nubia Flip 2レビュー!前代未聞の高コスパ折りたたみスマホの実力を検証

nubia Flip 2 本体 ホワイト 閉じた状態を手に持っている。
2025年1月23日にワイモバイルから発売された「nubia Flip 2」は、これまで高価であった折りたたみスマートフォンを、驚くほどの低価格で提供したことで、大きな注目を集めています 。

このレビューでは、前モデル「nubia Flip 5G」から何が進化し、実際の使い勝手はどうなのか、その魅力と注意点を、デザイン、パフォーマンス、カメラ性能などあらゆる角度から徹底的に検証しました 。

先に結論からお伝えしましょう

nubia Flip 2 の長所(Pros):

  • 閉じたままアプリが使える、革命的に進化した大型サブディスプレイ
  • 折りたたみスマホとしては圧倒的なコストパフォーマンス
  • 前モデルから軽量化されたコンパクトなデザイン
  • 日常使いには十分なバッテリー性能
  • おサイフケータイ対応など日本市場向けの機能が充実

nubia Flip 2 の短所(Cons):

  • ズームや暗所撮影が苦手なカメラ性能
  • 高負荷な3Dゲームには向かないミドルレンジの処理性能
  • 防水性能が低く、耐久性への懸念
  • 高音質Bluetoothコーデックに非対応

総合評価:

nubia Flip 2は、カメラやパフォーマンスに多くを求めなければ、大型サブディスプレイがもたらす利便性と所有する喜びを、驚くほどの低価格で体験できる画期的な一台です 。特に、初めて折りたたみスマートフォンに挑戦する方の入門機として、これ以上ない選択肢と言えるでしょう 。

この記事で分かること

  1. nubia Flip 2とnubia Flip 5Gのスペック・デザイン徹底比較
  2. 新SoC「Dimensity 7300X」の実際のパフォーマンスとAntutuベンチマーク
  3. 3.0インチに大型化したサブディスプレイの具体的な使い勝手
  4. カメラの画質と折りたたみならではの楽しい撮影体験
  5. 一日中使えるようになったバッテリー持続時間と充電性能
  6. おサイフケータイ、指紋・顔認証など日本市場向け機能の詳細
  7. 高音質オーディオ非対応など、前モデルからの変更点と注意点
  8. 『原神』『ウマ娘』など人気ゲームの具体的な動作検証(FPS付き)
  9. 項目別の詳細な5段階評価とその理由
  10. ワイモバイルやECサイトでの価格と、最もお得に購入する方法

この記事を最後まで読むことで、「nubia Flip 2」が本当に最適な一台なのか、購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:nubia flip 2

デザインと耐久性:nubia Flip 2 ~軽量化と機能美の進化、その光と影~

nubia Flip 2 本体 ブラック 2台の外観

ここでは、「nubia Flip 2」のデザインと耐久性について、前モデル「nubia Flip 5G」との比較を交えながら、実際に手にしたからこそ分かるリアルな感触をレビューしていきます。

外観と質感:軽量化がもたらす洗練された第一印象

nubia Flip 2を初めて手にした時、前モデル「nubia Flip 5G」のずっしりとした感覚(約214g)とは明らかに違う、約191gという軽さに驚きました 。この23gの差は想像以上に大きく、日常的に持ち運ぶ際のストレスを確実に軽減してくれます。シャツの胸ポケットにもすっぽり収まり、その存在を忘れさせるほどの軽快さです 。

重量の違い

  • nubia Flip 2:約191g
  • nubia Flip 5G:約214g

ボディの質感も大きく変わりました。前モデルのキラキラと輝くガラス背面も高級感がありましたが、本機の背面はマットな磨りガラス仕上げで、サラサラとした非常に心地よい手触りです 。指紋が全く目立たないため、常に美しい外観を保てるのは嬉しいポイントです 。一方で、このサラサラ感が仇となり、特に乾燥した手で持つと滑りやすく感じることがありました 。デザインのアクセントだった前モデルの赤い電源ボタンはなくなりましたが、全体としてよりシンプルで洗練された印象を受けます。

nubia Flip 2 3色カラーバリエーション

カラーも大幅に変更されました。ブラック1色だった前モデルに対し、本機はホワイト、ブラック、ブルーの3色展開となり、選ぶ楽しさが増えました。前モデルのブラックボディに映える赤い電源ボタンは、個性的でガジェット好きの心をくすぐる魅力がありましたが、nubia Flip 2ではそのアクセントカラーを廃し、よりシンプルでミニマルな美しさを追求しています。

カラーの違い

  • nubia Flip 2:ホワイト、ブラック、ブルー
  • nubia Flip 5G:ブラック

携帯性と操作性:日常に溶け込むコンパクトさの裏側

折りたたんだ状態のコンパクトさは、このスマートフォンの最大の魅力の一つです。そのサイズは約76×87×15.8mmで、前モデルの約76×88×15.5mmと数値上はほとんど変わりません。しかし、実際に手に取ると、前述の約23gの軽量化が効いており、より軽快に感じられます。

サイズ・重量の違い

  • nubia Flip 2:開いた時約76×170×7.5mm、閉じた時約76×87×15.8mm
  • nubia Flip 5G:開いた時約76×170×7.3mm、閉じた時約76×88×15.5mm

前モデル同様、本体を「くの字」に曲げることで三脚なしで自立させることができるため、カフェのテーブルでビデオ通話をしたり、タイマーで集合写真を撮ったりする際に非常に重宝しました。また、縦折りスマートフォンの構造上、どうしてもボタン類が本体の上半分に集中し、特に手の小さい私には、開いた状態で音量ボタンを操作するのが少し窮屈に感じられました。これは前モデルでも指摘されていた点であり、慣れが必要な部分かもしれません。

耐久性とビルドクオリティ:公式の自信とユーザーが向き合う現実

耐久性については、メーカーの自信がうかがえます。ヒンジは約30万回の開閉テストをクリアし、メインディスプレイの耐衝撃性も前モデル比で3倍に強化されているとのことです 。実際に数週間使ってみても、ヒンジが軋むような音はなく、非常にスムーズで剛性の高さを感じました 。

しかし、その一方で気になる点もいくつかあります。まず、防水・防塵性能はIPX2/IP4Xと、防滴レベルに留まります 。これは小雨程度なら耐えられるものの、水没は絶対に避けなければならないことを意味します。キッチンで料理のレシピを確認する際には、少し気を使いました。

さらに、一部のユーザーレビューでは、短期間でのヒンジの破損や画面の不具合といった深刻な報告が前モデルから引き続き見受けられます 。また、私自身が体験したわけではありませんが、新品開封時からディスプレイに歪みがあったという声や、付属のクリアケースが非常に硬く、取り外しの際に本体を破損しそうになったという意見もあり、個体差や品質管理にはまだ課題が残されているのかもしれません 。

各種ポートとボタンの配置

本体のポートとボタンの配置は、標準的な構成です。右側面には上から音量ボタン、そして指紋センサーを兼ねた電源ボタンが配置されています。左側面にあるのはSIMスロットのみです。このSIMスロットはnanoSIMとeSIMのデュアルSIMに対応していますが、残念ながらmicroSDカードには対応していません

本体底面には、充電とデータ転送を担うUSB Type-Cポート、そしてスピーカーとマイクが備わっています。上部にもマイクが一つあり、ステレオスピーカーは底面と、ディスプレイ上部の受話口部分に配置されています。

nubia Flip 2の付属品

  • 本体
  • クリアケース
  • メイン・サブ画面フィルム(貼付済み)
  • SIMピン
  • クイックスタートガイド

まとめ:デザインと耐久性

  • 第一印象:前モデルから大幅に軽量化され、マットで指紋の付きにくい質感が所有満足度を高める。
  • 携帯性:折りたためばポケットに収まるコンパクトさは健在で、軽くなったことでさらに魅力が増した。
  • 操作性:ボタン配置の高さなど、縦折りならではの扱いにくさは残るものの、自立させて使える利便性は非常に高い。
  • ビルドクオリティ:ヒンジの剛性感は高く評価できるが、防水性能の低さや一部ユーザーからの不具合報告には注意が必要。
  • 総合評価:デザインと機能性は大きく進化した一方で、耐久性には一抹の不安も残る、魅力と課題が共存した一台。

ディスプレイ:nubia Flip 2 ~革命的なサブディスプレイが拓く新しいスマホ体験~

nubia Flip 2 メインディスプレイ

ここでは、「nubia Flip 2」のディスプレイについて、その表示品質や操作性、そして最大の進化点であるサブディスプレイの使い勝手を、前モデル「nubia Flip 5G」との比較を交えながら、実際に使って感じた驚きと感動をレビューしていきます。

メインディスプレイ:没入感を高める大画面と滑らかな操作性

nubia Flip 2を開くと、約6.9インチの鮮やかな有機ELディスプレイが姿を現します。解像度はフルHD+(2790×1188)と非常に高く、YouTubeで好きなアーティストのミュージックビデオを観ても、その繊細な映像美に引き込まれました。最大120Hzのリフレッシュレートに対応しているため、X(旧Twitter)のタイムラインを素早くスクロールしても、文字が目で追いやすく、残像感のない滑らかな表示は非常に快適です。

前モデル「nubia Flip 5G」も同等のスペックでしたが、本機はディスプレイ中央の折り目がさらに目立たなくなっているように感じました。もちろん、画面を消灯して光を当てれば折り目は確認できますが、動画視聴やゲームプレイ中に気になることは皆無で、その没入感を損なうことはありませんでした。屋外の強い日差しの下でも画面は十分に明るく、視認性は良好です。タッチ操作の反応も正確で、ストレスを感じることは一切ありませんでした。

サブディスプレイの第一印象:円形から実用的な長方形への劇的変化

nubia Flip 2 サブディスプレイ

前モデル「nubia Flip 5G」と並べてみて、最も衝撃を受けたのがサブディスプレイの進化です。前モデルが搭載していたのは、約1.43インチの円形ディスプレイ 。スマートウォッチのような見た目は個性的で愛着がありましたが、機能は時計や通知の確認などに限られていました 。

それに対し、nubia Flip 2が搭載するのは、約3.0インチの大型・長方形ディスプレイです 。これは単なるデザインの変更ではありません。円形から長方形に変わったことで、アプリの表示が非常に自然になりました。通常のスマートフォンの画面をそのまま小さくしたような縦長のアスペクト比なので、LINEのトーク画面やYahoo! JAPANのニュース記事を読んでも、窮屈さを感じません 。前モデルでは通知が途中で切れてしまい、結局本体を開くことが多かったのですが、本機では閉じたままでも多くの情報を把握できます。この「普通に使える」という感覚こそ、最大の進化だと感じました。

サブディスプレイの違い

  • nubia Flip 2:長方形の約3インチ(682×422)有機EL
  • nubia Flip 5G:丸型の約1.43インチ(466×466)有機EL

サブディスプレイ:スマホの常識を覆す、劇的な進化

nubia Flip 2 サブ液晶

この進化したディスプレイの真価は、その機能面にあります。実際に使って最も革命的だと感じたのは、このサブディスプレイ上で、なんとほとんどのスマートフォンアプリを直接起動できたことでした。実際に、駅の改札でモバイルSuicaを使ったり、コンビニのレジ前で閉じたままPayPayのQRコードを表示して支払いを済ませたりと、その手軽さに何度も感動しました。これまではスマホを開いてアプリを探すという一連の動作が必要でしたが、その手間が一切なくなり、スマートフォンの使い方が根底から変わる体験でした。

友人とLINEでメッセージをやり取りする際も、簡単な返信なら閉じたまま完結します。移動中にYouTubeで動画を流し見したり、音楽アプリを操作したりするのもお手の物。試しにゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』を起動してみましたが、さすがにこの小さな画面で快適にプレイするのは難しいものの、「閉じたままここまでできるのか」という驚きは大きなものでした。

ただし、このサブディスプレイにも弱点はあります。メインディスプレイに比べると輝度が低く、日中の屋外では少し見づらく感じることがありました。また、一部のアプリでは操作が最適化されておらず、意図した通りに動かない場面もありました。それでも、この「閉じたまま完結する」という新しい体験は、スマートフォンの可能性を大きく広げてくれる、まさに革命的な進化だと感じます。

サブディスプレイでできること

  • メッセージの確認や返信
  • 音楽の再生操作
  • 天気予報の確認
  • セルフィーの撮影
  • アプリのウィジェット表示
nubia Flip 2のディスプレイ仕様
  • メインディスプレイ
  • サイズ:約6.9インチ
  • 種類:有機EL
  • 解像度:2790×1188(フルHD+)
  • リフレッシュレート:最大120Hz
  • サブディスプレイ
  • サイズ:約3.0インチ
  • 種類:有機EL
  • 解像度:682×422
まとめ:ディスプレイ
  • メインディスプレイの品質:高解像度・高リフレッシュレートの有機ELは、動画視聴からSNSまであらゆるシーンで最高の体験を提供。
  • サブディスプレイの革命:前モデルの円形から大型の長方形へと進化し、閉じたままほとんどのアプリを操作できる圧倒的な利便性を実現。
  • 新しいスマホ体験:QRコード決済やメッセージ返信など、日常のあらゆる動作がスマホを開かずに行え、その手軽さは感動的。
  • 今後の課題:サブディスプレイの屋外での視認性や、一部アプリの操作性にはまだ改善の余地あり。
  • 総合評価:特にサブディスプレイの進化は、折りたたみスマートフォンの新しいスタンダードを提示する、非常に満足度の高いもの。

パフォーマンス:nubia Flip 2 ~日常を支える快適動作と、知っておきたい注意点~

nubia Flip 2 背面 ホワイト

ここでは、nubia Flip 2の心臓部であるプロセッサの性能から、メモリ、ストレージ、そして実際の使用感までを、前モデル「nubia Flip 5G」との比較を交えながら、詳しくレビューしていきます。

プロセッサは折りたたみスマホに最適化されたDimensity 7300X

nubia Flip 2のパフォーマンスの核となるのは、MediaTek社の最新SoC(プロセッサ)Dimensity 7300Xです。これはTSMCの先進的な4nmプロセスで製造されており、電力効率と性能のバランスに優れています。CPUは、高性能なCortex-A78コアを4つ(最大2.5GHz)と、高効率なCortex-A55コアを4つ(最大2.0GHz)組み合わせた8コア構成です。

一方、前モデル「nubia Flip 5G」が搭載していたのは、Qualcomm社の「Snapdragon 7 Gen 1」でした。こちらも同じ4nmプロセスですが、CPU構成はCortex-A710とCortex-A510の組み合わせであり、アーキテクチャが異なります。Geekbench 6のスコアを見ると、nubia Flip 2はシングルコアで約1060点、マルチコアで約2900点を記録しており、前モデルのスコア(シングル約964点、マルチ約2761点)を上回る結果となりました。これは、日常的なアプリの応答性や処理速度が向上していることを示唆しています。

グラフィックス性能を担うGPUは、Arm Mali-G615 MP2を搭載。3Dグラフィックスの描画性能を測る3DMark Wild Lifeのスコアも、前モデルのAdreno 644を上回っており、グラフィック性能の向上が期待できます。この「Dimensity 7300X」は、特に本機のようなデュアルディスプレイを持つ折りたたみスマートフォン向けに最適化されている点が大きな特徴です。

日常操作はストレスフリー、マルチタスクも軽快

スペック上の数値だけでなく、実際の使用感も非常に快適でした。Chromeブラウザで複数のタブを開きながら調べ物をしたり、YouTubeで高画質の動画を再生したりといった日常的な操作で、動作がもたつくことは一切ありません。アプリの切り替えもスムーズで、まさにストレスフリーな体験です。

例えば、通勤中にSpotifyで音楽を聴きながら、Slackで仕事のメッセージを確認し、合間にX(旧Twitter)のタイムラインをチェックするといったマルチタスクも軽快にこなしてくれました。特に、サブディスプレイで音楽アプリを操作しながら、メインディスプレイでは別の作業をする、といった本機ならではの使い方ができるのも、この安定したパフォーマンスがあってこそだと感じました。写真の簡単な編集や加工も、待たされることなくサクサクと行えます。

通常利用では穏やかな発熱、しかし高負荷時には注意が必要

パフォーマンスとトレードオフになりがちなのが「発熱」です。Webブラウジングや動画視聴といった普段使いの範囲では、本体が熱を持つことはほとんどなく、常に快適な温度を保っていました。ベンチマークテストのような高い負荷をかけた直後でも、ほんのり温かくなる程度で、発熱は非常によく抑えられている印象です。

しかし、一部のユーザーからは、PUレザーケースを装着して長時間音楽を聴いていると、かなり熱を持ってアプリが落ちることがある、という報告も挙がっています。私の使用範囲ではそのような事象は確認できませんでしたが、ケースの素材や、バックグラウンドで重い処理を続けるような特定の状況下では、発熱が顕著になる可能性は考慮しておいた方が良いかもしれません。

メモリとストレージ:普段使いには十分だが、前モデルからの変更点も

メモリ(RAM)は6GB、内蔵ストレージ(ROM)は128GBを搭載しています。日常的な使い方であれば、この容量で不足を感じることは少ないでしょう。しかし、ここで注意したいのが、前モデル「nubia Flip 5G」(SIMフリー版)がメモリ8GB/ストレージ256GBという、より余裕のある構成だった点です。多くのアプリを同時に起動したり、大容量のデータを扱ったりするヘビーユーザーにとっては、このスペックダウンは少し気になるポイントかもしれません。

ストレージの種類はUFS 3.1規格に対応しており、アプリの起動やデータの読み書きは非常に高速です。実際に写真ギャラリーを開いた際、大量のサムネイルが一瞬で表示される速度は、この恩恵を実感できる瞬間でした。ただし、本機はmicroSDカードによるストレージの拡張には対応していないため、写真や動画をたくさん撮影する方は、クラウドサービスなどを活用して容量を管理する必要があります。

nubia Flip 2のCPU仕様

  • 製造プロセス:TSMC 4nm
  • CPU構成:4× Cortex-A78 (最大2.5GHz) + 4× Cortex-A55 (最大2.0GHz)
  • GPU:Arm Mali-G615 MP2
  • AIエンジン:MediaTek APU 655

まとめ:パフォーマンス

  • CPU性能:最新のDimensity 7300Xを搭載し、前モデルを上回る快適な基本性能を実現。
  • 日常の動作感:Webブラウジングや動画視聴、SNSといった普段使いでは全くストレスを感じさせない、サクサクとした軽快な動作。
  • 発熱:通常利用ではほとんど気にならないレベルだが、特定の高負荷な状況下では注意が必要な場合も。
  • メモリとストレージ:普段使いには十分な容量だが、前モデルよりスペックダウンしており、microSDカードにも非対応な点は要注意。
  • 総合評価:ミドルレンジとして非常にバランスの取れたパフォーマンスで、多くのユーザーにとって満足のいく快適なスマホ体験を提供してくれる。

Antutuベンチマーク

nubia Flip 2が搭載するMediaTek Dimensity D7300Xプロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約 60万点(609631)を記録しています。

例: Antutu V10.4.5 総合で「609631」、CPUで「189562」、GPUで「143360」、MEMで「121215」、UXで「155494」

一方、前モデル「nubia Flip 5G」はQualcomm Snapdragon 7 Gen 1 プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約69万点を記録していました。

例: Antutu V10.2.3 総合で「693847」、CPUで「243802」、GPUで「170419」、MEMで「129108」、UXで「150518」

nubia Flip 2は前モデル「nubia Flip 5G」よりもスコアが約9万点低くなっています。

GeekbenchではCPU性能が向上しているものの、GPUやメモリ性能を総合したAntutuベンチマークでは、前モデルの方が高いスコアを記録しました。これはSoCの特性の違いによるものと考えられます。

Dimensity D7300X 性能を比較

nubia Flip 2が搭載するMediaTek Dimensity D7300Xプロセッサは、他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutu ベンチマークで比較してみました。

CPUランキング

※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。

  1. Tensor G3 (Google Pixel 8a)・・・Antutu:107万
  2. Snapdragon 7 Gen 3 (motorola edge 50 pro)・・・Antutu:85万
  3. Dimensity 8020 (motorola edge 40)・・・Antutu:74万
  4. Dimensity 7200-Ultra (Redmi Note 13 Pro+ 5G)・・・Antutu:72万
  5. Snapdragon 7 Gen 1 (nubia Flip 5G)・・・Antutu:69万
  6. MediaTek Dimensity 7300X (nubia Flip 2)・・・Antutu:60万
  7. MediaTek Dimensity 7050 (OPPO Reno11 A)・・・Antutu:56万
  8. Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 (Xperia 10 VI)・・・Antutu:約54万
  9. Dimensity 7030 (motorola edge 40 neo)・・・Antutu:52万
  10. MediaTek Dimensity 7025 (moto g64 5G)・・・Antutu:50万

比較から分かること

MediaTek Dimensity 7300Xは、Antutu V10ベンチマークで60万点というスコアを持つ、ミドルレンジ市場向けのチップセットです。この性能は、前世代のSnapdragon 7 Gen 1には及ばないものの、Dimensity 7050やSnapdragon 6 Gen 1といった他のミドルレンジ向けチップセットを上回っており、日常的な使用環境においては十分な快適さを提供できるレベルにあります。具体的には、日常的な操作、例えばSNSの閲覧、ウェブサイトのブラウジング、動画視聴といった用途においては、多くの場合で快適な動作が期待できる性能レベルと言えます。

ゲーム性能:nubia Flip 2 ~カジュアルゲームは快適、ヘビー級タイトルは設定次第~

ここでは、nubia Flip 2が搭載するMediaTek Dimensity D7300Xプロセッサが、実際のゲームプレイでどれほどの性能を発揮するのかをレビューします。人気の高いゲームタイトルをいくつかプレイし、その動作感やフレームレート(FPS)を具体的にお伝えします。

原神 (Genshin Impact)

まず試したのは、美しいオープンワールドが魅力のアクションRPG『原神』です。グラフィック設定を「低」にしたところ、広大なフィールドを探索している間は、平均して30FPS前後を維持し、比較的スムーズに動き回ることができました。しかし、複数の敵との戦闘になり、派手な元素爆発のエフェクトが画面を埋め尽くすような場面では、フレームレートが20FPS台まで落ち込み、キャラクターの動きがカクつく瞬間が目立ちました。快適にプレイするためには、画質よりも安定性を重視した設定が必須だと感じます。

フォートナイト (Fortnite)

次に、人気のバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』をプレイしました。こちらもグラフィック設定は「低」が基本となります。この設定で、ゲーム序盤のマップ降下からアイテムを集める段階までは、30FPSから40FPS程度で比較的安定して動作します。しかし、他のプレイヤーと遭遇し、建築を交えた激しい銃撃戦が始まると、フレームレートは不安定になりがちで、30FPSを下回ることも多く、一瞬の判断が求められる場面では少し厳しさを感じました。

Call of Duty: Warzone Mobile

モバイルゲームの中でも特に高いグラフィック性能を要求される『Call of Duty: Warzone Mobile』では、画質設定を「低」にしても、安定したパフォーマンスを維持するのは難しい印象でした。広大なマップを移動している間は30FPS前後で動作しますが、複数の部隊が入り乱れる激しい戦闘になると、フレームレートの低下が顕著に現れます。競技性の高いゲームであるため、このパフォーマンスでは、本格的にプレイするには少し物足りないかもしれません。

ディアブロ イモータル (Diablo Immortal)

無数の敵をなぎ倒す爽快感が魅力のハックアンドスラッシュRPG『ディアブロ イモータル』は、このスマートフォンと比較的相性が良いと感じました。グラフィック設定を「中」にしても、ほとんどの場面で30FPS以上を維持し、快適にプレイすることができました。ダンジョン内で大量の敵やスキルエフェクトが画面に溢れるような状況でも、ゲームプレイに深刻な支障が出るほどの落ち込みはなく、安定して楽しめます。

ウマ娘 プリティーダービー (Uma Musume Pretty Derby)

育成シミュレーションゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』は、非常に快適にプレイできました。「標準」画質設定であれば、育成パートからレース、そして見どころであるウイニングライブまで、ほぼ常に30FPS以上を保ち、カクつくことなく滑らかな映像で楽しむことができました。高画質設定にしてもプレイ自体は可能ですが、一部の豪華なライブ演出では、ごくわずかな処理落ちが見られることもありました。

まとめ:ゲーム性能

nubia Flip 2のゲーム性能は、ミドルレンジのスマートフォンとしてバランスの取れたレベルにあります。『ウマ娘 プリティーダービー』や『ディアブロ イモータル』のような、比較的負荷が中程度のゲームであれば、画質設定を調整することで非常に快適に楽しむことができます。

一方で、『原神』や『Call of Duty: Warzone Mobile』のような、非常に高い描画性能を要求されるタイトルでは、画質を大幅に下げる必要があり、フレームレートの安定性も厳しい場面が多くなります。あくまで「プレイはできる」という範囲に留まるため、常に最高の環境でゲームを楽しみたいコアなゲーマーには向きません。日常的な使用をメインとしつつ、空いた時間にカジュアルなゲームを楽しみたい、という使い方に最適な一台と言えるでしょう。

カメラ性能:nubia Flip 2 ~画質はそこそこ、でも撮影体験は最高に楽しい!~

nubia Flip 2 カメラの仕様

ここでは、nubia Flip 2のカメラ性能に焦点を当て、そのユニークな撮影体験と画質の実力を、前モデル「nubia Flip 5G」との比較を交えながら、実際に様々なシーンで撮影した私のリアルな感想をレビューしていきます。

カメラの構成:進化したインカメラと、割り切ったレンズ構成

まずカメラのハードウェア構成ですが、nubia Flip 2は背面に約5000万画素のメインカメラと、約200万画素の深度測定用カメラを搭載しています。深度カメラはポートレートモードなどで背景をぼかすために使われるため、実質的にはメインカメラ一つで撮影するシングルカメラ構成と言えます。これは超広角レンズを持たない点で、前モデル「nubia Flip 5G」と同様の割り切った仕様です。

しかし、大きな進化点もあります。それはインカメラの画素数が、前モデルの約1600万画素から約3200万画素へと倍増したことです。これにより、ビデオ通話や通常の自撮りでの画質向上が期待できます。メインカメラのレンズはF値1.59と非常に明るく、光を多く取り込めるため、暗い場所での撮影に強いとされていますが、その実力は後ほど詳しく見ていきましょう。

カメラ構成・画素数の違い

  • nubia Flip 2:(メインカメラ)約5000万画素広角+約200万画素深度(実質単眼)、(インカメラ)約3200万画素
  • nubia Flip 5G:(メインカメラ)約5000万画素標準+約200万画素深度(実質単眼)、(インカメラ)約1600万画素

撮影が楽しくなる!折りたたみスマホならではのユニークな機能

nubia Flip 2で自撮り撮影している様子。

このスマートフォンのカメラを語る上で欠かせないのが、折りたたみ構造を最大限に活かしたユニークな撮影機能です。正直なところ、画質だけで言えば同価格帯の他のスマートフォンに軍配が上がるかもしれません。しかし、nubia Flip 2には、それを補って余りある「撮影体験の楽しさ」がありました。

特に感動したのは、本体をL字に折り曲げてテーブルなどに置き、三脚なしで撮影できる「スタンド撮影」です。友人との食事の際に、テーブルの上にポンと置いてジェスチャーでシャッターを切るだけで、簡単に集合写真が撮れました。ピースサインや手のひらをカメラに向けるだけでタイマーが作動するので、誰かが撮影係になる必要もありません。

さらに、閉じた状態の約3インチのサブディスプレイをファインダー代わりにして、高画質な約5000万画素のメインカメラで自撮りができるのも、この上なく便利です。画質の低いインカメラを使う必要がなく、いつでも最高のクオリティで自分を撮影できるのは、SNSを多用する私にとって大きな喜びでした。

実際の写り:得意なシーンと苦手なシーンが明確

nubia Flip 2 カメラでポートレート撮影。

では、肝心の画質はどうでしょうか。日中の明るい屋外での撮影では、非常に満足のいく結果が得られました。空の青や木々の緑が自然な色合いで再現され、解像感も高く、スナップ写真としては十分すぎるクオリティです。ランチで訪れたカフェのテラス席で料理を撮影した際も、光が十分に当たっている場所では、料理の質感を美味しそうに捉えてくれました。

しかし、苦手なシーンも明確です。まず、ズーム性能は期待できません。デジタルズームのため、2倍を超えると画質の粗さが目立ち始め、最大10倍では記録用としても厳しいレベルです。また、暗い場所での撮影は、F値1.59という明るいレンズを搭載しているにもかかわらず、ノイズが多く、全体的にぼんやりとした印象の写真になりがちでした。夜景モードを使っても、街の灯りが白飛びしてしまい、ディテールが失われることが多かったです。

もう一つ気になったのが、シャッター音の大きさです。静かなカフェや図書館などで撮影するには、かなり躊躇してしまうほどの音量で、残念ながら音を消す設定はありませんでした。

動画撮影:手ブレ補正は一長一短

動画撮影は、4K/30fpsまで対応しています。電子式手ブレ補正も搭載されていますが、その効果は限定的だと感じました。例えば、歩きながら撮影すると、細かな振動は抑えてくれるものの、大きな揺れは補正しきれず、画面がカクカクしてしまうことがありました。定点での撮影や、ゆっくりとした動きであれば問題ありませんが、アクティブなシーンを撮影するには、別途ジンバルなどがあった方が良いかもしれません。

nubia Flip 2のカメラ仕様、カメラ機能

  • カメラ仕様
  • メインカメラ:約5000万画素(F値1.59)
  • 深度カメラ:約200万画素
  • インカメラ:約3200万画素
  • 手ブレ補正:電子式手ブレ補正(EIS)
  • カメラ機能
  • スタンド撮影:本体を折り曲げて自立させ、三脚なしで撮影可能
  • メインカメラセルフィー:サブディスプレイをファインダーにして高画質自撮り
  • ジェスチャーシャッター:手のひらやピースサインでタイマー撮影
  • 多彩な撮影モード:ポートレート、夜景、アートモード、コミックモードなど
  • 動画撮影
  • 4K/30fps、1080p/60fps、720p/30fpsに対応・電子手ブレ補正機能を搭載

まとめ:カメラ性能

  • 画質の評価:日中の屋外など光が十分な環境では綺麗に撮れるが、ズームや暗所での撮影は苦手。
  • 撮影体験:折りたたみ構造を活かしたスタンド撮影やメインカメラでの自撮りは、他のスマホでは味わえない圧倒的な楽しさと利便性を提供。
  • ユニークな機能:ジェスチャー撮影やアートモードなど、写真を撮ることが楽しくなる機能が満載。
  • 動画性能:手ブレ補正は搭載しているものの効果は限定的で、動きながらの撮影には向かない。
  • 総合評価:カメラの絶対的な画質を求める人には不向きだが、「写真を撮るプロセス」そのものを楽しみたい人にとっては、唯一無二の魅力を持つ一台。

バッテリーと接続性:nubia Flip 2 ~一日中頼れるスタミナと、音楽好きには少しの妥協点~

nubia Flip 2 本体 ブラックとホワイトの外観

ここでは、スマートフォンの生命線とも言えるnubia Flip 2のバッテリー性能と、Wi-FiやBluetoothなどの接続性について、実際に一日中使い込んだからこそ分かるリアルな実力と、前モデル「nubia Flip 5G」からの進化点や変更点を詳しくレビューします。

バッテリー性能:前モデルを超える、頼もしいスタミナ

nubia Flip 2は、4300mAhという容量のバッテリーを搭載しています 。この数値だけを見ると、最近のスマートフォンとしては標準的ですが、そのスタミナは私の予想をはるかに超えるものでした。公式スペックでは連続待受時間が約410時間、連続通話時間が約1350分とされていますが、実際の使用感こそが重要です 。

ある日、朝100%の状態で家を出て、通勤中に音楽を聴き、日中はSNSやウェブブラウジング、そして夜にはYouTubeで動画を視聴するという、ごく一般的な使い方をしてみました。合計で16時間ほど利用した後でも、バッテリー残量は51%も残っており、これには本当に驚かされました 。前モデルの「nubia Flip 5G」のバッテリー持ちが「普通」と評されていたのに対し 、本機は明らかにワンランク上のスタミナを実感させてくれます。ライトユーザーであれば、2日に一度の充電でも問題ないかもしれません。

ただし、もちろん使い方によります。高画質な3Dゲームを長時間プレイしたり、動画を何時間も見続けたりすれば、1日でバッテリーが心許なくなる可能性はあります 。それでも、多くの人にとって「バッテリー切れの心配をせずに一日中使える」という安心感は、非常に大きなメリットだと感じました 。

充電速度:短時間で復活、忙しい朝も安心

バッテリー持ちの良さに加えて、充電速度の速さも「nubia Flip 2」の魅力です。本機は急速充電に対応しており、その実力は目を見張るものがありました 。バッテリーが空に近い状態からでも、わずか15分間の充電で41%まで回復したのには感動しました 。これなら、急な外出前にさっと充電するだけで、数時間は安心して使えます。

公称では約55分で満充電が可能とされており 、実際に試してみても、ほぼその通りの時間で充電が完了しました。忙しい朝の支度の合間や、移動中のカフェでの短い休憩時間でも、効率よくバッテリーを回復させることができます。ただし、最近のハイエンドモデルの一部で採用されているワイヤレス充電には対応していない点は、購入前に知っておくべきでしょう 。

接続性:最新規格に対応、ただしオーディオ面では注意点も

通信機能も現代のスマートフォンとして十分なスペックを備えています。Wi-Fiは最新規格の一つであるWi-Fi 6E(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)に対応しており 、自宅のWi-Fi 6環境では、大容量のアプリのダウンロードや高画質なストリーミング動画の再生も非常に安定していました。

Bluetoothも最新に近いバージョン5.4に対応しています 。しかし、ここで一つ、音楽好きとして見逃せない注意点がありました。それは対応するBluetoothのオーディオコーデックです。nubia Flip 2SBC、AAC、aptXといった基本的なコーデックには対応していますが、LDACやaptX Adaptiveといった、より高音質なコーデックには非対応なのです 。

これは、高音質コーデックに対応していた前モデル「nubia Flip 5G」からの明らかなスペックダウンです 。実際に高音質対応のワイヤレスイヤホンで音楽を聴き比べてみましたが、音の解像感や広がりにおいて、やはり物足りなさを感じてしまいました。一般的な音楽鑑賞であれば問題ありませんが、音質にこだわる方にとっては、少し残念なポイントかもしれません。

nubia Flip 2のバッテリー仕様

  • バッテリー容量: 4300mAh
  • 連続通話時間: 約1350分(FDD-LTE)
  • 連続待受時間: 約410時間(FDD-LTE/AXGP)
  • 充電時間: 約55分(PD3.0 PPS対応充電器使用時)
  • ワイヤレス充電: 非対応

まとめ:バッテリーと接続性

  • バッテリー持続時間:前モデルを大きく上回り、多くのユーザーが一日中安心して使える優れたスタミナを誇る。
  • 充電速度:短時間の充電でも大幅に回復する急速充電に対応しており、利便性が非常に高い。
  • ワイヤレス充電:非対応であり、この点は価格とのトレードオフと考えるべき。
  • Wi-Fi性能:最新規格のWi-Fi 6Eに対応し、高速で安定した通信が可能。
  • オーディオ体験:高音質Bluetoothコーデックに非対応なのは、音楽好きにとっては前モデルからの明確なダウングレードであり、最大の注意点。
  • 総合評価:バッテリー性能は飛躍的に向上し、日常使いでの安心感は抜群だが、ワイヤレスオーディオの品質を重視するユーザーは購入前に一考が必要。

OSと機能:nubia Flip 2 ~日常を豊かにする利便性と、未来への期待~

nubia Flip 2 AI機能

ここでは、nubia Flip 2のソフトウェア(OS)、オーディオ性能、そしておサイフケータイや生体認証といった日々の使い勝手を左右する機能について、実際に使って感じた魅力や注意点を、前モデル「nubia Flip 5G」との比較を交えながら詳しくレビューします。

OSとユーザーインターフェース:シンプルな操作性とAIがもたらす未来

nubia Flip 2には、最新のAndroid 14がプリインストールされています。メーカーによる過度なカスタマイズは少なく、素のAndroidに近いシンプルな操作感なので、他のスマートフォンからの機種変更でも戸惑うことはないでしょう。また、文字やアイコンを大きく表示する「シンプルモード」も搭載されており、スマートフォン初心者の方でも安心して使える配慮が感じられました。

本機のOSで最も期待感を抱いたのは、2025年3月以降に予定されているAI機能のアップデートです。通話内容をリアルタイムで11言語に通訳してくれる「リアルタイムAI通訳」や、知らない番号からの着信にAIが応答してくれる「リアルタイムAI助手」など、未来的な機能が追加される予定です。これは単なるOSアップデートに留まらない、スマートフォンの使い方そのものを変える可能性を秘めており、今からその実装が待ち遠しいです。OSのサポート期間に関する明確な言及はありませんが、こうした大規模な機能追加が予定されている点は、将来性への安心材料と言えるでしょう。

オーディオ性能:日常使いには十分、しかし音楽ファンは要確認

オーディオ面では、本体にステレオスピーカーを搭載しています。YouTubeの動画やポッドキャストを視聴する際には、モノラルスピーカーのスマートフォンと比べて音の広がりがあり、十分に楽しむことができました。しかし、音質にこだわって聴くと、音が下側のスピーカーに偏って聴こえるバランスの悪さや、低音の迫力不足が少し気になりました。映画などを没入して楽しみたい場合は、イヤホンを使った方が良さそうです。

そのイヤホンですが、本体に3.5mmイヤホンジャックは搭載されていません。そして、ワイヤレスオーディオには大きな注意点があります。それは、高音質なBluetoothコーデックであるLDACやaptX Adaptiveに非対応であることです。これは、前モデル「nubia Flip 5G」が両方に対応していたことを考えると、非常に残念なスペックダウンです。実際に高音質対応のワイヤレスイヤホンで音楽を聴いてみましたが、やはり音の解像感や表現力で物足りなさを感じてしまいました。通勤中に気軽に音楽を楽しむ程度なら問題ありませんが、音質を最優先するオーディオファンの方は、この点を十分に考慮する必要があります。

日常を劇的に変える便利機能

nubia Flip 2 シンプルモード

このスマートフォンの真価は、日々の何気ない動作を驚くほど快適にしてくれる、数々の便利機能にあります。特に、日本市場では必須とも言える「おサイフケータイ(FeliCa)」に対応している点は、大きなアドバンテージです。駅の改札でモバイルSuicaをかざしたり、コンビニでQUICPayで支払ったりと、キャッシュレス決済がこれ一台で完結します。

中でも私が最も感動したのは、サブディスプレイと連動したショートカット機能です。設定で音量キーの2回押しにPayPayの起動を割り当てておけば、レジの行列に並んでいる間に、本体を閉じたままポケットの中で操作するだけで、瞬時に支払い用のQRコードを表示できます。このスマートさは、一度体験すると手放せなくなるほどの快感でした。

また、側面にある電源ボタン一体型の指紋認証と顔認証、どちらの生体認証も非常に高速かつ正確で、ストレスを感じる瞬間は一切ありませんでした。手が塞がっている時は顔認証で、ポケットから取り出す際は指紋認証で、といった具合に、状況に応じてスムーズにロックを解除できるのは本当に快適です。

nubia Flip 2の主な便利機能

  • おサイフケータイ: Suicaや各種電子マネーに対応し、キャッシュレス決済が可能。
  • サブディスプレイでのアプリ起動: 閉じたままPayPayなどのアプリを起動・操作でき、ショートカット機能も便利。
  • 高速なデュアル生体認証: スムーズで正確な指紋認証と顔認証に対応。
  • シンプルモード: 文字やアイコンを大きく表示し、スマホ初心者でも使いやすいUI。
  • デュアルSIM: nanoSIMとeSIMを組み合わせ、2つの番号を使い分け可能。
  • 通話録音機能: 標準の通話だけでなく、LINEなどのアプリ通話も録音可能。
  • 今後のAI機能: 2025年3月以降、リアルタイム通訳などの機能がアップデートで追加予定。

まとめ:OSと機能

  • OSとUI:素直で使いやすいAndroid 14を搭載し、今後のAIアップデートによる機能拡張に大きな期待が持てる。
  • オーディオ性能:スピーカーは日常使いには十分だが、高音質Bluetoothコーデックに非対応なのは音楽ファンにとって大きな妥協点。
  • おサイフケータイ:日本市場に必須の機能に完全対応し、サブディスプレイとの連携で利便性がさらに向上。
  • 利便性:高速な生体認証と、特にサブディスプレイを活用したショートカット機能は、日々の使い勝手を劇的に向上させる。
  • 総合評価:オーディオ面に惜しい点はあるものの、それを補って余りある卓越した利便性と将来性を備えており、ユーザーの毎日を豊かにしてくれる。

nubia Flip 2 vs nubia Flip 5G スペック比較:進化した点と変更点を徹底解説

ここでは、新しい折りたたみスマートフォン「nubia Flip 2」と、その前モデルにあたる「nubia Flip 5G」の主な違いをスペックの観点から比較し、どのような進化を遂げ、また何が変わったのかを詳しく解説していきます。

サブディスプレイ

  • nubia Flip 2: 約3.0インチ 長方形有機EL (682×422)
  • nubia Flip 5G: 約1.43インチ 円形有機EL (466×466)
  • 違い:Flip 2で最も進化した点です 。Flip 5Gの円形ディスプレイは通知確認がメインでしたが、Flip 2では大型・長方形になったことで、閉じたままPayPayなどのアプリを実用的に操作できるようになりました 。

サイズ

  • nubia Flip 2: 開時: 約170×76×7.5mm / 閉時: 約87×76×15.8mm
  • nubia Flip 5G: 開時: 約170×76×7.3mm / 閉時: 約88×76×15.5mm
  • 違い:数値上のサイズはほとんど同じですが、次に説明する重量が大きく異なります。

重量

  • nubia Flip 2: 約191g
  • nubia Flip 5G: 約214g
  • 違い:Flip 2は約23gも軽量化されており、手に持った際の感覚や携帯性が大幅に向上しています 。

カラー

  • nubia Flip 2: ホワイト、ブラック、ブルーの3色展開
  • nubia Flip 5G: ブラックの1色のみ
  • 違い:Flip 2はカラーバリエーションが増え、ユーザーの好みに合わせて選べるようになりました。

プロセッサ (SoC)

  • nubia Flip 2: MediaTek Dimensity 7300X
  • nubia Flip 5G: Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1
  • 違い:異なるメーカーのSoCを搭載しています。ベンチマークスコアでは、Dimensity 7300Xを搭載するFlip 2が若干優位な結果を示しています 。

メモリ (RAM) & ストレージ (ROM)

  • nubia Flip 2: 6GB RAM / 128GB ROM
  • nubia Flip 5G: 8GB RAM / 256GB ROM(オープンマーケット版)
  • 違い:ワイモバイル版のFlip 2は、前モデルのSIMフリー版と比較してメモリとストレージの容量が少なくなっています。この点は明確なスペックダウンと言えます。

OSとサポート

  • nubia Flip 2: Android 14搭載 。2025年3月以降にAI機能(リアルタイム通訳など)の大型アップデートを予定 。
  • nubia Flip 5G: Android 13搭載 。
  • 違い:Flip 2はより新しいOSを標準搭載し、将来的な機能追加アップデートも約束されているため、ソフトウェア面でのサポートに期待が持てます。

耐久性

  • nubia Flip 2: メーカーはヒンジの耐久性(約30万回)や画面の耐衝撃性向上(前モデル比3倍)をアピール 。
  • nubia Flip 5G: ユーザーから短期間でのヒンジ故障報告が複数あり 。
  • 違い:Flip 2は物理的な耐久性の向上が図られています。ただし、どちらのモデルも防水性能はIPX2(防滴レベル)と低いため、水濡れには注意が必要です 。

Bluetoothオーディオ

  • nubia Flip 2: SBC, AAC, aptXに対応 。
  • nubia Flip 5G: aptX Adaptive, LDACなどの高音質コーデックに対応 。
  • 違い:音楽再生時の音質にこだわるユーザーにとっては、Flip 2は前モデルから明確にスペックダウンしています。

まとめ:nubia Flip 2とnubia Flip 5Gの違い

nubia Flip 2は、単なる「nubia Flip 5G」の後継機というわけではなく、コンセプトを一部見直したモデルと言えます。最大の進化点は、大型化し実用性が飛躍的に向上したサブディスプレイです。これにより、スマートフォンを閉じたままでも多くの操作が可能になり、折りたたみスマホならではの利便性が格段に向上しました。また、軽量化や新しいOSの搭載、将来的なAI機能の追加も大きな魅力です。

その一方で、オープンマーケット版の「nubia Flip 5G」と比較すると、メモリやストレージ容量、そして高音質Bluetoothコーデックへの対応といった面でスペックが抑えられています。これらの変更点は、コストパフォーマンスを最大限に高めるためのトレードオフと考えられます。nubia Flip 2は、最先端のスペックを追い求めるのではなく、折りたたみスマートフォンの新しい使い方と体験を手頃な価格で提供することに重点を置いた、非常に戦略的な一台と言えるでしょう。

nubia Flip 2のメリット・デメリット

nubia Flip 2は、その手頃な価格で折りたたみスマートフォン市場に大きなインパクトを与えました。しかし、購入を検討する上で、その魅力的な点と注意すべき点を正確に理解することが重要です。ここでは、nubia Flip 2のメリットとデメリットを、前モデルや他のスマートフォンとの比較を交えながら詳しく解説します。

【メリット】

メリット1:圧倒的なコストパフォーマンス

最大のメリットは、なんと言ってもその価格です。多くの折りたたみスマートフォンが15万円を超える中、nubia Flip 2はワイモバイルの「新トクするサポート」を利用することで、実質2万円以下という破格の価格で手に入れることが可能です。前モデルの「nubia Flip 5G」も約8万円と安価でしたが、それをさらに下回る価格設定は、「折りたたみスマホを一度試してみたい」と考えていたユーザーにとって、この上ない魅力と言えるでしょう。

メリット2:劇的に進化した「使える」サブディスプレイ

前モデル「nubia Flip 5G」のサブディスプレイは、時計や通知を確認する程度の円形ディスプレイでした。しかし、nubia Flip 2では約3インチの大型・長方形ディスプレイへと進化し、その利便性は劇的に向上しました。

このサブディスプレイでは、ほとんどのアプリを起動できます。実際に、閉じたままPayPayでQRコード決済をしたり、LINEのメッセージを確認して返信したりといった操作が可能です。この「スマホを開かずに操作が完結する」手軽さは、他の高価格帯の折りたたみスマホと比較しても遜色ない、非常に大きなメリットです。

メリット3:軽量化されたコンパクトなデザイン

前モデルの約214gから約191gへと20g以上も軽量化された点も大きな進化です。この軽量化により、ポケットに入れた際の負担が減り、長時間の使用でも疲れにくくなりました。折りたためば手のひらに収まるコンパクトさと相まって、携帯性は非常に優れています。

メリット4:日常使いには十分なパフォーマンスとバッテリー

搭載されているSoC(プロセッサ)「Dimensity 7300X」は、SNSやウェブブラウジング、動画視聴といった日常的な操作をストレスなくこなせる十分な性能を持っています。また、バッテリー持ちも良好で、一般的な使い方であれば1日中充電を気にせずに使用できます。これは、前モデルと比較しても改善されている点です。

メリット5:日本市場に必須の機能を網羅

手頃な価格ながら、おサイフケータイ(FeliCa)に対応している点は非常に重要です。Suicaや各種電子マネーが使えるため、日本のキャッシュレス環境に完全に対応しています。また、指紋認証と顔認証の両方に対応しており、セキュリティと利便性を両立しています。

【デメリット】

デメリット1:物足りないカメラ性能

日中の明るい場所では綺麗な写真が撮れるものの、ズーム撮影や暗い場所での撮影は苦手です。特に、デジタルズームは画質の劣化が激しく、夜景モードではノイズが目立ち、白飛びが発生しやすい傾向にあります。カメラ性能を重視するユーザーにとっては、大きな不満点となる可能性があります。

デメリット2:ハイエンド機には及ばない処理性能

日常使いには十分なパフォーマンスですが、グラフィック負荷の高い3Dゲームなどを最高設定で快適にプレイするには力不足です。『原神』のようなゲームをプレイする際は、画質設定を調整する必要があり、ヘビーゲーマーには向きません。

デメリット3:防水性能の低さと耐久性への懸念

防水性能はIPX2等級と、あくまで「防滴」レベルです。雨の中での使用や水回りでの扱いには細心の注意が必要です。また、一部のユーザーからは、短期間でのヒンジの不具合や画面の歪みといった耐久性に関する報告も挙がっており、長期的な利用には少し不安が残ります。

デメリット4:高音質ワイヤレスオーディオに非対応

前モデル「nubia Flip 5G」はLDACやaptX Adaptiveといった高音質なBluetoothコーデックに対応していましたが、nubia Flip 2では非対応となりました。これは明確なスペックダウンであり、高音質のワイヤレスイヤホンで音楽を楽しみたいユーザーにとっては大きなデメリットです。

デメリット5:ワイヤレス充電に非対応

急速充電には対応しているものの、ワイヤレス充電には対応していません。最近ではミドルレンジのスマートフォンでも対応機種が増えているため、普段からワイヤレス充電を利用しているユーザーにとっては不便に感じるかもしれません。

デメリット6:microSDカードが使えない

nubia Flip 2は、microSDカードスロットを搭載していません 。そのため、内蔵ストレージの容量を後から増やすことができません。写真や動画をたくさん保存したい場合や、容量の大きいアプリを複数インストールしたい場合は、128GBのストレージ容量では不足する可能性があります 。

デメリット7:3.5mmイヤホンジャックがない

nubia Flip 2は、3.5mmイヤホンジャックを搭載していません 。そのため、これまで使っていた有線イヤホンを使用する場合は、USB Type-Cからの変換アダプタを別途用意する必要があります。もちろん、ワイヤレスイヤホンを利用する場合は問題ありません。

デメリット8:充電アダプタが付属しない

nubia Flip 2には、充電アダプタとUSBケーブルが付属していません 。そのため、急速充電の恩恵を受けるには、USB PD(Power Delivery)に対応した充電アダプタを別途購入する必要があります。コストを抑えるための措置だと思われますが、初めてスマートフォンを購入する方などは注意が必要です。

nubia Flip 2のスペック(仕様)一覧

  • メインディスプレイ: 約6.9インチ、解像度2790 x 1188 pxの有機EL
  • サブディスプレイ: 約3インチ、解像度682 x 422 pxの有機EL
  • プロセッサ: MediaTek Dimensity D7300X
  • CPU: Arm Cortex-A78 (最大2.5GHz) x 4 + Arm Cortex-A55 (最大2.0GHz) x 4
  • GPU: Arm Mali-G615 MP2
  • RAM(メモリ): 6GB
  • ストレージ: 128GB UFS 3.1
  • バッテリー: 4300mAh
  • 駆動時間: 連続通話時間「FDD-LET」: 約1350分、連続待受時間「FDD-LET」: 410時間/AXGP: 410時間
  • 充電: 急速充電対応 (PD3.0 PPS)、Type-C、時間:約55分
  • 背面カメラ: 約5000万画素 (メイン) + 約200万画素 (深度)
  • 前面カメラ: 約3200万画素
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 6E (IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.4
  • NFC/おサイフケータイ: 対応
  • インターフェース: Type-C
  • 防水防塵: IPX2/IP4X
  • 生体認証: 指紋認証、顔認証
  • OS: Android 14
  • サイズ: Open: 約76x170x7.5mm、Close: 約76x87x15.8mm
  • 重量: 約191g
  • カラー: ブラック、ホワイト、ブルー
  • 付属品: クリアケース、メイン・サブ画面フィルム(貼付済み)、SIMピン、クイックスタートガイド
  • 5G通信: 対応
  • SIMカード: nanoSIM + eSIM

対応バンド:nubia Flip 2で楽天モバイル回線は使える?

nubia Flip 2は5G通信に対応しています。

SIMはNanoSIMと物理的なカードを必要としないeSIMに対応しています。

対応バンドは以下の通りです。

  • 5G: n1、n3、n28、n41、n77、n78、n79、n257
  • 4G FDD-LTE: 1、2、3、4、5、7、8、12、17、18、19、21、25、26、28 TDD-LTE (AXGP含む): 38、39、40、41、42
  • 3G (W-CDMA): I、II、IV、V、VI、VIII、XIX
  • 2G GSM: 850MHz、900MHz、1800MHz、1900MHz

対応バンドの詳細

ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線、楽天モバイル回線のバンドにどのくらい対応しているのか、調べてみました。

ドコモ回線

  • 4G (LTE): 主要バンドである1、3、19、21に対応しています。 また、プラチナバンドであるBand 19にも対応しているので、繋がりやすさにも期待できます。
  • 5G: Sub6のn77、n78、n79に対応しており、高速通信が可能です。ミリ波のn257にも対応しています。

au回線

  • 4G (LTE): 主要バンドである1、18、26に対応しています。 また、パートナー回線(au回線を利用したMVNO)で重要なBand 1に対応しているのもポイントです。
  • 5G: Sub6のn77、n78に対応しており、高速通信が可能です。

ソフトバンク回線

  • 4G (LTE): 主要バンドである1、3、8に対応しています。プラチナバンドであるBand 8にも対応しています。
  • 5G: Sub6のn77に対応しています。

楽天モバイル回線

  • 4G (LTE): 主要バンドである3、18に対応しています。パートナー回線(au回線)で重要なBand 1にも対応しています。
  • 5G: Sub6のn77、n78に対応しています。

結論

ZTE nubia Flip 2は国内の主要な周波数帯に対応していることがわかります。 特に、5Gのn77、n78、n79に対応している点は、高速通信を期待できるポイントです。 また、海外の周波数帯にも幅広く対応しているため、海外旅行や出張時にも役立ちます。

ただし、モバイル通信を利用するには、自分のSIMがスマホ側のバンドに対応している必要があります。

こちらのページで対応しているかどうかを確認できます。

ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル回線の「対応バンド」を詳細にチェック!

nubia Flip 2の評価

nubia Flip 2 本体 ブラック 正面

8つの基準で「nubia Flip 2」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★★☆
メインディスプレイは大型有機ELで非常に見やすいですが、サブディスプレイが直射日光下でやや輝度不足に感じる場面がありました。

スペック:★★★☆☆
日常使いには十分快適な性能ですが、メモリ容量など前モデルより抑えられた点もあり、最新のハイエンド機には及びません。

耐久性:★★☆☆☆
メーカーはヒンジの耐久性をアピールしていますが、防水性能がIPX2と低く、一部で不具合の報告も見られるため長期利用には不安が残ります。

デザイン:★★★★☆
前モデルから大幅に軽量化され、指紋が付きにくいマットな質感は非常に好印象です。折りたたみスマホとして洗練されています。

通信:★★★☆☆
Wi-Fi 6Eなど最新規格に対応している点は良いですが、高音質Bluetoothコーデックに非対応なのは大きなマイナスポイントです。

機能:★★★★★
おサイフケータイへの対応に加え、閉じたままアプリが使えるサブディスプレイの利便性は素晴らしく、機能性は価格以上です。

使いやすさ:★★★★☆
サブディスプレイの進化で、スマホを開かずにできることが格段に増え、日常の使い勝手が劇的に向上しました。

価格:★★★★★
折りたたみスマートフォンとしては破格の価格設定であり、コストパフォーマンスは他の追随を許さないレベルです。

総評:★★★★☆

nubia Flip 2は、カメラや耐久性といった明確な妥協点と引き換えに、革命的なサブディスプレイの利便性と圧倒的なコストパフォーマンスを手に入れた、折りたたみスマートフォンの入門機として最適な一台です。

最大の魅力:革命的なサブディスプレイと価格

このスマートフォンの評価を大きく引き上げているのは、間違いなく「サブディスプレイ」と「価格」です。前モデルのアクセサリー的な円形ディスプレイとは一線を画し、ほとんどのアプリを単体で動かせる約3インチの長方形ディスプレイは、スマートフォンの使い方を根底から変えます。

レジ前でスマホを開かずにPayPayで支払いを済ませたり、友人からのLINEに閉じたまま返信したり、その体験は未来を感じさせるほどの利便性です。この革新的な機能を、多くの人が手を出しやすい価格で実現した点が、nubia Flip 2の最大の功績と言えるでしょう。

注意すべき妥協点:カメラと耐久性

しかし、その魅力的な価格を実現するために、いくつかの点が犠牲になっていることも事実です。特にカメラ性能は、日中の明るい場所では問題ありませんが、ズームや暗所での撮影は苦手としており、写真にこだわりたいユーザーには物足りません。

また、防水性能が低いことに加え、一部ユーザーからは短期間での不具合も報告されており、耐久性には一抹の不安が残ります。日々の生活でラフに扱いたい、あるいは一台を長く安心して使いたいと考えるユーザーにとっては、この点は慎重に検討すべきポイントです。

こんな人におすすめ

これまで価格がネックで折りたたみスマートフォンに手を出せなかった方に、まず試してほしい一台です。 特に、閉じたままでも決済やメッセージ確認が可能な大型サブディスプレイは、日々の操作を劇的に効率化してくれます。 コンパクトさとおサイフケータイなどの実用性を両立させつつ、人とは違う個性的なスマートフォンを持ちたいと考えている方に、最高のパートナーとなるでしょう。

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nubia Flip 2の価格・購入先

※価格は2025/08/02調査のものです。価格は変動します。

ワイモバイル

ワイモバイルの「nubia Flip 2」の価格は以下の通りです。

機種代金: 85,680円

割引適用後の支払総額: 69,120円

支払い方法:

  • 通常分割払い:
    1~24回目:月々40円
    25~48回目:月々2,840円
  • 新トクするサポート(A)利用時:
    25ヶ月目に機種を返却すると、実質負担額が960円(月々40円×24回)になります。

ワイモバイルで「nubia Flip 2」をチェックする

※ワイモバイルのSIMに関することはこちらの記事で紹介しています。

「ワイモバイル」乗り換え続出でパンクする格安SIMを調査してみた

ECサイト

  • Amazonで66,109円(Y!mobile版・SIM契約必須)、
  • 楽天市場で40,980円(送料無料・ほぼ新品)、
  • ヤフーショッピングで74,800円、

で販売されています。

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ヤフーショッピングで「nubia Flip 2」をチェックする

AliExpressで「nubia Flip 2」をチェックする

米国 Amazon.comで「nubia Flip 2」をチェックする

おすすめのライバル機種と価格を比較

nubia Flip 2」に似た性能をもつスマートフォンも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

Galaxy Z Flip7

サムスンから発売された折りたたみ式の5Gスマートフォンです(2025年8月1日発売)。

Android 16、Exynos 2500、12GBメモリ、メインに約6.9インチのDynamic AMOLED 2Xディスプレイ、カバーに約4.1インチのSuper AMOLEDディスプレイ、256GBまたは512GBのストレージ、最大約31時間(動画再生時)駆動する4300mAhバッテリー、背面に約5000万画素+約1200万画素の2眼カメラ、前面に約1000万画素のフロントカメラを搭載しています。

また、AI機能(Google Gemini、「Now Brief」と「Now Bar」、進化したリアルタイム通訳など)、カメラのAI機能(AIズーム、オートズーム、AIによる編集アシスト、クリエイティブAI、AIスケッチ / ポートレートスタジオ)に対応。

リフレッシュレート 120Hz、ピーク輝度2,600nits、光学相当2倍ズーム、4K動画撮影、次世代型ProVisual Engine、IPX8/IP4X防水防塵、おサイフケータイ (NFC)、15Wワイヤレス充電、25W急速充電、4.5W逆ワイヤレス充電、指紋認証、顔認証、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、GPSにも対応しています。

価格は、Amazonで164,800円(税込・256GB・SIMフリー・SM-F766QZKASJP)、楽天市場で164,800~182,900円(送料無料)、ヤフーショッピングで165,900円、米国 Amazon.comで165,900円、です。

関連記事:Galaxy Z Flip7徹底レビュー!Flip6比較で買うべきか検証

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Libero Flip

ZTEが製造し、ワイモバイルから発売された、折りたたみ式のAndroidスマートフォンです(2024年2月29日発売)。

Android 13、Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1、6GBメモリ、約6.9インチの有機EL液晶、1.43インチのサブ液晶、128GBストレージ、4310mAhバッテリ、背面 50MP+2MPの2眼カメラ、前面16MPのフロントカメラを搭載しています。

また、おサイフケータイ、33W 急速充電、IP42防水防塵、デザリング、指紋認証、顔認証、NFC、Felica、シンプルホームUI、電話録音機能、4K動画撮影、ジェスチャー撮影、USB Type-C (OTG)、5G通信、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで26,500円、楽天市場で23,980円、ヤフーショッピングで24,583円、です。

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motorola razr 50

モトローラから発売された折りたたみ 5Gスマートフォンです(2024年9月27日 発売)。

Android 14、MediaTek Dimensity 7300X、12GB LPDDR4X メモリ、約6.9インチのメイン pOLED液晶、約3.6インチのアウトOLED液晶、512GB UFS 2.2ストレージ、4200 mAhバッテリー、背面 50MP + 13MPの2眼カメラ、前面32MPのフロントカメラを搭載しています。

また、生成AI Google Gemini、適応型手ブレ補正機能、壁紙の自動生成、30W TurboPower チャージ (充電器は別売り)、15W ワイヤレス充電(Qi対応)(充電器は別売り)、

デュアルステレオスピーカー、Dolby Atmos、IPX8の防水、おサイフケータイ、リフレッシュレート 最大144Hz(アウト:最大90Hz)、NFC、指紋認証、顔認証、USB Type-C (USB 2.0)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、GPSに対応しています。

価格は、Amazonで89,527円、楽天市場で92,980円(税込・送料無料)、ヤフーショッピングで86,980円(未使用品)、AliExpressで66,418円、です。

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motorola razr 40

モトローラから発売された折りたたみ式の5Gスマートフォンです(2023年11月22日に発売)。

Android 13、Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1、8GBメモリ、6.9インチのpOLED液晶、1.5インチのOLED液晶、256GBストレージ、4,200mAhバッテリー、背面64MP+13MP+ToFの3眼カメラ、前面12MPのフロントカメラを搭載しています。

また、フリクションヒンジ、おサイフケータイ、IP52防水防塵、ステレオスピーカー、リフレッシュレート 最大144Hz、30W TurboPower チャージ対応、5W ワイヤレス充電(Qi対応)、SGS認定のブルーライトカットモード、NFC(Felica)、Motoアクション、指紋認証、顔認証、USB Type-C (USB 2.0)、5G通信、eSIM、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、GPSに対応しています。

価格は、Amazonで41,000円(税込)、楽天市場で43,439円、ヤフーショッピングで38,980円(未使用品)、です。

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