真四角な画面の「ANBERNIC RG CubeXX」。早くも「2画面のDSゲームも快適にプレイできてコスパも高い」と評判です。しかしその一方で「4:3のふつうの携帯ゲーム機の方がいいのでは?」という口コミもあり、購入を迷っている人も多くいるようです。
そこで今回は真四角画面の魅力と他の携帯ゲーム機との違いがよく分かるように、次の7点を重点的に解説します。
- Allwinner H700とUnisoc T820の違い
- 新しいUI(動画プレイヤー、壁紙変更)
- ディスプレイ(1:1の画面)
- ボタンと操作性(ホール効果の有無)
- バッテリー・充電(駆動時間)
- 映像出力(HDMI)
- 通信性能(ストリーミング)
<共通のメリット>
- RGBライト
- 収録ゲーム
- エミュレーター
また、前モデル「ANBERNIC RG Cube」との違いも紹介!収録ゲームやエミュレーター、Allwinner H700の性能(Antutuベンチマーク)、前モデルと共通したメリット、スペック、
購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
「ANBERNIC RG CubeXX」が発売開始!
2024年10月23日、中国のゲーム機メーカー ANBERNIC(アンバーニック)の新製品「RG CubeXX」(アールジー キューブダブルエックス)が発売されました。
アスペクト比1:1の画面を採用した4インチのLinux 携帯ゲーム機(ハンドヘルドゲーム機)です。
ANBERNICからは2024年6月9日にAndroid 13を搭載した4型「RG Cube」(アールジー キューブ)が発売されています。
このゲーム機は「Unisoc T820搭載でサクサク動く」、「1:1の真四角な画面でニンテンドーDSもプレイしやすい」と評判でした。
新モデルはOSをLinuxに、プロセッサをAllwinner H700に変更し、よりコスパの高いモデルになっていることで話題になっています。
もちろん、PSPやニンテンドー64、ドリームキャストのゲームもプレイできますよ。
それでは早速、どんなゲーム機なのか、その価格や特徴(メリット)を詳しく見ていきましょう。
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公式ページ:NEW ANBERNIC RG CubeXX
価格の違い
新モデル「ANBERNIC RG CubeXX」のくわしい特徴(メリット)を見ていくまえに、関連した製品の価格を全体的におさえておきましょう。
まず、「ANBERNIC RG CubeXX」はAliExpressで9,332円(ゲームROMなし)で販売されています。64GBのゲームROM付きでも10,518円とかなり安いです。
一方、2024年6月9日に発売されたAndroidゲーム機「ANBERNIC RG Cube」はAmazonで29,999円(税込)とかなり高額です。
こちらはAliExpressでも2万5千前後になるなど、高性能であるがゆえに手が出しづらい価格であるといえます。
Linux OS搭載のモデルでは他に2024年7月11日に発売された4インチのタテ型「ANBERNIC RG40XX H」があり、Amazonで12,999円(税込)で販売されています。
タテ型「ANBERNIC RG40XXV」(2024年8月26日)も同じく12,999円(税込)でこちらは比較的安い価格であるといえます。
他メーカーでは同じ真四角画面でLinux OSの「Powkiddy RGB30」(2023年8月に発売)があり、Amazonで13,499円(税込)で発売中です。
こちらはOSがやや古くなりますが、新しいOSに入れ替えて最新ゲーム機にすることも可能です。
他にセガ ゲームギア風「GKD Bubble」がAliExpressで9,259円で発売中です。こちらも新モデルと同じく円形十字キーを採用した注目のモデルです。
果たして「ANBERNIC RG CubeXX」はこれらのゲーム機よりもお買い得なのでしょうか?くわしい特徴(メリット)をじっくりと見ていきましょう。
Allwinner H700とUnisoc T820の違い
新モデル「ANBERNIC RG CubeXX」はAllwinner H700 プロセッサを搭載し、
Antutu V10 ベンチマーク換算で約12万前後を記録しています(※古いAntutu総合で約7万)。
一方、前モデル「ANBERNIC RG Cube」はUnisoc T820 プロセッサを搭載し、
Antutu V10 ベンチマーク総合で約45万を記録しています。
Antutu総合の性能は約33万前後になり、大きな差があるといえます。
具体的には、PSP、ニンテンドー64、ドリームキャストなど負荷の高いゲームの動作で違いが出てきます。
例えばRG Cubeで問題なく動いていたニンテンドー64ゲームを、
RG CubeXXで動かすと、遅延が生じるなどの問題が起こります。
そのため、負荷の高いゲームを中心にプレイしたい人は前モデル「ANBERNIC RG Cube」を選んだ方がいいでしょう。
新モデル「ANBERNIC RG CubeXX」は比較的軽めのゲームボーイ(カラー、アドバンス)やPS1、ネオジオ、PCエンジン、
スーパーファミコン、メガドライブなどのゲームをプレイするのに適しています。
負荷の高いゲームがすべて快適に動くわけではないので、注意してください。
なお、Allwinner H700 プロセッサは他の多くのANBERNIC 携帯ゲーム機に搭載されています。
そのゲーム機のプレイ動画を調べることで、どのゲームでどのくらい動作するのかを具体的に知ることができます。
気になる人はYouTubeで「RG40XX H game Play」なとどキーワードを入力して検索してみてください。
海外のものを含めて多数ヒットするはずです。
<プロセッサとAntutuベンチマークを比較>
1.「ANBERNIC RG CubeXX」・・・Allwinner H700(Antutu:12万)
2.「ANBERNIC RG Cube」・・・Unisoc T820(Antutu:45万)
3.「ANBERNIC RG40XX H」・・・Allwinner H700(Antutu:12万)
4.「ANBERNIC RG40XXV」・・・Allwinner H700(Antutu:12万)
違い1:新しいUIで動画もグラフィカルに表示できる・豊富な壁紙デザインも用意
新モデル「ANBERNIC RG CubeXX」はメニュー画面(ホーム画面)のUIが新しくなり、よりグラフィカルなデザインに変更されています。
デフォルトでは背景が濃い青色になっていますが、設定から変更可能で、多彩な壁紙デザインも用意されています。
また、従来通り動画・音楽の再生、ePubなどの電子書籍ファイルなど閲覧に対応し、
そのアイキャッチ画像もメニュー画面でグラフィカルに表示されます。
一方、前モデル「ANBERNIC RG Cube」は一般的なAndroid の画面とゲームのみの画面(Linux)を切り替えて使用できるようになっていました。
新モデルはゲームのみのシンプルなLinux OSをベースにしたグラフィカルなUIに変更され、動画プレイヤー、音楽プレイヤー、電子書籍用の端末としても快適に使えるように改善されています。
※「ANBERNIC RG CubeXX」のデザインはこちらのYouTube動画からでも確認できます。ぜひご覧ください。
<ユーザーインターフェースを比較>
1.「ANBERNIC RG CubeXX」・・・新しいUIデザイン
2.「ANBERNIC RG Cube」・・・Android + ゲーム用の旧UIデザイン
3.「ANBERNIC RG40XX H」・・・ゲーム用の旧UIデザイン
4.「ANBERNIC RG40XXV」・・・ゲーム用の旧UIデザイン
違い2:1:1の真四角な画面を採用・縦シューティングとDSを見やすく表示できる
新モデル「ANBERNIC RG CubeXX」は3.95インチのIPS ディスプレイを搭載しています。
前モデル「ANBERNIC RG Cube」と同じアスペクト比1:1の真四角な画面で解像度(720 x 720 px)も同じです。
1:1の真四角な画面は一般的なゲーム機に採用されている4:3と比べて、縦が少し長くなり、横が短くなります。
また、4:3の画面と比べて、画面の中央部分が強調されて表示されるため、
迫力と臨場感が増し、ゲームを楽しくさせる効果があります。
ゲームボーイアドバンスの場合
もとのアスペクト比が3:2で、少し横長のゲームが多いです。そのため、1:1の真四角な画面に表示させると、上下の黒い余白がやや気になります。それに比べ、初代ゲームボーイとゲームボーイカラーはもともと10:9のアスペクト比で、真四角な画面に近いため、1:1の画面に出力すると、画面が非常に大きく、ダイナミックに表示できます。
ニンテンドーDSの場合
ニンテンドーDSは上下の2画面という特殊な画面になっています。これを4:3の一般的なゲーム機に出力すると、横長に表示されてしまい、上下の画面が見にくくなってしまうというデメリットがありました。それに対し、1:1の真四角な画面は上下の幅が4:3よりも長くなるため、ニンテンドーDSの上限の画面も見やすく表示できます。
ちなみにDSのアスペクト比は上画面5:3、下画面4:3で、どちらも横に長いタイプです。もしこれが10:9であったなら、より見やすく表示できたのかもしれません。
縦シューティングの場合
1:1の画面はタテに長く表示されるため、縦に進行するシューティングゲームをより見やすく表示できます。特に真上と真下の操作が快適で、敵の攻撃をかわしやすくなります。ただし、縦長なわけではないので、左右の余白は生じます。
格闘ゲームの場合
ストリートファイターシリーズやKOFシリーズは4:3の横長の画面でプレイすることが前提にして設計されています。そのため、アスペクト比1:1の画面に表示されると、画面の左右の幅が狭くなり、ややプレイしにくくなります。しかし、1:1でプレイすると、明らかに4:3の画面よりも新鮮に感じます。
分かりやすくいうと、中央付近で「どつき合い」(至近距離で殴り合い)しているような感覚です。これが意外と楽しいです。
<アスペクト比とディスプレイをを比較>
1.「ANBERNIC RG CubeXX」・・・1:1 / 3.95インチ、解像度 720 x 720 pxのIPS
2.「ANBERNIC RG Cube」・・・1:1 / 3.95インチ、解像度 720 x 720 pxのIPS
3.「ANBERNIC RG40XX H」・・・4:3 / 4.0インチ、解像度640 x 480 pxのIPS(ヨコ型)
4.「ANBERNIC RG40XXV」・・・4:3 / 4.0インチ、解像度640 x 480 pxのIPS(タテ型)
違い3:円形十字キー、2つのジョイスティック、トリガーボタンで快適に操作できる
新モデル「ANBERNIC RG CubeXX」は2つのジョイスティックレバー、R1/R2/L1/L2のトリガーボタン、
十字キー、ABXYボタンで快適に操作できるようになっています。
ジョイスティックレバー
ANBERNICのLinux 携帯ゲーム機に搭載されている標準的なジョイスティックレバーです。前モデル「ANBERNIC RG Cube」のようにホール効果を使っていないため、高精度とまではいかないものの、まずまず快適に動作できます。いわゆる波動、昇竜コマンドもスムーズに出せるので、格闘ゲームなども快適にプレイできます。ただし、レバーの位置がどちらも下側で、ややプレイしにくいところもあります。
トリガーボタン
R2、L2ボタンは深く押せるタイプではなく、浅くすばやく押せるタイプのボタンです。R1、L1は細長く、大きくはありません。こちらもホール効果を使っているわけではないので高精度ではありませんが、そこそこ快適に利用できるレベルです。ポータブルゲーミングPCに比べるとやや操作しにくい面はありますが、実用的に使えるのでプレイ自体にはあまり支障はありません。
円形十字キー
円形の十字キーで斜めの入力もスムーズに行えます。前モデル「ANBERNIC RG Cube」や「ANBERNIC RG ARC」などにも搭載されていたもので、評判はかなりいいです。格闘ゲームはジョイスティックレバーよりもこの円形十字キーの方が操作しやすそうです。
ABXYボタン
他のANBERNICのLinux 携帯ゲーム機に搭載されているものと同じボタンです。スカスカした感じではなく、ある程度しっかりと押せるので操作はしやすいです。耐久性も高く、すぐに壊れることもありません。
なお、本体の背面に滑り止めのグリップが設けられており、プレイ中に滑って操作ミスするリスクがなくなっています。
<ボタン・操作を比較>
1.「ANBERNIC RG CubeXX」・・・2つのレバー、トリガーボタン、円形十字キー、ABXYボタン
2.「ANBERNIC RG Cube」・・・2つのレバー(ホール効果)、トリガーボタン、円形十字キー、ABXYボタン
3.「ANBERNIC RG40XX H」・・・2つのレバー、トリガーボタン、十字キー、ABXYボタン
4.「ANBERNIC RG40XXV」・・・2つのレバー、トリガーボタン、十字キー、ABXYボタン
違い4:3800 mAh バッテリーで6.5時間 駆動できる・省エネ設定も可
新モデル「ANBERNIC RG CubeXX」は容量 3800 mAh のバッテリーを搭載しています。
駆動時間は6.5時間で、省エネ設定をすることでより長く駆動させることも可能です。
充電はType-Cポートを利用し、約 3.5時間でフルチャージできます。
前モデル「ANBERNIC RG Cube」は5200 mAh バッテリーを搭載し、約7時間 使用できました。
新モデルは前モデルよりもバッテリー容量が少なくなっていますが、
駆動時間はほぼ同じで、長時間プレイできるようになっています。
<バッテリー駆動時間を比較>
1.「ANBERNIC RG CubeXX」・・・3800 mAh(6.5時間)
2.「ANBERNIC RG Cube」・・・5200 mAh(7時間)
3.「ANBERNIC RG40XX H」・・・3200 mAh(6時間)
4.「ANBERNIC RG40XXV」・・・3200 mAh(6時間)
違い5:miniHDMIポート搭載・有線で映像出力できる
新モデル「ANBERNIC RG CubeXX」はminiHDMIポートを搭載し、対応するテレビやディスプレイに有線で映像出力することができます。
接続後は大画面で迫力ある映像が楽しめます。
また、別途ゲームパッドを用意すれば複数人での対戦プレイも可能です。
ANBERNICの公式動画では純正のゲームパッドを使い、複数でプレイする様子が映っています。
一方、前モデル「ANBERNIC RG Cube」はminiHDMIポートがなく、有線で映像出力することができませんでした。
<映像出力用のminiHDMIの有無を比較>
1.「ANBERNIC RG CubeXX」・・・miniHDMIポートあり
2.「ANBERNIC RG Cube」・・・miniHDMIポートなし
3.「ANBERNIC RG40XX H」・・・miniHDMIポートあり
4.「ANBERNIC RG40XXV」・・・miniHDMIポートあり
違い6:Wi-Fi 対応でストリーミングプレイを利用できる・Bluetooth 4.2に対応
新モデル「ANBERNIC RG CubeXX」はWi-Fi 5に対応し、
オンラインのシステム(ファームウェア)アップデートが利用できます。
また、PCや他のゲーム機(プレイステーション、Xbox)などのストリーミングプレイも利用可能。
オンラインでの対戦プレイや複数人の同時プレイも利用できます。
また、Bluetooth 4.2に対応し、外部のワイヤレゲームパッドと接続することが可能。
Type-Cポートを利用して有線のゲームパッドと接続することもできます。
一方、前モデル「ANBERNIC RG Cube」はWi-Fi 5とBluetooth 5.0に対応していました。
新モデルは前モデルよりもBluetoothのバージョンが古く、より安定した通信ができなくなっています。
<通信性能を比較>
1.「ANBERNIC RG CubeXX」・・・Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2
2.「ANBERNIC RG Cube」・・・Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0
3.「ANBERNIC RG40XX H」・・・Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2
4.「ANBERNIC RG40XXV」・・・Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2
「ANBERNIC RG Cube」との共通したメリット
新モデル「ANBERNIC RG CubeXX」と前モデル「ANBERNIC RG Cube」の共通したメリットを紹介します。
メリット1:1600万色のカラフルなRGBライトを利用できる・カスタマイズも可
新モデル「ANBERNIC RG CubeXX」は前モデル「ANBERNIC RG Cube」と同じく、
1600万色のカラフルなRGBライトで光るようになっています。
光るのはジョイスティックの周囲で、色や光るパターン、明るさをカスタマイズできます。
具体的には照明、常時モード、ブレス、シミュレーターファントム、追跡、単色レインボー、マルチカラーレインボーなどの色・パターンが用意されています。
メリット2:64GB モデルで5千以上のゲームを収録・ゲームROMなしも選択可
新モデル「ANBERNIC RG CubeXX」はTFカードにゲームを収録し、
その容量によって収録ゲームの数も違っています。
現在はゲームROMなし、64GB、128GB、256GBの4種類を用意しています。
- 1.32GB + ゲームROMなし・・・0個のゲーム
- 2.32GB+64GB モデル・・・ 5000以上のゲーム
- 3.32GB+128GB モデル・・・ 8000以上のゲーム
- 4.32GB+256GB モデル・・・11000以上のゲーム
収録ゲームタイトル(内蔵ゲーム)は過去に販売されたANBERNICのゲーム機とほぼ共通しています。
どんなゲームが入っているか気になる人はYouTubeで「ANBERNIC RG CubeXX game list」で検索してみてください。
なお、こちらのYouTube サブチャンネルで、中華ゲーム機のプレイ動画を多数 公開しているので気になる人はチェックしてみてください。
メリット3:30種類以上のエミュレーターに対応
新モデル「ANBERNIC RG CubeXX」は前モデル「ANBERNIC RG Cube」と同じく、30種類以上のエミュレーターに対応しています。
従来のLinux OSを搭載したANBERNICの携帯ゲーム機と同じように、本体の電源をONにすると、
各エミュレーターがグラフィカルに表示されます。
個々のエミュレーターにアクセスすると、収録ゲームタイトル(内蔵ゲーム)が一覧で表示されます。
対応ゲームは以下の通りです。
- PSP(プレイステーション ポータブル)、
- N64(ニンテンドー64)、
- DC(ドリームキャスト)、
- GC(ゲームキューブ)、PS1、CPS1/2/3(カプコンアーケード)、
- FBA(Final Burn Alpha、アーケード)、
- GBA(ゲームボーイ アドバンス)、GBC(ゲームボーイカラー)、
- GB(ゲームボーイ)、
- SFC(スーパーファミコン)、
- FC(ファミコン)、
- MD(メガドライブ)、
- SMS(セガマスターシステム)、
- GG(ゲームギア)、
- NEOGEO(ネオジオ)、
- PCE(PCエンジン)、
- WSC(ワンダースワン)、
- MSX(エムエスエックス)、
- Atari(アタリ)、
- MAME(マメ)
レトロアーチ対応なので、エミュレーターを追加したり、吸出しROMのゲームを追加したりすることもできます。
「ANBERNIC RG CubeXX」のデメリット
「ANBERNIC RG CubeXX」のデメリットを紹介します。
デメリット1:ホール効果の高精度な操作ができない
「ANBERNIC RG CubeXX」はホール効果センサーを搭載したジョイスティックやトリガーボタンを採用していません。
一方、前モデル「ANBERNIC RG Cube」はホール効果センサーを搭載したジョイスティックやトリガーボタンを採用し、高精度な操作が可能です。
デメリット2:メモリが1GBで拡張もできない
「ANBERNIC RG CubeXX」は1GB LPDDR4 メモリを搭載していますが、仮想メモリ機能に対応していないため、メモリの容量を増やすことができません。
メモリ容量が少ないと遅延などのトラブルが生じることがあります。
一方、前モデル「ANBERNIC RG Cube」は8GB LPDDR4X メモリを搭載し、十分なメモリ容量を備えています。
デメリット3:ジャイロ機能や冷却システムがない
「ANBERNIC RG CubeXX」は本体を傾けて操作できるジャイロセンサーや、高熱化を防ぐ冷却システムが搭載されていません。
一方、前モデル「ANBERNIC RG Cube」はジャイロセンサー搭載で、 高速ファンやヒートパイプを備えたアクティブの冷却システムを搭載しています。
「ANBERNIC RG CubeXX」のスペック
- ディスプレイ 3.95インチ、解像度 720 x 720 pxのIPS
※OCAフルラミネート - プロセッサ Allwinner H700 クアッドコア ARM Cortex-A53, 1.5GHz
- GPU デュアルコア G31 MP2
- RAM(メモリ) 1GB LPDDR4X
- ストレージ システム用:32GB TF/MicroSD、ゲーム用:TF 64GB/128GB/256GB
- 外部ストレージ microSDカードで最大2TBまで
- バッテリー 3800mAh ※省エネ設定あり
- 駆動時間 6.5時間
- 充電 Type-C、時間:3.5時間、5V/1.5A充電、C2C充電器をサポート
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5Ghz)、Bluetooth 4.2
- インターフェース USB Type-C(充電/OTG) x1、microSDカードスロット x2、HD x1、3.5mm イヤホンジャック x1
- 映像出力 対応
- スピーカー Hi-Fi スピーカー(High fidelity speakers)
- 操作 ジョイスティック、トリガー、ボタン:A、B、X、Y、L1 / L2、R1 / R2、選択、開始、電源オン
- ジャイロ機能 なし
- 振動モーター あり
- ストリーミング 対応・MoonLight利用可(PCゲームなど)
- 対戦プレイ オンライン対応
- RGBライト 1600万色のRGBジョイスティック照明、常時モード、ブレス、シミュレーターファントム、追跡、単色レインボー、マルチカラーレインボー(色のカスタマイズと明るさの調整をサポート)
- 言語 中国語、英語、日本語、韓国語、ロシア語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語
- 冷却システム なし
- ゲームの追加 対応
- 筐体 エルゴノミックデザイン、滑り止めグリップ
- OS Linux 64bit
- サイズ 15.72 x 8.96 x 1.79 cm
- 重量 246 g
- カラー ブラック、グレー、ホワイト
- 附属品 USB充電ケーブル、カラーボックス、ユーザーマニュアル
「ANBERNIC RG CubeXX」の評価
7つの基準で「ANBERNIC RG40XXV」を5段階で評価すると以下のようになります。
- スペック:★★★
- エミュレーター:★★★
- 操作性:★★★
- 機能性:★★★★
- デザイン:★★★★
- 使いやすさ:★★★★
- 価格:★★★★
<総合評価>
2024年6月9日に発売された「ANBERNIC RG Cube」のLinux版です。
前モデルからアスペクト比1:1の真四角な画面やRGBライトをそのまま引き継いでいます。
画面以外の性能は4インチの横型「ANBERNIC RG40XX H」、タテ型「ANBERNIC RG40XXV」とほぼ同等で、
Linux OSで真四角な画面が使えるようにしたモデルであるといえます。
「ANBERNIC RG Cube」の差は大きいか?
気になる前モデル「ANBERNIC RG Cube」との差はかなり大きいといえます。
まずプロセッサがUnisoc T820がAllwinner H700に、
メモリを8GB LPDDR4Xから1GB LPDDR4に変更。
ストレージは内蔵ではなく、microSDカードになり、前モデルのUFS2.2規格でもなくなっています。
その他にもジャイロセンサーや冷却システムが省かれ、
ホール効果センサーによる高精度な操作も利用できなくなっています。
魅力はコスパの高さだけか?
ただし、価格はゲームなしで$59.99 USD(9111円)からと日本円で一万円以下になる安さで、
コスパは非常に高いといえます。
1:1の真四角な画面でプレイできること、円形十字キーでスムーズな操作が可能なこと、
新しいUIで動画プレイヤーとしても使えることを考えると、非常にお買い得。
PSPやN64、ドリームキャストのような負荷の高いゲームがメインでなければ、
最強のゲーム機になりうる可能性を秘めています。
真四角画面でコスパの高い携帯ゲーム機を探している人におすすめします。
「ANBERNIC RG CubeXX」の価格・販売先
ANBERNIC公式サイト
$59.99 USD(発売セール価格・ゲームなし・通常価格は$66.99 USD)で販売されています。
ANBERNIC公式サイトで「ANBERNIC RG CubeXX」をチェックする
※支払い方法はPaypal、クレジットカード、デビットカード、コンビニ/銀行振込です。
ECサイト
AliExpressで9,332円、
で販売されています。
Amazonで「ANBERNIC RG CubeXX」をチェックする
楽天市場で「ANBERNIC」をチェックする
ヤフーショッピングで「ANBERNIC」をチェックする
AliExpressで「ANBERNIC RG CubeXX」をチェックする
米国 Amazon.comで「ANBERNIC RG CubeXX」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説
おすすめの類似製品を紹介
「ANBERNIC RG CubeXX」に似た性能をもつ携帯ゲーム機も販売されています。
「GKD Bubble」
Game Kiddyから発売されたセガ ゲームギア 風のデザインを採用した3.5型Linux 携帯ゲーム機です。
IPS液晶(解像度640 x 480 px)、RockChip RK3566 クアッドコア プロセッサと1GB メモリ、4000 mAhバッテリー、2つのTFカードスロット(システムとゲーム用)、miniHDMI端子を搭載しています。
また、22種類以上のエミュレーター、フローティング ディスク Dパッド、HDMI映像出力、オンライン対戦プレイ、ストリーミングプレイ、デュアルスピーカー、ゲームの追加、セーブ機能、USB Type-C (OTG) x1、Wi-Fi、Bluetoothに対応しています。
価格は、AliExpressで10,472円(ゲームROMなしモデル・128GBで12,251円、256GBで13,365円)です。
関連記事:セガ ゲームギア風「GKD Bubble」携帯ゲーム機の魅力を解説
「ANBERNIC RG40XX H」
ANBERNICから発売された4インチの携帯ゲーム機です。
Allwinner H700、1GB LPDDR4 メモリ、アスペクト比1:1のIPS液晶(解像度640 x 480 px)、3200 mAhバッテリー、2つのTFカードスロット、Hi-Fi スピーカーを搭載しています。
また、RGBライト、30種類以上のエミュレーター、HDMI出力、ストリーミングプレイ、対戦プレイ、振動モーター、ゲームの追加、Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2に対応しています。
価格は、Amazonで12,999円(税込)、AliExpressで9,531円(64GBモデル)、米国 Amazon.comで$89.99 です。
関連記事:「ANBERNIC RG40XX H」とRG35XX H、Cubeの違い
「ANBERNIC RG40XXV」
ANBERNICから発売された4インチの携帯ゲーム機です。Linux 64bit OS、Allwinner H700、1GB LPDDR4 メモリ、解像度640 x 480 pxのIPS液晶、64GB ストレージ(TFカード)、3200 mAhバッテリー、高音質スピーカーを搭載しています。
また、RGBライト(6種類の調整)、30種類 以上のエミュレーター、HDMI映像出力、ストリーミング プレイ (Moolight アプリ 対応)、振動モーター、ジョイスティックレバー、ショルダーボタン、ダブルTFカードスロット、Type-C x2 (OTG/電源用)、microSDカードスロット x2、miniHDMI、3.5mmイヤホンジャック、Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2 に対応しています。
価格は、Amazonで12,999円、AliExpressで11,976円(ゲームなし)、米国 Amazon.comで$79.99、です。
関連記事:「ANBERNIC RG40XXV」とRG35XX Plusの違いを解説
「Powkiddy RGB30」
Powkiddyから発売されたLinux OS搭載の4.0型 携帯ゲーム機です。
アスペクト比1:1のIPS液晶、Rockchip RK3566、4100mAバッテリー搭載で、数十種類のエミュレーター、HD映像出力、デュアルスピーカー、Wi-Fi通信、Bluetoothに対応しています。
価格は、Amazonで13,999円 (税込・16GB+64GB)、ヤフーショッピングで14,478円(送料無料)、AliExpressで10,400円、です。
関連記事:画面が斬新「Powkiddy RGB30」と最新のレトロ携帯ゲーム機を比較
他のANBERNIC ゲーム機と比較
他にもANBERNIC のゲーム機が販売されています。2024モデルもあるので、ぜひチェックしてみてください。
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