レビュー「ANBERNIC RG556」使って分かったメリット・デメリット

ANBERNIC RG556 top
Android 13を搭載したエミュレーターゲーム機「ANBERNIC RG556」。「PS2やWiiゲームも動く!」、「画面もキレイ」と評判です。しかし、「価格が高い」「Linux OSの方がいいのでは?」との口コミもあり、購入を迷って人も多いのではないでしょうか?

今回はその性能を確かめるために、以下の7つの項目を検証していきます。

  1. 外観・デザイン
  2. ディスプレイの見え方
  3. バッテリーの持ち
  4. スピーカーの音質
  5. 操作性
  6. エミュレーターと収録ゲーム
  7. ゲームプレイの快適さ

さらに、Linux OSとは一味違う「ANBERNIC RG556」の使い方も紹介!

使いこなせるかどうかわからないと不安に思っている人もぜひ参考にしてみてください。

購入の参考になるように詳細な価格情報も掲載しています。

【結論】有機ELの美しさは圧倒的!パワフルで操作性やデザインも優秀

ANBERNIC RG556」を実際に使って最もいいと感じたのは「ディスプレイ」です。

有機ELなので高コントラストで発色に優れ、PS2やWii、ドリームキャストなどのグラフィック性に優れたゲームも快適にプレイできます。

これまでIPSディスプレイを搭載したゲーム機である程度 満足していましたが、やはり有機ELの液晶は段違いにキレイでした。

また、PS2Wiiなどの負荷の高いゲームをプレイできるのも大きな魅力です。

いくつかのゲームで遅延が生じて完璧とはいえませんが、快適にプレイできるゲームも多くあり、合格レベルだといえます。

しかも本体が熱くなりません。冷却システムでクールダウンしているためですが、カプコンアーケードなど負荷の高いゲームでも熱くならないので非常に快適でした。

本体も348gと軽く、グリップもしやすくです。ジョイスティックの操作性もかなりいいので、ある意味 ポータブルゲーミングPCよりも快適でした。

PS2やWiiなどのレトロゲームを中心にプレイするのであれば、「ANBERNIC RG556」で十分なのではないかと思いました。

「ANBERNIC RG556」とは?

ANBERNIC RG556 開封

Android 13と有機ELディスプレイを搭載したゲーム機です。

ANBERNICの中では上位モデルに位置し、PS2やWiiゲームもプレイできるパワフルな性能を持っています。

プロセッサはUnisoc T820で、Wi-Fiを利用したストリーミングプレイも利用できます。

詳しくはこちらのページをご覧ください。

PS2対応「ANBERNIC RG556」とAndroidゲーム機を比較

このゲーム機を利用して、以下のような3つの楽しみ方ができます。

  1. 他の中華ゲーム機にはできない「PS2」ゲームや「Wii」などの負荷の高いゲームを楽しむ
  2. Linux系の携帯ゲーム機にはできない原神などの「Androidゲーム」を楽しむ
  3. PCやPlayStation、Xboxなどのゲームをストリーミングして楽しむ

1番目の楽しみ方は、PS2用エミュレーターの「AetherSX2」、Wii用の「Dolpin MMJR2」、「Dolphin Emulator」にアクセスする必要があります。最初にゲームROMの場所を指定するなどの設定が必要になります。

コントローラーの設定は不要で何も設定しないでも操作できます。なお、その他のエミュレーターにも対応し、豊富なレトロゲームをプレイできます。ゲームをプレイするにはROMファイルが必要になります。ゲーム機に付属するものや自分で吸い出したゲームのROMを使用できます。

2番目の楽しみ方は、Google Play ストアや「Aptoide」などのアプリストアにアクセスしてゲームをダウンロードする必要があります。ダウンロードする際はWi-Fi設定を済ませておくことが必要になります。

3番目の楽しみ方は、ストリーミング用のアプリ「Moonlight」にアクセスする必要があります。事前にWi-Fi設定を済ませ、PCやゲーム機を起動させておく必要があります。

検証1: 外観・デザイン

ANBERNIC RG556 外観

サイズは実際に測ってみると、横幅22.8 cm、縦幅10.5cm、厚さ3.0 cm(ジョイスティック除く)でした。

公式スペックよりも小型で薄くなっており、グリップしやすいサイズです。

また、重さは実際に測ってみると、348 gでした。

一般的なポータブルゲーミングPCよりも軽く、ズシリとした重さが全くありません。

カラーはブラックではなく、ブルーの透明色(トランスルーセント)を選びました。

※こちらの開封動画で外観・デザインをチェックできます。

筐体はプラスチック製ですが、中身が透けてかっこいいです。

ちなみに、本体を起動すると、ジョイスティックの周辺がライトで光ります

透明のボディの場合、このライトで本体の内部がよく見えます。

高級感はありませんが、握りやすくカッコいいデザインで、非常に気に入りました。

ボタンとポート

本体正面の左下にAndroidとゲーム画面を切り替える「ファンクションキー」と戻る操作を行う「リターンキー」があります。

ANBERNIC RG556 ポート

本体の下部はイヤホンジャック、USBポート、microSDカードスロットが配置されています。

microSDカードは珍しく、カバー付きです。

本体の上部は電源ボタンと音量ボタン(+、-)のみ配置されています。

検証2: ディスプレイの見え方

最初は有機ELだと気づかず、IPSディスプレイだと思い込んでゲームをプレイしていました。

5.48インチの画面サイズは従来の中華ゲーム機と同様に横長で、真四角な画面と比べて大きなインパクトはありません。

しかし、ゲームをいくつかプレイしているうちに、「何かが違う!」と感じました。

ニンテンドー WiiのゲームやPS2などグラフィックに優れたゲームをしていると、その圧倒的な美しさに目を奪まれます。

たしかに普通のモニターと比べると、格段に発色が良く、「これが同じゲームなのか」と思うほど色鮮やかに見えます。

また、よく見ると、ゲームのキャラクターの輪郭がすべて「はっきり、くっきり」見えているのに気づきました。

通常のゲームではあまり気にしませんでしたが、キャラクターが良く見える分、プレイもしやすいです。

検証3: バッテリーの持ち

Android OS搭載のため、一般的なLinux ゲーム機よりもバッテリーの減りが早いと感じました。

しかし、どんどん減っていくというわけではなく、ゲームをプレイしていくうちに「減っているな」と感じる程度です。

ジョイスティックの周りが派手に光るわりには長く駆動できているので、ある程度 満足しています。

なお、「ANBERNIC RG556」はバッテリーの交換ができません。

Wi-Fiを使ってストリーミング プレイをがんがんやり続けると、バッテリーが消耗していずれ使えなくなります。

バッテリーが痛まないようにある程度 配慮して使う必要があると感じています。

検証4: スピーカーの音質

スピーカーは本体の左右 真下に配置されています。ちょうどグリップするところです。

音質は比較的 良い方です。ゲームをする分には十分な音質で不満もありません。

ただし、音が本体の真下から出るため、やや臨場感にかけるような感じがあります。

音量は通常のLinux 携帯ゲーム機よりも大きく出せるのに、そのメリットを十分に活かしきれていないような気がします。

ゲームプレイ中はイヤホンを付けた方が音がよく聞こえて快適にプレイできるかもしれません。

検証5:操作性

ANBERNIC RG556 操作

通常のLinux 携帯ゲーム機と違い、大型のトリガーボタンが搭載されています。

ポータブルゲーミングPCと同じようにしっかりと押し込めるので、やはり操作しやすいです。

小型の「ANBERNIC RG28XX」、「ANBERNIC RG35XXSP」とはこの点が大きく違うと感じました。

また、ジョイスティックの反応が非常にいいです。

Linuxの携帯ゲーム機では波動コマンドや昇竜コマンドが出せないときがありましたが、

ANBERNIC RG556」ではほぼ確実に入力できました。

外部のゲームパッドにも接続できますが、本体の操作性が良いので必要ないと思います。

十字キーは浅めで、可もなく不可もない感じです。

ABXYボタンはしっかりと押し込める感じで使いやすいです。

検証6: エミュレーター

ANBERNIC RG556 エミュレーター

ファンクションキーを押すと、Androidの画面からゲーム用の画面に切り替わり、各エミュレーターが表示されます。

全部で27個ありました。

NES,SMS,PCE,CPS1,MD,GB,NEOGEO,SNES,CPS2,PSX,SS,N64,,CPS3,MAME,GBC,DC,NGP,NAOMI,WSC,PS2,FBN,GBA,ATOM,PSP,NDS,Wii,3DS

これらのエミュレーターはAndroid のレトロアーチを利用したものです。上記以外のエミュレーターを追加することもできます。

また、Android アプリを利用してレトロゲームをプレイすることも可能です。

収録ゲーム

128GBのゲームROMが入っているモデルを購入しました。主なゲームタイトルは以下の通りです。

PS2

God of War 2、Devil May Cry 3、Devil May Cry、Dragon Ball Z:Sparking! Meteor、Silent Hill 4:The Room、Top Gun:Compat Zones、Armored Core Silent Line、Drakengard、Resident Evii 4、Tekkn Tag Tournament、Harvest Moon A Wonderful Life、Harvest Moon Save the Homeland、Kingdom Hearts、Top Gun Combat Zones、Naruto Shippuden Narutimate Accel、Neo Contra

Wii

The Legend of Zelda:Twilight Princess、The Legend of Zelda:The -The Wind Waker、Naruto-Dragon Blade Chronicles、Ridge Racer 4、Tatsunoko vs Capcom Ulitimate All Stars

PSP

God of War:Chains of Olympus、God of War:Ghost of Sarta 3X、Grand Theft Auto-Vice City Stories(US)、Assassin’s Creed-Bloodlines、Monster Hunter Freedom Unite、Ridge Racer、Tekken 5、Tekken 6、Call of Duty-Roads to Victory、Silent Hill-Zero、Bloons、Bombermanなど38ゲームを収録

続きはこちらの動画で確認できます。PS2、PSP、PS1「ANBERNIC RG556」の収録ゲームタイトル 一覧

GBA、GBC、GB

長いのでYouTubeで公開しています。

GBA、GBC、GB「ANBERNIC RG556」の収録ゲームタイトル 一覧

その他の収録ゲーム タイトルはYouTubeの「Burari Akiba」(秋葉原ぶらりのサブチャンネル)で公開していきます。上のエミュレーター以外のゲームを知りたい人はぜひチェックしてみてください。

Burari Akiba – YouTube

検証7: ゲームプレイの快適さ

PS2ゲームとWiiのいくつかのゲームをプレイして遅延なく快適にプレイできるか検証してみました。

PS2

ゴッド・オブ・ウォーII (God of War 2)

ゲーム最初のグラフィカルなシーンは完璧に再生できていました。負荷の高いシーンでやや遅延が生じることがありますが、おおむね快適にプレイできるレベルです。

鉄拳タッグトーナメント(Tekkn Tag Tournament)

意外と負荷の高いゲームです。ゲームは一応まともに動きますが、本来のスピードではなく、やや遅くなっています。

アーマード・コア3 サイレントライン(Armored Core Silent Line)

全く遅延なくスムーズに動作します。グラフィックもきれいで快適にプレイできます。

ネオコントラ(Neo Contra)

動きの激しいシーンが多いですが、遅延はありませんでした。非常に快適にプレイできます。

Wii

タツノコ VS. CAPCOM(Tatsunoko vs Capcom Ulitimate All Stars)

グラフィカルな格闘ゲームですが、全く遅延が生じませんでした。操作性が良いので技も出しやすいです。

リッチレーサー(R4 -RIDGE RACER TYPE 4)

スピード感あふれるレーシングゲームです。遅延は全くなく、60 FPSで動作しました。

ナルト(Naruto-Dragon Blade Chronicles)

こちらも遅延は全くありません。60 FPS 前後で動作し、キャラクターの動きも高速でした。

これ以外のゲームはYouTubeの「Burari Akiba」(秋葉原ぶらりのサブチャンネル)で公開していきます。上のゲーム以外の動作の様子を知りたい人はぜひチェックしてみてください。

Burari Akiba – YouTube

デメリットは一つ!

ANBERNIC RG556」で使いづらいと感じたのは1点のみです。

それはゲームをプレイするまで「手間がかかる」ことです。

具体的には、各エミュレーターにアクセスした際に、ゲームのROMを保存する場所(外部ストレージ)を指定しなければなりません。

Androidの操作方法に慣れている人はいいのですが、慣れていない人は相当 戸惑うと思います。

また、一般的なLinux 携帯ゲーム機と違い、Wi-Fi 設定を済ませておかないとGoogle Play ストアからAndroidのゲームをダウンロードできません。

これも慣れていれば全く問題ありませんが、Android端末に不慣れな人は困ると思います。

「ANBERNIC RG556」の使い方

ANBERNIC RG556 Android

ANBERNIC RG556」の使い方を紹介します。

画面の切り替え方法

このゲーム機はAndroid の画面とゲーム(エミュレーター)の画面に分かれています。

ゲームをプレイするには、本体の左下、ちょうど十字キーの下にある「F」(ファンクション キー)を押し、ゲーム(エミュレーター)の画面に切り替える必要があります。

ゲームの追加方法

通常のAndroid端末と同じやり方でゲームを追加できます。まず、本体にUSBケールをつなぎ、PCに接続します。この際に、充電の状態になりますが、画面の上をスワイプして、USBの状態をタップし、データ転送に切り替えます。

「ANBERNIC RG556」本体がPC上に認識されたら、それをクリックし、外部のmicroSDカード(セットで購入したものか吸い出したROM入りのもの)を選択し、任意のフォルダにゲームを保存します。

ファームウェアのアップデート方法

Androidの画面に「Fota Update」アプリが用意されています。それを選択肢、最新のファームウェアのアップデートがあるかどうかチェックできます。アップデートするにはWi-Fi接続が必要です。

購入先はAliExpressがおすすめ!

自分は海外の通販サイト AliExpress(アリエクスプレス)で購入しました。価格は2万7千円ほど(※返金されたボーナス 約 7千円分を使用で実質2万円)でした。

支払い方法はファミリーマートのコンビニ決済です。

Amazonでは32,999円もするので手が出ませんでしたが、2万円ならスマホを購入するのと変わらないので、あっさりと購入を決めました。

商品の購入から到着までは約8日間かかりました。

※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

「ANBERNIC RG556」の価格・販売先

ANBERNIC RG556」は、

Amazonで32,999円(税込)、

ヤフーショッピングで40,580円、

ANBERNIC 日本 公式サイトで29,999円、

AliExpressで24,752円(128GB)、

米国 Amazon.comで$349.99

で販売されています。

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Android のゲーム機はまだある!

他にもAndroid OSを搭載した携帯ゲーム機が多数 販売されています。「ANBERNIC RG556」よりも性能が高いものもあります。ぜひ比較してみてください。

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