Amazonから発売された「Echo Show 8(第3世代)」。早くも「機能も音質もすごい!」と評判です。しかし、その一方で「第2世代モデルとの違いがよく分からない」という口コミが続出しているようです。
そこで今回はその違いを明らかにするために5つの観点で検証していきます。
- 機能
- オーディオ
- ビデオ通話
- プロセッサ
- デザイン
また、Google「Nest Hub 2」ではできない「Echo Show 8(第3世代)」ならではのメリットも紹介!
できることや購入する前に知っておきたいデメリット、評価、詳細な価格情報も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「Echo Show 8(第3世代)」が発売開始!
2024年8月1日、日本でAmazonの新製品「Echo Show 8(第3世代)」(エコーショー8)が発売されました。
Alexaに対応した8インチのスマートディスプレイです。
Amazonからは2021年6月に「Echo Show 8(第2世代)」が発売されています。
このスマートディスプレイは「動作が速くて機能も豊富」、「高画質なカメラが便利」と評判でした。
新モデルはその性能を受け継ぎつつ、さらに性能を向上させているようです。
もちろん、ビデオ通話やエアコンなどのスマート家電との連携もできますよ。
それでは早速、どんなスマートディスプレイなのか、その特徴(メリット)を詳しく見ていきましょう。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク
公式ニュースリリース:Amazonの新しい Echo Show 8(第3世代)を販売開始 – About Amazon | Japan
違い1:画面表示の自動調整機能に対応・ビジュアルIDやウィジェットでさらに便利に
新モデル「Echo Show 8(第3世代)」は画面表示の自動調整機能に対応しています。
この機能は人との距離に合わせてホーム画面上のコンテンツを最適化するものです。
例えば同じニュースの表示でも、人が離れているときには大きく見やすい見出しのみを表示し、
近づくとそのニュースの詳細を確認できるように表示を切り替えます。
この機能はAIを活用したもので、第2世代モデルでは利用できませんでした。
ビジュアルID
ビジュアルIDを登録すると、ユーザー一人一人に合わせた最適な表示ができるようになります。
具体的には、子供には最近聞いた楽曲のプレイリストを表示し、
サラリーマンのお父さんには最近確認したファイナンス情報を表示します。
ウィジェット
新モデルではウィジェットのショートカットアイコンが表示され、
よく使う機能にタップするだけでアクセスできます。
<機能の比較>
第3世代モデル・・・画面表示の自動調整機能に対応
第2世代モデル・・・画面表示の自動調整機能に非対応
違い2:空間オーディオの立体感のあるサウンドを再生できる
新モデル「Echo Show 8(第3世代)」は新たに空間オーディオ技術に対応しています。
第2世代モデルよりも低音の深みと明瞭さが増し、より立体感のある高音質なサウンドを再生できるようになっています。
スピーカーーは2つの2.0インチ (52 mm) ネオジムスピーカーで変更はされていません。
このスピーカーは第2世代モデルからパッシブ低音ラジエーターを搭載し、低音域を強化していました。
新モデルは空間オーディオ技術に対応したことで、さらに低音域の音質が強化されています。
なお、空間オーディオに対応しているスマートフォンは一部の機種に限られます。
iPhoneならiOS 17以上の機種、Android スマホなら最新のoogle Pixel シリーズなどがあります。
新モデルは特別な機器を必要とすることなく、気軽に空間オーディオが楽しめて便利です。
<オーディオの仕様を比較>
第3世代モデル・・・空間オーディオに対応
第2世代モデル・・・空間-ディオに非対応
違い3:カメラ位置を中央に変更・自動フレーミング機能でビデオ通話が快適に
新モデル「Echo Show 8(第3世代)」はカメラの位置を右端から中央に変更しています。
そのため、第2世代モデルよりも自動フレーミング機能を快適に使えるようになっています。
自動フレーミング機能は、ビデオ通話中に動いても常に相手の画面の中心に自分を表示させる技術です。
カメラの位置が中央にあった方がより広い範囲を検知でき、ユーザーの動きを追従しやすくなります。
なお、カメラは第2世代モデルと同様に13MPで変更されていません。
プライバシーを保護する物理的なカメラのON/OFFボタンが付いている点も同じです。
カメラはAlexaアプリを利用することでセキュリティカメラとしても利用できます。
<カメラの位置を比較>
第3世代モデル・・・本体上部の中央に配置
第2世代モデル・・・本体上部の右端に配置
違い4:AI対応のオクタコアSoCに変更・より高速に動作するように改善
新モデル「Echo Show 8(第3世代)」は第2世代モデルよりも高速に動作するようになっています。
具体的にはプロセッサをMediaTek MT 8183からAmazon AZ2ニューラルネットワークエンジン内蔵のオクタコアSoCに変更しています。
ニューラルネットワークエンジンとは機械学習(AI)の処理を行うものです。
新モデルでは個人に合わせた最適な表示をしたり、人との距離に合わせて最適な表示に変更したりするときにAI機能を使っています。
この処理をするときに威力を発揮するのがAmazon AZ2ニューラルネットワークエンジン内蔵のオクタコアSoCというわけです。
ちなみに、Google「Nest Hub 2」は音声操作では問題なく動作しますが、
「ヘイGoogle、エアコンつけて」などの家電への操作になると、ちょっと処理にもたつきます。
スマートディスjプレイではこうした遅延が生じると、かなりのストレスになるので、
高速に動作することは非常に重要なことです。
<プロセッサの比較>
第3世代モデル・・・Amazon AZ2ニューラルネットワークエンジン内蔵のオクタコアSoC
第2世代モデル・・・MediaTek MT 8183
違い5:背面のデザインが大幅に変更
新モデル「Echo Show 8(第3世代)」と第2世代モデルは正面からみると非常にそっくりな外観をしています。
どちらも四隅が丸みを帯びたデザインで、フラットなスクリーンになっています。
しかし、背面のデザインは大きく変更されています。
第2世代モデルは背面全体にスピーカーが覆いかぶさるようなデザインだったのに対し、
新モデルは上部にスペースを残してスピーカーが配置されています。
そのため、背面の上部だけを見ると、タブレットのような形状が少し見えます。
また、新モデルの方が奥行きが長くなっており(106mm)、
第2世代モデル(99mm)よりも出っ張っているような印象を受けます。
そのほか、新モデルのスクリーンにはフレームレスのガラスカバーが採用されています。
カラーはグレーシャーホワイトとチャコールの2色で変更されていません。
<サイズ・重量の仕様を比較>
第3世代モデル・・・サイズ 200 x 139 x 106 mm、重量 1034 g
第2世代モデル・・・サイズ 200 x 130 x 99 mm、重量 1037g
Googleよりも優れた「Echo Show 8(第3世代)」のメリット
Google「Nest Hub 2」にはできない「Echo Show 8(第3世代)」のメリットを紹介します。
メリット1:ビデオ通話が使える
Google「Nest Hub 2」はカメラが搭載されていないため、ビデオ通話ができません。
ビデオ通話はスマホやタブレットのアプリからも利用できますが、
一定の場所において使うスマートディスプレイの方が、まるで固定電話のようで使いやすいです。
新モデル「Echo Show 8(第3世代)」は13MPの高精細なカメラと自動フレーミング機能が使えて便利です。
Google「Nest Hub 2」を使っているユーザーからすると、このビデオ通話機能が非常に羨ましく思います。
メリット2:Amazonプライムビデオを視聴できる
Google「Nest Hub 2」はAmazonプライムビデオを視聴することができません。
パソコンからキャストして表示させようとしてもうまく表示できません。
新モデル「Echo Show 8(第3世代)」は音声やタッチ操作で
直接Amazonプライムビデオにアクセスできるので便利です。
特にスマートディスプレイはハンズフリーで操作できるため、
何か作業をしながら動画を視聴するのに適しています。
例えば自宅で仕事をしながらAmazonプライムビデオを視聴することも・・・。
作業効率が落ちるかもしれませんが、一度使うとやみつきになります。
メリット3:Alexaスキルでカスタマイズできる
Google「Nest Hub 2」はAlexaスキルを追加してカスタマイズできる機能がありません。
そのため、一定の使い方に限られてしまいます。
しかし、新モデル「Echo Show 8(第3世代)」なら、
Alexaスキルを追加して、どんどん使いやすくカスタマイズできます。
たとえば、カラオケのスキルを追加したり、radikoスキルを追加して特定の放送局を指定して再生できたりします。
「Echo Show 8(第3世代)」のデメリット
「Echo Show 8(第3世代)」のデメリットを紹介します。
デメリット1:Youtubeアプリに対応していない
「Echo Show 8(第3世代)」はYouTubeアプリを使えません。YouTubeを視聴する場合はブラウザ経由(Amazon SilkかFirefox)になります。
一方、「Nest Hub 2」はYouYubeアプリを使用できます。
デメリット2:健康管理に関する機能がない
「Echo Show 8(第3世代)」は健康管理に関わる機能を備えていません。
一方、「Nest Hub 2」は睡眠モニタリング機能を搭載し、睡眠時間や睡眠の質を計測できます。
「Echo Show 8(第3世代)」のスペック
- ディスプレイ 8.0インチ、解像度 1280 x 800 px のタッチスクリーン
※自動フレーミング機能/自動色彩調整機能 - プロセッサ Amazon AZ2ニューラルネットワークエンジン内蔵のオクタコアSoC
- 電源 ACアダプター
- カメラ 前面 13MP ※カメラカバー付き
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz+5GHz)、Bluetooth(A2DP/AVRCP)
- インターフェース 電源ポート、マイク、カメラ(ON/OFFボタン)
- スピーカー 2.0インチ (52 mm) ネオジムスピーカー x2(パッシブ低音ラジエーター付き・低音域を強化)
- オーディオ 空間オーディオに対応
- スマートホームハブ Zigbee、Matter、Threadボーダールーター
- Alexaアプリ iOS、Android、Fire OS、もしくは、パソコンのブラウザから使用可能
- 機能 Amazon wifi簡単セットアップ、ユーザー補助機能、プライバシー機能、モーション機能、低電力モード、自動フレーミング(話し中の人を正面に拡大表示)
- プライバシー機能 ウェイクワード検出技術、通知用インジケータ、マイク/カメラ オン/オフボタン、内蔵カメラカバー、音声録音の確認および削除など
- 言語 日本語、英語、日英バイリンガルを含む、世界15カ国の国と地域の言語に対応
- OS 独自OS (新品発売の4年後まで、ソフトウェアのセキュリティアップデートあり)
- サイズ 200 x 139 x 106 mm
- 重量 1034 g
- カラー チャコール、グレーシャーホワイト
- 付属品 電源アダプタ(30W – ケーブル1.5m)、クイックスタートガイド
「Echo Show 8(第3世代)」でできること まとめ
「Echo Show 8(第3世代)」でできることをまとめてみました。
新しく追加された機能
- 画面表示の自動調整機能(ビジュアルID、ウィジェットを含む)
- 空間オーディオの再生
- より快適な自動フレーミング機能
- より高速な動作(AI処理でも高速)
- スマートホームハブ機能(他のスマートホーム製品とスムーズに接続)
第2世代モデルで利用できた機能
- 自動フレーミング機能、自動色彩調整機能
- 13MPカメラを使ったビデオ通話
- 2.0インチネオジムスピーカー(パッシブ低音ラジエーター付き・低音域を強化)の高音質な音楽再生
- Alexa字幕、拡大鏡機能、画面色の反転、色の補正機能
- プライバシー設定
- タイマー機能(アラーム・リマインダー)
- スキルの追加(2,500種類以上)
- 削除機能
- 定型アクション機能
- フォトフレーム機能
他のEcho Showと共通した機能
音楽・ラジオの再生(Amazon Music、Spotify、dヒッツ powered by レコチョク、うたパス、Apple Music、radiko.jpなど)※有料
動画配信サービスの再生(Amazonプライムビデオ、Netflix、Hulu、Paravi(パラビ)、ひかりTV、AbemaTV)※有料
スマート家電の操作
ニュースの再生 ※無料
Alexaスキルの追加
その他(天気、鉄道運行状況の確認、タイマーのセット、各種リストへの項目追加、カレンダーへの予定の追加、リマインダーの設定)
「Echo Show 8(第3世代)」の評価
6つの基準で「Echo Show 8(第3世代)」を5段階で評価すると以下のようになります。
スペック:★★★★
デザイン:★★★★
通信:★★★★
機能:★★★★
使いやすさ:★★★★
価格:★★★
<総合評価>
2021年6月に発売された「Echo Show 8(第2世代)」の後継モデルになります。
新たにデザインを一新し、プロセッサ、オーディオ性能、機能を強化しています。
注目すべき点は3点あります。
一点目は「画面表示の自動調整機能」に対応している点です。
名前からどんな機能なのか推測しにくいですが、簡単に言うと、いわゆるAIを使った個人の最適化機能です。
ユーザーに合わせてスマートディスプレイ側が表示内容を変えたり、見え方を自動で変更したりできます。
従来モデルではまだAI機能に対応していませんでしたが、新モデル「Echo Show 8(第3世代)」ではバッチリと対応してきました。
二点目はそうしたAI機能を使うために適したAZ2ニューラルネットワークエンジン内蔵のソケットに変更していることです。
あまり大々的に宣伝されてはいませんが、将来的に見るとこれが前世代モデルとのもっとも大きな違いです。
なぜなら、今後バージョンアップを重ねて「AI機能」を追加できるからです。
大規模なアップデートはないかもしれませんが、いずれ「AIと対話する機能」が追加されるでしょう。
技術的な問題でまだ実現していませんが、映像を表示できる「スマートディスプレイと対話する」という新しい用途が生まれてきそうです。
三点目は空間オーディオに対応したことです。
第2世代モデルでも十分に低音の効いたサウンドを再生できますが、新モデルはさらに音に厚みが増し、
これまで以上に快適に音楽を再生できるように改善されています。
スマートフォンではまだ一部の機種しか対応していないので、
スマホで聞いたいた音楽を、あえて音質のいい「Echo Show 8(第3世代)」に切り替えて聴くという新しい使い方ができそうです。
新モデル「Echo Show 8(第3世代)」の発売時の価格は22,980円(税込)。
Google「Nest Hub 2」と比べるとかなり高額になりましたが、AI機能を備えていることを考えると妥当なところでしょう。
8インチの高性能なスマートディスプレイを探している人におすすめです。
「Echo Show 8(第3世代)」の価格・販売先
ECサイト
Amazonで22,980円(税込・スタンドは別売)、
米国 Amazon.comで$184.98 (調節可能なスタンドとUSB-C 充電ポート付き)
で販売されています。
Amazonで「Echo Show 8」(第3世代)をチェックする
楽天市場で「Echo Show 8」をチェックする
ヤフーショッピングで「Echo Show 8」をチェックする
米国 Amazon.comで「Echo Show 8」(第3世代)をチェックする
類似製品の紹介
「Echo Show 8(第3世代)」に似たスマートディスプレイも販売されています。
「Nest Hub 2」
Googleから発売された7インチのGoogle Home 対応 スマートディスプレイです。ARM クアッドコアプロセッサ、低音強化のフルレンジスピーカー搭載で、
睡眠モニタリング機能、メディアコントロール(ジェスチャー操作)、目覚ましディスプレイ、明るさと色の自動調節、3つのマイク、Chromecast、無線規格「Thread Radio」、フォトフレーム機能、「ルーティン」機能、「ボイスマッチ」機能、Wi-Fiデュアルバンド、Bluetooth 5.0に対応しています。
価格は、楽天市場で5,980円、ヤフーショッピングで11,000円 です。
関連記事:「Nest Hub 2」で快眠? 小型スマートディスプレイと徹底比較!
「Echo Show 10(第3世代)」
Amazonから発売された10.1インチのAlexa対応スマートディスプレイです。350度回転するHDタッチスクリーン、MediaTek 8183、2.1チャンネルスピーカー搭載で、350度の首振りモーション機能、ビデオ通話、ライブビュー、スキル共有、高音質な音楽再生、自動フレーミング、Zigbeeスマートホームハブ、ユーザー補助機能、プライバシー機能、モーション機能、低電力モード、Wi-Fi、Bluetooth、MIMOに対応しています。
価格は、Amazonで29,980円(税込)です。
関連記事:「Echo Show 10」は超優秀? 10型スマートディスプレイと徹底 比較!
「Echo Show 5(第3世代)」
Amazonから発売された5.5インチのAlexa対応スマートディスプレイです。MediaTek MT 8169 B、2MPカメラ(カメラカバー付き)、1.7インチ(44mm)のフルレンジスピーカー搭載で、
カレンダー表示、フォトフレーム、ビデオ通話、見守り、カメラカバー、マイクのオン/オフボタン、低電力モード、Alexa Cast機能、タイマー機能(アラーム・リマインダー)、スキルの追加(2,500種類以上)、Matter規格、Wi-Fi通信、Bluetooth接続に対応しています。
価格は、Amazonで12,980円、楽天市場で10,980~16,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで11,480円(送料無料)です。
関連記事:「Echo Show 5(第3世代)」は超便利? 小型スマートディスプレイと徹底 比較!
「Echo Show 15」
Amazonから発売された15.6インチのAlexa対応スマートディスプレイです。Amlogic PopcornA (Pop1) 、Amazon AZ2、5MPカメラ(カバー付き)、40mmフルレンジドライバー採用の1.6インチデュアルスピーカー、マイク搭載で、
ビジュアルID機能、壁掛け&据え置きスタンド、ウィジェット機能、ライブビュー、ビデオ通話、Wi-Fiデュアルバンド、Bluetoothに対応しています。
価格は、Amazonで29,980円(税込)、楽天市場で29,980円(送料無料)、です。
関連記事:「Echo Show 15」と大型スマートディスプレイを徹底 比較!
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