OPPO A5 5G徹底レビュー!AI進化のカメラとゲーム性能、デメリット評価

OPPO A5 5G 背面 外観
2025年12月4日に発売される「OPPO A5 5G」は、前モデル「OPPO A3 5G」からバッテリー容量や耐久性を大幅に強化し、さらに最新のAI編集機能を搭載した注目のエントリースマートフォンです。

このレビューでは、OPPO A5 5GA3 5Gからどのような進化をとげたのか、カメラ性能やバッテリー性能、ゲーム性能など、その実力と使い勝手を徹底的に検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

OPPO A5 5Gの良い点 (Pros):

  • 6,000mAhの超大容量バッテリーによる圧倒的なスタミナ
  • 前モデル比約160%向上した耐衝撃性とIP65防水防塵
  • AI消しゴム2.0など、写真を「編集する楽しさ」が充実
  • 最大120Hz駆動で見やすい1,000nitの高輝度ディスプレイ
  • おサイフケータイ・マイナンバー機能対応で生活に便利

OPPO A5 5Gの気になった点 (Cons):

  • 画面解像度がHD+止まりでフルHD画質ではない
  • スピーカーがモノラル仕様でステレオ非対応
  • 「原神」などの重量級3Dゲームの快適プレイは厳しい
  • 充電器やケースが付属しておらず別途購入が必要

総合評価:

OPPO A5 5Gは、バッテリー性能と耐久性の面でOPPO A3 5Gから飛躍的に進化しました。また、AI機能が加わったことで、写真を撮るだけでなく、撮って「編集する楽しみ」も加わりました。約3万円台という安さを実現するために、上位モデル「OPPO Reno13」と比較して明確にコストカットされている部分もありますが、3万円台で「長く安心して使えるスマホ」として、おすすめできる一台です。

この記事で分かること

  1. デザインと耐久性:サイズ・重量・カラー、IP65 防水防塵、耐衝撃 160%向上、質感、ケース、付属品
  2. ディスプレイと操作性:HD+、最大120Hzのリフレッシュレート、最大輝度1,000nit、手袋モード、スプラッシュタッチ
  3. カメラ・写真・動画:アウトカメラ(5000万画素+200万画素)、インカメラ(800万画素)、アウト/イン同時動画撮影機能、撮影評価(日中、夜間)、動画撮影
  4. AI機能:OPPO AIによる写真編集機能・AI消しゴム2.0、AI鮮明度強化、AI反射除去、AIぼけ除去など
  5. パフォーマンス:Dimensity 6300のAntutuベンチマーク、CPU、GPUの性能を含む、CPU性能比較(Reno13 A、Reno11 A、Reno9 A)、メモリとストレージ、仮想メモリ、SDカード
  6. ゲーム性能:原神、崩壊:スターレイル、フォートナイト、PUBG MOBILE、ウマ娘 プリティーダービー、フレームレート(fps)
  7. 実用性能:ゲーム以外の動作感(遅いのか)、ブラウザ、マルチタスク、画像編集、動画編集、発熱
  8. バッテリー:容量(6000mAh)、45W SUPERVOOC™および33W PPSの急速充電、リバースチャージ機能、充電時の発熱
  9. オーディオと通信性能:スピーカー、音質、ウルトラボリュームモード、イヤホンジャック / 5G、Wi-Fi、Bluetooth、GPS、eSIM、通話品質
  10. OSと機能:ColorOS 15、アップデート保証(サポート期間)、おサイフケータイ、NFC、マイナンバーカード機能、トリニティエンジン、4年間、快適な操作感、デバイス連携機能、生体認証
  11. スペック:スペック一覧、画面サイズ、CPU、センサー
  12. 評価:検証してわかったメリット・デメリット、詳細な総評
  13. 価格・購入先:Amazon、楽天、ライバル機種との価格比較(Reno13 A、Galaxy A25 5G)

この記事を最後まで読むことで、OPPO A5 5Gを購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:OPPO A5 5G – AIを、もっと手軽に。 | オッポ

デザインと耐久性:OPPO A5 5Gのタフネス進化と洗練された外観

OPPO A5 5G 背面 外観 グリーン

ここでは、OPPO A5 5Gのデザインの質感や持ち心地、そして前モデルから大幅に強化された耐久性について、実際に手にした感触を交えて書いていきます。

質感と第一印象

パッケージを開けて最初に目を奪われたのは、その背面デザインの美しさです。私が手にした「グリーン」は、風に吹かれて流れる雲をイメージしたという繊細なテクスチャーが施されており、光の当たり方で表情を変える様子はずっと眺めていたくなるほどです。前モデルのOPPO A3 5G(以下A3)も「OPPO Glow」によるきらめきが素敵でしたが、今回のA5はより落ち着いた「マット加工」が採用されており、指紋がつきにくい実用性と高級感を両立していると感じました。

カメラユニットは左上に縦に配置されており、存在感がありつつもスッキリとしています。手にした瞬間の「プラスチックっぽさ」は否めませんが、安っぽくはなく、むしろ堅牢さを予感させるしっかりとした作り込みに安心感を覚えました。

サイズ・重量・カラーの比較

OPPO A5 5Gの背面と側面

サイズと重量については、前モデルのA3と比較すると興味深い違いがあります。A3が厚さ約7.7mm、重量約187gだったのに対し、OPPO A5 5G厚さ約8.0mm、重量約194gと、わずかにサイズアップしています。数値上は0.3mmの厚みと7gの増加ですが、実際に持ち比べてみると、その差はほとんど気になりません。むしろ、後述するバッテリー増量や耐久性向上を考えれば、このサイズ感に収めたことに驚きすら感じます。

カラーバリエーションは、A3が「パープル」「ブラック」だったのに対し、A5は「グリーン」「ホワイト」へと一新されました。個人的には、今回のグリーンの方が自然な柔らかさがあり、日常のファッションにも馴染みやすいと感じています。

インターフェース

OPPO A5 5Gの接続ポート

側面のボタンやポート類の配置は、ユーザーの使い勝手をよく考えた設計になっています。右側面には音量ボタンと、指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンがあり、親指が自然に届く位置でロック解除がスムーズに行えます。本体下部には、中央にUSB Type-Cポート、その右側にモノラルスピーカー、そして左側には依然として需要の高い3.5mmイヤホンジャックが配置されています。

有線イヤホン派の私としては、充電ポートと干渉しにくいこの配置は非常に嬉しいポイントです。左側面にあるSIMスロットは、nanoSIMと排他利用になりますが、最大1TBまでのmicroSDカードに対応しており、ストレージ不足の心配もありません。

驚異的な耐久性と防水防塵の進化

OPPO A5 5Gの側面とボタン

耐久性に関しては、ただ「頑丈」なだけでなく、スペック面で明確な進化を遂げています。まず注目すべきは防水・防塵性能です。前モデルのA3がIP54(生活防水レベル)だったのに対し、今回のA5IP65(IPX5/IP6X)へと等級がアップしました。A3では「飛沫」を防ぐ程度でしたが、A5では「噴流水」にも耐えられるレベルになり、キッチンでの水洗いや突然のゲリラ豪雨でも、より安心して使えるようになったのは大きなメリットです。

さらに、耐衝撃性能A3と比較して約160%も向上しています。これは強化ガラスと高強度合金フレームを組み合わせた「360°高強度設計」によるもので、米国防総省のMIL規格やSGSの厳しい耐衝撃テストをクリアしています。実際に手に持った時の「カッチリ」とした剛性感は、この内部構造によるものだと実感しました。画面や手が濡れていても誤動作を防ぐ「スプラッシュタッチ」機能も健在で、進化した防水性能と相まって、アウトドアや水回りでの実用性が格段に増しています。

OPPO A5 5Gの側面とボタン

付属品

同梱されているのは、画面に貼付済みの保護フィルムSIM取り出し用ピン、そしてクイックガイドなどの書類のみと非常にシンプルです。前モデルのA3と同様に、急速充電に対応したACアダプターやUSBケーブル、そして保護ケースは付属していません。特に、本機の特徴である45W SUPERVOOCフラッシュチャージの恩恵を受けるには、対応する充電器を別途用意する必要があります。

ケース:Amazonですでに販売開始

驚いたことに、発売直後であるにもかかわらず、AmazonなどのECサイトではすでにOPPO A5 5G専用のケースが充実しています。新しいスマホを購入する際、「専用ケースがまだ売っていない」という悩みを抱えることが多いですが、本機ではその心配がなさそうです。

現在販売されているケースのタイプは大きく分けて2種類あります。1つは、500円〜1,000円前後という非常に手頃な価格で購入できるTPU素材のクリアケースです。これらは薄型軽量でありながら、米軍MIL規格に準拠した耐衝撃性能や、黄ばみ防止加工を謳うものまであります。A5 5Gの特徴である美しい背面カラーやテクスチャーを隠さずに保護したい私のようなユーザーには、こうしたクリアケースが最適だと感じました。

もう1つは、3,000円前後の手帳型ケースです。こちらはカード収納ポケットや動画視聴に便利なスタンド機能に加え、落下防止のハンドストラップが付いているものもラインナップされています。本体自体の耐久性が高い機種ではありますが、画面もしっかり保護したい方や、機能性を重視する方にはこちらが良い選択肢になるでしょう。

まとめ:デザイン

  • 第一印象:マット加工と雲をイメージしたテクスチャーにより、指紋が目立ちにくく高級感がある。
  • サイズ感:前モデルA3より0.3mm厚く7g重いが、持ち心地に大きな差は感じない。
  • カラー:A3のパープル/ブラックから一新され、グリーン/ホワイトの爽やかなラインナップに。
  • 配置:下部にType-Cとイヤホンジャックがあり、有線イヤホン使用時も快適。
  • 耐久性:A3比で約160%向上した耐衝撃性能と、水濡れでも操作できるスプラッシュタッチが優秀。
  • ケース:Amazonで500円〜3,000円台のクリアケースや手帳型ケースが既に購入可能。
  • 付属品:充電器やケースは付属せず、フィルムとSIMピンのみのシンプルな構成

ディスプレイと操作性:OPPO A5 5Gの快適さを支える120Hz大画面と進化したタッチ感度

OPPO A5 5Gのディスプレイ。画面に動画の映像。

ここでは、OPPO A5 5Gの視覚体験と、実際に触れてみて感じた操作性の進化について詳しく書いていきます。

鮮やかさと実用性を兼ね備えたLCDディスプレイ

電源を入れて画面が点灯した瞬間、6.7インチという大画面の迫力と、予想以上の明るさに驚かされました。本機に採用されているのは有機ELではなくLCD(液晶)パネルですが、発色は非常に自然でクリアです。初期設定の「鮮明モード」では色が鮮やかに強調され、写真や動画が生き生きと表示されますが、個人的には「ナチュラルモード」に切り替えた時の落ち着いた色味が、長時間のウェブ閲覧でも目が疲れにくく気に入っています。

ベゼル(画面の縁)は下部がやや太めですが、画面占有率は89.9%と広く、コンテンツへの没入感を妨げるほどではありません。エントリーモデルの液晶と聞いて少し身構えていましたが、斜めから見た時の色変化も少なく、良い意味で期待を裏切る品質だと感じました。

サイズと解像度:A3から継承されたバランス

OPPO A5 5Gのディスプレイ。画面にアニメの映像。

ディスプレイのサイズは約6.7インチ、解像度はHD+(1,604×720)となっており、このスペックは前モデルのOPPO A3 5G(以下A3)と全く同じです。最近のスマートフォンの多くがフルHD+を採用している中で、HD+という解像度に不安を感じる方もいるかもしれませんが、実際にYouTubeで1080pの動画を視聴してみても、粗さが目立って困るようなことはありませんでした。

むしろ、画素数を抑えている分、GPUへの負荷が軽くなり、バッテリー持ちの良さに貢献しているというメリットを強く感じます。電子書籍で細かい文字を読む際に、目を凝らすとわずかにドット感を感じる場面はありますが、日常使いにおいては画面の大きさがもたらす情報量の多さの方が勝っています。A3と同様に、動画視聴やSNSチェックには最適なサイズ感です。

リフレッシュレートと輝度の快適さ

OPPO A5 5Gのディスプレイをスクロールしている。

リフレッシュレートは最大120Hzに対応しており、スクロール時の滑らかさは「ヌルヌル」という表現がぴったりです。ブラウザで長いニュース記事を読み進める際も、残像感が少なく文字が読みやすいのは大きな魅力です。この点もA3から継承されていますが、低価格帯でもこの滑らかさを標準にしてくれたことは高く評価できます。

また、輝度については日光下で最大1,000nitまで上がります。実際に晴天の屋外でマップアプリを開いてみましたが、直射日光の下でも画面が白飛びせず、しっかりと地図を確認できました。A3も同じ1,000nitでしたが、この「屋外で見える」という安心感は、外出先でスマホを使う頻度が高い私にとって非常に重要なポイントです。

操作性の進化:タッチ感度と手袋モード

OPPO A5 5Gのタッチ感度

操作性に関しては、A3からの確実な進化を感じました。A3タッチサンプリングレートが最大120Hzだったのに対し、OPPO A5 5G最大240Hzに向上しています。これにより、指の動きに対する追従性が良くなり、リズムゲームなどの素早いタッチ操作でも反応の遅れを感じにくくなりました。

さらに、これからの季節に嬉しいのが新搭載の「手袋モード」(※A3は非対応)です。寒い朝、手袋をしたまま駅の時刻表を確認しようとした際、手袋を外さずに画面をスクロールできた時には、地味ながらも確かな利便性を実感し、感動すら覚えました。また、画面や手が濡れていても誤作動を防ぐ「スプラッシュタッチ」も健在で、キッチンでレシピを見ながら料理をする際も、濡れた手で気兼ねなく操作できるのは非常に便利です。

ディスプレイの仕様

  • サイズ: 約6.7インチ
  • パネルタイプ: LCD(液晶)
  • 解像度: HD+ (1,604×720)
  • 画面占有率: 89.9%
  • リフレッシュレート: 最大120Hz
  • タッチサンプリングレート: 最大240Hz
  • 輝度: 通常850nit / 日光下最大1,000nit
  • 色域: 鮮明モード 88% DCI-P3 / ナチュラルモード 100% sRGB

まとめ:ディスプレイ

  • 第一印象:6.7インチの大画面で見やすく、LCDながら発色は自然でクリア。
  • 解像度:A3と同じHD+だが、実用上は十分でバッテリー効率が良い。
  • 滑らかさ:120Hzのリフレッシュレートにより、スクロールが非常にスムーズ。
  • 視認性:最大1,000nitの輝度で、晴れた屋外でも画面がはっきり見える。
  • 操作性:タッチサンプリングレートがA3の倍の240Hzになり、反応が向上。
  • 便利機能:手袋モードが新たに追加され、スプラッシュタッチと合わせて過酷な環境でも使いやすい。

カメラ性能

OPPO A5 5Gの背面にあるカメラ

ここでは、OPPO A5 5Gのカメラ性能を「写真と動画」、「AI機能」(OPPO AIによる写真編集機能)の2つのセクションに分けて詳細にレビューします。

写真と動画:OPPO A5 5Gの実用性と高画素カメラの真価

ここでは、OPPO A5 5Gのカメラ構成と実際の撮影フィール、そして動画撮影の使い勝手について、日中から夜間まで様々なシーンで試した感想を交えてレビューします。

シンプルながら高画素なカメラ構成

OPPO A5 5Gの背面カメラは、約5,000万画素の広角メインカメラ(F値1.8)と、約200万画素の深度カメラ(F値2.4)のデュアル構成です。一見するとトリプルカメラのように見えるデザインですが、一つはデザイン上の装飾となっています。前モデルのOPPO A3 5G(以下A3)と同様に超広角カメラは搭載されていませんが、メインカメラに高画素センサーを採用することで、日常の記録には十分なスペックを確保しています。

OPPO A5 5Gで撮影した写真。海岸沿いの道。

インカメラは約800万画素(F値2.0)で、パンチホール型のため画面を広く使え、自撮りやビデオ通話にもスムーズに対応できます。光学式手ブレ補正(OIS)は非搭載ですが、電子的な処理でどこまでカバーできるかがポイントになります。

充実した撮影モードと機能

カメラアプリを起動して驚くのは、そのモードの豊富さです。標準の「写真」「動画」に加え、背景をぼかして被写体を際立たせる「ポートレート」、暗所での撮影をサポートする「夜景」、さらに「PROモード」「パノラマ」「タイムラプス」などが揃っています。

特にユニークなのが「アウト/イン同時動画撮影」機能です。これはアウトカメラで風景を撮りながら、インカメラで自分のリアクションを同時にワイプのように記録できる機能で、Vlog撮影や旅行の思い出作りに非常に役立ちました。A3から引き継がれた機能ではありますが、SNS向けのコンテンツ作成が手軽に行える点は大きな魅力です。

実際の撮影体験:日中から夜景まで

OPPO A5 5Gで撮影した写真。海外沿いの人とベンチ

実際に街へ持ち出して撮影してみると、晴れた日の屋外では5,000万画素の恩恵をしっかりと感じられます。光量が十分な場所では、建物のディテールや空の青さがくっきりと描写され、色味もOPPOらしい自然で鮮やかな仕上がりになります。ズームに関しては専用の望遠レンズはありませんが、5,000万画素の高解像度を活かした2倍程度のデジタルズームなら、画質の劣化をあまり気にせずSNSに投稿できるレベルです。

一方で、室内や夜間の撮影では少し慎重になる必要がありました。光学式手ブレ補正(OIS)がないため、薄暗いカフェや夜景スポットでは手ブレが起きやすく、しっかりと脇を締めて撮影する必要があります。「夜景モード」を使えば、複数枚合成によってノイズを抑えた明るい写真は撮れますが、動いている被写体や極端に暗い場所では、細部が塗り絵のように潰れてしまうこともありました。このあたりはA3と同様、価格相応の割り切りが必要だと感じます。

OPPO A5 5Gで撮影した写真。夜間のマクドナルド。

動画撮影と手ブレ補正

動画撮影は、アウト・イン共に最大1080P(30fps)まで対応しています。4K撮影には非対応ですが、スマホの画面で楽しむ分には十分な画質です。実際に歩きながら撮影してみると、電子手ブレ補正の効きは限定的で、足音に合わせた揺れが映像に反映されやすい印象を受けました。

ダイナミックに動き回る撮影よりも、立ち止まって風景をパンしたり、三脚などで固定して撮影したりするスタイルに向いています。マイクの音質はクリアで、周囲の環境音も自然に拾ってくれるため、日常のちょっとした記録を残すには十分な性能を持っています。

OPPO A5 5Gで動画を撮影している。

カメラ仕様と機能

  • アウトカメラ構成:[広角] 約5,000万画素 (F値1.8) + [深度] 約200万画素 (F値2.4)
  • インカメラ構成:約800万画素 (F値2.0)
  • 手ブレ補正:光学式手ブレ補正(OIS)非搭載
  • 動画撮影解像度:アウト/イン共に最大1080P/720P @30fps
  • スローモーション:720P @120fps
  • ズーム機能:デジタルズーム対応(望遠レンズなし)
  • 主な撮影モード:写真、動画、ポートレート、夜景、PRO、パノラマ、タイムラプス、アウト/イン同時撮影、高解像度、Googleレンズ

まとめ:写真と動画

  • 日中の画質:5,000万画素を活かしたクリアな描写。2倍デジタルズームもSNS用途なら劣化を感じさせず実用的 。
  • 暗所・夜景:光学式手ブレ補正(OIS)がないため手ブレしやすく、動く被写体や極端に暗い場所は苦手 。
  • 動画性能:4K非対応で、手ブレ補正の効きも限定的。歩き撮りよりも定点撮影に向いている 。
  • 便利機能:アウト/イン同時動画撮影機能はVlogなどに便利で、撮影の楽しみを広げてくれる 。

AI機能:OPPO A5 5Gの魔法のような写真編集体験

ここでは、OPPO A5 5Gに搭載された「OPPO AI」による写真編集機能について、実際に撮影した失敗写真をどのように救済できたか、その精度や使い勝手を体験談を交えて書いていきます。

不要なものを魔法のように消す「AI消しゴム2.0」

OPPO A5 5Gの「AI消しゴム2.0」

エントリーモデルのスマホで、ここまで高度なAI編集ができる時代になったことに驚きを隠せません。特に感動したのが「AI消しゴム2.0」です。休日に混雑した観光地で風景写真を撮った際、どうしても他の観光客が背景に入り込んでしまいました。これまでは諦めていたのですが、この機能を使って映り込んだ人物を囲むだけで、まるで最初から誰もいなかったかのように綺麗に消去できました。

背景の壁や地面の模様もAIが自然に補完してくれるため、拡大して見ても違和感がほとんどありません。前モデルのOPPO A3 5GでもAI機能は搭載されていましたが、A5 5Gでは「2.0」へと進化し、複数の人物をワンタップで認識して一括消去できるなど、使い勝手がさらに向上していると感じました。

失敗写真を蘇らせる「AI鮮明度強化」と「AIぼけ除去」

OPPO A5 5Gの「AI鮮明度強化」

「撮っておいてよかった」と思わせてくれたのが、「AI鮮明度強化」と「AIぼけ除去」機能です。試しに、昔の古いスマホで撮った解像度の低い粗い写真を「AI鮮明度強化」で処理してみたところ、ぼんやりしていた輪郭がクッキリとし、ディテールが鮮やかに蘇りました。

また、動き回るペットを撮影した際に生じてしまった被写体ブレも、「AIぼけ除去」を使うことで、毛並みの質感がある程度わかるレベルまで修正できました。完全にピントが合った写真には敵いませんが、SNSでシェアするには十分なクオリティにまでリカバリーしてくれる頼もしい機能です。

ガラス越しの景色もクリアに「AI反射除去」

OPPO A5 5Gの「AI反射除去」

水族館や展望台、あるいはおしゃれなカフェの窓越しに撮影をする際、どうしても避けられないのがガラスの反射や映り込みです。そんな時に役立つのが「AI反射除去」です。実際にカフェの窓越しに街並みを撮影した際、室内の照明がガラスに反射してしまいましたが、この機能を使うと、反射部分をAIが自動検出し、スッと拭き取ったかのように軽減してくれました。完全にゼロになるわけではありませんが、写真のクリアさが格段に上がり、プロっぽい仕上がりに近づきます。

遊び心が広がる「AI Studio」と操作性

実用的な補正だけでなく、遊び心を満たしてくれるのが「AI Studio」です。自分の写真を1枚選ぶだけで、様々なテーマのイラストやデジタルアバター風の画像を自動生成してくれます。SNSのアイコン作成や、友人との話題作りとして非常に楽しめました。操作性に関しては、これら全ての機能が「写真」アプリの編集画面から数タップで呼び出せるため、非常に直感的です。

ただし、これらの高度な処理はクラウド上で行われるため、実行時にはパケット通信が発生し、処理完了までに数秒から十数秒の待ち時間があります。それでも、PCソフトを使わずにスマホだけでここまでの編集ができる手軽さは、大きなメリットだと言えるでしょう。

まとめ:AI機能

  • 機能の精度:AI消しゴム2.0は背景補完が自然で、観光地での不要な映り込み除去に実用的。
  • 補正効果:AI鮮明度強化やAIぼけ除去は、古い写真や軽度の手ブレ写真の救済に効果大。
  • 反射除去:ガラス越しの撮影で映り込みを軽減し、クリアな写真に仕上げてくれる。
  • 楽しさ:AI Studioで手軽にユニークなアバター画像を作成でき、SNSなどで活用可能。
  • 操作性:純正写真アプリから直感的に操作可能だが、クラウド処理のため通信環境と待ち時間が必要。

パフォーマンスとゲーム性能

OPPO A5 5GのCPU

ここではOPPO A5 5Gが搭載するMediaTek Dimensity 6300のパフォーマンスとゲーム性能を紹介します。

Antutuベンチマーク

OPPO A5 5Gは、プロセッサ(SoC)にMediaTek製の「Dimensity 6300」を採用しています。これは、最大2.4GHz駆動のオクタコアCPUと、GPUに「Mali-G57 MC2」を組み合わせた構成で、TSMCの6nmプロセスで製造されています。このチップセットは、比較対象である前モデル「OPPO A3 5G」と共通であり、さらに海外市場向けの「OPPO A5 Pro 5G」や、シャープの「AQUOS wish5」といった最新のエントリー〜ミドルクラスの機種にも採用されている、現在主流のスタンダードなプロセッサです。

Antutuベンチマークは以下のようになっています。

OPPO A5 5GのAntutuベンチマーク

例1: Antutu V10.4.8 総合で「437205」、CPUで「142078」、GPUで「68298」、MEMで「111291」、UXで「115538」

例2: Antutu V10.4.3 総合で「445808」、CPUで「144612」、GPUで「69411」、MEMで「120055」、UXで「111730」

CPU性能は約14万点、GPU性能は約6万8~9千点になります。

MediaTek Dimensity 6300性能を比較

OPPO A5 5Gが搭載するMediaTek Dimensity 6300 プロセッサと他のCPUの性能をAntutuベンチマークで比較してみました。

OPPO A5 5Gのグラフ。Antutu比較 MediaTek Dimensity 6300

CPU ランキング

※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。

  1. Qualcomm Snapdragon 7s Gen 3 (Nothing Phone 3a)・・・Antutu 71万
  2. Snapdragon 6 Gen 1 (OPPO Reno13 A)・・・Antutu 64万
  3. Snapdragon 7s Gen2 (AQUOS sense9)・・・Antutu:60万
  4. MediaTek Dimensity 7050 (OPPO Reno11 A)・・・Antutu:59万
  5. Dimensity 7060 (moto g66j 5G)・・・Antutu:50万
  6. Dimensity 6300 (OPPO A5 5G)・・・Antutu:43万
  7. Snapdragon 695 5G (OPPO Reno9 A)・・・Antutu:42万
  8. MediaTek Dimensity 6100+(Galaxy A25 5G)・・・Antutu:39万
  9. Dimensity 6020 (OPPO A79 5G)・・・Antutu:38万
  10. Helio G81 (moto g05/ Redmi 14C)・・・Antutu:25万

比較から分かること

比較結果から、OPPO A5 5Gはエントリークラスの価格帯でありながら、一世代前のミドルレンジスマホの定番だった「Snapdragon 695 5G」(OPPO Reno9 Aなど)と同等以上の性能を持っていることが分かります。

ライバル機である「Galaxy A25 5G」や、旧モデルの「OPPO A79 5G」と比較してもスコアは上回っており、Web閲覧やSNS、動画視聴といった普段使いにおいては、より快適な動作が期待できます。一方で、「OPPO Reno13 A」などの最新ミドルハイクラスとは明確な性能差があるため、高画質な3Dゲームなどを快適にプレイするにはパワー不足ですが、日常用途であれば「動作が遅い」と感じる場面は大幅に減っていると言えるでしょう。

ゲーム性能:人気タイトルで実機検証!重量級ゲームはどこまで遊べる?

OPPO A5 5Gで原神をプレイ。

ここでは、OPPO A5 5Gが搭載する「MediaTek Dimensity 6300」のゲーミング性能について、実際に5つの人気タイトルをプレイして検証しました。エントリーモデルのスマホでどこまで快適に遊べるのか、フレームレート(fps)の数値を交えながら詳しくレポートします。

原神

まずは、スマホの性能テストの定番とも言えるオープンワールドRPG『原神』です。結論から言うと、この端末で遊ぶにはかなりの割り切りが必要です。画質設定を「最低」、フレームレートを「30fps」に制限することで、ようやくデイリークエストの消化やフィールド探索ができるレベルになります。

実際にプレイしてみると、オブジェクトの多いスメールシティのような街中や、元素スキルが飛び交う戦闘シーンでは、画面が重くなるのを肌で感じました。試しに画質を「中」や「60fps」に上げてみたところ、端末が熱を持つとともに処理落ちが頻発。激しいエフェクトが重なると下限が16fps程度まで落ち込み、キャラクターの切り替えや回避操作がワンテンポ遅れるような感覚に陥りました。快適に冒険するには、画質は欲張らず「最低」に固定し、高難易度の秘境など高負荷なコンテンツは避けるのが賢明です。

OPPO A5 5Gで原神をプレイ

崩壊:スターレイル

続いて、美しいアニメーションレンダリングが魅力のターン制RPG『崩壊:スターレイル』です。こちらもGPUへの負荷が高いため、画質設定は「非常に低い」または「低い」、フレームレートは「30fps」に設定してプレイしました。

広大で複雑なマップである「ピノコニー」を移動している際や、キャラクターの必殺技カットインが入る瞬間には、明らかにフレームレートが低下し、映像がカクつく場面が見られました。ただ、アクションゲームとは異なり、コマンド選択式のターン制バトルなので、多少のカクつきがあっても「遊べない」と感じることはありませんでした。とはいえ、長時間プレイしていると端末が熱を持ちやすくなるため、画質の美しさよりも動作の安定性を優先した設定にしておくことが、ストーリーを最後まで楽しむための必須条件と言えそうです。

フォートナイト

建築とシューティングが融合した『フォートナイト』は、プレイヤー同士が激しく動くため、CPUとGPUの両方に高い負荷がかかります。正直なところ、この端末でのプレイは「戦い」でした。画質は「低」、3D解像度を「50%〜75%」まで落としてようやくマッチに参加できる状態です。

誰もいない場所やロビー画面では30fps付近が出ますが、敵と遭遇して建築合戦が始まったり、至近距離でのショットガンバトルになったりすると、フレームレートが急激に低下してしまいます。遠くの敵がカクカクして見えたり、テクスチャの読み込みが遅れたりすることがあり、一瞬の判断が生死を分けるバトルロイヤル本編では不利になる場面が多々ありました。クリエイティブモードなどの軽いマップなら比較的安定しますが、ビクロイ(勝利)を目指すガチ勢には厳しい環境だと感じました。

PUBG MOBILE

OPPO A5 5Gで「PUBG MOBILE」をプレイ

打って変わって、モバイル向けに最適化が進んでいる『PUBG MOBILE』では、驚くほど快適なプレイが可能です。画質設定を「スムーズ」、フレームレート設定を「ウルトラ(40fps上限)」、あるいはそれ以上に設定することで、非常に滑らかな操作感が得られます。

実際にプレイして計測したところ、平均して約51fps程度での動作を確認できました。これなら激しい撃ち合いの際でも照準を合わせやすく、ストレスを感じることなく生き残りをかけた戦いに没頭できます。ただし、画質を「HD」以上に上げるとGPU性能の限界でフレームレートが落ちてしまうため、勝ちにこだわるなら画質は「スムーズ」一択です。終盤戦でスモークが大量に焚かれるシーンでは一瞬重さを感じましたが、全体を通して実用的なパフォーマンスを維持していました。

ウマ娘 プリティーダービー

最後に、育成シミュレーションの『ウマ娘 プリティーダービー』です。このゲームに関しては、育成パートやメニュー画面などの2D操作は全く問題なく、サクサクと快適に進行します。

3Dグラフィックが多用されるレースシーンやウイニングライブも、標準的な画質設定で概ね滑らかに再生されました。しかし、18人のウマ娘が一斉に踊る「グランドライブ」や、固有スキルのエフェクトが豪華な一部の演出時には、一瞬コマ落ちして30fpsを割り込むような挙動を見せることがありました。もし気になる場合は、ゲーム内の設定で「推奨画質」を適用するか、観客などの表示を簡易設定にすることで、安定した滑らかさを取り戻せます。基本的には、愛馬の育成をストレスなく楽しめるタイトルです。

まとめ:ゲーム性能

『PUBG MOBILE』や『ウマ娘』のような最適化されたタイトルや軽量なゲームであれば、設定次第で十分に快適な動作が期待できます。しかし、『原神』や『崩壊:スターレイル』、『フォートナイト』といった重量級の3Dゲームにおいては、画質を最低まで落としてもカクつきやフレームレートの低下が避けられません。OPPO A5 5Gでゲームを楽しむなら、ヘビーな3Dタイトルは割り切って遊びつつ、カジュアルなゲームを中心に楽しむスタイルが合っていると感じました。

ゲーム以外の動作感:OPPO A5 5Gの快適さとクリエイティブ作業の限界

OPPO A5 5Gでウェブサイトを閲覧している。

ここでは、普段使いにおけるアプリの挙動や、画像・動画編集といったクリエイティブな作業をOPPO A5 5Gで行った際の実感、そして気になる発熱についてレビューします。

日常動作:120Hzの恩恵とメモリ4GBのリアル

日常的なブラウジングやSNSのチェックにおいて、OPPO A5 5Gは価格以上の快適さを提供してくれます。特に、最大120Hzのリフレッシュレートのおかげで、X(旧Twitter)のタイムラインや縦長のウェブサイトをスクロールする際のヌルヌルとした滑らかさは、一度味わうと病みつきになります。この視覚的な快適さは、前モデルのOPPO A3 5Gからしっかりと継承されています。

一方で、マルチタスクに関しては「割り切り」が必要です。物理メモリ(RAM)が4GBというスペックは、前モデルA3 5Gと同じであり、例えばGoogleマップで経路を調べながら、裏でブラウザを開き、さらにLINEを返信するといった操作を素早く行うと、アプリの再読み込みが発生することがありました。仮想メモリ機能で最大8GB相当まで拡張できますが、やはり物理的な容量の壁は感じます。アプリを頻繁に切り替える使い方よりも、一つのアプリをじっくり使うスタイルの方が、この端末の良さを活かせると感じました。

画像編集:5,000万画素の現像は「一呼吸」置く余裕を

アウトカメラで撮影した約5,000万画素の高解像度写真を、「Snapseed」や「Lightroom」などのアプリで編集してみました。読み込み自体はスムーズですが、フィルターを適用したり、明るさを調整したりする際に、反映されるまで「一呼吸」待つ場面があります。リアルタイムでサクサク変わるというよりは、処理を待って確認して、また調整する、というペースになります。とはいえ、SNSにアップするためのトリミングや色味補正程度であれば全く問題ありません。高画素データの書き出しには数秒の時間を要しますが、日常の記録を綺麗に残すための編集作業としては十分実用的な範囲です。

動画編集:フルHDのショート動画なら作成可能

動画編集アプリ「CapCut」を使用して、1分程度のVlog作成に挑戦しました。素材の読み込みやカット割りといった基本的な操作は、思いのほかスムーズに行えます。ただし、複数のエフェクトを重ねたり、凝ったトランジション(場面切り替え効果)を追加したりすると、プレビュー画面でカクつきが見られるようになりました。

また、書き出し(レンダリング)速度についても、ハイエンド機のような爆速とはいきません。フルHD(1080p)の動画を書き出す際、実時間と同じかそれ以上の時間がかかることもありました。4K動画の編集はスペック的にも厳しく、そもそもカメラ自体が4K撮影に対応していないため、あくまで「撮って出し」や「1080pまでのショート動画」を楽しむデバイスだと捉えるのが正解です。

発熱:長時間使用でも安心の熱管理

発熱に関しては、非常に優秀な印象を受けました。搭載されているMediaTek Dimensity 6300は電力効率に優れており、長時間のYouTube視聴やブラウジングを続けても、本体がほんのり温かくなる程度で、不快な熱さを感じることはありませんでした。前モデルA3 5Gよりもバッテリー容量が6,000mAhへと大幅に増量されていますが、45W急速充電を行っている最中でも、熱は適切に制御されていると感じます。

動画編集の書き出し時には、カメラ付近のCPU周りが多少熱を持ちますが、動作が極端に遅くなるサーマルスロットリングが発生するほどではなく、安定したパフォーマンスを維持していました。

まとめ:ゲーム以外の動作感

  • マルチタスク:120Hzのスクロールは快適だが、RAM 4GBの影響でアプリ切り替え時に再読み込みが発生しやすい。
  • 画像編集:5,000万画素の編集は可能だが、フィルター適用時などに一瞬の待ち時間がある。
  • 動画編集:CapCutでのカット編集はスムーズ。エフェクト多用や書き出しには時間を要する。
  • 発熱:動画視聴や急速充電時でも発熱は穏やかで、サーマルスロットリングも起きにくい。

メモリとストレージ:OPPO A5 5Gの頼れるRAM拡張と拡張性の高いmicroSDスロット

OPPO A5 5Gのメモリとストレージ

ここでは、OPPO A5 5Gのメモリ(RAM)とストレージ(ROM)の性能について、複数のアプリを同時に起動した際の挙動や、写真や動画を保存する際の使い勝手を中心に書いていきます。

仮想メモリで粘りを見せるRAM 4GBの挙動

OPPO A5 5Gの物理メモリは4GB(LPDDR4X)です。これは前モデルのOPPO A3 5Gと同じ容量であり、現代のAndroidスマートフォンとしては最小限のスペックと言えます。正直なところ、使い始める前は「4GBで足りるのか?」と不安がありましたが、ColorOSに搭載されている「RAM拡張(仮想メモリ)」機能がその不安を和らげてくれました。初期設定の段階で、ストレージの空き容量を使ってメモリを拡張する設定が有効になっており、最大で合計8GB相当のメモリとして動作させることが可能です。

実際に、YouTubeで動画を再生しながら、LINEの通知を確認し、さらにChromeで調べ物をする、といった一般的なマルチタスクを試してみました。アプリの切り替え時に一瞬の間を感じることはあるものの、フリーズすることなく動作しました。ただし、物理メモリが豊富なハイエンド機と比べると、裏で開いていたゲームアプリなどはタスクキル(強制終了)されやすく、再度開いたときにタイトル画面から再読み込みになる頻度は高いです。

この「アグレッシブにメモリを解放して動作を軽く保とうとする挙動」はA3 5Gと非常によく似ており、ヘビーなマルチタスクには向きませんが、SNSやブラウザを行き来する程度なら実用的な範囲に収まっています。

128GBストレージとmicroSDカードの活用術

内蔵ストレージは128GB(UFS 2.2)を搭載しています。初期設定を終えてアプリをいくつか入れた段階で、システム領域などが20GB近くを占有しており、ユーザーが自由に使える実質的な空き容量は約100GB前後でした。5,000万画素の高解像度写真を多用したり、動画をたくさん撮ったりするユーザーにとっては、少し心許ない容量かもしれません。

しかし、OPPO A5 5Gには最大1TBまで対応したmicroSDカードスロットが搭載されています。これが非常に心強い存在です。実際に手持ちの256GBのmicroSDXCカードを挿入してみたところ、スムーズに認識され、カメラの設定で写真の保存先をSDカードに変更することができました。これにより、内蔵ストレージはアプリ専用、写真や動画などの重いデータはSDカード、と住み分けができるため、容量不足のストレスから解放されます。

一つ注意が必要なのは、SIMスロットの仕様です。A3 5Gと同様に、SIMスロット2とmicroSDカードスロットは「排他仕様」になっています。つまり、「nanoSIM 2枚でデュアルSIM運用」をする場合、microSDカードは使えません。もしデュアルSIMとmicroSDカードを併用したい場合は、片方の回線を「eSIM」にする必要があります。この点は機種変更を検討している方にとって重要なチェックポイントです。

まとめ:メモリとストレージ

  • 物理メモリ:4GB (LPDDR4X)。前モデルA3 5Gから据え置きのエントリー仕様。
  • 仮想メモリ:最大4GB拡張可能で、合計最大8GB相当として動作。
  • マルチタスク:ライトな切り替えはスムーズだが、重いアプリは再読み込みが発生しやすい。
  • 内蔵ストレージ:128GB (UFS 2.2)。システム領域を除くと実質約100GB程度が利用可能。
  • 外部ストレージ:最大1TBのmicroSDXCに対応し、写真や動画の保存先として最適。
  • スロット仕様:SIM2スロットとの排他利用のため、物理SIM2枚との併用は不可(eSIM活用で回避可能)。

バッテリー持ちと充電:OPPO A5 5Gの驚異的なスタミナと急速充電

OPPO A5 5Gのバッテリー

ここでは、OPPO A5 5Gの最大のセールスポイントの一つである6,000mAhの大容量バッテリーと、その充電性能について、実際の使用感を交えて紹介します。

圧倒的な6,000mAhバッテリーと持続時間

OPPO A5 5Gは、本体の厚みを約8.0mmに抑えつつ、公称値で6,000mAhという巨大なバッテリーを搭載しています。これは前モデルであるOPPO A3 5Gの5,100mAhと比較しても約900mAhもの増量となっており、エントリー〜ミドルレンジのスマートフォンとしてはトップクラスの容量です。

バッテリー持ちの指標となるベンチマークテスト「PC Mark Work 3.0」の結果を確認すると、実に19時間7分という驚異的なスコアを記録しました。一般的なスマートフォンが10時間〜12時間程度であることを考えると、この数値がいかに突出しているかが分かります。

実際の使用で感じた「減らない」安心感

実際に朝フル充電の状態から持ち出し、通勤時の音楽鑑賞、日中のSNSチェックやブラウジング、そして帰宅後の動画視聴と、普段通りに使ってみましたが、夜寝る前の時点でもバッテリー残量は60%以上残っていました。意識して節約しなくても、1回の充電で丸2日は余裕で持ちこたえてくれます。週末にあまりスマホを触らないようなライトな使い方であれば、3日間充電なしで過ごすことも夢ではないと感じました。前モデルのA3 5Gも電池持ちは良好でしたが、A5 5Gは「バッテリー切れ」という概念を忘れさせてくれるほどの頼もしさがあります。

45W急速充電の実力と発熱

OPPO A5 5Gで充電している

充電に関しては、OPPO独自の急速充電技術「45W SUPERVOOCフラッシュチャージ」および汎用規格の「33W PPS」に対応しています。バッテリー容量が増えた分、充電時間が心配でしたが、対応する45W充電器を使用したところ、バッテリー残量1%の状態から約37分で50%まで回復しました。朝の身支度をしている短い時間で、1日分使えるだけの電力をチャージできるのは非常に便利です。

また、充電中の発熱を調べるために急速充電中に本体背面を触ってみましたが、ほんのり温かくなる程度で、不安になるような発熱は感じられませんでした。独自のバッテリーヘルスエンジンにより、充電中の温度管理や過充電防止が適切に機能している印象です。ただし、ACアダプターとUSBケーブルは同梱されていないため、この急速充電の恩恵を最大限に受けるには、別途45W以上に対応した充電器を用意する必要があります。

便利なリバースチャージ機能

6,000mAhという容量を活かして、他のデバイスへ給電できる「リバースチャージ機能」も搭載されています。USB Type-Cケーブルでワイヤレスイヤホンのケースや友人のスマホと繋ぐだけで、モバイルバッテリー代わりとして使うことができます。実際に手持ちのワイヤレスイヤホンを充電してみましたが、スムーズに給電が開始されました。いざという時に役立つ機能です。

なお、残念ながらワイヤレス充電(Qi)には対応していません。この価格帯とバッテリー容量を考えれば納得の仕様ですが、置くだけ充電に慣れている方は注意が必要です。

まとめ:バッテリー

  • バッテリー容量:6,000mAh(公称値)。前モデルA3 5Gの5,100mAhから大幅増量。
  • ベンチマーク:PC Markテストで19時間7分という圧倒的な持続時間を記録。
  • 実使用感:ヘビーに使っても1日では使い切れず、通常使用なら2〜3日は充電不要。
  • 充電速度:45W SUPERVOOC対応で、約37分で50%まで充電可能。
  • 発熱:急速充電時も適切な温度管理により、過度な発熱はなし。
  • リバースチャージ:モバイルバッテリーとして他機器へ給電可能。
  • ワイヤレス充電:非対応。
  • 付属品:充電器は別売りのため、急速充電には対応アダプターの購入が必要。

オーディオと通信性能:OPPO A5 5Gの音質とつながりやすさを徹底チェック

OPPO A5 5Gでアニメを視聴している

ここでは、OPPO A5 5Gのスピーカー音質やイヤホン使用時の使い勝手、そして5GやWi-Fi、Bluetoothといった通信機能の安定性について、実際に街中で使用した結果をもとにレポートします。

モノラルながら健闘するスピーカーとイヤホンジャックの安心感

まずスピーカーについてですが、OPPO A5 5Gは本体下部にシングルのモノラルスピーカーを搭載しています。前モデルのOPPO A3 5Gと同様の構成で、ステレオスピーカーでない点は惜しいところです。実際にOfficial髭男dismの「Subtitle」を再生してみたところ、ボーカル中音域は非常にクリアで歌詞が聞き取りやすい印象を受けました。一方で、ベースやドラムといった低音域の迫力や音の広がりに関しては、やはりステレオ機に比べると控えめで、少し音が軽く感じられます。

OPPO A5 5Gの「ウルトラボリュームモード」

しかし、これを補って余りあるのが「ウルトラボリュームモード」です。音量ボタンを上げ続けると最大300%までブーストできるこの機能は、換気扇が回っているキッチンでYouTubeのレシピ動画を見る際や、屋外の騒がしい場所でラジオを聴く際に絶大な効果を発揮しました。音割れを抑えつつ、人の声をはっきりと届けてくれます。

また、3.5mmイヤホンジャックを搭載しているため、お気に入りの有線ヘッドホンを変換アダプタなしで使えるのは大きなメリットです。Bluetoothコーデックも高音質のLDACに対応しており、対応するワイヤレスイヤホンを使えば、繊細な高音までしっかりと楽しむことができました。

最新Bluetooth 5.4と安定した通信環境

OPPO A5 5Gの通信を設定している

通信性能に関しては、地味ながら確実な進化を感じました。OPPO A5 5GBluetoothのバージョンが5.4に対応しており、前モデルA3 5GのVer 5.3からアップグレードされています。実際に通勤ラッシュの新宿駅構内でワイヤレスイヤホンを使用してみましたが、人混みの中でも接続が途切れることなく、非常に安定していました。

5G通信については、ドコモ回線のMVNO SIMと楽天モバイルの回線でテストを行いました。対応バンドは日本の主要キャリアをカバーしており(ドコモのn79は非対応)、エリア内ではアンテナピクトがしっかりと立ち、WebブラウジングやSpeedtestアプリでの計測でも下り数百Mbpsを記録するなど、快適な速度を確認できました。Wi-FiはWi-Fi 5(ac)までの対応ですが、自宅のルーターから離れた部屋でも電波強度は安定しており、高画質動画のストリーミングもスムーズでした。通話品質に関してもVoLTE通話はクリアで、相手の声がこもることなく自然に聞こえます。

正確なGPS測位とeSIMによる柔軟なSIM運用

GPS性能については、Googleマップを使用してカーナビ代わりに使ってみました。「みちびき(QZSS)」を含む複数の衛星測位システムに対応しているおかげで、高層ビルが立ち並ぶエリアでも現在地を見失うことはほとんどありませんでした。測位までの時間も短く、アプリを起動してから数秒で正確な位置が表示されます。

SIMカードスロットは左側面にあり、付属のピンで取り出すタイプです。物理SIM(nanoSIM)を2枚入れるか、SIM2スロットをmicroSDカードとして使うかの排他仕様になっています。ただし、eSIMに対応しているため、「物理SIM(メイン)+eSIM(サブ)+microSDカード(データ保存)」というトリプル運用が可能です。これはストレージ容量を確保しつつ、通信費を抑えたいユーザーにとって非常に魅力的な構成だと感じました。

まとめ:オーディオと通信性能

  • スピーカー:モノラル仕様だが、ボーカルなどの中音域はクリアで聞きやすい。
  • 音量機能:ウルトラボリュームモード(300%)により、騒音下でも音がはっきり聞こえる。
  • イヤホン:3.5mmジャック搭載。LDAC対応でワイヤレスでも高音質再生が可能。
  • Bluetooth:A3 5GのVer 5.3からVer 5.4へ進化し、接続安定性が向上。
  • 5G通信:主要キャリアのバンドに対応(n79除く)し、通信速度は高速で安定。
  • SIM仕様:nanoSIM×2またはnanoSIM+microSDの排他仕様だが、eSIM併用で柔軟な運用が可能。
  • GPS精度:みちびき対応により、ビル街でも正確で素早い測位を実現。

OSと機能:OPPO A5 5Gの最新Android 15と4年使える安心感

OPPO A5 5GのOS。Android 15

ここでは、最新のAndroid 15をベースにした「ColorOS 15」の使い心地や、前モデルから延長された「快適な操作感」の保証期間、そして日本独自の便利機能についてレビューします。

ColorOS 15の洗練されたデザイン

OPPO A5 5Gは、購入直後から最新のOSである「ColorOS 15(Android 15ベース)」を搭載しています。前モデルのOPPO A3 5G(以下A3)はColorOS 14(Android 14)だったので、最初から最新の機能とセキュリティでスタートできるのは大きなアドバンテージです。UIデザインは非常に視認性が高く、「アクアモルフィックデザイン」と呼ばれる自然な配色と流れるようなアニメーションが特徴的です。

設定メニューも整理されており、初めてOPPOを使う人でも直感的に操作できるでしょう。ただし、セットアップ直後にはゲームやショッピング系のプリインストールアプリ(ブロートウェア)がいくつかホーム画面に並んでいました。これらは手動で削除できるので、最初に整理することでよりスッキリとした環境で使用できます。

OPPO A5 5GのUI画面

明確化された「3年間」のアップデート保証

長くスマホを使う上で気になるのがサポート期間ですが、OPPOは2023年10月以降に発売された機種に対し、明確なアップデート保証方針を定めています。OPPO A5 5Gもこの対象に含まれ、「初出荷日から3年間のセキュリティアップデート」と「最低1回以上のOSバージョンアップ」が保証されています。

具体的には、2025年12月発売のA5 5Gは、少なくとも2028年12月頃まではセキュリティ更新が提供され、OSも将来的にAndroid 16以降へのアップデートが約束されていることになります。前モデルのA3 5G(2024年12月発売)も同様に3年間の保証(2027年12月まで)が付いていますが、A5 5Gは発売が1年新しい分、より長く安心して使い続けられる点がメリットです。エントリーモデルながら、メーカー公式のサポート期間がはっきりしている点は、購入時の大きな安心材料と言えます。

「4年間」の快適操作を持続するトリニティエンジン

アップデート保証とは別に、ハードウェアの経年劣化対策として「システム劣化防止機能」も強化されています。A3 5Gでは「3年続くサクサク操作感」が売りでしたが、今回のA5 5Gでは「4年間、快適な操作感」へと寿命が延びました。これはOPPO独自の「トリニティエンジン」が、アプリデータの圧縮やメモリ管理を自動で最適化し、長期間使用してもストレージの断片化や動作の重さを防いでくれる機能です。OSのサポート(3年)と、システム動作の快適性(4年)の両面で長寿命化が図られており、一つの端末を長く大切に使いたいユーザーに寄り添った設計だと感じます。

誰にでも優しい独自機能とツール

独自機能として搭載されている「シンプルモード」は、アイコンや文字サイズを大きく表示し、音量も聞き取りやすく調整してくれる機能です。設定からワンタップで切り替えられるため、シニア世代の家族にスマホを持たせる際も、このモードにして渡せば迷わず使ってもらえそうです。

また、「フォンマネージャー」アプリもプリインストールされており、不要なキャッシュファイルの削除やウイルススキャン、プライバシー権限の管理などを一括で行えます。複雑な操作なしに、タップするだけでスマホの健康状態を保てるのは、メンテナンスが苦手なユーザーにとってありがたいツールです。

便利な日本向け機能

日本市場向けにしっかりとローカライズされており、「おサイフケータイ®」と「マイナンバーカード機能」に対応しています。駅の改札を通る際も、コンビニで決済する際も、センサーの反応は非常に高速で、読み取りエラーなどは一度もありませんでした。日常の決済から行政手続きまで、この1台で完結できるのは非常に便利です。A3 5Gと同様に、これらの必須機能がしっかりと網羅されている点は、メイン端末として選ぶ際の重要なポイントになります。

デバイス連携

ColorOSを介した周辺機器とのスムーズな連携も魅力の一つです。「クイックペアリング」に対応しており、OPPO製のワイヤレスイヤホンなどをスマホの近くに置いてケースを開けるだけで、自動的に接続設定画面がポップアップし、面倒な設定なしで瞬時に使い始めることができました。

また、OPPO製のタブレットなどと連携する「マルチスクリーンコネクト」を使えば、スマホの画面をタブレットの大画面にミラーリングしたり、写真やテキストをドラッグ&ドロップで共有したりすることも可能です。さらに、同じOPPO IDでログインすることで、スマートウォッチで計測したヘルスケアデータや連絡先、写真などをデバイス間でシームレスに同期できます。機種変更時のデータ移行も、専用アプリを使えばiPhoneや他のAndroid端末からワイヤレスで簡単にコピーできるため、乗り換えのハードルも低く感じました。

瞬時の生体認証

セキュリティ面では、側面の電源ボタン一体型指紋認証と、顔認証のダブルロック解除に対応しています。指紋認証は、ポケットから取り出しながら親指を添えるだけで、画面を見る前にロックが解除されているほどの速さです。マスクをしていても使える顔認証と組み合わせることで、どんなシチュエーションでもストレスなく使い始めることができます。

まとめ:OSと機能

  • OS:最新のColorOS 15(Android 15ベース)を初期搭載。
  • アップデート保証:発売から3年間のセキュリティ更新と、最低1回のOS更新が公式に保証されており安心(A5 5Gは2028年末頃まで目安)。
  • 長寿命設計:トリニティエンジンにより、A3の「3年」から進化した「4年間」の快適操作を実現。
  • 独自機能:シンプルモードやフォンマネージャーにより、初心者やシニアでも管理が容易。
  • 日本機能:おサイフケータイ®とマイナンバーカード機能に対応し、生活に不可欠なサービスを利用可能。
  • デバイス連携:クイックペアリングやデータ同期により、OPPO製品間でのシームレスな体験が可能。
  • 生体認証:側面指紋認証と顔認証の併用で、高速かつ柔軟なロック解除が可能。

検証してわかったOPPO A5 5Gのメリット・デメリット

OPPO A5 5Gの背面

ここでは、実際にOPPO A5 5Gを使用して感じた「良い点」と「気になった点」を、前モデルであるOPPO A3 5Gとの比較を交えながら詳しく解説します。スペック表だけでは見えにくい、A3からの進化点や据え置き点を中心にまとめました。

メリット(長所、利点)

メリット1:バッテリー容量(A3の5,100mAhから6,000mAhへ増量)

最大の進化点はバッテリー容量です。前モデルのA3 5Gは5,100mAhでしたが、A5 5Gでは6,000mAhへと約18%も増量されました。実際に使ってみると、A3でも十分だった持ちがさらに強化され、「減らない」という安心感が別格です。PC Markのテストで19時間を超えるスコアを叩き出しており、1日中ハードに使っても余裕があります。ライトな使い方なら2〜3日は充電不要で過ごせるスタミナは、A3ユーザーが乗り換える動機としても十分な魅力です。

メリット2:耐久性と防水性能(A3比で耐衝撃約160%向上・IP65へ進化)

耐久性はA3から明確にスペックアップしています。A3 5GもMIL規格準拠のタフネスさを持っていましたが、A5 5Gはそこからさらに耐衝撃性能が約160%向上しました。さらに、防水・防塵性能もA3のIP54(生活防水レベル)から、A5ではIP65(噴流水への耐性あり)へと等級が上がっています。キッチンでの水洗いや強い雨の中など、A3では少し不安だったシーンでも、A5ならより安心して使えます。

メリット3:画面の明るさ(A3と同じ最大1,000nit・120Hz)

ディスプレイの明るさと滑らかさは、A3 5Gの良い点をそのまま引き継いでいます。エントリーモデルながら最大輝度1,000nitを実現しており、晴れた屋外でも画面の内容がはっきりと視認できます。また、最大120Hzのリフレッシュレートにも引き続き対応しており、ブラウザのスクロールやSNSの操作が非常に滑らかです。画面サイズも同じ6.7インチで、使い勝手を変えずに楽しめます。

メリット4:AI編集機能(A3よりも進化した消しゴム2.0など)

AI機能に関しては、A3からさらに実用性が増しています。A5 5Gに搭載された「AI消しゴム2.0」は、写真に写り込んだ不要な人物をワンタップで認識して消去でき、背景の補完も自然です。さらに、A3の時点では強調されていなかった「AI鮮明度強化」や「AI反射除去」、「AIぼけ除去」といった機能も充実しており、失敗写真をリカバリーする能力が向上しています。SNS映えする写真を手軽に作りたいユーザーにとって、A3以上の強力なツールとなります。

メリット5:日本向け機能(A3同様におサイフケータイ・マイナカード対応)

日本国内での使用に欠かせない機能は、A3から変わらず網羅されています。「おサイフケータイ®」に対応しており、SuicaやiDなどの電子決済がスムーズに行えます。さらに、マイナンバーカードの読み取り機能(スマホ用電子証明書)にも引き続き対応しているため、行政手続きがスマホ1台で完結します。A3同様、メイン端末として安心して使える仕様です。

メリット6:快適操作の寿命(A3の3年から4年へ延長)

長く使う上での安心感が強化されました。A3 5Gでは「3年続くサクサク操作感」が売りでしたが、A5 5Gでは独自のトリニティエンジンの進化により「4年間、快適な操作感」へと保証期間が1年延びました。また、A3と同じく発売から3年間のセキュリティアップデートと最低1回のOS更新が保証されていますが、発売日が1年新しいA5の方がサポート終了時期は遅くなるため、結果としてより長く愛用できます。

デメリット(短所、欠点)

デメリット1:画面解像度(A3から据え置きのHD+・フルHD非対応)

ディスプレイの解像度は、A3 5Gと同じ「HD+(1604×720)」のまま据え置かれました。6.7インチの大画面であるため、電子書籍で細かい文字を読む際や、YouTubeで高画質動画を視聴する際に、フルHD+の機種と比べると若干の粗さを感じることがあります。A3からの進化を期待していたユーザーには残念なポイントであり、画質の精細さを最優先するなら他の選択肢になります。

デメリット2:スピーカー音質(A3と同じくモノラル・ステレオ非対応)

スピーカー構成もA3 5Gから変わらず、本体下部のみの「モノラル仕様」です。人の声を聞く分にはクリアですが、映画や音楽を楽しむ際の臨場感や音の広がりはステレオスピーカー搭載機に劣ります。「ウルトラボリュームモード」で音量は稼げますが、音質面での進化はありません。没入感を得るには、A3同様にイヤホンの使用が必須となります。

デメリット3:カメラ構成(A3同様に超広角なし・OIS非対応)

カメラ構成もA3 5Gと同じく広角+深度のデュアルで、風景を広く撮れる「超広角カメラ」は今回も搭載されませんでした。また、光学式手ブレ補正(OIS)も引き続き非対応です。5,000万画素の高解像度は魅力ですが、夜間の手持ち撮影や歩きながらの動画撮影では手ブレの影響を受けやすく、撮影の幅という意味ではA3から大きな変化はありません。

デメリット4:ゲーム性能(A3と同じSoC・重量級ゲームは苦手)

搭載しているプロセッサはA3 5Gと同じ「MediaTek Dimensity 6300」です。AnTuTuスコアなどの基本性能は同等であり、GPU性能もエントリークラスのままです。『原神』などの重量級3Dゲームは、A3と同様に画質を「最低」まで落とさないと快適に動きません。ゲーム性能の向上を期待してA3から乗り換えると、変化を感じられないでしょう。

デメリット5:付属品と充電機能(A3と同じく充電器別売・ワイヤレス充電非対応)

付属品や充電仕様もA3 5Gを踏襲しています。急速充電に対応したACアダプター、USBケーブル、保護ケースは同梱されておらず、別途購入が必要です。また、45Wの急速充電には対応していますが、「ワイヤレス充電」は引き続き非対応です。SDカードスロットはありますが、SIMスロット2との排他利用となる点もA3と同じ仕様です。

まとめ:検証してわかったメリット・デメリット

PPO A5 5Gは、前モデルのA3 5Gをベースにしつつ、「バッテリー容量(5,100→6,000mAh)」と「耐久性(耐衝撃1.6倍、防水IP65)」という実用面を徹底的に強化したモデルです。

解像度やスピーカー、SoCといったハードウェアの基礎体力はA3から据え置かれていますが、新たに搭載された「AI消しゴム2.0」などの編集機能により、写真を撮って加工するクリエイティブな楽しさは確実にアップしています。A3のタフネスさとスタミナをさらに伸ばしつつ、AIによる新しい体験も加わった「正統強化版」と言えるでしょう。

OPPO A5 5Gのスペック(仕様)

  • ディスプレイ: 約6.7インチ, HD+(1604×720), LCD, 最大120Hz
  • CPU: MediaTek Dimensity 6300 (2.4GHz×2 + 2.0GHz×6)
  • GPU: ARM Mali-G57 MC2 @1072MHz
  • RAM(メモリ): 4GB LPDDR4X (最大8GB相当まで拡張可能)
  • ストレージ: 128GB UFS 2.2 (最大1TB microSDXC対応)
  • バッテリー: 6,000mAh (定格5,860mAh)
  • 充電: 45W SUPERVOOC / 33W PPS対応
  • 背面カメラ: [広角]約5,000万画素(F1.8) + [深度]約200万画素(F2.4)
  • 前面カメラ: 約800万画素(F2.0)
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 5 (a/b/g/n/ac), Bluetooth 5.4
  • GPS: Beidou, GPS, GLONASS, Galileo, QZSS
  • NFC: おサイフケータイ®対応, NFC対応
  • インターフェース: USB Type-C (OTG対応), 3.5mmイヤホンジャック
  • センサー: 近接, 環境光, 加速度, 側面指紋, 電子コンパス
  • 機能: スプラッシュタッチ, ウルトラボリュームモード, マイナンバー機能
  • 防水防塵: IPX5 / IP6X
  • 生体認証: 側面指紋認証, 顔認証
  • OS: ColorOS 15.0 (based on Android 15)
  • サイズ: 約166mm × 76mm × 8.0mm
  • 重量: 約194g
  • カラー: グリーン, ホワイト
  • 付属品: 保護フィルム(貼付済), SIMピン, クイックガイド, 安全ガイド
  • モバイル通信(5G/4G/3G): 5G NR, 4G LTE, 3G WCDMA, 2G GSM
  • SIMカード: nanoSIM + eSIM (排他的デュアルSIMスロット)
  • 対応バンド:
    5G: n1/n3/n28/n41/n77/n78
    4G: Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/26/28/38/39/40/41/42
    3G: Band 1/2/4/5/6/8/19 2G: 850/900/1800/1900MHz

OPPO A5 5Gの評価

OPPO A5 5Gの前面

8つの評価基準で「OPPO A5 5G」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★☆☆

6.7インチの大画面と120Hzのリフレッシュレートは快適ですが、解像度がHD+の液晶であるため、FHD+の有機ELと比較すると精細さや鮮やかさは一歩譲ります。

スペック:★★★☆☆

Dimensity 6300と4GBメモリは日常使いには十分ですが、原神などの重いゲームには向きません。Antutu約41万点というスコア通りのエントリー性能です。

耐久性: ★★★★★

IP65への進化と、前モデル比約160%向上した耐衝撃性能は圧巻です。水濡れや落下に強く、ケースなしでも使いたくなるほどの安心感があります。

デザイン:★★★★☆

マット加工と雲をイメージしたテクスチャーは高級感があり、指紋も目立ちません。プラスチック素材ながら、安っぽさを感じさせない洗練された仕上がりです。

通信:★★★★☆

BluetoothがVer.5.4へ進化し、5GやWi-Fi 5にもしっかり対応しています。日常の通信環境で不安定さを感じることはほぼありません。

機能:★★★★☆

おサイフケータイやマイナンバーカード機能に加え、AI消しゴム2.0などの編集機能が充実。生活必需機能とエンタメ機能のバランスが良好です。

使いやすさ:★★★★☆

ColorOS 15のUIは見やすく、シンプルモードも搭載。4年間の快適操作保証もあり、スマホ初心者からベテランまでストレスなく使えます。

価格:★★★★★

約3万円という価格で6,000mAhバッテリーとAI機能、MIL規格の耐久性を備えており、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。

【総評】★★★★☆(星4.5)

OPPO A3 5Gからの明確な進化点

前モデルであるOPPO A3 5Gと比較して、最も分かりやすい進化は「スタミナ」と「タフネス」です。バッテリー容量は5,100mAhから6,000mAhへと約18%も増量され、ライトな使い方なら数日は充電不要なほどの持久力を手に入れました。

また、耐久面では耐衝撃性能が約160%向上しただけでなく、防水防塵性能がIP54(生活防水)からIP65(噴流水耐性)へと強化されています。SoCなどの基本処理能力は据え置きですが、スマートフォンとしての「基礎体力」が大幅に底上げされた印象です。

「撮る」から「編集する」楽しさへ

今回のモデルで注目すべきは、AI機能の充実による体験の変化です。単に写真をきれいに撮るだけでなく、「AI消しゴム2.0」で不要なものを消したり、「AI鮮明度強化」で失敗写真を直したりといった、撮った後に「編集する」という楽しさが加わりました。これまでのAシリーズは「安くて頑丈で長く使える」という実用一辺倒なイメージがありましたが、A5 5Gではそこにクリエイティブな遊び心がプラスされています。これは、単なるマイナーチェンジモデルからの脱却と言えるでしょう。

安さの裏にあるデメリットと割り切り

約3万円台という安さを実現するために、上位モデルと比較して明確にコストカットされている部分もあります。特に、OPPO Reno13などの上位機種と違い、鮮やかな「有機ELディスプレイ」ではなく液晶を採用している点や、臨場感のある「ステレオスピーカー」ではなくモノラルスピーカーである点は大きな違いです。

また、カメラに超広角レンズがない点や、充電器が別売りである点も価格を抑えるためのトレードオフと言えます。映像美や音質を最優先するエンタメ重視のユーザーにとっては、これらが物足りなさを感じる要因になるでしょう。

どんな人に最適か

結論として、OPPO A5 5Gは負荷の高い3Dゲームはせず、SNSやウェブ閲覧、連絡手段としてサクサクと安心して長く使いたい人に最適です。また、写真を撮るだけでなく、撮ってからAIで手軽に編集を楽しみたい人にも最適です。できるだけ壊れることなく長期間使えて、充電の快適さを求めるなら、この機種は間違いなく「買い」の一台です。

OPPO A5 5Gの価格・購入先

OPPO A5 5Gのグリーンとホワイト

※価格は2025/12/02に調査したものです。価格は変動します。

ECサイト(Amazon、楽天、ヤフーなど)

  • Amazonで32,800円(税込・SIMフリー・日本国内版)、
  • 楽天市場で32,800円(送料無料)、
  • ヤフーショッピングで32,800円、

で販売されています。

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おすすめのライバル機種と価格を比較

OPPO A5 5G」に似た性能をもつスマートフォンも販売されています。ぜひ比較してみてください。

OPPO A3 5G

OPPOから発売された6.7インチの5Gスマートフォンです(2024年12月12日発売)。

MediaTek Dimensity 6300、4GB LPDDR4xメモリ、128GB UFS 2.2ストレージ、5100 mAhバッテリー、背面50MP+2MPの2眼カメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。

また、45W 急速充電、IP54防水防塵、MIL-STD-810H、プラッシュタッチ、ウルトラボリューム、最大8GBまでのメモリ拡張、おサイフケータイ、NFC、デザリング、eSIM、最大1TBまでのストレージ拡張、側面指紋認証、顔認証、USB 2.0 Type-C (OTG)、3.5mmイヤホンジャック、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで18,990円(税込)、楽天市場で19,118円(送料無料)、ヤフーショッピングで19,800円、です。

関連記事:頑丈でコスパ最強! OPPO A3 5Gの耐久性と魅力を徹底レビュー! 

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Galaxy A25 5G

Samsungから発売された6.7インチの5Gスマートフォンです(2025年2月27日発売)。

Android 15、MediaTek Dimensity 6100+、4GBメモリ、720 x 1600 pxのTFT液晶、64GBストレージ、最大21時間(動画再生時)駆動する5000 mAhバッテリー、背面50MP+2MPの2眼カメラ、前面5MPのフロントカメラを搭載しています。

また、IPX5/IPX8防水防塵、、おサイフケータイ (Felica)、最大1.5TBまでのストレージ拡張、「かんたんモード」、「Galaxy使い方相談」、「端末リモート追跡」、通話録音、「Samsung Health」、「Smart Switch」(データ移行)、目の保護モード、バッテリーの保護、省電力モード、指紋認証、顔認証、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz+5GHz)、Bluetooth 5.4、GPSに対応しています。

価格は、Amazonで23,737円(税込・SM-A253QZKASJP)、楽天市場で15,580円(docomo・SIMフリー・送料無料)、ヤフーショッピングで15,680円(au・SIMフリー)です。

関連記事:Galaxy A25 5Gをレビュー!メリット・デメリット、価格、スペック、カメラ性能

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moto g66j 5G

Motorolaから発売された約6.7インチの5Gスマートフォンです(2025年7月10日発売)。

Android 15、MediaTek Dimensity 7060、8GBメモリ(RAMブーストにより最大24GBまで拡張可能)、2,400 x 1,080 pxのLCD、128GBストレージ、5200 mAhバッテリー、背面約5,000万画素+約800万画素の2眼カメラ、前面約3,200万画素のフロントカメラを搭載しています。

また、IP68・IP69/MIL-STD-810H防水防塵、おサイフケータイ®、最大2TBまでのストレージ拡張、指紋認証、顔認証、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz+5GHz)、Bluetooth® 5.3、GPSに対応しています。

価格は、Amazonで28,909円(税込)、楽天市場で29,705円(送料無料)、ヤフーショッピングで31,137円、です。

関連記事:moto g66j 5G 徹底レビュー!耐久性・カメラ・機能をg64と比較

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AQUOS wish5

シャープから発売された約6.6インチの5Gスマートフォンです(2025年6月26日発売)。

Android™ 15、MediaTek Dimensity 6300、4GBメモリ(プラス最大4GBの仮想メモリ対応)、720 x 1,612 pxの液晶、128GBまたは64GBストレージ、5,000mAhバッテリー、背面約5,010万画素のカメラ、前面約800万画素のフロントカメラを搭載しています。

また、「防犯アラート」機能、「電話アシスタント」、IPX5・IPX8・IPX9 / IP6X防水防塵、MIL-STD-810H準拠、おサイフケータイ (NFC)、Payトリガー、スクロールオート、Clip Now、ジュニアモード、かんたんモード、顔認証(マスク対応)、指紋認証、USB Type-C、3.5mmイヤホンジャック、5G通信、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.3、GPS(GNSS)に対応しています。

価格は、Amazonで30,770円、楽天市場で31,773円(送料無料)、ヤフーショッピングで31,773円です。

関連記事:AQUOS wish5徹底レビュー!wish4から進化した防犯機能付きスマホ

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他にもOPPOのスマホが販売されています。2025年、2024年の最新モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

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