日本で発売される「Google TV Streamer」。早くも「生成AI機能とハブ機能が超便利そう」と評判です。しかし、その一方で「前モデルとの違いがよく分からない」という人も続出しているようです。
そこで今回はその違いがよく分かるように、次の6つの観点で検証しています。
- 機能
- ハブ機能
- デザイン
- リモコン
- プロセッサ・メモリ・ストレージ
- 通信
また、前モデル「Chromecast with Google TV」シリーズから引き継いだメリットも紹介!
使い方やスペック、購入する前に知っておきたいデメリット、評価、詳細な価格情報も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「Google TV Streamer」が日本で発売!
2024年9月24日、日本でGoogleの新製品「Google TV Streamer」(グーグル テレビ ストリーマー)が発売されます。
テレビに取りつけてNetflixやHuluなどの動画配信サービスを利用できるようにするストリーミングデバイスです。
Googleからは2020年11月に「Chromecast with Google TV(4K)」が、
2022年9月にはその廉価版である「Chromecast with Google TV(HD)」が発売されています。
いずれも「古いテレビでも最新の機能が使える!」、「スマホからのミラーリングが便利」と評判でした。
新モデルはその性能を受け継ぎつつ、新たに他のスマート家電と連携できるハブ機能を内蔵。生成AIによる機能も使えるようです。
もちろん、Google Playストア対応で豊富なアプリを追加できますよ。
それでは早速どんなストリーミングデバイスなのか、その特徴(メリット)を詳しく見ていきましょう。
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公式ページ:Google TV Streamer (4K)
違い1:生成AI Geminiを使った新機能が使えるように
新モデル「Google TV Streamer」は生成AI Geminiを活用した機能が追加されています。
例えば、複数のストリーミングサービスの中から、ユーザーに合ったコンテンツをまとめて表示する機能が追加されています。
また、Geminiでコンテンツの内容を要約し、その概要を表示する機能やレビューやシーズンごとの内容を表示する機能も利用できます。
そのほか、アンビエントモードの音声操作で、Googleフォトの見たい写真を取り出したり、
AIの画像生成で独自のスクリーンセーバーアートを作りだすこともできます。
一方、前モデル「Chromecast with Google TV」シリーズでは生成AIを使った機能が利用できませんでした。
新モデルはAIを活用した機能でより便利にストリーミング動画を楽しめるようになっています。
違い2:Matter対応のハブ機能が追加・Thread borderルーターで安全に接続できる
新モデル「Google TV Streamer」はGoogle HomeおよびMatter対応デバイスを画面上で操作できるハブ機能が追加されています。
具体的にはスマートリモコンなどを別途必要とすることなく、
Matter(マター)規格に対応したスマート家電、デバイスと簡単に接続し、音声で操作できます。
例えば、スマートカメラと接続・連携すると、「Google TV Streamer」と接続したテレビ上で、カメラの映像を確認できます。
なお、Matter(マター)規格はAmazon AlexaやGoogle Homeなど異なるプラットフォーム間でもスムーズに接続できるようにした規格です。
また、「Google TV Streamer」にはスマートホームデバイスを素早く安全に接続できる技術を使ったThread borderルーターも内蔵しています。
そのため、スマートロック(鍵)やモーションセンサーなどともすばやく安全に接続することができるようになっています。
一方、前モデル「Chromecast with Google TV」シリーズはMatter対応のハブ機能が内蔵されていませんでした。
そのため、スマートリモコンなどを別途購入する必要がありました。
また、Matter規格に対応していなかったため、簡単に接続できないなど不便な点がありました。
違い3:薄型でフラットなデザインに変更・カラーは2色を用意
新モデル「Google TV Streamer」はスティックタイプの形状から丸みを帯びた薄型でフラットなデザインに変更されています。
前モデル「Chromecast with Google TV」シリーズはテレビに接続しやすい形状でしたが、
新モデルはテレビ台の上に設置して使うことを前提としたデザインになっています。
カラーは、リビングに合うヘーゼル、ポーセリンの2色を用意しています。
<サイズ・重量の仕様を比較>
Google TV Streamer・・・サイズ 16.256 x 7.62 x 2.54 cm、重量 161.5 g
Chromecast with Google TV(4K/HD)・・・サイズ 61 x 162 x 12.5 mm、重量 55g
違い4:リモコンをグリップしやすく改善・カスタマイズ可能なボタンも追加
新モデル「Google TV Streamer」のリモコンのデザインも新しくなっています。
具体的にはグリップしやすいテクスチャ加工を背面を採用し、さまざまな手の大きさにフィットするようにボタン レイアウトを最適化しています。
また、カスタマイズ可能なボタンを用意し、特定のアプリの起動、入力切り替え、Google Homeの起動などに割り当てることができます。
そのほか、リモコン紛失時に、Google Homeを搭載したデバイスからビープ音を鳴らして見つけやすくする機能も追加されています。
違い5:プロセッサが22% 高速化・4GBメモリ、32GBストレージ搭載
新モデル「Google TV Streamer」は従来より22% 高速化したプロセッサと4GBメモリ、32GBストレージを搭載しています。
一方、前モデル「Chromecast with Google TV」はAmlogic S905X3プロセッサ、2GBメモリ、8GBストレージを搭載していました。
新モデルは新しいプロセッサでより高速に動作するようになり、メモリ容量も2倍に増えています。
また、ストレージ容量が24GB増えたことで、より多くのアプリを保存できるように改善されています。
違い6:有線LAN通信に対応・Bluetoothバージョンは5.1に
新モデル「Google TV Streamer」はWi-Fi 5のacデュアルバンドとBluetooth 5.1、有線LAN通信に対応しています。
前モデル「Chromecast with Google TV」シリーズはWi-Fi 5のacデュアルバンドとBluetoothに対応していましたが、有線LANには対応していませんでした。
新モデルは有線LAN通信 (10/100/1000 Mbps)が使えるようになったことで、Wi-Fiよりも安定して通信できるように改善されています。
「Chromecast with Google TV」から引き継いだメリット
新モデル「Google TV Streamer」が前モデル「Chromecast with Google TV」シリーズから引き継いだメリットは全部で3つあります。
以下、その項目に沿って解説します。
- 映像出力
- オーディオ
- Google TV OS
メリット1:4K 動画再生に対応・HDR10+、Dolby Visionでより美しい映像に
新モデル「Google TV Streamer」は最大3840×2160ピクセルの超高精細な映像を楽しめる4K 60fpsの動画再生に対応しています(※対応するTVが必要です)。
また、より広い明るさの幅(ダイナミックレンジ)を表現できる技術「HDR10+」と「Dolby Vision(ドルビー・ビジョン)」に対応し、
よりリアルな映像で動画配信サービスや写真を楽しめます。
メリット2:3規格のサラウンド音声に対応
新モデル「Google TV Streamer」は「Dolby Digital」、「Dolby Digital Plus」、「Dolby Atmos」の3規格のサラウンド音声に対応し、
立体的で迫力あるサウンドを楽しめます。
ただし、スピーカーが内蔵されていないため、別途 Bluetoothスピーカーが必要になります。
メリット3:Google TV OSでコンテンツを一覧表示できる
新モデル「Google TV Streamer」はGoogle TV OSを搭載し、
Netflix、Hulu、Amazon プライムビデオ、Disney+、Apple TVなどのストリーミング動画をアプリの切り替えずに一覧表示できます。
また、dTV、FOD、TVer、Paraviといった日本の動画配信サービスや
Spotify、AWA、YouTube Musicなどの音楽ストリーミングサービスも利用できます。
「Google TV Streamer」のデメリット
「Google TV Streamer」のデメリットを紹介します。
デメリット1:テレビ番組を録画する機能がない
「Google TV Streamer」にはテレビ番組を録画する機能がありません。
テレビ番組を録画するためには別のHDDレコーダーなどの機器が必要になります。
デメリット2:音声操作はリモコンに話しかける必要がある
「Google TV Streamer」の本体にはマイクが内蔵されていません。
そのため、音声操作をする際にはリモコンに話しかける必要があります。
デメリット3:4K映像の視聴に対応するテレビが必要になる
「Google TV Streamer」で4K動画を視聴するためには、4Kに対応したテレビが別途必要になります。
「Google TV Streamer」のスペック
- 映像出力 最大4K HDR、60 FPS
- ビデオフォーマット Dolby Vision, HDR10, HDR10+, HLG
- オーディオフォーマット Dolby Digital, Dolby Digital Plus, and Dolby Atmos
- プロセッサ 従来より22% 高速化
- RAM(メモリ)4GB
- ストレージ 32GB
- 電源 Type-Cから給電
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11ac (2.4GHz / 5GHz)、Bluetooth 5.1
- 有線LAN 10/100/1000 Mbps
- インターフェース USB-C (電源/データ)、HDMI 2.1 (Type-A)、イーサネット (10/100/1000 Mbps)
- スマートホーム規格 Matter、Thread border router
- 必要なもの HDMI端子のあるテレビ、HDMI 2.1ケーブル
- 筐体 65% のリサイクルプラスチック
- OS Google TV OS
- サイズ 16.256 x 7.62 x 2.54 cm
- 重量 161.5 g
- カラー ヘーゼル、ポーセリン
- 付属品 音声リモコン(単4電池2本付属)、電源アダプタ、電源ケーブル(1.8m)、クイックスタートガイド、安全性と保証に関する文書
「Google TV Streamer」の評価
6つの基準で「Google TV Streamer」を5段階で評価してみました。
スペック:★★★★
デザイン:★★★★
通信:★★★★
機能:★★★★★
使いやすさ:★★★★
価格:★★★
<総合評価>
「Chromecast with Google TV」シリーズの後継モデルになります。
前モデルは基本的にテレビに接続して動画配信サービスを視聴できるものでしたが、
新モデルはハブ機能を内蔵し、スマート家電と連携できるようになっています。
これにより、テレビの画面でスマートカメラやドアベルなどの映像を見る、
といった新しい使い方ができるようになっています。
また、SwitchBotなどのスマート照明、スマートロック、ロボット掃除機などの操作も
「Chromecast with Google TV」の音声リモコンから直接操作することも可能です。
テレビを見ながら、照明を暗くしたり、鍵を解除したり、ロボットに掃除するように命じたりできます。
そのほか、生成AIによるコンテンツ・レビューの要約機能が利用できるようになっています。
これにより、時間があるときに評価の高い人気コンテンツ(動画)をチェックしておき、
時間の余裕のあるときにまとめて観るといった使い方もできるようになりました。
生成AIが自分に適したコンテンツをおすすめしてくれる機能もあるので、
まだ観ていない面白い動画にアクセスしやすくなったといえます。
ただし、「Google TV Streamer」の価格は1万6000円と少々高めになります。
5千円程度で購入できる「Chromecast with Google TV(HD)」よりも3倍高くなるので、
ハブ機能や生成AI機能が不要な人は早めに前モデルを購入しておいた方がいいでしょう。
「Google TV Streamer」はハブ機能とAI機能を備えた高性能なストリーミングデバイスを探している人におすすめします。
「Google TV Streamer」の価格・販売先
日本では1万6000円で発売される予定です。
Google ストア
海外のGoogle ストアでは$99.99で発売されています。
ECサイト
Amazonで「Google TV Streamer」をチェックする
楽天市場で「Google TV Streamer」をチェックする
ヤフーショッピングで「Google TV Streamer」をチェックする
米国 Amazon.comで「Google TV Streamer」をチェックする
おすすめの類似製品を紹介
「Google TV Streamer」に似た性能をもつストリーミングデバイスも販売されています。
「Chromecast with Google TV(HD)」
Googleから発売されたGoogle TV OS搭載のTVスティック(ストリーミング端末)です。8GBストレージ、充電用のUSB-C端子、HDMI端子搭載で、
HD/最大1080pの映像出力、AV1デコーディング、HDR10、Googleアシスタント(ワイヤレスリモコン)、Chromecast機能(ミラーリング)、Dolby Digital、Dolby Digital Plus、Dolby Atmos (パススルー)、プロフィール作成、レコメンド機能(おすすめ・提案)、Wi-Fi(2.4GHz/5GHz)、Bluetoothに対応しています。
価格は、楽天市場で4,980円(税込)、ヤフーショッピングで4,699円です。
関連記事:「Chromecast with Google TV(HD)」激安でも高性能!最新TVスティックと比較
「Fire TV Stick 4K Max (第2世代)」
Amazonから発売されたFire OS TV搭載のTVスティック(ストリーミング端末)です。2.0GHz駆動のクアッドコア プロセッサ、2GBメモリ、16GBストレージ、HDMI(ARC対応)、Micro USB (電源用)搭載で、
アンビエントディスプレイ機能、Alexaのウィジェット機能、Amazon Photosのアルバムの写真表示、Dolby Atmosサウンド、Alexaリモコン(U-NEXTボタンを含む)、スマートホーム家電の操作、4K Ultra HD、HDR、HDR10、Dolby Vision、HLG、HDR10+、ピクチャーインピクチャー機能、ミラーリング機能、Wi-Fi 6e、Bluetooth 5.2 + BLE、赤外線(IR)に対応しています。
価格は、Amazonで9,980円(税込)、楽天市場で6,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで6,634円、です。
関連記事:「Fire TV Stick 4K Max (第2世代)」新機能がスゴい? 人気TVスティックと徹底 比較!
Anker「Nebula 4K Streaming Dongle」
Ankerから発売されたAndroid TV 10 搭載のTVスティック(ストリーミング端末)です。8GBストレージ搭載で、
最大4K/75fpsの動画再生、Google Plyaストア、Dolby Digital Plus(ステレオサウンド)、HDR機能、Chromecast、ミラーリング、動画配信サービスの視聴、音声リモコン、家電操作
Wi-Fi(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.0に対応しています。
価格は、Amazonで4,980円、楽天市場で7,880円、ヤフーショッピングで4,780円、です。
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