13.3インチBOOX Note Maxを徹底レビュー!Tab Xとの違いは?

BOOX Note Max top
13.3インチのシンプルなE inkタブレット「BOOX Note Max」。早くも「A4サイズの大画面で、雑誌も見やすく表示できそう」と評判です。

しかし、その一方で「10.1インチのモデルでも十分なのでは?」という口コミあり、購入を迷っている人も多くいるようです。

そこで今回は、その性能や魅力がよく分かるように、次の8点を重点的に解説します。

  1. 外観とデザイン(接続ポート・サイズ・重量)
  2. ディスプレイ・リフレッシュレート
  3. パフォーマンス(CPU性能、メモリ、ストレージ)
  4. スタイラスペンとノート機能
  5. キーボードとカバー
  6. バッテリー・充電
  7. 機能(アウトライン機能、ハイパーリンク付きPDFノート)
  8. OS、UI、NeoReaderアプリ

また、前モデル「BOOX Tab X」との違いも紹介!できることや新機能、純正キーボードや筆圧ペンまで総合的に評価していきます。

また、購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

「BOOX Note Max」が登場!13.3インチで超高精細な電子ペーパーディスプレイ搭載

BOOX Note Max 画面分割

2024年12月10日、ONYXから「BOOX Note Max」が発表されました。13.3インチのシンプルなE inkタブレットで、前モデル「BOOX Tab X」よりも安く販売されるようです。発売が楽しみですね。

「BOOX Note Max」とは?

BOOX Note Max」(ブークス ノート マックス)は中国 Onyx International(オニキス インターナショナル)から発売された13.3インチのE inkタブレットです。

カラー表示には対応していませんが、A4サイズの大画面で超高精細な白黒表示が可能です。

厚さはなんとわずか4.6 mm。重さは13.3インチながらも615 g におさえ、快適に持ち運べます。

どんなことができるの?

Android 13 OS搭載でサードパーティ製のアプリを利用できるため、一般的なAndroidタブレットと同じことができます。

例えば、13.3インチの大画面を2つに分割して、電子書籍を読みながらメモを書き込んだり、

他のデバイスで作成したPDFをオンラインストレージからダウンロードして編集したりできます。

もちろん、2.8GHzのオクタコアプロセッサ6GBメモリの組み合わせでサクサク動きますよ。

128GBストレージ搭載で大量のアプリや画像、音楽ファイルも余裕で保存できます。

ペンやキーボードは使えるの?

筆圧4096段階に対応した「BOOX Pen Plus」が付属するため、すぐに手書き入力を利用できます。

もちろん、イラストを描いたり、PDFを添削したりすることもできますよ。

AI編集ツールで手書きメモをテキストデータに変換したり、豊富な図形ツールを使ってプレゼン資料をまとめたりすることもできます。

純正キーボードカバーはマグネットで接続できるタイプです。別売ですが、接続することで、ノートPCのように使用できるので便利です。

オプション製品にはこのほかにマグネットで接続できる純正のカバーも用意されています。

カラー対応モデルよりもいいのか?

白黒表示のため、カラー対応のモデルよりもバッテリーが長持ちします。一度の充電で数週間使えるので、充電の手間がかかりません。

また、頻繁に充電が必要なAndroidタブレットよりも電気代がかからず、低コストで利用できます。

しかも、カラー対応モデルではまだない13.3インチの大画面を利用でき、A4サイズを活かした使い方もできますよ。

それでは早速どんなE inktブレットなのか、もっとくわしく価格や特徴(メリット)を見ていきましょう。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンク

公式ページ:BOOX Note Max | 13.3” Android ePaper Tablet with 300 PPI – The Official BOOX Store 

価格をチェック!他メーカーのE inkタブレットよりもよりもお買い得か?

BOOX Note Max 付属品

新モデル「BOOX Note Max」はBOOX公式サイトで$649.99 (日本円で約98099円)で、近日中に発売される予定です(ペンは付属します)。

一方、同じ13.3インチの前モデル「BOOX Tab X」(2023年1月 発売)はBOOX公式サイトで$799.99(日本円で約120911円)で販売されていました。

以前はAmazonや楽天市場、ヤフーショッピングなどのECサイトで販売されていましたが、現在はすでに販売が終了しており、購入するには海外のBOOX公式サイトを利用するしかなさそうです。

なお、13.3インチのE inkタブレットは入荷する量が少なく、すぐに在庫がなくなる傾向があります。新モデル「BOOX Note Max」も日本で発売されたらすぐに売り切れてしまうかもしれませんね。

BOOXからはこの他に10.3インチの「BOOX Go 10.3」が76,800円で発売されています。こちらは新モデル「BOOX Note Max」と同じく高精細な白黒表示に対応したモデルで、Android 12、Qualcomm 2.4GHz、4GB LPDDR4Xメモリ、デュアルスピーカーを搭載しています。

※6インチの「BOOX GO6」はAmazonで27,800円で販売中です。7インチでカラー対応の「BOOX Go Color 7」は49,800円で販売中です。

他メーカーの大型E inkタブレットはいくらか?

他メーカーでは、Boyueから発売されたカラー表示対応の10型 E inkタブレット「Meebook M103」がAliExpressで50,064円で販売中です。こちらはAndroid 11、Cortex A55 クアッドコア 1.8GHz、4GBメモリ、10インチのCarta 1200 スクリーンを搭載したモデルで、筆圧タッチペンによる手書き入力に対応しています。

また、電子書籍リーダーでは、Amazonから発売された10.2インチの「Kindle Scribe (2024)」が59,980円で販売中です。こちらは解像度300ppiのAmazon Paperwhite ディスプレイ、16GB / 32GB /64GB ストレージ、最大12週間駆動するバッテリー、LED 35個を使ったフロントライトを搭載したモデルで、Active Canvas(本の中に書き込める)、専用プレミアムペン(付属・消しゴム機能、ショートカットボタン)、ノート機能にも対応しています。

また、楽天から発売された10.3インチの電子書籍リーダー「Kobo Elipsa 2E」が49,319円(送料無料)で発売中です。こちらは解像度1404 x 1872ドットのE Ink Carta 1200 タッチスクリーン、32GBストレージ、数週間駆動できるバッテリーを搭載したモデルで、スタイラスペン「Koboスタイラス2」を利用した手書き入力にも対応しています。

デザインをレビュー!厚さや重さ、 手に持った質感を検証

BOOX Note Max デザイン

ここでは、BOOX Note Max外観とデザインについて、実際に使用してみた感想を交えながら詳しくレビューします。ミニマルながらも所有欲を満たす、その魅力に迫ります。

まるで一枚の板:ミニマルデザインの追求

BOOX Note Maxを手にしてまず感じるのは、その驚くほどの薄さとシンプルさです 。まるで一枚の薄い板を持つような感覚で、無駄が一切削ぎ落とされたミニマルなデザインは、洗練という言葉がぴったりです。アルミニウム合金製のボディは、見た目の美しさだけでなく、しっかりとした剛性も感じさせてくれます。安っぽさは皆無で、高級感と耐久性を両立している点は、個人的に高く評価したいポイントです 。

手に馴染む質感と実用性

ボディ表面はマットな質感に仕上げられており、これがまた心地よい手触りです。実際に長時間持っていても、指紋が付きにくいのは嬉しい配慮だと感じました。テカテカした光沢仕上げとは異なり、落ち着いた印象を与えてくれるため、カフェやオフィスなど、人前で使う際にもスマートに見えます。ホワイトのカラーリングも爽やかで、どんなシーンにも自然に溶け込みます 。

画面への没入感を高める狭額ベゼル

ディスプレイ周りのベゼルが非常に狭いことも、Note Maxのデザインを語る上で欠かせません。この狭額ベゼルのおかげで、13.3インチという物理的なサイズ以上に、画面が広く感じられます 。PDFの論文を読んだり、マンガ や雑誌 を見開きで表示したりする際、まるで紙の資料を広げているかのような没入感を得られました。視界に余計なものが入らないため、コンテンツへの集中力が高まるのを実感しました。

驚異の薄さ:4.6mmの世界

特筆すべきは、やはりその薄さです。わずか4.6mmという数値は、他のタブレット端末と比較しても群を抜いています 。A4サイズの紙 стопка (stack) よりも薄いかもしれないと感じるほどで、初めて見たときは本当に驚きました。この薄さのおかげで、カバンへの収まりが非常によく、例えば愛用しているトートバッグの書類ポケットにもスムーズに入れることができました。どこへでも気軽に持ち運べる軽快さは、大きな魅力です。

前モデル「BOOX Tab X」との比較

前モデルにあたる「BOOX Tab X」も同じ13.3インチのディスプレイを搭載していましたが、デザイン面ではいくつか違いがあります。Note Maxの厚さ4.6mmに対し、Tab Xは6.8mmと、Note Maxは約32%も薄型化されています。これは実際に並べてみると一目瞭然で、技術の進歩を感じさせます。

一方で、カラーリングは異なります。Note Maxがホワイトであるのに対し、Tab Xはブラックでした。Tab Xのブラックも重厚感がありましたが、Note Maxのホワイトはより軽快でモダンな印象を受けます。ただし、重量に関しては、Note Maxが約615gであるのに対し、Tab Xは約560gと、Note Maxの方が55g重くなっています 。薄型化を実現しつつも、内部構造や素材の変更があったのかもしれません。

個人的には、この程度の重量増であれば、薄さによるメリットの方が大きいと感じています。

デザインに関するまとめ

  • ミニマルで洗練されたデザイン: 無駄を削ぎ落とし、一枚の板のようなシンプルさを追求。
  • 高級感と実用性: アルミニウム合金ボディと指紋が目立ちにくいマットな質感。
  • 没入感の高いディスプレイ: 狭額ベゼルにより、13.3インチ画面がより大きく感じられる。
  • 驚異的な薄さ: わずか4.6mmの超薄型設計で、持ち運びに優れる 。
  • 前モデルからの進化: BOOX Tab Xと比較して約32%薄型化。カラーはホワイトに変更。
  • 重量: 前モデルより55g増加し、約615g 。

サイズ・重量を比較

  • 1.「BOOX Note Max」・・・287.5 x 243 x 4.6 mm / 615 g
  • 2.「BOOX Tab X」・・・310 x 228 x 6.8 mm / 560g
  • 3.「BOOX Go 10.3」・・・235 x 183 x 4.6 mm / 375 g
  • 4.「BOOX Note Air4 C」・・・226 x 193 x 5.8 mm / 420 g

接続ポートは?

BOOX Note Max 接続ポート

BOOX Note Max」にはUSB-Cポート(OTG対応)のみが搭載されており、オーディオ出力にはUSB-C対応のヘッドホンや、USB-C – 3.5mm変換アダプタを使用する必要があります。

ディスプレイをレビュー!13.3の画面は見やすさ、リフレッシュレートを検証

BOOX Note Max ディスプレイ

ここでは、BOOX Note Maxのディスプレイについて、その特性や使用感を詳しくレビューします。実際に様々なコンテンツを表示させてみて感じた、その魅力と注意点に迫ります。

A4サイズ相当の大画面:広がる可能性

BOOX Note Maxの最大の特徴の一つは、やはり13.3インチという広大なディスプレイです 。これはほぼA4用紙と同じサイズ感であり、学術論文(PDF)や図版の多い専門書を読む際に、縮小表示することなく、そのまま快適に閲覧できることに感動しました 。特に、見開き表示が基本となる雑誌やマンガを読む際には、その迫力を存分に味わうことができます。まるで本物の紙媒体を手に取っているかのような感覚です 。

驚異の解像度とCarta 1300:鮮明さの追求

ディスプレイにはE Ink社の最新技術「Carta 1300」が採用されており、解像度は3200 x 2400ピクセル、画素密度は300ppiを誇ります 。このスペックは伊達ではなく、実際にテキストを表示させると、文字のエッジが非常にシャープで、小さな文字も潰れることなくくっきりと表示されます 。イラストや図表の細部まで精細に再現されるため、長時間の読書でも目が疲れにくいと感じました。

コントラストも高く、明るい場所での視認性は抜群です。個人的には、日中の屋外や明るい照明の下で使う際に、その真価を発揮すると感じています。

フラットカバーレンズと滑らかな表示

ディスプレイ表面には、フラットカバーレンズが採用されています 。これにより画面が完全にフラットになり、ペン入力時の段差がないだけでなく、外光の反射も抑えられ、視認性が向上しているように感じます。また、ガラス製であるため、傷への耐久性も期待できます 。ページめくりやスクロール時の応答性も、BOOX Super Refresh Technologyにより、従来のE Inkデバイスよりもスムーズです 。

特にテキストベースの書籍を読む際は、残像感(ゴースト)も少なく、快適な読書体験が得られました。

マルチタスクを可能にする画面分割

13.3インチの大画面を活かした画面分割機能も、非常に実用的です 。例えば、左側に参考資料のPDFを表示し、右側のノートアプリでメモを取るといった使い方が可能です 。ブラウザで調べ物をしながらメモを取ったり、二つの文書を並べて比較したりと、PCライクな作業もこなせます。この機能のおかげで、情報収集や学習の効率が格段に向上したと実感しています。

フロントライト非搭載という選択

BOOX Note Maxのディスプレイに関する最も大きな特徴であり、注意点でもあるのが、フロントライトが搭載されていないことです 。これは、前モデル「BOOX Tab X」が暖色・寒色対応のフロントライトを備えていた点からの大きな変更点です。フロントライトがないため、暗い場所での使用は困難です。

しかし、この選択には理由があります。フロントライト層をなくすことで、ディスプレイ表面と描画される像との物理的な距離が縮まり、よりダイレクトで紙に近い書き味を実現しています 。また、デバイスの薄型化にも貢献しています。明るい環境下での視認性と書き味を優先した、割り切った仕様と言えます。

前モデル「BOOX Tab X」との比較

改めて前モデル「BOOX Tab X」と比較すると、ディスプレイ周りには明確な進化が見られます。

  • 解像度: Note Maxは3200 x 2400 (300ppi) と、Tab X (2200 x 1650, 207ppi) よりも高解像度化され、より精細な表示が可能になりました。
  • E Inkパネル: Note Maxは最新のCarta 1300を採用 。コントラストや応答速度が向上しています。
  • フロントライト: Note Maxは非搭載 ですが、Tab Xは搭載していました。これは使用シーンによって評価が分かれる点です。

ディスプレイに関するまとめ

  • 広大な表示領域: 13.3インチ 、A4サイズ相当 で、資料や書籍を原寸大に近い感覚で閲覧可能。
  • 高精細・高コントラスト: 3200×2400解像度 (300ppi) のCarta 1300パネル により、文字も画像も鮮明。
  • 紙のような視認性: 明るい環境下での見やすさは抜群。フラットカバーレンズ で反射も少ない。
  • スムーズな表示: BOOX Super Refresh Technology により、ページめくりなどの応答性が向上。
  • フロントライト非搭載: 暗所での使用は不可だが、書き味と薄型化に貢献 。
  • 画面分割機能: 大画面を活かしたマルチタスクが可能 。
  • Tab Xからの進化: 解像度向上、Carta 1300採用。フロントライトは非搭載に。

ディスプレイを比較

  • 1.「BOOX Note Max」・・・13.3インチ、解像度3200 x 2400ドットのCarta1300
  • 2.「BOOX Tab X」・・・ 13.3インチ、解像度2200 x 1650ドットのCarta1250
  • 3.「BOOX Go 10.3」・・・10.3 インチ、解像度 2480 x 1860 HD Carta 1200
  • 4.「BOOX Note Air4 C」・・・10.3インチ、白黒: 2480 x 1860 Kaleido 3

パフォーマンスをレビュー:Note MaxのCPU、メモリ、ストレージ性能を検証

ここでは、BOOX Note Maxパフォーマンスについて、実際の使用感を踏まえながらレビューします。電子ペーパーデバイスでありながら、ストレスなく使えるその性能に注目です。

スムーズな動作を実現するCPUとBSR

BOOX Note Maxは、最大2.8GHzで動作するQualcomm製のオクタコアCPUを搭載しています。これに加えて、BOOX独自の「BOOX Super Refresh (BSR)」技術が組み合わされており、電子ペーパー特有の画面書き換え速度を最適化しています 。

実際に使ってみると、アプリの起動や切り替え、ファイルサイズの大きなPDFの読み込みなどが、従来の電子ペーパー端末と比較して明らかに高速化されていると感じました。もちろん、電子ペーパーならではのわずかな描画遅延はゼロではありませんが、実用上気になる場面は少なく、非常に快適です。

マルチタスクも余裕:6GB RAMの恩恵

搭載されている6GBのRAM(メモリ)も、快適な動作に大きく貢献しています 。複数のアプリを同時に立ち上げても、動作が不安定になったり、極端に遅くなったりすることはほとんどありませんでした。

例えば、Kindleアプリで電子書籍を読みながら、内蔵ブラウザで関連情報を検索し、さらにノートアプリにメモを取るといったマルチタスクも、画面分割機能を活用すればスムーズに行えます。個人的には、このマルチタスク性能の高さが、Note Maxを単なる電子書籍リーダー以上の存在にしていると感じています。

大容量128GBストレージ:容量不足の心配なし

内蔵ストレージは128GBと、十分な容量が確保されています 。数千冊規模の電子書籍ライブラリや、大量のPDF資料、作成したノートなどを本体に保存しても、容量不足に悩まされることはまずないでしょう。自炊した書籍データや仕事の資料など、あらゆるデータをこの一台に集約できる安心感は大きいです。

アプリの動作と応答性:Android 13の柔軟性

OSにはAndroid 13が採用されており、Google Playストアから様々なアプリをインストールして利用できます 。標準のノートアプリやリーダーアプリの完成度は高いですが、普段使い慣れている他のアプリ(例えば Evernote や OneNote など)を使えるのは大きなメリットです。

ただし、アプリによってはE Inkディスプレイとの相性があります。テキスト主体のアプリは快適ですが、動きの激しい動画視聴(例えば Netflix など)やゲームには向きません 。BOOX独自の画面リフレッシュモード設定をアプリごとに調整することで、ある程度は表示を最適化できますが、万能ではない点は理解しておく必要があります 。

前モデル「BOOX Tab X」との比較

パフォーマンス面で前モデル「BOOX Tab X」と比較すると、RAM(6GB LPDDR4X)とストレージ(128GB UFS2.1)の容量は共通です。CPUに関しても、Tab XはQualcomm製の高性能オクタコアプロセッサBSRを搭載していました。Note MaxではCPUのクロック周波数が最大2.8GHzであることが明記されており 、具体的な数値として高性能化が示されています(Tab Xの正確なクロック周波数は資料からは不明ですが、Note Maxが現行世代の高速CPUを搭載している点は確かです)。体感的な差は使用状況にもよりますが、Note Maxはより洗練されたパフォーマンスを提供していると言えます。

パフォーマンスに関するまとめ

  • 高性能CPU搭載: 最大2.8GHzのオクタコアCPUとBSRにより、軽快な動作を実現 。
  • 余裕のメモリ容量: 6GB RAMで、複数のアプリを同時に利用するマルチタスクもスムーズ 。
  • 大容量ストレージ: 128GBの内蔵ストレージで、大量の書籍やファイルを保存可能 。
  • Android 13搭載: Google Play対応でアプリの自由度が高いが、アプリによってはE Inkとの相性あり 。
  • 応答性: アプリ起動やページめくりは高速だが、E Ink特有の描画特性は残る。
  • Tab Xとの比較: RAM/ストレージ容量は同等。CPUはNote Maxが2.8GHzと高速化。

CPU、メモリ、ストレージを比較

  • 1.「BOOX Note Max」・・・2.8GHz オクタコア / 6GB / 128GB
  • 2.「BOOX Tab X」・・・Qualcomm Advanced / 6GB / 128GB
  • 3.「BOOX Go 10.3」・・・2.4GHz オクタコア / 4GB / 64GB
  • 4.「BOOX Note Air4 C」・・・オクタコア / 6GB / 64GB

ペンとノート機能をレビュー!書き心地は?図形作成ツールはある?

BOOX Note Max ペンで描く

ここでは、BOOX Note Maxのペン入力とノート機能について、その書き心地や機能性を中心に、実際に使ってみた感想を交えてレビューします。デジタルでありながら、アナログに近い自然な体験を目指した本機の魅力に迫ります。

まるで本物のペン:BOOX Pen Plusの実力

標準で付属するスタイラスペン「BOOX Pen Plus」は、Note Maxの書き味を決定づける重要な要素です。実際に手に取って書いてみると、その滑らかさと応答性の高さに驚かされます。4096段階の筆圧検知に対応しており 、筆圧の強弱によって線の太さや濃淡がリアルに変化します。軽く滑らせれば細く薄い線、力を込めれば太く濃い線が描け、まるで本物の鉛筆や万年筆を使っているような感覚です。

ペンの傾き検知にも対応しているため、ペンを寝かせて描けば、鉛筆で陰影をつけるような表現も可能です。スケッチやアイデア出しはもちろん、PDF資料への書き込みや校正作業においても、この自然な書き味は大きなメリットとなります。個人的には、E Inkディスプレイにありがちな描画遅延(ラグ)がほとんど感じられなかった点に、特に感動しました。思考を妨げられることなく、スムーズにペンを走らせることができます。

ペン自体はマグネット式で本体側面に吸着するため、持ち運びや保管もスマートです。ペンの反対側は消しゴム機能になっており、ツールを切り替えることなく直感的に修正できる点も便利だと感じました。

多機能ノートアプリ:アイデアを形にする

BOOX Note Max シェイプツール

BOOX Note Maxにプリインストールされているノートアプリは、単なるメモ帳の域を超えた多機能性が魅力です。方眼紙や罫線、コーネルノートなど、豊富なテンプレートが用意されており、会議の議事録作成、講義ノート、アイデアスケッチなど、目的に応じて最適なフォーマットを選べます。

特に便利だと感じたのはレイヤー機能です。下書きの上に清書したり、背景と前景を分けて描画したりできるため、イラスト作成や複雑な図解の作成が捗ります。直線や円、四角形といった図形を簡単に描画できるツールも搭載されており 、手書きの図やグラフを素早くきれいに作成できます。

手書き文字をテキストデータに変換するOCR機能も搭載されています。走り書きしたメモを後から検索可能なテキストに変換できるのは非常に便利です。また、会議や講義の内容を録音しながらメモを取れる機能もあり 、後から音声を聞き返しながらノートを確認できるため、情報の記録漏れを防ぐのに役立ちます。

高度な連携機能と注意点

作成したノートは、ファイル内の特定の部分やウェブサイトへのリンクを埋め込むことができます。これは非常に強力な機能で、関連情報を一つのノートに集約し、知識を体系的に整理するのに役立ちます。作成したノートはOnyx Cloudを通じて他のデバイスと同期したり 、BOOXDrop機能でPCやスマートフォンと簡単にファイル転送したりできます 。

一方で、実際に使用していて少し気になったのは、タッチセンサーの感度です。ペンで書いている最中に、画面に置いた手のひらが誤って認識され、意図しない線が描かれたり、メニューが表示されたりすることがありました。これは設定でタッチ操作を制限したり、筆記中はペン入力のみを有効にしたりすることで回避できますが、少し慣れが必要かもしれません。

前モデル「BOOX Tab X」との比較について

ペン機能やノート機能に関して、前モデル「BOOX Tab X」との具体的な機能差を示す情報は、提供された資料の中には見当たりませんでした。どちらのモデルも高性能なペン入力とノート機能を備えていますが、Note Maxでは最新のソフトウェアによる改善(例: AI機能「Smart Scribe」、ハイパーリンク機能の強化 など)が加えられている可能性があります。

ペン・ノート機能に関するまとめ

  • 自然な書き心地: 4096段階筆圧検知と低遅延により、紙に近い滑らかな書き味を実現。
  • 高機能ペン: 傾き検知、マグネット吸着、消しゴム機能を搭載したBOOX Pen Plusが付属。
  • 多機能ノートアプリ: 豊富なテンプレート、レイヤー機能、図形描画ツールを搭載。
  • 便利な連携機能: OCR、音声録音連携、ノート/ファイル/Webへのリンク機能。
  • クラウド同期: Onyx CloudやBOOXDropでデバイス間の連携もスムーズ 。
  • タッチ感度の課題: 筆記中の誤タッチ対策として設定調整が必要な場合がある。
  • Tab Xとの比較: ペン/ノート機能に関する直接的な比較情報は資料に無し。

純正アクセサリーをレビュー:Note Maxのキーボード、カバーを検証

BOOX Note Max キーボード

ここでは、BOOX Note Maxの利便性と保護性能を高める純正アクセサリー、特にオプションの「キーボードカバー」と標準的な「マグネットカバー」について、レビューします。それぞれの特徴と、実際に触れてみて感じた点を紹介します。

純正キーボードカバー:可能性と課題

Note MaxをノートPCライクな入力デバイスへと変えるのが、別売りの純正キーボードカバーです。マグネット式で簡単に装着でき、Note Max本体を立てかけるスタンドとしても機能します。見た目は非常に洗練されており、フェイクレザー調の素材や、しっかりとした重み、MacBook Airのキーボードにも似た快適な打鍵感を持つキーボード、そして大きなトラックパッドを備え、高級感があります。

ブログ記事の執筆や長文メールの作成、研究論文のドラフト作成など、テキスト入力を多用する場面での活躍が期待されます。

BOOX Note Max スタンド 自立

しかし、実際にこのキーボードを使ってみると、E Inkディスプレイの特性に起因する課題も見えてきます。例えば、キーをタイプしてから画面に文字が表示されるまでに、無視できないほどの遅延(ラグ)が発生するとのことです。これは特にタッチタイピングを行う場合に、タイプミスを誘発しやすい可能性があります。同様に、トラックパッドの操作においてもカーソルの追従に遅延が感じられ、メニューの選択やボタンのクリックといった細かな操作がしにくいという意見もあります。

ソフトウェアアップデートで改善される可能性も示唆されていますが、現時点では、その見た目の良さやコンセプトとは裏腹に、実際の使用感には注意が必要かもしれません。一部のレビューでは、このキーボードカバーの購入を見送ることを推奨する声もありました。購入を検討する際は、この点を十分に考慮する必要がありそうです。

純正マグネットカバー:スマートな保護

BOOX Note Max カバー

一方、標準で付属する(または別途購入可能な)シンプルなマグネットカバーは、Note Maxを日常的な傷や衝撃から守るための実用的なアクセサリーです。本体にマグネットでぴったりと装着でき、デバイスのデザイン性を損なうことなく、スマートに保護してくれます 。

カバーの開閉に連動して、Note Max本体が自動的にスリープ・復帰する機能も備わっており、バッテリー消費の抑制にも役立ちます。耐久性のある素材が使われているようで、カバンに入れて持ち運ぶ際の安心感が高まります。

デザインもNote Max本体と統一感があり、シンプルでエレガントな印象です。個人的には、デバイスを保護するという基本的な役割を確実にこなしつつ、使い勝手も良い、必須のアイテムだと感じています。

前モデル「BOOX Tab X」との比較について

アクセサリー類に関して、前モデル「BOOX Tab X」との直接的な比較情報は、提供された資料の中には見当たりませんでした。

キーボード・カバーに関するまとめ

純正キーボードカバー(オプション):

  • 魅力: Note MaxをPCライクな入力デバイスに変える。高級感のあるデザインとしっかりした作り。
  • 課題: E Inkの特性による入力遅延(タイピング、トラックパッド)が報告されており、実用性に注意が必要。

純正マグネットカバー(標準または別売):

  • 魅力: デバイスを傷や衝撃から保護。スマートなデザインと自動スリープ/ウェイク機能 。
  • 評価: 実用的でデバイスの保護に不可欠。

Tab Xとの比較: アクセサリーに関する直接的な比較情報は資料に無し。

バッテリー性能をレビュー:Note Maxの駆動時間と充電性能を検証

ここでは、BOOX Note Maxのバッテリー性能について、スペックと実際の使用感を交えながらレビューします。大画面・薄型デバイスとして、どの程度の持続力があるのか見ていきましょう。

3,700mAhバッテリー搭載:バランスの取れた容量

BOOX Note Maxには、3,700mAhのリチウムイオンポリマーバッテリーが搭載されています 。これは、前モデル「BOOX Tab X」の6300mAhと比較すると、2600mAh少ない容量です。そのため、純粋なバッテリー持続時間だけを見れば、前モデルの方が優れていると言えます。このバッテリー容量の削減は、Note Maxの驚異的な薄さ(4.6mm)を実現するための一つのトレードオフと考えられます。

実使用におけるバッテリー持続時間

では、実際の使用でどの程度バッテリーが持つのでしょうか。E Inkディスプレイは画面表示中の消費電力が非常に少ないため、読書のような静的な利用が中心であれば、バッテリーは長持ちします。BOOXの公称値や海外レビューによれば、読書のみであれば約32時間、ペンを使った書き込みなどの負荷が高い作業では約7時間程度のようです。

実際に様々な用途で使ってみた体感としては、メモ取りやPDFへの書き込み、時折ブラウジングを交えるような使い方だと、1時間あたり10%程度バッテリーを消費する感覚でした。毎日数時間程度、断続的に使用する場合、数日間は充電なしで使える計算になります。フロントライト非搭載であることも、バッテリー消費を抑える要因の一つです。

ただし、「充電のことを完全に忘れられる」というほどではなく、特にペン機能を多用する場合は、バッテリー残量を意識する必要があると感じました。

高速充電に対応したUSB Type-C

バッテリー容量は前モデルより減りましたが、充電性能は優れています。充電ポートは汎用性の高いUSB Type-Cを採用しており、スマートフォンやノートPCなど、他のデバイスと充電器やケーブルを共有できるのは便利です。さらに、急速充電に対応しており、レビューによれば約30分でバッテリー残量を0%から50%程度まで回復させることができたとのことです。外出先でバッテリーが少なくなっても、短時間で十分な量を充電できるのは心強い点です。

前モデル「BOOX Tab X」との比較

バッテリー性能に関して前モデル「BOOX Tab X」と比較すると、明確な違いがあります。

  • バッテリー容量: Note Maxは3700mAh、Tab Xは6300mAhと、Tab Xの方が大容量です。
  • 持続時間: 容量差から、バッテリーの持続時間はTab Xの方が長くなります。
  • 充電: Note Maxは高速充電に対応しており、充電時間に関してはアドバンテージがあります。

バッテリー性能に関するまとめ

  • バッテリー容量: 3,700mAhのリチウムイオンポリマーバッテリーを搭載 。
  • 持続時間: 読書中心なら長時間利用可能(公称約32時間)。ペン使用など負荷が高い場合は約7時間。実使用では数日程度(使い方による)。
  • 充電: USB Type-Cポートを採用。急速充電に対応し、約30分で50%充電可能。
  • フロントライト非搭載: バッテリー消費抑制に貢献。
  • Tab Xとの比較: Note Maxは容量が少ない(3700mAh vs 6300mAh)が、高速充電に対応。持続時間はTab Xが有利。

バッテリー容量を比較

  • 1.「BOOX Note Max」・・・3700mAh
  • 2.「BOOX Tab X」・・・6300mAh
  • 3.「BOOX Go 10.3」・・・3700mAh
  • 4.「BOOX Note Air4 C」・・・3700mAh

機能をレビュー!Note Maxのアウトライン機能、ハイパーリンク付きPDFノート検証

BOOX Note Max 機能

BOOX Note Maxは、単に読み書きするだけのデバイスではありません。ここでは、特に生産性向上に貢献する高度な機能、「アウトライン機能」、「ハイパーリンク付きPDFノート」、「拡張されたシェイプツール」について、その利便性や活用法をレビューします。

アウトライン機能:長文読解の羅針盤

数百ページに及ぶ学術論文や、複雑な構成の技術文書を読む際、全体像を把握し、目的の情報へ素早くアクセスするのは大変です。そんな時に役立つのが「アウトライン機能」です。この機能を使うと、PDFなどのドキュメントに含まれる章や節の構造が、画面横にツリー形式で表示されます 。

実際に使ってみると、これはまるで長大な文書の地図のようです。全体構成が一目で把握でき、読みたいセクション名をタップするだけで、瞬時にそのページへジャンプできます。ページを一枚一枚めくって探す手間が省けるため、情報検索の効率が劇的に向上しました。個人的には、仕様書やマニュアルなど、特定の情報を頻繁に参照する必要がある文書を読む際に、特に重宝すると感じています。

ハイパーリンク機能:情報をつなぐ架け橋

Note Maxのノート機能やPDFへの注釈機能は、情報同士を繋げる「ハイパーリンク」の埋め込みに対応しています 。これにより、ノート上の一文やPDF内の特定の箇所から、関連するウェブサイト、デバイス内の別のファイル(PDFやノートなど)、あるいは同じ文書内の異なるページへ、ワンタップで移動できるようになります。

例えば、研究ノートを作成中に、参考にしたウェブサイトのURLや、関連する過去のノートへのリンクを埋め込んでおけば、後で見返す際に情報源へすぐにアクセスできます。企画書を作成する際には、参考資料となるPDFファイルへのリンクを貼っておく、といった使い方も可能です。

この機能のおかげで、情報が点在することなく、有機的に結びつき、思考の整理や知識の深化が捗ると実感しました。レビューでも高く評価されている機能の一つです。

拡張されたシェイプツール:表現力豊かなノートを作成

BOOX Note Max 拡張 シェイプツール

アイデアを整理したり、分かりやすい図を作成したりするのに便利なのが、「拡張されたシェイプツール」です 。直線、円、四角形といった基本的な図形はもちろん、矢印、多角形、曲線なども簡単に、そして綺麗に描画できます。また、3D形状の描画にも対応しています。

手書きのラフスケッチに正確な図形を組み合わせることで、思考を素早く視覚化できます。例えば、会議中にホワイトボードに描くような感覚でフローチャートやマインドマップを作成したり、簡単な図面やレイアウト案を作成したりするのに役立ちます。

グリッド表示やスナップ機能を活用すれば、図形の配置や線の接続もより正確に行えます。手書きの自由度と、ツールの正確性を両立できるのが、この機能の魅力です。

前モデル「BOOX Tab X」との比較について

ここで紹介したアウトライン機能、ハイパーリンク機能、シェイプツールといったソフトウェア機能に関して、前モデル「BOOX Tab X」との明確な差を示す比較情報は、提供された資料の中には見当たりませんでした。これらの機能はOSやアプリのアップデートによって進化するため、現行のソフトウェアバージョンでは両モデルで利用可能な機能も多いと考えられますが、Note Maxではより洗練・強化されている可能性があります。

高度な機能に関するまとめ

  • アウトライン機能: 長文PDFなどの階層構造を表示し、目的の箇所へ素早くジャンプ可能 。文書全体の把握とナビゲーションを効率化。
  • ハイパーリンク機能: ノートやPDF内にウェブ、ファイル、ページへのリンクを埋め込み、情報へのアクセス性を向上。
  • 拡張されたシェイプツール: 多様な図形を簡単に描画でき、思考の視覚化や図表作成をサポート。
  • 生産性向上: これらの機能を活用することで、情報整理、資料作成、学習などの効率を大幅に高めることが可能。
  • Tab Xとの比較: これらの特定のソフトウェア機能に関する直接的な比較情報は資料に無し。

OS、UI、アプリをレビュー:変更点とNeoReaderの使い勝手を検証

BOOX Note Max UI

BOOX Note Maxの魅力は、ハードウェアだけにとどまりません。ここでは、その使い勝手を支えるOS、ユーザーインターフェース(UI)、そして標準搭載アプリについて、レビューします。

最新OS「Android 13」搭載:進化と自由度

Note Maxは、OSとして最新のAndroid 13を採用しています。これは、前モデル「BOOX Tab X」が搭載していたAndroid 11からの大きな進化点です。新しいOSになったことで、システムの安定性や動作速度の向上が期待できるほか、セキュリティ面も強化されています。

そして、BOOXデバイスの大きな魅力であるGoogle Playストアへの対応は健在です。これにより、Kindle、Kobo、hontoといった電子書籍ストアアプリはもちろん、DropboxやGoogle Driveなどのクラウドストレージアプリ、EvernoteやOneNoteのようなノートアプリなど、普段使い慣れたサードパーティ製アプリを自由にインストールして利用できます。

このオープン性は、特定のプラットフォームに縛られたくないユーザーにとって、非常に大きなメリットです。ただし、E Inkディスプレイの特性上、動画再生アプリや動きの激しいゲームなどは、表示の遅延や残像感が目立つため、快適な利用は難しい点には注意が必要です。

直感的でカスタマイズ可能なUI

ユーザーインターフェース(UI)は、一般的なAndroidタブレットに近い感覚で操作できるようデザインされています。ホーム画面にはアプリアイコンが並び、タップして起動するという直感的な操作が可能です。アイコンサイズやレイアウトはある程度カスタマイズでき、よく使うアプリやファイルを配置したり、ウィジェットを追加して情報を表示させたりすることもできます 。

画面の右側からスワイプすると「コントロールセンター」が表示され、Wi-FiやBluetoothのオンオフ、画面リフレッシュモードの切り替えなどが素早く行えます。また、画面上に常駐させられる「ナビボール」(フローティングボタン)によく使う機能を割り当てたり、ジェスチャー操作をカスタマイズしたりと、ユーザーが使いやすいように細かく設定できる点も特徴です。

多機能であるがゆえに、全ての機能を使いこなすには少し慣れが必要かもしれませんが、カスタマイズ性の高さは大きな魅力と感じました。

高機能リーダーアプリ「NeoReader」

PDFやEPUBなど、様々なフォーマットの電子書籍を読むための標準アプリ「NeoReader」も非常に高機能です。文字サイズやフォントの種類、行間、余白といった表示設定を細かく調整できるため、自分にとって最も読みやすい表示スタイルを追求できます。見開き表示や縦書き表示にも対応しています。

また、読書中に分からない単語を選択して内蔵辞書やオンライン辞書で意味を調べたり、重要な箇所にハイライトを引いたり、手書きでメモを書き込んだりといった、学習や研究に役立つ機能も充実しています。PDFファイルであれば、リフロー表示(文字サイズに合わせてレイアウトを再構成する機能)やコントラスト調整なども可能です。まさに「読む」ことに特化した、強力なアプリケーションです。

前モデル「BOOX Tab X」との比較

OSとUIに関して前モデル「BOOX Tab X」と比較すると、最も大きな違いはOSのバージョンです。Note MaxがAndroid 13であるのに対し、Tab XはAndroid 11でした。これにより、Note Maxはより新しいアプリへの対応、セキュリティの向上、そして将来的なアップデートへの期待感がアドバンテージとなります。UIの基本的なコンセプトは共通していますが、OSバージョンアップに伴う細かな改善が施されている可能性があります。

OS・UI・アプリに関するまとめ

  • OS: 最新のAndroid 13を搭載(Tab XはAndroid 11)。
  • Google Play対応: Kindle、Koboなどサードパーティ製アプリを自由にインストール可能。
  • UI: タブレットライクで直感的。ホーム画面、ウィジェット、コントロールセンター、ナビボールなどカスタマイズ性が高い。
  • NeoReader: 多様なフォーマットに対応し、表示カスタマイズや注釈機能が豊富な高機能リーダーアプリ。
  • アプリ互換性: E Inkの特性上、動画やゲームなど動きの激しいアプリには不向き。
  • Tab Xとの比較: OSバージョンが新しくなり、性能・セキュリティ・将来性が向上。

OSを比較

  • 1.「BOOX Note Max」・・・Android 13
  • 2.「BOOX Tab X」・・・Android 11
  • 3.「BOOX Go 10.3」・・・Android 12
  • 4.「BOOX Note Air4 C」・・・Android 13

「BOOX Note Max」のデメリット

BOOX Note Max 考える

BOOX Note Max」は優れたE inkタブレットですが、デメリットもあります。購入する前に必ず確認しておきましょう。

デメリット1:SDカードスロットがない・ストレージ容量を増やせない

BOOX Note Max」はSDカードスロットがないため、ストレージ容量を拡張・増設することができません。 本体のみで容量が足りるか、購入前にしっかりと確認する必要があります。

デメリット2:フロントライトが使えない・暗いシーンでは不向き

BOOX Note Max」はフロントライトを搭載していません。暗い場所、特に暗い照明のお店、カフェなどでの読書には、かなり画面が見づらくなっていしまいます。

デメリット3:防水防塵に対応していない

BOOX Note Max」は水や埃に弱いため、取り扱いに注意が必要です。特に屋外で使用しているときに、突然雨が降ってきたら危険です。濡れてしまったらほぼ確実に故障します。

デメリット4:一部のアプリが正常に動かないことがある

BOOX Note Max」は一部のAndroidアプリが正常に動作しない可能性があります。すべてのAndroidアプリが正常に動作するわけではないので注意してください。

デメリット5:動画視聴やゲームには不向き

BOOX Note Max」のE Inkディスプレイは、一般的なAndroidタブレットよりもリフレッシュレートが低いため、動画視聴やゲームの再生には不向きです。残像感があり、滑らかに表示されません。

デメリット6:カラー表示に対応していない

BOOX Note Max」のE Inkディスプレイは白黒表示のみ対応です。カラー表示で電子書籍や漫画を楽しむことはできません。

BOOX Note Maxのスペック

  • ディスプレイ 13.3インチ、解像度3200 x 2400ドットのCarta 1300 フラットカバーレンズ付きガラススクリーン
    ※静電容量式タッチ
  • フロントライト なし
  • プロセッサ 2.8GHz オクタコア + BSR
  • GPU 専用GPU ※BOOX スーパーリフレッシュテクノロジー
  • RAM (メモリ) 6GB
  • ストレージ 128GB
  • バッテリー 3,700mAh リチウムイオンポリマー
  • 駆動時間 数週間
  • 充電 Type-C
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi、Bluetooth 5.0
  • インターフェース USB-C ポート (OTG をサポート、またはオーディオ ジャックとして使用)、電源ボタン
  • センサー 自動回転用Gセンサー
  • スピーカー デュアルスピーカー 内蔵
  • マイク 内蔵
  • スタイラスペン 筆圧4096段階のBOOX Pen Plus
  • キーボード 純正キーボードカバー(別売)
  • ケース マグネット式の純正カバー(別売)
  • アプリ サードパーティのアプリをサポート
  • OS Android 13
  • サイズ 287.5 x 243 x 4.6 mm
  • 重量 615 g
  • カラー ホワイト
  • 付属品 BOOX Pen Plus x1、USB-C ケーブル x1、クイック スタート ガイド x1、 保証書 x1
  • ドキュメント形式: ドキュメント形式: PDF、CAJ、DJVU、CBR、CBZ、EPUB、EPUB3、AZW3、MOBI、TXT、DOC、DOCX、FB2、CHM、RTF、HTML、ZIP、PRC、PPT、PPTX
  • 画像フォーマット: PNG、JPG、BMP、TIFF
  • オーディオ形式: WAV、MP3

BOOX Note Maxの評価

BOOX Note Max キーボード接続

8つの基準で「BOOX Note Max」を5段階で評価してみました。

  • 動作速度:★★★★
  • 手書き機能:★★★★★
  • 耐久性:★★★
  • デザイン:★★★★
  • 機能:★★★
  • バッテリーの持ち:★★★★★
  • 価格:★★★★
  • 使いやすさ:★★★★

総合評価

BOOXシリーズで最大の13.3インチの大型E inkタブレットです。

2023年1月に発売された「BOOX Tab X」の機能をシンプルにまとめ、よりコスパの高いモデルになっています。

「BOOX Go 10.3」よりもいいのか?

BOOX Go 10.3」もシンプルな機能にしぼった白黒表示のE inkタブレットですが、画面サイズと解像度では大きな違いがあります。

Note Max13.3インチの大型サイズで、しかも解像度3200 x 2400ドットのCarta 1300スクリーンを採用しています。そのため、画面分割をしても画面が大きく見やすく、さらに非常に細かい部分までクリアに見えます。

この大きな画面は手書き機能においても大きな効果を生み出します。例えば、何かのアイディアを書き込むときも、大きなスペースを利用して広々と書き込んでいけます。また、プレゼン資料などを作成して発表するときも、紙に拡大して印刷しなくても、そのままNote Maxの画面を見せるだけで済みます。

他にもいろいろとありますが、13.3インチの大画面と10.3インチの画面では大きな差があり、利用できるシーンも違ってきます。購入する際には「どうしても13.3インチの画面が必要な場面はあるのか」をよく考えた方がいいでしょう。

「Kindle Scribe (2024)」や「Kobo Elipsa 2E」の方がいいのか?

電子書籍リーダーとして「Kindle Scribe (2024)」や「Kobo Elipsa 2E」も人気があります。価格も5~6万円前後なので、「BOOX Note Max」の約半分くらいの価格で購入できる点も魅力的です。ただし、電子書籍リーダーは機能が限定されており、対応するファイルフォーマットも限りがあります。

BOOX Note Max」の方はほぼすべてのファイルフォーマットに対応し、どんなファイルであっても表示でき、その分、活用できるシーンが多いといえます。また、それに加えて、Google PlayストアにあるAndroidアプリも使えるので、電子書籍リーダーよりも圧倒的に活用の範囲が広くなります。

どちらを購入するかは、「電子書籍が読めればいいのか」、あるいは「電子書籍以外の用途でも使いたいのか」をよく考えて購入した方がいいでしょう。

「BOOX Note Max」に最適な人は?

ズバリ、シンプルに大型のE inkタブレットを使いたい人に最適です。13.3インチの大画面で、カラー表示よりもシンプルなモノクロ表示の方が良く、手書き機能ノート機能など実用的な機能をしっかりと使えればいいと考えている人に最適です。

13.3インチの大画面は、A4サイズ相当の広さがあり、一般的な電子書籍だけでなく漫画や雑誌も見開きで読むことができます。

また、楽譜や資料を大きく表示して見たい人にも最適です。スタイラスペンによる手書き入力にも対応しているので、大画面にアイディアを書き込んだり、大きめのイラストを描きたい人にも最適です。もちろん、薄型軽量設計で持ち運びにも便利なので、大学で講義ノートを取ったり、会議で議事録を取ったりしたい人にも向いています。

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BOOX Note Maxの価格・購入先

BOOX Note Max 正面

BOOX Note Max」はBOOX公式サイトやSKTショップ、AmazonなどのECサイトで販売される予定です。

BOOX公式サイト

※近日中に発売予定。

$649.99 (日本円で約98099円)で販売されます。

BOOX公式サイトで「BOOX Note Max」をチェックする

SKTショップ

※販売予定です。

SKTショップで「BOOX Note Max」をチェックする

ECサイト

楽天市場で124,800円(送料無料)、

米国 Amazon.comで$689.99(送料無料)、

です。

Amazonで「BOOX Note Max」をチェックする

楽天市場で「BOOX Note Max」をチェックする

ヤフーショッピングで「BOOX Note Max」をチェックする

AliExpressで「BOOX」をチェックする

米国 Amazon.comで「BOOX Note Max」をチェックする

おすすめの類似製品を紹介

BOOX Note Max」に似た性能をもつE inkタブレットも販売されています。

BOOX Tab X C

Onyx から発売された13.3インチのカラーE inkタブレットです(2025年4月 発売)。

Android 13、Kaleido 3 カラーePaperスクリーン、2.8GHz オクタコア プロセッサ(BSR搭載、最大2.84 GHz)、6GBメモリ、128GBストレージ、5,500mAhバッテリーを搭載しています。

また、フロントライト (CTM付き、暖色・寒色、調整可能)、筆圧4096段階・傾き検知対応のBOOX InkSpire stylus(別売、磁気ワイヤレス充電対応)、Sleek keyboard cover(別売)、自動回転用Gセンサー、内蔵デュアルスピーカーに対応。

分割画面モード、クラウドストレージ、BOOXDropでのファイル転送、ウィジェットカスタマイズ可能なホーム画面、Google Playストア、サードパーティアプリサポート(Smart Writing Tools、NeoReaderなど)、BOOX スーパーリフレッシュテクノロジー、USB-Cポート(OTG/オーディオジャック対応)、Wi-Fi + Bluetooth 5.0にも対応しています。

価格は、BOOX公式ストアで$759.99(日本円で109274円)、です。

関連記事:BOOX Tab X Cレビュー!13.3型カラー評価とNote Max比較

BOOX Go 10.3

Onyx Internationalから発売された10.3インチのE-inkタブレットです(2024年6月11日発売)。

Android 12、Qualcomm 2.4GHz、4GB LPDDR4Xメモリ、10.3インチの HD Carta 1200 ガラス スクリーン、64GB UFS2.2ストレージ、3700 mAhバッテリーを搭載しています。

また、300 ppiのモノクロ表示、筆圧4096段階のBOOX Pen Plus (別売) 、デュアルスピーカー(オーディオブック、音楽再生)、マイク(録音)、「BOOX Drop」、3つ折り保護ケース(別売)、2色フロントライト(寒色、暖色)、自動回転(Gセンサー)、アートマジック、スマート スクライブ機能、スタンバイ モード、Google Playストア、サードパーティ製アプリの追加、USB-Cポート (OTG)、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、Amazonで76,800円(税込)、楽天市場で76,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで76,800円(送料無料)、米国 Amazon.comで$379.99です。

関連記事:超シンプル「BOOX Go 10.3」と前モデルNote Air3を比較

Meebook M103

Boyueから発売されたカラー表示対応の10型 E inkタブレットです(2024年5月発売)。

Android 11、Cortex A55 クアッドコア 1.8GHz、4GBメモリ、10インチの(解像度 1404 x 1872 ドット)のE-ink Carta 1200 スクリーン、64GBストレージ、4600 mAh バッテリー、microSDカードスロットを搭載しています。

また、筆圧タッチペン、デュアル スピーカー、デュアル マイク、最大1TBまでのストレージ拡張、寒色・暖色の2色フロントライト(色温度調整)、専用 レザーケース(付属)、PDFファイルの拡大・縮小、EPUBファイルの読み込み、画面分割(現在のドキュメント、異なるドキュメント、翻訳)、フォント変更(無制限、インストール可)、クラウド保存、ノート機能(テンプレート)、Google Playストア、USB Type-C (OTG対応)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、AliExpressで40,592円、です。

関連記事:10型で最強コスパ「Meebook M103」とP10 PROの違いを解説

Kindle Scribe (2024)

Amazonから発売された10.2インチの電子書籍リーダーです(2024年12月4日 発売)。

解像度300ppiのAmazon Paperwhite ディスプレイ、16GB / 32GB /64GB ストレージ、最大12週間駆動するバッテリー、LED 35個を使ったフロントライトを搭載しています。

また、Active Canvas(本の中に書き込める)、専用プレミアムペン(付属・消しゴム機能、ショートカットボタン)、ノート機能、テンプレート、フォルダ管理、色調調節、明るさ自動調節、フォント最適化技術、16階調グレースケール、クラウド保存、純正カバー(別売)、Type-C (OTG)、Wi-Fi (2.4GHz)、Amazon Kindleストアに対応しています。

価格は、Amazonで59,980円(税込)、楽天市場で59,980円(送料無料)、です。

関連記事:新型「Kindle Scribe (2024)」と2022 モデルを比較

Kobo Elipsa 2E

楽天から発売された10.3インチの電子書籍リーダーです(2023年4月20日発売)。

解像度1404 x 1872ドットのE Ink Carta 1200 タッチスクリーン、32GBストレージ、数週間駆動できるバッテリーを搭載しています。

また、スタイラスペン「Koboスタイラス2」で手書き入力、電子書籍にメモ書き込み、ノート機能、ComfortLight Pro(フロントライト)、楽天Kobo電子書籍ストア(端末から電子書籍を購入)、楽天ポイントで電子書籍を購入、専用スリープカバー(別売)、USB Type-C、Wi-Fi (2.4GHz+5GHz)、楽天Koboストアに対応しています。

価格は、楽天市場で49,319円(送料無料)、ヤフーショッピングで52,295円、米国 Amazon.comで$349.99、です。

関連記事:「Kobo Elipsa 2E」書き味アップ? 手書き対応のE inkタブレットと徹底 比較!

他のBOOXタブレットと比較

他にもBOOXのE inkタブレットが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

BOOXのE-inkタブレット 全機種を比較! 最新のカラー、超大型あり

その他のおすすめタブレットは?

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