OPPO Pad 2徹底レビュー!iPad Air (M2)に迫る性能と機能

OPPO Pad 2 本体前面1台と背面の2台
2023年10月20日にOPPOから発売されたタブレット「OPPO Pad 2」は、そのユニークな特徴から、現在でも多くのユーザーに支持され続けています。一般的なタブレットとは一線を画すその設計思想は、特定の用途において他のどの製品よりも優れた体験を提供します。一体、その人気の秘密はどこにあるのでしょうか?

OPPO Pad 2の魅力

最大の魅力は、業界で初めて採用された11.61インチの「白銀比(7:5)ディスプレイです。A4用紙に近いこの画面比率は、電子書籍やウェブサイトの閲覧時に、まるで紙のページをめくるような自然な読書体験をもたらします。さらに、2800×2000という高解像度と、最大144Hzの滑らかなリフレッシュレートにより、視覚体験は驚くほど鮮明です。

プロセッサには高性能なMediaTek Dimensity 9000を搭載。8GBのLPDDR5メモリと256GBの高速なUFS 3.1ストレージとの組み合わせにより、複数のアプリを同時に使うマルチタスクや、負荷の高い3Dゲームも軽快にこなします。

また、別売りの専用アクセサリーも充実しており、低遅延で自然な書き心地の「OPPO Pencil」や、PCのように快適なタイピングが可能な「Smart Touchpad Keyboard」を用意。これにより、本格的なイラスト制作から長文のレポート作成まで、タブレットの活用シーンが大きく広がります。

その他にも、9510mAhの大容量バッテリーと、わずか約1時間で満充電可能な67Wの超高速充電に対応。Dolby Atmos対応の迫力あるクアッドスピーカー、Android 13をベースにした直感的なColorOS 13など、日々の使い勝手を高める魅力が満載です!

この記事でOPPO Pad 2を徹底解剖!

この記事では、そんな魅力あふれる「OPPO Pad 2」の性能や機能を、実際の使用感に基づきながら徹底的に深掘りしてレビューします。特に、

多くの人が比較検討するであろうAppleの「iPad Air (M2)」との違いに焦点を当て、スペック表だけでは分からないリアルな長所と短所を明らかにしていきます。

この記事で分かること

  1. OPPO Pad 2の総合的なレビュー・評価
  2. 7:5「白銀比」ディスプレイの実際の見え方
  3. Dimensity 9000のAntutuベンチマークとゲーム性能(原神など)
  4. iPad Air (M2)との徹底スペック比較
  5. 67W急速充電の速さとバッテリー持続時間
  6. 専用ペン・キーボードのリアルな使い心地
  7. メリット・デメリットと、どんな人におすすめか
  8. 最新の価格情報と安く買う方法

この記事を最後まで読むことで、「OPPO Pad 2」が本当に必要なのか、購入するべきかどうかが、きっとはっきりと分かるはずです。タブレット選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:OPPO Pad 2 | オッポ

デザイン:OPPO Pad 2 ~ 手に馴染む質感とユニークな存在感

OPPO Pad 2の背面ボディ

ここでは、OPPO Pad 2のデザイン、携帯性、そして接続ポートについて、実際に使って感じたことを詳しく書いていきます。比較対象としてiPad Air (M2)にも触れながら、その魅力と注意点をレビューします。

ユニークな存在感を放つ、こだわりのデザインとカラー

OPPO Pad 2を初めて手に取ったとき、ひんやりとした金属の質感が心地よく、高級感を覚えました。カラーは「グレー」の1色展開です 。この落ち着いた色合いが、背面パネルのマットな質感と見事に調和しています。

※日本版にシルバーカラーモデルはありません。シルバーカラーは海外版のみ販売されています。

特に印象的なのは、カメラを中心に円状に広がる「スタートレイル」と呼ばれるヘアライン仕上げです。光の当たり方で絶妙な光沢を放ち、ただの道具ではない、所有する喜びを感じさせてくれるデザインだと感じました。

一方で、比較対象のiPad Air (M2)は「ブルー」や「パープル」といった、より華やかで多彩なカラーバリエーションが用意されています 。選択肢の多さではiPad Airに軍配が上がりますが、OPPO Pad 2のグレーは、どんなシーンにも溶け込む普遍的な魅力があります。

ビジネス用途でもプライベートでも違和感なく使える、非常に洗練されたカラーだと感じました。また、側面は角が丸みを帯びており、iPad Air (M2)の角ばったデザインに比べて手に優しくフィットします。この丸みのおかげで、長時間持っていても手が痛くなりにくいと感じました。

サイズ以上の軽さと、絶妙なバランスが生む携帯性

スペック上の厚さは約6.6mm、重さは約552gと、決して最軽量というわけではありません 。実際にiPad Air (M2)の11インチモデル(462g)と比べると数値上は重いです 。しかし、その薄さとデザインの妙なのか、実際に持ち歩いてみると数字ほどの重さは感じませんでした。通勤用のカバンにもすっと収まり、気軽に持ち運べます 。

片手で持つと少し重さを感じますが、両手で持った時のバランスは非常に良好です。ソファに座って電子書籍を読む際など、縦向きでも横向きでも快適にホールドできました 。この持ちやすさは、前述した側面の丸みが大きく貢献していると感じます。iPad Air (M2)の13インチモデル(617g)は、家の中での使用がメインになりそうな重さですが、OPPO Pad 2はこのサイズ感でありながら、外にも連れ出したくなる絶妙な携帯性を備えています 。

スマートな接続性と、少し惜しいポート仕様

接続ポートはUSB Type-Cが1つと、別売りのキーボードを接続するための専用端子が用意されています 。イヤホンジャックは搭載されておらず、音楽を聴く際はBluetoothイヤホンが必須となります 。物理的なポートは最小限ですが、周辺機器との連携は非常にスマートです。

特に、右側面にOPPO Pencilを磁力で取り付けるだけで、ペアリングから充電まで自動で行えるのは非常に手軽だと感じました 。使いたい時にすぐに書き始められるこの快適さは、iPad Air (M2)とApple Pencil Proの組み合わせと同様に、思考を妨げない優れた体験です 。

一方で、少し残念だったのがUSBポートの仕様です。OPPO Pad 2のUSB-CポートはUSB 2.0規格で、外部ディスプレイへの映像出力(DisplayPort Alternate Mode)には対応していません 。iPad Air (M2)がUSB 3に対応し、最大6Kの外部ディスプレイ出力が可能なことを考えると、大画面で作業したいユーザーにとっては物足りない点かもしれません 。フラッグシップを名乗るからには、ここは対応してほしかったというのが正直な感想です 。

まとめ:デザインと携帯性、接続ポート

  • デザイン:背面の円状ヘアライン加工が個性的で美しく、指紋が付きにくい実用性も兼ね備えている。
  • カラー:落ち着いたグレーの1色展開で、シーンを選ばない高級感を演出。多彩なカラーを持つiPad Air (M2)とは対照的。
  • 質感と持ちやすさ:金属製で高級感があり、側面の丸みが手に馴染むことで、スペック以上の持ちやすさを実現している 。
  • 携帯性:約552gと決して軽量ではないが、薄型でバランスが良く、日常的な持ち運びも苦にならない 。
  • 接続性:Pencilやキーボードとのマグネット接続はスマートで使いやすいが、USB-Cポートが外部ディスプレイ出力に非対応な点は、iPad Air (M2)と比較して明確な弱点である 。

ディスプレイ:OPPO Pad 2 ~ 読書と作業が捗る「白銀比」の魅力

OPPO Pad 2のディスプレイ

ここでは、OPPO Pad 2のディスプレイについて、そのユニークな画面比率や画質、操作感を、実際に使って感じたことを中心に書いていきます。一般的なタブレットの代表格であるiPad Air (M2)と比較しながら、その魅力に迫ります。

まるで紙の本、読書体験を革新する「白銀比」

OPPO Pad 2の最大の魅力は、なんといっても業界で初めて採用された「白銀比」と呼ばれる7:5のアスペクト比です 。これはA4用紙や一般的な書籍の比率に非常に近く、実際に電子書籍を読んでみるとその効果に驚かされます。

例えば、Kindleアプリでビジネス書『FACTFULNESS』を読んでみたところ、図やグラフがA4資料のように自然なレイアウトで表示され、紙の書籍を読んでいる感覚に非常に近かったです。また、漫画アプリの「少年ジャンプ+」で見開きページを表示した際も、単行本そのままの迫力で楽しめました。

iPad Air (M2)も読書に適したディスプレイですが、OPPO Pad 2はより「紙媒体」に近い、アナログな読書体験を提供してくれます 。縦向きでも横向きでも、分割画面でWEBサイトとメモアプリを並べても窮屈に感じず、情報を効率的にインプットできるこの画面比率は、他のタブレットにはない大きなアドバンテージだと感じました 。

液晶とは思えない鮮やかさ、動画もゲームも高精細に

ディスプレイは液晶パネルですが、その画質は非常に高いレベルにあります。解像度2800 x 2000ピクセルと高精細で、10億色の豊かな色表現に対応しているため、表示されるコンテンツは驚くほど鮮明です 。実際に、グラフィックの美しさが魅力のゲーム『原神』をプレイした際、テイワットの世界の鮮やかな風景やキャラクターの衣装のディテールが、この高精細ディスプレイで見事に再現されていると感じました 。

もちろん、7:5という独特な比率のため、Netflixでドラマ『ストレンジャー・シングス』のような映画スタイルの作品を再生すると、画面の上下に黒い帯が表示されてしまいます 。これを「もったいない」と感じる瞬間はありましたが、画面自体が11.6インチと大きいため、映像が小さくて見づらいということはありませんでした 。iPad Air (M2)の美しいLiquid Retinaディスプレイと比べても遜色なく、コンテンツを存分に楽しめる高品質なディスプレイです。

144Hzの滑らかさがもたらす、ストレスフリーな操作感

OPPO Pad 2最大144Hzの高リフレッシュレートに対応しており、その操作感は非常に滑らかです 。X(旧Twitter)のタイムラインを高速でスクロールしても文字がぶれずに追えたり、ニュースアプリ「SmartNews」でタブを素早く切り替えてもカクつきを感じなかったり、この滑らかさは日常のあらゆる場面でストレスを軽減してくれます。

ここで大きな差となるのが、リフレッシュレート60Hz固定のiPad Air (M2)です 。iPadOSの最適化によりiPad Airも十分に滑らかに感じますが、スペック上、OPPO Pad 2のほうが倍以上のリフレッシュレートを誇ります 。ブラウジングなど日常的な操作だけでも、そのヌルヌルとした動きの違いははっきりと体感できました 。

ゲームや動画編集といった用途だけでなく、普段使いの快適性を重視するなら、この144Hz対応は非常に大きな魅力と言えるでしょう。ただし、この最高リフレッシュレートは一部の対応アプリに限られる点には注意が必要です 。

まとめ:ディスプレイ

  • 画面比率:A4用紙に近い7:5の「白銀比」を採用し、Kindleでの読書やPDF資料の閲覧が紙のように自然で快適。iPad Air (M2)にはないユニークな特徴 。
  • 画質:2800 x 2000の高解像度と10億色の色表現で、液晶ながら『原神』のようなゲームも鮮やかに表示する 。動画視聴時は上下に黒帯が出るものの、没入感を損なうほどではない 。
  • リフレッシュレート:最大144Hzに対応し、スクロールなどの操作が非常に滑らか 。60HzのiPad Air (M2)と比較して、操作の快適性で明確なアドバンテージがある 。
  • 視認性:輝度は500nitで、屋外での視認性も問題ないレベル 。TÜV Rheinlandの低ブルーライト認証も取得しており、長時間の利用にも配慮されている 。

パフォーマンス:OPPO Pad 2 ~ 快適な動作と優れた熱管理が生む安定感

ここでは、OPPO Pad 2の心臓部であるCPUの性能や、メモリ、ストレージについて、実際の使用感を交えながらレビューしていきます。強力なM2チップを搭載するiPad Air (M2)と比較しつつ、OPPO Pad 2が持つパフォーマンスの魅力と特徴を解説します。

ハイエンドCPU「Dimensity 9000」と「M2チップ」の比較

OPPO Pad 2が搭載する「MediaTek Dimensity 9000」は、TSMCの先進的な4nmプロセスで製造されたハイエンドCPUです 。その構成は、最高3.05GHzで動作する超高性能コア「Cortex-X2」を1基、高性能コア「Cortex-A710」を3基、そして高効率コア「Cortex-A510」を4基組み合わせたオクタコア設計となっています 。これは、当時の市場をリードしていたSnapdragon 8 Gen 1に対抗するために開発された、非常にパワフルなチップです 。

一方、iPad Air (M2)に搭載されているのは、Appleが自社設計した「M2チップ」です 。こちらはTSMCの5nmプロセスで製造され 、4つの高性能コアと4つの高効率コアからなる8コアCPUを搭載しています 。

プロセス技術の数字だけ見るとDimensity 9000が微細ですが、M2チップの強みは、デスクトップクラスのアーキテクチャとiPadOSとの深いレベルでの統合にあります。これにより、スペックの数字以上のパフォーマンスを発揮します。Geekbench 6のスコアを比較しても、純粋な処理能力ではM2チップがOPPO Pad 2を上回る結果を示しています 。

安定したゲーム体験と驚くべき「低発熱」

スペック上の性能差はありますが、実際の使用感、特にゲーム体験ではOPPO Pad 2が持つ大きな魅力が見えてきます。『ウマ娘 プリティーダービー』や『アスタータタリクス』といったゲームでは、動作は非常にキビキビしており、ロード時間も短く快適に遊ぶことができました 。グラフィックが美しい『原神』も、最高設定で平均50FPS以上を維持し、安定したプレイが可能です 。

私が特に感動したのは、その「発熱の少なさ」です。以前、Snapdragon 8 Gen 1を搭載したスマートフォンで『原神』をプレイした際は、本体がかなり熱くなりパフォーマンスが不安定になることがありましたが、OPPO Pad 2は長時間プレイしてもほんのり温かくなる程度 。冷却性能が非常に優秀で、熱による性能低下を気にすることなくゲームに集中できるのは、大きなアドバンテージだと感じました 。iPad Air (M2)も高いゲーム性能を持ちますが、この安定感はOPPO Pad 2ならではの魅力です。

日常使いに十分なメモリとストレージ

メモリは8GB(LPDDR5)、ストレージは256GB(UFS3.1)を搭載しています 。8GBのメモリは、複数のアプリを切り替えながら使うようなシーンでも不足を感じることはありませんでした。さらに、いざという時にはストレージの一部を仮想メモリとして最大8GB追加できる機能もあり、安心感があります 。

ストレージ容量は256GBの1モデルのみで、microSDカードには対応していません 。たくさんの動画やゲームを入れるには十分な容量ですが、iPad Air (M2)が128GBから1TBまで4種類の選択肢を用意しているのに比べると、柔軟性には欠けます 。使い方に合わせて容量を選びたいユーザーにとっては、iPad Air (M2)のほうが魅力的かもしれません。

まとめ:パフォーマンス(CPU性能、メモリ、ストレージ)

  • CPU性能:OPPO Pad 2は4nmプロセスの高性能チップ「Dimensity 9000」を搭載 。純粋な処理能力では5nmプロセスの「M2チップ」を搭載するiPad Air (M2)に及ばないものの、非常に高いパフォーマンスを持つ 。
  • ゲーム体験:ほとんどのゲームを快適にプレイ可能 。特筆すべきは優れた冷却性能で、高負荷時も本体が熱くなりにくく、パフォーマンスが安定している点が大きな強み 。
  • メモリ:8GBのRAMを搭載し、仮想メモリ拡張機能にも対応 。普段使いでメモリ不足を感じることはない。
  • ストレージ:256GBの単一モデルで、microSDによる拡張は不可 。iPad Air (M2)のように複数の容量から選ぶことはできない 。

Antutuベンチマーク

OPPO Pad 2MediaTek Dimensity 9000 プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約 94万点 (944537)を記録しています。

例: Antutu V10 総合で「944537」、CPUで「287180」、GPUで「283861」、MEMで「172681」、UXで「200815」

 

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一方、iPad Air (M2)の13インチモデルはApple M2チップを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約206万点を記録していました。

例: Antutu V10 総合で「2067609」、CPUで「560585」、GPUで「810719」、MEMで「342575」、UXで「353730」

OPPO Pad 2iPad Air (M2)よりもスコアが112万低くなることから、性能に大きな違いがあるといえます。

Dimensity 9000性能を比較

OPPO Pad 2が搭載するMediaTek Dimensity 9000 プロセッサは他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。

CPUランキング

※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。

  1. Snapdragon 8 Gen3 (REDMAGIC Nova)・・・Antutu:215万
  2. Apple M2 (第6世代 iPad Air)・・・Antutu:206万
  3. Snapdragon 8 Gen 2 (Xiaomi Pad 6S Pro 12.4/Galaxy Tab S9)・・・Antutu:150万
  4. MediaTek Dimensity 8300 (Lenovo Xiaoxin Pad Pro 12.7 2025)・・・Antutu:140万
  5. Snapdragon 8+ Gen 1 (Xiaomi Pad 6 Pro/LAVIE Tab T9 T0995 HAS/Lenovo Legion Y700 2023)・・・Antutu:110万
  6. MediaTek Dimensity 9000 (OPPO Pad 2/Lenovo Legion Y900/OnePlus Pad/LAVIE Tab T14)・・・Antutu:94万
  7. Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 (Galaxy Tab S8 Ultra/Galaxy Tab S8)・・・Antutu:90万
  8. Google Tensor G2 (Google Pixel Tablet)・・・Antutu:80万
  9. Snapdragon 870 5G (OPPO Pad/Lenovo Xiaoxin Pad Pro 12.7/Xiaomi Pad 6)・・・Antutu:70万
  10. Snapdragon 7s Gen 2 (Redmi Pad Pro/POCO Pad)・・・Antutu:約 62万

比較から分かること

MediaTek Dimensity 9000は、AnTuTu V10スコアで94万点を記録しており、登場当時はQualcommのフラッグシップチップセットであるSnapdragon 8 Gen 1(90万点)を上回る非常に高い処理性能を持っていたことが明確に分かります。このスコアは、現在においても多くのユーザーにとって快適な操作感を提供できる水準であり、負荷の高い3Dゲームや動画編集といったタスクにもある程度対応できる実力があることを示しています。

しかしながら、最新世代のチップセット、特にSnapdragon 8 Gen3(215万点)やApple M2(206万点)、あるいはSnapdragon 8 Gen 2(150万点)と比較すると、性能には大きな隔たりがあります。これは、チップセットの技術革新が非常に速いペースで進んでいることを物語っており、Dimensity 9000は最新鋭の性能を求めるユーザーにとっては、もはや最上位の選択肢ではないことを意味します。

それでも、Snapdragon 8+ Gen 1(110万点)とは比較的近い性能帯に位置しており、依然としてハイエンドクラスのパフォーマンスを持つチップセットの一つであると言えるでしょう。

ゲーム性能

OPPO Pad 2が搭載するMediaTek Dimensity 9000 プロセッサのゲーム性能について、具体的なゲームタイトルとフレームレート(FPS)を交えて説明します。

原神 (Genshin Impact)

広大なオープンワールドを舞台に、美しいグラフィックと奥深い物語が展開されるアクションRPG「原神」。このタイトルはスマートフォンゲームの中でも特に高いグラフィック負荷を要求することで知られています。MediaTek Dimensity 9000で「原神」をプレイする際、画質設定を「高」にした場合、フィールド探索や通常の戦闘シーンでは、おおむね50FPSから60FPSの範囲で滑らかに動作します。

キャラクターが多く集まる都市部や、元素爆発が連続するようなエフェクトの多い激しい戦闘においては、一時的に40FPS台後半までフレームレートが変動することもありますが、ゲームプレイの快適性を大きく損なうことは少ないでしょう。画質設定を「中」にすることで、より安定して60FPSに近いフレームレートを維持しやすくなり、長時間のプレイでも安定したパフォーマンスを享受できます。

フォートナイト (Fortnite)

100人のプレイヤーが最後の1人を目指して戦う、建築要素が特徴的なバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」。このゲームは幅広いデバイスに対応しつつも、高設定では相応の処理能力を必要とします。Dimensity 9000で「フォートナイト」をプレイする場合、グラフィック設定を「高」にし、フレームレート上限を60FPSに設定すると、平均して50FPSから60FPSでの動作が期待できます。

建築バトルが激しく展開されたり、多くのプレイヤーが密集するゲーム終盤の局面では、フレームレートが40FPS台後半に触れることもありますが、照準やキャラクターコントロールへの影響は限定的です。画質設定を「中」に調整すれば、ほとんどの状況で60FPSに近い安定した描画が可能となり、競技性の高いプレイにも対応できる応答性を得られます。

Call of Duty: Warzone Mobile

人気FPSシリーズ「Call of Duty」のモバイル向けバトルロイヤル「Call of Duty: Warzone Mobile」は、広大なマップと最大120人での対戦が特徴で、PC・コンソール版に近い高品質なグラフィックを目指しています。Dimensity 9000でこのタイトルをプレイする際、グラフィック設定を「高」にすると、平均して45FPSから55FPS程度での動作となります。

多くのプレイヤーが降下直後に密集する地点や、連続した爆発など視覚効果が多用される場面では、フレームレートが40FPS前後にまで低下する状況も見られますが、ゲームプレイが困難になるほどではありません。画質設定を「標準」レベルにすることで、フレームレートはより安定し、60FPSに近いスムーズな動きで、より有利に戦いを進めることができるでしょう。

ディアブロ イモータル (Diablo Immortal)

Blizzard Entertainmentが手掛ける「ディアブロ イモータル」は、ダークファンタジーの世界観で展開されるハックアンドスラッシュタイプのアクションRPGです。美しいグラフィックと爽快なアクションが魅力です。Dimensity 9000のGPU性能は、このゲームを快適に楽しむのに十分です。

画質設定を「高」あるいは「最高」にした状態でも、フレームレート上限を60FPSに設定すれば、ほとんどの場面で55FPSから60FPSを維持し、非常に滑らかなキャラクターの動きとスキルエフェクトを体験できます。多数のモンスターが画面を埋め尽くすような状況や、派手なエフェクトが飛び交うボス戦においても、フレームレートの大きな落ち込みは少なく、ストレスのない快適なプレイが可能です。

レイヴン2 (RAVEN2)

PC向けMMORPG「RAVEN」の系譜を継ぐモバイルMMORPG「レイヴン2」は、高品質なグラフィックと大規模なプレイヤー間戦闘が特徴です。MMORPG特有の多数のキャラクターが同時に表示される状況では、相応の処理能力が求められます。Dimensity 9000で「レイヴン2」をプレイする場合、グラフィック設定を「高」にすると、通常のフィールドでの狩りや少人数のパーティプレイでは50FPSから60FPSでの快適な動作が可能です。

しかし、数十人規模のプレイヤーが参加するレイドボス戦や攻城戦といった大規模戦闘の際には、多くのキャラクターやスキルエフェクトが同時に描画されるため、フレームレートは30FPSから40FPS程度にまで低下することがあります。グラフィック設定を「中」程度に調整することで、こうした大規模戦闘時でもより安定したフレームレートを保ちやすくなり、操作の応答性を確保できます。

アスファルト:Legends Unite (Asphalt: Legends Unite)

Gameloftが開発する「アスファルト:Legends Unite」(旧「アスファルト9:Legends」)は、美麗なグラフィックと派手なニトロアクション、そして実在の名車が多数登場するアーケードレーシングゲームです。Dimensity 9000でこのゲームをプレイすると、グラフィック設定を「高画質」に設定し、60FPSモードを選択した場合、レース中のほとんどの場面で55FPSから60FPSを維持し、非常に滑らかでダイナミックなレース体験ができます。

ライバル車との接触や派手なクラッシュシーン、美しいコースの背景描写など、このゲームの魅力である視覚的な楽しさを存分に味わうことができ、フレームレートの大きな低下を感じることは稀で、快適な操作感でレースに集中できるでしょう。

まとめ:ゲーム性能

MediaTek Dimensity 9000は、AnTuTu V10のGPUスコアで283861点を記録しており、これは多くの現代的な3Dゲームタイトルにおいて、高画質設定でも快適なプレイ体験を提供する能力があることを示しています。
原神」のような特にグラフィック負荷が高いとされるゲームでは、最高設定での常時60FPS維持は難しい場面もありますが、画質を適切に調整することで非常に滑らかなプレイが可能です。

フォートナイト」や「ディアブロ イモータル」、「アスファルト:Legends Unite」のような最適化が進んだタイトルや、元々の要求スペックが比較的マイルドなタイトルでは、高画質設定でも60FPSに近い安定したフレームレートで楽しむことができます。「Call of Duty: Warzone Mobile」や「レイヴン2」のような、比較的新しい、あるいは大規模な同時表示処理を伴うゲームでは、設定の調整がより快適なプレイにつながります。

総じて、Dimensity 9000は数年前のフラッグシップチップセットとしての実力を依然として保持しており、最新の超ハイエンドチップセットには及ばないものの、幅広いゲームを高レベルで楽しむための十分なパフォーマンスを備えています。多くのゲームユーザーにとって、満足のいくゲーム体験が得られるチップセットと言えるでしょう。

機能:OPPO Pad 2 ~ 日常を便利にするColorOSと賢いAIアシスト

ここでは、OPPO Pad 2の使い勝手を支えるOSの機能や、AIを活用した便利な機能について、実際の体験をもとにレビューしていきます。Appleの洗練されたiPadOSを搭載するiPad Air (M2)と比較しながら、OPPO Pad 2ならではの魅力と機能性に迫ります。

直感的で使いやすい、タブレットに最適化されたColorOS

OPPO Pad 2には、Androidをベースに独自カスタマイズされた「ColorOS」が搭載されています。これが非常に滑らかで直感的に操作でき、タブレットの大きな画面を有効活用するための工夫が随所に感じられました。特に感動したのはジェスチャー操作です。

例えば、画面中央から2本指で下にスワイプするだけで、瞬時に画面が2分割されます。YouTubeでレビュー動画を見ながら、もう半分の画面にメモアプリを開いて要点を書き出す、といった作業が非常にスムーズに行えました。

比較対象のiPad Air (M2)には、複数のウィンドウを自由に配置できる「ステージマネージャ」という強力なマルチタスク機能があります。これは非常に高機能ですが、どちらかというとPCに近い操作感覚です。

一方、OPPO Pad 2のジェスチャー操作はよりシンプルで、誰でもすぐに使いこなせる手軽さが魅力だと感じました。また、発売後も定期的なOSアップデートが提供されており、ソフトウェア面でのサポートが手厚い点も、長く使う上で大きな安心感につながっています。

ビデオ会議や情報整理を助ける、賢いAI機能

OPPO Pad 2は、MediaTek Dimensity 9000に組み込まれたAIエンジン「MediaTek APU 590」を活用し、日常のタスクを賢くサポートしてくれます。 特に便利だと感じたのが、ビデオ通話時の「センターフォーカス(ライムライト)」機能です。 Zoomでのオンライン会議中に試してみたところ、私が少し身動きをしてもカメラが自動で顔を追いかけ、常にフレームの中心にいる状態を保ってくれました。 これは、相手に与える印象も良くなるはずで、非常に実用的な機能です。

もう一つ、仕事で役立ったのが「テキストスキャナー」機能です。 会議で配布された紙の資料をこの機能で撮影すると、瞬時に文字を認識してデジタル化してくれました。 後からテキストをコピーして議事録に貼り付けるといった作業が格段に楽になり、業務の効率化に繋がると感じました。

iPad Air (M2)には、写真から被写体や文字を抜き出す高度なAI機能がありますが、OPPO Pad 2のAIはビデオ会議や資料整理といった、よりビジネスシーンに密着した「アシスト機能」が充実している印象です。

このセクションのまとめ

  • OSと操作性:タブレットに最適化されたColorOSは、2本指での画面分割など直感的なジェスチャー操作が魅力。 iPad Air (M2)のステージマネージャよりシンプルで、誰でもすぐに使いこなせる。
  • ソフトウェアサポート:定期的なOSアップデートが提供されており、長く安心して使える体制が整っている。
  • AI機能(ビデオ通話):ビデオ通話時に自動で顔を追尾する「センターフォーカス」機能が便利で、オンライン会議などで活躍する。
  • AI機能(生産性):カメラの「テキストスキャナー」機能を使えば、紙の書類を簡単にデジタル化できるなど、仕事の効率を上げる実用的な機能が搭載されている。

スタイラスペンとキーボード:OPPO Pad 2 ~ 生産性を飛躍させる2つの相棒

OPPO Pad 2のスタイラスペンで手書き入力している様子。

ここでは、OPPO Pad 2の魅力を最大限に引き出す、別売りの「OPPO Pencil」と「Smart Touchpad Keyboard」についてレビューします。手書きの快適さから本格的な文字入力まで、これらのアクセサリーがどのように生産性を高めてくれるのか、iPad Air (M2)のアクセサリーと比較しながら、その実力を詳しく見ていきましょう。

まるで本物のペン、直感的に描けるOPPO Pencil

OPPO Pencilは、4,096段階の筆圧感知2msという非常に低い遅延を実現しており、その書き心地は驚くほど自然です。 メモアプリに手書きでアイデアを書き出してみると、ペン先が画面に触れてから線が描かれるまでの遅延はほとんど感じられず、まるで本物の紙とペンを使っているかのような感覚でした。 利便性も高く、iPad Air (M2)Apple Pencil Proの組み合わせのように、タブレットの側面に磁力で取り付けるだけで、ペアリングとワイヤレス充電が自動で完了します。

iPad Air (M2)が対応するApple Pencil Proには、軸を握って操作する「スクイーズ」のような先進的な機能がありますが、OPPO Pencilもペンの側面をダブルタップすることで、ブラシと消しゴムを素早く切り替えることができ、日常的なメモ書きや簡単なスケッチには十分すぎるほどの機能性を持っています。 ただ、精密なイラスト制作を行う場合は、ペン先の滑りを調整するためにペーパーライクフィルムを貼ると、より快適に作業できるかもしれません。

筆圧ペンの特徴

  • 筆圧感知・・・4096段階の筆圧感知に対応し、繊細な線から力強い線まで、思い通りの表現が可能。
  • 傾き検知・・・60度までの傾きを検知し、自然な陰影表現を実現。
  • 低遅延・・・2msの超低遅延で、紙に書くような滑らかな書き心地を実現。
  • ダブルタップ切替・・・ペンの本体をダブルタップするだけで、ブラシと消しゴムを簡単に切り替え可能。

ノートPCに迫る快適さ、Smart Touchpad Keyboard

OPPO Pad 2でキーボードを装着している様子。

Smart Touchpad Keyboardは、OPPO Pad 2を本格的な作業マシンへと変貌させてくれるアクセサリーです。タブレット本体にマグネットで装着するだけで、ペアリングも給電も自動で行われるため、充電の心配が一切ないのが素晴らしい点です。 キーボードの打鍵感は適度なクリック感があり、非常に軽快。出先で長めのメールを作成した際も、ノートPCと遜色ないスピードで快適にタイピングできました。

特に便利だと感じたのが、ジェスチャー操作に対応した広めのトラックパッドです。 3本指スワイプでアプリを切り替える操作は、いちいち画面に手を伸ばす必要がなく、作業効率を大きく向上させてくれました。 一方で、iPad Air (M2)Magic Keyboardのように角度調整ができず、120°に固定されている点は少し残念でした。

また、装着時の総重量は約915gと、軽量なノートPC並みの重さになるため、携帯性を重視するなら注意が必要です。 それでも、カフェで集中して作業するようなシーンでは、このキーボードがもたらす快適さは大きな魅力となるでしょう。

まとめ:スタイラスペンとキーボード

  • OPPO Pencil:2msの低遅延と4,096段階の筆圧感知で自然な書き心地を実現。 側面に磁力で装着するだけで充電とペアリングが完了し、非常に手軽。 Apple Pencil Proほどの多機能性はないが、日常使いには十分な性能を持つ。
  • Smart Touchpad Keyboard:マグネット装着で給電・ペアリングが完了する手軽さが魅力。 打鍵感の良いキーボードとジェスチャー対応の広いトラックパッドで、ノートPCのように快適な文字入力が可能。
  • 注意点:キーボードは角度調整ができず、装着すると総重量が増加する。 また、ペンやキーボードはUS配列のみといった制約もある。

オーディオとカメラ性能:OPPO Pad 2 ~ 迫力のサウンドと実用的なカメラ機能

OPPO Pad 2がテーブルの上にある。

ここでは、OPPO Pad 2が提供するエンターテインメント体験の核となるオーディオ性能と、日常の様々なシーンで役立つカメラの性能について、詳しくレビューしていきます。iPad Air (M2)の実力と比較しながら、OPPO Pad 2ならではの魅力に迫ります。

映画館のような臨場感を生むクアッドスピーカー

OPPO Pad 2のオーディオ性能で最も驚かされたのは、本体の左右に2つずつ配置されたクアッドスピーカーです。Dolby Atmosにも対応しており、Netflixで映画『デューン 砂の惑星』を鑑賞した際、その場にいるかのような臨場感あふれるサウンドに包まれました。宇宙船が飛び立つ重低音や、砂漠の風の音が四方から聞こえてくる感覚は、まさに小さな映画館のよう。これは、2スピーカー仕様のiPad Air (M2)では味わえない、明確なアドバンテージです。

さらに、ワイヤレスオーディオ環境も非常に充実しています。高音質コーデックであるLDACやLHDCに対応しているため、対応するワイヤレスイヤホンと組み合わせることで、ハイレゾ相当の音質を楽しむことができます。実際にAmazon Music HDで宇多田ヒカルの楽曲を聴いてみたところ、ボーカルの息遣いや楽器の細やかなニュアンスまでクリアに感じ取れました。イヤホンジャックは非搭載ですが、このリッチなサウンド体験は、それを補って余りある魅力と言えるでしょう。

「撮る」より「使う」、ツールとして優秀なカメラ

OPPO Pad 2のカメラは、アウトカメラが約1300万画素、インカメラが約800万画素という構成です。正直なところ、アウトカメラで撮影した写真の画質は、普段使っている最新スマートフォンのほうが美しいと感じました。しかし、このタブレットのカメラの真価は、単なる画質ではなく「ツールとしての優秀さ」にあります。

特に素晴らしいのが、インカメラの配置です。iPad Air (M2)と同様に、本体を横向きにした際に上部中央に来るように設計されているため、Zoomでのビデオ会議でPCのウェブカメラのように自然な構図で参加できました。さらに、顔を自動追尾する「センターフォーカス」機能も搭載されており、会議中に少し動いても常に自分が中心に映るので非常に便利です。

また、アウトカメラには書類を撮影して文字を認識させる「テキストスキャナー」機能もあり、仕事の資料をデジタル化する際に大いに役立ちました。OPPO Pad 2のカメラは、美しい「作品」を撮るためではなく、日々の作業を効率化するための賢いツールとして非常に優れた性能を持っていると感じます。

OPPO Pad 2 カメラの特徴

  • リアカメラ・・・1300万画素のシングルカメラ。
  • フロントカメラ・・・800万画素のシングルカメラ。
  • 動画撮影・・・4K動画撮影に対応。
  • 自然な画質・・・過度な画像処理を抑え、見た目に近い自然な画質で撮影可能。
  • 優れた手ブレ補正・・・動画撮影時に手ブレを抑え、安定した映像を記録。
  • シンプルなカメラUI・・・直感的に操作できる、分かりやすいインターフェース。
  • 豊富な撮影モード・・・シーンに合わせて最適なモードを選択可能。

まとめ:オーディオとカメラ性能

  • オーディオ性能:Dolby Atmos対応のクアッドスピーカーが、映画館のような臨場感あふれるサウンドを提供。2スピーカーのiPad Air (M2)に対する明確な優位点。
  • ワイヤレスオーディオ:LDAC・LHDCといった高音質コーデックに対応しており、ワイヤレスでもハイレゾ級の音楽体験が可能。
  • カメラ画質:記録やメモ用途には十分だが、本格的な写真撮影においては最新のスマートフォンに劣る。
  • カメラの利便性:横向きに最適化されたインカメラ配置や、顔を追尾するセンターフォーカス、書類をデジタル化するテキストスキャナーなど、「ツール」としての機能が充実しており、ビジネスや学習シーンで活躍する。

バッテリーと通信性能:OPPO Pad 2 ~ 圧倒的な充電速度と安心のバッテリー持ち

ここでは、タブレットを快適に使い続けるための重要な要素である、バッテリー性能と通信性能について、OPPO Pad 2の実力を詳しくレビューします。一日中使えるスタミナと、それを支える驚異的な充電速度、そして安定した通信機能の魅力を、iPad Air (M2)と比較しながら解説していきます。

外出先でも安心、一日中使える大容量バッテリー

OPPO Pad 29510mAhという大容量バッテリーを搭載しており、そのスタミナは期待以上でした 。実際に、朝から晩まで動画視聴やブラウジングに使っても、夜寝る前にまだバッテリーが残っていることがほとんど。公式では最長12.4時間の動画視聴が可能とされていますが、PCMarkというアプリでテストした際には15時間以上も連続で使用でき、そのバッテリー持ちの良さを実感しました 。

iPad Air (M2)も公称10時間と十分なバッテリー性能を持っていますが、OPPO Pad 2のこの安心感は、長時間のフライトや外出先で充電環境が確保しにくい場面で、特に心強く感じるでしょう 。

常識を覆す、67W SUPERVOOC™フラッシュチャージ

このタブレットで最も感動したのが、67Wの「SUPERVOOC™フラッシュチャージ」による圧倒的な充電速度です 。朝、出かける準備中に充電を忘れていたことに気づいても、わずか10分充電するだけで約3時間も使えるので、全く慌てる必要がありませんでした 。実際にバッテリー残量20%の状態から充電を開始したところ、ちょうど1時間で満充電になり、その速さには本当に驚きました 。

20Wの充電器が付属するiPad Air (M2)の充電も決して遅くはありませんが、OPPO Pad 2のこの充電速度は、急いでいる時や、ゲームですぐにバッテリーを消費してしまった時に「あと少し待てば大丈夫」という大きな安心感を与えてくれます 。

安定したWi-Fiと高音質ワイヤレス接続

OPPO Pad 2Wi-Fi 6に対応しており、自宅のWi-Fi環境では非常に高速で安定した通信が可能です 。大容量のゲームデータをダウンロードする際も、途切れることなくスムーズに完了しました。iPad Air (M2)はさらに新しいWi-Fi 6Eに対応していますが、一般的な利用シーンでその差を感じることは少ないでしょう 。

ただし、OPPO Pad 2はセルラー通信には対応していないため、外出先で常時ネット接続したい場合は、5G対応モデルも選べるiPad Air (M2)のほうが選択肢として優れています 。

一方で、OPPO Pad 2が光るのはBluetoothオーディオの品質です。高音質コーデックのLDACやLHDCに対応しているため、対応イヤホンと組み合わせることで、ワイヤレスとは思えないほどの高解像度なサウンドを楽しめます 。Amazon Music HDでハイレゾ音源を聴いた際、ボーカルの息遣いや楽器の細やかなニュアンスまでしっかりと感じ取れた体験は、音楽好きにはたまらないポイントです 。

まとめ:バッテリーと通信性能

  • バッテリー持続時間:9510mAhの大容量バッテリーを搭載し、一日中使っても安心のスタミナを誇る 。公称スペック、実使用テストともにiPad Air (M2)を上回る結果を示している。
  • 充電速度:67Wの超高速充電に対応し、約1時間でほぼ満充電が可能 。短時間の充電でも長時間使用できるため、緊急時の利便性が非常に高い。
  • 通信性能:Wi-Fi 6に対応し、安定したワイヤレス通信が可能 。ただし、セルラーモデルがない点はiPad Air (M2)との大きな違い。
  • ワイヤレスオーディオ:LDAC・LHDCといった高音質コーデックに対応しており、ワイヤレスでもハイレゾ級の音楽体験が可能 。これは大きな魅力の一つ。

OPPO Pad 2とiPad Air (M2) スペック比較

多くの魅力的なタブレットが存在する中で、特に注目されるのがユニークな特徴を持つ「OPPO Pad 2」と、タブレットの王道ともいえる「iPad Air (M2)」です。両者は似ているようで、その設計思想や得意なことは大きく異なります。ここでは、両者のスペックを項目別に詳しく比較し、それぞれの違いを明らかにしていきます。

ディスプレイ

  • OPPO Pad 2: 約11.6インチの7:5「白銀比」ディスプレイを搭載。 解像度は2800×2000で、リフレッシュレートは最大144Hzです。 輝度は500nit、10億色表示に対応しています。
  • iPad Air (M2): 11インチと13インチの2サイズ展開。 画面比率は約4:3で、リフレッシュレートは60Hz固定です。 輝度は11インチが500nit、13インチが600nitです。
  • 違い:OPPO Pad 2は読書や文書作業に特化した画面比率と、非常に滑らかな144Hzのリフレッシュレートが最大の武器です。 一方、iPad Air (M2)は用途に応じて2つのサイズから選べる選択肢の広さが魅力です。

パフォーマンス (CPU/GPU)

  • OPPO Pad 2: MediaTek Dimensity 9000を搭載。 発熱が少なく安定したパフォーマンスが特徴です。
  • iPad Air (M2): Apple M2チップを搭載。 M1チップから大幅に性能が向上し、特にAI処理能力とグラフィック性能が高いです。
  • 違い:純粋な処理能力やプロ向けのアプリの動作では、M2チップを搭載するiPad Air (M2)が優位です。 OPPO Pad 2は、高負荷時でも熱くなりにくい安定性が強みです。

メモリとストレージ

  • OPPO Pad 2: 8GB RAM、256GBストレージの1モデルのみ。 microSDカードには非対応です。
  • iPad Air (M2): 8GB RAM。 ストレージは128GB、256GB、512GB、1TBの4種類から選択可能です。 microSDカードには非対応です。
  • 違い:ユーザーが自身の使い方に合わせてストレージ容量を柔軟に選べる点で、iPad Air (M2)の方が優れています。

カメラ

  • OPPO Pad 2: アウトカメラ約1300万画素、インカメラ約800万画素。 顔を追尾する「センターフォーカス」や「テキストスキャナー」といった実用的な機能が特徴です。
  • iPad Air (M2): アウトカメラ12MP、インカメラ12MP。 どちらも高画質で、特に横向きに最適化されたインカメラはビデオ会議で非常に使いやすいです。
  • 違い:基本的な画質ではiPad Air (M2)がやや優勢ですが、OPPO Pad 2は書類のスキャンなど「ツール」としての便利機能が充実しています。

バッテリーと充電

  • OPPO Pad 2: 9510mAhの大容量バッテリーと、67Wの超高速充電に対応。 約81分で満充電が可能です。
  • iPad Air (M2): 最大10時間のバッテリー駆動時間。 20Wの電源アダプタが付属します。 また、バッテリーの劣化を抑える保護機能が追加されています。
  • 違い:バッテリーの持続時間は同等以上ですが、充電速度に関しては67WのOPPO Pad 2が20WのiPad Air (M2)を圧倒しています。 充電の快適さで選ぶならOPPO Pad 2です。

接続性

  • OPPO Pad 2: Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3に対応。 高音質コーデックLDAC/LHDCに対応するのが大きな特徴です。 ただし、USB-Cポートは外部ディスプレイ出力に非対応です。
  • iPad Air (M2): より高速なWi-Fi 6Eに対応。 USB-CポートはUSB 3規格で、最大6Kの外部ディスプレイ出力が可能です。 また、eSIMによる5Gセルラーモデルも選択できます。
  • 違い:拡張性では外部ディスプレイ出力に対応し、セルラーモデルも選べるiPad Air (M2)に軍配が上がります。 一方、OPPO Pad 2はワイヤレスでの音楽体験を重視するユーザーにとって非常に魅力的です。

オーディオ

  • OPPO Pad 2: Dolby Atmos対応のクアッドスピーカーを搭載。 独立したアンプも内蔵し、迫力あるサウンドを実現します。
  • iPad Air (M2): 横向きのステレオスピーカーを搭載。 13インチモデルは低音が強化されています。
  • 違い:スピーカーの数で勝るOPPO Pad 2の方が、よりリッチで没入感のあるサウンド体験を提供します。

アクセサリ

  • OPPO Pad 2: 専用のキーボードとペンが用意されており、比較的安価です。
  • iPad Air (M2): 新機能が追加された「Apple Pencil Pro」や高機能な「Magic Keyboard」に対応。 ただし、価格は全体的に高価です。
  • 違い:アクセサリを含めた総コストはOPPO Pad 2の方が抑えられます。 iPad Air (M2)のアクセサリは高機能ですが、その分価格も高くなります。

発売日と価格

  • OPPO Pad 2: 2023年10月20日発売。 公式オンラインショップでの価格は62,820円(税込)から。
  • iPad Air (M2): 2024年5月15日発売。 11インチモデルが98,800円(税込)から、13インチモデルが128,800円(税込)から。
  • 違い:発売時期に約半年の差があり、価格はOPPO Pad 2の方が大幅に安価です。 これにより、コストパフォーマンスを重視する場合、OPPO Pad 2が有力な選択肢となります。

まとめ:OPPO Pad 2とiPad Air (M2)の違い

OPPO Pad 2iPad Air (M2)は、それぞれが異なる魅力を持つ優れたタブレットです。

OPPO Pad 2は、読書や文書作業に最適な7:5の「白銀比」ディスプレイ、144Hzの滑らかなリフレッシュレート、迫力あるクアッドスピーカー、そして67Wの圧倒的な急速充電など、エンターテインメントや日常の快適性を重視するユーザーに向けた「尖った」機能が満載です。コストパフォーマンスも非常に高く、特定の用途に特化して使いたい方には最高の選択肢となるでしょう。

一方、iPad Air (M2)は、M2チップによるパワフルな性能、洗練されたiPadOS、そしてPCライクな拡張性を持つ「バランスの取れた優等生」です。サイズやストレージ、通信方式を自由に選べる柔軟性も魅力で、クリエイティブな作業から仕事、学習まで、幅広いニーズに高いレベルで応えてくれます。

どちらを選ぶべきかは、あなたのライフスタイルとタブレットに何を求めるかによって決まります。エンタメや読書体験、充電の速さを最優先するならOPPO Pad 2、あらゆる場面で高いパフォーマンスと柔軟性を求めるならiPad Air (M2)が、それぞれ最適なパートナーとなるはずです。

OPPO Pad 2のメリット・デメリット

OPPO Pad 2は、一般的なタブレットとは一線を画すユニークな特徴を持つ、非常に魅力的なAndroidタブレットです。しかし、その個性は利点であると同時に、いくつかの注意点も存在します。ここでは、OPPO Pad 2を実際に使って感じたメリットとデメリットを、強力なライバルであるiPad Air (M2)と比較しながら詳しく解説していきます。

【メリット】

メリット1:読書体験を革新する「白銀比」ディスプレイ

OPPO Pad 2の最大の特徴は、A4用紙や書籍に近い7:5の「白銀比」ディスプレイです 。これにより、電子書籍やPDF資料を読む際に、まるで紙のページをめくっているかのような自然な感覚を味わえます 。一般的な画面比率のiPad Air (M2)も読書に適していますが、OPPO Pad 2が提供する「紙に近い体験」は、読書好きにとって何物にも代えがたい魅力です。

メリット2:日常操作が格段に快適になる144Hzリフレッシュレート

最大144Hzの高リフレッシュレートに対応しており、ウェブサイトやSNSのスクロールが驚くほど滑らかです 。リフレッシュレートが60Hz固定のiPad Air (M2)と比較すると、その差は日常的な操作でもはっきりと体感できます 。iPadOSの最適化も素晴らしいですが、純粋なスペックとしての滑らかさはOPPO Pad 2が明確に優位です。

メリット3:常識を覆す圧倒的な充電速度

67Wの「SUPERVOOC™フラッシュチャージ」は、OPPO Pad 2の大きなアドバンテージです 。バッテリーが切れそうな時でも、わずか10分の充電で約3時間も使用できる安心感があります 。20W充電のiPad Air (M2)と比較して、充電の待ち時間が劇的に短縮されるため、時間を有効活用したい忙しい現代人に最適な機能と言えるでしょう。

メリット4:映画館のような迫力のクアッドスピーカー

本体の四隅に配置されたクアッドスピーカーは、Dolby Atmosに対応し、タブレット単体とは思えないほどの臨場感あふれるサウンドを生み出します 。特に映画鑑賞では、左右から広がる立体的な音響に深く没入できます。これは、2スピーカー仕様のiPad Air (M2)では得られない、優れたエンターテインメント体験です 。

メリット5:高音質ワイヤレスオーディオ対応

LDACやLHDCといった高音質なBluetoothコーデックに対応している点も、音楽好きには見逃せないポイントです 。対応するワイヤレスイヤホンを使えば、ハイレゾ相当の高解像度なサウンドを楽しめます。これは、標準的なコーデックのみに対応するiPad Air (M2)にはない、OPPO Pad 2の明確な強みです。

【デメリット】

デメリット1:純粋な処理能力とプロ向けアプリの壁

OPPO Pad 2が搭載するDimensity 9000は非常に高性能なチップですが、純粋な処理能力では、iPad Air (M2)が搭載するデスクトップクラスの「M2チップ」に及びません 。また、動画編集やイラスト制作などの専門的な作業においては、iPadOS向けに最適化された豊富なプロフェッショナルアプリのエコシステムを持つiPad Air (M2)に分があります。

デメリット2:限定的な外部接続性

OPPO Pad 2のUSB-Cポートは、残念ながら外部ディスプレイへの映像出力に対応していません 。タブレットを大きなモニターに繋いでデスクトップのように使いたいと考えているユーザーにとっては、大きなマイナスポイントです。最大6Kの外部ディスプレイに出力可能なiPad Air (M2)と比較すると、拡張性の面で大きく劣ります 。

デメリット3:セルラーモデルがなく、Wi-Fi環境が必須

OPPO Pad 2はWi-Fiモデルのみの展開で、SIMカードを挿して単体で通信できるセルラーモデルが存在しません 。外出先で頻繁にインターネットを利用する場合、スマートフォンのテザリングやモバイルWi-Fiルーターが必須となります。5G通信に対応したセルラーモデルを選べるiPad Air (M2)と比べると、利用シーンが限られてしまう可能性があります 。

デメリット4:ストレージの選択肢が少ない

ストレージ容量は256GBの一択で、microSDカードによる増設もできません 。多くのユーザーにとっては十分な容量ですが、たくさんの高画質動画やゲームを保存したい場合、心許なく感じる可能性があります。128GBから1TBまで4種類の容量から選べるiPad Air (M2)のほうが、ユーザーのニーズに合わせた柔軟な選択が可能です 。

OPPO Pad 2のスペック(仕様)一覧

  • ディスプレイ 11.61インチ、解像度2000 x 2800 pxのLTPS
    ※7:5/296 ppi/最大輝度500 nits/10.7億色/ΔE<2/画面比率88.14%/ブルーライト低減認証/Dolby VISION
  • リフレッシュレート144Hz
  • タッチサンプリングレート120Hz/144Hz
  • プロセッサ Mediatek Dimensity 9000
    ※4nm/64bit/8コア
  • GPU ARM Mali-G710 MC10
  • RAM(メモリ)8GB LPDDR5x
  • ストレージ 256GB UFS 3.1
    ※microSDカードスロットなし
  • バッテリー 9510 mAh
  • 駆動時間 ビデオ再生で最大16時間
  • 充電 67W急速充電(スーパーフラッシュ充電)
  • 背面カメラ 13MP ※F2.2/AF対応
  • 前面カメラ 8MP ※F2.8/FF
  • 撮影モード ビデオ、写真、パノラマ*、タイム ラプス、ハイパーテキスト
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi 6 (a/b/g/n/ac/ax)、2×2 MIMO、Bluetooth 5.3
  • インターフェース USB Type-C 2.0 (OTG)、アクセサリーコネクタ
  • センサー 地磁気誘導、光センサー、加速度センサー、重力センサー、ジャイロセンサー、色温度センサー、ホールセンサー
  • スピーカー クアッドスピーカー
  • オーディオ Dolby Atmos
  • スタイラスペン OPPO Pencil (2ms の超低遅延・筆圧4096段階・傾き検知)
  • キーボード スマートタッチキーボード(マグネット接続、1.3mmキートラベル、15mmキーキャップ・15個のマルチメディア多機能キー)
  • 機能 通信共有(スマホ、SMS、通知)、ネットワーク不要の同期機能(スマホ)、ジェスチャー操作(画面分割・3本指スクリーンショット)、画面配置
  • 生体認証 顔認証
  • OS Android 13ベースのColorOS 13.1
  • サイズ 258 x 189.4 x 6.5 mm
  • 重量 552 g
  • カラー グレー
  • 付属品 データ ケーブル × 1、充電器 × 1、クイック スタート ガイド × 1、保証書 × 1、アクセサリ クーポン × 1

OPPO Pad 2の評価

OPPO Pad 2 本体 グレー

8つの基準で「OPPO Pad 2」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★★★
7:5という「白銀比」ディスプレイは、電子書籍やウェブサイトの閲覧に最適で、紙媒体に近い自然な視認性を提供してくれます。

スペック:★★★★☆
ハイエンドチップDimensity 9000は非常に高性能で、特に発熱が少なく安定している点が魅力です。ただ、純粋な処理能力ではM2チップに一歩譲ります。

デザイン:★★★★★
背面の円状のヘアライン加工は非常にユニークで美しく、安っぽさを感じさせない高級感があります。丸みを帯びた側面は手に馴染みやすく、デザイン性も実用性も高いです。

通信:★★★☆☆
Wi-Fi 6や高音質Bluetoothコーデックに対応している点は優秀ですが、セルラーモデルがなくWi-Fi環境が必須となるため、汎用性で評価を下げました。

機能:★★★★☆
直感的なジェスチャー操作や、ビデオ通話・資料整理に役立つAI機能は非常に実用的です。ただ、OS全体の機能の幅ではiPadOSに及ばない部分もあります。

使いやすさ:★★★★☆
圧倒的な充電速度や持ちやすいデザインは日常使いで非常に快適です。しかし、外部ディスプレイ出力ができないなど、一部の拡張性に制限があります。

価格:★★★★☆
発売当初から価格が下がり、現在はハイエンドに近い性能を非常に高いコストパフォーマンスで手に入れられます。iPad Air (M2)と比べても価格的な魅力は大きいです。

総評:★★★★☆

「読む」と「観る」を極めたエンタメタブレット

OPPO Pad 2は、単なるスペックの高さだけでは測れない、明確な個性と魅力を持ったタブレットです。特に、7:5の「白銀比」ディスプレイがもたらす読書体験は素晴らしく、電子書籍を多用するユーザーにとっては、他のどのタブレットよりも快適に感じる可能性があります。ウェブサイトやPDF資料の閲覧においても、その縦長の画面は一度に多くの情報を表示でき、スクロールの回数を減らしてくれます。

また、Dolby Atmos対応のクアッドスピーカーと高精細なディスプレイの組み合わせは、動画鑑賞の体験を格段に向上させます。NetflixやYouTubeなどのコンテンツを、まるで小さなシアタールームにいるかのような臨場感で楽しむことができ、エンターテインメント用途での満足度は非常に高い一台です。

尖った魅力とトレードオフの関係

このタブレットの評価を難しくも面白くもしているのが、その「尖った」長所と、それに伴う「トレードオフ」の関係です。67Wという圧倒的な急速充電、144Hzの滑らかなリフレッシュレート、LDAC/LHDCといった高音質ワイヤレスオーディオへの対応は、ライバルであるiPad Air (M2)を明確に凌駕する部分です。これらの機能は、日々の快適さに直結する大きなメリットと言えるでしょう。

しかしその一方で、セルラーモデルが存在しないためWi-Fi環境が必須であること、USBポートが外部ディスプレイ出力に非対応であることなど、拡張性においては明確な弱点を抱えています。

iPad Air (M2)の方がいいのか?

では、どのような場合にiPad Air (M2)を選ぶべきでしょうか。まず、動画編集や本格的なイラスト制作など、プロ向けの高度なアプリケーションを多用するクリエイターにとっては、M2チップのパワフルな処理性能と、最適化された豊富なアプリが揃うiPadOSのエコシステムを持つiPad Air (M2)が最適です。

また、タブレットを外部モニターに接続してPCのように使いたい、あるいは外出先でも単体でインターネットに接続したいと考えるなら、外部ディスプレイ出力と5Gセルラーモデルに対応しているiPad Air (M2)がそのニーズに応えてくれます。さらに、128GBから1TBまで使い方に合わせてストレージ容量を柔軟に選びたいユーザーにとっても、iPad Air (M2)の豊富な選択肢は大きな魅力となるでしょう。

こんな人におすすめ

以上の点を踏まえると、OPPO Pad 2は以下のような方に特におすすめできます。

  • 電子書籍やウェブサイトを長時間、快適に楽しみたい方
  • タブレットでの映画鑑賞や音楽体験を重視する方
  • 充電の待ち時間を少しでも短くしたい方
  • Wi-Fi環境での利用がメインで、PCライクな拡張性は求めない方

もしあなたがこれらのニーズに合致するなら、OPPO Pad 2はiPad Air (M2)以上に満足度の高い選択肢となる可能性を秘めています。この機会にぜひ購入を検討してみてください。

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OPPO Pad 2の価格・購入先

OPPO公式オンラインショップ

62,820円(税込)で販売されています。

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ECサイト

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OPPO Pad 2」に似た性能をもつタブレットも販売されています。

OPPO Pad 3 Matte Display Edition

OPPOから発売された約11.6インチのタブレットです(2025年6月26日 発売)。

MediaTek Dimensity 8350、8GB LPDDR5X メモリ、約11.6インチ LCD (LTPS)、256GB UFS 4.0 ストレージ、9520 mAhバッテリー、背面約800万画素カメラ、前面約800万画素カメラを搭載しています。

また、「AI機能 (ドキュメント要約・翻訳、写真編集など)」、O+ Connect、マルチウィンドウビュー、67W SUPERVOOC™フラッシュチャージ対応、クアッドスピーカー、Holo Audio、OPPO Pencil 2 (別売り)、OPPO Pad 3 Smart Keyboard (別売り)、USB Type-C、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4に対応しています。

価格は、Amazonで79,800円、楽天市場で79,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで79,800円(送料無料)、です。

関連記事:OPPO Pad 3徹底レビュー!マット液晶とAIで進化した次世代タブレット

OnePlus Pad 2

OnePlusから発売された12.1インチのタブレットです(2025年1月 AliExpressで発売)。

Android 14ベースのOxygenOS 14.1、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3、12GB LPDDR5x メモリ、3K液晶(3000 x 2120)のLCDディスプレイ、256GB UFS 3.1 ストレージ、9510 mAh バッテリー、背面13MPカメラ、前面8MPカメラを搭載しています。

また、AI機能、最大20GBまでのメモリ拡張、6スピーカー、Dolby Atmos、67W SUPERVOOC急速充電、スタイラスペン「Stylo 2」(別売)、「OnePlus Smart Keyboard」(別売)、大型オープンキャンバス、スマートビジョン、スマートフォンとの連携機能、USB Type-C (USB3.2 Gen1/OTG) 、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、に対応しています。

価格は、AliExpressで67,915円、です。

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OPPO Pad Neo

OPPOから発売された11.4インチのタブレットです(2024年12月12日 発売)。

ColorOS 13 (Android 13ベース) 、MediaTek Helio G99、6GB LPDDR4Xメモリ、2.4KのLCD液晶、128GB UFS2.2ストレージ、8000 mAhバッテリー、背面 8MPのメインカメラ、前面 8MPのフロントカメラを搭載しています。

また、33W 急速充電、ジェスチャー操作、タスクバー、クアッドスピーカー、Dolby Atmos、ステレオサウンド、リフレッシュレート 90Hz、タッチサンプリングレート 最大180Hz、Widevine L1 対応、デュアルマイク、顔認証、スマートカバー(別売)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで40,727円(税込・単品・ケースセットは43,207円で2480円 OFFクーポン付き)、楽天市場で44,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで44,800円、です。

関連記事:OPPO Pad Neoレビュー|7:5画面を選ぶべき理由とは?

Lenovo Legion Y900

レノボから発売された14.5インチのタブレットです。

Android 13 + ZUI 15、MediaTek Dimensity 9000、12GB LPDDR5Xメモリ、3K液晶、256GB UFS3.1ストレージ、12300 mAhバッテリ、背面13MP+5MPの2眼カメラ、前面13MPのフロントカメラを搭載しています。

また、JBL オクタスピーカー、Dolby Atmosサウンド、DP映像出力、PCセカンドモニター機能、68W急速充電、リバース充電、最大1TBまでのストレージ拡張、筆圧4096段階のスタイラスペン(別売)、専用ファンシーキーボード(別売)、指紋認証、顔認証、USB 3.2 Gen 1 Type-C (DP映像出力/高速充電/オーディオ出力)、USB 2.0 Type-C (充電/DP入力/オーディオ出力)、Wi-Fi 6e、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、AliExpressで126,203円 です。

関連記事:14.5インチで3K有機EL搭載!Lenovo Legion Y900レビュー

LAVIE Tab T14

NECから発売された14.5インチのタブレットです(2024年2月15日に発売)。

Android 13、MediaTek Dimensity 9000、12GB LPDDR5Xメモリ、3Kの有機EL液晶、256GBストレージ、12300 mAhバッテリー、背面13MP+5MPの2眼カメラと前面13MPのフロントカメラを搭載しています。

また、DP映像出力、JBL製4ch/8スピーカー、Dolby Atmos、リフレッシュレート 120Hz、IP52防水防塵、、指紋認証、PD急速充電、ストレージ拡張(microSDカードで128GBまで)、筆圧ペン(別売)、着脱キーボード(別売)、専用カバー(別売)、USB 3.2 Gen 1 Type-C (OTG)、USB 2.0 Type-C、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、楽天市場で142,780円(送料無料)、ヤフーショッピングで114,800円(中古・展示品)です。

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POCO Pad

シャオミから発売された12.1インチのタブレットです。

Xiaomi HyperOS (Android 14ベース)、Qualcomm Snapdragon 7s Gen 2、8GB LPDDR4X、2.5KのLCD液晶、256GB/512GB UFS 2.2、10000mAhバッテリー、背面8MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。

また、33W急速充電、クアッド スピーカー、Dolby Atmosリフレッシュレート 最大120Hz、タッチサンプリングレート 240Hz、USB Type-C (USB 2.0/OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで39,980円(セール価格)、楽天市場で44,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで39,980円(中古)、AliExpressで36,406円、米国 Amazon.comで$285.72です。

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