フルカラー「Kobo Clara Colour」のメリット・デメリットを解説

Kobo Clara Colour top

フルカラーの電子書籍端末「Kobo Clara Colour」のメリット・デメリットをくわしく解説! Libra ColourやAmazon Kindle シリーズとの違いも合わせて掲載しています。

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「Kobo Clara Colour」が発売開始!

2024年5月1日、日本の楽天から「Kobo Clara Colour」(コボ クララ カラー)が発売されました。

カラー対応の電子ペーパーを搭載した6インチの電子書籍リーダーです。

楽天の6型電子書籍リーダーは2022年9月に発売された「Kobo Clara 2E」以来で、約一年半ぶりの新端末になります。

また、同時期に同じくカラー対応の7型「Kobo Libra Colour」(コボ リブラ カラー)も発売されています。

こちらはスタイラスペン入力などに対応した上位モデルとなり、仕様も違っています。

Kobo Clara Colour」の価格は24,800円(税込)です。

上位モデルよりも約1万円安い価格で、前モデルと比べてもわずか5千円しか上がっていません。非常にお買い得そうな電子書籍リーダーなようですが、いったい、どんなメリットがあるのでしょうか?さっそく確認してみましょう。

「Kobo Libra Colour」のメリット

ここから「Kobo Libra Colour」のメリット(長所)について解説していきます。

6インチの鮮やかなカラー対応タッチスクリーンが使える

Kobo Libra Colour カラー液晶

画面の大きさは6インチです。「Kobo Libra Colour」よりも1インチ小さいサイズで、Amazonの「Kindle 2022」と同じサイズになります。また、カラー表示はKaleido 3 スクリーンで、「Kobo Libra Colour」と同じです。すでに投稿されている動画レビューによると、このカラー表示の完成度は非常に高く、電子書籍リーダーの中ではバツグンに色鮮やかだそうです。

理由は本来下層に配置されるべき「カラーフィルター」を電子ペーパー(E ink)よりも上の方に配置されているためです。これによって色の彩度が劇的に向上し、カラー対応な端末の弱点だったグレーかかった表示が解消されました。カラーの表示色は4,096色で、高精細を表すピクセル密度は150 ppiです。 もちろん、従来モデルと同様に300ppiの白黒表示(モノクロ)にも対応しているため、カラー表示を使わずに読書することもできます。

フロントライトで明るさ調整・ダークモードもあり

Kobo Libra Colour フロントライト

薄暗いシーンで読書をするにはフロントライト機能が必要になります。「Kobo Libra Colour」はフロントライト技術「ComfortLight PRO」を採用し、夜間でも快適に読書できます。このライトは前モデル「Kobo Clara 2E」にも搭載されていたもので、昼間に適した「白色」と夜間に適した「電球色」(オレンジ色)の2種類をシーンによって使い分けることができます。

明るさの調整ができる点は「Kindle 2022」(第11世代)と同じで、ベゼル下部に配置されたライトの見え方もほぼ同じです。また、前モデルと同様に白黒表示(モノクロ)利用時にダークモードも利用できます。このモードを利用することで、目の負担を軽減することができます。

16GBのメモリ内蔵で大量の電子書籍を持ち歩ける

内蔵メモリ(ストレージ)は約16GBで、テキストベースの本を約12,400点分、コミックで約248点分を保存して持ち歩くことができます。前モデルの「Kobo Clara 2E」も16GBでしたが、7型「Kobo Libra Colour」は約32GBのメモリ内蔵です。 保存できる量はテキストベースの本で約 27,000 点分、コミックで約 540 点分となり、「Kobo Libra Colour」の約2倍多い電子書籍を持ち歩くことができます。

16GBでもかなり多くの電子書籍を保存できるので、32GBがどうしても必要になるわけではありません。Amazonの「Kindle 2022」(第11世代)も32GBモデルはなく、16GBモデルのみです。画像やPDFファイルなど容量が大きいファイルを大量に持ち歩きたい人を除けば、16GBでも十分でしょう。

IPX8の防水に対応・お風呂でも使える

Kobo Libra Colour 防水

IPX8の防水に対応しているため、お風呂でも使用できます。IPX8は水深 2mで最大60分 耐えられることを示す指標です。7インチの「Kobo Libra Colour」、前モデルの「Kobo Clara 2E」も同じくIPX8で、Kobo端末の場合、これ以上防水レベルの高い電子書籍リーダーは他にありません。

Kindle Paperwhite」(2021)も同じくIPX8に対応しています。エントリーモデルの「Kindle 2022」(第11世代)は防水に対応していないため、お風呂で使うことができません。この点は「Kobo Clara Colour」の方が圧倒的に便利です。ただし、Koboの公式ページによると、あくまで「生活防水レベル」であって「水中での長時間の使用」には対応していないとのことです。防水だからといって気軽に水没させると故障の危険性があるので気を付けましょう。

3種類の専用カバーを用意

Kobo Libra Colour カバー

Kobo Clara Colour」にはオプションで3種類の専用カバーが用意されています。まず一つ目は本体を自立させることができる「スリープカバー」です。前モデルの「Kobo Clara 2E」にも用意されていたものと同じく、カバーの背面の一部を折り曲げて自立させる仕組みを採用しています。カラーはキャンバーピンク、ミスティグリーン、カイエンレッドの4色から選べます。

2つ目はオートスリープ機能のみを搭載した「ベーシックスリープカバー」です。こちらは自立させることができない仕様で、カバーを閉じると同時に本体もスリープ状態になります。もちろんシンプルに本体を傷・汚れから保護することもできます。カラーはコバルトブルーのみを用意しています。

3つ目はシンプルに使える「クリアケース」です。こちらは自立させることはできず、オートスリープ機能にも対応していません。シンプルに本体を傷・汚れから保護するだけです。カラーはブラック(背面)を用意しています。

Wi-Fi ac対応でブラウザ、Pocketが使える

Wi-Fi通信に対応しているため、電子書籍をオンラインの楽天Koboストアから購入したり、システムのアップデートが受けられたりします。また、簡易なブラウザ機能が搭載されており、WebサイトやSNSを閲覧できます。あくまで試験的に導入されたものなので本格的には利用できませんが、ちょっと確認したいことがあったときに役立ちます。

さらに、Wi-Fi 通信はacのデュアルバンドに対応しており、通信速度が2.4GHzのみのものと比べて高速になっています。この点は前モデルの「Kobo Clara 2E」と同じです。そのほか、Kobo端末ではWebページを保存して後で見るサービス「Pocket」が利用できます。PCと同じアカウントで同期できるため、気になるWebページを電子書籍端末上から直接確認できます。

1500 mAhバッテリー搭載・充電はType-Cポート

Kobo Clara Colour」は1500 mAhバッテリーを内蔵し、1日30 分間読書した場合、最大 42日間 連続して使用できます。これはフロントライトの明るさを30%、Wi-Fi および Bluetooth をオフにした場合ですが、かなり長い間使用できることが分ります。

一方、7インチの「Kobo Libra Colour」は2050 mAhバッテリーを搭載し、同じ条件下で最大 40日間 連続して使用することができました。「Kobo Clara Colour」の方が2日分長く駆動できるのは画面サイズが1インチ小さく、その分電力消費が少なく持つからです。

充電は多くのスマホやタブレットで採用されているType-Cポートで行えます。

なお、「Kindle Paperwhite」(2021)は最大10週間(※明るさ設定13、ワイヤレス接続オフで1日30分使用した場合)、「Kindle 2022」(第11世代)は最大6週間 連続して使用できるようになっています。「Kindle Paperwhite」はKoboよりも長く駆動できるようですが、「Kindle 2022」(第11世代)の方は「Kobo Clara Colour」と同じ駆動時間です。

薄型軽量デザインで滑りにくい

Kobo Libra Colour 小型軽量

サイズは160.0 x 112.0 x 9.15 mm、重さは174 gです。前モデル「Kobo Clara 2E」と比べて「大きさ」はほとんど変わりませんが、厚さは0.65mm厚くなり、重量は4g重くなっています。7型「Kobo Libra Colour」と比べると、タテ幅で2m、横幅で32.6mm、厚さで約2mm 小さくなり、上位モデルよりも携帯性に優れていることが分ります。

Kobo Clara 2E・・・サイズ 159.0 x 112.0 x 8.5 mm、重量 170 g

Kobo Libra Colour・・・サイズ 161.0 x 144.6 x 6.2 – 8.3 mm、重量 199.5 g

また、本体の素材はリサイクル プラスチックを採用しており、背面はざらっとして滑りにくいテクスチャー加工を採用しています。「Kindle 2022」(第11世代)や「Kindle Paperwhite」(2021)にはこのテクスチャー加工などがありません。滑りにくい分、持ちやすさは「Kobo Clara Colour」の方が優れているといえます。

なお、カラーはブラックのみで、他の色は選択できません。

公式サイト: Kobo Clara Colour — Rakuten Kobo eReader Store

「Kobo Clara Colour」のスペック

Kobo Libra Colour スペック

  • ディスプレイ 6インチ、解像度 1448 x 1072 pxのE Ink Kaleido 3 タッチスクリーン
    ※カラー表示:150 ppi / 白黒表示:300ppi /
  • フロントライト ComfortLight PRO (内蔵 フロントライト内蔵・ナチュラルライト機能)
  • ページめくり 画面のタップ / スワイプ操作
  • ストレージ 約16GB (テキストベースの本:約12,400点分/コミック:約248点分)
  • バッテリー 1500 mAh
  • 駆動時間 数週間 (1日 30 分間読書した場合、最大 42 日間)
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11 ac/b/g/n (WEP/WPA/WPA2)
  • インターフェース USB Type-C (OTG/底面) 、電源ボタン (背面)
  • 防水 IPX8 規格準拠 (水深 2 m / 最大 60 分耐久) ※生活防水レベル
  • オプション スリープカバー(キャンバーピンク、ミスティグリーン、カイエンレッド)、ベーシックスリープカバー(オートスリープ機能のみ・コバルトブルー)、クリアケース
  • 筐体 リサイクル プラスチック、背面(テクスチャー加工)
  • OS Kobo 独自OS
  • サイズ 160.0 x 112.0 x 9.15 mm
  • 重量 174 g
  • カラー ブラック
  • フォント 日本語フォント、欧文フォント、サイズ調整可
  • 対応ファイルフォーマット EPUB / EPUB3 / PDF / JPEG / GIF / PNG / BMP / TIFF / TXT / HTML / RTF / CBZ / CBR / MOBI / FlePub
    ※インポートのみサポート可能。エクスポートについてはサポートしない

「Kobo Clara Colour」のデメリット

Kobo Clara Colour」にはデメリット(悪いところ)もあります。購入前に必ず確認しておきましょう。

Kobo Libra Colourよりも1インチ小さくなる

Kobo Libra Colour 6インチ

Kobo Clara Colour」の画面サイズは6インチで、7インチの「Kobo Libra Colour」よりも1インチ小さくなります。画面が小さいとその分細部が見えづらくなり、細かい字も見にくくなります。また、コミックなどの2ページ分を見開いた状態にすると、1ページ分がかなり小さくなり、実用的ではありません。「Kobo Libra Colour」は見開いた状態でも見やすく実用に耐えられます。

なお、「Kindle Paperwhite」(2021)は6.8インチで、「Kobo Clara Colour」よりも0.8インチ大きくなります。「Kindle 2022」(第11世代)は6インチで「Kobo Clara Colour」と同じ大きさです。

ページめくりボタンがない

Kobo Libra Colour ボタンなし

Kobo Clara Colour」には物理的なページめくりボタンがなく、画面のタップとスワイプのみで操作することになります。

一方、「Kobo Libra Colour」は本体に物理的なページめくりボタンを搭載し、「進む」「戻る」といった操作を行うことができました。ページめくりボタンがあると、画面を汚すことなくタッチせずに操作できて便利です。

なお、「Kindle 2022」(第11世代)と「Kindle Paperwhite」(2021)にはページめくりボタンがありません。最上位モデルの「Kindle Oasis」には「ページ送りボタン」が搭載されていました。

ペンで手書き入力できない

Kobo Clara Colour」はスタイラスペンでの手書き入力に対応していません。

一方、「Kobo Libra Colour」は別売の「Koboスタイラス2」を使って手書き入力することができました。また、ノート機能を利用してテキスト変換や図や数式の入力支援機能を利用したり、保存したノートをDropbox や Google Drive に書き出して再利用することもできました。「Kobo Clara Colour」ではこれらの機能が一切使うことができないので不便です。

なお、「Kindle 2022」(第11世代)と「Kindle Paperwhite」(2021)も手書き入力に対応していません。10.2インチの「Kindle Scribe」は付属ペンでの手書き入力をサポートしていました。

SDカードが使えない

Kobo Clara Colour」は通常のタブレットと違い、microSDカードは使えません。

これは7インチの「Kobo Libra Colour」、前モデルの「Kobo Clara 2E」も同じです。

また、「Kindle 2022」(第11世代)と「Kindle Paperwhite」(2021)などもmicroSDカードに対応していませんでした。

一方、Android OS搭載の端末では比較的microSDカードが使える端末が増えています。6インチ台では「BOOX Palma」、「Meebook M7」、「BOOX Poke5」、「Meebook M6」などがmicroSDカードに対応しています。

Bluetoothが使えない

日本ではBluetooth機能が使えない仕様になっています。海外モデルはオーディオブックのコンテンツが用意されており、Bluetoothを利用してヘッドホンを接続することでオーディオブックを利用できるようになっています。この仕様は7インチの「Kobo Libra Colour」、前モデルの「Kobo Clara 2E」も同じで、日本ではBluetoothが使えません。

また、Amazonの「Kindle 2022」(第11世代)と「Kindle Paperwhite」(2021)などの日本モデルもBleutoothに対応していません。海外では利用可能で、オーディオブックを聴けるそうです。

「Kobo Clara Colour」の価格・販売先

Kobo Libra Colour 価格

楽天市場で24,800円(税込)、

ヤフーショッピングで24,800円(税込)、

米国 Amazon.comで$149.99 (日本円で約23367円)

で販売されています。

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類似モデルの紹介

Kobo Clara Colour」と同じ6インチの電子書籍リーダーも販売されています。また、7.8インチでカラー対応のモデルも販売されています。

「BOOX Poke5」

ONYXから発売されたAndroid 11搭載の6型E-inkタブレットです。300ppiの高精細な白黒表示、クラウドストレージ保存、microSDカード、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、楽天市場で25,800円 (税込・送料無料)、ヤフーショッピングで25,800円 (税込・送料無料)、SKT公式ショップで25,800円、BOOX公式ストアで$169.99 (日本円で約25,112円)、です。

関連記事:「BOOX Poke5」ストレージ増やせる? 6型E inkタブレットと徹底 比較!

「Meebook M6」

Meebookから発売された6型のE-inkタブレットです。OSはAndroid 11で、最大1TBまでのストレージ拡張、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.0、2色フロントライトに対応しています。

価格は、Amazonで21,599円 (税込)、楽天市場で26,508円(送料無料)、ヤフーショッピングで23,326円 (税込・送料別)、AliExpressで$124.92、米国 Amazon.comで$159.00 (日本円で約24802円)です。

関連記事:「Meebook M6」(2023)は最大1TB? 人気6型E inkタブレットと徹底 比較!

「BOOX Tab Mini C」

カラー対応で、Android 11を搭載した7.8型のE inkタブレットです。Advanced オクタコア プロセッサ搭載で、筆圧ペン入力、カレンダーメモアプリ、デュアルスピーカー、マイクに対応しています。

価格は、Amazonで69,800円(税込)、楽天市場で69,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで69,800円(送料無料)、SKT公式ショップで69,800円、BOOX公式ストアで$$399.99、米国 Amazon.comで$399.99 です。

関連記事:「BOOX Tab Mini C」カラーでも高速? 人気のミニ E inkタブレットと徹底 比較!

その他のおすすめE ink タブレットは?

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