「Kobo Elipsa」は驚愕サイズ？最新Einkタブレットと徹底比較！

2021年6月25日に発売された「Kobo Elipsa」と最新Einkタブレットを徹底比較！価格や機能・できること・スペックの違い、メリット・デメリット、評価を紹介します。

※2023年4月20日、10.3型「Kobo Elipsa 2E」が発売されました。

※2022年9月26日、6型「Kobo Clara 2E」が発売されました。

※2021年10月20日、8型「Kobo Sage」が発売されました。

このページ内の目次

「Kobo Elipsa」の特徴

「Kobo Elipsa」の特徴をまとめてみました。

10.3型の大型液晶・フロントライト付き

「Kobo Elipsa」は10.3インチ、解像度1404×1872ドットのE Ink Carta タッチスクリーンを搭載。「Kobo Forma」よりも2インチ大きくなり、自炊したPDFファイルもより見やすく表示できます。また、明るさを調整できるComfortLight（フロントライト）を搭載。ページめくりは「Kobo Forma」のように物理的なボタンを搭載せずタッチ操作のみで行うようになっています。

スタイラスで手書き入力・ノート機能

「Kobo Elipsa」は専用ペンの「Koboスタイラス」が付属。電子書籍に直接メモを書き込むことができます。また、ノート機能を利用して会議や授業の記録を残すことが可能。スタイラスペンは消しゴム機能付きで、間違ってもボタンを一つで消すことができます。

32GBストレージ・Type-C・スリープカバー

「Kobo Elipsa」は32GBストレージを搭載。テキストベースの小説で約28,000冊分、コミックで約700冊を保存することができます。また、新たにUSB Type-C端子を搭載し、PD充電に対応。付属のスリープカバーはスタンドとして利用できるほか、マグネットで簡単に着脱できるようになっています。

公式ページ
https://books.rakuten.co.jp/event/e-book/ereaders/koboelipsa/

価格を比較

「Kobo Elipsa」と「Likebook P10」、「BOOX Note Air」、「Supernote A6X」の価格を比較してみました。

「Kobo Elipsa」

「Kobo Elipsa」は、楽天市場で43,606円(税込・送料無料）、ヤフーショッピングで46,990円(税込・送料無料）、米国Amazon.comで$399.99で販売されています。

「Likebook P10」

「Likebook P10」は、Amazonで40,799円（2100円OFF）、楽天市場で48,785円 (税込)、ヤフーショッピングで46,286 円、AliExpressでUS $339.99 – 374.99 で販売されています。

「BOOX Note Air」

「BOOX Note Air」は、Amazonで59,800円、楽天市場で59,800円 (税込)、ヤフーショッピングで59,800円、AliExpressでUS $479.99 – 575.99 で販売されています。

「Supernote A6X」

「Supernote A6X」は、Amazonで42,800円、楽天市場で42,800円 (税込)、ヤフーショッピングで42,800 円で販売されています。

機能・できることを比較

「Kobo Elipsa」と「Likebook P10」、「BOOX Note Air」、「Supernote A6X」の機能・できることを比較してみました。

「Kobo Elipsa」

スタイラスペンで手書き入力、電子書籍にメモ書き込み、ノート機能、ComfortLight（フロントライト）、見開き表示、高速ページめくり機能、楽天Kobo電子書籍ストア（端末から電子書籍を購入）、楽天ポイントで電子書籍を購入、Type-C、PD充電、スリープカバー（自立可能・マグネットで着脱）

「Likebook P10」

専用デジタルペンによる手書き入力、テキスト変換、PDFファイルへの注釈書き込み、ノート機能、フロントライト（2色）、Android8.1、Google Playストア（アプリの追加）、アプリで動画＆音楽再生、Type-C、PD充電、Wi-Fiデュアルバンド、Bluetooth 5.0、専用スリープカバー（自立可能・ペン収納）

「BOOX Note Air」

筆圧4096段階のワコムペン（手書き入力）、レイヤー機能（下書き作成）、ノート機能、自動回転（重力センサー）、フロントライト（寒色及び暖色）、Google Playストア（Androidアプリの追加）、BOOXストア、Google Playストア、OTG（Type-CでUSB機器と接続）、ブラウジング、PD充電、USB Type-C、Wi-Fiデュアルバンド

「Supernote A6X」

筆圧4096段階のLamy AL-star EMRペン入力、自作テンプレートの作成（制限なし）、他のデバイスとの同期、Dropboxとの連携、レイヤー機能・MS Wordファイルの閲覧・書き込み、ファイルの階層管理、QRコードでリアルタイムの同期・共有、スライドバーメニュー、画面ミラーリング、PDFファイルへの注釈（書き込み）、メール、署名、OTA（定期的にセキュリティ・機能をアップデート）

※その他、ノート機能として「選択・タイトルの認識・キーワードの識別・ペンの種類、太さ、濃さの変更、レイヤー機能、消しゴム、テンプレート」が用意されています。

スペックを比較

「Kobo Elipsa」と「Likebook P10」、「BOOX Note Air」、「Supernote A6X」のスペックを比較してみました。

「Kobo Elipsa」のスペック

ディスプレイ　10.3インチ、解像度1404×1872ドットのE Ink Carta 1200 タッチスクリーン液晶
ライト　ComfortLight（フロントライト）
プロセッサ　不明
RAM（メモリ）　不明
ストレージ　約32GB　(テキストベースの本：約 28,000 点分 /コミック：約 700 点分)
バッテリー駆動時間　数週間
カメラ　なし
ワイヤレス通信　Wi-Fi 802.11b/g/n/ac(2.4GHz+5GHz)
インターフェース　USB Type-C
スタイラスペン　Koboスタイラス（ノート機能で本に直接メモ・消しゴムボタンとカスタマイズ可能な機能ボタンあり）・単6形乾電池・付属
防水　非対応
機能　ノート機能（自由にメモやノートを取れる）
対応ファイルフォーマット EPUB / EPUB3 / PDF / JPEG / GIF / PNG / BMP / TIFF / TXT / HTML / RTF / CBZ / CBR / MOBI
OS　独自OS
対応PC Windows 7 もしくはそれ以上Mac OS X 10.9 もしくはそれ以上
サイズ　227.5 x 193.0 x 7.6 mm
重量　383 g
カラー　ミッドナイトブルー
付属品 スタイラスペン 1 本、専用スリープカバー（スタンドとして利用可・マグネットで着脱可） 1 個、単6電池　1 本

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「Likebook P10」のスペック

ディスプレイ　10.3インチ、解像度1200×1600 ドットのEink液晶
※200ppi/2色のフロントライト/色温度調整/16色グレースケール/静電容量式タッチスクリーン
プロセッサ　クアッドコア1.5GHz
GPU　不明
RAM（メモリ）　2GB DDR4
ストレージ　64GB
バッテリー　3900mAh
駆動時間　2週間以上
充電　PD充電
カメラ なし
ワイヤレス通信　Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz+5GHz)、Bluetooth 5.0
インターフェース　USB Type-C(OTG対応)
スタイラスペン　専用のデジタルペンが付属　※ワコムペンは利用できません
防水　非対応
スピーカー　搭載・利用できます
OS　Android 8.1
Google Playストア　対応・アプリをダウンロード・インストールできます
サイズ　173.8mm×239.2mm×8.5mm
重量　458g
カラー　ブラック

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「BOOX Note Air」のスペック

ディスプレイ　10.3インチ、解像度1872×1404ドットのEink Carta液晶
※227dpi/静電容量式タッチ/ペン先が細い4096段階筆圧検知ワコムペンに対応 /フロントライト（寒色及び暖色）
プロセッサ(CPU)　クアルコム８コア (Cortex-A72 + Cortex-A55)
GPU 不明
RAM（メモリ）　3GB LPDDR3
ストレージ　32GB eMMC
バッテリー　3000mAh Polymer Li-on
駆動時間　2週間以上
カメラ なし
ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11 ac/a/b/g/n(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth5.0
インターフェース　Type-C（OTGサポート）
センサー　重力センサー
スピーカー＆マイク　搭載・利用できます
スタイラスペン　ペン先が細い4096段階筆圧検知ワコムペン
※BOOX Pen with Wacom Shinonome GII refill（ワコム東雲G2リフィル）（G2はヨーロッパタイプ）
生体認証　なし・指紋認証は使えません
OS　Android 10
サイズ　229.4 x 195.4 x 5.8mm
重量　420g
カラー　ブラック

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「Supernote A6X」のスペック

ディスプレイ　7.8インチ、解像度1872×1404ドットのモノクロームデジタルペーパー液晶
※300dpi
※バックライト・フロントライトなし
プロセッサ クアッドコア PX30
RAM（メモリ） 2GB
ストレージ 32GB
※外部ストレージ（microSDカードスロット）には非対応
バッテリー 2900mAh
カメラ なし
ワイヤレス通信　 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.0
インターフェース　USB Type-C
※3.5mmイヤホンジャックなし
スタイラスペン　Lamy AL-star EMR 4096段階の筆圧感知・充電不要・ショットカットボタン付き、人間工学に基づいたペングリップデザイン、快適な手触り
※替え芯不要・バッテリー不要で動作
ノート機能　選択・タイトルの認識・キーワードの識別・ペンの種類、太さ、濃さの変更、レイヤー機能、消しゴム、テンプレート
操作　スライドバー（本体側面でなぞって操作）、タッチ操作
スピーカー　なし・利用できません
OS　Chauvet （手書き強化のAndroidベースのOS）
サイズ　188 x 138 x 7.2 mm
重量 255 g
カラー　ホワイト
発売日　2020年7月9日にAmazon.co.jpで発売開始

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「Kobo Elipsa」のメリット・デメリット

「Kobo Elipsa」のメリット・デメリットを紹介します。

メリット

・10.3インチのE Ink Carta液晶が圧倒的に見やすい

「Kobo Elipsa」は10.3インチ、解像度1404×1872ドットのE Ink Carta 1200 タッチスクリーン液晶を搭載。自炊した文庫本のPDFファイルも大きく表示できます。

一方、「Likebook P10」は10.3インチで解像度1200×1600 ドットのEink液晶を搭載しています。「BOOX Note Air」は10.3インチで解像度1872×1404ドットのEink Carta液晶を搭載しています。「Supernote A6X」は7.8インチで解像度1872×1404ドットのモノクロームデジタルペーパー液晶を搭載しています。

・ComfortLight（フロントライト）搭載で薄暗い場所でも読書できる

「Kobo Elipsa」はComfortLight（フロントライト）搭載で薄暗い場所でも快適に読書することができます。

一方、「Supernote A6X」はフロントライトがありません。「Likebook P10」と「BOOX Note Air」は2色のフロントライトを搭載しています。

・Koboスタイラスペンで電子書籍に手書き入力できる

「Kobo Elipsa」は付属のKoboスタイラスペンで電子書籍に直接手書き文字を書き込むことができます。

一方、「Likebook P10」は付属の専用デジタルペンで手書き入力できます。「BOOX Note Air」はペン先が細い4096段階筆圧検知ワコムペンで手書き入力できます。「Supernote A6X」は筆圧4096段階のLamy AL-star EMRスタイラスペンで手書き入力できます。

・ノート機能が使える

「Kobo Elipsa」はノート機能で会議や授業の記録を残すことができます。

一方、「Likebook P10」、「BOOX Note Air」、「Supernote A6X」もノート機能が利用できます。

・32GBストレージ搭載で大量保存できる

「Kobo Elipsa」は32GBストレージを搭載し、テキストベースの小説で約28,000冊分、コミックで約700冊を保存することができます。

一方、「Likebook P10」は64GBストレージ、「BOOX Note Air」は32GB eMMCストレージ、「Supernote A6X」は 32GBストレージを搭載しています。

・Wi-Fiデュアルバンドに対応

「Kobo Elipsa」は高速で途切れにくいWi-Fiデュアルバンドに対応しています。Bluetoothには対応していません。

一方、「Likebook P10」、「BOOX Note Air」、「Supernote A6X」はWi-Fiデュアルバンド＆Bluetooth 5.0に対応しています。

・Type-C端子でPD充電できる

「Kobo Elipsa」はUSB Type-C端子を搭載し、高速なPD充電が利用できます。

一方、「Likebook P10」、「BOOX Note Air」、「Supernote A6X」もSB Type-C端子を搭載し、PD充電に対応しています。

・厚さ7.6 mmで重さ383 gの薄型軽量ボディ

「Kobo Elipsa」は厚さ7.6 mmで重さ383 gの薄型軽量デザインになっています。

一方、「Likebook P10」は厚さ8.5mmで重さ458gになっています。「BOOX Note Air」は厚さ5.8mmで重さ420gになっています。「Supernote A6X」は厚さ7.2 mmで重さ255 gになっています。

・楽天ポイントで電子書籍を購入できる

「Kobo Elipsa」は楽天Kobo電子書籍ストアに対応し、楽天ポイントで電子書籍を購入することができます。

一方、「Likebook P10」、「BOOX Note Air」、「Supernote A6X」は楽天ポイントで電子書籍を購入することはできません。

・楽天Kobo電子書籍ストアに対応

「Kobo Elipsa」は楽天Kobo電子書籍ストアに対応しています。

一方、「Likebook P10」はGoogle Playストアに対応しています。「BOOX Note Air」はBOOXストア＆Google Playストアに対応しています。「Supernote A6X」はBOOK WALKER、honto、BookLiveなどから電子書籍を購入できます。

デメリット

・防水に対応していない

「Kobo Elipsa」は防水に対応していません。8インチの「Kobo Forma」は防水に対応していました。

一方、「Likebook P10」、「BOOX Note Air」、「Supernote A6X」も防水に対応していません。

・microSDカードスロットがない

「Kobo Elipsa」はmicroSDカードスロットがないため、ストレージ容量を増やすことができません。

一方、「Likebook P10」、「BOOX Note Air」、「Supernote A6X」もmicroSDカードスロットがありません。

・Androidアプリが使えない

「Kobo Elipsa」はAndroidアプリが使えません。

一方、「Likebook P10」と「BOOX Note Air」はAndroidアプリが使えます。「Supernote A6X」はAndroidアプリが使えません。

「Kobo Elipsa」の評価

「Kobo Elipsa」の評価を紹介します。

スペック：★★★★

通信：★★★

機能：★★★★

デザイン：★★★

使いやすさ：★★★★★

価格：★★★★

＜総合評価＞

ディスプレイサイズが10.1インチになったことで見やすさが大幅に向上しています。特に自炊した文庫本サイズのPDFファイルが非常に大きく表示できるのが大きなメリットです。防水には対応していませんが、それによって価格が5万以下に抑えられているので個人的には良かったと思います。

手書き機能もメリットの一つですが、これにはおそらく賛否両論があるでしょう。ノート機能に対して過大な期待を持った人は必ず書き味について不満を持つことになるからです。個人的にはこのノート機能は省いてほしかったです。その分安くした方が圧倒的に売れる製品になるのではないでしょうか？

ノート機能をウリにしたいのであれば、やはり「デジタルノート」を販売すべきです。富士通のクアデルノ、ソニーのDPTシリーズなどは今でも需要が高い製品です。電子書籍リーダー+ノート機能という中途半端な製品よりもシンプルな手書きデジタルノートの方が売れるでしょう。10.1インチサイズの電子書籍リーダーをAmazonよりも早く出したことは評価しますが、その他の機能性については改善が必要であるように思います。