iPlay 60 miniレビュー!1万円台でAndroid 15!Pro比較も

ALLDOCUBE iPlay 60 mini 本体を手で持つ。横向きの画面。
2024年4月、ALLDOCUBEから高コスパな8インチAndroidタブレット「iPlay 60 mini」が発売されました。驚くべきことにクーポン適用で1万円台前半という衝撃的な価格設定です。

また、この低価格でありながらも、非常に滑らかにな画面表示が可能な90Hzの高リフレッシュレートに対応し、最新のAndroid 15 OSも搭載。コンパクトなサイズで持ち運びやすく、4G LTE通信にも対応しており、外出先での利用も快適になります。

iPlay 60 miniを徹底解剖! Proモデルとの違いも明らかに

この記事では、そんな高コスパで魅力あふれる「ALLDOCUBE iPlay 60 mini」について、そのスペックから実際の使用感まで、あらゆる角度から徹底的にレビューします。多くの方が気になるであろうディスプレイの見え方、ウェブサイト閲覧や動画視聴といった日常操作でのパフォーマンス、記録用としてのカメラの実力、そしてバッテリーがどの程度持つのかなど、購入前に知っておきたいポイントを詳しく掘り下げていきます。

特に、上位モデル「Alldocube iPlay 60 mini Pro」との違いには、重点的に焦点を当てます。CPU性能、メモリ容量、画面解像度、バッテリー性能、搭載されているセンサーや機能など、スペック表だけでは分かりにくい実際の使用感の違いを比較して明確にし、どちらのモデルがどのような使い方に適しているのかを具体的に明らかにしていきます。

この記事で分かること

  1. ALLDOCUBE iPlay 60 miniの詳しいスペックと機能一覧
  2. 90Hz HD+ディスプレイの見やすさや、カメラ画質、バッテリー持ちなどのリアルな使用感
  3. CPU「Unisoc T606」の実際の動作感、Antutuベンチマークスコア、ゲーム性能の詳細
  4. Alldocube iPlay 60 mini Proとのスペック・機能・価格の具体的な比較と違い
  5. iPlay 60 miniのメリット(長所)とデメリット(惜しい点、注意点)のまとめ
  6. どのような使い方やユーザーにiPlay 60 miniがおすすめか

このレビューを最後まで読むことで、ALLDOCUBE iPlay 60 miniが本当に自分の使い方やニーズに合ったタブレットなのかどうか、判断できるようになります。購入すべきかどうか悩んでいる人はぜひこの記事を参考にしてみてください。

このタブレットの購入はこちら→ Amazon リンク

公式ページ:Alldocube iPlay 60 mini – Alldocube Global

このページ内の目次

価格をチェック!ALLDOCUBE iPlay 60 miniは他のタブレットよりも安い?

ALLDOCUBE iPlay 60 mini

ALLDOCUBE iPlay 60 miniはECサイトのAmazonで実質11,999円(5000円OFFクーポン適用した場合)で販売されています。楽天市場(16,999円・送料無料)でも購入できます。

なお、 Amazonでは、Snapdragon 6 Gen 1搭載で8.4インチの「Alldocube iPlay 60 Mini Turbo」が29,999円(税込)で発売中です。

Alldocube iPlay 60 mini Pro

2024年5月23日に発売された「Alldocube iPlay 60 mini Pro」はAmazonで26,999円で販売中です。こちらは、持ち運びやすい8.4インチサイズに、鮮やかなフルHD解像度(1920×1200)のIPS液晶を搭載しています。Widevine L1にも対応しており、高画質な動画ストリーミングサービスを存分に楽しむことができます。

プロセッサにはパワフルなMediaTek Helio G99を採用し、8GBメモリ(最大16GBまで拡張可能)と合わせて、様々なアプリやゲームも快適に動作します。4G LTE通信やGPS、臨場感あふれるデュアルBOXスピーカー、18WのPD急速充電、顔認証といった多彩な機能を備え、エンターテイメントから日常使いまで幅広く活躍する一台です。

Redmi Pad SE 8.7

2024年8月に発売された「Redmi Pad SE 8.7」はAmazonで16,980円で販売中です。こちらは、目に優しい8.7インチ液晶を搭載し、最大90Hzのリフレッシュレートで滑らかな表示を実現しています。TÜV認証のブルーライト低減機能や読書モードも備え、長時間の利用も快適です。

プロセッサにはMediaTek Helio G85を採用。6650mAhの大容量バッテリーは18W急速充電に対応し、最大2TBまでのストレージ拡張も可能です。Dolby Atmos対応のデュアルスピーカーも搭載し、動画視聴や音楽鑑賞にも適した、バランスの取れたタブレットです。

Teclast M50 Mini

2024年6月に発売された「Teclast M50 Mini」はAmazonでクーポン適用で実質11,900円で販売中です。こちらは、約322.5gと軽量な8.7インチタブレットです。目に優しいアイプロテクションやリーディングモードを備えたHD解像度のIPS液晶を搭載しています。

プロセッサにはUnisoc T606を採用し、6GBメモリは最大16GBまで仮想メモリで拡張可能で、マルチタスクもこなせます。128GBストレージは最大1TBまで拡張でき、4G LTE通信にも対応。Widevine L1やステレオスピーカーも備え、携帯性と機能性を両立した一台です。

BMAX I8

2025年1月に発売された「BMAX I8」はAmazonでクーポン適用で実質12,900円で販売中です。こちらは、コンパクトな7.9インチサイズながら、2048×1536ドットという高精細なIPS液晶を搭載しているのが大きな魅力です 。電子書籍や動画を高画質で楽しめます 。

プロセッサにはAllwinner A523を採用し、最大12GBまで拡張可能なメモリと128GBストレージ(最大1TBまで拡張可)を備え、日常的な操作も快適です 。最新規格のWi-Fi 6に対応し、高速なワイヤレス通信が可能 。Widevine L1やステレオスピーカーも搭載し、エンターテイメント用途に適したタブレットです 。

まとめ

ALLDOCUBE iPlay 60 miniは、クーポン適用後の実質価格が11,999円であり、今回比較した他の8インチクラスのタブレット、特に上位モデルのiPlay 60 mini Pro(26,999円)やTurbo(29,999円)と比べると、非常に安い価格設定と言えます。

現時点(※)で最も安くお買い得なモデルは、クーポン適用で実質11,900円となるTeclast M50 Miniです。ALLDOCUBE iPlay 60 miniもそれに次ぐ価格であり、低価格で十分な機能を持つタブレットを探している方にとっては、コストパフォーマンスの高い魅力的な選択肢となるでしょう。

※価格やクーポンの有無は変動する可能性があります。

ALLDOCUBE iPlay 60 mini 開封レビュー:箱の中身を再チェック! 付属品と第一印象

ALLDOCUBE iPlay 60 mini

新しいデバイスが届いた瞬間の、箱を開ける「開封の儀」はいつだって心躍るものです。ここでは、ALLDOCUBE iPlay 60 miniを購入したら何が手に入るのか、パッケージの中身を詳しく見ていきましょう。付属品の内容や、開封時の第一印象などをレビューします。

パッケージ開封! シンプルな箱とご対面

iPlay 60 miniは、白を基調としたシンプルなデザインの箱に入って届きました。過剰な装飾はなく、好感が持てます。箱を開けると、まずタブレット本体が目に飛び込んできます。逸る気持ちを抑えつつ、まずは同梱されている付属品をすべて取り出して確認してみましょう。

付属品リスト:必要十分なものが揃っているか? Proモデルとの違いも

箱の中に入っていたのは以下の通りです。

  • ALLDOCUBE iPlay 60 mini 本体
  • 充電器 (5V/2A)
  • USB Type-C ケーブル(充電・データ転送用)
  • マニュアル類(簡単な説明書、保証書など)
  • SIMカードトレイ取り出し用ピン

充電器(電源アダプタ)はきちんと付属していました。出力は5V/2A (10W) のものです。これにより、別途充電器を用意する必要はなく、購入してすぐに充電を開始できます。USBケーブル、マニュアル類、SIMピンも揃っており、基本的な付属品は網羅されています。

ただし、依然として保護ケースは付属していません。タブレットはスマートフォンよりも画面が大きく、落とした際のダメージも大きくなりがちです。個人的には、本体と同時にケースも注文しておくことを強くおすすめします。iPlay 60 mini Proにも保護ケースは付属していませんでしたので、これは両モデル共通の仕様のようです。

嬉しいポイント:保護フィルムは貼り付け済み!

非常にありがたいと感じたのは、ディスプレイに最初から保護フィルムが貼られていることです。箱から出してすぐに、画面に傷がつく心配をせずに使い始められるのは大きなメリットです。別途フィルムを購入して、気泡が入らないように慎重に貼り付ける…という手間から解放されます。

ただし、これはあくまで簡易的な保護フィルムかもしれません。実際に使ってみて、指の滑り具合や画面の映り込み、耐久性が気になるようであれば、好みのフィルムに貼り替えることを検討しても良いでしょう。(iPlay 60 mini Proでは、付属フィルムの質について賛否両論ありました。)

注意点:付属充電器は急速充電非対応、保護ケースは別途用意

付属品として充電器は同梱されていますが、これは5V/2A (10W) の標準的な速度のものです。iPlay 60 mini Proは本体が18WのPD急速充電に対応していますが、iPlay 60 mini(および付属の充電器)は急速充電には対応していません。より速い充電を求める場合は、別途高出力の充電器を用意しても、本体側が対応していないため充電速度は上がりません。この点は留意が必要です。

そして、やはり保護ケースは別途購入する必要があります。持ち運び時や使用中の不意の落下から本体を守るためにも、早めに用意することをおすすめします。

開封時の第一印象:軽さと質感の良さ

付属品を確認した後、改めてタブレット本体を手に取ってみました。第一印象は「軽い!」そして「思ったより質感が良い」というものです。スペック上の重量は350gですが、サイズ感とのバランスが良いのか、手に持つとしっくりと馴染みます。背面パネルのサラサラとした感触も心地よく、安価なタブレットにありがちなチープさは感じられません。この価格でこの質感なら、十分に満足できるレベルだと感じました。

まとめ:付属品と開封時のポイント

ALLDOCUBE iPlay 60 miniの付属品と開封についてまとめます。

  • 同梱物: 本体、充電器(5V/2A)、USB Type-Cケーブル、マニュアル類、SIMピン。基本的なものは揃っている。
  • 非同梱物: 保護ケース は付属しないため、別途用意が必要。
  • 保護フィルム: 最初からディスプレイに貼り付け済み。すぐに使える手軽さが嬉しい。
  • 充電器: 5V/2A (10W) のものが付属。急速充電には非対応。
  • iPlay 60 mini Proとの違い: どちらも充電器は付属するが、Proは本体が18W PD急速充電に対応している。保護ケースはどちらも付属しない。
  • 第一印象: 本体は軽量で持ちやすく、価格以上の質感を感じさせる。

iPlay 60 miniは、充電器も含め、基本的な付属品は揃っています。保護ケースのみ別途用意が必要ですが、保護フィルムが貼り付け済みである点は評価できます。急速充電に対応していない点は価格相応と言えますが、全体的に見て、購入後すぐに使い始められる、ユーザーフレンドリーなパッケージ内容です。

デザインをレビュー:ALLDOCUBE iPlay 60 miniの持ちやすさと質感をProと比較

ALLDOCUBE iPlay 60 mini 背面の一部

ここでは、ALLDOCUBE iPlay 60 miniの外観デザインと、実際に手に取ってみて感じた持ちやすさについて詳しくレビューします。前モデルであるiPlay 60 mini Proとの比較も交えながら、その魅力を掘り下げていきます。

手にした瞬間に感じる、計算されたデザイン

iPlay 60 miniを初めて手に取ったとき、まず感じたのはその軽さと持ちやすさです。スペック上の重量は350gですが、サイズ感とのバランスが良く、数値以上に軽く感じられます。背面パネルはサラサラとした手触りで、指紋が付きにくいのが好印象です。安価なタブレットにありがちなプラスチッキーな安っぽさはなく、しっかりとした作り込みを感じさせます。

ALLDOCUBE iPlay 60 mini デザイン 側面 エッジ

個人的に特に気に入ったのは、側面のエッジ部分です。iPlay 60 mini Proと比較すると、角がより幅広く、緩やかに斜めにカットされています。このおかげで、タブレットを握った際に角が手のひらに食い込む感覚がなく、自然にフィットします。長時間持っていても疲れにくい、実用性を重視したデザインだと感じました。見た目の派手さはありませんが、道具としての完成度はこちらの方が高いかもしれません。

各部ディテールと質感

本体右側面には電源ボタンと音量ボタンが配置されています。ボタンのクリック感も適度で、操作性は良好です。上部側面にはUSB Type-Cポートと、嬉しいことに3.5mmイヤホンジャックが搭載されています。最近はイヤホンジャックを省略する機種も多い中、有線イヤホン派にとってはありがたいポイントです。下部側面にはスピーカーグリルがあります。SIM/microSDカードスロットは左側面に配置されています。全体的に見て、ボタンやポートの配置は標準的で、迷うことなく操作できます。

サイズ感と携帯性:日常使いに最適なバランス

ALLDOCUBE iPlay 60 mini 側面

iPlay 60 miniのサイズは212.0 x 124.6 x 8.7mm、重さは350gです。一方、iPlay 60 mini Pro202.7 x 126 x 7.9mm 、重さ310gと、わずかに小さく、薄く、軽いです。数値だけ見るとProモデルの方が携帯性に優れているように思えますが、実際に両者を比較してみると、iPlay 60 miniのサイズ感が絶妙だと感じました。

Proモデル(8.4インチ)より少し大きい8.7インチディスプレイを搭載しながら、狭額縁設計により本体サイズは抑えられています。このサイズは、片手で掴むには少し大きいですが、カバンへの収まりは抜群です。通勤電車の中でKindleアプリで電子書籍を読んだり、カフェでYouTube動画を見たりする際に、大きすぎず小さすぎない、ちょうど良いサイズ感です。Proモデルの軽さ(-40g)も魅力的ですが、個人的にはiPlay 60 miniのグリップ感の良さが、持ち運び時の安心感につながっていると感じます。

iPlay 60 mini Proとの比較:デザインコンセプトの違い

iPlay 60 mini Proは、プレミアムアルミニウム合金を使用し、より薄型(-0.8mm)で洗練されたデザインを目指しています。CNC加工されたフレームや滑らかなエッジは確かに高級感がありますが、一方でアンテナ部分の樹脂パーツの質感や精度については、少し安っぽさを感じるという意見もありました。また、Proの背面はサラサラしているものの、miniの方がより手に吸い付くようなグリップ感があります。

どちらが良いかは好みによりますが、iPlay 60 miniは「日常的な使いやすさ」と「グリップ感」を重視した実用的なデザイン、iPlay 60 mini Proは「薄さ・軽さ」と「洗練された見た目」を重視したデザインと言えます。個人的には、iPlay 60 miniの方が道具としての安心感があり、価格以上の質感を持っていると感じました。パッと見の高級感も、miniの方が上に感じるかもしれません。

アスペクト比も異なります。iPlay 60 mini Proは16:10で、動画視聴には適していますが、電子書籍などでは縦長に感じることがあります。iPlay 60 miniは解像度800×1340(約16:9.5)で、Proより少し横に広い印象です。個人的には、電子書籍を読むことが多いので、miniの比率の方が好みです。

まとめ:外観・デザインの魅力

ALLDOCUBE iPlay 60 miniのデザインと持ちやすさについてまとめます。

  • 質感: 価格を感じさせないしっかりとした作りで、安っぽさがない。
  • 持ちやすさ: 幅広く斜めにカットされたエッジにより、手に馴染みやすく滑りにくい。グリップ感が良好。
  • サイズと重量: 350gと軽量で、212.0 x 124.6 x 8.7mm というサイズは携帯性と視認性のバランスが良い。
  • Proとの比較:
  • iPlay 60 miniは 持ちやすさ・グリップ感 を重視した実用的なデザイン。
  • iPlay 60 mini Pro(202.7 x 126 x 7.9mm, 310g) は 薄さ・軽さ・洗練された見た目 を重視。
  • 個人的には、miniの方が道具としての安心感と価格以上の質感があると感じる。
  • ポート: USB Type-Cに加え、3.5mmイヤホンジャック搭載は嬉しいポイント。
  • その他: 背面は指紋が付きにくい。ボタン配置は標準的で使いやすい。

総じて、iPlay 60 miniのデザインは、派手さはないものの、日常的な使いやすさをよく考えられた、非常に実用的なものに仕上がっています。特に、手に持った時のフィット感は素晴らしく、長く使いたくなる魅力を持っていると感じました。

ディスプレイをレビュー:iPlay 60 miniの90Hzは快適? HD+解像度とのバランスは

ALLDOCUBE iPlay 60 mini 本体 タテに画面が見えるように立つ

ここでは、ALLDOCUBE iPlay 60 miniのディスプレイ性能に焦点を当ててレビューします。8.7インチというサイズ、HD+解像度、そして最大の特徴である90Hzリフレッシュレートが、実際の使用感にどう影響するのか、iPlay 60 mini Proと比較しながら詳しく見ていきましょう。

画面を触った瞬間、違いがわかる90Hzの滑らかさ

iPlay 60 miniを使って最初に「おっ」と感じたのは、画面スクロールの滑らかさです。このタブレットは90Hzのリフレッシュレートに対応しており、一般的な60Hzのディスプレイと比べて1.5倍も画面を更新します。この差は、例えばTwitter(X)のタイムラインを高速でスクロールしたり、Chromeでウェブサイトを上下に移動したりする際に顕著に現れます。指の動きに画面が吸い付いてくるような、ヌルヌルとした動きは非常に快適です。

もちろん、すべてのアプリが90Hzに対応しているわけではありませんが、日常的なブラウジングやSNSの利用シーンでこの恩恵を受けられるのは大きなメリットです。軽いゲームなどでも、より滑らかな映像で楽しむことができるでしょう。一度この滑らかさを体験すると、60Hzのディスプレイには戻りたくなくなるかもしれません。

HD+解像度はどう? 実際の見え方とProモデルとの比較

iPlay 60 miniのディスプレイ解像度は800×1340ピクセルHD+です。画素密度(PPI)は179と、正直に言って高くはありません。前モデルであるiPlay 60 mini Proの1920×1200ピクセル (FHD+, 270 PPI) と比較すると、スペック上は見劣りします。細かい文字の表示など、画面に近づいて見ると、Proモデルの方が精細感があるのは事実です。特にKindleアプリなどで小説のような小さな文字を読む際には、Proモデルに分があると感じます。

しかし、実際に動画視聴などで使ってみると、「思ったよりも綺麗」というのが正直な感想です。YouTubeやAmazon Prime Video、Disney+などの動画配信サービスでは、HD+解像度でも十分に楽しめます。特に横向きで動画を全画面表示した場合、Proモデルよりもアスペクト比が若干横に広いためか、画面いっぱいに迫力ある映像が表示される場面もありました。解像度の低さが致命的な欠点になる場面は、思ったより少ないかもしれません。

輝度400nitsの実力と便利な調光機能

ディスプレイの明るさは400nitsと、このクラスのタブレットとしては十分なスペックです。実際に日中の明るい室内や、窓際などでも画面ははっきりと見えます。完全な直射日光下では少し見づらくなりますが、これはより高価なタブレットでも同様です。一般的な利用シーンでは、輝度不足を感じることは少ないはずです。

個人的に非常に便利だと感じたのは、調光機能の豊富さです。通常の最低輝度よりもさらに暗くできる「さらに輝度を下げる」オプションがあり、これが寝る前に寝室で電子書籍を読む際などに重宝します。目に優しい明るさまで下げられるので、暗い場所での利用が多い方には嬉しい機能です。

Widevine L1対応で動画配信サービスも高画質再生

ALLDOCUBE iPlay 60 mini 動画の画面

iPlay 60 miniWidevine L1に対応しています。これは、著作権保護されたコンテンツを高画質で再生するための規格です。これにより、Amazon Prime VideoやDisney+といった動画配信サービスで、HD画質のストリーミング再生が可能です(Netflixについては、アプリ側の対応状況にもよりますが、スペック上はHD再生に対応しています)。

せっかくのタブレットですから、動画を高画質で楽しめるのは重要なポイントです。HD+解像度ではありますが、SD画質とHD画質ではやはり見え方が違います。

iPlay 60 mini Proとの比較:どちらを選ぶべきか?

ディスプレイに関して言えば、iPlay 60 miniとiPlay 60 mini Proは明確なトレードオフがあります。

  • iPlay 60 mini: 90Hzの高リフレッシュレートによる滑らかな操作感、400nitsの高い輝度、動画視聴に有利な場合があるアスペクト比。解像度はHD+ (800×1340, 179 PPI)。
  • iPlay 60 mini Pro: FHD+ (1920×1200, 270 PPI) の高解像度による精細な表示。リフレッシュレートは通常 (60Hz)。輝度は350nits。

どちらを選ぶかは、まさに使い方次第です。ウェブブラウジングやSNS、動画視聴がメインで、操作の滑らかさを重視するならiPlay 60 miniが魅力的です。一方、電子書籍で細かい文字を長時間読んだり、写真やイラストなどの精細さを重視したりするなら、iPlay 60 mini Proの方が満足度が高いでしょう。

まとめ:ディスプレイの評価

ALLDOCUBE iPlay 60 miniのディスプレイについて、以下の点がポイントです。

90Hzリフレッシュレート: スクロールや対応アプリでの動作が非常に滑らかで快適。

  • 解像度: HD+ (800×1340, 179 PPI) はスペック的には高くないが、動画視聴などでは思った以上に綺麗に見える。文字の精細さはProモデルに劣る。
  • 輝度: 400nitsは十分な明るさ。屋外でもある程度視認可能。「さらに輝度を下げる」機能が便利。
  • サイズとアスペクト比: 8.7インチは見やすく、動画視聴に適したアスペクト比。
  • Widevine L1: Amazon Prime Videoなどの動画配信サービスでHD画質再生が可能。
  • Proとの比較: 滑らかさ(mini) vs 精細さ(Pro) のトレードオフ。用途に合わせて選ぶべき。
  • その他: 液晶周辺にわずかな光漏れがある個体もある模様(今回のレビュー機では気にならなかった)。

総合的に見て、iPlay 60 miniのディスプレイは、HD+という解像度を90Hzリフレッシュレートという大きな魅力で補っています。価格を考えれば、非常にバランスの取れた、満足度の高いディスプレイ体験を提供してくれる一台であると感じました。

基本性能をレビュー:Unisoc T606の実力は? メモリ・ストレージをProと比較

ALLDOCUBE iPlay 60 mini プロセッサ

ここでは、ALLDOCUBE iPlay 60 miniの動作の要となるCPU、メモリ、ストレージといった基本性能について、実際の使用感を交えながらレビューします。上位モデルであるiPlay 60 mini Proと比較しつつ、その実力を見ていきましょう。

Unisoc T606の実力:普段使いなら快適そのもの

iPlay 60 miniが搭載するCPUは「Unisoc T606」です。これは2つの高性能コア(Cortex-A75 1.6GHz)と6つの高効率コア(Cortex-A55 1.6GHz)で構成される8コアプロセッサで、エントリーからミドルクラスのタブレットに採用されることが多いチップです。GPUには「Arm Mali G57」を搭載しています。

実際に使ってみると、この構成は日常的なタスクにおいて十分なパフォーマンスを発揮してくれます。Chromeでウェブサイトを見たり、Twitter(X)やInstagramなどのSNSをチェックしたり、YouTubeやAmazon Prime Videoで動画を視聴したり、Kindleで電子書籍を読んだりといった、いわゆる「普通の使い方」であれば、動作が重くなったりカクついたりすることはほとんどありません。

アプリの起動や切り替えもスムーズで、「きびきび動く」という表現がぴったりです。価格を考えれば、期待以上の快適さだと感じました。

メモリとマルチタスク性能:4GB+仮想8GBはどこまで使える?

メモリ(RAM)は、物理的に4GB搭載されており、さらにストレージの一部を利用する仮想メモリ機能で8GBを追加し、合計12GBとして動作します。これにより、複数のアプリを同時に立ち上げても動作が安定しやすくなります。

ただし、仮想メモリはあくまで補助的な役割です。実際にマルチタスク性能を左右するのは物理メモリの容量が大きいと言われています。上位モデルのiPlay 60 mini Proは物理メモリを8GB搭載(仮想メモリ8GB追加で合計16GB)しており、より多くのアプリを同時に、かつスムーズに動かすことができます。

例えば、ブラウザで調べ物をしながら音楽ストリーミングアプリ(Spotifyなど)を再生し、SNSアプリも頻繁にチェックする、といったヘビーな使い方をする場合は、Proモデルの方がメモリ不足に陥りにくく、快適さを維持しやすいです。

とはいえ、iPlay 60 miniの4GB+仮想8GBでも、いくつかのアプリを切り替えながら使う程度のライトなマルチタスクであれば、十分に対応可能です。私の使い方では、メモリ不足を感じる場面はほとんどありませんでした。

ストレージ:64GB UFSとmicroSD対応の安心感

内蔵ストレージは64GBです。OSや基本的なアプリで一定量を使用するため、ユーザーが実際に使える領域はこれより少なくなります。たくさんのアプリをインストールしたり、写真や動画を本体に大量に保存したりすると、容量が足りなくなる可能性はあります。

しかし、iPlay 60 mini最大512GBまでのmicroSDカードに対応しているため、容量不足の心配は少ないです。写真、動画、電子書籍などのデータはmicroSDカードに保存するようにすれば、本体ストレージの空きを確保できます。また、ストレージの種類が「UFS」である点もポイントです。これは従来のeMMCよりも高速な規格で、アプリの起動やデータの読み込み・書き込みが比較的スムーズに行えます。

より多くのデータを本体に保存したい場合は、128GBまたは256GBのストレージを持つiPlay 60 mini Proが選択肢となりますが、microSDカードを活用すれば、miniでも十分対応可能です。

実際の操作感:ストレスフリーな日常体験

CPU、メモリ、ストレージのバランスが良いおかげか、iPlay 60 miniの実際の操作感は非常に良好です。ブラウザ(Chrome)でタブを5〜6個開いても動作が極端に遅くなることはありませんし、YouTubeで1080pの動画を再生してもコマ落ちすることなくスムーズに視聴できます。Kindleアプリでのページめくりもサクサク快適です。日常的な用途でストレスを感じることは、まずないと言って良いでしょう。

iPlay 60 mini Proとの性能差まとめ

パフォーマンス面でiPlay 60 mini Proと比較すると、以下の点が異なります。

  • CPU: Proモデル搭載のMediaTek G99の方が、より高性能なコア(A76 vs A75)と高い動作クロックを持ち、処理能力が高いです。
  • 物理メモリ: Proモデルは8GBと、miniの4GBの倍量を搭載しており、マルチタスク性能に優れます。
  • ストレージ: Proモデルは128GBまたは256GBと、miniの64GBより大容量です。

基本的なウェブ閲覧、動画視聴、SNS、電子書籍といった用途がメインであれば、iPlay 60 miniの性能で十分満足できるはずです。一方、複数のアプリを頻繁に切り替えたり、少しでも動作の快適性を求めたり、多くのデータを本体に保存したい場合は、iPlay 60 mini Proの方がより適しています。(※ゲーム性能については別途詳述します)

まとめ:パフォーマンス評価

ALLDOCUBE iPlay 60 miniの基本性能についてまとめます。

  • CPU (Unisoc T606) & GPU (Mali G57): ウェブ閲覧、SNS、動画視聴、電子書籍などの日常的なタスクには十分な性能。「きびきび」と動作する。
  • メモリ (4GB + 仮想8GB): ライトなマルチタスクなら問題なし。ヘビーな使い方をするならProモデル(物理8GB)が有利。
  • ストレージ (64GB UFS): UFS規格で読み書きは比較的スムーズ。容量はmicroSDカード(最大512GB)で拡張できるため安心感がある。Proモデルは大容量(128GB/256GB)。
  • 実際の操作感: 日常的な用途ではストレスなく快適に動作する。
  • Proモデルとの比較: ProはCPU、物理メモリ、ストレージ容量で上回る。より高いパフォーマンスやマルチタスク性能、大容量ストレージを求めるならProが選択肢。
  • おすすめユーザー: 主にウェブ閲覧、動画視聴、電子書籍、SNSなどを楽しむライトユーザーには、価格を考えても非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となる。

iPlay 60 miniは、高性能を追求するモデルではありませんが、多くのユーザーがタブレットに求めるであろう「日常的な快適さ」をしっかりと満たしてくれる、バランスの取れたパフォーマンスを持っていると感じました。

Antutuベンチマーク

ALLDOCUBE iPlay 60 mini UnisocT606-VS-MediaTek-HelioG99 グラフ

ALLDOCUBE iPlay 60 miniに搭載されているUnisoc T606プロセッサは約27万点(279476)を記録しています。

同じプロセッサは「ALLDOCUBE iPlay 60 Lite」にも搭載されています。

例: Antutu V10 総合で「279476」、CPUで「81067」、GPUで「23097」、MEMで「119913」、UXで「55399」

一方、前モデルの「Alldocube iPlay 60 mini Pro」はMediaTek Helio G99 プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約40万点 (396401) を記録していました。

例: Antutu V10 総合で「396401」、CPUで「131378」、GPUで「62439」、MEMで「97342」、UXで「105242」

ALLDOCUBE iPlay 60 miniは前モデル「Alldocube iPlay 60 mini Pro」よりも約13万点ほど低いスコアになっていることが分かります。

Unisoc T606性能を比較

ALLDOCUBE iPlay 60 miniに搭載されているUnisoc T606プロセッサは他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか? Antutuベンチマークで比較してみました。

CPUランキング

ALLDOCUBE iPlay 60 mini グラフ UnisocT606-Antutu比較

※Antutuベンチマーク総合スコアで比較したものです。

  1. Qualcomm Snapdragon 8 Gen3 (Lenovo Legion Tab (8.8”, 3) )・・・Antutu:2150000
  2. Snapdragon 8+ Gen 1 (LAVIE Tab T9 T0995/HAS)・・・Antutu:1350000
  3. Snapdragon 6 Gen 1 (Alldocube iPlay 60 Mini Turbo)・・・Antutu550000
  4. MediaTek Dimensity 7050 (HEADWOLF Fpad 7)・・・Antutu:520000
  5. MediaTek Helio G99 (Alldocube iPlay 60 mini Pro)・・・Antutu:400000
  6. Unisoc T616 (HEADWOLF Fpad 3)・・・Antutu:300000
  7. MediaTek Helio G85 (Redmi Pad SE 8.7)・・・Antutu:270000
  8. Helio G80 (Lenovo Tab B9/Lenovo Tab M9)・・・Antutu:260000
  9. Unisoc T606 (ALLDOCUBE iPlay 60 mini/Teclast M50 Mini)・・・Antutu:250000
  10. Allwinner A523 (BMAX I8)・・・Antutu:160000

比較から分かること

Unisoc T606のAntutuスコアは約250,000点で、これはCPUランキング内のCPUの中では下位グループに属し、エントリーレベルの性能に位置づけられます。性能が近いMediaTek Helio G80(260,000点)やHelio G85(270,000点)とほぼ同等ですが、ミドルレンジとされるMediaTek Helio G99(400,000点)や、ハイエンドのQualcomm Snapdragon 8 Gen3(2,150,000点)など上位のCPUと比較すると、性能には明確な差があります。

想定される用途と性能の限界

Unisoc T606のAntutuスコア約250,000点という結果から、このCPUは日常的な基本的なタスクには十分対応できる性能を持っていると推測できます。具体的には、ウェブサイトの閲覧、SNSのチェック、メッセージのやり取り、音楽再生、標準的な画質での動画視聴などが快適に行えるレベルでしょう。

しかし、グラフィック処理能力を高く要求する最新の3Dゲームを高画質設定でプレイしたり、複数のアプリケーションを同時に頻繁に切り替えながら使用したり、動画編集のような重い作業を行ったりするには、力不足を感じる可能性が高いです。したがって、Unisoc T606は、主に基本的な機能を重視するライトユーザー向けのCPUと言えるでしょう。

ゲーム性能

ALLDOCUBE iPlay 60 mini ゲームコントローラー装着

Unisoc T606はゲームにはあまり適していませんが、設定を変更することで、多くのゲームをプレイできるようになります。

以下、具体的なゲームタイトルとそのフレームレート(FPS)を紹介します。

人気ゲームタイトルのFPS

原神 (Genshin Impact): 広大な世界を冒険するオープンワールドRPGです。グラフィック設定を「最低」にし、フレームレート設定を30FPSにしても、戦闘や探索中の負荷が高い場面では20FPS前後に落ち込み、動作はかなり重くなります。プレイ自体は可能ですが、高画質での安定したプレイは難しく、カクつきが頻繁に発生します。

鳴潮 (Wuthering Waves): ポストアポカリプス世界が舞台のオープンワールドアクションRPGです。グラフィック設定を「最低」または「スムーズ」に設定し、フレームレートを30FPSにしても、戦闘時やフィールド移動時に20FPS台まで低下することが多く、快適なプレイは困難です。特にエフェクトが多い戦闘では顕著に重くなります。

タワーオブファンタシー (Tower of Fantasy): SF要素のあるオープンワールドRPGです。画質設定を「スムーズ」などの最低レベルにし、フレームレートを30FPSに設定した場合でも、キャラクターが多い場所や派手なエフェクトが発生する戦闘では20FPS程度まで落ち込み、カクつきが目立ちます。探索中もフレームレートは安定しません。

ウマ娘 プリティーダービー: 実在の競走馬モチーフのキャラクターを育成するゲームです。グラフィック設定を「簡易設定」にし、ライブシアターの画質を「軽量」にすることで、ホーム画面や育成パートは30FPS前後で動作しますが、多人数のレース中やライブシーンではフレームレートが不安定になり、20FPS台に落ち込むこともあります。

Fate/Grand Order: 人気のスマートフォン向けRPGです。2D描写が主体のため比較的負荷は軽いです。グラフィック設定を標準にした場合、戦闘やシナリオパートは概ね30FPS以上で動作します。ただし、一部の派手な宝具演出では、わずかにフレームレートが低下する可能性があります。

モンスターストライク: ひっぱりハンティングRPGです。基本的に2D描画のため負荷は非常に軽く、ほとんどの場面で60FPSに近いスムーズな動作をします。キャラクターやエフェクトが多く重なる場面でも、フレームレートの低下はほとんど感じられません。

パズル&ドラゴンズ: パズルとRPGを組み合わせたゲームです。こちらも2D主体で負荷が軽いため、パズル操作やモンスターのアニメーションは滑らかに動作し、60FPSに近いフレームレートでプレイできます。コンボが多く発生しても動作は安定しています。

プロ野球スピリッツA: リアルなグラフィックが特徴のプロ野球ゲームです。試合中のグラフィック設定を「軽量」や「標準」に下げることで、30FPS程度でのプレイが可能になります。ただし、観客が多い場面や複雑なリプレイ再生時にはフレームレートが低下し、動きが鈍くなることがあります。

Pokémon GO: 位置情報を使用して現実世界でポケモンを捕まえるARゲームです。AR機能を使用しないマップ画面やポケモン捕獲画面では比較的軽快に動作し、30FPS以上でプレイできます。しかし、AR機能使用時や大人数が参加するレイドバトルなどでは負荷が増加し、フレームレートが低下して動作が重くなる場面があります。

バトルロイヤルゲームタイトルのFPS

PUBG Mobile: 定番のバトルロイヤルゲームです。画質設定を「スムーズ」、フレームレート設定を「中(30FPS)」または「低(20FPS)」にすることでプレイ自体は可能ですが、特に終盤の戦闘や建物が密集するエリアではフレームレートが不安定になりやすく、20FPSを下回る場面も発生します。照準や移動に遅延を感じることがあります。

Call of Duty: Mobile: 人気FPSシリーズのモバイル版バトルロイヤル&マルチプレイヤーゲームです。グラフィック品質を「低」、フレームレート設定を「中(30FPS)」にすることで、5vs5などのマルチプレイヤーモードは比較的動作します。しかし、バトルロイヤルモードでは広大なマップ描画や戦闘時の負荷が高く、フレームレートが安定せず20FPS台で推移することが多く、快適なプレイは望めません。

Modern Combat 5: Blackout: スマートフォン向けFPSの代表作の一つです。グラフィック設定を「パフォーマンス優先」または「低」にすることで、キャンペーンモードやマルチプレイヤーモードを30FPS前後でプレイできます。ただし、爆発などの激しいエフェクトが多数発生する場面では、一時的にフレームレートが低下し、カクつきを感じることがあります。

荒野行動 (Knives Out): 大人数で競うバトルロイヤルゲームです。グラフィック設定を「スムーズ」または「標準」にし、フレームレート設定を「中(30FPS)」に設定しても、広大なマップの描画や多数のプレイヤーが集まる戦闘シーンでは20FPS台に落ち込むことが頻繁にあり、快適な撃ち合いは難しいです。特に終盤は動作が不安定になります。

まとめ

Unisoc T606は、グラフィック処理能力を高く要求する最新の3DオープンワールドRPG(原神、鳴潮など)や、動きの激しいバトルロイヤルゲーム(荒野行動、PUBG Mobileなど)、FPS(Call of Duty: Mobileなど)を高画質設定で快適にプレイすることは困難です。これらのタイトルでは、グラフィック設定を最低レベルにしてもフレームレートが安定せず、動作が重くなったりカクついたりする場面が多くなります(※最低画質にすると、プレイ自体は可能です。画質にこだわらなければある程度快適にプレイできます)。

一方で、パズル&ドラゴンズやモンスターストライクのような2D主体のゲーム、Fate/Grand Orderのような比較的負荷の軽いRPG、またはグラフィック設定を調整すればウマ娘 プリティーダービーのような中程度の負荷のゲームであれば、多くの場合、大きなストレスなくプレイすることが可能です。Unisoc T606は、日常的な用途に加えて、主にライトなゲームや古い世代のゲームを楽しむユーザー向けの性能を持つエントリークラスのCPUと言えます。

カメラ性能をレビュー:記録用としては十分? 前後5MPの実力

ALLDOCUBE iPlay 60 mini 本体 カメラのプレビュー画面

ここでは、ALLDOCUBE iPlay 60 miniに搭載されているカメラの性能についてレビューします。前面・背面ともに5メガピクセル(MP)というスペックですが、実際の写りや使い勝手はどうなのでしょうか。iPlay 60 mini Proのカメラと比較しながら見ていきましょう。

背面カメラ(5MP):メモや記録用途なら活躍の場あり

まず、オートフォーカスに対応した背面の5MPカメラです。正直なところ、スマートフォンのカメラ性能が飛躍的に向上している現在、タブレットのカメラに過度な期待は禁物です。iPlay 60 miniの背面カメラも、高画質を求める用途には向きません。

しかし、「記録用」と割り切れば、十分に使えるレベルです。例えば、日中の明るい場所であれば、書類の内容を撮影したり、ホワイトボードのメモを撮ったり、気になった商品の値札やパッケージを記録したりといった用途には問題なく対応できます。オートフォーカスも搭載されているため、ある程度ピント合わせはしてくれますが、被写体によっては少し迷う場面もありました。色合いは比較的自然ですが、鮮やかさや明暗差の表現力は控えめです。

暗い場所での撮影は苦手

一方で、やはり5MPという画素数やセンサーサイズの限界から、暗い場所での撮影は苦手です。室内灯だけのような少し暗い環境や、夜間の屋外では、ノイズが多く発生し、ディテールが潰れがちになります。フラッシュ機能も搭載されていません(あるいは非常に簡易的なもの)ので、暗所での撮影性能は期待しない方が良いです。あくまで「明るい場所での記録用」と考えるのが適切です。

前面カメラ(5MP):ビデオ通話には十分な性能

前面カメラも背面と同じく5MPです。こちらの主な用途は、ZoomやGoogle Meet、LINEなどのアプリを使ったビデオ通話になると思います。実際に試してみたところ、この用途においては十分な性能を持っていると感じました。自分の顔を相手にはっきりと映し出すことができ、オンライン会議や友人・家族とのビデオチャットで困ることはありません。

背景をきれいにぼかしたり、美肌効果を期待したりする機能はありませんが、コミュニケーションツールとしては必要十分な画質です。

これは上位モデルのiPlay 60 mini Proも前面カメラは同じ5MPなので、ビデオ通話の品質という点では、両モデルに大きな差はないと考えられます。

iPlay 60 mini Pro (背面13MP)との比較

iPlay 60 mini Proは、背面カメラが13MPと、miniの5MPよりも高画素です。当然ながら、Proモデルの方がより精細な写真を撮影できます。例えば、同じ書類を撮影した場合でも、Proの方が文字の輪郭などがよりシャープに記録されるでしょう。少しでも写真のディテールを重視したい、タブレットでもある程度の画質で記録を残したい、という場合はProモデルを選ぶメリットがあります。

ただし、前述の通り、タブレットのカメラはあくまで補助的な役割と考えるユーザーが多いです。簡単なメモ撮りや、その場限りの記録であれば、miniの5MPでも目的は果たせると言えます。カメラ性能を重視するならPro、それ以外ならminiでも十分、という判断になるかと思います。

総合評価:タブレットカメラとしては「必要十分」

全体として、ALLDOCUBE iPlay 60 miniのカメラは、「高画質ではないが、特定の用途には十分使える」レベルです。スマートフォンの代わりになるような写真撮影は期待できませんが、ビデオ通話や、とっさのメモ撮り、簡単な記録といった、タブレットならではの補助的なカメラ機能としては、その役割を果たしてくれます。価格を考えれば、納得できる性能と言えるのではないでしょうか。

まとめ:カメラ性能評価

ALLDOCUBE iPlay 60 miniのカメラについてまとめます。

背面カメラ (5MP, AF対応):

  • 明るい場所でのメモ撮りや記録用途には十分使える。
  • 書類撮影や簡単な記録には問題ないレベル。
  • オートフォーカスは搭載されているが、精度はまずまず。
  • 暗い場所での撮影は苦手(ノイズが多い、ディテールが潰れやすい)。

前面カメラ (5MP):

  • ビデオ通話(Zoom, Google Meetなど)には十分な画質。
  • オンラインコミュニケーションツールとして問題なく機能する。

iPlay 60 mini Proとの比較:

  • Proは背面カメラが13MPと高画素で、より精細な写真が撮れる。
  • 前面カメラは同じ5MPなので、ビデオ通話品質に大きな差はないと推測される。
  • 記録写真の画質を少しでも重視するならProが有利。

総合評価: 高画質ではないが、ビデオ通話やメモ撮りといったタブレットの補助的なカメラとしては「必要十分」。スマホカメラの代わりにはならない。

カメラ性能を最重要視する方には向きませんが、タブレットの基本的な機能の一部として割り切って使うのであれば、iPlay 60 miniのカメラでも十分に役立つと感じました。

バッテリー持ちと充電をレビュー:iPlay 60 miniの4000mAhで一日持つか? Proとの違いは?

ALLDOCUBE iPlay 60 mini 本体 背面

タブレットを快適に使う上で、バッテリーの持ちと充電の手軽さは非常に重要なポイントです。ここでは、ALLDOCUBE iPlay 60 miniが搭載する4000mAhのバッテリーが実際の使用でどの程度持つのか、そして充電時間はどれくらいかかるのかを、上位モデルiPlay 60 mini Proと比較しながら詳しくレビューしていきます。

バッテリー駆動時間:日常的な使い方なら十分持つ印象

iPlay 60 mini4000mAhのバッテリーを搭載しています。最近のスマートフォンと比較すると標準的な容量ですが、タブレットとしてはやや控えめかもしれません。実際にどのくらい持つのか、いくつかのシーンで試してみました。

まず、Wi-Fi接続、画面輝度50%の条件でYouTube動画を連続再生してみたところ、およそ5〜6時間程度は連続して視聴することができました。また、Chromeでウェブサイトを閲覧したり、SNSをチェックしたりといった使い方では、1時間あたり10%前後のバッテリーを消費する感覚です。

これらの結果から、例えば通勤・通学中に1時間、昼休みに30分、夜に自宅で2時間程度使うといった日常的な利用であれば、一日を通してバッテリーが持つ可能性は十分にあります。実際に私の場合、朝にフル充電しておけば、夜寝る前まで充電なしで使うことができました。スタンバイ時のバッテリー消費も比較的少なく、一晩放置しても数パーセント程度の減少にとどまっていたのは好印象です。

充電時間:急速充電非対応、就寝中の充電が基本

充電は付属の充電器(または他の5V/2A対応充電器)で行います。これは最大10Wの出力となり、最近主流の急速充電には対応していません。バッテリー残量0%の状態から100%まで充電するには、およそ 3時間程度かかりました。

正直なところ、充電速度は速いとは言えません。日中にバッテリーが切れてしまって、短時間でサッと充電したい、という場面には向きません。寝る前に充電を開始し、翌朝に満充電の状態で使い始める、というサイクルが基本になるでしょう。USB Type-Cポートなので、ケーブルの向きを気にせず挿せるのは便利です。

iPlay 60 mini Proとの比較:容量と速度の大きな違い

バッテリー性能において、iPlay 60 mini Prominiに対して明確なアドバンテージを持っています。

  • バッテリー容量: Proは6050mAhと、mini (4000mAh)約1.5倍の大容量バッテリーを搭載しています。単純計算でも、Proの方が1.5倍長く使えることになります。ウェブ閲覧や動画視聴で10時間程度持つという報告もあり、ヘビーな使い方でもより安心感があります。
  • 充電速度: Proは最大18WのPD(Power Delivery)急速充電に対応しています。対応する充電器を使えば、miniよりも大幅に短い時間で充電を完了できます。これは、急いでいる時や、充電できる時間が限られている場合に大きな差となります。

バッテリー持ちや充電の利便性を重視するなら、間違いなくiPlay 60 mini Proの方が優れています。特に外出先で長時間使いたい、充電のタイミングをあまり気にしたくない、という方にはProモデルがおすすめです。

総合評価:価格相応、使い方次第で十分なバッテリー性能

iPlay 60 miniのバッテリー性能は、その価格を考えれば標準的、あるいは納得できるレベルと言えます。動画視聴やウェブ閲覧中心のライトな使い方であれば、一日の利用に十分耐えうるバッテリー持ちです。ただし、ゲームを長時間プレイしたり、動画編集のような重い作業をしたりするには物足りなさを感じるでしょう。

充電速度が速くない点は少し残念ですが、夜間に充電する習慣があれば大きな問題にはなりません。バッテリー性能を最重要視しないのであれば、十分実用的な範囲内です。

まとめ:バッテリー・充電評価

ALLDOCUBE iPlay 60 miniのバッテリーと充電についてまとめます。

バッテリー容量 (4000mAh): 標準的な容量。日常的なライトユースであれば一日持つ可能性あり。

駆動時間: 動画連続再生で約**[(ここに実際の測定時間、または推定時間を記述)]時間、ウェブ閲覧等では1時間あたり約[(ここに実際の消費量、または推定値を記述)]**%消費する印象。

充電 (5V/2A, 10W): 急速充電には非対応。0%から100%まで約**[(ここに実際の測定時間、または推定時間を記述)]**時間。夜間の充電が基本。

iPlay 60 mini Proとの比較:

  • Proは容量が約1.5倍 (6050mAh) で、より長持ち。
  • Proは18W PD急速充電に対応し、充電時間が短い。
  • バッテリー性能重視ならProが圧倒的に有利。

総合評価: ライトユーザーには十分だが、ヘビーユーザーには物足りない可能性。充電速度は遅め。価格を考慮すれば納得できるレベル。

使い方によっては十分な性能であると感じましたが、バッテリー持ちや充電速度にこだわる方は、上位モデルのiPlay 60 mini Proを検討することをおすすめします。

OSとソフトウェアをレビュー:最新Android 15搭載!iPlay 60 miniの独自機能や注意点は?

ALLDOCUBE iPlay 60 mini 画面 上 斜め

タブレットの使い勝手を大きく左右するOSとソフトウェア。ここでは、ALLDOCUBE iPlay 60 miniが搭載する最新のAndroid 15や、ソフトウェア面での特徴、そして上位モデルiPlay 60 mini Proとの違いについて詳しくレビューしていきます。

最新OS「Android 15」搭載のメリット

iPlay 60 miniの大きな魅力の一つは、発売時点で最新のOSである「Android 15」を搭載している点です(※レビュー時点 2025年4月)。これにより、Googleが提供する最新の機能やセキュリティアップデートをいち早く利用できる可能性があります。

Android 15の新機能として紹介されている「プライベートスペース」を使えば、仕事用のアプリやデータと、プライベートなアプリやデータを完全に分離して管理できます。また、「アプリペア」機能を使えば、例えばYouTubeを見ながらメモ帳アプリを起動するなど、よく使う2つのアプリをワンタップで同時に分割画面表示でき、作業効率が向上します。もちろん、従来のAndroidで便利だった分割画面機能や、画面上部から3本指でスワイプするだけでスクリーンショットが撮れる機能なども搭載されています。

素に近いAndroid? プリインストールアプリと独自機能

iPlay 60 miniのソフトウェアは、メーカーによる大幅なカスタマイズが少なく、「素のAndroid」に近いシンプルな構成になっている印象です。余計なメーカー独自のアプリがほとんど入っていないため、ストレージ容量を無駄に消費せず、動作も軽快に感じられます。これは個人的には非常に好感が持てる点です。

ただし、一部のユーザーレビューでは、標準でインストールされているアプリの中に、ファイル転送系の少し気になる挙動を示すものがあるとの指摘もありました(例:「FFT」アプリ)。万全を期すなら、不要なアプリの無効化や、パーミッション(権限)の管理に注意を払うと良いかもしれません。

また、便利な機能として、複数のユーザーアカウント(ゲストアカウントを含めて最大4つまで)を作成できる点が挙げられます。家族でタブレットを共有する場合でも、それぞれのアプリや設定、データを分けて管理できるため、プライバシーを守りながら快適に使えます。

Proモデルとの明確な機能差:miniに「ない」ものたち

iPlay 60 miniはシンプルなソフトウェアが魅力ですが、上位モデルのiPlay 60 mini Pro(Android 14ベースの独自OS)と比較すると、いくつかの便利な機能やセンサーが省略されています。これらを理解しておくことは非常に重要です。

  • 生体認証がない: Proモデルは顔認証に対応しており、画面を見るだけでスムーズにロック解除できますが、miniには顔認証も指紋認証もありません。ロック解除はパスコードやパターン入力が必要です。
  • ダブルタップでの画面オン/オフがない: Proモデルは画面をダブルタップするだけでスリープ解除やスリープ状態にできますが、miniでは電源ボタンを押す必要があります。
  • 光センサーがない: 周囲の明るさに応じて画面輝度を自動調整してくれる光センサーが、miniには搭載されていません。手動で輝度を調整する必要があります。
  • ジャイロセンサーがない: Proモデルはジャイロセンサーを搭載しており、タブレットの傾きを検知できます。これにより、一部のレースゲームでのハンドル操作や、AR(拡張現実)アプリ、天体観測アプリなどで利用できる機能が、miniでは制限される可能性があります。
  • モーター(バイブレーション)がない: Proモデルはモーターを内蔵しており、通知などで振動しますが、miniにはありません。

これらの機能は、あれば便利ですが、なくてもタブレットの基本的な利用には支障ありません。自分の使い方でこれらの機能が必要かどうかを検討する必要があります。

通信機能の比較:Wi-FiとBluetooth

通信機能にも違いがあります。Wi-Fiに関して、iPlay 60 miniはスペック上「802.11b/g/n/ac/ax」と記載されており、最新規格のWi-Fi 6 (ax) に対応している可能性も残しています(※誤記の可能性が大きいため、Wi-Fi 5対応の認識が正しいと思われます)。もし対応していれば、対応ルーター環境下でProモデル(Wi-Fi 5 / ac対応)よりも高速で安定した通信が期待できます。(※ただし、実際の対応状況は詳細な検証が必要です。)

Bluetoothのバージョンは、miniが5.0、Proが5.2です。Proの方がより新しい規格に対応していますが、イヤホンやキーボードなどの周辺機器を接続する一般的な使い方であれば、5.0でも実用上大きな問題を感じることは少ないでしょう。

まとめ:OS・ソフトウェア評価

ALLDOCUBE iPlay 60 miniのOSとソフトウェアについてまとめます。

  • OS: 最新のAndroid 15を搭載。新機能や長期的なアップデートに期待が持てる。
  • ソフトウェア: 素のAndroidに近くシンプル。余計なアプリが少なく軽快な動作が期待できる。ただし、一部プリインストールアプリには注意が必要な可能性も。
  • マルチユーザー: 最大4アカウントまで作成可能で、家族での共有に便利。

Proモデルとの機能差(miniにないもの):

  • 顔認証・指紋認証(生体認証なし)
  • ダブルタップでの画面オン/オフ
  • 光センサー(明るさ自動調整なし)
  • ジャイロセンサー
  • モーター(バイブレーションなし)
  • 通信機能: Wi-Fiはax対応の可能性あり(要確認)。Bluetoothは5.0(Proは5.2)。

総合評価: 最新OSとシンプルな構成は大きな魅力。ただし、Proモデルにある便利な機能やセンサー類が省略されている点は理解しておく必要がある。基本的な機能で十分なユーザーには最適。

iPlay 60 miniは、最新OSを搭載しつつも、機能はシンプルにまとめられています。多くの便利機能やセンサーを求めるならProモデルが適していますが、基本的なタブレットとしての機能と最新OS環境を手頃な価格で手に入れたいユーザーにとっては、非常に魅力的な選択肢となると感じました。

【徹底比較】iPlay 60 mini vs iPlay 60 mini Pro:あなたに合うのはどっち?

ALLDOCUBEのコンパクトな8インチクラス Androidタブレット、iPlay 60 miniiPlay 60 mini Pro。どちらも魅力的なモデルですが、性能や機能にはいくつかの重要な違いがあります。ここでは、これまでのレビューで触れてきた両モデルのスペックと特徴を比較し、どちらがどんな使い方に適しているのかを明らかにしていきます。

ディスプレイ:滑らかさのminiか、精細さのProか

  • iPlay 60 mini: 8.68インチのHD+ (800×1340) 解像度ディスプレイを搭載。最大の魅力は90Hzの高リフレッシュレートに対応している点で、スクロールなどの操作が非常に滑らかです。輝度も400nitsとProより高く、明るい場所でも見やすいです。
  • iPlay 60 mini Pro: 8.4インチのFHD+ (1920×1200) 解像度ディスプレイ。miniよりも高精細(270 PPI vs 179 PPI)で、文字や画像のディテールを重視するならこちらが有利です。ただし、リフレッシュレートはおそらく標準的な60Hzです。
  • ポイント: 日常的なブラウジングやSNSでの滑らかな操作感を重視するならmini、電子書籍の小さな文字や写真の精細さを求めるならProが適しています。

パフォーマンス:CPU・メモリ・ストレージの違い

  • iPlay 60 mini: Unisoc T606プロセッサ、物理RAM 4GB (+仮想8GB)、ストレージ64GB (UFS)を搭載。日常的なタスク(動画視聴、ウェブ閲覧、軽いマルチタスク)は快適にこなせます。
  • iPlay 60 mini Pro: より高性能なMediaTek G99プロセッサ、物理RAM 8GB (+仮想8GB)、ストレージ128GBまたは256GB (UFS)を搭載。全体的な処理能力が高く、より多くのアプリを同時に動かしたり、少し重めのアプリを扱ったりするのに有利です。
  • ポイント: 基本的な使い方ならminiで十分ですが、より快適な動作、多くのアプリの同時利用、大容量ストレージが必要ならProがおすすめです。

カメラ:背面カメラの画素数に差

  • iPlay 60 mini: 前面5MP、背面5MP (オートフォーカス対応)。記録用の写真やビデオ通話には十分です。
  • iPlay 60 mini Pro: 前面5MP、背面13MP (オートフォーカス対応)。miniよりも高画素な背面カメラを搭載しており、より精細な写真を撮影できます。
  • ポイント: ビデオ通話品質は同等レベルですが、タブレットで少しでも綺麗な写真を撮りたい場合はProが有利です。ただし、どちらもスマホカメラの代わりにはなりません。

バッテリーと充電:容量と速度でProが優位

  • iPlay 60 mini: 4000mAhバッテリー搭載。充電は最大10W (5V/2A) の標準速度です。
  • iPlay 60 mini Pro: 6050mAhの大容量バッテリーを搭載し、miniの約1.5倍長持ちします。さらに、最大18WのPD急速充電に対応しており、充電時間も短縮できます。
  • ポイント: バッテリー持ちと充電の速さを重視するなら、Proモデルが圧倒的に有利です。

OSとソフトウェア:最新OSのminiか、多機能なProか

  • iPlay 60 mini: Android 15を搭載。最新OSの機能を利用でき、ソフトウェアはシンプルで素のAndroidに近い構成です。ただし、生体認証(顔・指紋)はなく、光センサーやジャイロセンサーもありません。ダブルタップでの画面オン/オフも非対応です。
  • iPlay 60 mini Pro: Android 14ベースの独自OS (Alldocube OS 3.0) を搭載。顔認証に対応しており、ロック解除がスムーズです。光センサーによる明るさ自動調整やダブルタップでの画面オン/オフ、ジャイロセンサーも搭載しています。
  • ポイント: 最新OS環境とシンプルさを求めるならmini。顔認証や各種センサー、便利機能を重視するならProが魅力的です。

サイズ・重量・デザイン:Proの方が薄型軽量

  • iPlay 60 mini: 212 x 124.6 x 8.7mm, 350g。角が丸みを帯びており、グリップ感を重視したデザインです。
  • iPlay 60 mini Pro: 202.7 x 126 x 7.9mm, 310g。より薄く、軽く、洗練されたデザインです。
  • ポイント: 携帯性や薄さ・軽さを重視するならProが有利です。持ちやすさの好みは分かれるかもしれません。

通信機能:Wi-FiとBluetooth

  • iPlay 60 mini: Wi-Fiはax (Wi-Fi 6)対応の可能性あり(要確認)。Bluetoothは5.0。
  • iPlay 60 mini Pro: Wi-Fiはac (Wi-Fi 5)対応。Bluetoothは5.2。
  • ポイント: Wi-Fi環境によってはminiが高速通信できる可能性があります。BluetoothはProの方が新しい規格に対応しています。

まとめ:主な違い一覧

  • ディスプレイ: mini (90Hz, HD+), Pro (60Hz?, FHD+)
  • 性能: Pro (G99, 8GB RAM, 128/256GB) > mini (T606, 4GB RAM, 64GB)
  • 背面カメラ: Pro (13MP) > mini (5MP)
  • バッテリー: Pro (6050mAh, 18W PD) > mini (4000mAh, 10W)
  • OS: mini (Android 15), Pro (Android 14)
  • 便利機能/センサー: Proに顔認証、光センサー、ジャイロ、ダブルタップ等あり。miniはなし。
  • サイズ/重量: Proの方が薄型軽量。

どちらのモデルもそれぞれの魅力を持っています。ご自身の使い方や予算、重視するポイントに合わせて、最適な一台を選んでください。

ALLDOCUBE iPlay 60 miniのメリット・デメリット:他タブレットとの比較

ALLDOCUBE iPlay 60 mini 画面 GPSを使った地図表示

ここでは他の8インチタブレットと比較した場合のALLDOCUBE iPlay 60 miniのメリット・デメリットを紹介します。

【メリット】

メリット1:圧倒的な価格競争力

ALLDOCUBE iPlay 60 miniの最大のメリットは、その価格設定にあります。クーポン適用後の実質価格が約12,000円というのは、今回比較対象とした8インチクラスのAndroidタブレットの中でも際立って安価です。Teclast M50 Miniも同等の価格帯ですが、より高性能なAlldocube iPlay 60 mini Pro(約27,000円)や、ブランド力のあるRedmi Pad SE 8.7(約17,000円)と比較すると、その安さは明白です。初期投資を抑えたいユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となります。

メリット2:最新のAndroid OS搭載

発売時点で最新のAndroid 15を搭載している点は、他のAndroid 14ベースの機種(Alldocube iPlay 60 mini Pro, BMAX I8, Redmi Pad SE 8.7, Teclast M50 Mini)に対する明確なアドバンテージです。新しいOSの機能やセキュリティアップデートを享受できる可能性があります。

また、Android標準の便利な機能、例えば2つのアプリを同時に表示できる「画面分割」や、画面の色味を調整できる「色温度調整」、画面上部から3本指でスワイプするだけで簡単に撮影できる「スクリーンショット」なども利用可能です。シンプルで素に近いAndroidを好むユーザーにも適しています。

メリット3:滑らかな90Hzリフレッシュレート

ディスプレイが90Hzの高リフレッシュレートに対応している点も大きな魅力です。これはRedmi Pad SE 8.7と同等のスペックであり、一般的な60Hz表示のタブレット(Alldocube iPlay 60 mini ProTeclast M50 Mini)と比較して、ウェブサイトやSNSのスクロールが格段に滑らかに感じられます。日常的な操作の快適性を重視するユーザーにとっては嬉しいポイントです。

メリット4:充実した通信機能

低価格ながら4G LTE通信に対応し、日本の主要4キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)のプラチナバンドを含む幅広い周波数帯をカバーしている点は、格安SIMなどを活用したいユーザーにとって大きなメリットです。Wi-Fiは802.11 ac(Wi-Fi 5)に対応しており、比較対象の多くの機種と同等の標準的な無線LAN環境を提供します。Bluetooth 5.0も搭載しています。

【デメリット】

デメリット1:基本性能(CPU・RAM・ストレージ)の限界

搭載されているUnisoc T606プロセッサはエントリークラスであり、より高性能なCPUを搭載するAlldocube iPlay 60 mini Pro(MediaTek G99)やRedmi Pad SE 8.7(MediaTek G85)と比較すると処理能力で見劣りします。物理RAMが4GB、内蔵ストレージが64GBという点も、Pro(8GB/128GB~)やTeclast M50 Mini(6GB/128GB)、BMAX I8(4GB/128GB)などと比較すると少なく、複数のアプリを同時に使用したり、多くのデータを保存したりする際には限界を感じやすいでしょう。

デメリット2:ディスプレイ解像度とバッテリー性能

ディスプレイは90Hz対応ですが、解像度はHD+(800×1340)であり、Alldocube iPlay 60 mini Pro(FHD+)やBMAX I8(2048×1536)のような高精細な表示は期待できません。文字の多い電子書籍などでは、Redmi Pad SE 8.7Teclast M50 Miniと同等の解像度の低さが気になるかもしれません。また、4000mAhのバッテリー容量と10Wの充電速度は、Pro(6050mAh/18W)やRedmi Pad SE 8.7(6650mAh/18W)と比較すると、駆動時間・充電速度ともに明確に劣っています。

デメリット3:機能・センサー類の大幅な省略

コスト削減のためか、多くの便利な機能やセンサーが省略されています。顔認証や指紋認証といった生体認証機能がないため、ロック解除はパスコード入力などが必要です。また、画面の明るさを自動調整する光センサーや、タブレットの傾きを検知するジャイロセンサーも搭載されていません。これらの機能はAlldocube iPlay 60 mini ProTeclast M50 MiniRedmi Pad SE 8.7には搭載されており、日常的な使い勝手の面でiPlay 60 miniは劣ると言えます。

デメリット4:カメラ性能の低さ

背面カメラの画素数は5MPであり、Alldocube iPlay 60 mini Pro(13MP)やTeclast M50 Mini(13MP)、Redmi Pad SE 8.7(8MP)、BMAX I8(8MP)と比較して最も低くなっています。タブレットのカメラは補助的な役割とはいえ、書類の撮影や簡単な記録用途であっても、画質の面で他の機種に見劣りする可能性があります。高画質を期待すべきではありません。

ALLDOCUBE iPlay 60 miniのスペック

  • ディスプレイ: 8.68インチ / 8.7インチ IPS、800×1340 HD+、90Hz高リフレッシュレート、400 nits輝度、In-Cell、10点タッチ。
  • プロセッサ: Unisoc T606 8コア (Cortex A55x6@1.6GHz & Cortex A75x6@1.6GHz) / (Cortex A75x2+ Cortex A55x6)、メイン周波数1.6GHz。
  • GPU: Mali-G57 / Arm Mali G57。
  • RAM(メモリ): 4GB (+8GBの仮想メモリ機能で合計で最大12GBまで)。
  • ストレージ: 64GB、microSDカード対応 (最大512GB)。
  • バッテリー: 4000mAh、3.8V。
  • 背面カメラ: 5Mピクセル、オートフォーカス対応。
  • 前面カメラ: 5Mピクセル。
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 802.11 ac/a/b/g/n(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.0。
  • NFC: 非対応。
  • インターフェース: 1 x USB Type-C (OTG対応, 充電対応, データ転送対応)、1 x 3.5mm Audio Jack (ヘッドホンジャック)。
  • センサー: Gravity sensor (重力感知機能)、GPS。
  • 映像出力: ワイヤレス投影に対応。
  • スピーカー: デュアルスピーカー (2 Box Speakers)。
  • オーディオ: 3.5mmイヤホンジャック。
  • マイク: Single MIC。
  • スタイラスペン: オプションなし。
  • キーボード: オプションなし。
  • 機能: 4G LTE デュアルSIM、通話機能、GPS/Beidou/Galileo/Glonass、FMラジオ、Widevine L1 対応、複数のユーザーをサポート (最大4アカウント)、分割画面、三本指でのスクリーンショット、色温度調整、アプリペア機能。
  • 生体認証: 指紋認証と顔認識はサポートしていません。
  • 筐体: 薄型軽量。
  • OS: Android 15。
  • サイズ: 212.00mm (高さ), 124.6mm (幅), 8.7mm (厚さ) / 212 x 124.6 x 8.7mm。
  • 重量: 350g。
  • カラー: グレー 。
  • 付属品: USB Type-Cケーブル、マニュアル(説明書・保証書付き)、SIMカードPIN、充電器
  • モバイル通信: 4G LTE/3G/2G 対応。
  • SIMカード: 2 x nano SIM + 1 x microSD (choose 2 from 3 tray)

対応バンド:ALLDOCUBE iPlay 60 mini

ALLDOCUBE iPlay 60 miniは4G通信に対応しています。

基本的には本体にSIMカードを入れて、APN設定を済ませると、通信できます。

SIMはNanoSIMに対応しています。

対応バンドは以下の通りです。

  • 4G:FDD: B1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28A/28B, TDD: B38/40/41。
  • 3G:WCDMA: B1/2/5/8
  • 2G GSM: B2/3/5/8

対応バンドの詳細

ドコモ回線:

  • 4G: 主要バンドである B1,B3 に対応しています。また、地方や山間部をカバーする重要な「プラチナバンド」である B19 にも対応しています。B28 にも対応しています。
  • 3G: 主要バンド B1 と、FOMAプラスエリア(プラチナバンド)である B19(B6 を内包)に対応する B1 に対応しています。(※3G B1/2/5/8 の対応となっていますが、ドコモの3Gプラチナバンドは B6/19 です。もし端末の B8 が B6/19 をカバーする仕様であれば対応となりますが、記載からは判断できません。しかし主要な B1 には対応しています。) ドコモの3Gサービスは2026年3月末に終了予定です。
  • 評価: 4Gの主要バンドとプラチナバンド B19 に対応しており、ドコモ回線での利用に適しています。3Gも主要バンド B1 に対応しています。

ドコモ回線ならahamoがおすすめ! → ahamoについての記事を読む

au回線:

  • 4G: 主要バンドである B1,B3,B41 に対応しています。また、プラチナバンドである B18/26 にも対応しています。B28 にも対応しています。
  • 3G: auは3Gサービスを2022年3月末に終了しているため、3G対応は不要です。
  • 評価: 4Gの主要バンドとプラチナバンド B18/26 に対応しており、au回線での利用に適しています。

au回線ならpovoがおすすめ! → povoについての記事を読む

ソフトバンク回線:

  • 4G: 主要バンドである B1,B3,B41 に対応しています。プラチナバンドである B8 にも対応しています。B28 にも対応しています。
  • 3G: 主要バンド B1 とプラチナバンド B8 に対応しています。ソフトバンクの3Gサービスは2024年7月31日に終了しました。
  • 評価: 4Gの主要バンドとプラチナバンド B8 に対応しており、ソフトバンク回線での利用に適しています。

ソフトバンク回線ならLINEMOがおすすめ! → LINEMOについての記事を読む

楽天モバイル回線:

  • 4G: 自社回線の主要バンドである B3 に対応しています。また、パートナー回線(au回線)である B18/26 にも対応しています。楽天モバイルが今後整備予定のプラチナバンド B28 にも対応しています。
  • 3G: 楽天モバイルは3Gサービスを提供していません。
  • 評価: 楽天モバイルの自社回線 B3、パートナー回線 B18/26、そして将来的なプラチナバンド B28 に対応しており、楽天モバイル回線での利用に適しています。

楽天モバイル回線についてはこちらで紹介! → 楽天モバイルについての記事を読む

結論

この端末は、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの日本の主要4キャリアすべての4G回線に、それぞれのプラチナバンドを含めて広く対応しています。

3Gについては、ドコモとソフトバンクのバンドに対応していますが、これらのサービスは終了済みまたは終了予定です。auと楽天モバイルは3Gサービスを提供していません。2G(GSM)は日本では利用できません。

したがって、この端末は日本の4キャリアいずれのSIMカードでも、4G通信に関しては問題なく利用できる可能性が非常に高いと言えます。

ただし、モバイル通信を利用するには、自分のSIMがスマホ側のバンドに対応している必要があります。

こちらのページで対応しているかどうかを確認できます。

ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル回線の「対応バンド」を詳細にチェック! 

ALLDOCUBE iPlay 60 miniの評価

ALLDOCUBE iPlay 60 mini 画面 バイクが見える

8つの基準で「ALLDOCUBE iPlay 60 mini」を5段階で評価してみました。

ALLDOCUBE iPlay 60 miniの評価をいたします。コメントをよりコンパクトにまとめました。

画面の見やすさ:★★★☆☆ (星3つ)

HD+解像度は低いですが、90Hzの滑らかさが魅力。輝度も十分でWidevine L1対応。動画視聴やブラウジングには十分なレベルです。

スペック:★★★☆☆ (星3つ)

Unisoc T606搭載。ウェブ閲覧や動画視聴などの日常的なタスクは快適。ゲームや重いマルチタスクには不向きなエントリークラスの性能です。

デザイン:★★★★☆ (星4つ)

持ちやすさを重視した実用的なデザイン。安っぽさがなく価格以上の質感。3.5mmイヤホンジャック搭載も評価できます。

耐久性: ★★★☆☆ (星3つ)

作りはしっかりしています。保護フィルム貼り付け済みは利点ですが、保護ケースは付属しないため別途用意が必要です。標準的な耐久性です。

通信:★★★★☆ (星4つ)

Wi-Fi 6対応の可能性があり、4G LTEは国内主要キャリアに広く対応。GPSも搭載しており、通信機能は充実しています。

機能:★★☆☆☆ (星2つ)

最新Android 15搭載は大きなメリット。しかし、生体認証や光・ジャイロセンサーなどが省略されており、機能はかなりシンプルです。

使いやすさ:★★★☆☆ (星3つ)

OSはシンプルで操作しやすく、持ちやすさも良好。ただし、顔認証や明るさ自動調整などの便利機能がない点は不便に感じる可能性があります。

価格:★★★★★ (星5つ)

クーポン適用で実質1万円台前半という価格は圧倒的。機能やスペックを考えると、コストパフォーマンスは最高レベルです。

総評:★★★☆☆ (星3つ)

コストパフォーマンスに特化した最新OS搭載タブレット

ALLDOCUBE iPlay 60 miniは、何よりもまずその圧倒的なコストパフォーマンスが光る一台です。1万円台前半という価格でありながら、最新のAndroid 15 OSを搭載し、4G LTE通信にも対応、さらに90Hzの高リフレッシュレートディスプレイを備えている点は驚異的と言えます。ウェブサイトの閲覧やSNSのスクロールは非常に滑らかで、日常的な操作を快適にしてくれます。持ちやすさを考慮したデザインや、3.5mmイヤホンジャックの搭載も嬉しいポイントです。

価格と引き換えに割り切りが必要な機能面

一方で、この価格を実現するために、いくつかの機能が大胆に省略されている点には注意が必要です。HD+という画面解像度は、高精細さを求めるユーザーには物足りないかもしれません。CPU性能もエントリークラスで、高度なゲームや重い作業には向きません。そして最も大きな割り切りポイントは、顔認証や指紋認証といった生体認証機能、画面の明るさ自動調整を行う光センサー、タブレットの傾きを検知するジャイロセンサーなどが非搭載であることです。急速充電にも対応していません。

総評:iPlay 60 miniの魅力と惜しい点、おすすめできる人

ALLDOCUBE iPlay 60 mini 実機をもつ。人の上半身

ここでは、ALLDOCUBE iPlay 60 miniのレビュー全体を総括します。このタブレットが持つ独自の魅力と、価格と引き換えに受け入れる必要があるいくつかの「惜しい点」を整理し、どのような使い方をする人に最もおすすめできるのかを明らかにします。

【魅力1】衝撃的なコストパフォーマンス:1万円台で手に入る価値

iPlay 60 miniの最大の魅力は、疑いようもなくその価格です。クーポンを利用すれば実質約12,000円という価格は、8インチクラスのAndroidタブレット市場において驚異的です。この価格帯でありながら、後述する90Hzの滑らかなディスプレイや最新のAndroid 15 OS、そして4G LTE通信機能まで備えている点は、他の追随を許さない大きなアドバンテージです。「とにかく安くタブレットを手に入れたい」というニーズに対して、これ以上ないほどの回答を示しています。

【魅力2】日常操作が心地よい90Hzディスプレイ

HD+という解像度は控えめですが、90Hzの高リフレッシュレートに対応したディスプレイは、iPlay 60 miniの大きなセールスポイントです。X(旧Twitter)のタイムラインを流し読みしたり、Chromeでウェブサイトをスクロールしたりする際の、指に吸い付くような滑らかな動きは、一度体験すると標準的な60Hz表示には戻りたくなくなるほどの快適さをもたらします。日常的なブラウジングやSNS利用が多いユーザーにとって、この滑らかさは日々の小さな喜びとなるはずです。

【魅力3】最新Android 15搭載という先進性

発売時点で最新のAndroid 15を搭載している点も、低価格モデルとしては特筆すべきメリットです。これにより、Googleの提供する最新機能や長期的なセキュリティアップデートへの期待が持てます。

また、2つのアプリを同時に開いて作業できる「画面分割」(例えば、YouTubeで動画を見ながらメモアプリで要点を記録するなど)や、画面の色味を利用シーンに合わせて調整できる「色温度調整」、簡単なジェスチャーでスクリーンショットが撮れる「3本指でのスクリーンショット」といった、Androidならではの便利な機能もしっかり利用できます。

【魅力4】持ち運びやすさと実用性を兼ね備えたデザイン

約350gという軽さと、手に馴染むようにエッジが処理されたデザインは、携帯性を重視するユーザーにとって魅力的です。カバンにサッと入れて持ち運びやすく、通勤電車の中でKindleアプリを使って電子書籍を読んだり、カフェでAmazon Prime VideoやDisney+などの動画配信サービスを楽しんだりする際に、大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感が光ります。3.5mmイヤホンジャックが搭載されているのも、有線イヤホン派には嬉しい配慮です。

【惜しい点1】解像度と基本性能には限界あり

価格とのトレードオフとして、ディスプレイ解像度はHD+(800×1340)にとどまります。動画視聴では十分綺麗に見えますが、細かい文字が多いウェブサイトの閲覧や、写真・イラストのディテールを確認するような用途では、Alldocube iPlay 60 mini Pro(FHD+)などの高解像度モデルに見劣りします。

また、CPUのUnisoc T606(Antutuスコア約27万点)は、日常的なタスクはこなせますが、グラフィック負荷の高いゲーム(例えば「原神」や「鳴潮」などは最低設定でも快適とは言えません)や、複数のアプリを頻繁に切り替えるような使い方には力不足を感じます。Proモデル(MediaTek G99、Antutuスコア約40万点)とは明確な性能差があります。

【惜しい点2】バッテリー容量と充電速度は控えめ

4000mAhというバッテリー容量は、Proモデルの6050mAhと比較して約34%も少なく、動画視聴やゲームなどバッテリー消費の大きい使い方では、駆動時間の短さが気になる場面が出てきます。また、充電は最大10Wの標準速度であり、急速充電には対応していません。バッテリー残量が少なくなっても、Proモデル(18W PD急速充電対応)のように短時間で素早く回復させることはできません。夜間に充電する習慣が基本となるでしょう。

【惜しい点3】便利機能・センサー類は大胆にカット

コストを抑えるため、いくつかの便利な機能やセンサーが搭載されていません。最も影響が大きいのは、顔認証や指紋認証といった生体認証機能がない点です。ロック解除のたびにパスコードやパターンを入力する手間がかかります。また、周囲の明るさに合わせて画面輝度を自動調整する光センサーや、タブレットの傾きを利用するアプリ(一部のレースゲームや、Pokémon GOなどのAR機能)に必要なジャイロセンサーも非搭載です。

これらはProモデルや競合機種の多くには搭載されており、iPlay 60 miniを選ぶ上での大きな割り切りポイントとなります。

【結論】iPlay 60 miniはこんな人におすすめ!

以上の魅力と惜しい点を踏まえると、ALLDOCUBE iPlay 60 miniは以下のようなユーザーに特におすすめできるタブレットです。

  • 価格最優先! コストパフォーマンスを徹底的に追求する人: 難しいことは考えず、とにかく安価にタブレットを手に入れたい方に最適です。学生のお小遣いや、ちょっとしたサブ機としても魅力的です。
  • 動画視聴・ウェブ閲覧・SNSがメインのライトユーザー: YouTube、Netflix、TVerなどの動画鑑賞や、ニュースサイトのチェック、XやInstagramの閲覧といった、比較的負荷の軽い用途が中心であれば、90Hzの滑らかさも相まって快適に利用できます。
  • 電子書籍リーダーとしての活用を考えている人: Kindleや楽天Koboなどで小説や漫画を読むのに、手頃なサイズ感と軽さが活きます。(ただし、文字の精細さを重視する場合はHD+解像度が少し気になるかもしれません)
  • 最新OSを手軽に体験してみたい人: Android 15の新機能や操作感を、低予算で試してみたいというニーズに応えます。
  • 携帯性を重視し、気軽に持ち運びたい人: 日常的にタブレットを持ち歩き、外出先でサッと使いたい場合に、そのコンパクトさが役立ちます。

一方で、ゲーム性能(特に3Dゲーム)やマルチタスク性能を重視する人、ディスプレイの精細さにこだわる人、バッテリー持ちや急速充電の利便性を求める人、顔認証や明るさ自動調整といった便利機能が欲しい人には、価格は上がりますがAlldocube iPlay 60 mini Proの方が満足度は高い選択となるでしょう。

iPlay 60 miniは、多くの機能を割り切ることで、圧倒的な価格といくつかの明確な魅力(90Hz、最新OS)を実現した、非常に個性的なタブレットです。自分の使い方と「なくても困らない機能」をしっかり見極めることができれば、価格以上の価値と満足感を得られる、賢い選択肢となる一台です。

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ALLDOCUBE iPlay 60 miniの価格・購入先

ALLDOCUBE iPlay 60 mini 本体 正面

ECサイト

  • Amazonで15,999円(税込・5000円OFFクーポン付きで実質11,999円)、
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おすすめの類似製品を紹介

ALLDOCUBE iPlay 60 miniに似た性能をもつタブレットも販売されています。

Alldocube iPlay 60 mini Pro

Alldocubeから発売された8.4インチのタブレットです(2024年5月23日 発売)。

Alldocube OS 3.0 (Android 14ベース)、MediaTek Helio G99、8GB LPDDR4 メモリ、フルHDのIPS液晶、128GBストレージ、6050 mAhバッテリー、背面13MPのメインカメラ、前面5MPのフロントカメラ、光センサー、ジャイロスコープを搭載しています。

また、デュアルBOXスピーカー、ステレオサウンド、顔認証、触覚振動モーター、自動明るさ調整、4G LET通信、最大16GBまでのメモリ拡張、Widevine L1、18W PD急速充電、FMラジオ、最大512GBまでのストレージ拡張、Bluetoothキーボード(別売)、フォリオケース(別売・自立可能)、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.2 、GPSに対応しています。

価格は、Amazonで26,999円、楽天市場で27,999円(送料無料)、ヤフーショッピングで24,980円、AliExpressで22,190円、米国 Amazon.comで$159.99 ($20 OFFクーポン付き)、です。

関連記事:激変した「Alldocube iPlay 60 mini Pro」の性能を解説

Redmi Pad SE 8.7

シャオミから発売された8.7インチのタブレットです(2024年8月 発売)。

Xiaomi HyperOS (Android 14ベース) 、MediaTek Helio G85、4GB/6GB LPDDR4X メモリ、HD+液晶、 64GB/128GB eMMC 5.1ストレージ、6650 mAhバッテリー、背面8MPのメインカメラ、前面5MPのフロントカメラを搭載しています。

また、4G LET通信(※4Gモデルのみ)、ハンドストラップ付のカバー(別売)、リフレッシュレート 最大 90Hz、18W急速充電、デュアルスピーカー、Dolby Atmos、FMラジオ、AI 顔認証、メモリの拡張、最大2TBまでのストレージ拡張、USB 2.0 Type-C (OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.3、GPS(※4Gモデルのみ)に対応しています。

価格は、Amazonで16,980円 (税込)、楽天市場で24,979円(送料無料)、ヤフーショッピングで17,980円、AliExpressで13,816円、米国 Amazon.comで$132.33、です。

関連記事:小型で10億色「Redmi Pad SE 8.7」のメリット・デメリット

Teclast M50 Mini

Teclastから発売された8.7インチのタブレットです(2024年6月発売)。

Android 14、Unisoc T606、6GB LPDDR4X メモリ、HD液晶、128GBストレージ、5000 mAhバッテリー、背面13MP + 0.3MPのデュアルカメラ、前面5MPのフロントカメラ、重力センサー、光センサー、距離センサー、ホールセンサーを搭載しています。

また、デュアルチャンネルスピーカー、ステレオサウンド、Widevine L1、最大16GBまでのメモリ拡張、最大1TBまでのストレージ拡張、AI顔認証、アイプロテクションモード、リーディングモード、ダークモード、Dimモード、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、GPSに対応しています。

価格は、Amazonで16,900円(税込・5000円OFFクーポン付きで実質11,900円)、です。

関連記事:8.7型「Teclast M50 Mini」タブレットとP85Tの違いを解説

BMAX I8

BMAXから発売された8インチのタブレットです(2025年1月 発売)。

Android 14、Allwinner A523、4GB LPDDR4x メモリ、2048 x 1536 ドットのIPS液晶、128GB ストレージ、6000 mAhバッテリー、背面8MPカメラ、前面5MPカメラを搭載しています。

また、Widevine L1、2つのステレオスピーカー、最大12GBまでのメモリ拡張、最大1TBまでのストレージ拡張、USB Type-C (USB2.0/OTG) x 1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで16,900円(税込・4000円OFFクーポン付きで実質12,900円)、楽天市場で17,900円(送料無料)、ヤフーショッピングで22,914円、です。

関連記事:【驚きコスパ】BMAX I8 レビュー!2K液晶で1万円台の8インチタブレット

他のAlldocube タブレットと比較

他にもAlldocubeのタブレットが販売されています。2025年、2024年モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

ALLDOCUBE タブレット 激安コスパで独走! 最新 全機種を比較

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