2022年3月18日に発売される「Mac Studio」とプロ向けハイエンド小型PCを徹底 比較!価格やスペック、ベンチマークの違い、メリット・デメリット、評価を紹介します。
※2023年2月3日、「Mac mini M2」が発売されました。
※2020年11月から「Mac mini M1」も発売中です。
「Mac Studio」の特徴
「Mac Studio」の特徴をまとめてみました。
M1 Maxチップ&24コアGPU・排熱システム
「Mac Studio」はM1 Maxチップを搭載。10コアプロセッサ搭載27インチiMacよりも最大2.5倍 高速に動作します。また、24コアのGPUを内蔵。最大9つの8K解像度ビデオを同時に再生することができます。そのほか、独自の排熱システムを搭載。本体両側の送風機、精密に配置したエアフローチャネル、筐体の後部と底部に設けられた4000個以上の穴によってCPUの熱を効率的に排出します。
SSD 512GB・4つのThunderbolt 4・Studio Display
「Mac Studio」はSSD 512GBストレージを内蔵。SDXCカードスロットも搭載し、ストレージ容量を増やすこともできます。また、4つのThunderbolt 4ポートを搭載。最大4台のApple「Pro Display XDR」と1台の4Kテレビを同時に接続することができます。そのほか、27インチの「Studio Display」(別売)を用意。接続することで12MP超広角カメラやスタジオ品質のトリプルアレイマイク、6つのスピーカーが利用できるようになります。
アンプ内蔵スピーカー・Wi-Fi 6・アルミボディ
「Mac Studio」はアンプ内蔵のスピーカーを搭載。ハイインピーダンスヘッドフォンに高度に対応する3.5mmヘッドフォンジャックも利用できます。また、高速なWi-Fi 6通信とBluetooth 5.0に対応。10Gbの有線LAN通信も利用できます。そのほか、厚さ9.5cmで19.7cm四方のアルミボディを採用。ディスプレイの下に納まるコンパクトなデザインになっています。
価格を比較
「Mac Studio」と「MINISFORUM HX90」、「Beelink GTI 11」、「CHUWI RZBOX」の価格を比較してみました。
「Mac Studio」
「Mac Studio」は、Amazonで278,800円(税込)、 Appleストアで249,800円~(税込)で販売されています。
「MINISFORUM HX90」
「MINISFORUM HX90」は、Amazonで105,980円(6800円OFFクーポン付き)、楽天市場で98,980円(税込)、ヤフーショッピングで98,980円(税込)、ビックカメラで110,000円 (税込・11,000ポイント)、米国Amazon.comで$969.90で販売されています。
「Beelink GTI 11」
「Beelink GTI 11」は、AliExpressでUS $604.99 – 809.99、米国 Amazon.comで$699.00 (Intel i5-1135G7)で販売されています。
「CHUWI RZBOX」
「CHUWI RZBOX」は、Amazonで75,000円(タイムセール価格)、楽天市場で92,926円 (税込)、ヤフーショッピングで78,248円、Banggoodで90,015円、Chuwi公式ストアで$910,797、米国 Amazon.comで$799.00で販売されています。
スペックを比較
「Mac Studio」と「MINISFORUM HX90」、「Beelink GTI 11」、「CHUWI RZBOX」のスペックを比較してみました。
「Mac Studio」のスペック
- モデル M1 Maxモデル / M1 Ultraモデル
- プロセッサ Apple M1 Maxチップ / Apple M1 Ultraチップ
- GPU 24コアGPU / 48コアGPU
- RAM(メモリ) 32GB / 64GB
- ストレージ SSD 512GB / SSD 1TB
- 電源 ACアダプター
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0
- 有線LAN 対応・10Gb Ethernet
- インターフェース Thunderbolt 4 ×4、Ethernetポート、USB Type-A ×2、HDMI、3.5mmオーディオジャック、SDXCカードスロット(UHS-II)
※M1 Maxモデル:USB Type-C ×2
※M1 Ultraモデル:Thunderbolt 4 ×2 - スピーカー アンプ内蔵スピーカー
- OS macOS
- サイズ 19.7×9.5×19.7cm
- 重量 2.7kg ※M1 Ultraモデルは3.6kg
- カラー シルバー
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「MINISFORUM HX90」のスペック
- プロセッサ AMD Ryzen 9 5900HX
※7nm/8コア/16スレッド/最大4.6 GHz - GPU Radeon Graphics
- RAM(メモリ) 16GB(8GB×2) ,32GB(16GB×2),DDR4-3200 (最大32GB)
- ストレージ M.2 SSD 512GB 2280 NVMe
- 拡張ストレージ 2×2.5インチベイ(SATA3.0)(最大7mm厚)、M.2 SSDで最大2TBまで
- 電源 ACアダプター
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11ax(Wi-Fi 6)、Bluetooth 5.1
- 有線LAN 1×2.5Gigabit LAN
- インターフェース USB-C x1、USB3.0 x5、HDMI 2.0(4K@60Hz) x2、DisplayPort(4K@60Hz) x2、有線LAN端子 x1、ライン端子 x1、マイク端子 x1、ケンジントンロック x1、Power Button x1、DC_IN x1
- 冷却方式 ファンシンク
- VESAマウント 対応
- ケンジントンロック 対応
- 筐体の素材 炭素繊維複合材料製
- OS Windows 10 Pro 64bit ※Ubuntu対応可能
- サイズ 196×188×59 mm(L×W×H)
- 重量 約1.22 kg
- カラー グレー
- 付属品 1 x ACアダプタ(19V/6.3A)、1×ACコード、1×VESAマウント、1×縦置きスタンド
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「Beelink GTI 11」のスペック
- プロセッサ Intel Core i5-1135G7 / Core i7-1165G7
※10nm/64bit/4コア/8スレッド - GPU Intel Iris Xe Graphics
- RAM(メモリ) 16/32GB DDR4 ※最大64GBまで拡張可
- ストレージ M.2 SSD 500GB 2280 NVMe 2200MB/S
- 拡張ストレージ M.2 SATA SSD 2280 x1、M.2 NVME SSD 2280 x1、SATA HDD(2.5inch/7mm) x1 ※最大1TB
- 電源 ACアダプター
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax(2.4GHz+5GHz/Wi-Fi6対応)、Bluetooth 5.0
- 有線LAN 対応・RJ45 1000M LAN 2.5G
- インターフェース Type-C (フル機能) x1、USB3.0 x4、USB2.0 x2、DisplayPort x1、HDMI x1、有線LAN x2、オーディオジャック、DCポート
- OS Windows10 or Windows11
- サイズ 168 x 120 x 39mm
- 重量 なし
- カラー ブルー
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「CHUWI RZBOX」のスペック
- プロセッサ AMD Ryzen 9 4900H オクタコア 3.3GHz
※7 nm/8コア/最大 4.4GHz - GPU Radeon Graphics (8コア)
- RAM(メモリ) 16GB DDR4 3200MHz
- 拡張メモリ 最大64GBまで拡張可・2種類の拡張スペースあり
- ストレージ M.2 SSD 512GB NVMe 2280
- 拡張ストレージ M.2 SSDで拡張可能(スロット空き1つあり)
- 電源 ACアダプター(19V/4.74A,90W)
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ax(2.4GHz+5.0GHz/Wi-Fi 6)、Bluetooth 5.2
- 有線LAN 対応(2つのLAN端子あり)
- インターフェース USB 2.0 Type-C×1、USB 2.0 Type-A×3、USB 3.0 Type-A×2、HDMI 2.0、DisplayPort、ミニD-Sub15ピン、Gigabit Ethernet ×2、3.5mmジャック
- 筐体の素材 アルミ合金(フルメタル)
- OS Windows 10 Home 64bit ※Windows 11へのアップグレードが可、LinuxとUbuntuもサポート
- サイズ 177×188×61mm
- 重量 1.334 kg
- カラー ダークグレー
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ベンチマークを比較
「Mac Studio」と「MINISFORUM HX90」、「Beelink GTI 11」、「CHUWI RZBOX」のベンチマークスコアを比較してみました。
※PassMark、Geekbench、3DMarkとは、主にCPUとビデオカード(以下、グラボ)の性能を数値化したベンチマークスコアの参考値を表したものです。
「Mac Studio」
<CPU> Apple M1 Max
Passmarkによるベンチマークスコアは「23468」(CPU)。
Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで約「1600」、マルチコアで約「11000」。
<GPU>
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは約「27000」。
<プロセッサ性能を解説>
5nmプロセスで製造されたApple M1 Maxプロセッサを搭載しています。10コア、10スレッドで、M1の2倍を超える337億個のトランジスタを搭載しています。また、32コアGPUを内蔵し、GeForce RTX 2080とほぼ同じぐらいのグラフィック性能を発揮します。
AMD Ryzen 9 5900HX搭載の「MINISFORUM HX90」とPassmarkスコアで比較するとほぼ同じになります。
Core i5-1135G7/Core i7-1165G7搭載の「MINISFORUM HX90」とPassmarkスコアで比較すると約2倍高くなります。
AMD Ryzen 9 4900H搭載の「CHUWI RZBOX」とPassmarkスコアで比較すると約1000高くなります。
グラフィック性能では「Mac Studio」が圧倒的に性能が高く、他のミニPCの約5倍以上スコアが高くなっています。グラフィックボードは内蔵されていませんが、GeForce RTX 2080搭載のデスクトップPCとほぼ同等の性能で、プロ向けの高解像度な動画編集や数千枚の画像を使った編集などもこなせる性能を十分に持っています。もちろん、PCゲームも快適に動作し、、写真の現像、動画のエンコードなどグラフィック性能を必要とする作業もこなせます。
「MINISFORUM HX90」
<CPU> AMD Ryzen 9 5900HX
Passmarkによるベンチマークスコアは「23384」(CPU)。
<GPU> Radeon Graphics
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「3532」。
「Beelink GTI 11」
<CPU> Core i5-1135G7
Passmarkによるベンチマークスコアは「10175」(CPU)。
<CPU> Core i7-1165G7
Passmarkによるベンチマークスコアは「10632」(CPU)。
<GPU> Intel Iris Xe Graphics
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「4739」。
「CHUWI RZBOX」
<CPU> AMD Ryzen 9 4900H
Passmarkによるベンチマークスコアは「19286」(CPU)。
Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで約「1100」、マルチコアで約「7000」。
<GPU> Radeon Graphics
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「3727」。
「Mac Studio」のメリット・デメリット
「Mac Studio」のメリット・デメリットを紹介します。
メリット
・32GB/64GBメモリ搭載でスムーズに動作
「Mac Studio」は32GB/64GBメモリ搭載でスムーズに動作します。
一方、「MINISFORUM HX90」と「Beelink GTI 11」は16/32GB DDR4メモリを搭載しています。「CHUWI RZBOX」は16GB DDR4メモリを搭載しています。
・SSD 512/1TBストレージ搭載で快適に使える
「Mac Studio」はSSD 512/1TBストレージ搭載で大量のデータを保存できます。
一方、「MINISFORUM HX90」と「CHUWI RZBOX」はM.2 SSD 512GBを搭載しています。「Beelink GTI 11」はM.2 SSD 500GBを搭載しています。
・Wi-Fi 6通信&Bluetooth 5.0&有線LAN通信に対応
「Mac Studio」は従来よりも約4〜10倍の速度で通信できる次世代通信規格「Wi-Fi 6」に対応しています。また、Bluetooth 5.0に対応。10Gbの有線LAN通信も利用できます。
一方、「MINISFORUM HX90」はWi-Fi 6&Bluetooth 5.1&有線LAN通信に対応しています。「Beelink GTI 11」はWi-Fiデュアルバンド&Bluetooth 5.0&有線LAN通信に対応しています。「CHUWI RZBOX」はWi-Fi 6&Bluetooth 5.2&デュアル有線LAN通信に対応しています。
・4つのThunderbolt 4ポートで映像出力できる
「Mac Studio」は4つのThunderbolt 4ポートを搭載し、最大4台のApple「Pro Display XDR」と1台の4Kテレビを同時に接続することができます。
一方、「MINISFORUM HX90」はHDMI 2.0(4K@60Hz) x2とDisplayPort(4K@60Hz) x2で映像出力できます。「Beelink GTI 11」と「CHUWI RZBOX」はType-CポートとDisplayPort x1、HDMI x1で映像出力できます。
・厚さ9.5mmで重さ2.7kgのアルミボディ
「Mac Studio」は厚さ9.5cmで19.7cm四方のアルミボディを採用し、ディスプレイの下に納まるコンパクトなデザインになっています。
一方、「MINISFORUM HX90」はサイズ 196×188×59 mm(L×W×H)で重さ約1.22 kgになっています。「Beelink GTI 11」はサイズ168 x 120 x 39mmで重さ712gになっています。「CHUWI RZBOX」はサイズ 177×188×61mmで重さ1.334 kgになっています。
・画期的な排熱システムで熱を効率的に排出
「Mac Studio」は独自の排熱システムを搭載。本体両側の送風機、精密に配置したエアフローチャネル、筐体の後部と底部に設けられた4000個以上の穴によってCPUの熱を効率的に排出します。
・Studio Displayと接続できる
「Mac Studio」は27インチの「Studio Display」(別売)を用意。接続することで12MP超広角カメラやスタジオ品質のトリプルアレイマイク、6つのスピーカーが利用できるようになります。
デメリット
・メモリを拡張することができない
「Mac Studio」はメモリを拡張することができません。
一方、「MINISFORUM HX90」は最大32GBまで拡張できます。「Beelink GTI 11」と「CHUWI RZBOX」は最大64GBまで拡張できます。
「Mac Studio」の評価
「Mac Studio」の評価を紹介します。
スペック:★★★★★
通信:★★★★
機能:★★★★
デザイン:★★★★★
使いやすさ:★★★★★
価格:★★★
<総合評価>
Appleから発売されたプロ クリエイター向けのミニPCです。デザイン会社などではiMacがよく使われていますが、大量の動画・音楽データを扱うようなスタジオ関連の仕事には少々不向きでした。
しかし、この「Mac Studio」は超パワフルに動作するApple M1 Maxチップ/Ultraチップを搭載しており、グラフィック性能もかなり高いため、動画&音楽制作でもかなり快適に使用できます。
しかも今回は「Mac Studio」にぴったりのデザインを採用した27インチの外部ディスプレイ「Studio Display」(別売)を用意。接続することで12MP超広角カメラやスタジオ品質のトリプルアレイマイク、6つのスピーカーが利用できるようになり、この一台でスタジオワークを完璧にこなせるようになっています。
価格は税込249,800円~。
個人クリエイターには少々手が届かない価格ですが、この一台があればあらゆるクリエイティブなワークで活用できることは間違いなし。プロを目指すクリエイターなら、最終的に手に入れるべきPCとして考えておいた方がいいでしょう。すでにプロクリエイターの方にはもちろんおすすめします。
「Mac Studio」の販売・購入先
「Mac Studio」は、
Amazonで278,800円(税込)、
Appleストアで249,800円~(税込)、
で販売されています。
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他の小型PCと比較する
リンク先からさらに詳しいスペック情報やベンチマーク、性能、価格などが分かるようになっています。
★「MINISFORUM AR900i」(マザーボード・Core i9-13900HX)
★「Mac mini M2」(Apple M2チップ)
★「Minisforum HX90G」(グラボ内蔵)
「CHUWI LarkBox X」(Ryzen 7 3700U)
「GMK NucBox4」(AMD Ryzen 7 3750H)
「GMK Nucbox2 Plus」(Core i5-1135G7)
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