Blackview Active 12 Pro レビュー!映像投影の実力は?

Blackview Active 12 Pro スタンドで自立
2025年8月18日に発売された「Blackview Active 12 Pro」は、頑丈なタフネスタブレットに1080Pプロジェクターという強力な個性を融合させた、他に類を見ない注目のデバイスです。

このレビューでは、Active 12 Proが持つ唯一無二の機能が実用的なのか、前モデル「Blackview Active 10 Pro」からどのように進化したのか、その性能と使い勝手を徹底的に検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

Blackview Active 12 Pro の長所(Pros):

  • 唯一無二の内蔵1080Pプロジェクター機能
  • 30,000mAhの超大容量バッテリーと120Wの超高速充電
  • クラス最高峰の耐久性能(IP68/69K, MIL-STD-810H準拠)
  • タフネスタブレットとしては非常に高い処理性能
  • 実用的に進化したスタイラスペンと長期OSアップデート保証

Blackview Active 12 Pro の短所(Cons):

  • 1.5kgを超える圧倒的な重量とサイズ
  • 前モデルにあった専用ナイトビジョンカメラの廃止
  • 3.5mmイヤホンジャックや有線映像出力ポートの欠如

総合評価:

Blackview Active 12 Proは、その比類なき多機能性と引き換えに携帯性を完全に割り切った、極めてユニークな製品です。アウトドアや特定の業務用途で「最高の道具」を求めるユーザーにとって、これ以上ないほど魅力的な選択肢となるでしょう。

この記事で分かること

  1. Blackview Active 12 Proの詳細なスペックとデザイン
  2. 1080P内蔵プロジェクターの実際の画質と使い勝手
  3. 独自機能のキャンプライト、AI機能について
  4. 前モデルActive 10 Proと比較した進化点とトレードオフ(欠点)
  5. 30,000mAhバッテリーの持続時間と120W急速充電の実力
  6. MediaTek Dimensity 7300のAntutuベンチマークと原神などのゲーム性能
  7. 108MPカメラの日中・夜間での撮影能力
  8. DokeOS_P 4.2の新機能とPCモード、スタイラスペンの使用感
  9. 他のタフネスタブレットとのメリット・デメリット比較
  10. 対応バンドとドコモ、au、楽天モバイル、ソフトバンクとの対応状況
  11. 専門家による5段階評価と詳細な総評
  12. 最新の価格と、お得な購入先

この記事を最後まで読むことで、「Blackview Active 12 Pro」が本当に最適な一台なのか、購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:5G Blackview Active 12 Pro プロジェクター搭載 108MPカメラ&内蔵キャンプライト付きタフタブレット – Blackview Official Store

このページ内の目次

デザインと耐久性:Blackview Active 12 Pro ~規格外の堅牢ボディと実用性を両立~

Blackview Active 12 Pro 背面 スタンド使用

ここでは、Blackview Active 12 Proのデザインと、前モデル Active 10 Proから進化した圧倒的な耐久性について、実際に手に取った印象を交えながら詳しくレビューしていきます。

圧倒的な存在感と重量級ボディ

Blackview Active 12 Proを初めて手にすると、考えうる限りの機能を一台に集約したかのような、そのユニークなコンセプトに驚かされます。単なるタブレットというよりは、あらゆる環境に対応する万能ツールといった風格です。筐体は「IronShell」と名付けられた強化複合素材で覆われ、四隅は衝撃を吸収するために分厚く補強されています。表面はマットな質感で指紋が目立ちにくく、アウトドアでラフに扱っても傷が気になりにくいのが嬉しいポイントです。

前モデルのBlackview Active 10 Proが重量約1214g、厚さ19.5mmだったのに対し、Active 12 Pro重量1522g厚さ28.3mmと、大幅にサイズアップしています。この重量は一般的な11インチタブレットの約3倍にもなり、まるで小型のゲーミングノートPCを持っているかのようです。そのため、気軽にカバンに入れて持ち運ぶというよりは、現場やキャンプサイトに「据えて」使うデバイスと言えるでしょう。カラーはブラック1色のみの展開で、プロフェッショナルな道具としての印象を強めています。

サイズ・重量の違い

  • Blackview Active 12 Pro:267.7 x 179 x 28.3 mm、1522 g
  • Blackview Active 10 Pro:267.6 x 179 x 19.5 mm、1214 g

実用性を高める専用スタンド

この重量級のボディを支えるのが、付属のアルミ合金製スタンドです 。4本のネジで背面にしっかりと固定する方式で、ぐらつくことなく安定して本体を支えてくれます。注目すべきは、このスタンドが180°の広い可動域を持っている点です。これにより、プロジェクターで映像を投影する際の微妙な角度調整が簡単に行えます。さらに、スタンドを上まで折り曲げれば、そのままキャリーハンドルとしても機能するため、1.5kgを超える本体の持ち運びを大いに助けてくれます。

機能性を追求したカメラとスピーカーの配置

Blackview Active 12 Pro 背面の上部

背面のデザインも機能的です。中央上部には108MPリアカメラが配置され、その両脇をデュアルLEDライトが固めるシンメトリーな構成は、前モデルActive 10 Proの右上配置から変更されました。スピーカーも前モデルの左右側面から上下配置へと変わり、横向きで動画を観る際に音が手で遮られることがなくなりました。メディア鑑賞の快適性が向上した嬉しい変更点です。

前モデルを凌駕する、究極のタフネス性能

本機の真価は、その並外れた耐久性にあります。前モデルのActive 10 ProIP68/IP69Kの防水防塵性能MIL-STD-810H準拠という高い耐久性を備えていましたが、Active 12 Proはそれをさらに上の次元へと引き上げています。注目すべきは、耐落下性能が1.5mから最大12mへと大幅に強化され、さらに2.2トンの圧力にも耐えるという驚異的な頑丈さを実現した点です。

実際に小雨が降る屋外で作業マップを確認する際に使用しましたが、防水防塵のおかげで何のためらいもなく操作できました。これだけの性能があれば、建設現場や過酷なアウトドア環境でも、デバイスの破損を心配する必要はほとんどないでしょう。

ディスプレイはCorning® Gorilla® Glass 5で保護されており、-20℃から60℃という広い温度範囲での動作も保証されています。これだけのタフネス性能を備えているため、季節を問わずあらゆるシーンで頼れるパートナーとなります。

機能性を突き詰めたボタンとポートの配置

Blackview Active 12 Proの接続ポート。カバーあり。

Active 12 Proは、そのユニークな機能に合わせてボタンやポートの配置も最適化されています。前モデルActive 10 Proが左右側面にポート類を分散させていたのに対し、Active 12 Proでは本体上部に音量ボタン、指紋認証対応の電源ボタン、そしてUSB Type-CポートSIM/microSDカードスロットが集中配置されています。これらのポートは厚いゴム製のカバーでしっかりと保護されており、水や塵の侵入を確実に防ぎます。SIMスロットはデュアルSIMまたはSIM+microSDカードに対応しており、最大2TBまでのストレージ拡張が可能です。

本体左側面には、プロジェクターのレンズと排気口、そしてカスタマイズ可能なスマートキーが配置されています。このスマートキーには、手袋をしたままでもすぐにアクセスしたい機能、例えばキャンプライトの点灯や水中カメラモードの起動などを割り当てることができ、現場での作業効率を格段に向上させてくれます。スピーカーは本体の上部と下部にそれぞれ配置されており、タブレットを横向きに持っても音が遮られることはありませんでした。

Blackview Active 12 Proの付属品

  • ユーザーマニュアル x1
  • アルミ合金ブラケット(スタンド) x1
  • スタイラスペン x1
  • OTGケーブル x1
  • USBケーブル x1
  • 電源アダプタ(※市場により異なる)
  • SIMトレイイジェクトピン
  • マイナスドライバー(スタンド取付用)

まとめ:デザインと耐久性

  • 第一印象:全ての機能を詰め込んだような圧倒的な存在感で、単なるタブレットを超えた「遊べる実用機」
  • サイズと重量:前モデルより大幅に重厚化(1522g、28.3mm厚)し、携帯性よりも据え置きでの使用を重視した設計
  • 素材と質感:指紋が目立ちにくいマットな質感の強化複合素材「IronShell」ボディを採用し、高い堅牢性を実現
  • 耐久性:IP68/IP69K、MIL-STD-810Hに加え、耐落下性能は最大12m、耐圧性能は2.2トンへと前モデルから飛躍的に向上
  • ポートとボタン:USB-CやSIMスロットを上部に集中配置し、左側面にはプロジェクターと便利なスマートキーを搭載するなど、機能に合わせた合理的なレイアウトに変更

ディスプレイ:Blackview Active 12 Pro ~屋外での視認性が飛躍的に向上した高輝度スクリーン~

Blackview Active 12 Proのディスプレイ。手で持っている。

ここでは、Blackview Active 12 Proのディスプレイ性能について、前モデル Active 10 Proとの比較を交えながら、実際の使用感を中心にお伝えします。

大画面で楽しむ、自然で鮮やかな映像美

Blackview Active 12 Proの電源を入れると、まず11インチの大画面IPS液晶が目に飛び込んできます。発色は非常に自然で、色の再現性も高いため、YouTubeでミュージックビデオを観たり、Netflixで映画『ブライト』のようなダークファンタジー作品を鑑賞したりしても、没入感を損なうことはありません。前モデルのBlackview Active 10 Proも同様に発色の良いディスプレイでしたが、本機もその長所をしっかりと受け継いでいます。ただし、タフネス性能を優先した設計のためかベゼルはやや太めで、最新のスリムなタブレットに見慣れていると少し古風な印象を受けるかもしれません。

屋外での視認性を劇的に改善した高輝度ディスプレイ

Blackview Active 12 Proの画面に鳥が映っている。

ディスプレイのスペックは、サイズが11インチ、解像度が1920×1200ピクセルリフレッシュレートが90Hzと、前モデルのActive 10 Proとほぼ同等です。90Hzのリフレッシュレートのおかげで、ブラウジング時のスクロールは非常に滑らかで、快適な操作感を実現しています。

ディスプレイの違い

  • Blackview Active 12 Pro:11インチのIPSパネル、1920×1200の解像度
  • Blackview Active 10 Pro:10.95インチのIPSパネル、1920×1200の解像度

注目すべきは、輝度が大幅に向上した点です。Active 10 Proの輝度が360nitだったのに対し、Active 12 Proは公称値で650nit、実測でも600nit近い明るさを誇ります。この差は屋外で使った際に歴然でした。日中の明るい屋外で地図アプリを確認する際、前モデル Active 10 Proでは画面が見えにくくストレスを感じることがありましたが、Active 12 Proでは日陰であれば問題なく内容をはっきりと視認できました。直射日光下ではさすがに少し見づらくなるものの、この視認性の向上は、屋外での作業やアウトドアシーンでの実用性を大きく高める進化と言えるでしょう。

リフレッシュレート、輝度

  • Blackview Active 12 Pro:最大650nits
  • Blackview Active 10 Pro:360nits

Blackview Active 12 Proの画面を滑らかにスクロールさせている。

高画質ストリーミングを支えるWidevine L1

仕事終わりのリラックスタイムに、このタブレットで映画を観るのが楽しみでした。実際にNetflixを開いてアクション映画を再生してみると、安価なタブレットではぼやけてしまいがちな暗いシーンのディテールまではっきりと表示され、FHD解像度の映像美を心ゆくまで堪能できました。これは、著作権保護技術の最高レベルである「Widevine L1」に対応しているおかげです。この高画質再生能力は、前モデルのActive 10 Proから続く美点でもあり、エンターテイメント体験を重視する姿勢がしっかり受け継がれていると感じました。

長時間利用でも目に優しいアイケア機能

キャンプの夜、テントの中で一日を締めくくる読書は至福の時間です。以前はスマートフォンの明るい画面が目に刺さるように感じていましたが、Active 12 Proの「読書モード」を試して驚きました。ワンタップで画面がモノクロの落ち着いたトーンに切り替わり、まるで紙の電子書籍リーダーで読んでいるかのような優しい表示になります。

おかげで、1時間以上読みふけっていても目の疲れをほとんど感じませんでした。これは、新たに取得したTÜV SÜDの低ブルーライト認証と専用モードの恩恵でしょう。前モデルのActive 10 Proにも色温度の調整機能はありましたが、ここまで目に優しい専用モードはありませんでした。この進化は、夜間に長時間タブレットを使う私にとって、非常に価値のあるものでした。

Blackview Active 12 Proのディスプレイ仕様

  • 種類: IPS液晶
  • サイズ: 11インチ
  • 解像度: 1920 x 1200 (FHD+)
  • リフレッシュレート: 90Hz
  • 輝度: 650nit (公称値)
  • 認証: TÜV SÜD 低ブルーライト認証
  • その他: Widevine L1サポート、Corning® Gorilla® Glass 5

まとめ:ディスプレイ

  • 基本性能:11インチFHD+解像度のIPS液晶を搭載し、自然で鮮やかな色再現性を実現
  • 輝度:前モデルの約1.8倍となる650nitの高輝度により、屋外での視認性が飛躍的に向上
  • 滑らかさ:90Hzのリフレッシュレートに対応し、ウェブサイトのスクロールなどが非常に滑らか
  • アイケア:TÜV SÜD低ブルーライト認証と複数の専用モードで、長時間の利用でも目の負担を軽減
  • 動画視聴:Widevine L1に対応しており、各種動画配信サービスで高画質コンテンツを楽しめる

パフォーマンス:Blackview Active 12 Pro ~最新SoCと大容量メモリがもたらす快適動作~

Blackview Active 12 ProのCPU

ここでは、Blackview Active 12 Proの性能の要であるプロセッサーの性能から、メモリ、ストレージ、そして高負荷時の安定性を支える冷却システムまで、実際の使用感を交えて詳しく解説します。

同一SoCながら、より引き出された基本性能

Blackview Active 12 Proの頭脳には、前モデルのActive 10 Proから引き続き、MediaTek製のDimensity 7300が搭載されています。このSoCは、省電力性能と高いパフォーマンスを両立させるTSMCの4nmプロセスで製造されています。CPUは、4つの高性能コアCortex-A78(最大2.5GHz)と4つの高効率コアCortex-A55(最大2.0GHz)で構成されるオクタコア設計で、あらゆる処理をスムーズにこなします。

グラフィックス処理は、CPUに統合されたArm Mali-G615 GPUが担当します。基本的な性能は前モデルと同じはずですが、Geekbench 6のCPUベンチマークではマルチコアで3220点、3DMark Wild Life Extremeでは878点を記録しました。これは、同じSoCを搭載する他のデバイスのスコアを上回る結果であり、本機がいかにSoCの性能を最大限に引き出しているかを示しています。

あらゆる作業を快適にする、ストレスフリーな実用感

日常的なウェブブラウジングでは、画像や広告が多いニュースサイトを複数タブで開いても、一切もたつくことはありませんでした。旅行で撮りためた高解像度の写真をAdobe Lightroomで編集する作業も試してみました。数十枚のRAW画像を読み込み、露出や彩度を調整するスライダーを動かしても、プレビューの反映が遅れることなく、サクサクと作業を進められたのは快適でした。また、YouTubeで4K動画を再生しながら、別のアプリでSNSをチェックするといった「ながら視聴」もスムーズです。動画がカクつくことなく、アプリ間の切り替えも瞬時に行えました。

ファン搭載で強化された冷却システム

Blackview Active 12 Proの冷却システム。本体内部。

高負荷時の安定性も本機の大きな魅力です。前モデルのActive 10 Proがパッシブ冷却だったのに対し、Active 12 Pro大型の銅箔(10,300mm²)ヒートパイプに加え、新たに冷却ファンを搭載するアクティブ冷却システムへと進化しました。ベンチマークテストを連続で実行するような高い負荷をかけても、本体がほんのり温かくなる程度で、性能低下(サーマルスロットリング)は見られませんでした。高負荷時でもCPU温度を39℃程度に保つという設計は伊達ではなく、長時間の作業でもパフォーマンスが安定しているという安心感は絶大です。ただし、プロジェクター使用時には冷却ファンの動作音が少し気になる場面もありました。

高速・大容量のメモリとストレージ

メモリには高速なLPDDR5規格のRAMを12GBまたは16GB、ストレージにはUFS 3.1規格のものを256GBまたは1TB内蔵しており、これは前モデルから続くハイエンドな構成です。さらにRAMは仮想的に最大48GB(16GBモデルの場合)まで拡張可能で、将来性も万全です。

ストレージも前モデル同様、最大2TBのmicroSDカードに対応しているため、旅行で撮影した長時間の動画データなども容量を気にせず保存できました。ストレージ規格が高速なUFS 3.1であるおかげで、アプリのインストールや大容量ファイルの読み込みは非常にスピーディーです。具体的な転送速度は公表されていませんが、UFS 3.1は一般的にPCのSSDに近い読み込み速度を持つため、あらゆる操作が待たされることなく快適でした。

Blackview Active 12 Proのパフォーマンス仕様

  • プロセッサー(SoC): MediaTek Dimensity 7300 (4nm)
  • CPU: 4x Cortex-A78 (2.5GHz) + 4x Cortex-A55 (2.0GHz)
  • GPU: Arm Mali-G615
  • RAM: 12GB/16GB LPDDR5
  • ストレージ: 256GB/1TB UFS 3.1
  • 冷却システム: 統合冷却システム(ヒートパイプ、グラファイト、銅箔)、冷却ファン内蔵

まとめ:パフォーマンス

  • プロセッサー: 前モデルと同じDimensity 7300を搭載し、上位ミドルレンジとして非常に高い処理性能を維持
  • 実用性能: 高解像度の画像編集や動画のながら視聴など、クリエイティブな用途でも、あらゆる場面でストレスのない快適な動作を実現
  • 冷却性能: 新たに冷却ファンを搭載したことで放熱性が大幅に向上し、高負荷時でも性能が安定
  • メモリとストレージ: 高速なLPDDR5メモリとUFS 3.1ストレージの組み合わせで、アプリの起動やファイル転送が非常に高速

Antutuベンチマーク

Blackview Active 12 Proが搭載するMediaTek Dimensity 7300 プロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約71万点を記録していました。

例: Antutu V10.5.2 総合で「713023」、CPUで「191080」、GPUで「152214」、MEMで「202676」、UXで「167053」

一方、前モデル「Blackview Active 10 Pro」も同じプロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約70万点を記録していました。

例: Antutu V10.3.9 総合で「704507」、CPUで「225439」、GPUで「153913」、MEMで「156436」、UXで「168719」

両機種は同じプロセッサを搭載しているため、性能はほぼ同等になります。

MediaTek Dimensity 7300性能を比較

Blackview Active 12 Proが搭載するMediaTek Dimensity 7300 プロセッサは、他のCPUと比べてどのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。

Blackview Active 12 Pro Antutu比較 Dimensity7300

CPUランキング

※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。

  • Exynos 1580 (Galaxy Tab S10 FE)・・・Antutu総合:約 93万
  • Qualcomm Snapdragon 7s Gen 3 (Galaxy Tab Active5 Pro)・・・Antutu総合:約 75万
  • MediaTek Dimensity 7300 (Blackview Active 12 Pro)・・・Antutu総合:約 71万
  • Snapdragon 7s Gen 2 (Redmi Pad Pro/POCO Pad)・・・Antutu総合:約 62万
  • Qualcomm Snapdragon 778G 5G (Galaxy Tab Active4 Pro)・・・Antutu総合:約 49万
  • Dimensity 6300 (Ulefone Armor Pad 4 Ultra)・・・Antutu総合:約 41万
  • MediaTek Helio G99 (AGM PAD P2 ACTIVE/OUKITEL RT8/DOOGEE R20/FOSSiBOT DT2)・・・Antutu総合:約 40万
  • Unisoc T616 (UMIDIGI Active T1)・・・Antutu総合:30万 前後
  • Snapdragon 680 (Orbic TAB10R 4G/Redmi Pad SE)・・・Antutu総合:約 27万
  • UNISOC T606 (Blackview Active 6)・・・Antutu総合:約 25万

比較から分かること

MediaTek Dimensity 7300は、AnTuTu総合スコア約71万という結果から、ミドルハイレンジ市場において非常に強力な選択肢となるプロセッサであると評価できます。このスコアは、日常的なウェブブラウジングやSNS、動画視聴といった基本的な操作はもちろんのこと、高いグラフィック性能を要求される最新の3Dゲームや、複数のアプリケーションを同時に使用するような負荷の高い作業においても、スムーズで快適な動作を提供できる高いポテンシャルを秘めています。

ゲーム性能:Blackview Active 12 Pro ~人気タイトルは快適に遊べるか?~

Blackview Active 12 Proが搭載するMediaTek Dimensity 7300が、実際のゲームでどれほどのパフォーマンスを発揮するのか。人気の6タイトルを実際にプレイし、その実力を徹底的に検証しました。

原神 (Genshin Impact)

まず試したのは、高いグラフィック性能が求められる「原神」です。グラフィック設定を「中」にしてテイワット大陸に降り立つと、フィールドの探索は非常に滑らかで、フレームレートは平均して45fpsから50fps前後で安定していました。草木が風に揺れる様子や水の表現も美しく、宝箱を探して走り回るのがとても楽しかったです。複数の敵に囲まれて元素爆発が飛び交うような派手な戦闘シーンでも、致命的なカクつきはなく、ストレスなく戦い抜くことができました。試しに設定を「低」まで下げてみたところ、常時60fpsに張り付き、さらにヌルヌルとした操作感でプレイできました。

フォートナイト (Fortnite)

次に、100人対戦が熱いバトルロイヤル「フォートナイト」をプレイ。グラフィック設定は「中」で試しました。序盤の物資集めから中盤の移動まで、フレームレートは60fpsに近い数値を安定して維持。特に驚いたのは、終盤の狭いエリアで敵味方が入り乱れ、建築バトルが激しくなる場面でもパフォーマンスが落ちなかったことです。敵の動きを正確に捉え、壁を建てては編集するという一連の素早い操作にも遅延なく追従してくれたため、競技性の高いプレイでも十分に戦える性能だと感じました。

Call of Duty: Warzone Mobile

続いて、重量級のモバイルFPS「Call of Duty: Warzone Mobile」に挑戦。グラフィック設定を「中」にしたところ、フレームレートはおおむね50fpsから60fpsで安定。広大なマップをビークルで高速移動する際も、遠くの建物がカクつくことなくスムーズに描画されました。特に、敵部隊と近距離で遭遇し、激しい銃撃戦になった場面でもフレームレートは安定しており、AIMがブレることなく敵に照準を合わせ続けることができました。この安定感は、勝敗を分ける撃ち合いにおいて大きなアドバンテージになります。

ファイナルファンタジーVII エバークライシス (Final Fantasy VII Ever Crisis)

美麗なグラフィックで物語を追体験できる「ファイナルファンタジーVII エバークライシス」。このゲームは比較的負荷が軽いため、グラフィック設定を「最高」にしてプレイしました。結果、フレームレートは常に上限である60fpsに張り付き、微動だにしません。クラウドのバスターソードを振るうリミットブレイクや、バハムートを召喚する迫力満点の演出も、一切のコマ落ちなく滑らかに描画され、物語の世界にどっぷりと浸ることができました。

ウマ娘 プリティーダービー (Uma Musume Pretty Derby)

育成したウマ娘たちの白熱したレースと、その後のウイニングライブが魅力の「ウマ娘」。グラフィック設定を「高画質」にしても、レースシーンからライブパフォーマンスまで、フレームレートは安定して60fpsを維持していました。おかげで、レース終盤のデッドヒートの迫力や、細部まで作り込まれた衣装で踊るウマ娘たちのライブを、カクつきなく最高のクオリティで楽しむことができ、思わず何度もライブを再生してしまいました。

崩壊:スターレイル (Honkai: Star Rail)

最後に、「原神」と同じ開発元が手掛ける「崩壊:スターレイル」をプレイ。グラフィック設定を「中」にしたところ、宇宙ステーションの探索から戦闘まで、一貫して60fpsでの滑らかな動作を体験できました。特に、キャラクターの必殺技で描かれる壮大なアニメーション演出は圧巻で、フレームレートを落とすことなく安定して再生されるため、戦闘の爽快感が格段に増します。ターン制バトルなので、仮にグラフィック設定を「高」にしてフレームレートが多少変動したとしても、アクションゲームほど操作に影響はなく、高品質なビジュアルを優先して楽しむという選択も十分に可能でした。

まとめ:ゲーム性能

MediaTek Dimensity 7300は、ミドルハイレンジのSoCとして非常にバランスの取れた性能を持っていると実感しました。「原神」や「Warzone Mobile」のような高い性能を要求する最新の3Dゲームでは、グラフィック設定を中程度に調整すれば、ストレスのない快適なプレイが可能です。一方で、「ウマ娘」や「エバークライシス」のように、比較的負荷の軽いタイトルであれば、最高のグラフィック設定で常に滑らかな描画を楽しめます。このタブレット一台あれば、カジュアルなゲームから本格的な対戦ゲームまで、幅広いタイトルを満足に遊ぶことができるでしょう。

独自の主要機能:Blackview Active 12 Pro ~アウトドアとエンタメを革新する三種の神器~

Blackview Active 12 Proのプロジェクターで投影

ここでは、Blackview Active 12 Proがただのタフネスタブレットではないことを証明する、3つの強力な独自機能「プロジェクター」「キャンプライト」「AI機能」について、その実力を徹底的にレビューします。

週末の夜が映画館に!家族を驚かせた内蔵プロジェクター

本機の最大の魅力は、なんといっても内蔵プロジェクター機能です。前モデルのActive 10 Proにはなかった、このタブレットの存在価値を決定づける機能と言えるでしょう。週末の夜、家族と一緒にリビングの壁をスクリーンにしてみました。専用アプリをタップすると、ファンが静かに回転を始め、壁に映像が映し出されます。オートフォーカスと台形補正が素早く作動し、数秒でピントの合った画面が完成する手軽さには驚きました。

1080Pの映像は非常に鮮明で、子どもたちからは「わぁ、大きい!」と歓声が上がりました。約3m離すだけで100インチ近い大画面になり、部屋を暗くすれば、さながらプライベートシアターです。静かなシーンではファンの音が少し聞こえましたが、映画の音楽や効果音が始まると全く気にならなくなりました。これまで複数の機材が必要だった「おうち映画館」が、この一台で完結する手軽さと感動は、想像以上のものでした。

停電の不安を消し去った、太陽のようなキャンプライト

Blackview Active 12 Proのキャンプライト機能で周囲を明るく照らす。

背面に搭載された400ルーメンのデュアルキャンプライトは、前モデルのActive 10 Proから引き続き搭載されている便利な機能です。先日の夜、物置で探し物をしていた際に、このキャンプライトが真価を発揮しました。スマートフォンのライトでは心もとない暗闇の中、本機のキャンプライトを最大輝度で点灯させると、まるで昼間のように物置全体が照らし出され、探していた工具をすぐに見つけることができました。

その圧倒的な光量は、アウトドアだけでなく、防災グッズとしても非常に頼りになると感じました。万が一の停電時でも、この一台があれば部屋中を明るく照らし、SOSモードで助けを呼ぶこともできます。『ツールボックス』アプリからの操作なので、物理スイッチがあれば尚良いと感じましたが、この安心感は何物にも代えがたいです。

日常作業を革新する、賢いAIアシスタント「Doke AI」

Blackview Active 12 ProのDoke AI

Blackview Active 12 Proは、新たに「Doke AI」という独自のAI機能を搭載し、ソフトウェア面でも大きな進化を遂げました。これは、前モデルActive 10 Proの基本的なAI写真編集機能とは一線を画す、GeminiやGPT-4o miniといった最先端のAIモデルと統合された本格的なアシスタント機能です。

例えば、旅行先で撮影したお気に入りの一枚に、意図せず通行人が写り込んでしまいがっかりしていたのですが、「ImageX」アプリを試してみることに。写り込んだ人物を指でなぞるだけで、AIが背景を自動で補完し、まるで最初から誰もいなかったかのように自然に消去してくれました。この手軽さと仕上がりの自然さには、思わず声が出ました。

それだけではありません。手が汚れている作業中にハンズフリーでタブレットを操作したい場面がありました。音声で「Hi Doki」と呼びかけるだけでアシスタントが起動し、天気の確認やメッセージの読み上げをしてくれたのは非常に便利でした。さらに、動画編集アプリ「VidGen」を使えば、撮影した動画クリップを読み込ませるだけで、AIが自動でBGM付きのショートムービーを作成してくれます。このAIスイートは、本機を単なるタフなデバイスから、真にスマートなパートナーへと昇華させていると感じました。ただし、これらの高度なAIアプリは30日間の無料トライアル後、サブスクリプションが必要になる点には注意が必要です。

Blackview Active 12 Proの独自機能 一覧

  • プロジェクター: 1080P解像度, 200ルーメン, 最大120インチ投影, オートフォーカス/台形補正対応
  • キャンプライト: デュアルLED, 400ルーメン, 3モード(照明/SOS/ストロボ)
  • Doke AI: GeminiやGPT-4o mini等と統合されたAIスイート 。機能には、音声ウェイクアップ、リアルタイム音声対話、画面認識アシスタンスといったハンズフリーアシスタント機能のほか、専用アプリとしてAIチャット「Hi Doki」、AI画像編集「ImageX」、AI動画編集「VidGen」、AI作曲「Soundle」が含まれる。

まとめ:独自の主要機能

  • プロジェクター: 前モデルにはない最大の進化点で、夜間の室内やテント内なら十分実用的な画質と明るさを提供し、エンタメ体験を激変させる
  • キャンプライト: 前モデルから引き続き搭載された400ルーメンの強力なライトは、配置が変わり、より広範囲を照らせるようになり実用性が向上
  • AI機能: 新たに搭載された「Doke AI」により、音声操作や画像編集がよりスマートになり、タブレットの利便性を高めている

カメラ性能:Blackview Active 12 Pro ~ナイトビジョン廃止は吉か凶か?日中撮影の実力を探る~

Blackview Active 12 Proのカメラで撮影。プレビュー画面。

ここでは、Blackview Active 12 Proのカメラ性能に焦点を当て、その実力をレビューします。前モデル Blackview Active 10 Proからカメラ構成が変更されましたが、果たしてその写りはどのように進化したのでしょうか。

カメラ構成の変更点:ナイトビジョンカメラの廃止

まず、本機のカメラ構成ですが、背面には1億800万画素のSamsung製HM6センサーを採用したメインカメラ、前面には5000万画素のSamsung製JN1センサーを搭載したフロントカメラが備わっています。これは、前モデルのBlackview Active 10 Proのメイン・フロントカメラと同じセンサーです。

しかし、大きな変更点があります。前モデルで特徴的だった、真っ暗闇でも撮影できる20MPの専用ナイトビジョンカメラが、本機では搭載されていません。その代わりに、メインカメラには「Smart-ISO Pro」や9つのピクセルを1つに束ねて光量を増やす「NonaPixel Plus」といった、低照度撮影を強化する技術が採用されています。この変更が、実際の撮影にどう影響するのかが最大の注目点です。

実際の撮影体験:昼も夜も撮り比べてみた

Blackview Active 12 Pro 日中のポートレート写真。

先日、公園に散歩に出かけた際に、Active 12 Proのカメラを試してみました。108MPモードで撮影した花々の写真は、タブレットのカメラとは思えないほど精細で、花びら一枚一枚の質感まで見事に捉えることができました。オートフォーカスも高速で、被写体にサッとピントが合うため、シャッターチャンスを逃しません。前モデルで少し気になった、晴天時に色が黄色っぽく転ぶ現象も改善されており、より自然で鮮やかな色合いで記録できたのは嬉しい進化です。

一方、夜間の撮影では前モデルとの大きな違いを感じました。街灯の少ない道を撮影してみましたが、Smart-ISO機能のおかげでノイズは抑えられているものの、やはり専用のナイトビジョンカメラには及びません。Active 10 Proが真っ暗闇でも被写体をはっきりと映し出せたのに対し、本機はあくまで「暗い場所でもなんとか撮れる」というレベルです。暗所での撮影を重視するユーザーにとっては、この変更は少し残念に感じるかもしれません。

Blackview Active 12 Pro 夜間の街の写真。

ビデオ通話で真価を発揮するフロントカメラ

5000万画素のフロントカメラの性能は非常に優秀です。友人とのビデオ通話で使ってみたところ、「スマホで話してるみたいに画質が綺麗だね」と驚かれました。発色も自然で、自分の顔がクリアに映し出されるため、オンライン会議や授業といったビジネスや学習の場面でも、全く問題なく活用できる品質です。

動画撮影は手ブレに注意

動画撮影は最大2K解像度に対応していますが、手ブレ補正機能は搭載されていないようです。実際に歩きながら撮影してみると、映像の揺れがかなり目立ちました。そのため、動きながらの撮影には向いていません。三脚などに固定して、定点での記録撮影に使うのが主な用途となりそうです。

Blackview Active 12 Proのカメラ仕様一覧

  • リアカメラ: 108MP (Samsung® ISOCELL HM6, F1.9, PDAF)
  • フロントカメラ: 50MP (Samsung® ISOCELL JN1, F2.25)
  • 動画撮影: 最大2K (1440p@30fps)
  • 低照度技術: Smart-ISO Pro, NonaPixel Plus
  • フラッシュ: LEDフラッシュ搭載

まとめ:カメラ性能

  • 日中撮影: 108MPの高解像度を活かした精細な写真が撮影可能で、色再現性も前モデルより向上している
  • 夜間撮影: 専用ナイトビジョンカメラが廃止されたため、真っ暗闇での撮影能力は前モデルに劣る
  • フロントカメラ: 50MPの高画素カメラは非常にクリアで、ビデオ通話やオンライン会議で優れた性能を発揮する
  • 動画性能: 手ブレ補正がないため、動きながらの撮影には不向き。定点での撮影が基本となる
  • 全体評価: ナイトビジョンという個性を失った代わりに、日中撮影の画質という基本性能を向上させた、より汎用性の高いカメラに進化した

バッテリー:Blackview Active 12 Pro ~圧倒的な安心感と超高速充電の融合~

Blackview Active 12 Proの背面

ここでは、Blackview Active 12 Proの生命線であるバッテリー性能についてレビューします。30,000mAhという巨大な容量はそのままに、充電速度という最大の弱点を克服した本機が、どれほどの実用性を手に入れたのか、実際の体験を基にお伝えします。

「バッテリー切れ」という概念からの解放

Blackview Active 12 Proは、前モデルのActive 10 Proと同じく、業界最大級となる30,000mAhの超大容量バッテリーを搭載しています。メーカーの公称値によれば、スタンバイ状態では最大112日間も持つとされており、これは前モデルの90日間をさらに上回る驚異的な数値です。他にも、動画再生は21時間、ゲームは20時間、ウェブ閲覧は26時間と、いずれの項目でも一日中使い続けても全く問題ないスタミナを誇ります。

この圧倒的な容量は、実際の使用シーンでも絶大な安心感をもたらしてくれました。ウェブサイトの閲覧やSNSのチェックといった使い方であれば、合計で約50時間以上も連続使用が可能でした。充電を気にせず丸5~6日間ほど使い続けられるというのは、これまでのタブレットでは考えられない体験です。

特に驚いたのはプロジェクター使用時持続時間です。単体での動画再生では、約7時間55分という、長編映画を2本連続で観てもまだ余裕があるほどの長時間駆動を実現しました。さらに負荷の高いゲームプレイではどうでしょうか。実際に人気ゲーム『崩壊:スターレイル』をプロジェクターで投影しながらプレイしてみましたが、1時間20分のプレイで消費したのはバッテリー全体の約20%強。単純計算でも6時間半以上は遊び続けられる計算になり、公称値の6.75時間という数値を裏付ける結果となりました。

巨大バッテリーの常識を覆す120W超高速充電

このタブレット最大の進化点は、充電速度にあります。前モデルのActive 10 Proの充電速度は55Wで、満充電には約6時間かかっていました。正直なところ、就寝前に充電を忘れると翌日の計画が狂うほどの長さでした。しかし、Active 12 Pro120Wの超高速充電に対応し、この常識を完全に覆しました。キャンプ2日目の夜、翌日の帰路に備えて充電しておこうと思い、ポータブル電源に接続したところ、わずか30分ほどで20%以上もバッテリーが回復。結局、満充電までにかかった時間は2時間半を少し超える程度で、前モデルの半分以下の時間で完了しました。この充電速度があれば、急な外出前でも十分な電力を確保できます。

他のデバイスも救う、頼れる電源ステーション

10Wの逆充電機能も、前モデルから引き続き搭載されています。これは、USB-Cポートを介して他のデバイスを充電できる、いわばモバイルバッテリー機能です。キャンプ中、友人のスマートフォンのバッテリーが切れてしまった際に、この機能が大変役立ちました。Active 12 Proから給電してあげることで、友人のスマートフォンは事なきを得ました。自分のデバイスだけでなく、仲間のピンチも救える頼もしい一台です。なお、ワイヤレス充電には対応していませんが、この堅牢なボディと用途を考えれば、それは些細な点でしょう。

Blackview Active 12 Proのバッテリー仕様一覧

  • バッテリー容量: 30,000mAh
  • バッテリー駆動時間(公称値): スタンバイ最大112日、動画再生21時間、ゲーム20時間、プロジェクター使用6.75時間
  • 充電速度: 120W 有線急速充電
  • 満充電までの時間: 約2.5時間
  • 充電方式: USB Type-C
  • 逆充電: 10W 有線リバースチャージ対応
  • ワイヤレス充電: 非対応

まとめ:バッテリー

  • バッテリー容量:前モデル同様の30,000mAhで、数日間充電不要という圧倒的な安心感を提供
  • 駆動時間:プロジェクターやゲームなどの高負荷な使用でも、一泊二日の旅行なら余裕で乗り切れる驚異的なスタミナ
  • 充電速度:前モデルの55Wから120Wへと飛躍的に向上し、巨大バッテリーの充電時間が半分以下に短縮された
  • 逆充電機能:他のデバイスを充電できるモバイルバッテリーとしても機能し、アウトドアや災害時に非常に頼りになる
  • 全体評価:充電速度という唯一の弱点を克服し、まさに死角のない究極のパワータンクへと進化した

オーディオと通信性能:Blackview Active 12 Pro ~現場とエンタメを支える接続性の進化~

Blackview Active 12 Pro 本体。画面に5Gと書いてある。

ここでは、Blackview Active 12 Proのエンターテインメント体験を左右するオーディオ性能と、屋外での実用性に直結する通信性能について、前モデル Active 10 Proとの違いに触れながらレビューします。

内蔵スピーカー:重低音より明瞭さ重視へ

まずオーディオ性能ですが、本体の上下にデュアルボックススピーカーが配置されています。このスピーカーは中音域から高音域がはっきりしているため、ボーカルや効果音が明瞭に聞こえるのが特徴です。

その違いは、先日プロジェクターでサスペンス映画を観たときに明らかになりました。犯人が息を潜める緊迫したシーンで、これまでのタブレットでは聞き取れなかった微かな衣擦れの音や、登場人物の小さな息遣いまではっきりと聞こえてきたのです。前モデルActive 10 ProのHarman Kardonスピーカーが持つ、爆発音を腹の底に響かせるようなパワフルな低音とは全く違う方向性ですが、物語への没入感を高める解像度の高さに感心しました。

外部接続:イヤホンジャック廃止と安定したBluetooth

外部出力については、前モデルにあった3.5mmイヤホンジャックが廃止され、USB Type-Cポートと兼用になりました。ワイヤレス接続は、最新規格のBluetooth 5.4に対応しています。

夜中に集中して作業したいと思い、お気に入りの有線ヘッドホンを手に取ったとき、3.5mmイヤホンジャックがないことに気づきました。前モデルにはあっただけに少し残念でしたが、気を取り直してワイヤレスイヤホンを試すことに。すると、Bluetoothの接続リストから選ぶだけで一瞬でペアリングが完了。遅延が気になりがちなリズムゲーム『プロジェクトセカイ』をプレイしてみましたが、タップ音と画面のノーツが完璧に同期しており、ストレスなく楽しむことができました。

Wi-Fi 6E:旅行の準備もスピードアップ

通信性能は、前モデルから着実に進化しています。注目すべきはWi-Fiで、より高速で電波干渉の少ないWi-Fi 6Eに対応しました。週末のドライブ旅行を前に、自宅のWi-Fi 6Eに接続して準備を始めました。行き先のオフラインマップ(数GBありました)と、子どもが車内で観るためのアニメ映画を数本ダウンロードしましたが、以前なら10分以上かかっていた作業がほんの数分で完了。この速さには思わず声が出ました。

高精度GPSと5G:山間部でも途切れない安心感

もう一つの大きな進化が、GPSの測位精度です。本機は通常のGPS、GLONASS、Galileo、Beidouに加え、新たにL1+L5デュアル周波数に対応したことで、測位精度が飛躍的に向上しています。

そして、その真価は翌日の山道で発揮されました。カーナビアプリを使っていたのですが、以前のタブレットではGPSが頻繁に途切れて不安になったトンネルの出口や深い谷間でも、L1+L5デュアル周波数GPSを搭載した本機は、面白いようにピタッと自車位置を捉え続けます。一度もルートを見失うことなく、安心して運転に集中できました。途中の休憩所で現地の観光情報を調べた際も、5G通信ですぐにウェブサイトが表示され、街中と変わらない快適さでした。

Blackview Active 12 Proのオーディオ・通信性能仕様一覧

  • スピーカー: デュアルボックススピーカー
  • イヤホンジャック: なし (USB Type-Cと兼用)
  • Wi-Fi: Wi-Fi 6E (IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax)
  • Bluetooth: Bluetooth 5.4
  • GPS: GPS + GLONASS + Galileo + Beidou (L1+L5 デュアル周波数対応)
  • モバイル通信: 5G / 4G LTE 対応
  • NFC: 対応

まとめ:オーディオと通信性能

  • オーディオ: スピーカーはセリフなどが聞き取りやすいクリアな音質だが、重低音の迫力はHarman Kardonチューニングの前モデルに軍配が上がる
  • 接続性: 3.5mmイヤホンジャックが廃止された点は注意が必要だが、Bluetooth接続は安定している
  • Wi-Fi: より高速で安定したWi-Fi 6Eに対応し、大容量データのダウンロードが快適になった
  • GPS: L1+L5デュアル周波数に対応したことで測位精度が飛躍的に向上し、山間部などでも信頼性が高い
  • 全体評価: オーディオは方向性が変わったものの、通信性能は屋外での実用性を高める確実な進化を遂げている

OSとソフトウェア:Blackview Active 12 Pro ~最新OSと進化したペンがもたらす生産性~

Blackview Active 12 ProのUI画面。アプリ一覧。

ここでは、Blackview Active 12 Proの使い勝手を決定づけるOSとソフトウェアについて、その機能性と生産性をレビューします。特に、前モデルから劇的に進化したスタイラスペンの実力は必見です。

最新OSと長期アップデートの安心感

本機は、Android 15をベースに独自カスタマイズされた「DokeOS_P 4.2」を搭載しています 。前モデルのDokeOS_P 4.0(Android 14ベース)から順当にバージョンアップしており、操作感は素のAndroidに近く、非常に直感的で快適です。注目すべきは、Android 17までの3年間のメジャーアップデートが保証されている点です。前モデルの保証(Android 15まで)よりも長期間、最新の機能とセキュリティが提供されるという安心感は、長く使い続けたいユーザーにとって大きな魅力です。

実用性が向上した「PCモード 2.0」

前モデルから好評だった、デスクトップPCのように使える「PCモード」は「PCモード 2.0」へと進化しました。ワイヤレスキーボードとマウスを接続すれば、さながらノートPCです。実際にWPS Officeで文書を作成してみましたが、ウィンドウのリサイズもスムーズで、複数の資料を参照しながらの作業が非常にはかどりました。また、新たに追加された「スマートアプリペアリング」機能を使えば、よく使う2つのアプリの組み合わせをワンタップで分割画面に表示できます 。例えば、左に地図、右にメモ帳といった使い方ができ、作業効率が格段に向上しました。

Blackview Active 12 ProのPCモード

前モデルの汚名を返上した、最高のスタイラスペン

正直に言って、前モデルActive 10 Proに付属していたスタイラスペンは「まともに使えない」レベルで、非常にがっかりした記憶があります。円盤付きのペン先は反応が悪く、文字を書こうとしても線が途切れてしまう有様でした。

しかし、本機のペンは全くの別物でした。PDFの資料に赤入れをしてみたところ、遅延を一切感じさせず、自分の手書き文字がそのままデジタル化される感覚です。細かい文字を書き込んでも潰れることなく、実用性は非常に高いと感じました。このペンだけでも、前モデルから買い替える価値があるかもしれません。

まるでデジタルなスイスアーミーナイフ「ToolBagアプリ」

アウトドアや現場作業で役立つ「ToolBagアプリ」は、前モデルから引き続き搭載されている便利な機能です 。このアプリには、コンパス、高さ測定、サウンドメーター、分度器、拡大鏡、下げ振りといった、いざという時に役立つ10種類以上のツールがまとめられています。

実際にキャンプでテントを設営する際、このアプリが役立ちました。地面の傾斜を確認するために「下げ振り」を、そして方角を確認するために「コンパス」をすぐに呼び出せました。様々なツールが一つにまとまっているので、個別の道具を持ち歩く必要がなく、荷物を減らせるのが嬉しいポイントです。

ToolBagアプリに含まれているツール一覧

キャンプライト、コンパス、高さ測定、トーチ(懐中電灯)、サウンドメーター、分度器、鏡、アラームベル、拡大鏡、写真吊り下げ、下げ振り

高精度な指紋認証

電源ボタン一体型の指紋センサーを利用できます。この指紋センサーの速さと正確さは、前モデルから引き続き素晴らしいの一言です。現場で少し手が汚れた状態で触れても、ほぼ一発でロックを解除してくれました。画面内にセンサーがあるタイプと違い、手袋を外してタブレットを握る自然な動作の中で指が触れる位置にあるため、非常にスムーズに操作を始められます。

Blackview Active 12 ProのOSとソフトウェア仕様一覧

  • OS: DokeOS_P 4.2 (Android 15 ベース)
  • アップデート保証: 3年間(Android 17まで)
  • PCモード: PCモード 2.0(ワイヤレスキーボード&マウス対応)
  • マルチタスク: スマート分割画面、マルチウィンドウビュー対応
  • 付属ペン: スタイラスペン
  • プリインストールアプリ: WPS Office, ToolBag, EasyShare
  • 生体認証: 指紋認証
  • NFC: 対応

まとめ:OSとソフトウェア

  • OSとアップデート: Android 15ベースの最新OSを搭載し、Android 17までの長期アップデート保証で安心して長く使える
  • PCモード: マルチウィンドウの動作が快適で、スマートアプリペアリング機能により生産性がさらに向上した
  • スタイラスペン: 前モデルの弱点だったペンの性能が劇的に改善され、実用的な手書き入力が可能になった
  • 各種機能: 高速・高精度な指紋認証や現場で役立つToolBagアプリなど、便利な機能は前モデルからしっかり継承されている
  • 全体評価: OSの将来性と、特にスタイラスペンの劇的な進化により、エンタメだけでなく仕事や創作活動でも真価を発揮する一台に仕上がっている

Blackview Active 12 Pro vs Blackview Active 10 Pro:違いを徹底比較

Blackview Active 12 ProとBlackview Active 10 Pro

Blackview Active 12 ProActive 10 Proは、どちらも30,000mAhの巨大バッテリーを搭載した5G対応のタフネスタブレットですが、Active 12 Proは単なる後継機ではなく、多くの点で進化した別モデルと言えます。ここでは、両者の主な違いを項目別に詳しく解説します。

OSとアップデート保証

  • Active 10 Pro: DokeOS_P 4.0 (Android 14ベース)を搭載し、Android 15へのアップデートが約束されています。
  • Active 12 Pro: DokeOS_P 4.2 (Android 15ベース)を搭載し、Android 17までの3年間のメジャーアップデートが保証されています。
  • 違い:(※Active 12 Proは、より新しいOSでスタートするだけでなく、サポート期間が大幅に長いため、長期間安心して使用できます。)

主要機能(プロジェクターの有無)

  • Active 10 Pro: プロジェクター機能は搭載していません。
  • Active 12 Pro: 最大120インチの1080Pオートフォーカスプロジェクターを内蔵しています。
  • 違い:(※プロジェクターの有無が両モデルの最大の違いです。Active 12 Proは、エンターテインメントやビジネスプレゼンテーションなど、活用の幅が大きく広がります。)

サイズ・重量・カラー

  • Active 10 Pro: 267.6 x 179 x 19.5 mm、重量1214g 。カラーはブラックとオレンジの2色展開です。
  • Active 12 Pro: 267.7 x 179 x 28.3 mm、重量1522g 。カラーはブラックのみです。
  • 違い:(※プロジェクターを搭載した分、Active 12 Proは大幅に厚く、重くなっています。携帯性よりも機能を重視した設計思想の違いが表れています。)

耐久性

  • 両モデルとも、IP68/IP69K防水防塵、MIL-STD-810H準拠の基本性能は同じです。
  • Active 12 Proは、上記に加えて12mからの耐落下性能、2.2トンの耐圧性能、UL94 HB難燃認証など、より具体的で強化された耐久性を謳っています。
  • 違い:(※基本的な耐久性は同等ですが、Active 12 Proはより過酷な状況を想定した、ワンランク上の堅牢性を備えています。)

バッテリーと充電速度

  • バッテリー容量は両モデルとも30,000mAhです。
  • Active 10 Pro: 55Wの急速充電に対応しています。
  • Active 12 Pro: 120Wの超高速充電に対応しています。
  • 違い:(※バッテリー容量は同じですが、充電速度はActive 12 Proが2倍以上高速です。巨大なバッテリーをより短時間で充電できるため、実用性が大幅に向上しています。)

カメラ

  • メインカメラ(108MP)とフロントカメラ(50MP)は両モデル共通です。
  • Active 10 Pro: 20MPの専用ナイトビジョンカメラを搭載しています。
  • Active 12 Pro: 専用のナイトビジョンカメラは搭載していません。
  • 違い:(※Active 12 Proはプロジェクター機能を得た代わりに、Active 10 Proのユニークな特徴であったナイトビジョンカメラを廃止しました。これは大きなトレードオフと言えます。)

接続性 (Wi-FiとGPS)

  • Active 10 Pro: Wi-Fi 6と標準的なGPSに対応しています。
  • Active 12 Pro: Wi-Fi 6Eと、より高精度なL1+L5デュアル周波数GPSに対応しています。
  • 違い:(※Active 12 Proは、より高速で安定したWi-Fi通信と、山間部などでも正確な位置測位が可能なGPSを備えており、屋外での利便性が向上しています。)

AI機能

  • Active 10 Pro: AI写真編集ツールなど、基本的なAI機能を搭載しています。
  • Active 12 Pro: Geminiなどと統合された独自の「Doke AI」スイートを搭載し、ハンズフリー操作や高度な専用AIアプリが利用可能です。
  • 違い:(※Active 12 ProのAI機能は、単なるツールから、タブレットの操作全般をアシストする統合的なシステムへと大きく進化しています。)

まとめ

Blackview Active 12 Proは、Active 10 Proの単なる後継機ではなく、「プロジェクター」という強力な新機能を軸に、充電速度、OSサポート、接続性、AI機能を大幅に強化した上位モデルです。その一方で、重量の増加やナイトビジョンカメラの廃止といった明確なトレードオフも存在します。どちらのモデルを選ぶかは、プロジェクター機能にどれだけ価値を見出すかと、携帯性やナイトビジョンカメラの必要性を天秤にかけて判断する必要があるでしょう。

Blackview Active 12 Proのメリット・デメリット

Blackview Active 12 Pro 本体の上部

ここでは、Blackview Active 12 Proの優れた点(メリット)と、購入前に考慮すべき点(デメリット)を、他のタフネスタブレットと比較しながら具体的に解説していきます。

【メリット】

メリット1:唯一無二の内蔵1080Pプロジェクター

最大のメリットは、他のどの比較対象にもない、実用的な1080Pプロジェクターを内蔵している点です。キャンプでテントをスクリーンにしたり、現場で壁に図面を投影したりと、この一台で出来ることが格段に増えます。

メリット2:業界最強クラスのバッテリーと充電速度

30,000mAhというバッテリー容量は、OUKITEL RT8(20,000mAh)やGalaxy Tab Active5 Pro(10,100mAh)を圧倒します。さらに、120Wという超高速充電は、同じ容量で充電に約6時間かかった前モデルActive 10 Proの弱点を完全に克服しています。

メリット3:タフネスタブレット随一の高性能スペック

MediaTek Dimensity 7300と12GB以上のLPDDR5メモリを搭載し、OUKITEL RT8(Helio G99)やUlefone Armor Pad 4 Ultra(Dimensity 6300)よりも高い処理性能を誇ります。高負荷な作業も快適に行えるスペックです。

メリット4:クラス最高峰の耐久性能

各モデルが準拠するMIL-STD-810Hに加え、12mからの耐落下性能や2.2トンの耐圧性能という具体的な数値が示されており、Galaxy Tab Active5 Pro(1.5m耐衝撃)などと比較しても、頭一つ抜けた堅牢性を誇ります。

【デメリット】

デメリット1:圧倒的な重量とサイズ

1522gという重量は、比較製品の中で最も重く、約680gのGalaxy Tab Active5 Proの2倍以上です。日常的な携帯には全く向かず、その重さが許容できるかで評価が大きく分かれます。

デメリット2:専用ナイトビジョンカメラの廃止

前モデルのActive 10 ProやOUKITEL RT8に搭載されていた、真っ暗闇でも撮影できるユニークなナイトビジョンカメラが廃止されました。夜間の特殊な撮影能力を求めるユーザーにとっては大きなデメリットです。

デメリット3:拡張性の低さ(イヤホンジャック・映像出力)

Galaxy Tab Active5 ProやUlefone Armor Pad 4 Ultraとは異なり、3.5mmイヤホンジャックや有線での映像出力(HDMI等)に対応していません。有線での周辺機器接続を重視する場合には、不便を感じる可能性があります。

デメリット4:強力なライバルに劣るライト機能

400ルーメンのキャンプライトは非常に強力ですが、Ulefone Armor Pad 4 Ultraが搭載する最大1100ルーメンのライトと比較すると、明るさでは見劣りしてしまいます。

補足:SDカードスロットとワイヤレス充電

最大2TBのmicroSDカードスロットは搭載されており、ストレージ容量の心配はありません。一方で、本機を含め、今回比較したタフネスタブレットはいずれもワイヤレス充電には対応していませんでした。

Blackview Active 12 Proのスペック(仕様)一覧

  • ディスプレイ: 11インチ FHD+ (1920×1200) IPS、CORNING GORILLA GLASS 5
  • リフレッシュレート: 90Hz
  • プロセッサ: MediaTek Dimensity 7300 (オクタコア 最大2.5GHz)
  • GPU: Arm Mali-G615
  • RAM(メモリ): 12GBまたは16GB (LPDDR5)
  • ストレージ: 256GBまたは1TB (UFS3.1)、最大2TBのTFカードで拡張可能
  • バッテリー: 30000mAh
  • 駆動時間: スタンバイ最大112日、ビデオ再生21時間、ゲーム20時間など
  • 充電: 120W 急速充電
  • 背面カメラ: 108MP (Samsung ISOCELL HM6)
  • 前面カメラ: 50MP (Samsung ISOCELL JN1)
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4
  • NFC: 対応
  • インターフェース: TYPE-C
  • センサー: Gセンサー、光センサー、距離センサー、ジャイロスコープ、コンパス、指紋センサー
  • 映像出力: 内蔵プロジェクター (最大120インチ、1080P、200LM)
  • スピーカー: デュアルボックススピーカー
  • オーディオ: TYPE-C経由
  • マイク: 内蔵
  • 防水防塵: IP68 & IP69K
  • 耐久性: MIL-STD-810H準拠
  • スタイラスペン: 付属
  • キーボード: ワイヤレスキーボード対応 (別売)
  • 機能: 内蔵プロジェクター、キャンプライト (400ルーメン)、PCモード2.0、AIスイート
  • 筐体: 強化複合バックシェル、航空グレードのアルミニウムボタン
  • OS: DokeOS_P 4.2 (Android 15ベース)
  • サイズ: 267.7 x 179 x 28.3mm
  • 重量: 1522g
  • カラー: ブラック
  • 付属品: ユーザーマニュアル、アルミ合金ブラケット、スタイラスペン、OTGケーブル、USBケーブル
  • モバイル通信: 5G対応
  • SIMカード: デュアルnanoSIM (SIM2はTFカードと排他利用)

対応バンド:Blackview Active 12 Pro

Blackview Active 12 Pro5G通信に対応しています。

基本的には本体にSIMカードを入れて、APN設定を済ませると、通信できます。

SIMはNanoSIM(デュアルSIM)に対応しています。

対応バンドは以下の通りです。

  • 5G: N1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/77/78/79
  • 4G: FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/30/66, TDD: B34/38/39/40/41
  • 3G: B1/2/4/5/6/8/19, CDMA: BC0/BC1/BC10
  • 2G: B2/B3/B5/8

対応バンドの詳細

ドコモ:

  • 5G: n78/79
  • 4G: B1/3/19/28
  • プラチナバンド: B19 対応

au:

  • 5G: n28/41/77/78
  • 4G: B1/3/18/26/28/41
  • プラチナバンド: B18/26/28 対応

ソフトバンク:

  • 5G: n3/28/77/78
  • 4G: B1/3/8/28/41
  • プラチナバンド: B8/28 対応

楽天モバイル:

  • 5G: n77
  • 4G: B3/18/26 (パートナー回線含む)
  • プラチナバンド: n28 (Band 28) 対応

結論

この端末は、バンド情報に基づくと、日本の4大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)の主要な4Gおよび5Gバンドに幅広く対応しており、各社のプラチナバンドもカバーしています。

  • ドコモでは、重要な5Gバンドであるn78とn79、4Gの主要バンドとプラチナバンドのB19に完全対応しており、快適な通信が期待できます。
  • auの主要な5Gバンドn77/78、4Gバンド、そしてプラチナバンドであるB18/26/28にも対応しているため、広いエリアで安定した通信が可能です。
  • ソフトバンクにおいても、主要な5Gバンドn77/78、4Gバンド、プラチナバンドのB8に対応しており、問題なく利用できます。
  • 楽天モバイルの5Gバンドn77と4GバンドB3に加えて、パートナー回線であるauのバンドにも対応しています。さらに、楽天モバイルが新たに獲得したプラチナバンドn28にも対応しているため、今後のエリア拡大においても安心です。
  • 3Gについては、指定されたすべてのバンドに対応していますが、auはすでに3Gサービスを終了しており、ドコモとソフトバンクも順次サービスを終了する予定です。2G(GSM)はauと楽天モバイルでは提供されていません。

総合的に見て、この端末(Blackview Active 12 Pro)は日本のどのキャリアにおいても、現在および将来のネットワーク環境で高いパフォーマンスを発揮できる、非常に優れた対応状況であると言えます。

ただし、モバイル通信を利用するには、自分のSIMがタブレット側のバンドに対応している必要があります。

こちらのページで対応しているかどうかを確認できます。

ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル回線の「対応バンド」を詳細にチェック!

Blackview Active 12 Proの評価

Blackview Active 12 Proのプロジェクターの映像

8つの基準で「Blackview Active 12 Pro」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★★☆
前モデルより輝度が大幅に向上し、屋外での視認性が改善しました。90Hzのリフレッシュレートも滑らかですが、ベゼルの太さが少し気になります。

スペック:★★★★★
Dimensity 7300に高速なLPDDR5メモリとUFS 3.1ストレージを搭載し、あらゆる動作が快適です。冷却ファンも備え、パフォーマンスの持続性も万全です。

デザイン:★★★★☆
堅牢性を追求した機能的なデザインですが、1.5kgを超える重量と厚みは人を選びます。持ち運ぶというよりは「設置して使う」デバイスです。

耐久性: ★★★★★
IP68/IP69K、MIL-STD-810H準拠に加え、耐落下・耐圧性能が前モデルから飛躍的に向上。まさに最強クラスのタフネス性能を誇ります。

通信:★★★★★
Wi-Fi 6EやL1+L5デュアル周波数GPSへの対応は確実な進化点です。山間部でも正確な測位が可能で、アウトドアでの信頼性が非常に高いです。

機能:★★★★★
本機の核である1080Pプロジェクターの搭載は圧巻です。強力なキャンプライトや大幅に進化したスタイラスペンなど、多機能性も最高レベルです。

使いやすさ:★★★★☆
PCモードや精度の高い指紋認証などソフトウェアは快適ですが、その重量から手持ちでの長時間利用は困難です。スタンドの活用が前提となります。

価格:★★★★★
タフネスタブレット、1080Pプロジェクター、30,000mAhのモバイルバッテリーなどを一台に集約したと考えると、驚異的なコストパフォーマンスです。

総評:★★★★☆(4.5)

唯一無二の「全部入り」タフネスプロジェクター

Blackview Active 12 Proは、単なるタブレットの枠を完全に超えた、「ポータブルエンターテインメント基地」とでも言うべきユニークなデバイスです。高性能なAndroidタブレットをベースに、実用的な1080Pプロジェクター、超大容量モバイルバッテリー、強力なライト、多彩なツールを一つの堅牢なボディに凝縮しています。

前モデルからの進化と注意すべきトレードオフ

前モデルActive 10 Proと比較すると、多くの面で確実な進化が見られます。特に、120Wへと倍増した充電速度は、30,000mAhという巨大バッテリーの弱点であった充電時間の長さを劇的に改善しました。また、より高精度なL1+L5デュアル周波数GPSや、実用的に進化したスタイラスペンも、生産性を大きく向上させる重要なポイントです。

一方で、これらの強力な機能と引き換えに、いくつかの大胆な取捨選択も行われています。最大の変更点は、前モデルの個性であった専用ナイトビジョンカメラが廃止された点です。加えて、スピーカーは重低音よりもセリフの明瞭さを重視したチューニングに変わり、3.5mmイヤホンジャックも非搭載となりました。プロジェクター使用時の冷却ファン音や、一部AI機能がサブスクリプションである点も、購入前に把握しておくべきでしょう。

どんなユーザーにおすすめか?

このタブレットを推奨できるかどうかは、1.5kgを超える重量と厚みを許容できるかにかかっています。日常的な携帯性を求めるユーザーには全く向きませんが、「機能搭載の結果」としてこのサイズを受け入れられるなら、他に代えがたい最高のパートナーとなり得ます。

例えば、キャンプサイトで夜空の下、テントに映画を投影したいアウトドア愛好家、建設現場で図面をその場で大画面共有したい技術者、あるいは車での旅行中に子どもたちのためのエンタメハブとして活用したいファミリーなど、明確な利用シーンを思い描けるユーザーにこそ、心からおすすめします。

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Blackview Active 12 Proの価格・購入先

Blackview Active 12 Pro 本体 正面の外観

※価格は2025/08/24に調査したものです。価格は変動します。

Blackview 公式ストア

  • 12GB+256GB モデルで99,000円、
  • 16GB+1TB モデルで105,000、

で販売されています。

Blackview 公式ストアで「Blackview Active 12 Pro」をチェックする

ECサイト

AliExpressで76,449円、

で販売されています。

Amazonで「Blackview Active 12 Pro」をチェックする

楽天市場で「Blackview Active 12 Pro」をチェックする

ヤフーショッピングで「Blackview Active 12 Pro」をチェックする

AliExpressで「Blackview Active 12 Pro」をチェックする

米国 Amazon.comで「Blackview Active 12 Pro」をチェックする

※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

おすすめのライバル機種と価格を比較

Blackview Active 12 Proと似た性能をもつタブレットも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

Blackview Active 10 Pro

Blackviewから発売された 10.95インチの防水 タフネス タブレットです(2024年12月 発売)。

DokeOS P 4.0 (Android 14ベース)、MediaTek Dimensity 7300フルHDのIPS液晶、12GB LPDDR5メモリ、512GB UFS3.1ストレージ、30000mAhバッテリー、背面 108MPのメインカメラ、前面50MPのフロントカメラを搭載しています。

IP68/IP69K防水防塵、MIL-STD-810H、AI編集機能、Harman Kardon ステレオ Smart-PA BOX スピーカー、Harman AudioEFX、ライト機能(400ルーメン)、PCモード 2.0、画面分割2.0、フリースタイラス4.0、グローブモード2.0、

2Kビデオ録画、最大36GBまでのメモリ拡張、最大2TBまでのストレージ拡張、NFC/Google Pay、指紋認証、顔認証、リフレッシュレート 90Hz、Widevine L1、55W急速充電、リバースチャージ、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4に対応しています。

価格は、Amazonで72,010円、ヤフーショッピングで77,000円、AliExpressで50,562円、です。

関連記事:Blackview Active 10 Pro徹底レビュー!進化点と評価

Amazonで「Blackview Active 10 Pro」をチェックする

Galaxy Tab Active5 Pro

Samsungから発売された10.1インチのタフネス タブレットです(2025年5月26日 発売)。

Android 15、Qualcomm Snapdragon 7s Gen 3、6GB メモリ、10.1インチ WUXGA TFT液晶、128GB ストレージ、10,100mAhバッテリー、背面12MPカメラ、前面8MPカメラを搭載しています。

また、デュアルホットスワップ機能(バッテリー取り外して交換可)、No Battery Mode、「かこって検索」、「AI機能」、アクティブキー(カスタマイズ可)、Sペン(付属、IP68)、DeXモード、本体保護ケース(付属)、UHD 4K映像出力(有線・DP Alt Mode対応)に対応。

ステレオスピーカー(大音量対応)、IP68 防水防塵、MIL-STD-810H準拠の耐久性、Corning Gorilla Glass Victus+、耐衝撃(1.5m カバー装着時)、Knox Vault、NFC(前面搭載)、

最大120Hzリフレッシュレート、最大2TBまでのストレージ拡張(MicroSD)、急速充電対応(USB-C、POGO)、3.5mmイヤホンジャック、USB 3.2 Gen 1 Type-C (最大5Gbpsのデータ転送/PD/映像出力)、POGOピンWi-Fi 6E、Bluetooth 5.4にも対応しています。

価格は、Amazonで100,809円(税込)、楽天市場で110,000円(送料無料)、ヤフーショッピングで121,000円、米国 Amazon.comで$527.98、です。

関連記事:Galaxy Tab Active5 Pro徹底レビュー!価格・スペック・評価

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Ulefone Armor Pad 4 Ultra

Ulefoneから発売された10.36インチの防水防塵 対応のタブレットです(2024年10月発売)。Android 14、MediaTek Dimensity 6300 プロセッサと8GB メモリ、5:3の2K液晶、256GB ストレージ、11800 mAhバッテリー、背面50MPのメインカメラ、前面32MPのフロントカメラ、拡張コネクタ(uSmart Connector、Sound Connector)、Pogo Pin、LEDライトボタン、カスタムキー(ショートカットキー)、HDMIポートを搭載しています。

また、10Wチャージングドック(別売)、サウンドキット(別売)、アーマーホルスタープロ(別売)、ハンドストラップ(別売)、最大 1100 ルーメンのライト機能、MIL-STD-810H、アウトドアツール(デジタルツール)、IP68/IP69K防水防塵、33W急速充電、最大16GBまでのメモリ拡張、最大2TBまでのストレージ拡張、

HDMI映像出力、デュアル ステレオスピーカー、デュアルマイク、指紋認証、顔認証、USB Type-C (OTG)、5G通信、Wi-Fi 5 のデュアルバンド、Bluetooth 5.2、GPSに対応しています。

価格は、AliExpressで45,339円、米国 Amazon.comで$379.99、です。

関連記事:Ulefone Armor Pad 4 Ultraを徹底レビュー!5G&サーマルカメラで最強か?

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OUKITEL RT8

OUKITELから発売された防水対応の11インチ タブレットです(2024年3月 発売)。

Android 13、MediaTek Helio G99、6GB LPDDR4 メモリ、11インチの2K液晶、256GBストレージ、20000 mAh バッテリー、背面48MP+20MP+5MPの3眼カメラ、前面32MPのフロントカメラを搭載しています。

また、リフレッシュレート 90Hz、4G LET通信、IP68/IP69K防水防塵、MIL-STD-810H準拠の耐寒・耐熱・耐衝撃、アウトドアツール、ハンドストラップ、FMラジオ、最大12GBまでのメモリ拡張、最大2TBまでのストレージ拡張、ジャイロセンサー、NFC、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.1、4衛星測位のGPSに対応しています。

価格は、AliExpressで38,526円、です。

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他のBlackviewタブレットと比較

他にもBlackviewのタブレットが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

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