「Powkiddy X55」ゲーム機の使い方とメリット・デメリット

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5.5インチのゲーム機「Powkiddy X55」の使い方を紹介!エミュレーターや収録ゲームタイトル、基本的な使い方、アップデート方法に加えて、メリット・デメリット、評価、詳細な価格情報も紹介しています。

※2023年9月、「RGB10MAX3 Pro」(Linux)が発売されました。

※2023年8月、「Powkiddy RGB30」(Linux)が発売されました。

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このページ内の目次

「Powkiddy X55」が発売開始!

Powkiddy X55 main

2023年5月、中国 メーカー Powkiddy (パウキディ) から新製品「Powkiddy X55」が発売されました。

Open Source Linuxを搭載した5.5インチのエミュレーター ゲーム機です。

Powkiddyからは2023年3月に3.5インチの「Powkiddy RK2023」が発売されています。

このゲーム機はRK3566 プロセッサ搭載で性能が高かったことで、人気がありました。

新モデルはそれと同じプロセッサを搭載しつつ、さらに性能を強化しているようです。

もちろん、Wi-Fi通信も利用できますよ。

それでは早速どんなゲーム機なのか、その使い方や特徴(メリット)を詳しく見ていきましょう。

公式ページ :POWKIDDY X55 – Powkiddy official store

基本的な操作方法

Powkiddy X55」はJELOS (Just Enough Linux)を採用しているため、

メニュー画面に各エミュレーターと「音楽プレイヤー」、「ツール」、「お気に入り」がグラフィカルに表示されます。

ゲームにアクセスするには各エミュレーターを選択し、その中のゲームタイトルを選択します。

ゲームの中には最初にセレクトボタンを押す必要があるものも含まれています。その場合はセレクト→スタートボタンでゲームを起動できます。

ちなみにAボタンは「決定」、Bボタンは「戻る」です。

ゲームを中断する方法

セレクトボタンを押すと、ゲームの進行が一時的に止まります。

ゲームを終了する方法

ゲームを終了したいときにはセレクトボタン→スタートボタンを2回 連続して押します。

セーブ・ロードする方法

ゲームプレイ中に「セレクトボタン+ L1 R1」を同時に押すと自動で保存されます。

※ゲームをスタートするときに「新しいゲーム」、「スタート・オートセーブ」のどちらかを選択できます。「スタート・オートセーブ」を選択すると自動でゲームの進行状況が保存されます。

保存したゲームをロードするときは、「セレクトボタン+ L1 もしくは R1」を押します。

設定を変更する方法

ホーム画面でスタートボタンを押します。ここからゲーム設定、システム設定、コントローラー設定、サウンド設定、ネットワーク設定、ムーンライト ゲーム設定などを行えます。

システムアップデートする方法

メインメニューからネットワーク設定→Wi-Fi SSID へ進み、設定を済ませます。

次に、メインメニューからシステム設定→システム アップデートに進み、更新できるように設定を変更します。

その後、更新があると自動的にシステムがアップデートされるようになります。

CFW (カスタムファームウェア)

2024年6月現在、「Powkiddy X55」のCFW (カスタムファームウェア)はありません。以前配布されていたCFWにもアクセスできなくなっています。

調べてみたところ、

Powkiddy RGB30が搭載するハンドヘルド ゲーム デバイス用LinuxOS「JELOS」はすでに開発が終了していました。

GitHubにファイルがあります。

JustEnoughLinuxOS/distribution: Home of the JELOS Linux distribution. https://github.com/JustEnoughLinuxOS/distribution

GitHubのページの一番下に、「JELOS」の説明と開発が終了したことが記載されています。

また、代替のOSとしてRockNix、Batocera、ArkOS、AmberELEC、Lakkaがおすすめされています。

これらのOSはまだ開発が続行されているため、Powkiddy RGB30に最新 OSを入れることが可能です。実質的にそれがPowkiddy RGB30のCFW(カスタムファームウェア)になります。

ゲームを追加する方法

TFカードを本体から取り出し、アダプターを介してPCに接続します。ゲームのフォルダがあるので、そこに自分で吸い出したゲームのROMを保存します。

例えばファミコンならFCもしくはNES、スーパーファミコンならSFC、メガドライブならMDのフォルダにROMを保存します。

「Powkiddy X55」のエミュレーター

Powkiddy X55」のメニュー画面で表示されるエミュレーターは以下の37種類です。

  1. FAMILY COMPUTER
  2. Nintendo ENTERTAIMENT SYSTEM
  3. FAMILY COMPUTER DISK SYSTEM
  4. Game Boy
  5. SUPER FAMICOM
  6. SUPER NINTENDO
  7. VERTUAL BOY
  8. Nintendo 64
  9. Game Boy Color
  10. Game Boy Advance
  11. Nintendo DS
  12. 3DO
  13. SEGA Master System
  14. SEGA GENESIS
  15. GAME GEAR
  16. SEGA MEGA DRIVE
  17. SEGA 32X
  18. Dreamcast
  19. NAOMI
  20. NEOGEO / NEOGEO POKET / NEOGEO POKET COLOR
  21. PlayStation
  22. PSP
  23. Scumm VM
  24. easy RPG
  25. OpenBOR
  26. MAME
  27. ARCADE
  28. FINAL BURN NEO
  29. ATARI 2600
  30. Wonder Swan
  31. Wonder Swan Color
  32. CAPCOM SYSTEM Ⅰ / CAPCOM SYSTEM Ⅱ / CAPCOM SYSTEM Ⅲ
  33. PICO-B
  34. MSX
  35. PC Engin
  36. PC Engin CD・ROM
  37. GAME & WATCH

「Powkiddy X55」収録ゲームタイトル

Powkiddy X55」に内蔵されているゲームタイトルを紹介します。

PSP

PlayStation Portable(プレイステーション・ポータブル)には以下の7つが表示されました。このうち、ゲームは3つ収録されているようです。

Dissidia-Final Fantasy (US)
dqls2020
Dynasty Warriors-Strikeforece (USA)
Naruto Shippuden-Ultimate Ninja Impact (Europe)
Pys6CnRip
SAKI Portable cn
SSM5SP

ドリームキャストの収録ゲーム

ドリームキャストでは下の5つが表示されました。

  • Jet Set Radio (Europe)
  • Rez (Europe)
  • Sonic Adventure 2 (Europe)
  • Grandia 2
  • Resident Evi [Vironica B]
  • NAOMI

同じくドリームキャスト用のエミュレーターNAOMIは多数のゲームが収録されています。以下、その一部を紹介します。

  • amsptk
  • andynmt
  • bdrdown
  • scplike
  • cvs2mf
  • cvsgd
  • demoflist
  • doa2m
  • fotns
  • ggxx / ggxxac / ggxxrL:Reload / ggxxsla:Slash
  • ikaruga
  • など

その他のゲームタイトル

その他のゲームタイトルはYouTubeの「Burari Akiba」(秋葉原ぶらりのサブチャンネル)で公開していきます。上のゲーム以外のゲームタイトルを知りたい人はぜひチェックしてみてください。

Burari Akiba – YouTube

<補足>

収録ゲームはmicroSDカードに保存されています(ダウンロードは不要)。本体にはmicroSDカードスロットが2つあるので、システム用とゲーム用を分けて使うことができます。システムのOSをアップグレードしてもゲームのROMに影響がありません。なお、OTG対応のType-Cポート搭載で、自分で吸い出したゲームのROMを追加することが可能です。

メリット1:5.5インチのHD IPS液晶・広視野角で明るく見やすい

Powkiddy X55」は5.5インチで解像度720 x 1280 pxのIPS スクリーンを搭載しています。IPSパネル採用の広視野角で明るく見やすい画面で、ゲームを快適にプレイできます。

一方、「ANBERNIC RG353PS」は3.5インチで解像度640x480pxのIPSディスプレイを搭載しています。「Retroid Pocket 3+」は4.7インチで解像度750×1334ドットのIPSディスプレイを搭載しています。「ANBERNIC RG405M」は4インチで解像度640×480ドットのHD IPSディスプレイを搭載しています。

メリット2:2つのジョイスティック、2つのトリガーボタン搭載で快適に操作できる

Powkiddy X55」は本体に2つのジョイスティックレバーを搭載しています。また、本体上部に2つのトリガーボタンも搭載し、快適に操作できるようになっています。

一方、「ANBERNIC RG353PS」は2つのアナログジョイスティックとショルダーボタン R1/R2/L1/L2、A/B/X/Yボタンで快適に操作できます。「Retroid Pocket 3+」は2つのジョイスティックとトリガーボタン搭載で快適に操作できます。「ANBERNIC RG405M」は高精度なホールジョイスティックとショルダーボタンで快適に操作できます。

メリット3:Rockchip RK3566搭載で軽快に動作する

Powkiddy X55」はRockchip RK3566 クアッドコアプロセッサを搭載し、軽快に動作します。

一方、「ANBERNIC RG353PS」はRockchip RK3566 クアッドコアプロセッサ搭載で、レトロゲームも軽快に動作します。「Retroid Pocket 3+」と「ANBERNIC RG405M」はUNISOC T618 オクタコアプロセッサを搭載で軽快に動作します。

メリット4:2GB LPDDR4Xメモリ搭載でスムーズに動作する

Powkiddy X55」は2GB LPDDR4Xメモリ搭載でスムーズに動作します。

一方、「ANBERNIC RG353PS」は1GB LPDDR4メモリを搭載し、レトロゲームもスムーズに動作します。「Retroid Pocket 3+」は4GB LPDDR4メモリを搭載し、スムーズに動作します。「ANBERNIC RG405M」は4GB LPDDR4Xメモリ搭載でスムーズに動作します。

メリット5:2つのTFカードスロットが使える

Powkiddy X55」は2つのTFカードスロットを搭載し、システム用(16GB)とゲームROM用(32GB/64GB/128GB)を分けて使用できます。また、別売のmicroSDカードで最大256Gbまで拡張できます。

一方、「ANBERNIC RG353PS」と「ANBERNIC RG405M」は2つのTFカードスロットを搭載しています。「Retroid Pocket 3+」は1つのTFカードスロットを搭載しています。

メリット6:4000mAhバッテリーでType-C充電に対応

Powkiddy X55」は4000mAhバッテリーを搭載し、約4時間の駆動が可能。Type-Cポートを介した充電も利用できます。

一方、「ANBERNIC RG353PS」は6時間動作できる3500mAhバッテリー搭載で、Type-C充電に対応しています。「Retroid Pocket 3+」は4500mAhバッテリー搭載で急速充電に対応しています。「ANBERNIC RG405M」は7時間駆動する4500mAhバッテリー搭載で、Type-C充電に対応しています。

メリット7:Bluetooth対応で最大4台のコントローラーと接続できる

Powkiddy X55」はBluetooth通信に対応。最大4つのワイヤレスコントローラーと接続できます。

一方、「ANBERNIC RG353PS」はBluetooth 4.2対応で、ワイヤレスゲームパッドも利用できます。「Retroid Pocket 3+」と「ANBERNIC RG405M」はBluetooth 5.0に対応し、ワイヤレスゲームパッドやイヤホン、スピーカーなどともスムーズに接続できます。

メリット8:HDMI映像出力に対応・大画面でゲームを楽しめる

Powkiddy X55」は本体にminiHDMI端子を搭載。大画面のテレビやモニターに接続してゲームをプレイできます。

一方、「ANBERNIC RG353PS」はminiHDMIポートを搭載。有線で接続することで大画面のテレビや液晶モニーターでゲームを楽しめます。「Retroid Pocket 3+」はmicroHDMIポート搭載で、テレビや外部モニターに映像出力できます。「ANBERNIC RG405M」は映像出力に対応していません。

メリット9:厚さ1.9cmで重さ293gの薄型軽量デザイン

Powkiddy X55」は厚さ1.9cmで重さ293gの薄型軽量デザインで、ブルーカラーを用意しています。

一方、「ANBERNIC RG353PS」は厚さ2.0cmで重さ209gの薄型軽量デザインで、グレー、トランスペアレント ホワイト、トランスペアレント パープルの3色を用意しています。「Retroid Pocket 3+」は厚さ24.23mm(最薄部14.6mm)で重さ235gの薄型軽量ボディで、クリアブルー、クリアパープル、16bitなどの8色カラーを用意しています。「ANBERNIC RG405M」は厚さ1.59cmのアルミ合金製で、ブラック、グレーの2色カラーを用意しています。

「Powkiddy X55」のデメリット

「Powkiddy X55」のデメリットを紹介します。

デメリット1:高音質なステレオスピーカーでない

「Powkiddy X55」は高音質なステレオスピーカーを搭載していません。モノラルスピーカーで音質はそれほど良くありません。

デメリット2:Androidのゲームをプレイできない

Powkiddy X55」はLinux OSのため、Androidのゲームをプレイすることができません。

一方、「ANBERNIC RG353PS」はAndroidのゲームをプレイできません。「Retroid Pocket 3+」はAndroid 11搭載でGoogle Playストアも利用でき、「原人」や「Honor Of Kings」などの人気オンラインゲームも快適にプレイできます。「ANBERNIC RG405M」はAndroid 12搭載でAndroidのゲームをプレイできます。

「Powkiddy X55」のスペック

  • ディスプレイ 5.5インチ、解像度720 x 1280 pxのIPS スクリーン
  • プロセッサ Rockchip RK3566
    ※ARM/4コア/1.8GHz/Cortex-A55
  • GPU ARM Mali-G52
  • RAM(メモリ) 2GB LPDDR4X
  • ストレージ 16GB(システム用)、32GB/64GB/128GB(ゲームEROM用) ※TFカードを使用
  • 拡張ストレージ microSDカードで最大256GBまで
  • バッテリー 4000 mAh
  • 駆動時間 2時間の充電で約4時間
  • 充電 Type-C (5V/1.5A)
  • カメラ なし
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi、Bluetooth (最大4台のコントローラーと接続可能)
  • インターフェース Type-C (OTG) x1、Type-C(充電用) x1、miniHDMI x1、TFカードスロット x2、ヘッドホンジャック x1、リセットキー x1、電源キー x1
  • スピーカー 内臓
  • 映像出力 HDMI
  • システム言語 日本語、中国語、韓国語、スペイン語、英語
  • 筐体の素材 ABS樹脂
  • OS Open source linux
  • サイズ 21.25 x 9.45 x 1.9cm
  • 重量 293g
  • カラー ブルー

「Powkiddy X55」の評価

Powkiddy X55」の評価を紹介します。

スペック:★★★★

通信:★★★

機能:★★★★

デザイン:★★★★

使いやすさ:★★★★

価格:★★★★

<総合評価>

Powkiddyから発売されたLinux搭載の携帯ゲーム機です。「Powkiddy RK2023」よりも2インチ大きい5.5インチの大きめのディスプレイを搭載し、使いやすい機能もしっかりと備えています。

プロセッサはRockchip RK3566で、「ANBERNIC RG353PS」と同じです。メモリは2GB LPDDR4Xで、「ANBERNIC RG353PS」の2倍多い容量です。また、バッテリー容量は4000mAhで、「ANBERNIC RG353PS」よりも500mAh分多くなっています。

ただし、Wi-Fi通信には対応しておらず、この点がAndroid搭載の「Retroid Pocket 3+」や「ANBERNIC RG405M」との大きな違いになっています。

そのほか、HDMI映像出力に対応。Bluetoothで4台のコントローラーと接続できるユニークな機能も備えています。

全体的なスペックはそれほど高くはありませんが、Linux搭載の携帯ゲーム機にしては性能がやや高めです。「ANBERNIC RG353PS」よりも性能が高いので、価格次第ではかなりコスパの高いお買い得なゲームであるといえます。

Powkiddy X55」の発売時の価格はUS $85.99 (日本円で約11,900円)。Linux搭載のコスパの高い携帯ゲーム機を探している人におすすめです。

「Powkiddy X55」の価格・販売

Powkiddy公式ストア

$89.99 USD(ゲームなし・16GB+32GBモデルは$94.99 USD、16GB+64GBモデルは$99.99 USD、16GB+128GBモデルは$109.99 USD)

で販売されています。

Powkiddy公式ストアで「Powkiddy X55」をチェックする

ECサイト

Powkiddy X55」は、

Amazonで15,999円(64GBモデル)、

楽天市場で22,753~27,421円、

ヤフーショッピングで 16,650円(税込)、

AliExpressで11,320円、

米国 Amazon.comで$169.99、

で販売されています。

Amazonで「Powkiddy X55」をチェックする

楽天市場で「Powkiddy」をチェックする

ヤフーショッピングで「Powkiddy X55」をチェックする

AliExpressで「Powkiddy X55」をチェックする

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※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
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