
2023年9月19日、中国のONYX Internationalから発売された「BOOX Palma」は、スマホサイズで目に優しい電子ペーパーディスプレイを搭載した異色のAndroid端末として、日本国内でも大きな話題を呼びました。
このレビューでは、BOOX Palmaが現在でも快適に使用できるのか、競合機である「Bigme HiBreak」との違いや、カメラ・バッテリーの実用性を徹底比較・検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
BOOX Palma の長所(Pros):
- スマホ並みの携帯性と質感: ポケットに収まる薄型軽量ボディと、指紋がつかない背面の撥水仕上げ。
- BSR技術による高速動作: E Ink特有の残像を抑え、ブラウジングも快適なサクサク動作。
- 物理ボタンの利便性: 側面の音量ボタンでKindleなどのページめくりが可能。
- 驚異的なバッテリー持ち: スタンバイ時の消費電力が極めて少なく、数週間の利用が可能。
- 実用的なドキュメントスキャン: 16MPカメラとOCR機能で紙資料をデジタル化。
BOOX Palma の短所(Cons):
- ペン入力(手書き)は非対応: スタイラスペンを使ったメモ書きはできない。
- SIMカード非対応: Wi-Fi専用機のため、屋外での単独通信や通話は不可。
- ワイヤレス充電なし: ケーブルによる有線充電のみ対応。
- OSがAndroid 11: セキュリティや将来性にやや古さを感じる。
総合評価:
BOOX Palmaは、スマホの通知やブルーライトから解放され、「読む・聴く・撮る」ことに没頭したい現代人に最適なデジタル文具です。競合のBigme HiBreakと比較すると、通話機能こそありませんが、動作の滑らかさや画面の美しさ、ビルドクオリティにおいてはPalmaが圧倒的に優れています。日常の隙間時間を質の高い読書時間に変えたい方には、価格以上の価値がある一台と言えるでしょう。
<この記事で分かること>
- デザイン: Bigme HiBreakとのサイズ・重量比較、質感、撥水構造(防水性能)、ケース、付属品
- ディスプレイと操作性: E Ink Carta 1200(300ppi)、フロントライト(色温度調整)、BSRテクノロジー、残像とリフレッシュ設定
- パフォーマンス: Antutuベンチマークスコア、Snapdragon 662、CPU性能比較、メモリ6GB
- アプリの動作感: 小説家になろう(なろう)の縦スクロール、Kindleのページめくり、PDF閲覧、動画再生、遅延、発熱
- カメラ性能: 16MPリアカメラ、ドキュメントスキャン(DocScan)、OCR機能、QRコード読み取り
- バッテリー: 電池持ち(連続駆動時間)、スタンバイ性能、充電速度、ワイヤレス充電の有無
- 通信性能: Wi-Fi 5、テザリング活用、Bluetooth接続、GPS精度の限界、SIMカード(非対応)
- オーディオ: スピーカー音質、オーディオブック活用、マイク録音、青空朗読
- OSとソフトウェア: Android 11、Google Playストア、アップデート保証期間、おすすめ設定(E Ink Center)、活用方法
- スペック: 詳細な仕様一覧、対応フォーマット、付属品
- 評価: 検証してわかったメリット・デメリット、ペン入力(手書き)の代替案、Bigme HiBreakとの比較総評
- 価格: Amazon・楽天・中古市場での価格、購入先情報
この記事を最後まで読むことで、「BOOX Palma」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:BOOX Palma | Unleash the Power of Mobile ePaper – The Official BOOX Store
デザイン:BOOX Palma 毎日持ち歩きたくなるスマホライクな相棒
ここでは、BOOX Palmaのデザイン、携帯性、そして細部のインターフェース配置について書いていきます。
手になじむマットな質感とスマホライクな形状
手に取った瞬間、その形状はまさにスマートフォンそのものだと感じました。プラスチック製ですが、安っぽさはなく、背面は「紙」のようなざらざらとした特殊な加工が施されています。このマットな質感のおかげで、光沢のあるスマホとは違い、指紋が全く目立たないのが個人的に非常に嬉しいポイントです。手触りはさらさらとしていながらも、適度なグリップ感があり、滑り落ちる心配も少なそうです。ベゼル幅も現代のスマホに近く、画面占有率も高いのですっきりとした印象を受けました。
Bigme HiBreakと比較するサイズと携帯性
サイズと重量を比較してみましょう。BOOX Palmaは高さ159mm、幅80mm、厚さ8.0mmで、重さは約170gです。比較対象の「Bigme HiBreak」は高さ154mm、幅76.8mm、厚さ8.6mm、重さは同じく約170g前後です。数値で見ると、Palmaの方がわずかに薄く、幅広な形状をしていることが分かります。実際にポケットに入れてみると、この8.0mmという薄さが際立ち、出し入れがスムーズでした。
カラーはブラックとホワイトの2色展開で、私は清潔感のあるホワイトを選びました。Bigme HiBreakの背面がレザー調なのに対し、Palmaの紙のような質感は独自性があり、所有欲を満たしてくれます。
使い勝手を左右するボタンとポートの配置
操作系の配置も絶妙です。右側面には上から電源ボタン、音量ボタンがあり、これらは電子書籍のページめくりボタンとしても機能するため、読書中の指の移動が最小限で済みます。
注目すべきは左側面に配置された「カスタマイズ可能なファンクションボタン」です。ここにお気に入りの機能を割り当てられるのは、実際に使っていて非常に便利でした。
その上にはMicroSDカードスロットがあり、最大2TBまでストレージを拡張可能です。底面には中央にUSB Type-Cポート、その右側にスピーカー、左側にマイクが配置されています。背面左上には16MPのカメラとLEDフラッシュがあり、ちょっとしたメモ撮影に役立ちます。
日常使いに安心な撥水構造とケース
耐久性に関して、BOOX Palmaは「撥水(はっすい)」構造を採用しています。完全な「防水」仕様ではないため、お風呂に沈めるような使い方はできませんが、キッチンで料理中に濡れた手で触れたり、外出時の急な小雨に降られたりする程度なら安心感があります。一方、Bigme HiBreakにはこうした耐水機能に関する記載が見当たりません。日常使いでの安心感という点で、Palmaの方に分があると感じました。別売りの保護ケースを装着しても重さはそれほど気にならず、むしろグリップ感が増して持ちやすくなりました。
必要十分な付属品
付属品はシンプルで、USB Type-Cケーブル、カードトレイ取り外しツール、クイックスタートガイド、保証書が同梱されています。余計なものがなく、パッケージを開けてすぐに使い始められる潔さが好印象です。SKTNETSHOPなどの一部店舗では保護ケースがセットになっている場合もあるようなので、購入前に確認すると良いでしょう。
<カスタマイズ可能なファンクションボタンに割り当てられる機能>
- 次ページ/前ページ
- 目次へジャンプ
- ブックマーク
- 辞書
- フォントサイズ変更
- スクリーンショット
- アプリ起動
- ホーム画面に戻る
- バックライト調整
まとめ:デザイン
- 第一印象:スマホのような形状で、背面のざらざらした質感が指紋を防ぎ心地よい
- サイズ比較:Bigme HiBreakより薄い8.0mmのボディで、ポケットへの収まりが良い
- ボタン配置:左側のファンクションボタンが便利で、MicroSDカードスロットも搭載している
- 耐久性:完全な防水ではないが、撥水構造により水しぶき程度なら耐えられる安心感がある
- 付属品:必要最低限のセットで無駄がなく、すぐに使い始められる
ディスプレイと操作性:BOOX Palma 驚きの滑らかさと300ppiの美しさ
ここでは、BOOX Palmaのディスプレイ品質と、独自の技術による操作感について書いていきます。
紙のような白さと圧倒的な解像感
電源を入れて最初に画面を見たとき、その「白さ」と文字のくっきりとした輪郭に驚かされました。BOOX Palmaは6.13インチのモノクロ電子ペーパー「E Ink Carta 1200」を採用しています。カラーフィルター層がないため、背景が暗く沈むことなく、紙に近い自然な明るさを保っているのが印象的です。
解像度は300ppiあり、Kindleアプリで小説を表示すると、まるで高品質な印刷物を見ているかのような錯覚に陥ります。細かい漢字のトメやハネも潰れることなく描写され、長時間見つめていても目が疲れないのは、この高精細なモノクロパネルのおかげだと実感しました。
Bigme HiBreakと比較する画質の違い
競合機である「Bigme HiBreak」との決定的な違いは、やはり「モノクロかカラーか」という点にあります。HiBreakはカラー表示が可能ですが、カラーフィルターの影響で画面全体が少し暗く見え、カラー表示時の解像度は約92ppiまで低下してしまいます。一方、Palmaはモノクロ専用に割り切ることで、常に300ppiのシャープな表示を維持しています。
HiBreakのモノクロ表示は275ppiですが、実際に並べてみると、Palmaの方が文字の輪郭が鋭く、コントラストも高いと感じました。漫画や雑誌の表紙をカラーで見たいならHiBreakですが、小説やドキュメントを読む際の没入感や視認性の高さはPalmaに軍配が上がります。画面サイズもPalmaの方がわずかに大きい6.13インチ(HiBreakは5.84インチ)で、アスペクト比も縦長のため、ウェブ記事の一覧性が高いのもメリットです。
暖色と寒色を自在に操るフロントライト
夜間の読書において、フロントライトの品質は極めて重要です。Palmaは暖色(オレンジ系)と寒色(青白系)を無段階で調整できるCTM(色温度調整)機能を搭載しており、これが非常に優秀でした。就寝前にベッドで読書をする際、暖色を強めに設定して輝度を極限まで下げると、刺激が少なく、自然と眠りにつくことができます。光の均一性も高く、画面の端に変な影ができたり、明るさにムラがあったりすることもありませんでした。環境光センサーによる自動調整もスムーズで、部屋の電気を消した瞬間に画面がふわりと適切な明るさに切り替わる様子には感動すら覚えました。
BSRテクノロジーがもたらすスマホ並みの操作感
操作性に関しては、BOOX独自の「BSR(BOOX Super Refresh)」テクノロジーが威力を発揮します。これは専用のGPUで画面の書き換えを高速化する技術で、ブラウザの「Chrome」でニュースサイトをスクロールしたり、「X(旧Twitter)」のタイムラインを流し見したりしても、電子ペーパー特有の「カクつき」や「残像」が驚くほど抑えられています。
高速モードに設定すれば、YouTubeで動画を見ても内容が理解できるほど滑らかに動きます。もちろん液晶には及びませんが、従来の電子書籍リーダーのもっさり感を想像していると良い意味で裏切られます。タッチの反応も鋭く、文字入力時の遅延も許容範囲内でした。
まとめ:ディスプレイと操作性
- 画質:300ppiのE Ink Carta 1200により、印刷物のような鮮明さと高いコントラストを実現
- 比較:Bigme HiBreakのカラー表示に対し、Palmaはモノクロ特化で解像度と背景の白さに優れる
- フロントライト:暖色と寒色の調整が可能で、均一な配光により夜間の読書が快適
- 操作性:BSRテクノロジーにより、ブラウジングやSNSのスクロールが驚くほどスムーズ
- 残像:高速モードを使用すれば、動画視聴も可能なレベルで残像が抑制されている
パフォーマンス
ここでは、BOOX Palmaのパフォーマンスについて、Antutuベンチマーク、CPU性能比較、アプリの動作感、メモリとストレージの4つに分けて、詳細に紹介します。
Antutuベンチマーク
BOOX Palmaには、QualcommのオクタコアCPUである「Snapdragon 662」が搭載されています。このSoCは、Kryo 260 (A73/A53) の8コア構成を採用しており、GPUには「Adreno 610」を統合しています。最新のハイエンドスマホと比較すると見劣りするかもしれませんが、電子書籍リーダーとしては十分な処理能力を持っています。さらに、BOOX独自の「BSR(BOOX Super Refresh)」テクノロジーを搭載しているため、GPUパワーを活かした高速な描画が可能になっています。
Antutuベンチマークは以下のようになっています。
例: Antutu V9.3.0 総合で「190494」、CPUで「67003」、GPUで「33404」、MEMで「42290」、UXで「47797」
※Antutu V10 換算で総合「約23万点」、CPU性能「約8万点」、GPU性能「4万点」
CPU性能を比較
BOOX Palmaが搭載するSnapdragon 662 プロセッサと他のCPUの性能を、Antutu ベンチマーク(V10)で比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutu V10総合スコアで比較したものです。
- MediaTek Dimensity 1080 (Bigme HiBreak Pro)・・・Antutu:59万
- Qualcomm Snapdragon 750G (BOOX Palma 2)・・・Antutu:44万
- Snapdragon 680 (BOOX Go 10.3)・・・29万
- Snapdragon 662 (BOOX Palm)・・・Antutu:23万
- MediaTek Helio P35 MT6765 (Bigme HiBreak)・・・17万
<比較からわかること>
まず、競合機である「Bigme HiBreak」と比較すると、その差は歴然です。HiBreakが搭載するMediaTek Helio P35は、AnTuTuスコアが約17万点にとどまり、エントリークラスの性能です。一方、BOOX PalmaのSnapdragon 662は約23万点(V10換算)をマークしており、アプリの起動速度や全体的なレスポンスにおいてPalmaの方が快適に動作することがスコアからも読み取れます。
次に、後継機である「BOOX Palma 2」と比較すると、スコアは約2倍近く離されています。これから購入する人で、より重いアプリを使いたい場合は「2」が魅力的ですが、電子書籍やブラウジングが中心なら、初代PalmaでもHiBreakより高い性能を持っているため、現役で十分通用するポテンシャルがあると言えます。
アプリの動作感:BOOX Palma BSR技術がもたらす驚きの快適さと死角なき実用性
ここでは、BOOX Palmaのアプリ動作、E Ink特有の遅延や残像、そして高負荷時の発熱について、実際の使用感を交えて書いていきます。
驚くほどスムーズなWeb閲覧
まず、普段使いのブラウザ「Chrome」でWebサイトを閲覧してみましたが、その応答性の良さに衝撃を受けました。特に、Web小説サイト「小説家になろう」で縦スクロールをした際、従来の電子ペーパー端末で感じていたカクつきや画面の点滅がほとんど気になりません。これはBOOX独自の「BSR(BOOX Super Refresh)」技術と、Snapdragon 662オクタコアCPU、そして6GBのRAMによる恩恵だと感じます。
比較対象の「Bigme HiBreak」はHelio P35というエントリー向けのチップを搭載しており、ブラウジング時のスクロールでワンテンポ遅れるような「もたつき」を感じることがありましたが、Palmaは指の動きにしっかりと画面がついてくる印象です。
PDFファイルの閲覧とOfficeアプリ
仕事の資料確認にも使ってみました。プリインストールされている「NeoReader」や「Adobe Acrobat Reader」で重めのPDFファイルを開いても、ページの読み込みは一瞬です。ピンチイン・ピンチアウトによる拡大縮小操作でも、遅延(レイテンシ)はストレスを感じないレベルに抑えられており、文字が潰れずに再描画される速度も優秀です。
「Microsoft Word」や「Microsoft Excel」といったOffice系アプリでドキュメントのレイアウトを確認したり、簡単な文字修正を行ったりしましたが、入力に対する反応も良く、ビジネス用途でも十分に通用する安定性があります。
読書への没入感を高める最適化と残像制御
電子書籍アプリ「Kindle」や「Kobo」での読書体験は、まさにこの端末の真骨頂です。ページをめくる動作は非常に軽快で、アプリごとの最適化が可能な「E Ink Center」機能を使うことで、リフレッシュモードを自分好みにカスタマイズできます。例えば、小説を読むときは画質優先の「HDモード」、漫画をサクサク読むときは速度優先の「バランスモード」といった使い分けが可能です。
気になるゴースト(残像)についても、ページをめくるたびに気になるような残りはなく、たまに画像が多いページで薄く残ったとしても、側面のファンクションボタンや画面上の操作ですぐに消去できるため、読書への集中が途切れることはありません。Bigme HiBreakと比較すると、Palmaの方が残像の処理や画面更新のアルゴリズムが洗練されており、特に文字の輪郭のシャープさと背景の白さのバランスが絶妙だと感じました。
動画再生をした際の動作
「YouTube」アプリで動画再生も試してみました。BSR技術のおかげで、動画の動き自体はコマ落ちすることなく再生されますが、やはりモノクロ画面であるため、画質や鮮明さは期待すべきではありません。ニュース映像の内容を把握する程度なら可能ですが、映画やMVを楽しむには不向きです。また、動画再生のような高負荷な処理を15分ほど続けると、背面カメラ付近がほんのりと温かくなるのを感じました。しかし、持っていられないほどの熱さではなく、アプリが落ちるような不安定な挙動もありませんでした。
画像編集
次に、背面の16MPカメラで撮影した書類の写真を、画像編集アプリ「Snapseed」を使ってトリミングや明るさ調整を行ってみました。編集操作自体はスムーズですが、やはりここでもモノクロ表示の限界があり、カラー写真の色味調整は勘に頼ることになります。あくまでメモ用の画像のコントラストを上げて見やすくするといった用途がメインになるでしょう。画像編集作業中もわずかに発熱を感じましたが、処理能力不足によるフリーズなどは発生せず、Snapdragon 662がしっかりと仕事をしている印象を受けました。
まとめ:アプリの動作感
- 通常動作:Snapdragon 662と6GB RAM、BSR技術により、ブラウジングやスクロールの応答性が非常に高く、Bigme HiBreakよりも軽快に動作する。
- PDFとOffice:PDFの拡大縮小やWord、Excelでの編集操作でも遅延が少なく、ビジネス利用にも耐えうるレスポンスを持つ。
- 電子書籍:KindleやKoboでのページめくりはスムーズで、E Ink Centerによるカスタマイズでゴースト(残像)を効果的に抑制できる。
- 動画再生:YouTube等の再生自体は可能だが画質はモノクロなりで、高負荷時には背面がわずかに発熱するものの動作は安定している。
- 画像編集:Snapseed等でのトリミングなどの操作は快適だが、色調整は困難であり、あくまでドキュメントの整理用と割り切るのが良い。
メモリとストレージ:BOOX Palma 余裕のスペックでライブラリを丸ごと持ち運ぶ
ここでは、BOOX Palmaのメモリ容量による動作の安定性、内蔵ストレージの余裕、そして拡張性とクラウド連携について書いていきます。
6GB RAMがもたらす安定したマルチタスク
BOOX Palmaは、電子書籍リーダーとしては異例とも言える6GBのRAM(LPDDR4X)を搭載しています。一般的な専用リーダー端末が1GBから多くても4GB程度であることを考えると、この容量は非常に贅沢です。実際にKindleで読書をしながら、裏で辞書アプリを起動し、さらにブラウザで調べ物をするようなマルチタスクを行っても、アプリが強制終了することなく安定して動作しました。
比較対象の「Bigme HiBreak」も同じく6GBのメモリを搭載しており、この点では両者互角のスペックと言えます。Palmaには最近のスマホで見られるようなストレージの一部をメモリとして使う「仮想メモリ機能」はありませんが、実メモリが6GBもあるため、動作が重くなったりメモリ不足を感じたりする場面は皆無でした。
最大2TBの拡張性で実現する「無限の本棚」
内蔵ストレージ(ROM)は128GB(UFS2.1)を搭載しており、システム領域を除いても100GB以上の空き容量があります。これだけでも漫画なら数千冊、小説なら読みきれないほどの量を保存できます。しかし、私が最も興奮したのは外部ストレージの拡張性です。Palmaは側面のスロットにmicroSDXCカードを挿入でき、なんと最大2TBまで対応しています。
これなら自炊した高画質のPDF書籍やオーディオブックを容量を気にせず詰め込むことができます。一方で、Bigme HiBreakの拡張スロットは最大1TBまでの対応にとどまります。もちろん1TBでも十分大容量ですが、将来的にライブラリが増え続けることを想定すると、2倍の拡張余地があるPalmaの方に、ライブラリ管理の母艦としての頼もしさを感じました。
Onyx Cloudと各種クラウドサービスのシームレスな連携
データのバックアップや共有には、BOOXユーザー向けに提供されている「Onyx Cloud」が役立ちます。Onyxアカウントにログインするだけで、新規・既存ユーザー問わず10GBの無料クラウドストレージが利用でき、読書メモや注釈データの同期がスムーズに行えました。
さらに、Android端末である強みを活かし、Google Playストアから「Google Drive」「Dropbox」「OneDrive」「Evernote」「OneNote」といった定番のクラウドストレージアプリを自由にインストールできます。PCで保存した資料をGoogle Drive経由でPalmaに取り込んだり、Palmaで書いたメモをEvernoteに同期したりといったワークフローが構築できるため、単なる読書端末を超えた情報管理ツールとしても重宝しています。
まとめ:メモリとストレージ
- メモリ容量:6GBのRAMを搭載しており、Bigme HiBreakと同等だが、電子書籍リーダーとしては破格の容量でマルチタスクも安定している。
- 内蔵ストレージ:128GBの大容量ROMを搭載し、大量のアプリや書籍データを本体だけで保存可能。
- 拡張性:最大2TBまでのmicroSDXCカードに対応しており、最大1TB対応のBigme HiBreakよりも多くのデータを持ち運べる。
- クラウド連携:10GBの無料Onyx Cloudに加え、Google DriveやDropboxなどの汎用クラウドアプリも問題なく動作し、データ共有が快適。
カメラ性能:BOOX Palma 文書デジタル化に特化した16MPの実力
ここでは、BOOX Palmaのカメラ性能について、画質、ドキュメントスキャン機能の使い勝手、そしてE Ink端末特有の撮影体験を中心に書いていきます。
16MPリアカメラの実力とライバル機との違い
BOOX Palmaの背面には、16MP(1600万画素)のリアカメラとLEDフラッシュが搭載されています。一般的なスマートフォンと比べると控えめなスペックに見えますが、電子書籍リーダーとしては非常に珍しく、かつ高画素な仕様です。比較対象の「Bigme HiBreak」はリア13MPとフロント5MPのデュアルカメラ構成で自撮りも可能ですが、Palmaはリアカメラのみに割り切っています。画素数だけで見ればPalmaの方が上回っており、特に文書を細部まで記録するという目的においては、この高画素センサーが有利に働くと感じました。
意外と鮮明な静止画と記録用途としての実用性
実際に日中の屋外で風景を撮影し、そのデータをPCに転送してカラーで確認してみました。16MPあるおかげで、拡大しても文字や看板のディテールがある程度保たれており、メモ代わりの記録写真としては十分な画質を持っています。ただし、最新のスマートフォンのような鮮やかな発色やダイナミックレンジは期待できません。あくまで「情報を記録する」ためのカメラであり、SNS映えする写真を撮るためのものではないと割り切って使うのが正解です。LEDフラッシュのおかげで、薄暗い室内で書類を撮る際も影を飛ばして明るく撮影できたのは助かりました。
DocScanとOCRで紙資料をデジタル化
Palmaのカメラが真価を発揮するのは、やはりドキュメントスキャンです。標準搭載の「DocScan」アプリを使ってみたところ、書類の四隅を認識して自動的に台形補正を行う機能が非常に便利でした。レシートや名刺をパシャリと撮るだけで、読みやすい平面のデータとして保存してくれます。
さらに、撮影した画像からテキストを抽出するOCR(光学文字認識)機能も試してみました。英語のドキュメントであれば比較的高精度にテキスト化してくれますが、日本語の複雑なレイアウトでは誤認識もあり、手動での修正が必要な場面もありました。それでも、紙の資料をその場で検索可能なデータに変換できる利便性は大きいです。また、Google PlayストアからQRコードリーダーアプリをインストールすれば、Webサイトへのアクセスもスムーズに行えました。
E-Ink特有の遅延とプレビュー画面の限界
撮影体験において注意が必要なのは、E-Inkディスプレイ特有の表示特性です。カメラを起動して構図を決めようとすると、画面のリフレッシュレートが追いつかず、プレビュー映像には明らかな遅延(レイテンシ)が発生します。スマホのように滑らかには動かないため、動いている被写体を撮るのはほぼ不可能です。また、プレビュー画面自体がモノクロで粗い表示になるため、ピントが合っているか、色が正しいかといった細かい確認は撮影時には困難です。あくまで「大まかな構図を決めて、詳細はPC等の大画面で確認する」という使い方が求められます。
まとめ:カメラ性能
- 基本スペック:16MPの高画素リアカメラとLEDフラッシュを搭載し、文書記録に特化している。
- 比較:Bigme HiBreakのようなフロントカメラはないが、リアカメラの画素数はPalmaの方が高く、文書撮影に適している。
- 画質:PCで確認すれば記録用として十分な画質だが、スマホのような写真作品用ではない。
- ドキュメントスキャン:DocScan機能による補正とOCR連携が便利だが、OCR精度は完璧ではないため確認が必要。
- E-Inkの制限:プレビュー画面はモノクロで遅延があり、動体撮影や厳密なピント確認には不向きである。
バッテリー持ちと充電:BOOX Palma 大容量バッテリーで数週間のスタンバイを実現
ここでは、BOOX Palmaのバッテリー性能と充電速度について、実際の使用感と競合機種との比較を交えて紹介します。
3950mAhの大容量バッテリーと長時間駆動の実力
BOOX Palmaには、このサイズの端末としては非常に大きな3,950mAhのバッテリーが搭載されています。比較対象の「Bigme HiBreak」のバッテリー容量は3,300mAhであり、Palmaの方が約20%も容量が大きく、スタミナ面で有利なスペックを持っています。公称の連続駆動時間に関する具体的な数値は公式には示されていませんが、一般的なE Ink端末と同様に、スタンバイ状態であれば数週間持続するとされています。
実際のバッテリーテストに近い環境として、Wi-Fiをオンにし、バックライトを適度な明るさに設定してWebブラウジングやアプリ操作を連続して行ったところ、約16時間程度の連続駆動が可能であると推測できました。これは、約4時間の集中的な使用でバッテリー残量が25%減少したというデータに基づいています。
一方、Bigme HiBreakのバッテリーテストデータでは、Wi-Fiウェブサーフィンで約12時間35分という記録があります。単純比較はできませんが、容量の差がそのまま実働時間の差として表れており、Palmaの方がより長く作業を続けられるポテンシャルを感じました。
実際の使用で感じた「減らない」安心感
私が実際にBOOX Palmaを通勤や就寝前の読書端末として1週間ほど使ってみた体験をお話しします。毎日1〜2時間、Kindleで小説を読んだり、ニュースアプリで記事をチェックしたりしましたが、週末になってもバッテリー残量はまだ50%以上残っていました。特に驚いたのはスタンバイ時の消費電力の少なさです。使わないときはスリープ状態にして机に置いておくだけで、翌日になっても数パーセントしか減っていません。
ただし、BSR(BOOX Super Refresh)機能を使って動画を再生したり、頻繁に画面を書き換えるWebブラウジングを長時間続けたりすると、スマホ並みにバッテリーが減っていく様子も確認できました。それでも、液晶画面を持つスマホに比べれば圧倒的に長持ちで、充電器を持ち歩く必要性を感じないのは大きなメリットです。
充電速度とワイヤレス充電の非対応
充電ポートは底面にUSB Type-Cポートを搭載しており、付属のケーブルなどで充電可能です。急速充電に関する明確なW数の記載はありませんが、バッテリー残量が少ない状態から満充電にするには、概ね2〜3時間程度かかりました。最近のスマホのような超急速充電には対応していないため、寝る前に充電しておくのが良いでしょう。
また、残念ながらワイヤレス充電には対応していません。Bigme HiBreakも同様に最大10W程度の充電速度で満充電に2時間以上かかるとされており、この点に関しては両機種ともに電子書籍リーダー標準の仕様と言えます。なお、PalmaのUSBポートはOTGに対応しており、USBメモリなどを接続してデータを転送することも可能です。
まとめ:バッテリー持ちと充電
- バッテリー容量:3,950mAhの大容量を搭載し、競合のBigme HiBreak(3,300mAh)よりも約20%容量が大きい。
- 駆動時間(テスト):実使用からの計算で約16時間の連続使用が可能と推測され、HiBreakの約12.5時間を上回る性能を持つ。
- 体験談:1日1〜2時間の読書利用なら1週間充電なしでも余裕があり、スタンバイ時のバッテリー消費が極めて少ない。
- 充電方式:USB Type-Cポートでの有線充電のみ対応しており、ワイヤレス充電機能は搭載されていない。
- 充電時間:満充電まで約2〜3時間かかるため、就寝時の充電が推奨される。
通信性能:BOOX Palma Wi-Fi特化の割り切りと周辺機器との連携
ここでは、BOOX Palmaの通信機能、Bluetooth機器との接続安定性、そして位置情報の精度について、ライバル機との違いを明確にしながら書いていきます。
Wi-Fi 5での高速通信とSIM非対応の割り切り
BOOX Palmaは通信規格として「Wi-Fi 5 (802.11b/g/n/ac)」に対応しています。自宅の光回線に接続してアプリのダウンロードやブラウジングを行いましたが、通信速度は非常に高速で、接続が途切れるような不安定さは感じませんでした。ここで競合機「Bigme HiBreak」との決定的な違いについて触れておかなければなりません。Bigme HiBreakはSIMカードスロットを搭載し、4G LTE通信が可能なため、単体でどこでも通信できる「スマートフォン」として振る舞えます。
一方、BOOX PalmaにはSIMスロットがなく、モバイル通信には対応していません。そのため、外出先で使用する際はスマートフォンのテザリング機能やポケットWi-Fiが必須となります。実際にカフェでiPhoneのテザリングに接続して使用しましたが、再接続もスムーズで、Kindle本のダウンロードやニュースサイトの閲覧もストレスなく行えました。スマホのコンパニオン端末として割り切れば、この仕様も不便ではありません。
Bluetooth 5.0による安定したワイヤレス接続
Palmaはイヤホンジャックを搭載していないため、音楽やオーディオブックを楽しむにはワイヤレス機器が欠かせません。Bluetooth 5.0に対応しており、手持ちのワイヤレスイヤホンやポータブルスピーカーとペアリングして使用してみました。一度ペアリングしてしまえば、ケースからイヤホンを取り出すだけで瞬時に接続され、非常に快適です。
自宅でPalmaを机に置いたまま、ワイヤレスイヤホンを装着して隣の部屋まで移動してみましたが、音声が途切れたり接続が不安定になったりすることはありませんでした。キーボードなどの入力デバイスも接続できるため、外出先でちょっとしたメモを取りたい時にも重宝します。
GPS機能とマップ利用における制限
位置情報に関しては、Googleマップなどの地図アプリを利用することは可能ですが、ここでもBigme HiBreakとの差を感じました。Bigme HiBreakはGPS、GLONASSなどを内蔵しており、カーナビ代わりにも使えるほどの測位性能を持っています。
対してBOOX Palmaはモバイル通信非対応であるため、Wi-Fi接続時の位置情報に依存する形となり、屋外で単独で正確なナビゲーションを行うのは苦手です。テザリング状態でGoogleマップを開き、現在地を確認することはできましたが、移動しながらのリアルタイムな追従性は専用のGPSを持つスマホやBigmeには及びません。あくまで「出かける前に地図や場所を確認しておく」といった使い方がメインになると感じました。
まとめ:通信性能
- Wi-Fi:Wi-Fi 5に対応し、自宅やテザリング環境下での通信は高速かつ安定している。
- 比較:Bigme HiBreakはSIMフリーで4G通信が可能だが、PalmaはWi-Fi専用機であり単独通信はできない。
- Bluetooth:Bluetooth 5.0に対応し、ワイヤレスイヤホンやスピーカーとの接続は途切れにくく快適である。
- GPS:Wi-Fi依存の位置情報取得となるため、本格的なナビゲーション用途には不向きである。
オーディオ性能:BOOX Palma 意外なほど響くスピーカーと実用的な録音機能
ここでは、BOOX Palmaのスピーカー音質、マイク性能、そしてワイヤレスオーディオの使い心地について、競合機との決定的な違いを交えて書いていきます。
スピーカーと音質:Bigme HiBreakを圧倒する音量
まず内蔵スピーカーの音質についてですが、正直なところ、この小さな筐体からは想像できないほどしっかりとした音が鳴ります。底面に配置されたスピーカーは、一人部屋やキッチンでBGMを流す程度なら十分な音量を確保できています。実際にキッチンで料理をしながらSpotifyでジャズを流してみましたが、ボーカルやサックスの中音域はクリアに聞こえ、歌詞もはっきりと聞き取れます。
一方で、低音の響きは弱く、バスドラムなどは少し空洞感のある軽い音になりがちです。しかし、ここで強調したいのは競合機「Bigme HiBreak」との違いです。HiBreakは通話用のイヤースピーカーを流用しているため音量が非常に小さく、音質も「ひどい」と評されるレベルです。それに比べれば、Palmaは単体で音楽を楽しめるレベルの実用性を持っています。
オーディオブックと「青空朗読」での活用
このスピーカー特性は、人の声を中心としたコンテンツで真価を発揮します。実際に車を運転中、スマホの代わりにPalmaをダッシュボードに置き、Amazon「Audiblue」でオーディオブックを再生してみましたが、ナレーターの声が明瞭で、ロードノイズに負けずに聞き取ることができました。
また、E Ink端末と相性の良いテキスト読み上げアプリ「青空朗読」を使って、小説を読み上げさせてみた体験も印象的です。Palmaのスピーカーは高音の抜けが良いため、合成音声特有の籠もり感が少なく、ラジオ感覚で「聴く読書」を快適に楽しめました。Bigme HiBreakでは音量不足で耳を澄ませる必要があったシーンでも、Palmaなら余裕を持って聴くことができます。
マイクと録音:会議やアイデアのメモに
マイク性能についても触れておきましょう。Palmaにはマイクが内蔵されており、ボイスレコーダーとしても機能します。ふと思いついたブログのアイデアを音声メモアプリに吹き込んでみましたが、周囲の雑音を拾いすぎることなく、私の声をクリアに拾ってくれました。また、少人数の会議の記録用として机の真ん中に置いて録音した際も、発言者の声をしっかりと識別できるレベルの明瞭さがありました。再生時も本体スピーカーですぐに確認できるため、ICレコーダー代わりとしての実用性は高いと感じます。
BluetoothオーディオとUSB-Cの拡張性
より没入感を得たい場合は、Bluetoothオーディオの出番です。Bluetooth 5.0に対応しており、愛用しているワイヤレスヘッドホンでクラシック音楽を聴いてみました。スピーカーでは物足りなかった低音の迫力が戻り、繊細なバイオリンの音色までしっかりと表現されます。また、底面のUSB Type-CポートはOTGに対応しているため、変換アダプタを介して有線イヤホンを使うことも可能です。Palmaは単体でも音を楽しめる多機能デバイスですが、外部機器と組み合わせることで、音楽鑑賞端末としても十分に活躍してくれます。
まとめ:オーディオ性能
- 内蔵スピーカー:底面に配置され、中音域やボーカルがクリアで音量も十分にある。
- 比較:Bigme HiBreakのスピーカーは音量が小さく実用的ではないが、Palmaは単体で視聴に耐える品質を持つ。
- マイク:音声入力の明瞭さがあり、ボイスメモや会議録音などの実用性が高い。
- Bluetooth:Bluetooth 5.0に対応し、外部機器を使えば低音不足を補って高音質な音楽鑑賞が可能。
- USB-C:OTG対応により、有線ヘッドホンの接続など拡張性がある。
OSとソフトウェア:BOOX Palma 自由度の高いAndroidと読書に特化した独自機能
ここでは、BOOX PalmaのOS、UIの使い勝手、そして読書体験を支える独自のソフトウェア機能について、実際の使用感を交えて書いていきます。
Android 11の採用とスマホライクなUI
BOOX PalmaはOSに「Android 11」を採用しています。正直なところ、セキュリティや最新アプリとの互換性を考えるとOSの古さは否めません。しかし、実際に使ってみると、電子書籍アプリやブラウザ、メモアプリなど、日常的に使うアプリのほとんどは問題なく動作しました。何よりGoogle Playストアが標準搭載されているため、KindleやKobo、hontoなど、好きな電子書籍ストアのアプリを自由にインストールできる拡張性は大きな魅力です。
UIデザインは非常にシンプルで、スマホライクな操作感を実現しています。ホーム画面にはカスタムウィジェットを配置できるため、私はカレンダーと時計を表示させ、自分好みのホーム画面を作成しました。比較対象の「Bigme HiBreak」もAndroid 11を搭載していますが、Palmaの方がUI(ユーザーインターフェース)の洗練度が高く、スマホからの移行でも違和感なく操作できると感じました。
3年間のファームウェアアップデート保証
長く使う上で安心材料となるのがアップデートの提供です。BOOXは製品発売日から3年以上の無料ファームウェアアップデートを約束しています。これにより、OS自体のバージョンアップは期待薄でも、BOOX独自の機能改善やバグ修正は継続的に受けられます。Bigme HiBreakのような新興メーカーのデバイスでは、アップデートの頻度や期間が不透明な場合も多い中、メーカー公式にサポート期間が明言されている点は、Palmaを選ぶ大きな理由になり得ます。
E Ink Centerと目に優しい調整機能
BOOX Palmaの使い勝手を決定づけているのが「E Ink Center」です。ここではアプリごとにリフレッシュモード(HD、バランス、高速、超高速など)を細かく設定できます。例えば、小説を読むときは画質重視の「HDモード」、Webスクロール時は「高速モード」と使い分けることで、ゴースト(残像)を抑えつつ快適な表示が得られました。また、フロントライトは寒色と暖色を混ぜ合わせられるCTM(色温度調整)に対応しており、夜間は暖色を強くして目に優しく、昼間は寒色でくっきりと、といった調整がスライダー一つで可能です。
PDFリーダー「NeoReader」とファイル連携
プリインストールされている「NeoReader」は、PDFやEPUBなどのドキュメント閲覧に特化したアプリです。6.13インチという画面サイズなのでA4サイズのPDFを原寸で読むのは厳しいですが、NeoReaderのリフロー機能(テキストを抽出して再配置する機能)を使えば、小さな画面でも文字サイズを調整して快適に読むことができました。
ファイルのやり取りには「BOOXDrop」機能が非常に便利です。PCからWi-Fi経由でケーブルを使わずにPDFや自炊した書籍データを転送でき、ストレスがありません。また、BOOXユーザーには10GBの無料クラウドストレージ(Onyx Cloud)が提供されるため、読書データやメモのバックアップも自動で行えます。
対応フォーマットもPDF、EPUB、MOBI、ZIP、MP3など多岐にわたり、手持ちのあらゆるデジタルデータをこれ一台で楽しめる包容力があります。
まとめ:OSとソフトウェア
- OS:Android 11を採用しており古さはあるが、Google Playストア対応でアプリの互換性は高い。
- UI:スマホライクな操作感で、ウィジェットによるホーム画面のカスタマイズが可能。
- 比較:Bigme HiBreakも同じAndroid 11だが、PalmaはUIの完成度が高い。
- サポート:発売から3年以上のファームウェアアップデートが保証されており安心感がある。
- 最適化:E Ink Centerにより、リフレッシュモードやCTM(色温度)調整をアプリごとに最適化できる。
- 連携:BOOXDropや10GBの無料クラウドにより、PCとのファイル転送やバックアップが容易である。
- フォーマット:PDF、EPUB、音声ファイルなど、20種類以上の多彩なフォーマットに対応している。
検証してわかったBOOX Palmaのメリット・デメリット
BOOX Palmaを実際に長期間使用してみて、スペック表だけでは分からない細かな使い勝手や、競合機である「Bigme HiBreak」と比較した際の明確な強みと弱みが見えてきました。ここでは、購入を検討する上で重要なポイントを、メリットとデメリットに分けて詳しく解説します。
メリット(長所、利点)
メリット1:スマホそのものの携帯性と指紋がつかない質感
最大のメリットは、何と言ってもその携帯性です。6.13インチの画面サイズと170gという軽さは、iPhoneなどのスマートフォンとほぼ同じ感覚で持ち運べます。ポケットからサッと取り出してすぐに読書を始められる手軽さは、大型の電子書籍リーダーにはない魅力です。また、背面の「紙」のようなざらざらとした加工は、指紋が全くつかないだけでなく、滑り止めとしての効果も高く、ケースなしでも安心して使えます。Bigme HiBreakも軽量ですが、Palmaの8.0mmという薄さは、よりスマートにポケットに収まると感じました。
メリット2:物理ボタンによる快適なページめくりとショートカット
側面の音量ボタンをページめくりボタンとして使える点は、読書専用端末として非常に優秀です。Kindleアプリなどで片手でページを送れるため、満員電車の中やベッドで横になっている時でも快適に読書ができます。さらに、左側のカスタマイズ可能なファンクションボタンには「フルリフレッシュ」を割り当てることで、E Ink特有の残像を一発で消去できるのが便利でした。Bigme HiBreakにも同様のボタンはありますが、Palmaのボタン配置や押し心地は非常に洗練されています。
メリット3:BSR技術による高速動作(HiBreakよりサクサク)
Snapdragon 662とBSR(BOOX Super Refresh)技術の組み合わせによる動作は、E Ink端末とは思えないほどスムーズです。ブラウザでのスクロールやアプリの切り替えにおいて、ストレスを感じる遅延が驚くほど抑えられています。比較対象のBigme HiBreakはHelio P35というエントリー向けのチップを搭載しており、動作の軽快さにおいてはPalmaの方が明らかに一枚上手です。Web閲覧やSNSチェックもこなしたいなら、この処理能力の差は大きなメリットになります。
メリット4:最大2TBのmicroSDカード対応(HiBreakは1TB)
ストレージ拡張性についてもPalmaに分があります。本体側面にmicroSDカードスロットを備えており、最大2TBまでのカードに対応しています。自炊したコミックや大量のPDF資料、オーディオブックなどを容量を気にせず持ち歩けるのは、「無限の本棚」を持ち歩くような感覚です。Bigme HiBreakも拡張可能ですが、最大1TBまでの対応となっているため、より多くのデータを保存したいヘビーユーザーにとってはPalmaの拡張性が光ります。
デメリット(短所、欠点)
デメリット1:ペン入力(手書き)は非対応
BOOX Palmaは「読むこと」に特化しており、スタイラスペンによる手書き入力には対応していません。ちょっとしたメモを画面に直接書き込みたいと思っても、指で操作するか、ソフトウェアキーボードを使うしかありません。電子ペーパー端末といえば手書きメモ機能を期待する人も多いですが、Palmaはその機能を潔く削ぎ落としています。もし手書き機能を重視するなら、他のBOOX Noteシリーズなどを検討する必要があります。
デメリット2:SIMカード非対応で単独通信不可(HiBreakは対応)
これがBigme HiBreakとの最大の違いであり、人によっては決定的なデメリットになります。PalmaはSIMカードスロットを持たないWi-Fi専用機です。そのため、外出先でインターネットに接続するには、スマホのテザリングやWi-Fiスポットが必要です。一方、Bigme HiBreakはSIMカードを入れて4G LTE通信が可能で、通話機能やGPSナビゲーションも単体でこなせます。Palmaを「スマホ代わり」にしようと考えている場合は、この通信機能の欠如を許容できるかが判断の分かれ目になります。
デメリット3:ワイヤレス充電非対応とOSの古さ
充電に関してはUSB Type-Cケーブルによる有線充電のみで、ワイヤレス充電には対応していません。毎日充電するスマホのように「置くだけ充電」ができないのは少々不便に感じました。また、搭載OSがAndroid 11である点も気になります。現時点では主要なアプリは動作しますが、セキュリティパッチの更新や将来的なアプリの互換性を考えると、古さは否めません。これは競合のBigme HiBreakも同様にAndroid 11であり、E Inkスマホ共通の課題と言えます。
まとめ
BOOX Palmaは、スマホライクな携帯性とBSR技術による高速動作、そして最大2TBのストレージ拡張性により、「読む」ことに特化した最高のパートナーと言えます。
一方で、ペンによる手書き入力や単体でのモバイル通信(SIM)、ワイヤレス充電といった機能は省かれており、これらを求めるならBigme HiBreakなどの競合機が選択肢に入ってきます。自分の用途が「読書と情報収集」に集中しているなら、Palmaの完成度の高さは価格以上の満足感を与えてくれるでしょう。
BOOX Palmaのスペック(仕様)
- ディスプレイ: 6.13インチ、解像度824 x 1648 pxのCarta1200フラットスクリーン ※アスペクト比18:9(2:1) / 300ppi / 静電容量方式タッチ / 明るさ自動調整
- フロントライト: CTM付きフロントライト(暖色及び寒色)
- ページめくりボタン: あり(音量ボタンをカスタマイズ可能)
- プロセッサ: Qualcomm 8コア
- GPU: BSR搭載(BOOX Super Refreshによる高速レスポンス)
- RAM(メモリ): 6GB LPDDR4X
- ストレージ: 128GB UFS2.1
- 外部ストレージ: microSDカードで最大2TBまで拡張可、10GBのOnyxクラウドストレージ(無料)
- バッテリー: 3950mAh
- カメラ: 16MP、LEDフラッシュ付
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 802.11 b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.0
- インターフェース: USB-C (OTGサポート)、microSDカードスロット、電源、音量(ページめくり)、ファンクションボタン(カスタマイズ可能)
- センサー: Gセンサー、光センサー
- スピーカー: あり
- マイク: あり
- 防滴: 対応(撥水構造・突然の水しぶきにも対応)
- カスタムウィジェット: 対応
- スタイラスペン: 専用ペンなし・利用できません
- 保護カバー: 専用の保護ケース(別売 ※一部セット販売あり)
- 生体認証: なし(指紋認証には対応していません)
- Google Playストア: 対応(サードパーティ製アプリ利用可)
- OS: Android 11
- サイズ: 159 x 80 x 8.0 mm
- 重量: 170g
- カラー: ブラック、ホワイト
- 付属品: USB-Cケーブル×1、カードトレイ取り出しツール×1、クイックスタートガイド×1、保証書 × 1
- 対応フォーマット: PDF, DJVU, CBR, CBZ, EPUB, AZW3, MOBI, TXT, DOC, DOCX, FB2, CHM, RTF, HTML, ZIP, PRC, PPT, PPTX, PNG, JPG, BMP, TIFF, WAV, MP3
BOOX Palmaの評価
10の評価基準で「BOOX Palma」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
ディスプレイの見やすさ: ★★★★★
300ppiの高解像度モノクロ電子ペーパーは、紙のような白さと鮮明さを持ち、細かい文字もくっきりと表示されます。
ペンでの描画性能: ★☆☆☆☆
スタイラスペンによる手書き入力には対応しておらず、指での操作のみとなるため、メモ書き用途には向きません。
パフォーマンス: ★★★★☆
Snapdragon 662とBSR技術の恩恵で、E Ink端末としては驚異的なほどスムーズに動作し、スクロールも快適です。
機能: ★★★★☆
物理ボタンのカスタマイズやmicroSDカード(最大2TB)対応は便利ですが、指紋認証がない点は惜しまれます。
通信性能: ★★★☆☆
Wi-Fi接続は安定していますが、SIMカードスロットがなく、外出先での単独通信やGPSナビゲーションができないのが弱点です。
バッテリー: ★★★★★
3950mAhの大容量バッテリーを搭載し、スタンバイ時の消費電力が極めて少なく、数週間の利用も可能です。
デザイン: ★★★★★
スマホライクな形状と軽量ボディ、指紋がつかない背面の質感が素晴らしく、撥水構造も備えています。
オーディオ: ★★★★☆
内蔵スピーカーは単体で聴ける十分な音量とクリアな音質を持ち、マイクも録音メモに実用的です。
価格: ★★★☆☆
約46,800円(発売時)という価格は、スマホ機能を持たないサブ機としては高価に感じられます。
使いやすさ: ★★★★★
Google Play対応でアプリ導入が簡単であり、側面のボタンでページめくりができるなど、読書端末としての操作性は抜群です。
総合評価:★★★★☆
現在でも色あせない「読む・撮る・聴く」の快適さ
発売から時間が経過しましたが、BOOX Palmaは今でも私の生活に欠かせないデバイスです。特に気に入っているのは16MPカメラによるドキュメントスキャン機能です。OCR機能と組み合わせることで、紙の書類を素早くテキスト化して整理でき、スマホのカメラよりも「記録」という目的に特化して使いやすいと感じています。また、バッテリー寿命の長さも健在で、久しぶりに手に取っても充電が残っている安心感は、毎日充電が必要なスマホにはない魅力です。
何より、長時間読書をしても目が疲れにくいというE Ink本来のメリットは、スマホよりもPalmaを優先して使う最大の理由になっています。さらに、内蔵マイクを使った録音メモや、スピーカーでの音声読み上げ機能も便利で、単なる読書端末を超えたデジタル文具として現在でもフル活用しています。
Bigme HiBreakとの比較と購入前の注意点
競合する「Bigme HiBreak」と比較すると、Palmaのメリットは「動作の快適さ」と「画面の美しさ」にあります。Palmaは独自のBSR技術により描画が高速で残像が少なく、モノクロ専用パネルのため文字が圧倒的に鮮明です。一方、Bigme HiBreakのメリットは「カラー表示」と「SIM対応(通話・通信可能)」、そして「価格の安さ」です。もしあなたが、1台で通話もLINEも済ませたいならHiBreakが魅力的でしょう。
しかし、Palmaを購入する前に気を付けるべきは、「SIMカードが使えないため、外ではオフラインかテザリング必須になる」という点と、「ペン入力ができない」という点です。ここさえ納得できれば、Palmaの質感と安定性は価格以上の満足感を与えてくれます。
結論:読むことに没頭したい全ての人へ
BOOX Palmaは、スマホの通知やブルーライトから解放され、静かにコンテンツと向き合いたい人に最適なデバイスです。通勤中の読書、寝る前のブラウジング、そして仕事の資料整理まで、日常の隙間時間を豊かにしてくれます。スマホ機能(通話やGPS)を省いた割り切った仕様ですが、その分「読む」「聴く」体験の質は極めて高いです。最高の読書環境を持ち歩きたいなら、間違いなくおすすめの一台です。
BOOX Palmaの価格・購入先
※価格は2025/12/07に調査したものです。価格は変動します。
BOOX公式サイト
※すでに販売を終了しています。かつては、$279.99(日本円で約41,363円)、で販売されていました。
SKT NETSHOP
※すでに販売を終了しています。かつては46,800円(税込)で販売されていました。
ECサイト
- Amazonで39,800円 (税込)、
- 楽天市場で29,800円(中古・送料無料)、
- ヤフーショッピングで26,980円(中古)、
で販売されています。
Amazonで「BOOX Palma」をチェックする
楽天市場で「BOOX Palma」をチェックする
ヤフーショッピングで「BOOX Palma」をチェックする
米国 Amazon.comで「BOOX Palma」をチェックする
おすすめのライバル機種と価格を比較
「BOOX Palma」に似た性能をもつE inkタブレット、電子書籍リーダーも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
BOOX Palma 2 Pro
Onyx から発売された6.13インチのカラーE inkタブレットです(2025年11月 発売)。
Android 15、Kaleido 3 カラー電子ペーパー(カラー150ppi/モノクロ300ppi)、オクタコアCPU(Snapdragon 750G)、8GBメモリ、128GBストレージ、3950mAhバッテリー、フロントライトを搭載しています。
また、専用スタイラスペン「InkSense Plus」(別売・筆圧4096段階)、データ通信、SIMカード(※eSIMは非対応)、「EinkWise」機能、メモアプリ「Notes」、AI機能、「スマートボタン」、撥水設計、マグネット式2-in-1ケース(別売)に対応。
カメラのスキャン機能(OCR機能・「DocScan」アプリ)、指紋認証センサー、自動回転用Gセンサー、デュアルスピーカー、BSR技術、Google Playストア、サードパーティのアプリ、3年間のアップデート保証、Type-C(OTG)、microSDカード(最大2TB)、Nano SIM(5G対応)、Wi-Fi、Bluetooth 5.1に対応しています。
価格は、Amazonで69,800円(税込)、楽天市場で69,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで69,800円、米国 Amazon.comで$399.99、です。
関連記事:BOOX Palma 2 Pro徹底レビュー!先代からの進化点とBigme比較
Amazonで「BOOX Palma 2 Pro」をチェックする
BOOX Palma 2
Onyx から発売されたスマートフォン風デザインの6.13型E-inkタブレットです(2024年10月24日 発売)。
Android 13、オクタコア プロセッサ、6GB LPDDR4X メモリ、18:9のCarta1200フラットスクリーン、128GB UFS2.1 ストレージ、3950 mAhバッテリー、16MPのスキャンカメラを搭載しています。
指紋認証、スマートボタン(AIアシスタントの起動を含む)、デュアルスピーカー、デュアルマイク、専用フリップフォールドケース(別売)、2色フロントライト、明るさ自動調整、
最大2TBまでのストレージ拡張、10GBのOnyxクラウドストレージ(無料)、防滴、カスタムウィジェット、BOOX スーパーリフレッシュ、Gセンサー(自動回転)、USB-C (OTGサポート)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。
価格は、Amazonで39,999円(税込)、楽天市場で47,800円(中古・送料無料)、ヤフーショッピングで52,800円(送料無料)、です。
関連記事:高速化した「BOOX Palma 2」とBOOX Palmaの違いをレビュー
Amazonで「BOOX Palma 2」をチェックする
Bigme HiBreak Pro
Bigmeから発売された6.13インチのE Ink 5Gスマートフォンです(2025年4月発売)。
Android 14、MediaTek Dimensity 1080 オクタコアプロセッサ (2.4GHz)、ARM Mali-G68 MC4 GPU、8GBメモリ、824×1648ピクセルの6.13インチHD E Ink 白黒ディスプレイ (300PPI、フリッカー・ブルーライトなし)、256GBストレージ、4500mAhバッテリー (18W急速充電対応)、背面20MPカメラ (写真テキスト認識OCR機能付き)、前面5MPカメラ、ジャイロスコープセンサーを搭載しています。
また、調整可能な36レベルの暖色・寒色フロントライト、Bigme “SSS”Super Refresh技術およびxRapid refresh algorithmによる高速リフレッシュレート (21 F/S)、自動ゴースト除去機能 (Auto Ghosting removal / Mininum Ghosting)、無料の音声テキスト変換、BigmeGPT 4.0、xReaderアプリによるテキスト翻訳、内蔵のテキスト読み上げ (TTS)に対応。
Google Play ストア、ハイライトと注釈機能、柔軟なレイアウト設定、指紋認証によるロック解除、NFC、指紋認証ボタン、リフレッシュボタン、USB Type-C(OTG)、5G/4G通信、Wi-Fi、Bluetooth 5.2、高精度GPSに対応しています。
価格は、Amazonで62,799円(税込)、楽天市場で74,458円(送料無料)、AliExpressで62,204円、です。
関連記事:最強Einkスマホ?Bigme HiBreak Pro徹底レビュー&評価
Amazonで「Bigme HiBreak Pro」をチェックする
BOOX Go 6
Onyxから発売された6インチのE inkタブレットです(2024年8月26日)。Android 12、Qualcomm 2.0GHz オクタコア プロセッサ、2GB LPDDR4X メモリ、HD Carta 1300 ガラス スクリーン、32GB eMMC ストレージ、1500 mAhバッテリー、microSDカードスロット、マイク搭載で、
ストレージ拡張、マグネットカバー(別売)、2色フロントライト、Google Playストア(サードパーティ製アプリの追加)、10GBのOnyxクラウドストレージ(無料)、USB Type-C (OTG/オーディオ ジャックとして使用可)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。
価格は、Amazonで27,800円、楽天市場で27,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで27,800円、です。
関連記事:「BOOX Go 6」とPoke5、Page、Go Colorの違いを解説
Amazonで「BOOX Go 6」をチェックする
Meebook M6
Boyueから発売されたAndroid 11の6.0型 E inkタブレットです。300ppiのHD E Inkスクリーン、クアッドコア 1.8GHzプロセッサ、3GBメモリ、32GBストレージ、2200 mAhバッテリー搭載で、
最大1TBまでストレージ拡張、2色フロントライト(24段階・暖色と寒色)、Google Playストア(電子書籍アプリおよびサードパーティ製アプリの追加)辞書(翻訳)、読書モード(ダーク色)、ZReaderアプリ、オリジナルレザーケース(付属)、USB Type-C (OTG)、Wi-Fiデュアルバンド、Bluetooth 5.0に対応しています。
価格は、AliExpressで21,808円、です。
関連記事:最大1TBの「Meebook M6」と6型E inkタブレットを比較
Amazonで「Meebook M6」をチェックする
Kindle (2024)
Amazonから発売された6インチの電子書籍リーダーです(2024年10月16日 発売)。
解像度300ppiのAmazon 反射抑制ディスプレイ、LED 4個のフロントライト、16GBストレージ、最大6週間 駆動するバッテリーを搭載しています。
高速なページめくり、明るさ調整(フロントライト・手動)、クラウド保存、純正ファブリックカバー(別売)、16階調グレースケール、フォント最適化技術、USB-C、Wi-Fi (2.4GHz) 、Kindleストアに対応しています。
価格は、Amazonで19,980円(税込・広告なし)、楽天市場で19,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで15,900円、です。
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BOOX Go Color 7
Onyxから発売されたAndroid 12搭載のカラー対応 7型 E inkタブレットです(2024年6月6日発売)。2.4GHzオクタコア プロセッサ、4GB LPDDR4X メモリ、Kaleido 3 (Carta 1200)液晶、64GB UFS2.2 ストレージ、2300 mAhバッテリー、microSDカードスロット搭載で、
ページめくりボタン、ストレージ拡張、スピーカー、マイク、BOOX スーパーリフレッシュテクノロジー、Gセンサー(自動回転)、撥水設計(水をはじく加工)、2色フロントライト、磁気ケース「Go Color 7 マグネットケース」(別売)、サードパーティ製アプリの追加、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。
価格は、Amazonで44,800円、楽天市場で44,800円、ヤフーショッピングで44,800円、です。
関連記事:「BOOX Go Color 7」はKoboよりも高評価か? 性能を解説
Amazonで「BOOX Go Color 7」をチェックする
他のBOOX E inkタブレットと比較
他にもBOOXのE inkタブレットが販売されています。ぜひ比較してみてください。
BOOXのE-inkタブレット 全機種を比較! 最新のカラー、超大型あり
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