2023年3月28日、携帯型ゲーム機市場に新たな風を吹き込む一台、ANBERNIC RG405Mが発売されました。このデバイスは、レトロゲーム愛好家からAndroidゲームを手軽に楽しみたい層まで、幅広いユーザーの期待に応えるポテンシャルを秘めています。ここでは、その魅力の核心に迫ります。
ANBERNIC RG405Mの注目すべきメリット
「ANBERNIC RG405M」は、他の多くの携帯ゲーム機とは一線を画す、いくつかの際立った特長を持っています。まず特筆すべきは、CNC加工されたアルミニウム合金製の筐体です。これにより、手に取った瞬間に感じる高級感と剛性の高さは、所有する喜びを格段に高めてくれます。
次に、その処理能力の高さです。Unisoc Tiger T618プロセッサを搭載し、PSPやドリームキャスト、ニンテンドーゲームキューブといった、これまで携帯機での快適な動作が難しかった世代のゲームも、驚くほどスムーズに楽しむことができます。
さらに、OSとしてAndroid 12を採用している点も見逃せません。これにより、Google Playストアから無数のアプリをダウンロードでき、ゲーム機としてだけでなく、動画視聴や音楽再生、ウェブブラウジングなど、多機能なポータブルデバイスとして活用できるのです。
ここではRG405Mを徹底解剖
この記事では、ANBERNIC RG405Mが持つ性能、各部の機能、そして実際の使用感を、忖度なしに徹底的に深掘りして紹介します。デザインの質感からディスプレイの見え方、エミュレーターの動作状況、バッテリーの持続力、そして総合的な評価に至るまで、あらゆる角度からこの一台を検証していきます。
【この記事で分かること】
- ANBERNIC RG405Mの洗練された外観デザインと携帯性
- 鮮やかで見やすい4インチIPSディスプレイの詳細
- Unisoc Tiger T618プロセッサによる実際のゲームパフォーマンス(Antutuベンチマーク)
- 手に馴染むボタン配置と快適な操作性
- Android 12搭載による機能の多様性とOSの使い勝手
- PSPやDCも快適!驚きのエミュレーター対応力
- 外出先でも安心のバッテリー性能
- 購入を判断するための総合的な評価と注意点
この記事を最後まで読むことで、「ANBERNIC RG405M」が本当に購入するべき一台なのか、その答えが明確になるはずです。購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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公式サイト: NEW ANBERNIC RG405M – anbernic
YouTube動画の紹介
こちらに「ANBERNIC RG405M」の性能や機能をまとめたYoutube動画を用意しています。デザインや質感なども分かるようになっているので、ぜひご覧ください。「ANBERNIC RG405M」PS2ゲームも動く驚愕の携帯ゲーム機が登場! 性能を比較して解説
デザインレビュー:ANBERNIC RG405Mは高級感と携帯性の融合
ここでは、ANBERNIC RG405Mの外観とデザインについて、実際に手に取って感じた魅力をお伝えします。CNC加工されたアルミニウム合金のボディは、見た目にも美しく、触れた瞬間にその質感の高さに驚かされます。
手に馴染む洗練されたフォルム
ANBERNIC RG405Mを初めて手に取ったとき、まず感じたのはその凝縮感と高級感です。アルミニウム合金のCNC加工された筐体は、ひんやりとした金属ならではの感触と、しっかりとした剛性を与えてくれます。個人的には、この価格帯でこの質感を実現しているのは素晴らしいと感じます。カラーバリエーションとして提供されているブラックやグレーは、どちらも落ち着いた印象で、所有する喜びを満たしてくれます。
コンパクトさと絶妙な重量バランス
本体サイズは長さ約16.3cm、幅約7.6cm、厚さ約1.59cmと、ポケットにも収まりやすいコンパクトさを実現しています。重量も約260gと、金属筐体を採用していることを考えると非常に軽量に抑えられています。
この軽さとサイズ感は、日常的に持ち運んで、例えば通勤電車の中で「マインクラフト」のようなゲームをプレイしたり、休憩時間にサッと取り出して「YouTube」で動画を視聴したりする際に、大きなメリットとなります。
ズボンのポケットに入れても邪魔に感じにくいのは、個人的に非常に嬉しいポイントです。
操作性を追求したインターフェース配置
正面には、ゲームプレイに最適化された操作インターフェースが配置されています。左右のアナログスティック、十字キー、ABXYボタンは、多くのレトロゲームから比較的新しいゲームまで幅広く対応できる配置です。特にアナログスティックはホールジョイスティックが採用されており、高精度でデッドゾーンのない快適な操作が可能です。
上面にはL1/L2、R1/R2トリガーボタン、3.5mmオーディオジャック、充電用のUSB Type-Cポート、音量調節ボタン、電源ボタンが機能的に配置されています。一方で、ANBERNIC RG353Mなどの前モデルと比較すると、RG405Mではボタン・アナログスティックの配置がスイッチに近いレイアウトに変更されている点は注目すべき点です。
十字キーやボタンが上にあった従来配置を好んでいたユーザーにとっては好みが分かれるかもしれませんが、個人的にはこのスイッチライクな配置もすぐに馴染むことができました。
細部へのこだわりが生む高級感
ディスプレイは4インチのIPSタッチスクリーンで、解像度は640×480です。特筆すべきは、ベゼルが細めに設計されている点で、これにより本体サイズを抑えつつ画面占有率を高めています。実際に「クロノ・クロス」のような色彩豊かなゲームをプレイすると、発色の良いIPSスクリーンがその世界観を美しく描き出してくれます。
また、本体背面には滑り止め加工が施されており、ゲームプレイ中のグリップ感を高めています。下部にはステレオスピーカーが搭載され、動画視聴やゲームプレイ時のサウンドにも妥協がありません。ANBERNICの従来モデルと比較してもスピーカー性能は向上しており、よりクリアで迫力のあるサウンドを楽しめます。
ANBERNIC RG405M デザインまとめ
- CNC加工されたアルミニウム合金の筐体による高級感のある仕上がり。
- 約260gと軽量で、ポケットにも収まる携帯性の高さ。
- ホールジョイスティック採用など、操作性に優れたインターフェース。
- スイッチライクなボタン・アナログスティック配置への変更(RG353Mなどからの変更点)。
- 狭ベゼル設計の4インチIPSタッチスクリーンによる高い画面占有率。
- 滑り止め加工や高音質スピーカーなど、細部へのこだわり。
ディスプレイレビュー:ANBERNIC RG405Mは鮮やかさと快適操作を両立した画面
ここでは、ANBERNIC RG405Mのディスプレイについて、その魅力や実際に使用して感じた点を詳しくレビューします。ゲーム体験を大きく左右するディスプレイの品質は、このデバイスの大きな特徴の一つです。
没入感を高める4インチIPSスクリーン
ANBERNIC RG405Mは、4インチのIPSタッチスクリーンを搭載しています。このサイズは、携帯性を損なうことなく、ゲームや動画コンテンツへの没入感を高めてくれる絶妙なバランスだと感じます。例えば、「スーパーマリオワールド」のようなレトロゲームをプレイする際には、キャラクターやステージのディテールをしっかりと視認でき、かつての興奮が蘇るようです。
また、前モデルのANBERNIC RG353Mが3.5インチだったことを考えると、画面サイズが大きくなったことによる視認性の向上は明らかで、より快適なゲームプレイが可能です。
色鮮やかでクリアな表示品質
ディスプレイの解像度は640×480ピクセルで、特にレトロゲームの多くが採用している4:3のアスペクト比と相性が抜群です。公式には「PS2ドットバイドット表示」も謳われており、当時のゲーム画面を忠実に再現しようという意図が感じられます。実際に「ファイナルファンタジーX」のようなPS2タイトルを起動してみると、IPSパネル特有の広視野角と鮮やかな発色により、美しいグラフィックを楽しむことができました。
フルラミネーション加工が施されているため、外光の反射が抑えられ、日中の明るい場所でもある程度画面が見やすい点も好印象です。
個人的な意見として、RG353Mと比較すると、RG405Mのディスプレイは輝度と彩度が向上しており、より生き生きとした映像表現になったと感じています。細かな文字も比較的くっきりと表示されるため、ウェブサイトの閲覧など、ゲーム以外の用途でもストレスは少ないです。
タッチ操作の快適性と注意点
タッチスクリーンの感度は良好で、Android OS上での操作や、「Chrome」ブラウザでのウェブサーフィンなどもスムーズに行えます。統合されたフルラミネーションタッチパネル技術により、指の動きに対する反応が良いと感じました。ただし、画面サイズが4インチであるため、仮想キーボードを使った長文入力など、細かいタッチ操作が連続する場面では、慣れが必要かもしれません。
また、解像度640×480はレトロゲームには最適ですが、画面がRG353Mの3.5インチから4インチに大型化したことにより、人によってはドット感が少し気になるかもしれません。「原神」のような高解像度を前提としたスマホゲームでは、グラフィック設定を調整しても、文字の精細さや全体的なシャープネスに限界を感じる場面がありました。特に情報量の多いRPGのテキストや、細かいUIが表示されるゲームでは、この点が少し気になりました。
ANBERNIC RG405M ディスプレイまとめ
- 携帯性と視認性を両立した4インチIPSタッチスクリーン。
- レトロゲームに最適な640×480解像度と4:3のアスペクト比。
- フルラミネーション加工によるクリアで色鮮やかな表示。
- 前モデル(RG353M)と比較して輝度と彩度が向上。
- スムーズなタッチ操作が可能だが、細かい操作には慣れが必要な場合も。
- ゲームによっては解像度起因のドット感や文字の滲みが気になる可能性。
パフォーマンスレビュー:ANBERNIC RG405Mは快適動作と幅広いゲーム対応力を実現
ここでは、ANBERNIC RG405Mの動作の要となるプロセッサ、メモリ、ストレージの性能について、実際に様々なゲームやアプリを試した経験を交えながら、その実力を詳しくレビューします。快適な操作感と、どこまでゲームを楽しめるのかが気になるポイントです。
プロセッサとGPU:Unisoc Tiger T618の実力
ANBERNIC RG405Mには、Unisoc Tiger T618という64ビットオクタコアのプロセッサが搭載されています。これは2つの高性能なA75コア(2.0GHz)と6つの高効率なA55コア(2.0GHz)で構成されており、GPUにはMali G52(850Mhz)が組み合わされています。この組み合わせは、実は3~4万円程度の価格帯のAndroidタブレットにも採用されているもので、RG405Mが2万円台前半から購入可能であることを考えると、コストパフォーマンスの高さが際立ちます。
実際にAndroid 12ベースのOSを操作してみると、アプリの起動や切り替え、ウェブブラウジングといった日常的な操作は非常にスムーズで、ストレスを感じることはほとんどありませんでした。
エミュレーター性能:快適に遊べるゲームの範囲
携帯ゲーム機としての本領が試されるエミュレーターの動作ですが、Unisoc Tiger T618の恩恵は絶大です。前モデルであるANBERNIC RG353Mなどが搭載していたRockchip RK3566と比較すると、エミュレーターの動作性能は格段に向上していると断言できます。個人的な体感では、ドリームキャストやニンテンドーDS、セガサターン、そしてPSPといった少し前の世代のゲーム機は、多くのタイトルで快適な動作が期待できます。
例えば、「グランツーリスモ (PSP版)」や「マリオカートDS」などをプレイしてみましたが、フレームレートの落ち込みも少なく、存分に楽しむことができました。
一方で、PlayStation 2やWiiといった、より処理能力を要求するゲーム機のエミュレーションは、タイトルによっては動作が重くなる場面も見られます。しかし、比較的軽量なタイトルであれば、設定次第でプレイ可能な範囲に入ってくるのは大きな進歩です。RG405Mは20種類以上のゲームプラットフォームに対応可能とされており、まさにレトロゲームの宝箱と言えるでしょう。
Androidゲームへの対応力
RG405Mはエミュレーターだけでなく、Google PlayストアからAndroidネイティブのゲームをインストールして遊ぶことも可能です。試しに「Call of Duty Mobile」をインストールし、グラフィック設定を「低」、フレーム設定を「中」にしたところ、大きなカクつきもなく十分に遊べるレベルでした。
さすがに「原神」のような非常に高いグラフィック負荷を要求するタイトルでは、最低画質に設定しても快適なプレイは難しいですが、これは携帯型ゲーム機という特性を考えれば致し方ない部分でしょう。「Vampire Survivors」のような比較的軽量なゲームであれば、全く問題なくサクサクと動作します。
メモリとストレージ:スムーズな動作と十分な容量
メモリは4GBのLPDDR4Xを搭載しており、これは複数のアプリを同時に起動したり、ブラウザで多くのタブを開いたりする際に、動作の安定性に貢献します。実際にいくつかのエミュレーターアプリとブラウザを起動した状態で操作してみましたが、アプリが強制終了したり、動作が極端に遅くなったりするような場面はほとんどありませんでした。この4GBというメモリ容量は、個人的にはこのクラスのデバイスとして十分満足できるものです。
内蔵ストレージは128GBのeMMCで、最新のスマートフォンに搭載されているUFSタイプと比較すると読み書き速度は控えめですが、ゲームの起動時間やロード時間で特に不満を感じることはありませんでした。多くのレトロゲームのROMファイルを保存するには十分な容量ですが、もし足りなくなった場合でも、最大2TBまでのmicroSDカードに対応しているため、容量不足の心配は少ないでしょう。
ANBERNIC RG405M パフォーマンスまとめ
- Unisoc Tiger T618プロセッサとMali G52 GPUにより、軽快な基本動作を実現。
- 前モデル(RG353M等)と比較してエミュレーター性能が大幅に向上し、PSPやニンテンドーDSなども快適に動作。
- 一部の軽量なPS2タイトルもプレイ可能な範囲に。
- 「Call of Duty Mobile」など一部のAndroidゲームも設定次第でプレイ可能。
- 4GBのLPDDR4X RAMにより、複数のアプリを起動しても安定した動作。
- 128GB eMMCストレージを内蔵し、microSDカードで最大2TBまで拡張可能。
Antutuベンチマーク
ANBERNIC RG405Mが搭載するUNISOC T618プロセッサは、AntutuV9.5.7 総合で約25万点(257600)を記録しています。
例: Antutu V9.5.7 総合で「257600」、CPUで「66349」、GPUで「38883」、MEMで「76397」、UXで「76061」
Antutu V10 に換算すると、以下ようのなります。
推定: Antutu V10 総合で「303968」、CPUで「78292」、GPUで「45882」、MEMで「90148」、UXで「89753」
同じプロセッサはTeclast: T50にも搭載されています。
エミュレーターの動作
UNISOC T618プロセッサにおける各エミュレータの動作状況は以下の通りです。
- スーパーファミコン (SFC): 多くのゲームが快適に動作します。
- ネオジオ (NEOGEO): 多くのゲームが快適に動作します。
- PlayStation Portable (PSP): 比較的軽量な2Dゲームや一部の3Dゲームは動作しますが、負荷の高い3Dゲームではコマ落ちや速度低下が見られ、快適なプレイは難しい場合があります。設定の調整が必要です。
- ニンテンドー64 (N64): タイトルによって動作状況が大きく異なります。比較的軽量なゲームはプレイ可能な場合がありますが、多くのゲームで完全な再現性や快適な速度は期待できません。
- ドリームキャスト (DC): 一部の比較的軽量なゲームは動作する可能性がありますが、多くのタイトルでフレームレートの低下や音声の乱れが発生し、快適なプレイは難しいです。
- PlayStation 2 (PS2): 動作は非常に困難です。ごく一部の非常に軽量なタイトルを除き、実用的な速度でのプレイは期待できません。
- ゲームキューブ (GC) / Wii: 動作は非常に困難です。実用的な速度でのプレイは期待できません。軽いゲームがかろうじて動く程度です。
ゲーム性能
UNISOC T618プロセッサはハイスペックではありませんが、設定を変更することで多くのゲームをプレイできるようになります。
以下、各ゲームタイトルでの動作状況(フレームレート)を紹介します。
Androidゲーム
原神 (Genshin Impact)
オープンワールドのアクションRPGです。広大な世界を探索し、キャラクターを育成しながら物語を進めます。
画質設定: 「最低」または「低」
FPS: 平均して25〜30FPS前後で動作します。戦闘シーンやエフェクトが多い場面では、一時的に20FPS程度まで低下することがあります。探索中心のプレイであれば、設定を調整することで遊ぶことができますが、滑らかな動作を常に維持することは難しいです。カクつきが気になる場面も散見されます。
ウマ娘 プリティーダービー
実在の競走馬を擬人化したキャラクター「ウマ娘」を育成し、レースでの勝利を目指す育成シミュレーションゲームです。
画質設定: 「標準」または「軽量」
FPS: ホーム画面や育成パートでは30FPS以上を維持し、比較的スムーズに動作します。レースシーンにおいては、出走するウマ娘の数やエフェクトにより、25〜30FPS程度になることがあります。高画質設定での快適なプレイは難しいですが、標準設定であればプレイ自体は可能です。動きの多い場面ではコマ落ちを感じることがあります。
Call of Duty: Mobile
人気FPS「Call of Duty」シリーズのスマートフォン向けタイトルです。多彩なモードで対人戦が楽しめます。
画質設定: 「中」または「低」
FPS: 「中」設定でフレームレート設定を「中」にした場合、平均して30〜40FPS程度で動作します。激しい銃撃戦や多くのプレイヤーが密集する場面では、30FPSを下回ることもあります。「低」設定にすることで、より安定したフレームレートで遊ぶことができますが、グラフィックの精細さは犠牲になります。応答性が重要なゲームのため、設定を調整してフレームレートを確保することが求められます。
PUBG MOBILE
最大100人のプレイヤーが最後の1人になるまで戦い抜くバトルロイヤルゲームです。
画質設定: 「スムーズ」または「標準」
FPS: 「スムーズ」画質でフレーム設定を「中」または「高」にすると、おおむね30FPS前後で動作します。広大なマップを移動する際や、遠くの敵を視認する場面では比較的安定しています。しかし、複数の敵との遭遇時や建物が密集するエリアでは、一時的に25FPS程度まで落ち込むことがあります。より安定性を求める場合は、「スムーズ」画質でフレーム設定を「中」にするのが良いでしょう。
リアルレーシング3 (Real Racing 3)
実在するサーキットやマシンを収録した、リアル志向のレーシングゲームです。
画質設定: 自動調整または手動で「中」程度
FPS: 通常のレース中は30FPSを維持しようと動作します。多数のAIカーが同時に走行する場面や、クラッシュなどのエフェクトが多い状況では、25FPS程度に低下することがあります。グラフィックのディテールを少し落とすことで、よりスムーズなレース体験が期待できます。コーナーリングなどでのわずかなカクつきが気になる場合もあります。
まとめ
UNISOC T618は、日常的な使用や軽めのゲームであれば十分に対応できる性能を持っています。今回挙げたような3Dグラフィックを多用するゲームについては、画質設定を「低」~「中」程度に調整することで、プレイ可能なタイトルが多いです。しかし、常に高フレームレートを維持したり、最高画質で快適に遊ぶことは難しいでしょう。ゲームによっては、場面によって動作が重くなることを考慮する必要があります。
操作性レビュー:ANBERNIC RG405Mは手に馴染む快適コントロールを実現
ここでは、ANBERNIC RG405Mを実際に操作してみて感じた、ボタンの感触、持ちやすさ、そしてソフトウェア面での使い勝手など、操作性全般について詳しくレビューします。携帯ゲーム機にとって、操作性はゲーム体験の質を大きく左右する重要な要素です。
手触りとグリップ感:CNCアルミ合金ボディの恩恵
ANBERNIC RG405Mの筐体はCNC加工されたアルミニウム合金製で、手に取った瞬間にひんやりとした金属の質感と剛性の高さが伝わってきます。約262gという実測重量は、金属製でありながらも絶妙なバランスで、長時間持っていても想像以上の疲れにくさを感じました。本体の角は丸みを帯びており、握った際に手に自然とフィットします。
特に、背面に施された滑り止め加工と、左右のわずかな膨らみがグリップ感を高めており、「ストリートファイターII」のような格闘ゲームで激しいコマンド入力をする際にも、しっかりと本体をホールドできました。この辺りの細やかな配慮は、個人的にとても好感が持てます。
ボタンレイアウト:スイッチライクな配置への変更点
RG405Mのボタン配置は、ABXYボタン、十字キー、アナログスティックなどが、ニンテンドースイッチに近いレイアウトに変更されています。これは、ANBERNIC RG353Mのような従来モデルで十字キーやボタンが上部にあった配置とは異なります。最初は少し戸惑うかもしれませんが、個人的にはすぐに慣れましたし、最近のゲームをプレイする上では、こちらのスイッチライクな配置の方がより直感的で自然に操作できると感じています。
ABXYボタンは適度なサイズとストロークがあり、連打もしやすく、アクションゲームでの小気味よい操作感に繋がっています。十字キーも入力ミスが起こりにくいしっかりとした作りで、特に斜め入力の精度も良好です。
アナログスティックとトリガー:高精度入力と確かな押し心地
左右に配置されたアナログスティックは、ホールジョイスティックが採用されており、理論上ドリフト現象が起きにくく、高精度な入力が可能です。実際に「モンスターハンターポータブル 3rd」のような3Dアクションゲームをプレイしてみると、キャラクターの移動や視点操作が非常にスムーズで、デッドゾーンも感じられませんでした。L1/R1ボタン、L2/R2ボタンもクリック感のあるタイプで、しっかりとした押し心地があります。
ただし、L2/R2ボタンはアナログ入力には対応していないデジタルなクリックタイプなので、レースゲームなどでアクセルやブレーキの微妙な調整を期待している場合は注意が必要です。STARTボタンとSELECTボタンは本体上部に配置されており、ゲーム中に誤って押してしまうことは少ないですが、位置に慣れるまでは少し意識する必要があるかもしれません。
タッチスクリーンとジャイロ:多様な入力方法への対応
搭載されている4インチIPSディスプレイはタッチ操作に対応しており、Android OS上での設定変更やウェブブラウジング、タッチ操作がメインのゲームアプリなどで直感的に使用できます。ただ、画面サイズがコンパクトなため、仮想キーボードでの文字入力は少し窮屈に感じることもありました。
また、RG405Mはジャイロセンサーも内蔵しているため、対応するエミュレーターやゲームでは、本体を傾けて照準を合わせるような操作も可能です。例えば、シューティングゲームで照準の微調整にジャイロを使うと、より没入感のあるプレイが楽しめます。
ソフトウェアによる操作サポート:快適なゲーム管理
操作性という点では、ソフトウェアの作り込みも重要です。RG405Mには、標準でゲームランチャー(Game Launcher)が搭載されており、様々なエミュレーターのゲームを一元的に管理し、簡単に起動できます。ANBERNIC独自のフロントエンドも用意されており、所有しているゲームを美しいインターフェースで表示してくれるのは、コレクション欲を満たしてくれる嬉しい機能です。
OSはAndroid 12で、設定メニューなども日本語にしっかり対応しているため、こういったデバイスに慣れていない方でも比較的スムーズに使い始められると感じました。
ANBERNIC RG405M 操作性まとめ
- CNC加工アルミニウム合金ボディと約262gの重量による良好な質感とホールディング感。
- ニンテンドースイッチに近いボタン・アナログスティック配置で、現代的なゲームにも馴染みやすい。
- 高精度なホールジョイスティックを採用し、スムーズなアナログ操作が可能。
- ABXYボタン、十字キーは良好な操作感。L2/R2トリガーはクリック感のあるデジタルタイプ。
- タッチスクリーンとジャイロセンサーを搭載し、多様な入力に対応。
- ゲームランチャーや日本語対応のAndroid 12 OSにより、ソフトウェア面での操作も快適。
機能・OSレビュー:ANBERNIC RG405MはAndroid 12搭載で広がる多機能性
ここでは、ANBERNIC RG405Mが搭載するAndroid 12 OSと、それに伴う多彩な機能、そしてゲーム体験を豊かにするソフトウェアについて、実際に使用して感じた魅力や利便性をお伝えします。このデバイスは、単なるゲーム機としてだけでなく、多目的に活用できるポテンシャルを秘めています。
Android 12搭載:Google Playストアで広がる可能性
ANBERNIC RG405Mの大きな特徴の一つは、OSとしてAndroid 12を採用している点です。これにより、Google Playストアへアクセスし、膨大な数のAndroidアプリをインストールして利用できます。実際に「YouTube」で動画を視聴したり、「Spotify」で音楽を聴いたりといった、スマートフォンライクな使い方が可能です。
OSの動作自体もUnisoc Tiger T618プロセッサと4GBのRAMのおかげで非常に軽快で、アプリの起動や切り替えもスムーズでした。設定画面なども日本語にしっかりと対応しており、Androidデバイスに慣れている方なら直感的に、初心者の方でも比較的簡単に操作できると感じました。
快適なゲーム環境を支えるソフトウェア
RG405Mには、購入時点からゲームプレイを快適にするためのソフトウェアが充実しています。特筆すべきは、標準で搭載されている「ゲームランチャー」です。これにより、複数のエミュレーターで管理しているゲームのROMを機種ごとに一覧表示し、スムーズに起動できます。個人的には、たくさんのレトロゲームをコレクションしているため、この一元管理機能は非常に重宝しています。
ANBERNIC独自の美しいインターフェースを持つフロントエンドも用意されており、ゲームを選ぶ楽しさを演出してくれます。また、あらかじめ主要なエミュレーターアプリがいくつかインストールされているため、自分で探して導入する手間が省けるのも嬉しいポイントです。
動画視聴も高画質で:Widevine L1対応の強み
このデバイスの隠れた実力として、動画配信サービスの著作権保護技術であるWidevine DRMで「L1」に対応している点が挙げられます。これにより、「Netflix」や「Amazon Prime Video」といった動画配信サービスで、HD画質でのストリーミング再生が可能です。実際に試してみたところ、4インチの画面ではありますが、十分に高精細な映像を楽しめました。
本体にはデュアルスピーカーも搭載されており、音質もこのサイズのデバイスとしては悪くなく、ポータブルな動画視聴機としても活躍してくれます。個人的には、ゲームの合間に好きなアニメを観るといった使い方ができるのは非常に魅力的です。
充実の接続性とセンサー類
ネットワーク機能として、2.4GHz帯と5GHz帯に対応したWi-Fi (802.11a/b/g/n/ac)とBluetooth 5.0を搭載しています。これにより、安定したインターネット接続や、ワイヤレスイヤホン・コントローラーといった周辺機器とのスムーズな連携が可能です。自宅のWi-Fi環境でゲームのダウンロードやオンラインコンテンツの利用を試しましたが、特にストレスを感じることはありませんでした。
また、加速度センサーに加えてジャイロセンサーも内蔵しているため、対応するゲームやエミュレーターでは、本体を傾けて照準を操作するなど、より直感的なプレイが楽しめます。
その他の便利な機能と拡張性
ストレージは内蔵で128GB eMMCですが、これだけでは多くのゲームやアプリを入れると手狭になるかもしれません。しかし、最大2TBまでのmicroSDカードに対応しているため、容量不足の心配はほとんどないでしょう。お気に入りのゲームライブラリを丸ごと持ち運ぶことも可能です。充電やデータ転送はUSB Type-Cポートで行い、汎用性が高いのも利点です。
バッテリーの連続使用時間は公称7時間とされており、外出先でもある程度安心して使用できるスタミナも備えています。
ANBERNIC RG405M 機能・OSまとめ
- Android 12を搭載し、Google Playストアから多彩なアプリを利用可能。
- 標準搭載のゲームランチャーやANBERNIC独自のフロントエンドで快適なゲーム管理を実現。
- Widevine L1に対応し、動画配信サービスを高画質で視聴可能。
- デュアルバンドWi-FiとBluetooth 5.0による安定した無線接続。
- ジャイロセンサーを内蔵し、対応ゲームで直感的な操作が可能。
- 最大2TBまでのmicroSDカードに対応し、ストレージ拡張性に優れる。
- 日本語対応のOSと設定メニューで初心者にも扱いやすい。
エミュレーターレビュー:ANBERNIC RG405Mはレトロゲームの夢をポケットに実現
ここでは、ANBERNIC RG405Mが誇るエミュレーター機能の魅力について、実際にどのようなゲーム機をどの程度楽しめるのか、私の個人的な体験や感動を交えながら詳しく解説します。この一台があれば、懐かしのあのゲームも、遊びたかったあの名作も、手のひらの上で蘇ります。
20種類以上の夢が詰まった対応機種の幅広さ
ANBERNIC RG405Mは、そのコンパクトなボディに20種類以上ものゲームプラットフォームをエミュレートする能力を秘めています。ファミコン(FC)やスーパーファミコン(SFC)、ゲームボーイ(GB)やゲームボーイアドバンス(GBA)といった携帯機の古典から、
PlayStation 1(PS1)、ニンテンドー64(N64)、セガサターン、ドリームキャスト(DC)といった据え置き機、さらにはニンテンドーDS(NDS)やPlayStation Portable(PSP)まで、非常に幅広い年代のゲームに対応しているのは圧巻です。これ一台で、まさにレトロゲームの博物館を持ち歩いているような感覚を味わえます。
快適動作の目安:PSPやニンテンドーDS、ドリームキャスト、ゲームキューブ
RG405Mに搭載されているUnisoc Tiger T618プロセッサは、特にPSPやニンテンドーDS、ドリームキャスト、そしてニンテンドーゲームキューブ(NGC)あたりのエミュレーションでその真価を発揮します。個人的に試してみたところ、PSPの「モンスターハンターポータブル 2nd G」やニンテンドーDSの「ポケットモンスター ハートゴールド」などは、ほぼ実機と遜色ないレベルで快適にプレイできました。
フレームレートも安定しており、音飛びなどもほとんど感じられません。かつて熱中したこれらのゲームを、より手軽に、どこでも楽しめるというのは、まさに夢のような体験です。ドリームキャストの「ソニックアドベンチャー」やゲームキューブの「大乱闘スマッシュブラザーズDX」なども、設定次第で十分に楽しめるレベルで動作します。
挑戦的な領域:PS2、Wii、3DSの動作状況
対応リストには、PlayStation 2(PS2)、Wii、ニンテンドー3DS(3DS)といった、より高い処理能力を要求する機種も含まれています。RG405MのUnisoc Tiger T618は健闘しており、これらの機種に関しても「一部の軽いタイトルであればプレイ可能」というのが現状です。
全てのゲームが快適に動作するわけではありませんが、例えばPS2の比較的軽量な2Dゲームや、Wiiの一部のバーチャルコンソールタイトルなどは、設定を工夫することで遊べる可能性があります。3DSに関しても同様で、タイトルを選ぶ必要はありますが、このサイズの携帯機で挑戦できること自体にロマンを感じます。過度な期待は禁物ですが、試行錯誤する楽しみもあると言えるでしょう。
前モデルからの進化:RK3566機との比較
特筆すべきは、ANBERNIC RG353Mなどに搭載されていたRockchip RK3566プロセッサと比較して、エミュレーターの性能が格段に向上している点です。RK3566では動作が厳しかったPSPやドリームキャスト、ニンテンドーゲームキューブのタイトルが、RG405Mではよりスムーズに、より多くのゲームで楽しめるようになりました。この進化は、レトロゲームファンにとっては非常に大きなメリットであり、買い替えを検討する十分な理由になると個人的には感じています。
レトロゲームに最適な画面と操作性
RG405Mの4インチIPSディスプレイは、解像度640×480の4:3アスペクト比を採用しており、これは多くのレトロゲームのオリジナル画面比率と一致します。そのため、ゲーム画面が不自然に引き伸ばされることなく、当時の見た目に近い形で楽しむことができます。また、しっかりとした作りの十字キーやアナログスティック、押し心地の良いボタン類も、快適なエミュレーター体験を支えてくれます。まさにレトロゲームを遊び尽くすために設計された一台と言えるでしょう。
ANBERNIC RG405M 対応エミュレーターまとめ
- ファミコンからPSP、ニンテンドーDSまで20種類以上の豊富なゲームプラットフォームに対応。
- PSP、ニンテンドーDS、ドリームキャスト、ゲームキューブなどのタイトルは比較的快適に動作。
- PS2、Wii、3DSなどのより高性能を要求する機種も、一部の軽量なタイトルであればプレイの可能性あり。
- 前モデル(RG353M等)のRK3566搭載機と比較して、エミュレーター性能が大幅に向上。
- 4:3のIPSディスプレイと良好な操作性がレトロゲーム体験を向上させる。
対応エミュレーター
PS2,Wii,NGC,3DS,PSP,DC,PS1,NDS,N64,GBA,GBC,GB,SFC,FC,SMSなど20種類以上
収録ゲーム数
128GBで3172ゲーム、256GBで4267ゲーム
<補足>
ANBERNICの公式YouTube動画で「ANBERNIC RG405M」のプレイ動画が多数レビューされています。その動画で、実際にプレイしたPS2やWii、Androidゲーム、ストリーミングプレイの様子が分かるようになっています。
バッテリーレビュー:ANBERNIC RG405Mは長持ちスタミナで安心プレイ
ここでは、携帯型ゲーム機にとって生命線とも言えるANBERNIC RG405Mのバッテリー性能に焦点を当て、その容量、持続時間、充電の利便性について、実際の使用感を交えながら詳しくご紹介します。どこへでも持ち運んで遊びたいデバイスだからこそ、バッテリーのスタミナは重要なポイントです。
4500mAhの大容量バッテリー搭載
ANBERNIC RG405Mは、4500mAhという比較的大容量のリチウムポリマーバッテリーを内蔵しています。この容量は、同クラスの携帯型エミュレーター機の中でも標準的か、やや大きめの部類に入ると言えます。アルミニウム合金の薄型ボディにこれだけの容量を確保しているのは、設計の工夫が感じられる点です。実際に手に持ってみても、バッテリー容量のために極端に重いと感じることはなく、携帯性とパワーのバランスが取れているという印象を受けました。
公称7時間の連続プレイ:実際の使用感は?
メーカー公称では、フル充電からの連続使用時間は約7時間とされています。この「7時間」という数字は、実際に様々なシーンで試してみたところ、かなり現実に近いものだと感じました。例えば、画面の明るさを中程度に設定し、比較的負荷の少ないスーパーファミコンの「スーパーマリオワールド」やゲームボーイアドバンスの「逆転裁判」といったタイトルをプレイした場合、7時間近く遊ぶことができました。
一方で、PSPの「グランツーリスモ (PSP版)」やドリームキャストの「ソウルキャリバー」のような、より3Dグラフィックを多用しプロセッサに負荷のかかるゲームを連続してプレイすると、バッテリーの消費は早まる傾向にあります。それでも、個人的な体感では5~6時間程度は十分に楽しむことができ、外出先での暇つぶしや、毎日の通勤・通学中のゲームプレイには十分なスタミナだと感じています。
Wi-Fiを常時接続したり、Bluetoothでワイヤレスイヤホンを使用したりすると、多少持続時間は短くなる点も考慮しておくと良いでしょう。
USB Type-Cによる快適な充電環境
充電ポートには、現在主流となっているUSB Type-Cが採用されています。これにより、スマートフォンや他の多くのデバイスと充電ケーブルを共用できるため、持ち運ぶケーブルの数を減らせるという地味ながらも大きなメリットがあります。個人的には、外出時に複数の専用充電器を持ち歩く必要がないのは非常に助かります。
また、充電時間に関しても、約2時間でフル充電が可能とされており、これも実際に試したところ、概ねその通りでした。寝る前に充電を忘れてしまっても、朝の支度をしている間にかなりの量を充電できるため、急な外出時にも対応しやすいです。モバイルバッテリーからの充電ももちろん可能なので、長時間の移動や旅行の際にも安心感が大きいです。
外出先でも安心の持続力
総合的に見て、ANBERNIC RG405Mのバッテリー性能は、日常的な携帯用途において十分満足できるレベルにあると言えます。1日の中で数時間ゲームを楽しむといった使い方であれば、毎日充電しなくても数日は持つこともありました。特に、スリープモード中のバッテリー消費が比較的少ないように感じられ、使いたい時にサッと取り出してゲームを再開できるのは、携帯ゲーム機としての利便性を高めています。この安心感が、ANBERNIC RG405Mをより積極的に外へ持ち出す意欲につながっています。
ANBERNIC RG405M バッテリーまとめ
- 4500mAhの大容量バッテリーを搭載し、携帯性とパワーを両立。
- 公称約7時間の連続使用が可能で、実際のプレイでも比較的長持ちする印象。
- 負荷の高いゲームでは持続時間が短くなる傾向があるが、それでも十分なプレイ時間を確保。
- 充電ポートはUSB Type-Cを採用し、約2時間でフル充電可能と利便性が高い。
- スリープ時のバッテリー消費も少なく、外出先でも安心して使用できるスタミナ。
ANBERNIC RG405M 総まとめ:魅力と注意点
ここでは、これまで詳細にレビューしてきたANBERNIC RG405Mの総括として、その主な魅力と購入前に考慮しておきたい注意点をコンパクトにまとめます。この一台が持つポテンシャルと、どのようなユーザーにとって最適なのかが見えてくるはずです。
ANBERNIC RG405Mの主な魅力
質感の高いアルミ合金ボディと優れた携帯性:
CNC加工されたアルミニウム合金製の筐体は、手に取った瞬間に高級感を感じさせます。厚さ約1.59cm、重さ約262gというスリムで軽量な設計は、ポケットにも収まりやすく、どこへでも気軽に持ち運んでゲームを楽しむことを可能にします。ブラックとグレーの落ち着いたカラーバリエーションも魅力です。
レトロゲームに最適化された4インチIPSタッチスクリーン:
解像度640×480の4インチIPS液晶は、鮮明で視野角が広く、レトロゲームの多くが採用する4:3のアスペクト比と完璧にマッチします。タッチ操作にも対応しており、Android OSの操作も直感的に行えます。
UNISOC T618搭載によるパワフルな動作性能:
オクタコアプロセッサUNISOC T618と4GBのLPDDR4Xメモリを搭載し、AnTuTuベンチマークで約24万点を記録する十分な処理能力を備えています。これにより、多くのレトロゲームエミュレーターやAndroidアプリがスムーズに動作します。
幅広いエミュレーター対応力とAndroid 12の汎用性:
20種類以上のゲームプラットフォームに対応し、PSP、ドリームキャスト、ニンテンドーゲームキューブなども含め、多彩なレトロゲームをプレイ可能です。OSにはAndroid 12を採用しているため、Google Playストアからゲーム以外のアプリもインストールでき、汎用性の高いデバイスとして活用できます。
高精度なホールジョイスティックと快適な操作系:
ドリフト現象に強いホール効果センサーを採用したアナログスティックは、精密な操作を可能にします。良好な感触のボタン類、L1/R1/L2/R2ショルダーボタン、そして6軸ジャイロセンサーも搭載し、多様なゲームで快適な操作環境を提供します。
十分なストレージと拡張性、実用的なバッテリー:
内蔵ストレージは128GB eMMCで、システムやアプリ用に十分な容量を確保。さらにmicroSDカードスロットを備え、最大2TBまでゲーム用ストレージを拡張できます。4500mAhのバッテリーは、約7時間の連続使用が可能で、USB Type-Cによる充電にも対応しています。
充実した接続性とエンタメ機能:
デュアルバンドWi-Fi (2.4/5GHz) とBluetooth 5.0に対応し、ストリーミングプレイやワイヤレス周辺機器の利用も快適です。ステレオスピーカーを搭載し、Widevine L1にも対応しているため、動画コンテンツも高画質で楽しめます。
ANBERNIC RG405Mの注意点
HDMIによる外部映像出力は非対応:
本機はHDMIポートを搭載していないため、テレビや外部モニターに有線で映像を出力して大画面で楽しむことはできません。この点を重視する場合は、他の選択肢を検討する必要があります。
画面解像度とL2/R2トリガーの仕様:
ディスプレイ解像度は640×480であり、高精細な表示が求められる最新のAndroidゲームや、情報量の多い一部のゲームでは物足りなさを感じる可能性があります。また、L2/R2トリガーはアナログ入力ではなく、デジタルなクリックタイプであるため、微妙な入力調整が必要なレースゲームなどでは操作感が異なる場合があります。
これらの点を総合的に考慮すると、ANBERNIC RG405Mは、特に携帯性とレトロゲームのプレイフィールを重視するユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。アルミニウム合金の質感の高さと、十分なパフォーマンス、そしてAndroid OSによる拡張性を兼ね備えた、バランスの取れた一台です。
ANBERNIC RG405Mのスペック
- ディスプレイ 4インチ、解像度640×480ドットのIPSタッチスクリーン
- プロセッサ UNISOC T618 オクタコア
※12nm/64bit/8コア/2.0GHz - GPU Mali G52-3EE-2コア @850MHz
- RAM(メモリ) 4GB LPDDR4X @1866MHz
- ストレージ 128GB eMMC(システム)
- 外部ストレージ microSD 128GB/256GB (ゲーム用・最大2TBまで拡張可能)
- バッテリー 4500mAh
- 駆動時間 7時間
- 充電 2時間
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.0
※ストリーミングプレイ(Moonlight)対応 - インターフェース USB Type-C (OTG)、TFカードスロット x1、3.5mmイヤホンジャック
- センサー 6軸ジャイロセンサー
- スピーカー ステレオスピーカー
- 操作 ホールジョイスティック
- ゲームの追加 対応
- システム言語 日本語を含むマルチ言語に対応
- 筐体 アルミニウム合金、CNCプロセス
- OS Android 12
- サイズ 16.3 x 7.6 x 1.59 cm
- 重量 260g
- カラー ブラック、グレー
- 付属品 USB充電ケーブル、ギフトボックス、ユーザーマニュアル、スクリーンプロテクター
ANBERNIC RG405Mの評価
ここでは、ANBERNIC RG405Mを様々な角度から評価し、それぞれの項目についてコメントと共にまとめていきます。
【評価項目】
スペック:★★★★☆ (4/5) コメント:Unisoc Tiger T618プロセッサと4GB RAMは、PSPやドリームキャストクラスを含む多くのレトロゲームやAndroidアプリを快適に動作させる十分な処理能力を提供します。最新ハイエンド機には及びませんが、この価格帯の携帯ゲーム機としては高性能と言えるでしょう。
通信:★★★★☆ (4/5) コメント:2.4GHz/5GHzのデュアルバンドWi-FiとBluetooth 5.0を搭載しており、安定したネットワーク接続やワイヤレスイヤホンなどの周辺機器との連携もスムーズです。ストリーミングプレイにも対応しており、活用の幅が広がります。
機能:★★★☆☆ (3/5) コメント:Android 12をベースに、Google Playストア経由で多彩なアプリが利用可能です。ゲームランチャー、ジャイロセンサー、Widevine L1対応(HD動画再生)など、便利な機能は一通り備えています。ただし、HDMIによる外部映像出力機能がない点は、用途によって評価が分かれるかもしれません。
デザイン:★★★☆☆ (3/5) コメント:CNC加工されたアルミニウム合金製の筐体は、手に取った際の質感や剛性が非常に高いです。一方で、全体的なデザインはオーソドックスで堅実な印象。ブラックとグレーの2色のカラーバリエーションは落ち着きがありますが、デザイン面での斬新さを求めるユーザーには少し物足りないかもしれません。
使いやすさ:★★★★☆ (4/5) コメント:Android OSは日本語に完全対応しており、各種設定やアプリの導入も直感的に行えます。ホール効果センサーを採用したアナログスティックや、しっかりとした感触のボタン類は、長時間のゲームプレイでも快適な操作感を提供してくれます。タッチスクリーンの反応も良好です。
価格:★★★☆☆ (3/5) コメント:搭載されているプロセッサの性能やアルミニウム合金製の筐体、各種機能を考慮すると、約1万8千円からという価格設定は納得感があります。しかし、市場には多様な競合機種が存在するため、機能や性能を細かく比較検討するユーザーにとっては、コストパフォーマンスの点で意見が分かれる可能性もあります。
総合評価:レトロゲーム愛好家の期待に応える、バランスの取れた一台
ANBERNIC RG405Mは、Android 12を搭載し、優れた携帯性とレトロゲームへの深い愛情を形にしたような携帯ゲーム機です。同社から先に発売された「ANBERNIC RG505」と比較すると、RG405Mは4インチのIPS液晶(RG505は4.95インチ有機EL)、バッテリー容量4500mAh(RG505は5000mAh)といった違いがあり、画面の特性や若干のバッテリー持続時間で差が見られます。
しかし、動作の要となるUnisoc T618プロセッサ、4GBのメモリ、128GBのeMMCストレージといった基本性能はRG505と共通しており、全体的なパフォーマンスは非常に近しいものがあります。
実際に多くのレトロゲームエミュレーターを試してみると、特にPSP、ドリームキャスト、ニンテンドーゲームキューブあたりまでは多くのタイトルで快適な動作が期待できます。ANBERNICの公式チャンネルなどで公開されているプレイ動画を参照すると、PS2やWiiの一部のタイトルも設定次第で動作することが示されており、そのポテンシャルの高さが伺えます。
Android OSの恩恵により、ゲームだけでなく動画視聴やブラウジングなど、多目的に活用できるのも大きな魅力です。質感の高いアルミ合金ボディ、高精度なホールジョイスティック、そして十分なバッテリー持続時間は、日々の携帯を苦にさせず、いつでもどこでもゲームの世界に没入させてくれます。
価格は約1万8千円からとなっており(販売店や時期により変動あり)、その性能と品質を考えれば、コストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。特に、高品質な携帯型レトロゲーム機を手頃な価格で手に入れたい、そしてAndroidの自由度も享受したいと考えているユーザーには、ANBERNIC RG405Mは強くおすすめできる一台です。
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ANBERNIC RG405Mの価格・購入先
日本ANBERNIC 公式サイト
17,951円で販売されています。
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- ヤフーショッピングで31,990円、
- AliExpressで18,306円、
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他のANBERNICゲーム機と比較
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