2025年5月26日、サムスンの最新タフネスタブレット「Galaxy Tab Active5 Pro」が発売されました。この堅牢なデバイスは、アウトドアシーンでの活用だけでなく、現代の業務効率も飛躍的に向上させる可能性を秘めています。
Galaxy Tab Active5 Proの魅力
最大の魅力は、他の追随を許さない圧倒的な堅牢性と、業務を絶対に止めないという思想に基づいた独自の電源ソリューションです。MIL-STD-810H規格に準拠し、IP68の防水防塵性能、さらに1.5mからの落下にも耐える耐衝撃性(付属カバー装着時)、Corning Gorilla Glass Victus+による保護に対応。
10,100mAhの大容量バッテリーは、なんと電源を切らずに交換可能な「デュアルホットスワップ機能」に対応しており、長時間の連続作業をいとも簡単に実現します。
また、プロセッサにQualcomm Snapdragon 7s Gen 3と6GBのRAMを搭載し、高速に動作。最大120Hzのリフレッシュレートと最大輝度約600nitsの明るいディスプレイは、屋外での視認性も抜群で、操作は比較にならないほど滑らかです。
そのほかにも、IP68対応のSペンとPCのように使えるDeXモード、騒音下でもクリアな音声伝達を可能にする強化されたオーディオ機能、最新OS Android™ 15とGoogleのAI機能「かこって検索」に対応。
最新規格のWi-Fi 6Eによる高速通信、Knox Vaultによる鉄壁のセキュリティや3年間の長期保証など、プロニーズの期待に応える魅力が満載です!
この記事でGalaxy Tab Active5 Proを徹底解剖!
この記事では、そんな魅力あふれる「Galaxy Tab Active5 Pro」が、実際のシーンやタフな環境下でどのようなパフォーマンスを発揮するのか、その機能や使い勝手を徹底的に深掘りし、詳細にレビューしていきます。
特に、多くのユーザーが注目しているであろう前モデル「Galaxy Tab Active4 Pro」からの進化点に焦点を当て、スペック表だけでは見えてこない実用面での違いやメリットを明らかにしていきます。
【この記事で分かること】
- Galaxy Tab Active5 Proの主要機能(デザイン、ディスプレイ、性能、バッテリー、耐久性等)の詳細レビューと使い勝手
- 新世代SoC「Snapdragon 7s Gen 3」搭載による具体的なパフォーマンス向上と、Active4 Proとの処理能力比較(Antutuベンチマーク、ゲーム性能)
- 前モデルGalaxy Tab Active4 Proからの具体的な進化点と、両モデルの徹底比較
- Sペン、DeXモード、ホットスワップバッテリーなど、業務効率を高める独自機能の実用性とメリット
- 他のタフネスタブレットや類似製品(Galaxy Tab S10 FE、Blackview Active 10 Proなど)との比較を通じた本機の位置づけ、長所と短所
- Galaxy Tab Active5 Proが「買い」かどうかの総合的な評価と、具体的な推奨ユーザー像
この記事を読むことで、「Galaxy Tab Active5 Pro」が本当に自分のニーズに合致するのか、そして購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。
タフで高機能なタブレットの導入を検討している方、Active4 Proからのステップアップを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
このタブレットの購入はこちら→ Amazon リンク
公式ページ:Samsung Galaxy Tab Active5 Pro(ギャラクシータブアクティブ5プロ)| アウトドア向けタブレット | Samsung Japan 公式
価格をチェック!Galaxy Tab Active5 Proは他のタブレットよりも安い?
Galaxy Tab Active5 ProはSamsungオンラインショップで110,000円(税込み)で販売されています。
一方、ECサイトでは楽天市場で128,623円(送料無料)、ヤフーショッピングで128,630円で販売中。海外ストアの米国 Amazon.comで$473.85(Wi-Fi版・5Gモデルは$552.26)でも購入できます。
※日本のAmazonでも近々入荷すると予想されます。
Galaxy Tab S10 FE
2025年4月18日に発売された「Galaxy Tab S10 FE」はAmazonで71,247円(Galaxy Tab S10 FE+はAmazonで92,659円)で販売中です。こちらは、約10.9インチの鮮やかなLCDディスプレイと最大90Hzのリフレッシュレートで滑らかな映像体験を提供します 。Exynos 1580プロセッサと8GBメモリを搭載し、日常使いからクリエイティブな作業まで快適にサポートします 。
8000mAhの大容量バッテリーは最大20時間の動画再生が可能で、45Wの急速充電にも対応しています 。付属のSペンによる直感的な操作や、「かこって検索」をはじめとするGalaxy AI機能が、あなたの創造性や生産性をさらに高めてくれるでしょう 。IP68等級の防水防塵性能を備え 、Android 15搭載で2032年4月末までの長期サポートも安心な一台です 。
Blackview Active 10 Pro
2024年12月に発売された「Blackview Active 10 Pro」はAliExpressで49,454円で販売中です。こちらは、IP68/IP69K防水防塵とMIL-STD-810H準拠の圧倒的なタフネス性能が魅力のタブレットです 。MediaTek Dimensity 7300プロセッサと12GBの大容量メモリ(最大36GBまで拡張可能)を搭載し、過酷な環境下でもスムーズでパワフルな動作を実現します 。
特筆すべきは30000mAhの超大容量バッテリーで、55W急速充電とリバースチャージにも対応し長時間の使用をサポートします 。背面には108MPのメインカメラに加え、暗所撮影に強い20MPナイトビジョンカメラも備えています 。さらに、Harman Kardonステレオスピーカー 、400ルーメンの強力なライト機能 、PCモード2.0 、そして5G通信にも対応 し、ビジネスからアウトドアまであらゆる場面で頼りになる一台です。
Ulefone Armor Pad 4 Ultra
2024年10月に発売された「Ulefone Armor Pad 4 Ultra」はAliExpressで35,241円で販売中です。こちらは、IP68/IP69K等級の防水防塵性能とMIL-STD-810Hに準拠した堅牢性を備え、過酷な環境でも安心して使用できるタフネスタブレットです 。MediaTek Dimensity 6300プロセッサと8GBのRAM(最大16GBまで仮想メモリで拡張可能)を搭載し、様々な業務をスムーズに処理します 。
11800mAhの大容量バッテリーは33Wの急速充電に対応しています 。10.36インチの2Kディスプレイは見やすく 、背面には50MPのメインカメラを搭載しています 。特筆すべきは最大1100ルーメンという非常に強力なLEDライト機能や、外部モニターへの出力が可能なHDMIポートです 。さらに、マイクロスコープなどを接続できるuSmart拡張コネクタやカスタムキーも備え、現場作業を強力にサポートします 。5G通信にも対応しており、高速なデータ通信が可能です 。
OUKITEL RT8
2024年3月に発売された「OUKITEL RT8」はAmazonで51,900円で販売中です。こちらは、11インチの2K大画面ディスプレイを搭載し、IP68/IP69K等級の防水防塵性能とMIL-STD-810H準拠の耐寒・耐熱・耐衝撃性能を誇るタフネスタブレットです 。MediaTek Helio G99プロセッサと6GBのRAM(最大12GBまで拡張可能)を搭載し、様々な用途で安定したパフォーマンスを発揮します 。
圧巻の20000mAhという超大容量バッテリーは33Wの急速充電に対応し、長時間の使用も安心です 。背面には48MPのメインカメラに加え、暗闇でも撮影可能な20MPのナイトビジョンカメラ、そして5MPのマクロカメラからなる3眼カメラシステムを備えています 。90Hzのリフレッシュレートやクアッドスピーカーによりエンターテイメントも快適に楽しめ、アウトドアツールや付属のハンドストラップも現場での作業をサポートします 。
まとめ
Galaxy Tab Active5 Proは、Samsungオンラインショップで110,000円(税込)となっており、今回比較した他のタブレットと比較すると、ずばり高価なモデルと言えます。ただし、Galaxy Tab Active5 Proは、米国国防総省のMIL-STD-810H規格に準拠した耐久性、IP68の防水防塵性能に加え、バッテリー交換可能なデュアルホットスワップ機能やNo Battery Mode、強化されたセキュリティ機能Knox Vaultなど、特に過酷な業務用途や法人利用を想定した高度な機能と信頼性を備えており、その点が価格に反映されていると考えられます。
今回比較した中で最も安価なモデルは、AliExpressで35,241円で購入できるUlefone Armor Pad 4 Ultraです。この価格帯でありながらIP68/IP69K防水防塵、MIL-STD-810H準拠のタフネス性能、11800mAhの大容量バッテリー、さらにはHDMI出力や1100ルーメンの強力なライト機能を備えており、特定のニーズには非常にお買い得と言えるでしょう。
また、一般的な用途でSペンやAI機能、長期的なOSサポートを重視するならGalaxy Tab S10 FEが7万円台から購入でき魅力的です。一方、タフネス性能を重視しつつコストを抑えたい場合は、5万円台で購入可能なOUKITEL RT8も20000mAhの超大容量バッテリーやナイトビジョンカメラを備えており、コストパフォーマンスに優れた選択肢となります。
デザインと外観:Galaxy Tab Active5 Proの実用性と印象
ここでは、Galaxy Tab Active5 Proを実際に手に取り、その外観、デザイン、そしてインターフェースから感じられる堅牢性、操作性、さらにはGalaxy Tab Active4 Proからの進化点や、タフネスモデルとしての個性について、ユーザー視点での印象を交えながら詳しくレビューしていきます。
堅牢性と洗練されたデザインの両立:タフネスの新たなスタンダード
Galaxy Tab Active5 Proを初めて手にした際、一般的なタフネスタブレットが持つ特有の重厚さや威圧感を抑えた、意外なほどすっきりとシンプルなデザインにまず目が行きます。「頑丈=ゴツい」という固定観念を覆し、過度な装飾を排した外観は、プロフェッショナルな現場にもスマートに馴染む印象です。
多くのタフネスモデルに見られるような、四隅を分厚いラバーで覆う典型的な保護構造とは一線を画し、より洗練された手法で高い堅牢性を実現している点は特筆に値します。
それでいて、MIL-STD-810Hに準拠し、付属の保護ケース装着時には1.5mの高さからの落下にも耐えるというタフネス性能は確かなものです 。この安心感は、建設現場や工場、あるいはアウトドアといったハードな環境で利用する際に、精神的な余裕を与えてくれます。
また、タフネスタブレットとして10.2mmという厚さ は、スペック上の数値以上にかなり薄く感じられ、鞄への収納や持ち運びの際にも、そのスリムさが活きてくると感じました。
前モデルのGalaxy Tab Active4 Pro(約170.2mm×約242.9mm×約10.2mm )と比較すると、サイズはほぼ同じ約170.2mm×約242.9mm×約10.2mmを維持しています 。重量は本体のみで約674g から約680g へ、保護ケース装着時には約832g から約852g へとわずかに増加しましたが、これは10,100mAhへと大幅に増量されたバッテリー容量 や強化された内部構造を考慮すれば、むしろ歓迎すべき進化と言えるでしょう。
カラーリング:プロユースからアウトドアまで馴染むグリーン
カラーリングに目を向けると、Galaxy Tab Active5 Proは落ち着いた印象のグリーンを採用しています 。これは前モデルGalaxy Tab Active4 Proのカラーであったブラック から変更されており、両モデルでカラーバリエーションが異なる展開となっています 。
このグリーンは、プロフェッショナルな雰囲気を損なうことなく、近年利用者が増えているキャンプや登山といったアウトドアアクティビティの際にも、自然の風景に調和しやすい、好感の持てる色合いだと感じました。
操作性を高める練られた機能:現場のニーズに応える工夫
Galaxy Tab Active5 Proには、IP68の防水防塵に対応したSペンが標準で付属します 。これはGalaxy Tab Active4 Proから受け継がれる利点で、雨天時の屋外メモ取りや、粉塵が舞う工場内での図面指示など、手袋を着用したままでもスムーズな操作を支援します 。付属の保護ケースにはSペンを収納するスロットがあり、携帯時の紛失防止にも配慮されています。
本体側面には、オレンジ色で識別しやすいアクティブキーが搭載されています 。このキーには、頻繁に使うアプリ、例えば物流倉庫でのバーコード読み取りアプリや、警備業務での特定連絡アプリなどを割り当てることが可能です 。ワンタッチで起動できるため、特に緊急時や迅速な対応が求められる場面で、その真価を発揮します。
拡張性を支えるインターフェース群:多様な接続ニーズに対応
インターフェースも業務での活用を強く意識した構成です。まず、USB 3.2 Gen 1対応のType-Cポートが搭載されており 、高速なデータ転送はもちろん、充電やSamsung DeXを利用した外部モニターへの出力にも対応します 。これにより、オフィスに戻って大画面で作業を継続する、といった柔軟な働き方が可能です。
また、近年では省略されがちな3.5mmイヤホンジャックも装備している点は、特筆すべきでしょう 。騒がしい工場内や建設現場など、有線ヘッドセットで確実に音声を聞き取りたい、あるいはBluetoothの使用が制限される環境において、このジャックの存在は非常に大きな意味を持ちます。
さらに、本体下部にはPOGOピンが配置されています。これにより、専用の充電クレードルやキーボードドックといったアクセサリーとの連携が容易になり、タブレットをPOSレジとして使用したり、データ入力用の簡易ワークステーションとして設営したりする際に、ケーブルレスでスマートな接続と充電環境を構築できます。
利便性を追求したNFCの配置:スムーズな連携を実現
NFC機能は前面に搭載されています 。これにより、Galaxy Tab Active5 Proを決済端末として利用する際、顧客は画面側でスムーズにカードやスマートフォンをタッチできます 。例えば、移動販売車や屋外イベントブースでの商品販売時に、この前面NFCが迅速かつ直感的な支払い体験を提供し、業務効率の向上に貢献します。
デザインと外観・インターフェースの要点:
- デザイン印象:一般的なタフネスタブレット特有のゴツさを抑えた、すっきりとシンプルな外観 。四隅の過度なゴム保護がなく、10.2mmの厚さもタフネス機としては薄く洗練された印象 。
- カラー:Galaxy Tab Active5 Proはグリーン 、前モデルGalaxy Tab Active4 Proはブラック と、異なるカラーを採用 。
- 堅牢性:米国国防総省のMIL-STD-810H規格に準拠し 、カバー装着時は1.5mの耐落下性能を備える 。
- サイズと重量:前モデルGalaxy Tab Active4 Proとほぼ同サイズながら 、大容量バッテリー搭載などにより重量は微増(本体約680g ) 。
- Sペン:IP68防水防塵対応のSペンは保護ケースに収納できる。
- アクティブキー:カスタマイズ可能な物理キーで 、特定アプリへの迅速なアクセスが可能 。
- USBポート:USB 3.2 Gen 1対応のType-Cポートを搭載し 、データ転送、充電、DeX出力に対応 。
- イヤホンジャック:3.5mmイヤホンジャックを装備し 、有線での音声出力が可能 。
- POGOピン:専用アクセサリーとの連携を容易にするPOGOピンを搭載 。
- NFC:前面搭載のNFCにより 、決済などの利便性が向上 。
ディスプレイの進化:Galaxy Tab Active5 Proの視認性と操作性がもたらす格別な体験
ここでは、Galaxy Tab Active5 Proのディスプレイが、日々の業務や過酷な現場で実際に使ってみて「どう感じたか」、そして特に前モデルであるGalaxy Tab Active4 Proから進化した諸機能が「どんなメリットをもたらしたか」に焦点を当て、その魅力を余すところなくお伝えします。
表示品質:業務を支えるクリアな描画と快適な動画視聴
まず、Galaxy Tab Active5 Proのディスプレイの基本的な表示能力ですが、約10.1インチのTFT液晶、解像度1920 x 1200 (WUXGA)、約1,600万色の表示対応というスペックは、前モデルGalaxy Tab Active4 Proから受け継いでいます 。このため、引き続き業務で高精細な図面を確認したり、細かな文字が多い報告書を読んだりする際に、文字潰れなく情報を正確に捉えることができました 。
また、このWUXGA解像度は、業務の合間に「YouTube」で気になった製品のレビュー動画を見たり、「Amazon Prime Video」でダウンロードしておいた映画を休憩中に楽しんだりする際にも、細部までクリアに描画され、十分に高精細で快適な視聴体験を提供してくれました。
視野角も広く、前モデル同様、多少斜めから見ても色調の変化が少ないため、設計図などを複数のメンバーで囲んで見るような場面でも、全員が情報を共有しやすかったです。
屋外作業の常識を変える視認性:最大輝度600nitsとビジョンブースターの実力
屋外での視認性向上は、Galaxy Tab Active5 Proのディスプレイにおける最も大きな進化の一つだと感じています。最大輝度が、Galaxy Tab Active4 Proの480nitsから約600nitsへと大幅に向上しました 。
この差は歴然で、かつてActive4 Proでは日差しが強いと画面が見えにくく、日陰を探して作業することもあったのですが、Active5 Proでは炎天下の建設現場で「SPIDERPLUS」のような施工管理アプリの図面を確認する際も、表示が白飛びすることなく、まるで紙の資料を見ているかのように細部まで鮮明に読み取れたのには本当に助けられました。
さらに感動的だったのが、Galaxy Tab Active4 Proには搭載されていなかった新機能「ビジョンブースター」です 。これは周囲の光環境に応じて画面のコントラストや色調を賢く自動調整してくれるもので、例えば明るい屋外から少し暗い倉庫内に移動した際など、人の目が慣れるよりも早く、ディスプレイ表示が最適な状態に切り替わります。
これにより、輝度を手動で調整する煩わしさから解放され、作業を中断することなくスムーズに業務を継続できるようになったのは、日々の効率を考えると非常に大きなメリットです。
指先に吸い付くような操作感:120Hzリフレッシュレートの衝撃
そして、Galaxy Tab Active5 Proのディスプレイを使っていて最も「変わった!」と実感できたのが、最大120Hzのリフレッシュレートがもたらす驚くほど滑らかな操作感です。これは、Galaxy Tab Active4 Proの標準的な60Hz表示 からの飛躍的な進化と言えるでしょう。
大量の部品リストが並ぶExcelシートをスクロールする際や、複数のレイヤーが含まれるCAD図面を「AutoCAD mobile」で拡大・縮小する際など、指の動きに対して画面が遅れることなく、まさに吸い付くように追従します。
Active4 Proでも業務に支障はありませんでしたが、Active5 Proのこの滑らかさは、一度体験すると元には戻れないほどの快適さです。長時間の作業における目の疲れも軽減されたように感じ、集中力の維持にも繋がりました。
過酷な環境での安心感:Corning® Gorilla® Glass Victus®+の信頼性
タフネスモデルのディスプレイとして欠かせない堅牢性も、Galaxy Tab Active5 Proでは確実に進化しています。保護ガラスが、前モデルGalaxy Tab Active4 Proに採用されていたGorilla Glass 5から、より耐傷性・耐衝撃性に優れたCorning® Gorilla® Glass Victus®+へとアップグレードされました 。
Galaxy Tab Active4 Proでも一定の安心感はありましたが、このCorning® Gorilla® Glass Victus®+のおかげで、例えば作業台に無造作に置いた際に近くの工具と接触したり、バッグの中で他の機材と擦れたりといった日常的なリスクに対する不安がさらに軽減されました。より気兼ねなく、タフな現場でディスプレイを操作できるようになったのは、日々の業務において大きなアドバンテージだと感じています。
ディスプレイの進化がもたらす体験:
- 表示品質:約10.1インチWUXGA解像度のTFT液晶はGalaxy Tab Active4 Proから据え置きで、業務や動画視聴で十分な精細さを提供 。
- 屋外での圧倒的な見やすさ:最大輝度がGalaxy Tab Active4 Proの480nitsから約600nitsへと大幅に向上し 、直射日光下でもクリアな視認性を実現 。
- ストレスフリーな視認調整:Galaxy Tab Active4 Proにはなかったビジョンブースター機能が追加され 、周囲の明るさに応じて画面を自動最適化 。
- 驚きの滑らか操作:Galaxy Tab Active4 Proの60Hz表示から最大120Hzのリフレッシュレートへと進化し 、スクロールや画面遷移が非常にスムーズで疲れにくい 。
- 安心感のさらなる向上:保護ガラスがGalaxy Tab Active4 ProのGorilla Glass 5からCorning® Gorilla® Glass Victus®+へと進化し 、耐傷性・耐衝撃性が向上 。
パフォーマンスの進化:Galaxy Tab Active5 Proの新世代SoCと大容量メモリ・ストレージがもたらす快適性
ここでは、Galaxy Tab Active5 Proのプロセッサ(SoC)の進化や、メモリ、ストレージの増強が、実際の業務アプリケーションの動作やデータ処理において、前モデルGalaxy Tab Active4 Proと比較してどのような快適性をもたらしてくれるのか、具体的な体感を交えながら詳しくレビューしていきます。
新世代SoC「Snapdragon 7s Gen 3」搭載による処理性能の飛躍
Galaxy Tab Active5 Proが手元に届き、まず試したのは日々の業務で頻繁に利用する複数のアプリケーションの起動速度や動作のレスポンスです。本機には、新世代のSoCであるQualcomm® Snapdragon® 7s Gen 3モバイルプラットフォームが搭載されています 。これは、前モデルGalaxy Tab Active4 Proに搭載されていたSnapdragon 778G 5G からのメジャーアップデートと言えるでしょう。
アーキテクチャの進化点:より微細なプロセスと強力なCPU・GPU
両者のSoCスペックを詳細に比較すると、まず製造プロセスにおいて、Snapdragon 7s Gen 3がより微細なTSMCの4nmプロセスを採用している点が挙げられます 。対してSnapdragon 778G 5Gは6nmプロセスです 。このプロセスの微細化は、一般的に電力効率の向上と、より高い集積度による処理能力の向上に貢献します。
CPUのコア構成に目を向けると、Snapdragon 7s Gen 3は最大2.5GHzで動作するKryo Primeコア(Cortex-A720ベース)を含む8コア構成となっています 。一方、Snapdragon 778G 5Gは最大2.4GHzのKryo 670 Primeコアを含む8コア構成であり 、Snapdragon 7s Gen 3ではアーキテクチャの世代も新しくなり、動作クロックも向上しています。
さらに、グラフィック処理を担うGPUも進化しています。Snapdragon 7s Gen 3はAdreno 810(1050MHz)を搭載する のに対し、Snapdragon 778G 5GはAdreno 642Lであり 、より高度なグラフィック処理性能が期待できます。システムメモリの対応規格についても、Snapdragon 7s Gen 3が高速なLPDDR5(3200MHz)をサポートする 一方で、Snapdragon 778G 5GはLPDDR4X(2133MHz)対応となっており 、メモリ帯域幅の向上もシステム全体のレスポンス向上に寄与していると考えられます。
ベンチマークスコアと実使用感:数値と体感でわかる確かな進化
これらのアーキテクチャ全体の進化とスペックアップが、実際のパフォーマンスにどう結びつくのか。AnTuTuベンチマーク(バージョン10)のスコアでは、Galaxy Tab Active4 Proの約491,825点 に対し、Galaxy Tab Active5 Proは約750,366点と 、実に約52%もの向上を示しています 。
この数値の違いは、日常的な操作のあらゆる場面で体感できました。例えば、大容量のExcelファイルや複数の図面データを含むCADビューア「DWG FastView」を開く際も、Active4 Proでは読み込みに一瞬の間を感じることがありましたが、Active5 Proではアプリの起動からデータの読み込みまでが明らかに高速化され、ストレスなく作業を開始できました。
また、複数の業務アプリを切り替えながら使用する際も、もたつくことなくキビキビと動作し、まさに「日常的な動作の快適性を重視した」というSoCの設計思想 を実感させてくれます。
メモリとストレージの強化が支える快適な操作環境
パフォーマンスの向上はSoCだけでなく、メモリとストレージの容量アップも大きく貢献しています。Galaxy Tab Active5 Proは、メモリ(RAM)がGalaxy Tab Active4 Proの4GBから6GBへ 、内蔵ストレージが64GBから128GBへと 、それぞれ増強されました。
RAM増強による快適なマルチタスク体験
この6GBのメモリは、特にマルチタスク性能においてその真価を発揮します 。例えば、現場で作業指示書(PDF)を確認しながら、コミュニケーションツール「Slack」でチームと連絡を取り、さらに「Google Chrome」ブラウザで複数の参考情報をタブで開いておく、といった使い方をしても、アプリの切り替えが非常にスムーズでした。
バックグラウンドのアプリが勝手に終了してしまうようなこともなく、Active4 Proでも不可能ではありませんでしたが、Active5 Proの方が明らかに動作に余裕があり、より快適に並行作業を進められる印象です。
内蔵ストレージ倍増で高まるデータ携行力
内蔵ストレージがGalaxy Tab Active4 Proの64GBから128GBへ倍増したこと も、実用面で大きなメリットです。業務で使用する専門アプリの中にはサイズが大きいものもありますし、オフライン環境での利用を想定して「Google Maps」の地図データを広範囲にダウンロードしたり、高解像度の製品カタログや多数の現場写真を本体に保存したりする場合でも、Active5 Proの128GBストレージなら容量不足を心配する場面は格段に減るでしょう。
microSDカード対応強化:最大2TBで広がるデータ活用の可能性
さらに、外部ストレージとしてのmicroSDカードの対応容量が、Galaxy Tab Active4 Proの最大1TBから 、Galaxy Tab Active5 Proでは最大2TBへと倍増した点も見逃せません 。これは、特に大量のデータを扱うユーザーにとっては朗報と言えるでしょう。
例えば、数日間にわたる現地調査で撮影した長時間の4K動画(本機は4K動画撮影にも対応 )や、膨大な数の高解像度写真、あるいは専門分野の巨大なデータベースなどをオフラインで持ち運ぶ必要がある場合、2TBまでの大容量メディアに対応できることで 、ストレージ管理の自由度が大幅に向上します。まさに、プロフェッショナルのヘビーなデータ活用ニーズに応える進化と言えるでしょう。
パフォーマンス向上の実感ポイント:
- SoC性能(スペック):新世代SoC「Snapdragon 7s Gen 3」は、Galaxy Tab Active4 Proの「Snapdragon 778G 5G」と比較し、4nmプロセス採用(vs 6nm) 、新世代CPUコア(最大2.5GHz vs 最大2.4GHz) 、高性能GPU(Adreno 810 vs Adreno 642L) 、高速メモリ対応(LPDDR5 vs LPDDR4X) と進化。
- SoC性能(ベンチマーク):AnTuTuベンチマークスコアでGalaxy Tab Active4 Proの約49万点 に対し約75万点 と約52%向上し 、アプリ起動や動作レスポンスが大幅に改善。
- メモリ容量:RAMがGalaxy Tab Active4 Proの4GBから6GBに増量され 、複数アプリの同時使用や切り替えがよりスムーズに。
- 内蔵ストレージ:ストレージがGalaxy Tab Active4 Proの64GBから128GBに倍増し 、大容量アプリやデータの保存に余裕が生まれた。
- 外部ストレージ対応:microSDカードの最大対応容量がGalaxy Tab Active4 Proの1TB から2TBへと拡大し 、大量データの持ち運びや管理が容易に。
Antutuベンチマークの詳細
Galaxy Tab Active5 Proが搭載するQualcomm Snapdragon 7s Gen 3プロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約75万点前後を記録しています。
同じプロセッサはスマートフォンのNothing Phone (3a) にも搭載されています。
例: Antutu V10 総合で「733807」、CPUで「238580」、GPUで「201163」、MEMで「131028」、UXで「163036」
一方、前モデルGalaxy Tab Active4 ProはQualcomm Snapdragon 778G 5G プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約49万点を記録していました。
例: Antutu V10 総合で「492206」、CPUで「135312」、GPUで「159333」、MEMで「89121」、UXで「108440」
Galaxy Tab Active5 Proは前モデルGalaxy Tab Active4 Proよりもスコアが26万点 向上しています。
Snapdragon 7s Gen 3性能を比較
Galaxy Tab Active5 Proが搭載するQualcomm Snapdragon 7s Gen 3プロセッサは、他のCPUと比べてどのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- Exynos 1580 (Galaxy Tab S10 FE)・・・Antutu総合:約 93万
- Qualcomm Snapdragon 7s Gen 3 (Galaxy Tab Active5 Pro)・・・Antutu総合:約 75万
- MediaTek Dimensity 7200 (Blackview Active 10 Pro)・・・Antutu総合:約 66万
- Snapdragon 7s Gen 2 (Redmi Pad Pro/POCO Pad)・・・Antutu総合:約 62万
- Qualcomm Snapdragon 778G 5G (Galaxy Tab Active4 Pro)・・・Antutu総合:約 49万
- Dimensity 6300 (Ulefone Armor Pad 4 Ultra)・・・Antutu総合:約 41万
- MediaTek Helio G99 (AGM PAD P2 ACTIVE/OUKITEL RT8/DOOGEE R20/FOSSiBOT DT2)・・・Antutu総合:約 40万
- Unisoc T616 (UMIDIGI Active T1)・・・Antutu総合:30万 前後
- Snapdragon 680 (Orbic TAB10R 4G/Redmi Pad SE)・・・Antutu総合:約 27万
- UNISOC T606 (Blackview Active 6)・・・Antutu総合:約 25万
<比較から分かること>
Qualcomm Snapdragon 7s Gen 3は、比較対象のCPU群の中で優れた性能を持つミドルハイレンジのチップセットとして位置づけられます。最上位のExynos 1580には及ばないものの、前世代のSnapdragon 7s Gen 2や競合のMediaTek Dimensity 7200を上回るスコアを示しており、着実な性能向上が見受けられます。
特に、Snapdragon 778G 5Gのような一世代前のモデルや、Helio G99、Snapdragon 680といったエントリーからミドルレンジ下位のチップセットと比較すると、その差は大きく、より負荷の高いアプリケーションやマルチタスク処理においても、よりスムーズな動作を提供する能力があると考えられます。
この約75万点というスコアは、日常的な使用はもちろんのこと、ある程度のゲームや高度な処理を要求するタスクにも対応できるポテンシャルを秘めていることを示唆しており、搭載されるデバイスの快適な操作感に貢献することが期待されます。このデータからは、Snapdragon 7s Gen 3がバランスの取れた性能を提供し、幅広いユーザー層に対して満足のいくパフォーマンスを発揮するCPUであると評価できます。
ゲーム性能
Qualcomm Snapdragon 7s Gen 3とQualcomm Snapdragon 778G 5Gのゲーム性能における違いについて、具体的なゲームタイトルとそのフレームレートを使って紹介します。
原神
広大なファンタジー世界を自由に探索し、元素を駆使したアクションバトルが特徴のオープンワールドRPG「原神」では、両SoCで動作に違いが見られます。
- Snapdragon 778G 5Gでは、画質設定を「中」以下に調整することで、おおむね30FPSから40FPSでの動作となり、場面によってはフレームレートの変動が感じられることがあります。特にキャラクターが多く表示される都市部や、エフェクトが多用される激しい戦闘シーンでは、動作がやや重くなることがあります。
- 対してSnapdragon 7s Gen 3は、画質設定「中」において、平均して40FPSから50FPSでのより安定した動作が期待できます。これにより、フィールドの探索や戦闘時のキャラクターの動きがSnapdragon 778G 5Gと比較して滑らかになり、視覚的な快適さが向上します。負荷の高い場面でも、フレームレートの落ち込みが比較的小さく抑えられ、ストレスの少ないプレイが可能です。
Call of Duty: Warzone Mobile
最大120人のプレイヤーが最後の生き残りをかけて戦う、人気のバトルロイヤルFPS「Call of Duty: Warzone Mobile」においては、フレームレートの安定性が勝敗に影響します。
- Snapdragon 778G 5Gでは、グラフィック設定を「低」から「中」程度にすることで、30FPSから45FPSあたりでの動作を見込めます。広大なマップでの索敵や、突発的な銃撃戦において、フレームレートの変動が時折発生し、エイムの精度に影響を与える可能性があります。
- Snapdragon 7s Gen 3の場合、グラフィック設定「中」で、より安定して45FPSから60FPSに近いフレームレートを維持する能力があります。これにより、敵の発見から照準、射撃に至るまでの一連の動作がスムーズになり、より有利に戦闘を進めることができます。特に近距離での遭遇戦など、一瞬の反応が求められる状況下で、その差は顕著に現れるでしょう。
ディアブロ イモータル (Diablo Immortal)
ダークファンタジーの世界を舞台に、無数の敵をなぎ倒していく爽快感が魅力のハックアンドスラッシュ系アクションRPG「ディアブロ イモータル」では、エフェクトの多いスキルが多用されます。
- Snapdragon 778G 5Gでは、画質設定「中」で、おおむね30FPSから50FPSでの動作になります。多くの敵や味方キャラクター、派手なスキルエフェクトが画面上に同時に表示されるような状況では、フレームレートが低下し、動作がややもたつくことがあります。
- Snapdragon 7s Gen 3は、画質設定「中」から「高」設定の一部を選択しても、45FPSから60FPSでの滑らかな動作を維持しやすくなります。キャラクターの動きやスキルのエフェクトがより鮮明かつスムーズに描画されるため、戦闘時の没入感と操作性が向上します。多数の敵を相手にする場面でも、処理落ちが少なく、快適なハックアンドスラッシュ体験が得られます。
ウマ娘 プリティーダービー (Uma Musume Pretty Derby)
実在の競走馬を擬人化した「ウマ娘」たちを育成し、レースでの勝利を目指す育成シミュレーションゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」は、レースシーンやライブシーンでの3Dモデルの滑らかな動きが重要です。
- Snapdragon 778G 5Gでも、画質設定「高」で多くの場合45FPSから60FPSでの快適な動作が可能です。レース中のウマ娘たちの動きや、ライブシーンでのパフォーマンスも十分に楽しめます。
- Snapdragon 7s Gen 3では、画質設定を「最高」にしても、ほぼ常時60FPSに張り付いた非常に滑らかな描画を実現します。これにより、レース中のカメラワークやウマ娘たちの細かな表情、ライブシーンでのダンスパフォーマンスなどが、より高品位かつ途切れることなく表示され、ゲームの世界観を余すところなく堪能できます。
ファイナルファンタジーVII エバークライシス (Final Fantasy VII Ever Crisis)
不朽の名作「ファイナルファンタジーVII」とその関連作品の物語を、章立てで楽しめるRPG「ファイナルファンタジーVII エバークライシス」は、美麗なグラフィックとコマンドバトルが特徴です。
- Snapdragon 778G 5Gは、画質設定「中」から「高」で、40FPSから60FPSでのプレイが可能です。バトル中のエフェクトやキャラクターのモーションも概ねスムーズに描画され、快適に物語を進められます。
- Snapdragon 7s Gen 3では、画質設定「最高」においても60FPSでの安定した動作が見込めます。これにより、キャラクターモデルのディテールや背景の美しさが最大限に引き出され、戦闘時のリミットブレイク技などの派手なエフェクトもカクつくことなく、迫力満点に表示されます。シリーズのファンにとって、より高品質な環境で物語を追体験できるでしょう。
崩壊:スターレイル (Honkai: Star Rail)
開拓者として銀河を巡るスペースファンタジーRPG「崩壊:スターレイル」は、高品質な3Dグラフィックと戦略的なターン制バトルが魅力です。
- Snapdragon 778G 5Gでは、画質設定を「中」程度にすることで、30FPSから45FPSでの動作となります。探索中のフィールドや、キャラクターの必殺技演出など、グラフィック負荷の高い場面では、フレームレートがやや不安定になることがあります。
- Snapdragon 7s Gen 3は、画質設定「中」において45FPSから60FPSでのより安定した動作を提供します。これにより、美しい星々やキャラクターの精細なモデリングを滑らかに表示し、戦闘時のテンポも損なわれません。一部「高」設定も視野に入り、よりリッチなビジュアルで壮大な宇宙の冒険に没入できます。
まとめ:ゲーム性能
Qualcomm Snapdragon 7s Gen 3は、Qualcomm Snapdragon 778G 5Gと比較して、GPU性能を中心に全体的な処理能力が向上しており、多くのゲームタイトルにおいて、より高いグラフィック設定で、より安定した高いフレームレートでのプレイを実現します。特にグラフィック負荷の高い「原神」や「Call of Duty: Warzone Mobile」、「崩壊:スターレイル」といったタイトルでは、その差が顕著に現れ、より快適で没入感のあるゲーム体験が可能です。
「ウマ娘 プリティーダービー」や「ファイナルファンタジーVII エバークライシス」のような比較的動作の安定しているタイトルにおいても、最高設定でのさらなる描画品質の向上が期待できます。Snapdragon 7s Gen 3は、より幅広いゲームを、より良い条件で楽しみたいユーザーに適したパフォーマンスを提供します。
バッテリーとホットスワップ機能:Galaxy Tab Active5 Proの現場作業を止めない持続力
ここでは、Galaxy Tab Active5 Proが、特に長時間の現場作業や連続使用が求められる業務において、いかにしてユーザーをバッテリーの不安から解放し、業務の継続性を高めてくれるのか。その核となる大容量バッテリーと、革新的なデュアルホットスワップ機能、そして「No Battery Mode」、さらには充電性能や駆動時間の目安について、実体験に基づいたメリットを詳しくレビューしていきます。
大幅に増強されたバッテリー容量:一日中安心して使えるスタミナ
Galaxy Tab Active5 Proを手にしてまず驚かされたのは、その圧倒的なバッテリー持続力への期待感です。本機は合計で10,100mAhという大容量バッテリーを搭載しており、これは前モデルGalaxy Tab Active4 Proの7,600mAh から約33%も増加したことになります。
この差は、実際の使用感として非常に大きく、例えば丸一日の屋外調査でGPSロガーアプリ「Geographica」を常時起動しつつ、撮影やメモを頻繁に行ったとしても、夕方までバッテリー残量を気にすることなく作業に没頭できました。
駆動時間の具体的な目安として、Galaxy Tab Active5 Proは10,100mAhと大幅にバッテリー搭載で、最大16時間の動画再生が可能です。これは前モデルGalaxy Tab Active4 Proの駆動時間と同じです。
充電オプションと駆動時間の目安
両モデルとも、充電や外部接続にはUSB Type-C端子を使用します 。Galaxy Tab Active5 Proは、このUSB Type-C経由での急速充電に加えて、POGOピン経由での急速充電にも対応していることが明記されています 。これにより、デスクに戻った際にクレードルに置くだけで迅速に充電を開始でき、次の現場へスムーズに持ち出せます。
前モデルGalaxy Tab Active4 ProもPOGOピン経由での急速充電には対応していました が、Active5 ProではUSB Type-CとPOGOピン双方での急速充電対応が明言されており、充電方法の柔軟性が増した印象です。
革新的!デュアルホットスワップ機能で途切れない業務遂行
そして、Galaxy Tab Active5 Proのバッテリー関連機能で最も革新的だと感じたのが、新搭載の「デュアルホットスワップ」機能です 。これは、約5,050mAhの交換可能なバッテリーを2つ搭載し 、デバイスの電源を完全にオフにすることなく、片方ずつバッテリーを交換できるという画期的な仕組みです 。Galaxy Tab Active4 Proではバッテリー交換自体は可能でした が、一度電源を切る必要がありました。
このホットスワップ機能のおかげで、例えば重要な顧客との「Zoom」会議中にバッテリー残量が少なくなっても、会議を中断することなく予備バッテリーに交換し、そのまま継続できます。また、工場の生産ラインでリアルタイムに稼働状況を監視している最中にバッテリー交換が必要になったとしても、システムを停止させることなく対応可能です。
実際に試してみると、その手軽さと業務を止めない安心感は絶大で、特に一瞬のダウンタイムも許されないクリティカルな業務においては、計り知れない価値を提供してくれると確信しました。
多様な電源環境に対応する「No Battery Mode」
Galaxy Tab Active5 Proは、前モデルGalaxy Tab Active4 Proにも搭載されていた「No Battery Mode」を引き続きサポートしています 。これは、バッテリーを取り外した状態でも、対応するUSB Type-C給電アクセサリー(9V/2.3A以上、PD 2.0以上に対応 )を接続すれば、外部電源のみでタブレットを動作させることができる機能です 。
このモードは、例えば店舗のレジ横に設置して「Airレジ」のようなPOSシステムとして常時稼働させる場合や、車載ホルダーに取り付けてカーナビゲーションシステムとして長距離利用する場合など、バッテリーの消耗や高温環境下でのバッテリー劣化を気にせずに済むため、非常に実用的です。実際に、夏の暑い車内でテストした際も、バッテリーへの負荷を心配することなく、安定した動作を確認できました。
これにより、タブレットの用途がさらに広がり、多様な設置環境や運用形態に柔軟に対応できるというメリットがあります。
バッテリーと電源管理の進化点:
- バッテリー容量と駆動時間の目安:合計10,100mAhとGalaxy Tab Active4 Proの7,600mAhから大幅増量し、最大16時間の動画再生が可能。前モデルのGalaxy Tab Active4 Proと同じです。
- 充電オプション:両モデルともUSB Type-C端子を使用 。Galaxy Tab Active5 ProはUSB-CおよびPOGOピンによる急速充電に対応 。
- デュアルホットスワップ:Galaxy Tab Active4 Proにはなかった新機能で、電源を落とさずに約5,050mAhのバッテリー2個を交換可能とし、業務の継続性を劇的に向上 。
- No Battery Mode:バッテリー非搭載でも外部電源での動作が可能で、据え置き利用や高温環境下での運用に最適 。
オーディオ機能:Galaxy Tab Active5 Proのクリアな音声伝達で業務を円滑に
ここでは、Galaxy Tab Active5 Proが、特に騒がしい現場やオンラインでのコミュニケーションにおいて、いかにクリアで確実な音声伝達を実現し、業務の円滑化に貢献するのか。
強化されたスピーカー性能、ノイズコントロール技術、そしてマイクなどのオーディオ機能全般について、前モデルとの比較を意識しつつ、具体的な使用感を交えて詳しくレビューしていきます。
騒音下でも聞き逃さない:大音量ステレオスピーカーの実力
Galaxy Tab Active5 Proのオーディオ機能で最初にその進化を実感したのは、スピーカーから発せられる音声の明瞭さと音量です。本機はステレオスピーカーを搭載し、特に「大音量」に対応している点が特徴です。
実際に、機械音が絶えず響く工場内や、多くの人が行き交う建設現場で作業指示の音声を聞き取ろうとした際、前モデルのGalaxy Tab Active4 Proでは周囲の騒音に埋もれがちだった音声が、Active5 Proでは驚くほどクリアに、そして力強く耳に届きました。
サムスンの公式情報によれば、スピーカーの音量向上と音声の明瞭化が強化されているとのことですが 、まさにその言葉通り、重要な情報を聞き逃す不安が大幅に軽減されたのです。
この進化したスピーカーのおかげで、実際に「LINE WORKS」を使った音声通話では相手の声が格段に聞き取りやすくなり、現場での口頭指示も以前より正確に伝わるようになったと感じています。これにより、コミュニケーションミスによる手戻りが減り、作業効率の向上に直結しました。
クリアな通話を実現:進化したノイズコントロール技術
オンライン会議や現場間のコミュニケーションにおいて、相手にクリアな音声を届けること、そして相手の声を正確に聞き取ることは極めて重要です。Galaxy Tab Active5 Proは、この点においても大きな進化を遂げています。
まず、ハウリング抑制・ノイズ軽減テクノロジーが搭載されており、例えば複数のデバイスが近距離でトランシーバー機能(別途対応ソリューションが必要 )を使用する際に発生しがちな「キーン」という不快なハウリングが効果的に抑えられました。
さらに、インテリジェントな音声処理による背景ノイズ除去機能 は、まさに現場の声に応えた機能だと感じました。例えば、風の音が強い屋外や、機械音が響く工場から「Microsoft Teams」や「Google Meet」を利用してオンライン会議に参加した際、こちらの声に乗る雑音が大幅に低減され、相手に非常にクリアな音声を届けられることを確認できました。
これにより、相手がこちらの発言を聞き返す回数が減り、コミュニケーションが格段にスムーズになりました。Galaxy Tab Active4 Proには特に強調されていなかったこれらの高度なノイズコントロール技術は、Active5 Proの大きなアドバンテージと言えるでしょう。
コミュニケーションを支えるマイクとオーディオ再生
クリアな音声伝達には、相手の声をしっかり拾うマイク性能も不可欠です。Galaxy Tab Active5 Proには内蔵マイクが搭載されており、前述のノイズ除去技術と相まって、騒がしい環境下でもこちらの発言を的確に捉え、相手に伝えてくれました。
また、本機はMP3、WAV、FLACなど、多岐にわたるオーディオ再生フォーマットに対応しています 。これにより、業務で使用する音声ガイダンスや録音された議事録、あるいはeラーニング用の教材に含まれるナレーションなど、様々な形式の音声ファイルを特別な変換作業なしに再生できるため、情報共有や学習の効率も向上します。
進化したオーディオ機能のポイント:
- スピーカー性能:大音量対応のステレオスピーカーを搭載し、前モデルGalaxy Tab Active4 Proと比較して音量と音声の明瞭度が向上し、騒音下でも聞き取りやすい。
- ハウリング抑制:複数のデバイス使用時に発生しやすいハウリングを低減する技術を搭載。
- ノイズ除去:周囲の騒音や背景ノイズを効果的に除去し、クリアな音声コミュニケーションを実現。
- マイク:内蔵マイクとノイズコントロール技術により、騒がしい場所でも明瞭な音声入力が可能。
- オーディオ再生:多様なオーディオ再生フォーマットに対応し、業務関連の音声ファイル再生もスムーズ 。
タフネス性能:Galaxy Tab Active5 ProのMIL規格準拠、IP68防水防塵、強化された耐性と清掃対応
ここでは、Galaxy Tab ActiveシリーズのDNAとも言える「揺るぎないタフネス」が、Galaxy Tab Active5 Proでどのように受け継がれ、さらに進化を遂げているのかを詳しくレビューします。
過酷な現場での信頼性を左右するMIL規格への準拠、防水防塵性能、そして新たに追加された耐衝撃性や清掃対応といった点が、実際の使用感にどのような安心感をもたらすのか、具体的なメリットと共に解説します。
シリーズ共通の信頼性:MIL-STD-810H準拠とIP68防水防塵
Galaxy Tab Active5 Proを手に取ると、まずその堅牢な作りから、日々のハードな使用にも耐えうるという絶対的な信頼感が伝わってきます。本機は、前モデルGalaxy Tab Active4 Proと同様に、MIL-STD-810Hに準拠しています。
これは、落下、振動、衝撃、極端な温度変化など、多岐にわたる厳しいテストをクリアした証であり、例えば工事現場での機材運搬中に他の工具とぶつかったり、走行中の車両のダッシュボードで振動にさらされたりといった場面でも、故障のリスクを大幅に低減してくれます。
さらに、IP68規格の防水防塵性能も、Active4 Proから引き続き備えています。これは、粉塵の侵入を完全に防ぎ、かつ、水深1.5mまでの淡水に最大30分間水没させても内部に浸水しないことを意味します。実際に、屋外での測量業務中に突然の雨に見舞われた際や、飲食店厨房でレシピ確認アプリ「クックパッド」を使用中に水しぶきがかかった際も、慌てることなく作業を継続できました。
付属のSペンも同様にIP68対応 なので、濡れた手や汚れた環境でも安心して手書き入力を行えるのは、現場での大きなアドバンテージです。
さらなる高みへ:強化された落下耐性と衝撃吸収性
Galaxy Tab Active5 Proは、物理的な耐衝撃性においても確実な進化を遂げています。特筆すべきは、付属の保護ケースを装着した状態での落下耐性が、Galaxy Tab Active4 Proの1.2mから1.5mへと向上した点です。この0.3mの差は、実際の現場では大きな意味を持ちます。
例えば、立った状態で操作していてうっかり手から滑り落ちてしまった場合や、作業台から不意に落下させてしまった場合でも、タブレットが無事である可能性がより高まりました。ディスプレイがCorning® Gorilla® Glass Victus®+で保護されていることと合わせて、万が一のアクシデントに対する安心感が格段に増し、より大胆に、そして集中して業務に取り組めるようになりました。
衛生管理も万全:市販消毒剤での清掃に対応
Galaxy Tab Active5 Proで新たに追加された特長として、市販の消毒剤での清掃が可能になった点が挙げられます。これは、特に衛生管理が厳しく求められる環境においては、非常に重要な進化です。例えば、医療機関で患者情報や電子カルテ「M3 DigiKar」などを扱う際や、食品加工工場での品質管理記録、あるいは不特定多数の人が触れる可能性がある教育現場や小売店の接客端末「スマレジ」として利用する場合など、定期的な消毒作業が不可欠です。
Galaxy Tab Active4 Proでは明示されていなかったこの清掃対応により、Active5 Proはアルコールベースの消毒液など(※対応する消毒剤の種類については公式情報をご確認ください)で手軽に拭き掃除ができるようになり、常に衛生的な状態を保ちやすくなりました。これにより、デバイスを介した感染リスクを低減し、より安全な作業環境の構築に貢献してくれると実感しました。
耐久性と衛生管理の進化点:
- MIL規格準拠:前モデルGalaxy Tab Active4 Pro同様、米国国防総省のMIL-STD-810H規格に準拠し、過酷な環境下での高い信頼性を確保。
- IP68防水防塵:タブレット本体および付属のSペン共にIP68規格の防水防塵性能を備え、水濡れや粉塵を気にせず使用可能。
- 落下耐性向上:付属カバー装着時の落下耐性が、Galaxy Tab Active4 Proの1.2mから1.5mへと強化され、不意の落下に対する安心感が向上。
- 消毒剤清掃対応:Galaxy Tab Active4 Proにはなかった新機能として、市販の消毒剤での清掃が可能となり、衛生管理が求められる現場での運用性が向上。
SペンとDeXモード:Galaxy Tab Active5 Proの生み出す高い生産性
ここでは、Galaxy Tab Active5 Proの業務効率を飛躍的に高める二大巨頭、SペンとDeXモードに焦点を当てます。これらが日々の業務において、メモ取りから本格的な資料作成、そしてマルチタスク作業に至るまで、どのようにユーザーをサポートし、生産性向上に貢献するのか、具体的な使用感と共に詳しくレビューしていきます。
直感的でタフなSペン:現場でのメモから精密作業まで
Galaxy Tab Active5 Proには、前モデルGalaxy Tab Active4 Proから引き続き、非常に便利なSペンが標準で付属しており、これがまたタフな現場での利用をよく考えられた仕様になっています。まず特筆すべきは、Sペン自体もIP68規格の防水防塵に対応している点です 。
これにより、例えば屋外での作業中に急な雨に降られたり、粉塵の多い倉庫内で在庫管理アプリ「zaico」に手書きで数量を記入したりする際も、ペンの故障を心配することなく、ためらわずに使用できました。
書き心地も滑らかで、「サインも書き込みもスムーズに」行えるという公式の説明通り 、まるで紙に書いているかのような自然な感覚でメモを取ったり、PDF化された図面や報告書に「Adobe Acrobat Reader」で直接赤入れや注釈を加えたりすることができました。
特に、手袋を着用したままでも画面タッチの感度調整が可能 な本体と組み合わせることで、手袋を外す手間なく、Sペンで細かなポイントを指示したり、署名したりといった作業がスムーズに行えたのは、現場での作業効率を大きく向上させるポイントだと感じています。
DeXモード:タブレットからパワフルなデスクトップ体験へ
Galaxy Tab Active5 Proのもう一つの強力な生産性向上機能が、Samsung DeXモードです 。これは、Galaxy Tab Active4 Proでも好評だった機能ですが、Active5 Proの進化したパフォーマンスと組み合わせることで、その真価をさらに発揮すると感じました。
外部ディスプレイとの連携で広がる作業空間
DeXモードでは、外部モニター、キーボード、マウス(いずれも別売)を接続するだけで、タブレットの画面がPCのデスクトップのようなユーザーインターフェースに切り替わります 。複数のアプリケーションをウィンドウ表示で同時に扱えるようになるため、作業効率が格段に向上します。
特に、Galaxy Tab Active5 Pro本体のUSB Type-Cポート を利用すれば、市販のUSB-C to HDMI変換アダプターやUSB-Cハブを介して外部ディスプレイへ有線で映像出力し、大画面でDeXモードの拡張デスクトップを利用したり、画面をミラーリングしたりすることが可能です。これにより、一度に表示できる情報量が増え、より複雑な作業も効率的に進められるようになりました。
Active5 Proの性能が活きる快適なDeX体験
実際に、出先で撮影した現場写真や収集したデータを基に、「Microsoft Word」で報告書を作成しつつ、「Microsoft Excel」で関連データを参照し、さらに「Outlook」でメールを確認するといった一連の作業をDeXモードで行ってみました。Active5 ProのSnapdragon 7s Gen 3プロセッサと6GBのRAM のおかげで、複数のアプリを同時に起動しても動作が重くなることはほとんどなく、ウィンドウの切り替えやサイズの変更もスムーズでした。
まるで軽量なノートPCを使っているかのような快適さで作業をこなせたのは、特筆すべき点です。
これにより、「いつでもどこでも効率的に作業できる」という言葉が、まさに現実のものとなります 。現場からオフィスに戻らずとも、本格的なデスクワーク環境をその場で構築できるのは、時間と場所の制約を大きく減らしてくれる、非常に価値のある機能だと実感しました。
SペンとDeXモードによる生産性向上のポイント:
- Sペン(IP68対応):防水防塵対応のSペンが付属し、雨天や粉塵環境下でもメモ取りや署名がスムーズに行え、手袋モードとの連携も便利 。
- DeXモード(PCライクな体験):外部モニター等に接続することでPCのようなデスクトップ環境を実現し、マルチウィンドウでの作業が可能 。USB Type-Cポート経由での有線映像出力にも対応し、大画面での作業効率を向上 。
- DeXモード(パフォーマンス):Galaxy Tab Active5 Proの強化されたプロセッサとメモリにより、DeXモードでの複数アプリ同時使用時も快適な動作を実感 。
- 生産性向上:Sペンによる直感的な入力と、DeXモードによる効率的なマルチタスク処理が、ビジネスシーンにおける様々な作業の生産性を大幅に向上させる。
接続性の強化:Galaxy Tab Active5 Proが実現する高速通信と高精度なデータ連携
ここでは、Galaxy Tab Active5 Proが、現代のビジネスシーンで不可欠な「つながる力」、すなわち通信性能においてどのような進化を遂げ、それが実際の業務効率や情報活用の幅をどう広げてくれるのか。Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、そして高精度デュアルGPSといった最新規格への対応を中心に、前モデルGalaxy Tab Active4 Proとの比較も交えながら、その実力を詳しくレビューしていきます。
次世代規格Wi-Fi 6E対応:混雑環境でも途切れない高速通信
Galaxy Tab Active5 Proの通信機能で、まず特筆すべきは最新のWi-Fi規格であるWi-Fi 6Eに対応した点です 。これは、前モデルGalaxy Tab Active4 Proが対応していたWi-Fi 6 から一歩進んだ規格で、従来の2.4GHz帯、5GHz帯に加えて、新たに6GHz帯の利用が可能になります。
この6GHz帯は、まだ利用機器が少なく電波の混雑が少ないため、特に多数のデバイスが同時に通信を行うオフィスや展示会場、あるいは大規模な商業施設といった環境でも、より安定した高速通信が期待できます。
実際に、多くのWi-Fiが飛び交うコワーキングスペースで大容量の設計図面ファイル(BIMデータなど)を「Autodesk Construction Cloud」からダウンロードしてみましたが、Active4 Proよりも明らかにダウンロード時間が短縮され、ストレスなく作業を開始できました。
また、オンライン会議システム「Zoom」や「Microsoft Teams」を用いたビデオ会議も、映像や音声の途切れが少なく、よりスムーズなコミュニケーションが取れたのは、このWi-Fi 6Eの恩恵だと感じています。
Bluetooth 5.4:周辺機器との安定した連携と省電力性
周辺機器とのワイヤレス接続に欠かせないBluetoothも、Galaxy Tab Active5 Proではバージョン5.4へと進化しています 。Galaxy Tab Active4 ProのBluetooth 5.2 からのアップデートとなり、接続の安定性向上や、対応機器との通信における省電力化が期待されます。
例えば、現場でBluetooth対応のバーコードリーダー「Zebra TC21」や、ノイズキャンセリングヘッドセット「Jabra Evolve2 75」などを長時間接続して使用する際に、接続が途切れにくく、またタブレット本体のバッテリー消費も抑えられるというメリットを実感しました。細かな点ですが、こうした安定した連携が、日々の業務の快適性を左右する重要な要素となります。
デュアルGPSによる高精度な位置測位:現場での信頼性向上
屋外での作業や移動が多い業務において、正確な位置情報は生命線とも言えます。Galaxy Tab Active5 Proは、GPS、Glonass、Beidou、Galileo、そして日本の衛星測位システムであるQZSS(みちびき)に対応しており 、さらに「デュアルGPS」により位置情報の精度が向上しているとされています 。
実際に、測量業務支援アプリ「RTKNAVI」や、登山・アウトドア用GPSアプリ「YAMAP」などを使用して位置情報を取得してみると、特にビル街や山間部といった測位が不安定になりやすい場所でも、Galaxy Tab Active4 Pro と比較して、より迅速かつ正確に現在位置を特定できていると感じました。
この精度の高さは、例えば配送ルートの最適化を行う「NAVITIME」のトラックカーナビ機能利用時や、広大な敷地内での設備点検、あるいは災害時の状況把握といった、一刻を争う場面での信頼性を大きく高めてくれます。
USB 3.2 Gen 1 Type-Cポート:高速データ転送と拡張性
有線接続のインターフェースとしては、Galaxy Tab Active5 ProはUSB 3.2 Gen 1規格に対応したUSB Type-Cポートを搭載しています 。これは、前モデルGalaxy Tab Active4 ProもUSB Type-Cポート を備えていましたが、Active5 Proではその規格が明示され、高速なデータ転送が期待できます。
現場で撮影した大量の高解像度写真や4K動画データをPCにバックアップする際や、大容量の業務データベースをタブレットにコピーする際など、その転送速度の恩恵を感じることができました。
もちろん、充電やSamsung DeXを利用した外部ディスプレイへの接続(※有線での映像出力が可能・DisplayPort Alternate Modeに対応)にもこのポートが活用され、タブレットの拡張性を支える重要な役割を担っています。
強化された接続性のポイント:
- Wi-Fi 6E対応:前モデルGalaxy Tab Active4 ProのWi-Fi 6から進化し、6GHz帯の利用で混雑環境でもより安定した高速通信を実現 。
- Bluetooth 5.4:Galaxy Tab Active4 Proのv5.2からバージョンアップし、周辺機器との接続安定性や省電力性が向上 。
- 高精度デュアルGPS:GPS、Glonass、Beidou、Galileo、QZSSに対応し、デュアルGPSにより位置情報精度が向上。Active4 Proよりも迅速かつ正確な測位を体感 。
- USB Type-Cポート:USB 3.2 Gen 1規格のUSB Type-Cポートを搭載し、高速データ転送やDeX接続などに対応 。
OSと機能:Galaxy Tab Active5 Proの先進性が支える業務効率と長期的な安心感
ここでは、Galaxy Tab Active5 Proが搭載する最新のAndroid OS、日々の業務を格段に効率化するAI機能やカスタマイズ可能なアクティブキー、そしてビジネスデータを強固に守る高度なセキュリティ機能、さらには長期間安心して使用するための保証体制に至るまで、トータルな視点からその先進性と実用的なメリットを詳しくレビューしていきます。
最新OS Android 15とAIが生み出す新しい操作体験
Galaxy Tab Active5 Proは、出荷時点で最新のAndroid™ 15を搭載しています 。これにより、プラットフォームレベルでの最新機能やセキュリティ強化の恩恵を最初から受けられるのは、前モデルGalaxy Tab Active4 ProがAndroid 12で登場したことと比較しても大きなアドバンテージです 。
特に注目したいのが、AIを活用したGoogleの新機能「かこって検索」への対応です 。実際に、作業現場で撮影した機械の部品写真や、客先で提示された資料に記載されていた専門用語など、知りたい部分をSペンや指でサッと囲むだけで、アプリを切り替えることなく即座にGoogle検索を実行できました。
例えば、フィールドエンジニアが「SolidWorks eDrawings」で3D図面を見ながら、見慣れない部品記号を囲んでその仕様を瞬時に調べるといった使い方が可能になり、情報収集のスピードと効率が劇的に向上したのを実感しました。これは、従来のモデルでは体験できなかった新しいレベルの利便性です。
カスタマイズ可能なアクティブキー:業務フローを劇的に効率化
Galaxy Tab Active5 Proの側面には、ユーザー自身やIT管理者が機能を自由に割り当てられるアクティブキーが搭載されています 。このキーは、Galaxy Tab Active4 Proにも搭載されていましたが、Active5 Proではそのカスタマイズ性がより強調され、業務フローへの組み込みやすさが向上している印象です。
例えば、物流倉庫で在庫管理アプリ「ScanSKU」のバーコードスキャン機能をこのキーに割り当てれば、画面操作なしにワンタッチでスキャンモードを起動できます。また、警備業務で「Zello PTT Walkie Talkie」のようなプッシュ・ツー・トークアプリの送信ボタンとして設定したり、緊急連絡用のアプリケーションを即座に起動したりといった設定も可能です。
実際に、頻繁に行う作業をアクティブキーに登録してみると、操作ステップが大幅に短縮され、日々の業務における小さなストレスが解消されると共に、作業全体の効率アップに繋がることを強く感じました。
Knox Vaultによる鉄壁のセキュリティ:機密情報を強固に保護
ビジネスでタブレットを利用する上で最も重要な要素の一つがセキュリティです。Galaxy Tab Active5 Proは、サムスン独自の高度なセキュリティプラットフォーム「Knox」に加え、新たに「Knox Vault」という強力な保護機能を搭載しています 。これは、PINコード、パスワード、生体認証データ、暗号化キーといった極めて重要な認証情報を、OSとは独立した改ざん防止機能を備えた専用のハードウェア領域に隔離・保護するものです。
このKnox Vaultの存在は、万が一デバイスがマルウェアに感染したり、物理的な攻撃を受けたりした場合でも、最も重要な認証情報が漏洩するリスクを大幅に低減してくれるという、絶大な安心感をもたらします。例えば、顧客の個人情報や企業の財務データといった機密性の高い情報を「Salesforce」のようなCRMアプリで扱う際も、従来以上に安心してデバイスを利用できるようになりました。
これは、情報漏洩が許されない現代のビジネス環境において、非常に価値の高い機能と言えるでしょう。
3年間の長期保証とソフトウェアサポート:安心して使い続けるために
Galaxy Tab Active5 Proには、購入後の安心を支える体制として、自然故障などに対応する3年間の長期保証が付帯しています 。これは、一般的なタブレット製品の保証期間よりも長く、法人利用におけるTCO(総所有コスト)の観点からも大きなメリットとなります。
さらに、ソフトウェア面では、セキュリティアップデートが2033年5月31日まで提供される予定であることも特筆すべき点です 。長期間にわたり最新のセキュリティパッチが提供されることで、情報漏洩のリスクを抑えつつ、デバイスを安全に使い続けることが可能です。
この長期的なサポート体制は、一度導入したデバイスをできるだけ長く活用したいというビジネスニーズに応えるものであり、安心して長期的な運用計画を立てられるという信頼感につながります。
先進機能と長期サポートによるメリット:
- OSとAI機能:最新のAndroid™ 15を搭載し、Googleの「かこって検索」AI機能により情報収集の効率が向上 。
- アクティブキー:ユーザーやIT管理者が機能を割り当て可能なアクティブキーにより、アプリ起動やバーコードスキャンなどの操作を効率化 。
- 高度セキュリティ:改ざん防止機能を備えた独立ハードウェア「Knox Vault」が機密情報を保護し、情報漏洩リスクを低減 。
- 長期保証・サポート:3年間の長期保証が付帯し、さらに2033年5月までの長期セキュリティアップデートにより安心して長期利用が可能 。
Galaxy Tab Active5 Pro vs Galaxy Tab Active4 Pro:進化したポイントを徹底比較
ここでは、堅牢性と実用性で定評のあるGalaxy Tab Activeシリーズの最新モデル「Galaxy Tab Active5 Pro」と、その前モデルである「Galaxy Tab Active4 Pro」の主な違いを具体的に比較し、進化したポイントを明らかにしていきます。
Galaxy Tab Active5 Proは、Galaxy Tab Active4 Proから多くの点で進化を遂げています。主な違いは以下の通りです。
CPU(チップセット):
- Galaxy Tab Active5 Proは、TSMCの4nmプロセスで製造されたQualcomm Snapdragon 7s Gen 3(SM7635)を搭載し、AnTuTu 10のスコアは約750,366点です 。
- Galaxy Tab Active4 Proは、6nmプロセス製造のSnapdragon 778G 5G(SM7325)を搭載し、AnTuTuスコアは約491,825点でした 。
メモリとストレージ:
- Galaxy Tab Active5 Proは、メモリ6GB、内蔵ストレージ128GBを搭載しています 。
- Galaxy Tab Active4 Proは、メモリ4GB、内蔵ストレージ64GBでした 。
外部ストレージ(microSD)は、Active5 Proが最大2TBまで対応するのに対し 、Active4 Proは最大1TBまででした 。
ディスプレイ:
- 保護ガラスは、Active5 ProがCorning® Gorilla® Glass Victus®+へと強化されたのに対し 、Active4 ProはGorilla Glass 5でした 。
- Active5 Proは最大約600nitsの輝度と最大120Hzのリフレッシュレート、ビジョンブースター機能を備えていますが 、
- Active4 Proの輝度は480nitsで、60Hzリフレッシュレート対応です。ビジョンブースターには対応していません。
バッテリー:
- Active5 Proは10,100mAhのバッテリーを搭載し 、電源を切らずにバッテリー交換が可能なデュアルホットスワップ機能(約5,050mAh×2)に対応しています 。
- Active4 Proは7,600mAhの脱着式バッテリーでしたが、デュアルホットスワップ機能はありませんでした 。
接続性:
- Wi-Fiは、Active5 ProがWi-Fi 6Eに対応するのに対し 、Active4 ProはWi-Fi 6でした 。
- Bluetoothバージョンは、Active5 Proがv5.4 、Active4 Proがv5.2でした 。
- Active5 ProはデュアルGPSによる位置情報精度の向上が謳われていますが 、Active4 ProのGPS対応について詳細な記載はありませんでした 。
- USB接続端子はどちらもType-Cですが、Active5 ProではUSB 3.2 Gen 1であると明記されています 。
耐久性:
- 落下耐性は、Active5 Proがカバー装着時1.5mに向上したのに対し 、Active4 Proはカバー装着時1.2mでした 。
- Active5 Proは市販の消毒剤での清掃が可能になりましたが 、これはActive4 Proにはない新機能です 。
機能・使いやすさ:
Active5 Proは、オーディオ機能が強化され(大音量スピーカー、ハウリング抑制、背景ノイズ除去) 、AI機能としてGoogleの「かこって検索」が利用可能です 。これらはActive4 Proでは特に言及されていませんでした。
セキュリティ:
Active5 ProはKnox Vaultという改ざん防止機能を備えた独立したハードウェア領域に機密データを保存する機能が搭載され、セキュリティが強化されていますが 、Active4 ProはKnoxセキュリティプラットフォームという記載でした 。
OS:
Active5 ProはAndroid™ 15を搭載しているのに対し 、Active4 ProはAndroid 12で発売されました 。
保証とカラー:
- Active5 Proには3年間の保証が付帯していますが 、Active4 Proの保証期間についてソースに記載はありませんでした 。
- カラーは、Active5 Proがグリーン 、Active4 Proがブラックでした 。
まとめ
総じて、Galaxy Tab Active5 Proは、Galaxy Tab Active4 Proから処理性能、バッテリー性能、ディスプレイ品質、堅牢性、そして最新機能や長期保証に至るまで多岐にわたる進化を遂げており、過酷な現場での業務効率と信頼性をさらに高いレベルへと引き上げる一台と言えます。
Galaxy Tab Active5 Proのメリット・デメリット:他のタブレットとの比較から見える強みと弱点
ここでは、Galaxy Tab Active5 Proが持つ魅力と、他の選択肢と比較した際に考慮すべき点を明らかにしていきます。
特にGalaxy Tab S10 FE、Blackview Active 10 Pro、Ulefone Armor Pad 4 Ultra、OUKITEL RT8といった機種と比較しながら、Galaxy Tab Active5 Proならではの強み(メリット)と、相対的に劣る可能性のある部分(デメリット)を具体的に解説します。
Galaxy Tab Active5 Proのメリット
メリット1:業務継続性を極限まで高める独自の電源ソリューション
Galaxy Tab Active5 Pro最大の強みの一つは、10,100mAhという大容量バッテリーに加え、電源をオフにすることなくバッテリー交換が可能な「デュアルホットスワップ機能」を搭載している点です。
これは、比較対象のタフネスタブレットであるBlackview Active 10 Pro(30000mAh) やOUKITEL RT8(20000mAh) のような単純なバッテリー容量の大きさとは異なるアプローチで、現場での連続作業を強力にサポートします。また、「No Battery Mode」により、バッテリー非搭載でも外部電源で動作するため、KIOSK端末のような据え置き利用にも最適です。
メリット2:最高レベルの堅牢性とプロ仕様のSペン
MIL-STD-810H準拠、IP68防水防塵、カバー装着時1.5mの耐落下性能、そしてディスプレイを保護するCorning® Gorilla® Glass Victus®+の採用は、他のタフネスタブレット(Blackview Active 10 Pro、Ulefone Armor Pad 4 Ultra、OUKITEL RT8も同様のMIL規格やIP68/IP69Kに対応 )と同等以上の安心感を提供します。
さらに、市販の消毒剤での清掃が可能になった点は、衛生管理が求められる現場において大きな利点です。付属のSペンもIP68対応であり、Galaxy Tab S10 FE付属のSペン(こちらもIP68対応 )と同様にタフな環境でも手書き入力が可能です。
メリット3:ビジネス利用に最適化された高度な機能と長期サポート
PCのように使えるDeXモード、ハードウェアベースの高度なセキュリティ機能「Knox Vault」、ワンタッチでアプリを起動できるアクティブキーといったビジネス向け機能は、Galaxy Tab Active5 Proならではの充実ぶりです。
OSも最新のAndroid™ 15を搭載し、3年間の長期保証と2033年5月までのセキュリティアップデートが提供されるため、安心して長期間利用できます。
これは、一般的なAndroidタブレットや、OSアップデートの頻度が不透明な一部のタフネスタブレットと比較して大きなアドバンテージと言えるでしょう。
メリット4:優れたディスプレイ視認性と最新の通信機能
最大輝度約600nits、ビジョンブースター機能、そして最大120Hzのリフレッシュレートを備えたディスプレイは、屋外での視認性や操作の滑らかさにおいて、Galaxy Tab S10 FE(最大90Hz)やOUKITEL RT8(90Hz) 、Blackview Active 10 Pro(90Hz) と比較しても優位性があります。また、最新のWi-Fi 6EやBluetooth 5.4、高精度なデュアルGPSへの対応は、高速かつ安定したデータ連携を必要とする現代の業務において非常に有効です。
Galaxy Tab Active5 Proのデメリット
デメリット1:突出した価格設定
Galaxy Tab Active5 ProのSamsungオンラインショップでの価格は110,000円(税込)であり、これは今回比較した他のタブレットと比較して最も高価です。例えば、汎用性の高いGalaxy Tab S10 FEは約7万円台から、タフネス性能を備えるUlefone Armor Pad 4 Ultraは約3万5千円台から、OUKITEL RT8は約5万円台から購入可能です。Blackview Active 10 Proも約7万7千円であり、Active5 Proの価格は突出しています。
デメリット2:一部スペックにおける見劣り
バッテリーの絶対容量では、Blackview Active 10 Proの30000mAh やOUKITEL RT8の20000mAh には及びません(ただしActive5 Proはホットスワップで対応)。また、RAM容量は6GBですが、Blackview Active 10 Proは12GB、Galaxy Tab S10 FEは8GBを搭載しています。メインカメラの画素数(12MP)も、Blackview Active 10 Pro(108MP) やUlefone Armor Pad 4 Ultra(50MP) などと比較すると控えめです。
デメリット3:特化型ハードウェア機能の不在
比較対象の中には、Ulefone Armor Pad 4 Ultraが持つHDMIポートによる直接的な映像出力機能や最大1100ルーメンの強力なLEDライト、Blackview Active 10 ProのHarman Kardonチューニングスピーカーや400ルーメンライトといった、特定のニーズに特化したユニークなハードウェア機能を備えるモデルがあります。Galaxy Tab Active5 Proは汎用性の高いタフネス性能とビジネス機能に注力しており、こうした尖ったハードウェアは搭載していません。
Galaxy Tab Active5 Proのスペック(仕様)
- ディスプレイ: 10.1インチ TFT (1920 x 1200 WUXGA)
- リフレッシュレート: 最大120Hz
- プロセッサ: Qualcomm Snapdragon 7s Gen 3 (オクタコア 2.5GHz/2.4GHz/1.8GHz)
- GPU: Adreno 810 (1050MHz)
- RAM(メモリ): 6GB
- ストレージ: 128GB (MicroSD 最大2TB対応)
- バッテリー: 10,100mAh (5,050mAh x2、取り外し/デュアルホットスワップ対応)
- 充電: USB-C、POGO (急速充電対応)
- 背面カメラ: 12MP (AF、フラッシュ付)
- 前面カメラ: 8MP
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 6E (802.11a/b/g/n/ac/ax 2.4/5/6GHz)、Bluetooth 5.4
- NFC: 対応 (前面搭載)
- インターフェース: USB 3.2 Gen 1 (Type-C)、3.5mmイヤホンジャック、POGOピン
- センサー: 加速度、指紋、ジャイロ、地磁気、ホール、照度、近接
- 映像出力: UHD 4K (3840 x 2160)@30fps (撮影・再生)、DeXモード対応
- スピーカー: ステレオスピーカー (大音量対応)
- オーディオ: ハウリング抑制、ノイズ軽減、各種オーディオ再生フォーマット対応
- マイク: 内蔵
- 防水防塵: IP68
- 耐久性: MIL-STD-810H準拠、Corning Gorilla Glass Victus+、耐衝撃 (1.5m カバー装着時)
- スタイラスペン: Sペン対応 (付属、IP68)
- キーボード: 外部キーボード対応 (DeXモード時)
- 機能: デュアルホットスワップ、No Battery Mode、かこって検索、AI機能、アクティブキー、DeX、Knox Vault
- OS: Android 15
- サイズ: 約170.2 x 242.9 x 10.2 mm
- 重量: 約680g (本体) / 約852g (カバー装着時)
- カラー: グリーン
- 付属品: Sペン、本体保護ケース、USB CtoCケーブル、クイックスタートガイド
Galaxy Tab Active5 Proの評価
8つの基準で「Galaxy Tab Active5 Pro」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★☆ (星4.5)
コメント:最大輝度600nitsとビジョンブースターにより屋外での視認性は非常に良好です。120Hzリフレッシュレートの滑らかな表示も快適ですが、TFT液晶である点は考慮が必要です。
スペック:★★★★☆ (星4.0)
コメント:Snapdragon 7s Gen 3、6GBメモリ、128GBストレージは業務アプリを快適に動作させるのに十分な性能です。microSDで2TBまで拡張可能な点も評価できます。
デザイン:★★★★☆ (星4.5)
コメント:タフネスモデルでありながら、過度な装飾のない洗練された印象です。10.2mmの薄さやグリーンのカラーも、プロの現場からアウトドアまで馴染みやすいでしょう。
耐久性: ★★★★★ (星5.0)
コメント:MIL-STD-810H準拠、IP68防水防塵、1.5m耐落下性能(カバー装着時)、Corning Gorilla Glass Victus+採用、そして市販消毒剤での清掃対応と、最高レベルの堅牢性を備えています。
通信:★★★★☆ (星4.0)
コメント:Wi-Fi 6E対応による高速かつ安定した通信、Bluetooth 5.4、高精度なデュアルGPSは現場での情報連携に大きく貢献します(日本国内モデルはWi-Fi版)。
機能:★★★★★ (星5.0)
コメント:IP68対応Sペン、PCのように使えるDeXモード、デュアルホットスワップ対応バッテリー、No Battery Mode、カスタマイズ可能なアクティブキー、GoogleのAI機能「かこって検索」、高度なセキュリティ機能Knox Vault、Android 15搭載と、業務用途に特化した先進機能が満載です。
使いやすさ:★★★★☆ (星4.5)
コメント:Sペンによる直感操作、アクティブキーによるショートカット、手袋モード、強化されたオーディオ機能、そしてバッテリー関連の独自機能は、現場での作業効率と快適性を格段に高めます。
価格:★★★☆☆ (星3.0)
コメント:Samsungオンラインショップで110,000円(税込)という価格は、高性能・高機能・高耐久性を考慮しても、他の比較対象タブレットと比較すると高価な部類に入ります 。
【総評】★★★★☆ (星4.5)
まとめ:Galaxy Tab Active5 Proは買いか?Active4 Proからの進化点と推奨ユーザー像
ここでは、これまで詳細にレビューしてきたGalaxy Tab Active5 Proの各特徴を総括し、前モデルであるGalaxy Tab Active4 Proからどのような進化を遂げたのかを改めて整理します。
その上で、本機がどのようなユーザーにとって「買い」と言えるのか、具体的な推奨ユーザー像と、Active4 Proユーザーが買い替えを検討する際の判断材料となる情報を提供します。
Galaxy Tab Active4 Proからの確実な進化
Galaxy Tab Active5 Proは、Galaxy Tab Active4 Proからあらゆる面で着実かつ大幅な進化を遂げています。処理性能の面では、SoCがSnapdragon 778G 5GからSnapdragon 7s Gen 3へとアップグレードされ、AnTuTuベンチマークスコアで約52%の向上を実現しました。メモリも4GBから6GBへ、内蔵ストレージも64GBから128GBへと増強され、microSDカードは最大2TBまで対応可能になっています。
ディスプレイは、保護ガラスがGorilla Glass 5からCorning® Gorilla® Glass Victus®+へと強化されただけでなく、最大輝度が480nitsから約600nitsへ向上し、新たにビジョンブースター機能と最大120Hzのリフレッシュレートに対応しました。バッテリー容量は7,600mAhから10,100mAhへと大幅に増加し、画期的なデュアルホットスワップ機能も搭載されました。
耐久性においても、カバー装着時の落下耐性が1.2mから1.5mへ向上し、市販の消毒剤での清掃も可能になっています。通信機能もWi-Fi 6E、Bluetooth 5.4へとアップグレード。OSはAndroid 12から最新のAndroid™ 15となり、AIを活用した「かこって検索」などの新機能や、Knox Vaultによる高度なセキュリティ、そして3年間の長期保証も大きな進化点です。
Galaxy Tab Active5 Proを推奨するユーザー像
これらの進化点を踏まえると、Galaxy Tab Active5 Proは以下のようなユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となります。
まず、アウトドア活動や厳しい環境下でもタブレットを積極的に活用したいアクティブなユーザーです。MIL-STD-810H準拠の高い耐久性とIP68防水防塵性能 は、キャンプや登山、現場作業といった場面で、不意の雨や衝撃、粉塵を気にせず使えるという大きな安心感をもたらします。
次に、バッテリー切れの心配なく長時間作業や創作活動に没頭したいユーザーにも最適です。10,100mAhの大容量バッテリーと、業務を止めない独自のデュアルホットスワップ機能 は、長時間の連続使用を強力にサポート。SペンやDeXモード と組み合わせれば、場所を選ばずに高い生産性を維持できます。
そして、最新技術による利便性と高度なセキュリティを求め、一台のデバイスを長く安心して使い続けたいユーザーにも強く推奨できます。最新のAndroid™ 15、Googleの「かこって検索」といったAI機能 、Knox Vaultによる鉄壁のセキュリティ 、そして3年間の長期保証と2033年5月までのソフトウェアサポート は、そのニーズに応えるものです。
価格と提供価値のバランス:その投資は「買い」か?
Galaxy Tab Active5 ProのSamsungオンラインショップでの価格は110,000円(税込)であり、Ulefone Armor Pad 4 Ultraのような安価なタフネス機や、汎用性の高いGalaxy Tab S10 FEなどと比較すると、確かに高価な設定です。
しかし、その価格には、MIL規格に準拠した最高レベルの耐久性、独自のデュアルホットスワップバッテリー、Knox Vaultによる高度なセキュリティ、SペンやDeXモードといった生産性向上機能、そして3年の長期保証と2033年5月までの長期ソフトウェアサポートといった、他では得難い独自の価値が反映されていると言えるでしょう。
これらの専門的な機能が業務遂行に不可欠であり、過酷な環境下での絶対的な信頼性と長期的な運用を最優先するユーザー、特にGalaxy Tab Active4 Proから処理性能、バッテリーの持続力、ディスプレイの視認性など、あらゆる面での明確なステップアップを望む方にとっては、Galaxy Tab Active5 Proは十分に「買い」と言える投資です。
ただし、Blackview Active 10 Proのような30000mAhの超大容量バッテリーや、Ulefone Armor Pad 4 Ultraが持つHDMIダイレクト出力といった特定のニッチな機能を最優先する場合は、それらの機種も比較検討の余地があります。Galaxy Tab Active5 Proは、プロフェッショナルの厳しい要求に応えるべく、バランスの取れた高い堅牢性、機能性、そして信頼性を備えた一台としておすすめです。
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Galaxy Tab Active5 Proの価格・購入先
サムスン オンラインショップ
110,000円(税込み)で販売されています。
サムスン オンラインショップで「Galaxy Tab Active5 Pro」をチェックする
ECサイト
楽天市場で128,623円(送料無料)、
ヤフーショッピングで128,630円、
米国 Amazon.comで$473.85(Wi-Fi版・5Gモデルは$552.26)、
で販売されています。
Amazonで「Galaxy Tab Active5 Pro」をチェックする
楽天市場で「Galaxy Tab Active5 Pro」をチェックする
ヤフーショッピングで「Galaxy Tab Active5 Pro」をチェックする
米国 Amazon.comで「Galaxy Tab Active5 Pro」をチェックする
おすすめの類似製品を紹介
「Galaxy Tab Active5 Pro」に似た性能をもつタブレットも販売されています。
Galaxy Tab S10 FE / S10 FE+
Samsungから発売されたタブレットです(2025年4月18日 発売)。
約10.9インチ(FE)、約13.1インチのLCDディスプレイ(FE+)、Exynos 1580 オクタコアプロセッサ、8GBメモリ、128GBストレージ、8000mAh(FE)または10090mAh(FE+)バッテリー、背面約1300万画素広角カメラ、前面約1200万画素超広角カメラ、Android 15(2032年4月末までの長期サポート)を搭載しています。
また、Galaxy AI機能(「かこって検索」や「AI消しゴム」など)、付属のSペンでの操作(Bluetooth非対応)、リフレッシュレート最大90Hz、最大45Wの急速充電(USB PD)、最大2TBまでのmicroSDカードによるストレージ拡張、IP68等級の防水防塵(本体・Sペン)に対応しています。
さらに、デュアルスピーカー、電源ボタン一体型指紋認証、Book Cover Keyboard(AIキー搭載モデルあり・別売)、USB 2.0 Type-C (OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで71,247円(税込・FEモデル・FE+版は92,659円・国内正規品|SM-X620NZAAXJP)、楽天市場で80,417円(送料無料)、ヤフーショッピングで85,000円、米国 Amazon.comで$499.99、です。
関連記事:Galaxy Tab S10 FE徹底レビュー!S9 FEからの進化点とAI機能
Blackview Active 10 Pro
Blackviewから発売された 10.95インチの防水 タフネス タブレットです(2024年12月 発売)。
DokeOS P 4.0 (Android 14ベース)、MediaTek Dimensity 7300フルHDのIPS液晶、12GB LPDDR5メモリ、512GB UFS3.1ストレージ、30000mAhバッテリー、背面 108MPのメインカメラ、前面50MPのフロントカメラを搭載しています。
IP68/IP69K防水防塵、MIL-STD-810H、AI編集機能、Harman Kardon ステレオ Smart-PA BOX スピーカー、Harman AudioEFX、ライト機能(400ルーメン)、PCモード 2.0、画面分割2.0、フリースタイラス4.0、グローブモード2.0、
2Kビデオ録画、最大36GBまでのメモリ拡張、最大2TBまでのストレージ拡張、NFC/Google Pay、指紋認証、顔認証、リフレッシュレート 90Hz、Widevine L1、55W急速充電、リバースチャージ、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4に対応しています。
価格は、ヤフーショッピングで77,000円、AliExpressで49,454円、です。
関連記事:驚異の防水タブレット!Blackview Active 10 Proをレビュー!
Ulefone Armor Pad 4 Ultra
Ulefoneから発売された10.36インチの防水防塵 対応のタブレットです(2024年10月発売)。Android 14、MediaTek Dimensity 6300 プロセッサと8GB メモリ、5:3の2K液晶、256GB ストレージ、11800 mAhバッテリー、背面50MPのメインカメラ、前面32MPのフロントカメラ、拡張コネクタ(uSmart Connector、Sound Connector)、Pogo Pin、LEDライトボタン、カスタムキー(ショートカットキー)、HDMIポートを搭載しています。
また、10Wチャージングドック(別売)、サウンドキット(別売)、アーマーホルスタープロ(別売)、ハンドストラップ(別売)、最大 1100 ルーメンのライト機能、MIL-STD-810H、アウトドアツール(デジタルツール)、IP68/IP69K防水防塵、33W急速充電、最大16GBまでのメモリ拡張、最大2TBまでのストレージ拡張、
HDMI映像出力、デュアル ステレオスピーカー、デュアルマイク、指紋認証、顔認証、USB Type-C (OTG)、5G通信、Wi-Fi 5 のデュアルバンド、Bluetooth 5.2、GPSに対応しています。
価格は、AliExpressで35,241円(※サーマル版は50,760円円)、米国 Amazon.comで$379.99、です。
関連記事:Ulefone Armor Pad 4 Ultraを徹底レビュー!5G&サーマルカメラで最強か?
OUKITEL RT8
OUKITELから発売された防水対応の11インチ タブレットです(2024年3月 発売)。
Android 13、MediaTek Helio G99、6GB LPDDR4 メモリ、11インチの2K液晶、256GBストレージ、20000 mAh バッテリー、背面48MP+20MP+5MPの3眼カメラ、前面32MPのフロントカメラを搭載しています。
また、リフレッシュレート 90Hz、4G LET通信、IP68/IP69K防水防塵、MIL-STD-810H準拠の耐寒・耐熱・耐衝撃、アウトドアツール、ハンドストラップ、FMラジオ、最大12GBまでのメモリ拡張、最大2TBまでのストレージ拡張、ジャイロセンサー、NFC、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.1、4衛星測位のGPSに対応しています。
価格は、Amazonで51,900円(税込)、楽天市場で60,919円(送料無料)、AliExpressで34,799円、です。
関連記事:「OUKITEL RT8」は高評価に値するか? 性能を詳細にチェック
他のサムスン タブレットと比較
他人もサムスンのタブレットが販売されています。2024年モデルもあるのでぜひ比較してみてください。
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