Osmo Action 6徹底レビュー!5 Proとの決定的な違いと進化点は?

Osmo Action 6 前面 外観

2025年11月18日に発売された「DJI Osmo Action 6」は、アクションカメラ初となる「可変絞り」と、大型の「1/1.1インチ正方形センサー」を搭載したことで、「夜間撮影やSNS向けの縦動画撮影に革命をもたらした」と評判です。

このレビューでは、Osmo Action 6が前モデル「Osmo Action 5 Pro」からどのように進化し、そのメリットが実際の撮影現場でどう活きるのかを徹底的に比較・検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

Osmo Action 6の長所(Pros):

  • F2.0可変絞りによる、アクションカメラ史上最高レベルの暗所性能と光芒表現。
  • 1/1.1インチ正方形センサーにより、カメラの向きを変えずとも4K画質で縦・横動画を切り出せる「4Kフリークロップ」。
  • 別売マクロレンズに対応し、最短11cmの接写が可能でVlogの表現力が向上。
  • 50GBの内蔵ストレージと最大4時間のバッテリー駆動による高い信頼性。

Osmo Action 6の短所(Cons):

  • 動画解像度は最大4Kにとどまり、競合他社の5.3Kや8Kには及ばない。
  • レンズサイズ変更により、Osmo Action 5 Pro用のNDフィルター等は使用不可。
  • 可変絞りのマニュアル設定に一部制限がある。

総合評価:

Osmo Action 6は、前モデル「Osmo Action 5 Pro」から「F2.0可変絞り」と「正方形センサー」という二大進化を遂げ、アクションカメラの弱点だった暗所画質と接写性能を劇的に向上させました。さらに4Kフリークロップにより、横向き撮影のまま画質を落とさず縦動画を生成できる点はSNS運用に革命をもたらします。夜景VlogやSNS発信を重視するクリエイターにとって、間違いなく5 Proから乗り換える価値のある、今最もおすすめの一台です。

この記事で分かること

  1. デザインと操作性: 携帯性、サイズ、重量、カラー、耐久性、防水性能、耐寒性、OLED画面の視認性、タッチ操作、ジェスチャー操作、音声操作、物理ボタン、内蔵ストレージ、SDカードスロット、付属品
  2. 画質と映像性能: 1/1.1インチ正方形センサー、最大解像度、フレームレート、視野角(FOV)、色再現性、10-bit D-Log M、ダイナミックレンジ(13.5ストップ)、新機能「フィルムトーン」
  3. 特殊・応用性能: 低照度性能、可変絞り(f/2.0〜f/4.0)、スーパーナイトモード、光芒効果、手ブレ補正(RockSteady 3.0+)、水平維持機能、2倍ロスレスズーム、スローモーション、マクロ撮影、水中撮影
  4. 静止画性能: 最大解像度(38MP)、撮影モード、デジタルズーム、暗所性能評価、画像フォーマット(JPEG/RAW)、スターバースト効果
  5. バッテリーと充電: バッテリー容量(1950mAh)、持続時間(最大4時間)、急速充電、熱耐性(熱暴走)、低温環境での動作、互換性
  6. ソフトウェア連携: 4Kフリークロップモード、Mimoアプリ、ファイル転送(Wi-Fi 6.0)、タイムコード、AI編集アシスト(被写体追尾、自撮り棒削除)、カラー調整
  7. 音声品質: 内蔵マイク性能、ノイズ対策、OsmoAudio™エコシステム、外部マイク接続(DJI Mic 2 / 3 / Mini)、ワイヤレスイヤホン連携
  8. アクセサリー: 両方向クイックリリース設計、純正オプション(マクロレンズ、FOVブーストレンズ、GPSリモコン、延長ロッド)、製品比較(スタンダード vs アドベンチャーコンボ)
  9. 総評: 検証してわかったメリット・デメリット、コストパフォーマンス、おすすめユーザー、5段階評価
  10. 価格・購入先: Amazon、楽天、公式ストアでの価格、セール情報、ライバル機種(GoPro、Insta360)との価格比較

この記事を最後まで読むことで、Osmo Action 6を購入するべきか、それとも5 Proや他社製品を選ぶべきかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:Osmo Action 6

デザインと操作性:Osmo Action 6の進化点と実用性を徹底チェック

DJI Osmo Action 6 前面

ここでは、DJI Osmo Action 6の外観デザイン、画面の視認性、操作方法、そして耐久性について詳しく書いていきます。

1/1.1インチセンサー搭載でも維持された携帯性と洗練されたデザイン

箱から取り出してまず手に取った瞬間、その凝縮された密度感に驚きました。Osmo Action 6のサイズは長さ72.8mm、幅47.2mm、高さ33.1mm重量は149gです。前モデルであるOsmo Action 5 Pro(長さ70.5mm、幅44.2mm、高さ32.8mm、重量146g)と比較すると、わずかにサイズアップし、3gほど重くなっています。

DJI Osmo Action 6の前面と背面

これは新たに大型の1/1.1インチセンサーを搭載したことによる物理的な変化ですが、実際に手に持ってみるとその差は誤差の範囲と感じられ、携帯性が損なわれた印象は全くありませんでした。むしろ、このサイズ感でこれだけのハイスペックが詰まっていることに興奮を覚えます。

カラーリングに関しては、Osmo Action 5 Proにあった赤いワンポイントがなくなり、全体的にシンプルで無骨な配色(ダークグレー/ブラック系の単色)に変更されています。個人的には、この落ち着いたトーンの方がプロ機材らしく、どんなウェアやギアにも馴染むため好印象を持ちました。ただし、レンズ部分の直径が37.8mmと、前モデルの32.2mmから大型化しているため、従来のNDフィルターなどが使い回せない点には注意が必要です。既存ユーザーにとっては痛い出費かもしれませんが、画質向上のための進化と割り切るべきでしょう。

直射日光下でも鮮明なデュアルOLED画面と快適なタッチ操作

DJI Osmo Action 6の背面の画面

アクションカメラの弱点となりがちな画面の視認性ですが、Osmo Action 6は素晴らしい性能を見せてくれました。フロント画面(1.46インチ)とリア画面(2.5インチ)の両方に高輝度なOLED(有機EL)タッチスクリーンを採用しており、最大輝度は1000cd/㎡(ピーク時)に達します。実際に快晴のスキー場で使用してみましたが、強烈な日差しの中でもプレビュー画面がくっきりと見え、構図の確認にストレスを感じることはありませんでした。

タッチ操作のレスポンスも非常に良好です。スマートフォンを操作しているかのような滑らかさでメニューの切り替えができ、設定変更もスムーズに行えました。濡れた手での操作も試みましたが、誤反応することなくしっかりと追従してくれます。前モデルのOsmo Action 5 Proも画面性能は優秀でしたが、Osmo Action 6でもその快適さはしっかりと継承されており、撮影現場での信頼性は抜群です。

進化した物理ボタンと直感的なジェスチャー操作

DJI Osmo Action 6の側面

操作系で注目すべきは、物理ボタンとカバーの機構の変更です。バッテリー収納部やUSBポートのカバー開閉が、従来のロック解除方式から、横スライド+縦開きという新しいアクションに変更されました。最初は少し戸惑いましたが、慣れると手袋をしていても確実にロックを確認でき、不意に開いてしまうリスクが減ったように感じます。電源ボタンは前モデルより少し小さくなりましたが、クリック感が増しており、押し心地は向上しています。

また、新たにジェスチャー操作が強化された点も見逃せません。手が離せない状況や、厚手のグローブをしていてボタンが押しにくいシーンでも、カメラに向かって手を振るなどのジェスチャーで録画の開始・停止が可能です。実際にマウンテンバイクのハンドルを握ったまま、声が届きにくい騒音下で試してみましたが、しっかりと認識してくれました。音声操作と合わせて、物理的な接触なしにコントロールできる手段が増えたことは、アクティビティ中の撮影において大きなメリットです。

万が一の時も安心な50GB内蔵ストレージとSDカードスロット

DJI Osmo Action 6のSDカードスロット

撮影データは、バッテリー収納部にあるmicroSDカードスロット(最大1TB対応)に保存しますが、Osmo Action 6には頼もしい保険があります。それが、50GBの内蔵ストレージです。前モデルのOsmo Action 5 Proは47GBでしたので、わずかながら容量が増加しています。

実際に「SDカードを家に忘れてきてしまった!」という冷や汗をかくシチュエーションを想定して内蔵ストレージだけで撮影を行ってみましたが、4K動画でもかなりの尺を撮ることができました。SDカードのエラーや紛失、容量不足といったトラブルは現場で頻繁に起こり得るため、本体だけでバックアップ体制が整っているのは精神衛生上非常に良いです。この安心感だけでも、このカメラを選ぶ理由になると感じました。

過酷な環境に耐えうるタフネス性能と防水性

最後に耐久性についてです。Osmo Action 6は、防水ケースなしで水深20mまでの防水性能(IP68準拠)を持っています。これはOsmo Action 5 Proと同等のスペックですが、競合他社製品と比較しても依然としてトップクラスの性能です。海辺での撮影で波を被ったり、そのまま水中に浸けたりしても全く問題なく動作しました。

また、耐寒性能も-20℃まで対応しており、極寒の環境でもバッテリー性能が低下しにくい設計になっています。冬山登山やスキーなどのウィンタースポーツを楽しむ私にとって、低温下での動作保証は必須条件です。実際に冷凍庫に近い環境で短時間テストしてみましたが、動作が遅くなることもなく、安定して録画を続けることができました。どこへでも持ち出せる堅牢さは、アクションカメラとしての完成度をさらに高めています。

まとめ:デザインと操作性

  • サイズと重量:前モデルよりわずかにサイズアップ(149g)したが、携帯性は損なわれていない。
  • デザイン:赤いアクセントがなくなり、シンプルでプロ機材らしい外観に変更。
  • 画面性能:フロント・リア共にOLED採用で、直射日光下でも視認性が抜群。
  • 物理操作:カバーの開閉機構が変更され、誤操作のリスクが低減。
  • インテリジェント操作:ジェスチャー操作の精度が高く、ハンズフリー撮影が快適。
  • ストレージ:内蔵ストレージが50GBに増量され、SDカード忘れの際も安心。
  • 耐久性:ケースなしで20m防水、-20℃の耐寒性を備え、過酷な環境でも信頼できる。

画質と映像性能

ここでは、Osmo Action 6の画質と映像性能について、基本性能、特殊・応用性能、静止画の3つのセクションに分けて詳細にレビューします。

基本性能:Osmo Action 6の画質と映像表現力

DJI Osmo Action 6のセンサー

ここでは、Osmo Action 6の映像の核となるセンサー性能、ダイナミックレンジ、そして新たな映像表現機能「フィルムトーン」について、前モデルOsmo Action 5 Proとの違いを中心に書いていきます。

1/1.1インチ大型センサーと13.5ストップのダイナミックレンジ

Osmo Action 6の映像を見て最初に感じたのは、画質の「基礎体力」の向上です。前モデルのOsmo Action 5 Proは1/1.3インチセンサーを搭載していましたが、Action 6では1/1.1インチへとさらに大型化しました。画素数は約38MPと5 Pro(約40MP)からわずかに変化していますが、受光面積が大きくなった恩恵は映像のクリアさに表れています。

DJI Osmo Action 6で撮影した映像。山道を走る車

特に感心したのは、最大13.5ストップを誇るダイナミックレンジの広さです。数値上は5 Proと同じですが、実際のフィールドで木漏れ日が差し込む明暗差の激しい森の中を歩いてみたところ、ハイライトの白飛びを抑えつつ、影の部分もしっかりと階調が残っていました。大型センサーならではの余裕があり、コントラストが強い場面でも破綻しにくい粘り強い映像が撮れます。もちろん、4K/120fpsの高フレームレート撮影にも対応しており、動きの速いアクションも滑らかかつ高精細に記録できます。

13.5ストップのダイナミックレンジと深みのある色再現

画質面で注目すべきは、最大13.5ストップという広いダイナミックレンジです。これはプロ仕様のミラーレスカメラにも匹敵する数値で、明暗差の激しいシーンで真価を発揮します。

実際に、木漏れ日が差し込む森の中を歩きながら撮影してみましたが、日向の眩しいハイライト部分が白飛びせず、同時に木の根元の深い影の部分も黒つぶれせずにしっかりとディテールが残っていました。Osmo Action 5 Proもダイナミックレンジは広かったのですが、センサーサイズが大きくなったことで、より光の情報量が増え、映像全体に「余裕」を感じます。

DJI Osmo Action 6の10-bit D-Log Mカラーシステム

10-bit D-Log Mカラーシステムで撮影しておけば、後編集でのカラーグレーディングの耐性も非常に高く、自分好みの色味に追い込む楽しさがありました。空の青や木々の緑が、塗り絵のようにならず自然な階調で再現される点は、映像作品を作る上で非常に頼もしいポイントです。

新機能「フィルムトーン」で日常を一瞬でシネマティックに

もう一つ、Osmo Action 5 Proにはなく、Osmo Action 6で新たに追加された機能として見逃せないのが「フィルムトーン」です。これは、撮影時に好みの色調プリセットを選ぶだけで、編集なしでも雰囲気のある映像が撮れる機能です。Osmo Action 5 Proでは、D-Log Mで撮影してPCで色編集をするか、標準カラーで撮るかの選択が主でしたが、Action 6ではカメラ内で完結する表現の幅が広がりました。

DJI Osmo Action 6 フィルムトーンの効果

何気ない街歩きのVlog撮影でこの機能を試してみましたが、編集で色をいじらなくても、撮って出しの状態で映画のワンシーンのような質感に仕上がりました。特に夕暮れ時の撮影では、少しノスタルジックなトーンを選ぶことで、その場の空気感までパッケージングできたように感じます。難しいカラーグレーディングの知識がなくても、ワンクリックでプロのような表現ができるこの機能は、手軽に高クオリティな作品を残したいユーザーにとって、5 Proからの乗り換えを検討する大きな理由になるはずです。

まとめ:基本性能

  • センサー:1/1.1インチセンサーへの大型化により、受光面積が拡大し、映像のクリアさと階調表現が向上。
  • ダイナミックレンジ:最大13.5ストップの実力で、明暗差の激しいシーンでも白飛び・黒つぶれを抑制し、豊かなディテールを保持。
  • フレームレート:最大4K/120fpsに対応し、激しいアクションシーンも滑らかに記録可能。
  • 色再現性:10-bit D-Log M対応により、後編集でのカラーグレーディングに耐えうる豊富な色情報を確保。
  • 新カラー設定:新機能「フィルムトーン」により、編集なしでシネマティックな映像表現が可能(5 Pro未搭載)。

特殊・応用性能:Osmo Action 6の低照度性能と拡張機能の実力

DJI Osmo Action 6のスーパーナイトモード

ここでは、Osmo Action 6が持つ「夜間撮影の強さ」と「手ブレ補正」、そして「ズームやマクロといった拡張機能」について、Osmo Action 5 Proとの違いを交えながら詳しく書いていきます。

アクションカメラの常識を覆す可変絞りとスーパーナイトモード

Osmo Action 6を使って最も驚かされたのは、やはりその低照度性能です。アクションカメラと言えば「夜に弱い」というのが通説でしたが、このカメラは完全にその壁を越えてきました。最大の要因は、アクションカメラ初となる「可変絞り(f/2.0〜f/4.0)」の搭載です。前モデルのOsmo Action 5 Proはf/2.8固定でしたが、Action 6では開放f/2.0まで明るくすることができます。

DJI Osmo Action 6のスーパーナイトモード OFFとONの違い

実際に夜のキャンプ場で撮影をしてみましたが、f/2.0の明るさと「スーパーナイトモード(ISO最大51,200)」を組み合わせることで、焚き火の明かりだけでも周囲の木々や人物の表情まで鮮明に映し出すことができました。ノイズも驚くほど少なく、まるで高性能なデジカメで撮ったかのようなクリアな映像です。

さらに面白いのが、絞りをf/4.0まで絞った時の表現です。街灯などの点光源に向けて撮影すると、きれいな6本の光芒(スターバースト)が現れ、夜景映像が一気に華やかになります。これは物理的な絞り羽根を持つAction 6だからこそできる芸当で、f/2.8固定の5 Proでは決して撮れない映像です。

激しいアクションでも水平を死守するRockSteadyの手ブレ補正

手ブレ補正に関しては、定評のある「RockSteady 3.0」および「3.0+」が引き続き搭載されていますが、センサーの大型化と処理能力の向上により、その安定感はさらに増しているように感じます。マウンテンバイクで岩場の多いダウンヒルコースを走ってみましたが、画面はまるでレールの上を滑っているかのように安定していました。

DJI Osmo Action 6のRockSteadyの手ブレ補正

特に感動したのは「HorizonSteady(水平維持機能)」です。カメラを360度回転させても、映像の水平はビシッと保たれたままになります。Osmo Action 5 Proでも同等の機能はありましたが、Action 6では暗所でのシャッタースピードが稼げるようになったおかげか、夕暮れ時の手ブレ補正特有の「滲み」や「チラつき」が大幅に軽減されていました。ただし、強力な補正モードを使うほど画角はクロップ(切り出し)されて狭くなるため、広角感を重視したい場合は、補正強度と画角のバランスを見極める必要があります。それでも、この安定感はアクションシーンを撮る上で何物にも代えがたい安心感を与えてくれます。

5 Proにはない「マクロ」と「ロスレスズーム」が生む映像の多様性

DJI Osmo Action 6の2倍ロスレスズーム 1倍と2倍の違い

Osmo Action 6Osmo Action 5 Proと明確に差別化されているのが、撮影のバリエーションです。まず、5 Proのデジタルズームは画質劣化が目立ちましたが、Action 6に搭載された「2倍ロスレスズーム」は、4K画質のまま劣化を感じさせずに被写体を引き寄せられます。近づけない野生動物を撮る際など、実用性が飛躍的に向上しました。

DJI Osmo Action 6のマクロレンズ

さらに決定的な違いは、新登場の「マクロレンズ(別売)」への対応です。5 Proの最短撮影距離は約35cm〜40cmでしたが、Action 6でマクロレンズを装着し絞りをF4.0に設定すると、最短11cmまで寄ることができます。Vlogでテーブルの料理をアップで撮る際、5 Proではピントが合わず引くしかありませんでしたが、Action 6ならシズル感たっぷりに接写が可能です。

また、別売の「FOVブーストレンズ」を装着すれば視野角を182°まで拡張でき、5 Pro以上の没入感ある広角映像も楽しめます。

DJI Osmo Action 6の「FOVブーストレンズ」と視野角182°

滑らかなスローモーションと水中での真実の色

スローモーション撮影4K/120fpsに対応しており、水しぶきやスポーツの一瞬の動きを非常に滑らかに記録できます。1080pなら240fps(8倍スロー)まで対応し、映像表現の幅は広いです。

水中撮影においても、Osmo Action 65 Pro譲りのタフネスさを発揮します。ケースなしで水深20mまで潜れる防水性能に加え、内蔵の色温度センサーが水深に合わせて色味を補正してくれます。ダイビングで使ってみましたが、青被りすることなく、珊瑚や熱帯魚の鮮やかな色をそのまま再現してくれました。

DJI Osmo Action 6の水中撮影。海中の色。

まとめ:特殊・応用性能

  • 低照度性能:Osmo Action 5 Pro(F2.8固定)より明るいF2.0の可変絞りとスーパーナイトモードで、圧倒的にクリアな夜景撮影が可能。
  • 光芒効果:絞りをF4.0に絞ることで、5 Proでは不可能な美しいスターバースト(光条)表現ができる。
  • 手ブレ補正:F2.0の明るさによりシャッタースピードを維持でき、5 Proで気になった暗所での手ブレ補正による映像の滲みを低減。
  • ズーム機能:5 Proのデジタルズームとは異なり、画質劣化のない「2倍ロスレスズーム」を搭載。
  • マクロ撮影:5 Proでは対応していなかったマクロレンズ(別売)により、最短11cmの接写が可能になりVlogでの表現力が向上。
  • 水中撮影:ケースなし20m防水と色温度センサーにより、水中でも自然な色再現が可能。

静止画:Osmo Action 6の描写力と可変絞りが拓く新境地

DJI Osmo Action 6の背面モニター

ここでは、Osmo Action 6の静止画性能について、解像度やフォーマット、そして可変絞りがもたらす暗所画質や表現力の変化を中心に書いていきます。

38MPと大型センサーが生み出す「画素数以上」の描写力

スペック表を見て最初に気になったのは、静止画の最大解像度が約38MP(7168 × 5376)である点です。前モデルのOsmo Action 5 Proが約40MP(7296 × 5472)だったため、数値上はわずかに画素数が減少しています。しかし、実際に撮影した写真を見て、その懸念はすぐに吹き飛びました。1/1.3インチから1/1.1インチへと大型化したセンサーのおかげで、1画素あたりの受光量が増えているためか、画素数の差を感じさせないほど階調が豊かで、立体感のある描写をしてくれます。

画像フォーマット

画像フォーマットはもちろんJPEGとRAWに対応しています。特にRAWデータの懐の深さには感心しました。明暗差の激しい風景写真を現像してみましたが、白飛びしかけた空の青みや、黒つぶれしそうな岩肌のディテールもしっかりと復元できました。Osmo Action 5 Proも優秀でしたが、Action 6はセンサーサイズの拡大によりさらにダイナミックレンジに余裕があり、現像耐性が高いと感じます。

基本的な撮影モードとデジタルズームの実用性

静止画の撮影モードには、単一写真カウントダウンタイマー(0.5〜10秒)、そして最大30枚/3秒の連続撮影(バースト撮影)が用意されており、一瞬のアクションを切り取る性能は十分に備わっています。これはOsmo Action 5 Proと同様の仕様です。

また、静止画撮影時にも最大2倍のデジタルズームが利用可能です。光学ズームではないため画質の劣化は避けられませんが、38MPという高解像度のおかげで、SNSでの共有用途程度であれば十分に実用的な画質を保っていました。ただ、個人的には後からクロップ(切り出し)した方が構図の微調整が効くため、現場では広角で撮っておくスタイルが合っていると感じました

日中と夕暮れ時の風景撮影

DJI Osmo Action 6で撮影した日中の写真。公園の落ち葉。

秋晴れの公園に広がる紅葉の風景において、Osmo Action 6の可変絞りは劇的な変化をもたらしました。光量が豊富な日中では絞りがf/4.0まで絞り込まれるため、Osmo Action 5 Proのf/2.8固定レンズでは甘くなりがちだった画面周辺部まで、驚くほどシャープに解像します。足元を埋め尽くす色とりどりの落ち葉から、奥に広がる色づいた木々までピントが合う被写界深度の深さは、秋の風景写真において大きな武器です。また、最大13.5ストップのダイナミックレンジにより、木々の隙間から差し込む明暗差の激しい木漏れ日でも、白飛びを抑えた粘り強い描写を見せてくれました。

DJI Osmo Action 6で撮影した静止画。夕暮れ。

日が沈み薄暗くなってきた夕暮れ時でも、その強さは揺らぎません。5 ProではISO感度が上がりノイズが乗り始める場面でも、Action 6は絞りをf/2.0まで開くことで光を確保し、ISO感度を低く抑えることができます。その結果、空の青からオレンジへ移ろう繊細なグラデーションを、ザラつきのない滑らかな階調で記録できました。明るい時間はキリッとシャープに、暗い時間はクリアに。大型センサーと可変絞りの恩恵により、時間帯を問わず「見たままの空気感」を残せる点は、5 Proから最も進化したポイントだと実感しています。

夜景を変える「F2.0の明るさ」と「F4.0の光芒」

暗所での静止画撮影において、Osmo Action 6は圧倒的な強さを見せつけました。f/2.0という明るいレンズのおかげで、5 Proよりも低いISO感度でシャッターを切ることができ、結果としてノイズの少ないクリアな夜景写真が撮れます。街灯の少ない夜道で撮影しても、ザラつきが抑えられた滑らかな空のグラデーションには驚かされました。

DJI Osmo Action 6で撮影した写真。夜の川沿いの道。

そして、夜景撮影で最もテンションが上がったのが「スターバースト(光芒)」の効果です。絞りをf/4.0に設定して街灯やイルミネーションを撮影すると、点光源から6本の鋭い光の筋が伸びる、美しい光芒が現れます。5 Proのf/2.8固定レンズではボヤッとした光源にしかなりませんでしたが、Action 6では物理的な絞り羽根のおかげで、クロスフィルターを使ったかのような煌びやかな夜景写真を撮ることができます。この表現力は、アクションカメラの枠を超えていると感じました。

まとめ:静止画

  • 解像度:前モデル(約40MP)より数値は低い約38MPだが、大型センサーにより階調豊かで高画質。
  • フォーマット:RAWデータのダイナミックレンジが広く、後編集での復元力が高い。
  • 表現力:可変絞りにより、f/2.0でのボケ表現やf/4.0でのシャープな風景描写が可能。
  • 日中撮影:絞りをf/4.0に絞ることで、5 Pro(f/2.8固定)よりも手前から奥までシャープな風景撮影が可能。
  • 暗所性能:f/2.0の明るさでISO感度を抑えられ、5 Proと比較してノイズの少ないクリアな画質。
  • スターバースト:f/4.0に絞ることで、美しい光芒(光の筋)を出した夜景撮影が可能。

バッテリーと充電:Osmo Action 6の驚異的なスタミナと熱耐性

DJI Osmo Action 6 本体とバッテリー

センサーサイズが大型化しても、Osmo Action 5 Proで好評だった「4時間撮影」のスタミナは健在でした。ここでは、実際の撮影で感じたバッテリー持ちと、過酷な4K撮影における熱耐性について書いていきます。

センサー大型化でも維持された「4時間」のスタミナ

まずバッテリー容量ですが、1950mAhの「エクストリームバッテリー」を採用しており、スペック上の最大持続時間は1080p/24fps撮影時で約240分(4時間)とされています。これは前モデルのOsmo Action 5 Proと同等の数値ですが、センサーが1/1.3インチから1/1.1インチへと大型化し処理負荷が増しているはずの中で、同じ駆動時間を維持しているのは注目すべきポイントです。

実際に週末のVlog撮影で朝から持ち出してみましたが、4K動画を断続的に撮影しても、昼過ぎまでバッテリー交換なしで耐えてくれました。さらに嬉しいのが、バッテリー形状の互換性です。手持ちのAction 5 ProAction 4のバッテリーがそのまま使えるため、買い替えユーザーにとっては資産を無駄にせず運用できる大きなメリットがあります。

休憩中に回復できる急速充電とケースの利便性

DJI Osmo Action 6の多機能バッテリーケース

充電速度に関しても非常に優秀で、USB PD急速充電に対応しており、約22分で80%、約52分で100%まで充電が完了します。ランチ休憩の間にモバイルバッテリーに繋いでおくだけで午後の撮影分をほぼ回復できるため、運用のストレスが非常に少ないです。私はアドベンチャーコンボを使用していますが、付属する多機能バッテリーケースを使えば3個同時に効率よく充電管理ができ、モバイルバッテリー代わりにもなるため、長時間撮影を行う場合はこちらのセットを選ぶのが正解だと感じました。

4K長回しでも止まらない圧倒的な熱耐性

そして、アクションカメラの宿敵である「熱問題」についても検証しました。4K/120fps4K/60fpsといった高負荷設定で長回しを試みましたが、ボディは確かに温かくなるものの、熱暴走による録画停止は一度も発生しませんでした。Osmo Action 5 Proも熱に強い機種でしたが、Action 6もそのタフネスさをしっかりと継承しており、安心して撮影を続けられます。また、-20℃から45℃までの動作環境に対応しているため、冬のスキー場のような極寒環境でもバッテリーの急激な電圧低下を心配せずに撮影に集中できました。高画質化してもスタミナと安定性を犠牲にしていない点は、信頼性の証と言えます。

まとめ:バッテリー

  • 容量と規格:1950mAhの大容量バッテリーを採用し、Action 5 Proなどの旧モデルと互換性がある。
  • 持続時間:大型センサーを搭載しながらも、前モデル同様に最大4時間の連続撮影を実現しており、実用性は非常に高い。
  • 急速充電:約22分で80%まで回復するPD急速充電に対応し、短時間の休憩で運用を継続できる。
  • 熱と安定性:4K高フレームレート撮影でも熱暴走による停止が起きにくく、-20℃の耐寒性能も備えているため環境を選ばず使用できる。

ソフトウェア連携と編集機能:Osmo Action 6の正方形センサーが変えるSNS運用の常識

ここでは、新搭載された正方形センサーがもたらす「4Kフリークロップモード」の革新性と、DJI Mimoアプリを活用した編集・連携機能について、前モデルOsmo Action 5 Proとの決定的な違いを交えて書いていきます。

縦・横どちらも画質を捨てない「4Kフリークロップモード」の衝撃

DJI Osmo Action 6の「4Kフリークロップモード」

Osmo Action 6を使っていて最も「これは楽だ!」と膝を打ったのが、1/1.1インチ正方形センサーを生かした「4Kフリークロップモード」です。前モデルのOsmo Action 5 Proでは、センサー比率が4:3だったため、高画質な縦動画(9:16)を撮るにはカメラ本体を物理的に縦向きにセットするか、横向きで撮って画質低下を覚悟で大幅にトリミングするしかありませんでした。

しかし、Action 6では最大3840×3840ピクセルの正方形で撮影できます。実際にスノーボードの追い撮りで使ってみましたが、カメラを横向きに固定したまま滑っても、後から編集ソフトやMimoアプリで、YouTube用の「4K横長動画」とInstagramリール用の「4K縦長動画」の両方を、画質を損なうことなく切り出すことができました。撮影現場で「今は縦用?横用?」と悩む必要がなくなり、ワンテイクで全てのプラットフォームに対応できる効率の良さは、SNSクリエイターにとって革命的と言えます。

Mimoアプリによる高速転送とAI編集アシスト

撮影後のワークフローも非常に快適です。Wi-Fi 6.0に対応しており、スマートフォンへのデータ転送速度は最大80MB/秒に達します。4Kの重たいデータを転送する際も待ち時間が少なく、すぐに編集に取り掛かれました。DJI Mimoアプリには「自撮り棒削除」機能も搭載されており、自撮り映像からスティックを消して、まるでドローンで追尾しているかのような映像を簡単に作ることができます。

また、被写体センタリングポートレートトラッキング機能も優秀です。動き回る子供を撮影した際も、AIが常に顔を認識してフレームの中心に捉え続けてくれるため、カメラワークに自信がなくても失敗がありません。肌の色再現も自然で透明感があり、編集なしでも十分見られるクオリティに仕上げてくれます。さらに、プロの現場で役立つ「タイムコード」機能も内蔵されており、複数のカメラで撮影した映像の同期合わせが一瞬で終わるのも地味ながら強力な進化点です。

D-Log Mプレビューと直感的なカラー調整

こだわりの映像を作りたい場合、10-bit D-Log Mカラーシステムでの撮影が欠かせませんが、Action 6ではMimoアプリ上でD-Log Mの色味を復元したプレビューを確認できます。フラットな色味のまま撮影するのは完成形がイメージしづらいものですが、アプリ上で最終的な仕上がりを確認しながら露出やホワイトバランスを調整できるため、失敗が激減しました。PCを使わずにスマホだけで高度なカラーグレーディングのベースを作れる点は、移動の多い旅先での編集において非常に大きなメリットだと感じています。

まとめ:ソフトウェア連携と編集機能

    • 4Kフリークロップ:正方形センサー(3840×3840)により、カメラの向きを変えずともロスレス4Kで縦・横動画を自由に切り出し可能(5 Proにはない機能)。
    • ファイル転送:Wi-Fi 6.0対応により最大80MB/秒の高速転送を実現し、スマホへのバックアップや編集がスムーズ。
    • タイムコード:内蔵タイムコード機能により、マルチカメラ撮影時の映像同期が容易。
    • AI編集アシスト:被写体センタリングや自撮り棒削除機能により、高度な編集技術がなくても見栄えの良い映像が作成可能。
    • カラー調整:アプリ上でD-Log Mのカラー復元プレビューが可能で、撮影現場での色味確認と調整が容易。

音声品質とマイク:Osmo Action 6の進化した録音環境とワイヤレス連携

DJI Osmo Action 6のOsmoAudio

ここでは、Osmo Action 6の内蔵マイクの性能や、DJI Micシリーズとの連携、さらに新たに判明したワイヤレスイヤホンとの互換性について、実際の使用感を交えて書いていきます。

クリアで聞き取りやすい内蔵3マイクアレイ

Osmo Action 6は、本体に3つのマイクアレイを搭載しており、単体でもかなり質の高いステレオ録音が可能です。実際に風の強い海岸沿いでVlog撮影を行ってみましたが、インテリジェントなノイズ低減アルゴリズムが効いているおかげか、ビュービューという風切り音が不快にならないレベルまで抑えられ、私の声がしっかりと前面に出ていました。Osmo Action 5 Proも内蔵マイクの性能は高かったですが、人の声の強調に関してはAction 6の方がより自然で、環境音とのバランスが良いと感じました。

レシーバー不要で2台同時接続できるOsmoAudio™エコシステム

Osmo Action 6の音声機能で最も強力な武器は、DJI OsmoAudio™接続エコシステムです。これは、DJI Mic 2などのトランスミッター(マイク)を、レシーバー(受信機)なしでカメラ本体と直接Bluetooth接続できる機能です。

DJI Osmo Action 6のOsmoAudio

Osmo Action 5 ProでもDJI Mic 2との直接接続は可能でしたが、Action 6では接続の安定性や使い勝手がさらに洗練されている印象を受けました。友人と2人でツーリング動画を撮った際、2台のDJIマイク送信機をAction 6に直接ペアリングし、それぞれの声をクリアに収録できました。受信機をカメラに取り付ける必要がないため、セットアップが非常に身軽になります。さらに、カメラ内蔵のオーディオバックアップ機能を有効にすると、マイク音声とは別に環境音も同時に録音してくれるため、編集時に臨場感を足すことができ、非常に便利でした。

ワイヤレスイヤホンがマイクになる新機能

そして、Osmo Action 5 Proから明確に進化した、あるいは新たに見つかった嬉しい機能が「ワイヤレスイヤホンの外部マイク化」です。手持ちのゼンハイザー MOMENTUM 4 Wirelessを接続してみたところ、なんと外部マイクとして認識し、音声収録ができました。

DJI純正マイクに比べれば音質は劣りますが、本体マイクよりも声が近く、周囲の雑音を拾いにくいというメリットがあります。専用マイクを持ち歩くほどではないけれど、少し声をクリアに録りたいというライトなVlog撮影時において、普段使っているイヤホンがそのままマイクになるのは革命的です。これは5 Proを使っていた時には意識していなかった(あるいはできなかった)活用法で、運用面での大きなアドバンテージだと感じました。

有線マイク接続による確実な収録

もちろん、従来の3.5mmオーディオ拡張アクセサリーを使えば、有線マイクの入力も可能です。バイクのヘルメット内に有線マイクを仕込んで走行動画を撮影しましたが、高速走行中の風切り音が激しい環境でも、口元の音声を確実に拾ってくれる安心感は有線ならではです。このあたりの拡張性は5 Proから引き継がれており、既存のアクセサリー資産を無駄にせずプロフェッショナルな録音環境を構築できます。

まとめ:音声品質とマイク

  • 内蔵マイク:3マイクアレイとノイズ低減機能により、強風下でも人の声が強調されたクリアなステレオ録音が可能。
  • OsmoAudio™:レシーバー不要で最大2台のDJIマイク送信機と直接接続でき、身軽に高音質な対談やVlog撮影が可能。
  • バックアップ録音:外部マイク使用時も、カメラ側で環境音を同時にバックアップ録音できるため、編集の自由度が高い。
  • ワイヤレスイヤホン:ゼンハイザーなどの汎用ワイヤレスイヤホンを外部マイクとして利用でき、手軽に音声品質を向上できる(5 Proからの進化・発見点)。
  • 有線接続:3.5mmアダプター経由での有線マイク入力に対応し、高速スポーツシーンでも安定したボーカル録音が可能。

アクセサリーと拡張性:Osmo Action 6のエコシステムと選び方

DJI Osmo Action 6のスタビライザー

Osmo Action 6は単なるカメラのアップグレードにとどまらず、アクセサリーによる拡張性も大きく進化しました。ここでは、使い勝手が向上したマウントシステムや、表現の幅を広げる交換レンズ、そしてコンボセットの選び方について解説します。

ストレスフリーな両方向クイックリリース設計

Action 6を使っていて地味ながら最高に便利だと感じたのが、進化した「両方向クイックリリース設計」です。マグネットと爪で固定する方式は健在ですが、前後の向きを気にせずどちら向きでも装着できるようになりました。

慌ただしい撮影現場で、マウントの向きを確認する一瞬のタイムラグすら惜しい時があります。適当に近づけて「カチッ」とハマる快感は、一度味わうと戻れません。

DJI Osmo Action 6の底面と「両方向クイックリリース設計」

また、このクイックリリースマウント自体は、Osmo Action 5 Proやそれ以前のモデルのマウントアクセサリーとも互換性があるため、手持ちの三脚や自撮り棒が無駄にならないのも嬉しいポイントです。ただし、カメラ本体のサイズが微妙に変わっているため、Action 5 Pro用のケージ(保護フレーム)は流用できない点には注意が必要です。

表現を変える「マクロ」と「FOVブースト」レンズ

Osmo Action 6の拡張性で最も注目すべきは、専用の交換レンズによる表現力の向上です。特に別売りの「マクロレンズ」は、Vlog撮影において革命的でした。Osmo Action 5 Proでは最短撮影距離が長かったため、手元の料理やガジェットに寄るとピントが合いませんでしたが、このマクロレンズを装着すると最短11cmまで接写が可能になります。

DJI Osmo Action 6の「マクロレンズ」と「FOVブーストレンズ」

実際にカフェでスイーツを撮影した際、シズル感たっぷりに寄って撮影でき、アクションカメラとは思えない映像が撮れました。また、「FOVブーストレンズ」を装着すれば、標準の155°から最大182°まで画角を拡張できます。スキーやバイクのPOV撮影で、腕やハンドル周りまで広く写し込みたい時に、この圧倒的な没入感は武器になります。これらはAction 6専用設計であり、5 ProのレンズカバーやNDフィルターとは互換性がないため、新たな表現を手に入れるための投資と考えるべきでしょう。

撮影をアシストする必携の純正オプション

DJI Osmo Action 6の「Osmo Action GPS Bluetoothリモコン」

撮影の快適性を上げるなら、「Osmo Action GPS Bluetoothリモコン」は外せません。手首やハンドルバーに装着でき、カメラに触れずに録画の開始・停止ができるだけでなく、内蔵GPSで速度やルート情報を記録し、動画にメーターとして合成できます。

また、自撮り派には「Osmo 1.5m 延長ポールキット」がおすすめです。0.3mから1.5mまで伸縮自在で、底面には三脚穴もあるため、ハイアングルからの撮影や固定撮影にも対応します。

さらに、音声収録においては「DJI Mic」シリーズとの連携が強力です。Osmo Audioエコシステムにより、レシーバー(受信機)なしで「DJI Mic 2」、「DJI Mic 3」、「DJI Mic Mini」といったトランスミッターを最大2台まで、カメラと直接Bluetooth接続できます。非常に身軽な装備で、友人との会話やインタビューなどの高音質な2人同時録音が可能です。

DJI Osmo Action 6の「Osmo 1.5m 延長ポールキット」

アドベンチャーコンボを選ぶべき理由

最後に、購入時の選択肢となる「スタンダードコンボ」と「アドベンチャーコンボ」の比較です。スタンダードコンボは必要最低限のセットですが、私は迷わずアドベンチャーコンボをおすすめします。価格差は約16,000円ありますが、その価値は十分にあります。

理由はシンプルで、バッテリー運用が劇的に楽になるからです。アドベンチャーコンボにはバッテリーが計3個と、それらをまとめて充電できる「多機能バッテリーケース」が付属します。Action 6はバッテリー持ちが良いとはいえ、4K撮影を一日中続けるなら予備は必須です。このケースはモバイルバッテリー代わりにもなり、予備バッテリーをスマートに管理できます。個別に買い足すよりも圧倒的にコストパフォーマンスが高いため、予算が許すならアドベンチャーコンボ一択です。

DJI Osmo Action 6のアドベンチャーコンボ

アドベンチャーコンボに含まれているもの

  • メインカメラ:Osmo Action 6
  • 【Osmo Action】
  • 耐寒性拡張バッテリー (1,950 mAh):計3個(メインカメラに1個、追加で2個)
  • 曲面粘着ベース
  • 【Osmo】
  • 多機能バッテリーケース 3:バッテリー3個の充電・収納に使用
  • 1.5m 延長ポール:自撮りやマルチアングル撮影に便利
  • 双方向クイックリリース アダプター:計2個
  • 止めねじ:計2個
  • 【その他】
  • USB-C から USB-C PD への急速充電ケーブル (USB 3.1)

まとめ:アクセサリーと拡張性

  • マウントシステム:両方向クイックリリース設計により、前後を気にせず瞬時に着脱が可能になり利便性が向上。
  • 互換性:既存のマウントやバッテリーはAction 5 Pro等と互換性があるが、サイズ変更によりケージやレンズフィルターは流用不可。
  • 交換レンズ:別売りの「マクロレンズ」で最短11cmの接写が可能になり、Vlogでの表現力が大幅にアップ。
  • FOVブースト:別売りの「FOVブーストレンズ」で画角を182°まで広げられ、より没入感のあるPOV撮影が可能。
  • オプション製品:GPSリモコンによるデータ記録や1.5m延長ポールなど、撮影スタイルに合わせた拡張が可能。
  • コンボ比較:アドベンチャーコンボはバッテリー3個と充電ケースが付属し、長時間撮影におけるコストパフォーマンスが非常に高い。

検証してわかったOsmo Action 6のメリット・デメリット

DJI Osmo Action 6の外観

ここでは、最新のアクションカメラ「Osmo Action 6」を実際にフィールドで使い倒し、前モデルのOsmo Action 5 Proと比較して見えてきた「本当のメリットとデメリット」について徹底的に書いていきます。スペック表だけでは分からない、現場での使い心地や映像の進化点、そして購入前に知っておくべき注意点を、私の体験談を交えて率直にお伝えします。

メリット(長所、利点)

メリット1:可変絞りF2.0が生む圧倒的な暗所性能(Osmo Action 5 ProはF2.8固定)

Osmo Action 6を使って最も感動したのは、夜間撮影における画質の劇的な向上です。前モデルのOsmo Action 5 Proは絞りがF2.8固定でしたが、Action 6はF2.0まで開くことができます。この明るさの違いは決定的です。実際に照明の少ない夜のキャンプ場で使用しましたが、F2.0の明るさと大型センサーのおかげで、ISO感度を上げすぎずに撮影でき、ノイズが驚くほど少ないクリアな映像が撮れました。

5 Proでは黒く潰れてしまっていた背景の森や、焚き火に照らされた友人の表情も、Action 6なら階調豊かに記録してくれます。「アクションカメラは夜に弱い」という常識を過去のものにする性能で、夜景Vlogを撮るなら間違いなくこちらを選ぶべきだと確信しました。

メリット2:正方形センサーによる4Kフリークロップの自由度(Osmo Action 5 Proは非対応)

SNSで動画を発信している私にとって、Osmo Action 6の1/1.1インチ正方形センサーは革命的でした。Osmo Action 5 Proでは、縦動画を撮るためにカメラを縦にするか、横動画をトリミングして画質を落とす必要がありました。しかし、Action 6ならカメラを横向きに固定したままでも、3840×3840ピクセルの正方形で撮影でき、後から4K画質のまま「横長」と「縦長」の両方を切り出せます。

実際にマウンテンバイクのチェストマウントで走行動画を撮影しましたが、ワンテイクの素材からYouTube用の16:9動画と、Instagramリール用の9:16動画を最高画質で作ることができました。撮影現場で「今はどっちの向きで撮ろう?」と悩むストレスから解放されるのは、クリエイターにとって計り知れないメリットです。

メリット3:マクロレンズ対応でVlogの幅が広がる(Osmo Action 5 Proは非対応)

「寄れない」というアクションカメラの弱点を克服した点も大きなメリットです。別売のマクロレンズを装着し絞りをF4.0に設定することで、最短11cmまでの接写が可能になりました。Osmo Action 5 Proの最短撮影距離は約35cm〜40cmだったため、カフェでテーブルの料理を撮ろうとするとピントが合わず、体をのけぞらせて距離を取る必要がありました。

Action 6でマクロレンズを使ってスイーツを撮影したところ、クリームの質感やフルーツの瑞々しさまで鮮明に描写でき、シズル感のある映像が撮れました。背景も適度にボケて被写体が際立つため、旅先での食事やガジェット紹介など、日常的なVlogシーンでの使い勝手が格段に向上しています。

メリット4:画質劣化のない2倍ロスレスズーム(Osmo Action 5 Proはデジタルズーム)

遠くの被写体を撮りたい時、Osmo Action 6の「2倍ロスレスズーム」が非常に役立ちました。Osmo Action 5 Proにもズーム機能はありましたが、単なるデジタルズームだったため、拡大すると画質が荒れてしまうのが難点でした。しかし、Action 6は高画素センサーの中央部分を切り出すことで、4K画質を維持したままズームが可能です。

野生動物を見つけて近づけない状況で使用してみましたが、毛並みのディテールを損なうことなく大きく写すことができました。画質の劣化を気にせず「あと一歩」寄れる機能は、編集でトリミングする手間も省け、撮影のテンポを良くしてくれます。

メリット5:絞りF4.0が描く光芒とパンフォーカスの解像感(Osmo Action 5 Proは非対応)

可変絞りの恩恵は暗所だけではありません。日中の風景撮影や夜景の演出において、絞りをF4.0に絞れることが大きな武器になります。F4.0まで絞り込むことで被写界深度が深くなり、手前の岩場から奥の山脈までピントが合った、隅々までシャープな映像が得られます。5 ProのF2.8では周辺が甘くなりがちだった風景も、Action 6ならキリッと引き締まります。

さらに、夜景撮影で街灯などの点光源をF4.0で撮ると、物理的な絞り羽根による美しい光芒(スターバースト)が現れます。5 Proでは単なる光の滲みになっていた部分が、Action 6ではキラキラとした光の筋として表現され、映像が一気にシネマティックになります。この表現力は、物理絞りを持つAction 6ならではの魅力です。

メリット6:50GBの内蔵ストレージと高速転送による安心感(Osmo Action 5 Proより増量)

地味ながら頼もしいのが、内蔵ストレージの存在です。Osmo Action 6は50GBのストレージを内蔵しており、5 Pro(47GB)からわずかに増量されています。実際に「SDカードを入れ忘れた!」というミスをした際も、内蔵ストレージだけで4K動画をかなりの時間撮影でき、その日を棒に振らずに済みました。

また、Wi-Fi 6.0に対応しており、スマートフォンへの転送速度が最大80MB/秒と非常に高速です。撮影の合間にデータをスマホに移して確認する作業もサクサク進み、バックアップのストレスが大幅に軽減されました。この「失敗できない現場」での安心感は、プロユースにおいて非常に重要です。

メリット7:ワイヤレスイヤホンがマイクになる拡張性(Osmo Action 5 Proからの進化)

音声収録に関しても進化を感じました。DJI Micシリーズとの直接接続に加え、手持ちの汎用ワイヤレスイヤホン(私の場合はゼンハイザー製品)を外部マイクとして使用できることが分かりました。Osmo Action 5 Proを使用していた時は意識していなかった機能ですが、これにより専用マイクを持ち歩かなくても、イヤホンさえあればクリアな音声を収録できます。

風の強い海辺で、イヤホンマイクを使って喋ってみましたが、カメラ内蔵マイクよりも口元に近いため、周囲の風切り音を拾わずに声をクリアに録音できました。ライトな撮影装備で済ませたい時に、この柔軟性は非常にありがたいです。

デメリット(短所、欠点)

デメリット1:アクセサリーの互換性と価格上昇(Osmo Action 5 Proのフィルター不可)

素晴らしい進化を遂げたOsmo Action 6ですが、デメリットもあります。まず、レンズ部分が大型化したため、Osmo Action 5 Pro用のNDフィルターやレンズカバーが流用できません。5 Proでフィルターを揃えていた私としては、全て買い直す必要があるのは痛い出費です。また、本体価格自体もスタンダードコンボで6万円台、アドベンチャーコンボで7万円台と、5 Proの発売時価格より上昇しています。性能向上分と考えれば納得できますが、コストパフォーマンスを最優先するなら、型落ちで安くなるであろう5 Proも選択肢に入ってくるでしょう。

デメリット2:可変絞りのマニュアル操作における制限

「可変絞り」は素晴らしい機能ですが、操作性には少し不満が残りました。現状のファームウェアでは、絞りを完全に自由にマニュアル設定できるわけではなく、オートモードでの範囲指定や、特定のモードでの動作に限られる場面がありました。例えば「常にF2.0で固定したい」と思っても、シーンによっては設定できないケースがあるようです(情報の解釈による部分もありますが、完全なマニュアルレンズのような自由度とは異なる印象を受けました)。今後のアップデートで、より自由度の高いマニュアル制御が可能になることを期待します。

デメリット3:動画解像度が4K止まりである点

競合他社のアクションカメラが5.3Kや8Kといった超高解像度に対応している中で、Osmo Action 6の動画解像度は最大4Kにとどまっています。Osmo Action 5 Proも同様でしたが、大型センサーを搭載したなら、解像度でも一歩上を目指して欲しかったというのが正直な感想です。もちろん4Kで十分きれいなのですが、編集で大幅にトリミングしたり、超高精細な映像を求めるユーザーにとっては、スペック表で見劣りしてしまう部分かもしれません。

まとめ:検証してわかったOsmo Action 6

Osmo Action 6を使い込んでみて感じたのは、これは単なるマイナーチェンジではなく、アクションカメラの使い勝手を根本から変える進化だということです。特にF2.0の可変絞りと正方形センサーによるフリークロップは、夜間撮影やSNS運用のストレスを一掃してくれました。価格の上昇やアクセサリーの買い直しといったデメリットはありますが、それを補って余りある表現力と効率性が手に入ります。Osmo Action 5 Proユーザーであっても、暗所撮影や縦動画の頻度が高いなら、乗り換える価値は十分にあると言えるでしょう。

Osmo Action 6のスペック(仕様)

  • モニター: フロント 1.46インチ (342×342, 331ppi)、リア 2.5インチ (400×712, 326ppi) OLED
  • ストレージ: 内蔵50GB (使用可能領域)
  • 対応SDカード: microSDカード (最大1TBまで対応)
  • バッテリー: リチウムイオン1S 1950mAh (7.5Wh, 3.87V)
  • 撮影時間: 最大240分 (室温25℃、1080p/24fps、Wi-Fiオフ等の条件下)
  • 充電 時間: 80%まで約22分、100%まで約52分
  • インターフェース: USB 3.1 Type-C
  • 通信(接続性): Wi-Fi 6.0 (802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.1 (BLE)
  • センサー: 1/1.1インチ CMOS (正方形センサー)
  • 画質: 動画最大4K (120fps)、静止画最大約38MP (7168×5376)
  • 手ブレ補正: RockSteady 3.0 / 3.0+、HorizonBalancing、HorizonSteady
  • 耐久性: 水深20m防水 (ケースなし)、60m防水 (ケースあり)、IP68等級
  • レンズ: 絞り f/2.0-f/4.0 (可変)、焦点範囲 0.2m〜∞ (f/4.0時)
  • 画角: 標準155°、別売レンズ使用時最大182°
  • ISO感度: 写真 100〜25600、動画 100〜51200 (スーパーナイトモードのみ最大51200)
  • マイク: 内蔵3マイク、OsmoAudio対応 (Bluetoothマイク直接接続可)
  • 操作性: タッチスクリーン、音声操作、ジェスチャー操作
  • 動作温度: -20℃〜45℃
  • サイズ: 長さ72.8mm × 幅47.2mm × 高さ33.1mm
  • 重量: 149g
  • カラー: ダークグレー/ブラック系の単色
  • マウント(アクセサリー): マグネット式クイックリリース (両方向対応)
  • 付属品: スタンダードコンボ (バッテリー1個等)、アドベンチャーコンボ (バッテリー3個、充電ケース、延長ロッド等)

Osmo Action 6の評価

DJI Osmo Action 6の外観

10の評価基準で「Osmo Action 6」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画質(基本性能): ★★★★☆

1/1.1インチの大型センサーと13.5ストップのダイナミックレンジにより、階調豊かな美しい映像が撮影できます。競合機の5.3Kや8Kには及びませんが、実用十分な4K画質です。

暗所性能: ★★★★★

アクションカメラ初となる可変絞り(F2.0)とスーパーナイトモードの組み合わせは革命的です。Osmo Action 5 Proでは難しかった暗所でも、ノイズの少ないクリアな映像を実現しています。

手ぶれ補正: ★★★★★

定評あるRockSteady 3.0+に加え、F2.0の明るさがシャッタースピードを確保するため、暗所特有の映像の滲みやチラつきまでもが大幅に軽減されています。

耐久性・防水性: ★★★★★

ケースなしで水深20mまで潜れる防水性能と、-20℃の耐寒性能を完備。過酷な環境下でも安心して使えるタフネスさは、業界トップクラスの信頼性があります。

バッテリー性能: ★★★★★

大型センサーを搭載しながらも、最大4時間の長時間撮影を維持しています。急速充電にも対応しており、長回しでもバッテリー切れや熱停止の心配がほとんどありません。

携帯性: ★★★★★

重量約149gと軽量で、ポケットに収まるコンパクトさは健在です。前モデルからわずかにサイズアップしましたが、使用感に影響はなく、どこへでも持ち出せます。

操作性: ★★★★★

高輝度なデュアルOLEDタッチ画面は見やすく、レスポンスも軽快です。新たに追加されたジェスチャー操作により、手が離せないシーンでも確実に録画をコントロールできます。

機能性・拡張性: ★★★★★

別売のマクロレンズ対応や50GBの内蔵ストレージ、ワイヤレスマイクとの直接接続など、撮影をサポートする機能が満載です。特に「寄れる」ようになった点は大きな進化です。

編集: ★★★★★

正方形センサーによる「4Kフリークロップモード」が秀逸です。カメラの向きを変えずに縦・横動画を高画質で切り出せるため、SNS向けの編集作業が劇的に効率化します。

価格: ★★★★☆

スタンダードコンボで約6万1千円と、前モデルの発売時価格より上昇しています。性能を考えれば妥当ですが、手軽さを求める層には少しハードルが上がったかもしれません。

総評:★★★★★

アクションカメラの「弱点」を克服した歴史的進化

Osmo Action 6は、単なるスペックアップにとどまらず、アクションカメラが長年抱えてきた課題を根本から解決した一台です。最大の違いは、前モデルOsmo Action 5 Proの「F2.8固定絞り」から、アクションカメラ初となる「F2.0可変絞り」へと進化した点にあります。これにより、これまで苦手とされていた夜間や室内の撮影でも、驚くほど明るくノイズの少ない映像が撮影できるようになりました。

さらに、別売のマクロレンズにも対応したことで、「寄れない」という弱点も克服。風景から手元のテーブルフォトまで、これ一台であらゆるシーンを高画質に残せる万能カメラへと変貌を遂げました。

SNS時代の最適解「4Kフリークロップ」と表現力

もう一つの決定的な進化は、1/1.1インチ正方形センサーの採用です。これにより、カメラを横向きに固定したままでも、画質を落とすことなく4Kの「縦動画」と「横動画」を自由に切り出せるようになりました。YouTubeとInstagramやTikTokを同時に運用するクリエイターにとって、この効率の良さは計り知れないメリットをもたらします。また、新機能「フィルムトーン」を使えば、編集なしでも映画のような雰囲気のある映像が撮れるため、日常のVlog撮影がより楽しく、手軽なものになります。

どんな人に最適か?

Osmo Action 6は、昼夜を問わずアクティブに撮影を楽しみたいVloggerや、SNSでの発信に力を入れているクリエイターに最適なカメラです。特に、キャンプや夜の街歩きなど暗所での撮影が多い方や、編集の手間を減らして高クオリティな縦動画を作りたい方にとっては、Osmo Action 5 Proからの乗り換えでも十分に満足できる価値があります。アクションシーンだけでなく、日常の記録用カメラとしても最高峰の使い勝手を誇る本機は、今最もおすすめできるアクションカメラと言えるでしょう。

Osmo Action 6の価格・購入先

DJI Osmo Action 6の前面 外観

※価格は2025/11/26に調査したものです。価格は変動します。

DJI公式オンラインストア

  • Osmo Action 6 スタンダードコンボ: 61,270円、
  • Osmo Action 6 アドベンチャーコンボ: 77,440円、

で販売されています。

DJI公式オンラインストアで「Osmo Action 6」をチェックする

ECサイト(Amazon、楽天、ヤフーなど)

  • Amazonで59,730円(税込)、
  • 楽天市場で61,270円(税込・送料無料)、
  • ヤフーショッピングで61,270円、
  • AliExpressで79,046円、
  • 米国 Amazon.comで$369.00、

で販売されています。

Amazonで「Osmo Action 6」をチェックする

楽天市場で「Osmo Action 6」をチェックする

ヤフーショッピングで「Osmo Action 6」をチェックする

AliExpressで「Osmo Action 6」をチェックする

米国 Amazon.comで「Osmo Action 6」をチェックする

※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

おすすめのライバル機種と価格を比較

「Osmo Action 6」に似た性能をもつアクションカメラも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

Osmo Action 5 Pro

DJIから発売されたデュアルOLEDタッチスクリーンを搭載したアクションカメラです(2024年9月19日発売)。

1/1.3インチCMOSセンサー、新型のチップセット、47GBのストレージ、1950 mAhバッテリー、3つのマイク、SDカードスロットを搭載しています。

また、スーパーナイトモード、4:3の4K動画撮影、プリ録画機能、960fpsの超スローモーション撮影、10-bit D-Log M/HLGに対応した高画質な撮影、被写体センタリング/トラッキング機能、360°HorizonSteadyの手ブレ補正機能、

防水ケースなしで20mの防水性能、ホワイトバランス精度の向上、30WのUSB PD充電、DJI製ワイヤレスマイク「DJI Mic 2」の接続、155°の超広角撮影、4000万画素の静止画撮影、microSDカード(最大1TBまで)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1に対応しています。

価格は、Amazonで45,000円(税込)、楽天市場で45,000円(送料無料)、ヤフーショッピングで49,070円、です。

関連記事:Osmo Action 5 Pro 徹底レビュー!Action 4比較と欠点

Amazonで「Osmo Action 5 Pro」をチェックする

GoPro HERO13 Black

GoProから発売されたアクションカメラです(2024年9月11日 発売)。

1/1.9インチCMOS イメージセンサー、前面1.4インチのカラーディスプレイ、背面2.27インチのタッチディスプレイ、 取り外し可能な1900mAh Enduroバッテリー、3つのマイクを搭載しています。

また、交換用レンズ(超広角・マクロ・NDフィルター・アナモフィックレンズ ※別売)、スローモーション撮影(バーストスローモーション)、QuikCapture機能、

マグネット式ラッチマウント、GPS機能、最大5.3K/60FPSの動画撮影、手ブレ補正機能「HYPERSMOOTH 6.0」、10mの防水性能、USB-C、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1に対応しています。

価格は、Amazonで55,800円(税込)、楽天市場で54,450円、ヤフーショッピングで54,450円、です。

関連記事:GoPro HERO13 Blackレビュー!HERO12との比較でわかる違い

Amazonで「GoPro HERO13 Black」をチェックする

Insta360 GO Ultra

Insta360から発売されたアクションカメラです(2025年8月21日 発売)。

1/1.28インチセンサー、156°の超広角レンズ(F2.85)、アクションポッドに搭載された2.5インチのフリップ式タッチスクリーン、カメラ単体で70分、アクションポッドとの併用で200分の撮影が可能なバッテリー(カメラ: 500mAh, アクションポッド: 1450mAh)を搭載しています。

また、AI編集(FlashCut)、豊富なテンプレートを使った編集、最高4K60fpsの動画撮影、PureVideoモード、FlowState手ブレ補正技術と360度水平維持、スローモーション撮影、クリエイティブモード、AIによるノイズリダクション機能付きマイク、ジェスチャー操作、音声制御2.0、最大50MPの写真解像度、防水(カメラ本体は水深10mまで)、IPX4防滴のアクションポッド、マグネット式のマウントシステムに対応しています。

価格は、Amazonで55,000円、楽天市場で55,000円(送料無料)、ヤフーショッピングで64,800円、です。

関連記事:Insta360 GO Ultra 徹底レビュー!GO 3Sからの進化点と欠点

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Insta360 Ace Pro 2

Insta360から発売されたライカレンズ搭載のアクションカメラです(2024年10月22日 発売)。

デュアルチップ、1/1.3インチ8Kセンサー、157度のライカ・ズマリットレンズ、2.5インチのタッチスクリーン(フリップ式)、180分の撮影が可能な1800mAhバッテリーを搭載しています。

また、「ポーズ録画」(録画の一時停止やキャンセル)、ジェスチャー操作、音声制御2.0(音声による操作)、AIハイライト・アシスタント、自動編集、8K30fps動画、4K60fpsアクティブHDR、PureVideoによる低照度性能、4K120fpsスローモーション、FlowState手ブレ補正技術、

風切り音を軽減するためのウィンドガード(付属)、防水(潜水ケースなしで12m、潜水ケースに入れた状態で60mまで)、マグネット式のマウントシステムに対応しています。

価格は、Amazonで51,800、楽天市場で51,800円(税込)、ヤフーショッピングで51,800円(送料無料)、です。

関連記事:Insta360 Ace Pro 2を徹底レビュー!初代からの進化点と欠点は?

Amazonで「Insta360 Ace Pro 2」をチェックする

他のアクションカメラと比較する

他にもアクションカメラが販売されています。2025、2024年の最新モデルもあるので、ぜひチェックしてみてください。

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