
2024年12月に発売された「ANBERNIC RG34XX」は、往年の名機GBAを彷彿とさせるデザインに、3.4インチの美しいIPS液晶を搭載した、今もっとも注目されている中華ゲーム機です。
このレビューでは、RG34XXがどれほど「ゲームボーイアドバンス」の体験を再現できているのか、そして現代的な機能によってどのように進化しているのか、その実力を実機を使って徹底的に検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
ANBERNIC RG34XX の長所(Pros):
- GBA完全再現:オリジナルとほぼ同寸法の筐体と、懐かしさを感じるデザイン
- 圧倒的な映像美:3:2比率の3.4インチIPS液晶による、ボケのない3倍整数スケーリング表示
- 現代的な拡張性:HDMI出力によるテレビ接続や、Bluetoothコントローラーへの対応
- 便利な機能:どこでもセーブや倍速機能など、エミュレーターならではの快適さ
- 高いコストパフォーマンス:十分な性能と高品質な画面を備えながらも手頃な価格設定
ANBERNIC RG34XX の短所(Cons):
- 物理カセット非対応:カートリッジスロットはデザインのみで、実物のソフトは使用不可
- 3Dゲームの操作性:アナログスティックがないため、N64やPSPの一部タイトルは操作が困難
- 周辺機器の制限:通信ケーブルなどのGBA専用アクセサリは使えない
- 音質の限界:モノラルスピーカーのため、音の迫力はそこそこ
総合評価:
ANBERNIC RG34XXは、「ゲームボーイアドバンス」のライブラリを最高の画質で楽しむことに特化した、レトロゲームファン必携のデバイスです。物理カセットが使えない点や「ゲームボーイアドバンス」の周辺機器が使えない、アナログスティック非搭載という制約はあるものの、3:2ディスプレイの没入感と携帯性の良さはそれらを補って余りあります。手持ちのコレクションを吸い出して、どこでも気軽に遊びたいユーザーには強くおすすめできます。
<この記事で分かること>
- デザインと操作性: GBAクローン、ビルドクオリティ、188gの重量感、インジゴ、グレイシャーブルー、筐体の質感、付属品(説明書)
- ディスプレイ: 3:2画面、720×480、IPS液晶、3倍整数スケール、フルラミネーション、視野角
- パフォーマンス: Allwinner H700、Antutuベンチマーク、PSP、N64、ドリームキャスト、フレームレート(fps)、処理速度
- エミュレーターと収録ゲーム: 内蔵ソフト、収録タイトル数、吸い出し、ROM追加、30種類以上のハード対応、NDS
- OSと機能: Linux OS、muOS 導入、カスタムファームウェア、CFW、チート、設定、Wi-Fi、日本語対応、アップデート、セットアップ、使い方
- ゲームプレイの感想: レビュー、十字キーの操作感、画面の見やすさ、処理速度、音質、遅延
- 操作性: 3Dゲームの操作難度、LRボタンの配置、アナログスティックなし、ボタン配置
- 機能: ストリーミングプレイ、HDMI出力、動画・音楽プレイヤー・電子書籍リーダー、WiliWili ライブ配信の自動再生、ゲームパッドの接続
- 比較: 任天堂「ゲームボーイアドバンス」、サイズ比較、重量比較、画面比較、違い
- スペック: 仕様詳細、バッテリー駆動時間、メモリ、カラーバリエーション
- 評価: 5段階評価、総評、最適なユーザー、メリット・デメリット
- 価格: 購入先、Amazon、AliExpress、ANBERNIC公式サイト
この記事を最後まで読むことで、「ANBERNIC RG34XX」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:ANBERNIC RG 34XX
デザインと操作性:ANBERNIC RG34XXのGBA完全再現と現代的進化
ここでは、ANBERNIC RG34XXのデザインと操作性について書いていきます。
第一印象とビルドクオリティ
箱を開けてANBERNIC RG34XXを手に取った瞬間、懐かしさと同時に驚きを感じました。単なる「GBAクローン」という言葉では片付けられない、非常に高いビルドクオリティです。筐体はサラッとしたシボ感の少ないプラスチック素材で仕上げられており、安っぽい光沢感は一切ありません。シェル同士の噛み合わせも強固で、力を入れて握っても軋み音ひとつしない剛性感があります。実際に手にした時の「密度感」は所有欲を十分に満たしてくれるものでした。
比較:任天堂「ゲームボーイアドバンス」との違い
比較対象として、任天堂の「ゲームボーイアドバンス(GBA)」とスペックを詳細に比較してみました。注目すべきは、そのサイズ感の再現性です。オリジナルGBAの寸法が幅144.5mm×高さ82mm×厚さ24.5mm であるのに対し、RG34XXは幅144.6mm×高さ81.8mm×厚さ24.8mmです。その差はわずか0.1mm〜0.3mm程度で、数値上でもほぼ完全に一致しており、手に持った時の指の掛かり具合や「馴染み」が記憶にあるGBAそのものであることにも納得がいきます。
重量に関しても興味深い結果が出ました。RG34XXの重量は188gです。対するGBA本体は約140g(電池含まず)ですが、単3電池2本を入れた状態では約188gとなります。つまり、RG34XXは「電池を入れた状態で遊ぶGBA」の重さまで完全に再現しているのです。この絶妙な重量バランスが、おもちゃっぽさを消し、実機同様の安定感を生み出しています。
カラーバリエーションの「インジゴ」は当時の色味を忠実に再現しており、「グレイシャーブルー」の内部が透ける美しさは、棚に飾っておくだけでも絵になります。これらに加え、落ち着いた質感の「ブラック」、そして内部基板がうっすらと覗く「クリアレッド」と「クリアグリーン」がラインナップされています。特にクリア系は艶消しの半透明仕上げとなっており、派手すぎない上品なガジェット感を演出しています。
ボタン配置とコントローラーのレイアウト
本体正面の左側には十字キーが配置されています。サイズ感はオリジナルとほぼ同じですが、少し固めのラバードームが採用されているようで、押し心地には適度なクリック感があります。
正面右側には、4つのアクションボタン(A/B/X/Y)が配置されています。本来GBAには存在しないX/Yボタンは、A/Bボタンのすぐ上に配置されていますが、筐体に溶け込むようなデザイン処理が施されており、4ボタンでありながら2ボタンのようなスッキリとした見た目を実現しています。
本体上部の側面(トップエッジ)には、L/Rボタンが配置されています。ここも現代的に進化しており、左右それぞれにL1/L2、R1/R2ボタンが横並びで実装されています。スイッチはタクトスイッチのようなカチカチとした感触で、フィードバックが明確です。画面の下部には、斜めにカットされたスタートボタンとセレクトボタンがハの字型に並んでおり、その中央あるいは側面には、エミュレーターのメニュー呼び出しに使用する機能ボタン(MENU)が目立たないように配置されています。
これらすべての要素が、オリジナルの操作性を損なうことなく、現代のゲーム環境に合わせて巧みにレイアウトされています。
インターフェース:現代的なギミックへの置き換え
接続ポートやインターフェース類は、現代の仕様に合わせて巧みに置き換えられています。かつてのカートリッジスロット部分はMicroSDカードスロットに、通信ケーブルポートはHDMI出力とUSB-C端子に変更されています。実際にHDMIケーブルを接続し、リビングのテレビで「ファイナルファンタジータクティクスアドバンス」を大画面出力してみましたが、遅延も少なく快適に遊べました。
面白いのは音量調整です。見た目はオリジナルの回転式ダイヤルを模していますが、実際は左右にカチカチと動かすスライド式のスイッチになっています。また、背面カバーを外せばバッテリー交換が可能で、長く使い続けられるメンテナンス性の高さも大きなメリットです。
付属品とパッケージ
パッケージには、本体の他にUSB-C充電ケーブル、画面保護フィルム、そして説明書が同梱されています。保護フィルムが最初から付属しているのは嬉しいポイントで、届いてすぐに安心して使い始めることができました。
まとめ:デザインと操作性
- 第一印象:プラスチック素材の質感が良く、シェルに軋みのない高いビルドクオリティを感じる。
- サイズと重量:GBA(幅144.5mm)とRG34XX(幅144.6mm)はほぼ同寸法であり、重量も電池込みのGBAと同じ約188gを再現している。
- ボタン操作:X/Yボタンを目立たなくするデザイン処理が秀逸で、A/Bボタンの配置や押し心地も当時の感覚に近い。
- 十字キーとLR:マットな質感の十字キーは格闘ゲームに適しており、2対に増えたLRボタンは明確なクリック感がある。
- インターフェース:カートリッジ部がSDスロットになるなど現代的にアレンジされており、バッテリー交換可能な構造も評価できる。
ディスプレイ:ANBERNIC RG34XXの3.4インチ画面とGBA特化の視覚体験
ここでは、ANBERNIC RG34XXのディスプレイ性能について書いていきます。
第一印象とディスプレイの仕様
電源を入れて画面が点灯した瞬間、その鮮やかさに目を奪われました。搭載されているのは3.4インチのIPS液晶ディスプレイ(720×480)です。視野角は非常に広く、本体を上下左右に傾けても色反転や白浮きはほとんど見られません。発色は自然で、過度な彩度の強調もなく目に優しい印象を受けました。
ただし、輝度に関しては少し気になりました。最大輝度は約249nitとされており、室内でプレイするには十分すぎる明るさですが、晴天の屋外で『ボクらの太陽』のような太陽光センサーを使うゲームの雰囲気を出そうと外に持ち出した際、直射日光下では少し画面が見えにくく感じました。アウトドアでの使用をメインに考えている場合は、日陰を探すなどの工夫が必要かもしれません。
比較:任天堂「ゲームボーイアドバンス」との違い
比較対象である任天堂のオリジナル「ゲームボーイアドバンス(GBA)」と並べてみると、その進化は歴然です。最も大きな違いはバックライトの有無と解像度です。オリジナルのGBAはフロントライトすら搭載していない反射型液晶(2.9インチ)だったため、当時は暗い場所でのプレイに苦労しました。対して、RG34XXはバックライト付きのIPSパネルを採用しており、暗闇でも鮮明な映像を楽しめます。
また、画面サイズも2.9インチから3.4インチへと大型化しており、数値以上に画面が広く感じられます。解像度はGBAの「240×160」に対し、RG34XXは「720×480」です。これはちょうど縦横3倍の数値であり、この「整数倍」という点が非常に重要です。ピクセルを無理に引き伸ばすことなく、ドットバイドットで描画できるため、ぼやけのないクッキリとした映像が表示されます。
<下の画像はニンテンドーDSゲームを表示させたところ。3:2で縦に少し長いので、2画面でも見やすく表示できる>
アスペクト比3:2の利点と欠点
このディスプレイの最大の特徴は、GBAと同じ「3:2」のアスペクト比を採用している点です。『ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし』を起動した際、画面いっぱいにリンクが動き回る様子を見て、感動を覚えました。多くの携帯ゲーム機が4:3を採用する中、RG34XXはGBAソフトを黒帯(ベゼル)なしのフルスクリーンで楽しめる数少ないデバイスです。
一方で、これは欠点にもなり得ます。4:3比率のスーパーファミコンやファミコンのゲームを遊ぶ場合、左右に黒帯が発生します。また、16:9のPSPタイトル『モンスターハンターポータブル 2nd G』をテストしたところ、上下に大きな黒帯が入るか、画像を横に引き伸ばす必要があり、表示領域がかなり小さくなってしまいました。このデバイスはあくまで「GBAを最高に楽しむため」のものだと割り切る必要があります。
フルラミネーションとスケーリング
最後に、パネルの品質について触れておきます。 RG34XXは、カバーガラスと液晶パネルの間に隙間がない「フルラミネーション(全密着)」加工が施されています。これにより、映像がガラスの表面に張り付いているかのようなダイレクト感があります。付属のガラスフィルムを貼ってみましたが、シェルと画面の段差がフラット(ツライチ)になり、まるで最初からそうであったかのような一体感が生まれました。
設定で「整数スケーリング(Integer Scaling)」を有効にすると、3倍スケールの恩恵を最大限に受けられます。ドット絵の輪郭がカミソリのように鋭く表示され、思い出補正以上の映像美でゲームに没頭することができました。
まとめ:ディスプレイ
- 第一印象:3.4インチIPS液晶は発色が自然で視野角も広いが、最大輝度249nitは直射日光下ではやや暗く感じる。
- GBAとの比較:2.9インチから3.4インチへ大型化し、解像度がGBAのちょうど3倍(720×480)であるため、ボケのない鮮明な表示が可能。
- アスペクト比:GBAタイトルは黒帯なしのフル画面で楽しめるが、SFCなど4:3のゲームでは左右に余白ができ、PSPなどのワイド画面には不向き。
- パネル品質:フルラミネーション加工により隙間がなく、ガラスフィルムを貼った際の一体感や、整数スケーリングによるドットのシャープさが際立つ。
パフォーマンスを確認・CPU性能、メモリ性能は高いか?ベンチマークやFPSは?
ここでは、ANBERNIC RG34XXの処理性能について検証していきます。
「ANBERNIC RG34XX」は、SoCにAllwinner H700 クアッドコア プロセッサ、メモリに1GB LPDDR4を搭載しており、このサイズの携帯ゲーム機としてはパワフルに動作します。 ベンチマークアプリ「Antutu V10」の総合スコアは約12万点前後を記録しました。これは、PS1までのゲームは完璧に動作し、より負荷が高いとされるN64、ドリームキャスト、PSPなどのゲームもタイトルによっては十分に動作する水準です。
重量級タイトルの動作検証
実際にいくつかのタイトルを動かしてみました。 例えば、N64の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』や、ドリームキャスト版『ソウルキャリバー』といった3Dゲームは、非常にスムーズにプレイ可能で、驚くべきパフォーマンスを見せてくれました。
一方で、PSPの『ゴッド・オブ・ウォー』のような超重量級タイトルに関しては、フレームスキップを使用しても処理落ちや音割れが発生し、快適なプレイは厳しいと感じました。PSPに関しては、RPGや2Dアクションなどの「中量級・軽量級」のタイトルであれば、実用的な速度で遊ぶことができます。
ただし、RG34XXの画面比率は3:2であるため、16:9のPSPを遊ぶ際は画面が小さくなる点は留意しておく必要があります。総じて、PS1やGBA以下のレトロゲームを遊ぶ分にはオーバースペックなほどの性能を持っており、満足度は非常に高いです。 まだ実際に使ったことのない人は、ぜひ「手のひらの上のゲームセンター」と呼ぶにふさわしい性能を体験してみてください。
前モデルとの比較
「ANBERNIC RG CubeXX」や「ANBERNIC RG40XX H」、「RG35XX H」も同じAllwinner H700プロセッサと1GBメモリを搭載しています。そのため、実機を使ったゲームのパフォーマンスもこれらとほぼ同じです。すでにこれらの機種のレビュー動画などがYouTubeにあれば、動作の参考になるでしょう。
<エミュレーター 推定FPS 一覧>
※Antutu V10 総合で12万点、1GB DDR4メモリ搭載の場合の目安です。
- PSP(プレイステーションポータブル):15-30 FPS。動作が重いタイトルは厳しい。RPGや2Dゲームは設定調整でプレイ可能。
- SS(セガサターン):30-60 FPS。YabaSanshiroコアなどで動作するが、タイトルにより相性が激しい。
- DC(ドリームキャスト):30-60 FPS。多くのタイトルが快適だが、重いタイトルは設定調整が必要。
- NDS(ニンテンドーDS):30-60 FPS。動作自体はするが、タッチパネルがないため操作性に難あり。
- N64(ニンテンドー64):30-60 FPS。多くのタイトルが実機並みに動作する。
※60FPS以上で完璧にプレイできるもの PS1(プレイステーション1)、ARCADE (CPS1/2/3、NEOGEO)、GBA(ゲームボーイアドバンス)、SFC(スーパーファミコン)、FC(ファミコン)、MD(メガドライブ)、PCE(PCエンジン)、WSC(ワンダースワン)など
まとめ:パフォーマンス
- 基本スペック:Allwinner H700プロセッサと1GB LPDDR4メモリを搭載し、レトロゲームには十分なパワーを持つ。
- ベンチマーク:Antutu V10総合スコアは約12万点で、PS1以下は完璧、N64やDCも多くが快適に動作する。
- 重量級タイトルの動作:PSPの『ゴッド・オブ・ウォー』など一部の超重量級ゲームは処理落ちが発生し、プレイは厳しい。
- 得意な領域:PS1、GBA、SFCなどは60FPS以上を安定して維持し、遅延も感じさせない非常に快適なプレイ環境を提供できる。
- 他機種との比較:RG35XX Hなどの「XXシリーズ」と同等のスペックであり、安定した性能が保証されている。
エミュレーターと収録ゲーム:30種類以上のハードに対応
ここでは、ANBERNIC RG34XXで実際にどのようなゲームが遊べるのか、対応するエミュレーターとゲームの追加方法について書いていきます。
対応エミュレーター
対応するエミュレーターを確認したところ、30種類以上のシステムがサポートされていました。本機がオマージュしているGBA(ゲームボーイアドバンス)との相性が良いのはもちろんですが、PSPやプレイステーション、セガサターン、ドリームキャスト、ニンテンドー64など、当時テレビの前で遊んだ据え置き機のタイトルもリストに含まれています。
これら全てが手のひらサイズで動作するのは圧巻ですが、一点だけ注意が必要です。ニンテンドーDSのエミュレーターも搭載されていますが、本機にはタッチパネルがありません。マウスカーソルによる擬似操作は可能ですが、タッチ操作が必須のゲームは非常に遊びにくいため、実質的にはボタン操作のみで完結するゲーム向けだと感じました。
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収録ゲーム:圧倒的なタイトル数に脱帽
実際に各エミュレーターのフォルダを開いてみて、そのボリュームに圧倒されました。私が手にした64GBモデルには5000以上、128GBモデルなら8000以上、最大容量の256GBモデルなら11000以上ものタイトルが収録されています。
リストをスクロールしていくと、ファミコンの『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』やスーパーファミコンの『ファイナルファンタジーVI』、ゲームボーイの『テトリス』、メガドライブの『ぷよぷよ』など、誰もが知る名作が次々と現れます。さらに、アーケードの『メタルスラッグ』やMSXの『グラディウス2』といった通好みのタイトルまで網羅されており、かつて熱中したあのゲームに再び出会える確率は非常に高いと感じました。
特に素晴らしいのは、この機種のメインとも言えるGBA(ゲームボーイアドバンス)タイトルの充実ぶりです。『メトロイドフュージョン』や『MOTHER3』といった傑作がリストに含まれており、これらを3.4インチの高画質IPS液晶でプレイできるのは、当時のファンにとってまさに夢のような体験です。
ゲームROMの追加と吸い出し
この機種の醍醐味は、やはり自分の手持ちのゲーム資産を活かせる点にあります。RG34XXはオリジナルのGBAと違い、物理カートリッジを直接挿し込むことはできません。そのため、私は手持ちの『メトロイドフュージョン』や『MOTHER3』を遊ぶために、別売りの「吸い出しツール(ダンパー)」を使用してPC経由でバックアップを取りました。
導入作業自体は非常にシンプルです。MicroSDカードをPCに読み込ませると、「GBA」や「FC(ファミコン)」といった分かりやすい名前のフォルダが自動生成されています。そこに吸い出したROMファイルをドラッグ&ドロップで入れるだけで、すぐに本体側で認識されました。難しい設定をすることなく、子供の頃に熱中したソフトが、バックライト付きの高画質IPS液晶で鮮やかに蘇る体験は感動的です。特にGBAタイトルは画面比率がピッタリなので、余白のない大迫力で楽しむことができました。
まとめ:エミュレーターと収録ゲーム
- 対応機種:GBAだけでなく、PSP、PS、SS、DC、N64など30種類以上に対応しており、幅広い世代のゲームが動作する。
- NDSの注意点:DSエミュレーターも動作するが、タッチパネル非搭載のため、快適に遊べるソフトは限定される。
- 収録数:64GBモデルで5000以上、最大モデルでは1万以上のタイトルが収録されており、そのボリュームは圧巻。
- ラインナップ:『FF6』や『ロックマン2』、『メタルスラッグ』など、幅広い世代の名作が網羅されている。
- GBA体験:『MOTHER3』などのGBAタイトルも充実しており、高画質画面でのプレイは夢のような体験を提供してくれる。
- ゲームの追加:物理カートリッジは使用不可だが、吸い出しツール等を用いたROMデータの追加に対応している。
- 導入の容易さ:指定されたフォルダにファイルを移動するだけで認識されるため、専門的な知識がなくても簡単に追加可能。
OSと設定:ANBERNIC RG34XXの自由度と拡張性を徹底解説
ここでは、ANBERNIC RG34XXのシステム面、特にOSの使い勝手や設定、さらに楽しみを広げるカスタマイズ方法について書いていきます。
OSと初期設定、2つのランチャー
電源を入れると、独自Linux(64bit)が起動します。オリジナルのゲームボーイアドバンス(GBA)はカセットを入れればすぐにゲームが始まりましたが、RG34XXではまずメニュー画面が表示されます。初期設定で言語を「日本語」に変更してみましたが、翻訳精度は比較的良好で、設定項目で迷うことはほとんどありませんでした。
ランチャー(ゲーム選択画面)には「ゲームルーム」と「RAゲーム(RetroArch)」の2種類が用意されています。個人的に試して良かったのは「RAゲーム」の方です。こちらの方がエミュレーターのコア(中身)に直接アクセスできるため、描画の細かな設定が可能で、パフォーマンスも安定していると感じました。初心者は見た目がシンプルなゲームルームでも良いですが、慣れてきたらRAゲームを使うのがこの機種のポテンシャルを引き出すコツです。
ファームウェアのアップデートと拡張性
長く使う上で重要だと感じたのが、アップデートのしやすさと「デュアルMicroSDスロット」の恩恵です。RG34XXは頻繁に公式ファームウェアのアップデートが公開され、バグ修正や機能追加が行われます。本体左側には「TF1(システム用)」と「TF2(ゲーム用)」の2つのスロットがあります。私はTF1にOSを、TF2にゲームROMを入れる運用にしました。こうすることで、OSを新しいバージョンに書き換えても、TF2に入っている大切なセーブデータやゲームリストは消えずにそのまま残ります。これは1つのカセットで完結していたGBAにはない、現代機ならではの便利な構造です。
カスタムファームウェア(muOS)の導入
さらに使い勝手を向上させるために、カスタムファームウェアの「muOS(MustardOS)」を導入してみました。導入はPCを使ってMicroSDカードにイメージファイルを書き込むだけなので、思ったよりも簡単です。実際にmuOSで起動してみると、純正OSよりも起動時間が明らかに短縮され、キビキビと動作することに感動しました。
また、テーマ変更機能が充実しており、自分好みのクールな見た目に着せ替えられるのも楽しいポイントです。「PostMaster」などの機能も使えるようになり、まるで別のハードに生まれ変わったような新鮮さを感じました。少しでも動作を軽くしたい人には、muOSへの乗り換えを強くおすすめします。
チートのやり方:ソフトウェアでの実現
最後に、レトロゲームを楽しむ上で欠かせない「チート(改造コード)」の使用方法についてです。 GBA時代は「プロアクションリプレイ」などの物理的な改造ツールをカセットに挟む必要がありましたが、RG34XXではすべてソフトウェア上で完結します。手順は、事前にネットなどで入手した「.chtファイル」を、MicroSDカード内の指定フォルダ(Cheatsフォルダなど)に入れておくだけです。
ゲーム中にメニューボタン(MENU)を押してRetroArchメニューを開き、「チート」項目からファイルを読み込むと、無敵化や所持金MAXなどが適用されます。実際に『悪魔城ドラキュラ』で試したところ、難所を簡単にクリアできるようになり、忙しい現代人にはありがたい機能だと感じました。
まとめ:OSと設定
- OSと初期設定:独自Linuxは日本語に対応しており、GBAにはないメニュー画面から直感的に操作可能。
- ランチャー:簡易的な「ゲームルーム」よりも、設定が細かくパフォーマンスが良い「RAゲーム」の使用がおすすめ。
- アップデート:デュアルスロット仕様により、システム(TF1)を更新してもゲームデータ(TF2)が守られるため管理が楽。
- muOS導入:カスタムFW「muOS」を入れることで起動が高速化し、テーマ変更などカスタマイズ性が大幅に向上する。
- チート機能:物理ツール不要で、RetroArchメニューから「.chtファイル」を読み込むだけで手軽にコードを適用できる。
ゲームプレイの感想(操作性、画面の見やすさ、処理速度、音質など)
ここでは「ANBERNIC RG34XX」の実機を使って実際にゲームをプレイした感想を、項目ごとに詳しく書いていきます。
操作性の確認
十字キー(Dパッド) 従来のANBERNIC製品と同様に、非常に操作しやすいです。特別に反応が良いというわけではありませんが、格闘ゲームでの斜め入力もスムーズに入り、誤入力によるストレスは全く感じませんでした。
A/B/X/Yボタン A・Bボタンの配置やサイズ感はオリジナルのGBAそのもので、やはりGBAタイトルとの相性は抜群です。X・Yボタンはそのすぐ上に平行して配置されています。一般的なひし形配置のゲームパッドとは指の運びが少し異なるため、最初は慣れが必要ですが、ボタンの押し心地自体は良好で気に入っています。
L/Rショルダーボタン L1・R1はオリジナル同様、筐体の角に沿ってなだらかに配置されており、自然に指が掛かります。一方、追加されたL2・R2はその内側(中央寄り)に配置されています。機能的には十分ですが、少し指を伸ばす必要があり、長時間プレイしていると指が疲れることがありました。特に手の大きな人は、少し窮屈に感じるかもしれません。
画面の見やすさと比率
3:2のアスペクト比を持つこのディスプレイは、やはりGBAソフトを起動した時に真価を発揮します。余白なしのフルスクリーン表示は圧巻で、他のどの携帯ゲーム機よりも大きく見やすいです。ただし、私がよくプレイする4:3比率の格闘ゲームなどを表示すると、この「3:2」という画面の特性上、左右に余白ができてしまいます。物理的な画面幅を使い切れないため、どうしても映像の横幅がキュッと狭まったように感じてしまいます。私はあまり気にしませんが、4:3の画面に慣れたユーザーからすると、この「横幅の狭さ」は少し窮屈に感じるポイントかもしれません。
処理速度と音質
処理速度 搭載されている「Allwinner H700」チップの性能は安定しており、レトロゲームを動かすには十分なパワーがあります。ライバル機によく搭載されている「RockChip RK3566」と比較しても、メニュー画面の挙動やゲームの読み込み速度など、体感的なレスポンスはこちらの方が良いように感じました。RetroArchの設定を少し調整すれば、多少重いゲームでも快適に動作します。
音質 本体左下(※実機要確認)にあるモノラルスピーカーは、正直なところ音質は「それなり」で、高音質とは言えません。しかし、レトロゲームのピコピコ音やBGMを流す分には必要十分で、最大音量にしても酷い音割れはなかったので、携帯機としては及第点だと感じています。
まとめ:ゲームプレイの感想
- 操作性(十字キー):従来通りの安定した操作感で、斜め入力も含めてスムーズに反応する。
- 操作性(ボタン):GBA配置のA・Bは快適だが、平行配置に近いX・Yには多少の慣れが必要。
- 操作性(ショルダー):L1・R1は押しやすいが、内側のL2・R2は指を伸ばす必要があり、長時間は疲れやすい。
- 画面の視認性:GBAには最適だが、4:3のゲームを表示すると左右に余白ができ、横幅が狭く感じてしまう。
- 処理速度:同等スペックの他社製チップ(RK3566)と比較しても、体感速度やレスポンスは良好。
- 音質:モノラルスピーカーのため音の厚みはないが、音割れはなくレトロゲームを楽しむには十分。
機能を確認・動画や音楽ファイルも再生できる?
ここでは、ANBERNIC RG34XXのゲーム以外の機能、マルチメディアや拡張性について、実際に使ってみた感想を書いていきます。
ストリーミングプレイ
Wi-Fi機能を使ったストリーミングプレイを試してみました。設定を行うことで、PCゲームやPlayStationをネットワーク経由でリモートプレイすることが可能です。寝室のベッドに寝転がりながら、リビングにあるPCのハイエンドなゲームを遊ぶことができ、携帯機の枠を超えた使い方ができる点は非常に魅力的でした。
HDMI出力
本体上部にあるミニHDMIポートを使用し、テレビへの出力を試してみました。 ケーブルを繋ぐだけで簡単に認識され、最大1080pの解像度で出力されます。携帯機の小さな画面も良いですが、自宅のテレビの大画面で遊ぶレトロゲームは迫力が違います。遅延も気にならないレベルで、クリアで鮮明な映像を楽しめました。
動画・音楽プレイヤー・電子書籍リーダー
ゲームだけでなく、メディアプレイヤーとしても利用してみました。 動画は、aviやmp4、mkvなど主要な形式に対応しており、PCでダウンロードしたYouTube動画なども再生できました。3.4インチの画面は発色が良く、アニメなどを見るのにも適しています。 音楽は、mp3やflacなどに対応しており、本体から直接再生可能です。電子書籍はテキストファイル(.txt)のみですが、背景が黒色で表示されるため文字が読みやすく、目が疲れにくい配慮がされていると感じました。内蔵のファイルマネージャーでこれらを簡単に管理できるのも便利です。
WiliWili ライブ配信の自動再生
メニューの中に「WiliWili」という機能を見つけました。これは中国の動画共有サイト(日本のニコニコ動画やTwitchのようなもの)のクライアント機能で、ゲーム機上でライブ配信を再生できるものです。日本ではあまり馴染みがありませんが、ゲーム実況などの動画が流れる様子は、ガジェット好きとしてユニークで面白い機能だと感じました。
ゲームパッドの接続
据え置き機のように遊ぶため、コントローラーの接続を検証しました。Bluetoothを使ったワイヤレス接続と、USB-Cポートを使った有線接続の両方に対応しています。HDMI出力と組み合わせることで、RG34XXをゲーム機本体として扱い、使い慣れたゲームパッドで操作できるため、プレイスタイルの幅が大きく広がりました。
まとめ:機能
- ストリーミングプレイ:Wi-Fi経由でPCゲームやPSのリモートプレイができ、寝転がりながらリッチなゲームが遊べる。
- HDMI出力:ミニHDMIポートから最大1080pで出力でき、大画面テレビで鮮明な映像を楽しめる。
- マルチメディア再生:mp4動画やmp3音楽に加え、電子書籍(txt)も黒背景で見やすく表示できる。
- ライブ配信機能:中国の動画サイト「WiliWili」のクライアント機能を備え、ゲーム実況などの配信を再生可能。
- コントローラー接続:Bluetooth無線とUSB有線の両方に対応し、外部パッドを繋いで据え置き機のように使える。
検証してわかったANBERNIC RG34XXのメリット・デメリット
ANBERNIC RG34XXを実際に長時間使用し、様々なゲームをプレイして検証を行いました。往年の名機「ゲームボーイアドバンス(GBA)」を彷彿とさせるデザインは素晴らしいですが、現代の技術で作られたエミュレーター機だからこそ感じる「進化点(メリット)」と、実機と異なるがゆえの「不満点(デメリット)」が見えてきました。ここでは、私が感じた良い点と悪い点を、オリジナルGBAとの比較を交えながら包み隠さず解説します。
メリット(長所、利点)
メリット1:GBAに最適な3:2ディスプレイと3倍整数スケーリング
最大のメリットは、やはりディスプレイの美しさです。GBAと同じ「3:2」のアスペクト比を採用しているため、画面に無駄な黒帯が出ず、3.4インチの画面いっぱいに映像が表示されます。注目すべきは解像度です。720×480ピクセルという解像度は、GBA(240×160)のちょうど「3倍」にあたります。
これにより、ドットを無理に引き伸ばすことなく「整数スケーリング」で表示できるため、ボケのないクッキリとした映像が楽しめます。オリジナルのGBAはフロントライトすらない反射型液晶で、暗い場所では全く見えませんでしたが、RG34XXはIPSバックライト液晶により、どんな環境でも鮮やかな発色でプレイできる点に感動しました。
メリット2:HDMI出力とBluetooth接続(GBAは非対応)
機能面での大きな違いは、テレビへの出力機能です。本体上部のMini HDMIポートをケーブルで繋ぐだけで、簡単にリビングのテレビにゲーム画面を映し出せます。GBA時代は「ゲームキューブ」と「ゲームボーイプレーヤー」という別売り機器を揃えなければテレビで遊べませんでしたが、RG34XXはこれ単体で完結します。さらにBluetoothコントローラーも接続できるため、まるで据え置きゲーム機のように遊べるのは現代機ならではの利点です。友達と集まって大画面で対戦する際など、携帯機の枠を超えた使い方ができました。
メリット3:どこでもセーブと倍速機能(GBAにはない機能)
エミュレーターならではの機能ですが、「ステートセーブ(どこでもセーブ)」と「倍速(早送り)」機能は、忙しい現代人にとって最強の武器です。GBAの実機ではセーブポイントまで進めないと電源を切れませんでしたが、RG34XXならボス戦の直前や、急な用事ができた瞬間にその場で進行状況を保存し、中断できます。また、RPGのレベル上げなど単純作業になりがちな場面でも、倍速機能を使えばサクサク進められるため、当時クリアできなかったゲームも快適に攻略できました。
デメリット(短所、欠点)
デメリット1:アナログスティック(は非搭載)による3Dゲームの操作難度
操作面での弱点は、アナログスティックがないことです。GBAやPS1などの十字キー操作がメインのゲームなら問題ありませんが、N64やPSP、ドリームキャストの一部のゲームは、本来アナログスティックでの操作を前提としています。十字キーで代用することは可能ですが、例えば『スーパーマリオ64』で360度自由に走り回ったり、微妙な歩行速度を調整したりするのは困難でした。高性能なチップを積んでいて多くのゲームが動くだけに、ハードウェアの形状的に遊びにくいタイトルがあるのは惜しい点です。
デメリット2:物理カセット(は非対応)と吸い出しの手間
GBAの物理カセット(カートリッジ)を直接挿し込んで遊ぶことはできません。本体背面にはカートリッジスロットのようなデザインがありますが、これはSDカードスロットへの置き換えであり、実物のカセットは使えません。オリジナルのGBAカートリッジを持っている人にとっては、そのままカセットを挿して遊べないのは不便に感じる点でしょう。遊ぶためには、別途「吸い出し機(ダンパー)」を使ってPC経由でROMデータを用意する必要があり、著作権にも配慮しつつ自分で環境を整える手間がかかります。
デメリット3:GBA専用の周辺機器(は非対応)
当然ながら、オリジナルGBAの専用周辺機器は利用できません。通信ケーブルポートは廃止されているため、当時のケーブルを使った対戦や交換は不可能です。また、「カードeリーダー+」や「ゲームボーイプレーヤー」といった特殊な機器を使った遊びもできないため、周辺機器を駆使したゲームプレイを期待している人は注意が必要です。
デメリット4:モノラルスピーカーによる音質の限界
音質に関しては、過度な期待は禁物です。本体左下に搭載されたスピーカーはモノラル仕様であり、音の広がりや低音の迫力には欠ける印象を受けました。内蔵スピーカーの音質には改善の余地があり、『MOTHER3』のようなサウンドにこだわった作品をプレイすると物足りなさを感じてしまいます。高音質なサウンドで没入したい場合は、有線イヤホンの使用が必須だと感じました。
デメリット5:Androidゲーム(はプレイ不可)
RG34XXはLinuxベースのOSであり、Android OSは搭載していません。そのため、スマートフォン向けの「Androidゲームアプリ」をインストールして遊ぶことはできません。普段スマホで遊んでいる『原神』などのゲームを、この物理コントローラーで楽しみたいと考えている人は注意が必要です。あくまでレトロゲーム専用機であると理解しておくべきでしょう。
デメリット6:プラスチック素材の質感と高級感
デザインの再現度は高いものの、筐体はプラスチック素材で構成されています。軽量で持ち運びやすいという利点はありますが、最近の金属製(メタルシェル)の中華ゲーム機に見られるような、ひんやりとした高級感はありません。金属筐体の重厚感を好む人や、大人のガジェットとしてのプレミアムな質感を求めている人にとっては、少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。
まとめ:メリット・デメリット
検証の結果、ANBERNIC RG34XXは「GBAを遊ぶための究極のデバイス」である一方で、いくつかの明確な弱点もあります。3:2のIPS液晶による映像美やHDMI出力は、オリジナルのGBA体験を遥かに超える快適さを提供してくれます。しかし、アナログスティックがないことによる3Dゲームの操作性の悪さや、物理カセット・周辺機器が使えない点、Androidアプリ非対応といった制約は無視できません。
「とにかく手持ちのGBAソフトを最高の画面で遊びたい」という目的であれば最高の一台ですが、3Dゲームやスマホゲームも遊びたい人、金属筐体の高級感を求める人は、別の選択肢を検討することをおすすめします。
ANBERNIC RG34XXのスペック(仕様)
- ディスプレイ: 3.4インチ IPS液晶、解像度 720 x 480 px (アスペクト比 3:2)、OCAフルラミネーション
- プロセッサ: Allwinner H700 quad-core ARM Cortex-A53, 1.5GHz
- GPU: Dual-core G31 MP2
- RAM(メモリ): 1GB LPDDR4
- ストレージ: 64GB TFカード(標準付属、最大512GBまで拡張可能)、デュアルスロット対応 ※公式仕様では標準64GBが一般的ですが、32GBモデルも存在します。
- バッテリー: 3500 mAh
- 駆動時間: 約7時間
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 5 (802.11a/b/g/n/ac、2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2
- インターフェース: USB Type-C (OTG) x1、USB Type-C (充電/データ) x1、TFカードスロット x2、miniHDMI x1、3.5mmイヤホンジャック
- 操作部: 十字キー、ABXYボタン、L1/L2/R1/R2ボタン、ボリュームダイヤル、メニューボタン、電源ボタン、リセットボタン
- 映像出力: HDMI出力(最大1080p)
- スピーカー: Hi-Fiスピーカー(モノラル)
- 振動モーター: 対応
- ゲームパッド: Bluetoothコントローラー接続、2.4GHzワイヤレス接続、有線コントローラー接続対応
- 機能: 動画プレーヤー、音楽プレーヤー、電子書籍リーダー、ファイルマネージャー、ストリーミングプレイ(Moonlight等)、ライブ配信再生(WiliWili)
- 言語: 日本語を含むマルチ言語に対応
- OS: Linux 64bit
- サイズ: 144.6 x 81.8 x 24.8 mm
- 重量: 188 g
- カラー: インディゴ、ブラック、トランスペアレントレッド、トランスペアレントグリーン、グレイシャーブルー
- 付属品: USB充電ケーブル、カラーボックス、ユーザーマニュアル、スクリーンプロテクター、ストラップ
- 動画ファイルフォーマット: wmv、avi、rmvb、flv、mp4、3gp、asf、mov、mpg、mkv
- 音楽ファイルフォーマット: flac、mp3、wav、ape、aif、aiff、ogg、wma、aac、m4a、m4r
- 電子書籍フォーマット: txt
ANBERNIC RG34XXの評価
7つの評価基準で「ANBERNIC RG34XX」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★★
3:2のアスペクト比を持つIPS液晶はGBAタイトルに最適で、3倍整数スケーリングによる映像は驚くほど鮮明です。
パフォーマンス:★★★★☆
H700プロセッサによりPS1までは非常に快適に動作しますが、重量級のPSPゲームなどにはスペック不足を感じます。
操作性:★★★★☆
十字キーやボタンの押し心地は良好ですが、アナログスティックがないため、3D空間を移動するゲームの操作は困難です。
機能性・システム:★★★★★
HDMI出力でのテレビ接続やBluetoothコントローラー対応、デュアルSDスロットなど、拡張性は完璧です。
携帯性・デザイン:★★★★☆
オリジナルGBAとほぼ同サイズで持ち運びやすく、188gの重量感がチープさを消して心地よい密度感を生んでいます。
バッテリーと充電:★★★★☆
3500mAhのバッテリーを搭載し約7時間の連続駆動が可能なので、外出先でもバッテリー切れを気にせず遊べます。
価格(コスパ):★★★★★
高品質なディスプレイと十分な性能を備えながら、価格以上の満足感が得られるコストパフォーマンスの高い製品です。
総評:★★★★★(4.8)
GBAを超えた現代の完成形
ANBERNIC RG34XXの最大のメリットは、かつて私たちが熱中したゲームボーイアドバンス(GBA)体験を、現代の技術で「完全な形」に昇華させている点です。オリジナルのGBAは画面が暗く見づらいことがありましたが、本機の3.4インチIPS液晶はバックライト付きで明るく、視野角も広いため、思い出のゲームが別物のように美しく蘇ります。
特に解像度がGBAのちょうど3倍(720×480)であるため、ボケのないドットバイドット表示ができる点は感動的です。また、HDMIケーブル一本でテレビに出力できる点も大きな進化です。Bluetoothコントローラーを接続すれば、携帯機としてだけでなく、リビングで遊ぶ据え置き機としても活躍してくれます。
購入前の注意点:実機とは異なる制約
購入前に必ず理解しておくべきデメリットは、これが「エミュレーター機」であり、実機そのものではないということです。本体背面にはスロットのようなデザインがありますが、オリジナルのGBAカートリッジ(カセット)を直接挿し込んで遊ぶことはできません。遊ぶためには吸い出し機を使ってROMデータを用意する手間が必要です。
また、通信ケーブルポートも存在しないため、ポケモン交換などの通信機能や、ゲームボーイプレーヤーなどの専用周辺機器は使用できません。さらに、アナログスティックが非搭載のため、N64やPSPなどの3Dアクションゲームを遊ぶ際は、操作性に難があることを覚悟しておく必要があります。
最適なユーザー:GBA世代への最高の贈り物
結論として、ANBERNIC RG34XXは「ゲームボーイアドバンス世代」に最もおすすめできる一台です。物理カセットが使えないなどの制約はありますが、それを補って余りある映像美と利便性があります。押入れに眠っている名作たちを、最高の画質と環境でもう一度遊び尽くしたいと考えているなら、このデバイスはあなたの期待に120%応えてくれるでしょう。ポケットに入るタイムマシンのような、所有する喜びを感じさせてくれる素晴らしい製品です。
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ANBERNIC RG34XXの価格・購入先
※価格は2025/12/21に調査したものです。価格は変動します。
※「ANBERNIC RG34XX」はANBERNIC公式サイトやAmazon、AliExpressなどのECサイトで購入できます。
※12月16日発売
ANBERNIC日本公式サイト
9,299円で販売されます。
ANBERNIC公式サイトで「ANBERNIC RG34XX」をチェックする
ECサイト(Amazon、AliExpressなど)
- Amazonで10,999円(税込)、
- AliExpressで9,095円、
- 米国 Amazon.comで$79.99、
で販売されています。
Amazonで「ANBERNIC RG34XX」をチェックする
楽天市場で「ANBERNIC」をチェックする
ヤフーショッピングで「ANBERNIC RG34XX」をチェックする
AliExpressで「ANBERNIC RG34XX」をチェックする
米国 Amazon.comで「ANBERNIC RG34XX」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説
おすすめのライバル機種と価格を比較
「ANBERNIC RG34XX」に似た性能をもつ携帯ゲーム機も販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
ANBERNIC RG DS
ANBERNICから発売された4インチのAndroid携帯ゲーム機です(2025年12月 発売)。
Android 14(※Google Playに非対応)、Rockchip RK3568、3GB LPDDR4、解像度640 x 480 pxの2画面IPS液晶、4000 mAhバッテリー、microSDカードスロットを搭載しています。
また、20種類以上のエミュレーター、AI機能(「ワンプッシュゲーム認識ガイド」、「デュアルスクリーンリアルタイム翻訳」、「スマートダイアログ」など)、RGボタン(画面の切り替え)、キーマッピング機能、タッチパネル(タッチ操作・タッチペン対応)に対応。
最大2TBまでのTFカード拡張、ストリーミング(クラウドゲーミング)、Wi-Fi、2つのアナログスティック、デュアルスピーカー(前面放射型・ステレオ)、RGランチャー、吸出しゲームROMの追加、Type-Cポート(OTG)、Bluetoothにも対応しています。
価格は、Amazonで16,888円(税込)、AliExpressで15,338円(ゲームROM付き128GBは17,594円、256GBは19,850円)、米国 Amazon.comで$129.99、です。
関連記事:ANBERNIC RG DS徹底レビュー!3DS風2画面で変わるゲーム体験は?
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AliExpressで「ANBERNIC RG DS」をチェックする
ANBERNIC RG Slide
ANBERNICから発売されたスライド式のAndroid携帯ゲーム機です(2025年6月20日 発売)。
Android 13、Unisoc T820、8GB LPDDR4Xメモリ、4.7インチで解像度1280 x 960 pxのLTPS液晶、128GB UFS2.2ストレージ、5000 mAhバッテリー、microSDカードスロットを搭載しています。
また、AI機能(ゲーム戦略アシスタント、リアルタイム翻訳など)、30種類以上のエミュレーター、最大120Hzの高リフレッシュレート、DisplayPort映像出力、ゲームパッド接続、ゲームストリーミング、静電容量式ジョイスティック、トリガーボタン、Hi-Fi ステレオスピーカー、冷却システム、ゲームの追加、セーブ機能、Type-Cポート、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。
価格は、Amazonで31,699円、AliExpressで24,301円、米国 Amazon.comで$174.99、です。
関連記事:ANBERNIC RG Slide徹底レビュー!PSP Goより優秀な性能?
Amazonで「ANBERNIC RG Slide」をチェックする
Powkiddy X35H
Powkiddyから発売された3.5インチのLinux携帯ゲーム機です(2025年1月 発売)。
Powkiddy OS、Rockchip RK3566、1GB LPDDR4X、解像度640 x 480 pxのIPS液晶、3000 mAhバッテリーを搭載しています。
また、HDMI映像出力、最大2台までのゲームパッド接続、20種類以上のエミュレーター、2つのジョイスティックレバー、デュアルスピーカー、ゲームの追加、セーブ機能、Type-Cポート(OTG)、Bluetoothに対応しています。
価格は、Amazonで10,999円(税込)、AliExpressで10,572円、米国 Amazon.comで$79.99、です。
関連記事:Powkiddy X35Hレビュー!独自OSで進化を遂げた3.5インチ携帯ゲーム機
ANBERNIC RG CubeXX
ANBERNICから発売された3.95インチのLinux 携帯ゲーム機です(2024年10月23日 発売)。
Allwinner H700 クアッドコア プロセッサ、1GB LPDDR4X メモリ、1:1のIPS液晶(解像度 720 x 720 px)、2つのTFカードスロット(システム、ゲーム用)、3800mAhバッテリー、miniHDMIポートを搭載しています。
また、1600万色のRGBライト、HDMI映像出力、Hi-Fi スピーカー、2つのジョイスティックレバー、トリガーボタン、ストリーミングプレイ、オンライン対戦プレイ、ゲームの追加、レトロアーチ、USB Type-C(充電/OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2に対応しています。
価格は、Amazonで12,999円、AliExpressで9,344円、米国 Amazon.comで$79.99、です。
関連記事:真四角「ANBERNIC RG CubeXX」とRG Cubeの違いを解説
GKD Bubble
Game Kiddyから発売されたセガ ゲームギア 風のデザインを採用した3.5型Linux 携帯ゲーム機です。
IPS液晶(解像度640 x 480 px)、RockChip RK3566 クアッドコア プロセッサと1GB メモリ、4000 mAhバッテリー、2つのTFカードスロット(システムとゲーム用)、miniHDMI端子を搭載しています。
また、22種類以上のエミュレーター、フローティング ディスク Dパッド、HDMI映像出力、オンライン対戦プレイ、ストリーミングプレイ、デュアルスピーカー、ゲームの追加、セーブ機能、USB Type-C (OTG) x1、Wi-Fi、Bluetoothに対応しています。
価格は、AliExpressで13,783円です。
関連記事:セガ ゲームギア風「GKD Bubble」携帯ゲーム機の魅力を解説
Powkiddy RGB10X
Powkiddyから発売された3.5インチの横型 携帯ゲーム機です(2024年9月 発売)。
Open Source Linux(Ark OS)、Rockchip RK3326、1GB DDR3L メモリ、IPS液晶、2つのTFカードスロット、2800 mAhバッテリー、3.5mm ヘッドホンジャック、 2Wの前面スピーカーを搭載しています。
また、12種類以上のエミュレーター、ジョイスティックレバー、トリガーボタン(R1/R2/L1/L2)、ゲームの追加、セーブ機能、Type-C(OTG)x1、DC (Type-C/充電用) x1に対応しています。
価格は、Amazonで11,728円、AliExpressで7,382円、米国 Amazon.comで$39.99、です。
関連記事:Powkiddy RGB10Xレビュー!人気機種RG35XX Hとの違いを検証!
新版「ANBERNIC K101 Plus」
ANBERNICから発売されたGBAカートリッジに対応した互換機 兼 エミュレーターゲーム機です。デュアルCPU (AM9+AM7)、32MB SDRAM メモリ、3インチのLCD TFT液晶、TFカードスロット(最大256GB)、6時間駆動できる800 mAhバッテリー、AV出力端子、GBAリンクケーブル ポート、GBA カートリッジ スロット、前面フロントスピーカー搭載で、
GBAゲームROMと完全互換、3つのモード(4:3、3:2、240×160 ドット)、6種類のエミュレーター、対戦プレイ、映像出力、Kカード(TFカードアダプタ)、バックライト(8段階で調整可)に対応しています。
※現在、売り切れ中です。
関連記事:GBA互換「ANBERNIC K101 Plus」の性能が斬新すぎる件
他のANBERNIC ゲーム機と比較
他にもANBERNIC のゲーム機が販売されています。2024モデルもあるので、ぜひチェックしてみてください。
ANBERNICの携帯ゲーム機が超絶進化で大人気!最新機種 まとめ
その他のおすすめ携帯ゲーム機は?
その他のおすすめ携帯ゲーム機は以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。
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Powkiddyの中華ゲーム機が意外といい?! 全機種 まとめ
Powkiddyの中華ゲーム機をまとめて紹介しています。
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