2024年7月31日に日本で発売されたサムスンのフラッグシップスマートウォッチ「Galaxy Watch Ultra (2024)」は、その圧倒的な耐久性とバッテリー性能で、これまでのアウトドア向けウォッチの常識を覆す存在として大きな注目を集めています 。
このレビューでは、Galaxy Watch Ultraが日々の活動や過酷なアドベンチャーをどれだけ豊かにするのか、スタンダードモデルの「Galaxy Watch7」とどう違うのか、その実力を徹底的に検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
Galaxy Watch Ultra (2024) の長所(Pros):
- 毎日充電の常識を覆す、2~3日は持つ圧倒的なバッテリー性能
- チタニウムボディと10ATM防水が実現する、究極の耐久性と堅牢性
- 直射日光下でも驚くほどクリアな、最大3000nitの超高輝度ディスプレイ
- 都市部から山岳地帯まで正確に追跡する、高精度なデュアルバンドGPS
- 万が一の際に役立つ、独自の緊急サイレン機能
Galaxy Watch Ultra (2024) の短所(Cons):
- 12万円を超える、非常に高価な価格設定
- 人によっては大きく重すぎると感じる可能性がある、ゴツゴツとしたデザイン
- 一部のサイクリング機能など、まだ発展途上な先進機能
- 長年のファンに惜しまれる、物理回転ベゼルの廃止
総合評価:
Galaxy Watch Ultraは、最高のバッテリー性能と耐久性を求めるアウトドア愛好家や、常に最高の性能を求めるパワーユーザーにとって、現時点で最強のAndroidスマートウォッチです。価格は非常に高価ですが、その価値を理解できる特定の人にとっては、唯一無二の最高のパートナーとなるでしょう。
<この記事で分かること>
- チタニウムボディの高級感と、実際の装着感
- Galaxy Watch7を凌駕するディスプレイの圧倒的な明るさと視認性
- クイックボタンの利便性と、物理回転ベゼル廃止の影響
- AI、FeliCa決済、緊急サイレンなど、進化したスマート機能の使い方
- ランニングやスイミングにおける、高精度なGPS性能の実力
- トライアスロンにも対応するマルチスポーツモードの評価
- 詳細な睡眠トラッキングや体組成測定といったヘルスケア機能の精度
- 2~3日は持つ、驚異的なバッテリー性能の検証結果
- Galaxy Watch7とのスペック・機能の徹底的な比較
- 項目別の5段階評価と、購入前に知るべき注意点
- 価格とお得な購入先情報
この記事を最後まで読むことで、「Galaxy Watch Ultra」が本当に買うべき製品なのかが、はっきりと分かるはずです。購入を悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ: Galaxy Watch Ultra(ギャラクシーウォッチウルトラ)LTE 47mm Titanium Gray | Samsung Japan 公式
デザインと耐久性:Galaxy Watch Ultra (2024) ~タフネスと洗練が融合した究極の一本~
ここでは、Galaxy Watch Ultraのデザインと卓越した耐久性について、実際に使用して感じた魅力や、スタンダードモデルの「Galaxy Watch7」との違いに焦点を当てて詳しくレビューしていきます。アウトドアアクティビティから日常使いまで、あらゆるシーンでその真価を発揮する本機の外観と堅牢性に迫ります。
存在感を放つ、タフで美しいデザイン
Galaxy Watch Ultraを初めて手に取ったとき、その重厚感と高級感に息をのみました。円形のディスプレイを四角いチタニウムフレームで囲った「クッションデザイン」は、どこかクラシックなダイバーズウォッチを彷彿とさせ、ゴツゴツとした力強さの中にも洗練された印象を与えます 。私が試したチタニウムグレーのモデルは、まさに「カッコいい」の一言。落ち着いた色合いでありながら、サイドのクイックボタンやバンドにあしらわれたオレンジのアクセントカラーが絶妙な差し色となり、スポーティーさと上品さを両立させています 。
一方で、スタンダードモデルの「Galaxy Watch7」は、素材にアーマーアルミニウムを採用し、より軽やかでシンプルな印象です 。Galaxy Watch Ultraが放つ独特の存在感は、まさに「ウルトラ」の名にふさわしいものであり、単なるスマートウォッチではなく、所有する喜びを感じさせてくれる特別な一本と言えるでしょう。
見た目を裏切る快適な装着感とサイズ
約60.5g(ストラップ除く)という重量は、数値だけ見ると「腕に山を載せているようだ」と感じるかもしれませんが、実際に装着してみるとその印象は良い意味で裏切られます 。ゴツゴツとした見た目に反して装着感は驚くほど軽やかで、手首にしっくりと馴染むデザインのおかげで、長時間の着用でも苦になりませんでした 。もちろん、約12.1mmという厚みがあるため、冬物のジャケットの袖口に引っかかることもありましたが、むしろその厚みのおかげで袖に埋もれず、時刻を瞬時に確認できるというメリットも感じました 。
睡眠中の使用感については、圧迫感もなく快適に眠れたものの、人によってはその重厚感が気になるかもしれません 。比較すると、約33.8g(44mmモデル)と軽量なGalaxy Watch7は、睡眠時も含めてより気軽に装着できる印象です 。Galaxy Watch Ultraは、その存在感を楽しみつつ、日常的な快適性も求めるユーザーにとって絶妙なバランスを実現しています。
<サイズ・重量の違い>
- Galaxy Watch Ultra (2024):47mmサイズで、本体サイズが約47.4 x 47.1 x 12.1mm、重量が約60.5g
- Galaxy Watch7:44mmモデルは本体サイズが約44.4 x 44.4 x 9.7mmで約33.8g、40mmモデルは本体サイズが約40.4 x 40.4 x 9.7mmで約28.8g
バンドの互換性とデザイン性
バンド選びに関しては、一つ注意点があります。Galaxy Watch Ultraは独自の「ダイナミックラグシステム」を採用しており、従来のGalaxy Watchシリーズのバンドとは互換性がありません 。ワンタッチで簡単に着脱できるのは非常に快適ですが、バンドの選択肢は専用品に限られます 。
今回使用した「マリンバンド」は、波打つようなデザインが特徴的で、ダイビングなどのアクティビティでの安定感は抜群ですが、その強い存在感から、フォーマルな服装には合わせにくいかもしれません 。日常使いをメインに考えるのであれば、よりシンプルな「トレイルバンド」や、サードパーティ製のアダプターを使って一般的な22mm幅のバンドに交換するなどの工夫が必要になりそうです 。一方、Galaxy Watch7は汎用的な20mm幅のバンドに対応しており、より幅広い選択肢から自分好みのスタイルを楽しめるのが魅力です。
極限環境に挑むための圧倒的な耐久性
Galaxy Watch Ultraの真骨頂は、その卓越した耐久性にあります。米国国防総省が定めるMIL-STD-810H規格に準拠し、素材にはグレード4チタニウムとサファイアクリスタルガラスを採用。日常でデスクの角にぶつけてしまった時も傷一つなく、その堅牢性の高さには心底感心しました。Galaxy Watch7も同じくMIL規格に準拠し、サファイアクリスタルガラスを採用していますが、ボディはアーマーアルミニウム製。チタニウムを採用したUltraの方が、より高いレベルの堅牢性と高級感を備えていると言えるでしょう。
さらに、-20℃から55℃という広範な動作温度、高度9,000mまでの耐性、そして10ATMの防水性能は、まさに冒険のためのスペックです。これは、5ATM防水であるGalaxy Watch7との決定的な違いであり、Ultraがより過酷な環境下での使用を想定していることを示しています。例えば、真冬の北海道でスキーを楽しむ際や、夏の沖縄でシュノーケリングをするような場面でも、一切の不安なく時を刻み続けてくれます。
ただし、公式サイトによれば10ATM防水はスキューバダイビングのような高圧アクティビティには適していないとの注意書きもあり、過信は禁物です。とはいえ、日常から過酷なアウトドアまで、これほど頼りになるパートナーはいないでしょう。
<耐久性の違い>
- Galaxy Watch Ultra (2024):グレード4チタニウム製フレーム、10気圧防水(水深100mに10分間耐性)、9,000mの高度耐性、-20℃~55℃の動作温度、MIL-STD-810H準拠、IP68防塵防水、サファイアクリスタルガラスディスプレイ
- Galaxy Watch7:アーマーアルミニウム製フレーム、5気圧防水、MIL-STD-810H準拠、IP68防塵防水、サファイアクリスタルディスプレイ
<Galaxy Watch Ultra (2024)の付属品>
- 本体
- ベルトセット(2サイズ)
- 専用USB充電ケーブル
- 取扱説明書
- 保証書
まとめ:デザインと耐久性
- 第一印象:チタニウム素材が放つ高級感と、オレンジの差し色が効いたタフで洗練されたデザイン 。
- 装着感:約60.5gという重量感はあるものの、見た目以上に快適で手首に馴染む 。ただし、手首が細い人は試着を推奨。
- スタイル:存在感が強く、アウトドアやスポーツシーンで映える一方、フォーマルな場ではバンドの選択に工夫が必要 。
- 比較:Galaxy Watch7の軽やかでシンプルなデザインとは対照的で、所有欲を満たす重厚感が魅力 。
- 耐久性:MIL規格準拠の耐衝撃性能、10ATM防水、-20℃~55℃の広範な動作温度など、Watch7を大きく上回るタフネス仕様で、あらゆる環境に対応可能 。
ディスプレイ:Galaxy Watch Ultra (2024) ~圧倒的な輝度と研ぎ澄まされた操作性~
ここでは、Galaxy Watch Ultraの心臓部とも言えるディスプレイの魅力に迫ります。Galaxy Watch7を凌駕する圧倒的な明るさから、カスタマイズ性の高いウォッチフェイス、そして直感的な操作性まで、実際に使って感じた感動を詳しくレビューしていきます。
どんな光の下でも負けない、驚異の視認性
Galaxy Watch Ultraのディスプレイを語る上で、まず触れなければならないのが、最大3000nitという圧倒的な輝度です 。このスペックは伊達ではなく、真夏の強い日差しの下で札幌の大通公園を散歩していても、時刻や通知が驚くほどクリアに見えました。これは最大輝度2000nitのGalaxy Watch7と比べても明らかに優れており、屋外でのアクティビティが多い私にとっては非常に心強い機能です 。Super AMOLED(有機EL)ならではの鮮やかな発色は、写真を使ったウォッチフェイスも美しく表現し、ただ情報を表示するだけでない「見る楽しさ」を教えてくれます。
<輝度の違い>
- Galaxy Watch Ultra (2024):最大輝度は3,000nits
- Galaxy Watch7:最大輝度は2,000nits
大型ディスプレイが生み出す情報量と鮮明さ
Galaxy Watch Ultraは、約1.5インチ(480 x 480ピクセル)という大型で高解像度なディスプレイを搭載しています 。このサイズは、44mmモデルのGalaxy Watch7とほぼ同等ですが、Ultraのスクエアなボディデザインによって、画面がより大きく感じられ、一度に表示できる情報量が多いというメリットがあります。特に、40mmモデルのGalaxy Watch7(1.31インチ、432×432ピクセル)と比較するとその差は歴然。地図アプリの表示範囲が広く、LINEの通知もスクロールせずに全文を読める場面が多く、その利便性の高さに何度も助けられました。
<ディスプレイの違い>
- Galaxy Watch Ultra (2024):1.47インチ (37.3mm)のSuper AMOLEDディスプレイを搭載、解像度は480×480
- Galaxy Watch7:Super AMOLEDディスプレイを搭載、44mmモデルは1.47インチ (37.3mm) で解像度480×480、40mmモデルは1.31インチ (33.3mm) で解像度432×432
直感的で軽快。しかし、弱点も
操作性は非常に軽快で、Wear OS 5と新しいプロセッサのおかげで、タイル間の移動やアプリの起動は「ヌルサク」そのもの 。タッチ感度は良好で、日常的な操作でストレスを感じることはありませんでした。しかし、唯一気になったのは、雨の中でのランニングや汗をかいた手での操作です。画面が濡れているとタッチの反応が鈍くなることがあり、ワークアウト中に少しもどかしさを感じました 。これはタッチスクリーンを搭載する多くのスマートウォッチの課題ですが、タフネスを謳うモデルなだけに、少し残念に感じたポイントです。
物理ボタンの進化と、失われた回転ベゼル
Galaxy Watch Ultraには、新たにカスタマイズ可能な「クイックボタン」が搭載されました 。私はこのボタンによく使うワークアウトメニューを割り当てていましたが、ボタン一つで即座に記録を開始できる手軽さは、まさに革命的。これはGalaxy Watch7にはない大きなアドバンテージです 。また、指を2回つまむ「ダブルピンチ」ジェスチャーで電話に出られるなど、未来的な操作も体験できます 。
一方で、長年のGalaxy Watchファンとして惜しまれるのが、物理回転ベゼルの廃止です 。画面の縁をなぞる「タッチベゼル」機能はありますが、カチカチと小気味よく回る物理的な感触には代えがたいものがあります。特に手袋をしている冬場のアウトドアシーンでは、物理ベゼルのありがたみを痛感することでしょう。
所有欲を満たす、Ultra専用ウォッチフェイス
Galaxy Watch Ultraの魅力は、そのカスタマイズ性の高さにもあります。特にUltra限定のウォッチフェイスは、情報量が豊富でデザインも秀逸。私が気に入っているのは、ベゼル部分にコンパスが表示されるデザインで、専用アプリを起動しなくても方角がわかるため、ハイキングなどで非常に役立ちました 。
さらに、周囲が暗くなると自動でディスプレイが深い赤色に切り替わる「ナイトモード」は、目に優しく、夜間の視認性も抜群です 。この美しい演出は、暗闇での活動をより特別なものにしてくれます。Galaxy Watch7も多彩なウォッチフェイスを揃えていますが、このUltraだけの特別なデザインは、日々の満足度を格段に高めてくれる要素だと感じました。
<Galaxy Watch Ultra (2024) のディスプレイ仕様>
- 種類: Super AMOLED(有機EL)
- サイズ: 約1.5インチ (約37.3mm)
- 解像度: 480 x 480ピクセル
- 最大輝度: 3000nit
- その他: 常時表示ディスプレイ対応
まとめ:ディスプレイと操作性
- 視認性:最大3000nitの圧倒的な輝度で、どんな環境でも驚くほどクリア。Galaxy Watch7を凌駕する見やすさを実現 。
- 情報量:約1.5インチの大型ディスプレイは、特に40mmのWatch7と比較して一度に多くの情報を表示でき、利便性が高い。
- 操作性:タッチ操作は軽快でストレスフリーだが、物理回転ベゼルの廃止は惜しい。新たに追加された「クイックボタン」によるショートカット機能は大きな進化点 。
- 弱点:雨や汗で画面が濡れるとタッチ感度が低下する点は、今後の改善に期待したい 。
- ウォッチフェイス:情報量が多くカスタマイズ性の高いUltra限定デザインが魅力 。コンパス表示や美しいナイトモードなど、実用性と所有欲を両立 。
スマート機能:Galaxy Watch Ultra (2024) ~手首から始まる、未来のライフスタイル~
ここでは、Galaxy Watch Ultraが単なる時計やフィットネストラッカーに留まらない理由、そのインテリジェントなスマート機能の数々を深掘りしていきます。AIによる生活サポートから、スマートフォンなしで完結する決済や通信、そして万が一の事態に備える究極の安全機能まで、実際に使って感じた未来のライフスタイルを体験レビューとしてお届けします。
AIが提案する、新しい健康とコミュニケーション
Galaxy Watch Ultraとの生活で最も未来を感じたのは、間違いなく「Galaxy AI」の存在です。特に毎朝チェックするのが習慣になったのが「エナジースコア」。これは前日の睡眠の質や活動量などをAIが総合的に分析し、その日のコンディションを100点満点で示してくれる機能です。スコアが低い日は無理せずリモートワークに切り替えたり、逆に高い日はアクティブに外出の予定を入れたりと、一日の活動計画を立てる上で非常に役立ちました。
また、LINEやメールの通知に対して、AIが文脈に合った返信候補を提案してくれる「スマートリプライ」機能も秀逸です。友人からの「明日、飲みに行かない?」という誘いに、ウォッチを数回タップするだけで「いいね!行こう!」と返信できた手軽さは、一度体験すると手放せなくなります。もちろん、長文の返信には向きませんが、簡単なやり取りであればスマートフォンを取り出す必要はほとんどありませんでした。これらのAI機能はGalaxy Watch7でも利用できますが、Ultraのパワフルな性能が、よりスムーズな体験を提供してくれているように感じます。
スマホいらずの自由を、手首ひとつで
Galaxy Watch Ultraは、まさに「手首の上のスマートフォン」です。FeliCaに対応し、SuicaやiD、QUICPayが使えるため、財布もスマホも持たずにランニングに出かけ、途中のコンビニで冷たいドリンクを買う、といった身軽な体験が可能になります。駅の改札もウォッチをかざすだけでスムーズに通過でき、その快適さは想像以上でした。
私が使用したLTEモデルでは、その自由度がさらに加速します。32GBという大容量ストレージにSpotifyでお気に入りのプレイリストをダウンロードしておけば、スマートフォンが手元になくても、Bluetoothイヤホンを接続するだけで音楽を楽しめます。実際に、スマートフォンを家に置いたまま近所を散歩中にかかってきた電話にウォッチで応答した際は、相手の声もクリアに聞こえ、通話品質にも全く問題ありませんでした。この「スマートフォンからの解放」こそ、Galaxy Watch Ultraが提供する最大の価値の一つかもしれません。
万が一の時も安心、究極のセーフティ機能
Galaxy Watch Ultraは、楽しさや便利さだけでなく、「安心」も提供してくれます。転倒検知機能や緊急SOS機能はGalaxy Watch7にも搭載されていますが、Ultraにはさらに強力なセーフティ機能として「緊急サイレン」が備わっています。これは、右側面のクイックボタンを5秒間長押しするだけで、最大86dBという大音量のサイレンが鳴り響く機能です。
試しに人のいない広い公園で鳴らしてみましたが、その音量は周囲の注目を引くには十分すぎるほど。最大180m先まで届くとのことで、例えば山で道に迷った時や、夜道で危険を感じた時など、万が一の事態に自分の居場所を知らせる最後の切り札として、絶大な安心感を与えてくれます。これは、よりアクティブで過酷な環境に挑むユーザーを想定した、Ultraならではの究極のセーフティ機能と言えるでしょう。
LTEモデルがもたらす、真の独立性
Galaxy Watch UltraがLTEモデル専用で提供されている点は、このデバイスのコンセプトを象徴しています 。Bluetoothモデルも選択できるGalaxy Watch7とは異なり、Ultraは常に単独で機能することが前提となっています。この真価は、川沿いをランニングする際に実感しました。スマートフォンを家に置いたままでも、ウォッチだけで音楽を聴き、電話を受け、そして何より緊急SOS機能がいつでも使えるという安心感。この独立性こそが、単独でハイキングやトレイルランニングに挑む際の、精神的なお守りになるのです。
<Galaxy Watch Ultra (2024) の主なスマート機能>
- AI機能: エナジースコア、スマートリプライ、パーソナライズFTP測定など
- 決済機能: FeliCa(Suica, iD, QUICPayなど)、Googleウォレット
- 通知機能: 各種アプリ通知、簡易返信、定型文返信
- 通信機能: LTEモデルによる単体での通話・データ通信
- 音楽再生: 32GBストレージへの音楽保存、各種ストリーミングアプリ対応
- セーフティ機能: 転倒検知、緊急SOS、緊急サイレン(Ultra独自)
まとめ:スマート機能
- AIアシスタント:日々のコンディションを可視化する「エナジースコア」や、返信の手間を省く「スマートリプライ」が日常生活を賢くサポート。
- キャッシュレス決済:FeliCa対応でスマートフォンがなくても決済が完結し、抜群の利便性を実現。
- LTEモデルの独立性:LTEモデル専用設計により、スマートフォンから完全に独立した通信・音楽再生・安全機能が利用可能。
- 究極の安全性:Galaxy Watch7と共通の転倒検知・SOS機能に加え、Ultra独自の「緊急サイレン」が万が一の際の絶対的な安心感を提供。
スポーツ機能:Galaxy Watch Ultra (2024) ~限界に挑むアスリートの最強パートナー~
ここでは、Galaxy Watch Ultraが誇る先進的なスポーツ機能に焦点を当て、その実力を徹底的にレビューします。トライアスロンにも対応するマルチスポーツモードから、高精度なデュアルバンドGPSの性能、そして実際のワークアウトで感じたアプリの使い勝手まで、アスリートの視点からその魅力を解き明かしていきます。
あらゆる挑戦を記録する、多彩なワークアウトモード
Galaxy Watch Ultraは、まさにスポーツのオールラウンダーです。ウォーキングやランニング、サイクリングといった基本的な種目はもちろん、100種類以上の多彩なワークアウトに対応。特に感動したのは、ウォーキングを始めると10分ほどで自動的に計測を開始してくれる機能です。わざわざ操作しなくても日々の活動が記録される手軽さは、運動を習慣化する上で大きなモチベーションになりました。
さらに、Ultraモデル限定の機能として「マルチスポーツ」モードが搭載されています。これは、トライアスロンやデュアスロンのように、水泳、自転車、ランニングといった複数の種目を連続して記録できる機能です。各種目の切り替えは、本体右側のクイックボタンを長押しするだけ。レースの最中に種目をスムーズに切り替えられる操作性は、まさに競技者のために考え抜かれた仕様だと感じました。また、過去の自分の記録とリアルタイムで競えるレースモードも、日々のトレーニングで自分を追い込むのに最適でした。
自分だけの指標で、トレーニングを最適化
Galaxy Watch Ultraは、単に活動を記録するだけでなく、トレーニングの質を飛躍的に向上させるパーソナライズ機能を備えています。特にランニング中に役立ったのが「パーソナライズされた心拍ゾーン」機能です。公園でのいつものランニング中、10分ほど走るとウォッチが自動的に私の心肺能力を分析し、最適な心拍ゾーンを5段階で表示してくれました。これにより、脂肪燃焼を狙う日や、持久力を高めたい日など、目的に合わせてペースを直感的にコントロールできるようになり、トレーニングがより戦略的になりました。
また、サイクリスト向けには、AIがユーザーの「FTP(機能的体力しきい値)」を測定してくれる野心的な機能も搭載されています。これは専用のパワーメーターが必要ですが、自分の実力に合わせたパワートレーニングの指標が得られます。
デュアルバンドGPSが実現する、驚異的な測位精度
Galaxy Watch Ultraのスポーツ機能で最も進化した点の一つが、デュアルバンドGPSの搭載です。この恩恵は、街中をランニングした際に明確に体感できました。ビルが立ち並ぶ大通周辺では、以前のモデルでは時折GPSが乱れることがありましたが、Galaxy Watch Ultraは驚くほど正確に私のルートを捉え続けました。道のどちら側を走っていたかまで分かるほどの精度です。
さらに、湖でのオープンウォータースイミングに挑戦した際も、その性能は完璧でした。水泳中の軌跡がリファレンス用のGPSとほぼ完全に一致したのには感動すら覚えます。これは、同じ状況でテストした際にトラッキングに失敗することがあったGalaxy Watch7と比較して、Ultraが持つ明確な優位性です。もちろん、ニューヨークのマンハッタンのような超高層ビル街では多少の誤差も報告されていますが、森林や山岳地帯、そして海上といった過酷な環境でも安定したパフォーマンスを発揮するこのGPS性能は、あらゆるアスリートにとって絶大な信頼を置けるものと言えるでしょう。
GPXルート機能で、未知のコースに挑戦
Galaxy Watch Ultraは、GPX形式のルートデータを取り込み、ナビゲーションとして利用することができます 。登山で新しいトレイルランニングコースに挑戦した際、事前にPCでダウンロードしたGPXファイルをスマートフォン経由で「Samsung Health」アプリにインポートしました。多少の手間はかかりますが、一度設定してしまえば、ウォッチ上でコースを呼び出すだけです。
実際のトレイルでは、曲がり角が近づくと振動で知らせてくれ、高低差情報も表示されるため、ペース配分を考えるのに非常に役立ちました。特に安心感があったのはトラックバック機能です 。山頂に到着した後、この機能を起動するだけで、迷うことなく出発点まで戻ることができました。ただし、これはあくまで事前に読み込んだルートをなぞる機能であり、詳細な地図表示やリアルタイムでのルート再検索には対応していません。とはいえ、新しいコースを開拓する楽しみを安全にサポートしてくれる、心強い機能であることは間違いありません。
ランナーには最適、サイクリストには課題も
ランニング中の心拍数計測の精度は非常に高く、インターバルトレーニングのような心拍数が激しく上下する場面でも、医療用のチェストストラップとほぼ遜色のない数値をリアルタイムで表示してくれました。しかし、サイクリング、特に路面が荒れた砂利道などを走行する際には、心拍数の計測が不安定になる場面が見受けられました。これは、外部の心拍センサーとネイティブにペアリングできないという、本格的なスポーツウォッチとしては少し残念な点に起因するかもしれません。
また、鳴り物入りで搭載されたサイクリングの「FTP(機能的体力閾値)予測」機能ですが、こちらは期待外れでした。この機能を利用するには、数万円以上する専用のパワーメーターを別途用意し、さらにGalaxyスマートフォンとペアリングする必要があります。何度か試してみましたが、ペアリングが安定せず、すぐに接続が切れてしまうなど、実用には程遠いというのが正直な感想です。この点は、今後のソフトウェアアップデートによる改善に強く期待したいところです。
<Galaxy Watch Ultra (2024) の主なスポーツ機能>
- 対応スポーツ: 100種類以上のワークアウトに対応(ウォーキング、ランニング、サイクリング、水泳、筋トレなど)
- GPS機能: デュアルバンドGPS(L1+L5)による高精度な位置情報追跡
- 独自機能: マルチスポーツモード(トライアスロンなど)、レースモード、ルートナビゲーション(GPXファイル対応)、トラックバック機能
- 心拍数計測: パーソナライズされた心拍ゾーン設定、運動中の高精度モニタリング
- 自動検出: ウォーキング、ランニングなど一部のワークアウトを自動で認識し記録開始
- 防水性能: 10ATM防水対応で、オープンウォータースイミングも可能
まとめ:スポーツ機能
- 対応種目:100種類以上のワークアウトとUltra限定のマルチスポーツモードで、あらゆるアスリートのニーズに対応 。
- パーソナライズ:ランニング時の自動心拍ゾーン設定は、トレーニングの質を向上させるのに非常に実用的 。
- GPS精度:デュアルバンドGPSの搭載により、市街地から山岳地帯、海上まで、Galaxy Watch7を凌駕する極めて高い精度と安定性を実現 。
- ルート機能:GPXファイルの取り込みとトラックバック機能は、新しいコースの開拓において心強い味方となる 。
- 心拍数計測:ランニングでは非常に正確なモニタリングが可能だが、サイクリング、特に悪路での精度には改善の余地あり 。
- サイクリング機能:FTP予測などの新機能はコンセプトは良いものの、専用機材が必要な上に動作が不安定で、現状では実用的とは言い難い 。
- 総評:ランナーやハイカー、トライアスリートにとっては最高のパートナーとなり得るが、本格的なサイクリストは心拍計測やパワーメーター連携の面で物足りなさを感じる可能性がある。
ヘルスケア機能:Galaxy Watch Ultra (2024) ~手首の上のパーソナルドクター~
ここでは、Galaxy Watch Ultraがフィットネスの領域を超え、いかにして日々の健康を管理する「パーソナルドクター」となり得るのか、その先進的なヘルスケア機能に迫ります。AIが導き出す健康指標から、詳細な睡眠分析、そしてユニークな体組成測定まで、Galaxy Watch7と比較しながら、実際に使って感じた驚きと実用性をレビューします。
毎日のコンディションを可視化する多彩なセンサー
Galaxy Watch Ultraは、日々の健康状態を多角的に捉えるためのセンサーを満載しています。常時測定される心拍数や血中酸素濃度、歩数といった基本的なデータはもちろん、このウォッチの真価は、さらに一歩踏み込んだ機能にあります。特にユニークなのが「体組成測定」機能です。ウォッチの指示に従い、2つのボタンに指を添えるだけで、わずか15秒ほどで体脂肪率や骨格筋量などを測定できます。これまで高価な専用の体組成計でしか測れなかったデータが手首の上で手軽に把握できるため、日々のトレーニングの成果が数字で可視化され、モチベーション維持に大きく貢献しました。
また、新たに搭載された「AGEs指数」は、体内の老化物質の蓄積レベルを示すという野心的な機能です。しかし、私が使用した限りでは、食事内容や運動量を変えても数値に大きな変動は見られず、アプリ側からも具体的な改善アドバイスは得られませんでした。今後の進化に期待したい、まだ発展途上の機能という印象です。これらの機能の多くはGalaxy Watch7にも搭載されていますが、Ultraの持つ堅牢なボディは、あらゆる生活シーンで気兼ねなく装着し続けられるという点で、より継続的なデータ収集を可能にしてくれます。
睡眠を科学する、インテリジェントな睡眠トラッキング
正直なところ、この大きなボディのGalaxy Watch Ultraを睡眠中も着け続けられるか、最初は少し不安でした。しかし、その心配は杞憂に終わります。見た目以上に装着感が良く、重さで睡眠が妨げられることはありませんでした。そして、朝、「Samsung Health」アプリを開くのが毎日の楽しみになりました。
アプリには、昨晩の睡眠が「睡眠スコア」として点数化され、レム睡眠・浅い睡眠・深い睡眠の各段階が美しいグラフで表示されます。特に、睡眠中の血中酸素濃度や皮膚温度の推移、さらにはいびきの有無(スマートフォンのマイク連携が必要)まで記録できる詳細さには驚きました。就寝時刻と起床時刻の記録は非常に正確でしたが、日によっては睡眠段階の分析が他のデバイスと少しずれているように感じることもありました。完璧ではありませんが、自分の睡眠の癖や日々の傾向を掴むには十分すぎるほどのデータを提供してくれます。
AIが導き出す「エナジースコア」とその活用法
Galaxy Watch UltraのAI機能の中でも特に面白いのが、その日の心身の準備状態を示す「エナジースコア」です。これは睡眠の質や前日の活動量などから算出されるのですが、私の使い方では少し癖があるように感じました。例えば、前日にハードなトレーニングをして休息日に充てた翌日、活動量が少なかったことが原因でスコアが低く出てしまうことがありました。
AIはまだ「積極的な休息」という概念を完全には理解していないのかもしれません。しかし、睡眠不足が続いた日にスコアが正直に低く表示されると、「今日は無理せず早めに休もう」という判断ができます。このスコアを絶対的な指標としてではなく、自分の体感と照らし合わせながら活用することで、より賢いセルフケアが可能になると感じました。
<Galaxy Watch Ultra (2024) の主なヘルスケア機能>
- 基本的な測定項目: 心拍数、血中酸素濃度、歩数、消費カロリー、活動時間
- 睡眠トラッキング: 睡眠スコア、睡眠段階(レム、浅い、深い)、血中酸素、皮膚温度、いびき検出
- 高度な測定項目: 体組成測定(体脂肪率、骨格筋量など)、AGEs指数、心電図(ECG)、血圧測定(対応国・要キャリブレーション)
- AIによる分析: エナジースコア(活動準備スコア)、睡眠時無呼吸の検知(要FDA承認・対応国のみ)
- アプリ連携: Samsung Healthによるデータの一元管理と分析
<まとめ:ヘルスケア機能>
- 総合的な健康管理:心拍数からユニークな体組成測定まで、豊富なセンサーで日々の健康状態を詳細に可視化。
- 睡眠トラッキング:就寝・起床時刻の精度は高い一方、睡眠段階の分析には若干のばらつきも。それでも、睡眠の質を多角的に把握するには非常に有用。
- AIスコア:日々のコンディションを測る「エナジースコア」は面白い指標だが、AIの評価ロジックはまだ発展途上。自分の体感と合わせて活用するのが吉。
- 先進機能の課題:心電図や血圧測定といった高度な機能は、利用にSamsungスマートフォンが必要な場合や、医療機器としての認証など、まだ全てのユーザーが手軽に使える段階ではない。
- 総評:一部の機能はまだ発展途上ながら、Androidユーザーが利用できるスマートウォッチとしては最高レベルのヘルスケア機能を提供。健康への意識を確実に高めてくれる一台。
バッテリー:Galaxy Watch Ultra (2024) ~充電の常識を覆す、驚異のスタミナ~
ここでは、スマートウォッチユーザー共通の悩みであるバッテリー性能について、Galaxy Watch Ultraがどのようにその常識を覆すのかを徹底レビューします。日常使いから過酷なワークアウトまで、あらゆるシーンで試したリアルな持続時間、そして充電の使い勝手を、Galaxy Watch7と比較しながら詳しく解説していきます。
日常使いでは「充電忘れ」が怖くなくなる
これまでのスマートウォッチは「毎日充電するのが当たり前」でした。しかし、Galaxy Watch Ultraとの生活は、その常識を過去のものにします。メーカー公称値では、常時表示ディスプレイ(AOD)をオンにした状態で最大60時間、オフなら最大80時間という駆動時間を誇ります 。590mAhという大容量バッテリーを搭載した本機は、まさにスタミナお化けです。
そこで、私自身もAODをオンにし、心拍数の常時測定や睡眠トラッキングなど、ヘルスケア機能をフルに活用する設定で、その実力を試してみました。金曜の朝にフル充電して使い始めたところ、驚いたことに、ウォッチがバッテリー切れになったのは日曜の夜でした。具体的な持続時間にして、約72時間。これまで毎日充電が欠かせなかったスマートウォッチの常識が覆された瞬間でした。
別の機会には、2日間のうちに複数回のワークアウトをこなし、夜間は睡眠時無呼吸の検知機能までオンにしたにも関わらず、46時間以上にわたって充電なしで使い続けることができました 。これは、最大でも公称40時間、実際の使用感では1日~2日で充電が必要になるGalaxy Watch7とは、もはや別次元の安心感です 。もちろん、全ての機能を常に最大限に活用すればバッテリー消費は早まりますが、もし極端に持ちが悪いと感じた場合は、特定のアプリがバックグラウンドで過剰に電力を消費していないか設定を見直してみると良いでしょう 。
GPSフル稼働でも、アクティビティを最後まで記録
Galaxy Watch Ultraの真価は、GPSを駆使する過酷なアクティビティでこそ発揮されます。週末に挑戦したハイキングでは、往復約3時間、常にGPSをオンにしていましたが、消費したバッテリーはわずか15%程度でした。単純計算で、GPSを使い続けても約20時間は持つ計算になります。これなら、フルマラソンはもちろん、長時間のトレイルランニングやサイクリングでも、バッテリー切れを心配することなく、最後までアクティビティに集中できます。
この圧倒的な持続力は、GPS使用時のバッテリー消費がより大きいGalaxy Watch7との大きな差です。アクティブなユーザーにとって、この安心感は何物にも代えがたい価値があると言えるでしょう。
充電時間は長いが、それを補う利便性
これだけのスタミナを誇るだけに、充電にはそれなりの時間が必要です。バッテリー残量ゼロの状態からフル充電までは、約1時間40分~2時間ほどかかりました。急速充電に対応するGalaxy Watch7と比べると、この点は少し物足りなく感じるかもしれません。
しかし、そもそも充電頻度が2~3日に一度で済むため、それほど大きなストレスにはなりませんでした。私の場合、入浴中の30分ほど充電器に置いておくだけで、翌1日を余裕で過ごせるだけのバッテリーが回復します。充電完了までの残り時間がウォッチ上に表示されるのも、地味ながら便利なポイントでした。ただし、付属の充電ケーブルが特殊で、市販されていない点には注意が必要です。紛失したり断線したりすると簡単には手に入らないため、大切に扱う必要があります。
<Galaxy Watch Ultra (2024) のバッテリー仕様>
- バッテリー容量: 590mAh
- 公称駆動時間(通常使用): 最大80時間(AODオフ)、最大60時間(AODオン)
- 公称駆動時間(省電力モード): 最大100時間
- 公称駆動時間(GPS使用時): 最大48時間(運動時省電力モード)
- 充電方式: ワイヤレス充電(WPCベース)
まとめ:バッテリーと充電
- 日常での持続時間:AODオンでも2~3日は余裕で持つスタミナ。毎日充電が必須だったGalaxy Watch7とは比較にならない安心感。
- GPS使用時の性能:GPSをフル稼働させても約20時間持続するパフォーマンスで、長時間の過酷なアクティビティにも完全対応。
- 充電速度:フル充電に約2時間と、急速充電対応のWatch7に比べて時間はかかるが、充電頻度の低さがそれをカバー。
- 利便性と課題:充電完了までの時間表示は便利だが、専用ケーブルが入手しづらい点はマイナスポイント。
- 総評:スマートウォッチのバッテリーに対する概念を覆す、圧倒的な持続力。充電の煩わしさから解放されたい全てのアクティブユーザーにとって、最高の選択肢。
Q&A:Galaxy Watch Ultra (2024)の疑問に答える
Galaxy Watch Ultraの購入を検討している方からよく寄せられる質問の中から、特に重要な「iPhoneとの互換性」と「日本版と海外版の違い」について、分かりやすく解説していきます。購入後に後悔しないためにも、これらのポイントをしっかり押さえておきましょう。
Galaxy Watch UltraでiPhoneは使えるか?
結論から言うと、残念ながらGalaxy Watch UltraはiPhoneに公式対応しておらず、全ての機能を最大限に活用することはできません。Galaxy Watch Ultraが搭載しているGoogleの「Wear OS」は、AppleのiOSとはOSの基本的な仕組みが異なります。そのため、Samsungも公式にはAndroidスマートフォンとの連携を推奨しており、iPhoneとの互換性は保証していません。
一部のサードパーティ製アプリを利用すれば、iPhoneからの通知を受け取るなど、限定的な機能を使える可能性はあります。しかし、これは非公式な方法であり、動作が不安定になったり、心拍数や睡眠の詳細な分析など、「Samsung Health」アプリの高度な機能が利用できなかったりと、多くの制限が伴います。Galaxy Watch Ultraの真価を体験するためには、Androidスマートフォン、特に連携機能が豊富なGalaxyシリーズのスマートフォンとペアリングすることが最も良い選択です。
Galaxy Watch Ultra 日本版と韓国版の違いは?
海外からの輸入品も選択肢に入る中で、日本版と韓国版(およびその他の海外版)のどちらを選ぶべきか悩む方もいるでしょう。両者にはいくつかの重要な違いがありますが、最も大きな違いは「FeliCa(おサイフケータイ)」機能の有無です。
日本で販売されるモデルはFeliCaに対応しており、SuicaやiD、QUICPayといった電子マネーを手首のウォッチだけで利用できます。ランニング中にコンビニでドリンクを買ったり、駅の改札をスムーズに通過したりと、この機能は日本の生活において非常に便利です。一方で、韓国版を含む海外版のモデルはこのFeliCaに対応していないため、日本国内でのキャッシュレス決済には利用できません。
その他の違いとしては、心電図(ECG)や血圧測定といった高度なヘルスケア機能の利用可否が挙げられます。これらの機能は各国の医療機関による承認が必要なため、日本ではまだ利用できない、あるいは後日アップデートで対応となる可能性があります。また、海外版のモデルは日本国内での正規の修理サポートが受けられないリスクも考慮する必要があります。これらの点を踏まえると、特にキャッシュレス決済や国内でのサポートを重視するなら、日本版を選ぶのが最も賢明な判断と言えるでしょう。
Galaxy Watch Ultra (2024)で使える充電器は?
Galaxy Watch Ultraの充電には、安全かつ最適なパフォーマンスを維持するために、いくつかの注意点があります。
最も推奨されるのは付属の純正充電器
最も確実で推奨される方法は、製品に付属している専用のワイヤレス充電パッドを使用することです。Galaxy Watch Ultraは背面のセンサー設計が新しくなったため、旧モデルや一般的な充電器ではウォッチと充電コイルの距離が最適化されず、充電速度が遅くなったり、本体が発熱したりする可能性があります。付属の充電器とPD(Power Delivery)対応のアダプターを組み合わせれば、急速充電も可能です。
他社製充電器や旧モデルの充電器は使えるか?
本機はQi(チー)というワイヤレス充電規格をベースにしているため、一部のQi対応充電器や、旧モデルのGalaxy Watch用充電器で充電できる場合もあります。ただし、前述の理由から充電速度が大幅に遅くなる可能性があるため、あくまで緊急用と考えるのが良いでしょう。
また、注意点として、スマートフォンの背面からウォッチを充電する「ワイヤレスバッテリー共有」機能は、Galaxy Watch Ultraでは利用できなくなりました。これは重要な変更点なので、Galaxyスマートフォンをお使いの方は特に覚えておく必要があります。
Galaxy Watch Ultra (2024)で血糖値は測定できる?
Galaxy Watch Ultra (2024)が発売される前、いくつかのニュースサイトなどで「Galaxy Watch Ultra」で血糖値が測れるという報道がありました。
「Appleの対抗機種としてとうとう血糖値が測れる時代が来た!」なとど大げさに誇張されたサイトもありました。
しかし、実際は「血糖値そのもの」を測定することはできません。
よく調べてみると、サムスンが「Galaxy Watch Ultra」で搭載したのは血糖値上昇や老化につながる「AGEs」測定機能でした。
「AGEs」とは「老化物質」の一つで、食事などで過剰に摂取した糖とヒトのカラダを主に構成しているタンパク質が結びつくことで体内に生成されます。
また、「AGEs」は血糖値が高いとその量が増加するという特徴を持っています。
つまり、「AGEs」の量を利用すれば、おおよその血糖値も分かるというわけです。
しかし、注意しなければならないのは、「AGEs」はあくまで老化物質の量を調べるときに使うもので、血糖値を測定することを目的としてはいません。
つまり、血糖値の正確な量を測るのではなく、「AGEs」をもとに推測した大まかな値を出すにすぎないのです。
したがって、「Galaxy Watch Ultra」で「血糖値は測定できる」というのは誤りです。正確には、「おおよその血糖値を推測できる」と表現した方がいいです。
こうした値は医療目的で使用できるほど正確ではないので、あくまで大まかな指標にすぎないということに注意しましょう。
Galaxy Watch Ultra (2024)とGalaxy Watch7の主な違い
Galaxy Watch UltraとGalaxy Watch7は、多くの先進機能を共有しつつも、ターゲットとするユーザー層に応じて明確な差別化が図られています。ここでは、両モデルの主な違いをスペックの比較を通じて詳しく解説します。
モデルとサイズ展開
- Galaxy Watch Ultra: 47mmのLTEモデルのみ
- Galaxy Watch7: 44mmと40mmの2サイズ展開で、それぞれにBluetoothモデルとLTEモデルが存在します 。
- 違い: Watch7はサイズや通信方式の選択肢が豊富ですが、Ultraは最も高性能な47mm LTEモデルに一本化されています。
デザインと素材
- Galaxy Watch Ultra: グレード4チタニウムフレームと、四角いボディが円形ディスプレイを囲む「クッションデザイン」が特徴です 。
- Galaxy Watch7: アーマーアルミニウム製の伝統的な円形デザインです 。
- 違い: Ultraはより堅牢で重厚感のあるチタニウム素材を採用し、独自のデザイン言語を持っています。Watch7は軽量なアルミニウムで、よりクラシックな腕時計に近い印象です。
本体サイズと重量(ストラップ除く)
- Galaxy Watch Ultra: 約60.5g
- Galaxy Watch7: 約33.8g(44mm)、約28.8g(40mm)
- 違い: UltraはWatch7(44mm)の倍近く重く、厚みもあります。耐久性とバッテリー性能を優先した設計です。
ディスプレイの明るさ
- Galaxy Watch Ultra: 最大3000nits
- Galaxy Watch7: 最大2000nits
- 違い: Ultraの方が50%明るく、特に直射日光下での視認性に優れています。
バッテリー容量と持続時間
- Galaxy Watch Ultra: 590mAh。通常使用(AODオン)で最大60時間、省電力モードで最大100時間 。
- Galaxy Watch7: 425mAh(44mm)、300mAh(40mm)。通常使用(AODオン)で最大30時間 。
- 違い: Ultraのバッテリー容量、持続時間ともにWatch7を大幅に上回っており、充電頻度を大きく減らすことができます。
耐久性
- Galaxy Watch Ultra: 10ATM防水、動作温度-20℃~55℃、高度9,000m耐性 。
- Galaxy Watch7: 5ATM防水 。
- 違い: 両モデルともMIL規格準拠ですが、防水性能や動作温度、高度耐性においてUltraが圧倒的に優れており、より過酷なアウトドア環境を想定しています 。
特有機能
- Galaxy Watch Ultra: ワークアウトのショートカットなどに使える「クイックボタン」、大音量で危険を知らせる「セーフティサイレン」、スタート地点に戻れる「トラックバック機能」、トライアスロンに対応した「マルチスポーツタイル」などを搭載しています 。
- Galaxy Watch7: 上記の機能はありません。
- 違い: Ultraには、アウトドアやアスリート向けの専門的な機能が多数追加されています。
バンドの互換性
- Galaxy Watch Ultra: 独自規格の専用バンドのみ対応 。
- Galaxy Watch7: 汎用的な20mm幅のバンドが使用可能です 。
- 違い: Watch7の方がバンドの選択肢が広く、カスタマイズ性に優れています。
両モデル共通の主な特長
- プロセッサ: Exynos W1000 (5コア, 3nm)
- メモリとストレージ: 2GB / 32GB
- OS: Wear OS Powered by Samsung (Wear OS 5)
- デュアルバンドGPS: L1+L5の周波数帯に対応し、都市部でも高精度な測位が可能 。
- Galaxy AI機能: エナジースコア、パーソナライズFTP測定、AIによるメッセージ返信提案など 。
- 健康・フィットネス機能: 100種類以上のワークアウト、詳細な睡眠トラッキング、体組成測定、転倒検知・SOS機能などに対応 。
- 決済機能: FeliCa/NFCに対応し、SuicaやiD、QUICPayが利用可能 。
価格
- Galaxy Watch Ultra: 126,940円(税込) ※発売時
- Galaxy Watch7: 57,200円(税込)から ※発売時
- 違い: Galaxy Watch Ultraは、素材や機能が強化されている分、価格がGalaxy Watch7の約2倍と非常に高価です。
まとめ:Galaxy Watch Ultra (2024)とGalaxy Watch7の主な違い
Galaxy Watch Ultra (2024)は、価格が高い分、バッテリー性能、耐久性、そしてアウトドアや本格的なスポーツに特化した機能において、Galaxy Watch7を圧倒しています。「究極の性能」を求めるプロフェッショナルや冒険家向けのフラッグシップモデルと言えるでしょう。
一方で、Galaxy Watch7は、より軽量で手頃な価格でありながら、日常の健康管理やフィットネスに必要な先進機能を十分に備えており、幅広いユーザーにとってバランスの取れたスタンダードモデルとしての地位を確立しています。
Galaxy Watch Ultra (2024)のメリット・デメリット
Galaxy Watch Ultraは、サムスンの技術を結集したフラッグシップスマートウォッチです。その性能は多岐にわたりますが、購入を検討する上で知っておくべき長所と短所が存在します。ここでは、スタンダードモデルであるGalaxy Watch7との比較を交えながら、Galaxy Watch Ultraのメリットとデメリットを分かりやすく解説します。
【メリット】
メリット1:充電の概念を覆す圧倒的なバッテリー性能
Galaxy Watch Ultra最大のメリットは、その驚異的なバッテリー持続時間です 。590mAhの大容量バッテリーを搭載し、常時表示ディスプレイをオンにした状態でも、実際の使用で約72時間、丸3日間近く連続使用が可能でした 。これは、毎日または2日に一度の充電が必須となるGalaxy Watch7とは比較にならないほどの安心感です 。週末の短い旅行であれば、充電器を持たずに出かけられるほどのスタミナを誇ります 。
メリット2:過酷な環境に耐える究極のタフネス
本機は、アウトドアや過酷な環境での使用を想定した究極の耐久性を備えています 。ボディには高級腕時計にも使われるグレード4チタニウムを採用し、米軍のMIL-STD-810H規格に準拠した耐衝撃性能を誇ります 。さらに、Galaxy Watch7の5ATMを上回る10ATMの防水性能を備え、-20℃から55℃の広範な動作温度、高度9,000mへの耐性も実現しており、まさに冒険のパートナーと呼ぶにふさわしい堅牢性です 。
メリット3:屋外でも抜群の視認性を誇るディスプレイ
最大3000nitという圧倒的な輝度を誇るディスプレイは、あらゆる環境で優れた視認性を提供します 。これはGalaxy Watch7の2000nitを大幅に上回るスペックであり、真夏の直射日光下でも画面上の時刻や通知が驚くほどクリアに読み取れました 。屋外でのアクティビティが多いユーザーにとって、この差は非常に大きなメリットとなります。
メリット4:高精度なGPSと多彩なスポーツ機能
デュアルバンドGPS(L1+L5)を搭載し、高層ビルが立ち並ぶ都市部から山岳地帯まで、非常に正確な位置追跡が可能です 。特にオープンウォータースイミングなど、Galaxy Watch7ではトラッキングが不安定になりがちな環境でも、安定して正確なルートを記録できた点は高く評価できます 。また、トライアスロンなど複数の種目を連続して記録できる「マルチスポーツ」モードは、Ultra限定の優れた機能です 。
メリット5:独立して機能するLTEと究極のセーフティ機能
Galaxy Watch UltraはLTEモデル専用となっており、スマートフォンが手元になくても単独で通信や決済が可能です 。これにより、ランニング中に電話を受けたり、音楽をストリーミングしたりといった自由な使い方ができます 。さらに、Ultra独自の機能として、最大86dBの大音量で周囲に危険を知らせる「緊急サイレン」を搭載 。転倒検知やSOS機能と合わせ、究極の安心感を提供します。
【デメリット】
デメリット1:大きさと重さがネックになる場面も
チタニウムボディの採用と大容量バッテリー搭載の代償として、本体のサイズと重量は相応にあります。重量は約60.5g(ストラップ除く)と、Galaxy Watch7(約33.8g/44mm)の倍近くあり、人によっては大きく重すぎると感じるかもしれません 。特に睡眠中に装着する場合や、手首が細い方は、その存在感が気になる可能性があります 。
デメリット2:一部の先進機能はまだ発展途上
サイクリスト向けの「FTP(機能的体力しきい値)予測」など、一部の先進的な機能は、専用のパワーメーターが必要な上に、実際の使用環境ではペアリングが不安定になるなど、まだ発展途上の段階にあるという指摘があります 。また、体内の老化物質を測定する「AGEs指数」も、現状では具体的な活用法が分かりにくいという声があり、全ての機能が実用的とは言えない状況です 。
デメリット3:高価な価格設定
最先端の技術と素材が投入されているだけに、価格は非常に高価です。サムスン公式オンラインショップでの価格は126,940円となっており、Galaxy Watch7(62,700円~)の約2倍です 。卓越したバッテリー性能や耐久性を必要としないユーザーにとっては、この価格差は大きなハードルとなるでしょう。
デメリット4:物理回転ベゼルの廃止と限定的なバンド互換性
長年のGalaxy Watchファンに愛されてきた物理的な回転ベゼルが搭載されていません 。画面の縁をなぞる「タッチベゼル」機能はありますが、直感的な操作感では物理ベゼルに及ばないと惜しむ声もあります 。また、独自のバンド装着機構を採用しているため、Galaxy Watch7のように市販の汎用バンド(20mm)が使用できず、カスタマイズ性が制限される点もデメリットです 。
Galaxy Watch Ultra (2024)のスペック(仕様)一覧
- モデル: 47mm / LTEモデル のみ
- ディスプレイ: 1.5インチ (37.3mm)、解像度480 x 480 px、Super AMOLED、サファイアクリスタル
- クラウン: なし
- プロセッサ: Exynos W1000 (5コア / 3nm)
- RAM(メモリ): 2GB
- ストレージ: 32GB
- バッテリー: 590mAh
- 駆動時間:通常使用時:最大80時間(AODオフ)/ 最大60時間(AODオン)、省電力モード:最長 100時間、運動時省電力モード:最大48時間
- 充電: 急速充電 (WPCベースのワイヤレス充電)
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 802.11 a/b/g/n (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.3、NFC
- 衛星測位: デュアルGPS (L1+L5) / Glonass / Beidou / Galileo
- NFC/FeliCa: Google ウォレット アプリによる決済機能 (FeliCa / NFC)
- インターフェース: ワイヤレス充電、ボタン(クイックボタン、ホームボタン、戻るボタン)
- センサー: サムスンバイオアクティブセンサー、温度センサー、加速度センサー、気圧センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー、光センサー
- スピーカー/マイク: 内蔵・通話も可
- 防水防塵: 10ATM + IP68 (10気圧防水 / 水深100m)
- 耐久性: MIL-STD-810H準拠、動作温度-20℃~55℃、高度 9,000m耐性
- 対応OS: Android 11 以上(メモリ 1.5GB以上)
- OS: Wear OS Powered by Samsung (Wear OS 5)
- UI: One UI 6 Watch
- サイズ: 47.4 x 47.1 x 12.1 mm
- 重量: 60.5g(ストラップ除く)
- カラー: チタニウム シルバー、チタニウム グレー、チタニウム ホワイト
- 4G LTE通信: 対応
- SIMカード: 内蔵SIM (eSIM)
Galaxy Watch Ultra (2024)の評価
8つの評価基準で「Galaxy Watch Ultra (2024)」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★★
最大輝度3000nitは圧倒的で、真夏の直射日光下でも驚くほどクリア 。あらゆる環境で最高の視認性を提供します。
健康管理・スポーツ:★★★★☆
高精度なGPSと多彩なスポーツモードはランナーやハイカーに最適です 。一方で、サイクリング機能や一部の先進ヘルスケア機能はまだ発展途上です 。
機能性:★★★★★
LTE通信、FeliCa決済、独自の緊急サイレンまで搭載し、機能は満載 。スマートフォンなしで完結する利便性は最高レベルです。
バッテリーの持ち:★★★★☆
2~3日は充電なしで使えるスタミナは、毎日充電が必須だった従来モデルから大きく進化 。充電の煩わしさから解放されます。
耐久性:★★★★★
チタニウムボディとサファイアガラス、10ATM防水で、日常から過酷なアウトドアまで、あらゆる衝撃や環境に耐える究極の堅牢性を実現しています 。
ファッション性:★★★☆☆
プレミアムな素材感は高い評価を得る一方、ゴツゴツとしたデザインは好みが分かれます 。バンドの互換性が低く、カスタマイズの幅は狭めです 。
価格:★★☆☆☆
12万円を超える価格は非常に高価です 。その性能に見合う価値はありますが、誰にでも勧められる価格帯ではありません。
使いやすさ:★★★★☆
タッチ操作は軽快で、クイックボタンも便利 。ただし、長年のファンに愛された物理回転ベゼルがない点は惜しまれます 。
総評:★★★★☆
弱点を克服した、真のフラッグシップ
Galaxy Watch Ultra (2024)は、サムスンがWear OS搭載スマートウォッチの長年の課題であった「バッテリー持ち」についに一つの答えを出した、真のフラッグシップモデルです 。これまでのGalaxy Watchシリーズ、特にスタンダードモデルのGalaxy Watch7が毎日あるいは2日に一度の充電を必要とするのに対し 、本機は常時表示ディスプレイをオンにしたままでも2~3日間、安心して使い続けることができます 。この圧倒的なスタミナは、単なるスペックアップではなく、スマートウォッチとの付き合い方を根本から変えるほどの大きな進化と言えるでしょう。
あらゆる環境に応える堅牢性と機能性
チタニウム製の堅牢なボディ、直射日光下でも鮮明なディスプレイ、そして水深100mに耐える防水性能 。Galaxy Watch Ultraは、日常のオフィスシーンから、週末の登山やマリンスポーツまで、あらゆる環境に臆することなく連れ出せる頼れる相棒です 。LTE通信による単独での通話や決済機能に加え、万が一の際に自分の居場所を知らせる「緊急サイレン」など、機能面でも一切の妥協がありません 。まさに「全部入り」と呼ぶにふさわしい仕上がりです。
購入前の注意点
まず最大の注意点は12万円を超える高価な価格設定です 。また、チタニウム製のボディは大きく重いため 、購入前に必ず試着し、自分の手首のサイズやライフスタイル(特に睡眠時の装着)に合うかを確認すべきです。長年のファンに愛された物理回転ベゼルが非搭載である点や 、専用バンドしか使えない互換性の低さも重要な判断材料となります 。これらの点を許容できるかが、本機を選ぶ上での鍵となるでしょう。
どんな人に最適か
週末の登山やマリンスポーツなどでアクティブな活動をするユーザーに最適です。また、充電の手間から解放されたい人にもおすすめできます。価格は高めですが、過酷な環境でも安定した高い性能と、最高の耐久性、タフなバッテリー性能を求めるなら、最高の相棒になることでしょう。欠点を許容できるのであれば、ぜひ購入を検討してみてください。
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Galaxy Watch Ultra (2024)の価格・購入先
※価格は2025/7/30に調査したものです。
au
- 機種代金:120,910円(税込)(現金販売価格/支払総額)
- スマホトクするプログラムご利用で実質負担金:72,510円(税込)
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ECサイト
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Galaxy Watch8
Samsungから発売されたWear OS 6.0搭載のスマートウォッチです(2025年8月1日に発売)。
1.34/1.47インチのSuper AMOLED タッチスクリーン(40mm/44mmモデル・最大輝度3000nits)、最大40時間駆動できるバッテリー、Exynos W1000プロセッサ、2GB RAM、32GBストレージ、生体電気インピーダンス解析センサー・電気心拍センサー・光学式心拍センサー、GPSセンサーを搭載しています。
また、Gemini連携機能、One UI 8 Watc、AIコーチ、100種類以上のエクササイズ記録、エナジースコア、就寝時刻ガイダンス、血管負荷測定、抗酸化指数測定、体組成、睡眠トラッキング、ストレス測定、バンド交換システム「ダイナミックラグシステム」に対応。
音楽再生、Bluetooth通話、Google Gemini(音声アシスタント)、デュアルGPS、通知の受信、カメラのリモート操作、スマートフォンの検索、天気予報、5ATM + IP68防水、ワイヤレス充電、FeliCa、専用アプリ(Samsung Health、Galaxy Wearable)、Bluetooth 5.3、Wi-Fi4、デュアルGPS (L1+L5) にも対応しています。
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関連記事:Galaxy Watch8/Classicレビュー!Watch7との違いと評価
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Apple Watch Ultra 2
Appleから発売されたwatchOS 11を搭載したハイエンドなスマートウォッチです。49mm(約1.9インチ)のOLEDディスプレイ、Apple S9 Sip プロセッサ、1GBメモリ、64GBストレージ、通常の使用時で36時間駆動できるバッテリー、デュアルスピーカー、水深計、水温センサー、航空宇宙産業レベルのチタニウムケースを搭載しています。
また、バンド「チタニウムミラネーゼループ」、モジュラーUltra、100m防水、IP6X防塵、MIL-STD 810H、L1とL5周波数(高精度なGPS)、水中アクティビティの詳細な記録・分析、オーディオ再生、睡眠時無呼吸症の検知、
低電力モード(最大72時間)、常時表示、夜間モード、高速充電(約1時間で80%まで回復)、ワイヤレス充電(※充電器は別売)、パワーメーターとの接続、25種類以上のワークアウトモード、Apple Pay、Suica決済、音声操作 Siri、Wi-Fi、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで126,198円(税込)、楽天市場で112,300円(送料無料)、ヤフーショッピングで112,870円(送料無料)、米国 Amazon.comで$498.49、です。
関連記事:「Apple Watch Ultra 2」とSeries 10、SE2を比較
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HUAWEI WATCH 5
ファーウェイから発売されたハイエンドなスマートウォッチです(2025年6月3日に発売)。
1.38インチ/1.5インチ LTPO 2.0 AMOLEDカラースクリーン(解像度466×466ピクセル, 最大輝度3000nit)
46mmモデル標準モード通常使用で約4.5日間、42mmモデル標準モード通常使用で約3日間駆動できるバッテリー、光学式心拍センサー 6.0を搭載しています。
また、HUAWEI X-TAP技術を活用したヘルスケアチェック、ヘルスケアチェック機能「Health Glance」、高性能NPUを活用したスマートジェスチャー操作、心電図(ECG)・心拍数・睡眠・血中酸素(10秒)・ストレス・体温のモニタリング、情緒モニタリング機能、100種類以上のワークアウトモード、ゴルフナビ機能、カラーマップナビゲーションに対応。
5気圧防水(IP69準拠、水深40mまでのフリーダイビングに対応)、ワイヤレス急速充電(約15分の充電で約1日使用可能)、、音楽ファイルの保存と再生、ウォッチフェイスのカスタマイズ、HUAWEI Healthアプリ、アプリ追加(HUAWEI AppGallery)、Wi-Fi 6、eSIMによるBluetooth通話、L1+L5デュアルバンド対応マルチGNSS(GPSセンサー内蔵)、などにも対応しています。
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関連記事:HUAWEI WATCH 5徹底レビュー!WATCH 4と機能・健康管理を比較
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Amazfit Balance 2
Amazfitから発売されたZepp OS 5搭載のスマートウォッチです(2025年6月24日に発売)。
1.5インチのHD AMOLED タッチスクリーン、標準使用で最大21日間駆動できるバッテリー、32GBストレージ、デュアルスピーカー、高性能マイク、BioTracker™ PPGセンサーを搭載しています。
また、ゴルフ機能、ダイビング機能、、10気圧防水、MIL規格準拠(6項目)、170種類以上のスポーツモード、AI機能(Zepp Flow™、Zepp Coach™)、BioChargeスコア(エネルギー残量)、レディネススコア(回復度)、表面温度測定、心拍変動 (HRV) 測定、ワンタップ測定に対応。
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関連記事:Amazfit Balance 2徹底レビュー!初代モデルとの違いを比較・評価
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Garmin Enduro 3
ガーミンから発売されたndroid、iOSに対応したGPSウォッチ(スマートウォッチ)です。1.4インチ (35.56 mm)のディスプレイ、32 GBストレージ、約36日間(ソーラー充電利用で+54日間) 駆動できるバッテリー搭載で、
LEDフラッシュライト(赤色LEDモード、ストロボモード)、マップ機能(日本詳細地形図、海外大陸地図)、音楽再生(2000曲保存、ストリーミング音楽アプリ対応)、パワーセーブモード、「Garminシェア」機能、アプリ「Garmin Messenger APP」、
10気圧防水、「MIL-STD-810」、「セーフティ トラッキング」(事故・転倒検出)機能、抗菌ナイロン織りの「UltraFit 2 Nylon Strap」バンド、Suica決済、Garmin Pay、100種類以上のスポーツアプリ、VO2Max(最大酸素摂取量)、GNSSマルチバンド、SatIQ(衛星自動選択モード)機能、Bluetooth、ANT+、Wi-Fiにも対応しています。
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関連記事:ソーラーで長持ち「Garmin Enduro 3」のメリット・デメリット
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Galaxy Watch7
サムスンから発売されたWear OS 5 + One UI 6 Watch搭載のスマートウォッチです。Exynos W1000、2GBメモリ、32GBストレージ、最大40時間 駆動する300 mAh / 425 mAhバッテリー搭載で、AI機能、Felica(電子マネー決済)、バイオアクティブセンサーによる高精度な測定、L1+L5のデュアル周波数、ワイヤレス急速充電、IP68防水防塵、5気圧防水、MIL-STD-810Hに対応しています。
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関連記事:Galaxy Watch7 徹底レビュー|Watch6との違いと進化点を評価
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他のサムスン スマートウォッチと比較
他にもサムスンのスマートウォッチが販売されています。2024年モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
サムスンの Galaxy スマートウォッチが人気に 全機種を比較
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