2023年10月に発売された「OPPO Reno10 Pro 5G」は、ミドルハイ市場において、その卓越した充電速度と美しいデザインで大きな注目を集めるスマートフォンです 。
このレビューでは、OPPO Reno10 Pro 5Gが日々の生活をどれほど豊かにしてくれるのか、人気の前モデル「OPPO Reno9 A」からどのような進化を遂げたのか、その実力を徹底的に検証しました 。
【先に結論からお伝えしましょう】
OPPO Reno10 Pro 5G の長所(Pros):
- 約28分で満充電できる80Wの圧倒的な急速充電
- ポートレート撮影で真価を発揮する光学2倍望遠カメラ
- 所有欲を満たす、高級感のある軽量な3Dカーブデザイン
- 滑らかで色鮮やかな120Hz・10億色対応の有機ELディスプレイ
- パワフルな80W充電器やケースが標準で付属
- OSアップデート最大4年、セキュリティアップデート最大5年という長期サポート
OPPO Reno10 Pro 5G の短所(Cons):
- 動画鑑賞の没入感を損なうモノラルスピーカー
- 前モデルからスペックダウンしたIP54の防水・防塵性能
- SDカード非対応、イヤホンジャックなしという拡張性の低さ
- 公式価格がスペックに対してやや割高に感じられる点
総合評価:
OPPO Reno10 Pro 5Gは、すべての性能が平均点以上の優等生ではなく、「充電速度」「カメラでのポートレート撮影」「デザイン」という特定の分野に秀でた個性派です。スマートフォンの充電待ちの時間をなくしたい方や、日々の生活を彩る美しい写真を手軽に撮りたい方にとって、これ以上ないほど魅力的な選択肢となるでしょう。
<この記事で分かること>
- 前モデルOPPO Reno9 Aから進化したデザインと質感の詳細
- 120Hz・10億色ディスプレイの美麗な表示性能と実際の使用感
- Snapdragon 778G 5Gの処理性能とAnTuTuベンチマークスコア
- 「原神」や「PUBG MOBILE」など人気ゲームの動作検証
- 光学2倍望遠カメラの実力と作例(ポートレート・夜景)
- 約28分で満充電できる80W急速充電とバッテリーの持続時間
- IRリモコンなど便利な独自機能とColorOSの使い勝手
- OPPO Reno9 Aとの詳細なスペック比較
- メリット・デメリットと5段階評価による総合的なレビュー
この記事を最後まで読むことで、「OPPO Reno10 Pro 5G」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク
公式ページ:OPPO Reno10 Pro 5G | オッポ
デザイン:OPPO Reno10 Pro 5G ~手にした瞬間に心奪われる、上質な質感と驚きの軽さ~
ここでは、OPPO Reno10 Pro 5Gのデザイン、持ちやすさ、耐久性について、前モデル「OPPO Reno9 A」との違いに焦点を当てながら、実際に使ってみて感じた魅力を詳しくレビューしていきます。
前モデルを超える、洗練された高級感
OPPO Reno10 Pro 5Gを手にして最初に感じたのは、その見た目が価格を大きく超えるほどの高級感を放っていることでした 。カラーは「グロッシーパープル」と「シルバーグレー」の2色展開 。私が試したグロッシーパープルは、光沢が強く宝石のような輝きを放ち、所有する喜びを感じさせてくれます 。特に背面に使われているガラス素材と、全体に施された曲線的なデザインが、非常にエレガントな印象を与えてくれました 。
前モデルのOPPO Reno9 Aも、独自の「OPPO Glow」加工によるマットな質感で評価が高かったですが、Reno10 Pro 5Gはそれに加えてガラス素材と優美な3Dカーブデザインを採用し、質感が一段と向上しています 。一方で、光沢のあるサイドフレームは指紋が少し目立ちやすいので、気になる方は付属のケースを使うと良いでしょう 。
カメラユニットのデザインも個性的で、まるで人のシンボルのような独特の形状が目を引きます 。このデザインはスマホに確かな個性を与えていますが、ユニットの出っ張りは大きく、机に置くと少しガタつく点は注意が必要です 。
驚きの軽さと、好みが分かれるエッジディスプレイ
注目すべきは、その驚異的な軽さです。ディスプレイサイズは約6.7インチと大型でありながら、本体重量は約185gに抑えられています 。前モデルのOPPO Reno9 Aが約6.4インチで約183gだったことを考えると、画面が大きくなったにもかかわらず、ほとんど重さが変わらないのは見事です 。実際に長時間、片手で電子書籍を読んだり、寝転がりながらYouTubeを観たりしても、この軽さのおかげで腕が疲れることはありませんでした 。
ディスプレイには、この価格帯では珍しい「エッジディスプレイ」が採用されています 。これにより左右のベゼルが極限まで細くなり、画面占有率は93%にも達します 。動画配信サービス「Netflix」で映画を観たときなど、その圧倒的な没入感に感動しました。
ただし、このエッジ形状は好みが分かれるポイントでもあります。湾曲が緩やかなので見にくさは感じませんでしたが、慣れないうちは意図しないタッチが発生することもありました 。保護フィルムを綺麗に貼るのが難しいという声もあるため、フラットな画面を好む方は一度実機を触ってみることをお勧めします 。
細部の作り込みと接続ポートの仕様
耐久性に関しては、少し注意が必要です。OPPO Reno10 Pro 5Gの防水・防塵性能はIP54等級です 。これは「いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない」という生活防水レベルで、急な雨やキッチンでの水しぶき程度なら問題ありません 。しかし、前モデルのOPPO Reno9 AがIP68という最高水準の防水・防塵性能を誇っていたことを考えると、ここは明確なスペックダウンと言えます 。お風呂でゆっくり動画を楽しみたい、という使い方には向かないでしょう。
接続ポート類は本体下部に集約されており、USB Type-Cポートとモノラルスピーカー、SIMスロットが配置されています 。ここで大きな変更点が一つ。OPPO Reno9 Aには搭載されていた3.5mmイヤホンジャックが、Reno10 Pro 5Gでは非搭載となりました 。有線イヤホンで音楽を聴くには、別途変換アダプタが必要です。また、ストレージ容量を拡張できるmicroSDカードにも非対応となったため、写真や動画を大量に保存する方は256GBの内蔵ストレージ容量を計画的に使う必要があります 。
一方で、本体上部にはIR(赤外線)リモコン機能が搭載されており、これが意外と便利でした 。専用アプリを使えば、家のテレビやエアコンのリモコンとして活用でき、リモコンを探す手間が省けます 。
<OPPO Reno10 Pro 5Gの付属品>
- ACアダプター(試供品)
- 保護フィルム(試供品)(貼付済み)
- USB Type-Cデータケーブル(試供品)
- 保護ケース(試供品)
- SIM取出し用ピン(試供品)
- クイックガイド
- 安全ガイド
※特に注目すべきは、80Wの急速充電に対応したACアダプターが同梱されている点です 。前モデルのOPPO Reno9 Aでは充電器が別売りだったため、これは非常に嬉しいポイントです 。
まとめ:デザイン
- 外観: 前モデルOPPO Reno9 Aの質感をさらに高めた、ガラス素材とOPPO Glow加工による価格以上の高級感とエレガントな曲線美。
- 握りやすさ・持ちやすさ: 約6.7インチの大画面ながら約185gという驚きの軽さを実現し、長時間の片手操作でも疲れにくい。
- 耐久性・堅牢性: 防水防塵性能はIP54の生活防水レベルであり、OPPO Reno9 AのIP68からはスペックダウンしているため水濡れには注意が必要。
- ディスプレイとベゼル: 没入感の高いエッジディスプレイを採用し、モダンでスタイリッシュな印象を与えるが、操作性や保護フィルムの点で好みが分かれる側面も。
- 全体的な印象とコンセプト: 美しいデザインと軽さを両立し所有欲を満たす一方、イヤホンジャックやmicroSDカードスロットが非対応になるなど、機能面での割り切りも感じられる。
ディスプレイ:OPPO Reno10 Pro 5G ~没入感を深化させる120Hzの躍動と10億色の世界~
ここでは、OPPO Reno10 Pro 5Gのディスプレイについて、その表示性能や操作感を、前モデルOPPO Reno9 Aと比較しながら、実際に様々なシーンで使ってみた率直な感想をレビューします。
映画館のような没入感を生む、鮮やかな有機ELディスプレイ
OPPO Reno10 Pro 5Gの電源を入れてまず感じるのは、約6.7インチ有機ELディスプレイの鮮やかさです。前モデルのOPPO Reno9 Aも有機ELで十分に綺麗でしたが、Reno10 Pro 5Gはそれをさらに進化させています。最大の理由は、表示できる色数がReno9 Aの約1670万色から、約64倍となる約10億色へと飛躍的に向上したことです。このおかげで、色彩のグラデーションが非常に滑らかに表現されます。
実際に、HDR10+に対応したAmazonプライム・ビデオで映画を鑑賞してみると、その差は歴然でした。暗いシーンでの黒の締まり具合や、鮮やかなシーンでの色の深みが格段に増しており、まるで小さな映画館で観ているかのような没入感を味わえました。最初は色の鮮やかさに感動しましたが、人によっては長時間見ていると少し目が疲れる感覚を覚えるかもしれません。その場合は、設定からカラーモードを「ナチュラル」に切り替えることで、より自然な色合いに調整できました。
指先に吸い付く、滑らかな120Hz駆動と応答性
日常的な操作で最も進化を感じたのが、リフレッシュレートです。OPPO Reno10 Pro 5Gは最大120Hzに対応しており、これは前モデルOPPO Reno9 Aの最大90Hzから大きく向上した点です。Twitterのタイムラインをスクロールする際の滑らかさは、まるで指に吸い付くかのよう。一度この「ぬるぬる感」を体験してしまうと、もう60Hzのディスプレイには戻れないと感じるほどの快適さです。
タッチ操作の応答性に関わるタッチサンプリングレートも最大240Hzと、Reno9 Aの180Hzから向上しており、操作に対する画面の反応も非常に機敏です。しかし、使っているうちに気づいたのですが、Chromeなどの一部アプリではリフレッシュレートが90Hzに抑えられているようでした。おそらくバッテリー消費を最適化するための仕様でしょうが、常に最高の滑らかさを求める人には少し物足りないかもしれません。
屋外での視認性と便利な特殊機能
前モデルのOPPO Reno9 Aで少し気になったのが、晴天の屋外での画面の見づらさでした。しかし、OPPO Reno10 Pro 5Gでは日光下での最大輝度が800nitに向上しており、この点が改善されています。夏の晴れた日に公園のベンチでマップアプリを確認した際も、表示が白飛びすることなく、しっかりと地図を読み取ることができました。
また、有機ELディスプレイの特性を活かした「常時表示ディスプレイ(AOD)」も非常に便利です。時刻や通知だけでなく、再生中の音楽情報などをロック画面に常に表示でき、表示スタイルも細かくカスタマイズ可能です。
画面内指紋認証センサーの反応速度は非常に速く、ストレスを感じることはありませんでした。ただ、センサーの位置が画面のかなり下の方にあるため、片手でロックを解除する際には少し持ち替える必要がありました。
<OPPO Reno10 Pro 5Gのディスプレイ仕様>
- サイズ:約6.7インチ
- 解像度:FHD+ (2412×1080)
- リフレッシュレート:最大120Hz
- タッチサンプリングレート:最大240Hz
- 色彩深度:10億7000万色 (10ビット)
- 輝度:日光下での最大輝度 800nit
- パネルタイプ:有機EL
- カバーグラス:AGC DT-Star2
まとめ:ディスプレイ
- 表示性能:前モデルOPPO Reno9 Aから飛躍的に進化した約10億色表示の有機ELディスプレイと、最大120Hzのリフレッシュレートが、圧倒的な映像美と滑らかな操作感を実現。
- タッチ操作と応答性:最大240Hzのタッチサンプリングレートで応答性は良好。日常的なブラウジングやSNSでは非常に快適な操作が可能。
- 特殊機能と加工:高速で正確な画面内指紋認証と、カスタマイズ性の高い常時表示ディスプレイが日々の利便性を向上させる。
- デザインとの統合:エッジディスプレイがもたらす93%という高い画面占有率が、他に類を見ない没入感を生み出している。
- 実際の使用感:前モデルOPPO Reno9 Aの弱点だった屋外での視認性が改善され、動画視聴体験は格別。ただし、一部アプリでリフレッシュレートが自動調整される点は少し惜しい。
パフォーマンス:OPPO Reno10 Pro 5G ~日常を格上げする、安定した処理性能と大容量メモリ~
ここでは、OPPO Reno10 Pro 5Gの心臓部であるプロセッサの性能や、メモリ、ストレージについて、前モデル「OPPO Reno9 A」と比較しながら、実際の使用感をレビューします。ゲーム性能やAnTuTuベンチマークスコアについては、別のセクションで詳しく触れるため、ここでは日常使いでのパフォーマンスに焦点を当てます。
日常操作の快適さを支えるプロセッサ「Snapdragon 778G 5G」
OPPO Reno10 Pro 5Gの頭脳には、Qualcomm社の「Snapdragon 778G 5G」が搭載されています 。これは前モデルOPPO Reno9 Aが採用していた「Snapdragon 695 5G」から着実に進化した、ミドルハイレンジ向けのプロセッサです 。TSMCの6nmプロセスルールで製造されており、優れた電力効率と安定したパフォーマンスが魅力です 。
CPUの構成を見ると、その進化は明らかです。Reno9 Aが高性能なCortex-A78コアを2基搭載していたのに対し、Reno10 Pro 5Gは同コアを4基(1基は2.4GHzのPrimeコア、3基は2.4GHzのGoldコア)も搭載しています 。これにより、複数のアプリを同時に動かすようなマルチタスク性能が大幅に向上しました。実際にGeekbench 6のスコアでも、マルチコア性能は約2,800点台を記録し、Reno9 Aの約2,100点台から大きく飛躍しています 。
グラフィック性能を担うGPUも「Adreno 642L」へとアップグレードされました 。3DMark Wild Lifeのスコアは約2,439点と、Reno9 Aの約1,215点を2倍近く上回る結果となり、グラフィック処理能力の向上が数値にもはっきりと表れています 。この強化されたGPUは、日常のあらゆる場面でその恩恵を感じさせてくれます。
実際の使用感 – マルチタスクもストレスフリーな操作体験
プロセッサの進化は、実際の操作感に直結していました。Webブラウジングでは、Chromeで10以上のタブを開いた状態でもページの切り替えはスムーズで、Reno9 Aで時折感じられたわずかなもたつきは皆無です。複数の作業を同時に行うマルチタスク性能も快適そのもの。例えば、Googleマップでナビを表示しながらバックグラウンドでSpotifyの音楽を再生し、友人からのLINEメッセージに返信する、といった一連の動作も非常に滑らかでした。これは、OPPO独自の「Dynamic Computing Engine」がバックグラウンドアプリの動作を安定させている効果もあるのかもしれません 。
ただし、万能というわけではありません。YouTubeで4K/60fpsのような高解像度・高フレームレートの動画を再生した際には、場面によってわずかにカクつきを感じることがありました 。一般的なFull HD解像度の動画視聴では全く問題ありませんが、最高品質のコンテンツをストレスなく楽しみたい場合は、より上位のハイエンドモデルに軍配が上がります。
大容量メモリとストレージ、ただし拡張性には注意
パフォーマンスの安定感を支えているのが、8GBのLPDDR4Xメモリです 。このLPDDR4X規格は最大4266Mbpsという高速なデータ転送を誇り 、アプリの素早い応答やスムーズな切り替えに貢献しています。さらに、ストレージの空き容量を利用して最大16GB相当までメモリを拡張できる機能も搭載されており 、多数のアプリを開いたままでも動作が重くなる心配はありませんでした。
ストレージは、Reno9 Aの128GBから倍増となる256GB(UFS 2.2)を搭載しています 。このUFS 2.2規格は、理論上の最大読み込み速度が約850MB/sに達し 、さらに書き込みを最適化する「WriteBooster」機能も備えています 。実際に使ってみても、アプリの起動や写真ギャラリーの読み込みは非常に速く、日常使いで待たされる感覚はありませんでした。ハイエンドモデルが採用する最新規格には及ばないものの、ミドルハイとしては十分快適な読み書き速度です 。
ただし、注意点が2つあります。一つは、PCとのデータ転送速度です。USBポートがUSB 2.0規格のため、ストレージ自体の速さとは裏腹に、旅行で撮影した大量の動画をPCにバックアップしようとした際には転送にかなりの時間がかかりました 。そしてもう一つは、Reno9 Aでは対応していたmicroSDカードスロットが非対応になった点です 。256GBという容量は十分大きいものの、高画質の動画を頻繁に撮影する方は、Google Driveなどのクラウドストレージを併用する必要があるでしょう。
<OPPO Reno10 Pro 5GのCPU仕様>
- プロセッサ名: Qualcomm Snapdragon™ 778G 5G
- 製造プロセス: TSMC 6nm
- CPU構成: 1× Cortex-A78 @ 2.4GHz + 3× Cortex-A78 @ 2.4GHz + 4× Cortex-A55 @ 1.8GHz
- GPU: Adreno™ GPU 642L
まとめ:パフォーマンス
- プロセッサ(CPU/GPU):前モデルOPPO Reno9 AのSnapdragon 695 5GからSnapdragon 778G 5Gへと進化し、特にマルチコア性能とグラフィック性能が大幅に向上しました。
- RAM(メモリ):8GBのLPDDR4XメモリとRAM拡張機能により、複数のアプリを同時に利用するマルチタスクも安定して快適にこなせます。
- ストレージ(ROM):容量が256GBへと倍増したUFS 2.2ストレージでアプリの起動は高速ですが、microSDカードには非対応となりました。
- 実際の使用感:Webブラウジングや動画視聴、SNSといった日常的な操作は非常に快適でストレスフリー。ただし、PCへの大容量データ転送はUSB 2.0のため時間がかかる点が惜しいです。
Antutuベンチマーク
OPPO Reno10 Pro 5Gが搭載するQualcomm Snapdragon 778G 5Gは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約56万点(566184)を記録しています。
例1: Antutu V10 総合で「566184」、CPUで「186681」、GPUで「138748」、MEMで「105008」、UXで「135747」
例2: Antutu V10 総合で「583696」、CPUで「200728」、GPUで「138977」、MEMで「107989」、UXで「136002」
Threadsで見る
一方、前モデル「OPPO Reno9 A」はQualcomm Snapdragon 695 5G プロセッサを搭載し、約45万点を記録していました。
例: Antutu V10.0.7 総合で「451304」、CPUで「153836」、GPUで「84043」、MEMで「97965」、UXで「115460 」
OPPO Reno10 Pro 5Gは前モデル「OPPO Reno9 A」よりもスコアが約11万点上がっています。
Snapdragon 778G 5G 性能を比較
OPPO Reno10 Pro 5Gが搭載するQualcomm Snapdragon 778G 5Gは、他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPU ランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- Snapdragon 7s Gen 3 (Nothing Phone 3a)・・・Antutu 約 71万
- Dimensity 7300-Ultra(Redmi Note 14 Pro 5G)・・・Antutu 約 67万
- Snapdragon 6 Gen 1 (OPPO Reno13 A)・・・Antutu 約 64万
- Snapdragon 7s Gen2 (AQUOS sense9)・・・Antutu:60万
- Snapdragon 778G 5G (OPPO Reno10 Pro 5G)・・・Antutu:56万
- MediaTek Dimensity 7060 (moto g66j 5G)・・・Antutu:50万
- Dimensity 7025 (moto g64 5G)・・・Antutu:50万
- Snapdragon 695 5G (OPPO Reno9 A)・・・Antutu:45万
- Dimensity 6300 (AQUOS wish5)・・・Antutu:39万
- MediaTek Dimensity 6100+(Galaxy A25 5G)・・・Antutu:39万
<比較から分かること>
Qualcomm Snapdragon 778G 5Gは、最新鋭のハイエンドSoCや新世代のアッパーミドルSoCには及ばないものの、ミドルレンジ市場において非常にバランスの取れた実用的な性能を持つチップセットであると結論付けられます。Antutuスコア56万という数値は、SNSの閲覧、動画視聴、ウェブブラウジングといった日常的なタスクをストレスなく快適にこなすには十分すぎるほどの能力です。さらに、多くの3Dゲームも設定を調整すればスムーズにプレイできるレベルであり、幅広い用途に対応できる汎用性の高さが魅力です。
ゲーム性能:OPPO Reno10 Pro 5G ~人気タイトルは快適に遊べる?~
OPPO Reno10 Pro 5Gが搭載するプロセッサ「Qualcomm Snapdragon 778G 5G」は、日常使いはもちろん、ゲームプレイにおいてもその真価を発揮します。人気のゲームタイトルがどの程度快適に動作するのか、実際にプレイして検証しました。
原神 (Genshin Impact)
美しいグラフィックが魅力のオープンワールドRPG「原神」は、スマートフォンに高い負荷をかけることで知られています。実際にプレイしてみると、グラフィック設定を「中」にすることで、フィールド探索中は30fpsから40fpsで比較的安定して動作しました。しかし、複数の敵とエフェクトが入り乱れる激しい戦闘シーンでは、フレームレートが落ち込む場面も見られます。
快適さを最優先するなら、画質設定の調整は必須です。なお、最高画質設定でも平均37.4fpsと健闘しますが、カクつきが目立ち始めるため、安定したプレイを楽しみたい場合は「中」以下の設定が最適なバランスだと感じました。
フォートナイト (Fortnite)
世界的な人気を誇るバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」では、建築や戦闘といった素早い操作が求められます。この端末では、グラフィック設定を「中」にすることで60fpsでの快適なプレイが可能でした。キャラクターの動きや建築、射撃といった一連の動作が非常に滑らかで、ストレスなくプレイに集中できます。
画質設定を「高」に上げるとフレームレートは30fpsから40fps程度に落ち着きますが、対人戦での勝利を目指すなら、パフォーマンスを優先して高いフレームレートを維持する設定がおすすめです。
PUBG MOBILE (PUBGモバイル)
リアルな描写が特徴のバトルロイヤルゲーム「PUBG MOBILE」は、この端末との相性が非常に良いと感じました。ゲーム内の画質設定を「スムーズ」にし、フレーム設定を最高の「極限(60fps)」にしても、ほぼ常に安定して60fpsを維持します。
広大なマップを高速で移動する際や、終盤の激しい銃撃戦においても、フレームレートが大きく落ち込むことはありませんでした。常に滑らかな視点操作で快適に敵を狙うことができ、高設定でも59fpsを記録するなど、非常に高いパフォーマンスを発揮してくれました。
ウマ娘 プリティーダービー
育成したウマ娘たちがターフを駆け抜けるレースシーンや、華やかなライブパフォーマンスが魅力の「ウマ娘」。このゲームの3Dグラフィックは、Snapdragon 778G 5Gの性能をもってすれば全く問題ありません。標準の画質設定では、レースもライブも常に60fpsに張り付いた極めて滑らかな映像で楽しめます。
最高画質である「リッチ」設定にしても、パフォーマンスが大きく落ち込むことはなく、高精細なグラフィックでウマ娘たちのダイナミックな活躍を心ゆくまで堪能できました。
ポケモンGO
現実世界と連動する「ポケモンGO」は、安定した動作がプレイの快適さを左右します。この端末では、ゲーム内の「ネイティブフレームレート」を有効にすることで、60fpsでのぬるぬるとした非常に滑らかな操作が可能です。マップの表示、ポケモンの捕獲、ジムバトルなど、あらゆるシーンでカクつきを感じることはなく、長時間の「ポケ活」でもパフォーマンスは安定していました。
まとめ:ゲーム性能
OPPO Reno10 Pro 5Gに搭載されたSnapdragon 778G 5Gは、ミドルハイクラスとして非常にバランスの取れたゲーム性能を持っています。「PUBG MOBILE」や「ウマ娘 プリティーダービー」といった最適化の進んだ人気タイトルでは、高設定でも60fpsでの快適なプレイが可能です。
「原神」のような特に高いグラフィック性能を要求されるゲームでも、画質設定を適切に調整すれば、安定したフレームレートで十分に楽しむことができます。ヘビーゲーマーには物足りないかもしれませんが、日常的に幅広いジャンルのゲームをプレイする多くのユーザーにとって、満足のいくパフォーマンスを提供してくれる一台です。
カメラ性能:OPPO Reno10 Pro 5G ~ポートレートを革新する、光学2倍望遠の実力~
ここでは、OPPO Reno10 Pro 5Gのカメラ性能に焦点を当て、特に前モデル「OPPO Reno9 A」からどう進化したのかを、実際の作例を交えながらレビューします。その実力は、日常のスナップ撮影から一歩踏み込んだ作品作りまで、幅広いシーンで輝きを放ちます。
望遠カメラ搭載で格段に進化したカメラ構成
OPPO Reno10 Pro 5Gのカメラ構成は、前モデルからの明確な進化を感じさせます。メインの広角カメラは約5,000万画素のソニー製大型センサー「IMX890」を採用し、光学式手ブレ補正(OIS)にも対応しています 。このOISの有無は、特に夜景や薄暗い室内での撮影において、手ブレによる失敗写真を劇的に減らしてくれる大きなアドバンテージです。
最大の注目点は、OPPO Reno9 Aにはなかった約3,200万画素の「光学2倍望遠カメラ」が搭載されたことです 。Reno9 Aが広角・超広角・マクロという構成だったのに対し、使用頻度の低いマクロカメラに代わって本格的な望遠カメラが加わったことで、撮影の幅が格段に広がりました。超広角カメラは約800万画素で前モデルと同等ですが、メインと望遠の強化が、このカメラシステム全体の価値を大きく引き上げています。
ポートレート撮影が楽しくなる多彩な機能
このカメラの真価は、ポートレート撮影で最も発揮されると感じました。光学2倍望遠カメラは、人の顔や被写体を自然な遠近感で捉えるのに最適な焦点距離(約46mm)となっており、歪みのない美しいポートレートが簡単に撮影できます 。実際に友人を撮影した際も、背景が自然にボケて被写体が際立つ、まるで一眼レフで撮ったかのような一枚に仕上がりました。
ソフトウェアの機能も秀逸で、ワンタップで起動する「ポートレートモード」では、撮影後でも背景のボケ具合(被写界深度)を自由に調整できます 。特に感動したのは「ネオンポートレート」機能です。友人と夜景をバックに撮影した際、この機能を使ったところ、背景の街灯が美しい玉ボケに変わり、非常に幻想的な写真になりました。
昼も夜も美しい、メインカメラと望遠の実力
日中の屋外では、メインカメラも望遠カメラも非常に鮮やかで、SNS映えする写真を量産してくれます 。AIによるシーン認識が的確で、料理は美味しそうに、風景はよりドラマチックに仕上げてくれました。色合いはやや派手目な傾向にあるため、ナチュラルな写りを好む方はPROモードで調整するのも良いでしょう。
夜景撮影では、OISと大型センサーの恩恵を強く感じました。夜景モードで撮影すると、ネオンサインのような強い光源も白飛びすることなく、暗部のディテールもしっかりと描写してくれます 。これは、OIS非搭載でノイズが出やすかったOPPO Reno9 Aでは難しかった表現です。
一方で、約800万画素の超広角カメラの画質は、メインや望遠カメラに比べると見劣りします。日中の明るい場所では問題ありませんが、解像感がやや甘く、全体的に少しぼんやりとした印象を受けました 。記録用と割り切って使うのが良さそうです。
動画撮影と少し気になる操作性
動画撮影は最大4K/30fpsに対応しており、画質自体は良好です 。1080pでの撮影時には手ブレ補正が有効で、歩きながらの撮影でも比較的安定した映像が撮れました。ただし、時折映像がわずかに前後するような揺れを感じることがあり、この点は少し気になりました 。また、4K撮影時には手ブレ補正が効かないため、三脚などを使って固定して撮影するのがおすすめです 。
操作性で一点だけ惜しいと感じたのが、シャッターの応答性です。活発に遊ぶペットを撮ろうとしたのですが、シャッターを押してから実際に撮影されるまでに一瞬の間があり、決定的瞬間を逃してしまうことがありました 。動きの速い被写体を撮るのには、あまり向いていないかもしれません。
<OPPO Reno10 Pro 5Gのカメラ仕様、カメラ機能>
カメラ仕様:
- アウトカメラ
- メイン(広角): 約5,000万画素 (F値1.8)、ソニーIMX890センサー、OIS(光学式手ブレ補正)対応
- サブ(望遠): 約3,200万画素 (F値2.0)、ソニーIMX709センサー、光学2倍ズーム対応
- サブ(超広角): 約800万画素 (F値2.2)、画角112°
- インカメラ: 約3,200万画素 (F値2.4)
- カメラ機能:
- ポートレートモード
- 夜景モード
- PROモード(マニュアル撮影)
- 4K動画撮影
- アウト/イン同時動画撮影
- ネオンポートレート
- AIビューティー
まとめ:カメラ性能
- ハードウェア仕様:光学2倍望遠レンズとメインカメラのOIS搭載が、前モデルOPPO Reno9 Aからの最大の進化点であり、撮影品質を大きく向上させている。
- 撮影体験とソフトウェア:ポートレートモードが非常に優秀で、特に望遠カメラとの組み合わせで撮影が楽しくなる反面、シャッターラグがあり動きの速い被写体には不向き。
- 画質評価(日中・ズーム):明るい場所での写りは鮮やかでSNS映えする。光学2倍望遠は非常に高画質で、特にポートレート撮影でその真価を発揮する。
- 画質評価(夜景・超広角):OISと大型センサーのおかげで夜景撮影に強く、白飛びを抑えた美しい写真が撮れる。一方、超広角カメラの画質は価格を考えると物足りない。
- 動画撮影:1080pでの手ブレ補正は実用的だが、4K撮影では手ブレ補正が利用できないため、撮影シーンが限られる。
バッテリー性能:OPPO Reno10 Pro 5G ~充電の概念を変える、80Wの「ワンダフルチャージ」体験~
ここでは、OPPO Reno10 Pro 5Gの最大の魅力の一つであるバッテリー性能について、その容量、実際のバッテリー持続時間、そして驚異的な充電速度の順番で、前モデル「OPPO Reno9 A」と比較しながら詳しくレビューします。この一台は、スマートフォンの「充電」という行為に対する考え方を根本から変えてくれる力を持っていました。
1日を余裕で支える4,600mAhのバッテリー容量
OPPO Reno10 Pro 5Gは、4,600mAhの大容量バッテリーを搭載しています 。これは、薄型軽量デザインを維持しながらも、前モデルOPPO Reno9 Aの4,500mAhからわずかに増加した数値です 。この十分な容量が、後述する長時間の駆動時間と、1日中スマートフォンを安心して使えるという信頼感の基盤となっています。大容量でありながら本体が約185gと軽量に抑えられている点も、毎日持ち歩く上で嬉しいポイントです 。
実際の駆動時間と、4年後も見据えた長寿命設計
メーカーの公表値によると、OPPO Reno10 Pro 5Gは連続通話時間で約1,780分、連続待受時間で約534時間というスペックを誇ります 。これは、前モデルOPPO Reno9 Aの連続通話時間約1,950分、連続待受時間約440時間と比較すると、待受時間は長くなっていますが、通話時間は少し短くなっています 。
この公称値以上に、実際の駆動時間は頼もしいものでした。私の使い方では、朝からSNSやカメラ、動画視聴を普通に使っても、夜寝る前には30%以上残っていることがほとんどで、1日は余裕で持つという印象です。特に印象的だったのは、休日にYouTubeの動画を6時間ぶっ続けで再生してみたテストです。それでもバッテリーはまだ58%も残っており、そのスタミナに驚きました。
一方で、「充電は速いが電池の減りも速い」、「待機中の電力消費が多い」という声も一部で見られます。確かに、使っていない間に思ったよりバッテリーが減っていると感じる日もありました。省エネモードを上手く活用するのが、バッテリー持ちを最大化するコツかもしれません。
そして、日々のバッテリー持ちだけでなく、OPPO Reno10 Pro 5Gは長期的な視点でも安心感を与えてくれます。独自の「Battery Health Engine」技術により、バッテリーの長寿命化を実現しているのです 。これは、約4年間(1600回の充放電サイクル)使用しても、バッテリーが劣化しにくいように設計されている技術で、長く大切にスマートフォンを使いたいユーザーにとっては非常に心強い機能です 。
充電の概念を覆す80W「ワンダフルチャージ」
OPPO Reno10 Pro 5Gのバッテリー性能で最も衝撃的だったのが、80Wの「SUPERVOOC™フラッシュチャージ」です 。メーカーが謳う「28分ワンダフルチャージ!」の言葉通り、バッテリー残量がほぼ空の状態からでも、わずか28分ほどで100%まで満充電できる性能は圧巻でした 。
この速さは、私のスマートフォンの使い方を大きく変えました。ある朝、寝坊してしまいバッテリー残量が15%しかない絶望的な状況でも、顔を洗って着替えている10分ほどの間に50%近くまで回復しました 。おかげで、充電の心配をすることなく安心して家を出ることができました。「充電の概念が変わる」という評価も大げさではないと実感した瞬間です。
これは、18W充電で満充電に約2時間かかり、しかも充電器が別売りだった前モデルOPPO Reno9 Aとの決定的な違いです 。Reno10 Pro 5Gにはパワフルな80W対応充電器がしっかり同梱されているため、購入後すぐに最高の充電体験ができます 。ただし、この充電器は高性能な分、サイズが少し大きいので持ち運びの際は少し嵩張るかもしれません 。なお、残念ながらワイヤレス充電には対応していませんでした 。
<OPPO Reno10 Pro 5Gのバッテリー仕様>
- バッテリー容量: 4,600mAh
- 急速充電: 80W SUPERVOOC™フラッシュチャージ
- 充電器: 80W対応ACアダプター同梱
- ワイヤレス充電: 非対応
- 長寿命化技術: Battery Health Engine
まとめ:バッテリー性能
- バッテリー容量:4,600mAhと十分な容量を搭載し、1日の使用に耐えるスタミナを確保 。
- バッテリー駆動時間:日常使いでは1日以上持つ良好なパフォーマンスを発揮するが、待機電力の消費が気になる場面も 。独自の「Battery Health Engine」技術により、4年後も安心して使える長寿命設計が魅力 。
- 充電:80W SUPERVOOC™フラッシュチャージは圧巻の一言 。約28分で満充電でき、スマートフォンの充電に関するあらゆるストレスから解放される 。
OSと機能:OPPO Reno10 Pro 5G ~日常を豊かにする便利機能と、オーディオ性能の課題~
ここでは、OPPO Reno10 Pro 5Gに搭載されているOS「ColorOS 13」の使い勝手や、IRリモコンといった便利な独自機能、そしてオーディオ性能について、前モデル「OPPO Reno9 A」との比較を交えながら、実際に使って感じた本音をレビューします。
使いやすく進化した「ColorOS 13」とアップデートの懸念
OPPO Reno10 Pro 5Gには、Android 13をベースにした「ColorOS 13」が搭載されています。以前のOPPOのOSに使いにくさを感じていた人もいるかもしれませんが、現在のColorOSは非常に洗練されており、ポップで分かりやすいデザインと、ユーザーの使い勝手を考えた便利な工夫が随所に見られます。特に、アプリ履歴画面から一括でアプリを終了させやすかったり、画面オフの状態から特定のジェスチャーで機能を呼び出せたりする点は、純正Androidよりも便利だと感じました。
また、プライバシー機能が充実している点も特筆すべきです。1台のスマホ内に完全に独立したもう一つの領域を作成できる「システムクローン」機能は、仕事用とプライベート用で完全に環境を分けたい場合に非常に役立ちます。さらに、標準の電話アプリに通話録音機能が搭載されているのを発見した時は、その便利さに思わず声が出ました。
しかし、一点大きな懸念があります。それはOSのアップデートです。前モデルのOPPO Reno9 Aは、メジャーアップデートが1世代のみとされており、本機も同等のサポート期間だと考えられます 。さらに、Android 14へのアップデート後に通知機能に不具合が発生するという報告が複数見受けられたため、私自身も当面はアップデートを控えることにしました。ソフトウェアの完成度が高いだけに、長期的なサポートへの不安が残るのは残念な点です。
日常がもっと便利になる独自機能とおサイフケータイ
OPPO Reno10 Pro 5Gには、日々の生活を少し豊かにしてくれるユニークな機能が搭載されています。特に驚いたのが、本体上部にある「IR(赤外線)リモコン機能」です。ソファでくつろいでいる時にテレビのリモコンが見当たらなくても、スマホでさっとチャンネルを変えられたのは地味ながら非常に便利でした 。家のエアコンや扇風機も登録でき、まさにスマートリモコンとして活躍してくれます。
前モデルのReno9 A同様、おサイフケータイに対応しているのはもちろん、NFCアンテナが本体上部の中央に配置されている点が素晴らしいです 。駅の自動改札でタッチする際、アンテナ位置が偏っていると失敗することがありますが、この配置のおかげで一度もエラーなくスムーズに通過できました。また、ディスプレイ内蔵の指紋認証は非常に高速で、ロック解除後にそのまま指をスライドさせることで、登録した決済アプリなどを直接起動できる「クイック起動」も重宝しました 。
オーディオ体験の光と影 – 高音質コーデックとモノラルスピーカー
オーディオ性能に関しては、正直なところ一長一短です。最大の弱点は、スピーカーが本体下部に一つだけのモノラル仕様であることです 。YouTubeでミュージックビデオを横画面で楽しもうとしたところ、音が片側からしか聞こえず、没入感が大きく損なわれてしまいました。音質も低音が物足りないフラットな印象で、動画や音楽鑑賞には力不足を感じます 。
さらに、Reno9 Aには搭載されていた3.5mmイヤホンジャックが、Reno10 Pro 5Gでは非搭載となりました。これは有線のイヤホンを愛用している私にとっては明確なデメリットです。
一方で、ワイヤレスオーディオには強みがあります。SBCやAACといった標準的なコーデックに加え、高音質な「LDAC」や「aptX Adaptive」にも対応していました 。手持ちのLDAC対応ワイヤレスイヤホンでAmazon Music HDを聴いたところ、ワイヤレスとは思えないほどクリアで高精細なサウンドを楽しめ、この点は非常に満足度が高かったです。
<OPPO Reno10 Pro 5GのOS・機能仕様>
- OS: ColorOS 13 based on Android™13
- 生体認証: ディスプレイ指紋認証 / 顔認証
- おサイフケータイ®: 対応
- スピーカー: モノラルスピーカー
- イヤホンジャック: 非搭載(USB Type-C経由)
- Bluetooth®オーディオコーデック: SBC, AAC, aptx, aptx-HD, LDAC, LHDC
- 特殊機能: IR(赤外線)リモコン機能 、システムクローン、通話録音機能
まとめ:OSと機能
- OSとUI:多機能で直感的に使えるColorOS 13は魅力的だが、メジャーOSアップデートへのサポート期間と、アップデート後の安定性には懸念が残る。
- 独自機能と便利機能:IRリモコンやおサイフケータイ、通話録音機能など、かゆい所に手が届く便利な機能が充実しており、日常生活での満足度を高めてくれる。
- オーディオ性能:モノラルスピーカーとイヤホンジャック非搭載は、前モデルOPPO Reno9 Aと比較しても大きな弱点。一方で、ワイヤレス接続ではLDACなどの高音質コーデックに対応している。
- セキュリティとプライバシー:高速な生体認証に加え、システムクローンなどプライバシーを強力に保護する機能が豊富に搭載されている。
OPPO Reno10 Pro 5GとOPPO Reno9 Aの主な違い
OPPOのRenoシリーズとして2023年に登場した「OPPO Reno10 Pro 5G」と「OPPO Reno9 A」は、同じシリーズながらコンセプトが大きく異なるスマートフォンです。ここでは、両機種のスペックを比較し、その違いがどのようなユーザー体験につながるのかを項目別に詳しく解説します。
発売日と価格
- OPPO Reno10 Pro 5G: 2023年10月6日発売 / 公式価格 86,800円(税込)
- OPPO Reno9 A: 2023年6月22日発売 / 公式価格 46,800円(税込)
- 違い:Reno10 Pro 5Gは、約4万円高く、より高性能な「ミドルハイ」モデルとして位置づけられています。Reno9 Aはコストパフォーマンスに優れた「ミドルレンジ」モデルです 。
デザインとディスプレイ形状
- OPPO Reno10 Pro 5G: 3Dカーブデザイン / 側面が湾曲したエッジディスプレイ(画面占有率93.0%)
- OPPO Reno9 A: フラットデザイン / フラットディスプレイ(画面占有率89.4%)
- 違い:Reno10 Pro 5Gは高級感と没入感の高いエッジディスプレイ、Reno9 Aは保護フィルムなどが貼りやすく実用的なフラットディスプレイと、設計思想が異なります 。
ディスプレイ性能
- OPPO Reno10 Pro 5G: 約6.7インチ / 最大120Hzリフレッシュレート / 10億色表示
- OPPO Reno9 A: 約6.4インチ / 最大90Hzリフレッシュレート / 1670万色表示
- 違い:Reno10 Pro 5Gは画面が大きく、より滑らかで色表現も豊かです。動画視聴やSNSのスクロールなどで、より高品質な体験ができます 。
性能 (CPU・ストレージ)
- OPPO Reno10 Pro 5G: Snapdragon 778G 5G / 256GBストレージ / microSD非対応
- OPPO Reno9 A: Snapdragon 695 5G / 128GBストレージ / microSD対応(最大1TB)
- 違い:CPUの処理性能はReno10 Pro 5Gが明確に上ですが、Reno9 AはSDカードによるストレージ拡張が可能という利点があります 。
バッテリーと充電
- OPPO Reno10 Pro 5G: 4600mAh / 80W急速充電(約28分で満充電) / 充電器付属
- OPPO Reno9 A: 4500mAh / 18W急速充電(約30分で40%) / 充電器非付属
- 違い:充電速度に圧倒的な差があります 。Reno10 Pro 5Gは充電の待ち時間が劇的に短く、パワフルな充電器が箱に含まれている点も大きなメリットです 。
カメラ
- OPPO Reno10 Pro 5G: 50MP広角(OIS付) + 32MP望遠(光学2倍) + 8MP超広角
- OPPO Reno9 A: 48MP広角 + 8MP超広角 + 2MPマクロ
- 違い:Reno10 Pro 5Gの最大の強みは、高品質な光学2倍望遠カメラと、メインカメラの光学式手ブレ補正(OIS)です。これにより、ポートレート撮影や暗い場所での撮影品質に大きな差が生まれます 。
防水・防塵性能
- OPPO Reno10 Pro 5G: IP54(防滴レベル)
- OPPO Reno9 A: IP68(最高水準の防水・防塵)
- 違い:防水性能はReno9 Aが圧倒的に優れています。お風呂や雨の中など、水回りでの使用を重視するならReno9 Aが安心です 。
接続性とその他機能
- OPPO Reno10 Pro 5G: Wi-Fi 6対応 / イヤホンジャックなし / IRリモコンあり
- OPPO Reno9 A: Wi-Fi 5対応 / 3.5mmイヤホンジャックあり / IRリモコンなし
- 違い:Reno10 Pro 5Gは無線通信規格が新しいですが、有線イヤホンを使うならイヤホンジャックのあるReno9 Aが便利です 。家電を操作できるIRリモコンの有無も選択のポイントになります 。
OSとサポート期間
- OPPO Reno10 Pro 5G: OSアップデート最大4年 / セキュリティアップデート最大5年
- OPPO Reno9 A: OSアップデート1世代のみ / セキュリティアップデート3年
- 違い:ソフトウェアのサポート期間に大きな差があります。より長くOSのアップデートを受けながら安心して使いたいのであれば、Reno10 Pro 5Gが断然有利です。
まとめ:OPPO Reno10 Pro 5GとOPPO Reno9 Aの違い
OPPO Reno10 Pro 5GとOPPO Reno9 Aは、同じRenoシリーズでありながら、明確に異なるユーザーをターゲットにしています 。
Reno10 Pro 5Gは、カメラ性能(特にポートレート)、圧倒的な充電速度、より高品質なディスプレイ、そして長期的なソフトウェアサポートを求めるユーザー向けの「ミドルハイ」モデルです。一方、Reno9 Aは、最高水準の防水性能やSDカードによる拡張性、イヤホンジャックといった実用的な機能を、高いコストパフォーマンスで実現した「ミドルレンジ」の優等生と言えるでしょう 。どちらを選ぶかは、価格と性能のどこに重きを置くかによって決まります。
OPPO Reno10 Pro 5Gのメリット・デメリット
OPPO Reno10 Pro 5Gは、急速充電やカメラ性能に強みを持つ魅力的なミドルハイスマートフォンですが、いくつかの注意点も存在します。ここでは、前モデル「OPPO Reno9 A」との比較を交えながら、そのメリットとデメリットを詳しく解説します。
【メリット】
メリット1:驚異的な充電速度と同梱充電器
OPPO Reno10 Pro 5G最大の特長は、80Wの「SUPERVOOC™フラッシュチャージ」です。バッテリー残量がほぼない状態からでも、約28分で100%まで充電が完了します。朝の準備中など、わずかな時間で十分なバッテリーを確保できるため、充電に関するストレスから解放されます。前モデルOPPO Reno9 Aの18W充電(満充電に約2時間)とは比較にならない速さです。さらに、Reno9 Aでは別売りだった充電器が、本機では80W対応のものが同梱されている点も大きなメリットです。
メリット2:ポートレート撮影を革新する光学2倍望遠カメラ
OPPO Reno10 Pro 5Gは、この価格帯のスマートフォンとしては珍しく、約3,200万画素の高性能な光学2倍望遠カメラを搭載しています。これにより、被写体の歪みが少ない自然なポートレート撮影が可能になります。約200万画素のマクロカメラを搭載していたOPPO Reno9 Aと比較して、より実用的で表現の幅が広がる、大きなハードウェアの進化点と言えるでしょう。
メリット3:大幅に向上した処理性能と大容量ストレージ
心臓部であるSoCには「Snapdragon 778G 5G」を搭載し、OPPO Reno9 Aの「Snapdragon 695 5G」から処理性能が大きく向上しました。これにより、複数のアプリを同時に使用するマルチタスクも快適にこなせます。また、ストレージ容量もReno9 Aの128GBから256GBへと倍増しており、多くのアプリや写真、動画を気兼ねなく保存できます。
メリット4:所有欲を満たす高級感のあるデザインと軽さ
背面にガラス素材と3Dカーブデザインを採用し、手に取った瞬間に価格以上の高級感を感じさせます。OPPO Reno9 Aもガラスを用いた美しいデザインで評価が高かったですが、Reno10 Pro 5Gは曲面を取り入れたことで、よりエレガントで洗練された印象を与えます。約6.7インチの大画面ながら約185gという軽さも魅力で、長時間の使用でも疲れにくいです。
メリット5:没入感の高い120Hz有機ELディスプレイ
約6.7インチの有機ELディスプレイは、最大120Hzのリフレッシュレートと約10億色の表示に対応しています。OPPO Reno9 Aの90Hz・約1670万色表示のディスプレイと比較して、スクロールはより滑らかに、映像はより色鮮やかに映し出され、動画視聴やWebブラウジングでの没入感が格段に向上しました。
メリット6:長期間安心して使えるバッテリー長寿命化技術
OPPO独自の「Battery Health Engine」技術により、バッテリーの長寿命化が図られています。約4年間使用してもバッテリー性能が劣化しにくいように設計されており、一つのスマートフォンを長く大切に使いたいユーザーにとっては非常に心強い機能です。
【デメリット】
デメリット1:モノラルスピーカーとイヤホンジャックの廃止
オーディオ面では課題が残ります。スピーカーは本体下部に一つだけのモノラル仕様で、動画を横向きで視聴すると音が片側からしか聞こえず、臨場感に欠けます。さらに、OPPO Reno9 Aには搭載されていた3.5mmイヤホンジャックが廃止されており、有線イヤホンを使用するには変換アダプタが別途必要です。
デメリット2:防水・防塵性能のスペックダウン
OPPO Reno10 Pro 5Gの防水・防塵性能はIP54等級で、これは生活防水レベルにとどまります。雨や水しぶき程度は問題ありませんが、水没の危険があるお風呂などでの使用は推奨されません。あらゆる方向からの水の飛沫に対応できるIPX8の高い防水性能を誇っていたOPPO Reno9 Aからは、明確なスペックダウンとなっています。
デメリット3:SDカード非対応による拡張性の低下
OPPO Reno9 Aは最大1TBのSDカード(microSDXCカード)に対応し、自由にストレージを拡張できましたが、Reno10 Pro 5GではSDカードスロットが廃止されました。内蔵ストレージは256GBと大容量ですが、拡張性が失われた点がデメリットと感じるでしょう。
デメリット4:動きの速い被写体に不向きなカメラの応答性
カメラの画質は素晴らしい一方で、シャッターを切ってから撮影されるまでにわずかな遅延(シャッターラグ)が感じられることがあります。そのため、元気に走り回る子どもやペットなど、動きの速い被写体を撮影しようとすると、決定的瞬間を逃してしまう可能性があり、この点は少し残念でした。
デメリット5:OSアップデートへの懸念
Android 14へのアップデート後、通知機能などに不具合が出るといったユーザー報告があり、OSアップデートの安定性には懸念が残ります。前モデルOPPO Reno9 Aのアップデート保証がメジャーOSアップデート1回だったことも踏まえると、本機のサポート期間も同等である可能性があり、長期的なソフトウェアサポートを重視するユーザーには不安要素となるかもしれません。
デメリット6:ワイヤレス充電に非対応
高級感のあるデザインにもかかわらず、ワイヤレス充電には対応していません。この価格帯のスマートフォンでは搭載機種も増えているため、置くだけで充電できる手軽さを求めるユーザーにとっては物足りない点です。
OPPO Reno10 Pro 5Gのスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ: 約6.7インチ、解像度2412 × 1080 pxの有機EL
※FHD+/394ppi/輝度500nit/画面占有率93.0%/HDR10+/100% DCI-P3/100% sRGB/10億7000万色/AGC DT-Star2 - リフレッシュレート: 最大120Hz 可変(120Hz/90Hz/60Hz)
- タッチサンプリングレート: 最大240Hz
- プロセッサ: Qualcomm Snapdragon 778G 5G
※6nm/8コア/最大2.4 GHz - GPU: Adreno 642L
- RAM(メモリ): 8GB LPDDR4x
- メモリ拡張: 最大16GB相当まで
- ストレージ: 256GB UFS2.2
- バッテリー: 4600mAh/17.98Wh
- 駆動時間: 約1.5日 ※4年 長持ち長寿命
- 充電: 80W SUPERVOOCフラッシュチャージ (約10分で48%、約5分で2時間のゲームプレイ)
- 背面カメラ: 50MP+32MP+8MP
- 前面カメラ: 32MP
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 6 (802.11a/b/g/n/ac/ax) , Bluetooth 5.2 , GPS (GPS、BeiDou、GLONASS、GALILEO、QZSS)
- NFC/おサイフケータイ: 対応(マイナンバーカード機能に対応)
- インターフェース: USB Type-C (OTG)
- センサー: 地磁気センサー、近接センサー、光センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、重力センサー、ステップカウント機能対応
- スピーカー: モノラルスピーカー ※3.5mmイヤホンジャックなし
- 防水防塵: IP54
- 機能: IR(赤外線)リモコン機能 , システム劣化防止機能 Dynamic Computing Engine技術 , アイコンプルダウンジェスチャー(片手操作) , ゲームスペース(管理・パフォーマンスの最適化・通知の非表示)
- 生体認証: ディスプレイ指紋認証、顔認証
- OS: Android 13ベースのColorOS 13
- サイズ: 約163 x 約75 x 約7.9mm
- 重量: 約185g
- カラー: シルバーグレー、グロッシーパープル
- 付属品: ACアダプター(試供品) , 保護フィルム(試供品)(貼付済み) , USB Type-Cデータケーブル(試供品) , 保護ケース(試供品) , SIM取出し用ピン(試供品) , クイックガイド , 安全ガイド
- 5G通信: 対応
- SIMカード: nanoSIM+eSIM
対応バンド:OPPO Reno10 Pro 5G
「OPPO Reno10 Pro 5G」は5G通信に対応しています。
基本的には本体にSIMカードを入れて、APN設定を済ませると、通信できます。
SIMはNanoSIMと物理的なカードを必要としないeSIMに対応しています。
対応バンドは以下の通りです。
- 5G : n3/n28/n77/n78
- 4G FDD LTE : Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/26/28 4G TD LTE : Band 38/41/42
- 3G WCDMA : Band 1/2/4/5/6/8/19
- 2G GSM : 850/900/1800/1900MHz
対応バンドの詳細
ドコモ回線
- 5G: n78
- 備考: ドコモの5G主要バンドであるn78に対応しています。ただし、もう一つの主要バンドであるn79には対応していません。
- 4G: B1/3/19/28/42
- 備考: 主要なバンドであるB1, 3に加え、繋がりやすいプラチナバンドのB19にも対応しています。
- プラチナバンド: B19 対応
- 3G: B1/6/19
- 備考: 3Gの主要バンドおよびFOMAプラスエリアに対応しています。
au回線
- 5G: n28/n77/n78
- 備考: auの5Gで利用される主要なバンドにすべて対応しています。
- 4G: B1/3/18/26/28/41/42
- 備考: 主要バンドのB1, 3に加え、プラチナバンドのB18/26にも対応しており、広いエリアでの通信が期待できます。
- プラチナバンド: B18/26 対応
- 3G: サービス終了
ソフトバンク回線
- 5G: n3/n28/n77
- 備考: ソフトバンクの5Gで利用される主要なバンドにすべて対応しています。
- 4G: B1/3/8/28/41/42
- 備考: 主要バンドのB1, 3に加え、繋がりやすいプラチナバンドのB8にも対応しています。
- プラチナバンド: B8 対応
- 3G: B1/8
楽天モバイル回線
- 5G: n77
- 備考: 楽天モバイルの5G主要バンドであるn77に対応しています。
- 4G: B3/18/26
- 備考: 楽天モバイル自社回線のB3と、パートナー回線(au)のB18/26に両対応しています。
- プラチナバンド: n28
- 備考: 楽天モバイルが新たに獲得したプラチナバンドn28に対応しているため、今後のエリア拡大において有利です。
- 3G: サービス対象外
結論
この端末(OPPO Reno10 Pro 5G)は、バンド情報に基づくと、以下の通りです。
- ドコモ、au、ソフトバンクの主要な4G/5Gバンドに幅広く対応しており、各社のプラチナバンドもカバーしているため、全国の広いエリアで快適な通信が期待できます。
- 楽天モバイルについても、自社回線、パートナー回線、そして将来のプラチナバンドに対応しており、問題なく利用可能です。
- 3G(WCDMA)については、ドコモとソフトバンクのバンドに対応しています。auは3Gサービスを終了しています。
- 2G(GSM)は、日本では現在利用されていません。
総合的に見て、この端末は日本の4キャリアすべてで、現在および将来にわたって高いレベルで対応しており、非常に快適に利用できる可能性が高いと言えます。
ただし、モバイル通信を利用するには、自分のSIMがスマホ側のバンドに対応している必要があります。
こちらのページで対応しているかどうかを確認できます。
ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル回線の「対応バンド」を詳細にチェック!
OPPO Reno10 Pro 5Gの評価
8つの基準で「OPPO Reno10 Pro 5G」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★☆
約6.7インチの有機ELディスプレイは、120Hzのリフレッシュレートと約10億色の表示に対応しており、非常に滑らかで色鮮やかです。ただし、側面が湾曲したエッジディスプレイは好みが分かれます。
スペック:★★★★☆
Snapdragon 778G 5Gは日常使いには十分すぎる性能で、8GBのRAMと256GBのストレージも大容量です。しかし、プロセッサが最新世代ではない点や、USB 2.0の転送速度の遅さが惜しいです。
耐久性:★★☆☆☆
防水防塵性能がIP54等級にとどまり、前モデルOPPO Reno9 AのIP68から大きくスペックダウンしました。バッテリーの長寿命化技術は魅力ですが、物理的な耐久性には不安が残ります。
デザイン:★★★★★
ガラス素材と3Dカーブデザインによる高級感は、この価格帯のスマートフォンの中でも際立っています。約185gという軽さも相まって、所有欲を満たしてくれる美しい仕上がりです。
通信:★★★★☆
国内の主要な5G・4Gバンドに対応し、Wi-Fi 6もサポートしているため、通信性能は快適です。eSIMにも対応していますが、データ転送用のUSBポートが旧規格なのが唯一の欠点です。
機能:★★★☆☆
80Wの超急速充電や、家電を操作できるIRリモコン機能は非常にユニークで便利です。一方で、モノラルスピーカーやイヤホンジャック非搭載など、オーディオ関連の機能は物足りなさを感じます。
使いやすさ:★★★☆☆
多機能な「ColorOS」は直感的で使いやすいですが、Android 14へのアップデート後に不具合の報告が複数ある点には注意が必要です。また、シャッターラグや安価な振動モーターが操作感を少し損ねています。
価格:★★★☆☆
公式価格の8万円台後半は、スペックを考えるとやや割高に感じられます。しかし、キャリアによる割引販売や、80W充電器・ケースなどが標準で付属することを考慮すれば、納得できる価格設定です。
【総評:★★★★☆】
「充電」と「デザイン」に特化した魅力的な一台
OPPO Reno10 Pro 5Gは、すべての面で完璧な優等生ではありません。しかし、特定の分野においては、他の追随を許さないほどの強い輝きを放つ、非常に個性的なスマートフォンです。その最大の魅力は、なんと言っても「充電速度」と「デザイン」に集約されます。
約28分で満充電が完了する80Wの急速充電は、スマートフォンの使い方そのものを変えてくれます。夜に充電し忘れても、朝の身支度の間に1日使えるだけのバッテリーを確保できる安心感は、一度体験すると手放せなくなるでしょう。
また、手に取った瞬間に伝わるガラスの質感と、大画面にもかかわらず驚くほど軽いボディは、日々の所有欲を満たしてくれます。これに加えて、ポートレート撮影で真価を発揮する光学2倍望遠カメラも、本機の価値を大きく高めています。
明確な弱点とトレードオフ
その一方で、この魅力的な個性を実現するために、いくつかの点が割り切られています。前モデルのOPPO Reno9 AからスペックダウンしたIP54の防水性能、動画視聴の没入感を損なうモノラルスピーカー、そしてイヤホンジャックとmicroSDカードスロットの廃止は、ユーザーによっては大きなデメリットとなるでしょう。プロセッサも最新鋭ではなく、OSアップデートへの不安も残ります。
どんな人におすすめか
結論として、OPPO Reno10 Pro 5Gは「スマートフォンの充電待ちが嫌いな人」そして「日常的に持ち歩くものだからこそ、デザインや質感にこだわりたい人」にこそ、強くおすすめできる一台です。最高の防水性能やオーディオ体験、最高のコストパフォーマンスを求めるのではなく、「速さ」と「美しさ」という明確な価値に魅力を感じるのであれば、このスマートフォンは日々の生活をより豊かで快適なものにしてくれる、最高のパートナーとなるでしょう。
[amazon]
「OPPO Reno10 Pro 5G」の価格・購入先
※価格は2025/07/21に調査したものです。価格は変動します。
ECサイト
- Amazonで37,800円(シルバーグレー・税込)、
- 楽天市場で43,799円(送料無料)、
- ヤフーショッピングで49,500円、
で販売されています。
Amazonで「OPPO Reno10 Pro 5G」をチェックする
楽天市場で「OPPO Reno10 Pro 5G」をチェックする
ヤフーショッピングで「OPPO Reno10 Pro 5G」をチェックする
おすすめのライバル機種と価格を比較
「OPPO Reno10 Pro 5G」に似た性能をもつスマートフォンも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
OPPO Reno14 5G
OPPOから発売された約6.6インチの5Gスマートフォンです(2025年7月17日発売)。
ColorOS 15 (based on Android™15)、MediaTek Dimensity 8350、12GBメモリ、2,760×1,256 pxの有機EL、256GBストレージ、約2.25日間駆動する6,000mAhバッテリー、背面約5000万画素+約5000万画素+約800万画素の3眼カメラ、前面約5000万画素のフロントカメラ、デュアル ステレオスピーカーを搭載しています。
また、AI機能(AIフラッシュ撮影、AIサウンドフォーカス、AI再構成、AIパーフェクトショット、Google Geminiなど)、リアルタイム画面翻訳、自動通話録音機能、強力な手ブレ補正 (アクションカメラ風モード搭載)、80W SUPERVOOC™フラッシュチャージ 、バイパス充電に対応。
リフレッシュレート最大120Hz、スプラッシュタッチ機能、手袋モード、画像シャープナー、動画カラーブースト、IPX8・IPX9 / IP6X防水防塵、MIL規格(耐衝撃)、ディスプレイ指紋認証、顔認証、NFC、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4、GPSにも対応しています。
価格は、Amazonで72,545円(5000円OFFクーポン付きで実質67,545円・税込)、楽天市場で67,938円(送料無料)、ヤフーショッピングで79,800円(送料無料)、です。
関連記事:OPPO Reno14 5G 徹底レビュー!Reno10 Pro比較と評価
Amazonで「OPPO Reno14 5G」をチェックする
OPPO Reno13 A
OPPOから発売された約6.7インチの5Gスマートフォンです(2025年6月26日発売)。
ColorOS 15 (based on Android 15)、Snapdragon 6 Gen 1、8GBメモリ、2,400×1,080 pxの有機EL、128GBストレージ、5,800mAhバッテリー、背面約5000万画素+約800万画素+約200万画素の3眼カメラ、前面約3200万画素のフロントカメラ、microSDカードスロットを搭載しています。
また、AI機能(AI写真編集、AI文章作成、Google Gemini)、デュアルステレオスピーカー、光学式手ブレ補正、「O+ Connect」機能、「スプラッシュタッチ機能」、「手袋モード」、最大120Hzのリフレッシュレート、IP68/IP69防水防塵、米国MIL規格(MIL-STD-810H)に対応。
おサイフケータイ®、最大1TBまでのストレージ拡張、45W SUPERVOOC 急速充電、ディスプレイ指紋認証、顔認証、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 5 (802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 5.1、GPSにも対応しています。
価格は、Amazonで44,364円(税込)、楽天市場で43,890円(送料無料)、ヤフーショッピングで48,800円、AliExpressで57,379円(Reno 14 5G・CN版)、です。
関連記事:OPPO Reno13 A 徹底レビュー!Reno11 Aと性能・機能を比較
Amazonで「OPPO Reno13 A」をチェックする
OPPO Find X8
OPPOから発売された6.6インチの5Gスマートフォンです(2024年12月12日発売)。
ColorOS 15 (based on Android 15)、MediaTek Dimensity 9400、 16GB LPDDR5Xメモリ、512GB UFS 4.0ストレージ、5630mAhバッテリー、ハッセルブラッドカメラ(背面50MP+50MP+50MPの3眼カメラ)、前面32MPカメラを搭載しています。
また、80W SUPERVOOC(急速充電)、50W AIRVOOC(ワイヤレス充電)、IP69/IP68防水防塵、MIL規格とスイスSGSの耐衝撃、最大28GBまでのメモリ拡張、ディスプレイ指紋認証、顔認証、リフレッシュレート 最大120Hz、タッチサンプリングレート 最大240Hz、NFC(※おサイフケータイには非対応)、USB Type-C(OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4に対応しています。
価格は、Amazonで127,091円(税込)、楽天市場で126,974円(送料無料)、ヤフーショッピングで139,800円(送料無料)、AliExpressで103,701円、です。
関連記事:OPPO Find X8 レビュー!カメラもCPUも驚愕の性能か? Antutu300万越え!
Amazonで「OPPO Find X8」をチェックする
他のOPPOスマホと比較
他にもOPPOのスマートフォンが販売されています。2025年、2024年モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
OPPOスマホが高コスパで人気! 全機種 ラインナップ 一覧で比較
その他のおすすめAndroidスマホは?
その他のおすすめAndroidスマホは以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。
超ハイスペックなスマホをまとめて紹介しています。
5万円前後のハイスペックなAndroidスマホをまとめて紹介しています。
注文殺到で売れまくり! 3万円台で買えるハイスペックスマホ まとめ
3万円台のハイスペックなAndroidスマホをまとめて紹介しています。
2万円台で買えるリッチなスマホ おすすめの全機種 ラインナップ 一覧
2万円前後のAndroidスマホをまとめて紹介しています。