帯性と持ちやすさ
  • 待望の指紋認証搭載で、ロック解除が劇的にスムーズに
  • CPU強化とBSR技術による、E Inkとは思えないサクサク動作
  • MicroSDカード対応で、ライブラリ容量を安価に拡張可能

BOOX Palma 2のCons(悪い点):

  • SIMカード非対応で、単独でのモバイル通信や通話は不可
  • 完全防水ではなく「撥水」仕様のため、水没には注意が必要
  • ペン入力(スタイラス)には非対応
  • カラー表示には非対応で、雑誌や動画もモノクロ再生になる
  • カメラ画質は記録用レベルで、スマホの代わりにはならない

総合評価:

BOOX Palma 2は、スマホの利便性と電子ペーパーの快適さを融合させた「読む」ための理想的なデバイスです。指紋認証の追加と処理速度の向上により、前モデルの弱点を完全に克服しました。SIM非対応(LINEも利用不可)という点さえ許容できれば、通勤中や寝る前の読書時間を劇的に変える、最高のパートナーとなるでしょう。

この記事で分かること

  1. デザイン: 170gの軽量ボディ、携帯性、紙のような質感、純正ケース(スタンド機能)、MicroSDカードスロット、付属品、説明書
  2. ディスプレイと操作性: E Ink Carta 1200、BSRテクノロジー、フロントライト(色温度)、リフレッシュモード設定、ジェスチャー操作
  3. パフォーマンス: Antutuベンチマーク、CPU性能比較、前モデル「BOOX Palma」との違い
  4. アプリの動作感: 「小説家になろう」などのWeb小説、Kindle、ブラウザ閲覧、動画再生、発熱
  5. AI機能: AIアシスタント、スマートボタンのカスタマイズ、、活用例
  6. カメラ性能: 16MPカメラ、静止画、ドキュメントスキャン (DocScan)、OCR(文字認識)
  7. オーディオ: デュアルスピーカー、音質、オーディオブック、テキスト読み上げ、録音、Bluetooth接続
  8. バッテリーと通信: 連続駆動時間、充電速度、Wi-Fi、テザリング、SIM非対応の注意点
  9. OSとソフトウェア: Android 13、Google Play、アップデート保証、ファームウェア、EinkWise、NeoReader、BOOXDrop機能、フォーマット
  10. スペック: 詳細仕様
  11. 評価: メリット・デメリット、5段階、総評、最適なユーザー
  12. 価格: 購入先、Amazon・楽天での価格、中古市場

この記事を最後まで読むことで、「BOOX Palma 2」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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公式サイト:BOOX Palma 2 | A Potent 6.13” Mobile ePaper for Mindful Living – The Official BOOX Store

デザイン:BOOX Palma 2の洗練されたボディと携帯性

BOOX Palma 2 ホワイト 背面の外観

ここでは、BOOX Palma 2の形状や質感、前モデルからの変更点である電源ボタンのデザイン、そして実際の携帯性について詳しく書いていきます。

手に馴染む質感とスマートフォンライクな形状

箱から取り出して「これはまるでスマホのようだ」と感じました。形状は一般的なスマートフォンと同じ縦長のアスペクト比(18:9)を採用しており、片手で自然に握り込むことができます。

筐体の素材プラスチック製ですが、決して安っぽくはありません。特に背面は「紙のような自然な質感」を目指したザラザラとした加工が施されており、石のような手触りとも表現できます。最近のスマートフォンは背面がガラスでツルツル滑りやすく、指紋がべたべたと残るのが悩みでしたが、BOOX Palma 2マットな仕上げで指紋が全く目立ちません。しっとりと手に吸い付くようなグリップ感があり、ケースなしでも安心して持ち歩ける安心感がありました。長時間読書をしていても、手汗で滑るような不快感がないのは大きなメリットです。

サイズ・重量・カラー:前モデルとの比較

BOOX Palma 2の上部 外観

サイズは高さ159mm、幅80mm、厚さ8.0mm、そして重量は170gです。これは前モデル「BOOX Palma」と全く同じ数値であり、外観上のスペックに変更はありません。カラーバリエーションも同様に、ブラックとホワイトの2色が用意されています。

実際に持ってみると、その軽さに改めて感動します。私が普段使っているiPhoneなどの大型スマートフォンは200gを超えるものが多く、ずっしりと手首に負担がかかりますが、BOOX Palma 2170gと非常に軽量です。ポケットに入れていても存在を忘れるほどで、携帯性は抜群と言えます。前モデルとの違いを探そうと目を凝らしましたが、筐体の寸法や基本的なデザイン言語は完全に継承されており、パッと見で区別するのは難しいほどでした。しかし、この「変えないこと」こそが、完成された携帯性の証なのかもしれません。

ボタン・ポート配置と指紋認証の追加

BOOX Palma 2の側面。電源ボタン。

インターフェースの配置に関しては、使いやすさが徹底されています。本体右側面には音量ボタンと電源ボタンがあり、左側面にはMicroSDカードスロットと、カスタマイズ可能な「スマートボタン」が配置されています。

ここで注目したいのが、前モデルとの決定的な違いである「電源ボタン」です。BOOX Palma 2では新たに指紋認証機能が搭載されたため、電源ボタンがフラットな形状に変更され、指を当てやすいようにわずかに長くなっています。実際に使ってみると、スリープ解除と同時にロック解除ができるのは非常に快適で、パスコード入力の手間から解放されました。

BOOX Palma 2の接続ポート

底面には中央にUSB Type-Cポートがあり、その右側にスピーカー、左側にマイクが配置されています。また、本体上部にもマイクとスピーカーがあり、デュアルスピーカー仕様となっています。横持ちで動画を見る際も、手でスピーカーを塞ぎにくい配置です。

背面左上には16MPのカメラLEDフラッシュがあり、ドキュメントスキャン用として控えめに配置されています。なお、3.5mmヘッドホンジャックは非搭載ですが、BluetoothやUSB-C経由でのオーディオ出力が可能です。また、MicroSDカードスロット(最大2TB対応)があるため、大量の書籍データをオフラインで持ち運べるのは、読書好きにはたまらない仕様です。

耐久性と機能的な純正ケース

BOOX Palma 2 ケース

耐久性に関しては「撥水設計」が施されています。お風呂で水没させたり、強い水流を当てたりすることはできませんが、キッチンでレシピを見たり、小雨の中で操作したりする程度なら問題ないという安心感があります。

純正アクセサリーには、用途に合わせて選べる2種類の専用ケースが用意されています。「フリップフォールド保護ケース」は、シルキーな仕上がりとレザーの質感を持つPU素材を採用しており、重量は約88gです。このケースの大きな特徴は、背面を折りたたむことで柔軟なキックスタンドとして機能する点です。デスクに置いて時計やカレンダーとして活用する際や、動画視聴時にハンズフリーで使えるのが大きなメリットです。

一方、携帯性を重視するなら約27gという超軽量な「保護ケース」(シェルケース/マット透明ケース)が適しています。ソフトタッチ仕上げでグリップ感が増し、落下防止にも役立ちます。なお、Palma 2用のケースには、指紋認証機能付き電源ボタンのための専用の穴が開けられており、前モデル用のケースとは形状の細部が異なる点には注意が必要です。

付属品

パッケージには本体のほか、USB-Cケーブル、カードトレイ取り外しツール(イジェクターピン)、クイックスタートガイド、保証書が同梱されています。充電器は付属していないため、手持ちのスマホ用充電器を使うことになります。

BOOX Palma 2 付属品

まとめ:デザイン

  • 第一印象:スマートフォンそのものの形状だが、背面の手触りが優しく、デジタルの冷たさを感じさせない
  • 形状:アスペクト比18:9の縦長ボディで、片手操作が容易な6.13インチサイズ
  • カラーオプション:ブラックとホワイトの2色展開で、ホワイトは指紋が目立ちにくい
  • 仕上げ:背面はザラザラとした紙のようなマット仕上げで、滑りにくく指紋がつかない
  • 素材:プラスチック製だが、テクスチャ加工により安っぽさはなく、グリップ感が良い
  • 重さ:170gと非常に軽量で、iPhone 16 Pro Maxなどの大型スマホよりも軽い
  • 厚さ:8.0mmのスリムボディで、ポケットへの収まりが良い
  • ベゼル幅:上下にやや厚みがあるが、誤タッチを防ぐ意味では持ちやすい
  • ボタン配置:右側面に音量と指紋認証付き電源ボタン、左側面にスマートボタンがあり、押し心地は良好
  • 指紋認証:電源ボタンに内蔵されており、前モデルとの最大の外観上の違いとなっている
  • ポート配置:底面中央にUSB Type-Cポートがあり、OTGに対応している
  • SDカードスロット:左側面にあり、最大2TBまでのMicroSDXCに対応している
  • スピーカー配置:本体上部と底面にデュアルスピーカーを搭載し、ステレオ再生が可能
  • 耐久性:撥水設計により、水しぶきや軽い雨程度なら耐えられる(完全防水ではない)
  • 比較:サイズ・重量・デザインは前モデル「BOOX Palma」と完全に同一だが、電源ボタンの形状のみ異なる

ディスプレイ:BOOX Palma 2の紙のような視認性と快適な操作感

BOOX Palma 2のディスプレイ。画面に漫画

スマートフォンのようなサイズ感でありながら、目に優しい極上の読書体験を提供するディスプレイと、BOOXならではの柔軟な操作性について解説します。

文字が浮き出るような鮮明なCarta 1200ディスプレイ

画面を点灯させた瞬間、その表示品質の高さに息をのみました。6.13インチのE Inkディスプレイには「Carta 1200」が採用されており、300PPIという高解像度を誇ります。カラーフィルター層を持たない純粋なモノクロ電子ペーパーであるため、文字の輪郭が非常にシャープで、まるで紙に印刷されたインクがガラスの直下にあるかのようにくっきりと見えます。

液晶や有機ELとは異なりバックライトがないため、強い日差しの下でも反射することなく、紙の本と同じように自然に読むことができました。特にテキストベースのコンテンツを表示した際の視認性は抜群で、白黒のコントラストが高く、長時間の読書でも目の疲れをほとんど感じません。背景の白さも適切で、わら半紙のような安っぽさはなく、上質な紙のような白さを保っています。

前モデルと同等のサイズ・解像度とアスペクト比

BOOX Palma 2 スマートボタン

ディスプレイの基本スペックに関しては、前モデル「BOOX Palma」と比較して数値上の変化はありません。解像度824×1648ドット(300PPI)アスペクト比はスマートフォンで一般的な18:9(2:1)を採用しています。この縦長のアスペクト比は、片手で握りやすく、流れるようにテキストを読み進めるのには最適ですが、漫画などの固定レイアウトの書籍を表示すると上下に大きな余白ができてしまう点は前モデルと同様です。

一部の実機比較では、最大輝度にした際に前モデルの方が画面が明るく見えるという報告もありましたが、単体で使用する分には十分な明るさが確保されており、屋内で暗いと感じることはありませんでした。むしろ、このサイズ感で300PPIを維持しているため、文庫本のような密度で情報を摂取できる点は、依然としてこのシリーズの大きな強みです。

暖色と寒色を自在に操れるフロントライト

BOOX Palma 2 フロントライト

就寝前の読書タイムに欠かせないのがフロントライト機能です。BOOX Palma 2に暖色(オレンジ系)と寒色(青白系)の2色を調整できるデュアルトーンフロントライト(CTM)が搭載されています。

夜、部屋の明かりを落としてベッドに入った際、暖色ライトを強めに設定すると、キャンドルのような温かみのある光が画面を優しく照らしてくれます。これによりブルーライトを抑えつつ、リラックスして読書に没頭できました。明るさはスライダーで無段階に調整でき、周囲の環境光に合わせて自動で輝度を調整する光センサーも搭載されているため、場所を選ばずに最適な視認性を確保できます。輝度のムラも気にならず、画面の隅々まで均一に照らされている印象を受けました。

残像を抑え滑らかな表示を実現するBSRテクノロジー

BOOX Palma 2のディスプレイ。画面にニュースサイト。

電子ペーパーの最大の弱点である「画面の書き換え速度」と「残像」を劇的に改善しているのが、BOOX独自の「BSR(BOOX Super Refresh)」テクノロジーです。

通常、E Ink端末でWebサイトをスクロールすると画面が点滅したり、前の文字が残ったりしてストレスを感じることがありますが、BSRを搭載したPalma 2では驚くほどスムーズに画面が追従します。もちろん液晶のようなヌルヌルとした動きとは異なりますが、スクロール操作に対して画面が即座に反応し、残像も素早く処理されるため、ブラウザでニュース記事を読む際もストレスフリーでした。この技術のおかげで、静的な読書端末としてだけでなく、動的な情報収集ツールとしての実用性が保たれています。

用途に合わせて選べる4つのリフレッシュモード

BOOX Palma 2 テキスト表示

BSRの効果を最大限に引き出すために、以下の4つのリフレッシュモードが用意されています。

  • HDモード:最も高画質で、Kindleなどの電子書籍を読む際に最適です。文字が最も美しく表示され、残像も極小ですが、ページめくり時の反転はわずかにあります。
  • バランスモード:画質と速度のバランスが良く、画像を含むドキュメントの閲覧に向いています。
  • 高速モード:Webブラウジングなど、スクロールを多用するシーンで威力を発揮します。画質は少し粗くなりますが、動きが滑らかになります。
  • 超高速モード:動画視聴やアプリの素早い切り替えに使用します。画質は犠牲になりますが、E Inkとは思えない速度で動作します。

実際に「Kindle」アプリで小説を読むときはHDモード、ブラウザで「Googleニュース」を見るときは高速モードといった具合に使い分けることで、常に最適な表示環境を得ることができました。

自由度の高いボタンカスタマイズとジェスチャー

BOOX Palma 2の側面。ファンクションボタン。

操作性において注目すべきは、物理ボタンとジェスチャーのカスタマイズ性の高さです。本体左側の「スマートボタン(旧ファンクションボタン)」には、短押し・ダブルクリック・長押しの3つのアクションに好きな機能を割り当てられます。私は短押しに「フルリフレッシュ」を設定し、画面に残像が気になった瞬間にワンプッシュでクリアにする使い方を重宝しています。

また、音量ボタンを「ページめくり」や「スクロール」に割り当てることも可能です。これにより、満員電車の中で片手で吊革を持ちながら、もう片方の手の親指だけでページを送り続けることができ、非常に快適でした。さらに、画面端からのスワイプジェスチャーで「戻る」や「ホーム」操作も可能で、物理ボタンと組み合わせることでスマホ同様の直感的な操作が実現されています。

スマートボタンに割り当てられる機能 一覧

  • 画面のリフレッシュ(フルリフレッシュ)
  • AIアシスタントの呼び出し
  • E Inkセンター(リフレッシュモード設定)の呼び出し
  • マルチタスク(タスクスイッチャー)の表示
  • サードパーティ製アプリの起動(任意のアプリ)
  • スクリーンショット

まとめ:ディスプレイ

  • 画質:300PPIのCarta 1200ディスプレイにより、文字が印刷物のようにくっきりと鮮明に表示される。
  • 比較:画面サイズ(6.13インチ)や解像度は前モデルと同じだが、実機では前モデルの方が若干明るいという声もある。
  • 視認性:直射日光下でも反射せず読みやすく、モノクロ表示のコントラストが高い。
  • フロントライト:暖色と寒色の調整が可能で、夜間の読書でも目に優しく、光の均一性も高い。
  • BSR:独自技術により残像が抑えられ、Webブラウジング時のスクロールもスムーズに行える。
  • リフレッシュモード:HD、バランス、高速、超高速の4モードを用途に応じて使い分けることで快適性が向上する。
  • ボタン操作:音量ボタンでのページめくりや、スマートボタンへの機能割り当て(リフレッシュなど)が片手操作に最適。
  • ジェスチャー:スワイプ操作による戻る・ホーム機能などが利用でき、操作の自由度が高い。

パフォーマンス

BOOX Palma 2 画面を見る

ここではBOOX Palma 2のパフォーマンスについて、Antutuベンチマーク、CPU性能比較、アプリの動作感、メモリ・ストレージの4つのセクションにわけて詳細に紹介します。

Antutuベンチマーク

BOOX Palma 2は、SoC(System on Chip)としてアップグレードされたクアルコム製のオクタコアCPUを搭載しています。ハードウェア情報アプリでの判定によると、これは「Snapdragon 750G」であると推測されます。このチップセットは8nmプロセスで製造され、高い処理能力を持つKryo 570コアを採用しています。

また、グラフィックス処理を担うGPUには「Adreno 619」を搭載しており、これがBOOX独自の高速描画技術「BSR(BOOX Super Refresh)」のスムーズな動作を強力に支えています。前モデルに搭載されていたSnapdragon 662(Adreno 610)と比較すると、特にグラフィック性能と処理効率が大幅に強化されています。

Antutuベンチマークは以下のようになっています。

Antutu V9バージョン

BOOX Palma 2のAntutuベンチマーク

例: Antutu V9.3.8 総合で「395702」、CPUで「120526」、GPUで「93822」、MEMで「71115」、UXで「110239」

CPU性能を比較

BOOX Palma 2が搭載するQualcomm Snapdragon 750G プロセッサと他のCPUを、Antutuベンチマークで比較してみました。

BOOX Palma 2のグラフ。Antutu 比較 Snapdragon 750G

CPUランキング

※Antutu V10総合スコアで比較したものです。

  1. MediaTek Dimensity 1080 (Bigme HiBreak Pro)・・・Antutu:59万
  2. Qualcomm Snapdragon 750G (BOOX Palma 2)・・・Antutu:44万
  3. Snapdragon 680 (BOOX Go 10.3)・・・29万
  4. Snapdragon 662 (BOOX Palm)・・・Antutu:23万
  5. MediaTek Helio P35 MT6765 (Bigme HiBreak)・・・17万

比較からわかること

この比較表を見ると、BOOX Palma 2のスコア(約44万点)は、前モデルであるBOOX Palma(約23万点)と比較して約1.9倍と、劇的な性能向上を果たしていることがわかります。これは、単なるマイナーチェンジにとどまらず、処理能力において明確なアップグレードがなされたことを示しています。

ランキング内の他機種と比較すると、最上位クラスの処理能力を持つ「Bigme HiBreak Pro(Dimensity 1080)」の約59万点には及びませんが、同じBOOXシリーズの最新タブレットである「BOOX Go 10.3(Snapdragon 680)」の約29万点を大きく上回っています。また、エントリークラスの「Bigme HiBreak(Helio P35)」と比較すると2.5倍以上のスコア差があり、電子ペーパー端末の中ではミドルハイ(中級上位)に位置する高い基本性能を有していると言えます。

アプリの動作感:BOOX Palma 2のサクサク感と実用性を検証

BOOX Palma 2 アプリ

アップグレードされたオクタコアCPUを搭載したBOOX Palma 2は、前モデルと比較してアプリの応答性が飛躍的に向上しています。ここでは、Webブラウジング、電子書籍、動画視聴、画像編集といった具体的なシーンでの動作感や、E Ink特有の遅延・残像の程度について詳しくレビューします。

「小説家になろう」も快適なWebブラウジング

まずはブラウザアプリ「Chrome」を使って、Webサイトの閲覧を試してみました。結論から言うと、テキスト中心のサイト閲覧において、BOOX Palma 2は最強のツールです。

例えば、Web小説投稿サイト「小説家になろう」や、記事投稿サイト「note」を開いてみましたが、表示の速さに驚きました。前モデルでは画像の多いページを開く際に若干のもたつきを感じることがありましたが、Palma 2ではCPU性能の向上により、ページの読み込みから表示までが非常にスムーズです。

BOOX Palma 2の画面。LINEアプリ。

注目すべきは、BOOX独自の「BSR技術(BOOX Super Refresh)」と「高速モード」の組み合わせです。スクロール操作を行った際、E Ink特有の画面の書き換えによる遅延(レイテンシ)は最小限に抑えられており、指の動きに画面がしっかりと追従します。スクロール中に文字が少し滲むようなゴースト(残像)が発生することもありますが、指を止めると一瞬でクリアな表示に戻るため、読むリズムを崩されることはありませんでした。さらに、音量ボタンにスクロール機能を割り当てることで、画面に触れずに長文を読み進めることができ、没入感は抜群です。

紙の本を超える電子書籍アプリの操作性

次に、「Kindle」や「Kobo」などの電子書籍アプリを使用しました。これこそが本機の真骨頂と言えるでしょう。

アプリの起動は一瞬で、ライブラリのスクロールも滑らかです。読書中は画質優先の「HDモード」を使用することで、300PPIの高精細な文字がくっきりと表示されます。

特に評価したいのは、遅延(レイテンシ)と残像(ゴースト)の制御です。ページめくりのレスポンスは非常に良く、画面をタップしてから切り替わるまでのタイムラグはほとんど感じられません。BSR技術のおかげで、E Ink特有の「画面全体が白黒反転して切り替わる」ような挙動も抑えられており、スムーズに次のページへ移行します。

残像に関しては、文字中心の小説を読む限り、HDモードでも前のページの文字が透けて見えるようなゴースト現象はほぼ気になりません。マンガなど黒ベタが多いコンテンツを連続して読むとわずかに残像が出ることがありますが、設定で「ページめくりごとのフルリフレッシュ」頻度を調整したり、スマートボタンでの手動リフレッシュを行ったりすることで、即座にクリアな画面を取り戻せます。

動画再生と発熱の検証

YouTube」で動画再生も試してみました。「超高速モード」に切り替えることで、E Ink端末とは思えないほど滑らかに動画が再生されます。もちろん、白黒表示であり、液晶のような鮮明な画質は期待できませんが、ニュース映像やトーク番組のように「内容さえ分ければ良い」コンテンツであれば十分に実用的です。

気になる発熱についてですが、Wi-Fiストリーミングで高画質動画を30分ほど連続再生してみたところ、背面カメラ付近がほんのりと温かくなりました。しかし、「熱い」と感じるほどではなく、動作が不安定になることもありませんでした。高負荷な処理や連続的なデータ通信を行っても、安定性は保たれている印象です。

画像編集とE Inkの限界

最後に、搭載されている16MPカメラで撮影したドキュメント画像を、画像編集アプリで加工してみました。トリミングや回転といった基本的な編集操作は、オクタコアCPUのパワーのおかげで非常にキビキビと動作します。

ただし、画面がモノクロであるため、色味の調整やフィルター加工といった作業は事実上不可能です。あくまで「ドキュメントスキャン(DocScan)」などで取り込んだ文書の視認性を高めるためのコントラスト調整や、不要な部分の切り取りといった用途に限定されます。画像処理のような高負荷な作業を連続して行うと、動画再生時と同様にわずかな発熱を感じましたが、バッテリーが急激に減るといった挙動は見られませんでした。

まとめ:アプリの動作感

  • 応答性:アップグレードされたオクタコアCPUと6GB RAMにより、アプリの起動や切り替えが前モデルより高速化し、キビキビと動作する。
  • Web閲覧:「小説家になろう」などのテキストサイトは、BSR技術と高速モードにより遅延(レイテンシ)を感じさせない快適なスクロールが可能。
  • 電子書籍:HDモードでの表示は紙のように美しく、ページめくりの遅延も最小限。BSR技術により残像(ゴースト)も気にならず、快適に読み進められる。
  • カスタマイズ性:「EinkWise(E-Inkセンター)」により、アプリごとにリフレッシュレートや表示モードを細かく設定できる点が便利。
  • 動画再生:超高速モードを使えば視聴可能だが画質は白黒。長時間の視聴や高負荷時には背面がわずかに発熱するが、安定性は高い。
  • 画像編集:トリミングなどの操作は軽快だが、モノクロ表示のため色調整などの本格的な編集には不向き。
  • 比較:前モデル「BOOX Palma」と比較して、全体的な処理速度の向上により「待ち時間」が減り、スクロールやアプリ切り替え時のストレスが大幅に軽減された。

メモリとストレージ:BOOX Palma 2の十分な容量と拡張性

BOOX Palma 2のmicroSDカードスロット

BOOX Palma 2は、電子書籍リーダーとしては贅沢なメモリとストレージ容量を備えており、大量のコンテンツを持ち運ぶ現代のデジタル書斎として機能します。ここでは、RAMの仕様や保存容量、そしてクラウド連携について詳しくレビューします。

必要十分な6GBメモリと安定した動作

本機には6GBのLPDDR4X RAMが搭載されています。最近のハイスペックなAndroidスマートフォンでは8GBや12GBが当たり前になっていますが、テキスト表示が主体のE Ink端末において、6GBという容量は非常に余裕があります。実際に、Kindleアプリ、ブラウザ、Notionなどを次々と立ち上げて切り替えながら使用してみましたが、アプリが強制終了することなく、マルチタスク環境でも高い安定性を保っていました。

前モデル「BOOX Palma」も同じ6GB RAMを搭載しており、スペック数値上の変化はありません。しかし、CPU性能が底上げされたことで、同じメモリ容量でも体感的な処理効率は向上している印象を受けます。なお、一部のAndroid端末で見られるストレージをメモリとして転用する「仮想メモリ」機能は本機では利用できませんが、実使用においてメモリ不足を感じる場面は皆無でした。

128GBの大容量ストレージと最大2TBの拡張性

内蔵ストレージ(ROM)は128GB(UFS2.1)を搭載しています。OSやシステム領域で一部使用されますが、それでも電子書籍ファイルであれば数万冊、オーディオブックでも相当数を本体に保存できるライブラリ収納力を持っています。前モデルと比較しても容量は据え置きですが、電子書籍リーダーとして見れば依然としてトップクラスの容量です。

さらに大きなメリットは、左側面に備えられたmicroSDカードスロットです。最大2TBまでのmicroSDXCカードに対応しており、手持ちの自炊データ(PDF化した書籍)や音楽ファイルがどれだけ増えても、容量不足に悩まされることはまずありません。Kindle Paperwhiteなどの競合端末にはないこの拡張性は、オフライン環境で大量のデータを持ち歩きたい私のようなユーザーにとって決定的な魅力です。

柔軟なクラウドストレージ連携

データの同期やバックアップには、ONYXアカウントを作成することで利用できる無料の10GBのOnyx Cloudが役立ちます。読書データや手書きメモ(Palma 2はペン非対応ですが、メモアプリでの入力データなど)をクラウドにバックアップし、他のBOOX端末やPCとデータ同期をスムーズに行うことができました。

また、Android 13を搭載している強みとして、Google Drive、Dropbox、OneDrive、Evernote、OneNoteといった汎用的なクラウドサービスの公式アプリがそのまま利用できます。私は「Google Drive」に保存したPDF資料を直接閲覧したり、「OneNote」でタスク管理を行ったりしていますが、専用端末の枠を超えた使い方ができる点は、単なる読書端末にはない大きなアドバンテージです。

まとめ:メモリとストレージ

  • 搭載メモリ:6GB LPDDR4X RAMを搭載し、複数のアプリを同時に開いても落ちることなく安定して動作する。
  • 比較:メモリ・ストレージ容量ともに前モデル「BOOX Palma」から据え置きだが、電子ペーパー端末としては十分すぎるスペックである。
  • 内蔵ストレージ:128GB UFS2.1 ROMを備え、大量の電子書籍やアプリを本体だけで余裕を持って保存できる。
  • 拡張性:最大2TB対応のmicroSDXCカードスロットを搭載しており、物理的に容量を無限に近い形で拡張できる実用性が高い。
  • クラウド連携:Onyx Cloud(無料10GB)に加え、Google DriveやDropboxなどのサードパーティ製アプリも問題なく利用でき、データ同期が容易である。

AI機能:BOOX Palma 2の知性を拡張するアシスタント

BOOX Palma 2のスマートボタン

BOOX Palma 2には、新たにシステムレベルで統合されたAIアシスタント機能が搭載されています。ここでは、その具体的な利用方法と、読書や日常使いにおけるメリットについて解説します。

スマートボタンで即座に呼び出すAIアシスタント

BOOX Palma 2の大きな進化点として、AIアシスタント機能の搭載が挙げられます。この機能を利用するためには、Wi-Fiなどのインターネット接続と、ONYXアカウントへのログインが必須となりますが、一度設定してしまえば強力なパートナーとなります。

特に便利なのが、左側面に配置されたスマートボタンへの機能割り当てです。設定で「AIアシスタント」を割り当てておくことで、例えばダブルクリックなどのアクション一つで瞬時にAI画面を呼び出すことができます。前モデル「BOOX Palma」では、これほどスムーズにAI機能を呼び出して活用することはできませんでした。思いついた瞬間にボタンを押してAIにアクセスできるインターフェースは、スマホライクなPalma 2の機動性と相まって非常に実用的です。

NeoReaderとの連携で深まる読書体験

このAI機能が最も輝くのは、純正の読書アプリ「NeoReader」を使用している時です。読書中に難解な用語や、物語の時代背景について疑問が湧いた際、これまではブラウザを開いて検索していましたが、Palma 2ではその手間が不要になりました。

実際に海外の小説を読んでいる際、登場した歴史的な出来事についてAIアシスタントに質問を投げかけてみました。すると、AIエンジンは即座にその背景情報を要約して回答してくれ、応答性も良好でした。単なる辞書的な意味だけでなく、文脈に沿った解説を求めたり、複数の言語へ翻訳を依頼したりすることも可能です。AIのおかげで、読書のリズムを崩すことなく、作品への理解をより深く掘り下げることができました。まさに「知性を拡張する読書」といった感覚です。

アプリを問わず活躍するフローティングウィンドウ

AIアシスタントは単独のアプリとしてだけでなく、他のアプリの上に重ねて表示する「フローティングウィンドウ」としても起動可能です。

例えば、ブラウザでニュース記事を読んでいる最中に、関連情報をAIに尋ねたり、「短い物語を書いて」といったクリエイティブな生成を依頼したりすることも可能です。また、生成されたテキストなどのデータ処理もスムーズで、回答をコピーしてメモアプリに貼り付けたり、再生成を行わせたりといった操作も直感的に行えました。他のアプリを利用していても、常に画面の隅にAIという「相談役」が控えている状態は、マルチタスクを行う上で非常に心強い存在です。

まとめ:AI機能

  • 機能の起動:側面のスマートボタン(ダブルクリック等)に割り当てることで、どの画面からでも瞬時にAIアシスタントを起動できる。
  • 利用条件:機能の利用にはインターネット接続と、ONYXアカウントへのログインが必須である。
  • 読書連携:NeoReaderアプリ内で直接AIを呼び出し、用語の解説や背景情報の調査、翻訳を行うことで、読書体験を中断せずに理解を深められる。
  • 処理能力:質問に対するAIエンジンの応答性は良好で、物語の生成や情報の要約など、精度の高い回答が得られる。
  • システム活用:フローティングウィンドウとして起動できるため、他のアプリを使用しながら並行してAIを利用できる。
  • データ処理:生成された回答のコピーや再生成がスムーズに行え、情報の二次利用が容易である。
  • 比較:前モデル「BOOX Palma」にはない新機能として、システムに統合されたAIアシスタントが利用可能になった点が大きな違いである。

カメラ性能:BOOX Palma 2の「記録用」としての実用性と限界

BOOX Palma 2の背面にあるカメラ

BOOX Palma 2は、背面に16MPのカメラとLEDフラッシュを搭載しています。スマートフォンと同じ位置にカメラがあるため、写真撮影用と思われがちですが、本質的には「デジタルなメモ帳」としての役割に特化しています。ここでは、その実力とE Inkならではの使い心地についてレビューします。

文書記録に特化した16MPカメラとフラッシュ

搭載されているのは16MPリアカメラで、暗所でも撮影を補助するLEDフラッシュを備えています。スペック上の画素数は前モデル「BOOX Palma」と同じであり、ハードウェア構成に大きな変化はありません。

オートフォーカス機能も搭載されており、近距離の文字にもピントが合います。ただし、このカメラの主目的は美しい風景やポートレートを撮ることではなく、書類やホワイトボード、メモなどをデジタル化して記録することにあります。実際に撮影したデータをPCに転送して画質を確認してみると、カラーで記録されており、文字情報は十分に判読できるレベルでしたが、最新のスマートフォンのような鮮明さやダイナミックレンジは期待できません。あくまで情報記録用と割り切るのが正解です。

便利なDocScanと実用的なOCR機能

BOOX Palma 2で撮影している

機能面で最も利用価値が高いのが、標準搭載されている「ドキュメントスキャン(DocScan)」アプリです。このアプリは、撮影した文書の四隅を自動または手動で検出し、台形補正を行って読みやすい平面データに変換してくれます。

実際に、手元の会議資料をDocScanで撮影してみました。文書の認識精度は良好で、背景から紙の領域をしっかりと切り出してくれました。さらに便利だと感じたのが、スキャンと連携するOCR(光学文字認識)機能です。前モデルの初期段階では日本語の認識に難がありましたが、Palma 2(およびアップデート後のPalma)では日本語もサポートされており、スキャンした画像からテキストデータを抽出できます。

精度に関しては完璧とは言えませんが、キーワード検索用のテキストタグとして埋め込む用途には十分な実用性があり、紙の情報をデジタル化して整理する「文書記録」ツールとして重宝しました。また、QRコードの読み取りも可能で、イベント会場などでスマホを取り出さずにサッと対応できるのは地味ながら便利です。

E-Ink特有の「遅延」とフレーミングの難しさ

実際の使用感において、スマートフォンと決定的に異なるのがプレビュー画面の挙動です。カメラを起動して構図を決めようとすると、E-Inkでの表示の遅延が顕著に現れます。

カメラを動かすと、画面の書き換えが追いつかず、映像がカクカクとしたコマ送りのように表示されます。BSR技術を持ってしても、リアルタイムのカメラ映像を滑らかに表示するのは難しく、動作の滑らかさは期待できません。そのため、動いている被写体を撮るのはほぼ不可能です。静止している書類を撮る際も、一度カメラを固定して、画面の表示が追いついてくるのを一呼吸待ってからシャッターを切るという、「撮影の儀式」が必要になります。このフレーミングの難しさは前モデルから変わっておらず、電子ペーパー端末の宿命と言えるでしょう。

注意点:モノクロプレビューと割り切り

撮影時のプレビュー画面はモノクロ(白黒)です。撮影されたデータ自体はカラーですが、撮影中は色の区別がつきません。例えば、赤字の修正箇所を強調して撮りたい場合でも、画面上ではグレーの濃淡でしか確認できないため、少し不安になります。

また、画像編集アプリなどで色味を調整しようとしても、端末上では正しく確認できません。あくまで「情報を記録する」ことに特化したカメラであり、Instagramに投稿するような「映える写真」を撮るためのものではないと理解しておく必要があります。

まとめ:カメラ性能

  • 基本スペック:16MPリアカメラとLEDフラッシュを搭載しており、ハードウェア構成は前モデル「BOOX Palma」と同等である。
  • 画質:PCで確認するとカラー写真として保存されているが、画質はメモ記録用レベルであり、芸術的な撮影には向かない。
  • ドキュメントスキャン:標準アプリ「DocScan」による文書の認識と補正機能は優秀で、書類のデジタル化に役立つ。
  • OCR性能:日本語に対応した文字認識機能があり、検索可能なテキストデータを作成できるため実用性が高い。
  • 表示の遅延:E-Inkの特性上、プレビュー画面の更新が遅く、フレーミング時の動作はカクカクしており滑らかではない。
  • モノクロ表示:撮影中の画面は白黒であるため、色味の確認はできず、スマホカメラのような使い勝手ではない。
  • 比較:カメラ性能自体に大きな進化はないが、アプリの安定性やOCRの使い勝手はソフト面で成熟している。

オーディオ性能:BOOX Palma 2で広がる「聴く読書」と記録の可能性

BOOX Palma 2 スピーカー

ここでは、BOOX Palma 2が持つスピーカーやマイクの性能、そしてBluetooth接続によるオーディオ体験について、実際の使用感を交えてレビューします。

「聴く」と「録る」を支える充実のハードウェア

BOOX Palma 2は、単なる読書端末の枠を超えた多機能デバイスとしての側面を持っています。本体の上部と下部にはデュアルスピーカーが、さらにデュアルマイクも搭載されており、ステレオ再生やステレオ録音が可能です。

これらにより、テキスト読み上げ機能(TTS)を使った「聴く読書」や、ポッドキャストなどのオーディオコンテンツ再生、ワイヤレスヘッドホンへの接続、そしてボイスレコーダーとしての録音など、多彩な用途に対応します。特に前モデルと比較して、ハードウェア構成自体は大きく変わらないものの、OSやCPUの最適化により、これらの機能がよりスムーズに動作するようになった印象を受けます。

音楽再生:ボーカルは明瞭だが低音は控えめ

まずは内蔵のデュアルスピーカーを使って、音楽ストリーミングアプリ「Spotify」を再生してみました。

ボーカル中心のポップスやアコースティックな曲を流してみると、中高音域は非常にクリアで、歌詞がはっきりと聞き取れます。ステレオ効果により音の広がりも感じられ、BGMとして流す分には十分な音量も確保されています。一方で、ロックやEDMのような楽曲では、筐体サイズの限界もあり低音の響きが弱く、全体的に音が軽く、少し空洞感のある音質に感じられました。音楽に没入するというよりは、作業中にラジオ感覚で流すといった使い方が適しています。

オーディオブックと「青空朗読」での実用性

このスピーカーの特性が最も活きるのは、人の声を中心としたコンテンツです。実際にアプリ「青空朗読」をインストールし、名作文学『銀河鉄道の夜』の朗読を聞いてみましたが、ナレーターの声が驚くほど明瞭に再生され、家事をしながらでも物語の世界観に浸ることができました。

また、Amazonの「Audible」を利用してビジネス書や小説を聴く際も、デュアルスピーカーのおかげで著者の言葉がはっきりと聞き取れます。内蔵のTTS(テキスト読み上げ)機能を使ってKindleの書籍を読み上げさせた際も、機械音声特有の聞き取りづらさが軽減されており、まさに「聴く読書」用として非常に高い実用性を感じました。スマートフォンでバッテリーを消費したくない場面でも、Palma 2があれば長時間のリスニングが可能です。

録音機能と会議での活用

デュアルマイクを活用した録音機能も試してみました。ボイスレコーダーアプリを使って会議の様子を記録してみたところ、発言者の声をしっかりと拾ってくれました。

周囲の雑音が大きい環境では多少ノイズが入りますが、音声入力の感度は良好で、後から聞き返すのに十分な品質です。ふと思いついたアイデアを音声メモとして残す際も、スマホを取り出してロック解除して…という手間なく、側面のスマートボタンからレコーダーを起動(要設定)してサッと録音できるため、思考を逃しません。

ワイヤレス利用時の音質変化

より高音質で楽しみたい場合は、Bluetooth 5.1接続が活躍します。手持ちのワイヤレスイヤホンを接続して音楽を再生したところ、内蔵スピーカーでは感じられなかった低音の厚みや楽器の繊細な響きがしっかりと再現されました。

内蔵スピーカーでは「情報の確認」レベルだった音楽体験が、ワイヤレスイヤホンを通すことで「鑑賞」レベルにまで引き上げられます。特に低音が重要なヒップホップや、臨場感が求められる映画のサントラなどを聴く際は、Bluetooth接続が必須だと感じました。また、底面のUSB-CポートはOTG(On-The-Go)をサポートしているため、USB-C端子の有線イヤホンやDAC(デジタルアナログコンバーター)を接続して、さらに高音質なオーディオ環境を構築することも可能です。

まとめ:オーディオ性能

  • スピーカー構成:本体上下にデュアルスピーカーを搭載し、ステレオ再生に対応している。
  • 音質評価:中高音域やボーカルは明瞭で聞き取りやすいが、低音は弱く、音楽鑑賞ではやや空洞感を感じるためBGM向きである。
  • テキスト読み上げ:「青空朗読」での文学作品や「Audible」でのビジネス書など、人の声を中心としたコンテンツでは声の通りが良く実用的である。
  • マイク性能:デュアルマイクを搭載しており、音声メモや会議録音において十分な明瞭さと音声入力感度を持つ。
  • ワイヤレス音質:Bluetooth接続を利用することで、内蔵スピーカーでは不足していた低音や細部の表現力が補われ、音楽鑑賞に耐えうる音質となる。
  • 有線接続:USB-CポートがOTGに対応しているため、変換アダプタやUSB-Cイヤホンを使用したオーディオ出力が可能である。

バッテリーと通信性能:BOOX Palma 2のスタミナと接続性を徹底検証

BOOX Palma 2の前面

大容量バッテリーによる長時間の読書体験と、テザリングを前提とした通信環境の使い勝手についてレビューします。

バッテリー容量と駆動時間の目安

BOOX Palma 2は、3950mAhのLi-ion Polymerバッテリーを搭載しています。これは前モデル「BOOX Palma」と全く同じ容量ですが、電子ペーパー端末としては非常に大きな容量です。一般的な専用電子書籍リーダーが1500mAh程度であることを考えると、Android OSを動かすための十分なパワーを蓄えていると言えます。

公称のバッテリー駆動時間は使用状況に大きく左右されますが、スタンバイ状態であれば数週間持続するとされています。実際のバッテリーテストとして、輝度を50%に設定し、Wi-Fiをオンにした状態でWebブラウジングやアプリ操作を断続的に行ったところ、連続駆動時間として10時間以上の使用が可能でした。

これはBSR技術による高速リフレッシュやバックグラウンド通信が影響しており、Androidスマートフォンのような使い方をした場合の結果です。一方で、Wi-FiとBluetoothをオフにした状態であれば、数日以上バッテリーが持続するという結果も出ています。

実体験:読書メインなら数日は余裕

実際の生活の中で「読書専用機」として使った場合、印象はガラリと変わります。Wi-FiとBluetoothをオフにし、フロントライトを適切な明るさに調整して、オフラインで保存したKindle書籍を読むだけなら、1時間読書してもバッテリー消費率はごくわずかでした。

私の体験では、通勤往復2時間の読書と、寝る前の30分の読書を毎日続けても、充電が必要になるのは5日〜1週間後でした。一方で、BSR技術の「超高速モード」を使用してYouTube動画を見たり、ブラウザで重いサイトを巡回したりすると、目に見えてバッテリーが減っていきます。用途に応じて「スマホ並みの電池持ち」にもなれば、「電子ペーパーらしい長寿命」にもなる、二面性を持ったデバイスだと感じました。

充電速度

充電ポートは底面のUSB Type-Cポートを使用します。急速充電に関する具体的な規格(PDなど)の明記はありませんが、手持ちのUSB充電器を使用して残量20%からフル充電までにかかった時間は約2.5時間でした。最近のスマートフォンのような超急速充電には対応していませんが、就寝中に充電しておけば翌朝には満タンになっているため、実用上の不便さは感じません。

通信性能とテザリングの活用

通信機能はWi-Fi(802.11 b/g/n/ac)Bluetooth 5.1に対応しています。SIMカードスロットは搭載していないため、外出先でインターネットに接続するには、スマートフォンのテザリング機能やモバイルWi-Fiルーターが必須となります。

実際にiPhoneのテザリング機能を使って接続しましたが、Wi-Fiの掴みは良好で、カフェなどの混雑した電波環境でも接続が途切れることはありませんでした。

また、Bluetooth接続に関しては、ワイヤレスイヤホンで音楽を聴きながら読書をする際も、音がプツプツと途切れるようなことはなく、接続安定性は非常に高いと感じました。前モデルと比較しても通信周りの挙動は安定しており、ストレスなくクラウド同期やブラウジングが行えます。

まとめ:バッテリーと通信性能

  • 基本仕様:3950mAhの大容量Li-ion Polymerバッテリーを搭載しており、前モデルから据え置きである。
  • 連続駆動時間:高負荷な通信・BSR使用時はスマホ並みの消費だが、オフライン読書のみなら長時間駆動が可能。
  • バッテリー消費率:Wi-Fiオンでのアクティブな使用では消費が早いが、読書のみなら数%に抑えられる。
  • 充電速度:USB-Cポートを使用し、フル充電までは約2.5時間程度かかるため、急速充電とは言えない。
  • 通信機能:Wi-FiとBluetoothに対応しているが、SIM非対応のため単体でのモバイル通信はできない。
  • テザリング:外出先ではスマホのテザリングが必須だが、接続安定性は高く実用的である。
  • 比較:バッテリー容量や通信仕様に大きな変化はないが、Android 13への更新によりバックグラウンド制御などが最適化されている可能性がある。

OSとソフトウェア:BOOX Palma 2のAndroid 13と進化した使い勝手

BOOX Palma 2 カメラ

BOOX Palma 2は、最新のアプリ環境に対応するAndroid 13を搭載し、電子ペーパー端末としての使いやすさを追求した独自の機能を多数備えています。ここではOSの違いや便利な独自機能についてレビューします。

Android 13への刷新とモダンなUIデザイン

本機のOSはAndroid 13を採用しています。前モデル「BOOX Palma」がAndroid 11であったのに対し、2世代分のバージョンアップを果たしました。これにより、最新のサードパーティアプリとの互換性が向上し、セキュリティ面でもより安心して利用できるようになりました。Google Playストアを標準搭載しているため、初期設定さえ済ませれば、普段スマートフォンで使っているアプリをすぐにインストールして使い始められます。

BOOX Palma 2のUI画面。アプリ一覧。

UIデザインも刷新されており、アプリアイコンや設定メニューがよりクリーンでモダンな外観に変更されました。BOOX独自のインターフェースは機能が豊富で、初めて触れる方には少し複雑に感じるかもしれませんが、今回のデザイン変更により視認性が向上しており、直感的な操作がしやすくなったと感じます。

安心の長期ファームウェアアップデート

長く使う上で重要なのがサポート期間ですが、BOOXは製品発売から3年以上のファームウェアアップデート提供を約束しています。OSのメジャーアップデート(例:Android 14への更新)は保証されていませんが、バグ修正や機能追加といったシステム更新が継続的に行われる点は、高価なデバイスを購入する上で大きな安心材料です。

アプリごとに最適化できる「EinkWise」機能

BOOX Palma 2のディスプレイ。画面でタッチ操作

私がBOOX製品を使う最大の理由とも言えるのが、「EinkWise(E-Inkセンター)」機能です。これはアプリごとに画面のリフレッシュレート、コントラスト、色の濃さなどを個別に設定できる機能で、カスタマイズ性が非常に高いのが特徴です。

例えば、文字が薄くて読みづらいニュースアプリでは文字を太く強調し、背景が暗くて見づらいアプリでは「漂白」機能で背景を白く飛ばすといった表示最適化が可能です。実際に使ってみると、この微調整ができるかどうかが、電子ペーパー端末でのアプリ利用の快適さを大きく左右すると実感しました。前モデルよりも設定画面が整理され、必要な項目にアクセスしやすくなっています。

万能な読書アプリ「NeoReader」

標準搭載の読書アプリ「NeoReader」は、単なるPDFビューワーの枠を超えた高機能アプリです。PDFやEPUBをはじめとする主要26フォーマット(MOBI, TXT, DOCXなど)に対応しており、ほぼあらゆる電子書籍ファイルを開くことができます。

特に便利だったのがPDFの閲覧機能です。スマホサイズの画面ではA4サイズのPDFは見づらいことが多いのですが、NeoReaderの「余白カット」や「リフロー」機能を使えば、文字を読みやすいサイズに自動で整形してくれます。自炊した書籍データもストレスなく読むことができ、これ一つあれば他のリーダーアプリは不要と思えるほどの完成度です。

BOOXDropによる手軽なデータ連携

PCやスマートフォンとのデータのやり取りには、内蔵機能の「BOOXDrop」が活躍します。ケーブルを接続することなく、同じWi-Fiネットワーク内であればブラウザ経由で簡単にファイルを転送できます。

まとめ:OSとソフトウェア

  • OSバージョン:Android 13を搭載し、前モデル(Android 11)からアップデートされたことで、アプリ互換性とセキュリティが向上している。
  • UIデザイン:アプリアイコンやメニュー表示が刷新され、モダンで視認性の高いインターフェースに進化した。
  • Google Play:標準搭載されており、特別な設定なしにサードパーティアプリをインストール可能である。
  • アップデート:発売から3年以上のファームウェアアップデートが保証されており、長期的に安心して利用できる。
  • EinkWise:アプリごとの表示最適化(コントラスト調整やリフレッシュ設定)が可能で、E Inkでの視認性を劇的に改善できる。
  • NeoReader:主要26フォーマットに対応した標準リーダーアプリで、PDFの余白カットなどが優秀である。
  • データ連携:BOOXDropによるワイヤレス転送が利用でき、ファイル管理が容易である。
  • 比較:AndroidのバージョンアップとUIの洗練化により、前モデルよりも現代的で使いやすいソフトウェア環境となっている。

検証してわかったBOOX Palma 2のメリット・デメリット

BOOX Palma 2の指紋認証

BOOX Palma 2を実際に使用し、前モデル「BOOX Palma」と比較しながら検証を進める中で、この端末が持つ独自の強みと、購入前に知っておくべき弱点が明確になりました。スマートフォンライクな外観でありながら「スマホではない」という立ち位置を確立している本機の実力を、メリット・デメリットに分けて詳しく解説します。

メリット(長所、利点)

メリット1:スマホ感覚で持ち運べる圧倒的な携帯性

最大のメリットは、6.13インチのスマートフォンサイズでありながら、重量わずか170gという軽さです。最新のiPhoneなどのハイエンドスマホよりも軽く、ポケットに入れても重さを感じません。電車内や待ち時間など、スマホを取り出す感覚でサッと読書を始められるため、「読書をする」という行為のハードルが劇的に下がりました。前モデルと同じサイズ感を維持しつつ、中身が進化している点は高く評価できます。

メリット2:待望の指紋認証搭載でセキュリティと快適性が向上

前モデル「BOOX Palma」からの最大の進化点と言えるのが、電源ボタンへの指紋認証機能の統合です。前モデルでは毎回パスコードを入力する必要がありましたが、Palma 2では画面を点灯させる自然な動作でロック解除が可能です。特に外出先で頻繁にオンオフを繰り返す電子ペーパー端末において、このスムーズさは一度体験すると戻れないほどの快適さをもたらします。

メリット3:BSR技術によるE Inkの枠を超えた高速動作

BOOX独自のBSR(BOOX Super Refresh)技術により、電子ペーパーとは思えないほど画面の書き換えが高速です。Webブラウジングでのスクロールやアプリの切り替えがスムーズで、残像も気にならないレベルに抑えられています。静的な読書だけでなく、情報収集ツールとしても十分に実用的であり、このレスポンスの良さは他社のE Ink端末に対する大きなアドバンテージです。

メリット4:Android 13と強化されたCPUによるサクサク動作

OSがAndroid 13にアップデートされ、CPUもSnapdragon 750G(推定)へと強化されたことで、全体的な動作がキビキビとしています。重い電子書籍アプリの起動やページめくりも高速で、ストレスを感じません。Google Playストアに対応しているため、好みのアプリを自由に追加できる拡張性も健在です。

メリット5:microSDカード対応でライブラリを無限に拡張可能

本体左側面にmicroSDカードスロットを搭載しており、最大2TBまでの容量拡張が可能です。内蔵ストレージも128GBと十分ですが、漫画や自炊したPDFファイルなどを大量に持ち歩くユーザーにとって、物理的に容量を増やせる点は非常に心強いです。クラウドに頼らずオフラインで全てのライブラリにアクセスできる環境を構築できます。

メリット6:カスタマイズ可能な物理ボタンの利便性

側面のスマートボタンや音量ボタンに、ページめくりやリフレッシュ、アプリ起動などの機能を自由に割り当てられます。特に音量ボタンでのページめくりは、片手操作時に画面をタップする必要がなく、指の移動を最小限に抑えられるため、満員電車などの狭い空間での読書に最適です。

デメリット(短所、欠点)

BOOX Palma 2 指紋認証

デメリット1:SIMカード非対応でモバイル通信ができない

スマートフォンそっくりの見た目をしていますが、SIMカードスロットはなく、単体でのモバイル通信はできません。外出先でブラウジングやクラウド同期を行うには、Wi-Fi環境かスマートフォンのテザリングが必要です。あくまで「Wi-Fiタブレット」としての運用になるため、スマホの完全な代替機にはなり得ません。

デメリット2:完全防水ではなく「撥水」レベル

耐久性の面で惜しいのが、IPX8などの完全防水仕様ではない点です。公式には「撥水設計」とされており、水しぶき程度なら耐えられますが、お風呂に沈めたりシャワーを浴びたりすることは推奨されていません。Kindle Paperwhiteなどの競合機が完全防水であることを考えると、水回りでの使用には注意が必要です。

デメリット3:ワイヤレス充電は非対応

充電にはUSB Type-Cケーブルを使用する必要があり、ワイヤレス充電(Qi充電)には対応していません。毎日充電する端末ではないため頻度は低いものの、置くだけ充電に慣れていると、ケーブルを挿す手間をわずらわしく感じる場面があるかもしれません。

デメリット4:ペン入力は非対応でメモ書きは不可

BOOXシリーズの中にはペン入力に対応したモデルも多いですが、Palma 2はペン入力用のデジタイザを搭載していません。あくまで「閲覧」に特化した端末であり、スタイラスペンを使って手書きメモを取ったり、PDFに書き込みをしたりすることはできません。

デメリット5:カメラは記録用と割り切りが必要

背面の16MPカメラはドキュメントスキャン用としては優秀ですが、普段使いのスナップカメラとしては力不足です。プレビュー画面がモノクロでカクつくため構図が決めづらく、画質も記録用レベルです。スマホのカメラのような感覚で使うと失望するため、用途を限定して使う必要があります。

デメリット6:カラー表示は非対応で動画や雑誌はモノクロ

本機はモノクロE Ink端末であるため、カラー表示には対応していません。Web閲覧時にリンクの色が判別しにくかったり、カラー版の雑誌や写真集、動画コンテンツを楽しむ際には表現力が不足します。カラー表示が必要な場合は、タブレットや「BOOX Go Color 7」などのカラーE Ink搭載モデルを検討する必要があります。

まとめ:メリット・デメリット

BOOX Palma 2は、スマートフォンのような携帯性とAndroidの拡張性を持ちながら、E Inkによる目に優しい読書体験を提供するユニークなデバイスです。指紋認証の追加や基本性能の向上により、前モデルの弱点を着実に克服しています。

SIM非対応や完全防水ではない点など、割り切りが必要な部分はありますが、「スマホ断ち」をして読書や情報収集に集中したいユーザーにとっては、これ以上ない相棒となるでしょう。特にポケットに入れてどこへでも持ち出せるライブラリとしての価値は、他のどのデバイスにも代えがたい魅力があります。

BOOX Palma 2のスペック(仕様)

  • ディスプレイ: 6.13インチ、解像度824 x 1648 pxのCarta1200フラットスクリーン ※18:9/300ppi/静電容量方式タッチ/明るさ自動調整
  • フロントライト: CTM付きフロントライト(暖色及び寒色)
  • ページめくりボタン: あり(音量ボタン)
  • プロセッサ: オクタコア + BSR (BOOX Super Refresh)
  • RAM(メモリ): 6GB LPDDR4X
  • ストレージ: 128GB UFS2.1
  • 外部ストレージ: microSDXCカードで最大2TBまで拡張可
  • バッテリー: 3950 mAh
  • カメラ: 16MP、LEDフラッシュ付
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 802.11 b/g/n/ac、Bluetooth 5.1
  • インターフェース: USB-C (OTGサポート)、microSDカードスロット、電源(指紋認証)、音量(ページめくり)、スマートボタン(カスタマイズ可能)
  • センサー: Gセンサー(自動回転)、光センサー
  • スピーカー: デュアルスピーカー
  • マイク: デュアルマイク
  • 防滴: 対応(撥水設計)
  • カスタムウィジェット: 対応
  • スタイラスペン: 専用ペンなし・利用できません
  • カバー: 専用フリップフォールドケース、専用保護ケース(別売)
  • 生体認証: 指紋認証
  • Google Playストア: 対応(サードパーティ製アプリ利用可)
  • OS: Android 13 ※OTAアップデート対応
  • サイズ: 159 x 80 x 8.0 mm
  • 重量: 170g
  • カラー: ブラック、ホワイト
  • 付属品: USB-C ケーブル x 1、カードトレイ取り出しツール x 1、クイック スタート ガイド x 1、保証書 x 1
  • ドキュメント形式: PDF, DJVU, CBR, CBZ, EPUB, AZW3, MOBI, TXT, DOC, DOCX, FB2, CHM, RTF, HTML, ZIP, PRC, PPT, PPTX
  • 画像形式: PNG, JPG, BMP, TIFF
  • オーディオ形式: WAV, MP3

BOOX Palma 2の評価

BOOX Palma 2の正面

10の評価基準で「BOOX Palma 2」を5段階で評価してみました。

項目別評価

ディスプレイの見やすさ: ★★★★☆

300PPIの高解像度により文字は非常に鮮明で読みやすいですが、画面サイズが小さいため、漫画などの固定レイアウト書籍には不向きです。

ペンでの描画性能: ★☆☆☆☆

スタイラスペン入力には対応していません。手書きメモ機能を重視する方は、他のBOOX端末(Noteシリーズなど)を検討する必要があります。

パフォーマンス: ★★★★☆

アップグレードされたCPUとBSR技術により、電子ペーパーとは思えないほど高速に動作します。スクロールも快適で、アプリの起動もスムーズです。

機能: ★★★★★

Android 13搭載でGoogle Playストアが使え、指紋認証やカスタマイズ可能な物理ボタンなど、小型ボディに機能が凝縮されています。

通信性能: ★★★☆☆

Wi-FiとBluetoothの接続安定性は高いですが、SIMカードスロットがなく、外出先での単独モバイル通信ができない点が惜しまれます。

バッテリー: ★★★★☆

オフラインでの読書なら数日持ちますが、Wi-Fi接続や動画視聴を行うとスマートフォンのように減るため、使用方法に依存します。

デザイン: ★★★★★

170gと非常に軽量で、紙のような手触りの背面加工が素晴らしいです。片手で長時間持っても疲れず、携帯性は最高レベルです。

オーディオ: ★★★☆☆

デュアルスピーカーで声は聞き取りやすいですが、低音が弱く音楽鑑賞には不向きです。オーディオブックやTTS利用には十分です。

価格: ★★★☆☆

52,800円という価格は、電子書籍リーダーとしては高額な部類に入ります。多機能さをどう評価するかでコスパの印象が変わります。

使いやすさ: ★★★★★ 指紋認証によるスムーズなロック解除と、片手ですべて完結する操作性が抜群です。読書へのアクセスが最も速い端末と言えます。

【総評】 BOOX Palma 2:★★★★☆

「高速化」と「指紋認証」で完成したスマホサイズE Ink

実際に使って最も感動したのは、その圧倒的な処理速度の向上です。前モデルからの進化点は指紋認証の搭載だけではありません。CPU性能はベンチマークスコアで約1.9倍にまで強化されており、電子ペーパー端末にありがちな「操作の待ち時間」が劇的に解消されています。

アプリの起動、Webサイトの読み込み、ページめくりなど、あらゆる動作がキビキビとしており、BOOX独自の高速描画技術「BSR」のポテンシャルを完全に引き出しています。この「高速化」と最新OSによる安心感、そして指紋認証によるシームレスな使い勝手が組み合わさることで、まさにスマホサイズE Ink端末の「完成形」となりました。

また、OSが最新のAndroid 13に刷新されたことで、アプリの互換性とセキュリティが向上しました。発売から3年以上のファームウェアアップデートも保証されており、長く安心して使い続けられる点も見逃せません。

購入前に知っておくべき「割り切り」

購入前に注意すべき点は、「スマホの形をしているがスマホではない」ということです。SIMカード非対応のため通話や単独通信はできず、カメラ画質も記録用レベルです。また、完全防水ではなく撥水仕様であるため、お風呂での使用にはリスクが伴います。

さらに、ペン入力には対応していないため、BOOXシリーズ特有の手書きノート機能は使えません。あくまでモノクロ(白黒)のディスプレイで「読むこと」と「情報収集」に特化した端末であることを理解しておく必要があります。最近、普及し始めたカラーディスプレイに対応していないことにも注意が必要です。

集中力と効率を両立したい人に最適

BOOX Palma 2は、スマホの過剰な通知や光に疲れを感じている人や、通勤時間などのスキマ時間を読書で充実させたい人に最適です。SNSや動画の誘惑から距離を置き、いつでもどこでも「読むこと」に没頭できる環境を提供してくれます。

前モデルからの買い替えは指紋認証の必要性次第ですが、高速化したレスポンスはそれだけでも買い換える価値があります。新規に購入するなら、迷わずこのPalma 2をおすすめします。日常に「静かな集中時間」を取り戻すための、最高のパートナーになるでしょう。

Amazon.co.jp: BOOX Palma 2 ホワイト

BOOX Palma 2の価格・購入先

BOOX Palma 2 正面

※価格は2025/12/06に調査したものです。価格は変動します。

SKT NETSHOP

※すでに販売を終了しています。売り切れ、と表示されています。

かつては、47,400円で販売されていました。

ECサイト(Amazon、楽天、ヤフーなど)

  • Amazonで39,999円(税込)、
  • 楽天市場で47,800円(中古・送料無料)、
  • ヤフーショッピングで52,800円(送料無料)、

で販売されています。

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おすすめのライバル機種と価格を比較

BOOX Palma 2」に似た性能をもつE inkタブレット(電子ペーパータブレット)、電子書籍リーダーも販売されています。

BOOX Palma 2 Pro

Onyx から発売された6.13インチのカラーE inkタブレットです(2025年11月 発売)。

Android 15、Kaleido 3 カラー電子ペーパー(カラー150ppi/モノクロ300ppi)、オクタコアCPU(Snapdragon 750G)、8GBメモリ、128GBストレージ、3950mAhバッテリー、フロントライトを搭載しています。

また、専用スタイラスペン「InkSense Plus」(別売・筆圧4096段階)、データ通信、SIMカード(※eSIMは非対応)、「EinkWise」機能、メモアプリ「Notes」、AI機能、「スマートボタン」、撥水設計、マグネット式2-in-1ケース(別売)に対応。

カメラのスキャン機能(OCR機能・「DocScan」アプリ)、指紋認証センサー、自動回転用Gセンサー、デュアルスピーカー、BSR技術、Google Playストア、サードパーティのアプリ、3年間のアップデート保証、Type-C(OTG)、microSDカード(最大2TB)、Nano SIM(5G対応)、Wi-Fi、Bluetooth 5.1に対応しています。

価格は、Amazonで69,800円(税込)、楽天市場で69,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで69,800円、米国 Amazon.comで$399.99、です。

関連記事:BOOX Palma 2 Pro徹底レビュー!先代からの進化点とBigme比較

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BOOX Palma

Onyxから発売された6.13インチのE inkタブレットです(2023年9月19日に発売)。

Android 11、Qualcomm 8コアプロセッサ、4GB LPDDR4Xメモリ、18:9のCarta1200フラットスクリーン、3950mAhバッテリー、128GB UFS2.1ストレージ、Gセンサー、スピーカー、マイク、microSDカードスロットを搭載しています。

また、16MPカメラ(LEDフラッシュ付)、ページめくりボタン、ファンクションボタン、カスタムウィジェット、防滴、BOOX Super Refresh、最大2TBまでのストレージ拡張、2色フロントライト、OTAアップデート、Google Playストア、専用ソフトケース(別売)、USB-C (OTG)、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、Amazonで39,800円 (税込)、楽天市場で46,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで43,874円、です。

関連記事:スマホサイズ「BOOX Palma」のできること、機能、評価を解説

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Bigme HiBreak Pro

Bigmeから発売された6.13インチのE Ink 5Gスマートフォンです(2025年4月発売)。

Android 14、MediaTek Dimensity 1080 オクタコアプロセッサ (2.4GHz)、ARM Mali-G68 MC4 GPU、8GBメモリ、824×1648ピクセルの6.13インチHD E Ink 白黒ディスプレイ (300PPI、フリッカー・ブルーライトなし)、256GBストレージ、4500mAhバッテリー (18W急速充電対応)、背面20MPカメラ (写真テキスト認識OCR機能付き)、前面5MPカメラ、ジャイロスコープセンサーを搭載しています。

また、調整可能な36レベルの暖色・寒色フロントライト、Bigme “SSS”Super Refresh技術およびxRapid refresh algorithmによる高速リフレッシュレート (21 F/S)、自動ゴースト除去機能 (Auto Ghosting removal / Mininum Ghosting)、無料の音声テキスト変換、BigmeGPT 4.0、xReaderアプリによるテキスト翻訳、内蔵のテキスト読み上げ (TTS)に対応。

Google Play ストア、ハイライトと注釈機能、柔軟なレイアウト設定、指紋認証によるロック解除、NFC、指紋認証ボタン、リフレッシュボタン、USB Type-C(OTG)、5G/4G通信、Wi-Fi、Bluetooth 5.2、高精度GPSに対応しています。

価格は、Amazonで62,799円(税込)、楽天市場で74,458円(送料無料)、AliExpressで62,204円、です。

関連記事:最強Einkスマホ?Bigme HiBreak Pro徹底レビュー&評価

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BOOX Go 6

Onyxから発売された6インチのE inkタブレットです(2024年8月26日発売)。Android 12、Qualcomm 2.0GHz オクタコア プロセッサ、2GB LPDDR4X メモリ、HD Carta 1300 ガラス スクリーン、32GB eMMC ストレージ、1500 mAhバッテリー、microSDカードスロット、マイク搭載で、

ストレージ拡張、マグネットカバー(別売)、2色フロントライト、Google Playストア(サードパーティ製アプリの追加)、10GBのOnyxクラウドストレージ(無料)、USB Type-C (OTG/オーディオ ジャックとして使用可)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、Amazonで27,800円、楽天市場で27,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで27,800円、です。

関連記事:「BOOX Go 6」とPoke5、Page、Go Colorの違いを解説

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Meebook M6

Boyueから発売されたAndroid 11の6.0型 E inkタブレットです(2023年4月発売)。300ppiのHD E Inkスクリーン、クアッドコア 1.8GHzプロセッサ、3GBメモリ、32GBストレージ、2200 mAhバッテリー搭載で、

最大1TBまでストレージ拡張、2色フロントライト(24段階・暖色と寒色)、Google Playストア(電子書籍アプリおよびサードパーティ製アプリの追加)辞書(翻訳)、読書モード(ダーク色)、ZReaderアプリ、オリジナルレザーケース(付属)、USB Type-C (OTG)、Wi-Fiデュアルバンド、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、AliExpressで21,808円です。

関連記事:最大1TBの「Meebook M6」と6型E inkタブレットを比較 

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Kindle (2024)

Amazonから発売された6インチの電子書籍リーダーです(2024年10月16日 発売)。

解像度300ppiのAmazon 反射抑制ディスプレイ、LED 4個のフロントライト、16GBストレージ、最大6週間 駆動するバッテリーを搭載しています。

高速なページめくり、明るさ調整(フロントライト・手動)、クラウド保存、純正ファブリックカバー(別売)、16階調グレースケール、フォント最適化技術、USB-C、Wi-Fi (2.4GHz) 、Kindleストアに対応しています。

価格は、Amazonで19,980円(税込・広告なし)、楽天市場で19,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで15,900円、です。

関連記事:新型「Kindle (2024)」とPaperwhite、Koboを比較

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BOOX Go Color 7

Onyxから発売されたAndroid 12搭載のカラー対応 7型 E inkタブレットです(2024年6月6日発売)。2.4GHzオクタコア プロセッサ、4GB LPDDR4X メモリ、Kaleido 3 (Carta 1200)液晶、64GB UFS2.2 ストレージ、2300 mAhバッテリー、microSDカードスロット搭載で、

ページめくりボタン、ストレージ拡張、スピーカー、マイク、BOOX スーパーリフレッシュテクノロジー、Gセンサー(自動回転)、撥水設計(水をはじく加工)、2色フロントライト、磁気ケース「Go Color 7 マグネットケース」(別売)、サードパーティ製アプリの追加、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、Amazonで44,800円、楽天市場で44,800円、ヤフーショッピングで44,800円、です。

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