
2024年2月に発売された「Lenovo Tab M10a 5G」は、5G通信に対応しながらも持ち運びやすい10.6インチのサイズ感で、日常のサブ機として注目を集めるAndroidタブレットです。
このレビューでは、実際に使ってみて感じた5G通信の快適さや、PCのサブモニターとして活用できる「つながる!LAVIE」の利便性、そして気になるパフォーマンスの限界について、メリット・デメリットを包み隠さず検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
Lenovo Tab M10a 5G の長所(Pros):
- 5G通信対応で、Wi-Fiがない場所でも単体で高速通信が可能
- IPX3/IP5Xの防水防塵に対応し、キッチンやアウトドアでも多少ラフに使える
- 「つながる!LAVIE」アプリにより、PCのワイヤレスサブモニターとして利用可能
- 7,500mAhの大容量バッテリーと省電力なSoCで、長時間の外出でも安心
- 3.5mmイヤホンジャック搭載で、遅延なく音ゲーや動画を楽しめる
Lenovo Tab M10a 5G の短所(Cons):
- メモリ(RAM)が4GBと少なく、マルチタスクや高画質動画再生で動作が重くなる
- 内蔵ストレージが64GBのみで、SDカードでの運用がほぼ必須
- USB 2.0ポートのため、ケーブルによる有線での映像出力(DP Alt Mode)が不可
- スクリーンショット撮影時にシャッター音が強制的に最大音量で鳴る
総合評価:
Lenovo Tab M10a 5Gは、「外に持ち出せる頼れるサブ機」として非常に優秀です。5Gの機動力と防水性能、そしてPC連携機能は、ビジネスマンやアクティブなユーザーの作業効率を確実に高めてくれます。しかし、メモリ4GBなどのスペック制限があるため、重いゲームやクリエイティブ用途には向きません。「インプット専用」や「サブモニター」と割り切って運用できる方に強くおすすめできる一台です。
<この記事で分かること>
- メリット: 5G通信(テザリング不要)、防水・防塵性能(IPX3/IP5X)、PC連携(つながる!LAVIE)、バッテリー持ち(7,500mAh)、イヤホンジャック(3.5mm)
- デメリット: メモリ容量(RAM 4GB)、動作速度(カクつき)、ストレージ容量(64GB)、USBポート(映像出力不可)、スクリーンショット音
- Antutuベンチマーク: Snapdragon 695 5G、Antutuスコア(総合、CPU、GPU)、Geekbench 5、3DMark(Wild Life)、発熱・安定性
- ゲーム性能: 『原神』、『崩壊:スターレイル』、『フォートナイト』、『PUBG MOBILE』、『ウマ娘』、実測フレームレート(FPS)、画質設定
- 口コミ情報: デザイン(ツートンカラー)、ディスプレイ(視野角、タッチ感度)、スピーカー音質(Dolby Atmos)、カメラ画質、Wi-Fi速度
- スペック: OS(Android 13)、ディスプレイ解像度(2K IPS)、サイズ・重量、対応バンド、生体認証(顔認証)
- 評価: 5段階評価(星の数)、総評、画面の見やすさ、耐久性、コストパフォーマンス
- 価格: 購入先、au Online Shop価格、割引プログラム、ECサイト(Amazon、楽天)での中古価格
この記事を最後まで読むことで、「Lenovo Tab M10a 5G」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:Lenovo Tab M10a 5G LET02 | タブレット | au
検証してわかった「Lenovo Tab M10a 5G」の魅力(メリット)
ここでは、実際に「Lenovo Tab M10a 5G」を使い込んでみて感じた、本機ならではの強みやメリットについて詳しく紹介していきます。スペック表だけでは伝わりにくい、日常での使い勝手や「これは便利だ」と膝を打ったポイントを中心にまとめました。
質感の高いデザインと、安心の防滴・防塵性能
まず手に取って好印象だったのが、そのデザイン性の高さです。背面は「アークティックグレー」などのツートンカラーで仕上げられており、プラスチック素材を使用していながらも安っぽさを感じさせない、モダンで上品な佇まいがあります。重量は約490g、厚さは約8.3mmと、10インチクラスとしては標準的ですが、カバンにスッと収まるサイズ感は持ち運びに最適だと感じました。
注目すべきは、このクラスのタブレットとしては貴重な防水(IPX3)・防塵(IP5X)性能を備えている点です。IPX3は「防雨」レベルですが、実際にキッチンでレシピサイトを見ながら料理をする際や、キャンプなどのアウトドアシーンで電子書籍を読む際にも、多少の水はねや砂埃を気にせず使えるという安心感は、日常使いにおいて非常に大きなメリットとなります。
「つながる!LAVIE」で外出先がオフィスに早変わり
ビジネス用途や学生の方に強くおすすめしたいのが、「つながる!LAVIE」アプリを活用したPCとの連携機能です。この機能を試してみて感動したのは、手持ちのWindowsパソコンとワイヤレスで接続するだけで、タブレットを「セカンドディスプレイ」として利用できる点です。
カフェの小さなテーブルで作業をする際、ノートPCの画面だけでは手狭に感じることがよくあります。しかし、このタブレットを横に置いて資料やチャット画面を表示させることで、作業スペースが擬似的に拡張され、効率が格段に上がりました。タッチパネルとしても機能するため、直感的にウィンドウを操作できるのも便利です。単なるコンテンツ消費デバイスにとどまらず、生産性向上ツールとしても活躍してくれるのは嬉しい発見でした。
5G通信と大容量バッテリーがもたらす自由
「5G対応」であることも、この機種の最大の武器の一つです。Wi-Fi環境がない場所でも、スマホのテザリング設定をする手間なく、すぐにインターネットに接続できる快適さは一度味わうと戻れません。Snapdragon 695 5Gという電力効率の良い6nmプロセスのSoCと、7,500mAhの大容量バッテリーの組み合わせは優秀で、外出先で動画を見たりブラウジングをしたりしても、バッテリー残量を過度に心配する必要がありませんでした。
また、エンターテインメント機能も充実しています。10.6インチの2Kディスプレイ(2000×1200)はIPS液晶らしく視野角が広く、Dolby Atmos対応のスピーカーと合わせることで、映画やドラマを臨場感たっぷりに楽しめます。さらに、最近の機種では省略されがちな3.5mmイヤホンジャックを搭載しているため、遅延が気になるリズムゲームなどでも有線イヤホンを直挿しできるのは、地味ながらも確実なメリットだと言えるでしょう。
まとめ:メリット
- アークティックグレーのツートンカラーがおしゃれで、指紋はつくものの質感は良好
- IPX3/IP5Xの防水防塵に対応しており、キッチンやアウトドアでも気兼ねなく使える
- 「つながる!LAVIE」アプリにより、PCのワイヤレスサブモニターとして活用できる
- 7,500mAhの大容量バッテリーと省電力設計により、長時間の外出でも安心
- 5G通信対応により、Wi-Fiがない場所でも単体で高速通信が可能
- Dolby Atmos対応スピーカーと3.5mmイヤホンジャックを備え、動画や音楽を楽しみやすい
検証してわかった「Lenovo Tab M10a 5G」の欠点(デメリット)
ここでは、実際に「Lenovo Tab M10a 5G」を使用して感じた、購入前に知っておくべき注意点や弱点について詳しく解説します。メリットだけでなく、こうしたデメリットもしっかり把握した上で検討することをおすすめします。
現在の基準では物足りないメモリ容量と動作の重さ
実際に使用して最も痛感したのは、メモリ(RAM)が4GBしかないことによる「余裕のなさ」です。アプリを単体で動かす分には問題ありませんが、ブラウザで複数のタブを開いたり、アプリを切り替えたりすると、ワンテンポ遅れるような挙動を見せることがありました。
特に気になったのは動画視聴時です。U-NEXTなどで高画質の動画をストリーミング再生しようとすると、映像がカクつく現象に遭遇しました。美しい2Kディスプレイを持っているにもかかわらず、処理性能やメモリ不足がボトルネックとなり、そのポテンシャルを活かしきれていない場面があるのは非常に惜しいと感じます。
ストレージの少なさとSDカードスロットの重要性
内蔵ストレージ(ROM)が64GBという点も、2024年発売のタブレットとしては心許ない数字です。システム領域で一部が消費されるため、実際にユーザーが自由に使える容量はさらに少なくなります。ゲームアプリや高画質の映画データを本体にたくさん保存して持ち歩きたいと考えている方は、すぐに容量不足の警告と戦うことになるかもしれません。
ただし、救いなのは「microSDカードスロット」を搭載している点です。最大1TBまでのmicroSDXCカードに対応しているため、写真や動画ファイル、電子書籍データなどを外部ストレージに逃がすことは可能です。アプリ自体は本体ストレージにインストールする必要があるものも多いため根本的な解決にはなりませんが、SDカードでの運用が前提となる仕様だと言えるでしょう。
有線での映像出力ができないUSBポートの仕様
「つながる!LAVIE」アプリを使ってPCのサブモニターとして使える点はメリットですが、逆に「タブレットの画面をテレビやモニターに映したい」という用途には対応していません。搭載されているUSB Type-CポートはUSB 2.0規格であり、DisplayPort Alt Mode(映像出力機能)に対応していないからです。
旅先のホテルのテレビにHDMIケーブルで接続して大画面で映画を楽しんだり、プロジェクターに繋いで資料を映したりといった使い方ができません。Wi-Fi経由でのキャスト機能などは使えますが、遅延や画質、Wi-Fi環境の有無に左右されるため、ケーブル一本で安定して出力できないのは、ビジネスやエンタメ用途として片手落ちな印象を受けました。
静かな場所で使いづらいスクリーンショット音とカメラ性能
日常使いで地味ながらもストレスを感じたのが、スクリーンショットの撮影音です。マナーモードに設定していても、スクリーンショットを撮る際には強制的に「カシャッ!」という大きなシャッター音が鳴り響きます。図書館や静かなカフェで、気になったWEBページや資料をメモ代わりに保存したい時、周囲の視線が気になって躊躇してしまうことがありました。
カメラ性能についても、背面・前面ともに約800万画素と、最近のスマートフォンの水準からすると控えめなスペックです。明るい場所でのビデオ通話や、書類をスキャンする「スマートスキャン機能」を使う分には十分ですが、思い出に残るような綺麗な写真を撮るには力不足を感じます。あくまでメモ代わりやビデオ会議用と割り切って使う必要があるでしょう。
まとめ:デメリット(欠点)
- メモリ(RAM)が4GBと少なく、高画質動画の再生やマルチタスクでカクつきを感じることがある。
- 内蔵ストレージが64GBしかないため、最大1TB対応のmicroSDカードスロットでの容量確保がほぼ必須となる。
- USBポートがUSB 2.0規格のため、テレビやモニターへの有線映像出力(DP Alt Mode)ができない。
- マナーモード時でもスクリーンショットのシャッター音が最大音量で鳴るため、静かな場所で使いにくい。
- カメラは約800万画素と画質が低く、暗所での撮影や高精細な写真撮影には向かない。
Antutuベンチマーク
本機には、Qualcomm製のミドルレンジ向けSoC「Snapdragon 695 5G」が搭載されています。これは6nmプロセスで製造されており、CPUには高性能な「Kryo 660 Gold (Cortex-A78ベース)」を2基、省電力な「Kryo 660 Silver (Cortex-A55ベース)」を6基組み合わせたオクタコア構成を採用しています。
グラフィック処理を行うGPUは「Adreno 619」です。このプロセッサ構成は、海外で販売されている「グローバル版 Lenovo Tab M10 5G」と全く同じものであり、前世代のSnapdragon 690と比較してCPU性能で約15%、GPU性能で約30%の向上が図られています。
Antutuベンチマーク結果は以下のようになっています。
例: Antutu V10.4.8 総合で「430686」、CPUで「149380」、GPUで「82974」、MEMで「91360」、UXで「106972」
その他のベンチマーク結果
Geekbench 5.5
- シングルコアで「661」ポイント
- マルチコアで「1,936」ポイント
3DMark Wild Life Extreme
- Unlimitedで「352」ポイント
- Stress Test:安定性「98.7%」、最小「2.15」、最大「2.18」の範囲で非常に安定
3DMark Wild Life
- Stress Test:安定性「99.7%」、最小「7.23」、最大「7.25」の範囲で非常に安定
JetStream 2.0 (Chrome 118)
- Web性能「99.224」ポイント ブラウザのJavaScript実行速度など
<ベンチマーク結果からわかること>
ベンチマーク結果から、以下の3つのポイントが見えてきました。
日常使いには十分なミドルレンジ性能:
Antutu総合スコア約43万点という数値は、ウェブ閲覧、動画視聴、SNS、電子書籍といった日常的な用途であれば、ストレスなく快適に動作することを示しています。前モデルのLenovo TAB6と比較しても、体感できるレベルで処理速度が向上しており、普段使いで困ることは少ないでしょう。
長時間の使用でも性能が落ちない:
注目したいのは、3DMarkのストレステストにおける「安定性98.7%〜99.7%」という極めて高い数値です。これは、長時間負荷をかけ続けても発熱による性能低下(サーマルスロットリング)がほとんど発生しないことを意味します。安定して使い続けられる点は、動画の連続再生などで有利に働きます。
ゲーム性能は限定的:
GPU性能はミドルレンジ帯の標準的なスコアに留まります。『PUBG Mobile』などは設定を落とせばプレイ可能ですが、重い3Dゲームを高画質・高フレームレートで遊ぶにはパワー不足です。あくまでエンタメ視聴やライトな作業に適した性能バランスだと言えます。
ゲーム性能:Lenovo Tab M10a 5Gで人気タイトルを徹底検証
ここでは、Qualcomm Snapdragon 695 5G プロセッサを搭載した「Lenovo Tab M10a 5G」で、実際のゲームプレイがどこまで快適に行えるのかを検証していきます。人気5タイトルを実際にプレイし、フレームレート(FPS)や操作感を詳しくチェックしました。
原神
広大なオープンワールドと元素反応を駆使したバトルが魅力の『原神』ですが、スマホゲームの中でも屈指の負荷がかかるタイトルです。実際にプレイしてみると、さすがにミドルレンジタブレットには荷が重いと感じる場面がありました。
画質設定を「最低」、フレームレート設定を「60」にしてフィールドを移動してみたところ、35〜45FPSあたりを行き来する挙動となりました。ただし、スメールやフォンテーヌといったオブジェクトが密集する都市部に入ったり、戦闘で元素爆発のエフェクトが重なったりすると、一気に負荷が高まり30FPSを割り込む場面が散見されます。
無理に60FPS設定にしても上限に張り付くことは稀で、負荷の変動によるカクつきが逆にストレスになってしまいました。そのため、あえてフレームレート設定を「30」に固定し、画質も「低」または「最低」で運用するのが最も快適だと感じました。この設定であれば、動作の安定感が増し、高難易度の「螺旋」などは厳しいものの、毎日のデイリークエスト消化やストーリー進行といった用途には十分応えてくれます。
崩壊:スターレイル (Honkai: Star Rail)
『原神』と同じHoYoverseが贈るスペースファンタジーRPG『崩壊:スターレイル』も検証しました。こちらはターン制コマンドバトルのためアクション性はありませんが、グラフィックの美しさは折り紙付きです。
画質設定を「低」または「非常に低い」、フレームレートを「60」に設定してプレイした結果、平均で30〜40FPS程度の動作となりました。「羅浮(ラフ)」のような広いマップでの探索パートでは、キャラクターの移動時に若干の重さを感じることがあります。また、必殺技発動時の派手なエフェクト描写では処理落ちが発生し、フレームレートが低下する瞬間もありました。
しかし、戦闘自体はターン制であるため、FPSの低下が勝敗に直結することはありません。アクションゲームのような俊敏な反応は求められないため、画質をあえて「中」に上げてグラフィックを楽しみつつ、フレームレートは30FPS固定で遊ぶという選択肢も十分に実用的だと感じました。大画面でキャラクターの必殺技演出を見られるのは、タブレットならではの喜びです。
フォートナイト
建築とシューティングが融合したバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』は、Android端末への負荷が非常に高いことで知られています。本機でのプレイは、かなり設定を妥協する必要がありました。
まず、モバイル向けのプリセットを「低」にし、3D解像度を「75%」程度まで落とす調整が必須です。この状態でロビー待機や降下直後の静かな場面では30FPSを維持できますが、建築バトルが激化する終盤や、敵と遭遇した瞬間の読み込みでフレームレートが急激に低下することがあり、一瞬のラグが命取りになる場面もありました。
60FPSモードや90FPSモードでの安定動作は厳しく、30FPSターゲットで割り切って遊ぶ必要があります。PC版やコンソール版のような滑らかさを期待して競技的に勝ちに行くには厳しい環境ですが、クリエイティブモードで友人と遊んだり、カジュアルにバトルロイヤルを楽しむ分には動作します。外出先で少し遊びたい時のサブ機としての運用が現実的でしょう。
PUBG MOBILE (PUBGモバイル)
バトルロイヤルシューターの金字塔『PUBG MOBILE』は、リリースから時間が経過し最適化が進んでいることもあり、今回テストした中では最も快適にプレイできました。
グラフィック設定を「スムーズ」、フレームレート設定を「ウルトラ」にすると、上限である40FPSにほぼ張り付きます。非常に滑らかで安定しており、エイム操作も指に吸い付くように追従してくれました。最終安地での激しい撃ち合いやスモークが焚かれた状況でも、極端なカクつきに見舞われることはなく、しっかりと「ドン勝」を狙っていける挙動です。
注意点として、画質を「HD」に上げるとフレームレート上限が「高(30FPS)」に制限されてしまいます。このゲームでは画質の綺麗さよりも動きの滑らかさが重要になるため、画質よりもフレームレートを優先する「スムーズ」設定でのプレイが最も適していると断言できます。
ウマ娘 プリティーダービー (Uma Musume Pretty Derby)
最後に、育成シミュレーションゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』です。育成パートは2D中心、レースとライブパートは3Dグラフィックで描かれますが、基本的には非常に快適に動作しました。
育成パートの縦画面操作では全くストレスを感じず、サクサクとトレーニングを進められます。肝心の3D描画が行われるレースシーンやウイニングライブにおいても、標準画質設定であれば30FPSを安定して維持できていました。18人のウマ娘が同時に踊る豪華なライブシーンなどで、最高画質設定にすると一瞬の引っ掛かりを感じる可能性はありますが、設定を少し調整するだけですぐに解消します。
このタイトルの標準的な動作要件を十分に満たしており、ロード時間も許容範囲内です。日々の育成周回をスムーズに行えるため、トレーナー活動用のサブ端末としても優秀だと感じました。
まとめ:ゲーム性能
検証の結果、Snapdragon 695 5Gを搭載したLenovo Tab M10a 5Gは、ゲームによって向き不向きがはっきり分かれることがわかりました。
『PUBG MOBILE』や『ウマ娘』といった中量級以下のタイトルや2D主体のゲームに関しては、非常に快適なレスポンスを示し、ストレスなく楽しめます。一方で、『原神』や『スターレイル』のような重量級3Dタイトルでは、画質やフレームレートの設定を落とす「割り切り」が必要です。最高画質でのプレイは望めませんが、設定さえ調整すればデイリー消化やストーリー進行は十分に可能です。
注目すべきは、3DMarkのストレステストで示された「安定性99%以上」という結果が、実際のゲームプレイでも体感できたことです。長時間ゲームを起動していても熱暴走による急激な性能低下(サーマルスロットリング)が起きにくいため、一定のパフォーマンスを維持したまま遊び続けられる点は、このタブレットの大きな強みだと言えるでしょう。
Lenovo Tab M10a 5Gの口コミ情報 まとめ
ここでは、実際に製品を使用したユーザーの率直な評価や、海外レビュアーによる詳細な検証結果をまとめます。スペック表からは見えてこない、日常使いでの細かな挙動や質感を把握するのに役立ちます。
デザインと耐久性
- 背面のツートンカラー(アークティックグレー等)はデザインのアクセントになっており、プラスチック素材ながら安っぽさは感じない。
- 筐体の表面仕上げは半艶消しだが、指紋が目立ちやすく、定期的な拭き取りやケースが必要になる。
- 画面周囲のベゼルは最近のタブレットとしては比較的広く、少し時代遅れな印象を受ける。
- 本体は厚みがあり重量もそれなりにあるため、長時間の片手持ちは疲れやすい。
- IPX3/IP5Xの防水防塵に対応しており、キッチンやアウトドアでの使用時に安心感がある。
ディスプレイ
- IPS液晶を採用しているため視野角は広く、画質は価格なりにまずまずのレベルを保っている。
- 輝度は十分だが、黒色の締まりが悪くコントラストが弱いため、映像全体がややくすんで見える。
- タッチパネルの感度に難があり、画面に触れているのに入力が反応しない現象が時折発生する。
- 画面端はラウンドエッジ加工されており、安価なガラスフィルムでも浮きにくく貼りやすい。
パフォーマンス
- Snapdragon 695搭載によりブラウジング程度なら問題ないが、アプリの起動や切り替えで最低限の速度と感じる場面がある。
- Webページのスクロール時に画像の表示遅延が発生するなど、重い処理ではスペックの限界を感じる。
- U-NEXTなどの動画ストリーミング再生において、画質を下げても映像がカクつく現象が報告されており、最適化不足やメモリ不足の影響が見られる。
- 長時間の負荷がかかっても発熱は非常に少なく、サーマルスロットリングによる性能低下はほとんど起きない。
カメラ性能
- 画質はタブレットとして平均的またはそれ以下であり、記録用としての用途に限られる。
- 低光量や逆光の環境ではノイズや歪みが目立ち、鮮明な写真は期待できない。
- オートフォーカスが迷うことがあり、ビデオ撮影時の画質も細部の表現力に欠ける。
バッテリー持ちと充電
- バッテリー持ちは非常に良好で、Wi-Fi環境でのWeb閲覧なら15時間以上持つという検証結果もある。
- 負荷の高いゲームや動画視聴を行っても、1日は余裕で持つスタミナがある。
- 急速充電に対応しているものの、満充電までに2〜3時間程度かかるため、充電速度は遅い。
- バッテリー残量を40%〜60%の間で維持する保護モードがあり、ACアダプタに繋ぎっぱなしで使う際に便利である。
オーディオと通信性能
- スピーカーの音質はこもったように聞こえ、iPadなどの上位機種と比較すると音のクリアさや厚みで明らかに劣る。
- 横持ち時にはステレオ効果があるものの、音楽再生では豊かさに欠け、高音域が強調されがちである。
- Wi-Fi 5までの対応であり、最新のWi-Fi 6対応ルーターを使用していても通信速度は伸び悩む傾向にある。
- 5G通信の掴みは安定しており、GPSの精度も高いためカーナビ代わりのナビゲーション用途にも耐えうる。
- 有線イヤホンを接続することで、インターネット環境なしでFMラジオが受信できる。
OSと機能
- スクリーンショット撮影時に、マナーモード設定中であっても最大音量でシャッター音が鳴る仕様になっている。
- 画面下部のナビゲーションバーにタスクバーのようなランチャーが常時表示され、設定で非表示にすることができない。
- 指紋認証センサーは非搭載であり、生体認証は顔認証のみとなる。
- 「つながる!LAVIE」によるセカンドディスプレイ機能は、遅延や画質崩れが少なく実用的である。
- YouTubeアプリなどで、動画以外のUI部分が真っ白になるバグのような挙動が見られることがある。
Lenovo Tab M10a 5Gのスペック(仕様)
- ディスプレイ: 約10.6インチ、解像度2000 x 1200 ドットのIPS液晶
- プロセッサ: Qualcomm Snapdragon 695 5G ※6nm/64bit/8コア/最大2.2GHz
- GPU: Adreno 619
- RAM(メモリ): 4GB LPDDR4X
- ストレージ: 64GB
- 外部ストレージ: microSDXCカードで最大1TBまで
- バッテリー: 7500 mAh
- 駆動時間: スタンバイで約830時間、動画再生で約12時間
- 充電: TypeC共通ACアダプタ02: 約190分
- 背面カメラ: 約800万画素
- 前面カメラ: 約800万画素
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、GPS
- インターフェース: USB Type-C (USB 2.0 / OTG対応)
- スピーカー: デュアルスピーカー
- オーディオ: Dolby Atmos サウンド
- 防水防塵: IPX3 / IP5X
- FMラジオ: 対応(イヤホン必須)
- 機能: スマートスキャン機能、Wi-Fiテザリング(32台)、バイリンガル機能(日本語含む3言語)、緊急速報メール、+メッセージ、SMS (Cメール)、auメール、「つながる!LAVIE」(NECパーソナルコンピュータ提供)
- 生体認証: 顔認証
- OS: Android 13
- サイズ: 約 253 x 160 x 8.3 mm
- 重量: 約 490 g
- カラー: アークティックグレー、フロストブルー
- 付属品: カードスロットピン(試供品)
- 5G通信: 対応(5G(sub6/NR化)/4G LTE/WiMAX 2+)
- 通信速度: 下り最大2.1Gbps、上り最大218Mbps
- SIMカード: nanoSIM
Lenovo Tab M10a 5Gの評価
8つの評価基準で「Lenovo Tab M10a 5G」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★☆
10.6インチの2K IPS液晶(2000×1200)は解像度が高く、視野角も広いため、動画や電子書籍をきれいに表示できます。
スペック:★★★☆☆
Snapdragon 695 5Gは普段使いに十分ですが、RAM 4GB・ストレージ 64GBという構成は、複数のアプリを同時に使う際などに力不足を感じます。
デザイン:★★★★☆
アークティックグレーのツートンカラー仕上げは質感が高く、プラスチック製ながら安っぽさを感じさせないモダンな外観です。
耐久性: ★★★★☆
IPX3の防雨とIP5Xの防塵に対応しており、キッチンやアウトドアなど、水濡れや埃が気になる場所でも比較的安心して使用できます。
通信:★★★★☆
5G通信(Sub6)に対応しており、Wi-Fiがない場所でも単体で高速通信が可能です。Wi-Fi 6には非対応ですが、FMラジオに対応しています。
機能:★★★☆☆
PCのサブモニターになる「つながる!LAVIE」は非常に便利ですが、USBポートからの映像出力に非対応な点や、指紋認証がない点が惜しまれます。
使いやすさ:★★★☆☆
顔認証やPC連携は便利ですが、スクリーンショット撮影時の音が消せない仕様や、独自のタスクバー表示など、細かい使い勝手で好みが分かれます。
価格:★★★☆☆
auでの定価約4.8万円は、スペック(特にメモリ容量)を考慮すると割高感がありますが、キャリアの割引プログラム等を活用すれば選択肢に入ります。
総評:★★★☆☆(3.5)
明確な用途があれば輝く「5G対応サブ機」
総合的に見て、Lenovo Tab M10a 5Gは「万能なエンタメ機」というよりは、「外に持ち出せる頼れるサブ機」という評価になります。最大の魅力は、やはり5G通信への対応と、IPX3/IP5Xの防水防塵性能です。テザリングの手間なくネットに繋がり、多少の雨や水しぶきを気にせず使えるタフさは、ビジネスマンやアクティブなユーザーにとって大きな武器となります。また、「つながる!LAVIE」アプリによって、外出先で手軽にPCの作業領域を拡張できる点は、他のタブレットにはないユニークな強みです。
スペックの「割り切り」が必要な一台
一方で、コストパフォーマンス重視のユーザーやゲーマーには強くおすすめしにくい側面もあります。特にメモリ(RAM)が4GB、ストレージが64GBという構成は、現代のAndroidアプリ環境では心許なく、高画質な動画視聴やマルチタスクで動作のもたつきを感じる原因となっています。USB Type-C端子が映像出力に非対応な点も含め、メインマシンとしてハードに使い倒すには少々力不足です。あくまで「インプット用」や「サブモニター用」と割り切って運用できる方にとって、価値のある一台と言えるでしょう。
Lenovo Tab M10a 5Gの価格・購入先
※価格は2025/11/22に調査したものです。価格は変動します。
au
機種代金(現金販売価格/支払総額)は44,500円(税込)です。
「au Online Shop お得割」適用後の最大割引後の機種代金は39,000円(税込)になります。
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ECサイト
- 楽天市場で32,780円(中古Aランク品・送料無料)、
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他のレノボ タブレットと比較
他にもレノボのタブレットが販売されています。2025、2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
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