ONEXPLAYER G1徹底解剖レビュー!X1 miniとの違いを比較検証

ONEXPLAYER G1 実機を両手で持つ。画面が正面に見える。
UMPCの新たな時代の幕開けを予感させる注目デバイス「ONEXPLAYER G1」(One-Netbook)がまもなく(2025年5月上旬)に日本で発売されます。

このデバイスのの最大の魅力は、最新のAMD Ryzen™ AI 9 HX 370プロセッサを搭載している点です。この強力なCPU/GPUは、AI処理に特化したNPUを搭載し、最新のAAAタイトルの高画質なプレイだけでなく、AIを活用したアプリケーションでも真価を発揮します。

さらに、G1は革新的な「デュアルキーボードシステム」を採用。普段は快適なタイピングが可能な物理キーボードを備えたノートPCとして、キーボードを取り外せば高精度なコントローラーが現れ、本格的なポータブルゲーム機へと変身します。この一台で仕事も遊びも高次元で両立できる多用途性は、他のUMPCにはない大きなメリットと言えるでしょう。

加えて、8.8インチの高精細・高リフレッシュレートディスプレイやHarmanチューニングの高音質スピーカーなど、豪華な仕様も妥協なく盛り込まれています。

この記事では、そんな魅力あふれるONEXPLAYER G1の性能や機能を、ベンチマークテストや実際の使用感に基づき、徹底的に深掘りしていきます。特に、前モデルにあたる「ONEXPLAYER X1 mini」と比較して、どこがどのように進化したのか、その違いを明確にすることで、G1の真価に迫ります。

この記事で分かること

  • ONEXPLAYER G1の最新スペックと価格情報
  • CPU/GPUのベンチマーク結果と実際のゲームでのパフォーマンス
  • 特徴的なデュアルキーボードシステムの詳細な使用感レビュー
  • AI機能、冷却性能、サウンド、バッテリーなどの注目機能の実力
  • ONEXPLAYER X1 miniとのコンセプト、性能、機能、デザインの比較
  • 他の競合UMPCと比較した場合のG1のメリット・デメリット
  • ONEXPLAYER G1が「買い」かどうか、購入を判断するためのポイント

この記事を最後まで読めば、ONEXPLAYER G1がどのようなデバイスであり、自分のニーズに合っているのかを判断するための確かな情報を十分に得ることができるはず。AI時代の新たなUMPC選びに、ぜひ参考にしてみてください。購入希望者必見です!

この製品の購入はこちら→ Amazon リンクAliExpress リンク

公式ページ:OneXPlayer G1 | ONEXPLAYER 日本公式サイト

このページ内の目次

価格をチェック!ONEXPLAYER G1は他のUMPCよりも安い?

ONEXPLAYER G1 画面にゲーム。手で操作

OneXPlayer G1はOne-Netbook 公式ストア、およびハイビーム 公式オンラインストアで163,000円(AMD Ryzen™ 7 8840U / 32GB / 1TB)から購入できます。AI 9 HX 370 プロセッサ搭載モデルは208,000円から購入可能です。

一方、ECサイトのAmazonでは、同じく163,000円から購入できます。楽天市場(163,000円・税込・送料無料)、AliExpress(139,395円)でも購入できます。

ONEXPLAYER X1 mini

2024年6月27日に予約開始された「ONEXPLAYER X1 mini」はAmazonで200,600円で販売中です。こちらは、ONEXPLAYER X1 miniは、ノートPC、タブレット、ゲーム機として活躍する versatile な8.8インチ3in1 UMPCです。2560×1600の高解像度と144Hzの高リフレッシュレートを誇るLPTS液晶は、息をのむほど美しく滑らかな映像体験を提供します。

プロセッサにはパワフルなAMD Ryzen 7 8840UとRadeon 780M GPUを搭載し、大容量メモリとの組み合わせで快適な動作を実現。別売りの専用コントローラーや6軸ジャイロセンサーにより、没入感の高いゲームプレイが楽しめます。OCuLinkポートやデュアルUSB4ポートの高い拡張性、100W急速充電、指紋・顔認証も備え、あらゆるシーンで頼りになる一台です。

GPD WIN Mini 2025

2025年3月上旬に発売された「GPD WIN Mini 2025」はAmazonで228,000円で販売中です。こちらは、CPUにAMD Ryzen™ AI 9 HX 370 または AMD Ryzen™ 7 8840U を搭載した、パワフルな7インチポータブルゲーミングPCです。120Hz駆動の美しいディスプレイと、ホール効果ジョイスティックやカスタムキー、振動モーターが、どこでも本格的なゲーム体験を実現します。バックライト付きキーボードとタッチパッドも備え、ゲームから作業までこれ一台で対応。わずか555gの軽量ボディも魅力です。

GPD Pocket 4

2024年12月6日に発売された「GPD Pocket 4」はAmazonで146,700円で販売中です。こちらは、CPUにAMD Ryzen AI 9 HX 370、Ryzen AI 9 365、または Ryzen 7 8840U を搭載可能な高性能8インチUMPCです。

2560×1600解像度、144Hz駆動の高精細ディスプレイと豊富なポート類を備え、生産性を向上させます。筆圧ペン対応はもちろん、4G LTEやKVMなどユニークな拡張モジュール(別売)により、専門的な用途にも対応。まさにポケットに入るパワフルなワークステーションです。

Lenovo Legion Go

2023年12月8日に発売された「Lenovo Legion Go」はAmazonで126,550円で販売中です。こちらは、圧倒的な没入感を生む大型8.8インチQHD+/144Hzディスプレイが魅力のゲーミングPCです。AMD Ryzen Z1 Extremeのパワーに加え、取り外し可能なコントローラーを搭載。右側はマウス代わりになる独自の「FPSモード」で、PCゲームの操作性を劇的に向上させます。大画面と革新的な操作性で勝利を掴めるデバイスとしておすすめです。

まとめ

ONEXPLAYER G1(AMD Ryzen 7 8840U / 32GB / 1TB モデルが国内163,000円〜)が安いか高いかについては、比較対象によります。Lenovo Legion Go(約12.7万円)やGPD Pocket 4(Ryzen 7 / 16GB / 1TBで約14.7万円)と比較すると高価ですが、32GBメモリを搭載している点を考慮すると、性能に対するコストパフォーマンスは一概に高いとは言えません。

一方で、ONEXPLAYER X1 mini(約20万円)やGPD WIN Mini 2025(ハイエンド構成で約22.8万円)よりは手頃な価格設定と言えるでしょう。AliExpressでは約14万円から購入できる場合もあり、そちらを利用すればさらにお得感が増します。

今回比較したモデルの中で、国内Amazonでの価格が最も安価なのはLenovo Legion Go(126,550円)です。ただし、価格だけでなく、求めるCPU性能(特にAI機能の有無)、メモリ・ストレージ容量、画面サイズや解像度、コントローラーの有無や形状、拡張性などを総合的に比較検討し、ご自身の使い方や予算に最も合ったモデルを選ぶことが重要です。

ONEXPLAYER G1の製品概要とコンセプト:ゲームも仕事も妥協しない、次世代のモバイルPC

ONEXPLAYER G1 横向きと閉じた状態が並ぶ

ここでは、ONEXPLAYER G1がどのような思想に基づいて設計された製品なのか、その核心にあるコンセプトと、それがもたらすユニークな体験について、個人的な視点から解説します。

「仕事もゲームも、一台で」を実現する設計思想

ONEXPLAYER G1の根底にあるのは、「仕事とゲームを一台で合理的にこなせるポータブルデバイス」という明確なコンセプトです。開発元は、既存のポータブルゲーミングPCがゲームに特化しすぎていたり、あるいは逆に機能が単純すぎたりする現状に対し、G1では「シンプルさと機能性の完璧なバランス」を追求したと述べています。

つまり、高性能なゲーミング体験を提供しつつ、ビジネスやクリエイティブな作業にもしっかりと対応できる、真の意味でのオールインワンデバイスを目指したのです。

実際にG1を使ってみると、このコンセプトが随所に反映されていることを感じます。例えば、日中は外出先で物理キーボードを使ってMicrosoft Office系のアプリで資料を作成し、帰宅後はキーボードを取り外して『Apex Legends』のような本格的なPCゲームをリビングで楽しむ、といった一日をG1一台でシームレスに完結させられるポテンシャルを持っています。

これは、従来のポータブルゲーミングPCやノートPC単体では難しかった体験です。G1は、ゲーマーだけでなく、場所を選ばずに生産的な作業も行いたいプロフェッショナル、そして新しいデバイス体験を求めるガジェット好きまで、幅広い層のニーズに応えようとしている意欲的な製品だと感じます。

変幻自在の3モード:G1ならではの「メタモルフォーゼ」

ONEXPLAYER G1 キーボードを取り外すとコントローラーがある

G1のコンセプトを最も象徴しているのが、そのユニークな「変形機構」です。普段は8.8インチのクラムシェル型ノートPCのような姿をしていますが、マグネット式の物理キーボードを取り外すと、瞬時に本格的なコントローラーを備えたポータブルゲーム機へと姿を変えます。さらに、物理キーボードを取り外した際に現れる本体下部のバーチャルキーボードは、タッチパッドとしても機能し、タブレットに近い感覚での操作も可能にします。

この、まるで「変態(メタモルフォーゼ)」と呼びたくなるような3つのモードへの変形こそが、G1の最大の個性であり魅力です。これにより、ユーザーは利用シーンに合わせて最適な形態を選択できます。例えば、クライアントとの打ち合わせではノートPCモードでスマートにプレゼンテーションを行い、休憩時間にはゲーム機モードで息抜きに『崩壊:スターレイル』をプレイ、といった使い分けが可能です。

この変形ギミックは、単に機能的なだけでなく、メカ好き、ガジェット好きの「所有欲を満たす」という点でも、非常にうまくデザインされていると個人的には思います。

ONEXPLAYER X1 miniとのコンセプト比較

前モデルにあたるONEXPLAYER X1 miniは、「あらゆる場面で大活躍する3in1 PC(Game/Tablet/Mobile PC)」をコンセプトとし、Nintendo Switchのように左右のコントローラーを着脱できるデザインを採用していました。これは、より「ポータブルゲーム機」としての側面を重視しつつ、タブレットやノートPCとしても使える汎用性を持たせた設計思想でした。携帯性やゲームプレイの快適性を高めることに主眼が置かれていたと言えます。

一方、G1は着脱式の「デュアルキーボードシステム」を採用することで、X1 mini以上に「仕事(生産性)」と「ゲーム(エンターテインメント)」の融合を強く意識したコンセプトへと進化しています。物理キーボードが標準で付属し、ノートPCとしての完成度を高めている点が大きな違いです。

個人的には、X1 miniが「ゲーム機にPC機能を追加した」ようなコンセプトだったのに対し、G1は「高性能PCにゲーム機能を最適化した」ような、よりPC寄りのアプローチから生まれたデバイスだと感じています。ただし、X1 miniが持っていたSSD換装の容易さといったメンテナンス性の高さは、G1では失われています。

生産性とゲーム体験、両面での妥協なき追求

G1のコンセプトは、単なるギミックにとどまらず、その実現のために各要素が妥協なく作り込まれています。生産性の面では、打鍵感の良い物理キーボードや、複数接続方式(ポゴピン、Bluetooth、有線)への対応が挙げられます。ゲーム体験の面では、高性能なAMD Ryzen™プロセッサ(特に上位モデルのRyzen AI 9 HX 370)とRadeon™ 890Mグラフィックス、そしてホール効果センサーを採用した高精度なコントローラーが、没入感の高いプレイを可能にします。

さらに、USB4 Type-CポートOcuLinkポートといった豊富なインターフェースは、外付けGPUやドッキングステーションなどを接続することで、G1の可能性をさらに広げます。これは、仕事での拡張性と、より高いレベルでのゲーミング環境構築の両面でメリットとなります。加えて、バッテリーへの負荷を軽減するバイパス充電機能など、長く快適に使い続けられるような配慮も、開発者の「妥協しない」姿勢の表れと言えるでしょう。

G1コンセプトの魅力と今後の課題

ONEXPLAYER G1は、「一台で仕事もゲームも高次元でこなしたい」という、多くのモバイルユーザーが抱くであろう理想に、真正面から挑んだ意欲的なコンセプトを持つ製品です。その中核となるデュアルキーボードシステムは、他に類を見ないユニークなものであり、G1を特別な存在にしています。

実際に使ってみて、このコンセプトがもたらす利便性や楽しさは確かに感じられました。しかし、その斬新さゆえの課題も存在します。例えば、物理キーボードを取り外した際のコントローラー周りのデザインや、本体重量(約880g)による長時間のホールド時の疲労感など、エルゴノミクス(人間工学)の面ではまだ改善の余地があるかもしれません。

また、コンセプトとしてビジネス利用も重視するならば、Intel版CPUの選択肢が国内で用意されなかった点は少し残念に感じるユーザーもいるかもしれません。

それでもなお、G1が提示する「変幻自在の高性能モバイルPC」というコンセプトは非常に魅力的であり、今後のポータブルデバイスの進化の方向性の一つを示唆しているように思います。

まとめ:ONEXPLAYER G1の製品コンセプトについて

ONEXPLAYER G1の製品コンセプトについて、ポイントをまとめます。

  • 核心コンセプト: 「仕事とゲームを一台で合理的にこなす」ことを目指し、「シンプルさと機能性の完璧なバランス」を追求。
  • 最大の特徴: 着脱式デュアルキーボードによる「変態(メタモルフォーゼ)」的な3モード変形機構。
  • ターゲット: ゲーマーからプロフェッショナルまで、多様なニーズを持つ幅広いユーザー層。
  • X1 miniとの違い: G1は「PCとゲームの融合」をより強く意識したコンセプト。X1 miniは「ゲーム機にPC機能」の側面が強かった。
  • 魅力とメリット: 一台で多様なシーンに対応できる利便性、所有欲を満たすユニークなギミック、妥協しない性能と機能。
  • 課題と期待: エルゴノミクス面での改善の余地、Intel版の不在。しかし、コンセプトの意欲性は高く評価できる。
  • 総評: G1は、従来のカテゴリにとらわれない、新しいモバイル体験を提供する、非常にユニークで魅力的なコンセプトを持ったデバイスです。

外観デザインレビュー:ONEXPLAYER G1の所有欲を満たす質感と機能美

ONEXPLAYER G1 本体 画面とキーボード 全体

ここでは、ポータブルゲーミングPC「ONEXPLAYER G1」の外観とデザインについて、実機の印象や前モデル「ONEXPLAYER X1 mini」との違いをレビューします。

開封の瞬間と第一印象

パッケージを開封しG1本体と対面した第一印象は、「思ったよりコンパクト、でもずっしり」でした。付属品はACアダプターやケーブル類など必要十分なものが揃っており、しっかりと製品を守る梱包からはメーカーのこだわりが感じられます。

本体を手に持つと約880gという確かな重量感が伝わってきます。キーボード(約140g)を含めると約1020gとなり、片手で長時間持つのは少し厳しいかもしれませんが、この重さが逆に製品としての高級感や剛性感につながっていると感じました。

手にした瞬間の質感と重量感:X1 miniとの比較

G1のボディは耐久性の高いABS+PC素材、ミドルフレームには高級感のあるアルミニウム合金が採用されています。実際に触れると、アルミニウム合金部分のひんやりとした金属的な感触が心地よく、プラスチック部分も安っぽさを感じさせない、しっかりとしたビルドクオリティです。前モデルのONEXPLAYER X1 mini(本体約710g)と比較すると、G1は約170g重くなっています。

サイズに関しても、G1(約208 × 146.5 × 32mm)はX1 mini(約210.6 × 129.2 × 20mm)よりも厚みが12mm増しています。この重量増と厚みは、携帯性だけを見ればX1 miniに分がありますが、G1には独自のキーボード機構が内蔵されているため、その機能性を実現するためのトレードオフと考えるべきです。個人的には、リュックなどに入れて持ち運ぶのであれば、十分許容範囲内のサイズと重さだと感じています。

キリッとしたブラックボディと高級感を演出するミドルフレーム

G1のデザインは、全体がキリッとしたブラックで統一されており、非常に精悍な印象を与えます。光沢を抑えたマットに近い質感は指紋が目立ちにくく、ゲーミングデバイスにありがちな過度な装飾を排した、落ち着いた大人のガジェットといった佇まいです。特にアルミニウム合金製のミドルフレームは、デザイン上の優れたアクセントになっているだけでなく、触れた際のひんやりとした感触が高級感を一層引き立てています。

ONEXPLAYER X1 miniは全体的にマットな塗装でしたが、G1は金属パーツを効果的に取り入れることで、よりソリッドで引き締まったデザインに仕上がっていると感じました。

個性を放つRGBライティング

ONEXPLAYER G1 RGBライトで光る様子。

ゲーミングデバイスらしさを演出する要素として、本体に搭載されたRGBライティングがあります。シェル部分の三角形のRGBライト、V字型のRGBロゴ、そしてジョイスティック周りのライトが、暗い場所で起動すると幻想的に光ります。これらのライティングは、専用ユーティリティ「OneXConsole」を使って、好みの色やパターンにカスタマイズ可能です。

個人的には、派手すぎずにしっかりと個性を主張するこのライティングは好印象です。『サイバーパンク2077』のような近未来的な世界観のゲームをプレイする際に、雰囲気を盛り上げてくれるように感じました。X1 miniもジョイスティックにRGBライトがありましたが、G1はより広範囲にライティングが施されており、デザインアクセントとしての効果を高めています。

変形機構が生み出す独特のフォルム

ONEXPLAYER G1のデザインにおける最大の特徴は、着脱式のデュアルキーボードシステムです。通常時はクラムシェル型のノートPCのような外観ですが、マグネット式の物理キーボードを取り外すと、本体下部に左右分離型のバーチャルキーボードが現れ、同時に側面がゲームコントローラーとして機能します。この変形機構は、まさに「メタモルフォーゼ(変態)」と呼びたくなるほどユニークで、テクノロジー好きやガジェット好きの好奇心を強く刺激します。

「メタモルフォーゼ」的デザインの魅力と利便性

この変形機構により、G1は利用シーンに合わせて最適なフォルムに変化します。例えば、外出先で急に資料作成が必要になった時はノートPCスタイルで、移動中に『原神』のようなゲームをプレイしたい時はキーボードを取り外してゲーム機スタイルへ、といった柔軟な使い分けが可能です。一台で何役もこなせるこの変形機構のデザインには、非常に未来感と実用的な魅力を感じます。個人的には、このギミックだけでもG1を選ぶ価値があると思えるほどです。

デザイン上の留意点とX1 miniとの比較

ただし、物理キーボードを取り外した際に、本体とバーチャルキーボードの境目にわずかな段差が生じます。デザインの完全な連続性を求める方には、少し気になるポイントかもしれません。私は操作中に特に違和感を覚えることはありませんでした。ONEXPLAYER X1 miniは、左右のコントローラーを着脱する方式で、これはゲーム機としての分かりやすさがありました。

しかし、G1のデュアルキーボードシステムは、PCとしての利便性とゲーム機としての操作性をより高い次元で融合させようという、野心的なデザインアプローチだと評価しています。

使いやすさを考慮したポート類の配置

ONEXPLAYER G1 接続ポート

各種インターフェースは、本体の側面と背面に効率よく配置されています。左側面にはmicroSDカードスロット、右側面には指紋認証センサーを兼ねた電源ボタン。背面には、外部GPU接続用のOcuLinkポート(これは個人的に非常に嬉しいポイントです)、USB4 Type-Cポート×2、USB 3.2 Type-Aポート×1、そして3.5mmイヤホンジャックが並びます。

USB-Aポートが一つあるおかげで、手持ちのUSBメモリや有線マウスなどを変換アダプタなしで使えるのは便利です。

ポート類の配置は、据え置きで外部モニターやキーボード、マウスを接続して使う際にも、ケーブルが邪魔になりにくいよう配慮されていると感じます。OcuLinkポートによる将来的なグラフィック性能の拡張性も魅力的です。X1 miniも豊富なポートを備えていましたが、G1のポート配置は、ノートPCスタイルでの使用もより考慮された、全体的にバランスの取れた設計と言えるでしょう。

まとめ:ONEXPLAYER G1の外観・デザインについて

ONEXPLAYER G1の外観とデザインについて、実際に触れてみた感想をまとめます。

  • 質感と高級感: ABS+PC素材とアルミニウム合金ミドルフレームにより、高い質感と所有欲を満たす高級感があります。
  • 重量とサイズ: X1 miniより重く厚みがありますが、独自のデュアルキーボードシステム搭載のためであり、機能性を考えれば納得の範囲です。
  • デザイン: ブラック基調の落ち着いたデザインに、効果的なRGBライティングが個性を加えています。
  • 独自性: 着脱式デュアルキーボードによる「変形機構」が最大の特徴であり、デザイン的にも機能的にも非常にユニークで魅力的です。
  • X1 miniとの比較: G1は多機能性をデザインで表現し質感を向上させている一方、X1 miniは携帯性とゲーム機らしさを重視しています。
  • 気になった点: 物理キーボード取り外し時の本体フチの段差は、好みが分かれる可能性があります。

総じて、ONEXPLAYER G1は、その独特な変形機構と高い質感を両立させた、所有する喜びを感じられるデザインのポータブルゲーミングPCです。性能だけでなく、デザインやギミックにもこだわりたいユーザーにとって、非常に満足度の高い選択肢となるはずですと感じました。

パフォーマンスレビュー:ONEXPLAYER G1のRyzen AI 9 HX 370の実力と豪華仕様

ONEXPLAYER G1のCPU

ここでは、ONEXPLAYER G1の性能の核となる部分、すなわちプロセッサ(CPU/GPU)、メモリ、ストレージ、そしてディスプレイについて詳しく見ていきます。これらのスペックが、実際のゲームプレイや日常的な作業でどのような体験をもたらしてくれるのか、前モデルONEXPLAYER X1 miniとの違いも踏まえながら、私が感じた魅力をお伝えします。

選べるプロセッサ:最新CPUがもたらすパワー

ONEXPLAYER G1の大きな魅力の一つは、CPUの選択肢があることです。私が試用しているモデルには、最新のAMD Ryzen™ AI 9 HX 370が搭載されています。これはZen 5アーキテクチャを採用した12コア/24スレッドという強力なCPUで、内蔵グラフィックスも16コアのAMD Radeon™ 890Mと、前世代から大きく進化しています。

前モデルONEXPLAYER X1 miniに搭載されていたRyzen™ 7 8840U(Zen 4, 8コア/16スレッド, Radeon™ 780M 12コア)と比較しても、コア数・スレッド数、そしてグラフィックス性能の両面でスペックアップが図られています。

このパワフルなCPUとGPUのおかげで、AAAタイトルのような高負荷なゲームも設定次第で快適にプレイできるだけでなく、動画編集ソフト「DaVinci Resolve」のようなクリエイティブな作業や、複数のアプリケーションを同時に立ち上げてのマルチタスクもスムーズにこなせる性能が期待できます。正直なところ、この小さな筐体にこれほどのパワーが詰め込まれていることに驚きを隠せません。

また、名前に「AI」とあるように、AI処理に特化したNPU(Neural Processing Unit)も搭載されており、将来的にはAIを活用した機能やアプリケーションでのパフォーマンス向上が見込めます。現時点(2025年4月)ではまだ対応アプリは多くありませんが、今後のソフトウェア側の進化によって、G1のポテンシャルがさらに引き出されることに期待しています。

Ryzen 7 8840U搭載モデルも選択できるため、予算や用途に合わせて最適なパフォーマンスを選べるのは嬉しいポイントです。

大容量&高速メモリ:マルチタスクもヘビーなゲームも余裕

パフォーマンスを支えるもう一つの重要な要素がメモリです。G1は、32GBまたは64GBのLPDDR5Xメモリ(7500MHz)を搭載しています。私が使用している64GBモデルは、現在のポータブルゲーミングPCとしては最大クラスの容量です。この大容量かつ高速なメモリは、まさに「余裕」そのものです。

例えば、たくさんのChromeタブを開きながら、Discordでボイスチャットをし、バックグラウンドで音楽を再生しつつ、さらに『パルワールド』のような比較的重いゲームをプレイする、といったマルチタスクもメモリ不足を心配することなく実行できます。ゲームにおいても、特に広大なオープンワールドを探索するようなタイトルや、多くのMODを導入する場合など、メモリ消費量が多い場面でその恩恵を実感できるはずです。

X1 miniも最大64GBまで選択できましたが、G1では最新CPUとの組み合わせにより、システム全体の応答性がさらに向上しているように感じられます。

爆速ストレージ:待ち時間を減らし、体験を向上

ストレージには、高速なM.2 2280 PCIe 4.0×4 SSDが採用されており、容量は1TB、2TB、4TBから選択可能です。読み取り速度は最大7116.08 MB/s、書き込み速度最大6510.13 MB/sと、非常に高速です。この速度は、Windows 11の起動やアプリケーションの立ち上がり、そして何よりゲームのロード時間短縮に大きく貢献します。

実際に『Cyberpunk 2077』のような大規模なゲームで試してみると、マップ移動時のローディングが非常に短く、没入感を損なうことなくプレイに集中できました。これは本当に快適です。ONEXPLAYER X1 miniのSSDも同等の速度でしたが、採用されていたフォームファクタがM.2 2230/2242だったのに対し、G1はより一般的なM.2 2280を採用しています。

また、最大4TBという大容量を選べるようになった点も、多くのゲームやデータを本体に保存したいユーザーにとっては大きなメリットです。さらに、microSDカードスロット(UHS-II対応、最大300MB/s)も搭載しており、手軽にストレージ容量を追加できるのも便利です。

美麗ディスプレイ:没入感を高める映像体験

ONEXPLAYER G1 エルデンリングをプレイしている画面

ONEXPLAYER G1は、8.8インチLTPS液晶ディスプレイを搭載しています。解像度は2560×1600 (WQXGA)と高精細で、リフレッシュレートは144Hzに対応。輝度は500nitと明るく、色域もDCI-P3 97%と広いため、非常に鮮やかで美しい映像を楽しめます。このスペックは、ONEXPLAYER X1 miniと基本的に同等ですが、改めてその素晴らしさを実感します。

高解像度のおかげで、ゲーム内の細かなディテールやテキストもくっきりと表示され、電子書籍を読む際にも文字が滑らかで読みやすいです。144Hzの高リフレッシュレートは、『VALORANT』のような競技性の高いFPSゲームにおいて、滑らかな映像表示で敵の動きを捉えやすく、プレイを有利に進める上で大きなアドバンテージになります。

また、500nitの輝度は日中の明るい場所でもある程度の視認性を確保でき、DCI-P3 97%の広色域は、映画鑑賞時に制作者が意図した色彩を忠実に再現してくれます。個人的には、このディスプレイ品質の高さが、G1でのゲームやエンタメ体験全体の満足度を大きく引き上げていると感じています。

まとめ:ONEXPLAYER G1のパフォーマンスについて

ONEXPLAYER G1のパフォーマンスに関する主要なポイントをまとめます。

  • CPU/GPU: 最新のAMD Ryzen™ AI 9 HX 370 (またはRyzen™ 7 8840U) とRadeon™ 890M (または780M) を搭載し、高い処理能力とグラフィック性能を実現。X1 mini (8840U/780M) からスペックアップした上位モデルも選択可能。
  • メモリ: 大容量(最大64GB)かつ高速(LPDDR5X 7500MHz)なメモリにより、マルチタスクや高負荷なゲームも快適に動作。
  • ストレージ: 超高速なPCIe 4.0 SSD(最大4TB)を搭載し、OSやアプリの起動、ゲームのロード時間を大幅に短縮。フォームファクタはM.2 2280を採用。
  • ディスプレイ: 8.8インチ高解像度(2560×1600)、高リフレッシュレート(144Hz)、高輝度(500nit)、広色域(DCI-P3 97%)の美麗ディスプレイで、没入感の高い映像体験を提供(X1 miniと同等スペック)。
  • 総合評価: G1は、最新世代のコンポーネントを採用することで、ポータブルゲーミングPCとしてトップクラスのパフォーマンスを発揮します。ゲームはもちろん、クリエイティブな作業までこなせるパワフルさが魅力です。

ベンチマーク

ONEXPLAYER G1が搭載するAMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサの性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。

まずはCPUのベンチマークから測定してみました。

CPUのベンチマーク結果・AMD Ryzen AI 9 HX 370

  • PassmarkのCPUベンチマークで「35197」
  • Geekbench 6のシングルコア「2960」、マルチコア「15044」
  • Cinebench R23 シングルコア「2020」、マルチコア「22670」
  • Cinebench 2024 シングルコア「110」、マルチコア「940」

Ryzen AI 9 HX 370 VS Ryzen 7 8840U

一方、ONEXPLAYER G1の下位モデルと前モデルONEXPLAYER X1 miniはAMD Ryzen 7 8840Uプロセッサを搭載していました。

CPUのベンチマーク結果は以下ようになっています。

CPUのベンチマーク結果・AMD Ryzen 7 8840U

  • PassmarkのCPUベンチマークスコア「23329」
  • Geekbench 6のシングルコア「2080」、マルチコア「8740」
  • Cinebench 2023 シングルコア「1625」、マルチコア「12850」
  • Cinebench 2024 シングルコア「100」、マルチコア「530」

これを先のAMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサのCPUベンチマーク結果と比較してみます。

ONEXPLAYER G1 CPUのグラフ RyzenAI9HX370-VS-Ryzen7-8840U

比較から分かること

ONEXPLAYER G1に搭載されたAMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサは、前モデルなどに搭載されていたAMD Ryzen 7 8840Uプロセッサと比較して、CPU性能が大幅に向上していることが読み取れます。特に複数のコアを同時に使用するマルチコア性能の伸びが著しく、より複雑で負荷の高い処理能力が期待できるでしょう。

各ベンチマークでの比較

総合性能を示すPassmarkでは、Ryzen AI 9 HX 370が「35197」、Ryzen 7 8840Uが「23329」と約1.5倍のスコアです。Geekbench 6では、シングルコアが「2960」対「2080」で約1.4倍、マルチコアが「15044」対「8740」で約1.7倍となり、単一タスク、複数タスク処理能力ともに大きく向上していることが分かります。

レンダリング性能を見るCinebench R23/2024でも同様の傾向で、シングルコアで約1.1〜1.2倍強、マルチコアでは約1.76〜1.77倍と、特にマルチコア処理において圧倒的な性能差を示しています。

結論:新世代プロセッサの優位性

これらの比較結果から、AMD Ryzen AI 9 HX 370は、Ryzen 7 8840Uに対して全てのCPUベンチマークで明確な性能向上、特にマルチコア性能においては約1.7倍以上という飛躍的な進化を遂げていることが結論付けられます。これにより、Ryzen AI 9 HX 370を搭載するONEXPLAYER G1は、前世代機と比較して、より要求の厳しいタスクや最新のゲームプレイなどにおいて、格段に高いパフォーマンスを発揮することが期待されます。

グラフィック性能を比較

ONEXPLAYER G1が搭載するAMD Ryzen AI 9 HX 370内蔵AMD Radeon 890M、およびAMD Ryzen 7 8840U内蔵のRadeon 780Mグラフィック性能はどのくらいなのでしょうか?

ベンチマークで測定してみました。

まずはAMD Ryzen AI 9 HX 370内蔵AMD Radeon 890Mのベンチマーク結果から確認してみます。

GPUのベンチマーク結果・AMD Radeon 890Mのグラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「8100」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「4360」
  • Time Spy グラフィックスコアで「3896」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「30000」
  • 3DMark Wild Life「20500」
  • Wild Life Extreme 「6400」

次に、AMD Ryzen 7 8840U内蔵のRadeon 780Mのベンチマーク結果を確認します。

GPUのベンチマーク結果・Radeon 780Mグラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「5370」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「2600」
  • Time Spy グラフィックスコアで「2907」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「20145」
  • 3DMark Wild Life「12050」
  • Wild Life Extreme 「3900」

最後に、AMD Radeon 890MRadeon 780Mのベンチマーク結果を比較してみましょう。

ONEXPLAYER G1 グラフ Radeon890M-VS-Radeon780M

比較から分かること

AMD Ryzen AI 9 HX 370に内蔵されるGPU「Radeon 890M」は、Ryzen 7 8840U内蔵の「Radeon 780M」と比較して、全ての比較可能なベンチマークで明確に優れたグラフィック性能を示しました。これにより、搭載デバイスのゲーム性能やグラフィック処理能力が大きく向上していることが分かります。

各APIでの比較結果

具体的には、DirectX 11環境(Fire Strike/Extreme)で約1.5倍〜1.7倍弱、DirectX 12環境(Time Spy)で約1.34倍、そしてモバイル向けAPI環境(Wild Life)では約1.7倍と、Radeon 890MがRadeon 780Mを大幅に上回るスコアを記録しました。特に、DirectX 11やモバイル環境での性能向上が顕著に見られます。

結論:明確な性能差

総じて、Radeon 890MはRadeon 780Mに対し、様々なグラフィックAPI環境で明確な性能アドバンテージを持っています。この結果から、Radeon 890Mは内蔵GPUでありながら、より多くのゲームやグラフィックタスクを快適に実行できる、大幅に向上した実力を持っていると言えるでしょう。

ゲーム性能

ONEXPLAYER G1 ゲームの画面

ONEXPLAYER G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M) とONEXPLAYER X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M) は多くのPCゲームを快適にプレイする性能を備えています。

以下、具体的なゲームタイトルとフレームレート(FPS)を紹介します。

人気ゲームタイトルのFPS

原神 (Genshin Impact)

ゲーム概要: アニメ調のグラフィックが特徴的なオープンワールドアクションRPG。広大な世界を探索し、元素反応を駆使した戦闘が楽しめます。

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 高設定で60 FPS以上。グラフィック品質を高く保ちながら、フィールド探索や戦闘シーンでも滑らかな動作で快適にプレイできます。最高設定も視野に入ります。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 中~高設定で60 FPS前後。多くの場面で快適ですが、エフェクトが多い戦闘など、負荷の高い状況ではフレームレートがわずかに変動することがあります。

パルワールド (Palworld)

ゲーム概要: 不思議な生き物「パル」を集めて育成し、戦闘や拠点の建築、生産活動を行うオープンワールドサバイバルクラフトゲーム。

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 中設定で50-60 FPS前後。広大なフィールドの探索や建築、多数のパルとの戦闘も、設定次第で比較的スムーズに動作します。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 低~中設定で40-50 FPS。グラフィック設定を調整することで、ゲームプレイ自体は可能ですが、場面によってはフレームレートの低下が見られます。

サイバーパンク2077 (Cyberpunk 2077)

ゲーム概要: 巨大都市ナイトシティを舞台にしたオープンワールドアクションRPG。サイバーパンクな世界観と重厚なストーリーが特徴です。

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 低設定で65 FPS。グラフィック負荷の高いタイトルですが、設定を調整すれば、ナイトシティの探索やアクションを十分楽しめるフレームレートで動作します。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 低設定で55 FPS。G1よりやや低いフレームレートですが、設定次第でプレイ可能な範囲です。

エルデンリング (Elden Ring)

ゲーム概要: フロム・ソフトウェア開発のアクションRPG。ダークファンタジーの世界観、歯ごたえのある戦闘、広大なオープンフィールドが特徴です。「SHADOW of the ERDTREE」は大型DLC。

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 低設定で60 FPS。広大なフィールドの探索やボスとの戦闘も、安定したフレームレートでプレイできます。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 低設定で52 FPS。多くの場面でプレイ可能ですが、特に負荷の高い戦闘シーンなどではフレームレートが若干低下する可能性があります。

モンスターハンターワイルズ (MONSTER HUNTER WILD)

ゲーム概要: 人気ハンティングアクション「モンスターハンター」シリーズの最新作。より進化したアクションや生態系が期待されます。(発売前タイトル)

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 低設定で65 FPS。現行のモンハンシリーズタイトルから類推すると、設定次第で快適なハンティングアクションを楽しめる性能です。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 低設定で55 FPS。G1には及びませんが、設定を調整することでプレイ可能なフレームレートを維持できます。

ホグワーツ・レガシー (Hogwarts Legacy)

ゲーム概要: 「ハリー・ポッター」の世界を舞台にしたオープンワールドアクションRPG。プレイヤーはホグワーツの生徒となり、魔法の世界を冒険します。

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 低設定で59 FPS。広大なホグワーツ城や周辺地域の探索を、設定次第でスムーズに行えます。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 低設定で51 FPS。G1よりフレームレートは下がりますが、設定を調整すればプレイ可能です。

グランド・セフト・オートV (Grand Theft Auto V / GTA 5)

ゲーム概要: 広大な架空の都市を舞台に、様々なクライムアクションを繰り広げるオープンワールドゲーム。

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 最高設定で68 FPS。最適化が進んでいるタイトルであり、最高設定でも快適なドライブや銃撃戦を楽しめます。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 最高設定で60 FPS。こちらも最高設定で十分快適にプレイできる性能を持っています。

バトルロイヤルゲームタイトルのFPS

Apex Legends

ゲーム概要: 3人1組のチームで戦う、キャラクターベースのバトルロイヤルFPS。スピーディーな展開とアビリティを活かした戦闘が特徴です。

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 中設定で80-100 FPS程度。画質とフレームレートのバランスを取りながら、快適なプレイが可能です。競技設定にすればさらに高いFPSを狙えます。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 低~中設定で60-80 FPS程度。設定を調整することで、戦闘に必要な滑らかさを確保し、快適にプレイできます。

Valorant

ゲーム概要: 5対5で攻撃側と防衛側に分かれて戦うタクティカルシューター。キャラクター固有のアビリティと精密な射撃が求められます。

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 高設定で150 FPS以上。要求スペックが低いため、非常に高いフレームレートでプレイでき、反応速度が重要な場面で有利になります。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 高設定で120 FPS以上。こちらも非常に高いフレームレートで、快適なプレイが可能です。

Call of Duty: Warzone

ゲーム概要: 大規模なマップで大人数が戦うバトルロイヤルFPS。リアルなグラフィックとCall of Dutyシリーズならではの銃撃戦が楽しめます。

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 低設定で60-70 FPS程度。グラフィック負荷が非常に高いタイトルですが、設定を可能な限り下げることで、プレイに必要なフレームレートを確保できます。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 低設定で40-50 FPS程度。プレイは可能ですが、特に激しい戦闘シーンではフレームレートが不安定になることがあります。

NARAKA: BLADEPOINT (ナラカ: ブラッドポイント)

ゲーム概要: 近接戦闘を主体としたバトルロイヤルアクションゲーム。ワイヤーアクションなどを駆使した立体的な高速バトルが特徴です。

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 高設定で60 FPS。高速で立体的なアクションを、滑らかなフレームレートで楽しむことができます。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 高設定で55 FPS。G1には若干劣りますが、高設定でも十分にプレイ可能なフレームレートを維持できます。

その他のゲームタイトルのFPS

アーマード・コアVI ファイアーズオブルビコン (ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON)

ゲーム概要: パーツを組み替えて自分だけのメカを作り上げ、戦場を駆けるハイスピードメカアクション。立体的なマップでの高速戦闘が特徴です。

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 中設定で60 FPS以上。高速戦闘のスピード感を損なうことなく、迫力のあるメカアクションを楽しめます。設定次第で高設定も可能です。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 低~中設定で50-60 FPS程度。画質設定を調整すれば、スムーズなメカアクションを体験できます。

Forza Horizon 5

ゲーム概要: メキシコを舞台にしたオープンワールドレーシングゲーム。美しい景色の中を自由にドライブしたり、様々なレースイベントに参加できます。

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 低設定で90 FPS。非常に高いフレームレートで、流れるような景色とスピード感あふれるレースを楽しめます。設定を上げても快適です。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 低設定で80 FPS。G1には劣りますが、こちらも非常に高いフレームレートで快適なドライブが可能です。

ファークライ6 (Far Cry 6)

ゲーム概要: カリブ海の架空の島ヤーラを舞台にしたオープンワールドFPS。ゲリラとなって独裁政権に立ち向かいます。

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 中設定で66 FPS。美しいオープンワールドを探索し、ゲリラ活動を行う上で十分なフレームレートを確保できます。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 中設定で46 FPS。プレイは可能ですが、より快適さを求めるなら画質設定の調整が必要です。

シャドウ オブ ザ トゥームレイダー (Shadow of the Tomb Raider)

ゲーム概要: 探検家ララ・クロフトの冒険を描くアクションアドベンチャーゲーム。古代遺跡の探索やパズル、ステルスアクションなどが楽しめます。

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 高設定で54 FPS。比較的高めの設定でも、遺跡探索やアクションシーンを滑らかに楽しめます。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 高設定で44 FPS。G1よりフレームレートは下がりますが、設定を調整すれば快適にプレイできます。

黒神話:悟空 (Black Myth: Wukong)

ゲーム概要: 西遊記をベースにしたアクションRPG。美麗なグラフィックとソウルライクな戦闘システムが特徴です。(発売前タイトル)

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 低設定で76 FPS。期待されるグラフィックレベルからすると、設定次第で高いフレームレートでのプレイが可能です。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 低設定で62 FPS。こちらも設定を調整すれば、快適にプレイできる性能を持っています。

Overwatch 2

ゲーム概要: 5対5のチームベースアクションシューター。個性豊かなヒーローを操り、目標達成を目指して戦います。

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M): 中~高設定で100 FPS以上。スピーディーな戦闘を非常に滑らかなフレームレートで楽しむことができます。
  • X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M): 中設定で70-90 FPS程度。画質設定を調整することで、快適なプレイが可能です。

これらの結果から、ONEXPLAYER G1 (Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M) は、ONEXPLAYER X1 mini (Ryzen 7 8840U / Radeon 780M) と比較して、CPU性能、GPU性能ともに高いスコアを示しており、多くのゲームにおいてより高いフレームレートや画質設定でのプレイが可能です。

注目機能レビュー:AI、冷却、音響、バッテリー、専用ソフトまでG1実力チェック

ONEXPLAYER G1 ノートPCスタイル 全体

ここでは、ONEXPLAYER G1が持つ、スペック表の数字だけでは伝わりにくい様々な機能に焦点を当ててレビューします。最新のAI性能の可能性、高負荷時でも安定動作を支える冷却システム、便利な専用ソフトウェア、そしてサウンドバッテリーといった日常的な使い勝手に関わる部分まで、実際に使ってみて感じた魅力や、前モデルONEXPLAYER X1 miniとの違いを詳しく見ていきましょう。

未来への期待:Ryzen AIの実力と可能性

私が試用しているONEXPLAYER G1の上位モデルには、AMD Ryzen™ AI 9 HX 370プロセッサが搭載されています。このCPUの大きな特徴は、AI処理に特化したNPU(Neural Processing Unit)を内蔵している点です。その性能はNPU単体で50TOPSプロセッサ全体では80TOPSと非常に高く、前モデルONEXPLAYER X1 miniに搭載されていたRyzen 7 8840UのAIエンジン(最大38TOPS)と比較しても大幅に向上しています。

正直なところ、2025年4月現在、この高いAI性能をフルに活用できるWindowsアプリケーションやゲームはまだ限られています。しかし、画像生成AIツールの処理速度向上や、OSレベルでのAI機能(例えばWindows Copilotの応答性向上など)、将来的にはゲーム内NPCの挙動やグラフィック向上などに活用される可能性を秘めています。

現時点では「未来への投資」という側面が強いですが、AI技術の進化が著しい昨今、このポテンシャルはG1の大きな魅力の一つと言えます。AI機能を重視するなら、Ryzen AI 9 HX 370搭載モデルを選ぶ価値はあると、私は感じています。

高性能を支える冷却システム:静音性と冷却効率

これだけ高性能なCPUとGPUを搭載していると、気になるのが冷却性能です。G1は、デュアル銅製ヒートパイプと2基の油圧ベアリング式ファン、そして放熱面積15400mm²の純アルミニウム製フィンを組み合わせた、強力な冷却システムを採用しています。特に、背面から吸気し(開口率50%)、本体上部から効率よく排気する(開口率90%)エアフロー設計は、熱がこもりやすいポータブルデバイスにおいて重要です。

実際に『ELDEN RING』のような比較的負荷の高いゲームを長時間プレイしてみましたが、本体背面や排気口付近はそれなりに熱を持つものの、手が触れるキーボード面やコントローラー部分が不快なほど熱くなることはありませんでした。ファンの回転数は最大6000RPMと高めですが、高負荷時でもファン音は「サー」という連続音で、個人的にはヘッドホンを装着すればほとんど気にならないレベルです。

ONEXPLAYER X1 miniは放熱面積が26000mm²と広く、ファン風量も大きい(5.5CFM vs G1の2.8CFM)一方で、最大回転数は4700RPMとG1より低く設計されていました。どちらも高い冷却性能を持っていますが、設計思想に若干の違いが見られます。G1の冷却システムは、高いパフォーマンスを長時間安定して引き出すために、しっかりと機能していると評価できます。

かゆいところに手が届く専用ソフト「OneXConsole」

ONEXPLAYER G1 管理ソフト OneXConsole

ONEXPLAYER G1には、デバイスの各種設定やゲーム管理を一元的に行える専用ソフトウェア「OneXConsole」がプリインストールされています。このソフトウェアが非常に多機能で使いやすい点は、G1の大きなメリットの一つです。起動すると、インストールされているゲームが自動的に検出され、ライブラリとして表示されます。Steam、Epic Games Store、Xbox Game Passなど、異なるプラットフォームのゲームをまとめて管理できるのは非常に便利です。

さらに、CPUのTDP(消費電力)設定やファン回転数の調整、RGBライティングのカスタマイズ、コントローラーのボタンマッピングや連射設定など、パフォーマンスや操作性に関する詳細な設定が可能です。特に、ゲームごとに最適な設定をプロファイルとして保存できる機能は重宝します。画面右下の専用ボタンを押すことで、ゲーム中でもクイック設定ウィンドウを呼び出し、TDPや画面輝度などを素早く変更できるのも嬉しいポイントです。

ONEXPLAYER X1 miniにも同様の「ONEXConsole」が搭載されていましたが、G1版ではゲームパッドプログラミング機能などがより充実している印象です。(※クラウドアーカイブ転送機能はX1 miniのスペック情報にのみ記載がありました。)

Harmanチューニングのサウンド:没入感を深める音質

ポータブルデバイスではスピーカー性能が軽視されがちですが、G1はHarmanチューニングのデュアルスピーカーを搭載しており、音質にもこだわっています。スピーカーは本体背面の左右側面、やや下向きに配置されています。実際に音楽を聴いたり、ゲームをプレイしたりしてみると、そのクリアさと迫力に驚かされます。

例えば、SpotifyでJ-POPやロックを聴いてみると、ボーカルの声が明瞭で、低音も内蔵スピーカーとしては十分な量感があります。ゲームプレイにおいては、『Apex Legends』で銃声や足音の方向が聞き取りやすく、空間的な広がりも感じられました。動画コンテンツの視聴においても、人の声が聞き取りやすく、BGMも臨場感豊かに再生されます。

ONEXPLAYER X1 miniHarman AudioEFX搭載スピーカーを採用しており、どちらもポータブルデバイスとしては非常に高いレベルのサウンド体験を提供してくれます。外部スピーカーやヘッドホンがない場面でも、十分にコンテンツを楽しめる音質です。

バッテリー持続時間と充電性能:実用性と利便性

G1は51.97Whのバッテリーを搭載しています。Webブラウジングや動画視聴といった比較的軽い作業であれば、数時間は問題なく使用できます。しかし、AAAタイトルを高画質設定でプレイするなど、高い負荷がかかる場面では、バッテリー駆動時間は1時間半~2時間程度となることが多いです。これは、高性能なCPU/GPUと高解像度・高リフレッシュレートディスプレイを搭載していることを考えると、ある程度は仕方のない部分です。

前モデルのONEXPLAYER X1 miniは65.02Whと、G1よりも大きなバッテリーを搭載していました。そのため、同じような使い方をした場合、X1 miniの方が若干長く動作する可能性があります。とはいえ、G1もポータブルゲーミングPCとしては標準的なバッテリー容量であり、使い方次第で実用性は変わってきます。

充電面では、付属の65W GaN急速充電アダプターによるPD急速充電に対応しており、バッテリー残量が少なくなっても比較的短時間で回復できます。個人的に特に評価したいのが「バイパス充電」機能です。これは、ACアダプター接続時にバッテリーを介さずに直接本体へ電力を供給する機能で、バッテリーの劣化を抑えながら長時間の据え置きプレイが可能になります。

バッテリーの充電上限を設定できる機能もあり、バッテリー寿命への配慮が見られる点は好印象です。

まとめ:ONEXPLAYER G1の注目機能について

ONEXPLAYER G1が持つ様々な機能について、ポイントをまとめます。

  • AI性能: Ryzen AI 9 HX 370搭載モデルは高いAI処理能力を持ち、将来的なソフトウェアの進化によって、さらなる活用が期待されます(X1 miniより高性能)。
  • 冷却システム: デュアルファンと効率的なエアフロー設計により、高負荷時でも安定したパフォーマンスを維持。静音性も実用レベルです。
  • 専用ソフト: 多機能な「OneXConsole」により、ゲーム管理や詳細なパフォーマンス設定、カスタマイズが容易に行えます。
  • サウンド: Harmanチューニングのスピーカーは、クリアで迫力のあるサウンドを提供し、ゲームやエンタメの没入感を高めます。
  • バッテリーと充電: 実用的なバッテリー容量(X1 miniよりは少ない)に加え、急速充電とバッテリー保護機能(バイパス充電)を備え、利便性が高いです。
  • 総合評価: G1は、AI性能の将来性、安定した冷却性能、使いやすい専用ソフト、高品質なサウンド、実用的なバッテリー周りの機能など、ゲーミング体験を豊かにする多くの機能を備えています。

操作性と使用感:G1ならではのデュアルキーボードと堅実な拡張性

ONEXPLAYER G1 本体を持ち、操作している様子

ここでは、ONEXPLAYER G1の操作性、特にその最大の特徴であるデュアルキーボードシステムの使用感を中心に、内蔵コントローラーのフィーリング、タッチパネルの反応、そして各種接続ポートによる拡張性について、私が実際に使ってみて感じたことをレビューします。前モデルONEXPLAYER X1 miniとの比較も交えながら、G1のリアルな使い勝手をお伝えします。

革新的?物理キーボードの使用感と進化点

ONEXPLAYER G1の操作性を語る上で欠かせないのが、着脱式の物理キーボードです。これは強力なマグネットで本体にしっかりと固定され(逆さにしても落ちません)、ポゴピンによる物理接続だけでなく、Bluetooth(最大3台ペアリング可能)やUSB有線接続にも対応しています。キーボードを取り外すと自動的にBluetoothモードに切り替わり、ワイヤレスキーボードとして使えるのは非常に便利です。例えば、G1本体を少し離れたモニターに繋ぎ、手元のキーボードで操作するといった使い方ができます。

ONEXPLAYER G1 物理キーボード

キーボード自体は金属製で、従来のONEXPLAYERシリーズのキーボードカバーと比較して質感が向上していると感じました。RGBバックライトも搭載されており、暗い場所での視認性も良好です。実際にタイピングしてみると、キーストロークは浅めですが、しっかりとしたクリック感があり、個人的には予想以上に快適でした。キーピッチも十分確保されているため、慣れれば長文入力もこなせそうです。ただし、一部の記号配列は標準的なノートPCと異なるため、最初は少し戸惑うかもしれません。

ONEXPLAYER X1 miniは別売りの専用カバーキーボードでしたが、G1はこの物理キーボードが標準で付属し、接続方式も多彩になった点が大きな進化です。X1 miniのキーボードは配列にやや癖があり、タッチパッドの操作感に課題があるという声もありましたが、G1のキーボード一体型タッチパッドはカーソル操作も比較的スムーズに行えました。

とはいえ、面積は限られているため、本格的な作業には別途マウスを用意するのがおすすめです。なお、金属製の表面は指紋や皮脂がやや目立ちやすい点は留意が必要です。初期モデルで報告された熱による歪みや接続不良は、国内正規版では対策済みとのことなので安心です。

もう一つの顔:バーチャルキーボードとタッチパッドモード

ONEXPLAYER G1 タッチキーボード

物理キーボードを取り外すと、G1はもう一つの顔を見せます。本体下部に現れるのは、左右に分割されたQWERTY配列のバーチャルキーボードです。こちらもRGBライトで光り、見た目にもユニークです。このバーチャルキーボードは、G1を両手でホールドしたまま親指で文字入力ができるように設計されています。実際に試してみると、ゲーム中の短いチャット入力など、一時的な利用には便利だと感じました。

しかし、キーがタッチセンサー式であることと、ホールドした状態での入力姿勢から、長文の高速入力には向きません。あくまで補助的な入力手段と考えるのが良さそうです。

このバーチャルキーボード部分は、物理スイッチ一つで大型のタッチパッドとしても機能します。切り替え時には画面にどちらのモードになったか表示されるので分かりやすいです。タッチパッドモードの反応は意外なほど良好で、画面全体を広々と使ってカーソル操作ができます。3本指ジェスチャにも対応しており、マウスがない状況でのWindows操作をサポートしてくれます。

このバーチャルキーボード兼タッチパッドは、ONEXPLAYER X1 miniにはなかったG1独自の面白い機能です。

ゲーム体験の核:内蔵コントローラーの精度とグリップ感

物理キーボードを取り外したG1は、ポータブルゲーム機としての本領を発揮します。本体左右に現れるコントローラー部分には、高精度なホール効果ジョイスティックとホール効果リニアトリガーが搭載されています。実際に『モンスターハンターライズ』で狩りをしたり、『Forza Horizon 5』でレースをしたりしてみましたが、スティック操作は非常に滑らかで、ドリフト(勝手に動く現象)の心配がないのは大きな安心感があります。

ONEXPLAYER G1 コントローラーの操作で、左ジョイスティックとトリガーボタンを押している様子

リニアトリガーも押し込む深さに応じて入力が変化し、アクセルワークや弓の引き絞りといった細かな操作が可能です。LB/RBボタンはマイクロスイッチ式で、カチッとした明確なクリック感があります。

本体にはジャイロセンサーも内蔵されており、対応ゲームでは本体を傾けて照準を合わせるなどの操作が可能です。これも試してみましたが、反応は良好でした。グリップ感については、トリガー周りに厚みがあるため、しっかりと握り込めます。ただ、本体重量が約880gあるため、長時間プレイしていると、支える指に少し疲れを感じることもありました。

ボタン配置は自然で、主要なキーには無理なく指が届きます。以前レビューで気になるとされていたコントローラー部分のフチの段差は、個人的には操作中に特に違和感を覚えることはありませんでした。

ONEXPLAYER X1 miniは別売りの着脱式コントローラーを採用していました。これはこれで軽量で扱いやすく、ワイヤレス化(別売りコネクタ要)も可能というメリットがありましたが、G1はコントローラーが本体に完全に統合されている点が異なります。どちらが良いかはプレイスタイルによりますが、G1はコントローラーを別途持ち運ぶ必要がない手軽さがあります。

スムーズな直感操作:タッチパネルの反応と活用

G1が搭載する8.8インチのディスプレイは、10点マルチタッチに対応した高感度なタッチパネルでもあります。解像度2560×1600、リフレッシュレート144Hzというスペックは、タッチ操作の快適性にも貢献しています。実際に画面をスクロールさせると、144Hzのおかげで非常に滑らかに残像感なく表示が追従し、とても気持ちが良いです。

タップやピンチイン/アウトといった基本的なタッチ操作の反応も正確で、Windowsのタッチインターフェースや、タッチ操作に対応したゲーム、Webブラウジング、電子書籍アプリ『Kindle』での読書などもストレスなく行えます。特に、設定変更などで細かいボタンを操作する際に、直接タッチできるのは便利です。ONEXPLAYER X1 miniも同等の高品質なタッチパネルを搭載しており、この点は両モデル共通の美点と言えます。

可能性を広げる拡張性:充実の接続ポート

ONEXPLAYER G1 背面のポート付近の様子

G1は、ポータブルデバイスながら拡張性も十分に確保されています。本体背面と側面には、様々な用途に対応するポート類が配置されています。まず、高速なデータ転送と映像出力、充電に対応したUSB4 Type-Cポートが2つ。そして、従来の周辺機器との接続に便利なUSB 3.2 Type-Aポートが1つ。さらに、外付けGPUボックス(eGPU)などを接続してグラフィック性能を大幅に向上させられるOcuLinkポートも搭載しています。

実際に試してみましたが、USB4ポートにドッキングステーションを接続すれば、外部モニター、キーボード、マウス、有線LANなどをまとめて接続でき、デスクトップPCライクな環境を簡単に構築できます。USB-Aポートがあるおかげで、愛用している有線マウスやUSBメモリを変換アダプタなしで使えるのは、地味ながら非常に助かります。

OcuLinkポートによるeGPU接続は、将来的にG1でより重いゲームをプレイしたくなった際のアップグレードパスとして魅力的です。

その他、最大2TBまでのカードに対応し、高速なデータ転送(理論値最大300MB/s)が可能なmicroSD 4.0カードスロットや、有線ヘッドホン・マイクを接続できる3.5mmオーディオジャックも備わっています。ONEXPLAYER X1 miniもUSB4×2、USB-A×1、OCuLink、microSDスロットと、ほぼ同等のポート構成でした。

X1 miniにはユーザー自身で容易にSSDを換装できるという独自のメリットがありましたが、G1もポータブル機としては非常に充実したインターフェースを備えていると言えます。ポート類が背面に多く配置されているため、据え置きで使う際にケーブルが邪魔になりにくいのも良い点です。

まとめ:ONEXPLAYER G1の操作性と拡張性について

ONEXPLAYER G1の操作性と拡張性について、ポイントをまとめます。

  • キーボード: 着脱式物理キーボードは質感が高く、複数接続方式に対応。バーチャルキーボード兼タッチパッドも搭載し、ユニークな入力体験を提供します。
  • コントローラー: 本体一体型のコントローラーはホール効果センサー採用で高精度。グリップ感も良好ですが、本体重量があるため長時間のプレイでは疲れを感じる可能性も。
  • タッチパネル: 8.8インチの高精細・高リフレッシュレートディスプレイは、タッチ操作も非常にスムーズかつ正確です。
  • X1 miniとの比較: G1はデュアルキーボードシステムが最大の特徴。X1 miniは別売りのキーボードと着脱式コントローラーを採用。ポート構成は似ていますが、X1 miniにはSSD換装の容易さがあります。
  • 拡張性: USB4×2、USB-A、OCuLink、microSDスロットと豊富なポートを備え、eGPU接続やドッキングステーション利用など、高い拡張性を持ちます。
  • 総合評価: G1は、革新的なデュアルキーボードシステムと高精度なコントローラー、そして充実した接続ポートにより、ゲームから作業まで多様なシーンに対応できる高い操作性と拡張性を備えたデバイスです。

【比較】ONEXPLAYER G1 vs X1 mini:どこが進化した?違いを徹底チェック!

ここでは、最新のポータブルゲーミングUMPC「ONEXPLAYER G1」と、その前モデルにあたる「ONEXPLAYER X1 mini」を直接比較し、性能、デザイン、機能などの違いを明らかにします。どちらのモデルが自分の使い方に合っているのか、G1への乗り換えを検討すべきか、その判断材料を提供できれば幸いです。

コンセプトとデザイン:変形機構の違いが最大の特徴

コンセプト:

  • G1: 「仕事とゲームの両立」をより強く意識し、着脱式デュアルキーボードによる変形機構を搭載。ノートPCとしての使い勝手を高めた、PC寄りのコンセプト。
  • X1 mini: 「3in1 (Game/Tablet/Mobile PC)」を掲げ、着脱式コントローラーを採用。ゲーム機としての利便性とPCとしての汎用性のバランスを重視したコンセプト。

デザイン:

  • G1: 金属製ミドルフレームを採用し、よりソリッドで高級感のあるデザイン。カラーはブラック基調。
  • X1 mini: 全体的にマットな塗装で、より軽快な印象。

サイズと重量:

  • G1: 約208 × 146.5 × 32mm、本体約880g(キーボード込み約1020g)。
  • X1 mini: 約210.6 × 129.2 × 20mm、本体約710g。

G1はX1 miniより厚く重くなっています。これはデュアルキーボード機構を内蔵しているためですが、携帯性ではX1 miniが有利です。

パフォーマンス:CPU、GPU、AI性能の進化に注目

CPU/GPU:

  • G1: 最新のAMD Ryzen™ AI 9 HX 370 (12コア/24スレッド, Radeon™ 890M 16CU) または Ryzen™ 7 8840U (8コア/16スレッド, Radeon™ 780M 12CU) を選択可能。
  • X1 mini: AMD Ryzen™ 7 8840U (8コア/16スレッド, Radeon™ 780M 12CU) のみ。

G1の上位モデルは、コア数・スレッド数、GPUコア数ともにX1 miniを上回り、より高い処理能力とグラフィック性能が期待できます。例えば、より高画質な設定で『サイバーパンク2077』のようなAAAタイトルをプレイしたり、動画編集などの重い作業をしたりする際に、G1上位モデルのパワーが活きてきます。

AI性能 (NPU):

  • G1 (Ryzen AI 9 HX 370搭載時): 最大80 TOPS (NPU単体 50 TOPS)。
  • X1 mini: 最大38 TOPS。

G1上位モデルのAI処理能力はX1 miniの2倍以上となり、将来的なAIアプリケーションの活用において大きなアドバンテージとなります。

メモリ:

両モデルともLPDDR5X 7500MHzを搭載し、最大64GBまで選択可能。この点は同等です。

ストレージ (SSD):

  • G1: M.2 2280 PCIe 4.0×4 SSD (最大4TB)。
  • X1 mini: M.2 2230/2242 PCIe 4.0×4 SSD (最大2TB)。

G1はより一般的なM.2 2280規格を採用し、選択できる最大容量も4TBと大きくなっています。一方、X1 miniは背面の蓋を開けるだけでユーザー自身が容易にSSDを換装できるという大きなメリットがありました。G1でのSSD換装の容易さについては、現時点で明確な情報はありませんが、X1 miniほど手軽ではない可能性があります。

入力デバイス:キーボードとコントローラーの方式が異なる

キーボード:

  • G1: 着脱式物理キーボード(標準装備)+バーチャルキーボードのデュアルシステム。物理キーボードは金属製で質感が高く、ポゴピン・Bluetooth・有線接続に対応。
  • X1 mini: 別売りの専用カバーキーボード。ポゴピン接続のみ。タッチパッドの操作感に課題があるという声も。

G1はキーボードが標準で付属し、機能性・接続性ともにX1 miniのオプションキーボードより進化しています。

コントローラー:

  • G1: 本体一体型。ホール効果ジョイスティック&リニアトリガー搭載。
  • X1 mini: 別売りの着脱式。ALPS製スティック、交換可能な十字キー。別売りコネクタでワイヤレス化も可能。

G1はコントローラーを持ち運ぶ必要がない手軽さがあります。X1 miniはコントローラーを取り外してタブレットとして使ったり、ワイヤレスで操作したりできる柔軟性があります。操作感の好みは分かれるかもしれません。

ディスプレイとサウンド:基本スペックは高品質で共通

ディスプレイ:

両モデルとも、8.8インチ LTPS液晶、2560×1600解像度、144Hzリフレッシュレート、輝度500nit、色域**DCI-P3 97%**と、非常に高品質なディスプレイを搭載しており、この点は共通の魅力です。ゲームも動画も美しい映像で楽しめます。

サウンド:

両モデルともHarmanチューニングのデュアルスピーカーを搭載。配置は若干異なりますが(G1は背面サイド、X1 miniはサイド)、どちらもポータブルデバイスとしては高音質なサウンドが期待できます。

冷却システムとバッテリー:設計思想に違いあり

冷却システム:

  • G1: 最大ファン回転数6000RPM、放熱面積15400mm²、上部排気口開口率90%。
  • X1 mini: 最大ファン回転数4700RPM、放熱面積26000mm²、上部排気口開口率85%。

G1はファンの回転数を上げて冷却する思想、X1 miniはより大きな放熱面積で対応する思想が見られます。どちらも高い冷却性能を持ちますが、動作音の特性などは異なる可能性があります。

バッテリー:

  • G1: 51.97Wh。バイパス充電機能に対応。
  • X1 mini: 65.02Wh。

バッテリー容量自体はX1 miniの方が大きいです。実際の駆動時間は使い方によりますが、同じ負荷であればX1 miniの方が若干長く持つ可能性があります。G1はバイパス充電に対応しているため、ACアダプターを接続して長時間プレイする際のバッテリー劣化を抑えられます。

拡張性とその他の機能:細かな違いをチェック

ポート構成:

両モデルともUSB4 Type-C x2、USB 3.2 Type-A x1、OCuLink x1、microSD 4.0スロット x1、3.5mmオーディオジャック x1と、非常に充実したポート構成は共通しています。eGPU接続による性能拡張も可能です。

その他機能:

Windows Hello: 両モデルとも顔認証・指紋認証に対応。G1のカメラは2MP、X1 miniはAIカメラ搭載。

専用ソフト: 両モデルとも「OneXConsole」を搭載。ゲーム管理や設定調整が可能ですが、G1版はゲームパッドプログラミング機能、X1 mini版はクラウドアーカイブ転送機能など、細かな機能差があります。

まとめ:G1とX1 mini、どちらを選ぶべきか?

コンセプトの違い: G1は「仕事もゲームも1台で」を追求したPC寄り、X1 miniは「携帯ゲーム機+PC」のバランス型。

G1の主な進化点:

  • より高性能なCPU/GPU/AIの選択肢 (Ryzen AI 9 HX 370)。
  • 標準装備で多機能なデュアルキーボードシステム。
  • より大きな最大ストレージ容量 (4TB)。
  • 質感が向上したデザイン(金属パーツ使用)。
  • バイパス充電機能の搭載。

X1 miniの優位性・特徴:

  • より薄型・軽量で携帯性が高い。
  • バッテリー容量が大きい。
  • ユーザーによるSSD換装が容易。
  • コントローラーが着脱式でワイヤレス化も可能(別売り品要)。

共通の魅力:

  • 高品質な8.8インチディスプレイ。
  • Harmanチューニングの高音質スピーカー。
  • 充実したポート類(OCuLink含む)。
  • 最大64GBまで搭載可能な高速メモリ。

選択のポイント:

  • G1がおすすめな人: 最新の性能を求める人、ノートPCとしての利用も重視する人、ユニークな変形ギミックに魅力を感じる人、キーボードを別途購入したくない人。
  • X1 miniがおすすめな人: 携帯性を最重視する人、少しでもバッテリー持ちが良い方がいい人、自分でSSDを換装したい人、着脱式コントローラーの柔軟性を好む人、価格を抑えたい人(G1より安価な構成が多かった)。

G1はX1 miniから正統進化した部分と、コンセプト変更により大きく変わった部分があります。どちらのモデルが自分の使い方やこだわりに合っているか、この比較を参考に検討してみてください。

ONEXPLAYER G1の実力分析:他社UMPCとの比較で見えるメリット・デメリット

ここでは他のUMPCと比べた場合のメリット・デメリットについて紹介します。

【ONEXPLAYER G1のメリット(長所)】

メリット1:独自の変形機構と多用途性

OneXPlayer G1最大の長所は、着脱式のデュアルキーボードシステムによるユニークな変形機構です。これにより、しっかりとした打鍵感の物理キーボードを備えたノートPCスタイルから、高精度なコントローラーを持つポータブルゲーム機スタイルへと瞬時に切り替えられます。

この汎用性は、コントローラーが別売りまたは着脱式である ONEXPLAYER X1 mini や Lenovo Legion Go、あるいはキーボード一体型でゲームコントローラーを持たない GPD Pocket 4 と比較して、仕事とゲームの両立を目指す上で明確なアドバンテージとなります。

メリット2:選択可能な高いパフォーマンス

OneXPlayer G1は、CPUに最新のAMD Ryzen™ AI 9 HX 370を選択できる点が大きな魅力です。これは、前モデルの ONEXPLAYER X1 mini や Lenovo Legion Go が搭載するプロセッサよりも高性能です。

GPD WIN Mini 2025 や GPD Pocket 4 も同等のCPUを搭載するモデルがありますが、G1は最大64GBのメモリや最大4TBのSSDを選択でき、スペック構成の自由度においても優位性があります。これにより、最新のAAAゲームや負荷の高い作業も快適にこなせるポテンシャルを持っています。

メリット3:高品質なディスプレイと内蔵コントローラー

8.8インチで2560×1600の高解像度、144Hzの高リフレッシュレートを持つディスプレイは、ONEXPLAYER X1 mini や Lenovo Legion Go、GPD Pocket 4 と同等以上に高品質です。特に7インチ/1080pの GPD WIN Mini 2025 と比較すると、画面の大きさ、精細さ、滑らかさで勝ります。

また、ホール効果センサーを採用したジョイスティックとリニアトリガーを本体に標準で内蔵している点も、ゲームコントローラーを持たない GPD Pocket 4 や、別売りコントローラーが必要な ONEXPLAYER X1 mini と比較して優れた点です。

【ONEXPLAYER G1のデメリット(弱点)】

デメリット1:重量とサイズの大きさ

OneXPlayer G1の本体重量は約880g、物理キーボードを含めると1kgを超えます。これは、約710gの ONEXPLAYER X1 mini、約555gの GPD WIN Mini 2025、約770gの GPD Pocket 4、そして約854gの Lenovo Legion Go と比較しても重く、厚みもあります。そのため、携帯性を最重視する場合や、長時間の持ち運び、手持ちでのゲームプレイにおいては、他の軽量なUMPCと比較して不利になる可能性があります。

デメリット2:バッテリー容量と価格

搭載されているバッテリー容量は51.97Whであり、65.02Whのバッテリーを持つ ONEXPLAYER X1 mini と比較すると少なくなっています。他の機種、例えば Lenovo Legion Go (49.2Whr) よりは多いものの、使い方によっては駆動時間が短くなる可能性があります。また、国内での価格帯は16万円台からと、Lenovo Legion Go や GPD Pocket 4 の一部モデルよりも高価です。性能に見合った価格ではありますが、コストパフォーマンスを重視する際には弱点となり得ます。

デメリット3:SSD換装の容易さ

前モデルの ONEXPLAYER X1 mini は、ユーザー自身が比較的容易にSSDを交換できる構造を持っていましたが、OneXPlayer G1ではその手軽さが失われています。GPD WIN Mini 2025 や GPD Pocket 4 はより一般的なM.2 2280規格のSSDを採用しており、換装のしやすさという点では、これらのモデルに劣る可能性があります。大容量ストレージが必要な場合、購入時に上位モデルを選択する必要性が高まるかもしれません。

OneXPlayer G1 のスペック(仕様)

  • ディスプレイ: 8.8インチ LTPS液晶, 2560×1600 (16:10), 144Hz, 500cd/m²(Max.).
  • プロセッサ: AMD Ryzen™ AI 9 HX 370, AMD Ryzen™ 7 8840U, Intel® Core™ Ultra 7 255H (選択可能).
  • GPU: AMD Radeon™ 890M (Ryzen AI 9 HX 370), AMD Radeon™ 780M (Ryzen 7 8840U).
  • RAM(メモリ): LPDDR5X, 7500MHz, 32GB または 64GB.
  • ストレージ: M.2 2280 PCIe 4.0×4 SSD, 1TB, 2TB, または 4TB (選択可能), 読み取り最大 7116MB/s, 書き込み最大 6510MB/s, microSDカードスロット 4.0 (最大2TB, 最大300MB/s).
  • バッテリー: 51.975Wh (13500mAh).
  • 駆動時間: 軽いタスクで約1日, ゲームなど高負荷時で 1~3時間ほど.
  • 充電: 65W GaN急速充電, USB Type-C PD, バイパス充電 対応.
  • カメラ: 2MP, Windows Hello対応.
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 6E, Bluetooth 5.2.
  • インターフェース: USB4 Type-C x2, USB 3.2 Type-A x1, Oculinkポート x1, 3.5mmヘッドフォンジャック x1, microSDカードスロット 4.0 x1.
  • 物理キーボード: 脱着式, マグネット/Bluetooth接続, QWERTY配列, RGBバックライト, タッチパッド搭載, バッテリー 350mAh, 最大駆動時間 60時間.
  • タッチパッドキーボード: 物理キーボード取り外し時に出現, タッチパッド/キーボード切替可能, RGBライト付き, 大型タッチパッド, 3本指ジェスチャ 対応.
  • ゲームコントローラー: 物理キーボード取り外し時に出現, ホール効果ジョイスティック, ホール効果リニアトリガー, マイクロスイッチ LB/RB, ジャイロセンサー内蔵, リニアモーター.
  • オーディオ: デュアルスピーカー (Harmanチューニング).
  • 専用アプリ: OneXConsole (各種コントロール).
  • 放熱システム: デュアル銅製ヒートパイプ, 油圧ベアリング式ファン (最大2.8CFM, 44dBA, 6000RPM), 純アルミニウム製放熱フィン.
  • 生体認証: 指紋認証 (電源ボタン), 顔認証 (Windows Hello).
  • 筐体: ボディ ABS+PC, ミドルフレーム アルミニウム合金.
  • OS: Windows 11 Home.
  • サイズ: 本体 約 208 x 146.5 x 32mm, キーボード 約 199.4 x 124.1 x 6.1mm.
  • 重量: 本体 約 880g, キーボード 約 140g, 合計 約 1020g.
  • カラー: ブラック.
  • 付属品: 先行予約特典として 専用ハードケース, 液晶ガラスフィルム, 65W GaN急速充電アダプター, 物理キーボード (標準付属).

OneXPlayer G1の評価

ONEXPLAYER G1 本体 実機

7つの基準で「OneXPlayer G1」を5段階で評価してみました。

はい、承知いたしました。「OneXPlayer G1」について、ご指定の基準に基づき評価します。

画面の見やすさ:★★★★★ (5/5)

理由:2560×1600という高解像度に加え、144Hzの高リフレッシュレート、500nitの高輝度、DCI-P3 97%の広色域を持つ8.8インチLTPS液晶は、ポータブルデバイスとして最高クラスの品質です。ゲーム映像の細部まで鮮明かつ滑らかに表示し、タッチ操作の追従性も良好で、非常に見やすい画面と言えます。

パフォーマンス:★★★★★ (5/5)

理由:最新のAMD Ryzen™ AI 9 HX 370プロセッサ(選択時)とRadeon™ 890Mグラフィックス、最大64GBの高速LPDDR5Xメモリ、最大4TBの超高速PCIe 4.0 SSDを搭載可能であり、現行のポータブルゲーミングPCとしてトップクラスの性能を誇ります。AAAタイトルのゲームプレイからクリエイティブ作業まで快適にこなせるパワーを持っています。

操作性:★★★★☆ (4/5)

理由:高精度なホール効果センサー採用のコントローラー、反応の良いタッチパネル、そして多機能な着脱式物理キーボードを備え、多様な入力に対応します。特に物理キーボードは質感も高く、複数接続方式に対応する点は便利です。ただし、本体重量(約880g)があるため長時間のホールドにはやや疲れを感じることや、バーチャルキーボードの実用性は限定的である点を考慮しました。

機能性:★★★★★ (5/5)

理由:将来性のあるAI処理能力(Ryzen AI 9 HX 370搭載時)、高負荷時でも安定動作を支える効率的な冷却システム、Harmanチューニングによる高音質スピーカー、バッテリー劣化を抑えるバイパス充電機能、外部GPU接続も可能な豊富なポート類、デバイス管理を容易にする専用ソフト「OneXConsole」など、多彩な機能を備えています。

デザイン:★★★★☆ (4/5)

理由:アルミニウム合金ミドルフレームを採用し、ブラック基調の落ち着いたデザインながら高級感があります。カスタマイズ可能なRGBライティングや、最大の特徴である着脱式デュアルキーボードによる変形機構は、ユニークで所有欲を満たします。一方で、前モデルより厚く重くなった点や、物理キーボード取り外し時に本体フチにわずかな段差が生じる点は好みが分かれる可能性があります。

使いやすさ:★★★★☆ (4/5)

理由:「仕事もゲームも一台で」というコンセプト通り、変形機構や多機能なキーボードにより、様々なシーンに対応できる柔軟性を持っています。専用ソフト「OneXConsole」による設定管理のしやすさや、豊富なポートによる拡張性の高さも実用的です。ただし、本体重量や高負荷時のバッテリー駆動時間は、携帯性や長時間の連続使用において考慮が必要です。

価格:★★★☆☆ (3/5)

理由:国内価格は16万円台からと、絶対額としては高価な部類に入ります。標準で32GBメモリを搭載するなど高性能な構成を考えれば妥当な面もありますが、より安価な競合UMPCも存在します。コストパフォーマンスを最重視する場合には、ややネックになる可能性があります。

総評:★★★★☆ (4/5)

革新的なコンセプトと変形機構

OneXPlayer G1は、「仕事とゲームを一台で合理的にこなせるポータブルデバイス」という明確なコンセプトを、他に類を見ない「着脱式デュアルキーボードシステム」によって具現化した意欲的な製品です。普段はクラムシェル型ノートPCのように使用でき、物理キーボードを取り外せば即座に高性能なポータブルゲーム機へと姿を変える変形機構は、まさに「メタモルフォーゼ」と呼びたくなるユニークさです。

このギミックにより、利用シーンに合わせて最適な形態を選べる利便性は、G1ならではの大きな魅力と言えるでしょう。

トップクラスの性能と将来性

心臓部には最新世代のAMD Ryzen™プロセッサ(特に上位モデルのRyzen AI 9 HX 370)を選択でき、強力な内蔵グラフィックス(Radeon™ 890M)と組み合わせることで、ポータブルデバイスとしては最高レベルのパフォーマンスを発揮します。大容量かつ高速なメモリやSSDも相まって、要求の厳しい最新ゲームやクリエイティブな作業も快適にこなせる実力を備えています。

また、AI処理に特化したNPUを搭載している点は、今後のソフトウェア側の進化によって更なる可能性を秘めており、将来性への期待も持てます。

高品質なディスプレイとサウンド

8.8インチのディスプレイは、高解像度・高リフレッシュレート・高輝度・広色域と、あらゆる面で高品質なスペックを誇ります。これにより、ゲームや動画コンテンツを美麗かつ滑らかな映像で楽しむことができ、デバイス全体の満足度を大きく高めています。タッチパネルの反応も良好です。さらに、Harmanチューニングのデュアルスピーカーは、内蔵スピーカーとは思えないほどクリアで迫力のあるサウンドを提供し、没入感を深めてくれます。

考慮すべき点(重量、バッテリー、価格)

多くの魅力を持つ一方で、いくつかの留意点もあります。本体重量が約880g(キーボード込みで約1kg)と、ポータブル機としては重めであるため、携帯性や長時間のホールドには慣れが必要かもしれません。また、高性能ゆえに高負荷時のバッテリー駆動時間は1.5~2時間程度と短めです(ただしバイパス充電機能でカバー可能)。価格も16万円台からと比較的高価であり、予算との兼ね合いも重要になります。

まとめ

OneXPlayer G1は、革新的なデュアルキーボードシステムによる高い利便性と、最新パーツによるトップクラスの性能を両立した、非常にユニークで高性能なポータブルゲーミングPCです。重量や価格といったトレードオフはありますが、「どこでもパワフルなPC環境と本格的なゲーミング体験を一台で実現したい」と考えるユーザーにとって、現状で最も魅力的な選択肢の一つとなる可能性を秘めたデバイスと言えるでしょう。

OneXPlayer 5Gは買いなのか?どんな人に最適?

ユニークなコンセプトと高性能に価値を見出すなら「買い」

ONEXPLAYER G1は、「仕事もゲームも一台で」を革新的なデュアルキーボードシステムで目指すUMPCです。ノートPCスタイルと高性能ゲーム機スタイルを切り替えられる柔軟性が特徴。最新CPU(Ryzen AI 9 HX 370選択可)、美麗な8.8インチディスプレイ、豊富な接続ポートやAI機能など、高い性能と多機能性を備えています。このユニークなコンセプトとスペックに強い魅力を感じるなら、G1は有力な購入候補、「買い」と言えるでしょう。

携帯性、価格、バッテリー駆動時間が気になるなら「待った方が良い」か「他の選択肢」も

一方で、G1の重さ(約880g~)は携帯性を重視するユーザーにはネックです。より軽量なONEXPLAYER X1 miniやGPD WIN Mini 2025が適しているかもしれません。価格も16万円台からと高価なため、コストを抑えたい場合はLenovo Legion GoやGPD Pocket 4も視野に入ります。バッテリー駆動時間も高負荷時は短めなので、長時間のバッテリー運用を望むならONEXPLAYER X1 miniなども比較対象となります。

結論:あなたの使い方にG1は合っているか?

最終的にG1が「買い」かは、その独自のコンセプトと性能がニーズに合致するか次第です。G1の持つ多用途性やパワーに価値を見出し、重さや価格といったデメリットを許容できるかがポイントになります。携帯性、価格、バッテリーなど、何を最も重視するかを明確にし、ONEXPLAYER X1 mini、GPD WIN Mini 2025、GPD Pocket 4、Lenovo Legion Goといった他の選択肢とも比較した上で、最適な一台を選ぶことをお勧めします。

OneXPlayer G1 の価格・購入先

ONEXPLAYER G1 本体 正面

※5月上旬に発売に発売予定

※現在、予約販売中。先行予約の特典としてハードケース、液晶ガラスフィルムが同梱されます。

One-Netbook 公式ストア

  • 1.AMD Ryzen™ 7 8840U / 32GB / 1TB: ¥163,000 (先行予約価格: ¥154,850)
  • 2.AMD Ryzen™ AI 9 HX 370 / 32GB / 1TB: ¥208,000 (先行予約価格: ¥197,600)
  • 3.AMD Ryzen™ AI 9 HX 370 / 32GB / 2TB: ¥228,000 (先行予約価格: ¥216,600)
  • 4.AMD Ryzen™ AI 9 HX 370 / 64GB / 4TB: ¥268,000 (先行予約価格: ¥254,600)

One-Netbook 公式ストアで「OneXPlayer G1」をチェックする

ハイビーム 公式オンラインストア

※価格はOne-Netbook 公式ストアと同じ

ハイビーム 公式オンラインストアで「OneXPlayer G1」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで163,000円(税込)、
  • 楽天市場で163,000円(税込・送料無料)、
  • AliExpressで139,395円、

で販売されています。

Amazonで「OneXPlayer G1」をチェックする

楽天市場で「OneXPlayer G1」をチェックする

ヤフーショッピングで「OneXPlayer G1」をチェックする

AliExpressで「OneXPlayer G1」をチェックする

米国 Amazon.comで「OneXPlayer G1」をチェックする

おすすめの類似製品を紹介

OneXPlayer G1に似た性能をもつUMPCも販売されています。

ONEXPLAYER X1 mini

One-Netbookから発売された8.8インチの3in1 UMPCです(2024年6月27日 予約開始)。

AMD Ryzen 7 8840U、16GB/32GB/64GB LPDDR5X-7500 メモリ、解像度 2560 x 1600ドットのLPTS液晶、512GB/1TB/2TB (M.2 2230/2242 PCle 4.0×4)ストレージ、65.02 Wh (16890mAh)バッテリー、OCuLink ポート、Windows 11を搭載しています。

また、Harman AudioEFX、リフレッシュレート 144 Hz、100WのPD急速充電、6軸ジャイロセンサー、冷却システム、X1 コントローラー(別売)、X1 キーボード(別売)、X1 タッチペン(別売)、

指紋認証、顔認証、OneXConsole (管理用コンソール)、USB4 Type-C (フル機能) x2、USB 3.2 Type-A x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで200,600円(税込)、AliExpressで131,051円、です。

関連記事:8.8型「One-Netbook X1 Mini」のメリット・デメリット

GPD WIN Mini 2025

GPD から発売された7インチのポータブルゲーミングPCです(2025年3月上旬に発売)。

AMD Ryzen AI 9 HX 370 / AMD Ryzen 7 8840U、16GB/32GB LPDDR5xメモリ、1TB/2TB M.2 NVMe 2280 SSDストレージ、44.24Wh バッテリー(最大14時間駆動、利用状況による)、Windows 11 Home (64bit)、microSDカードスロット (最大読込160MB/s、最大書込120MB/s) x1を搭載しています。

また、冷却システム、デュアルスピーカー(独立アンプ内蔵)、DTS:X Ultra対応オーディオ、バックライト付QWERTYキーボード(シザースイッチ)、ホール効果ジョイスティック、L4/R4カスタムキー、タッチパッド (PTP)、アクティブ冷却、デュアルリニアモーターによる振動効果、

6軸ジャイロスコープ、3軸重力センサー、PD急速充電、USB4 (40Gbps) x1、USB 3.2 Gen 2 Type-C x1、USB Type-A x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで228,000円(税込・RyzenAI9 HX370/32GB/2TBSSD/本体色:白)、楽天市場で230,303円、AliExpressで111,965円、米国 Amazon.comで$1,509.99、です。

関連記事:GPD WIN Mini 2025レビュー!AI性能で2024年型を凌駕?

GPD Pocket 4

GPDから発売された8インチのUMPCです(2024年12月6日 発売)。

AMD Ryzen AI 9 HX 370 / Ryzen AI 9 365 / Ryzen 7 8840U、16GB/32GB/64GB LPDDR5x メモリ、解像度2560 x 1600ドットのLCD液晶、1TB/2TB M.2 NVMe 2280 SSD ストレージ、45Wh リチウムポリマーバッテリー、5MPのWebカメラを搭載しています。

また、100W PD急速充電、リフレッシュレート 144Hz、最大 2TBのストレージ拡張、2つのハイパーリニアスピーカー、デュアルマイク、360度回転、180度開閉、HDMI映像出力、別売の拡張モジュール(4G LTE/SIMフリー、KVM、EIA-RS232)、筆圧4096段階アクティブペン対応(別売)、冷却システム、指紋認証、

USB4 Type-C (40Gbps/PD充電/DP映像出力) x1、USB 3.2 Gen2 Type-C (10Gbps/PD充電/DP映像出力)x1、USB 3.2 Gen2 Type-A (10Gbps)x1、USB 2.0 Type-A HighSpeed (480Mbps)x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、有線LAN通信に対応しています。

価格は、Amazonで146,700円(税込・Ryzen7 8840U/16GB/1TB)、楽天市場で146,700円(送料無料)、ヤフーショッピングで145,018円、AliExpressで123,632円、米国 Amazon.comで$1,539.99、です。

関連記事:AI時代のUMPC!GPD Pocket 4の性能と魅力を徹底レビュー!

Lenovo Legion Go

レノボから発売された8.8インチのポータブルゲーミングPCです(2023年12月8日に発売)。

AMD Ryzen Z1 Extreme プロセッサと16GB LPDDR5X メモリを搭載。WQXGA液晶、512GB M.2SSD、49.2Whrバッテリー、micro SDカードスロット、Windows 11 Homeを搭載しています。

また、着脱式コントローラー、「FPSモード」、ステレオスピーカー、リフレッシュレート 144Hz、ジャイロセンサー、ランチャー機能「Legion Space」、冷却システム、デジタルアレイ マイクロホン、USB4 x2 (フル機能)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで126,550円(税込)、楽天市場で92,480円(送料無料・中古良品)、ヤフーショッピングで81,980円、AliExpressで151,372円、です。

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