「ANBERNIC RG35XXSP」をレビュー!折り畳みの完成度を検証する

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折り畳み式のゲーム機「ANBERNIC RG35XXSP」をレビュー!エミュレーター、収録ゲーム、操作性、実機でのゲームプレイなどを通して、ゲーム機としての完成度を検証していきます。

※本ページはプロモーション(広告)を含んでいます。

購入先

今回はAmazonで「ANBERNIC RG35XXSP」を購入しました。価格は12,157円で、注文から製品の到着まで約11日かかりました。

最初は前回の反省を活かしAliExpressで注文しようかと思いましたが、ANBERNIC公式ストアでは送料が2千円ほどかかり、かえって割高になることから、Amazonで購入することにしました。

製品の到着まで時間がかかりましたが、特にトラブルもなく、製品も無事に起動したので良かったです。

製品の開封

開封

箱を開けると、本体、USBケーブル、説明書、フィルム(アルコール シートを含む)が入っていました。充電器は入っていません。USBケーブルはType-C用です。

説明書は小さく折りたたんだ紙一枚です。英語と中国語で書かれており、広げると、以下の項目が紹介されていました。

1.メイン インターフェイス オペレーション

2.ゲーム ボタン とポート

3.ゲーム インポート(ゲームの追加方法)

4.一般 設定

5.ゲーム 設定(解像度、ストリーミング、Bluetooth設定)

6.表示灯と充電機能

7.エミュレーター ショートカット

8.オンライン プレイ(対戦プレイ)

8は「ANBERNIC RG28XX」(Wi-Fi に非対応のため)にはなかった項目です。

7のショートカットは「ANBERNIC RG28XX」と全く同じでした。画面の下 中央にあるMボタン(メニューボタン)とその他のボタンを組み合わせる方式です。

1.メニュー + R2 早送り

2.メニュー + L2 スローモーション

3.メニュー + R1 状態保存

4.メニュー + L1 ロード状態

5.メニュー + Y 表示フレームレート

6.メニュー + B スクリーンショット

7.メニュー + X 一時停止

8.メニュー + X スタート 終了

9.メニュー + -VOL+ 明るさ調整

10.メニュー + 左右方向 状態保存スロットを選択

スペックを確認

RG35XXSP」は、ANBERNICから発売された折り畳み式の携帯ゲーム機です。

折りたたんでコンパクトなサイズで持ち運ぶことができます。

また、Allwinner H700 クアッドコア、1GB LPDDR4メモリ、3.5インチのIPS液晶(解像度640 x 480 px)、3300 mAhバッテリ、高音質スピーカー、2つのTFカードスロット、振動モーター搭載で、

HDMI映像出力やWi-Fi通信(オンライン対戦プレイ)、Bluetooth接続(ワイヤレスゲームパッドの接続)、ゲームの追加、にも対応しています。

詳細なスペック情報はこちらの記事にまとめてあります。

折り畳み式「ANBERNIC RG35XXSP」ゲーム機の性能を比較・検証

外観

外観

サイズは折りたたむと縦幅 8.9cm、横幅 8.5 cm、厚さ 2.7 cmになります。

広げると、縦幅は15cmになります。重さは192 gということでしたが、計ってみると195gでした。TFカードが入っている分、少し重くなっているようです。

本体を閉じた状態から広げる際は、90度を過ぎたあたりで強力なマグネットで引っ張られるような感じになります。90度以降は、一定の角度で止まるので、135度以外の角度にすることはできません。

135度の角度はゲームをプレイするのにちょうどいい角度です。任天堂「ゲームボーイアドバンスSP」をそっくりそのまま マネしたものだと思われますが、絶妙な角度でプレイもしやすいです。

正面

90度の角度はBluetoothでゲームパッドを接続するときに役立ちそうです。机の上に置いてプレイときは135度よりも90度の方が適しています。

ボタンとポート

ポート類

ポートはUSB/OTG(兼用)とHD(miniHDMI)です。くるっとひっくり返した反対側には3.5mmイヤホンジャックと2つのTFカードスロットがあります。

カードはTF1のみに入っていました。「ANBERNIC RG28XX」も同じでしたが、「Powkiddy RGB30」はシステム用とゲーム用の2枚が入っていました。

本体の左側は音量ボタン(大、小)、右側は電源ボタン、リセットボタンです。

画面がONの状態からOFFにすると、振動効果でしっかりと反応してくれます。

本体正面 操作部分の上にはメニューボタンがあります。下 中央にはセレクト、スタートボタンがあります。

ANBERNIC RG28XX」はセレクト、スタートボタンが本体の左側にあったので、使い勝手は大きく異なります。

ディスプレイの見え方

ディスプレイ

ディスプレイのサイズは3.5インチです。アスペクト比は4:3ですが、画面はほぼ真四角に見えます。

IPSなので斜めの角度からも見やすく、解像度640 x 480 pxで十分すぎるほど高精細です。

ANBERNIC RG28XX」と使ったときにも感じましたが、発色が良く、慣れ親しんだレトロゲームも新鮮に感じます。

ゲームプレイ時の見え方も非常にいいです。

特にゲームボーイ(GG)、ネオジオポケット(NGPC)、ゲームギア(GG)、ワンダースワン(WSC)などは横長の画面で見るよりもずっと見やすくなります。

Powkiddy RGB30」と同じく、画面の上下の部分がよく見えるため、全く違ったゲームに感じます。

正直、「こんなに違うんだ」と思いました。今までゲームボーイやネオジオポケットなどのゲームはほとんどプレイしませんでしたが、またプレイしたいと初めて思いました。

バッテリーは長持ちするか?

バッテリー

バッテリー容量は3300 mAhです。ゲームを連続して10タイトルほどプレイしてみましたが、ほとんどバッテリー容量が減っていませんでした。

バッテリーの持ち非常に良いと思います。デフォルトでは何もしないで置いておくと自動で画面がOFFになる仕様で、無駄に電力を消費しないようになっています。

この点はみるみるとバッテリーが減っていく「Powkiddy RGB30」とは全く違っています。

なお、背面のバッテリーが入っている場所はネジ止めされています。ドライバーで開けて交換できそうです。

スピーカーの音質

イヤホンジャック

スピーカーは本体の操作部分の中央下に配置されています。ちょうどセレクト、スタートボタンのすぐ上です。

音質はかなりいい方だと思いました。スペック上では「高音質スピーカー」と書かれていましたが、ステレオサウンドのように聞こえます。

音にしっかりとした厚みがあり、スカスカした感じがありません。

音楽アプリもあるので、再生プレイヤーとしてもかなり優秀なのではないかと思います。

なお、本体には3.5mmイヤホンジャックも搭載されており、イヤホンやヘッドホンと有線で接続できるようになっています。

操作性

操作性

ゲームのは十字キー、ABXYボタン、R1 R2 / L1 L2ボタンで操作します。ジョイスティックがないので、レースゲームのときは少々不便に感じます。

しかし、十字キーは非常に押しやすいです。試しにカプコンのCAPCOM SYSTEM Ⅲで「ストリートファイター」をプレイしてみましたが、波動拳、昇竜拳、竜巻旋風脚が出まくりでした。

格闘ゲームはかなりプレイしやすいのではないかと思います。

R1 R2 / L1 L2ボタンもしっかりと押し込める感じです。「ANBERNIC RG28XX」や「Powkiddy RGB30」は少しチープな感じがしましたが、RG35XXSPはしっかりとした作りでチープさを感じません。

ネオジオのKOFシリーズもプレイしてみましたが、操作はやはり快適です。今まで使ってきた中華ゲーム機の中でもトップクラスの操作性で、完成度の高さに感心しました。

エミュレーターを確認

エミュレーター

ANBERNIC RG35XXSP」のエミュレーターは「ANBERNIC RG28XX」とほぼ同じです。違うのは、RAゲーム(レトロアーチ)の方にNDSN64が追加されている点です。

ホーム画面からゲームルームを選択すると、以下のエミュレーターが表示されます。全部で20種類です。

PS1,Vertical Arcade,CPS1,CPS2,CPS3,NEOGEO,FBneo,MAME,GBA,NES

SENES,SMS,MD,SEGA32X,GBC,GB,PCE,NGPC,GG,WSC

ホーム画面からRAゲーム(レトロアーチ)を選択すると、以下のエミュレーターが表示されます。全部で37種類です。

PSP,OPENBOR,DC,PS,CPS1,CPS1,CPS2,CPS3,NEOGEO,FBneo,H.Brew

MAME,VARCADE,PICO,POKE,Atari2600,VB,GW,GBA,FC,SFC,MD,MD-cd

SEGA32X,SMS,GG,GBC,GB,PCE,PCE-cd,NGPC,WSWAN,MSX,NDS,N64,ATOMISWAVE,NAOMI

※RAゲームからはPORTS(接続しているデバイスなど)にもアクセスできます。

収録ゲームの確認

ANBERNIC RG35XXSP」に収録されているPSPドリームキャストNDSのゲームタイトルを確認してみました。

PSPの収録ゲームタイトル

PSPの収録(内蔵)ゲームタイトルは以下の通りです。※「ANBERNIC RG28XX」とは少し違っています。

Bloons、Bombarman、Castlevania X、God of War Chains of Olympus、Grand Theft Auto-Vice City Stories(US)

Mega Man – Maverick Hunter X、Metal Slug XX、Pac-Man Championship Edition、Ridge Racer、Tekken 6、Tekken 5

ドリームキャストの収録ゲームタイトル

ドリームキャストの収録(内蔵)ゲームタイトルは以下の通りです。※「ANBERNIC RG28XX」と同じでした。

Cosmic Smash、Crazy Taxi、Crazy Taxi 2、Gauntlet Legends、House of the Dead 2. The、Ikaruga、Mavel vs.Capcom 2、

Power Stone、Power Stone 2、Silent Scoope、SoulCalibur、Virtua tennis Sega Professional

ドリームキャストのゲームはこれ以外にNaomi エミュレータに多数収録されています。

Alien Front(Rev T)、Asian Dynamite / Dynamite EX、Akatsuki Bliizkampf Asuf.Achse

Cosmic Smash(Rev A)、Cosmic Spike / Gun Spike、Giant Gram:All Japan Pro Wrestiling

Guilty Gear X、Giga Wing 2 など多数あり。多すぎるのでYouTube動画で公開しています。

NDSの収録ゲームタイトル

ニンテンドーDSの収録ゲームタイトル 一覧です。日本語のゲームも入っていました。

Animal Crossing-Wild World、Biohazard-Deadly Silence (japan)、Final Fantasy Ⅲ (Japan)

LEGO Star Wars 2、Marvel Nemesis Rise of the Imperfect、Metal Slag 7

Need for Speed-Underground 2、Nintendogs-Dachshund and Friends、Ridge Racer DS

The Amazing Spider-Man、Transfomers-Dark of the Moon-Autobots、lufia curse of the shinistrals

GBA、GBC、GBの収録ゲームタイトル

長いのでYouTubeで公開しています。GBA、GBC、GBの収録ゲームタイトルの動画

その他の収録ゲーム タイトルはYouTubeの「Burari Akiba」(秋葉原ぶらりのサブチャンネル)で公開していきます。上のエミュレーター以外のゲームを知りたい人はぜひチェックしてみてください。

Burari Akiba – YouTube

ゲームの動作を検証

PSPとドリームキャストのいくつかのゲームをプレイして、遅延なく動作するか検証してみました。

PSP

中華ゲーム機の中では比較的 負荷の高いゲームが多いです。

鉄拳 6

カプコンの格闘ゲームで最も負荷の高いゲームです。一応ゲームはプレイできますが、動きが遅く、本来のスピードでプレイできません。設定でなんとかなるかもしれませんが、かなり無理がある感じです。

リッチレーサーズ

スピード感あふれるナムコのレーシングゲームです。一応プレイできましたが、途中で遅延が生じることがありました。少し無理がある程度です。グラフィックはキレイで問題ないです。ジョイスティックがないので少々操作しづらく感じます。

メタルスラッグ XX

SNKの横型アクション バトルゲームです。比較的 軽いゲームなので遅延なくスムーズにプレイできました。グラフィックに異常もありません。普通に面白いです。

ドリームキャスト(Naomi)

セガのゲームの中で負荷の高い方です。

マーヴルVSカプコンクラッシュオブスーパーヒーローズ

さまざまなヒーローが登場する格闘ゲームです。ストリートファイターと同じ操作方法で、波動拳や竜巻旋風もスムーズに出せます。遅延はなく、グラフィックも異常はありません。

ギガウイング 2

ド派手な縦型のシューティングゲームです。派手な爆発シーンがありますが、遅延なくスムーズに再生できます。初めてプレイしましたが、なかなか面白いです。

MELTY BLOOD

格闘ゲームです。派手な演出効果がありますが、遅延なくスムーズに再生できています。ゲームのグラフィックも乱れがなくキレイです。

その他のゲーム

その他のゲームプレイの様子はYouTubeの「Burari Akiba」(秋葉原ぶらりのサブチャンネル)で公開していきます。上のゲーム以外のプレイ動画を見たい人はぜひチェックしてみてください。

Burari Akiba – YouTube

実機を使って分かったこと

ANBERNIC RG35XXSP」で試したかったことはまず「二つ折りの使い勝手」です。

小型で折りたためるゲーム機はまだ使ったことがなく、一般的な横型のゲーム機と比べてどのように違うのか、気になっていました。

実際に使ってみると、プレイするのにちょうどいい角度に画面が傾斜しているのに気が付きます。

この傾斜のおかげで、画面がより大きく感じられるようになり、プレイもしやすいです。

しかも画面と操作部分が全く別の場所にあるため、操作性が損なわれることもありません。

平坦で角度のない画面でも十分にゲームを楽しめますが、折りたたみ式の方がよりゲームが楽しくなる感じがします。

それに加えて、コンパクトなサイズにできることも魅力です。一般的なゲーム機は画面に傷などがつかないようにケースなどに入れておく必要がありますが、

RG35XXSPの場合は折りたたんでしまえば、画面が見えなくなるため、ケースは不要です。

一度折りたたんでしまえばかなり小さいので、収納場所に困ることなく、好きなところに置いておけるというメリットがあります。

もう一つ試してみたかったのは、シンプルにゲーム機としてのどのくらいの完成度なのかというものです。

RG35XXSPは画面を90度にして動画を観たり音楽プレイヤーとしても使えますが、基本はやはりゲーム機です。

この基本的な部分がおろそかになっているのなら、やはりおすすめはできません。

しかし、実際に使ってみると、そんな心配は全く必要ありませんでした。

シンプルにゲーム機との完成度が非常に高かったからです。

画面の見やすさのほかに、操作性が非常にいいことが挙げられます。これは十字キーだけでなく、R1 R2、L1 L2を含めてです。

ジョイスティックレバーがない点は少々不便ですが、それを差し引いても「よく作りこんでいるな」と感じました。

また、バッテリーの持ちが非常に良く、頻繁に充電する手間がかからないのも気に入りました。この点はバッテリー消費が激しかった「Powkiddy RGB30」と全く違っています。

さらにスピーカーの音質がいいということも理由の一つです。ゲームを盛り上げるのに十分な音質であるだけでなく、音楽プレーヤーとして十分に使えるレベルです。中華ゲーム機ではあまり音がいいものがなかったので、これには非常に驚きました。

もちろん、実機を使ったゲームプレイも非常に楽しいものでした。同じゲームでも画面が見やすく、操作性も良く、音もいいので、非常に快適です。

Powkiddy RGB30」の画面のように衝撃的な迫力感のようなものはありませんが、ゲーム機としての完成度は任天堂やソニーのレベルにぐっと近づいたのはのではないかと思います。

これから購入しようか迷っている人はぜひ試してみてください。一度使うと病みつきになります。

価格・販売先

Amazonで12,999円、

ヤフーショッピングで15,980円、

AliExpressで8,832円、

ANBERNIC 日本公式サイトで9,499円、

米国 Amazon.comで$89.99、

で販売されています。

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※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
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